JPH1017702A - ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製造方法 - Google Patents
ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製造方法Info
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- JPH1017702A JPH1017702A JP17799796A JP17799796A JPH1017702A JP H1017702 A JPH1017702 A JP H1017702A JP 17799796 A JP17799796 A JP 17799796A JP 17799796 A JP17799796 A JP 17799796A JP H1017702 A JPH1017702 A JP H1017702A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バッテリー・セパレーターとして有用な、実
用上十分な強度を有しかつ熱的特性に優れたポリエチレ
ン樹脂製多孔性フィルムを提供する。 【解決手段】 主として粘度平均分子量30万以上10
0万未満のポリエチレン樹脂からなる多孔性フィルムで
あって、重量平均分子量3000以下で軟化点が90〜
120℃である脂肪族炭化水素が3〜20重量%含有さ
れているポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製
造方法。
用上十分な強度を有しかつ熱的特性に優れたポリエチレ
ン樹脂製多孔性フィルムを提供する。 【解決手段】 主として粘度平均分子量30万以上10
0万未満のポリエチレン樹脂からなる多孔性フィルムで
あって、重量平均分子量3000以下で軟化点が90〜
120℃である脂肪族炭化水素が3〜20重量%含有さ
れているポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製
造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリー・セパ
レーターとして有用なポリエチレン樹脂製多孔性フィル
ムに関するものである。さらに詳しくは、実用上十分な
強度を有しかつ熱的特性に優れたポリエチレン樹脂製多
孔性フィルムに関する。
レーターとして有用なポリエチレン樹脂製多孔性フィル
ムに関するものである。さらに詳しくは、実用上十分な
強度を有しかつ熱的特性に優れたポリエチレン樹脂製多
孔性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリー・セパレーターとして
有用なポリエチレン樹脂製多孔性フィルムについては、
種々提案がなされている。例えば、特開昭60−255
107号公報には、ポリエチレン粉末と可塑剤粉末とを
混合して押出機で成形し、冷却後可塑剤を除去して得ら
れる成形体を延伸する方法が、また、特開昭60−24
2035号公報には、ポリエチレン樹脂を可塑剤中に溶
解、成形、延伸した後に、可塑剤を除去する方法が提案
されている。
有用なポリエチレン樹脂製多孔性フィルムについては、
種々提案がなされている。例えば、特開昭60−255
107号公報には、ポリエチレン粉末と可塑剤粉末とを
混合して押出機で成形し、冷却後可塑剤を除去して得ら
れる成形体を延伸する方法が、また、特開昭60−24
2035号公報には、ポリエチレン樹脂を可塑剤中に溶
解、成形、延伸した後に、可塑剤を除去する方法が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の方法においても、多孔性フィルムにバッテリー・セパ
レーターとして実用上十分な強度を賦与すべく延伸加工
を行う結果、フィルムを構成する高分子の配向結晶化が
進み、配向歪みの増大による耐熱性の低下をもたらし、
特にリチウム2次電池等に適用した場合、電池の安全性
に劣るという問題があった。
の方法においても、多孔性フィルムにバッテリー・セパ
レーターとして実用上十分な強度を賦与すべく延伸加工
を行う結果、フィルムを構成する高分子の配向結晶化が
進み、配向歪みの増大による耐熱性の低下をもたらし、
特にリチウム2次電池等に適用した場合、電池の安全性
に劣るという問題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、実用
上十分な強度を有しかつ熱特性に優れたポリエチレン樹
脂製多孔性フィルムを提供することを目的とする。
上十分な強度を有しかつ熱特性に優れたポリエチレン樹
脂製多孔性フィルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バッテリ
ー・セパレーターとして適当な強度を有し、かつ熱的特
