JPH10176707A - 袋ナット - Google Patents
袋ナットInfo
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- JPH10176707A JPH10176707A JP35344996A JP35344996A JPH10176707A JP H10176707 A JPH10176707 A JP H10176707A JP 35344996 A JP35344996 A JP 35344996A JP 35344996 A JP35344996 A JP 35344996A JP H10176707 A JPH10176707 A JP H10176707A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属製ナットを埋入したシェルを合成樹脂に
より成形した袋ナットにおいて、緩み止め機能を具備し
た袋ナットを提供する。 【構成】 ナットの上部にコアーを被冠せしめた状態
で、ナット及びコアーをインサート成形することにより
合成樹脂製のシェルに埋入一体化せしめた袋ナットにお
いて、コアーの筒状孔の直径Dと、ナットの雌ねじの谷
径Fと、ナットの雌ねじの内径fを、f<D<Fに形成
することにより、ナットの雌ねじに螺挿されて進入する
ボルトの螺糸によりタッピングされる被タッピング部を
前記コアーの筒状孔により形成せしめた構成である。
より成形した袋ナットにおいて、緩み止め機能を具備し
た袋ナットを提供する。 【構成】 ナットの上部にコアーを被冠せしめた状態
で、ナット及びコアーをインサート成形することにより
合成樹脂製のシェルに埋入一体化せしめた袋ナットにお
いて、コアーの筒状孔の直径Dと、ナットの雌ねじの谷
径Fと、ナットの雌ねじの内径fを、f<D<Fに形成
することにより、ナットの雌ねじに螺挿されて進入する
ボルトの螺糸によりタッピングされる被タッピング部を
前記コアーの筒状孔により形成せしめた構成である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋ナットに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ボルト及びナットを締着するに際
し、ボルトの端部を被覆するための袋ナットが公知であ
る。
し、ボルトの端部を被覆するための袋ナットが公知であ
る。
【0003】従来の袋ナットは、全体が金属製であり、
クロームメッキ等のメッキを施されている。例えば、金
属製の六角ナットの上部に金属製の半球状の袋部材を被
冠せしめ、溶接により相互に固着した後、全体にメッキ
を施される。
クロームメッキ等のメッキを施されている。例えば、金
属製の六角ナットの上部に金属製の半球状の袋部材を被
冠せしめ、溶接により相互に固着した後、全体にメッキ
を施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】全体を金属製とした従
来の袋ナットは、製造に際して種々の問題を提起する。
例えば、製品の仕上げを良好なものとするためには、六
角ナットと袋部材の溶接個所に生じる凹凸を研磨しなけ
ればならない。しかも、メッキ工程が不可欠であるた
め、コスト低減を妨げると共に、廃液処理の問題もあ
る。
来の袋ナットは、製造に際して種々の問題を提起する。
例えば、製品の仕上げを良好なものとするためには、六
角ナットと袋部材の溶接個所に生じる凹凸を研磨しなけ
ればならない。しかも、メッキ工程が不可欠であるた
め、コスト低減を妨げると共に、廃液処理の問題もあ
る。
【0005】また、このような金属製の袋ナットは、製
品としても種々の問題がある。例えば、全体が金属製で
あるため、個々の製品の重量が大である。また、メッキ
による防錆効果は完璧でないため、年月を経ると錆を生
じてしまう。更に、建築分野等において、意匠効果が期
待される個所に使用する場合、クロームメッキが背景の
意匠を損なう虞れがある。
品としても種々の問題がある。例えば、全体が金属製で
あるため、個々の製品の重量が大である。また、メッキ
による防錆効果は完璧でないため、年月を経ると錆を生
じてしまう。更に、建築分野等において、意匠効果が期
待される個所に使用する場合、クロームメッキが背景の
意匠を損なう虞れがある。
【0006】ところで、このような課題を解決するた
め、本発明者は、先に、特願平5−189124号とし
