JPH10176001A - 加硫ゴムの再生方法 - Google Patents
加硫ゴムの再生方法Info
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- JPH10176001A JPH10176001A JP35443396A JP35443396A JPH10176001A JP H10176001 A JPH10176001 A JP H10176001A JP 35443396 A JP35443396 A JP 35443396A JP 35443396 A JP35443396 A JP 35443396A JP H10176001 A JPH10176001 A JP H10176001A
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- vulcanized rubber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観品質に優れた再生ゴム成形品を得ること
ができ,かつ廃棄加硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴム
の成形方法を提供すること。 【解決手段】 加硫ゴム10に溶媒を加え,これを膨潤
状態となし,次いで,上記膨潤状態にある加硫ゴム10
に対し,熱と剪断力とを同時に加えて再生ゴム1とな
し,次いで,上記再生ゴムより上記溶媒を除去する。
ができ,かつ廃棄加硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴム
の成形方法を提供すること。 【解決手段】 加硫ゴム10に溶媒を加え,これを膨潤
状態となし,次いで,上記膨潤状態にある加硫ゴム10
に対し,熱と剪断力とを同時に加えて再生ゴム1とな
し,次いで,上記再生ゴムより上記溶媒を除去する。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,廃棄加硫ゴムの再利用等に適用
される加硫ゴムの再生方法に関する。
される加硫ゴムの再生方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,古タイヤ等の加硫ゴムよりなるゴム
成形品の廃棄物,ゴム成形品の製造工程において生じる
端材,不良品等の廃棄加硫ゴムの再利用方法としては,
以下に示す方法によりゴム成形品を作成する方法が知ら
れている。上記廃棄加硫ゴムを微粉砕した後,これを新
材未加硫ゴムに対し添加する。その後,これを通常の加
硫,成形方法により,ゴム成形品となす。
成形品の廃棄物,ゴム成形品の製造工程において生じる
端材,不良品等の廃棄加硫ゴムの再利用方法としては,
以下に示す方法によりゴム成形品を作成する方法が知ら
れている。上記廃棄加硫ゴムを微粉砕した後,これを新
材未加硫ゴムに対し添加する。その後,これを通常の加
硫,成形方法により,ゴム成形品となす。
【0003】また,上記廃棄加硫ゴムの微粉砕物に再生
剤を添加し,温度150〜250℃のオートクレーブで
5時間程度熱処理する。その後,仕上げロール機で精練
し,可塑性に富む再生ゴムとなす。上記再生ゴムを新材
未加硫ゴムに混合し,その後は通常の加硫,成形方法を
経て,ゴム成形品となす。
剤を添加し,温度150〜250℃のオートクレーブで
5時間程度熱処理する。その後,仕上げロール機で精練
し,可塑性に富む再生ゴムとなす。上記再生ゴムを新材
未加硫ゴムに混合し,その後は通常の加硫,成形方法を
経て,ゴム成形品となす。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記再生方法
には以下に示す問題点がある。まず,前者の方法では,
加硫済のゴムが,微粉砕されているとはいえ,そのまま
ゴム成形品に含有されることとなる。そのため,上記加
硫,成形の際に,加硫済のゴムがゴム成形品表面に露出
し,ゴム成形品の外観品質を低下させる。
には以下に示す問題点がある。まず,前者の方法では,
加硫済のゴムが,微粉砕されているとはいえ,そのまま
ゴム成形品に含有されることとなる。そのため,上記加
硫,成形の際に,加硫済のゴムがゴム成形品表面に露出
し,ゴム成形品の外観品質を低下させる。
【0005】また,後者の方法においては,上記熱処理
により廃棄加硫ゴムがある程度まで脱硫される。しかし
ながら,上記に示すごとき熱処理では廃棄加硫ゴムを完
全に脱流することができない。このため,前者の方法と
同様に,未脱硫のゴムが,上記加硫,成形の際にゴム成
形品の表面に露出,その外観品質を低下させる。
により廃棄加硫ゴムがある程度まで脱硫される。しかし
ながら,上記に示すごとき熱処理では廃棄加硫ゴムを完
全に脱流することができない。このため,前者の方法と
同様に,未脱硫のゴムが,上記加硫,成形の際にゴム成
形品の表面に露出,その外観品質を低下させる。
【0006】一方,上記廃棄加硫ゴムまたは再生ゴムの
新材未加硫ゴムへの添加量をゴム成形品全体の10重量
%程度に制限した場合には,上記ゴム成形品の外観品質
の低下を防止することができる。しかし,例えば自動車
用タイヤのように多量の廃棄加硫ゴムを生じる廃棄物の
リサイクルについては,該廃棄加硫ゴムの消化可能量に
限界があり,上記方法は不向きである。
新材未加硫ゴムへの添加量をゴム成形品全体の10重量
%程度に制限した場合には,上記ゴム成形品の外観品質
の低下を防止することができる。しかし,例えば自動車
用タイヤのように多量の廃棄加硫ゴムを生じる廃棄物の
リサイクルについては,該廃棄加硫ゴムの消化可能量に
限界があり,上記方法は不向きである。
