JPH10174094A - 映像復号化装置 - Google Patents

映像復号化装置

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JPH10174094A
JPH10174094A JP33526696A JP33526696A JPH10174094A JP H10174094 A JPH10174094 A JP H10174094A JP 33526696 A JP33526696 A JP 33526696A JP 33526696 A JP33526696 A JP 33526696A JP H10174094 A JPH10174094 A JP H10174094A
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智子 安成
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮符号化処理された符号化データを復号化
処理するとき、エラーが検出された場合にそのエラーに
応じて適切な処理を行い、目立にくい方法で早く復号化
処理に復帰できる映像復号化装置を実現すること。 【解決手段】 符号化データが入力されると、符号化デ
ータ解析器15はデータを解析して係数データや復号化
パラメータを出力する。また符号化レベル検出器11は
符号化レベルの階層を検出し、復号化制御情報出力器1
2は復号化制御情報を出力する。エラー検出器13が復
号化制御情報を用いてエラーを検出した場合、エラー情
報変換器14はエラー情報をエラーレベルに変換し、そ
のエラーレベルを符号化データ解析器15、出力映像構
成器17、出力映像補正器18に与える。そして出力映
像構成器17はエラーレベルに応じた復号化処理をす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮符号化処理さ
れた映像信号をエラーレベルに応じて復号化する映像復
号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮符号化処理された符号化データは、
光ディスクや磁気ディスク等の記録媒体に記録された
り、通信で送られてきたりする。そしてこれらの符号化
データは、復号化装置によって人間が目で認識できる映
像信号に復号化処理される。
【0003】しかしながら、記録媒体に記録された符号
化データを読み出すとき、あるいは通信経路などの状況
で符号化データに誤り(以下、エラーという)が生じた
とき、本来の符号化データが得られず、正常な復号化処
理を行うことはできなくなる。このような場合はユーザ
ーに不快感を与えることになる。そこで現在の復号化装
置は、このようなエラーを含む符号化データが入力され
たとき、このエラーを検出してエラーによる画像の乱れ
をできるだけ目立たないようにし、引き続き復号化処理
を続けるようにつくられている。つまりエラーによる悪
影響を除去し、できるだけ早く正常な復号化処理に戻ら
なければならない。
【0004】まず現在用いられている圧縮符号化方法の
国際標準符号化方式(ISO/IEC JTC1/SC 29N 0 981 Rev
)について説明する。以下この方式をMPEG2 と呼ぶ。
この圧縮符号化方式は次の3つのフレーム符号化処理方
法を持つ。即ち、入力された映像信号のフレーム内符号
化処理と、過去のフレームを参照フレームにする前方向
フレーム予測符号化処理と、過去のフレームと未来のフ
レームを参照フレームにする両方向フレーム予測符号化
処理とである。フレーム内符号化処理されたフレームを
Iピクチャー、前方向フレーム予測符号化処理されたフ
レームをPピクチャー、両方向フレーム予測符号化処理
されたフレームをBピクチャーと呼ぶ。更に参照フレー
ムと比較して現在符号化されているフレームがどれだけ
動いたかを示す情報を動きベクトルと呼ぶ。この動きベ
クトルを用いて、予測符号化処理されたフレームを復号
化処理する。
【0005】またpを正の整数(p>2)とするとき、
符号化された連続するフレームについては、pフレーム
毎にフレーム内符号化処理あるいは前方向フレーム予測
符号化処理する。そしてフレーム内符号化処理あるいは
前方向フレーム予測符号化処理したフレーム間のフレー
ムは、両方向フレーム予測符号化処理をする。このよう
