JPH10179197A - 隣接してアニーリングしたプローブの三重らせん形成を用いる核酸の同定方法 - Google Patents

隣接してアニーリングしたプローブの三重らせん形成を用いる核酸の同定方法

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JPH10179197A
JPH10179197A JP9349704A JP34970497A JPH10179197A JP H10179197 A JPH10179197 A JP H10179197A JP 9349704 A JP9349704 A JP 9349704A JP 34970497 A JP34970497 A JP 34970497A JP H10179197 A JPH10179197 A JP H10179197A
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Henrick Olm
オルム,ヘンリック
Michael Dr Naesby
ナエスビー,ミヒャエル
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    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6839Triple helix formation or other higher order conformations in hybridisation assays

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、小さい配列の特性である優れ
たミスマッチの識別性と、より長いヌクレオ塩基配列の
統計的特異性とを結び付けることによって、この問題を
回避する方法を提供することにある。 【解決手段】(a)配列A1に相補的な配列B1および
三重らせん構造に関与可能な配列B2を有する第1核酸
類似体B、および三重らせん構造に関与可能な配列C1
および配列A2に相補的な配列C2を有する第2核酸類
似体Cと核酸Aを接触させる工程、および(b)核酸
A、核酸類似体Bおよび核酸類似体Cを含む複合体の形
成を測定する工程を含む、隣接して結合した配列A1お
よび配列A2を有する核酸Aの同定方法、ならびに該同
定方法に用いる組成物および試薬キット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三重らせん構造の
形成に関与可能な少なくとも2つの隣接してアニーリン
グしたプローブを用いた核酸の同定方法、ならびに該核
酸および該プローブを含む組成物、ならびに該核酸およ
び該プローブの他にも第3プローブを含む組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】核酸分子の検出および定量は、いくつか
の診断技術において基礎的な要素を構成する。かかる技
術の本質的な面は、プローブ(核酸または核酸類似体)
の相補的な核酸配列に特異的にハイブリダイズする能力
である。ハイブリダイゼーションを起こすためにいくつ
かの標準的な条件は、塩濃度、温度等の点を合わせなけ
ればならないが、主要な決定因子は、2つのハイブリダ
イズする鎖のハイブリッドにおける完全にマッチしたヌ
クレオ塩基の数である。比較的短い長さ、例えば6〜1
0塩基対のハイブリッドでは、1つの塩基対のミスマッ
チが温度安定性の劇的な減少を生じ、1つの塩基対のミ
スマッチ(または欠失/挿入)により起きる安定性の相
対的な低下は、ハイブリッドの長さを増加させるにつれ
て徐々に小さくなる。
【0003】診断目的で、問題の遺伝子内または生物内
にしか存在せず、試料中に存在するかもしれないいかな
るバックグラウンド核酸には存在しないヌクレオ塩基の
配列を同定することが、しばしば望ましい。ヒトゲノム
のような典型的な試料中で統計的にユニークであるヌク
レオ塩基のいかなる配列について、配列の長さは、18
〜20塩基の範囲でなければならず、これは、一方、い
かなる主要な温度安定性の損失もなく、ミスマッチを適
応させる能力を促進するであろう。このように、より小
さなプローブは統計的にユニークでないという短所を有
し、一方、より長いプローブは、ハイブリッド全体の安
定性が有意には影響を受けないため、ミスマッチを識別
できないという短所を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小さ
い配列の特性である優れたミスマッチの識別性と、より
長いヌクレオ塩基配列の統計的特異性とを結び付けるこ
とによって、この問題を回避する方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、同定対象の核
酸に隣接して位置する比較的短い標的配列にハイブリダ
イズする2つの異なる核酸類似体を用いる。2つのプロ
ーブのそれぞれは、標的核酸に結合する配列に加えて、
相補的な核酸または核酸類似体と共に三重らせん構造を
形成可能な第2ヌクレオ塩基を含む。三重らせん形成
は、2つのプローブが正確に結合した時、つまり互いに
隣接しているときに非常に促進され、形成された複合体
は、同定対象の核酸上の結合した標的部位の存在の間接
的証拠となる。
【0006】本発明の主旨は、配列A1に相補的な配列
B1および三重らせん構造に関与可能な配列B2を有す
る第1核酸類似体B、三重らせん構造に関与可能な配列
C1(および好ましくは配列A2に相補的な配列C2)
を有する第2核酸類似体C、およびさらに好ましくはさ
らに他の(配列B2および配列C1と共に三重らせん形
成可能な配列D1、およびハイブリダイゼーションに有