【0007】本発明は,かかる問題点に鑑み,外観品質
に優れた再生ゴム成形品を得ることができ,かつ廃棄加
硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴムの成形方法を提供し
ようとするものである。
に優れた再生ゴム成形品を得ることができ,かつ廃棄加
硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴムの成形方法を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,加硫ゴムに溶媒
を加え,これを膨潤状態となし,次いで,上記膨潤状態
にある加硫ゴムに対し,熱と剪断力とを同時に加えて,
再生ゴムとなし,次いで,上記再生ゴムより上記溶媒を
除去することを特徴とする加硫ゴムの再生方法にある。
を加え,これを膨潤状態となし,次いで,上記膨潤状態
にある加硫ゴムに対し,熱と剪断力とを同時に加えて,
再生ゴムとなし,次いで,上記再生ゴムより上記溶媒を
除去することを特徴とする加硫ゴムの再生方法にある。
【0009】本発明にかかる再生方法が再生の対象とす
る加硫ゴムとは,炭素主鎖からなる長い鎖状有機化合物
の集合体である生ゴムに,硫黄または硫黄化合物を混合
し,炭素主鎖間にモノスルフィド結合,ジスルフィド結
合,ポリスルフィド結合等の多種の硫黄架橋結合を形成
させ,エラストマまたはゴムの性状を呈するようにした
物質を示している。なお,上記硫黄架橋結合が炭素主鎖
間ではなく側鎖間に形成される加硫ゴムもある。
る加硫ゴムとは,炭素主鎖からなる長い鎖状有機化合物
の集合体である生ゴムに,硫黄または硫黄化合物を混合
し,炭素主鎖間にモノスルフィド結合,ジスルフィド結
合,ポリスルフィド結合等の多種の硫黄架橋結合を形成
させ,エラストマまたはゴムの性状を呈するようにした
物質を示している。なお,上記硫黄架橋結合が炭素主鎖
間ではなく側鎖間に形成される加硫ゴムもある。
【0010】そして,上記鎖状有機化合物としては,天
然ゴム,ブタジエンゴム,イソプレンゴム,ブチルゴ
ム,エチレン−プロピレンゴム,スチレン−ブタジエン
ゴム,EPDM(エチレンプロピレンジエンターポリマ
ー),アクリルゴム,アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム等を挙げることができる。
然ゴム,ブタジエンゴム,イソプレンゴム,ブチルゴ
ム,エチレン−プロピレンゴム,スチレン−ブタジエン
ゴム,EPDM(エチレンプロピレンジエンターポリマ
ー),アクリルゴム,アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム等を挙げることができる。
【0011】また,本発明にかかる再生方法が再生の対
象とする加硫ゴムとしては,ゴムタイヤ,ウェザースト
リップ,ホース類等の使用済み廃材,成形の際に生成す
る不要の端材,成形不良品等を挙げることができる。
象とする加硫ゴムとしては,ゴムタイヤ,ウェザースト
リップ,ホース類等の使用済み廃材,成形の際に生成す
る不要の端材,成形不良品等を挙げることができる。
【0012】また,上記加硫ゴムの種類としては,EP
DM,ブチルゴムが特に本発明にかかる再生方法に適し
ている。これらのゴムは,炭素主鎖間に形成された硫黄
架橋結合,即ち硫黄架橋点と炭素主鎖との切断エネルギ
ー差が大きく,炭素主鎖の切断を起こすことなく,分解
度を向上させることができる。
DM,ブチルゴムが特に本発明にかかる再生方法に適し
ている。これらのゴムは,炭素主鎖間に形成された硫黄
架橋結合,即ち硫黄架橋点と炭素主鎖との切断エネルギ
ー差が大きく,炭素主鎖の切断を起こすことなく,分解
度を向上させることができる。
【0013】上記溶媒としては,再生しようとする加硫
ゴムと相溶性がよく,該加硫ゴムを膨潤させることがで
きる物質であればどのようなものでもよい。具体的な例
としては,芳香族炭化水素としてベンゼン,トルエン,
エチルベンゼン,スチレン,キシレン,メシチレン等,
脂肪族炭化水素としてペンタン,ヘキサン,ヘプタン,
オクタン,ノナン,デカン,イソオクタン,石油エーテ
ル,ジシクロペンタジエン,エチリデンノルボルネン,
エチリデンノルボルナン等,その他としてジクロロメタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等を挙げることができ
る。
ゴムと相溶性がよく,該加硫ゴムを膨潤させることがで
きる物質であればどのようなものでもよい。具体的な例
としては,芳香族炭化水素としてベンゼン,トルエン,
エチルベンゼン,スチレン,キシレン,メシチレン等,
脂肪族炭化水素としてペンタン,ヘキサン,ヘプタン,
オクタン,ノナン,デカン,イソオクタン,石油エーテ
ル,ジシクロペンタジエン,エチリデンノルボルネン,
エチリデンノルボルナン等,その他としてジクロロメタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等を挙げることができ
る。
【0014】また,上述の物質の中で,特に好ましいも
のはトルエン,へキサン等である。これらの溶媒は,加
硫ゴムと非常に相溶性がよく,少量で炭素主鎖を引き伸
ばすことができる。また沸点も低いために,再生後の溶
媒排除の点からも都合が良い。
のはトルエン,へキサン等である。これらの溶媒は,加
硫ゴムと非常に相溶性がよく,少量で炭素主鎖を引き伸
ばすことができる。また沸点も低いために,再生後の溶
媒排除の点からも都合が良い。
【0015】次に,上記膨潤とは,後述の図1に示すご