に符号化された映像信号の全フレーム数をLとすると
き、Lは(p+1)以上であるというように符号化処理
される。
【0006】またこの符号化方法で圧縮符号化処理され
た符号化データは階層構造になっている。このような符
号化データの構造を図2に示す。先に述べた符号化処理
は図2のマクロブロック層のマクロブロック単位に処理
される。つまり動きベクトルもマクロブロック毎に持つ
ことになる。
【0007】またMPEG2 ではプロファイル(Profile) と
レベル(Level) という概念が導入されている。MPEG2 は
汎用符号化の国際標準を目的として考えられたものであ
るため、多くのアプリケーションをカバーし、またHDTV
などの高品位なサービスやレベルの提供を可能にする。
プロファイルは符号化方法の違いを示し、レベルは出力
画像の解像度などを示している。図3にMPEG2 のプロフ
ァイルとレベルの詳細を示す。
【0008】次にMPEG2 で符号化された符号化データを
復号化処理する復号化装置において、エラーを含んだ符
号化データが入力された場合の現在行われているエラー
処理方法について述べる。ここでは、符号化データのエ
ラーの起きる位置で、大きく二つの処理に分ける。図2
に示すようにピクチャー層以上のエラーであるなら、次
のシーケンスヘッダまで復号化処理をスキップする。ま
たスライス層以下のエラーならば、エラーの起きたスラ
イス層の復号化処理をスキップして、次のスライス層か
ら復号化処理を開始する。
【0009】そしてエラーの起きた部分は、前に復号化
処理できたフレームを参照フレームとして、エラーが起
きたスライスSjの上のスライスSiの動きベクトルを
用いて前方向フレーム予測符号化処理をして補正を行
う。この状態を図4に示す。また図5に補正処理すると
きの参照するフレームについて示す。図5より判るよう
に、符号化処理方法に関わらず、斜線部で示すエラーの
起きたフレームの前に表示されたIピクチャー又はPピ
クチャーを参照フレームとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】エラーは、符号化デー
タが復号化装置に入力されるときの状況によって、いつ
生じるか判らない。また、またエラーが生じる場所も予
想がつかない。そこであらゆる場合に柔軟に対応できる
ようなエラー対策を考える必要がある。また、エラーが
発生しても、速やかに復号化処理に復帰し、エラーが起
きた部分の画質をできるだけ符号化時の画像に近づける
よう補正する必要がある。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、入力された符号化データにエ
ラーが生じたとき、そのエラーを検出した後に速やかに
効率的な補正をし、復号処理に復帰できる映像復号化装
置を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本願の請求項1記載の発明は、圧縮符号化処理された
映像の符号化データの構造を上層から下層にかけて仕分
けをし、符号化データに生じたエラーの属する階層をエ
ラーレベルとし、前記エラーレベルに応じて符号化デー
タの復号化処理を行う映像復号化装置であって、所定の
圧縮符号化アルゴリズムで圧縮符号化処理された符号化
データを入力とし、前記圧縮符号化アルゴリズムの符号
化レベルを検出する符号化レベル検出手段と、前記符号
化レベル検出手段によって検出された符号化レベルを入
力とし、前記符号化レベルと前記圧縮符号化アルゴリズ
ムの制約に基づいて、前記圧縮符号化アルゴリズムが満
たすべき復号化制御情報を出力する復号化制御情報出力
手段と、前記符号化データと前記エラーレベルを入力と
し、前記エラーレベルに基づいて符号化データの解析を
開始し、映像信号の復号に必要な係数データ及び復号化
パラメータを出力する符号化データ解析手段と、前記符
号化データ解析手段の出力する前記復号化パラメータを
記憶する復号化パラメータメモリと、前記符号化データ
解析手段の出力する復号化パラメータ及び係数データと
前記復号化制御情報出力手段の出力する復号化制御情報
とを入力とし、前記復号化パラメータ及び係数データと
前記復号化制御情報とを比較し、前記復号化パラメータ
及び係数データが前記復号化制御情報を満たしているか
否かを判定し、満たしていないものに対してその情報を