用なさらなるヌクレオ塩基配列または当該分野において
公知のいかなる種類の標識を含むセグメントD2を有す
る)核酸または核酸類似体Dと核酸Aを接触させる工
程、ならびに核酸A、核酸類似体B、核酸類似体Cおよ
び好ましくは核酸または核酸類似体Dを含む複合体の形
成を測定する工程を含む、隣接して結合した配列A1お
よび配列A2を有する核酸Aの同定方法に関する。本発
明のさらなる要旨は、この複合体形成における中間産物
または可能な形成前プローブ化合物、および本発明の方
法において使用される試薬キットである。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、 (1) (a)配列A1に相補的な配列B1および三重
らせん構造に関与可能な配列B2を有する第1核酸類似
体B、ならびに三重らせん構造に関与可能な配列C1お
よび配列A2に相補的な配列C2を有する第2核酸類似
体Cと核酸Aを接触させる工程、ならびに(b)核酸
A、核酸類似体Bおよび核酸類似体Cを含む複合体の形
成を測定する工程を含む、隣接して結合した配列A1お
よび配列A2を有する核酸Aの同定方法、 (2) さらに、第1核酸類似体および第2核酸類似体
の配列B2および配列C1も含む三重らせん構造に関与
可能な配列D1を含む核酸または核酸類似体Dの使用、
ならびに核酸A、核酸類似体B、核酸類似体Cおよび核
酸または核酸類似体Dを含む該複合体の形成を測定する
工程からなる、前記(1)記載の同定方法、 (3) 核酸または核酸類似体DのセグメントD2が検
出できるように標識され、該複合体中の該標識を検出す
ることにより該複合体の形成が測定される、前記(2)
記載の同定方法、 (4) 核酸または核酸類似体DのセグメントD2が検
出できるように標識され、該核酸Aが固定できるように
標識され、固定された検出可能標識を検出することによ
り該複合体が測定される、前記(2)記載の同定方法、 (5) 核酸または核酸類似体DのセグメントD2が固
定できるように標識され、該核酸Aが検出できるように
標識され、固定された検出可能標識を検出することによ
り該複合体が測定される、前記(2)記載の同定方法、 (6) 核酸または核酸類似体DのセグメントD2が検
出できるように標識され、該核酸類似体Bまたは該核酸
類似体Cの1つが固定できるように標識され、固定され
た検出可能標識を検出することにより該複合体が測定さ
れる、前記(2)記載の同定方法、 (7) 核酸または核酸類似体DのセグメントD2が固
定できるように標識され、該核酸類似体Bまたは該核酸
類似体Cの1つが検出できるように標識され、固定され
た検出可能標識を検出することにより該複合体が測定さ
れる、前記(2)記載の同定方法、 (8) 該核酸類似体Bまたは該核酸類似体Cの1つが
固定できるように標識され、他の核酸類似体(該核酸類
似体Bまたは該核酸類似体C)が検出できるように標識
され、固定された検出可能標識を検出することにより該
複合体が測定される、前記(2)記載の同定方法、 (9) a)隣接して結合した配列A1および配列A2
を有する核酸A、 b)配列A1に相補的な配列B1および相補的な核酸ま
たは核酸類似体を含む三重らせん構造に関与可能な配列
B2を有する第1核酸類似体B、ならびに c)三重らせん構造に関与可能な配列C1および配列A
2に相補的な配列C2を有する第2核酸類似体C、を含
んでなる組成物、 (10) さらに、 d)第1核酸類似体の配列B2および第2核酸類似体の
配列C1を含む三重らせん構造に関与可能な配列D1を
含む、核酸または核酸類似体D、または e)第1核酸類似体の配列B2および第2核酸類似体の
配列C1を含む三重らせん構造に関与可能な配列D1、
ならびに塩基対形成により1以上の第2プローブを結合
可能な配列D2を含む核酸または核酸類似体D、を含有
してなる請求項9記載の組成物、 (11) a)配列D1を有する核酸または核酸類似体
D、 b)配列B1、および配列D1を含む三重らせん構造に
関与可能な配列B2を有する第1核酸類似体B、ならび
に c)配列D1を含む三重らせん構造に関与可能な配列C
1を有する第2核酸類似体C、を含んでなる組成物、 (12) 請求項9〜11いずれか記載の組成物の成分
B、成分Cおよび成分Dを、1以上の容器に含んでなる
核酸Aの測定用試薬キットに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において形成された複合体
の成分のそれぞれの少なくとも1つのセグメントは、ヌ
クレオ塩基配列により同定され、該ヌクレオ塩基を有し
ている。配列は、特異的であってもよく、非特異的であ
ってもよく、本発明の方法のセグメントまたは成分の使
用により測定される。ヌクレオ塩基は、A、C、G、T
およびUのような天然ヌクレオ塩基であってもよく、7
−デアザ−Gのような非天然塩基あってもよく、または
それらの混合物であってもよい。
【0009】「核酸類似体」という用語は、分子が起源
および非天然構造の骨格を含むことを意味する。非天然
骨格に加えて、核酸類似体の一部は、さらに天然核酸骨
格、つまり糖リン酸部分からなる骨格を含んでもよい。
核酸類似体が天然核酸中に存在するような糖リン酸部分
を含まない骨格を含むことが好ましい場合である。
【0010】核酸Aは、それぞれ、少なくとも5塩基の
長さであるヌクレオ塩基の2つの配列を含むいかなる分
子であってもよい。ヌクレオ塩基は、分子Aに含まれる
塩基の配列に相補的な塩基配列を含む核酸または核酸類
似体と塩基対形成することによって、分子が結合するこ
とができるような直線的な方法で、骨格に共有結合して
いることが好ましい。分子Aの例としては、RNA、D
NA等の核酸、またはその派生物、および核酸類似体が
