JPH1017A - 育苗シート及びその育苗シートを用いた育苗方法 - Google Patents
育苗シート及びその育苗シートを用いた育苗方法Info
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- JPH1017A JPH1017A JP8174416A JP17441696A JPH1017A JP H1017 A JPH1017 A JP H1017A JP 8174416 A JP8174416 A JP 8174416A JP 17441696 A JP17441696 A JP 17441696A JP H1017 A JPH1017 A JP H1017A
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Abstract
な強度を併せ持ち、たとえマット形成が不良でも田植機
への装着を可能とし、また、乳苗育苗にも対応できるな
ど、育苗作業における作業性改善及び効率向上を図り得
る育苗シートとその育苗シートを用いた合理的かつ効率
的な育苗方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明に係る育苗シートは、化学処理を
受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されていない
セルロース系繊維を50〜90重量%含有する親水化処
理シートであって、該シートの厚さが0.8〜5mm、
密度が0.1〜0.5g/cm3 であり、かつ20℃の
蒸留水に5分間浸漬後の該シートの繊維配向方向及びこ
れと直角をなす方向について測定して両者の平均を求め
た湿潤引張強度(JIS P−8113に基づく測定)
及び湿潤裂断長(JIS P−8113に基づく測定)
のそれぞれは該湿潤引張強度が0.2〜1.0kg/1
5mm幅で、該湿潤裂断長が0.02〜0.1kmのも
のである。
Description
使用される育苗シート及びその育苗シートを用いた育苗
方法に関し、さらに詳しくは優れた植物育成適性と十分
な強度を併せ持ち、育苗作業の改善及び効率向上を図る
ことのできる育苗シート及びその育苗シートを用いた合
理的かつ効率的な育苗方法に関する。
を床土として入れ、灌水した後、播種し、覆土し、出
芽、緑化し、稚苗段階で田植機によって本田に移植する
のが一般的な方法である。
最もトラブルの発生しやすいのが苗を植え根張りをさせ
たマットを育苗箱から取り上げ田植機に装着する作業で
ある。根張りが不十分で、マット形成が不良となると、
マットを取り上げる際にマットが形くずれしたり、ばら
けたりして作業が困難となる。
の品質不良、灌水量、育苗室温度などの育苗条件管理の
不適あるいは気温、日照量などの気候条件等の影響が考
えられる。また、一般農家では兼業農家が多く人手不足
等のため、あまりきめ細かい育苗条件管理ができない場
面が多いことも一因である。一方、育苗センターでは多
量の育苗を行うため、一般に育苗設備が整っていて育苗
条件を管理する上では有利である。しかし、多数の農家
の育苗を代行するため、万が一マット形成不良等が発生
した場合には責任問題となり、事態は深刻である。ま
た、育苗センターでは多量の育苗を処理するために、ロ
ーテーションを組み計画的に対応する都合上、気温や日
照量がまだ必ずしも好適条件とならない時期から育苗を
開始しなければならなかったり、できるだけ育苗期間を
短縮して育苗ローテーションをはやくすることで育苗効
率を上げ生産性の向上を図る必要があり、乳苗育苗が指
向されつつある。
約1/3に短縮できる。播種量を20〜50%程度増
量できる。本田単位面積当りの育苗箱数が少なくて済
む。育苗ローテーションが効率化できる。結果的に
低コストとすることができる。といった利点を有する。
しかし、培土を床土とする育苗では、乳苗段階において
は根張りが少なくマット形成が不十分でばらけてしまい
田植機に装着することができない。近年、繊維素系ある
いは無機繊維系の各種合成培地マットが開発されている
が、かかる合成培地マットは根の食い込みを良くし根上
りを防止するために、ごく少量のバインダーによる乾式
法により製造されるものがほとんどであり、低密度で、
かつ強度も著しく弱く、マット補強という機能を十分に
発現できるものは見あたらない。一部に乳苗育苗に供さ
れているものもあるが、マット補強力は十分とは言い難
く、乳苗育苗における田植機装着作業性も必ずしも良好
ではない。
間接合が強くなりやすく、根の貫通できるようなマット
を得ることは困難なためほとんどなかったが、先般、本
発明者は特定の高吸水性樹脂を繊維間隙に均一に散在せ
しめ、吸水時に該高吸水性樹脂が吸水膨張して繊維間結
合を破断または弛緩するようにすることにより根の貫通
適性を確保できることを提案した。しかし、吸水膨張し
た状態の高吸水性樹脂を含有する原料スラリーによる抄
造は、抄造網に吸水膨張状態の高吸水性樹脂が付着しや
すいなど製造工程上の問題が発生することがあるととも
に、吸水時のシートはきわめて弱くなり、場合によって
はマット補強力が不足することもある。また、培土を床
土として使用する育苗方法に慣れたユーザーにとって、
床土を使わない合成培土マットによる育苗は技術的に飛
躍があり、容易には受け入れにくいこともあって、今の
ところ、合成培地マットによる育苗の普及率はきわめて
低いのが現状である。
る田植機への装着時の支障を解消でき、また、乳苗育苗
にも安心して対応できるような育苗資材あるいは育苗方
法の出現が強く求められていた。本発明は上記課題を解
