JPH10180114A - 触媒の製造方法 - Google Patents

触媒の製造方法

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JPH10180114A
JPH10180114A JP9314477A JP31447797A JPH10180114A JP H10180114 A JPH10180114 A JP H10180114A JP 9314477 A JP9314477 A JP 9314477A JP 31447797 A JP31447797 A JP 31447797A JP H10180114 A JPH10180114 A JP H10180114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルテニウムおよびオスミウムカルベン触媒の
製造方法を提供する。 【解決手段】 最初に金属塩を塩基および第二または第
三アルコールの存在下で第三ホスフィンもしくはホスフ
ィットまたはジ第三ジホスフィンもしくはジホスフィッ
トと反応させ、そしてその後酸の存在下でアルキン、ま
た所望によりアルケンと反応させることからなる、金属
カルベンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はルテニウムおよびオ
スミウムカルベン触媒の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】歪みのかかった環式オレフィンの熱メタ
セシス重合は、最近大きな重要性を獲得してきている
が、主に遷移金属化合物である触媒を必要とする。しか
るに、最初に、触媒および共触媒からなる系が通常使用
され(例えば、US 4060468およびWO 93
/13171を見よ。)、一成分触媒もまた既知である
[Thoi, H.H., Ivin, K.J.,
Rooney, J.J., J. Mol. Cat
al. 15:245−270(1982)]。より最
近にあっては、いわゆる”金属カルベン”、金属原子に
結合した=CR’R”基を有するルテニウムおよびオス
ミウム化合物が、その用途について特に興味深い化合物
であることが見いだされた[WO 93/20111、
Kanaoka, S., Grubbs, R.
H., Macromolecules28:4707
−4713(1995)、Fraser, C., H
illmyer, M., Gutierrez,
E., Grubbs, R.H., Polym.
Prepr. 36:237−238(1995)、S
chwab, P., France, M.B.,
Ziller, J.W.,Grubbs, R.
H., Angew. Chem. 107:2179
−2181(1995)]。
【0003】その種の化合物はまた、ジエンにおける閉
環に触媒として働かせることにも適している(WO 9
6/04289)。Schwab et al.[Sc
hwab, P., Grubbs, R.H., Z
iller, J.W., J. Am. Chem.
Soc.118:100−110(1996)、Sc
hwab, P., France, M.B., Z
iller, J.W., Grubbs, R.
H.,Angew. Chem. Int. Ed.
Engl. 34:2039−2041(1995)]
は、ジアゾアルカンを使用するルテニウムカルベンの合
成を記載している。WO 96/04289において、
シクロプロペンを使用するビニル−ルテニウムカルベン
の合成が開示されている。ジアゾアルカンおよびシクロ
プロペンの双方は熱的に不安定で、また市販で入手可能
でない。従って最初にそれらを合成の少し前に複雑な方
法において製造する必要がある。さらに、ジアゾアルカ
ンは一般に毒性で、またそれらの爆発性のために取り扱
いが難しい。
【0004】Grunwald et al.[Gru
nwald, C., Gevert, O., Wo
lf, J., Gonzalez−Herrero,
P., Werner, H., Organome
tallics 15:1960−1962(199
6)]は、アルキン、ホスフィンの100%過剰および
2 圧力を使用するルテニウムカルベン触媒の製造を記
載している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなルテニウムおよびオスミウムカルベンの容易ま
たは経済的な製造方法を開発する必要性がなお存在す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、ルテニ
ウムおよびオスミウムカルベンが、簡単に入手可能なル
テニウムまたはオスミウム塩およびアルキンおよび、所
望にアルケンを使用して非常に良く合成されることがで
きることが今や見いだされた。本発明の方法において、
2 の使用は不要である。前記方法は常圧および水の存
在下で実行されることができる。さらに熱的に不安定な
シクロプロペンまたはジアゾアルカン化合物は使用され
ない。市販で入手可能な、低価格の試薬のみが使用され
る。Grunwald et al.[Grunwal
d, C., Gevert,O., Wolf,
J., Gonzalez−Herrero, P.,
Werner, H., Organometalli
cs 15:1969−1962(1996)]によっ
て記載された方法との比較において、反応はより素早く
進行し、より少ないホスフィン/ルテニウムが使用され
また収率は全く高い。
【0007】本発明の方法によって製造される化合物
は、触媒として環式オレフィンの重合においておよびジ
エンの閉環において極めて適している。
【0008】本発明は第一に、次式I
【化10】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
表し、X01およびX02はそれぞれ互いに独立してハロゲ
ン原子を表し、T1 およびT2 はそれぞれ互いに独立し
て第三ホスフィンまたはホスフィットを表すか、または
1 およびT2 は一緒になってジ第三ジホスフィンまた
はジホスフィットを表し、またT3 は水素原子、炭素原
子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数3ないし8
のシクロアルキル基、酸素原子、硫黄原子および窒素原
子の群より選択された1または2個のヘテロ原子を有す
る炭素原子数3ないし7のヘテロシクロアルキル基、炭
素原子数6ないし14のアリール基、または酸素原子、
硫黄原子および窒素原子の群より選択された1ないし3
個のヘテロ原子を有する炭素原子数4ないし15のヘテ
ロアリール基を表し、ここで該アルキル基、該シクロア
ルキル基、該ヘテロシクロアルキル基、該アリール基お
よび該ヘテロアリール基は未置換または炭素原子数1な
いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアル
キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原
子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし1
0のアリールオキシ基、−NO2 もしくはハロゲン原子
によって置換されている。]で表される化合物の製造方
法であって、次式II
【化11】 [式中、Me、X01およびX02は上述で定義されたもの
を表し、L1 、L2 、L3 およびL4 はそれぞれ互いに
独立して中性配位子を表し、またnは0または1を表
す。]で表される金属塩を、最初に塩基および第二また
は第三アルコールの存在下で第三ホスフィンもしくはホ
スフィットまたはジ第三ジホスフィンもしくはジホスフ
ィットと反応させ、そしてその後酸の存在下で次式II
【化12】 [式中、T3 は上述で定義されたものを表す。]で表さ
れるアルキンと反応させることからなる方法に関する。
【0009】本発明はさらに、次式Ia
【化13】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
表し、X01およびX02はそれぞれ互いに独立してハロゲ
ン原子を表し、T1 およびT2 はそれぞれ互いに独立し
て第三ホスフィンまたはホスフィットを表すか、または
1 およびT2 は一緒になってジ第三ジホスフィンまた
はジホスフィットを表し、またT3 は水素原子、炭素原
子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数3ないし8
のシクロアルキル基、酸素原子、硫黄原子および窒素原
子の群より選択された1または2個のヘテロ原子を有す
る炭素原子数3ないし7のヘテロシクロアルキル基、炭
素原子数6ないし14のアリール基、または酸素原子、
硫黄原子および窒素原子の群より選択された1ないし3
個のヘテロ原子を有する炭素原子数4ないし15のヘテ
ロアリール基を表し、ここで該アルキル基、該シクロア
ルキル基、該ヘテロシクロアルキル基、該アリール基お
よび該ヘテロアリール基は未置換または炭素原子数1な
いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアル
キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原
子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし1
0のアリールオキシ基、−NO2 もしくはハロゲン原子
によって置換されている。]で表される化合物の製造方
法であって、次式I
【化14】 [式中、Me、T1 、T2 、T3 、X01およびX02は上
述で定義されたものを表す。]で表される化合物を、次
式IIIa
【化15】 [式中、T3 は上述で定義されたものを表す。]で表さ
れるアルケンと反応させることからなる方法に関する。
【0010】式IおよびIaにおけるMeは好ましくは
ルテニウム原子を表す。本発明によれば、ハロゲン原子
はF、Cl、BrまたはIである。式IおよびIaにお
けるX01およびX02は好ましくはF、ClまたはBr、
特にClまたはBrを表し、またより特にそれぞれCl
を表す。第三ホスフィン並びにホスフィットおよびジ第
三ジホスフィン並びにジホスフィットは好ましくは3な
いし40個、特に3ないし30個、またより特に3ない
し24個の炭素原子を含む。
【0011】第三ホスフィンまたはホスフィットおよび
ジ第三ジホスフィンまたはジホスフィットは好ましくは
次式IV、IVa、IVbおよびIVc
【化16】 [式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ互いに独立し
て炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数4
ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし1
1のヘテロシクロアルキル基、炭素原子数6ないし16
のアリール基、炭素原子数2ないし15のヘテロアリー
ル基または炭素原子数7ないし16のアラルキル基を表
