JPH10180575A - ナットランナー - Google Patents

ナットランナー

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JPH10180575A
JPH10180575A JP8347411A JP34741196A JPH10180575A JP H10180575 A JPH10180575 A JP H10180575A JP 8347411 A JP8347411 A JP 8347411A JP 34741196 A JP34741196 A JP 34741196A JP H10180575 A JPH10180575 A JP H10180575A
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socket
gear
nut
axis
fastening
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Kengo Matsuo
研吾 松尾
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Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのモータで全てのソケットを同一方向に
回転することができ、箱穴に挿入される部分のスリム化
を図ることができ、省スペースで任意の方向にソケット
を回転することができるナットランナーを提供する。 【解決手段】 本発明のナットランナーは、3個のソケ
ット1と、各ソケット1を軸芯Sを中心に同一方向に回
転させるソケット回転機構2と、軸芯Mを中心に回転駆
動し、先端にかさ歯車3bが接続された締結用モータ3
と、かさ歯車3bと噛み合うかさ歯車4bを有し、締結
用モータ3と90°の軸角をなし、略中央部にソケット
回転機構2に動力を伝達する伝達歯車4gを備えた伝達
軸4と、伝達軸4が軸芯Tを中心に回転できるように支
持し、外周に締結用モータ3のかさ歯車3bと同軸に歯
車の歯5gが設けられたケーシング5と、ケーシング5
の歯5gと噛み合う歯車6gを有する方位変更用モータ
6と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド工法にお
いて、セグメント間をボルト・ナットで締結するための
ナットランナーに係り、詳しくはセグメント自動組立ロ
ボットに搭載されたボルト締結機の先端に設けられるナ
ットランナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド工法とは、前面に切羽を有する
シールド掘進機を地中で推進させ、周囲の地盤の崩壊を
防ぎながら、その内部で安全に掘削および覆工作業を行
いつつトンネルを構築する工法である。トンネルとなる
部分は、その周方向にセグメントと呼ばれる複数のピー
スに分割されており、セグメント自動組立ロボットによ
り組み立てられる。また、組み立てたセグメントが落ち
たり、ずれたりしないように、各セグメント間は、セグ
メント自動組立ロボットに搭載されたボルト締結機によ
りボルトで締結される。一般に、このボルト締結機の先
端には、ボルトの一端にナットを螺合させるナットラン
ナーが設けられている。
【0003】ここで、図5は従来のナットランナーの概
略構成図であり、図6はその作用を示す説明図である。
これらの図に示すように、ナットランナーは、トンネル
の径方向に一列に並設された複数のソケット(ここでは
2個)を備えており、このソケットをセグメントに形成
された箱穴に挿入してボルトにナットを螺合できるよう
に(図6参照)、締結用モータの動力を複数の伝達ギヤ
からなる歯車列によりソケットに伝達している。また、
締結用モータは、各ナットを確実に締め付けるため、お
よび時間短縮のため、各ソケットごとに設けられてい
る。かかるナットランナーを使用すれば、図6に示すよ
うに、セグメント間をボルト・ナットで締結することが
できる。 (1)前提条件として、隣り合うセグメントの箱穴を貫
通するように両端に雄ねじの切られたボルトが挿入され
ており、そのボルトの他端側(図示せず)にはナットが
挿入されているものとする。さらに、このナットは、ボ
ルトホルダーまたは圧縮空気等により回転しないように
把持されているものとする。 (2)まず、ナットランナーの各ソケットに、ナット自
動供給装置(図示せず)等によりナットを供給する。 (3)次に、まだナットの挿入されていないセグメント
の箱穴に、ナットを持ったナットランナーを挿入し、ボ