性に優れたポリエチレン樹脂製多孔性フィルムを得るべ
く鋭意検討した結果、特定の脂肪族炭化水素の添加が、
多孔性成形体の物性を損なうことなく、その熱的特性を
飛躍的に向上せしめることを知得し、本発明を完成する
に至った。
ー・セパレーターとして適当な強度を有し、かつ熱的特
性に優れたポリエチレン樹脂製多孔性フィルムを得るべ
く鋭意検討した結果、特定の脂肪族炭化水素の添加が、
多孔性成形体の物性を損なうことなく、その熱的特性を
飛躍的に向上せしめることを知得し、本発明を完成する
に至った。
【0006】本発明のポリエチレン樹脂製多孔性フィル
ムは、粘度平均分子量30万以上100万未満のポリエ
チレン樹脂に対し、重量平均分子量3000以下で軟化
点が90〜120℃である脂肪族炭化水素を3〜20重
量%含有することを特徴とする。
ムは、粘度平均分子量30万以上100万未満のポリエ
チレン樹脂に対し、重量平均分子量3000以下で軟化
点が90〜120℃である脂肪族炭化水素を3〜20重
量%含有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明のフィルムを構成するポリエチレンとして
は、粘度平均分子量30万以上100万未満のポリエチ
レン樹脂が用いられる。分子量30万未満では十分な強
度を得ることが困難であり、また、分子量100万以上
では延伸による配向内部応力が大きくなり、耐熱性が低
下する傾向がある。さらに、単一グレードのポリエチレ
ンはもちろん、ブレンド後の分子量が左記の範囲内であ
れば複数グレードのポリエチレンのブレンド物も好適に
用いることができる。なお、必要に応じて、ポリエチレ
ンワックス(分子量1000〜5000)、、ポリブテ
ン−1(分子量400万以下)、ポリプロピレン(分子
量400万以下)等をポリエチレンに対して50重量%
以下添加してもよい。ここで、分子量3000以下で軟
化点が90〜120℃のポリエチレンワックスの場合に
は後述の脂肪族炭化水素を兼ねることができる。
る。本発明のフィルムを構成するポリエチレンとして
は、粘度平均分子量30万以上100万未満のポリエチ
レン樹脂が用いられる。分子量30万未満では十分な強
度を得ることが困難であり、また、分子量100万以上
では延伸による配向内部応力が大きくなり、耐熱性が低
下する傾向がある。さらに、単一グレードのポリエチレ
ンはもちろん、ブレンド後の分子量が左記の範囲内であ
れば複数グレードのポリエチレンのブレンド物も好適に
用いることができる。なお、必要に応じて、ポリエチレ
ンワックス(分子量1000〜5000)、、ポリブテ
ン−1(分子量400万以下)、ポリプロピレン(分子
量400万以下)等をポリエチレンに対して50重量%
以下添加してもよい。ここで、分子量3000以下で軟
化点が90〜120℃のポリエチレンワックスの場合に
は後述の脂肪族炭化水素を兼ねることができる。
【0008】また、後述の重量平均分子量3000以下
で軟化点が90〜120℃である脂肪族炭化水素を3〜
20重量%含むポリエチレン樹脂組成物で粘度平均分子
量を測定しても、脂肪族炭化水素の添加量は十分に少な
いので脂肪族炭化水素を含まないポリエチレン樹脂の粘
度平均分子量と大きな違いとはならない。そこで、本発
明では、ポリエチレン樹脂に脂肪族炭化水素を3〜20
重量%含めた樹脂組成物の粘度平均分子量をポリエチレ
ン樹脂の粘度平均分子量とみなすことができる。このこ
とは、得られた多孔性フィルムの粘度平均分子量を測定
した値をポリエチレン樹脂の粘度平均分子量とみなすこ
とができるという意味である。
で軟化点が90〜120℃である脂肪族炭化水素を3〜
20重量%含むポリエチレン樹脂組成物で粘度平均分子
量を測定しても、脂肪族炭化水素の添加量は十分に少な
いので脂肪族炭化水素を含まないポリエチレン樹脂の粘
度平均分子量と大きな違いとはならない。そこで、本発
明では、ポリエチレン樹脂に脂肪族炭化水素を3〜20
重量%含めた樹脂組成物の粘度平均分子量をポリエチレ
ン樹脂の粘度平均分子量とみなすことができる。このこ
とは、得られた多孔性フィルムの粘度平均分子量を測定
した値をポリエチレン樹脂の粘度平均分子量とみなすこ
とができるという意味である。
【0009】本発明のフィルムは重量平均分子量300
0以下、好ましくは2000以下、より好ましくは10
00以下で、JIS K 2207に準拠した方法で測
定される軟化点が90〜120℃、好ましくは100〜
115℃である脂肪族炭化水素を3〜20重量%、好ま
しくは3〜10重量%含有する。この含有量が3重量%
を下回ると熱的特性の改善効果が認められず、また、含
有量が20重量%を超えると通気性の低下等が見られ、
成形体の多孔性が損なわれることから適当でない。該脂
肪族炭化水素の重量平均分子量が3000を超えるとポ
リエチレン樹脂との混合不良が顕在化し、諸物性を低下
させる。また、軟化点が90℃未満あるいは120℃を