し、ここで該アルキル基、該シクロアルキル基、該ヘテ
ロシクロアルキル基、該アリール基、該ヘテロアリール
基および該アラルキル基は未置換または炭素原子数1な
いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキ
シ基、炭素原子数1ないし6のハロアルキル基、炭素原
子数6ないし16のアリール基、−NO2 、SO3 -、ア
ンモニウム基およびハロゲン原子からなる群より選択さ
れた置換基によって置換されているか、または基R1
よびR2 は一緒になって未置換または炭素原子数1ない
し6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキ
ル基、−NO2 もしくは炭素原子数1ないし6のアルコ
キシ基によって置換されたテトラ−またはペンタ−メチ
レン基を表すか、または未置換または炭素原子数1ない
し6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキ
ル基、−NO2 もしくは炭素原子数1ないし6のアルコ
キシ基によって置換され、かつ1または2個の1,2−
フェニレン基と縮合したテトラ−またはペンタ−メチレ
ン基を表し、またR3 は上述で定義されたものを表し、
またZは直鎖または分岐した、未置換または炭素原子数
1ないし4のアルコキシ−置換された炭素原子数2ない
し12のアルキレン基、4ないし8個の炭素原子を有す
る未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル−もし
くは炭素原子数1ないし4のアルコキシ−置換された
1,2−または1,3−シクロアルキレン基、5または
6個の環構成員およびO原子並びにN原子の群からの1
個のヘテロ原子を有する未置換または炭素原子数1ない
し4のアルキル−もしくは炭素原子数1ないし4のアル
コキシ−置換された1,2−または1,3−ヘテロシク
ロアルキレン基、未置換または炭素原子数1ないし4の
アルキル−もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ
−置換された1,2−フェニレン基、1−メチレン−フ
ェニ−2−イル基、1,2−ジメチレンベンゼン基また
は未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル−もし
くは炭素原子数1ないし4のアルコキシ−置換された
2,2’−ビフェニレン基を表す。]に相当する。
【0012】L1 、L2 、L3 およびL4 の定義におけ
る中性配位子は、好ましくは炭素原子数2ないし12の
アルケン、炭素原子数3ないし12のシクロアルケン、
炭素原子数6ないし14のアレーン、炭素原子数4ない
し12のヘテロアレーン、エーテル、ホスフィン、ホス
フィット、ニトリル、イソニトリル、ジアルキルスルホ
キシド、H2 Oまたはアミンである。
【0013】アルキル基の例はメチル基、エチル基およ
びプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシ
ル基並びにドデシル基の異性体である。アリール置換さ
れたアルキル基の例はベンジル基である。アルコキシ基
の例はメトキシ基、エトキシ基およびプロポキシ基並び
にブトキシ基の異性体である。アルキレン基の例はメチ
レン基、エチレン基およびプロピレン基、ブチレン基、
ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレ
ン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基並びに
ドデシレン基の異性体である。
【0014】アルケンの例はエチレン、プロペン、ブテ
ン、ブタジエン、ペンテンおよびペンタジエン、ヘキサ
ジエン、ヘプタジエン、オクタジエン、ノナジエン、デ
カジエンの異性体およびヘキサトリエンおよびヘプタト
リエン、オクタトリエン、ノナトリエン並びにデカトリ
エンの異性体である。
【0015】シクロアルキル基のいくつかの例はシクロ
ブチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基および
特にシクロペンチル基およびシクロヘキシル基である。
置換されたシクロアルキル基の例はメチル−、ジメチル
−、トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、トリメ
トキシ−、トリフルオロメチル−、ビストリフルオロメ
チル−およびトリストリフルオロメチル−シクロペンチ
ル基および−シクロヘキシル基である。シクロアルキレ
ン基の例は1,2−並びに1,3−シクロペンチレン基
および1,2−並びに1,3−シクロヘキシレン基であ
る。
【0016】シクロアルケンの例はシクロペンテン、シ
クロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シク
ロドデセン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン
およびシクロオクタジエン並びにシクロオクタテトラエ
ンの異性体およびビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,
5−ジエンである。
【0017】ヘテロシクロアルキル基のいくつかの例は
テトラヒドロフラニル基、ピロリジニル基、ピペラジニ
ル基およびテトラヒドロチオフェニル基である。ヘテロ
シクロアルキレン基の例は1,2−並びに1,3−ピロ
リジン基、1,2−並びに1,3−ピペリジン基および
1,2−並びに1,3−テトラヒドロフラン基である。
【0018】アリール基の例はフェニル基およびナフチ
ル基である。アリールオキシ基の例はフェニルオキシ基
およびナフチルオキシ基である。置換アリール基の例は
メチル−、ジメチル−、トリメチル−、メトキシ−、ジ
メトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロメチル−、
ビストリフルオロメチル−およびトリストリフルオロメ
チル−フェニル基である。アラルキル基の例はベンジル
基である。置換されたアラルキル基の例はメチル−、ジ
メチル−、トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、
トリメトキシ−、トリフルオロメチル−、ビストリフル
オロメチル−およびトリスフルオロメチル−ベンジル基
である。ヘテロアリール基のいくつかの例はフラニル
基、チオフェニル基、ピロリル基、ピリジニル基および
ピリミジニル基である。
【0019】アレーンおよびヘテロアレーンは、例えば
ベンゼン、クメン、ビフェニル、ナフタレン、アントラ
セン、アセナフテン、フルオレン、フェナントレン、ピ
レン、クリセン、フルオラントレン、フラン、チオフェ
ン、ピロール、ピリジン、γ−ピラン、γ−チオピラ
ン、ピリミジン、ピラジン、インドール、クマロン、チ
オナフテン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾ
チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダ
ゾール、オキサゾール、チアゾール、イソキサゾール、
イソチアゾール、キノリン、イソキノリン、アクリジ
ン、クロメン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチ
アジン、トリアジン、チアントレンまたはプリンであ
る。
【0020】本発明の範囲内のニトリルおよびイソニト
リルは式R9 −CNまたはR9 −NC[式中、R9 は炭
素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数3ない
し8のシクロアルキル基、酸素原子、硫黄原子および窒
素原子の群より選択された1または2個のヘテロ原子を
有する炭素原子数3ないし7のヘテロシクロアルキル
基、炭素原子数6ないし14のアリール基、または酸素
原子、硫黄原子および窒素原子の群から選択された1な
いし3個のヘテロ原子を有する炭素原子数4ないし15
のヘテロアリール基を表し、ここで該アルキル基、該シ
クロアルキル基、該ヘテロシクロアルキル基、該アリー
ル基および該ヘテロアリール基は未置換または炭素原子
数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハ
ロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、
炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6な
いし10のアリールオキシ基、−NO2 またはハロゲン
原子によって置換されている。]で表される化合物であ
る。
【0021】ジアルキルスルホキシドの例はジメチルス
ルホキシド、ジエチルスルホキシド、テトラメチレンス
ルホキシドおよびペンタメチレンスルホキシドである。
エーテルの例はジブチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルまたは
ジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルまた
はジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ
ーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエーテル
である。
【0022】本発明の範囲内において、アミンは式R10
1112N、およびアンモニウム基は式R101112
+ [各式中、R10、R11およびR12はそれぞれ互いに独
立してハロゲン原子、炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基、未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル−
もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ−置換され
た炭素原子数5または炭素原子数6のシクロアルキル
基、または未置換または炭素原子数1ないし4のアルキ
ル−もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ−置換
された炭素原子数6ないし18のアリール基または炭素
原子数7ないし12のアラルキル基を表すか、またはR
10およびR11は一緒になってテトラメチレン基、ペンタ
メチレン基、3−オキサ−1,5−ペンチレン基または
−[CH22 NH[CH22 −または−[CH22
N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−[CH22
−基を表し、またR12は独立したR10の定義を有す
る。]に相当する。該アルキル基は好ましくは1ないし
12個、また特に1ないし6個の炭素原子を含む。該ア
リール基は好ましくは6ないし12個の炭素原子を含
み、また該アラルキル基は好ましくは7ないし9個の炭
素原子を含む。アミンの例はメチル−、ジメチル−、ト