ルトの一端にナットを嵌める。ここで、図5に示す締結
用モータを駆動させれば、各ソケットは軸芯を中心に回
転し、ナットはボルトに螺合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近では、
ボルト締結後に箱穴をコンクリートで埋め込む等の後処
理を施さなければならないこと、セグメント内には鉄筋
が配筋されていること、等の理由から箱穴をできるだけ
小さくしたいという要望があり、上述したナットランナ
ーのように各ソケットごとに締結用モータや伝達ギヤ等
を設けたのでは、ナットランナーを挿入するのに必要な
空間を確保しなければならず、上述の要望に応えること
ができなかった。また、上述したナットランナーでは、
ソケットに一方向からしかナットを供給することができ
ず、ボルト締結機やセグメント自動組立ロボットの設計
の自由度が損なわれていた。この場合、ナットランナー
を回転させれば任意の方向からナットを供給することが
できるが、図6に示すように、従来のナットランナーで
は、ソケットの軸芯と駆動用モータの軸芯とが同一方向
になるように接続されているため、そのまま回転させた
のでは駆動用モータの回転するスペースを確保しなけれ
ばならず、結局設計の自由度が損なわれてしまうことに
なる。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、1つのモータで全て
のソケットを同一方向に回転することができ、箱穴に挿
入される部分のスリム化を図ることができ、省スペース
で任意の方向にソケットを回転することができるナット
ランナーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明によれば、トンネルを形成する複数のセグメントをボ
ルトで締結するボルト締結機の先端に設けられ、セグメ
ントの境界面を貫通するボルトの一端にナットを螺合さ
せるナットランナーであって、トンネルの径方向に一列
に並設されたソケットと、各ソケットをその軸芯を中心
に同一方向に回転させるソケット回転機構と、ソケット
の並設方向を軸芯として回転駆動し、先端にかさ歯車が
接続された締結用モータと、そのかさ歯車と噛み合うか
さ歯車を有し、締結用モータと90°の軸角をなし、略
中央部にソケット回転機構に動力を伝達する伝達歯車を
備えた伝達軸と、その伝達軸が軸芯を中心に回転できる
ように支持し、外周に締結用モータのかさ歯車と同軸に
歯車の歯が設けられたケーシングと、そのケーシングの
歯と噛み合う歯車を有する方位変更用モータと、を備
え、ナットをボルトに螺合させる時には上記締結用モー
タ,伝達軸およびソケット回転機構により上記ソケット
を回転駆動させ、ナットをソケットに供給する時には上
記方位変更用モータによりケーシング,伝達軸およびソ
ケット回転機構とともに上記ソケットをその並設方向を
軸芯として任意の方向に回転させるようになっている、
ことを特徴とするナットランナーが提供される。
【0007】上述した本発明は、とくに省スペースで任
意の方向にソケットを回転することができるナットラン
ナーを提供するものである。すなわち、ソケットを回転
させる締結用モータの軸芯方向とソケットの並設方向と
を一致させ、締結用モータの動力をかさ歯車によりソケ
ットに伝達するように構成し、ソケットをその並設方向
を軸芯として任意の方向に回転させる方位変更モータを
別個に設けたものである。かかる構成によれば、かさ歯
車を使用したことにより、ナットランナーの先端部分の
みをソケットの並設方向を軸芯として任意の方向に回転
させることができる。したがって、締結用モータを振り
回すことなく、ソケットをその並設方向を軸芯として任
意の方向に回転させることができる。
【0008】請求項2に記載した本発明によれば、トン
ネルを形成する複数のセグメントをボルトで締結するボ
ルト締結機の先端に設けられ、セグメントの境界面を貫
通するボルトの一端にナットを螺合させるナットランナ
ーであって、トンネルの径方向に並設された複数のソケ
ットと、各ソケットをその軸芯を中心に回転させるソケ
ット回転機構と、を有し、そのソケット回転機構は、各
ソケットに同軸に接続されたトルクリミッタと、各ソケ
ットの背面に同軸に設けられた大径のメインギヤのみか
らなるメイン歯車列と、各メインギヤの背面に同軸に設
けられた小径のサブギヤおよび各サブギヤ間に設けられ
たアイドラーからなるサブ歯車列と、を備え、隣り合う
ソケットの一方は、そのトルクリミッタがメインギヤに
接続されるとともにサブギヤがメインギヤに接続されて
