JPH1017571A - 赤色蛍光材料及びそれを含有する組成物 - Google Patents

赤色蛍光材料及びそれを含有する組成物

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JPH1017571A
JPH1017571A JP17081296A JP17081296A JPH1017571A JP H1017571 A JPH1017571 A JP H1017571A JP 17081296 A JP17081296 A JP 17081296A JP 17081296 A JP17081296 A JP 17081296A JP H1017571 A JPH1017571 A JP H1017571A
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fluorescent material
compound
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JP17081296A
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Michiko Tamano
美智子 玉野
Toshio Enokida
年男 榎田
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 紫外線照射により600〜650nmの赤色
光を発する蛍光材料、およびそれとインキバインダーか
らなるインキ組成物、塗料バインダー用樹脂を含有する
塗料組成物、樹脂からなるマスターバッチを含むプラス
チック成形物を提供する。 【解決手段】 一般式1の蛍光材料、もしくは該蛍光材
料を含有したインキ組成物、塗料組成物、プラスチック
成形物。センサー読み取り機能を有する隠し文字やセキ
ュリテイーに関する印刷等に利用できる。 〔Xはメチル基もしくは、フラン環基を、Yは(n−C
、または(HO)を、nは0〜2の
整数を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、通常の可視光下では無色であるが、紫外線の
照射下では赤色蛍光を持つ新規な化合物に関し、イン
キ、塗料、プラスチック組成物に使用される赤色蛍光材
料に関する。
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光下では無色
であり、紫外線の照射下では赤色に発光する印刷物また
は各種プラスチック成形物、塗料、インキ等に使用され
る蛍光材料、および該蛍光材料と塗料バインダー用樹脂
を含有してなる塗料組成物、インキバインダーからなる
インキ組成物である。
【0002】
【従来の技術】発光性の有機化合物は数多くあり、蛍光
増白剤やレーザー用色素として利用されてきた。特に、
種々の特殊用途で、可視領域では認識しにくいが特殊な
光により可視化したりセンサーで読み取り可能にするイ
ンキや塗料等の開発が行われている。従来このような用
途には、蛍光増白剤のように紫色に発光する物が用いら
れていた。蛍光増白剤は、水性の染料であるため記録物
の耐水性が劣る欠点があった。また、蛍光増白剤は紙や
繊維等に広く用いられているため、それらの発光と区別
がつけにくいという欠点もあった。また、蛍光染料を樹
脂で粒子化した蛍光顔料は、蛍光染料を樹脂等と混合し
たものであり、有機溶媒に溶解して染料のように使用で
きるが、可視領域にも吸収を有しており、蛍光を当てな
くても表示物を目視で確認可能であり、いわゆる隠しイ
ンキの材料としては用いることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、紫外
線を照射すると赤色に発光する耐熱性、耐溶剤性および
耐光性に優れた蛍光材料および該蛍光材料とインキバイ
ンダーからなるインキ組成物、塗料バインダー用樹脂を
含有する塗料組成物、樹脂とからなるマスターバッチを
含むプラスチック成形物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記一般式
[1]で示される赤色蛍光材料である。 一般式[1]
【化2】 [式中、Xはメチル基もしくは、フラン環基を、Yは
(n−C4 9 4 + 、または(H2 O)n を、nは
0〜2の整数を表す。]
【0005】さらに本発明は、上記の赤色蛍光材料を含
有するインキバインダーからなるインキ組成物である。
【0006】さらに本発明は、上記の赤色蛍光材料を含
有する塗料バインダー用樹脂を含有してなる塗料組成物
である。
【0007】さらに本発明は、上記の赤色蛍光材料を含
有する樹脂からなるプラスチック成形物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】本発明における一般式[1]で示される化
合物は、紫外線にて600〜650nm、特に620n
m付近に蛍光発光を有するものである。また、紫外線を
照射しないときは、着色していないので識別が容易では
なく、隠しインキの材料として有用である。
【0010】本発明の一般式[1]で示される化合物の
合成方法の一例を以下に示す。
【0011】本蛍光材料は、4,4,4−トリフルオロ
−1−(2−フラニル)−1,3−ブタンジオン化合
物、あるいは4,4,4−トリフルオロ−1−(2−メ