て、合成樹脂製のシェルにより金属製ナットを埋入せし
めた袋ナット(先願技術)を提案し、商業的成功をおさ
めているところである。
め、本発明者は、先に、特願平5−189124号とし
て、合成樹脂製のシェルにより金属製ナットを埋入せし
めた袋ナット(先願技術)を提案し、商業的成功をおさ
めているところである。
【0007】そこで、引き続き研究を重ねた結果、先願
技術のような構成において、袋ナットに緩み止め機能を
具備せしめることが有利であることを知見したが、これ
を具体化するに際し種々の課題に直面した。
技術のような構成において、袋ナットに緩み止め機能を
具備せしめることが有利であることを知見したが、これ
を具体化するに際し種々の課題に直面した。
【0008】即ち、先願発明の構成を大幅に変更するこ
となく緩み止め機能を容易に具備せしめるためには、別
体のスプリングワッシャ等による外的な構成ではなく、
袋ナットの内部構造としてボルトの螺糸によりタッピン
グされる被タッピング部を設ける内的な構成が有利であ
ることを知得した。
となく緩み止め機能を容易に具備せしめるためには、別
体のスプリングワッシャ等による外的な構成ではなく、
袋ナットの内部構造としてボルトの螺糸によりタッピン
グされる被タッピング部を設ける内的な構成が有利であ
ることを知得した。
【0009】この点に関し、本発明者が先に提案した先
願技術によれば、シェルにコアーを埋入した構成である
ため、該コアーをうまく工夫することにより被タッピン
グ部を構成することができ、これにより内的な構成に基
づく緩み止め機能を具備せしめることが可能である。然
しながら、この場合、タッピングに際し、コアーがボル
トの回転トルクに負けてシェルの内部で遊転しないよう
に配慮されなければならない。
願技術によれば、シェルにコアーを埋入した構成である
ため、該コアーをうまく工夫することにより被タッピン
グ部を構成することができ、これにより内的な構成に基
づく緩み止め機能を具備せしめることが可能である。然
しながら、この場合、タッピングに際し、コアーがボル
トの回転トルクに負けてシェルの内部で遊転しないよう
に配慮されなければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した袋ナットを提供するものであり、その第一の手段
として構成したところは、上下に貫通する雌ねじを有す
る金属製のナットと、該ナットの上部に被冠され且つ雌
ねじ上端に連通する筒状孔を有するコアーと、袋ナット
の外殻を構成する合成樹脂製のシェルとから成り、前記
シェルが、合成樹脂による一体成形により、ナットの雌
ねじ下端を開放せしめる開口部と、ナットを埋入せしめ
且つ外周面に工具係合面を備えた胴部と、コアーを埋入
せしめる頭部とを一体に備えて成る袋ナットにおいて、
コアーの筒状孔の直径Dと、ナットの雌ねじの谷径F
と、ナットの雌ねじの内径fを、f<D<Fに形成する
ことにより、ナットの雌ねじに螺挿されて進入するボル
トの螺糸によりタッピングされる被タッピング部を前記
コアーの筒状孔により構成して成る点にある。
決した袋ナットを提供するものであり、その第一の手段
として構成したところは、上下に貫通する雌ねじを有す
る金属製のナットと、該ナットの上部に被冠され且つ雌
ねじ上端に連通する筒状孔を有するコアーと、袋ナット
の外殻を構成する合成樹脂製のシェルとから成り、前記
シェルが、合成樹脂による一体成形により、ナットの雌
ねじ下端を開放せしめる開口部と、ナットを埋入せしめ
且つ外周面に工具係合面を備えた胴部と、コアーを埋入
せしめる頭部とを一体に備えて成る袋ナットにおいて、
コアーの筒状孔の直径Dと、ナットの雌ねじの谷径F
と、ナットの雌ねじの内径fを、f<D<Fに形成する
ことにより、ナットの雌ねじに螺挿されて進入するボル
トの螺糸によりタッピングされる被タッピング部を前記
コアーの筒状孔により構成して成る点にある。
【0011】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、被タッピング部を構成する筒状孔を設けたコ
アーと、シェル及び/又はナットとが、袋ナットの回転
方向に対して相互に遊転しないように係合部を介して一
体的に連結されて成る点にある。
ところは、被タッピング部を構成する筒状孔を設けたコ
アーと、シェル及び/又はナットとが、袋ナットの回転
方向に対して相互に遊転しないように係合部を介して一
