JPH10173317A - 転写方法および圧着装置 - Google Patents

転写方法および圧着装置

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JPH10173317A
JPH10173317A JP33914196A JP33914196A JPH10173317A JP H10173317 A JPH10173317 A JP H10173317A JP 33914196 A JP33914196 A JP 33914196A JP 33914196 A JP33914196 A JP 33914196A JP H10173317 A JPH10173317 A JP H10173317A
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JP
Japan
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wiring
pattern
wiring substrate
insulating material
organic insulating
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JP33914196A
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Shigeo Takei
滋郎 竹居
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性板上にこの順に導体部と有機絶縁材料
部を積層した構造の配線パターンを形成した転写版か
ら、配線パターンを有機絶縁材料部を介して配線用基板
上に転写する方法において、転写版を配線用基板に対し
てアライメントする必要がある場合にも、1回の転写作
業に高価な圧着装置が長時間占有されることなく、且
つ、転写の際に、有機絶縁材料部と配線用基板との間に
気泡が埋入することがない方法を提供する。 【解決手段】 配線用基板に、導体部と有機絶縁材料部
からなる配線パターンの他に、導体部と有機絶縁材料部
からなる、閉環して閉領域を作成する閉領域作成用パタ
ーンを配線パターン領域でない領域に形成するもので、
圧着工程において圧着する際には、あらかじめ、閉領域
作成パターンにより形成される囲む閉領域を真空引きし
た後に、転写版を有機絶縁材料部を介して配線用基板に
圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板作製のた
めの転写方法および装置に関するもので、特に、半導体
装置用回路基板、プリント基板、磁気ディスク装置にお
ける磁気ヘッドサスペンションの配線基板等の作製にお
ける転写方法および圧着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体装置の組立用部材として
用いられている配線基板は、高性能化と軽薄短小傾向か
ら、半導体をますます高集積し、高機能搭載が求められ
ている。即ち、より多くのゲートを基板内に収容でき、
且つ、基板サイズ自体を小さくすることが要求されてい
る。この為、半導体素子を搭載する配線基板作製におい
ても、これに対応するため、種々の作製方法が開発され
ているが、その一方法として、導電性板の一面にめっき
により導体からなる配線パターンを形成し、これを配線
用基板に転写して配線基板を作製する、図6に示すよう
な、転写による配線基板の作製方法が知られている。こ
の方法を簡単に説明しておく。先ず、導電性板の一面
に、上に配線パターンに対応した所定の領域のみが露出
するようにして設けられた、めっき用のマスクとなるネ
ガパターンを作成する。このネガパターンの作製方法は
特に限定されないが、一般には、フオトマスクを用いた
フオトリソグラフィー法により作製されていた。即ち、
通常は、導電性板610の一面に感光性のレジスト62
0を塗布した(図6(a))後、配線パターンに対応し
た絵柄をもつフオトマスク625を介した露光し(図6
(b))、現像することによってネガパターン621を
得ていた。(図6(c)) 次いで、ネガパターン621をめっき用マスクとして、
導電性板610の露出した領域611のみに、めっきを
施し、薄膜の導体部630を形成した(図6(d))
後、めっきにより形成された導体部630上に、更に電
着法により、粘着性を有する有機絶縁材料部640を形
成する。(図7(e)) 次いで、圧着装置660を用いて、大気中にて、導電性
板610を配線用基板650に、有機絶縁材料部640
を介して圧着する圧着工程を行う。(図6(f)) この際、導電性板610上に導体部630と有機絶縁材
料部640とを形成した転写版610Aを、配線用基板
650との位置合わせを行う必要がある場合には、アラ
イメント機能を備えた圧着装置を用い、導電性板610