決するためになされたもので、優れた植物育成適性と十
分な強度を併せ持ち、たとえマット形成が不良でも田植
機への装着を可能とし、また、乳苗育苗にも対応できる
など、育苗作業における作業性改善及び効率向上を図り
得る育苗シートとその育苗シートを用いた合理的かつ効
率的な育苗方法を提供することを目的とするものであ
る。
最も合理的かつ効果的に解決するため熟慮のすえ、特に
バインダーを使わずとも繊維間結合(水素結合)という
結合力によりシート形成できるセルロース系繊維による
湿式抄造の利点を活かしつつ、根が貫通できるように、
その繊維間結合を可能な限り弱めるにはどうすればよい
かという観点から、化学処理を受けておらず、かつ実質
的にフィブリル化されていないセルロース系繊維の検討
を進めた。かかるセルロース系繊維はほとんど繊維間結
合力を有さないか有しても非常に繊維間結合力が弱いも
のであるため、抄造性が悪く通常それ単体で抄造できる
ものではなく、薬品処理による解質あるいは叩解等を施
して、ある程度の繊維間結合力を付与せしめてからでな
いと抄造には適用されないものである。
造には不向きな素材をできるだけそのままの形態で用い
て抄造する技術を指向して検討を重ねた結果、化学処理
を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されていな
いセルロース系繊維を高含有するシートを形成せしめ、
厚さ及び密度を所定範囲とし、さらに親水化処理を施
し、所定の湿潤条件下の湿潤引張強度と湿潤裂断長を特
定範囲とすることにより、育苗時に、床土の下敷きとし
て利用した場合に、根の貫通適性とマット補強という相
反する機能を両立できること、すなわち、かかる方法で
育苗すれば、根の貫通性が良好であると同時に、田植機
への装着時に、たとえ根張りが少なくマット形成が不良
でも下敷シートの補強効果によって支障なく作業できる
こと、さらに、乳苗段階での田植機への装着も可能なら
しめ得ることをつきとめ本発明を完成した。
学処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化され
ていないセルロース系繊維を50〜90重量%含有する
親水化処理シートであって、該シートの厚さが0.8〜
5mm、密度が0.1〜0.5g/cm3 であり、かつ
20℃の蒸留水に5分間浸漬後の該シートの繊維配向方
向及びこれと直角をなす方向について測定して両者の平
均を求めた湿潤引張強度(JIS P−8113に基づ
く測定)及び湿潤裂断長(JIS P−8113に基づ
く測定)のそれぞれは該湿潤引張強度が0.2〜1.0
kg/15mm幅で、該湿潤裂断長が0.02〜0.1
kmであるものである。
けておらず、かつ実質的にフィブリル化されていないセ
ルロース系繊維を50〜90重量%好ましくは60〜8
0重量%含有しなければならない。該含有率が50重量
%未満では根の貫通に支障が出て根上りを発生しやすく
なる。反対に90重量%を超えた場合は、抄造性が悪化
するとともに、得られるシートの強度が弱過ぎ十分なマ
ット補強効果を得ることができない。化学処理を受けて
おらず、かつ実質的にフィブリル化されていないセルロ
ース系繊維としては木材粉砕物、木毛、木粉及び木材屑
や木片を繊維化した木質系繊維化物等の各種木材繊維あ
るいは機械パルプのごとき化学処理を受けていない木材
パルプ等を使用できる。
定のシート強度を得るために、上記した化学処理を受け
ておらず、かつ実質的にフィブリル化されていないセル
ロース系繊維以外のセルロース系繊維を併用するのが望
ましい。かかるセルロース系繊維としては、針葉樹系あ
るいは広葉樹系の化学パルプ、セミケミカルパルプ等の
木材パルプあるいは各種古紙、バガス、ワラ、リンター
などの中から選ばれる1種類もしくは2種類以上を併用
して使用することができる。かかるセルロース系繊維の
本発明に係る育苗シート中における含有率は5〜40重
量%とするのが好ましい。該含有率が5重量%未満では
所定のシート強度が得られないことがあり得る。反対に
40重量%を超えた場合は、シート強度が強くなり過
ぎ、根の貫通性に支障が出て根上りを生ずることがあり
得る。
mm好ましくは1.5〜3mmでなければならない。該
厚さが1mm未満では強度が不足し、十分なマット補強
効果を得ることができない。反対に5mmを超えた場合
は、根の貫通性に支障が出て根上りを生じやすくなる。
本発明の育苗シートの密度は、0.1〜0.5g/cm
3 好ましくは0.15〜0.4g/cm3 でなければな
らない。該密度が0.1g/cm3 未満ではシート強度
が弱すぎ十分な効果が得られない。反対に0.5g/c
m3 を超えた場合は、根の食い込みが悪化し、根上りを
生じやすくなる。
ければならない。本発明の育苗シートは化学処理を受け
ておらず、かつ実質的にフィブリル化されていないセル
ロース系繊維を高含有しているため、親水化処理を施さ
ないと育苗シートとして必要な吸水性を確保することが
できない。親水化処理は特に限定するものではなく、ス
ルホン酸型、カルボン酸型、りん酸エステル型、硫酸エ
ステル型、第四級アンモニウム塩型等の各種界面活性剤
あるいは高級アルコール類、多価アルコール類、シリコ
ン系親水化剤、PVA系親水化剤などの親水性付与剤を
内添したり含浸もしくは塗布するなどすればよい。ま
た、かかる親水性付与剤の添加量は特に限定されるもの
ではないが、重要なことはシートの湿潤引張強度と湿潤
裂断長が本発明で特定する範囲内となるような添加量と
する必要がある。
5分間浸漬した後に、JIS P−8113に基づいて
