JPH10176932A - 慣性航法装置 - Google Patents
慣性航法装置Info
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- JPH10176932A JPH10176932A JP10628797A JP10628797A JPH10176932A JP H10176932 A JPH10176932 A JP H10176932A JP 10628797 A JP10628797 A JP 10628797A JP 10628797 A JP10628797 A JP 10628797A JP H10176932 A JPH10176932 A JP H10176932A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 慣性航法装置の初期設定時に、海象状況およ
び船体特性が急激に変化すると、これを補正することが
できず、初期設定が速やかに行えない。 【解決手段】 あらかじめ複数の海象状況および船体特
性を想定して補正演算をモデル化し、実際の海象状況お
よび船体特性を測定してこのモデルの中から最適なもの
を選択し、補正を行う。
び船体特性が急激に変化すると、これを補正することが
できず、初期設定が速やかに行えない。 【解決手段】 あらかじめ複数の海象状況および船体特
性を想定して補正演算をモデル化し、実際の海象状況お
よび船体特性を測定してこのモデルの中から最適なもの
を選択し、補正を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶に搭載して利用
する慣性航法装置に関する。本発明は自動操縦装置に利
用するに適する。本発明は船舶用として開発されたもの
であるが、航空機その他に広く用いることができる。
する慣性航法装置に関する。本発明は自動操縦装置に利
用するに適する。本発明は船舶用として開発されたもの
であるが、航空機その他に広く用いることができる。
【0002】
【従来の技術】慣性航法装置は船舶および航空機その他
に利用されているが、ここでは船舶に搭載されているも
のについて説明する。慣性航法装置はジャイロおよび加
速度計を備え、このジャイロの有する保針性および加速
度計の測定値を基準として船体の速度、方位、加速度、
位置などの航法データを得るものである。
に利用されているが、ここでは船舶に搭載されているも
のについて説明する。慣性航法装置はジャイロおよび加
速度計を備え、このジャイロの有する保針性および加速
度計の測定値を基準として船体の速度、方位、加速度、
位置などの航法データを得るものである。
【0003】図16は従来例の慣性航法装置のブロック
構成図であり、特開平7−270176に開示されてい
る。慣性航法装置を高い精度で使用するためには、正確
な方位および位置が明らかな地点において初期アライメ
ントおよび初期キャリブレーション(以下、初期設定と
いう)を行う必要がある。
構成図であり、特開平7−270176に開示されてい
る。慣性航法装置を高い精度で使用するためには、正確
な方位および位置が明らかな地点において初期アライメ
ントおよび初期キャリブレーション(以下、初期設定と
いう)を行う必要がある。
【0004】この初期設定を行うためには、船体を陸上
に設置し、微動だにしない状態で行うことが理想的であ
る。しかし、大型船舶については、これを初期設定のつ
ど陸上に設置することは不可能である。したがって、図
16に示す動揺外乱除去計算部8により、停泊中の船体
の微動を理論的な手法により除去する。
に設置し、微動だにしない状態で行うことが理想的であ
る。しかし、大型船舶については、これを初期設定のつ
ど陸上に設置することは不可能である。したがって、図
16に示す動揺外乱除去計算部8により、停泊中の船体
の微動を理論的な手法により除去する。
【0005】そのままの測定データ(北方向、東方向の
速度データ)をyとし、この自己回帰モデルをym とす
る。ym は、
速度データ)をyとし、この自己回帰モデルをym とす
る。ym は、
【0006】
【数3】 Lはモデルの次数であり、aiN(i=0 〜L)、ajE(j=0
〜L)は未知係数パラメータである。この未知パラメータ
ベクトルΘは次の評価関数を最小にするように決められ
る。
〜L)は未知係数パラメータである。この未知パラメータ
ベクトルΘは次の評価関数を最小にするように決められ
る。
【0007】
【数4】 そして、信号〔外2〕は、
【0008】
【数5】 で与えられる。ここで、
【0009】
【数6】 となる。
【0010】
【外2】 なお、本明細書における各記号の定義は表1に示すとお