体的に連結されて成る点にある。
【0012】更に、本発明が第三の手段として構成した
ところは、ナットが多角形に形成された外周部により第
一係合部を構成し、コアーがナットの外周部を抱持する
スカート部を形成すると共に、該スカート部の内周部を
多角形に形成することにより前記第一係合部に係合する
第二係合部を構成して成る点にある。
ところは、ナットが多角形に形成された外周部により第
一係合部を構成し、コアーがナットの外周部を抱持する
スカート部を形成すると共に、該スカート部の内周部を
多角形に形成することにより前記第一係合部に係合する
第二係合部を構成して成る点にある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の1
実施形態を詳述する。尚、本明細書の説明において
「上」又は「下」は、図面に示す配置に基づくものであ
り、普遍的な方向性を意味するものでないことを諒解さ
れたい。
実施形態を詳述する。尚、本明細書の説明において
「上」又は「下」は、図面に示す配置に基づくものであ
り、普遍的な方向性を意味するものでないことを諒解さ
れたい。
【0014】(本発明の1実施形態)図1に示すよう
に、袋ナット本体1は、金属製のナット2と、コアー3
と、ナット2及びコアー3を埋入せしめた合成樹脂製の
シェル4とから成る。
に、袋ナット本体1は、金属製のナット2と、コアー3
と、ナット2及びコアー3を埋入せしめた合成樹脂製の
シェル4とから成る。
【0015】前記ナット2は、上下に貫通する雌ねじ5
を有すると共に、多角形に形成された外周部により回り
止め部6と第一係合部7を形成している。図例の場合、
汎用の六角ナットが用いられ、ナット外周の六角面が回
り止め部6を構成し、該六角面のうちナットの上部近傍
が第一係合部7を構成する。
を有すると共に、多角形に形成された外周部により回り
止め部6と第一係合部7を形成している。図例の場合、
汎用の六角ナットが用いられ、ナット外周の六角面が回
り止め部6を構成し、該六角面のうちナットの上部近傍
が第一係合部7を構成する。
【0016】前記コアー3は、前記ナット2の上部に被
冠され且つ雌ねじ5の上端に連通する筒状孔8を有す
る。
冠され且つ雌ねじ5の上端に連通する筒状孔8を有す
る。
【0017】図示の実施形態において、コアー3は、合
成樹脂による射出成形又はアルミ等の軽合金によるダイ
キャスト成形等により一体成形され、上端に底部9を有
する有底筒状に形成されている。
成樹脂による射出成形又はアルミ等の軽合金によるダイ
キャスト成形等により一体成形され、上端に底部9を有
する有底筒状に形成されている。
【0018】前記コアー3の筒状孔8は、ナット2の雌
ねじ5に臨む大径孔10と、該大径孔10に連なる小径
孔11とを連設しており、大径孔10の直径(内径)を
D、小径孔11の直径(内径)をd、雌ねじ5の谷径
(雌ねじ谷の内径)をF、雌ねじ5の内径(雌ねじ山の
内径)をfとしたとき、d≦f<D<Fに形成してお
り、これにより大径孔10が後述するような被タッピン
グ部12を構成する。
ねじ5に臨む大径孔10と、該大径孔10に連なる小径
孔11とを連設しており、大径孔10の直径(内径)を
D、小径孔11の直径(内径)をd、雌ねじ5の谷径
(雌ねじ谷の内径)をF、雌ねじ5の内径(雌ねじ山の
内径)をfとしたとき、d≦f<D<Fに形成してお
り、これにより大径孔10が後述するような被タッピン
グ部12を構成する。
【0019】更に、図2に示すように、コアー3は、下
方に大径化して延びるスカート部13を一体に延設して
おり、該スカート部13の内周を多角形に形成すること
により前記第一係合部7に係合する第二係合部14を構
成している。図例の場合、第二係合部14は、ナット2
の外周面に適合する六角面を形成しており、従って、コ
アー3をナット2の上部に被冠せしめた状態で、スカー
ト部13によりナット2の上部外周を抱持すると共に、
第二係合部14を第一係合部7に係合せしめ、このよう
な多角形面の係合により、コアー3とナット2が袋ナッ
ト1の回転方向に対して相互に遊転することを阻止す
る。
方に大径化して延びるスカート部13を一体に延設して
おり、該スカート部13の内周を多角形に形成すること
により前記第一係合部7に係合する第二係合部14を構
成している。図例の場合、第二係合部14は、ナット2
の外周面に適合する六角面を形成しており、従って、コ