おり、他方は、そのトルクリミッタがサブギヤに接続さ
れていることにより、全てのソケットを同一方向に回転
する、ことを特徴とするナットランナーが提供される。
【0009】上述した本発明は、とくに1つの締結用モ
ータ(入力)で全てのソケットを同一方向に回転するこ
とができ、箱穴に挿入される部分のスリム化を図ること
ができるナットランナーを提供するものである。すなわ
ち、歯車(ギヤ)の性質を利用して、一つおきのソケッ
トをメイン歯車列で回転させ、残りはサブ歯車列で回転
させるようにしたものである。かかる構成により、複数
のソケットを有するナットランナーであっても、メイン
歯車列とサブ歯車列とで全てのソケットをその軸芯を中
心に同一方向に回転することができ、ソケットの軸芯方
向の幅を狭くすることができ、箱穴に挿入される部分の
スリム化を図ることができる。
【0010】請求項3に記載した本発明の実施の形態に
よれば、上記ソケットの先端に上記メイン歯車列または
サブ歯車列と噛み合うギヤを備えたソケットを設け、そ
のソケットに働くトルクが最大となるようにする、こと
が好ましい。
【0011】上述した本発明の実施の形態の構成によれ
ば、最先端のソケットに働くトルクが最大となるように
したことにより、セグメントの最外側のボルトを確実に
最大締結力で締め付けることができ、セグメントの落下
やずれ等を防止することができる。なお、最先端のソケ
ットが内側から奇数番目に該当するときには、そのギヤ
をメイン歯車列と噛み合わせ、偶数番目に該当するとき
には、そのギヤをサブ歯車列と噛み合わせるようにす
る。最先端のソケットの回転方向を他のソケットと同一
にするためである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図4を参照して説明する。図1は本発明に
よるナットランナーを示す部分側面断面図であり、図2
は図1におけるA部断面図であり、図3は図2における
B矢視図である。
【0013】図1に示すように、本発明のナットランナ
ーは、一列に並設された3個のソケット1と、各ソケッ
ト1を軸芯Sを中心に同一方向に回転させるソケット回
転機構2と、ソケット1の並設方向を軸芯Mとして回転
駆動し、先端にかさ歯車3bが接続された締結用モータ
3と、かさ歯車3bと噛み合うかさ歯車4bを有し、締
結用モータ3と90°の軸角をなし、略中央部にソケッ
ト回転機構2に動力を伝達する伝達歯車4gを備えた伝
達軸4と、伝達軸4が軸芯Tを中心に回転できるように
支持し、外周に締結用モータ3のかさ歯車3bと同軸に
歯車の歯5gが設けられたケーシング5と、ケーシング
5の歯5gと噛み合う歯車6gを有する方位変更用モー
タ6と、を備えたものであり、ソケット1を軸芯Mを中
心に任意の方向に回転させるものである。
【0014】上記締結用モータ3は、最終的にナットを
ボルトに螺合させるためにソケット1を回転させるもの
である。図1に示すように、締結用モータ3は、その軸
芯Mがソケット1の並設方向と同一方向になるように台
座3aに固定されている。台座3aは、一端が開放され
た略円筒形状部材であって、締結用モータ3が接続され
る面には、その先端部が貫通できるように孔が設けられ
たものであり、ボルト締結機に固定されるものである。
この締結用モータ3の先端にはかさ歯車3bが台座3a
内で軸芯Mと同軸に接続されており、台座3aの締結用
モータ3の動力により回転するようになっている。
【0015】上記伝達軸4は、ソケット1の軸芯Sと平
行な軸芯Tを有し、締結用モータ3の動力の向きを変え
てソケット回転機構2に伝達するものである。そのため
に、この伝達軸4は、締結用モータ3のかさ歯車3bと
噛み合うかさ歯車4bと、ソケット回転機構2との間に
介在する中間歯車11に動力を伝達する伝達歯車4g
と、を備えている。図1に示すように、伝達歯車4g
は、締結用モータ3の軸芯Mがその中心を通るように伝
達軸4に固定されており、伝達軸4自身は、ケーシング
5に軸受けを介して支持されている。
【0016】上記ケーシング5は、図1に示すように、
中空の略円筒形状部材であって、その一端は、台座3a
と締結用モータ3の先端部との間に挿入され、台座3a
の内面とケーシング5の外面との間には複数の軸受け1
2が設けられ、ケーシング5が台座3aの内面をかさ歯
車3b等と干渉することなく摺動できるように支持され
ている。また、ケーシング5の他端には、ソケット1や
ソケット回転機構2を支持する支持部材13が固定され
ている。さらに、このケーシング5の中間部には半径方
向に拡径したフランジ部5fを有し、その外周面には歯
