JPH10178027A - 液相エピタキシャル成長方法及び液相成長装置 - Google Patents
液相エピタキシャル成長方法及び液相成長装置Info
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- JPH10178027A JPH10178027A JP8337867A JP33786796A JPH10178027A JP H10178027 A JPH10178027 A JP H10178027A JP 8337867 A JP8337867 A JP 8337867A JP 33786796 A JP33786796 A JP 33786796A JP H10178027 A JPH10178027 A JP H10178027A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液相エピタキシャル成長方法及び液相成長装
置に関し、蒸気圧の高い元素を含む化合物半導体成長層
の厚さ方向の組成分布を均一に、或いは、任意に制御す
る。 【解決手段】 結晶成長部2と温度を独立に制御できる
分圧制御部3とを有する閉管1の結晶成長部2に成長基
板4及び成長用融液5を配置し、結晶成長時に分圧制御
部3の温度を結晶成長温度より下げて、析出する化合物
半導体からなるエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組
成を任意に制御する。
置に関し、蒸気圧の高い元素を含む化合物半導体成長層
の厚さ方向の組成分布を均一に、或いは、任意に制御す
る。 【解決手段】 結晶成長部2と温度を独立に制御できる
分圧制御部3とを有する閉管1の結晶成長部2に成長基
板4及び成長用融液5を配置し、結晶成長時に分圧制御
部3の温度を結晶成長温度より下げて、析出する化合物
半導体からなるエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組
成を任意に制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液相エピタキシャル
成長方法及び液相成長装置に関するものであり、特に、
Hg等の蒸気圧の高い元素を含むHgCdTe等の化合
物半導体エピタキシャル成長層の厚さ方向の組成勾配を
任意に制御する手段に特徴のある液相エピタキシャル成
長方法及び液相成長装置に関するものである。
成長方法及び液相成長装置に関するものであり、特に、
Hg等の蒸気圧の高い元素を含むHgCdTe等の化合
物半導体エピタキシャル成長層の厚さ方向の組成勾配を
任意に制御する手段に特徴のある液相エピタキシャル成
長方法及び液相成長装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、III-V族化合物半導体或いはII
−VI族化合物半導体等の化合物半導体は、発光素子或
いは受光素子等の光電変換半導体素子として用いられて
おり、その製造に際しては、液相エピタキシャル成長方
法(LPE法)等が用いられており、近年の半導体装置
の性能向上のために成長方向の組成分布を制御したエピ
タキシャル成長層を成長させることが要請されている。
−VI族化合物半導体等の化合物半導体は、発光素子或
いは受光素子等の光電変換半導体素子として用いられて
おり、その製造に際しては、液相エピタキシャル成長方
法(LPE法)等が用いられており、近年の半導体装置
の性能向上のために成長方向の組成分布を制御したエピ
タキシャル成長層を成長させることが要請されている。
【0003】特に、液相エピタキシャル成長方法によっ
て成長させたHgCdTe半導体は、10μm帯近傍の
赤外線を検知するフォトダイオードとして用いられてお
り、このフォトダイオードを一次元アレイ状或いは二次
元アレイ状に配置すると共に、読出回路との電気的なコ
ンタクトをとるために、フォトダイオードアレイ基板及
び読出回路基板を、双方に形成したIn等の金属のバン
プで貼り合わせて赤外線固体撮像装置が構成されてい
る。
て成長させたHgCdTe半導体は、10μm帯近傍の
赤外線を検知するフォトダイオードとして用いられてお
り、このフォトダイオードを一次元アレイ状或いは二次
元アレイ状に配置すると共に、読出回路との電気的なコ
ンタクトをとるために、フォトダイオードアレイ基板及
び読出回路基板を、双方に形成したIn等の金属のバン
プで貼り合わせて赤外線固体撮像装置が構成されてい
る。
【0004】従来の一般の液相エピタキシャル成長工程
においては開管式のボートスライド法によって行ってい
たが、蒸気圧の高いHg,As,P等の元素を含んだ化
合物半導体層の成長の場合には蒸気圧制御を行う必要が
あり、そのためにはキャリアガスの流量を高精度に制御
する必要があり、均一な組成のエピタキシャル成長層を
得ることが困難であった。
においては開管式のボートスライド法によって行ってい
たが、蒸気圧の高いHg,As,P等の元素を含んだ化
合物半導体層の成長の場合には蒸気圧制御を行う必要が
あり、そのためにはキャリアガスの流量を高精度に制御
する必要があり、均一な組成のエピタキシャル成長層を
得ることが困難であった。
【0005】例えば、開管式LPE法によってHgCd
Te層をエピタキシャル成長させる場合には、Hg溜を
設けて蒸気圧を制御し、キャリアガスと共にHg蒸気を
結晶成長部に供給しているが、やはり、キャリアガスの
流量の制御性が悪く、また、温度安定性も低下するため
安定したメルトを維持できず、且つ、Cd及びTeの乖
離によってメルトの組成がずれるという問題もある(必
要ならば、例えば、特開昭59−115531号公報参
照)。
Te層をエピタキシャル成長させる場合には、Hg溜を
設けて蒸気圧を制御し、キャリアガスと共にHg蒸気を
結晶成長部に供給しているが、やはり、キャリアガスの
流量の制御性が悪く、また、温度安定性も低下するため
安定したメルトを維持できず、且つ、Cd及びTeの乖
離によってメルトの組成がずれるという問題もある(必
要ならば、例えば、特開昭59−115531号公報参
照)。
【0006】そこで、この様なHg等の蒸気圧の高い元
素を含む化合物半導体層を成長させる場合には、閉管式