エラー情報として出力するエラー検出手段と、前記エラ
ー検出手段が出力する前記エラー情報を前記エラーレベ
ルに変換して出力するエラー情報変換手段と、前記符号
化データ解析手段の出力する前記復号化パラメータ及び
前記係数データと前記エラー情報変換手段が出力する前
記エラーレベルとを入力とし、前記エラーレベルに基づ
いて前記圧縮符号化アルゴリズムに沿って復号化処理を
開始し、映像信号を復号する出力映像構成手段と、前記
出力映像構成手段の出力する映像信号を格納するフレー
ムメモリと、前記復号化パラメータメモリに保持された
前記復号化パラメータ及び前記フレームメモリに保持さ
れた映像信号を入力し、前記エラー情報変換手段で検出
されたエラーレベルに基づいて、所定の補正処理を開始
し、再び前記フレームメモリに補正した映像信号を格納
する出力映像補正手段と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0013】また本願の請求項2記載の発明では、前記
復号化制御情報出力手段は、前記符号化レベル検出手段
の出力する前記符号化レベルを満足するような復号化制
御情報を提供することを特徴とするものである。
【0014】また本願の請求項3記載の発明では、前記
復号化制御情報出力手段の出力する前記復号化制御情報
は、前記符号化レベル検出手段で検出された前記符号化
レベルにおいて、前記符号化データ解析手段で処理を行
う際の重要度に基づいて前記エラーレベルが割当てられ
ていることを特徴とするものである。
【0015】また本願の請求項4記載の発明では、前記
復号化制御情報出力手段の出力する前記復号化制御情報
は、前記符号化レベル検出手段で検出された前記符号化
レベルにおいて、続く復号化処理に与える影響の大きさ
に基づいて前記エラーレベルが割当てられることを特徴
とするものである。
【0016】また本願の請求項5記載の発明では、前記
エラー情報変換手段は、復号化制御情報に対して割り当
てる前記エラーレベルは、前記出力映像構成手段及び前
記出力映像補正手段での処理に対応付けられていること
を特徴とするものである
【0017】また本願の請求項6記載の発明では、前記
エラー情報変換手段は、前記エラー検出手段が出力する
前記エラー情報を、前記エラー情報に割当てられている
前記エラーレベルに変換して出力することを特徴とする
ものである。
【0018】また本願の請求項7記載の発明では、前記
エラー情報変換手段の出力する前記エラーレベルは、前
記符号化データ解析手段、前記出力映像構成手段、及び
前記出力映像補正手段のいずれの動作を開始するかを決
定することを特徴とするものである。
【0019】また本願の請求項8記載の発明では、前記
符号化データ解析手段は、前記入力符号化データを遅延
させる遅延手段を有し、前記エラー情報変換手段から出
力される前記エラーレベルの入力を待ち、前記エラーレ
ベルの入力によって符号化データの解析を開始すること
を特徴とするものである。
【0020】また本願の請求項9記載の発明では、前記
復号化パラメータメモリは、前記符号化データ解析手段
から出力された過去の復号化パラメータを蓄えるメモリ
であることを特徴とするものである。
【0021】また本願の請求項10記載の発明では、前
記符号化レベル検出手段で検出する圧縮符号化アルゴリ
ズムは、フレーム内符号化処理したフレームをIピクチ
ャーとし、過去のフレームを参照して前方向フレームを
予測符号化処理したフレームをPピクチャーとし、過去
のフレームと未来のフレームを参照して両方向フレーム
を予測符号化したフレームをBピクチャーとするとき、
前記3種類のピクチャーから組み立てられたL枚のフレ
ームが映像シーケンスとして入力されたき、連続したフ
レームについて、p(L−1>p>2なる自然数)フレ
ーム毎に前記Iピクチャー又はPピクチャーを配置し、
前記Iピクチャー又前記Pピクチャーの間に前記Bピク
チャーを配置したことを特徴とするものである。
【0022】また本願の請求項11記載の発明では、前
記出力映像構成手段は、前記エラー情報変換手段の出力
する前記エラーレベルに基づいて復号化処理を開始する
ことを特徴とするものである。
【0023】また本願の請求項12記載の発明では、前
記出力映像補正手段は、前記エラー情報変換手段の出力
する前記エラーレベルに基づいて補正処理を開始するこ