車の歯5gが締結用モータ3の軸芯Mと同軸になるよう
に形成されている。
【0017】上記方位変更用モータ6は、軸芯が締結用
モータ3の軸芯Mと同一方向になるように台座3aに固
定されており、その先端にはケーシング5の歯5gと噛
み合うギヤ6gを備えている。したがって、この方位変
更用モータ6の動力はケーシング5に伝達され、ケーシ
ング5を軸芯Mを中心に回転させることができる。な
お、方位変更用モータ6を駆動させるときは、通常、締
結用モータ3は停止しており、かさ歯車4gはかさ歯車
3gの歯面に沿って軸芯Mを中心に回転する。
【0018】かかる構成により、締結用モータ3を駆動
させると、かさ歯車3bが軸芯Mを中心に回転し、かさ
歯車4bを介して伝達軸4が軸芯Tを中心に回転し、つ
れて伝達歯車4gが回転し、中間歯車11が回転し、ソ
ケット回転機構2に動力が伝達され、最終的に各ソケッ
ト1が軸芯Sを中心に回転される。また、方位変更用モ
ータ6を駆動させると、ギヤ6gが回転し、ケーシング
5が軸芯Mを中心に回転し、ソケット1が軸芯Mを中心
に回転する。したがって、本発明のナットランナーによ
れば、ソケット1を軸芯Sを中心に回転させることがで
きるとともに、軸芯Mを中心に回転させることもでき
る。
【0019】次に、伝達された締結用モータ3の動力に
より、各ソケット1を軸芯Sを中心に同一方向に回転さ
せるソケット回転機構2について説明する。図2および
図3に示すように、ソケット回転機構2は、2個のソケ
ット1a,1bの軸芯S,Sと同軸に接続されたトルク
リミッタ7a,7bと、各ソケット1の背面に軸芯Sと
同軸に設けられた大径のメインギヤ8a,8bのみから
なるメイン歯車列8と、各メインギヤ8a,8bの背面
に同軸に設けられた小径のサブギヤ9a,9bおよびサ
ブギヤ9a,9b間に設けられたアイドラー9iからな
るサブ歯車列9と、を備えており、さらにメイン歯車列
8と噛み合うギヤ10gを備えたソケット10が先端に
設けられたものである。また、中間歯車11寄りのソケ
ット1aのメインギヤ8aは、中間歯車11と噛み合う
とともに、同軸のトルクリミッタ7aに接続され、さら
にサブギヤ9aが背面に接続されており、中間のソケッ
ト1bのサブギヤ9bはトルクリミッタ7bに接続され
ている。
【0020】図2に示すように、メインギヤ8aは軸芯
S方向に貫通孔を有し、その中間部にフランジ部8fが
形成されている。この貫通孔にトルクリミッタ7aの雄
ねじの切られた頭部7hが挿入され、反対側からナット
14等が頭部7hに螺合され、フランジ部8fを摩擦面
で挟持している。そして、トルクリミッタ7aの前面に
ソケット1aが接続されている。ソケット1aは、ナッ
トを把持する凹部1nと、凹部1nの奥に設けられナッ
トを吸着する略円環形状の磁石1mと、トルクリミッタ
7aとソケット1aを連結する連結部材1cと、ソケッ
ト1aのお辞儀を防止するためにトルクリミッタ7aと
ソケット1aを結合する結合部1dと、から構成されて
いる。連結部材1cは、両端に角のとれた略円筒形状の
拡径部を有し、この丸みを帯びた角によりソケット1a
が首を振ることができるようになっている。結合部1d
は、ソケット1aの背面に設けられており、トルクリミ
ッタ7aの前面に形成された凹部と、ソケット1aの背
面に設けられた凸部と、その間に挿入された圧縮バネ
と、からなり、凹部で圧縮バネを支持し、凸部で圧縮バ
ネのずれ止めをしている。さらに、サブギヤ9aはメイ
ンギヤ8aの背面(ソケット1aと反対側)にボルト等
により固定され、トルクリミッタ7aの頭部7hにナッ
ト14を螺合できるように貫通孔が形成されている。な
お、メインギヤ8aは支持部材13に軸受けを介して支
持されている。したがって、中間歯車11が回転する
と、メインギヤ8aが軸芯Sを中心に回転し、サブギヤ
9aおよびトルクリミッタ7aも同一方向に軸芯Sを中
心に回転し、最終的にソケット1aも同一方向に軸芯S
を中心に回転する。
【0021】図2に示すように、中間のソケット1bの
背面に設けられたメインギヤ8bは軸芯S方向に貫通孔
を有している。また、サブギヤ9bは一面に軸部9sを
有し、軸芯S方向に貫通孔が形成され、その中間部にフ
ランジ部9fが形成されている。そして、サブギヤ9b
がアイドラー9iを介してサブギヤ9aと歯車列9を構
成するように(図3参照)、軸部9sがメインギヤ8b
の貫通孔に挿入され、軸受けを介して支持されている。
したがって、メインギヤ8bとサブギヤ9bは、互いに
無関係に回転することができる。さらに、サブギヤ9b
の貫通孔にはトルクリミッタ7bが挿入され、フランジ