とく,加硫ゴムにおける炭素主鎖と硫黄架橋点とにより
構成された網目構造が,通常の状態よりも広がっている
状態を示す。好ましくは,膨潤状態にある加硫ゴム中の
ポリマー成分の体積が,未膨潤状態にある場合の2倍以
上となることがよい。
とく,加硫ゴムにおける炭素主鎖と硫黄架橋点とにより
構成された網目構造が,通常の状態よりも広がっている
状態を示す。好ましくは,膨潤状態にある加硫ゴム中の
ポリマー成分の体積が,未膨潤状態にある場合の2倍以
上となることがよい。
【0016】次に,上記加熱の際の温度は,上記加硫ゴ
ムの硫黄架橋点の切断反応が進行する温度とすることが
好ましい。ただし炭素主鎖の切断が進行するような高温
は望ましくない。また,上記加熱の際,剪断力を加える
ことにより硫黄架橋点の熱安定性が低下するため,上記
剪断力が大きいほど低い温度において,硫黄架橋点を切
断することができる。具体的には,上記加熱は,150
℃〜350℃にて行うことが望ましいが,加硫ゴムの種
類によって,その温度範囲は異なる。例えば,EPDM
の場合は,220℃〜330℃が望ましい。
ムの硫黄架橋点の切断反応が進行する温度とすることが
好ましい。ただし炭素主鎖の切断が進行するような高温
は望ましくない。また,上記加熱の際,剪断力を加える
ことにより硫黄架橋点の熱安定性が低下するため,上記
剪断力が大きいほど低い温度において,硫黄架橋点を切
断することができる。具体的には,上記加熱は,150
℃〜350℃にて行うことが望ましいが,加硫ゴムの種
類によって,その温度範囲は異なる。例えば,EPDM
の場合は,220℃〜330℃が望ましい。
【0017】上記剪断力はいわゆる混練により加えられ
るもので,上記加硫ゴムになんらかの力が加わっている
程度のものでよい。上記剪断力を加えることができる装
置としては,一軸押出機,二軸押出機,ヘンシェルミキ
サー,ゴムロール等を挙げることができる。
るもので,上記加硫ゴムになんらかの力が加わっている
程度のものでよい。上記剪断力を加えることができる装
置としては,一軸押出機,二軸押出機,ヘンシェルミキ
サー,ゴムロール等を挙げることができる。
【0018】また,『熱と剪断力とを同時に加え』とい
う表現における『同時』とは,加熱しながら剪断力を同
時に併行して加えることは当然であるが,加熱終了後,
加硫ゴム(ただし,その硫黄架橋点は徐々に分断されつ
つある)の温度が硫黄架橋点の切断可能な温度範囲内に
ある間に,剪断力を加える場合も含まれる。また,熱と
剪断力とを交互に加える場合も含まれる。
う表現における『同時』とは,加熱しながら剪断力を同
時に併行して加えることは当然であるが,加熱終了後,
加硫ゴム(ただし,その硫黄架橋点は徐々に分断されつ
つある)の温度が硫黄架橋点の切断可能な温度範囲内に
ある間に,剪断力を加える場合も含まれる。また,熱と
剪断力とを交互に加える場合も含まれる。
【0019】また,上記溶媒を除去する方法としては,
溶媒さえ除去できれば,どのような方法でもよい。具体
的には,真空乾燥,放置による自然乾燥,常圧での加熱
乾燥等を挙げることができる。また,溶媒の除去は加熱
と剪断力を加えてた後でもよいし,加えている最中に徐
々に行ってもよい。更に溶媒の除去は100%,即ち完
全ではなくともよく,この再生方法により得られた再生
ゴム成形品の物性に悪影響を及ぼさない範囲であれば,
残留していてもよい。
溶媒さえ除去できれば,どのような方法でもよい。具体
的には,真空乾燥,放置による自然乾燥,常圧での加熱
乾燥等を挙げることができる。また,溶媒の除去は加熱
と剪断力を加えてた後でもよいし,加えている最中に徐
々に行ってもよい。更に溶媒の除去は100%,即ち完
全ではなくともよく,この再生方法により得られた再生
ゴム成形品の物性に悪影響を及ぼさない範囲であれば,
残留していてもよい。
【0020】また,本発明にかかる再生ゴムを成形する
際には,同時に加硫を施す。この時,該再生ゴムに新材
未加硫ゴムを適宜混入し,成形することもできるが,該
再生ゴムのみを100%使用して成形することもでき
る。また,上記成形時には,ゴム成形品に一般的に用い
られる添加剤,カーボンブラック,フィラー,有機添加
剤等を添加することもできる。
際には,同時に加硫を施す。この時,該再生ゴムに新材
未加硫ゴムを適宜混入し,成形することもできるが,該
再生ゴムのみを100%使用して成形することもでき
る。また,上記成形時には,ゴム成形品に一般的に用い
られる添加剤,カーボンブラック,フィラー,有機添加
剤等を添加することもできる。
【0021】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明にかかる加硫ゴムの再生方法においては,加硫ゴム
に溶媒を加え膨潤させ,該膨潤した加硫ゴムに対し熱と
剪断力とを同時に加える。上記溶媒により,図1(a)
に示すごとく,通常の状態では縮んでいる加硫ゴム10
を構成する炭素主鎖11が図1(b)に示すごとく,引
き伸ばされる。この状態にある加硫ゴム10に,剪断力
を加えることにより,上記炭素主鎖11が既に充分に引
き伸ばされていることから,上記剪断力は比較的結合力
の弱い硫黄架橋点12に対し集中して作用する。
発明にかかる加硫ゴムの再生方法においては,加硫ゴム
に溶媒を加え膨潤させ,該膨潤した加硫ゴムに対し熱と
剪断力とを同時に加える。上記溶媒により,図1(a)
に示すごとく,通常の状態では縮んでいる加硫ゴム10
を構成する炭素主鎖11が図1(b)に示すごとく,引
き伸ばされる。この状態にある加硫ゴム10に,剪断力
を加えることにより,上記炭素主鎖11が既に充分に引
き伸ばされていることから,上記剪断力は比較的結合力