リメチル−、エチル−、ジエチル−、トリエチル−、メ
チル−エチル−、ジメチル−エチル−、n−プロピル
−、ジ−n−プロピル−、トリ−n−ブチル−、シクロ
ヘキシル−、フェニル−およびベンジル−アミン、およ
びピロリジン、N−メチルピロリジン、ピペリジン、ピ
ペラジン、モルホリンおよびN−メチルモルホリンであ
る。
【0023】基R1 、R2 およびR3 は好ましくは同一
の基である。さらに、例えば環式または分岐、特にα,
α−二分岐、またより特にα−分岐のような、立体的な
要求があるアルキル基である基R1 、R2 およびR3
が、最も特に好まれる。R1 、R2 およびR3 が置換さ
れているとき、置換基は好ましくは炭素原子数1ないし
4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアルキル
基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、SO3 -また
はアンモニウム基である。ハロゲン原子は好ましくはC
l、また特にFである。好ましい置換基の例はメチル
基、メトキシ基、エチル基、エトキシ基およびトリフル
オロメチル基である。R1 、R2 およびR3 は、例えば
1ないし3個の置換基によって置換され得る。
【0024】アルキル基としてのR1 、R2 およびR3
は直鎖または分岐であり得、また好ましくは1ないし1
2個、特に1ないし8個、またより特に1ないし6個の
炭素原子を含む。好ましい例はメチル基、エチル基、n
−およびiso−プロピル基、n−、iso−、第二−
および第三−ブチル基、1−、2−または3−ペンチル
基および1−、2−、3−または4−ヘキシル基であ
る。立体的な要求がある分岐アルキル基が特に好まれ
る。
【0025】R1 、R2 およびR3 がシクロアルキル基
を表すとき、それらは好ましくは炭素原子数5ないし8
のシクロアルキル基、また特に炭素原子数5または炭素
原子数6のシクロアルキル基である。R1 、R2 および
3 がアリール基を表すとき、それらは好ましくは炭素
原子数6ないし12のアリール基、また特にフェニル基
またはナフチル基である。R1 、R2 およびR3 がアラ
ルキル基を表すとき、それらは好ましくは炭素原子数7
ないし13のアラルキル基であって、アラルキル基にお
けるアルキレン基は好ましくはメチレン基である。アラ
ルキル基は特にベンジル基である。
【0026】未置換または置換され、また場合によって
縮合され得るリン原子に結合するテトラ−およびペンタ
−メチレン基の例は、次式
【化17】 で表される基である。他の適したホスフィンは6ないし
8個の環炭素原子を有し=PR4 によって架橋された環
式脂肪族であり、例えば次式
【化18】 [式中、R4 は炭素原子数1ないし6のアルキル基、シ
クロヘキシル基、ベンジル基、または未置換または1も
しくは2個の炭素原子数1ないし4のアルキル置換基に
よって置換されたフェニル基を表す。]で表されるもの
である。
【0027】直鎖または分岐したアルキレン基としての
Zは好ましくは2ないし6個の炭素原子を有する1,2
−アルキレン基または1,3−アルキレン基、例えばエ
チレン基、1,2−プロピレン基または1,2−ブチレ
ン基である。
【0028】式IV[式中、R1 、R2 およびR3 はそ
れぞれ互いに独立して炭素原子数1ないし20のアルキ
ル基、炭素原子数4ないし12のシクロアルキル基また
は炭素原子数6ないし16のアリール基を表し、ここで
該アルキル基、該シクロアルキル基および該アリール基
は未置換または炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭
素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数1ない
し6のハロアルキル基、炭素原子数6ないし16のアリ
ール基、−NO2 、SO3 -、アンモニウム基およびハロ
ゲン原子からなる群より選択された置換基によって置換
されている。]で表される第三ホスフィンが好ましい。
式IVで表される第三ホスフィンの特に好ましい例は
(C652 (iso−C37 )P、(C65
(iso−C372 P、(C652 (C6
11)P、(C653 P、(C65 CH23
P、(C593 P、(2,3−ジ−第三−C49
−C633 P、(2,6−ジ−第三−C49 −C
633 P、(3−CH3 −6−第三−C49 −C
633 P、(C6113 P、(2−CH3 −6−
第三−C49 −C633 P、(4−第三−C4
9 −C643 P、(3−第三−C49 −C6
43 P、(2−第三−C49 −C643 P、
(4−iso−C49 −C643 P、(CH3
3 P、(C253 P、(n−C373 P、(i
so−C373 P、(n−C493 P、(3−
iso−C49 −C643 P、(2−iso−C
49 −C643 P、(4−n−C49 −C6
43 P、(3−n−C49 −C643 P、(第
二−C493 P、(2−CH3 −C643 P、
(3−CH3 −C643 P、(4−CH3 −C6
43 P、(2,4−ジ−CH3 −C633 P、
(2,6−ジ−CH3 −C633 P、(2−C2
5 −C643 P、(3−C25 −C643
P、(4−C25 −C643 P、(2−n−C3
7 −C643 P、(3−n−C37 −C6
43 P、(4−n−C37 −C643 P、(2
−iso−C37 −C643 P、(3−iso−
37 −C643 P、(4−iso−C37
643 P、(C65 )(C6112 P、(2
−n−C49 −C643 P、(C65 )(第二
−C492 P、(C6112 [C(C242
(N(CH33 Cl)]P、(C6112 [CH2
CH2 N(CH33 Cl]P、(C6112 [CH
2 CH2 SO3 Na]Pおよび(2,4−ジ−第三−C
49 −C633 Pである。
【0029】ホスフィットの例は(CH3 O)3 P、
(C25 O)3 P、(n−C37 O)3 P、(is
o−C37 O)3 P、(n−C49 O)3 P、
(2,6−ジ−第三−C49 −C63 O)3 P、
(2,3−ジ−第三−C49 −C63 O)3 P、
(2,4−ジ−第三−C49 −C63 O)3 P、
(iso−C49 O)3 P、(4−CH3 −C64
O)3 P、(第三−C49 O)3 P、(C65 O)
3 P、(2,4−ジ−CH3 −C63 O)3 P、
(2,6−ジ−CH3 −C63 O)3 P、(2−C2
5 −C64 O)3 P、(3−CH3 −6−第三−C
49 −C63 O)3 P、(3−C25 −C64
O)3 P、(2−CH3 −6−第三−C49 −C6
3 O)3 P、(4−C25 −C64 O)3 P、(2
−n−C37 −C64 O)3 P、(3−n−C3
7 −C64 O)3 P、(4−n−C37 −C64
O)3 P、(3−n−C49 −C64 O)3 P、
(2−n−C49 −C64 O)3 P、(4−n−C
49 −C64 O)3 P、(2−iso−C37
64 O)3 P、(3−iso−C49 −C64
O)3 P、(4−iso−C49 −C64 O)3
P、(2−CH3 −C64 O)3 P、(3−CH3
64 O)3 P、(3−iso−C37 −C64
O)3 P、(4−iso−C37 −C64 O)3
P、(2−iso−C49 −C64 O)3 P、(2
−第三−C49 −C64 O)3 P、(3−第三−C
49 −C64 O)3 Pおよび(4−第三−C49
−C64 O)3 Pである。
【0030】アルキル基としてのT3 は好ましくは1な
いし12個、また特に1ないし8個の炭素原子を含み得
る。T3 は特に炭素原子数1ないし8の直鎖アルキル基
である。シクロアルキル基としてのT3 は好ましくは5
ないし8個の炭素原子を含み得る。シクロペンチル基お
よびシクロヘキシル基が特に好まれる。ヘテロシクロア
ルキル基としてのT3 は好ましくは4または5個の炭素
原子および好ましくは酸素原子、硫黄原子および窒素原
子の群より選択された1個のヘテロ原子を含み得る。ア
リール基としてのT3 は好ましくは6ないし10個の炭
素原子を含み得る。好ましい例はナフチル基、また特に
フェニル基および置換フェニル基である。
【0031】ヘテロアリール基としてのT3 は好ましく
は4または5個の炭素原子および酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子の群より選択された1または2個のヘテロ
原子を含み得る。T3 の好ましい置換基はメチル基、エ
チル基、メトキシ基、エトキシ基、トリクロロメチル
基、トリフルオロメチル基、フェニル基、フェニルオキ
シ基、F、Cl、イソプロピル基、第三ブチル基および
OHである。好ましい態様において、T3 は水素原子、
炭素原子数1ないし9のアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基またはナフチル基を
表し、ここでこれらの基は未置換または炭素原子数1な
いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキ
シ基、炭素原子数1ないし4のハロアルキル基、フェニ
ル基、FまたはClによって置換されている基を表す。
例えば、T3 は好ましくはベンジル基である。
【0032】式IおよびIaで表される化合物の好まし
い小群は、次式
【化19】
【化20】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
表し、R5 は炭素原子数3ないし8のα−分岐アルキル
基、または未置換または炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基、炭素原子数1ないし4のハロアルキル基、炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくは
−NO2 によって置換された炭素原子数5ないし8のシ
クロアルキル基、または未置換または炭素原子数1ない
し4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアルキ
ル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン
原子もしくは−NO2 によって置換された炭素原子数6
ないし10のアリール基を表し、またT3 は水素原子、
炭素原子数1ないし6のアルキル基、または未置換また
は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な
いし4のハロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基、ハロゲン原子もしくは−NO2 によって置換
された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、また
は未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭
素原子数1ないし4のハロアルキル基、炭素原子数1な