部9fが摩擦面で挟持され、そのトルクリミッタ7bの
前面には上述したソケット1aと同様のソケット1bが
同様に接続されている。したがって、図3に示すよう
に、メインギヤ8aの回転はメインギヤ8bに伝達さ
れ、メインギヤ8bはメインギヤ8aと反対方向に軸芯
Sを中心に回転し、一方、サブギヤ9aの回転はアイド
ラー9iを介してサブギヤ9bに伝達され、サブギヤ9
bはサブギヤ9aと同一方向に軸芯Sを中心に回転す
る。その結果、トルクリミッタ7bもサブギヤ9bと同
様に回転し、最終的にソケット1bがソケット1aと同
一方向に軸芯Sを中心に回転する。なお、このサブ歯車
列9を保護するために、各サブギヤ9a,9bおよびア
イドラー9iの背面にはカバー9cが設けられている。
【0022】図2に示すように、最先端のギヤ10gは
軸芯S方向に貫通孔を有し、その中間部に段差部10s
が形成されている。この段差部10sの前面にソケット
10がソケット1a,1bと同様に設けられているが、
ギヤ10gの背面には、連結部材1cが抜けないように
蓋15が設けられている。したがって、図3に示すよう
に、メインギヤ8bの回転がギヤ10gに伝達され、ギ
ヤ10gはメインギヤ8aと同一方向に軸芯Sを中心に
回転し、ソケット10がソケット1a,1bと同一方向
に軸芯Sを中心に回転することになる。なお、このソケ
ット10には、トルクリミッタが設けられておらず、メ
インギヤ8bの回転が直接的にソケット10に伝達さ
れ、ソケット10にかかるトルクが他のソケット1a,
1bよりも大きくなるようにトルクリミッタ7a,7b
の大きさが設定されている。
【0023】上述したソケット1a,1b,10は、組
み立てられたセグメントの境界面において、トンネルの
径方向に並んで貫通したボルトに対し、ナットを挿入・
螺合できるように一列かつ面一に並設されている。した
がって、その個数,間隔,大きさ等のソケットの条件
は、構築されるトンネルの大きさにより異なるものであ
る。ここでは、3本のボルトでセグメントを締結する場
合について考えているため、ソケットも3個になってい
る。ソケットが4個の場合には、図2においてソケット
1bの後にソケット1aと同様のソケットを付加し、そ
の次にソケット10を付加されたソケットのサブギヤに
ギヤ10gが噛み合うように設ければよい。ソケットが
5個の場合には、ソケット1a,1bの後にさらにソケ
ット1a,1bと同様のソケットを付加し、その次に図
2と同様にソケット10を設ければよい。すなわち、ソ
ケット10が内側から奇数番目に該当するときには、ギ
ヤ10gをメイン歯車列8と噛み合わせ、偶数番目に該
当するときにはサブ歯車列9と噛み合わせるようにす
る。ソケット10の回転方向を他のソケットと同一にす
るためである。なお、ソケットが2個の場合には、ソケ
ット10を設けず、ソケット1bのトルクリミッタ7b
を強めに設定するようにすればよい。
【0024】上述したソケット回転機構2を備えた本発
明のナットランナーは、歯車(ギヤ)の性質を利用し
て、一つおきのソケット1a,10をメイン歯車列8で
回転させ、残りのソケット1bはサブ歯車列9で回転さ
せるようにしたものである。したがって、複数のソケッ
ト1a,1b,10を有するナットランナーであって
も、1つの締結用モータ3およびメイン歯車列8,サブ
歯車列9とで全てのソケット1a,1b,10を軸芯S
を中心に同一方向に回転することができ、ソケット1
a,1b,10の軸芯S方向の幅を狭くすることがで
き、ナットランナーのスリム化を図ることができる。さ
らに、最先端のソケット10に働くトルクが最大となる
ようにしたことにより、セグメントの最外側のボルト・
ナットを確実に最大締結力で締め付けることができ、セ
グメントの落下やずれ等を防止することができる。ま
た、その内側のボルト・ナットについては、ナットラン
ナーを軸芯M方向に移動させることにより、先端のソケ
ット10で本締めするようにすれば、全てのボルト・ナ
ットについて確実に最大締結力で締め付けることがで
き、セグメントの締結力を向上させることができる。な
お、このソケット回転機構2は、ソケットの方位を回転
させることのできない従来のナットランナーに対しても
使用することができ、1つの締結用モータで全てのソケ
ットを同一方向に回転させることができ、ナットランナ
ーのスリム化・小型化を図ることができる。
【0025】ここで、図4は図1から図3に示した本発
明のナットランナーの作用を示す説明図である。本発明
のナットランナーによれば、以下のようにしてセグメン
トを締結するボルトにナットを挿入・螺合することがで