測定した湿潤引張強度は、繊維配向方向及びこれと直角
をなす方向の平均で0.2〜1.0kg/15mm幅、
好ましくは0.3〜0.7kg/15mm幅でなければ
ならない。また、該湿潤引張強度から求めた湿潤裂断長
は0.02〜0.1km、好ましくは0.03〜0.0
7kmでなければならない。前記した湿潤引張強度が
0.2kg/15mm幅未満もしくは前記した湿潤裂断
長が0.02km未満のときは、十分なマット補強効果
が得られず、根張りの少ない時にマットを取り上げる際
に育苗シートが破断するなどの支障を来しやすい。反対
に前記した湿潤引張強度が1.0kg/15mm幅を超
えるもしくは前記した湿潤裂断長が0.1kmを超える
場合は、根の食い込みが悪化し、根上りを生じやすくな
る。
学処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化され
ていないセルロース系繊維を高含有せしめ、親水化処理
を施し、かつ厚さ、密度、湿潤引張強度及び湿潤裂断長
をそれぞれ所定範囲とすることにより、根の貫通適性と
マット補強力を併せ持たせたものであるが、クレー、タ
ルクなどの無機填料あるいはロックウール繊維、ガラス
繊維、セラミック繊維などの無機繊維を配合することに
より、さらに繊維間結合を弱めて根の貫通性を向上せし
めることができる。また、必要に応じて各種合成樹脂ラ
テックス等のバインダーの類を配合してもよいが、この
場合、根の貫通性等を阻害しないようにその添加量をご
く少量に抑えるべきことは当然である。さらに、必要に
応じて、硫安、塩安、尿素等の窒素肥料、あるいは硫酸
カリ、塩化カリ等のカリ肥料もしくは過リン酸石灰、リ
ン安等のリン酸肥料などを配合したり、硫酸、クエン
酸、フミン酸、ニトロフミン酸、ピートモス等のPH調
整剤及び防カビ剤等を配合してもよい。なお、湿式抄造
で内添により肥料を配合する場合、水に溶けにくい粉体
状の緩効性肥料を用いるのがより効果的である。
成形によってもよいが、湿式抄造によるのがより好まし
い。乾式成形の場合、十分なマット補強効果を発現する
に足るシート強度を得るには、各種合成樹脂ラテックス
等のバインダーの類を相応量配合することが不可欠とな
り、根の貫通適性とマット補強力とを両立させることが
かなり難しくなる場合があり得る。これに対し、湿式抄
造の場合、必ずしも前記したバインダーの類を使わなく
とも、抄造過程で成生するセルロース系繊維同志の水素
結合による繊維間結合でもって、十分なマット補強効果
を発現するに足るシート強度を得ることができるので、
根の貫通適性とマット補強力とを両立させることができ
る。
ートを製造する場合について、さらに説明する。すなわ
ち、本発明の育苗シートを湿式抄造により製造するに
は、化学処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル
化されていないセルロース系繊維を所定量含有する原料
スラリーを調成し通常の抄造法により抄造すればよい。
そして、前記した各種親水性付与剤を原料スラリー中に
内添するか、シートを形成せしめてから含浸もしくは塗
布するなどして親水化処理を施せばよい。また、必要に
応じて叩解処理を施してもよいが、原料スラリー中の化
学処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化され
ていないセルロース系繊維をかかる状態に維持し、繊維
間結合力を発現しにくい状態を保たねばならない。従っ
て、実質的にフィブリル化の起こらないごく弱い条件で
叩解するか化学処理を受けておらず、かつ実質的にフィ
ブリル化されていないセルロース系繊維の処理を別経路
とし、かかるセルロース系繊維は叩解しないで使用する
等の工夫が必要である。抄造については、通常の長網、
円網あるいは傾斜網等の抄造網上に原料スラリーを供給
し、濾過、脱水した後、圧搾・乾燥すればよい。また、
必要に応じて各種コンビネーション網や多槽円網あるい
は各種ラミネーターなどにより、紙層を2層以上重ね合
わせてもよい。なお、圧搾条件はできるだけ弱くして、
紙層を極力かさ高にした方が本発明の育苗シートとして
は好適なものを得やすい。
ておらず、かつ実質的にフィブリル化されていないセル
ロース系繊維を50〜90重量%含有するシートであっ
て、厚さが0.8〜5mm、密度が0.1〜0.5g/
cm3 で、親水化処理が施され、20℃の蒸留水中に5
分間浸漬した後の該シートの繊維配向方向及びこれと直
角をなす方向について測定して両者の平均を求めた湿潤
引張強度(JIS P−8113に基づく測定)及び湿
潤裂断長(JIS P−8113に基づく測定)のそれ
ぞれは該湿潤引張強度が0.2〜1.0kg/15mm
幅で、該湿潤裂断長が0.02〜0.1kmであるシー
トを育苗箱に敷き、該シートの上に培土を床土として入
れるかもしくは合成培地を置き灌水した後に播種し、覆
土し、出芽、緑化し、乳苗段階あるいは稚苗段階におい
て本田に移植するものである。
は、減菌した土壌に肥料を配合し、PH調整して農家が
自前で調整した培土材等の通常の育苗で使用される培土
資材を使用することができる。床土量は通常の培土のみ
を用いる場合に比べ20〜40%程度少なくてよい。す
なわち、本発明に係る育苗方法では、本発明に係る厚さ
0.8〜5mmの育苗シートを下敷とするため、該育苗
シートも床土の一部を構成することになり、該育苗シー
トの上に入れる床土量は通常より20〜40%削減でき
る。
育苗シートを下敷にして、市販の土壌系資材を通常の場
合より20〜40%程度少ない量入れて床土とした場合
でも問題なく育苗できるが、肥料不足が心配される場合
