JPH1017449A - 知覚過敏症用組成物 - Google Patents

知覚過敏症用組成物

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JPH1017449A
JPH1017449A JP19408896A JP19408896A JPH1017449A JP H1017449 A JPH1017449 A JP H1017449A JP 19408896 A JP19408896 A JP 19408896A JP 19408896 A JP19408896 A JP 19408896A JP H1017449 A JPH1017449 A JP H1017449A
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hydroxyapatite
tricalcium phosphate
dentifrice
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dentin
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JP19408896A
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English (en)
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Shuji Sakuma
周治 佐久間
Kiminori Atsumi
公則 渥美
Takayuki Watanabe
隆之 渡辺
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Sangi Co Ltd
Original Assignee
Sangi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯の象牙質知覚過敏症の予防、治療。 【解決手段】 ハイドロキシアパタイト、リン酸3カル
シウム、並びに銀、亜鉛、銅からなる群から選ばれた1
つ以上の金属イオンを担持させたハイドロキシアパタイ
ト、又はリン酸3カルシウムの粒子径1.0μm〜5.0μ
mである粒状物を使用した歯の象牙質知覚過敏症を有効
に予防、治療する知覚過敏症用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯の象牙質知覚過敏症を
有効に予防、治療し象牙質周辺部を強化するために有用
な知覚過敏症用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】冷たい物や熱い物、甘い物や酸っぱい物
などを口にしたときに、歯の鋭い電撃的な痛みは、歯の
象牙質の神経を刺激することによって生じると考えられ
ている。歯の象牙質は多数の象牙細管によって貫かれて
おり、象牙細管内は組織液が入っている。この歯の痛み
は象牙質が露出している場合、外部からの刺激を受ける
と象牙細管内組織液が強制的に移動し、歯髄と象牙質の
境界近傍に存在する知覚神経を刺激することにより起こ
ると考えられている。この刺激は象牙細管内組織液を移
動させるすべてのものにより生じ、このため、機械的、
温度的刺激、甘みや酸味或いは浸透圧の変化を生じる刺
激は、いずれも象牙質の痛みを引き起こすことになる。
従って、飲食や歯ブラシによるブラッシング、又は運動
時などに痛みが引き起こされ、日常生活にかなりの支障
をきたすことになる。象牙質知覚過敏症には、歯ブラシ
による不適切なブラッシングによる歯の摩耗やう蝕など
によるエナメル質やセメント質の欠損に伴う歯頸部知覚
過敏症、誤ったブラッシングによる歯肉縮退などによる
歯根面部の知覚過敏症がある。最近は、人口構成の高齢
化や有髄歯を保存する動きが高まっていることから、歯
肉縮体や歯根露出に起因する象牙質知覚過敏が増加する
傾向にある。
【0003】象牙質知覚過敏症に対して現在行われてい
る治療法の多くは、象牙細管内溶液の移動を阻止するこ
とを目的としている。薬剤によって外来刺激を遮断する
方法には、(1)露出した象牙質の表面を機械的に被覆
または象牙細管を目詰まりさせる方法、(2)象牙細管
内の石灰化を促進して細管を封鎖する方法、(3)象牙
芽細胞を変成凝固させる方法がある。(1)には、グラ
スアイオノマーセメントの充填、シリコンや樹脂の塗
布、シュウ酸カリウムの塗布等、(2)には、塩化亜
鉛、パラフォルム、塩化ストロンチウム塗布等、(3)
にはフッ化ナトリウムの塗布等がある。こうした象牙質
知覚過敏症に有用な薬剤を配合した歯磨剤が研究、開発
されてきた。歯磨剤による象牙質知覚過敏症の治療方法
は、日常生活の中で簡便に行えるなど、好都合な面が多