ある。さらに、分子Aは、例えば、いかなる種類の標識
等の追加の分子部分を含んでいてもよい。
【0011】核酸Aの本質的な面は、隣接して結合した
配列A1および配列A2を有していることである。通
常、配列A1は、測定対象の核酸Aの必須部分であり、
それゆえ変更できない。本発明によれば、配列A1は変
更することができないので、核酸類似体Bの配列B1
(後述)は配列A1に相補的であるように選択され、こ
のように、配列A1は核酸類似体Bの配列B1との特異
的関係により定義される。配列A2は、同様に核酸類似
体Cの配列C2との関係により定義される。通常、配列
A2は変更することができないので、配列C2は配列A
2に相補的であるように選択される。本発明によると、
核酸の同定のためには、配列A1および配列A2は、明
白な同定に必要とされる特異性を有するように選択され
る。配列A1および配列A2は、核酸Aの同じ鎖上に位
置する。特異性は、測定の環境に依存するであろう。非
常に特異的な核酸Aを、他の核酸を含まないが、蛋白質
等の他の生物学的成分を含む試料で測定する必要がある
ならば、適当な配列A1および配列A2の広範囲の調査
は必要でない。しかしながら、試料中にさらに異なる核
酸種が存在するならば、配列A1および配列A2は、核
酸A以外のいかなる核酸上で互いに隣接して見られない
ように選択されるべきである。最も好ましくは、配列A
1および配列A2のいずれも核酸A以外のいかなる核酸
上にも発生すべきではない。好ましい態様において、核
酸A上の配列A1および配列A2間の鎖上に0〜5ヌク
レオ塩基が存在する。最も好ましくは、配列A1および
配列A2間にヌクレオ塩基がないか1つしか存在しな
い。配列A1および配列A2は、同じ長さを有していて
もよいし、長さが異なっていてもよく、好ましくは、互
いに6〜15塩基長である。
【0012】核酸A(分析対象核酸ともいう)の起源お
よび機能は、測定の目的により定義される。それは、ウ
イルスまたは細菌等の特定の感染因子の核酸であっても
よく、例えば癌または遺伝性遺伝子病等の疾患の傾向を
測定する等の配列が確認対象である、ゲノムの一部であ
ってもよい。核酸は、精製、単離または増幅等の前の調
製工程の対象物であったものでもよい。好ましくは、核
酸は細胞破片から分離されたものであり、核酸の特異的
または非特異的部分は、例えば、培養またはポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)により増幅されたものであっても
よい。それは、この分子の存在および/または量は、測
定および分析される予定の試料から発生した分子であっ
てもよく、それはそれ自身その他の分析対象物の測定に
用いられる予定のプローブまたはプローブユニットであ
ってもよい。さらに、核酸Aの量は、例えば、試料中の
分析対象物として核酸Aを測定方法においては知られて
いなくてもよく、または、例えば、核酸Aとは異なる第
2の分析対象物(例えば、蛋白質、抗体、ハプテン等)
を測定する労力の一部として試料に規定された量の核酸
Aが添加されているならば、核酸Aの量は、知られてい
てもよい。
【0013】第1核酸類似体Bは、配列A1に相補的な
配列B1および相補的な核酸を含む三重らせん構造に関
与可能な配列B2を含有すると定義される。このよう
に、ヌクレオ塩基配列B1は、核酸Aの配列A1に相補
的であるように選択され、配列の特異的選択は、核酸の
測定に必要な特異性に依存する。いくつかの場合では、
例えば、他の核酸に対する識別が必要とされない場合、
配列A1と100%同一である配列は必要とされないで
あろう。しかしながら、本発明によると、相補性は、2
つの鎖のヌクレオ塩基配列が少なくとも60%、より好
ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも
90%同一であることを意味する。最も好ましくは、配
列B1は、三重らせん形成ではなく二重らせん形成によ
り配列A1に結合するように選択される。通常、配列B
1は、4つの天然ヌクレオ塩基全てを含み、配列B1は
天然骨格を含んでもよい。しかしながら、配列B1が、
天然骨格を有する対応する配列よりも核酸Aに対して高
い親和性を有する骨格を含むことが好ましく、好ましく
は、配列B1はペプチド核酸からなる。配列B2は、相
補的な核酸を含む三重らせん構造に関与可能である。そ
れゆえ、三重らせん構造に関与可能なヌクレオ塩基のみ
が、この配列に含まれることが許容される。配列C1
は、配列および性質により選択される。
【0014】本発明は、さらに、配列C1および配列C
2を有する第2核酸類似体Cを必要とする。核酸類似体
Cは、その配列C2が核酸Aの異なる部分、すなわち配
列A2に結合しなければならない点で、核酸類似体Bと
異なる。それゆえ、配列C2は、配列A2に相補的であ
るように選択される。最も好ましい配列A1および配列
A2は、核酸Aにおいて重複しないが、前記定義のよう
に互いに隣接している。さらに、配列C2は、配列B1
のようにペプチド核酸であることが好ましい。配列C1
の配列は、相補的な核酸を含む三重らせん構造に関与可
能なように選択される。配列C1は、配列B2上の隣接
する塩基と少なくとも60%、好ましくは少なくとも8
0%、最も好ましくは少なくとも90%同一である配列
を有することが好ましい。配列C1および配列B2は、
5〜30塩基、好ましくは6〜20塩基の長さを有して
いてもよい。部分B1および部分B2ならびに部分C1
および部分C2は、直接結合することができるし、所望
の複合体の形成を妨げないいかなるリンカーまたはスペ
ーサーを含むことができる、特定の数の塩基または特定
の距離で分離されてもよい。特に、配列A1と配列A2