りである。
りである。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図17〜図19は従来
例の静定カーブを示す図である。横軸に時間をとり、縦
軸に方位角誤差をとる。上式(8)の信号〔外2〕を用
いた初期設定を実行中に、海象状態がC1からC2に急
変したり、固定次数Lのモデルを用いた固定初期アライ
メントおよびキャブレーション機構を有する慣性航法装
置を別の船体特性S2(例えばS1は大型船、S2は小
型船)の船に装備したとき、初期設定の方位角誤差など
の性能および精度は図17〜図19に示すように静定値
および静定時間ともに大きく劣化する。
例の静定カーブを示す図である。横軸に時間をとり、縦
軸に方位角誤差をとる。上式(8)の信号〔外2〕を用
いた初期設定を実行中に、海象状態がC1からC2に急
変したり、固定次数Lのモデルを用いた固定初期アライ
メントおよびキャブレーション機構を有する慣性航法装
置を別の船体特性S2(例えばS1は大型船、S2は小
型船)の船に装備したとき、初期設定の方位角誤差など
の性能および精度は図17〜図19に示すように静定値
および静定時間ともに大きく劣化する。
【0013】Ts1は当初の状態のときの静定時間であ
り、δψs1は静定誤差(静定値)である。図18は海象
状態がC1からC2に変化し、図19は船体特性がS1
からS2に変化したとき(航法装置を別の船体に移し変
えた場合など)の静定カーブであり、静定時間Ts2、T
s3、静定誤差δψs2、δψs3などは図17に示す当初の
状態から大きくオーバーし、性能および精度が悪くなっ
ていることが確認される。
り、δψs1は静定誤差(静定値)である。図18は海象
状態がC1からC2に変化し、図19は船体特性がS1
からS2に変化したとき(航法装置を別の船体に移し変
えた場合など)の静定カーブであり、静定時間Ts2、T
s3、静定誤差δψs2、δψs3などは図17に示す当初の
状態から大きくオーバーし、性能および精度が悪くなっ
ていることが確認される。
【0014】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、海象状態や船体特性の変化を自動的に判断し
常に最適なモデルを選択決定することができる慣性航法
装置を提供することを目的とする。本発明は、海象状態
や船体特性にかかわらず常に高い精度および性能を得る
ことができる慣性航法装置を提供することを目的とす
る。本発明は、海象状態や船体特性にかかわらず初期設
定を高い精度で短時間に行うことができる慣性航法装置
を提供することを目的とする。本発明は、効率的に安全
な運行を行うことができる慣性航法装置を提供すること
を目的とする。
であって、海象状態や船体特性の変化を自動的に判断し
常に最適なモデルを選択決定することができる慣性航法
装置を提供することを目的とする。本発明は、海象状態
や船体特性にかかわらず常に高い精度および性能を得る
ことができる慣性航法装置を提供することを目的とす
る。本発明は、海象状態や船体特性にかかわらず初期設
定を高い精度で短時間に行うことができる慣性航法装置
を提供することを目的とする。本発明は、効率的に安全
な運行を行うことができる慣性航法装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、外乱除去用の
演算に用いるモデルを海象状態および船体特性に基づき
あらかじめ複数用意し、実際の船体の動きにしたがって
このモデルの中から最適なモデルを選択することによ
り、幅広くさまざまな海象状態および船体特性に対応し
高い精度により初期設定を行うことを最も主要な特徴と
する。
演算に用いるモデルを海象状態および船体特性に基づき
あらかじめ複数用意し、実際の船体の動きにしたがって
このモデルの中から最適なモデルを選択することによ
り、幅広くさまざまな海象状態および船体特性に対応し
高い精度により初期設定を行うことを最も主要な特徴と
する。
【0016】すなわち、本発明は慣性航法装置であっ
て、装置の使用に先立って移動体の初期姿勢および初期
方位角を設定する手段と、この設定された初期姿勢およ
び初期方位角にしたがってその移動体の現在姿勢および
現在方位角を出力する手段とを備え、前記設定する手段
は、前記移動体の微動による初期姿勢および初期方位角
の変化を補正演算により除去する手段を備えた慣性航法
装置である。
て、装置の使用に先立って移動体の初期姿勢および初期
方位角を設定する手段と、この設定された初期姿勢およ
び初期方位角にしたがってその移動体の現在姿勢および
現在方位角を出力する手段とを備え、前記設定する手段