のLPE法を用いることによって、蒸気圧の変動を抑え
る方法が採用されている。
素を含む化合物半導体層を成長させる場合には、閉管式
のLPE法を用いることによって、蒸気圧の変動を抑え
る方法が採用されている。
【0007】しかし、この様な閉管式のLPE法を用い
た場合にも、成長用融液、即ち、メルトと析出する化合
物半導体成長層の組成が異なるため、成長して行くにし
たがってメルト組成が変化し、それに伴って、析出する
化合物半導体成長層の組成も変化するので、成長層の厚
さ方向に組成分布ができるという問題がある。
た場合にも、成長用融液、即ち、メルトと析出する化合
物半導体成長層の組成が異なるため、成長して行くにし
たがってメルト組成が変化し、それに伴って、析出する
化合物半導体成長層の組成も変化するので、成長層の厚
さ方向に組成分布ができるという問題がある。
【0008】図5参照 即ち、図5のTe−Hg−Cd系メルトのTeリッチコ
ーナーの相図(必要ならば、T.Tung,et a
l.,Journal of Electrochem
ical Society vol.128,198
1,p.1608参照)に示す様に、メルトの組成比に
よって液相化温度、及び、析出する結晶の平衡組成が決
定されるので、例えば、500℃においてx=0.3の
HgCdTe成長層、即ち、Cd組成比が0.3のHg
0.7 Cd0.3 Te成長層が得られる様にメルトのHgの
原子分率及びCdの原子分率を設定して徐々に降温しな
がら成長を行った場合、結晶成長が進むに連れて図にお
いて矢印で示す様にメルトの組成が変化し、例えば、4
50℃まで降温した時点では、x≒0.2のHgCdT
e成長層が析出するメルト組成となり、Cd組成比が小
さくなる方向で組成勾配が形成される。なお、上記の相
図は古いものであり、実際の値とは多少のずれがある。
ーナーの相図(必要ならば、T.Tung,et a
l.,Journal of Electrochem
ical Society vol.128,198
1,p.1608参照)に示す様に、メルトの組成比に
よって液相化温度、及び、析出する結晶の平衡組成が決
定されるので、例えば、500℃においてx=0.3の
HgCdTe成長層、即ち、Cd組成比が0.3のHg
0.7 Cd0.3 Te成長層が得られる様にメルトのHgの
原子分率及びCdの原子分率を設定して徐々に降温しな
がら成長を行った場合、結晶成長が進むに連れて図にお
いて矢印で示す様にメルトの組成が変化し、例えば、4
50℃まで降温した時点では、x≒0.2のHgCdT
e成長層が析出するメルト組成となり、Cd組成比が小
さくなる方向で組成勾配が形成される。なお、上記の相
図は古いものであり、実際の値とは多少のずれがある。
【0009】この様な組成勾配を有するHgCdTe成
長層を用いて光起電力型フォトダイオードを形成した場
合に、Cd組成比の減少に伴ってバンド・ギャップが小
さくなるため、トンネル電流によるリーク電流が大きく
なるという問題がある。
長層を用いて光起電力型フォトダイオードを形成した場
合に、Cd組成比の減少に伴ってバンド・ギャップが小
さくなるため、トンネル電流によるリーク電流が大きく
なるという問題がある。
【0010】この様な問題を改善するために、閉管式L
PE法によってHgCdTe層を成長させる場合には、
封止したアンプルの中にHg溜を設け、平衡蒸気圧に保
った後、結晶成長を行い、成長終了後に連続してn処理
を行って、組成分布が均一なHgCdTeエピタキシャ
ル成長層を形成したり、HgCdTeエピタキシャル成
長層内にpn接合を形成することが試みられている(例
えば、特開平1−308895号公報、或いは、特開平
4−324646号公報等参照)。
PE法によってHgCdTe層を成長させる場合には、
封止したアンプルの中にHg溜を設け、平衡蒸気圧に保
った後、結晶成長を行い、成長終了後に連続してn処理
を行って、組成分布が均一なHgCdTeエピタキシャ
ル成長層を形成したり、HgCdTeエピタキシャル成
長層内にpn接合を形成することが試みられている(例
えば、特開平1−308895号公報、或いは、特開平
4−324646号公報等参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のHg溜
を設けたLPE法の場合には、成長開始前の溶融時及び
降温時の温度変化に対応して平衡蒸気圧を保持できず、
Hg溜からのHgの移動によるメルト組成の変動を引起
し、組成のずれた結晶が析出する問題がある。
を設けたLPE法の場合には、成長開始前の溶融時及び
降温時の温度変化に対応して平衡蒸気圧を保持できず、
Hg溜からのHgの移動によるメルト組成の変動を引起
し、組成のずれた結晶が析出する問題がある。
【0012】また、組成勾配を減少させる他の方法とし
ては、メルト量を増やすことで、相対的に組成変動を小
さくする方法も用いられているが、メルト量を増やすに
も限界があり、組成勾配を大幅に低減することはできな
い。
ては、メルト量を増やすことで、相対的に組成変動を小
さくする方法も用いられているが、メルト量を増やすに
も限界があり、組成勾配を大幅に低減することはできな
い。
【0013】一方、この様な閉管式LPE法において使
用するメルトの組成は予め決まっているので、このメル
トから任意の組成のエピタキシャル成長層を成長させる
ことは非常に困難であり、例えば、成長温度をあげて成
長基板をメルトバックさせ、メルトの組成を変えること
によってエピタキシャル成長層の組成を変えるか、或い
は、成長温度を下げて過冷却にした状態でダミー基板上
に結晶成長させたのち、結晶成長の結果、組成が変化し
たメルトを用いて結晶成長を行うしかなく、組成の任意
性は限られたものであった。
用するメルトの組成は予め決まっているので、このメル
トから任意の組成のエピタキシャル成長層を成長させる
ことは非常に困難であり、例えば、成長温度をあげて成
長基板をメルトバックさせ、メルトの組成を変えること
によってエピタキシャル成長層の組成を変えるか、或い
は、成長温度を下げて過冷却にした状態でダミー基板上
に結晶成長させたのち、結晶成長の結果、組成が変化し
たメルトを用いて結晶成長を行うしかなく、組成の任意