いからである。また、刺激痛が気になるとはいえ、象牙
質の露出によって歯根面う蝕の発生頻度が高くなるだけ
でなく、ブラッシングを忌避すると歯周病が発生したり
悪化したりするので、日常のブラッシングを欠くことは
できない。
【0004】知覚過敏症に適合した歯磨剤の例として
は、乳酸アルミニウム及びフッ化アルミニウム配合歯磨
剤(内田武志他、広大歯誌7;152−158、197
5)、塩化ストロンチウム配合歯磨剤(内田昭次他、日
歯周誌22;468−491、1980)、アルミニウ
ム化合物含有配合歯磨剤(中村哲也他、日本歯科評論5
35;263−269、1987)、乳酸アルミニウム
含有歯磨剤(米田栄吉他、日歯保誌33;1070−1
077、1990)、硫酸亜鉛・塩化アルミニウム含有
歯磨剤(堀亘孝他、日本歯科評論568;237−24
3、1990)、硝酸カリウム配合歯磨剤、(永田俊彦
他、日歯周誌34;465−471、1992)などが
ある。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ
らの歯磨剤は歯髄や歯ぐきに対する刺激があったり、歯
の着色、効果の非持続性、効果が充分でない等の欠点を
有しており、未だ充分に満足なものは得られていない。
また、ブラッシングによって歯牙表面だけでなく歯肉も
摩擦によって損傷をかなり受けている上に、象牙質やセ
メント質はエナメル質ほど強固でないため、エナメル質
より磨耗しやすく、酸による浸食を受けやすい。したが
って、知覚過敏症が認められた場合、単に治療するだけ
でなく、歯根部の保護が必要である。しかしながら、こ
れらの歯磨剤には歯根部の保護効果を有するものはな
い。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明者らは象牙質知覚過敏症の予防および治療
効果が高く、かつ歯根部のう蝕および治療効果に優れた
知覚過敏症用組成物を得るべく鋭意研究した結果、ハイ
ドロキシアパタイト、抗菌性ハイドロキシアパタイト、
リン酸3カルシウム、あるいは抗菌性リン酸3カルシウ
ムの粒子径が1.0μm 〜5.0μm である粒状物を用いる
ことにより象牙質知覚過敏症の予防および優れた治療効
果を有する知覚過敏症用組成物が得られることを見いだ
した。
【0007】またこれら組成物とコラーゲンを組み合わ
せて配合することによって、象牙質知覚過敏の予防およ
び治療に相乗的な効果を示すことを見いだし、更に、こ
の知覚過敏症用組成物は、良好な安全性を有し、歯を着
色せず、使用感に優れていることより、効果の持続性が
長いことを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】ハイドロキシアパタイトがエナメル質の微
少欠損部に充填されて再石灰化し、う蝕を予防する効果
があることは既に知られている(「ハイドロキシアパタ
イト配合歯磨剤のう蝕予防効果」可児瑞夫;歯科ジャー
ナル 第39巻 第6号 1994年6月)。またコラ
ーゲンが口腔粘膜刺激の緩和や味を向上させること(特
開昭60−48919号公報参照)や、歯肉や歯牙を保
護すること(特開昭61−17508号公報参照)も開
示されている。しかし、粒子径が1.0μm 〜5.0μm の
ハイドロキシアパタイトやリン酸三カルシウムが象牙細
管を封鎖・石灰化し、セメント質や象牙質に吸着して保
護すること、さらにコラーゲンを上記ハイドロキシアパ
タイトやリン酸三カルシウムと併用することにより、よ
り一層、象牙細管を封鎖・石灰化し、セメント質や象牙
質に吸着して保護して知覚過敏症に優れた効果を示すこ
とは、まだ提案されていない。抗菌性ハイドロキシアパ
タイト及び/又は抗菌性リン酸3カルシウムは、銀、亜
鉛、銅から選ばれた少なくとも1つの金属イオンをハイ
ドロキシアパタイト及び/又はリン酸3カルシウムに吸
着担持させて得られ、これら抗菌性ハイドロキシアパタ
イト、抗菌性リン酸3カルシウムの使用は、ハイドロキ
シアパタイト及びリン酸3カルシウムの上記の作用を示
すとともに、その抗菌性により歯牙表面を細菌から保護
するので、その効果を増強させる。
【0009】本発明の口腔内組成物に含有されるハイド
ロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、抗菌性ハイド
ロキシアパタイト、或いは抗菌性リン酸3カルシウムの
含有量は、0.1%以上が好ましい。含有率が0.1%未満
であると、歯の脱灰部分や象牙細管にアパタイトが接触
しにくくなるため、本発明による効果が充分に得られな
くなる。また、ハイドロキシアパタイト、リン酸三カル
シウム、抗菌性ハイドロキシアパタイト、或いは抗菌性
リン酸3カルシウムは粒子径が1.0〜5.0μm、好まし
くは1.0〜2.0μm の範囲内で効果がある。この範囲外