は、前記移動体の微動による初期姿勢および初期方位角
の変化を補正演算により除去する手段を備えた慣性航法
装置である。
【0017】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記補正演算をあらかじめ海象状況および船体特性の異な
る複数のモデルについてモデル化し、この複数のモデル
についてそれぞれ演算式を蓄積する手段を備え、前記微
動による初期姿勢および初期方位角の変化を取込み前記
蓄積する手段に蓄積された複数のモデルから最適なモデ
ルを自動的に選択する手段を備えたところにある。
記補正演算をあらかじめ海象状況および船体特性の異な
る複数のモデルについてモデル化し、この複数のモデル
についてそれぞれ演算式を蓄積する手段を備え、前記微
動による初期姿勢および初期方位角の変化を取込み前記
蓄積する手段に蓄積された複数のモデルから最適なモデ
ルを自動的に選択する手段を備えたところにある。
【0018】前記複数のモデルをym i (t )、(i=1 〜
n)とするとき、この複数のモデルym i (t )は、
n)とするとき、この複数のモデルym i (t )は、
【0019】
【数7】 により与えられることが望ましい。ただし、Hi(t)
は2行2(i+1)列の行列、Θi は2(i+1)行1
列の未知パラメータベクトル。
は2行2(i+1)列の行列、Θi は2(i+1)行1
列の未知パラメータベクトル。
【0020】また、前記選択する手段は、モデル選定規
範をAICとし、
範をAICとし、
【0021】
【数8】 について、このAICの値を最小にする〔外3〕および
次数iを含むモデルを選択することが望ましい。
次数iを含むモデルを選択することが望ましい。
【0022】
【外3】 前記自動的に選択する手段は、前記補正演算により除去
する手段を動揺の大きい荒天時には無効にする手段を含
む構成とすることもできる。
する手段を動揺の大きい荒天時には無効にする手段を含
む構成とすることもできる。
【0023】すなわち、荒天時に激しい動揺が発生する
海象下では、前述したモデル化を行うことが不可能な場
合がある。このような場合には、ジャイロの速度および
位置出力とGPSの速度および位置出力とを比較し、そ
の差をカルマンフィルタ入力とすることにより短時間で
高い精度の初期設定を実現することができる。
海象下では、前述したモデル化を行うことが不可能な場
合がある。このような場合には、ジャイロの速度および
位置出力とGPSの速度および位置出力とを比較し、そ
の差をカルマンフィルタ入力とすることにより短時間で
高い精度の初期設定を実現することができる。
【0024】
【0025】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1および図
2を参照して説明する。図1は本発明第一実施例装置の
ブロック構成図である。図2は適応型動揺外乱除去計算
部のブロック構成図である。
2を参照して説明する。図1は本発明第一実施例装置の
ブロック構成図である。図2は適応型動揺外乱除去計算
部のブロック構成図である。
【0026】本発明は、慣性航法装置であって、装置の
使用に先立って船体1の初期姿勢および初期方位角を設
定する手段としてのカルマンフィルタ部17と、この設
定された初期姿勢および初期方位角にしたがって船体1
の現在姿勢および現在方位角を出力する手段としての速
度位置計算部5および姿勢方位計算部13とを備え、カ
ルマンフィルタ部17は、船体1の微動による初期姿勢
および初期方位角の変化を補正演算により除去する手段
としての適応型動揺外乱除去計算部18の外乱除去計算
部82を備えた慣性航法装置である。
使用に先立って船体1の初期姿勢および初期方位角を設
定する手段としてのカルマンフィルタ部17と、この設
定された初期姿勢および初期方位角にしたがって船体1
の現在姿勢および現在方位角を出力する手段としての速
度位置計算部5および姿勢方位計算部13とを備え、カ
ルマンフィルタ部17は、船体1の微動による初期姿勢
および初期方位角の変化を補正演算により除去する手段
としての適応型動揺外乱除去計算部18の外乱除去計算
部82を備えた慣性航法装置である。
【0027】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記補正演算をあらかじめ海象状況および船体特性の異な
る複数のモデルについてモデル化し、この複数のモデル
についてそれぞれ演算式を蓄積する手段としてのモデル
選定部81を備え、前記微動による初期姿勢および初期
方位角の変化を取込みモデル選定部81に蓄積された複
数のモデルから最適なモデルを自動的に選択する手段と
