JPH10179086A - 植物ステロールを含有する油溶化液及び飲食物並びにその製造方法 - Google Patents

植物ステロールを含有する油溶化液及び飲食物並びにその製造方法

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JPH10179086A
JPH10179086A JP9309607A JP30960797A JPH10179086A JP H10179086 A JPH10179086 A JP H10179086A JP 9309607 A JP9309607 A JP 9309607A JP 30960797 A JP30960797 A JP 30960797A JP H10179086 A JPH10179086 A JP H10179086A
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JP
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oil
plant sterol
solubilized
emulsifier
sitosterol
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JP9309607A
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Takahisa Nakano
隆久 仲野
Hidetomo Kikuchi
英知 菊池
Shinpei Ito
信平 伊東
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Riken Vitamin Co Ltd
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Riken Vitamin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、シトステロール等の植物ステ
ロールを含有する油溶化液及び飲食物を提供すること、
特にシトステロール等の植物ステロールを油溶化するこ
とで人体への吸収がよく、また安定性も向上した植物ス
テロールを含有する油溶化液及び飲食物並びにその製造
方法を提供することにある。 【解決手段】シトステロールを含む植物ステロールを含
有する飲食物において、シトステロールを含む植物ステ
ロールにビタミンE及び乳化剤を添加して植物ステロー
ルを油に可溶化状態にしてあることを特徴とする飲食物
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物ステロールを含
有する油溶化液及び飲食物並びにその製造方法に関し、
詳しくは前立腺肥大の改善作用や降コレステロール等、
様々な疾病を予防する効果を有する植物ステロールを含
有する油溶化液及び飲食物並びにその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シトステロールなど植物ステロールは、
古くからコレステロール吸収阻害作用が知られており、
以前より臨床薬或いは大衆薬として高脂血改善薬として
用いられている。しかし、植物ステロールは油及び水に
も溶けにくい性質をもっていることから、製剤化は油へ
懸濁させるか、或いは粉末、顆粒の形で供されてきた。
【0003】植物ステロールの水溶化に関しては、特開
昭50−89520号、同53−31210号に開示さ
れているが、これはステロールの注射薬の製造法に関す
るものであり、経口で投与されるためのものではない。
【0004】また、植物ステロールとエチレンオキシド
とを付加させて、付加したエチレンオキシド鎖の長さに
より水や有機溶媒への溶解性を向上させたものが知らさ
れているが、これはトイレタリー用として使用されるも
ので、食品として用いられるものではない。
【0005】不溶化したままの用法では植物ステロール
の吸収が悪いとか、広く食品に添加して使用するのに不
便であり、その改善が求められる。ドイツではシトステ
ロールが前立腺肥大の症状改善に効果があるものとして
使用されてきたが、その不溶性特質のために粉末形態の
ままで使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、シトステロール等の植物ステロールを含有する油溶
化液及び飲食物を提供すること、特にシトステロール等
の植物ステロールを油溶化することで人体への吸収がよ
く、また安定性も向上した植物ステロールを含有する油
溶化液及び飲食物並びにその製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1.シトステロールを含む植物ステロールを含有する飲