と配線用基板650との位置合わせを行った後に、圧着
する。圧着後、有機絶縁材料部640の硬化を完了させ
てから、圧着装置より、導電性板610と配線用基板6
50とを一体として取り出し(図6(g))、導電性板
610のみを剥離除去して、配線基板650Aが形成す
る。(図6(h)) しかしながら、図6に示す方法では、転写に際しては、
有機絶縁材料部640を接着剤としているため、圧と熱
を加えることにより、硬化の反応を完全に行い、接着を
完了しなければならないため、導電性板610上に導体
部630と有機絶縁材料部640とを形成した転写版6
10Aを、配線用基板650に対してアライメントする
必要がある場合には、アライメント機構を備えた高価な
圧着装置が必要となり、且つ、1回の転写作業に圧着装
置が長時間占有されることとなり、コストおよび圧着装
置のスループットの点で問題になっていた。また、大気
中で圧着を行うため、有機絶縁材料部と配線用基板との
間に気泡が埋入することがあり問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図7に
示すような、導電性板の一面にめっきにより導体からな
る配線パターンを形成し、これを配線用基板に転写して
配線基板を作製する、転写による配線基板の作製方法に
おいては、圧着に先立ち配線用基板に対してアライメン
トする必要がある場合には、アライメト機構を備えた高
価な圧着装置が必要となり、且つ、1回の転写作業に圧
着装置が長時間占有される為、コストおよび圧着装置の
スループットの点で問題があり、この対応が求められて
いた。また、品質的にも、有機絶縁材料部と配線用基板
との間に気泡が埋入するという問題があり、その対応が
求められていた。本発明は、このような状況のもと、導
電性板上にこの順に導体部と有機絶縁材料部を積層した
構造の配線パターンを形成した転写版から、配線パター
ンを有機絶縁材料部を介して配線用基板上に転写して、
配線基板の配線部を形成する方法において、転写版を配
線用基板に対してアライメントする必要がある場合に
も、1回の転写作業に高価な圧着装置が長時間占有され
ることなく、且つ、転写の際に、有機絶縁材料部と配線
用基板との間に気泡が埋入することがない方法を提供し
ようとするものである。そして、同時に、このような方
法を実施することができる圧着装置を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の転写方法は、導
電性板上にこの順に導体部と有機絶縁材料部を積層した
構造の配線パターンを形成した転写版から、配線パター
ンを配線用基板上に転写して、配線基板の配線部を形成
する方法であって、少なくとも、順に、(a)導電性板
上に、レジスト膜からなり、所定の領域のみが露出する
ようにして設けられたネガパターンを形成するネガパタ
ーン作成工程と、(b)ネガパターンが形成された導電
性板上に、ネガパターンをめっき用マスクとしてめっき
を施し、薄膜の導体部を形成するめっき工程と、(c)
めっきにより形成された導体部上に、電着法により、粘
着性を有する有機絶縁材料を形成する電着工程と、
(d)導電性板と導電性板上に形成された導体部と有機
絶縁材料部とからなる転写版を、配線用基板に有機絶縁
材料部を介して圧着する圧着工程とを有し、配線用基板
に、導体部と有機絶縁材料部からなる配線パターンの他
に、導体部と有機絶縁材料部からなる、閉環して閉領域
を作成する閉領域作成用パターンを配線パターン領域で
ない領域に形成するもので、圧着工程において圧着する
際には、あらかじめ、閉領域作成パターンにより形成さ
れる囲む閉領域を真空引きした後に、転写版を有機絶縁
材料部を介して配線用基板に圧着することを特徴とする
ものである。そして、上記における閉領域が配線パター
ン領域を含む領域であることを特徴とするものである。
そしてまた、上記における配線用基板が金属板であるこ
とを特徴とするものである。また、上記における配線基
板が半導体素子を搭載する配線基板であることを特徴と
するものである。また、上記におけるめっきにより形成
された導体部が、銅、金、銀等の金属単体もしくは導電
性電着樹脂、あるいはこれらを多層に積層して形成した
ものであることを特徴とするものである。
【0005】本発明の転写装置は、導体部と有機絶縁材
料部とを順次積層してなるパターンで、配線パターンの
他に、閉環して閉領域を作成する閉領域作成用パターン
を配線パターン領域でない領域に形成してなるパターン
を、その一面に設けた転写版をパターンの有機絶縁材料
部を介して配線用基板上に圧着するための圧着装置であ
って、転写版を保持する転写版保持部と、配線用基板を
保持する配線用基板保持部と、転写版と配線用基板とを
離れた状態にして、少なくとも該転写版と配線用基板と
の間を真空引きするための囲いである枠部と、真空引き
制御を行う真空引き制御部と、転写板のパターンを設け