の粒子径のものを使用しても、象牙細管に対して粒子径
が小さすぎたり大きすぎたりするため、象牙細管を閉塞
することができず、知覚過敏を治療する効果が低い。ま
た、配合するコラーゲンは不溶性でも可溶性でも良く、
その配合量は全重量に対して0.1〜10.0%で、好まし
くは0.1〜5.0%である。
【0010】本発明の口腔内組成物は、上述のハイドロ
キシアパタイト、リン酸三カルシウム、抗菌性ハイドロ
キシアパタイト、抗菌性リン酸3カルシウム、およびコ
ラーゲンをその他の成分とともに常法に従って配合し、
練歯磨剤、液状歯磨剤、粉歯磨剤などの剤型にすること
により調製される。本発明の口腔内組成物には必須成分
以外に通常使用される添加剤、例えば、研磨剤、湿潤
剤、界面活性剤、香料、甘味料および防腐剤、および各
種有効成分などを本発明の効果を妨げず、薬剤学的に許
容できる範囲で適宜使用し得る。これらの成分の具体例
を下記に示す。 研磨剤;炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、リン
酸カルシウム、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、水酸
化アルミニウム、リン酸水素カルシウムなど。 湿潤剤;グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、マルチトールなど。 界面活性剤;アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウ
ムなど。 増粘剤;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、カラギーナン、カルボキシビ
ニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、キタンサン
ガムなど 防腐剤;安息香酸ナトリウム、メチルパラペン、パラオ
キシ安息香酸エステル、塩酸アルキルジアミノエチルグ
リシンなど。 甘味料;サッカリンナトリウム、キシリトール、ステビ
オサイドなど。 香料;メントール、オレンジ油、スペアミント油、ペパ
ーミント油、レモン油、ユーカリ油、サリチル酸メチル
など。 その他の成分;アラントイン、酢酸トコフエロール、イ
ソプロピルフェノール、β−グリチルレチン酸、トリク
ロサン、クロルヘキシジン、デキストラナーゼ、クロロ
フィル、フラボノイド、トラネキサムサン、ヒノキチオ
ールなど。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施例1〜13に本発明の
開示例、実施例14〜15に本発明の歯磨組成物使用の
実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は
下記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の
%はいずれも重量%である。
【0012】 〔実施例1〕 練歯磨剤組成物 炭酸カルシウム 29.0% ハイドロキシアパタイト 1.0 グリセリン 25.0 プロピレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール 6.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 ソルビトール水溶液(70%濃度) 0.2 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 水 26.7 計 100.0
【0013】 〔実施例2〕 練歯磨剤組成物 無水ケイ酸 37.0% ハイドロキシアパタイト 5.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 9.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 ソルビトール水溶液(70%濃度) 1.7 メチルパラペン 0.1 メントール 0.8 水 24.9 計 100.0
【0014】 〔実施例3〕 練歯磨剤組成物 リン酸水素カルシウム 20.0% ハイドロキシアパタイト 10.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.8 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 コラーゲン 0.1 メチルパラペン 0.1 ソルビトール水溶液(70%濃度) 3.3 水 30.2 計 100.0
【0015】 〔実施例4〕 練歯磨剤組成物 水酸化アルミニウム 11.0% ハイドロキシアパタイト 35.0 グリセリン 21.8 プロピレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.6 安息香酸ナトリウム 0.1 ソルビトール水溶液(70%濃度) 4.5 水 21.0 計 100.0