食物において、シトステロールを含む植物ステロールに
ビタミンE及び乳化剤を添加して植物ステロールを油に
可溶化状態にしてあることを特徴とする飲食物、
【0008】2.前記シトステロールは天然の植物成分
より抽出したもので、単独又は他の植物ステロール成分
を含む組成物であることを特徴とする1記載の飲食物、
【0009】3.植物ステロール油溶化液中にビタミン
Eを5重量%以上含むことを特徴とする1又は2記載の
飲食物、
【0010】4.乳化剤が常温にて液体の乳化剤であ
り、これを植物ステロール油溶化液中に5重量%以上含
むことを特徴とする1〜3のいずれかに記載の飲食物、
【0011】5.炭素鎖数6〜12の中鎖脂肪酸のグリ
セリンエステルを0〜10重量%含有することを特徴と
する1〜4のいずれかに記載の飲食物、
【0012】6.油に可溶化状態にしてあるシトステロ
ールを含む植物ステロールを1〜50重量%含有する油
溶化液、
【0013】7.シトステロールを含む植物ステロール
にビタミンE及び乳化剤を添加して植物ステロールを油
に可溶化状態にしてあることを特徴とする4記載の油溶
化液、
【0014】8.前記シトステロールは天然の植物成分
より抽出したもので、単独又は他の植物ステロール成分
を含む組成物であることを特徴とする6又は7記載の油
溶化液、
【0015】9.植物ステロール油溶化液中にビタミン
Eを5重量%以上含むことを特徴とする6、7又は8記
載の油溶化液、
【0016】10.乳化剤が常温にて液体の乳化剤であ
り、これを植物ステロール油溶化液中に5重量%以上含
むことを特徴とする6〜9のいずれかに記載の油溶化
液、
【0017】11.ビタミンEと常温で液体の乳化剤で
脂肪酸組成中にオレイン酸或いはラウリン酸を単独或い
は合わせて60重量%以上含有する乳化剤を同時に用い
てあることを特徴とする6記載の油溶化液、
【0018】12.炭素鎖数6〜12の中鎖脂肪酸のグ
リセリンエステルを0〜10重量%含有することを特徴
とする6〜11のいずれかに記載の油溶化液、
【0019】13.シトステロールを含む植物ステロー
ルにビタミンE及び乳化剤を添加して植物ステロールを
油に可溶化状態にすることを特徴とする油溶化植物ステ
ロールの製造方法、により達成される。
【0020】上記課題を解決するために、本発明者は、
シトステロール等の植物ステロールを油溶化することで
シトステロールを安定化すると共に、人体への吸収がよ
い組成物を提供し、且つ各種食品に広く加工を容易にし
た。特に、本発明者らはシトステロールの油溶化に関し
て鋭意検討を行った結果、上記7、8及び9の油溶化液
を用いることにより、更にはビタミンEと常温で液体の
乳化剤を同時に用いることにより、従来より課題であっ
た安定で吸収のよい植物ステロールを調製できることを
見出した。更にMCT(炭素鎖数6〜12の中鎖脂肪酸
のグリセリンエステル、特にトリグリセライド)を加え
ることで上記組成物の流動性を向上させると共に、舌触
りも改良され、容易に食品に使用されることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。本発明で用いられるシトステロールは、植物性の
ステロールの一種であり、この植物ステロールは、植物
油の製造工場の脱臭工程より産出されるスカム等より分
離して得られる。
【0022】シトステロールはカンペステロールやスチ
グマステロールと共に植物の細胞膜を構成する植物性の
ステロールの一種であり、シトステロールは植物界に最
も多く含まれているステロールである。
【0023】ステロールの分類としては、動物性、植物
性、菌類性、海洋性等があるが、本発明ではシトステロ
ールを含む植物ステロールが有効である。シトステロー
ル以外の植物ステロールとしては、スチグマステロー
ル、カンペステロール、ブラシカステロール等が知られ
ている。シトステロールは植物界に最も多く含まれるス
テロールであり、植物種子油、植物体各部に広く存在し
ている。スチグマステロールは大豆、ヤシ、綿実等に、
カンペステロールは大豆、菜種、小麦等に、ブラシカス
テロールは菜種に多く含まれている。本発明に用いられ
るシトステロールは、分離単独品である必要はなく、上
記ステロールの混合物としても用いることができる。
【0024】本発明に用いられるビタミンEは、α、
β、γ、δ−トコフェロールのいずれの型でもよく、勿
論これらの混合物でも溶解性の効果に差はない。従って
ビタミンEの抽出起源による溶解性に差はない。
【0025】本発明に用いられる乳化剤は、常温で液体
の乳化剤であって、例えば、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、有機酸グリセリン脂肪酸エステル、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、しょ糖脂肪酸エステル等を単独或いは併用して用