チル)−1,3−ブタンジオン化合物と過塩素酸ユーロ
ピウムとを水酸化ナトリウムとともに、アセトン中にて
反応させることにより製造される、テトラ−n−ブチル
アンモニウム塩または水を対イオンに有するテトラ
(4,4,4−トリフルオロ−1−(2−フラニル)−
1,3−ブタンジオナート)ユーロピウム錯体、あるい
は、テトラ−n−ブチルアンモニウム塩または水を対イ
オンに有するテトラ(4,4,4−トリフルオロ−1−
(2−メチル)−1,3−ブタンジオナート)ユーロピ
ウム錯体である。水酸化ナトリウムの代わりに、水酸化
カリウム、またはアンモニア水等を使用することができ
る。また、アセトンの代わりにベンゼン、トルエンまた
はキシレン等を使用する事が出来る。以上の合成法は限
定されるものではない。下記合成例(a)〜(d)にて
合成法を示す。
【0012】これらの化合物は、いずれも可視光照射時
には無色であり、紫外光照射時では赤色に発光する特性
を有しており、蛍光強度が大きく耐光性等にも優れる。
また、これらの化合物は、単独で用いても良く2種類以
上を併用しても良い。これらの化合物は、水に対する溶
解性は殆どないが溶媒に対する溶解性を十分有するた
め、記録物の耐水性も良好であり、隠し文字等の印刷を
目的とするインキ組成物、塗料組成物用の蛍光材料とし
て極めて適している。
【0013】本発明の蛍光材料は有機溶剤に可溶であ
り、インキ、塗料等に配合することができる。用いられ
る溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶剤、酢酸エチル等
のエステル系溶剤、ジメチルスルフォキシド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、γ−ブチルラクトン、ジオキサ
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ等のセロソルブ系溶剤、1,2−ジクロロエタ
ン、1,1,2−トリクロロエタン、クロロホルム等の
ハロゲン系溶剤が上げられる。
【0014】本発明のインキ組成物は溶剤の種類、バイ
ンダーの使用の有無、種類、使用量等を選択し、粘度、
表面張力、電導度、乾燥性等を調節することにより、種
々のプリンターや被記録体に適用せしめることができ
る。インキとしては、オフセット印刷インキ、グラビア
印刷インキ、シルクスクリーン等の印刷インキ、インク
ジェット用インキ、筆記用インキ等に配合することがで
きる。塗料用樹脂およびインキ用樹脂としては、ポリメ
チルアクリレート、ポリエチレンアクリレート、ポリメ
チルメタアクリレート、ポリビニルアクリレート等のア
クリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ホルマール樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエス
テルイミド樹脂、ポリアミノイミド樹脂、シリコ−ン樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレンビニルアル
コール樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ブタジエン樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂、
ポリアミド樹脂、セロハン、エチルセルロース、ニトロ
セルロースなどの樹脂等を挙げることができる。蛍光材
料の配合割合は、インキ組成物または塗料組成物の樹脂
に対して0.001から50重量%、好ましくは0.1
から5重量%である。
【0015】上記組成物中に、本発明の蛍光材料と紫外
線吸収剤と共に使用することにより耐光安定性を向上さ
せることができる。紫外線吸収剤は、o−ヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン等のベンゾフェノン系、2−(2’−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’
−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、エチル−2
−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、5−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート等のシアノアクリレート系、フェニルサルチレー
ト、4−t−ブチルフェニルサルチレート等のサルチル
酸系、2−エチル−5’−t−ブチル−2’−エトキシ
−N,N’−ジフェニロキサルアミド等のシュウ酸アニ
リド系、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の
超微粒子無機酸化物系などを使用することが出来る。
【0016】本発明の蛍光材料は成形プラスチックに配
合することができる。この際、ベース樹脂および金属セ
ッケン、ワックス等の分散剤からなる組成物に、本発明
の蛍光材料を高濃度に配合して、押し出し成形してマス
ターバッチにすることができる。本発明のプラスチック
成形物はマスターバッチを含む。成形プラスチック用樹
脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等
のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、PVC樹脂、ABS樹脂、スチレン樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、アミノ
樹脂等がある。これらの熱可塑性樹脂は、インフレーシ
ョン成形、カレンダー成形、その他の方法によりプラス
チック成形物とする。本発明の蛍光材料はエポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル
イミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等の熱硬化性プラス
チックにおいて配合することが出来る。
【0017】本発明の蛍光材料は、ロジン酸石鹸、ステ
アリン酸石鹸、オレイン酸石鹸、Na−ジ−β−ナフチ
ルメタンジサルファート、Na−ラウリルサルフェー
ト、Na−ジエチルヘキシルスルフォクシネート、Na
−ジオクチルスルフォクシネート等の界面活性剤で分散
してインキまたは塗料用に使用することができる。
【0018】本発明の記録物は目視による識別しにくい
ものではあるが、着色剤を用いて記録物を識別し易くす
ることも可能である。このため、記録液中に蛍光材料と
一緒に一般の顔料や染料を用いることができる。染料と
しては、油性染料、含金属染料、分散染料等が用いられ
る。これらの染料は、無機塩の除去された精製染料が好
ましい。
【0019】本発明により製造される記録物は、耐水性
が著しく良好であるのでインキ、塗料等に用いられ、書
類の隠し文字、記号、ダンボールのマーキング、ナンバ
リング、バーコード等の認識し難い記録物、セキュリテ
イー機能を有する記録物の分野にて利用することができ
る。また、蛍光増白剤等の染料によって製造された記録
液に較べ耐水性も良好であり、記録物の保存性に優れる
特殊な画像を形成することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。
【0021】合成例1 化合物(a)の合成 酸化ユーロピウム3.6部、水10部中に過塩素酸(6
0%水溶液)12.8部を加え、室温にて30分攪拌し
た。この水溶液を4,4,4−トリフルオロ−1−(2
−フラニル)−1,3−ブタンジオン16.5部、水酸
化ナトリウム3.2部、水5部、アセトン250部の混
合液中に室温で滴下し、1時間攪拌した。反応終了後、
エバポレーターでアセトンを除き、生成した黄色のペー
スト状固体をエタノール50部で溶解し、攪拌下、水3
00部中に滴下した。析出した白色固体を炉別乾燥し、
下記式にて示される化合物(a)を15.5部得た。
【0022】
【化3】
【0023】合成例2 化合物(b)の合成 前記化合物(a)10部をエタノール200部に溶解
し、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム6部を加え、
室温で1時間攪拌し、その後、水500部を加え、析出
した固体を濾別、50℃にて減圧乾燥し、下記式にて示
される化合物(b)11.5部を得た。
【0024】
【化4】
【0025】合成例3 化合物(c)の合成 酸化ユーロピウム3.6部、水10部中に過塩素酸(6
0%水溶液)12.8部を加え、室温にて30分攪拌し
た。この水溶液を4,4,4−トリフルオロ−1−(2
−メチル)−1,3−ブタンジオン16.5部、水酸化
ナトリウム3.2部、水5部、アセトン250部の混合
液中に室温で滴下し、1時間攪拌した。反応終了後、エ
バポレーターでアセトンを除き、生成した黄色のペース
ト状固体をエタノール50部で溶解し、攪拌下、水30
0部中に滴下した。析出した白色固体を炉別乾燥し、下
記式にて示される化合物(c)を15.5部得た。
【0026】
【化5】
【0027】合成例4 化合物(d)の合成 前記化合物(c)10部をエタノール200部に溶解
し、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム6部を加え、
室温で1時間攪拌し、その後、水500部を加え、析出
した固体を濾別、50℃にて減圧乾燥し、下記式にて示
される化合物(d)11.5部を得た。
【0028】
【化6】
【0029】実施例1 化合物(a)を9部、水性グラビア用ワニス(スチレン
アクリル酸タイプ)49部、3mmΦガラスビーズ15
0部を225mlのマヨネーズビンに入れ、ペイントコ
ンデイショナーで90分分散後、追加用ワニス35部を
加え、さらに10分間ペイントコンデイショナーで分散
し、ガラスビーズを濾別し、蛍光水性グラビアインキを
得た。このインキをマニラボード紙に#3バーコーター
で展色した。この塗布紙は通常の光(蛍光灯)下では、
塗布前の紙と区別できないが、紫外線ランプにより照射
すると鮮やかな赤色の発光色を呈した。日本分光社製蛍
光光度計FP−770を用いて、この塗布紙の発光スペ
クトルおよび励起スペクトルを測定したところ、発光蛍
光波長は620nm、励起極大波長は310nmであっ
た。また、本塗布紙をサンシャインウエザーメーターに
て、水噴射をせず100時間露光後の蛍光の退色の変化
を目視にて観察した結果、蛍光の低下は認められなかっ
た。
【0030】実施例2 化合物(b)を3部、アクリル系ワニス(アクリル酸メ