しての状態変化判定部83およびモデル選定規範部80
を備えたところにある。
記補正演算をあらかじめ海象状況および船体特性の異な
る複数のモデルについてモデル化し、この複数のモデル
についてそれぞれ演算式を蓄積する手段としてのモデル
選定部81を備え、前記微動による初期姿勢および初期
方位角の変化を取込みモデル選定部81に蓄積された複
数のモデルから最適なモデルを自動的に選択する手段と
しての状態変化判定部83およびモデル選定規範部80
を備えたところにある。
【0028】図1の適応型動揺外乱除去計算部18が本
発明の特徴である。この適応型動揺外乱除去計算部18
について図3〜図5を参照して説明する。図3〜図5は
本発明第一実施例の適応型動揺外乱除去計算部18の動
作を示すフローチャートである。図2のモデル選定規範
部80では以下の計算を行い適切なモデルの次数iを選
定する。
発明の特徴である。この適応型動揺外乱除去計算部18
について図3〜図5を参照して説明する。図3〜図5は
本発明第一実施例の適応型動揺外乱除去計算部18の動
作を示すフローチャートである。図2のモデル選定規範
部80では以下の計算を行い適切なモデルの次数iを選
定する。
【0029】この適切なモデルの選定は次のAICの値
が最も小さいものを採用する。測定ベクトルをy(t)
とし、モデルym1(t) 、ym2(t) 、〜ymn(t) は次のn
個のモデルがモデル選定部81で用意される。
が最も小さいものを採用する。測定ベクトルをy(t)
とし、モデルym1(t) 、ym2(t) 、〜ymn(t) は次のn
個のモデルがモデル選定部81で用意される。
【0030】
【数9】 Hi(t)は2行2(i+1)列の行列でΘi は、2
(i+1)行1列の未知パラメータベクトルである。
(i+1)行1列の未知パラメータベクトルである。
【0031】
【数10】 ここで、〔外3〕はAICを最も小さくするモデルのΘ
で、iはそのときの次数でi番目のモデル指標でもあ
る。
で、iはそのときの次数でi番目のモデル指標でもあ
る。
【0032】F(Θ)は対数尤度関数で次式で与えられ
る。
る。
【0033】
【数11】 ここで、f(y(tj )|Θ)はyの条件付確率密度関
数であり、Lnf(y(tj )|Θ)はfの自然対数で
ある。ここで、yは次のような平均値〔外4〕と分散σ
y 2 を有する正規分布であると仮定する(この仮定は妥
当である)。
数であり、Lnf(y(tj )|Θ)はfの自然対数で
ある。ここで、yは次のような平均値〔外4〕と分散σ
y 2 を有する正規分布であると仮定する(この仮定は妥
当である)。
【0034】図3に示すように、まず、最初のデータ測
定バッチ区間T0 秒間での測定データ列を {y(t1 )、y(t2 )、…、y(tj )、…、y
(tL )} とするとき、平均値〔外4〕および分散〔外5〕を計算
する(S1)。
定バッチ区間T0 秒間での測定データ列を {y(t1 )、y(t2 )、…、y(tj )、…、y
(tL )} とするとき、平均値〔外4〕および分散〔外5〕を計算
する(S1)。
【0035】
【数12】
【0036】
【外4】
【0037】
【外5】 すると、f(y(tj )|Θ)はモデルym を用いて次
式で与えられる。 f(y(tj )|Θ) =〔1/〔(2π)2 detVy〕1/2 〕exp 〔(−1/2)(ym (tj )−My)T Vy-1(ym −My)〕 (19) =〔1/〔(2π)2 detVy〕1/2 〕exp 〔(−1/2)(H(tj )Θ−My)T Vy-1(H(tj )Θ−My)〕 (20) (15)式の〔外3〕は、F(Θ)を最大にする(最大
対数尤度)Θとして求まる。つまり、(16)式の偏微
分
式で与えられる。 f(y(tj )|Θ) =〔1/〔(2π)2 detVy〕1/2 〕exp 〔(−1/2)(ym (tj )−My)T Vy-1(ym −My)〕 (19) =〔1/〔(2π)2 detVy〕1/2 〕exp 〔(−1/2)(H(tj )Θ−My)T Vy-1(H(tj )Θ−My)〕 (20) (15)式の〔外3〕は、F(Θ)を最大にする(最大
対数尤度)Θとして求まる。つまり、(16)式の偏微
分
【0038】
【数13】 より求まる(S3)。(20)式より、 Lnf(y(tj )|Θ) =−Ln〔(2π)2 detVy〕1/2 − (1/2)(H(tj )Θ−My)T Vy-1(H(tj )Θ−My)(22) が得られる。
【0039】(22)式をΘで偏微分した結果のΘに関
する方程式を解いて〔外3〕が得られる(S2)。この
〔外3〕を(9)式〜(12)式の各モデルについて求