ていない裏面側から転写版を押圧し、配線用基板へ圧着
するための加圧部とを有し、加圧部と配線用基板保持部
との間に、転写版と配線用基板とを有機絶縁材料部を介
して挾み圧着するものであることを特徴とするものであ
る。そして、上記において、配線用基板保持部は下側に
位置してその上に配線用基板を載置するもので、配線用
基板保持部の上側に、上下移動可能な加圧部を設けてお
り、枠部は加圧部に支持され、配線用基板保持部側へ移
動するもので、且つ、枠部の配線用基板側先端は、弾力
性のあるOリングと接するようにして、密着されるもの
であり、真空引き制御部は、配線用基板保持部の配線用
基板領域の外側で、且つ、枠部に囲まれる領域の内側の
転写版側に設けられた真空用兼真空解除用配管を介して
真空引きするものであることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、転写版と配線用基板とを位
置合わせするアライメント機構部を設け、転写版と配線
用基板とを位置合わせ後に、真空引きし、圧着するもの
であることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の転写方法は、このような構成にするこ
とにより、導電性板上にこの順に導体部と有機絶縁材料
部を積層した構造のパターンを形成した転写版から、パ
ターンを該有機絶縁材料部を介して基板上に転写して、
配線基板の配線部を形成する方法において、配線用基板
に対してアライメントする必要がある場合にも、1回の
転写作業に高価な圧着装置が長時間占有されることな
く、且つ、転写の際に、有機絶縁材料部と配線用基板と
の間に気泡が埋入することがない方法の提供を可能とし
ている。詳しくは、少なくとも、順に、(a)導電性板
上に、レジスト膜からなり、所定の領域のみが露出する
ようにして設けられたネガパターンを形成するネガパタ
ーン作成工程と、(b)ネガパターンが形成された導電
性板上に、ネガパターンをめっき用マスクとしてめっき
を施し、薄膜の導体部を形成するめっき工程と、(c)
めっきにより形成された導体部上に、電着法により、粘
着性を有する有機絶縁材料を形成する電着工程と、
(d)導電性板と導電性板上に形成された導体部と有機
絶縁材料部とからなる転写版を、配線用基板に、有機絶
縁材料部を介して圧着する圧着工程とを有し、配線用基
板に、導体部と有機絶縁材料部からなる配線パターンの
他に、導体部と有機絶縁材料部からなる、閉環して閉領
域を作成する閉領域作成用パターンを配線パターン領域
でない領域に形成するもので、圧着工程において、圧着
する際には、あらかじめ、閉領域作成パターンにより形
成される囲む閉領域を真空引きした後に、転写版を有機
絶縁材料部を介して配線用基板に圧着することによりこ
れを達成している。詳しくは、導電性板に、導体部と有
機絶縁材料部からなる配線パターンの他に、導体部と有
機絶縁材料部からなる、閉環して閉領域を作成する閉領
域作成用パターンを配線パターン領域でない領域に形成
し、且つ、転写工程における圧着の際に、あらかじめ、
閉領域作成パターンにより形成される囲む閉領域を真空
引きした後に、転写版を有機絶縁材料部を介して配線用
基板に圧着することにより、真空引きされ、転写版と配
線用基板とが有機絶縁材料部を介して圧着されると、転
写版と閉領域作成パターンと配線用基板とで真空引きさ
れた状態のまま密閉される真空密閉部が形成されること
となり、この状態で真空密閉部以外を真空解除しても、
転写版と配線用基板との位置関係が圧着時の状態で確保
され、転写版と配線用基板との位置が確実に固定される
こととなるのである。そして、真空引きした後、圧着す
るため、圧着の際に、有機絶縁材料部と配線用基板との
間に気泡が埋入することがないものとしている。配線用
基板が金属板であっても、絶縁性有機絶縁材料部を介し
て導体部を形成すれば配線パターンの形成は可能であ
る。また、上記における配線基板が半導体素子を搭載す
るような配線基板である場合にもその作製には有効であ
る。また、上記におけるめっきにより形成された導体部
としては、銅、金、銀等の金属単体もしくは導電性電着
樹脂、あるいはこれらを多層に積層して形成したものも
作製可能である。
【0007】本発明の圧着装置は、本発明の転写方法を
実施するためのもので、配線用基板に対してアライメン
トする必要がある場合にも、1回の転写作業に高価な圧
着装置が長時間占有されることなく、且つ、転写の際
に、有機絶縁材料部と配線用基板との間に気泡が埋入す
ることがないものとしている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の転写方法を以下、図にそ
って説明する。図1は本発明の転写方法の工程を示した
断面図であり、図2は配線基板を説明するための図であ
る。図1、図2中、110は導電性板、110Aは転写
版、120はネガパターン、130は導体部、140は