性は限られたものであった。
【0014】例えば、CdTe基板を用いてHgCdT
e成長層を成長させる場合には、前者のメルトバックの
場合には、Cd組成比の大きくなったHgCdTe成長
層が得られ、後者のダミー基板を用いる場合には、Cd
組成比の小さくなったHgCdTe成長層が得られるこ
とになる。
e成長層を成長させる場合には、前者のメルトバックの
場合には、Cd組成比の大きくなったHgCdTe成長
層が得られ、後者のダミー基板を用いる場合には、Cd
組成比の小さくなったHgCdTe成長層が得られるこ
とになる。
【0015】したがって、本発明は、蒸気圧の高い元素
を含む化合物半導体成長層の厚さ方向の組成分布を均一
に、或いは、任意に制御することを目的とする。
を含む化合物半導体成長層の厚さ方向の組成分布を均一
に、或いは、任意に制御することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、液相エピタキシャル成長方法におい
て、結晶成長部2と温度を独立に制御できる分圧制御部
3とを有する閉管1の結晶成長部2に成長基板4及び成
長用融液5を配置し、結晶成長時に分圧制御部3の温度
を結晶成長温度より下げて、析出する化合物半導体から
なるエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組成を任意に
制御することを特徴とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、液相エピタキシャル成長方法におい
て、結晶成長部2と温度を独立に制御できる分圧制御部
3とを有する閉管1の結晶成長部2に成長基板4及び成
長用融液5を配置し、結晶成長時に分圧制御部3の温度
を結晶成長温度より下げて、析出する化合物半導体から
なるエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組成を任意に
制御することを特徴とする。
【0017】この様に、温度を独立に制御できる分圧制
御部3の温度を結晶成長温度より下げて成長用融液5の
平衡蒸気圧以下にすることによって、結晶成長部2に配
置した成長用融液5の平衡蒸気圧を制御することがで
き、それによって、メルトの組成を任意に変化させるこ
とができるので、析出するエピタキシャル成長層6の厚
さ方向の組成を任意に制御することができる。
御部3の温度を結晶成長温度より下げて成長用融液5の
平衡蒸気圧以下にすることによって、結晶成長部2に配
置した成長用融液5の平衡蒸気圧を制御することがで
き、それによって、メルトの組成を任意に変化させるこ
とができるので、析出するエピタキシャル成長層6の厚
さ方向の組成を任意に制御することができる。
【0018】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、析出するエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組成
勾配が均一になる様に、分圧制御部3の温度を制御した
ことを特徴とする。
て、析出するエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組成
勾配が均一になる様に、分圧制御部3の温度を制御した
ことを特徴とする。
【0019】分圧制御部3の温度を結晶成長開始時の成
長用融液5の平衡分圧を保つ様に制御することによっ
て、成長用融液5の組成をほぼ一定に保つことができ、
それによって析出するエピタキシャル成長層6の厚さ方
向の組成勾配を均一にすることができる。
長用融液5の平衡分圧を保つ様に制御することによっ
て、成長用融液5の組成をほぼ一定に保つことができ、
それによって析出するエピタキシャル成長層6の厚さ方
向の組成勾配を均一にすることができる。
【0020】(3)また、本発明は、上記(1)におい
て、析出するエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組成
勾配が徐々に変化する様に、分圧制御部3の温度を制御
したことを特徴とする。
て、析出するエピタキシャル成長層6の厚さ方向の組成
勾配が徐々に変化する様に、分圧制御部3の温度を制御
したことを特徴とする。
【0021】分圧制御部3の温度を徐々に変化させるこ
とによって、成長用融液5の組成を徐々に変化させるこ
とができ、それによって、析出するエピタキシャル成長
層6の厚さ方向の組成勾配を徐々に変化させる、即ち、
グレーデッドバンド・ギャップ構造にすることができ
る。
とによって、成長用融液5の組成を徐々に変化させるこ
とができ、それによって、析出するエピタキシャル成長
層6の厚さ方向の組成勾配を徐々に変化させる、即ち、
グレーデッドバンド・ギャップ構造にすることができ
る。
【0022】(4)また、本発明は、上記(1)におい
て、分圧制御部3の温度を制御することによって、成長
用融液5の組成を任意に変化させ、任意の組成のエピタ
キシャル成長層6を成長させることを特徴とする。
て、分圧制御部3の温度を制御することによって、成長
用融液5の組成を任意に変化させ、任意の組成のエピタ
キシャル成長層6を成長させることを特徴とする。
【0023】この様に、分圧制御部3の温度を制御する
ことによって、一つの成長用融液5から、任意の組成の
エピタキシャル成長層6を成長させることができ、成長
途中で、分圧制御部3の温度を段階的に変化させること
によって、異なった組成のエピタキシャル成長層6から
なる多層膜構造を形成することができる。
ことによって、一つの成長用融液5から、任意の組成の
エピタキシャル成長層6を成長させることができ、成長
途中で、分圧制御部3の温度を段階的に変化させること
によって、異なった組成のエピタキシャル成長層6から
なる多層膜構造を形成することができる。
【0024】(5)また、本発明は、請求項(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、分圧制御部3の成長開始前
の温度を、結晶成長部2の温度より高くしたことを特徴
とする。
(3)のいずれかにおいて、分圧制御部3の成長開始前
の温度を、結晶成長部2の温度より高くしたことを特徴
とする。