アー3をナット2の上部に被冠せしめた状態で、スカー
ト部13によりナット2の上部外周を抱持すると共に、
第二係合部14を第一係合部7に係合せしめ、このよう
な多角形面の係合により、コアー3とナット2が袋ナッ
ト1の回転方向に対して相互に遊転することを阻止す
る。
【0020】前記シェル4は、合成樹脂により一体成形
され、ナット2の雌ねじ5の下端を開放せしめる開口部
15と、ナット2の下面周縁を抱持する内向きフランジ
16と、ナット2を埋入せしめる胴部17と、コアー3
を埋入せしめる頭部18とを一体に備えている。
され、ナット2の雌ねじ5の下端を開放せしめる開口部
15と、ナット2の下面周縁を抱持する内向きフランジ
16と、ナット2を埋入せしめる胴部17と、コアー3
を埋入せしめる頭部18とを一体に備えている。
【0021】前記シェル4の開口部15は、該開口部1
5の内径をO、雌ねじ5の谷径(ねじ谷の内径)をFと
したとき、F≦Oに形成している。
5の内径をO、雌ねじ5の谷径(ねじ谷の内径)をFと
したとき、F≦Oに形成している。
【0022】前記シェル4の胴部17は、外周面にスパ
ナ又はレンチ等の工具を係合させるための工具係合面1
9を形成しており、図例の場合、六角形を成す。
ナ又はレンチ等の工具を係合させるための工具係合面1
9を形成しており、図例の場合、六角形を成す。
【0023】前記シェル4の頭部18は、ほぼ半球状に
形成されており、これにより、シェル4が全体として従
来の袋ナットと同様の形状を成す。
形成されており、これにより、シェル4が全体として従
来の袋ナットと同様の形状を成す。
【0024】尚、シェル4は、合成樹脂素材を適宜顔料
等により着色されており、これにより任意の色彩とした
袋ナット本体1を構成する。
等により着色されており、これにより任意の色彩とした
袋ナット本体1を構成する。
【0025】以上の構成によれば、図3に示すように、
袋ナット本体1は、工具係合面19に工具を係合せし
め、ナット2の雌ねじ5にボルト20を螺着することに
より、従来の袋ナットと同様に使用することができる。
袋ナット本体1は、工具係合面19に工具を係合せし
め、ナット2の雌ねじ5にボルト20を螺着することに
より、従来の袋ナットと同様に使用することができる。
【0026】ところで、ボルト20の螺糸21を備えた
シャンク22は、ナット2の雌ねじ5に螺挿されつつコ
アー3の大径孔10に進入する。この際、前述のよう
に、大径孔10の直径Dは、ナット2における雌ねじ5
の谷径(雌ねじ谷の内径)F及び内径(雌ねじ山の内
径)fに対して、f<D<Fに形成され、これにより被
タッピング部12を構成しているので、ボルト20の螺
糸21が被タッピング部12をタッピングしながら大径
孔10に食い込みつつ進入する。従って、被タッピング
部12は螺糸21によりタッピングされ、そこで螺糸2
1を摩擦係合せしめる。このため、ボルト20と袋ナッ
ト1を締着した後、前記摩擦係合により緩み止め手段が
形成され、ボルト20と袋ナット1が緩むことを防止す
る。
シャンク22は、ナット2の雌ねじ5に螺挿されつつコ
アー3の大径孔10に進入する。この際、前述のよう
に、大径孔10の直径Dは、ナット2における雌ねじ5
の谷径(雌ねじ谷の内径)F及び内径(雌ねじ山の内
径)fに対して、f<D<Fに形成され、これにより被
タッピング部12を構成しているので、ボルト20の螺
糸21が被タッピング部12をタッピングしながら大径
孔10に食い込みつつ進入する。従って、被タッピング
部12は螺糸21によりタッピングされ、そこで螺糸2
1を摩擦係合せしめる。このため、ボルト20と袋ナッ
ト1を締着した後、前記摩擦係合により緩み止め手段が
形成され、ボルト20と袋ナット1が緩むことを防止す
る。
【0027】前記タッピングに際し、コアー3にはボル
ト20の回転トルクが付与され、その結果、コアー3は
シェル4の内部においてボルト20と共に連れ回りする
虞れがある。この点に関し、前述のように、コアー3と
ナット2は、シェル4に埋入された状態で、スカート部
13をナット2の上部に被冠せしめ、ナット2の第一係
合部7をコアー3の第二係合部14に係合せしめること
により、袋ナット1の回転方向に対して相互に遊転しな
いように一体的に連結されている。このため、コアー3
は、ボルト20のタッピングトルクによりシェル4の内
部で空回りすることはない。因に、図示の実施形態にお
いて、コアー3はナット2に対して前記係合部7、14