【0016】 〔実施例5〕 練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 17.0% ハイドロキシアパタイト 17.0 無水ケイ酸 12.7 グリセリン 11.0 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ブチルパラペン 0.2 ソルビトール水溶液(70%濃度) 5.0 水 26.1 計 100.0
【0017】 〔実施例6〕 練歯磨剤組成物 炭酸カルシウム 35.0% リン酸三カルシウム 0.1 グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.5 ソルビトール水溶液(70%濃度) 6.7 コラーゲン 10.0 水 25.6 計 100.0
【0018】 〔実施例7〕 練歯磨剤組成物 無水ケイ酸 11.0% リン酸三カルシウム 5.0 グリセリン 22.0 プロピレングリコール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カルボキシメチルセルロース 1.2 カラギナン 0.8 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 ソルビトール水溶液(70%濃度) 16.7 水 39.6 計 100.0
【0019】 〔実施例8〕 練歯磨剤組成物 リン酸水素カルシウム 20.0% リン酸三カルシウム 14.0 グリセリン 19.6 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 0.4 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.6 ソルビトール水溶液(70%濃度) 8.4 水 25.9 計 100.0
【0020】 〔実施例9〕 練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 20.0% リン酸水素カルシウム 20.0 グリセリン 27.0 ポリエチレングリコール 3.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 キタンサンガム 0.5 コラーゲン 1.0 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 ソルビトール水溶液(70%濃度) 10.7 水 16.2 計 100.0
【0021】 〔実施例10〕 練歯磨剤組成物 リン酸三カルシウム 35.0% 水酸化アルミニウム 10.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 0.3 メチルパラペン 0.1 メントール 0.6 ソルビトール水溶液(70%濃度) 2.0 水 26.0 計 100.0
【0022】 〔実施例11〕 液状歯磨剤組成物 ハイドロキシアパタイト 0.1% エチルアルコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 グリセリン 2.0 メントール 0.4 ソルビトール水溶液(70%濃度) 16.5 コラーゲン 0.1 水 69.9 計 100.0
【0023】〔実施例12〕 抗菌性ハイドロキシアパ
タイトを含有した練歯磨組成物 (1) 抗菌性ハイドロキシアパタイトの製造 100mlの蒸留水にハイドロキシアパタイト10.0g、
硝酸銀0.2gを加え、攪拌する。生成物を蒸留水で良く
洗い、乾燥し、銀を約1%含有した抗菌性ハイドロキシ
アパタイトを得た。
【0024】(2) 練歯磨組成物の製造 前述の抗菌性ハイドロキシアパタイトを用いて、次の組
成の練歯磨き組成物を得た。 炭酸カルシウム 29.0% 抗菌性ハイドロキシアパタイト 1.0 グリセリン 25.0 プロピレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール 6.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 ソルビトール水溶液(70%濃度) 0.2 メチルパラペン 0.1 メントール 0.5 水 26.7 計 100.0
【0025】〔実施例13〕 抗菌性リン酸三カルシウ
ムを含有した練歯磨組成物 (1) 抗菌性リン酸三カルシウムの製造 500mlの蒸留水にリン酸三カルシウム50.0g、硝酸
銅1.0g、硝酸亜鉛6.9gを加え、攪拌する。生成物を
蒸留水で良く洗い、乾燥し、銅を約0.5%、亜鉛を約3.