は、育苗シートに所要量の肥料を含有せしめるか、床土
の肥料量を所望量増加せしめるかあるいは追肥するなど
すればよい。灌水は下敷した育苗シートが十分に湿潤す
るよう十分に(育苗箱当り約1リットル)与えるのが望
ましい。播種量は育苗箱当り、稚苗育苗の場合160〜
180g(乾籾)、乳苗育苗の場合200〜250g
(乾籾)とするのが望ましい。覆土、出芽、緑化は常法
によればよく、乳苗育苗の場合は5〜7日の育苗期間
で、また、稚苗育苗の場合は約3週間の育苗期間で本田
への移植ができる。本田への移植も常法に従えばよい。
田植機装着時のマット補強という今まで両立が困難であ
った機能を併せ持たせることができた点にある。本発明
の育苗シートの、根の貫通適性とマット補強力の発現機
構の詳細については未だ不明であるが、以下において、
本発明者が考察している内容を記す。まず、根の貫通適
性の発現について考察する。本発明の育苗シートは、化
学処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化され
ていないセルロース系繊維を高含有しているのでシート
を構成する繊維同志の繊維間結合はかなり弱い。加え
て、本発明の育苗シートは密度が0.1〜0.5g/c
m3 と非常にかさ高で、かつ親水化処理が施されてい
る。従って、育苗箱に本発明に係る育苗シートを敷き、
該育苗シートの上に培土を床土として入れた後に十分に
灌水した場合、この灌水は培土を通過して育苗シートに
到達すると速やかに育苗シートに吸収される。
水するとともにその強度は一段と低下する。本発明の育
苗シートの湿潤裂断長は0.02〜0.1kmであり、
これは通常の木材パルプによるシートの最も弱いレベル
のものと比べてもさらにその数分の1から1/10程度
ときわめて弱い強度である。このように、湿潤時にきわ
めて強度が低下する。すなわち、繊維間結合がきわめて
弱くなるため、培土層を進んできた根は0.8〜5mm
厚の本発明に係る育苗シート中の繊維間結合を押し分け
て食い込み、貫通することができる。
する。上述したように、本発明の育苗シートの湿潤裂断
長はきわめて弱く、このために根が貫通できるのである
が、本発明の育苗シートは0.8〜5mmの厚さを有す
るのでシートの湿潤引張強度は0.2〜1.0kg/1
5mm幅である。この0.2〜1.0kg/15mm幅
という湿潤引張強度についてさらに考察する。比較のた
めに、ここで市販の床土の下敷用育苗シートと床土代替
用合成培地マットの強度について述べる。後述するよう
に(比較例7、8)、たとえば、市販の床土の下敷用の
高吸水性樹脂担持パルプ系育苗シートについて見ると、
常態での引張強度は0.444kg/15mm幅であ
り、20℃蒸留水5分浸漬引張強度はシートがくずれて
しまって測定不能であり事実上強度なしである。従っ
て、実際に床土の下敷として使用し、通常の育苗条件で
湿潤している状態ではシート強度がほとんどなくなりマ
ット補強力はないものと考えられる。
成培地マットについて同様にシート強度を測定すると、
常態での引張強度は0.204kg/15mm幅であ
り、20℃蒸留水5分浸漬後の引張強度は0.088k
g/15mm幅である。従って、本発明の育苗シートの
20℃蒸留水5分浸漬後の引張強度0.2〜1.0kg
/15mm幅は厚さ18mmもある無機繊維系合成培地
マットのそれの2.3〜11.4倍も強いのである。よ
って、この優れた湿潤引張強度により、本発明の育苗シ
ートに固有なマット補強力が発現し、たとえ根張りが少
なく、マット形成が不良でも、本発明に係る育苗マット
が下支えになってマットを補強するため、支障なく田植
機に装着でき、また、乳苗段階においても全く支障なく
田植機に装着できるというきわめて有益な特性が発現す
るのである。
に具体的に説明する。本実施例中各項目の測定は次の方
法によった。 シートの厚さ:JIS P−8118 シートの密度:JIS P−8118 シートの引張強度:JIS P−8113(ただ
し、繊維配向方向とこれと直角をなす方向について測定
し、両者の平均を求めた。) シートの裂断長:上記シートの厚さ、シートの
密度及びシートの引張強度より で求めた。 シートの湿潤引張強度:20℃蒸留水5分浸漬後に
JIS P−8113によって測定した(ただし、繊維
配向方向及びこれと直角をなす方向について測定し、両
者の平均を求めた。)。 シートの湿潤裂断長:上記シートの厚さ、シー
トの密度及びシートの湿潤引張強度より で求めた。
装着作業性1、稚苗時マットの田植機装着作業性1:水
稲用育苗箱中に25cm×20cmの面積となるように
木枠で囲いを設け、該囲いの中にシートを敷き、該シー
トの上に市販の培土を床土として入れ十分に灌水した
後、水稲催芽籾65gを播種し、次いで0.3リットル
の覆土を行い、常法に順じて出芽、緑化し、根上りの発
生状況を観察するとともに、シート裏面からの根の貫通
状況を観察した。また、乳苗まで成育した時点及び稚苗
まで成育した時点で枠よりマットを取り上げ田植機への
装着作業性を調べた。 根の貫通性2、乳苗時マットの田植機装着作業性
2、稚苗時マットの田植機装着作業性2、田植適性:5
7cm×27.5cmに断裁したシートを水稲用育苗箱
に敷き、該シートの上に市販の培土を床土として入れ、
十分に灌水した後、水稲催芽籾200gを播種し、次い
で1リットルの覆土を行い、常法により出芽、緑化し、
根上りの発生状況を観察するとともに、シート裏面から
の根の貫通状況を観察した。また、乳苗まで成育した時
点及び稚苗まで成育した時点で育苗箱からマットを取り