とを特徴とするものである。
【0024】また本願の請求項13記載の発明では、前
記出力映像補正手段は、前記復号化パラメータメモリの
出力する前記復号化パラメータのうち、エラーが検出さ
れた位置より過去に求められた動き情報と、現在復号化
処理しているフレームに対する参照フレームとを入力
し、現在復号化処理しているフレームのフレーム符号化
処理方法と同様の方法で予測を行うことにより、補正し
た映像信号を出力することを特徴とするものである。
【0025】また本願の請求項14記載の発明では、前
記出力映像補正手段は、前記復号化パラメータメモリの
出力する前記復号化パラメータのうち、エラーが検出さ
れた位置より前の動き情報及び後の動き情報と、現在復
号化処理しているフレームに対する参照フレームとを入
力し、前の動き情報を用いて現在復号化処理しているフ
レーム符号化処理方法と同様の方法で予測を行って第1
の補正映像信号を生成し、後の動き情報を用いて現在復
号化処理しているフレーム符号化処理方法と同様の方法
で予測を行って第2の補正映像信号を生成し、前記第1
及び第2の補正映像信号の平均化処理した第3の補正映
像信号を出力することを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態における映
像復号化装置について図面を参照しつつ説明する。図1
は本実施の形態における映像復号化装置の全体構成を示
すブロック図である。映像復号化装置は符号化レベル検
出器11、復号化制御情報出力器12、エラー検出器1
3、エラー情報変換器14、符号化データ解析器15、
復号化パラメータメモリ16、出力映像構成器17、出
力映像補正器18、フレームメモリ19を含んで構成さ
れる。
【0027】符号化レベル検出器11は、復号化処理す
べき符号化データを入力し、圧縮符号化アルゴリズムの
符号化レベルと図3に示す符号化データのプロファイル
とレベルを検出するものである。復号化制御情報出力器
12は、符号化レベル検出器11が検出したプロファイ
ルとレベルと圧縮符号化アルゴリズムの制約に基づい
て、復号化対象の符号化データが満足すべき条件を、復
号化制御情報として出力するものである。復号化制御情
報出力器12の出力する復号化制御情報は、続く復号化
処理に与える影響の大きさによってレベルが割り当てら
れている。
【0028】エラー検出器13は、復号化制御情報出力
器12が出力する復号化制御情報と、符号化データ解析
器15が出力する復号化パラメータ及び係数データを入
力して、復号化パラメータが復号化制御情報の示す条件
に満足しているか否かを判定し、満足していなければエ
ラー情報を出力するものである。
【0029】エラー情報変換器14は、エラー検出器1
3が出力したエラー情報を、それに割り当てられている
エラーレベルに変換して出力するものである。符号化デ
ータ解析器15は、復号化処理したい符号化データとエ
ラー情報変換器14が出力するエラーレベルとを入力
し、エラーレベルに基づいて符号化データの解析処理を
開始し、係数データ及び動きベクトルや符号化処理方法
などの復号化パラメータを出力するものである。
【0030】復号化パラメータメモリ16は、符号化デ
ータ解析器15が出力する復号化パラメータを格納する
メモリである。復号化パラメータは、ヘッダ部分に記述
してある情報で、例えば画像サイズ、フレームレート、
コーディングタイプ、動きベクトルの検索範囲を示すf
コード等である。出力映像構成器17は、符号化データ
解析器15が出力する復号化パラメータと係数データ、
およびエラー情報変換器14が出力するエラーレベルを
入力し、エラーレベルに基づいて復号化処理を開始し、
フレームメモリ19に出力映像信号を与えるものであ
る。
【0031】出力映像補正器18は、符号化データ解析
器15が出力する復号化パラメータと、エラー情報変換
器14が出力するエラーレベルと、フレームメモリ19
に格納してある映像信号とを入力し、エラーレベルに基
づいて補正処理を開始し、フレームメモリ19に補正し
た映像信号を与えるものである。フレームメモリ19
は、出力映像構成器17および出力映像補正器18の出
力映像信号を格納するものである。
【0032】このように構成された映像復号化装置の動
作を説明する。符号化データ解析器15はデータの遅延
手段を持っており、符号化データが入力されてもエラー