0%含有した抗菌性リン酸三カルシウムを得た。
【0026】(2) 練歯磨組成物の製造 前述の抗菌性リン酸三カルシウムを用いて、次の組成の
練歯磨き組成物を得た。 リン酸水素カルシウム 20.0% 抗菌性リン酸三カルシウム 14.0 グリセリン 19.6 プロピレングリコール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 カラギナン 0.4 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 スペアミント 0.6 ソルビトール水溶液(70%濃度) 8.4 水 25.9 計 100.0
【0027】〔実施例14〕 象牙細管に対する接着効
果試験 (1) ハイドロキシアパタイト使用の場合 実施例2の歯磨剤を用いて、象牙細管に対する接着効果
試験を行った。ヒトの下顎奥歯を被検歯とした。舌側の
エナメル質表面をモデルトリマー削除し、注水下で#4
00、#600のエメリー紙で平滑な象牙表面になるよ
うに研磨した。表面を研磨した後、脱灰液(0.1M乳
酸、500mg/lハイドロキシアパタイト、 pH 4.8に
調製)に浸漬し、37℃で30時間放置した。蒸留水で
洗浄後、乾燥して被検歯とした。
【0028】比較のため、粒子径が1.0μm 未満、1.0
〜5.0μm (平均粒径2.0μm )、5.0μm 超の粒径の
ハイドロキシアパタイト粉末を用いて歯磨剤2の組成の
歯磨剤をそれぞれ作成し、歯磨剤と人工唾液を用いて、
歯磨剤が10重量%であるスラリーを調製した。被検歯
を37℃で10時間スラリー中に放置した。蒸留水で洗
浄後、室温で乾燥させ、象牙質表面を常法に従って金コ
ーティングして走査型電子顕微鏡(以下SEM)で観察
した。
【0029】図1と図2に表面観察の写真を示す。図1
のaは、ハイドロキシアパタイトを含まないでその他の
組成は実施例2と同じ歯磨剤(ブランク)を使用した場
合のSEM観察写真結果である。表面の孔は、象牙細管
である。図1のbは、1.0μm 未満のハイドロキシアパ
タイト粉末を用いた実施例2の歯磨剤を使用した場合の
実験結果であるが、この写真から、1.0μm 未満のハイ
ドロキシアパタイトでは、象牙細管の封鎖があまり進行
していないことがわかった。図1のcは、1.0〜5.0μ
m (平均粒径2.0μm )のハイドロキシアパタイト粉末
の歯磨剤を使用した場合の実験結果で、表面の象牙細管
が封鎖され、象牙質表面が均一かつ緻密にハイドロキシ
アパタイトの沈着物で覆われていることがわかった。
【0030】図2のaは、5.0μm 以上のハイドロキシ
アパタイト粉末を使用した場合であるが、象牙細管の封
鎖があまり進行していない。また図2のbは、1.0〜5.
0μm (平均粒径2.0μm )のハイドロキシアパタイト
粉末を用いた実施例2の歯磨剤にコラーゲンを1.0%添
加した歯磨剤を使用した場合の実験結果で、このよう
に、1.0〜5.0μm のハイドロキシアパタイト粉末とコ
ラーゲンを組み合わせて配合した場合、象牙細管の閉鎖
が最も良好であった。
【0031】(2) リン酸三カルシウム使用の場合 実施例8の歯磨剤を使用して、前述の試験と同様な試験
を行った。図3と図4に試験後の表面観察の写真を示
す。図3のaは、リン酸三カルシウムを含まないで、そ
の他の組成は実施例8と同じ歯磨剤(ブランク)を使用
した場合のSEM観察写真結果である。表面の孔は、象
牙細管である。図3のbは、1.0μm 未満のリン酸三カ
ルシウム粉末を用いた実施例8の歯磨剤を使用した場合
の実験結果であるが、この写真から、1.0μm 未満のリ
ン酸三カルシウムでは、象牙細管の封鎖がほとんど進行
していないことがわかった。図3のcは、1.0〜5.0μ
m (平均粒径2.0μm )のリン酸三カルシウム粉末の歯
磨剤を使用した場合の実験結果で、表面の象牙細管の曝
露部分がほぼ修復され、象牙質表面がリン酸三カルシウ
ムの沈着物で覆われていた。
【0032】図4のaは、5.0μm 以上のリン酸三カル
シウム粉末を使用した場合であるが、象牙細管の封鎖が
ほとんど進行していない。また図4のbは、1.0〜5.0
μm(平均粒径2.0μm )のリン酸三カルシウム粉末を
用いた実施例8の歯磨剤にコラーゲンを5.0%使用した
場合の実験結果で、このように、1.0〜5.0μm のリン
酸三カルシウム粉末とコラーゲンを組み合わせて配合し
た場合、最も良好な結果が得られた。
【0033】〔実施例15〕 知覚過敏性に対する有効
性の評価 (1) ハイドロキシアパタイト使用の場合 30名の被験者を対象に、実施例2に開示された歯磨剤
により、1日2回以上のブラッシングをアトランダムに
行わせた。それら被験者の120歯を被験歯として、使
用前と使用後1週間、2週間、1ケ月目の気銃刺激、水
銃刺激、擦過刺激に対する反応を、以下に示す検査スコ
アに当てはめて評価した。なお、1.0〜5.0μm の粒子
径のハイドロキシアパタイトを使用した。 スコア 評価基準 0 ……… 疼痛がない 1 ……… 軽い疼痛 2 ……… 強い疼痛 得られた検査スコアとスコアの変動をまとめたのが表1
である。すなわち、本歯磨剤使用により、刺激に対し有
効に働くことがわかった。
【0034】
【表1】
【0035】(2) リン酸三カルシウム使用の場合 30名の被験者を対象に、実施例8に開示された歯磨剤
により、1日2回以上のブラッシングをアトランダムに
行わせた。それら被験者の120歯を被験歯として、使
用前と使用後1週間、2週間、1ケ月目の気銃刺激、水
銃刺激、擦過刺激に対する反応を、前述と同様の検査ス
コアに当てはめて評価したものを表2に示す。なお、1.