の間に0塩基を超える距離があるとき、部分B1と部分
B2および部分C1と部分C2の間に、それぞれ結合部
分を含むことが適している。
【0015】核酸または核酸類似体Dは、第1および第
2核酸類似体の配列B2および配列C1を含む三重らせ
ん構造に関与可能な配列D1を含む。それゆえ、この配
列は、三重らせん構造形成しやすいように、配列B2お
よび配列C1とワトソン−クリック塩基対およびフーグ
スティーン塩基対の両方を形成可能な塩基を含むように
設計される。3本鎖形成の条件は、他に記載する。ま
た、核酸または核酸類似体Dは、三重らせん構造形成に
関与しない、他の対(セグメントD2という)を含んで
もよく。これは、2次プローブの結合に利用可能な追加
のヌクレオ塩基配列であってもよく、例えば、ジゴキシ
ゲニン、ビオチン、蛍光またはルゼニウムビスピリジン
複合体等のいかなる検出可能または固定可能な標識部分
であってもよい。これらの部分は、直接検出してもよ
く、検出に好適な酵素結合抗体等の化合物とのさらなる
反応により可視化されてもよい。別法としては、固体支
持体上で、核酸または核酸類似体D自身あるいは核酸ま
たは核酸類似体Dを含む任意の複合体いずれかの捕捉体
に標識を用いてもよい。特別な例として、核酸または核
酸類似体Dは固体支持体に共有結合していてもよい。
【0016】本発明によると、プローブは、測定対象の
分子に対するいかなる種類の標識を結合させるのにも用
いられる存在である。この結合は、直接または間接であ
ってもよい。全分子にわたって1種類の骨格しか含まな
いプローブ分子B、プローブ分子Cおよびプローブ分子
D等のプローブ分子の使用は、これらのプローブ分子の
容易な合成という利点を有する。分子はその後の続く結
合工程の必要なしに、モノマーユニットから、全体にわ
たって容易に合成することができる。一方、例えば、セ
グメントが異なる骨格を含む場合、またはセグメントが
反対方向の場合、2つの異なるセグメントを結合するリ
ンカーを用いることが望ましい。次に、セグメントを独
立に合成し、次に続く工程においてそれらを結合させる
ことは有利である。
【0017】特に、セグメントが異なる骨格を含む場
合、核酸類似体のセグメントは独立に合成されてもよ
い。PNAの合成は、国際公開第92/20702号パ
ンフレットに記載され、一方、リボおよびデオキシリボ
ヌクレオチドの合成は、ホスポラミダイトを経る化学合
成からなる広範な方法、または特により長い配列におい
ては、例えば、鋳型依存ポリメラーゼ反応等の酵素を含
む方法により可能である。続く工程において、2つのセ
グメントはリンカーにより結合される。リンカーとして
は、アミノ酸残基、8−アミノ−ジオキサ−オクタン酸
(Ado、独国特許出願公開第3943522号明細
書)、またはヘキサメチレン等のいかなる分子ユニット
も含んでよい。別法として、末端基の1つがリン酸基
で、他のセグメントのものがアミノ基である場合、かか
るセグメントのキメラは、例えば、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾールの存在下、EDC等のカルボジイミドの
使用により直接製造され得る。PNAおよびDNAセグ
メントを含む核酸類似体の場合、好ましい結合方法は、
PNAセグメントの1つのアミノまたはカルボキシル基
を有するDNAセグメントのヒドロキシル基を結合させ
る(図1)。核酸および核酸類似体のセグメントを含む
分子は、国際公開第95/08556号パンフレットお
よび国際公開第95/14706号パンフレットに記載
されている。
【0018】三重らせん構造または3本鎖は、分子の三
本鎖からなり、各分子鎖は、塩基対形成可能なヌクレオ
塩基を含む。好ましくは、3つの鎖の間の結合の様式
は、ワトソン/クリック塩基対およびフーグスティーン
塩基対形成の両方を伴う。三重らせん構造の形成は、通
常、伴われる2つの鎖の第3の鎖に対する高程度の配列
相補性を必要とする。好ましい三重らせん構造において
は、鎖の2つはピリミジンヌクレオ塩基からなるが、、
一方、第3の鎖は、対応するプリンヌクレオ塩基からな
る。このように、三重らせん構造の各鎖は、好ましく
は、それぞれ少なくとも6つのプリンまたは6つのピリ
ミジンヌクレオ塩基の長さを有する。各プリン鎖は、同
一のプリン塩基または異なるプリン塩基の混合物のいず
れかからなり、類似の変異体はピリミジン鎖の中で許容
される。
【0019】ペプチド核酸(PNA)が核酸と3本鎖構
造を形成する能力を有することは、国際公開第95/0
1370号パンフレットに示されている。それゆえ、三
重らせんを形成する基準は、この特許出願から除く。P
NAおよびその合成は、国際公開第92/20702号
パンフレットおよび国際公開第94/25477号パン
フレットに開示されている。1つの態様において、PN
Aの骨格はエチルアミノグリシン部分の繰り返しユニッ
トからなり、ここでは、ヌクレオ塩基はグリシンアミノ
基に結合している。それゆえ、この定義におけるPNA
は、アミノ末端(NH2 )およびカルボン酸末端(−C
OOH)を含む。これらの末端は、他の部分の付加また
は基の脱落により修飾されてもよい。
【0020】本発明は、核酸Aの存在および/または量
の尺度として、核酸A、第1核酸類似体Bおよび第2核
酸類似体C間の複合体の形成を用いる。3つの成分間の
塩基対形成により形成されるこの複合体において、成分
は、特異的な定義された方法で結合しなければならな
い。例えば、核酸Aに結合したとき、セグメントB1お
よびセグメントC2の方向は、セグメントB2およびセ
グメントC1が三重らせん形成に共に関与可能であるよ
うでなければならない。2つのプローブ部分の正しい結
合のこの要求は、測定の特異性を高める。さらに、配列