いし4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくは−NO2
によって置換された炭素原子数6ないし10のアリール
基を表す。]で表される化合物によって形成される。
【0033】式IおよびIaで表される化合物のいくつ
かの特定のおよび好ましい例は、 Cl2 [P(C6112 −CH2 CH2 −P(C6
112 ]Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C64
CH(CH32 、 Cl2 [P(iso−C3732 Me=CH−
[C64 (第三−C49 )]、 Cl2 [P(C61132 Me=CH2 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH2 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−[C64
(第三−C49 )]、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−CH3 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−CH3 、 Cl2 [P(C6532 Me=CH−C65 、 F2 [P(C5932 Me=CH−C65 、 Br2 [P(C61132 Me=CH−C62
(CH33 、 Br2 [P(C5932 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C59 、 Br2 [P(C5932 Me=CH−(C64
−OC25 )、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C65 、 F2 [P(C61132 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(iso−C3732 Me=CH−
[C64 (CH3 )]、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C611、 Cl2 [P(C62 −(CH3332 Me=C
H−C65 、 Br2 [P(C61132 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C65 、 Br2 [P(C54 −(CH3232 Me=C
H−C65 、 Br2 [P(C5932 Me=CH−iso−C
37 、 Cl2 [P(iso−C3732 Me=CH−C
65 、 Br2 [P(C61132 Me=CH−(C64
−NO2 )、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−第三−C4
9 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−n−C4
9 、 Cl2 [P(C64 −CH332 Me=CH−C
65 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−n−C4
9 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C109 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−(C64
−Cl)、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−(C64
−Br)、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C64
OCH3 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C63
(CH32 、 F2 [P(C5932 Me=CH[C63
(CH32 ]、 Br2 [P(C5932 Me=CH−CH26
5 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH(C64
CH3 )、 Cl2 [P(第二−C4932 Me=CH−C6
5 、 BrCl[P(C61132 Me=CH−C6
5 、 BrCl[P(iso−C3732 Me=CH−
65 、 BrCl[P(C61132 Me=CH−CH2
65 、 Cl2 [P(C6112 (C(CH2 CH22
(CH33 Cl)]2 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C6112 (CH2 CH2 SO3
a)]2 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C6112 (CH2 CH2 N(CH3
3 Cl)]2 Me=CH−C65 および BrCl[P(iso−C3732 Me=CH−
CH265 [各式中、Meはオスミウム原子またはルテニウム原子
を表す。]である。
【0034】L1 、L2 、L3 およびL4 は好ましくは
2 O、炭素原子数2ないし12のアルケン、炭素原子
数3ないし12のシクロアルケン、ジメチルスルホキシ
ド、第三ホスフィンおよび第三アミンからなる群より選
択される。H2 Oおよびノルボルナジエンおよびシクロ
オクタジエンのようなシクロアルケンが特に好ましい。
【0035】本発明の範囲内において、あらゆる塩基
(電子受容体)およびあらゆる酸(電子供与体)が適し
ている。好ましい塩基は水より大きな塩基性を有するも
のである。例は第三アミン、金属水酸化物、金属アルコ
レートおよび金属フェノレートである。好ましい塩基は
トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデセ−7−エン、KOH、NaOH、KO−第
三ブチルおよびNaO−メチル、特にトリエチルアミン
および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
−7−エンである。好ましい酸は水素ハロゲン酸であ
る。例はHF、HCl、HBrおよびHIからなる群よ
り選択され、HClおよびHBrが特に好まれる。
【0036】第二および第三アルコールは式HC(R
6 )(R7 )OHまたはR6 C(R7)(R8 )OH
[各式中、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ互いに独立
して炭素原子数1ないし20のアルキル基、または未置
換または炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子
数1ないし6のハロアルキル基、−NO2 もしくは炭素
原子数1ないし6のアルコキシ基によって置換された炭
素原子数4ないし12のシクロアルキル基、または未置
換または炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子
数1ないし6のハロアルキル基、−NO2 もしくは炭素
原子数1ないし6のアルコキシ基によって置換された炭
素原子数6ないし16のアリール基、または未置換また
は炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1な
いし6のハロアルキル基、−NO2 もしくは炭素原子数
1ないし6のアルコキシ基によって置換された炭素原子
数7ないし16のアラルキル基を表すか、または基R6
およびR7 は一緒になって未置換または炭素原子数1な
いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のハロアル
キル基、−NO2 もしくは炭素原子数1ないし6のアル
コキシ基によって置換されたテトラ−またはペンタ−メ
チレン基、または未置換または炭素原子数1ないし6の
アルキル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキル基、
−NO2 もしくは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基
によって置換され、および1または2個の1,2−フェ
ニレン基と縮合したテトラ−またはペンタ−メチレン基
を表し、またR8 は上述で定義されたものを表す。]で
表される有利な化合物である。
【0037】R6 、R7 およびR8 は好ましくはそれぞ
れ互いに独立して炭素原子数1ないし20のアルキル
基、または未置換または炭素原子数1ないし6のアルキ
ル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキル基、−NO
2 もしくは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基によっ
て置換された炭素原子数4ないし12のシクロアルキル
基を表す。R6 、R7 およびR8 は特にそれぞれ互いに
独立して炭素原子数1ないし10のアルキル基、または
炭素原子数4ないし12のシクロアルキル基である。メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基および第二ブチル基が特に好まし
い。
【0038】本発明の方法は、金属塩、塩基およびホス
フィンまたはホスフィットを第二または第三アルコール
中で懸濁することによって有利に行われる。0℃ないし
150℃、好ましくは60℃ないし100℃、特に80
℃ないし90℃であって、特に使用されたアルコールの
沸点に依存して選択される範囲の温度に加熱することに
よって、懸濁液は溶液に変化する。
【0039】酸およびアルキンが溶液に添加されるが、
これが行われる順番は何の影響も有さない。酸を最初に
添加しそしてその後アルキンを添加することが有利であ
ると見いだされた。この段階についての都合の良い反応
温度は−150℃ないし150℃、好ましくは−100
℃ないし60℃、また特に−80℃ないし室温の範囲で
ある。
【0040】本発明の方法は特に(a)金属塩、塩基お
よびホスフィンまたはホスフィットを第二または第三ア
ルコール中で懸濁し、(b)懸濁液を使用されたアルコ
ールの沸点の範囲の温度に加熱し、(c)酸およびアル
キンを生成した溶液に添加し、そして(d)反応混合物
を−150℃ないし150℃の範囲の温度で反応させる
ことによって行われる。
【0041】式Iで表される化合物の反応は、0℃ない
し100℃、好ましくは室温ないし50℃の範囲の温度
で有利に達成される。全ての反応段階は通常常圧下で行
われ、特に式Iで表される化合物の製造について、反応
段階を不活性雰囲気、好ましくは窒素またはアルゴン雰
囲気中で行うことが有利であると見いだされた。ホスフ
ィンまたはホスフィット、塩基、酸またはアルキンと金
属塩との重量比は、一般に2:1ないし100:1の範
囲であって、比2:1が好まれる。アルケンと式Iで表
される化合物との重量比は、一般に1:1ないし10
0:1の範囲であって、比5:1が特に好まれる。
【0042】式IおよびIaで表される生成した化合物
は、例えば、WO 96/04289、Schwab
et al.[Schwab, P., Grubb
s,R.H., Ziller, J.W., J.