0〜5.0μm の粒子径のリン酸三カルシウムを使用し
た。
【0036】
【表2】
【0037】実施例14、15の結果より、粒子径が1.
0μm 〜5.0μm のハイドロキシアパタイト、及びリン
酸三カルシウムが象牙質知覚過敏症に有効であり、特に
ハイドロキシアパタイトが、そしてコラーゲンを併用す
ることにより、より一層の有効性が増すことが示され
た。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、象牙質知覚過敏症を有
効に予防、治療するとともに象牙質周辺を強化するのに
優れた効果を有する知覚過敏症用組成物を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(a)は、ハイドロキシアパタイトを含
まない歯磨剤(ブランク)を使用した場合の歯牙質組織
の顕微鏡写真(×2000)である。図1の(b)は、
1.0μm未満のハイドロキシアパタイト粉末を用いた歯
磨剤を使用した場合の歯牙質組織の顕微鏡写真(×20
00)である。図1の(c)は、1.0μm〜5.0μmの
ハイドロキシアパタイト粉末を用いた歯磨剤を使用した
場合の歯牙質組織の顕微鏡写真(×2000)である。
【図2】図2の(a)は、5.0μm以上のハイドロキシ
アパタイト粉末を用いた歯磨剤を使用した場合の歯牙質
組織の顕微鏡写真(×2000)である。図2の(b)
は、1.0μm〜5.0μmのハイドロキシアパタイト粉末
を用いた歯磨剤にコラーゲンを添加した場合の歯牙質組
織の顕微鏡写真(×2000)である。
【図3】図3の(a)は、リン酸3カルシウムを含まな
い歯磨剤(ブランク)を使用した場合の歯牙質組織の顕
微鏡写真(×2000)である。図3の(b)は、1.0
μm未満のリン酸3カルシウム粉末を用いた歯磨剤を使
用した場合の歯牙質組織の顕微鏡写真(×2000)で
ある。図3の(c)は、1.0μm〜5.0μmのリン酸3
カルシウム粉末を用いた歯磨剤を使用した場合の歯牙質
組織の顕微鏡写真(×2000)である。
【図4】図4の(a)は、5.0μm以上のリン酸3カル
シウム粉末を用いた歯磨剤を使用した場合の歯牙質組織
の顕微鏡写真(×2000)である。図4の(b)は、
1.0μm〜5.0μmのリン酸3カルシウム粉末を用いた
歯磨剤にコラーゲンを添加した場合の歯牙質組織の顕微
鏡写真(×2000)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径が1.0μm 〜5.0μm のハイドロ
    キシアパタイトを少なくとも使用することを特徴とする
    知覚過敏症用組成物。
  2. 【請求項2】 粒子径が1.0μm 〜5.0μm のリン酸三
    カルシウムを少なくとも使用することを特徴とする知覚
    過敏症用組成物。
  3. 【請求項3】 コラーゲンを0.1〜10.0%含有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2の知覚過敏症用組成物。
  4. 【請求項4】 ハイドロキシアパタイトが銀、亜鉛、銅
    から成る群から選ばれた1つ以上の金属イオンを担持す
    ることを特徴とする請求項1記載の知覚過敏症用組成
    物。
  5. 【請求項5】 リン酸三カルシウムが銀、亜鉛、銅から
    成る群から選ばれた1つ以上の金属イオンを担持するこ
    とを特徴とする請求項2記載の知覚過敏症用組成物。
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