B2および配列C1は直接核酸Aと塩基対形成せず、配
列B1および配列C2は互いに塩基対形成しないか、互
いに三重らせん形成により結合することが必要である。
セグメントB1およびセグメントC2は、分子Aの相互
に排他的なセグメントA1およびセグメントA2に結合
するように設計され、これらのセグメントは同じ分子の
セグメントB2およびセグメントC1と塩基対形成によ
り結合(分子内結合)すべきでない。核酸類似体Bおよ
び核酸類似体Cの配列のいずれもが、いかなる実質的程
度に、同じ試料中の他のいかなる核酸にも結合しないこ
とが多少好ましい。
【0021】セグメントB2およびセグメントC1を伴
う三重らせんの形成は、セグメントB2およびセグメン
トC1との3本鎖構造を形成可能な核酸または核酸類似
体Dを用いて測定することができる。こうして、核酸A
に間接的に結合するとき、核酸または核酸類似体Dは、
核酸Aの存在および/または量の尺度として用いる。分
子構造および組成に依存した、核酸または核酸類似体D
を測定する多くの方法がある。3本鎖形成に関与するセ
グメントD1に加えて、核酸または核酸類似体Dは、形
成された複合体を標識または固定するヌクレオ塩基配列
またはタグのいずれかを含んでもよいセグメントD2を
含んでもよい。核酸または核酸類似体Dは、反応混合物
に、または反応試薬の1つにいかなる時点で加えてもよ
い。
【0022】最初の態様において、成分A、成分Bおよ
び成分Cのインキュベーションの開始から、核酸または
核酸類似体Dは反応混合物に添加される。核酸または核
酸類似体Dの量は、成分A、成分Bおよび成分C間で形
成される複合体の期待される量を超えるように選ばれ
る。
【0023】第2の態様において、核酸または核酸類似
体Dは、核酸Aならびに核酸類似体Bおよび核酸類似体
Cの間で複合体の形成後に、反応混合物に添加する。核
酸A、核酸類似体Bおよび核酸類似体C間の複合体の形
成は、2本鎖形成に好ましい条件下で行なわれるが、核
酸または核酸類似体Dとの反応は、好ましくは、さらに
三重らせん複合体の形成に好ましい条件下で行なわれ
る。
【0024】核酸A、核酸類似体B、核酸類似体Cおよ
び核酸または核酸類似体Dの複合体における核酸または
核酸類似体Dの存在の測定は、当該分野において公知の
標識方法に類似して行なうことができる。測定は、好ま
しくは、既知の量の核酸Aを含む反応混合物に対して同
一の反応順序で行なうことによる系の較正を含む。
【0025】標識は、それ自身が固定可能もしくは検出
可能である部分、または追加の部分にカップリングする
ことにより固定され得る/検出され得る部分として、通
常公知である。標識の例としては、蛍光部分(例えば、
フルオレセインもしくはローダミン)、酵素(例えば、
ペルオキシダーゼもしくはホスファターゼ)、ハプテン
(例えば、ジゴキシゲニン)等の免疫活性基質、または
蛋白質結合タグ(例えば、ビオチン)等がある。
【0026】1つの態様において、核酸または核酸類似
体Dの測定は、核酸または核酸類似体DのセグメントD
2に相補的な配列を含む1以上の二次プローブ、および
標識を介する。二次プローブは、好ましくは、さらに反
応混合物に含まれる他の配列に相補的なヌクレオ塩基配
列を含まない。
【0027】2番目の態様において、核酸Dの測定は、
核酸Dの直接標識を介する。この態様において、セグメ
ントD2は、それ自身検出可能または固定可能標識であ
ってもよい。こうして、核酸または核酸類似体Dは、核
酸類似体Bおよび核酸類似体Cと共に三重らせん形成に
おいて、セグメントD1により、直接関与するプローブ
として働く。
【0028】複合体ABCDの測定は、他のフォーマッ
ト態様を経て作製され得る。例えば、インキュベーショ
ン後の成分の混合物は、電気泳動に付される。それによ
って、形成された複合体は、原料化合物から分離され、
異なる移動度の特性により識別され得る。原料化合物の
移動挙動を知るか、または/および核酸Aが存在するこ
とが知られる対照構成中の移動挙動を独立に測定するか
いずれかして、複合体を含むスポットを区別することが
できる。
【0029】他のより日常的な方法において、複合体A
BCDのいずれか1つの成分が検出できるように標識さ
れてもよいし、他の成分が固定できるように標識されて
もよい。この態様において、ハイブリダイゼーションの
条件は、4つの成分全部が発生するいかなる複合体形成
においても存在しなければならない方法で制御されなけ
ればならない。これは、各成分の適したヌクレオ塩基配
列の選択、および/または例えば温度、イオン強度等の
反応環境を制御することにより達成され得る。
【0030】本発明は、三重らせん構造の形成が強く結
合した高度に特異的な構造の形成を許容するという考え
を通常、利用する。本発明によると、単一の一般的な配
列D1を、セグメントD2に含まれる通常の一般の標
識、またはセグメントD2に結合している一般的もしく
は種特異的いずれかの2次プローブにより検出される多
数の異なる分析対象核酸A用に用いることができる。後
者の場合、2次プローブは、異なる標識を有する。別法
として、セグメントD1の配列は、異なるプローブBお
よびプローブCを伴う複合体を通じて、異なる分析対象
物Aの検出を許容するように変化させることができる。
また、この別法は、1度に1つの核酸Aのみを測定すべ
きならば一般的検出方法、または同時により多くの分析
対象核酸を測定すべきならば異なる検出方法のいずれか
と組み合わせることができる。第1のアプローチは、異
なる配列のプローブD分子を合成する必要がないという
利点を有するが、第2のアプローチは、特異的な要求に
対する反応をより適合させる可能性の利点を有する。以
下に、特に好ましい態様を記載する。