上げ田植機への装着作業性を調べるとともに通常の田植
機により本田への移植を行い、田植適性を評価した。
時マットの田植機装着作業性1、乳苗時マットの田植機
装着作業性2、稚苗時マットの田植機装着作業性1、稚
苗時マットの田植機装着作業性2及び田植適性の評価は
次に示す評価基準に基づいて行った。 (ア)根の貫通性1、根の貫通性2 ◎ :ほとんど根上りの発生がなく、かつ局所的な根
上りも見られない。(平均的根上り発生率≒0%) ○〜◎:ほとんど根上りの発生がないが、わずかに局所
的な根上りが見られる。(平均的根上り発生率5%未
満) ○ :ほとんど根上りの発生がないが、局所的な根上
りがある。(平均的根上り発生率5%以上10%未満) × :部分的に根の食い込みが認められるが全体に根
上りが多発し不可。
1、乳苗時マットの田植機装着作業性2 ◎ :下敷シートの支えにより、マットの保形性が確
保され、形くずれ等生じずに田植機への装着等を行え
る。 ○ :下敷シートの支えにより、マットの保形性がか
なり確保され、ほとんど形くずれ等生じずに田植機への
装着等を行える。 △ :下敷シートの支えにより、マットの保形性があ
る程度はあるもののていねいに扱わないと形くずれする
ことがあり、田植機への装着作業は慎重に行わねばなら
ない。 × :下敷シートによる補強は不十分で、形くずれし
やすく下敷シートそのものも破断しやすいため、田植機
への装着作業は熟練者でもやりにくい。 ×× :マットとしての保形性は、ほとんどなく、取り
上げようとするとくずれてしまうため、田植機への装着
は困難である。
1、稚苗時マットの田植機装着作業性2 ◎ :マットがしっかりしており、かつ下敷シートに
よるマット補強効果により図1のようにマットを片手で
持ち上げたり、あるいは図2のようにマットを巻いても
破断や形くずれ等を生じない。従ってきわめて効率的か
つ安心して田植機への装着等の作業を行うことができ
る。 ○ :マットはかなりしっかりしており、かつ下敷シ
ートによるマット補強効果により図1のようにマットを
片手で持ち上げたり、あるいは図2のようにマットを巻
いても破断や形くずれ等をほとんど生じない。従ってか
なり効率的かつ安心して田植機への装着等の作業を行う
ことができる。 △ :マットはかなりしっかりしており、ていねいに
扱えばほとんど形くずれ等を生じないが、下敷シートの
支えがないか、あっても下敷シートの強度が弱く、第1
図のようにマットを片手で持ち上げたり、あるいは第2
図のようにマットを巻いた場合には、破断や形くずれ等
を生じやすい。従って田植機への装着等の作業における
マットの扱いは慎重にやらねばならない。 (エ)田植適性 ◎ :欠株の発生も少なく田植機上でのマットの滑り
性も良好で問題なく田植作業を進めることができる。
れていない木材繊維として乾式木材粉砕物を用い、該木
材繊維と新聞古紙を離解機にて混合離解して得た重量比
で該木材繊維:新聞古紙=70:30のセルロース系繊
維分散液の所定量を取り、これにスルホン酸変性ポリビ
ニルアルコール系親水化剤をセルロース系繊維重量に対
して固形分で2.5重量%、シリコン系親水化剤をセル
ロース系繊維重量に対して固形分で0.5重量%添加
し、撹拌機にて十分に分散混合して親水化処理した後、
角型手抄機にて手抄を行いシートAを得た。シートAに
ついて、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引張強
度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの田植機
装着作業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作業性1
をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。なお床土
量は通常の培土のみの場合より約30%少ない0.7リ
ットルとした。
ル系親水化剤を添加せず、シリコン系親水化剤の添加量
をセルロース系繊維重量に対し固形分で0.4重量%と
した以外は実施例1と同様にしてシートBを得た。シー
トBについて、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引
張強度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの田
植機装着作業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作業
性1をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。
ル系親水化剤の添加量をセルロース系繊維重量に対し固
形分で0.5重量%、シリコン系親水化剤の添加量をセ
ルロース系繊維重量に対し固形分で0.1重量%とした
以外は実施例1と同様にしてシートCを得た。シートC
について、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引張強
度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの田植機
装着作業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作業性1
をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。
理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されてい
ない木材繊維と新聞古紙の比率を重量比で該木材繊維:
新聞古紙=85:15とした以外は実施例1と同様にし
てシートDを得た。シートDについて、厚さ、密度、引
張強度、裂断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通
性1、乳苗時マットの田植機装着作業性1、及び稚苗時
マットの田植機装着作業性1をそれぞれ測定し、その結
果を表1に示した。ただし床土量は通常の培土のみの場
合より約40%少ない0.6リットルとした。
理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されてい
ない木材繊維と新聞古紙の比率を重量比で該木材繊維:
新聞古紙=60:40とした以外は実施例2と同様にし
てシートEを得た。シートEについて、厚さ、密度、引
張強度、裂断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通
性1、乳苗時マットの田植機装着作業性1、及び稚苗時
マットの田植機装着作業性1をそれぞれ測定し、その結
果を表1に示した。ただし床土量は通常の培土のみの場
合より約20%少ない0.8リットルとした。
合物系防カビ剤をセルロース系繊維重量に対し固形分で
60ppm、水に難溶性で粉体状の緩効性肥料(窒素含
有率30重量%である。以下において同じ。)をセルロ
ース系繊維重量に対し固形分で2.0重量%添加し、十
分に撹拌混合した以外は実施例1と同様にしてシートF
を得た。シートFについて、厚さ、密度、引張強度、裂
断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗
時マットの田植機装着作業性1、及び稚苗時マットの田
植機装着作業性1をそれぞれ測定し、その結果を表1に
示した。
ロース系繊維重量に対し固形分で0.2重量%とした以
外は実施例5と同様にしてシートGを得た。シートGに
ついて、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引張強
度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの田植機
装着作業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作業性1
をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。
ル系親水化剤とシリコン系親水化剤を添加しない以外は
実施例1と同様にしてシートHを得た。シートHについ
て、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引張強度、湿
潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの田植機装着作
業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作業性1をそれ
ぞれ測定し、その結果を表1に示した。
理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されてい
ない木材繊維と新聞古紙の比率を重量比で該木材繊維:
新聞古紙=40:60とした以外は実施例1と同様にし
てシートIを得た。シートIについて、厚さ、密度、引
張強度、裂断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通
性1、乳苗時マットの田植機装着作業性1、及び稚苗時
マットの田植機装着作業性1をそれぞれ測定し、その結
果を表1に示した。
とした以外は実施例1と同様にしてシートJを得た。シ
ートJについて、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤
引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの
田植機装着作業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作
業性1をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。た
だし床土量は通常の培土のみの場合より約40%少ない
0.6リットルとした。
とした以外は実施例1と同様にしてシートKを得た。シ
ートKについて、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤
引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性1、乳苗時マットの
田植機装着作業性1、及び稚苗時マットの田植機装着作
業性1をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。た
だし床土量は通常の培土のみの場合より約20%少ない
0.8リットルとした。
れていない木材繊維として乾式木材粉砕物を用い、該木
材繊維と新聞古紙をパルパーにて混合離解し、重量比で
該木材繊維:新聞古紙=70:30のセルロース系繊維
分散原料を得、次いで、スルホン酸変性ポリビニルアル
コール系親水化剤をセルロース系繊維重量に対し固形分
で2.5%、シリコン系親水化剤をセルロース系繊維重
量に対し固形分で0.5重量%添加し、十分に撹拌混合
して親水化処理した後、長網抄造網上に供給し紙層形成
せしめ、ワインドアップロールにて所定厚さになるまで
巻き付けた後、切断し、圧搾、乾燥しシートLを得た。