有機絶縁材料部、150は配線用基板、150Aは配線
基板、160は加圧部、165は枠部、170は載置
台、180は真空引き兼真空解除用配管、210は配線
パターン、211は半導体素子との結線用電極パッド、
212は外部回路との接続用電極パッド、213は配線
部、215は配線パターン領域、220は閉領域作成用
パターン、225は閉領域である。本発明の転写方法
は、導電性板110上に導体部130と有機絶縁材料部
140とをこの順に積層した構造の配線パターンを形成
し、該配線パターンを配線用基板上に転写して、配線基
板の配線部を形成する方法である。
【0009】先ず、導電性板110上に、レジスト膜か
らなり、所定の領域のみが露出するようにして設けられ
たネガパターン120を形成するネガパターン作成工程
を行う。(図1(a)) ネガパターン120の形状は、図2に示す、配線基板1
50Aのパターン形状に合わせて作成する。パターニン
グ方法は特に限定はされないが、フオトマスクを用いて
製版を行うフオトリソグラフィー法が一般的である。導
電性板110の材質としてはステンレス板が一般的に用
いられ、サンドブラスト研磨を施した表面に銅めっきし
て使用されているが、特にこれに限定はされない。導電
性板110としては、少なくとも表面が導電性を有する
ものであれば良く、他には、アルミニウム、銅、ニッケ
ル、鉄、チタン等の導電性の金属板、あるいは、ガラス
板、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポ
リエチレン、アクリル等の樹脂フィルムの絶縁性基板の
表面に導電性薄膜を形成したものも使用することができ
る。また、導電性板表面にクロム、セラミックカニゼン
(Kanigen社製、Ni+P+SiC)等の薄膜を
形成しても良い。尚、この薄膜の厚さは0.1〜1.0
μm程度が好ましい。
【0010】次いで、ネガパターン120が形成された
導電性板110上に、ネガパターン120をめっき用マ
スクとしてめっきを施し、薄膜の導体部130を形成す
る。(図1(b)) 導体部130としては、銅、金、銀等の金属単体もしく
は導電性電着樹脂、あるいはこれらを多層に積層して形
成したものである。
【0011】次いで、めっきにより形成された導体部1
30上に、電着法により、粘着性を有する有機絶縁材料
140を形成する電着工程を行う。(図1(c)) 有機絶縁材料部140は、ネガパターン120よりも出
っ張るように形成される。有機絶縁材料部140として
は、電着性があり、常温もしくは、加熱により粘着性を
示すものであれば良く、例えば、使用する高分子として
は、粘着性を有するアニオン性、またはカチオン性合成
高分子樹脂を挙げることができる。アニオン性合成高分
子樹脂としては、アクリル性樹脂、ポリエステル樹脂、
マレイン化油樹脂、ボリブタジエン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、ある
いは、これらの樹脂の任意の組合せによる混合物として
使用できる。さらに、上記のアニオン性合成樹脂とメラ
ミン樹脂、フエノール樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹
脂とを併用してもよい。また、カチオン性合成高分子樹
脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド
樹脂等を単独で、あるいは、これらの任意の組合せによ
る混合物として使用できる。さらに、上記のカチオン性
合成高分子樹脂とポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の
架橋性樹脂を併用しても良い。また、上記の高分子樹脂
に粘着性を付与するために、ロジン系、テルペン系、石
油樹脂との粘着性付与樹脂を必要に応じて添加すること
も可能である。上記高分子樹脂は、アルカリ性または酸
性物質により中和して水に可溶化された状態、または水
分散状態で電着法に供される。すなわち、アニオン性合
成高分子樹脂は、トリメチルアミン、ジエチルアミン、
ジメチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン
等のアミン類、アンモニア、苛性カリ等の無機アルカリ
で中和する。カチオン性合成高分子樹脂は、酢酸、ぎ
酸、プロピオン酸、乳酸等の酸で中和する。そして、中
和された水に可溶化された高分子樹脂は、水分散型また
は溶解型として水に希釈された状態で使用される。ま
た、有機絶縁材料部140の絶縁性、耐熱性などの信頼
性を高める目的で、上記高分子樹脂にブロックイソシア
ネート等の熱重合性不飽和結合を有する公知の熱硬化性
樹脂を添加し、熱処理によって硬化させても良い。もち
ろん、熱硬化樹脂以外にも、重合性不飽和結合(例え
ば、アクリル基、ビニル基、アリル基等)を有する樹脂
を添加しておけば、電子線照射によってを硬化させるこ