Am. Chem. Soc. 118:100−11
0(1996)]およびGrunwald et a
l.[Grunwald, C., Gevert,
O., Wolf, J., Gonzalez−He
rrero, P., Werner, H.,Org
anometallics 15:1960−1962
(1996)]において記載されているような既知の方
法によって仕上げられる。
【0043】本発明に従って製造された触媒を使用して
重合されることのできる環式オレフィンは既知で、例え
ば、WO 96/24629(FM/6−20336/
A)において記載されている。それらは好ましくはモノ
環式またはポリ環式に縮合された、および/または架橋
された、および/または結合された環系であって、例え
ば2ないし4個の環を有し、それは未置換または置換さ
れており、ヘテロ原子、例えばO、S、NまたはSi原
子を1個またはそれ以上の環に含み得、および/または
縮合した芳香族またはヘテロ芳香族環、例えばo−フェ
ニレン基、o−ナフチレン基、o−ピリジニレン基また
はo−ピリミジニレン基を含み得る。環式オレフィンは
好ましくはノルボルネンまたはノルボルネン誘導体、ノ
ルボルナジエン、ジシクロペンタジエン、シクロペンテ
ン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロオクタジ
エンまたはシクロドデセンである。
【0044】本発明に従って製造された触媒を使用して
閉環されることのできるジエンは、例えば、Mille
r et al.[Miller, S.J., Bl
ackwell, H.J., Grubbs, R.
H., J. Am. Chem. Soc. 11
8:9606−9614(1996)]またはGrub
bs et al.[Grubbs, R.H., M
iller, S.J., Fu, G.C., Ac
c. Chem. Res. 28:446−452
(1995)]において記載されている。
【0045】以下の実施例は本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例1 Cl2 [P(iso−C3732 Ru
=CH−CH2 −C65 の製造 (a)イソプロパノール25ミリリットル中のRuCl
2 (cis,cis−1,5−シクロオクタジエン)
(220ミリグラム、0.78ミリモル)、トリエチル
アミン0.22ミリリットル(1.56ミリモル)およ
びトリ−イソプロピルホスフィン0.3ミリリットルの
褐色懸濁液を、80℃で15時間攪拌する。生成した透
明な赤色溶液を−78℃に冷却する。フェニルアセチレ
ン0.17ミリリットル(1.56ミリモル)の添加
後、溶液を−50℃に10分間にわたって熱する。生成
した暗褐色溶液を−78℃に冷却する。ジエチルエーテ
ル中の1M HCl溶液3ミリリットル(3ミリモル)
の添加後、温度を0℃に15分間にわたって上昇させ
る。生成した褐色がかった赤色懸濁液を、真空下で褐色
がかった赤色、半固体残渣に濃縮する。残渣をメタノー
ル8ミリリットルと共に攪拌し、遠心分離しそしてデカ
ントする。生成した細かい残渣をメタノール4ミリリッ
トルと共に攪拌し、遠心分離しそしてデカントする。真
空下での乾燥によって、目的化合物95ミリグラムを紫
色粉末の形態で得る(純度50%)。
【0046】(b)イソプロパノール13ミリリットル
中のRuCl2 (cis,cis−1,5−シクロオク
タジエン)(110ミリグラム、0.39ミリモル)、
トリエチルアミン0.11ミリリットル(0.78ミリ
モル)およびトリ−イソプロピルホスフィン0.15ミ
リリットルの褐色懸濁液を、80℃で15時間攪拌す
る。生成した透明な赤色溶液を−78℃に冷却する。ジ
エチルエーテル中の1MHCl溶液0.8ミリリットル
の添加後、攪拌を5分間行う。1−フェニルアセチレン
0.07ミリリットル(0.4ミリモル)を生成した黄
色懸濁液に添加した後、温度を室温に30分間にわたっ
て上昇させる。生成した褐色溶液を高真空下で濃縮し、
そして褐色がかった赤色残渣を得る。NMRは予測され
た生成物が、ほぼ純粋であり僅か痕跡量の副生成物を有
することを示す。
【0047】実施例2 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−C511の製造 Cl2 Ru(シクロオクタジエン)440ミリグラム、
トリ−イソプロピルホスフィン600マイクロリット
ル、トリエチルアミン440マイクロリットルおよびイ
ソプロパノール50ミリリットルを、窒素雰囲気下に置
く。褐色懸濁液を80℃に加熱する。80℃で15時間
後、懸濁液は透明な赤色溶液に変わる。その溶液25ミ
リリットル(0.785ミリモル)を取り出し、そして
−78℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1M HC
l溶液1.6ミリリットル(2当量)を添加し、そして
攪拌を−78℃で3分間行う。その後、1−ヘキシン1
80マイクロリットルを添加し、そして溶液を−10℃
に熱し、褐色がかった紫色懸濁液を生成し、真空下でそ
の半分の体積に濃縮する。もう一度−25℃に冷却し、
遠心分離しそして乾燥した後、標記化合物を暗紫色粉末
(310ミリグラム/69%)の形態で得る。
【0048】実施例3 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−C715の製造 (a)イソプロパノール13ミリリットル中のRuCl
2 (cis,cis−1,5−シクロオクタジエン)
(110ミリグラム、0.39ミリモル)、トリエチル
アミン0.11ミリリットル(0.78ミリモル)およ
びトリ−イソプロピルホスフィン0.15ミリリットル
の褐色懸濁液を、80℃で15時間攪拌する。生成した
透明な赤色溶液を−78℃に冷却する。ジエチルエーテ
ル中の1MHCl溶液0.8ミリリットルの添加後、攪
拌を5分間行う。1−オクチン0.06ミリリットル
(0.8ミリモル)を生成した黄色懸濁液に添加した
後、温度を室温に15分間にわたって上昇させる。生成
した褐色溶液を、真空下で濃縮し、そして褐色がかった
赤色残渣を得る。残渣をメタノール4ミリリットルと共
に2回攪拌し、遠心分離しそしてデカントする。生成
物、紫色粉末を真空下で乾燥する(収量:25ミリグラ
ム、10%)。
【0049】(b)イソプロパノール50ミリリットル
中のRuCl2 (cis,cis−1,5−シクロオク
タジエン)(440ミリグラム、1.56ミリモル)、
トリエチルアミン0.44ミリリットル(3.15ミリ
モル)およびトリ−イソプロピルホスフィン0.6ミリ
リットルの褐色懸濁液を、85℃で6時間攪拌する。生
成した透明な赤色溶液を−78℃に冷却する。ジエチル
エーテル中の1M HCl溶液3.2ミリリットルの添
加後、攪拌を5分間行う。1−オクチン0.23ミリリ
ットル(1.6ミリモル)を生成した黄色懸濁液に添加
した後、温度を−20℃に上昇させる。生成した褐色懸
濁液を−20ないし−30℃で30分間攪拌する。高真
空下で−5℃で濃縮し、褐色がかった赤色残渣を得る。
残渣をヘキサン25ミリリットルを用いて抽出し、そし
て濃縮後、褐色がかった紫色、半固体残渣を得る。残渣
を−70℃の温度を有するメタノール20ミリリットル
と共に攪拌し、遠心分離しそしてデカントする。細か
い、暗紫色粉末を真空下で乾燥する。収量は純生成物2
70ミリグラム(28%)である。
【0050】実施例4 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−CH3 の製造 イソプロパノール12.5ミリリットル中のRuCl2
(cis,cis−1,5−シクロオクタジエン)(1
10ミリグラム、0.39ミリモル)、トリエチルアミ
ン0.11ミリリットルおよびトリ−イソプロピルホス
フィン0.15ミリリットルの褐色懸濁液を、85℃で
3.5時間攪拌する。生成した透明な赤色溶液を−78
℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1M HCl溶液
0.8ミリリットルの添加後、攪拌を5分間行う。生成
した黄色懸濁液を10℃に30分間にわたり熱する。ア
セチレンの導入(2泡/秒)によって、褐色がかった赤
色懸濁液を得、それを高真空下で濃縮する。生成した褐
色がかった赤色残渣をメタノール4ミリリットルと共に
攪拌し、遠心分離しそしてデカントする。細かい、紫色
粉末を真空下で乾燥する。収量は純生成物105ミリグ
ラム(51%)である。
【0051】実施例5 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−CH265 の製造 Cl2 Ru(シクロオクタジエン)440ミリグラム、
トリ−イソプロピルホスフィン600マイクロリット
ル、トリエチルアミン440マイクロリットルおよびイ
ソプロパノール50ミリリットルを、窒素雰囲気下に置
く。褐色懸濁液を85℃に加熱する。85℃で3.5時
間後、懸濁液は赤色溶液に変化している。その溶液25
ミリリットル(0.785ミリモル)を取り出し、そし
て−78℃に窒素雰囲気下で冷却する。ジエチルエーテ
ル中の1M HCl溶液1.58ミリリットルを添加
し、そして攪拌を5分間行い、黄色懸濁液を得る。その
後、アセチレンガス(2泡/秒)を30分間導入する。
紫色沈殿が生成する。アリルベンゼン1.5ミリリット
ル(15当量)の添加後、懸濁液を室温に熱する。室温
で1時間攪拌後、反応混合物を濃縮し、そして残渣をメ
タノール8ミリリットルをそれぞれ用いて3回洗浄す
る。真空下で残渣を乾燥した後、標記化合物を紫色粉末
(300ミリグラム/64%)の形態で得る。
【0052】実施例6 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−C65 の製造 (a)イソプロパノール50ミリリットル中のRuCl