めて(15)式のAICを最小にするモデルを選択決定
すればよい(S3、S4)。図4はi番目のモデルが決
定された場合である(S5)。
する方程式を解いて〔外3〕が得られる(S2)。この
〔外3〕を(9)式〜(12)式の各モデルについて求
めて(15)式のAICを最小にするモデルを選択決定
すればよい(S3、S4)。図4はi番目のモデルが決
定された場合である(S5)。
【0040】このモデル決定(あるいは次数決定)は最
初のデータ取得バッチ区間のみの1回限りであり、各バ
ッチ区間で〔外3〕および〔外2〕を求める計算が行わ
れるが(S6)、海象状態あるいは船体特性が変化しな
い限り新たなモデル決定は行われない。
初のデータ取得バッチ区間のみの1回限りであり、各バ
ッチ区間で〔外3〕および〔外2〕を求める計算が行わ
れるが(S6)、海象状態あるいは船体特性が変化しな
い限り新たなモデル決定は行われない。
【0041】上記方法で、i番目のモデルが決定される
と従来と同じ方法で外乱除去計算部で信号〔外2〕が得
られる。
と従来と同じ方法で外乱除去計算部で信号〔外2〕が得
られる。
【0042】この〔外2〕と生の測定データを用いてε
yを求め、その分散Vεを計算し、分散Vεからそのト
レースTr〔Vε〕を求め、モデルと真の状態のずれの
判定閾値Lεと比較する。
yを求め、その分散Vεを計算し、分散Vεからそのト
レースTr〔Vε〕を求め、モデルと真の状態のずれの
判定閾値Lεと比較する。
【0043】閾値より大きければ(S7)、海象状態あ
るいは船体特性が変化したと判断し(S8)、このとき
の海象状態あるいは船体特性に見合ったモデルを再選定
する。
るいは船体特性が変化したと判断し(S8)、このとき
の海象状態あるいは船体特性に見合ったモデルを再選定
する。
【0044】小さければ変化無しと判断し(S8)、
〔外2〕を出力する。このようにして、いかなる海象状
態変化および船体特性変化にも対処し、常時最適な性能
と精度を有する初期設定を実現することができる。
〔外2〕を出力する。このようにして、いかなる海象状
態変化および船体特性変化にも対処し、常時最適な性能
と精度を有する初期設定を実現することができる。
【0045】図6〜図8は本発明第一実施例の静定カー
ブを示す図である。横軸に時間をとり、縦軸に方位角誤
差をとる。初期設定を実行中に、海象状態がC1からC
2に急変しても、慣性航法装置を別の船体特性S2(例
えばS1は大型船、S2は小型船)の船に装備しても、
初期設定の方位角誤差などの性能および精度は図6〜図
8に示すように静定値および静定時間ともにほとんど一
定である。
ブを示す図である。横軸に時間をとり、縦軸に方位角誤
差をとる。初期設定を実行中に、海象状態がC1からC
2に急変しても、慣性航法装置を別の船体特性S2(例
えばS1は大型船、S2は小型船)の船に装備しても、
初期設定の方位角誤差などの性能および精度は図6〜図
8に示すように静定値および静定時間ともにほとんど一
定である。
【0046】Ts1は当初の状態のときの静定時間であ
り、δψs1は静定誤差(静定値)である。図7は海象状
態がC1からC2に変化し、図8は船体特性がS1から
S2に変化したときの静定カーブであり、静定時間
Ts2、Ts3、静定誤差δψs2、δψs3などは図6に示す
当初の状態と比較してもほとんど変化がなく、本発明の
効果が顕著に現れている。
り、δψs1は静定誤差(静定値)である。図7は海象状
態がC1からC2に変化し、図8は船体特性がS1から
S2に変化したときの静定カーブであり、静定時間
Ts2、Ts3、静定誤差δψs2、δψs3などは図6に示す
当初の状態と比較してもほとんど変化がなく、本発明の
効果が顕著に現れている。
【0047】(第二実施例)本発明第二実施例を図9な
いし図15を参照して説明する。図9は本発明第二実施
例の慣性航法装置のブロック構成図である。図10は本
発明第二実施例の適応型動揺外乱除去計算部18のブロ
ック構成図である。本発明第二実施例では、本発明第一
実施例で説明したモデル化が行えないくらいの激しい動
揺が発生する海象下において、適用型動揺外乱除去計算
部18の状態変化判定部83は、適応型動揺外乱除去計
算部18の機能をスイッチ20の操作により慣性航法装
置から切り離すことを特徴とする。
いし図15を参照して説明する。図9は本発明第二実施
例の慣性航法装置のブロック構成図である。図10は本
発明第二実施例の適応型動揺外乱除去計算部18のブロ
ック構成図である。本発明第二実施例では、本発明第一
実施例で説明したモデル化が行えないくらいの激しい動
揺が発生する海象下において、適用型動揺外乱除去計算
部18の状態変化判定部83は、適応型動揺外乱除去計