超えると得られるフィルムの熱的特性が低下する。
0以下、好ましくは2000以下、より好ましくは10
00以下で、JIS K 2207に準拠した方法で測
定される軟化点が90〜120℃、好ましくは100〜
115℃である脂肪族炭化水素を3〜20重量%、好ま
しくは3〜10重量%含有する。この含有量が3重量%
を下回ると熱的特性の改善効果が認められず、また、含
有量が20重量%を超えると通気性の低下等が見られ、
成形体の多孔性が損なわれることから適当でない。該脂
肪族炭化水素の重量平均分子量が3000を超えるとポ
リエチレン樹脂との混合不良が顕在化し、諸物性を低下
させる。また、軟化点が90℃未満あるいは120℃を
超えると得られるフィルムの熱的特性が低下する。
【0010】本発明で用いられる脂肪族炭化水素として
は重量平均分子量3000以下で軟化点が90〜120
℃であればいずれも良く、例えば、ポリエチレンワック
ス等の低分子量ポリオレフィン、パラフィンワックス等
の石油ワックス、合成ワックス、あるいはこれらの混合
物などが挙げられる。特に一酸化炭素の触媒水素化反応
により得られる合成ワックスが好適に用いられる。
は重量平均分子量3000以下で軟化点が90〜120
℃であればいずれも良く、例えば、ポリエチレンワック
ス等の低分子量ポリオレフィン、パラフィンワックス等
の石油ワックス、合成ワックス、あるいはこれらの混合
物などが挙げられる。特に一酸化炭素の触媒水素化反応
により得られる合成ワックスが好適に用いられる。
【0011】本発明のフィルムは、ポリエチレン、脂肪
族炭化水素および可塑剤との混合物を溶融押出成形し、
次いで可塑剤を抽出除去後、熱固定あるいは延伸加工等
の熱処理をすることにより製造することができる。な
お、可塑剤としては、上記ポリエチレンとの相溶性が良
く、しかも該ポリエチレンの融点より低い融点および該
ポリエチレンの溶融温度より高い沸点を有し、かつ、ポ
リエチレン不溶性の有機溶媒に可溶な物質が好適に用い
られる。例えば、ステアリルアルコール、セリルアルコ
ールなどの高級脂肪族アルコール、n−デカン、n−ド
デカンなどのn−アルカン類、パラフィンワックス、流
動パラフィン、灯油などが挙げられる。ここで、重量平
均分子量3000以下で軟化点が90〜120℃のパラ
フィンワックス等の脂肪族炭化水素を可塑剤として用い
た場合には、前記脂肪族炭化水素と可塑剤とを兼ねるこ
とができる。この場合には、ポリエチレン樹脂と脂肪族
炭化水素との混合物を溶融押出成形した後に、脂肪族炭
化水素が3〜20重量%残留するように抽出除去処理を
行えばよい。ただし、このような製法は抽出除去処理の
条件制御が難しいので、上記特定の脂肪族炭化水素と可
塑剤とは別の物質とする方が好ましい。
族炭化水素および可塑剤との混合物を溶融押出成形し、
次いで可塑剤を抽出除去後、熱固定あるいは延伸加工等
の熱処理をすることにより製造することができる。な
お、可塑剤としては、上記ポリエチレンとの相溶性が良
く、しかも該ポリエチレンの融点より低い融点および該
ポリエチレンの溶融温度より高い沸点を有し、かつ、ポ
リエチレン不溶性の有機溶媒に可溶な物質が好適に用い
られる。例えば、ステアリルアルコール、セリルアルコ
ールなどの高級脂肪族アルコール、n−デカン、n−ド
デカンなどのn−アルカン類、パラフィンワックス、流
動パラフィン、灯油などが挙げられる。ここで、重量平
均分子量3000以下で軟化点が90〜120℃のパラ
フィンワックス等の脂肪族炭化水素を可塑剤として用い
た場合には、前記脂肪族炭化水素と可塑剤とを兼ねるこ
とができる。この場合には、ポリエチレン樹脂と脂肪族
炭化水素との混合物を溶融押出成形した後に、脂肪族炭
化水素が3〜20重量%残留するように抽出除去処理を
行えばよい。ただし、このような製法は抽出除去処理の
条件制御が難しいので、上記特定の脂肪族炭化水素と可
塑剤とは別の物質とする方が好ましい。
【0012】また、ポリエチレン/脂肪族炭化水素混合
物と可塑剤との使用割合は、目的とするフィルムの多孔
度によるが、通常、ポリエチレン/脂肪族炭化水素混合
物が5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%で、
可塑剤が95〜40重量%、好ましくは90〜50重量
%の範囲から選ばれる。本発明においては、このような
割合でポリエチレン、脂肪族炭化水素及び可塑剤を含む
原料組成物に対し、公知の各種添加剤、例えば、酸化防
止剤などを、0.01〜5重量%程度の範囲で添加して
もよい。
物と可塑剤との使用割合は、目的とするフィルムの多孔
度によるが、通常、ポリエチレン/脂肪族炭化水素混合
物が5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%で、
可塑剤が95〜40重量%、好ましくは90〜50重量
%の範囲から選ばれる。本発明においては、このような