シートLについて、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿
潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性2、乳苗時マット
の田植機装着作業性2、稚苗時マットの田植機装着作業
性2及び田植適性をそれぞれ測定し、その結果を表2に
示した。なお、床土量は、通常の培土のみの場合より約
30%少ない2.2リットルとした。
処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されて
いない木材繊維と新聞古紙の重量比を該木材繊維:新聞
古紙=80:20とした以外は実施例8と同様にしてシ
ートMを得た。シートMについて、厚さ、密度、引張強
度、裂断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性
2、乳苗時マットの田植機装着作業性2、稚苗時マット
の田植機装着作業性2及び田植適性をそれぞれ測定し、
その結果を表2に示した。床土量は、通常の培土のみの
場合より約40%少ない1.9リットルとした。
処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル化されて
いない木材繊維と新聞古紙の重量比を該木材繊維:新聞
古紙=60:40とした以外は実施例8と同様にしてシ
ートNを得た。シートNについて、厚さ、密度、引張強
度、裂断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性
2、乳苗時マットの田植機装着作業性2、稚苗時マット
の田植機装着作業性2及び田植適性をそれぞれ測定し、
その結果を表2に示した。床土量は、通常の培土のみの
場合より約20%少ない2.5リットルとした。
ル系親水化剤の添加量をセルロース系繊維重量に対し
1.0重量%、シリコン系親水化剤の添加量をセルロー
ス系繊維重量に対し0.2重量%とし、親水化処理後
に、さらに環状窒素化合物系カビ剤をセルロース系繊維
重量に対し固形分で60ppm、水に難溶性で粉体状の
緩効性肥料をセルロース系繊維重量に対し固形分で2.
0重量%添加し、十分に撹拌混合した以外は実施例8と
同様にしてシートOを得た。シートOについて、厚さ、
密度、引張強度、裂断長、湿潤引張強度、湿潤裂断長、
根の貫通性2、乳苗時マットの田植機装着作業性2、稚
苗時マットの田植機装着作業性2及び田植適性をそれぞ
れ測定し、その結果を表2に示した。
販の床土代替用の無機質合成培地マット(後述の比較例
8で用いたものと同じもの)を置き、十分に灌水した
後、該合成培地マットに直接播種し、根の貫通性2、乳
苗時マットの田植機装着作業性2、稚苗時マットの田植
機装着作業性2及び田植適性をそれぞれ測定し、その結
果を表2に示した。但し、この場合、無機質合成培地マ
ットの厚さを15mmに調整して用いた。
の根の貫通性2、乳苗マットの田植機装着作業性2、稚
苗時マットの田植機装着作業性2、及び田植適性をそれ
ぞれ測定し、その結果を表2に示した。なお、床土量は
3リットルとした。
引張強度、湿潤裂断長、根の貫通性2、乳苗時マットの
田植機装着作業性2、稚苗時マットの田植機装着作業性
2及び田植適性をそれぞれ測定し、その結果を表2に示
した。床土量は3リットルとした。
ートについて厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引張
強度、湿潤裂断長、根の貫通性2、乳苗時マットの田植
機装着作業性2、稚苗時マットの田植機装着作業性2及
び田植適性をそれぞれ測定し、その結果を表2に示し
た。床土量は、通常の培土のみの場合より約20%少な
い2.5リットルとした。
て、厚さ、密度、引張強度、裂断長、湿潤引張強度、湿
潤裂断長、根の貫通性2、乳苗時マットの田植機装着作
業性2、稚苗時マットの田植機装着作業性2及び田植適
性をそれぞれ測定し、その結果を表2に示した。ただ
し、この場合床土なしで無機繊維系合成培地マットに十
分灌水した後、該合成培地マットに直接播種した。
1〜12、比較例1〜8、表1及び表2からわかるよう
に、化学処理を受けておらず、かつ実質的にフィブリル
化されていないセルロース系繊維を高含有せしめ、厚さ
及び密度を所定範囲とし、さらに親水化処理を施し、所
定の湿潤条件時の湿潤引張強度と湿潤裂断長を特定範囲
とした結果、優れた植物育成適性と十分な強度を併せ持
ち、育苗作業の作業性改善及び効率向上を図ることので
きる育苗シートを得ることができた。
は、根の貫通性と田植機装着作業時のマット補強という
今まで両立が困難であった機能を兼備しているところで
ある。すなわち、本発明の育苗方法によれば、田植機へ
の装着時に、たとえ根張りが少なくマット形成が不良で
も、本発明の育苗シートのマット補強効果により支障な
く作業を行うことができるとともに、本発明の育苗シー
トが床土の一部として機能するため、床土量を通常の培
土のみを使用する場合に比べ20〜40%程度削減する
ことができる。
無機繊維系合成培地等を用いても難点のあった乳苗段階
での田植機への装着も問題なく可能となり、乳苗育苗に
よる・育苗期間の短縮(稚苗育苗が約3週間かかるのに
対し、乳苗育苗は5〜7日と約1/3ですむ。)・播種
量の増量(稚苗育苗が育苗箱当り乾籾で160〜180
gであるのに対し、乳苗育苗では200〜250gと2
0〜50%増量できる。)・本田単位面積当りの育苗箱
使用数の削減・育苗センターのローテーションの効率化
などの利点をあますところなく享受できる。