チルメタクリレートのキシレン溶液300部、メチルエ
チルケトン100部からなる組成物を作成し、平坦なガ
ラス上に塗布した。このガラス板は通常の光(蛍光灯)
下では、塗布前のガラス板と区別できないが、紫外線ラ
ンプにより照射すると、鮮やかな赤色の発光色を呈し
た。日本分光社製蛍光光度計FP−770を用いて、こ
の塗布紙の発光スペクトルおよび励起スペクトルを測定
したところ、発光蛍光波長は620nm、励起極大波長
は310nmであった。また、本塗布紙をサンシャイン
ウエザーメーターにて、水噴射をせず100時間露光後
の蛍光の退色の変化を目視にて観察した結果、蛍光の低
下は認められなかった。
【0031】実施例3 化合物(b)を1部、ポリビニルブチラール100部、
キシレン250部、メチルエチルケトン150部からな
るインキ組成物を作成し、無色の紙に展色した。この塗
布紙は通常の光(蛍光灯)下では、塗布前の紙と区別で
きないが、紫外線ランプにより照射すると、鮮やかな赤
色の発光色を呈した。日本分光社製蛍光光度計FP−7
70を用いて、この塗布紙の発光スペクトルおよび励起
スペクトルを測定したところ、発光蛍光波長は620n
m、励起極大波長は310nmであった。また、本塗布
紙をサンシャインウエザーメーターにて、水噴射をせず
100時間露光後の蛍光の退色の変化を目視にて観察し
た結果、蛍光の低下は認められなかった。
【0032】実施例4 化合物(d)を5部、ロジンフェノール樹脂系オフセッ
ト用ワニス20部を、フーバー式マーラーで1000回
転、1501bs、4回転練肉してインキを調整し、こ
れを小型輪転印刷機(RIテスター)を用いてアート紙
に展色した。この塗布紙は通常の光(蛍光灯)下では、
塗布前の紙と区別できないが、紫外線ランプにより照射
すると、鮮やかな赤色の発光色を呈した。日本分光社製
蛍光光度計FP−770を用いて、この塗布紙の発光ス
ペクトルおよび励起スペクトルを測定したところ、発光
蛍光波長は620nm、励起極大波長は310nmであ
った。また、本塗布紙をサンシャインウエザーメーター
にて、水噴射をせず100時間露光後の蛍光の退色の変
化を目視にて観察した結果、蛍光の低下は認められなか
った。
【0033】実施例5 化合物(d)30部を、ポリエチレン(住友化学工業社
製商品名「スミカセンG−808」300部、およびポ
リエチレンワックス(三洋化学工業社製商品名「サンワ
ックス131P」400部をニーダーで混練後、押出機
でペレット化し、マスターバッチを得た。このマスター
バッチ4部を高密度ポリエチレン(三井石油化学工業社
商品名「ハイゼックス2208」100部と混合し、押
出成形によって樹脂成形物を得た。この樹脂成形物は通
常の光(蛍光灯)下では、無色であるが、紫外線ランプ
により照射すると鮮やかな赤色の発光色を呈した。日本
分光社製蛍光光度計FP−770を用いて、この樹脂成
形物の発光スペクトルおよび励起スペクトルを測定した
ところ、発光蛍光波長は620nm、励起極大波長は3
10nmであった。また、本樹脂成形物をサンシャイン
ウエザーメーターにて、水噴射をせず100時間露光後
の蛍光の退色の変化を目視にて観察した結果、蛍光の低
下は認められなかった。
【0034】実施例6 化合物(c)4部を、メチルメタクリレート110部に
溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤とし
て用いキャスト重合して樹脂板を制作した。この樹脂フ
イルムは通常の光(蛍光灯)下もしくは野外では、無色
であるが、紫外線ランプにより照射すると鮮やかな赤色
の発光色を呈した。また、本樹脂成形物をサンシャイン
ウエザーメーターにて、水噴射をせず100時間露光後
の蛍光の退色の変化を目視にて観察した結果、蛍光の低
下は認められなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の蛍光材料は有機溶剤に可溶で、
かつ優れた耐熱性、耐光性を有し、通常の光下では無色
であるが、紫外線を照射すると赤色の発光をするため極
めて価値のある化合物である。この発光材料を使用した
印刷物、フイルム等は、通常光下では色を認識できない
ので、下地と識別しにくい記録を行うことが可能であ
り、紫外光照射により赤色の発光を生じるので特殊な発
光性記録物として受光素子で読みとるシステムに使用で
きる隠し文字、セキュリテイーに関する印刷等に利用で
きる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[1]で示される赤色蛍光材
    料。 一般式[1] 【化1】 [式中、Xはメチル基もしくは、フラン環基を、Yは
    (n−C4 9 4 + 、または(H2 O)n を、nは
    0〜2の整数を表す。]
  2. 【請求項2】請求項1記載の赤色蛍光材料を含有するイ
    ンキバインダーからなるインキ組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の赤色蛍光材料を含有する塗
    料バインダー用樹脂を含有してなる塗料組成物。
  4. 【請求項4】請求項1記載の赤色蛍光材料を含有する樹
    脂からなるプラスチック成形物。
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