割合でポリエチレン、脂肪族炭化水素及び可塑剤を含む
原料組成物に対し、公知の各種添加剤、例えば、酸化防
止剤などを、0.01〜5重量%程度の範囲で添加して
もよい。
【0013】押出成形は、通常、140〜240℃の温
度で行い、Tダイ、インフレーション成形等の公知の方
法で、5〜500μm、特に10〜300μmの厚さの
フィルム又はシートに成形される。成形後の可塑剤の除
去方法としては、例えば、フィルムまたはシート中の可
塑剤をイソプロピルアルコール、エタノール、ヘキサン
などの有機溶媒で溶解し、溶媒置換により抽出除去す
る、所謂、公知の有機溶媒法が挙げられる。この抽出除
去に当り、抽出温度や抽出時間を適宜選択することによ
り、可塑剤成分のみを除去し、該脂肪族炭化水素を抽出
せずに残留させることが可能である。
度で行い、Tダイ、インフレーション成形等の公知の方
法で、5〜500μm、特に10〜300μmの厚さの
フィルム又はシートに成形される。成形後の可塑剤の除
去方法としては、例えば、フィルムまたはシート中の可
塑剤をイソプロピルアルコール、エタノール、ヘキサン
などの有機溶媒で溶解し、溶媒置換により抽出除去す
る、所謂、公知の有機溶媒法が挙げられる。この抽出除
去に当り、抽出温度や抽出時間を適宜選択することによ
り、可塑剤成分のみを除去し、該脂肪族炭化水素を抽出
せずに残留させることが可能である。
【0014】上記のようにして可塑剤を除去し多孔化し
たフィルム又はシートは、その用途に応じて、次いで、
100〜180℃程度に加熱することにより熱固定を行
ってもよい。得られた多孔性フィルムに対し、強度を賦
与するため、一軸あるいは二軸延伸により容易に後加工
することが可能である。
たフィルム又はシートは、その用途に応じて、次いで、
100〜180℃程度に加熱することにより熱固定を行
ってもよい。得られた多孔性フィルムに対し、強度を賦
与するため、一軸あるいは二軸延伸により容易に後加工
することが可能である。
【0015】延伸に際してはロール延伸機、テンター等
の公知の任意の延伸装置を用いることができる。一軸延
伸に関しては縦延伸、横延伸のいずれを選択することも
できる。また、二軸延伸に関しては逐次二軸延伸、同時
二軸延伸のいずれも可能である。ポリエチレン樹脂製多
孔性フィルムをバッテリー・セパレーター、特にリチウ
ム2次電池用セパレーターとして利用する場合、電池組
立時のフィルムのピンホール発生を回避するために日本
農林規格告示1019号に準じて測定(ピン径1mm
φ、先端部0.5R、ピン刺速度300mm/min)
したピン刺強度を400g/25μmとすることが望ま
しい。本発明の多孔性フィルムは、その延伸加工条件を
適当に選択することによりピン刺強度400g/25μ
m以上のポリエチレン樹脂製多孔性フィルムとすること
ができる。
の公知の任意の延伸装置を用いることができる。一軸延
伸に関しては縦延伸、横延伸のいずれを選択することも
できる。また、二軸延伸に関しては逐次二軸延伸、同時
二軸延伸のいずれも可能である。ポリエチレン樹脂製多
孔性フィルムをバッテリー・セパレーター、特にリチウ
ム2次電池用セパレーターとして利用する場合、電池組
立時のフィルムのピンホール発生を回避するために日本
農林規格告示1019号に準じて測定(ピン径1mm
φ、先端部0.5R、ピン刺速度300mm/min)
したピン刺強度を400g/25μmとすることが望ま
しい。本発明の多孔性フィルムは、その延伸加工条件を
適当に選択することによりピン刺強度400g/25μ
m以上のポリエチレン樹脂製多孔性フィルムとすること
ができる。
【0016】上記ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム
は、同時に、160℃において良好なシャットダウン性
を有する。ポリエチレン樹脂製多孔性フィルムをバッテ
リー・セパレーター、特にリチウム2次電池用セパレー
ターとして使用する場合、電池の内部短絡等による内部
発熱により、セパレーターが無孔化し、電池が安全にシ
ャットダウンすることが求められる。このとき、セパレ
ーターは単に無孔化するだけでなく、亀裂等の不良の発
生があってはならない。
は、同時に、160℃において良好なシャットダウン性
を有する。ポリエチレン樹脂製多孔性フィルムをバッテ
リー・セパレーター、特にリチウム2次電池用セパレー
ターとして使用する場合、電池の内部短絡等による内部
発熱により、セパレーターが無孔化し、電池が安全にシ
ャットダウンすることが求められる。このとき、セパレ
ーターは単に無孔化するだけでなく、亀裂等の不良の発
生があってはならない。
【0017】シャットダウン性の評価は以下の方法によ
って行うことができる。即ち、ポリエチレン樹脂製多孔
性フィルムと、リチウム2次電池電極のモデルとしてサ
ンドペーパー(120番)を重ね合わせ、一定加重下
で、160℃に加熱する。フィルム温度が160℃に到