【0031】本発明の好ましいモードにおいて、目下分
析対象核酸と呼ぶ、測定対象の核酸は、好ましくは、例
えば、尿、唾液、血液またはそれらから得た液体(血清
もしくは血漿等)の体液由来の粗調製物において少なく
とも単離される。例えば、細胞中に含まれる場合等、核
酸が容易に入手できない場合、例えば、核酸を放出させ
るための細胞壁の溶解等の数段階の前調製工程が行なわ
れる。次に、測定対象の核酸またはその一部は、例え
ば、PCRを用いるなどして増幅されてもよい。増幅さ
れた分析対象物のセグメントは、後に用いられるセグメ
ントA1およびセグメントA2を含むべきである。in
vitro増幅技術が用いられる場合、標識モノヌク
レオシド三リン酸または標識プライマーの使用により、
固定可能または検出可能いずれかの標識を、これらの増
幅産物に取り込むことが可能で、該増幅産物は、その後
本発明の真の核酸Aとして用いられる。試料の適当な調
製後、少なくとも1本鎖の分析対象物A(または、本発
明の核酸Aと同等に作用する増幅産物)を、変性より入
手可能にする。もしあるにしても、核酸Aに用いられる
標識の種類に依存して、検出できるようにまたは固定で
きるようにいずれかが標識されてもよい核酸類似体B、
核酸類似体Cおよび核酸または類似体Dは、反応混合物
に添加される。本発明の2本鎖構造および3本鎖構造の
形成を好む条件下で、成分をインキュベートする。次
に、複合体をクラマトグラフィーもしくは電気泳動等
の、単一成分からの複合体の分離を許容する様々な技術
により直接検出してもよいし、または複合体を固体支持
体に固定してもよい。固定された場合、非結合成分およ
び反応混合物の他の構成成分は、固相に結合した複合体
から分離される。特に、過剰の検出可能な標識核酸また
は核酸類似体は、複合体から除去すべきである。次に、
結合した複合体を検出可能標識等で検出する。固相上の
複合体の存在は、元の分析対象核酸Aの存在の尺度であ
る。
【0032】本発明の主題である、好ましい組成物は、
隣接して結合した配列A1および配列A2を有する核酸
A、配列A1に相補的な配列B1および相補的な核酸ま
たは核酸類似体Dを含む三重らせん構造に関与可能な配
列B2を有する第1核酸類似体B、ならびに該相補的な
核酸または核酸類似体Dを含む三重らせん構造に関与可
能な配列C1および配列A2に相補的な配列C2を有す
る第2核酸類似体Cを含む。本発明の組成物は、好まし
くは該成分間で形成された複合体の型であり、各複合体
は各成分の1分子を含み、核酸類似体Bおよび核酸類似
体Cは二重らせん形成により核酸Aに結合し、三重らせ
ん形成により核酸または核酸類似体Dに結合している。
【0033】核酸または核酸類似体Dは、第1核酸類似
体の配列B2およびおよび第2核酸類似体の配列C1も
含む三重らせん構造に関与可能な配列を含む。この3本
鎖は、好ましくは配列D1により作られる。核酸または
核酸類似体Dは、さらに例えば配列D2等のセグメント
を含んでいてもよい。ここでABCDと呼ぶ、核酸A、
核酸類似体B、核酸類似体Cおよび核酸または核酸類似
体Dから形成される複合体は、核酸Aの測定または分析
方法の好ましい最終産物である。前記方法において与え
られる全ての特異的態様および定義は、組成物に適用さ
れる。
【0034】本発明のさらなる主題は、隣接して結合し
た配列A1および配列A2を有する核酸A、配列A1に
相補的な配列B1および相補的な核酸または核酸類似体
Dを含む三重らせん構造に関与可能な配列B2を有する
第1核酸類似体B、ならびに該相補的な核酸または核酸
類似体を含む三重らせん構造に関与可能な配列C1およ
び配列A2に相補的な配列C2を有する第2核酸類似体
Cを含む組成物である。組成物は、好ましくは、該成分
A、成分Bおよび成分C間で形成される複合体の型であ
り、各複合体は各成分の1分子を含み、核酸類似体Bお
よび核酸類似体Cは二重らせん形成により核酸Aに結合
している。それは、核酸Aの測定の間に形成された中間
産物としての好ましい使用を有する。
【0035】本発明のさらなる主題は、配列B1および
核酸または核酸類似体Dを含む三重らせん構造に関与可
能な配列B2を有する第1核酸類似体B、ならびに核酸
または核酸類似体Dを含む三重らせん構造に関与可能な
配列C1、および配列C2を有する第2核酸類似体Cを
含む組成物である。この組成物は、核酸Aの測定用多成
分プローブシステムとして用いることができ、ここで、
配列B1および配列C2は、核酸Aの配列A1および配
列A2に結合可能である。多成分複合体において、核酸
または核酸類似体D、核酸類似体Bおよび核酸類似体C
は、配列B2、配列C1および核酸または核酸類似体D
のセグメントD1により形成される三重らせん構造によ
り共に結合する。
【0036】本発明のさらなる主題は、1以上の容器
に、第1核酸類似体B、第2核酸類似体Cおよび核酸ま
たは核酸類似体Dを含む、核酸Aの測定用試薬キットで
ある。前記定義が適用される。本試薬キットは、前記方
法の成分を、全成分が別々の容器にある場合は特に、安
定な型で、保存するために用いることができる。2以上
の成分、特に核酸類似体Bおよび核酸類似体Cが共通の
容器にある場合、有利である。次に、より小さい容器が
必要で、本方法を行なうとき、ピペッティング工程の量
が減少される。
【0037】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定
されるものではない。
【0038】一般 PNAを、国際公開第92/20702号パンフレット
に従い合成する。適用可能であれば、PNAが保護さ
れ、固相上に存在する間に、修飾基を結合させる。固体
支持体の選択および続く固相からPNAを脱カップリン