ともできる。有機絶縁材料部140としては、上記の他
に、常温もしくは加熱により接着性を示すものであれ
ば、熱可塑性樹脂はもちろんのこと、熱硬化性樹脂で硬
化後粘着性を失うような粘着性樹脂でも良い。
【0012】この段階で、導電性板110上には、配線
用基板150に転写する前の、図2に示す、導体部13
0と有機絶縁材料部140からなる配線パターン210
と閉領域作成用のパターン220が形成されている。
尚、導電性板110上に、導体部130と有機絶縁材料
部140からなるパターンを形成したものをここでは転
写版110Aと言う。また、図2に示すように、閉ルー
プ(閉環)を形成する配線パターン210でないパター
ンを閉領域作成用パターン220と言い、このパターン
により囲まれる領域を閉領域225と言う。本発明の転
写方法においては、図2(a)に示すように、閉領域2
25が配線パターン領域215を含む領域であっても、
図2(b)に示すように、閉領域225が配線パターン
領域215を含まなくても良いが、配線や生産性の面か
らは図2(a)が好ましい。
【0013】次に、配線用基板150の配線パターン形
成側面を上にして圧着装置の載置台170上に載せ、且
つ、転写版の有機機絶縁材料部140を配線用基板15
0側にして、転写版110Aと配線用基板150とを互
いに離れた状態で対向させて、あらかじめ、少なくとも
閉領域作成パターンにより形成される囲む閉領域を真空
引きしておく。(図1(d)) 真空引きは、例えば図3に示すような圧着装置を用い、
転写版110Aと配線用基板150とを圧着装置内に置
き、密閉した状態を作った後、配管180を介して真空
引きして行うことによりできる。尚、転写版と配線用基
板150との位置合わせが必要な場合には、アライメン
トを行っておく。
【0014】次に、閉領域作成パターンにより形成され
る囲む閉領域を真空引きした状態で、転写版110A
を、配線用基板150に、有機絶縁材料部140を介し
て圧着する圧着工程を行う。(図1(e)) 尚、配線用基板150としては、金属板、セラミック、
プリント基板、フレキシブルなフィルム他、各種材質の
ものを用いることができるが、圧着する転写工程に耐え
ることが必要で、転写工程に特に適した材質としては金
属板、セラミック板が挙げられる。有機絶縁材料部14
0としては、作業性の点から実用的である、熱硬化型の
樹脂を用いるが、必ずしもこれに限定はされない。
【0015】次いで、転写版110Aと配線用基板15
0とを一体としたまま、圧着装置から取り出し、樹脂の
硬化を完全に行った(図1(f))後、転写版110を
導体部130から剥離し、転写版110から配線用基板
150へ、導体部130と有機機絶縁材料部140の転
写が完了し、配線基板150Aが得られる。(図1
(g))
【0016】尚、圧着工程において圧着する際には、あ
らかじめ、閉領域作成パターン220により形成される
閉領域225を真空引きした後に、転写版110Aを有
機絶縁材料部140を介して配線用基板150に圧着し
てある為、閉領域215においては閉領域作成パターン
220と導電性板110と配線用基板150とで真空が
保たれ、圧着装置から外部(大気中へ)取り出しても、
転写版110Aと配線用基板150とは密着した状態が
保たれるのである。転写版110を導体部130から剥
離する際に、剥離が確実に行われるようにしておく。例
えば、転写版110の基材としてステンレス板を用いた
場合には、ステンレス板の表面にサンドブラスト研磨を
施し、銅めっきをした際に銅めっき部がある程度の付着
強度でステンレス板に付着するように調整しておく。
【0017】次に、本発明の転写方法により作製される
配線基板150Aを図2に基づいて簡単に説明してお
く。図2(a)は、閉領域作成用パターン220が囲む
領域(閉領域225)の内側に配線パターン領域215
があるもので、配線パターン領域215全体が閉領域作
成用パターン220により囲まれている。図2(b)
は、閉領域作成用パターン122が囲む領域(閉領域2
25)の外側に配線パターン領域215があるもので、
配線パターン領域215全体が閉領域作成用パターン2
20により囲まれていない。配線パターン210は、半
導体素子と結線するための電極パッド211、外部回路
と接続するための外部電極パッド212、これらを結ぶ
配線部213等からなる。金属板を配線用基板150と
して用い、半導体装置を作製する場合には、金属板面を
半導体装置を搭載するダイパッド部とすることもでき
る。尚、図2中、配線パターン領域215は、点線にて
囲まれる領域として示してあるが、例えば、半導体装置
用回路基板として用いる場合には、配線基板150Aを
この領域毎に分割して使用することもある。
【0018】次に、本発明の圧着装置を図に基づいて説
明する。図3は本発明の圧着装置の概略断面図であり、
図4は本発明の圧着装置の動作を説明するための図であ