算部18の機能をスイッチ20の操作により慣性航法装
置から切り離すことを特徴とする。
【0048】すなわち、本発明第一実施例で示した適応
型動揺外乱除去計算部を設けた慣性航法装置は、さまざ
まな海象状態および船体特性に対応することができる優
れた装置であるが、荒天時などの激しい動揺の下にさら
される環境においては、初期設定の精度および初期設定
の静定時間などの観点から満足することができない場合
がある。その主な理由は前述したモデル化が行えないと
ころにある。
型動揺外乱除去計算部を設けた慣性航法装置は、さまざ
まな海象状態および船体特性に対応することができる優
れた装置であるが、荒天時などの激しい動揺の下にさら
される環境においては、初期設定の精度および初期設定
の静定時間などの観点から満足することができない場合
がある。その主な理由は前述したモデル化が行えないと
ころにある。
【0049】図1に示すカルマンフィルタ部17では、
【0050】
【数14】 となり、また、適応型動揺外乱除去計算部18では、
【0051】
【数15】 となることから、カルマンフィルタ部17の能力として
は、
は、
【0052】
【数16】 となる。
【0053】これによれば、荒天時には、各推定誤差値
が大きくなり、各誤差推定値は静定しないことがわか
る。この状態を図11および図12に示す。図11は通
常の動揺環境下での初期設定の精度および静定時間を示
す図である。図12は荒天時の動揺環境下での初期設定
の精度および静定時間を示す図である。
が大きくなり、各誤差推定値は静定しないことがわか
る。この状態を図11および図12に示す。図11は通
常の動揺環境下での初期設定の精度および静定時間を示
す図である。図12は荒天時の動揺環境下での初期設定
の精度および静定時間を示す図である。
【0054】この主な理由としては、〔数15〕に示す
ように、荒天時には高次成分Vhが含まれるため、適応
型動揺外乱除去計算部18が変化に追従しきれないため
である。すなわち、高次成分Vhは高次であるためにモ
デル化しきれない。
ように、荒天時には高次成分Vhが含まれるため、適応
型動揺外乱除去計算部18が変化に追従しきれないため
である。すなわち、高次成分Vhは高次であるためにモ
デル化しきれない。
【0055】このような場合には、ジャイロとともに船
体1に設けられているGPSからの速度および位置信号
とジャイロからの速度および位置信号とを比較し、その
差をカルマンフィルタ部17の入力とすることにより、
荒天時の激しい動揺下でも短時間で高精度な初期設定を
行うことができる。
体1に設けられているGPSからの速度および位置信号
とジャイロからの速度および位置信号とを比較し、その
差をカルマンフィルタ部17の入力とすることにより、
荒天時の激しい動揺下でも短時間で高精度な初期設定を
行うことができる。
【0056】本発明第二実施例の動作を図13を参照し
て説明する。図13は本発明第二実施例の動作を示すフ
ローチャートである。まず、ジャイロデータが姿勢方位
計算部13に入力される(S11)。加速度計からの加
速度データが入力され、速度および位置が計算される
(S12)。続いて、GPSから速度Vnrおよび位置P
nrデータがそれぞれ入力される(S13)。ここで、G
PSの速度Vnrおよび位置Pnrデータとジャイロの速度
Vn および位置Pn データとの差y1 およびy2をそれ
ぞれ計算する。
て説明する。図13は本発明第二実施例の動作を示すフ
ローチャートである。まず、ジャイロデータが姿勢方位
計算部13に入力される(S11)。加速度計からの加
速度データが入力され、速度および位置が計算される
(S12)。続いて、GPSから速度Vnrおよび位置P
nrデータがそれぞれ入力される(S13)。ここで、G
PSの速度Vnrおよび位置Pnrデータとジャイロの速度
Vn および位置Pn データとの差y1 およびy2をそれ
ぞれ計算する。
【0057】この差y1 およびy2 をカルマンフィルタ
部17に入力することにより(S14)、速度および位
置誤差と姿勢および方位誤差の修正量を計算することが
できる(S15)。以下に、カルマンフィルタ部17に
おける計算を示す。なお、カルマンフィルタ部17の構
造は、本発明第一実施例とは若干異なっており、測定デ
ータに位置データを追加している。
部17に入力することにより(S14)、速度および位
置誤差と姿勢および方位誤差の修正量を計算することが
できる(S15)。以下に、カルマンフィルタ部17に
おける計算を示す。なお、カルマンフィルタ部17の構
造は、本発明第一実施例とは若干異なっており、測定デ
ータに位置データを追加している。
【0058】