【0025】結晶成長系の平衡蒸気圧は低温部の蒸気圧
で決定されるので、分圧制御部3の成長開始前の温度
を、結晶成長部2の温度より高くすることによって、結
晶成長開始時の平衡蒸気圧は結晶成長部2の平衡蒸気圧
で決定され、秤量時に設定した成長用融液5の組成での
安定した結晶成長が可能になる。
で決定されるので、分圧制御部3の成長開始前の温度
を、結晶成長部2の温度より高くすることによって、結
晶成長開始時の平衡蒸気圧は結晶成長部2の平衡蒸気圧
で決定され、秤量時に設定した成長用融液5の組成での
安定した結晶成長が可能になる。
【0026】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(5)のいずれかにおいて、化合物半導体が、Hgを含
むII−VI族化合物半導体、或いは、少なくともAs
またはPを含むIII-V族化合物半導体のいずれかである
ことを特徴とする。
(5)のいずれかにおいて、化合物半導体が、Hgを含
むII−VI族化合物半導体、或いは、少なくともAs
またはPを含むIII-V族化合物半導体のいずれかである
ことを特徴とする。
【0027】この様な分圧制御部3を設けた液相エピタ
キシャル成長方法は、Hgを含むII−VI族化合物半
導体、或いは、少なくともAsまたはPを含むIII-V族
化合物半導体等の蒸気圧の高い元素を含んだ化合物半導
体に有用である。
キシャル成長方法は、Hgを含むII−VI族化合物半
導体、或いは、少なくともAsまたはPを含むIII-V族
化合物半導体等の蒸気圧の高い元素を含んだ化合物半導
体に有用である。
【0028】(7)また、本発明は、上記(6)におい
て、化合物半導体層がHg1-x Cd x Te層であり、ま
た、成長用融液5がTeリッチの融液であることを特徴
とする。
て、化合物半導体層がHg1-x Cd x Te層であり、ま
た、成長用融液5がTeリッチの融液であることを特徴
とする。
【0029】この様な分圧制御部3を設けた液相エピタ
キシャル成長方法は、Hg1-x Cd x Te層に特に有用
であり、その場合の成長用融液5としてはTeリッチの
融液を用いる必要がある。
キシャル成長方法は、Hg1-x Cd x Te層に特に有用
であり、その場合の成長用融液5としてはTeリッチの
融液を用いる必要がある。
【0030】(8)また、本発明は、上記(7)におい
て、Hg1-x Cdx Te層の表面のCd比xを、成長用
融液5の初期組成から得られるCd比をx’とした場
合、x≧x’+0.02とし、少なくとも、表面近傍に
光電変換用のpn接合を形成することを特徴とする。
て、Hg1-x Cdx Te層の表面のCd比xを、成長用
融液5の初期組成から得られるCd比をx’とした場
合、x≧x’+0.02とし、少なくとも、表面近傍に
光電変換用のpn接合を形成することを特徴とする。
【0031】この様に、Hg1-x Cdx Te層の表面の
Cd比xを、成長用融液5の初期組成から得られるCd
比x’より0.02以上大きくすることによって、リー
ク電流の少ない光起電力型フォトダイオードを形成する
ことができる。
Cd比xを、成長用融液5の初期組成から得られるCd
比x’より0.02以上大きくすることによって、リー
ク電流の少ない光起電力型フォトダイオードを形成する
ことができる。
【0032】(9)また、本発明は、液相成長装置にお
いて、閉管1に互いに離間した結晶成長部2と分圧制御
部3とを設け、結晶成長部2に成長基板4と成長用融液
5を配置すると共に、分圧制御部3を温度を独立に制御
できる空間で構成したことを特徴とする。
いて、閉管1に互いに離間した結晶成長部2と分圧制御
部3とを設け、結晶成長部2に成長基板4と成長用融液
5を配置すると共に、分圧制御部3を温度を独立に制御
できる空間で構成したことを特徴とする。
【0033】この様に、閉管1に温度を独立に制御でき
る空間で構成された分圧制御部3を設けることによっ
て、Hg溜を設けた閉管式液相成長装置に比べて、Hg
溜からのHgの移動による成長用融液5の組成の変動を
なくすことができ、且つ、分圧制御部3を平衡蒸気圧よ
り下げることで、析出するエピタキシャル成長層6の厚
さ方向の組成を任意に制御することができる。
る空間で構成された分圧制御部3を設けることによっ
て、Hg溜を設けた閉管式液相成長装置に比べて、Hg
溜からのHgの移動による成長用融液5の組成の変動を
なくすことができ、且つ、分圧制御部3を平衡蒸気圧よ
り下げることで、析出するエピタキシャル成長層6の厚
さ方向の組成を任意に制御することができる。
【0034】(10)また、本発明は、上記(9)にお
いて、結晶成長部2と分圧制御部3とを細管7で連通し
たことを特徴とする。
いて、結晶成長部2と分圧制御部3とを細管7で連通し
たことを特徴とする。
【0035】この様に、結晶成長部2と分圧制御部3と
を細管7で連通することによって空間の体積を小さくす
ることができ、それによってHgの空間部分への蒸発量
を減らすことができるので、成長用融液5の組成を精度
良く制御することができる。
を細管7で連通することによって空間の体積を小さくす
ることができ、それによってHgの空間部分への蒸発量
を減らすことができるので、成長用融液5の組成を精度
良く制御することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の第1の実施の形
態の製造工程を図2及び図4を参照して説明する。 図2(a)参照 まず、結晶成長部12、独立に温度を制御することので
きる空の空間からなる分圧制御部13、及び、両者を接
続する細管14から構成される閉管式の石英製アンプル
11の結晶成長部12に治具15を配置すると共に、こ
の治具15の一端に成長基板となる30mm×30mm
の面積で、厚さ1mmの予めBr−メタノール液で清浄
化したCd0.97Zn0.03Te基板16をクランパ17に
よって固定するとともに、治具15の他端にメルトブロ
ック18を配置する。
態の製造工程を図2及び図4を参照して説明する。 図2(a)参照 まず、結晶成長部12、独立に温度を制御することので
きる空の空間からなる分圧制御部13、及び、両者を接
続する細管14から構成される閉管式の石英製アンプル