の弱い硫黄架橋点12に対し集中して作用する。
【0022】よって,上記硫黄架橋点12の結合距離が
長くなり,通常の状態と比べて熱的に非常に不安定とな
る。そして,本発明においては,剪断力と同時に熱も加
えていることから,図1(c)に示すごとく,上記硫黄
架橋点12は効率よく切断され,上記加硫ゴム10は大
いに脱硫され,再生ゴム1となる。
長くなり,通常の状態と比べて熱的に非常に不安定とな
る。そして,本発明においては,剪断力と同時に熱も加
えていることから,図1(c)に示すごとく,上記硫黄
架橋点12は効率よく切断され,上記加硫ゴム10は大
いに脱硫され,再生ゴム1となる。
【0023】なお,参考までに,膨潤しない状態にある
加硫ゴム10に対し剪断力を加えた場合について,図2
(a),(b)に示す。この場合,剪断力を加えること
により,上記加硫ゴム10は図2(a)に示される炭素
主鎖11が縮んだ状態より,図2(b)に示される炭素
主鎖11が伸びた状態となる。しかしながら,上記切断
力は,炭素主鎖11を伸ばすことに消費され,硫黄架橋
点12を不安定にするまでには至らない。
加硫ゴム10に対し剪断力を加えた場合について,図2
(a),(b)に示す。この場合,剪断力を加えること
により,上記加硫ゴム10は図2(a)に示される炭素
主鎖11が縮んだ状態より,図2(b)に示される炭素
主鎖11が伸びた状態となる。しかしながら,上記切断
力は,炭素主鎖11を伸ばすことに消費され,硫黄架橋
点12を不安定にするまでには至らない。
【0024】更に,このような加硫ゴム10は剪断力が
なくなることにより,一度は伸びた炭素主鎖11が再度
縮んでしまうおそれもある。以上により,上記膨潤しな
い状態にある加硫ゴムに熱を加えても,効率的な硫黄架
橋点の切断は行われず,処理後の再生ゴムに未脱硫の部
分が大いに残留する。このような未脱硫のゴムが,再生
後のゴム成形品の表面に露出,その外観品質を低下させ
る原因となる。
なくなることにより,一度は伸びた炭素主鎖11が再度
縮んでしまうおそれもある。以上により,上記膨潤しな
い状態にある加硫ゴムに熱を加えても,効率的な硫黄架
橋点の切断は行われず,処理後の再生ゴムに未脱硫の部
分が大いに残留する。このような未脱硫のゴムが,再生
後のゴム成形品の表面に露出,その外観品質を低下させ
る原因となる。
【0025】以上により,本発明にかかる再生方法によ
り再生された再生ゴムは,未脱硫の部分が少ないことか
ら,成形により再生ゴム成形品とした場合,外観品質の
優れた再生ゴム成形品を得ることができる。また,充分
に脱硫されていることから,新材未加硫ゴムを添加せ
ず,再生されたゴムのみを用いて再生ゴム成形品とした
場合においても,その物性は通常のゴム成形品と変わら
ない。このため,多量の加硫ゴムよりなる不要品,廃物
等のリサイクルを効率よく行うことができる。
り再生された再生ゴムは,未脱硫の部分が少ないことか
ら,成形により再生ゴム成形品とした場合,外観品質の
優れた再生ゴム成形品を得ることができる。また,充分
に脱硫されていることから,新材未加硫ゴムを添加せ
ず,再生されたゴムのみを用いて再生ゴム成形品とした
場合においても,その物性は通常のゴム成形品と変わら
ない。このため,多量の加硫ゴムよりなる不要品,廃物
等のリサイクルを効率よく行うことができる。
【0026】以上のように,本発明によれば,外観品質
に優れた再生ゴム成形品を得ることができ,かつ廃棄加
硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴムの成形方法を提供す
ることができる。
に優れた再生ゴム成形品を得ることができ,かつ廃棄加
硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴムの成形方法を提供す
ることができる。
【0027】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる加硫ゴムの再生方法につ
き,図1,図2を用いて説明する。本例の加硫ゴム10
の再生方法においては,図1(a)及び(b)に示すご
とく,加硫ゴム10に溶媒を加え,これを膨潤状態とす
る。次いで,図1(c)に示すごとく,上記膨潤状態に
ある加硫ゴム10に対し,熱と剪断力とを同時に加え,
該加硫ゴム10における架橋点12を切断し,再生ゴム
1となす。次いで,上記再生ゴム1より上記溶媒を除去
し,その後,上記再生ゴム1を加硫すると共に成形し,
再生ゴム成形品とする。
き,図1,図2を用いて説明する。本例の加硫ゴム10
の再生方法においては,図1(a)及び(b)に示すご
とく,加硫ゴム10に溶媒を加え,これを膨潤状態とす
る。次いで,図1(c)に示すごとく,上記膨潤状態に
ある加硫ゴム10に対し,熱と剪断力とを同時に加え,
該加硫ゴム10における架橋点12を切断し,再生ゴム
1となす。次いで,上記再生ゴム1より上記溶媒を除去
し,その後,上記再生ゴム1を加硫すると共に成形し,
再生ゴム成形品とする。
【0028】次に,本発明にかかる再生ゴム成形品であ
る試料1〜3の性能につき,比較試料C1,C2,参考
試料1と共に説明する。まず,試料1〜3について説明
する。硫黄加硫EPDMよりなるウェザーストリップの
端材の粉砕物に,同量(重量)のトルエンを添加し,膨
潤状態とした。
る試料1〜3の性能につき,比較試料C1,C2,参考
試料1と共に説明する。まず,試料1〜3について説明
する。硫黄加硫EPDMよりなるウェザーストリップの
端材の粉砕物に,同量(重量)のトルエンを添加し,膨
潤状態とした。
【0029】次に,上記膨潤状態にある粉砕物を,スク
リュ径30mm,スクリュ長さ1200mmの二軸押出