2 (cis,cis−1,5−シクロオクタジエン)
(440ミリグラム、1.57ミリモル)、トリエチル
アミン0.44ミリリットルおよびトリ−イソプロピル
ホスフィン0.6ミリリットルの褐色懸濁液を、85℃
で3.5時間攪拌する。生成した透明な赤色溶液を−7
8℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1M HCl溶
液3.2ミリリットルの添加後、攪拌を5分間行う。1
−ヘキシン0.48ミリリットルを生成した黄色懸濁液
に添加する。攪拌混合物を−10℃に熱し、そして45
分間攪拌する。スチレン3.7ミリリットル(31ミリ
モル)を生成した褐色溶液に添加する。30分間室温お
よび10分間40℃で攪拌し、結果として褐色溶液を得
る。高真空下で濃縮後、残渣をメタノール6ミリリット
ルと共に2回攪拌し、遠心分離しそしてデカントする。
細かい、紫色粉末を高真空下で乾燥する。収量は純生成
物390ミリグラム(43%)である。
【0053】(b)イソプロパノール25ミリリットル
中のRuCl2 (cis,cis−1,5−シクロオク
タジエン)(220ミリグラム、0.78ミリモル)、
トリエチルアミン0.22ミリリットルおよびトリ−イ
ソプロピルホスフィン0.3ミリリットルの褐色懸濁液
を、95℃で3時間攪拌する。生成した透明な赤色溶液
を−78℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1M H
Cl溶液1.6ミリリットルの添加後、攪拌を5分間行
う。フェニルアセチレン0.35ミリリットルを生成し
た黄色懸濁液に添加する。攪拌混合物を−10℃に熱
し、そして1時間攪拌する。スチレン2ミリリットル
(17ミリモル)を生成した紫色懸濁液に添加する。
1.5時間室温で攪拌し、結果として暗紫色攪拌混合物
を得、それを高真空下で濃縮する。残渣をメタノール5
ミリリットルと共に攪拌し、遠心分離し、デカントし、
メタノール2ミリリットルと共に攪拌し、遠心分離しそ
してデカントする。細かい、紫色粉末を高真空下で乾燥
する。収量は純生成物370ミリグラム(81%)であ
る。
【0054】実施例7 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−C64 −第三−C49 の製
造 イソプロパノール25ミリリットル中のRuCl2 (c
is,cis−1,5−シクロオクタジエン)(220
ミリグラム、0.78ミリモル)、トリエチルアミン
0.22ミリリットルおよびトリ−イソプロピルホスフ
ィン0.3ミリリットルの褐色懸濁液を、95℃で3.
5時間攪拌する。生成した透明な赤色溶液を−78℃に
冷却する。ジエチルエーテル中の1M HCl溶液1.
6ミリリットルの添加後、攪拌を5分間行う。1−ヘキ
シン0.24ミリリットルを生成した黄色懸濁液に添加
する。攪拌混合物を、攪拌しながら、−15℃に15分
にわたりそして0℃に30分間にわたり熱する。4−第
三ブチルスチレン1.45ミリリットル(7.85ミリ
モル)を生成した赤色がかった褐色懸濁液に添加する。
20分間室温で攪拌し、結果として暗紫色溶液を得、そ
れを高真空下で濃縮する。純粋な生成物および4−第三
ブチルスチレンからなる、生成した暗紫色、液体混合物
は、例えばDCPDの無溶媒重合において直接用いられ
得る。
【0055】実施例8 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−C64 −CH3 の製造 イソプロパノール12.5ミリリットル中のRuCl2
(cis,cis−1,5−シクロオクタジエン)(1
10ミリグラム、0.39ミリモル)、トリエチルアミ
ン0.11ミリリットルおよびトリ−イソプロピルホス
フィン0.15ミリリットルの褐色懸濁液を、85℃で
3.5時間攪拌する。生成した透明な赤色溶液を−78
℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1M HCl溶液
0.8ミリリットルの添加後、攪拌を10分間行う。1
−ヘキシン0.1ミリリットル(0.63ミリモル)を
生成した黄色懸濁液に添加する。攪拌混合物を、攪拌し
ながら、−10℃に30分間にわたりそして0℃に15
分間にわたり熱する。4−メチルスチレン0.42ミリ
リットルを生成した紫色懸濁液に添加する。30分間室
温で攪拌し、結果として褐色溶液を得、それを高真空下
で濃縮する。生成した紫色残渣をヘキサン15ミリリッ
トルをそれぞれ用いて3回抽出し、濃縮後、紫色、半固
体残渣を得る。残渣を0℃の温度を有するメタノール1
0ミリリットルと共に攪拌し、遠心分離しそしてデカン
トする。細かい、紫色粉末を高真空下で乾燥する。収量
は純生成物105ミリグラム(56%)である。
【0056】実施例9 Cl2 [P(C61132
Ru=CH−C65 の製造 イソプロパノール25ミリリットル中のRuCl2 (c
is,cis−1,5−シクロオクタジエン)(440
ミリグラム、1.57ミリモル)、1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン0.47ミリリ
ットル(3.14ミリモル)およびトルエン中の20%
トリ−シクロヘキシルホスフィン溶液8ミリリットルの
褐色懸濁液を、85℃で2時間攪拌する。生成した透明
な赤色溶液を0℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1
M HCl溶液6.3ミリリットルを生成したオレンジ
色懸濁液に添加した後、攪拌を10分間行う。1−ヘキ
シン0.48ミリリットルを生成したオレンジ色懸濁液
に添加する。攪拌混合物を室温に熱し、そして45分間
攪拌する。スチレン3.6ミリリットル(31ミリモ
ル)の添加後、攪拌を2.5時間行う。生成した紫色溶
液を濃縮する。残渣をもう一度イソプロパノール25ミ
リリットルに取り入れ、スチレン4ミリリットルを添加
し、そして攪拌を1時間行う。高真空下での濃縮後、残
渣をアセトン8ミリリットルで3回攪拌し、遠心分離し
そしてデカントする。細かい、紫色粉末を高真空下で乾
燥する。収量は純生成物450ミリグラム(35%)で
ある。
【0057】実施例10 Cl2 [P(iso−C3
732 Ru=CH−C65 の製造 イソプロパノール250ミリリットル中のRuCl2
(cis,cis−1,5−シクロオクタジエン)
(5.25グラム、18.7ミリモル)、トリエチルア
ミン5.25ミリリットル(37.4ミリモル)および
トリ−イソプロピルホスフィン7.5ミリリットルの褐
色懸濁液を、80℃で3.5時間攪拌する。透明な赤色
溶液を−70℃に冷却する。ジエチルエーテル中の1M
HCl溶液37.5ミリリットルの添加後、攪拌を1
5分間行う。1−ペンチン3.75ミリリットルを黄色
懸濁液に添加する。攪拌混合物を−10℃に熱し、そし
て1.5時間攪拌する。スチレン21.5ミリリットル
(187ミリモル)を生成した紫色懸濁液に添加する。
1時間室温で攪拌し、暗紫色攪拌混合物を生成し、それ
を真空下で濃縮する。残渣をメタノール30ミリリット
ルと共に攪拌し、遠心分離し、デカントし、メタノール
5ミリリットルと共に攪拌し、遠心分離し、デカント
し、そして再びメタノール5ミリリットルと共に攪拌
し、遠心分離しそしてデカントする。細かい、紫色粉末
を高真空下で乾燥する。収量は純生成物7.7グラム
(71%)である。
【0058】実施例11 Cl2 [P(C6113
2 Ru=CH−C65 の製造 イソプロパノール50ミリリットル中のRuCl2 (c
is,cis−1,5−シクロオクタジエン)(1.3
2グラム、4.7ミリモル)、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセ−7−エン1.42ミリリット
ル(9.4ミリモル)およびトルエン中の20%トリ−
シクロヘキシルホスフィン溶液15ミリリットルの褐色
懸濁液を、80℃で1時間攪拌する。透明な赤色溶液を
0℃に冷却する。テトラヒドロフラン50ミリリットル
を添加し、透明な溶液を生成する。1−ペンチン1.9
ミリリットルの添加後、攪拌を10分間行う。ジエチル
エーテル中の1M HCl溶液9.4ミリリットルを透
明な溶液に添加する。混合物を室温に熱し、そして1.
5時間攪拌する。スチレン5.4ミリリットル(47ミ
リモル)を紫色懸濁液に添加する。1時間室温での攪拌
により、暗紫色攪拌混合物を生成し、それを真空下で濃
縮する。残渣をヘキサン/CH2 Cl2 (9:1)30
ミリリットルを用いて抽出し、デカントしそして真空下
で濃縮する。残渣をアセトン15ミリリットルと共に攪
拌し、遠心分離しそしてデカントする。細かい、紫色粉
末を高真空下で乾燥する。収量は純生成物1.9グラム
(49%)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローマン コリー スイス国,1719 ツムホルツ,ハウプトシ ュトラーセ 18 (72)発明者 アンドレアス ハフネル スイス国,3177 ラウペン,ベンデンヴェ グ 3 (72)発明者 アンドレアス ミュ−レバッハ スイス国,1782 ベルファウクス,レス グランツ エザーツ 7

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I 【化1】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
    表し、X01およびX02はそれぞれ互いに独立してハロゲ
    ン原子を表し、T1 およびT2 はそれぞれ互いに独立し
    て第三ホスフィンまたはホスフィットを表すか、または
    1 およびT2 は一緒になってジ第三ジホスフィンまた
    はジホスフィットを表し、またT3 は水素原子、炭素原