11の結晶成長部12に治具15を配置すると共に、こ
の治具15の一端に成長基板となる30mm×30mm
の面積で、厚さ1mmの予めBr−メタノール液で清浄
化したCd0.97Zn0.03Te基板16をクランパ17に
よって固定するとともに、治具15の他端にメルトブロ
ック18を配置する。
【0037】この場合のメルトブロック18は、480
℃の液相化温度において、平衡組成、即ち、成長するH
g1-x Cdx Te層のx値が0.23になる様に予め所
定の組成に秤量したTeリッチメルトを他の石英製アン
プルに真空封止して、約600℃において50時間加熱
することにより合金化して均一にしたのち、冷却・固化
して取り出したHg0.1607Cd0.00902 Te0.83028 を
60g用いる。
℃の液相化温度において、平衡組成、即ち、成長するH
g1-x Cdx Te層のx値が0.23になる様に予め所
定の組成に秤量したTeリッチメルトを他の石英製アン
プルに真空封止して、約600℃において50時間加熱
することにより合金化して均一にしたのち、冷却・固化
して取り出したHg0.1607Cd0.00902 Te0.83028 を
60g用いる。
【0038】なお、このHg0.1607Cd0.00902 Te
0.83028 は液相化温度480℃において、平衡組成は
0.23、平衡Hg分圧は0.08気圧(atm)、平
衡Te2分圧は0.006atm、平衡Cd分圧は5×
10-9atmである。
0.83028 は液相化温度480℃において、平衡組成は
0.23、平衡Hg分圧は0.08気圧(atm)、平
衡Te2分圧は0.006atm、平衡Cd分圧は5×
10-9atmである。
【0039】次いで、図に示す様に、結晶成長部12の
温度を約5℃/分の昇温速度で500℃に昇温させたの
ち、1時間程度保持してメルトブロック18を溶融さ
せ、一方、分圧制御部13の温度は、結晶成長部12の
温度より高い500℃以上、例えば、510℃にしてお
く。
温度を約5℃/分の昇温速度で500℃に昇温させたの
ち、1時間程度保持してメルトブロック18を溶融さ
せ、一方、分圧制御部13の温度は、結晶成長部12の
温度より高い500℃以上、例えば、510℃にしてお
く。
【0040】図2(b)参照 次いで、0.1℃/分の降温速度で温度を下げて、結晶
成長部12の温度が480℃になった時点で、石英製ア
ンプル11を逆に傾けて溶融したメルト19とCd0.97
Zn0.03Te基板16とを接触させて結晶成長を開始す
る。
成長部12の温度が480℃になった時点で、石英製ア
ンプル11を逆に傾けて溶融したメルト19とCd0.97
Zn0.03Te基板16とを接触させて結晶成長を開始す
る。
【0041】この結晶成長開始時に、分圧制御部13の
温度を結晶成長部12の温度より高い480℃以上、例
えば、490℃にしておくことにより、成長系の蒸気圧
は低温部である結晶成長部12の温度で決まるので、秤
量時に設定したメルト組成で安定した結晶成長が開始さ
れる。
温度を結晶成長部12の温度より高い480℃以上、例
えば、490℃にしておくことにより、成長系の蒸気圧
は低温部である結晶成長部12の温度で決まるので、秤
量時に設定したメルト組成で安定した結晶成長が開始さ
れる。
【0042】次いで、0.1℃/分の降温速度で温度を
下げて、100分間結晶成長を行うことによって、即
ち、0.1℃/分×100分=10℃だけ降温すること
によって、Cd組成比x=0.23で厚さ40μmのH
g0.77Cd0.23Te成長層20が得られることになる
が、このままでは、成長層の厚さ方向にΔx=0.00
05μm-1の組成勾配Δxが生じて、表面のCd組成比
xは0.21(=0.23−0.0005×40)とな
る。
下げて、100分間結晶成長を行うことによって、即
ち、0.1℃/分×100分=10℃だけ降温すること
によって、Cd組成比x=0.23で厚さ40μmのH
g0.77Cd0.23Te成長層20が得られることになる
が、このままでは、成長層の厚さ方向にΔx=0.00
05μm-1の組成勾配Δxが生じて、表面のCd組成比
xは0.21(=0.23−0.0005×40)とな
る。
【0043】したがって、この第1の実施の形態におい
ては、この様な組成勾配が生じない様に、分圧制御部1
3の温度を490℃から、480℃における平衡組成x
=0.23のメルト19のTeリッチ(Te飽和)側の
平衡蒸気圧である0.08atmがHgリッチ(Hg飽
和)側で得られる様に240℃まで急速に降温してい
く。
ては、この様な組成勾配が生じない様に、分圧制御部1
3の温度を490℃から、480℃における平衡組成x
=0.23のメルト19のTeリッチ(Te飽和)側の
平衡蒸気圧である0.08atmがHgリッチ(Hg飽
和)側で得られる様に240℃まで急速に降温してい
く。
【0044】即ち、分圧制御部13の空間を占めるの
は、ほとんどがメルト19から蒸発して移動してきたH
g蒸気であるので、分圧制御部13における平衡蒸気圧
はHg飽和の平衡蒸気圧であり、このHg飽和の平衡蒸
気圧が結晶成長部12のTe飽和の平衡蒸気圧と等しく
なる様に、分圧制御部13の温度を降下させるものであ
る。
は、ほとんどがメルト19から蒸発して移動してきたH
g蒸気であるので、分圧制御部13における平衡蒸気圧
はHg飽和の平衡蒸気圧であり、このHg飽和の平衡蒸
気圧が結晶成長部12のTe飽和の平衡蒸気圧と等しく
なる様に、分圧制御部13の温度を降下させるものであ
る。
【0045】図4参照 図4は、Te−Hg−Cd系の三相(気相、液相、固
相)平衡状態の圧力−温度曲線、即ち、P−T曲線であ
り、このP−T曲線から明らかな様に、480℃(10
00/T≒1.328)におけるTe飽和の平衡蒸気圧
0.008atmは、240℃(1000/T≒1.9
49)におけるHg飽和の平衡蒸気圧と等しくなる(必
要ならば、T.Tung,et al.,Journa
l ofElectrochemical Socie
ty vol.128,1981,p.1609〜19
10参照)。
相)平衡状態の圧力−温度曲線、即ち、P−T曲線であ
り、このP−T曲線から明らかな様に、480℃(10