機に投入し,表1に示す処理条件にて再生処理を行い,
試料1〜3にかかる再生ゴムを得た。なお,上記トルエ
ンは上記二軸押出機の直前にある,真空度50mmHg
である真空ベントにより除去した。
リュ径30mm,スクリュ長さ1200mmの二軸押出
機に投入し,表1に示す処理条件にて再生処理を行い,
試料1〜3にかかる再生ゴムを得た。なお,上記トルエ
ンは上記二軸押出機の直前にある,真空度50mmHg
である真空ベントにより除去した。
【0030】次に,試料1〜3にかかる再生ゴムを用い
て,一つの試料につき二種類の再生ゴム成形品を作成し
た。上記二種類の再生ゴム成形品とは,ひとつは再生ゴ
ムのみを用いて作成した再生ゴム成形品,即ち各表にお
ける再生ゴム配合比の値が100重量%のものである。
もう一つは,再生ゴムと新材未加硫ゴムとを重量比にし
て等分に混合したゴム原料より作成した再生ゴム成形
品,即ち各表における再生ゴム配合比の値が50重量%
のものである。
て,一つの試料につき二種類の再生ゴム成形品を作成し
た。上記二種類の再生ゴム成形品とは,ひとつは再生ゴ
ムのみを用いて作成した再生ゴム成形品,即ち各表にお
ける再生ゴム配合比の値が100重量%のものである。
もう一つは,再生ゴムと新材未加硫ゴムとを重量比にし
て等分に混合したゴム原料より作成した再生ゴム成形
品,即ち各表における再生ゴム配合比の値が50重量%
のものである。
【0031】そして,上記再生ゴム成形品を作成するに
当たっては,上記再生ゴム100重量部または上記ゴム
原料100重量部に対し,硫黄0.5重量部,酸化亜鉛
1.7重量部,ステアリン酸0.3重量部,ノクセラー
TT(大内新興化学工業株式会社商標,化合物名テトラ
メチルチウラムジスルフィド)を0.67重量部,ノク
セラーM(大内新興化学工業株式会社商標,化合物名2
−メルカプトベンゾチアゾール)を0.17重量部を加
えた。この混合物を温度160℃にてプレス成形し,再
生ゴム成形品を得た。
当たっては,上記再生ゴム100重量部または上記ゴム
原料100重量部に対し,硫黄0.5重量部,酸化亜鉛
1.7重量部,ステアリン酸0.3重量部,ノクセラー
TT(大内新興化学工業株式会社商標,化合物名テトラ
メチルチウラムジスルフィド)を0.67重量部,ノク
セラーM(大内新興化学工業株式会社商標,化合物名2
−メルカプトベンゾチアゾール)を0.17重量部を加
えた。この混合物を温度160℃にてプレス成形し,再
生ゴム成形品を得た。
【0032】そして,得られた再生ゴム成形品の硬さを
JISK6301によって測定した。また,引張強度,
破断伸びをJISK6301に従い測定した。更に,再
生ゴム成形品の表面品質を,ASTMD2663−89
に従い行った。なお,上記表面品質の評価は5段階評価
であり,5が最高である。以上の測定結果を表1に記し
た。
JISK6301によって測定した。また,引張強度,
破断伸びをJISK6301に従い測定した。更に,再
生ゴム成形品の表面品質を,ASTMD2663−89
に従い行った。なお,上記表面品質の評価は5段階評価
であり,5が最高である。以上の測定結果を表1に記し
た。
【0033】次に,比較試料C1について説明する。上
記試料1〜3と同様の端材の粉砕物を準備した。次に,
上記粉砕物をそのままの状態で(即ち,膨潤していな
い。),スクリュ径30mm,スクリュ長さ1200m
mの二軸押出機に投入し,表2に示す処理条件にて再生
処理を行い,C1にかかる再生ゴムを得た。得られた再
生ゴムより,試料1〜3と同様にして,二種類の再生ゴ
ム成形品を得た。そして,上記再生ゴム成形品の硬さ,
引張強度,破断伸び,表面品質を試料1〜3と同様にし
て測定,表2に記した。
記試料1〜3と同様の端材の粉砕物を準備した。次に,
上記粉砕物をそのままの状態で(即ち,膨潤していな
い。),スクリュ径30mm,スクリュ長さ1200m
mの二軸押出機に投入し,表2に示す処理条件にて再生
処理を行い,C1にかかる再生ゴムを得た。得られた再
生ゴムより,試料1〜3と同様にして,二種類の再生ゴ
ム成形品を得た。そして,上記再生ゴム成形品の硬さ,
引張強度,破断伸び,表面品質を試料1〜3と同様にし
て測定,表2に記した。
【0034】次に,比較試料C2について説明する。上
記試料1〜3と同様の端材の粉砕物に,これと同量(重
量)のトルエンを添加し,膨潤させた。次に,上記膨潤
状態にある粉砕物を,オートクレーブを用い,温度20
0℃,5時間という剪断力を加えない条件にて加熱し,
比較試料C2にかかる再生ゴムとした。なお,上記トル
エンは,反応終了後,真空乾燥機により減圧下で除去し
た。
記試料1〜3と同様の端材の粉砕物に,これと同量(重
量)のトルエンを添加し,膨潤させた。次に,上記膨潤
状態にある粉砕物を,オートクレーブを用い,温度20
0℃,5時間という剪断力を加えない条件にて加熱し,
比較試料C2にかかる再生ゴムとした。なお,上記トル
エンは,反応終了後,真空乾燥機により減圧下で除去し
た。
【0035】得られた再生ゴムより,試料1〜3と同様
にして,二種類の再生ゴム成形品を得た。そして,この
再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,表面品質
を試料1〜3と同様にして測定,表2に記した。
にして,二種類の再生ゴム成形品を得た。そして,この
再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,表面品質
を試料1〜3と同様にして測定,表2に記した。
【0036】また,参考試料1として,通常の新材未加
硫ゴム(ただし,本例の場合はEPDMよりなる)を,