を介して相互に遊転しないよう一体的に結合されてお
り、ナット2はシェル4に対して回り止め部6を介して
相互に遊転しないよう一体的に結合されており、コアー
3とナット2とシェル4の三者が相互に遊転不能に結合
されている。
ト20の回転トルクが付与され、その結果、コアー3は
シェル4の内部においてボルト20と共に連れ回りする
虞れがある。この点に関し、前述のように、コアー3と
ナット2は、シェル4に埋入された状態で、スカート部
13をナット2の上部に被冠せしめ、ナット2の第一係
合部7をコアー3の第二係合部14に係合せしめること
により、袋ナット1の回転方向に対して相互に遊転しな
いように一体的に連結されている。このため、コアー3
は、ボルト20のタッピングトルクによりシェル4の内
部で空回りすることはない。因に、図示の実施形態にお
いて、コアー3はナット2に対して前記係合部7、14
を介して相互に遊転しないよう一体的に結合されてお
り、ナット2はシェル4に対して回り止め部6を介して
相互に遊転しないよう一体的に結合されており、コアー
3とナット2とシェル4の三者が相互に遊転不能に結合
されている。
【0028】(係合部に関する他の実施形態)図示実施
形態においては、ナット2の第一係合部7とコアー3の
第二係合部14が多角形面(六角面)により係合する構
成を示したが、本発明の係合部は、このような構成に限
らず、種々の構造を採用することができる。例えば、図
示していないが、ナット2とコアー3の当接面に相互に
係合する凹凸面を設け、該凹凸面によりコアー3をナッ
ト2に対して遊転不能に結合せしめる係合部を構成して
も良い。
形態においては、ナット2の第一係合部7とコアー3の
第二係合部14が多角形面(六角面)により係合する構
成を示したが、本発明の係合部は、このような構成に限
らず、種々の構造を採用することができる。例えば、図
示していないが、ナット2とコアー3の当接面に相互に
係合する凹凸面を設け、該凹凸面によりコアー3をナッ
ト2に対して遊転不能に結合せしめる係合部を構成して
も良い。
【0029】更に、ナット2とコアー3を直接に遊転不
能に連結しなくても、ナット2とコアー3のそれぞれを
シェル4に対して遊転不能に結合すれば、同様の回り止
め機能を達成することができる。例えば、ナット2を図
示のような回り止め部6を介してシェル4に遊転不能に
結合する一方、コアー3の周面、例えばスカート部13
の周面に凹凸を形成したり、或いは、該周面を六角等の
多角形に形成することにより、コアー3をシェル4に対
して遊転不能に結合する構成としても良い。
能に連結しなくても、ナット2とコアー3のそれぞれを
シェル4に対して遊転不能に結合すれば、同様の回り止
め機能を達成することができる。例えば、ナット2を図
示のような回り止め部6を介してシェル4に遊転不能に
結合する一方、コアー3の周面、例えばスカート部13
の周面に凹凸を形成したり、或いは、該周面を六角等の
多角形に形成することにより、コアー3をシェル4に対
して遊転不能に結合する構成としても良い。
【0030】(製造方法の実施形態)図4は、前記袋ナ
ット本体1の製造方法を示しており、第一金型23と、
第二金型24と、ピン25とを備えた金型設備が用いら
れる。
ット本体1の製造方法を示しており、第一金型23と、
第二金型24と、ピン25とを備えた金型設備が用いら
れる。
【0031】第一金型23は、ランナー26のゲート2
6aを前記シェル4の頭部18の中心に臨ましめ、該第
一金型23と第二金型24とにより、前記シェル4の外
形に合致するキャビティー27を形成する。
6aを前記シェル4の頭部18の中心に臨ましめ、該第
一金型23と第二金型24とにより、前記シェル4の外
形に合致するキャビティー27を形成する。
【0032】第二金型24には前記ピン25が進退自在
に挿入され、該ピン25は、前記開口部15の内径に等
しい外径を有する大径部28と、ナット2の雌ねじの内
径fに相当する外径を有する中径部29と、前記小径孔
11の内径に相当する外径を有する小径部30とを備え
ている。
に挿入され、該ピン25は、前記開口部15の内径に等
しい外径を有する大径部28と、ナット2の雌ねじの内
径fに相当する外径を有する中径部29と、前記小径孔
11の内径に相当する外径を有する小径部30とを備え
ている。
【0033】そこで、図4(A)に示すように、第二金
型24から突出したピン25の中径部29にナット2を