00/T≒1.328)におけるTe飽和の平衡蒸気圧
0.008atmは、240℃(1000/T≒1.9
49)におけるHg飽和の平衡蒸気圧と等しくなる(必
要ならば、T.Tung,et al.,Journa
l ofElectrochemical Socie
ty vol.128,1981,p.1609〜19
10参照)。
【0046】この分圧制御部13の降温過程において、
メルト19からHg,Cd,Teが分圧制御部13に移
動し、240℃までは分圧制御部13でHg飽和の三相
平衡が成り立つ様に、移動を停止する方向に働くので、
成長系内の蒸気圧はメルト19の平衡蒸気圧がほぼ維持
されることになる。
メルト19からHg,Cd,Teが分圧制御部13に移
動し、240℃までは分圧制御部13でHg飽和の三相
平衡が成り立つ様に、移動を停止する方向に働くので、
成長系内の蒸気圧はメルト19の平衡蒸気圧がほぼ維持
されることになる。
【0047】したがって、240℃に達した状態におけ
る成長系の蒸気圧は低温部の分圧制御部13の平衡蒸気
圧によって決定されるので、結晶成長が進行してメルト
19の組成が変化しようとするが、平衡蒸気圧0.08
atmを保つ様にメルト19からHg,Te,Cdが蒸
発し、Hg0.77Cd0.23Te成長層20の組成比x=
0.23はほぼ一定に保たれることになる。この場合、
Hgの蒸気圧はTeの約10倍、Cdの約107 倍と大
きいので、HgとTeのみがメルト19から蒸発するも
のと見なせる。
る成長系の蒸気圧は低温部の分圧制御部13の平衡蒸気
圧によって決定されるので、結晶成長が進行してメルト
19の組成が変化しようとするが、平衡蒸気圧0.08
atmを保つ様にメルト19からHg,Te,Cdが蒸
発し、Hg0.77Cd0.23Te成長層20の組成比x=
0.23はほぼ一定に保たれることになる。この場合、
Hgの蒸気圧はTeの約10倍、Cdの約107 倍と大
きいので、HgとTeのみがメルト19から蒸発するも
のと見なせる。
【0048】なお、実際には、結晶成長温度は480℃
から470℃へと10°変化しており、それに伴って、
平衡蒸気圧も若干変化するので、厳密に組成勾配を0に
するためには、分圧制御部13の温度も結晶成長部12
の降温に伴って若干下げる必要があるが、実用上は24
0℃にすれば十分である。
から470℃へと10°変化しており、それに伴って、
平衡蒸気圧も若干変化するので、厳密に組成勾配を0に
するためには、分圧制御部13の温度も結晶成長部12
の降温に伴って若干下げる必要があるが、実用上は24
0℃にすれば十分である。
【0049】したがって、本発明の第1の実施の形態に
おいては、分圧制御部13の温度を結晶成長温度におけ
るTe飽和の平衡蒸気圧に等しいHg飽和の平衡蒸気圧
が得られる様に制御することによって、組成勾配のない
均一な組成比xのHg1-x Cdx Te成長層を成長させ
ることができる。
おいては、分圧制御部13の温度を結晶成長温度におけ
るTe飽和の平衡蒸気圧に等しいHg飽和の平衡蒸気圧
が得られる様に制御することによって、組成勾配のない
均一な組成比xのHg1-x Cdx Te成長層を成長させ
ることができる。
【0050】次に、図3及び図4を参照して、本発明の
第2の実施の形態を説明する。 図3(a)参照 まず、上記第1の実施の形態と同様に、閉管式の石英製
アンプル11の結晶成長部12に配置した治具15の一
端にCd0.97Zn0.03Te基板16をクランパ17によ
って固定すると共に、治具15の他端にHg0.1607Cd
0.00902 Te0. 83028 組成のメルトブロック(図示せ
ず)を配置する。
第2の実施の形態を説明する。 図3(a)参照 まず、上記第1の実施の形態と同様に、閉管式の石英製
アンプル11の結晶成長部12に配置した治具15の一
端にCd0.97Zn0.03Te基板16をクランパ17によ
って固定すると共に、治具15の他端にHg0.1607Cd
0.00902 Te0. 83028 組成のメルトブロック(図示せ
ず)を配置する。
【0051】次いで、結晶成長部12の温度を約5℃/
分の昇温速度で500℃に昇温させたのち、1時間程度
保持してメルトブロックを溶融させ、次いで、0.1℃
/分の降温速度で温度を下げて、結晶成長部12の温度
が480℃になった時点で、図に示す様に、石英製アン
プル11を逆に傾けて溶融したメルト19とCd0.97Z
n0.03Te基板16とを接触させる。
分の昇温速度で500℃に昇温させたのち、1時間程度
保持してメルトブロックを溶融させ、次いで、0.1℃
/分の降温速度で温度を下げて、結晶成長部12の温度
が480℃になった時点で、図に示す様に、石英製アン
プル11を逆に傾けて溶融したメルト19とCd0.97Z
n0.03Te基板16とを接触させる。
【0052】次いで、結晶成長部12の温度を0.1℃
/分の降温速度で温度を下げると共に、分圧制御部13
の温度を240℃まで急速に降温した状態で結晶成長を
行うことによって、均一な組成のHg0.77Cd0.23Te
成長層(図示せず)を得ることができる。
/分の降温速度で温度を下げると共に、分圧制御部13
の温度を240℃まで急速に降温した状態で結晶成長を
行うことによって、均一な組成のHg0.77Cd0.23Te
成長層(図示せず)を得ることができる。
【0053】次いで、分圧制御部13の温度を230℃
まで急速に降温し、メルト19の480℃における平衡
組成xをx=0.40まで変化させて結晶成長を行うこ
とによって、Hg0.77Cd0.23Te成長層上に、均一な
組成のHg0.60Cd0.40Te成長層21を得ることがで
きる。
まで急速に降温し、メルト19の480℃における平衡
組成xをx=0.40まで変化させて結晶成長を行うこ
とによって、Hg0.77Cd0.23Te成長層上に、均一な
組成のHg0.60Cd0.40Te成長層21を得ることがで
きる。
【0054】再び、図4参照 分圧制御部13の温度を240℃から230℃(100
0/T≒1.987)に降温するにしたがって、図の矢
印Aに示す様にHg飽和の平衡蒸気圧は0.06atm
まで低下するが、それに伴って、結晶成長部12におけ
る480℃におけるTe飽和の平衡蒸気圧も0.06a