情報変換器14からエラーレベルが入力されなければ解
析処理を開始しない。そのためエラー検出器13は、初
期状態では符号化データ解析器15の情報を用いず、復
号化制御情報出力器12の情報で動作を開始し、エラー
なしという情報をエラー情報変換器14に出力する。エ
ラー情報変換器14は受け取った情報をエラーレベルに
変換する。
【0033】初期状態ではエラーなしであり、符号化デ
ータ解析器15に対して初期状態のエラーレベルが与え
られるよう設定してある。また、このときのエラーレベ
ルでは、出力映像構成器17及び出力映像補正器18は
動作をしない。次に符号化データ解析器15が解析を開
始すると、図2に示されるような階層構造になっている
符号化データを、上位のシーケンス層から下位のブロッ
ク層まで解析していく。そして解析した復号化パラメー
タと係数データを出力する。それから、エラー検出器1
3は、符号化データ解析器15が解析した復号化パラメ
ータを、復号化制御情報出力器12が出力する復号化制
御情報と比較することでエラーを検出する。
【0034】エラー検出器13は、不一致が起きた情報
をエラー情報変換器14に渡し、またエラーがなければ
エラーなしという情報を返す。エラー情報変換器14は
入力されたエラー情報を、その情報に割り当てられてい
るエラーレベルに変換して出力する。このエラーレベル
は符号化データ解析器15、出力映像構成器17、及び
出力映像補正器18の動作開始を制御するものである。
そして出力映像構成器17又は出力映像補正器18の処
理により、フレームメモリ19に映像信号が格納され
る。符号化データ解析器15、出力映像構成器17、及
び出力映像補正器18の動作の開始は、エラーレベルの
値によって行われる。
【0035】次にエラーレベルについて説明する。復号
化制御情報出力器12が出力する復号化制御情報にはそ
れぞれエラーレベルが割り当てられている。
【0036】例えばMP@MLの符号化データが入力さ
れた場合、復号化制御情報出力器12が出力する復号化
制御情報の一例を図6に示す。各復号化制御情報に割り
当てられたエラーレベルは、復号化処理においての重要
度、または使用頻度などに応じて自由に設定されるもの
である。また復号化制御情報も符号化データ解析器15
の性能に応じて自由に変更できる。このエラーレベルに
よって復号化器の動作も決定される。その一例を図7に
示す。本図に示すようにエラーレベルは0〜5でレベル
付けされている。
【0037】エラーレベル=0は、入力された符号化デ
ータのデコード処理を続ける上で、最も必要な項目に付
いて不具合が生じたことを示す。この場合はこれ以上デ
コード処理を続けることはできず、次のシーケンス層ま
でデコード処理をスキップする。そして次に見つかった
シーケンス層からデコード処理を復帰させる。従って符
号化データ解析器15はエラー情報変換器14からエラ
ーレベル=0を受けたときは、次のシーケンス層からデ
コード処理を行う。
【0038】エラーレベル=1は、入力された符号化デ
ータのデコード処理を続ける上で、必要な項目に付いて
不具合が生じたことを示す。この場合のエラーはGOP 内
でのデコード処理に影響を与えるものであるから、次の
シーケンス層又はGOP 層までデコード処理をスキップし
て、次に見つかったシーケンス層又はGOP 層からデコー
ド処理を復帰させる。符号化データ解析器15はエラー
レベル=1を受けたときは、次のGOP 層からデコード処
理を行う。
【0039】エラーレベル=2は、検出されたエラーが
ピクチャー層に記述してある情報に含まれることを意味
する。この場合はフレーム内でのみエラーが影響するの
で、次のピクチャー層、シーケンス層、又はGOP 層まで
デコード処理をスキップする。そして次に見つかったピ
クチャー層、シーケンス層、又はGOP 層からデコード処
理を復帰させ、符号化データ解析器15がこの指定され
た層からのデコード処理を行う。
【0040】エラーレベル=3は、ブロック層のエラー
である。これは画面全体からみて一部分のエラーである
から、補正処理する。エラーレベル=3を受けた出力映
像補正器18は、所定の補正方法でエラーが起きた部分
を補正処理して出力する。
【0041】エラーレベル=4は、エラーが検出された
が入力符号化データをデコードする上で大して問題にな
らないもので、無視してデコード処理を継続して行う。