達した時点で、試料を取り出し、フィルムの無孔化状
況、亀裂等の有無を観察する。本発明におけるポリエチ
レン樹脂製多孔性フィルムは、上記試験において、亀裂
等の発生がなく、かつ試験後のフィルムは透明で、良好
に無孔化がおこる。
って行うことができる。即ち、ポリエチレン樹脂製多孔
性フィルムと、リチウム2次電池電極のモデルとしてサ
ンドペーパー(120番)を重ね合わせ、一定加重下
で、160℃に加熱する。フィルム温度が160℃に到
達した時点で、試料を取り出し、フィルムの無孔化状
況、亀裂等の有無を観察する。本発明におけるポリエチ
レン樹脂製多孔性フィルムは、上記試験において、亀裂
等の発生がなく、かつ試験後のフィルムは透明で、良好
に無孔化がおこる。
【0018】さらに、電池の安全性を高めるため、多孔
構造が無孔化し始める温度(閉塞開始温度)が低いこと
が好ましいが、上記ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム
は閉塞開始温度が135℃未満となり、好適である。閉
塞開始温度は、JIS P8117に準拠して測定した
透気度が増大しはじめる温度により評価することができ
る。
構造が無孔化し始める温度(閉塞開始温度)が低いこと
が好ましいが、上記ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム
は閉塞開始温度が135℃未満となり、好適である。閉
塞開始温度は、JIS P8117に準拠して測定した
透気度が増大しはじめる温度により評価することができ
る。
【0019】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り以下の実施例に限定をされるものではない。なお、
粘度平均分子量はASTM D4020に準拠して測定
した。 実施例1 粘度平均分子量70万のポリエチレン40重量部、重量
平均分子量670、軟化点105℃の合成ワックス5重
量部、およびステアリルアルコール55重量部の組成物
を、40mmφ二軸押出機を用い押出温度170℃、押
出量10kg/hで押出し、インフレーション法でフィ
ルムを成形した。
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り以下の実施例に限定をされるものではない。なお、
粘度平均分子量はASTM D4020に準拠して測定
した。 実施例1 粘度平均分子量70万のポリエチレン40重量部、重量
平均分子量670、軟化点105℃の合成ワックス5重
量部、およびステアリルアルコール55重量部の組成物
を、40mmφ二軸押出機を用い押出温度170℃、押
出量10kg/hで押出し、インフレーション法でフィ
ルムを成形した。
【0020】得られたフィルムを60℃のエタノール中
に10分間浸漬、ステアリルアルコールを抽出除去し
た。次いで、二軸延伸機を用い120℃にて、MD方向
に2.5倍、TD方向に5倍延伸を行い、25μmの多
孔性フィルムを得た。得られたフィルムのピン刺強度、
透気度、シャットダウン性および閉塞開始温度を測定し
た。結果を表−1に示す。
に10分間浸漬、ステアリルアルコールを抽出除去し
た。次いで、二軸延伸機を用い120℃にて、MD方向
に2.5倍、TD方向に5倍延伸を行い、25μmの多
孔性フィルムを得た。得られたフィルムのピン刺強度、
透気度、シャットダウン性および閉塞開始温度を測定し
た。結果を表−1に示す。
【0021】比較例1 合成ワックス添加量を20重量部、ステアリルアルコー
ル添加量を40重量部とした以外は実施例1と同様にし
て多孔性フィルムを得た。得られたフィルムの物性を表
−1に示す。 比較例2 合成ワックスに代えて重量平均分子量900、軟化点1
21℃のポリエチレンワックス10重量部を添加した以
外は実施例1と同様にして多孔性フィルムを得た。得ら
れたフィルムの物性を表−1に示す。
ル添加量を40重量部とした以外は実施例1と同様にし
て多孔性フィルムを得た。得られたフィルムの物性を表
−1に示す。 比較例2 合成ワックスに代えて重量平均分子量900、軟化点1
21℃のポリエチレンワックス10重量部を添加した以
外は実施例1と同様にして多孔性フィルムを得た。得ら
れたフィルムの物性を表−1に示す。
【0022】比較例3 実施例1で作成した多孔性フィルムを80℃のヘキサン
中に60分間浸漬、フィルム中の合成ワックスを抽出し
た。ヘキサン処理前後の重量変化から、処理後の多孔性
フィルム中の合成ワックス含量は1重量%以下であっ
た。処理後のフィルムの物性を表−1に示す。
中に60分間浸漬、フィルム中の合成ワックスを抽出し
た。ヘキサン処理前後の重量変化から、処理後の多孔性
フィルム中の合成ワックス含量は1重量%以下であっ
た。処理後のフィルムの物性を表−1に示す。
【0023】