【数17】 ここで、δVnrとδPnrはGPSの速度および位置の不
規則ノイズである。式(26)〜式(31)より、カル
マンフィルタ入力であるy1 およびy2 には動揺による
速度外乱値Vd および位置外乱値Pd は混入しないこと
がわかる。よって、ΔVn およびΔWの推定には船体動
揺外乱(Vd 、Pd )は影響しないことがわかる。
規則ノイズである。式(26)〜式(31)より、カル
マンフィルタ入力であるy1 およびy2 には動揺による
速度外乱値Vd および位置外乱値Pd は混入しないこと
がわかる。よって、ΔVn およびΔWの推定には船体動
揺外乱(Vd 、Pd )は影響しないことがわかる。
【0059】ここで、ΔV、ΔPは加速度計誤差ΔA、
ジャイロ誤差ΔWによる速度誤差、位置誤差である。カ
ルマンゲインは加速度計不規則誤差ΔAr 、ジャイロ不
規則誤差ΔWr の影響を最小にするように決定される。
ジャイロ誤差ΔWによる速度誤差、位置誤差である。カ
ルマンゲインは加速度計不規則誤差ΔAr 、ジャイロ不
規則誤差ΔWr の影響を最小にするように決定される。
【0060】図14は本発明第四実施例の原理を説明す
るための図であるが、本発明第四実施例の原理をさらに
視覚的に説明すると図14に示すとおりである。図15
は本発明第四実施例による初期設定特性を示す図である
が、これにより、図15に示すように荒天時の動揺環境
下においても初期設定を短時間に高い精度で行うことが
できる。
るための図であるが、本発明第四実施例の原理をさらに
視覚的に説明すると図14に示すとおりである。図15
は本発明第四実施例による初期設定特性を示す図である
が、これにより、図15に示すように荒天時の動揺環境
下においても初期設定を短時間に高い精度で行うことが
できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
海象状態や船体特性の変化を自動的に判断し常に最適な
モデルを選択決定することができる。また、海象状態や
船体特性にかかわらず常に高い精度および性能を得るこ
とができる。さらに、海象状態や船体特性にかかわらず
初期設定を高い精度で短時間に行うことができる。これ
により、効率的に安全な運行を行うことができる。
海象状態や船体特性の変化を自動的に判断し常に最適な
モデルを選択決定することができる。また、海象状態や
船体特性にかかわらず常に高い精度および性能を得るこ
とができる。さらに、海象状態や船体特性にかかわらず
初期設定を高い精度で短時間に行うことができる。これ
により、効率的に安全な運行を行うことができる。
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】適応型動揺外乱除去計算部のブロック構成図。
【図3】本発明第一実施例の適応型動揺外乱除去計算部
の動作を示すフローチャート。
の動作を示すフローチャート。
【図4】本発明第一実施例の適応型動揺外乱除去計算部
の動作を示すフローチャート。
の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明第一実施例の適応型動揺外乱除去計算部
の動作を示すフローチャート。
の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明第一実施例の静定カーブを示す図。
【図7】本発明第一実施例の静定カーブを示す図。
【図8】本発明第一実施例の静定カーブを示す図。
【図9】本発明第二実施例の慣性航法装置のブロック構
成図。
成図。
【図10】本発明第二実施例の適応型動揺外乱除去計算
部のブロック構成図。
部のブロック構成図。
【図11】通常の動揺環境下での初期設定の精度および
静定時間を示す図。
静定時間を示す図。
【図12】荒天時の動揺環境下での初期設定の精度およ
び静定時間を示す図。
び静定時間を示す図。
【図13】本発明第二実施例の動作を示すフローチャー
ト。
ト。
【図14】本発明第四実施例の原理を説明するための
図。
図。
【図15】本発明第四実施例による初期設定特性を示す
図。
図。
【図16】従来例の慣性航法装置のブロック構成図。
【図17】従来例の静定カーブを示す図。
【図18】従来例の静定カーブを示す図。
【図19】従来例の静定カーブを示す図。
【符号の説明】 1 船体 2、6 入出力部 3 加速度計誤差補正計算部 4 加速度座標変換計算部 5 速度位置計算部 7 入出力データ表示装置 8 動揺外乱除去計算部 9、10 加算器 11 ジャイロ誤差補正計算部 12 座標変換行列計算部 13 姿勢方位計算部 14 修正量計算部 15 出力誤差推定計算部 16 IMU誤差推定計算部 17 カルマンフィルタ部 18 適応型動揺外乱除去計算部 20 スイッチ 80 モデル選定規範部 81 モデル選定部 82 外乱除去計算部 83 状態変化判定部