法により得たマットを片手で持ち上げた状態を示す描写
図である。
法により得たマットを本田への移植作業の効率化を図る
べく巻いた状態を示す描写図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 化学処理を受けておらず、かつ実質的に
フィブリル化されていないセルロース系繊維を50〜9
0重量%含有する親水化処理シートであって、該シート
の厚さが0.8〜5mm、密度が0.1〜0.5g/c
m3 であり、かつ20℃の蒸留水に5分間浸漬後の該シ
ートの繊維配向方向及びこれと直角をなす方向について
測定して両者の平均を求めた湿潤引張強度(JIS P
−8113に基づく測定)及び湿潤裂断長(JIS P
−8113に基づく測定)のそれぞれは該湿潤引張強度
が0.2〜1.0kg/15mm幅で、該湿潤裂断長が
0.02〜0.1kmであることを特徴とする育苗シー
ト。 - 【請求項2】 前記セルロース系繊維が木材繊維である
請求項1記載の育苗シート。 - 【請求項3】 上記親水化処理シートが抄造シートであ
る請求項1又は2記載の育苗シート。 - 【請求項4】 化学処理を受けておらず、かつ実質的に
フィブリル化されていないセルロース系繊維を50〜9
0重量%含有する親水化処理シートであって、該シート
の厚さが0.8〜5mm、密度が0.1〜0.5g/c
m3 であり、かつ20℃の蒸留水に5分間浸漬後の該シ
ートの繊維配向方向及びこれと直角をなす方向について
測定して両者の平均を求めた湿潤引張強度(JIS P
−8113に基づく測定)及び湿潤裂断長(JIS P
−8113に基づく測定)のそれぞれは該湿潤引張強度
が0.2〜1.0kg/15mm幅で、該湿潤裂断長が
0.02〜0.1kmであるシートを育苗箱に敷き、該
シートの上に培土を床土として入れるか、もしくは合成
培地を置き、灌水した後に播種し、覆土し、出芽、緑化
し、乳苗段階あるいは稚苗段階において本田に移植する
ことを特徴とする育苗シートを用いた育苗方法。 - 【請求項5】 前記セルロース系繊維が木材繊維である
請求項4記載の育苗シートを用いた育苗方法。 - 【請求項6】 上記シートが抄造シートである請求項4
又は5記載の育苗シートを用いた育苗方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17441696A JP3709614B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 育苗シート及びその育苗シートを用いた育苗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17441696A JP3709614B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 育苗シート及びその育苗シートを用いた育苗方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1017A true JPH1017A (ja) | 1998-01-06 |
| JP3709614B2 JP3709614B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=15978178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17441696A Expired - Fee Related JP3709614B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 育苗シート及びその育苗シートを用いた育苗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3709614B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4859875A (en) * | 1987-08-28 | 1989-08-22 | Siemens Aktiengesellschaft | Optocoupler for power FET |
| CN103262771A (zh) * | 2013-05-17 | 2013-08-28 | 中国水稻研究所 | 水稻机插用秧苗的泥浆育秧方法 |
| JP2015043730A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 株式会社ぶった農産 | 播種育苗方法 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP17441696A patent/JP3709614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4859875A (en) * | 1987-08-28 | 1989-08-22 | Siemens Aktiengesellschaft | Optocoupler for power FET |
| CN103262771A (zh) * | 2013-05-17 | 2013-08-28 | 中国水稻研究所 | 水稻机插用秧苗的泥浆育秧方法 |
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|---|---|
| JP3709614B2 (ja) | 2005-10-26 |
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