上述の再生ゴム成形品を作成する際と同様の条件にて加
硫,成形し,ゴム成形品とした。そして,このゴム成形
品について,その硬さ,引張強度,破断伸び,表面品質
を試料1〜3と同様にして測定,表2に記した。
硫ゴム(ただし,本例の場合はEPDMよりなる)を,
上述の再生ゴム成形品を作成する際と同様の条件にて加
硫,成形し,ゴム成形品とした。そして,このゴム成形
品について,その硬さ,引張強度,破断伸び,表面品質
を試料1〜3と同様にして測定,表2に記した。
【0037】表1,表2に示されるごとく,試料1〜試
料3にかかる再生ゴム成形品の物性は,参考試料1にか
かるゴム成形品と同程度であった。また,その表面品質
はすべて5と優れていた。一方,比較試料C1は加硫ゴ
ムである端材の粉砕物を膨潤させなかったため,物性は
参考試料1と変わらないが,その表面品質は悪かった。
また,比較試料C2は剪断力を加えることなく再生処理
を行ったため,物性が悪く,また表面品質も悪かった。
料3にかかる再生ゴム成形品の物性は,参考試料1にか
かるゴム成形品と同程度であった。また,その表面品質
はすべて5と優れていた。一方,比較試料C1は加硫ゴ
ムである端材の粉砕物を膨潤させなかったため,物性は
参考試料1と変わらないが,その表面品質は悪かった。
また,比較試料C2は剪断力を加えることなく再生処理
を行ったため,物性が悪く,また表面品質も悪かった。
【0038】本例にかかる加硫ゴムの再生方法の作用効
果につき説明する。本例にかかる再生方法においては,
加硫ゴムに溶媒を加え膨潤させ,該膨潤した加硫ゴムに
対し熱と剪断力を同時に加える。上記溶媒により,図1
(a)に示すごとく,通常の状態では縮んでいる加硫ゴ
ム10を構成する炭素主鎖11が,図1(b)に示すご
とく引き伸ばされる。この状態にある加硫ゴム10に,
剪断力を加えることにより,上記炭素主鎖11が既に充
分に引き伸ばされていることから,上記剪断力は比較的
結合力の弱い硫黄架橋点12に対し集中して作用する。
果につき説明する。本例にかかる再生方法においては,
加硫ゴムに溶媒を加え膨潤させ,該膨潤した加硫ゴムに
対し熱と剪断力を同時に加える。上記溶媒により,図1
(a)に示すごとく,通常の状態では縮んでいる加硫ゴ
ム10を構成する炭素主鎖11が,図1(b)に示すご
とく引き伸ばされる。この状態にある加硫ゴム10に,
剪断力を加えることにより,上記炭素主鎖11が既に充
分に引き伸ばされていることから,上記剪断力は比較的
結合力の弱い硫黄架橋点12に対し集中して作用する。
【0039】よって,上記硫黄架橋点12の結合距離が
長くなり,通常の状態と比べて熱的に非常に不安定とな
る。そして,本例においては,剪断力と同時に熱も加え
ていることから,図1(c)に示すごとく,上記硫黄架
橋点12は効率よく切断され,上記加硫ゴム10は大い
に脱硫され,再生ゴム1となる。
長くなり,通常の状態と比べて熱的に非常に不安定とな
る。そして,本例においては,剪断力と同時に熱も加え
ていることから,図1(c)に示すごとく,上記硫黄架
橋点12は効率よく切断され,上記加硫ゴム10は大い
に脱硫され,再生ゴム1となる。
【0040】以上により,上記再生方法により再生され
た再生ゴムは,未脱硫の部分が少ないことから,再加
硫,成形を経て再生ゴム成形品とした場合,外観品質の
優れた再生ゴム成形品を得ることができる。
た再生ゴムは,未脱硫の部分が少ないことから,再加
硫,成形を経て再生ゴム成形品とした場合,外観品質の
優れた再生ゴム成形品を得ることができる。
【0041】また,充分に脱硫されていることから,新
材未加硫ゴムを添加せず,再生されたゴムのみを用いて
再生ゴム成形品とした場合においても,その物性は通常
のゴム成形品と変わらない。このため,多量の加硫ゴム
よりなる不要品,廃物等のリサイクルを効率よく行うこ
とができる。
材未加硫ゴムを添加せず,再生されたゴムのみを用いて
再生ゴム成形品とした場合においても,その物性は通常
のゴム成形品と変わらない。このため,多量の加硫ゴム
よりなる不要品,廃物等のリサイクルを効率よく行うこ
とができる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】実施形態例2 本例は,実施形態例と同様の試験をブチルゴムよりなる
廃棄加硫ゴムについて行うものである。本例にかかる試
料4〜6及び比較試料C3,C4につき説明する。ま
ず,試料4〜6について説明する。硫黄加硫ブチルゴム
の廃材の粉砕物に,同量(重量)のトルエンを添加し,
膨潤させた。次に,上記膨潤状態にある粉砕物を,実施
形態例1と同様の二軸押出機に投入し,表2に示す処理
条件にて再生処理を行い,試料4〜6にかかる再生ゴム
を得た。なお,上記トルエンの除去も,実施形態例1と
同様に行った。
廃棄加硫ゴムについて行うものである。本例にかかる試
料4〜6及び比較試料C3,C4につき説明する。ま
ず,試料4〜6について説明する。硫黄加硫ブチルゴム
の廃材の粉砕物に,同量(重量)のトルエンを添加し,
膨潤させた。次に,上記膨潤状態にある粉砕物を,実施
形態例1と同様の二軸押出機に投入し,表2に示す処理
条件にて再生処理を行い,試料4〜6にかかる再生ゴム
を得た。なお,上記トルエンの除去も,実施形態例1と
同様に行った。
【0045】そして,上記再生ゴムを,実施形態例1と
同様にして,二種類の再生ゴム成形品とした。次いで,
得られた再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,
表面品質を,実施形態例1と同様にして測定,表3に記
した。
同様にして,二種類の再生ゴム成形品とした。次いで,