る。図3、図4中、300は圧着装置、310は転写
版、320は転写版保持部、330は配線用基板、34
0は配線用基板保持部、350はアライメント機構部、
360は加圧部、370は枠部、375はOリング、3
80真空引き制御部、381は真空用兼真空解除用配
管、382は真空引き用配管、382は真空解除用配
管、382A、383Aは制御弁である。本発明の圧着
装置300は、本発明の転写方法における圧着工程を実
施するための圧着装置であり、図3に示すように、転写
版310を保持する転写版保持部320と、配線用基板
330をを保持する配線用基板保持部340と、転写版
310と配線用基板330とを位置合わせするアライメ
ント機構部350と、アライメント後に転写版310と
配線用基板330とを離れた状態にして、少なくとも該
転写版310と配線用基板330との間を真空引きする
ための囲いである枠部370と、真空引き制御を行う真
空引き制御部380と、転写版310のパターンを設け
ていない裏面側から転写版310を押圧し、配線用基板
330へ圧着するための加圧部360とを有しており、
配線用基板保持部340を下側に配してその上に配線用
基板330を載置するもので、配線用基板保持部340
の上側に、上下移動可能な加圧部360を設け、加圧部
360と配線用基板保持部340との間に転写版310
と配線用基板330と挾み、加圧部360にて加圧し両
者を圧着するものである。図3に示す装置300におい
ては、枠部370は加圧部360に支持され、加圧部3
60全周に渡り設けられており、且つ、配線用基板保持
部340側へ加圧部360に沿い移動するものである。
そして、枠部370の配線用基板330側先端は、配線
用基板保持部340側へ移動し、配線用基板保持部34
0に設けられた弾力性のあるOリング375と接して密
着して、密閉された空間部を作成する。真空引き制御部
380は、枠部370の移動により作成された空間部の
真空引きと真空引き解除を行うもので、真空引きは、制
御弁382Aを開き、制御弁383Aを閉じ、真空引き
用配管282、真空用兼真空解除用配管381を介して
真空引きされる。そして、真空の解除は、制御弁382
Aを閉じ、制御弁383Aを開き、真空解除用管38
3、真空用兼真空解除用配管381を介して大気が導入
されることにより行われる。真空用兼真空解除用配管3
81は、配線用基板保持部340の配線用基板330の
領域の外側で、且つ、枠部370に囲まれる領域の内側
の転写版310側に通じるように設けられている。
【0019】図4に基づいて、本発明の圧着装置の動作
を簡単に説明しておく。先ず、配線用基板保持部340
上に、配線用基板330を、配線パターンを形成する側
を上側にして載置く。(図4(a)) 次いで、転写版310を転写版保持部320に保持させ
た状態で、配線パターン側を配線用基板保持部340に
向け、相対するように配線用基板保持部340上に位置
させる。(図4(b)) この状態で、アライメント機構部350により、転写版
310を移動させながら、転写版310と配線用基板3
30との位置合わせを行う。転写版310にあらかじ
め、位置合わせ用のマークないしそれに相応するものを
設けておくことによりアライメントはできる。アライメ
ント完了後、アライメント機構部350を圧着する領域
から移動させる。少なくとも枠部370により囲まれる
領域の外に移動する。(図4(c)) この後、転写版310と配線用基板330とを離れた状
態のまま、枠部370を加圧部360に沿い下側に移動
し、その先端がOリング375に密着するようにして、
転写版310と配線用基板330とが密閉された空間3
90内にある状態にし、図3に示す、制御弁382A、
383Aを調整し、真空用兼真空解除用配管381を介
して真空引きする。(図4(d)) 次いで、加圧部360を下側に徐々に下げ、転写版31
0の配線パターン側でない裏面全体を加圧し、配線用基
板330へ、有機絶縁材料部を介して圧着する。(図4
(e)) 圧着時に熱をかける場合には、温度調整部(図示してい
ない)を設けておく。圧着後、制御弁382A、383
Aを調整し、真空用兼真空解除用配管381を介して真
空解除し、加圧部360および枠部370を上側に移動
した(図4(f))後、転写版310と配線用基板33
0が一体となった状態でこれを取り出す。(図4
(g)) この後、転写版310の導体部311のみを剥離して、
配線基板330A(図4(h))を得るのである。
【0020】
【実施例】更に、実施例を挙げて本発明の転写方法を説
明する。実施例は、半導体素子を搭載する金属板上に、
外部端子用電極パッド、半導体素子との連結用の電極パ
ッド、これらを結ぶ配線部からなる配線パターンを有す
る配線基板を作製する場合の転写方法であり、図1に基
づいて以下実施例を説明する。尚、図5は実施例の転写
方法により作製された配線基板の一部を示した図であ