【表1】 表−1 ピン刺強度 透気度 シャットダウン性 閉塞開始 (g/25μm)(秒/100cc)無孔化状況 亀裂等 温度(℃) 実施例1 450 500 透明 なし 131 比較例1 350 10000 透明 なし 測定不能 比較例2 400 600 白濁 小穴 136 比較例3 450 500 白濁 小穴 135
【0024】表−1より明らかなように、ポリエチレン
樹脂に対し、重量平均分子量1000以下で軟化点が9
0〜110℃である脂肪族炭化水素を3〜20重量%含
有するポリエチレン樹脂製多孔性フィルムは強度、シャ
ットダウン性、閉塞開始温度いずれも良好である。
樹脂に対し、重量平均分子量1000以下で軟化点が9
0〜110℃である脂肪族炭化水素を3〜20重量%含
有するポリエチレン樹脂製多孔性フィルムは強度、シャ
ットダウン性、閉塞開始温度いずれも良好である。
【0025】実施例2 粘度平均分子量50万のポリエチレン20重量部、粘度
平均分子量100万のポリエチレン20重量部(前記両
者の混合組成物の粘度平均分子量はおよそ80万とな
る)、重量平均分子量670、軟化点105℃の合成ワ
ックス10重量部、およびパラフィンワックス(平均分
子量389)50重量部の混合物を、40mmφ二軸押
出機を用い押出温度170℃、押出量10kg/hで押
出し、Tダイ法でフィルムを成形した。
平均分子量100万のポリエチレン20重量部(前記両
者の混合組成物の粘度平均分子量はおよそ80万とな
る)、重量平均分子量670、軟化点105℃の合成ワ
ックス10重量部、およびパラフィンワックス(平均分
子量389)50重量部の混合物を、40mmφ二軸押
出機を用い押出温度170℃、押出量10kg/hで押
出し、Tダイ法でフィルムを成形した。
【0026】得られたフィルムを60℃のヘキサン中に
3分間浸漬して、パラフィンワックスを抽出除去した。
このときに合成ワックスも一部抽出され、残留ワックス
成分は約5重量部(約11重量%)であった。なお、ヘ
キサンに対する溶解性から残留ワックスは実質的に合成
ワックスのみと考えられる。抽出処理後、得られたフィ
ルムを二軸延伸機を用い、110〜120℃の温度にて
MD方向に4倍、TD方向に2.5倍延伸した。延伸温
度を変えたときの透気度を表−2に示す。
3分間浸漬して、パラフィンワックスを抽出除去した。
このときに合成ワックスも一部抽出され、残留ワックス
成分は約5重量部(約11重量%)であった。なお、ヘ
キサンに対する溶解性から残留ワックスは実質的に合成
ワックスのみと考えられる。抽出処理後、得られたフィ
ルムを二軸延伸機を用い、110〜120℃の温度にて
MD方向に4倍、TD方向に2.5倍延伸した。延伸温
度を変えたときの透気度を表−2に示す。
【0027】比較例4 合成ワックスを用いず、パラフィンワックスの使用量を
60重量部に変え、延伸温度を120〜130℃に変え
た他は実施例2と同様にした。結果を表−2に示す。
60重量部に変え、延伸温度を120〜130℃に変え
た他は実施例2と同様にした。結果を表−2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表−2より明らかなように、本発明のポリ
エチレン樹脂製多孔性フィルムは延伸温度条件に対する
依存性が低く、品質の安定性においても良好である。
エチレン樹脂製多孔性フィルムは延伸温度条件に対する
依存性が低く、品質の安定性においても良好である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のポリエチレ
ン樹脂製多孔性フィルムは、バッテリーセパレーターと
して適当な強度を有し、かつ高い熱的特性を有する。
ン樹脂製多孔性フィルムは、バッテリーセパレーターと
して適当な強度を有し、かつ高い熱的特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 恭資 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島開発研究所内 (72)発明者 宇佐美 康 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島開発研究所内 (72)発明者 野々部 泰平 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島開発研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 主として粘度平均分子量30万以上10
0万未満のポリエチレン樹脂からなる多孔性フィルムで
あって、重量平均分子量3000以下で軟化点が90〜
120℃である脂肪族炭化水素が3〜20重量%含有さ
れていることを特徴とするポリエチレン樹脂製多孔性フ
ィルム。 - 【請求項2】 請求項1の多孔性フィルムにおいて、ピ
ン刺強度が400g/25μm以上であり、かつ160