    子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数3ないし8
    のシクロアルキル基、酸素原子、硫黄原子および窒素原
    子の群より選択された1または2個のヘテロ原子を有す
    る炭素原子数3ないし7のヘテロシクロアルキル基、炭
    素原子数6ないし14のアリール基、または酸素原子、
    硫黄原子および窒素原子の群より選択された1ないし3
    個のヘテロ原子を有する炭素原子数4ないし15のヘテ
    ロアリール基を表し、ここで該アルキル基、該シクロア
    ルキル基、該ヘテロシクロアルキル基、該アリール基お
    よび該ヘテロアリール基は未置換または炭素原子数1な
    いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアル
    キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原
    子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし1
    0のアリールオキシ基、−NO2 もしくはハロゲン原子
    によって置換されている。]で表される化合物の製造方
    法であって、次式II 【化2】 [式中、Me、X01およびX02は上述で定義されたもの
    を表し、L1 、L2 、L3 およびL4 はそれぞれ互いに
    独立して中性配位子を表し、またnは0または1を表
    す。]で表される金属塩を、最初に塩基および第二また
    は第三アルコールの存在下で第三ホスフィンもしくはホ
    スフィットまたはジ第三ジホスフィンもしくはジホスフ
    ィットと反応させ、そしてその後酸の存在下で次式II
    I 【化3】 [式中、T3 は上述で定義されたものを表す。]で表さ
    れるアルキンと反応させることからなる方法。
  2. 【請求項2】 次式Ia 【化4】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
    表し、X01およびX02はそれぞれ互いに独立してハロゲ
    ン原子を表し、T1 およびT2 はそれぞれ互いに独立し
    て第三ホスフィンまたはホスフィットを表すか、または
    1 およびT2 は一緒になってジ第三ジホスフィンまた
    はジホスフィットを表し、またT3 は水素原子、炭素原
    子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数3ないし8
    のシクロアルキル基、酸素原子、硫黄原子および窒素原
    子の群より選択された1または2個のヘテロ原子を有す
    る炭素原子数3ないし7のヘテロシクロアルキル基、炭
    素原子数6ないし14のアリール基、または酸素原子、
    硫黄原子および窒素原子の群より選択された1ないし3
    個のヘテロ原子を有する炭素原子数4ないし15のヘテ
    ロアリール基を表し、ここで該アルキル基、該シクロア
    ルキル基、該ヘテロシクロアルキル基、該アリール基お
    よび該ヘテロアリール基は未置換または炭素原子数1な
    いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアル
    キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原
    子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし1
    0のアリールオキシ基、−NO2 もしくはハロゲン原子
    によって置換されている。]で表される化合物の製造方
    法であって、次式I 【化5】 [式中、Me、T1 、T2 、T3 、X01およびX02は上
    述で定義されたものを表す。]で表される化合物を、次
    式IIIa 【化6】 [式中、T3 は上述で定義されたものを表す。]で表さ
    れるアルケンと反応させることからなる方法。
  3. 【請求項3】 式中、Meはルテニウム原子を表す、請
    求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式中、X01およびX02はClを表す、請
    求項1または請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第三ホスフィンまたはホスフィットおよ
    びジ第三ジホスフィンまたはジホスフィットは次式I
    V、IVa、IVbまたはIVc 【化7】 [式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ互いに独立し
    て炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数4
    ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし1
    1のヘテロシクロアルキル基、炭素原子数6ないし16
    のアリール基、炭素原子数2ないし15のヘテロアリー
    ル基または炭素原子数7ないし16のアラルキル基を表
    し、ここで該アルキル基、該シクロアルキル基、該ヘテ
    ロシクロアルキル基、該アリール基、該ヘテロアリール
    基および該アラルキル基は未置換または炭素原子数1な
    いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキ
    シ基、炭素原子数1ないし6のハロアルキル基、炭素原
    子数6ないし16のアリール基、−NO2 、SO3 -、ア
    ンモニウム基およびハロゲン原子からなる群より選択さ
    れた置換基によって置換されているか、または基R1
    よびR2 は一緒になって未置換または炭素原子数1ない
    し6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキ
    ル基、−NO2 もしくは炭素原子数1ないし6のアルコ
    キシ基によって置換されたテトラ−またはペンタ−メチ
    レン基を表すか、または未置換または炭素原子数1ない
    し6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキ
    ル基、−NO2 もしくは炭素原子数1ないし6のアルコ
    キシ基によって置換され、かつ1または2個の1,2−
    フェニレン基と縮合したテトラ−またはペンタ−メチレ
    ン基を表し、またR3 は上述で定義されたものを表し、
    またZは直鎖または分岐した、未置換または炭素原子数
    1ないし4のアルコキシ−置換された炭素原子数2ない
    し12のアルキレン基、4ないし8個の炭素原子を有す
    る未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル−もし
    くは炭素原子数1ないし4のアルコキシ−置換された
    1,2−または1,3−シクロアルキレン基、5または
    6個の環構成員およびO原子並びにN原子の群からの1
    個のヘテロ原子を有する未置換または炭素原子数1ない
    し4のアルキル−もしくは炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ−置換された1,2−または1,3−ヘテロシク
    ロアルキレン基、未置換または炭素原子数1ないし4の
    アルキル−もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ
    −置換された1,2−フェニレン基、1−メチレン−フ
    ェニ−2−イル基、1,2−ジメチレンベンゼン基また
    は未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル−もし
    くは炭素原子数1ないし4のアルコキシ−置換された
    2,2’−ビフェニレン基を表す。]に相当する、請求
    項1または請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 式中、T1 およびT2 は式IV[式中、
    1 、R2 およびR3 はそれぞれ互いに独立して炭素原
    子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数4ないし1
    2のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし16の
    アリール基を表し、ここで該アルキル基、該シクロアル
    キル基および該アリール基は未置換または炭素原子数1
    ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコ
    キシ基、炭素原子数1ないし6のハロアルキル基、炭素
    原子数6ないし16のアリール基、−NO2 、−S
    3 -、アンモニウム基およびハロゲン原子からなる群よ
    り選択された置換基によって置換されている。]で表さ
    れる第三ホスフィンに相当する、請求項1または2に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 式中、T1 およびT2 は(C652
    (iso−C37 )P、(C65 )(iso−C3
    72 P、(C652 (C611)P、(C6
    53 P、(C65 CH23 P、(C593
    P、(2,3−ジ−第三−C49 −C633 P、
    (2,6−ジ−第三−C49 −C633 P、(3
    −CH3 −6−第三−C49 −C633 P、(C