外挿せしめると共に、該ナット2の下面をピン25の大
径部28に接当せしめ、更に、ピン25の小径部30に
コアー3を被冠せしめる。この状態で、コアー3は、下
端をナット2に接当せしめられると共に、上端の底部9
の内面をピン25の先端面に接当せしめられる。これに
より、金型のキャビティー27内に、ナット2及びコア
ー3がセットされる。
型24から突出したピン25の中径部29にナット2を
外挿せしめると共に、該ナット2の下面をピン25の大
径部28に接当せしめ、更に、ピン25の小径部30に
コアー3を被冠せしめる。この状態で、コアー3は、下
端をナット2に接当せしめられると共に、上端の底部9
の内面をピン25の先端面に接当せしめられる。これに
より、金型のキャビティー27内に、ナット2及びコア
ー3がセットされる。
【0034】この状態からキャビティー27に溶融合成
樹脂を射出せしめると、前述のようなシェル4が成形さ
れ、ナット2及びコアー3を埋入したインサート成形が
行われる。
樹脂を射出せしめると、前述のようなシェル4が成形さ
れ、ナット2及びコアー3を埋入したインサート成形が
行われる。
【0035】この際、ゲート26aから射出される溶融
合成樹脂の射出圧はコアー3の底部9に負荷されるが、
該底部9は、ピン25の先端面に支持されているので、
射出圧を好適に支承する。
合成樹脂の射出圧はコアー3の底部9に負荷されるが、
該底部9は、ピン25の先端面に支持されているので、
射出圧を好適に支承する。
【0036】インサート成形に際し、図4(A)に示す
ように、コアー3は、小径孔11をピン25の小径部3
0に嵌合している。また、ナット2は、雌ねじ5をピン
28の中径部29に外挿せしめると共に、下面をピン2
5の中径部29と大径部28の段部28aに接当してい
る。従って、キャビティー27内においてナット2及び
コアー3が所定通りにセンタリング及び位置決めされ、
しかも、射出成形時にナット2及びコアー3が遊動する
ことはない。
ように、コアー3は、小径孔11をピン25の小径部3
0に嵌合している。また、ナット2は、雌ねじ5をピン
28の中径部29に外挿せしめると共に、下面をピン2
5の中径部29と大径部28の段部28aに接当してい
る。従って、キャビティー27内においてナット2及び
コアー3が所定通りにセンタリング及び位置決めされ、
しかも、射出成形時にナット2及びコアー3が遊動する
ことはない。
【0037】成形後は、図4(B)に示すように、第一
金型23と第二金型24を相互に離反すると共に、ピン
25を第二金型24から突き出せば良く、これにより、
成形された袋ナット本体1は離型される。
金型23と第二金型24を相互に離反すると共に、ピン
25を第二金型24から突き出せば良く、これにより、
成形された袋ナット本体1は離型される。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ナット2の上部にコア
ー3を被冠せしめた状態で、ナット2及びコアー3をイ
ンサート成形することにより合成樹脂製のシェル4に埋
入一体化せしめた袋ナット1において、極めて簡単な構
成により緩み止め機能を具備せしめることが可能にな
る。
ー3を被冠せしめた状態で、ナット2及びコアー3をイ
ンサート成形することにより合成樹脂製のシェル4に埋
入一体化せしめた袋ナット1において、極めて簡単な構
成により緩み止め機能を具備せしめることが可能にな
る。
【0039】即ち、コアー3の筒状孔10の直径Dと、
ナット2の雌ねじ5の谷径Fと、ナット2の雌ねじ5の
内径fを、f<D<Fに形成することにより、ナット2
の雌ねじ5に螺挿されて進入するボルト20の螺糸21
によりタッピングされる被タッピング部12を前記コア
ー3の筒状孔10に形成せしめた構成であるから、袋ナ
ット1にボルト20をねじ込んだ際、ボルト20の螺糸
21が被タッピング部12をタッピングしながら筒状孔
10に進入し、被タッピング部12に螺糸21を食い込
ませ、締着後の緩み止めを達成する。
ナット2の雌ねじ5の谷径Fと、ナット2の雌ねじ5の
内径fを、f<D<Fに形成することにより、ナット2
の雌ねじ5に螺挿されて進入するボルト20の螺糸21
によりタッピングされる被タッピング部12を前記コア
ー3の筒状孔10に形成せしめた構成であるから、袋ナ
ット1にボルト20をねじ込んだ際、ボルト20の螺糸
21が被タッピング部12をタッピングしながら筒状孔