る。はじめに、導電性板として0.15mm厚のステン
レス板(SUS304MA材)の一面を軽く研磨した
後、図6に示す従来の方法と同じように、導電性板の銅
めっき面上に日本合ゴム株式会社製のネガ型レジストC
BR−M901(100CPS)を回転塗布方法で成膜
し、加熱乾燥してレジスト層120を形成した後、フオ
トマスクを用いて、所定の領域を露光し、現像処理、ベ
ーキング処理を経て、目的する配線パターンの形状で導
電性板面を露出するようにした膜厚0.5μmのネガパ
ターン120を、導電性板110上に形成した。(図1
(a))
【0021】次いで、ネガパターン120が形成された
導電性板110に対し、電解めっきにより約5.0μm
厚の銅めっきからなる導体部130を施した(図1
(b))。尚、銅めっきは、表1に示す組成およびめっ
き条件にて行った。
【0022】次いで、導体部130を形成した導電性板
110全体を水洗後、電着液に浸漬させ、導電性板11
0を陽極として、同面積のステンレス板を陰極にし、両
極板間を50mmに対向させ、50Vで10分間連続電
圧を印加することにより、更に銅めっき110上にポリ
アミック酸薄膜からなる有機絶縁材料部140を電着形
成した(図1(c))。この電着は、表2に示す組成お
よび電着条件にて行った。 尚、電着液は、表2に示す(a)、(b)、(c)の各
液を室温12時間攪拌反応させ、そこに(d)を加えさ
らに1時間反応させ、そこに(e)を加えて作った。こ
のようにして、導電性板上に銅めっきからなる導体部1
30とポリアミック酸薄膜からなる有機絶縁材料部14
0を形成した転写版110A を形成した。
【0023】次いで、図3に示す本発明の圧着装置を用
い、転写版110Aと配線用基板150との位置合わせ
を行った後、転写版110Aと配線用基板150とが離
れた状態のままで、真空引きし(図1(d))、次いで
圧着装置の加圧部にて転写版110Aを配線用基板15
0へ圧着した。(図1(e)) 圧着条件は、1.0kg/cm2 、250°C、1分間
とした。
【0024】次いで、転写版110Aと配線用基板15
0とを一体としたまま、圧着装置から取り出し、樹脂の
硬化を完全に行った(図1(f))後、転写版110を
導体部130から剥離し、転写版110から配線用基板
150へ、導体部130と有機機絶縁材料部140の転
写が完了させ、配線基板150Aを得た。(図1
(g))
【0025】図5は、本実施例により得られた配線基板
150Aの一部を示した斜視図である。配線用基板55
0上にポリアミック酸薄膜からなる有機絶縁材料部14
0を介して、銅めっき部からなる導体部130が形成さ
れ、配線パターンをなしているものである。図5中、5
61は半導体素子との結線用の電極パッド、562は外
部回路との結線用の電極パッド、563はこれらを結ぶ
配線部である。そして、570は閉領域作製用パターン
であり、配線基板550Aには、図2(a)と同じく、
配線パターンが閉領域内にある。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記のように、導電性板上に
この順に導体部と有機絶縁材料部を積層した構造のパタ
ーンを形成した転写版から、パターンを該有機絶縁材料
部を介して基板上に転写して、配線基板の配線部を形成
する方法において、圧着の際に配線用基板に対してアラ
イメントする必要がある場合にも、1回の圧着作業に高
価な圧着装置が長時間占有されることないものとしてい
る。そして、品質的にも、有機絶縁材料部と配線用基板
との間に気泡が埋入することがない転写を可能としてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写方法の工程図
【図2】配線用基板を説明するための図
【図3】本発明の圧着装置の概略断面図
【図4】本発明の圧着装置の動作を説明するための図
【図5】実施例により作製された配線用基板の一部斜視
【図6】従来の転写方法の工程図
【符号の説明】
110 導電性板 110A 転写版 120 ネガパターン 130 導体部 140 有機絶縁材料部 150 配線用基板 150A 配線基板 160 加圧部 165 枠部 170 載置台 180 真空引き兼真空解除用配管 210 配線パターン 211 半導体素子との結線用電極パ
ッド 212 外部回路との接続用電極パッ
ド 213 配線部 215 配線パターン領域 220 閉領域作成 225 閉領域 300 圧着装置 310 転写版 320 転写版保持部 330 配線用基板 340 配線用基板保持部 350 アライメント機構部 360 加圧部 370 枠部 375 Oリング 380 真空引き制御部 381 真空用兼真空解除用配管 382 排気管 383 制御弁 390 空間 550 配線用基板 550A 配線基板 561 半導体素子との結線用電極パ
ッド 562 外部回路との接続用電極パッ