出力映像構成器17はエラーレベル=4を受け取ると、
符号化データ解析器15の出力情報を用いて再復号化処
理を行い、映像信号を出力する。
【0042】エラーレベル=5は、初期状態で出力され
るエラーレベルである。これを受けて符号化データ解析
器15はシーケンス層からのデコード処理を開始する。
こうして符号化データ解析器15は、図2に示されるよ
うな符号化データを上位のシーケンス層からブロック層
まで順位解析していくものである。
【0043】図8に出力映像構成器17の一構成例を示
す。出力映像構成器17に入力された係数データは逆量
子化器21で逆量子化処理される。逆量子化器21で出
力されたデータは逆離散コサイン変換器22で逆離散コ
サイン変換される。またスイッチャー28を介してフレ
ームメモリ23又は24に蓄えられている映像を用い
て、動き補償器25で動き補償を行う。この動きベクト
ルは加算器26に出力され、逆DCT器22の出力と加
算が行われる。ここでの加算結果はスイッチャー27を
介してフレームメモリ23又は24に蓄えられる。フレ
ームメモリ23及び24は、フレーム内符号化、前方向
フレーム予測符号化、及び両方向フレーム予測符号化の
3つの予測符号化モードによってスイッチャー27によ
り切り換えられる。
【0044】出力映像補正器18は、図4に示されるよ
うに一つ上のスライスでデコードされた動きベクトルを
用いて、エラーが検出されたところから次のスライスま
で予測符号化処理を行う。このときエラーが起きたのが
Bピクチャーとすると、両方向フレーム予測符号化処理
が行われる。またPピクチャーであれば、前方向フレー
ム予測符号化処理が行われる。図9は上記の補正処理を
行う際の参照フレームを示した説明図である。ここで補
正に用いられるフレームは、エラーが検出される直前ま
で使用されていた参照フレームと同じものである。図9
(a)がBピクチャー、(b)がPピクチャーのハッチ
ングで示すフレームでエラーが起きた場合に補正のため
の参照フレームを示す一例である。
【0045】図10に出力映像補正器18の補正方法の
一例を示す。出力映像補正器18は、エラーが起きたス
ライスSjより一つ上のスライスSiでデコードされた
動きベクトルを用いて、エラーが検出された所から次の
スライスの先頭まで、エラーが起きたフレームと同じ符
号化処理方法で補正処理をする。図9(a)に示される
例は、Bピクチャーでエラーが起きた例であり、時間的
に前後する2枚のフレームを参照フレームとする両方向
予測符号化処理が行われる。図9(b)はPピクチャー
でエラーが起きた例を示し、時間的に前のフレームを参
照フレームとして前方向予測符号化処理が行われる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デコード
処理中にエラーが検出された場合、そのエラーレベルに
応じて処理方法を変えることができ、デコード処理ある
いは補正処理をするにあたり、デコード処理への復帰が
早くなり、入力符号化データの情報をより正確にデコー
ドすることができる。またエラー時の処理方法を決定す
るエラーレベルは、ユーザーが設定できるという柔軟性
が生じる。また、出力映像のエラーが起きた部分を補正
する場合、エラーが発生したフレームの符号化処理方法
と同じ処理方法で補正することにより、従来の方法より
画質がよくなるよう補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における映像復号化装置
のブロック図である。
【図2】MPEG2 符号化データの階層構造を示す説明図で
ある。
【図3】MPEG2 のプロファイルとレベルを示した説明図
である。
【図4】エラー補正方法の一例である。
【図5】エラー補正を行う場合の参照フレームの一例で
ある。
【図6】本実施の形態で用いられる復号化制御情報の一
例を示す説明図である。
【図7】本実施の形態で用いられるエラーレベルの一例
を示す説明図である。
【図8】本実施の形態の出力映像構成器の構成例を示す
ブロック図である。
【図9】出力映像補正器のエラー補正時の参照フレーム
の一例である。
【図10】出力映像補正器のエラー補正の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