10に進入し、被タッピング部12に螺糸21を食い込
ませ、締着後の緩み止めを達成する。
【0040】そして、コアー3をシェル4及び/又はナ
ット2に対して遊転しないように係合部7、14を介し
て一体的に連結した構成であるから、コアー3がボルト
20のタッピングトルクによりシェル4の内部で空回り
することはなく、所期のタッピング作用と緩み止め機能
を果たすことができるという効果がある。
ット2に対して遊転しないように係合部7、14を介し
て一体的に連結した構成であるから、コアー3がボルト
20のタッピングトルクによりシェル4の内部で空回り
することはなく、所期のタッピング作用と緩み止め機能
を果たすことができるという効果がある。
【図1】本発明の1実施形態を示しており、(A)は側
面図、(B)は縦断面側面図である。
面図、(B)は縦断面側面図である。
【図2】本発明の1実施形態に用いるコアーとナットを
示しており、(A1)はコアーの側面図、(A2)はコ
アーの底面図、(B1)はナットの側面図、(B2)は
ナットの平面図である。
示しており、(A1)はコアーの側面図、(A2)はコ
アーの底面図、(B1)はナットの側面図、(B2)は
ナットの平面図である。
【図3】本発明の1実施形態に基づく袋ナットにボルト
を締着した状態を示す縦断面側面図である。
を締着した状態を示す縦断面側面図である。
【図4】本発明の1実施形態の製造方法を示しており、
(A)はインサート成形中の状態を示す縦断面図、
(B)は離型中の状態を示す縦断面図である。
(A)はインサート成形中の状態を示す縦断面図、
(B)は離型中の状態を示す縦断面図である。
1 袋ナット本体 2 金属製ナット 3 コアー 4 シェル 5 雌ねじ 7 第一係合部 8 筒状孔 10 大径孔 11 小径孔 12 被タッピング部 13 スカート部 14 第二係合部 17 胴部 18 頭部 19 工具係合面 20 ボルト 21 螺糸
Claims (3)
- 【請求項1】 上下に貫通する雌ねじを有する金属製の
ナットと、該ナットの上部に被冠され且つ雌ねじ上端に
連通する筒状孔を有するコアーと、袋ナットの外殻を構
成する合成樹脂製のシェルとから成り、前記シェルが、
合成樹脂による一体成形により、ナットの雌ねじ下端を
開放せしめる開口部と、ナットを埋入せしめ且つ外周面
に工具係合面を備えた胴部と、コアーを埋入せしめる頭
部とを一体に備えて成る袋ナットにおいて、 コアーの筒状孔の直径Dと、ナットの雌ねじの谷径F
と、ナットの雌ねじの内径fを、f<D<Fに形成する
ことにより、ナットの雌ねじに螺挿されて進入するボル
トの螺糸によりタッピングされる被タッピング部を前記
コアーの筒状孔により構成して成ることを特徴とする袋
ナット。 - 【請求項2】 被タッピング部を構成する筒状孔を設け
たコアーと、シェル及び/又はナットとが、袋ナットの
回転方向に対して相互に遊転しないように係合部を介し
て一体的に連結されて成ることを特徴とする請求項1に
記載の袋ナット。 - 【請求項3】 ナットが多角形に形成された外周部によ
り第一係合部を構成し、コアーがナットの外周部を抱持
するスカート部を形成すると共に、該スカート部の内周
部を多角形に形成することにより前記第一係合部に係合
する第二係合部を構成して成ることを特徴とする請求項
1又は2に記載の袋ナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35344996A JPH10176707A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 袋ナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35344996A JPH10176707A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 袋ナット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176707A true JPH10176707A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18430930