ド 563 配線部 610 導電性板 610A 転写版 620 レジスト 621 ネガパターン 611 露出した領域 630 導体部 640 有機絶縁材料部 650 配線用基板 650A 配線基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性板上にこの順に導体部と有機絶縁
    材料部を積層した構造の配線パターンを形成した転写版
    から、配線パターンを配線用基板上に転写して、配線基
    板の配線部を形成する方法であって、少なくとも、順
    に、(a)導電性板上に、レジスト膜からなり、所定の
    領域のみが露出するようにして設けられたネガパターン
    を形成するネガパターン作成工程と、(b)ネガパター
    ンが形成された導電性板上に、ネガパターンをめっき用
    マスクとしてめっきを施し、薄膜の導体部を形成するめ
    っき工程と、(c)めっきにより形成された導体部上
    に、電着法により、粘着性を有する有機絶縁材料を形成
    する電着工程と、(d)導電性板と導電性板上に形成さ
    れた導体部と有機絶縁材料部とからなる転写版を、配線
    用基板に有機絶縁材料部を介して圧着する圧着工程とを
    有し、配線用基板に、導体部と有機絶縁材料部からなる
    配線パターンの他に、導体部と有機絶縁材料部からな
    る、閉環して閉領域を作成する閉領域作成用パターンを
    配線パターン領域でない領域に形成するもので、圧着工
    程において圧着する際には、あらかじめ、閉領域作成パ
    ターンにより形成される囲む閉領域を真空引きした後
    に、転写版を有機絶縁材料部を介して配線用基板に圧着
    することを特徴とする転写方法。
  2. 【請求項2】 請求項1における閉領域が配線パターン
    領域を含む領域であることを特徴とする転写方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2における配線用基板が
    金属板であることを特徴とする転写方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3における配線基板が半
    導体素子を搭載する配線基板であることを特徴とする転
    写方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4におけるめっきにより
    形成された導体部が、銅、金、銀等の金属単体もしくは
    導電性電着樹脂、あるいはこれらを多層に積層して形成
    したものであることを特徴とする転写方法。
  6. 【請求項6】 導体部と有機絶縁材料部とを順次積層し
    てなるパターンで、配線パターンの他に、閉環して閉領
    域を作成する閉領域作成用パターンを配線パターン領域
    でない領域に形成してなるパターンを、その一面に設け
    た転写版をパターンの有機絶縁材料部を介して配線用基
    板上に圧着するための圧着装置であって、転写版を保持
    する転写版保持部と、配線用基板を保持する配線用基板
    保持部と、転写版と配線用基板とを離れた状態にして、
    少なくとも該転写版と配線用基板との間を真空引きする
    ための囲いである枠部と、真空引き制御を行う真空引き
    制御部と、転写板のパターンを設けていない裏面側から
    転写版を押圧し、配線用基板へ圧着するための加圧部と
    を有し、加圧部と配線用基板保持部との間に、転写版と
    配線用基板とを有機絶縁材料部を介して挾み圧着するも
    のであることを特徴とする転写用の圧着装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、配線用基板保持部は
    下側に位置してその上に配線用基板を載置するもので、
    配線用基板保持部の上側に、上下移動可能な加圧部を設
    けており、枠部は加圧部に支持され、配線用基板保持部
    側へ移動するもので、且つ、枠部の配線用基板側先端
    は、弾力性のあるOリングと接するようにして、密着さ
    れるものであり、真空引き制御部は、配線用基板保持部
    の配線用基板領域の外側で、且つ、枠部に囲まれる領域
    の内側の転写版側に設けられた真空用兼真空解除用配管
    を介して真空引きするものであることを特徴とする圧着
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6ないし7において、転写版と配
    線用基板とを位置合わせするアライメント機構部を設
    け、転写版と配線用基板とを位置合わせ後に、真空引き
    し、圧着するものであることを特徴とする転写用の圧着
    装置。
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