Claims (4)
- 【請求項1】 装置の使用に先立って移動体の初期姿勢
および初期方位角を設定する手段と、この設定された初
期姿勢および初期方位角にしたがってその移動体の現在
姿勢および現在方位角を出力する手段とを備え、 前記設定する手段は、その移動体の微動による初期姿勢
および初期方位角の変化を補正演算により除去する手段
を備えた慣性航法装置において、 前記補正演算をあらかじめ海象状況および船体特性の異
なる複数のモデルについてモデル化し、この複数のモデ
ルについてそれぞれ演算式を蓄積する手段を備え、 前記微動による初期姿勢および初期方位角の変化を取込
み前記蓄積する手段に蓄積された複数のモデルから最適
なモデルを自動的に選択する手段を備えたことを特徴と
する慣性航法装置。 - 【請求項2】 前記複数のモデルをym i (t )、(i=1
〜n)とするとき、この複数のモデルym i (t )は、 【数1】 により与えられる請求項1記載の慣性航法装置。ただ
し、Hi(t)は2行2(i+1)列の行列、Θi は2
(i+1)行1列の未知パラメータベクトルである。 - 【請求項3】 前記選択する手段は、モデル選定規範を
AICとし、 【数2】 について、このAICの値を最小にする〔外1〕および
次数iを含むモデルを選択する請求項2記載の慣性航法
装置。 【外1】 - 【請求項4】 前記自動的に選択する手段は、前記補正
演算により除去する手段を動揺の大きい荒天時には無効
にする手段を含む請求項1記載の慣性航法装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10628797A JPH10176932A (ja) | 1996-10-14 | 1997-04-23 | 慣性航法装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-271017 | 1996-10-14 | ||
| JP27101796 | 1996-10-14 | ||
| JP10628797A JPH10176932A (ja) | 1996-10-14 | 1997-04-23 | 慣性航法装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176932A true JPH10176932A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=26446405
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10628797A Pending JPH10176932A (ja) | 1996-10-14 | 1997-04-23 | 慣性航法装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10176932A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174771A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Clarion Co Ltd | 位置推定装置および位置推定方法 |
| JP2012193965A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Mitsubishi Electric Corp | 位置標定装置、位置標定装置の位置標定方法および位置標定プログラム |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10628797A patent/JPH10176932A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174771A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Clarion Co Ltd | 位置推定装置および位置推定方法 |
| JP2012193965A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Mitsubishi Electric Corp | 位置標定装置、位置標定装置の位置標定方法および位置標定プログラム |
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