得られた再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,
表面品質を,実施形態例1と同様にして測定,表3に記
した。
【0046】また,比較試料C3は,上記試料4〜6と
同様の粉砕物を,実施形態例1における比較試料C1と
同様に,膨潤させずに二軸押出機に投入,表4に示す処
理条件にて再生処理を行い,再生ゴムとしたものであ
る。そして,上記再生ゴムを,実施形態例1と同様にし
て,二種類の再生ゴム成形品とした。次いで,得られた
再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,表面品質
を,実施形態例1と同様にして測定,表4に記した。
同様の粉砕物を,実施形態例1における比較試料C1と
同様に,膨潤させずに二軸押出機に投入,表4に示す処
理条件にて再生処理を行い,再生ゴムとしたものであ
る。そして,上記再生ゴムを,実施形態例1と同様にし
て,二種類の再生ゴム成形品とした。次いで,得られた
再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,表面品質
を,実施形態例1と同様にして測定,表4に記した。
【0047】また,比較試料C4は,上記試料4〜6と
同様の粉砕物を膨潤状態とし,実施形態例1における比
較試料C2と同様に,オートクレーブを用いて剪断力を
加えることなく加熱,再生ゴムとしたものである。
同様の粉砕物を膨潤状態とし,実施形態例1における比
較試料C2と同様に,オートクレーブを用いて剪断力を
加えることなく加熱,再生ゴムとしたものである。
【0048】そして,上記再生ゴムを,実施形態例1と
同様にして,二種類の再生ゴム成形品とした。次いで,
得られた再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,
表面品質を実施形態例1と同様にして測定,表4に記し
た。
同様にして,二種類の再生ゴム成形品とした。次いで,
得られた再生ゴム成形品の硬さ,引張強度,破断伸び,
表面品質を実施形態例1と同様にして測定,表4に記し
た。
【0049】また,参考試料2として,通常の新材未加
硫ゴム(ただし,本例の場合にはブチルゴムよりなる)
を,上述の再生ゴム成形品を作成する際の条件と同様の
条件にて加硫,成形し,ゴム成形品とした。そして,こ
のゴム成形品について,その硬さ,引張強度,破断伸
び,表面品質を実施形態例1と同様にして測定,表4に
記した。
硫ゴム(ただし,本例の場合にはブチルゴムよりなる)
を,上述の再生ゴム成形品を作成する際の条件と同様の
条件にて加硫,成形し,ゴム成形品とした。そして,こ
のゴム成形品について,その硬さ,引張強度,破断伸
び,表面品質を実施形態例1と同様にして測定,表4に
記した。
【0050】表3,表4に示されるごとく,試料4〜6
にかかる再生ゴム成形品の物性は,参考試料2にかかる
ゴム成形品と同程度であった。また,その表面品質はす
べて5と,優れていた。一方,比較試料C3は廃棄加硫
ゴムである粉砕物を膨潤させなかったため,物性は参考
試料2と変わらないが,その表面品質は悪かった。ま
た,比較試料C4は剪断力を加えることなく再生処理を
行ったため,物性が悪く,また表面品質も悪かった。
にかかる再生ゴム成形品の物性は,参考試料2にかかる
ゴム成形品と同程度であった。また,その表面品質はす
べて5と,優れていた。一方,比較試料C3は廃棄加硫
ゴムである粉砕物を膨潤させなかったため,物性は参考
試料2と変わらないが,その表面品質は悪かった。ま
た,比較試料C4は剪断力を加えることなく再生処理を
行ったため,物性が悪く,また表面品質も悪かった。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,外観品
質に優れた再生ゴム成形品を得ることができ,かつ廃棄
加硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴムの成形方法を提供
することができる。
質に優れた再生ゴム成形品を得ることができ,かつ廃棄
加硫ゴムの消化可能量の高い加硫ゴムの成形方法を提供
することができる。
【図1】実施形態例1における,(a)加硫ゴムの炭素
主鎖の状態を示す説明図,(b)溶媒により膨潤状態
(伸びた状態)となった加硫ゴムの炭素主鎖の状態を示
す説明図,(c)熱と剪断力とを加えることにより,加
硫ゴムより再生ゴムが得られた状態を示す説明図。
主鎖の状態を示す説明図,(b)溶媒により膨潤状態
(伸びた状態)となった加硫ゴムの炭素主鎖の状態を示
す説明図,(c)熱と剪断力とを加えることにより,加
硫ゴムより再生ゴムが得られた状態を示す説明図。
【図2】(a)加硫ゴムの炭素主鎖の状態を示す説明
図,(b)剪断力により伸びた状態となった加硫ゴムの
炭素主鎖の状態を示す説明図。
図,(b)剪断力により伸びた状態となった加硫ゴムの
炭素主鎖の状態を示す説明図。