℃において良好なシャットダウン性を有することを特徴
とするポリエチレン樹脂製多孔性フィルム。 - 【請求項3】 請求項1または2の多孔性フィルムにお
いて、閉塞開始温度が135℃未満であることを特徴と
するポリエチレン樹脂製多孔性フィルム。 - 【請求項4】 粘度平均分子量30万以上100万未満
のポリエチレン樹脂、重量平均分子量3000以下で軟
化点が90〜120℃である脂肪族炭化水素及び可塑剤
を含有する組成物をフィルム状に成形し、ついで可塑剤
を抽出除去することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のポリエチレン樹脂製多孔性フィルムを製
造する方法。 - 【請求項5】 粘度平均分子量30万以上100万未満
のポリエチレン樹脂、重量平均分子量3000以下で軟
化点が90〜120℃である脂肪族炭化水素及び可塑剤
を含有する組成物をフィルム状に成形し、ついで可塑剤
を抽出除去し、さらに延伸加工することを特徴とする請
求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエチレン樹脂製
多孔性フィルムを製造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17799796A JPH1017702A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17799796A JPH1017702A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1017702A true JPH1017702A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16040745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17799796A Pending JPH1017702A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ポリエチレン樹脂製多孔性フィルム及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1017702A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002273787A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Asahi Kasei Corp | 微多孔膜の製造方法 |
| US8104625B2 (en) | 2004-05-20 | 2012-01-31 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Microporous membrane made of polyolefins |
| JP2021024904A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 株式会社リピープラス | 高分子化合物の再生方法 |
| CN112920494A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-08 | 保定风帆美新蓄电池隔板制造有限公司 | 一种用铅酸蓄电池pe隔板废料制备再生物的方法 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17799796A patent/JPH1017702A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002273787A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Asahi Kasei Corp | 微多孔膜の製造方法 |
| US8104625B2 (en) | 2004-05-20 | 2012-01-31 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Microporous membrane made of polyolefins |
| JP2021024904A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 株式会社リピープラス | 高分子化合物の再生方法 |
| CN112920494A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-08 | 保定风帆美新蓄电池隔板制造有限公司 | 一种用铅酸蓄电池pe隔板废料制备再生物的方法 |
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