tmとなる様にメルト19からHgが蒸発して、図にお
いて矢印Bで示す様にメルト19の平衡組成xはx≒
0.40となる。但し、厳密にはTeの移動も伴うの
で、秒単位で組成平衡に達するHg単体の移動より約1
0倍の時間を要する。
0/T≒1.987)に降温するにしたがって、図の矢
印Aに示す様にHg飽和の平衡蒸気圧は0.06atm
まで低下するが、それに伴って、結晶成長部12におけ
る480℃におけるTe飽和の平衡蒸気圧も0.06a
tmとなる様にメルト19からHgが蒸発して、図にお
いて矢印Bで示す様にメルト19の平衡組成xはx≒
0.40となる。但し、厳密にはTeの移動も伴うの
で、秒単位で組成平衡に達するHg単体の移動より約1
0倍の時間を要する。
【0055】したがって、本発明の第2の実施の形態に
おいては、分圧制御部13の温度を分圧制御部13のH
g飽和蒸気圧が、結晶成長温度におけるTe飽和の平衡
蒸気圧以下の任意の圧力になる様に制御することによっ
て、任意の組成で、且つ、組成勾配のない均一なHg
1-x Cdx Te成長層を成長させることができ、また、
この様な温度変化を段階的に行うことによって、組成比
xの異なる複数の半導体層を、組成比xが段階的に大き
くなる様に積層することができる。
おいては、分圧制御部13の温度を分圧制御部13のH
g飽和蒸気圧が、結晶成長温度におけるTe飽和の平衡
蒸気圧以下の任意の圧力になる様に制御することによっ
て、任意の組成で、且つ、組成勾配のない均一なHg
1-x Cdx Te成長層を成長させることができ、また、
この様な温度変化を段階的に行うことによって、組成比
xの異なる複数の半導体層を、組成比xが段階的に大き
くなる様に積層することができる。
【0056】例えば、Hg1-x Cdx Te層を成長させ
たのち、Hg1-x Cdx Te層の表面に組成比yが組成
比xより0.02以上大きくなったHg1-y Cdy Te
層を形成し、このHg1-y Cdy Te層の表面にpn接
合を形成して光起電力型フォトダイオードを形成した場
合には、リーク電流を低減することができる。
たのち、Hg1-x Cdx Te層の表面に組成比yが組成
比xより0.02以上大きくなったHg1-y Cdy Te
層を形成し、このHg1-y Cdy Te層の表面にpn接
合を形成して光起電力型フォトダイオードを形成した場
合には、リーク電流を低減することができる。
【0057】また、分圧制御部13の温度を徐々に連続
的に変化させることによって、エピタキシャル成長層の
組成比xを連続的に変えたグレーデッドバンド・ギャッ
プ構造のHg1-x Cdx Te成長層を形成することがで
きる。
的に変化させることによって、エピタキシャル成長層の
組成比xを連続的に変えたグレーデッドバンド・ギャッ
プ構造のHg1-x Cdx Te成長層を形成することがで
きる。
【0058】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、液相エピタキシャル成長装置は、閉管を傾けるネ
ルソン式液相成長装置に限られるものではなく、閉管を
回転させるティッピング式液相成長装置、或いは、閉管
内で成長基板をメルトに浸すディッピング式液相成長装
置等であっても良い。
たが、液相エピタキシャル成長装置は、閉管を傾けるネ
ルソン式液相成長装置に限られるものではなく、閉管を
回転させるティッピング式液相成長装置、或いは、閉管
内で成長基板をメルトに浸すディッピング式液相成長装
置等であっても良い。
【0059】また、エピタキシャル成長層としてはHg
CdTe層を例に説明しているが、本発明は、HgCd
Teと同様に蒸気圧の高いHgを含むHgZnTe、H
gCdZnTe、或いは、HgMnTe等のHgを含む
II−VI族化合物半導体も対象とするものである。
CdTe層を例に説明しているが、本発明は、HgCd
Teと同様に蒸気圧の高いHgを含むHgZnTe、H
gCdZnTe、或いは、HgMnTe等のHgを含む
II−VI族化合物半導体も対象とするものである。
【0060】また、他のエピタキシャル成長層として
は、同じく蒸気圧の高い元素であるAs或いはPを含む
III-V族化合物半導体、例えば、InGaAs、AlG
aAs、InAlAs、InAlGaAs、AlGa
P、InAlP、InGaP、InAlGaP、InG
aAsP、或いは、InGaAlAsPも本発明の対象
とするものである。
は、同じく蒸気圧の高い元素であるAs或いはPを含む
III-V族化合物半導体、例えば、InGaAs、AlG
aAs、InAlAs、InAlGaAs、AlGa
P、InAlP、InGaP、InAlGaP、InG
aAsP、或いは、InGaAlAsPも本発明の対象
とするものである。
【0061】また、成長基板としては、Cd0.97Zn
0.03Te基板を用いているが、Cd0. 97Zn0.03Te基
板に限られるものではなく、Hgを含むII−VI族化
合物半導体の場合には、任意の組成のCdZnTe基
板、CdTe基板、CdTeSe基板、CdMnTe基
板、Si基板或いはサファイア基板上にCd(Zn)T
eを成長させたCd(Zn)Te/Si基板或いはCd
(Zn)Te/サファイア基板を用いても良いものであ
る。
0.03Te基板を用いているが、Cd0. 97Zn0.03Te基
板に限られるものではなく、Hgを含むII−VI族化
合物半導体の場合には、任意の組成のCdZnTe基
板、CdTe基板、CdTeSe基板、CdMnTe基
板、Si基板或いはサファイア基板上にCd(Zn)T
eを成長させたCd(Zn)Te/Si基板或いはCd
(Zn)Te/サファイア基板を用いても良いものであ
る。
【0062】また、As或いはPを含むIII-V族化合物
半導体の場合には、GaAs基板、GaAs/Si基
板、InP基板、或いは、InAs基板を用いれば良
い。
半導体の場合には、GaAs基板、GaAs/Si基
板、InP基板、或いは、InAs基板を用いれば良
い。
【0063】また、上記各実施の形態においては、閉管
として石英製アンプルを用いているが、石英製に限られ
るものではなく、耐熱ステンレス製の閉管を用いても良
いものである。
として石英製アンプルを用いているが、石英製に限られ