グする方法のため、PNAは−COOH末端にアミド官
能基を有する。従って、この場合、C末端を−CONH
2 と表示する。アミノ末端は、−Hと表示する。DNA
オリゴヌクレオチドは、自動化合成機で化学的に合成さ
れる。
【0039】実施例(1) 3本鎖形成条件の分析 より高いpHでは、フーグスティーン塩基対形成は不可
能であるため、PNAプローブBおよびPNAプローブ
Cの3本鎖形成能を見積もるために、融点(Tm)をp
H5.0および9.5で測定した。全体で、所望のpH
の0.1Mリン酸緩衝液を含む1mlの溶液である、9
μM PNAおよび4.5μM DNAの溶液を、10
分間95℃に加温し、22℃で18時間ゆっくり冷やし
た。続いて、2mlの0.1Mリン酸緩衝液を添加し、
0.5℃/minで25℃から95℃に温度を上昇させ
ながら、光学密度を測定した。pH5.0で、合成核酸
Dとの、セグメントB2およびセグメントC1のTmは
62.6℃であったが、一方、pH9.5で、Tmは推
定できなかった。かかるpH依存性は、フーグスティー
ン塩基対形成がハイブリダイゼーション複合体の安定性
に有意に寄与すること、および3本鎖形成がpH9.5
で起きなかったことを示す。また、2本鎖形成は、pH
5.0で分析され、合成核酸Aとの、セグメントB1お
よびセグメントC2のTmは、それぞれ65.6℃およ
び64.6℃であった。
【0040】実施例(2) 合成オリゴマーの測定 複合体形成を見積もるために、図3に記載の組み合わせ
で、成分A、成分B、成分Cおよび成分Dを用いて、実
験をセットアップした。分析対象核酸Aとして、1pm
olの32P標識DNAオリゴヌクレオチド(配列番号:
1)を用いた。第一核酸類似体Bおよび第2核酸類似体
Cとして、10pmolの各PNA195およびPNA
286配列を用いた。成分Dとして、1pmolの32
標識DNAオロゴヌクレオチド(配列番号:2)を用い
た。 配列番号1: 5’−AAA−GAC−AAT−GGA
−TTA−CCT−ATA−ACT−GTA−GAC−
TCG−GCT−TGG−G−3’ PNA195:H−Lys−GAG−TCT−ACA−
GTT−Lys−TTC−TCC−TT−Lys−NH
2 PNA286:H−Lys−TTC−CTC−TT−L
ys−ATA−GGT−AAT−CCA−Lys−NH
2 配列番号2: 5’−TAG−TTG−TGA−CGT
−ACA−GAA−GGA−GAA
【0041】これらの成分を、下記を含む10μLの緩
衝液中でインキュベートした。 100mM NaCl;10mM NaH2 PO4
0.1mM EDTA;pH5.0
【0042】試料を95℃で5分間変性させ、続いて室
温(RT)で20分間インキュベーションを行なった。
負荷緩衝液(50%グリセロール)の添加後、試料を2
0%PAGEで分析した。
【0043】図4は、ゲルのオートラジオグラムを示
し、ここで、最も高分子量の化合物が明らかに図2に描
く産物であることが分かる。図4レーン1〜7に、放射
線標識されたDNA検出オリゴ(D)が、57相対移動
度(rM)に強いバンドとして、37rMにより弱いバ
ンドとして(オリゴヌクレオチド合成 副産物)見られ
る。また、放射線標識された分析対象DNAオリゴ
(A)は、レーン11に50.5rMに強いバンドとし
て見られ、また、レーン5〜10にも見られる。PNA
プローブ(B)およびPNAプローブ(C)は、単独
(レーン2および3)または組み合わせ(レーン4)い
ずれにおいてもDNA検出オリゴ(D)と安定複合体を
形成しない(即ち、ゲルに入らない)。しかしながら、
それらはDNA分析対象(A)と複合体を形成し、3
1.5rM(レーン5)および36rM(レーン6)ま
で、それぞれゲルに入る。これらのバンドは、レーン9
および10のバンド(それぞれ、1つのPNAを含む分
析対象(A))に対応し、そのことは、レーン5および
6に存在する検出プローブ(D)が、レーン9および1
0に見られるハイブリッド(A/B、またはA/C)の
いずれかと複合体を形成しないことを示す。両PNAプ
ローブ(BおよびC)が分析対象(A)にハイブリダイ
ズするときのみ(レーン8の22rMに見られる)、そ
れらはレーン7の14rMに見られ得るように検出プロ
ーブ(D)と安定複合体を形成する。それゆえ、4つの
成分A、成分B、成分Cおよび成分Dを含むこの複合体
の形成は、分析対象Aの特異的な証明である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、小さい配列の特性であ
る優れたミスマッチの識別性と、より長いヌクレオ塩基
配列の統計的特異性とを結び付けることによって、小さ
なプローブは統計的にユニークでないという問題点およ
び、長いプローブはミスマッチを識別できないという問
題点が同時に解消される。
【0045】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:40 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(オリゴデオキシリボヌクレオチ
ド) 配列: AAAGACAATG GATTACCTAT AACTGTAGAC TCGGCTTGGG 40
【0046】配列番号:2 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(オリゴデオキシリボヌクレオチ
ド) 配列: TAGTTGTGAC GTACAGAAGG AGAA 24
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、好ましい逆平行モードでDNAに結合
している例示のペプチド核酸(PNA)の構造を概略的
に示した図である。