11 符号化レベル検出器 12 復号化制御情報出力器 13 エラー検出器 14 エラー情報変換器 15 符号化データ解析器 16 復号化パラメータメモリ 17 出力映像構成器 18 出力映像補正器 19 フレームメモリ 21 逆量子化器 22 逆離散コサイン変換器 23,24 フレームメモリ 25 動き補償器 26 加算器 27,28 スイッチャー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化処理された映像の符号化デー
    タの構造を上層から下層にかけて仕分けをし、符号化デ
    ータに生じたエラーの属する階層をエラーレベルとし、
    前記エラーレベルに応じて符号化データの復号化処理を
    行う映像復号化装置であって、 所定の圧縮符号化アルゴリズムで圧縮符号化処理された
    符号化データを入力とし、前記圧縮符号化アルゴリズム
    の符号化レベルを検出する符号化レベル検出手段と、 前記符号化レベル検出手段によって検出された符号化レ
    ベルを入力とし、前記符号化レベルと前記圧縮符号化ア
    ルゴリズムの制約に基づいて、前記圧縮符号化アルゴリ
    ズムが満たすべき復号化制御情報を出力する復号化制御
    情報出力手段と、 前記符号化データと前記エラーレベルを入力とし、前記
    エラーレベルに基づいて符号化データの解析を開始し、
    映像信号の復号に必要な係数データ及び復号化パラメー
    タを出力する符号化データ解析手段と、 前記符号化データ解析手段の出力する前記復号化パラメ
    ータを記憶する復号化パラメータメモリと、 前記符号化データ解析手段の出力する復号化パラメータ
    及び係数データと前記復号化制御情報出力手段の出力す
    る復号化制御情報とを入力とし、前記復号化パラメータ
    及び係数データと前記復号化制御情報とを比較し、前記
    復号化パラメータ及び係数データが前記復号化制御情報
    を満たしているか否かを判定し、満たしていないものに
    対してその情報をエラー情報として出力するエラー検出
    手段と、 前記エラー検出手段が出力する前記エラー情報を前記エ
    ラーレベルに変換して出力するエラー情報変換手段と、 前記符号化データ解析手段の出力する前記復号化パラメ
    ータ及び前記係数データと前記エラー情報変換手段が出
    力する前記エラーレベルとを入力とし、前記エラーレベ
    ルに基づいて前記圧縮符号化アルゴリズムに沿って復号
    化処理を開始し、映像信号を復号する出力映像構成手段
    と、 前記出力映像構成手段の出力する映像信号を格納するフ
    レームメモリと、 前記復号化パラメータメモリに保持された前記復号化パ
    ラメータ及び前記フレームメモリに保持された映像信号
    を入力し、前記エラー情報変換手段で検出されたエラー
    レベルに基づいて、所定の補正処理を開始し、再び前記
    フレームメモリに補正した映像信号を格納する出力映像
    補正手段と、を具備することを特徴とする映像復号化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記復号化制御情報出力手段は、 前記符号化レベル検出手段の出力する前記符号化レベル
    を満足するような復号化制御情報を提供することを特徴
    とする請求項1記載の映像復号化装置。
  3. 【請求項3】 前記復号化制御情報出力手段の出力する
    前記復号化制御情報は、 前記符号化レベル検出手段で検出された前記符号化レベ
    ルにおいて、前記符号化データ解析手段で処理を行う際
    の重要度に基づいて前記エラーレベルが割当てられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の映像復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記復号化制御情報出力手段の出力する
    前記復号化制御情報は、 前記符号化レベル検出手段で検出された前記符号化レベ
    ルにおいて、続く復号化処理に与える影響の大きさに基
    づいて前記エラーレベルが割当てられることを特徴とす
    る請求項1記載の映像復号化装置。
  5. 【請求項5】 前記エラー情報変換手段は、 復号化制御情報に対して割り当てる前記エラーレベル