1...再生ゴム, 10...加硫ゴム,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 誠 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 岡本 浩孝 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 臼杵 有光 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 紀夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 鈴木 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大脇 雅夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 本多 秀亘 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 中島 克己 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 市川 昌好 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 加硫ゴムに溶媒を加え,これを膨潤状態
となし,次いで,上記膨潤状態にある加硫ゴムに対し,
熱と剪断力とを同時に加えて,再生ゴムとなし,次い
で,上記再生ゴムより上記溶媒を除去することを特徴と
する加硫ゴムの再生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35443396A JPH10176001A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 加硫ゴムの再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35443396A JPH10176001A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 加硫ゴムの再生方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176001A true JPH10176001A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18437539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35443396A Pending JPH10176001A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 加硫ゴムの再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10176001A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000128901A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-09 | Bridgestone Corp | 再生ゴム |
| EP1130050A1 (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-05 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for producing the same |
| US6335377B1 (en) | 1998-10-28 | 2002-01-01 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for reclaiming vulcanized rubber |
| WO2015198537A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | バンドー化学株式会社 | 再生ゴム及びその製造方法、並びにそれを用いた伝動ベルト |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP35443396A patent/JPH10176001A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000128901A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-09 | Bridgestone Corp | 再生ゴム |
| US6335377B1 (en) | 1998-10-28 | 2002-01-01 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for reclaiming vulcanized rubber |
| EP1130050A1 (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-05 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for producing the same |
| US6576680B2 (en) | 2000-02-29 | 2003-06-10 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for producing the same |
| WO2015198537A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | バンドー化学株式会社 | 再生ゴム及びその製造方法、並びにそれを用いた伝動ベルト |
| WO2015198538A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | バンドー化学株式会社 | 再生ゴム及びその製造方法、並びにそれを用いた伝動ベルト |
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