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35344996A Pending JPH10176707A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 袋ナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10176707A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003069170A1 (en) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Ad/Tech Developments Pty Ltd As Trustee For Ad/Tech Developments Trust | A self-locking fastener |
| JP2004187748A (ja) * | 2002-12-09 | 2004-07-08 | Maruzen Byora:Kk | ゴルフ靴用スパイクの取付ナット |
| KR20060034036A (ko) * | 2004-10-18 | 2006-04-21 | (주)엠프로 | 콘크리트구조물 보강용 강판-섬유복합패널용 부식방지 복합너트 |
| KR100773042B1 (ko) | 2007-01-10 | 2007-11-02 | 김세년 | 풀림방지 볼트 너트 보호캡 |
| KR200464710Y1 (ko) * | 2011-03-18 | 2013-01-15 | 평산에스아이 주식회사 | 파형강판 체결용 방수부재 |
| JP2014114873A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Yazaki Corp | 袋状ナット |
| JP2018041919A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社タムラ製作所 | 端子台及びリアクトル |
| CN111005924A (zh) * | 2019-12-07 | 2020-04-14 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 一种溃缩式螺母及汽车 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP35344996A patent/JPH10176707A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003069170A1 (en) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Ad/Tech Developments Pty Ltd As Trustee For Ad/Tech Developments Trust | A self-locking fastener |
| JP2004187748A (ja) * | 2002-12-09 | 2004-07-08 | Maruzen Byora:Kk | ゴルフ靴用スパイクの取付ナット |
| KR20060034036A (ko) * | 2004-10-18 | 2006-04-21 | (주)엠프로 | 콘크리트구조물 보강용 강판-섬유복합패널용 부식방지 복합너트 |
| KR100773042B1 (ko) | 2007-01-10 | 2007-11-02 | 김세년 | 풀림방지 볼트 너트 보호캡 |
| KR200464710Y1 (ko) * | 2011-03-18 | 2013-01-15 | 평산에스아이 주식회사 | 파형강판 체결용 방수부재 |
| JP2014114873A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Yazaki Corp | 袋状ナット |
| JP2018041919A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社タムラ製作所 | 端子台及びリアクトル |
| CN111005924A (zh) * | 2019-12-07 | 2020-04-14 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 一种溃缩式螺母及汽车 |
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