    は、前記出力映像構成手段及び前記出力映像補正手段で
    の処理に対応付けられていることを特徴とする請求項1
    記載の映像復号化装置。
  6. 【請求項6】 前記エラー情報変換手段は、 前記エラー検出手段が出力する前記エラー情報を、前記
    エラー情報に割当てられている前記エラーレベルに変換
    して出力することを特徴とする請求項1記載の映像復号
    化装置。
  7. 【請求項7】 前記エラー情報変換手段の出力する前記
    エラーレベルは、 前記符号化データ解析手段、前記出力映像構成手段、及
    び前記出力映像補正手段のいずれの動作を開始するかを
    決定するものであることを特徴とする請求項1記載の映
    像復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化データ解析手段は、 前記入力符号化データを遅延させる遅延手段を有し、前
    記エラー情報変換手段から出力される前記エラーレベル
    の入力を待ち、前記エラーレベルの入力によって符号化
    データの解析を開始することを特徴とする請求項1記載
    の映像復号化装置。
  9. 【請求項9】 前記復号化パラメータメモリは、 前記符号化データ解析手段から出力された過去の復号化
    パラメータを蓄えるメモリであることを特徴とする請求
    項1記載の映像復号化装置。
  10. 【請求項10】 前記符号化レベル検出手段で検出する
    圧縮符号化アルゴリズムは、 フレーム内符号化処理したフレームをIピクチャーと
    し、過去のフレームを参照して前方向フレームを予測符
    号化処理したフレームをPピクチャーとし、過去のフレ
    ームと未来のフレームを参照して両方向フレームを予測
    符号化したフレームをBピクチャーとするとき、 前記3種類のピクチャーから組み立てられたL枚のフレ
    ームが映像シーケンスとして入力されたき、連続したフ
    レームについて、p(L−1>p>2なる自然数)フレ
    ーム毎に前記Iピクチャー又はPピクチャーを配置し、
    前記Iピクチャー又前記Pピクチャーの間に前記Bピク
    チャーを配置したものであることを特徴とする請求項1
    記載の映像復号化装置。
  11. 【請求項11】 前記出力映像構成手段は、 前記エラー情報変換手段の出力する前記エラーレベルに
    基づいて復号化処理を開始することを特徴とする請求項
    1記載の映像復号化装置。
  12. 【請求項12】 前記出力映像補正手段は、 前記エラー情報変換手段の出力する前記エラーレベルに
    基づいて補正処理を開始することを特徴とする請求項1
    記載の映像復号化装置。
  13. 【請求項13】 前記出力映像補正手段は、 前記復号化パラメータメモリの出力する前記復号化パラ
    メータのうち、エラーが検出された位置より過去に求め
    られた動き情報と、現在復号化処理しているフレームに
    対する参照フレームとを入力し、現在復号化処理してい
    るフレームのフレーム符号化処理方法と同様の方法で予
    測を行うことにより、補正した映像信号を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の映像復号化装置。
  14. 【請求項14】 前記出力映像補正手段は、 前記復号化パラメータメモリの出力する前記復号化パラ
    メータのうち、エラーが検出された位置より前の動き情
    報及び後の動き情報と、現在復号化処理しているフレー
    ムに対する参照フレームとを入力し、前の動き情報を用
    いて現在復号化処理しているフレーム符号化処理方法と
    同様の方法で予測を行って第1の補正映像信号を生成
    し、後の動き情報を用いて現在復号化処理しているフレ
    ーム符号化処理方法と同様の方法で予測を行って第2の
    補正映像信号を生成し、前記第1及び第2の補正映像信
    号の平均化処理した第3の補正映像信号を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の映像復号化装置。
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