いることができる。また、上記の乳化剤は蒸留等で高度
に精製されたものであることは必ずしも必要なく、反応
混合物であってもよい。
【0026】上記乳化剤の中でも、好適にはオレイン酸
を高濃度に含む乳化剤であって、例えば、オレイン酸モ
ノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、オレイン酸プ
ロピレングリコールが溶解性もよく、尚且つ流動性も向
上する。また、本発明に使用される乳化剤は植物ステロ
ールの持つワックス様の不快感のある舌触りの改良に寄
与し、容易に幅広く各種食品に使用することができる。
【0027】本発明に用いられるMCTとは、炭素鎖数
6〜12の中鎖脂肪酸のグリセリンエステルであり、コ
コナッツオイルに多く含まれる。植物ステロールは油の
中ではMCTに最も解け易く、植物ステロールを5重量
%濃度程度まで溶解させるが、好適にはトリカプリリン
(C10)の組成を持つMCTがよく、これは7重量%
濃度まで植物ステロールを溶解する。MCT単独では、
7重量%濃度程度の植物ステロールが溶解されるが、本
発明によるビタミンEと乳化剤を併用することで溶解性
は飛躍的に向上する。この時、MCTは0〜10重量%
の範囲で使用することができるが、好適には0〜5重量
%である。また、本発明におけるMCTの使用は、油溶
化液の流動性を向上させると共に、乳化剤と併用される
ことで舌触りの改良に極めて有効である。更にMCTは
ビタミンEの使用量低減化に役立ち産業的にMCTの使
用は大きな意味がある。
【0028】本発明では油溶化されたシトステロールを
含む植物ステロールは、油溶化液中1〜50重量%であ
り、15〜30重量%含む油溶化液が産業上、最も使用
し易い。
【0029】前述したように植物ステロールは溶解性が
低いため、コレステロール低下剤や前立腺肥大の改善薬
として用いられる時も、粉末或いは懸濁の状態で使用さ
れることが殆どである。胆汁酸ミセルへのステロールの
溶解は吸収に際して必須の条件であることを考えると、
本発明による油溶化した植物ステロールは粉末や懸濁状
態のものより、吸収され易くその薬理的効果がより期待
できる。
【0030】これらの油溶化した植物ステロールを含有
せしめる飲食物・食品としては、特に限定されるもので
はなく、ソフトカプセル、マイクロカプセル、調理用
油、ショートニング、ドレッシング、マーガリン、バタ
ー、チーズ、ヨーグルト、マヨネーズ、クッキー等を挙
げることができる。また、本発明にレシチンの如き結晶
調製剤、その他の添加剤を添加することもできる。
【0031】
【実施例】以下、種々の食品の製造の実施例について説
明する。 実施例1 下記の配合比で調製された油溶化物をゼラチン−グリセ
リンの被包剤により軟カプセルを調製した。 植物ステロール(リケステロール、理研ビタミン社製) 20重量% ビタミンE(SDC−RD−50、理研ビタミン社製) 50重量% プロピレングリコールモノオレート(リケマールPO−100、理研ビタミン 社製) 30重量%
【0032】実施例2 下記の配合比で油溶化物を調製する。 植物ステロール(リケステロール、理研ビタミン社製) 20重量% ビタミンE(SDC−RD−50、理研ビタミン社製) 45重量% 反応オレイン酸モノグリセライド(ポエムOL−200、理研ビタミン社製) 16重量% プロピレングリコールモノオレート(リケマールPO−100、理研ビタミン 社製) 15重量% MCT(アクターM−2、理研ビタミン社製) 5重量%
【0033】次に調製された油溶化物を用いて下記の配
合でドレッシングを作成した。 上記油溶化物 90g サラダ油 570g 洋酢 250g マスタード 1g 胡椒 1g レモン果汁 45g タマネギ汁 35g グルタミン酸Na 3g 食塩 5g
【0034】実施例3 実施例2において調製された油溶化物を用いて下記の配
合でマヨネーズを作成した。 上記油溶化物 90g サラダ油 646g 酢 120g 卵黄 100g ときがらし 20g グルタミン酸Na 2g 食塩 22g
【0035】実施例4 実施例2において調製された油溶化物を用いて下記の配
合でマーガリンを作成した。 上記油溶化物 300g 油(液体油+硬化油) 520g 水 148.5g 脱脂粉乳 15g 食塩 15g レシチン 1g フレーバー 0.49g β−カロチン 0.01g
【0036】実施例5 実施例4において作成されたマーガリンを用いて下記の
配合でクッキーを作成した。 実施例4のマーガリン 200g バター 100g 砂糖 180g 卵白 55g 薄力粉 461g 重曹 1g 食塩 3g
【0037】次に本発明の有効例を示す。前立腺肥大に
よる排尿障害の傾向を持つ男性(38〜74歳、平均5
9歳)の14名にシトステロールを30mg含有する実