    6113 P、(2−CH3 −6−第三−C49 −C
    633 P、(4−第三−C49 −C643
    P、(3−第三−C49 −C643 P、(2−第
    三−C49 −C643 P、(4−iso−C4
    9 −C643 P、(CH33 P、(C253
    P、(n−C373 P、(iso−C373
    P、(n−C493 P、(3−iso−C49
    643 P、(2−iso−C49 −C64
    3 P、(4−n−C49 −C643 P、(3−n
    −C49 −C643 P、(第二−C493
    P、(2−CH3 −C643 P、(3−CH3 −C
    643 P、(4−CH3 −C643 P、(2,
    4−ジ−CH3 −C633 P、(2,6−ジ−CH
    3 −C633 P、(2−C25 −C643
    P、(3−C25 −C643 P、(4−C25
    −C643 P、(2−n−C37 −C643
    P、(3−n−C37 −C643 P、(4−n−
    37 −C643 P、(2−iso−C37
    643 P、(3−iso−C37 −C64
    3 P、(4−iso−C37 −C643 P、(C
    65 )(C6112 P、(2−n−C49 −C6
    43 P、(C65 )(第二−C492 P、
    (C6112 [C(C242 (N(CH33
    l)]P、(C6112 [CH2 CH2 N(CH3
    3 Cl]P、(C6112 [CH2 CH2 SO3
    a]Pまたは(2,4−ジ−第三−C49 −C6
    33 Pを表す、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式中、T3 は水素原子、炭素原子数1な
    いし9のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
    ル基、フェニル基、ベンジル基またはナフチル基を表
    し、ここでこれらの基は未置換または炭素原子数1ない
    し4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ
    基、炭素原子数1ないし4のハロアルキル基、フェニル
    基、FもしくはClによって置換されている、請求項1
    または請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式IおよびIaで表される化合物は次式
    IbおよびIc 【化8】 【化9】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
    表し、R5 は炭素原子数3ないし8のα−分岐アルキル
    基、または未置換または炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基、炭素原子数1ないし4のハロアルキル基、炭素原
    子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくは
    −NO2 によって置換された炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルキル基、または未置換または炭素原子数1ない
    し4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のハロアルキ
    ル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン
    原子もしくは−NO2 によって置換された炭素原子数6
    ないし10のアリール基を表し、またT3 は水素原子、
    炭素原子数1ないし6のアルキル基、または未置換また
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な
    いし4のハロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基、ハロゲン原子もしくは−NO2 によって置換
    された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、また
    は未置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭
    素原子数1ないし4のハロアルキル基、炭素原子数1な
    いし4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくは−NO2
    によって置換された炭素原子数6ないし10のアリール
    基を表す。]で表される化合物である、請求項1または
    請求項2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 式IおよびIaで表される化合物は Cl2 [P(C6112 −CH2 CH2 −P(C6
    112 ]Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C64
    CH(CH32 、 Cl2 [P(iso−C3732 Me=CH−
    [C64 (第三−C49 )]、 Cl2 [P(C61132 Me=CH2 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH2 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−[C64
    (第三−C49 )]、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−CH3 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−CH3 、 Cl2 [P(C6532 Me=CH−C65 、 F2 [P(C5932 Me=CH−C65 、 Br2 [P(C61132 Me=CH−C62
    (CH33 、 Br2 [P(C5932 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C59 、 Br2 [P(C5932 Me=CH−(C64
    −OC25 )、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C65 、 F2 [P(C61132 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(iso−C3732 Me=CH−
    [C64 (CH3 )]、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C611、 Cl2 [P(C62 −(CH3332 Me=C
    H−C65 、 Br2 [P(C61132 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C65 、 Br2 [P(C54 −(CH3232 Me=C
    H−C65 、 Br2 [P(C5932 Me=CH−iso−C
    37 、 Cl2 [P(iso−C3732 Me=CH−C
    65 、 Br2 [P(C61132 Me=CH−(C64
    −NO2 )、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−第三−C4
    9 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−n−C4
    9 、 Cl2 [P(C64 −CH332 Me=CH−C
    65 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−n−C4
    9 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C109 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−(C64
    −Cl)、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−(C64
    −Br)、 Cl2 [P(C61132 Me=CH−C64
    OCH3 、 Cl2 [P(C5932 Me=CH−C63
    (CH32 、 F2 [P(C5932 Me=CH[C63
    (CH32 ]、 Br2 [P(C5932 Me=CH−CH26
    5 、 Cl2 [P(C61132 Me=CH(C64
    CH3 )、 Cl2 [P(第二−C4932 Me=CH−C6
    5 、 BrCl[P(C61132 Me=CH−C6
    5 、 BrCl[P(iso−C3732 Me=CH−
    65 、 BrCl[P(C61132 Me=CH−CH2
    65 、 Cl2 [P(C6112 (C(CH2 CH22
    (CH33 Cl)]2 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C6112 (CH2 CH2 SO3
    a)]2 Me=CH−C65 、 Cl2 [P(C6112 (CH2 CH2 N(CH3
    3 Cl)]2 Me=CH−C65 または BrCl[P(iso−C3732 Me=CH−
    CH265 [各式中、Meはオスミウム原子またはルテニウム原子
    を表す。]である、請求項1または請求項2に記載の方
    法。
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