るものではなく、耐熱ステンレス製の閉管を用いても良
いものである。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、閉管に空の空間からな
り、独立に温度制御可能な分圧制御部を設け、この分圧
制御部の温度を制御することによって、多元化合物半導
体層の組成勾配をなくしたり、或いは、任意の組成比の
多元化合物半導体層の成長が可能になり、赤外線検知装
置等の化合物半導体装置の高性能化に寄与するところが
大きい。
り、独立に温度制御可能な分圧制御部を設け、この分圧
制御部の温度を制御することによって、多元化合物半導
体層の組成勾配をなくしたり、或いは、任意の組成比の
多元化合物半導体層の成長が可能になり、赤外線検知装
置等の化合物半導体装置の高性能化に寄与するところが
大きい。
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の製造工程の説明図
である。
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の製造工程の説明図
である。
である。
【図4】Te−Hg−Cd系の三相平衡状態の圧力−温
度曲線である。
度曲線である。
【図5】Te−Hg−Cd系メルトのTeリッチコーナ
ーの相図である。
ーの相図である。
1 閉管 2 結晶成長部 3 分圧制御部 4 成長基板 5 成長用融液 6 エピタキシャル成長層 7 細管 11 石英製アンプル 12 結晶成長部 13 分圧制御部 14 細管 15 治具 16 Cd0.97Zn0.03Te基板 17 クランパ 18 メルトブロック 19 メルト 20 Hg0.77Cd0.23Te成長層 21 Hg0.60Cd0.40Te成長層
Claims (10)
- 【請求項1】 結晶成長部と温度を独立に制御できる分
圧制御部とを有する閉管の前記結晶成長部に成長基板及
び成長用融液を配置し、結晶成長時に前記分圧制御部の
温度を結晶成長温度より下げて、析出する化合物半導体
からなるエピタキシャル成長層の厚さ方向の組成を任意
に制御することを特徴とする液相エピタキシャル成長方
法。 - 【請求項2】 上記析出するエピタキシャル成長層の厚
さ方向の組成勾配が均一になる様に、上記分圧制御部の
温度を制御したことを特徴とする請求項1記載の液相エ
ピタキシャル成長方法。 - 【請求項3】 上記析出するエピタキシャル成長層の厚
さ方向の組成勾配が徐々に変化する様に、上記分圧制御
部の温度を制御したことを特徴とする請求項1記載の液
相エピタキシャル成長方法。 - 【請求項4】 上記分圧制御部の温度を制御することに
よって、上記成長用融液の組成を任意に変化させ、任意
の組成のエピタキシャル成長層を成長させることを特徴
とする請求項1記載の液相エピタキシャル成長方法。 - 【請求項5】 上記分圧制御部の成長開始前の温度を、
上記結晶成長部の温度より高くしたことを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか1項に記載の液相エピタキシャ
ル成長方法。 - 【請求項6】 上記化合物半導体が、Hgを含むII−
VI族化合物半導体、或いは、少なくともAsまたはP
を含むIII-V族化合物半導体のいずれかであることを特
徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液相エ
ピタキシャル成長方法。 - 【請求項7】 上記化合物半導体層がHg1-x Cdx T
e層であり、また、上記成長用融液がTeリッチの融液
であることを特徴とする請求項6記載の液相エピタキシ
ャル成長方法。 - 【請求項8】 上記Hg1-x Cdx Te層の表面のCd
比xを、上記成長用融液の初期組成から得られるCd比
をx’とした場合、x≧x’+0.02とし、少なくと
も、前記表面近傍に光電変換用のpn接合を形成するこ
とを特徴とする請求項7記載の液相エピタキシャル成長
方法。 - 【請求項9】 閉管に互いに離間した結晶成長部と分圧
制御部とを設け、前記結晶成長部に成長基板と成長用融
液を配置すると共に、前記分圧制御部を温度を独立に制
御できる空間で構成したことを特徴とする液相成長装
置。 - 【請求項10】 上記結晶成長部と上記分圧制御部とを
細管で連通したことを特徴とする請求項9記載の液相成
長装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8337867A JPH10178027A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 液相エピタキシャル成長方法及び液相成長装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8337867A JPH10178027A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 液相エピタキシャル成長方法及び液相成長装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10178027A true JPH10178027A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18312740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8337867A Withdrawn JPH10178027A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 液相エピタキシャル成長方法及び液相成長装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10178027A (ja) |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP8337867A patent/JPH10178027A/ja not_active Withdrawn
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