施例1の油溶化物の軟カプセル2粒を1日に3回、毎食
後摂食してもらい3ケ月継続して、その前後に排尿時の
変化を表1に示す国際前立腺症状スコア(IPSS)に
従って自己診断してもらい、その結果を表2並びに図1
及び2に記載する。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表2並びに図1及び2から本発明によって
前立腺肥大による排尿障害の改善効果の有効性が確認さ
れた。
【0041】尚、実施例5のクッキーについても、実施
例1と同様の実験を行ったところ同等の効果が認められ
た。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、シトステロール等の植
物ステロールを油溶化することでシトステロールを安定
化すると共に、人体への吸収がよい組成物を提供し、且
つ各種食品に広く加工を容易にでき、前立腺肥大の改善
作用を有する油溶化液、飲食物及びその製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の結果を示す、各項目推移グラフ
【図2】同じく、IPSS推移を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 13/00 B01J 13/00 A // A23L 1/24 A23L 1/24 A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シトステロールを含む植物ステロールを含
    有する飲食物において、シトステロールを含む植物ステ
    ロールにビタミンE及び乳化剤を添加して植物ステロー
    ルを油に可溶化状態にしてあることを特徴とする飲食
    物。
  2. 【請求項2】前記シトステロールは天然の植物成分より
    抽出したもので、単独又は他の植物ステロール成分を含
    む組成物であることを特徴とする請求項1記載の飲食
    物。
  3. 【請求項3】植物ステロール油溶化液中にビタミンEを
    5重量%以上含むことを特徴とする請求項1又は2記載
    の飲食物。
  4. 【請求項4】乳化剤が常温にて液体の乳化剤であり、こ
    れを植物ステロール油溶化液中に5重量%以上含むこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の飲食物。
  5. 【請求項5】炭素鎖数6〜12の中鎖脂肪酸のグリセリ
    ンエステルを0〜10重量%含有することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の飲食物。
  6. 【請求項6】油に可溶化状態にしてあるシトステロール
    を含む植物ステロールを1〜50重量%含有する油溶化
    液。
  7. 【請求項7】シトステロールを含む植物ステロールにビ
    タミンE及び乳化剤を添加して植物ステロールを油に可
    溶化状態にしてあることを特徴とする請求項4記載の油
    溶化液。
  8. 【請求項8】前記シトステロールは天然の植物成分より
    抽出したもので、単独又は他の植物ステロール成分を含
    む組成物であることを特徴とする請求項6又は7記載の
    油溶化液。
  9. 【請求項9】植物ステロール油溶化液中にビタミンEを
    5重量%以上含むことを特徴とする請求項6、7又は8
    記載の油溶化液。
  10. 【請求項10】乳化剤が常温にて液体の乳化剤であり、
    これを植物ステロール油溶化液中に5重量%以上含むこ
    とを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の油溶化
    液。
  11. 【請求項11】ビタミンEと常温で液体の乳化剤で脂肪
    酸組成中にオレイン酸或いはラウリン酸を単独或いは合
    わせて60重量%以上含有する乳化剤を同時に用いてあ
    ることを特徴とする請求項6記載の油溶化液。
  12. 【請求項12】炭素鎖数6〜12の中鎖脂肪酸のグリセ
    リンエステルを0〜10重量%含有することを特徴とす
    る請求項6〜11のいずれかに記載の油溶化液。
  13. 【請求項13】シトステロールを含む植物ステロールに
    ビタミンE及び乳化剤を添加して植物ステロールを油に
    可溶化状態にすることを特徴とする油溶化植物ステロー
    ルの製造方法。
JP9309607A 1996-11-05 1997-10-24 植物ステロールを含有する油溶化液及び飲食物並びにその製造方法 Pending JPH10179086A (ja)

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