【図2】図2は、セグメントA1およびセグメントA2
を含む核酸A、セグメントB1およびセグメントB2を
含む第1核酸類似体B、ならびにセグメントC1および
セグメントC2を含む第2核酸類似体Cの配置を概略的
に示した図であり、ここで、セグメントB2およびセグ
メントC1は、核酸または核酸類似体DのセグメントD
1と共に3本鎖構造に関与している。セグメントD2
は、例えば、検出もしくは固定に用いてもよく、または
存在しなくてもよい。この複合体は、本発明の組成物に
おいて、核酸Aの測定方法の結果であってもよい。
【図3】図3は、成分A、成分B、成分Cおよび成分D
の可能な組み合わせ、ならびに理論的に形成された複合
体を示した図である。
【図4】図4は、PAGEで泳動した、図3に示された
成分のオートラジオグラムを示す電気泳動の写真であ
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)配列A1に相補的な配列B1およ
    び三重らせん構造に関与可能な配列B2を有する第1核
    酸類似体B、ならびに三重らせん構造に関与可能な配列
    C1および配列A2に相補的な配列C2を有する第2核
    酸類似体Cと核酸Aを接触させる工程、ならびに(b)
    核酸A、核酸類似体Bおよび核酸類似体Cを含む複合体
    の形成を測定する工程を含む、隣接して結合した配列A
    1および配列A2を有する核酸Aの同定方法。
  2. 【請求項2】 さらに、第1核酸類似体および第2核酸
    類似体の配列B2および配列C1をも含む三重らせん構
    造に関与可能な配列D1を含む核酸または核酸類似体D
    の使用、ならびに核酸A、核酸類似体B、核酸類似体C
    および核酸または核酸類似体Dを含む複合体の形成を測
    定する工程からなる、請求項1記載の同定方法。
  3. 【請求項3】 核酸または核酸類似体DのセグメントD
    2が検出できるように標識され、該複合体中の該標識を
    検出することにより該複合体の形成が測定される、請求
    項2記載の同定方法。
  4. 【請求項4】 核酸または核酸類似体DのセグメントD
    2が検出できるように標識され、該核酸Aが固定できる
    ように標識され、固定された検出可能標識を検出するこ
    とにより該複合体が測定される、請求項2記載の同定方
    法。
  5. 【請求項5】 核酸または核酸類似体DのセグメントD
    2が固定できるように標識され、該核酸Aが検出できる
    ように標識され、固定された検出可能標識を検出するこ
    とにより該複合体が測定される、請求項2記載の同定方
    法。
  6. 【請求項6】 核酸または核酸類似体DのセグメントD
    2が検出できるように標識され、該核酸類似体Bまたは
    該核酸類似体Cの1つが固定できるように標識され、固
    定された検出可能標識を検出することにより該複合体が
    測定される、請求項2記載の同定方法。
  7. 【請求項7】 核酸または核酸類似体DのセグメントD
    2が固定できるように標識され、該核酸類似体Bまたは
    該核酸類似体Cの1つが検出できるように標識され、固
    定された検出可能標識を検出することにより該複合体が
    測定される、請求項2記載の同定方法。
  8. 【請求項8】 該核酸類似体Bまたは該核酸類似体Cの
    1つが固定できるように標識され、他の核酸類似体(該
    核酸類似体Cまたは該核酸類似体B)が検出できるよう
    に標識され、固定された検出可能標識を検出することに
    より該複合体が測定される、請求項2記載の同定方法。
  9. 【請求項9】 a)隣接して結合した配列A1および配
    列A2を有する核酸A、 b)配列A1に相補的な配列B1および相補的な核酸ま
    たは核酸類似体を含む三重らせん構造に関与可能な配列
    B2を有する第1核酸類似体B、ならびに c)三重らせん構造に関与可能な配列C1および配列A
    2に相補的な配列C2を有する第2核酸類似体C、を含
    んでなる組成物。
  10. 【請求項10】 さらに、 d)第1核酸類似体の配列B2および第2核酸類似体の
    配列C1を含む三重らせん構造に関与可能な配列D1を
    含む、核酸または核酸類似体D、または e)第1核酸類似体の配列B2および第2核酸類似体の
    配列C1を含む三重らせん構造に関与可能な配列D1、
    ならびに塩基対形成により1以上の第2プローブと結合
    可能な配列D2を含む核酸または核酸類似体D、を含有
    してなる請求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 a)配列D1を有する核酸または核酸
    類似体D、 b)配列B1、および配列D1を含む三重らせん構造に
    関与可能な配列B2を有する第1核酸類似体B、ならび
    に c)配列D1を含む三重らせん構造に関与可能な配列C
    1を有する第2核酸類似体C、を含んでなる組成物。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11いずれか記載の組成物
    の成分B、成分Cおよび成分Dを、1以上の容器に含ん
    でなる核酸Aの測定用試薬キット。
JP9349704A 1996-12-21 1997-12-18 隣接してアニーリングしたプローブの三重らせん形成を用いる核酸の同定方法 Withdrawn JPH10179197A (ja)

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