きる。 (1)前提条件として、隣り合うセグメントの箱穴を貫
通するように両端に雄ねじの切られたボルトが挿入され
ており、そのボルトの他端側(図示せず)にはナットが
挿入されているものとする。さらに、このナットは、ボ
ルトホルダーまたは圧縮空気等により回転しないように
把持されているものとする。 (2)まず、ナットランナーの各ソケット1a,1b,
10に、ナット自動供給装置(図示せず)等によりナッ
トを供給する。このとき、方位変更用モータ(図1参
照)を駆動させてソケット1a,1b,10を軸芯Mを
中心に回転させれば、任意の方向からナットを供給する
ことができる。ここでは、ソケット1a,1b,10が
挿入される方向を向いた位置(破線の位置)から実線で
示す方向に180°反転させた場合について図示してい
る。したがって、ナット自動供給装置等を任意の箇所に
設置することができ、ボルト締結機の設計に自由度を持
たせることができる。 (3)次に、セグメントの箱穴にナットを把持したナッ
トランナーを挿入し、ボルトの一端にナットを嵌める。
ここで、締結用モータ(図1参照)を駆動させれば、各
ソケット1a,1b,10は軸芯を中心に回転し、ナッ
トはボルトに螺合される。このとき、内側のソケット1
a,1bは、トルクリミッタ(図1参照)の作用によ
り、あるトルク以上になると回転が止まり、最先端のソ
ケット10のみが最後まで回転し、そのボルト・ナット
を最大締結力で締め付ける。その後、図示していない
が、ナットランナーを一つずつずらしてソケット10を
回転させれば全てのボルト・ナットが最大締結力で締め
付けられる。本発明のナットランナーでは、セグメント
の箱穴に挿入される部分がスリム化されているため、図
6に示すセグメントの箱穴よりも箱穴を小さく設計する
ことができる。
【0026】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更でき
ることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】上述した本発明のナットランナーは、以
下のような優れた効果を有する。 (1)締結用モータを振り回すことなく、省スペースで
ソケットをその並設方向を軸芯として任意の方向に回転
させることができる。したがって、任意の方向からソケ
ットにナットを供給することができ、ボルト締結機の設
計の自由度を増すことができる。 (2)ソケットの軸芯方向の幅を狭くすることができ、
箱穴に挿入される部分のスリム化を図ることができる。
したがって、セグメントの箱穴を小さく設計することが
できる。 (3)1つの締結用モータ(入力)で全てのソケットを
同一方向に回転することができ、装置の小型化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるナットランナーを示す部分側面断
面図である。
【図2】図1におけるA部断面図である。
【図3】図2におけるB矢視図である。
【図4】図1から図3に示した本発明のナットランナー
の作用を示す説明図である。
【図5】従来のナットランナーの概略構成図である。
【図6】従来のナットランナーの作用を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,1a,1b,10 ソケット 2 ソケット回転機構 3 締結用モータ 3b かさ歯車 4 伝達軸 4b かさ歯車 4g 伝達歯車 5 ケーシング 5g 歯 5f フランジ部 6 方位変更用モータ 6g ギヤ 7a,7b トルクリミッタ 8 メイン歯車列 8a,8b メインギヤ 8f フランジ部 9 サブ歯車列 9a,9b サブギヤ 9i アイドラー 9f フランジ部 9s 軸部 9c カバー 10g ギヤ 10s 段差部 11 中間歯車 12 軸受け 13 支持部材 14 ナット 15 蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルを形成する複数のセグメントを
    ボルトで締結するボルト締結機の先端に設けられ、セグ
    メントの境界面を貫通するボルトの一端にナットを螺合
    させるナットランナーであって、 トンネルの径方向に一列に並設されたソケットと、 各ソケットをその軸芯を中心に同一方向に回転させるソ
    ケット回転機構と、 ソケットの並設方向を軸芯として回転駆動し、先端にか
    さ歯車が接続された締結用モータと、 そのかさ歯車と噛み合うかさ歯車を有し、締結用モータ
    と90°の軸角をなし、略中央部にソケット回転機構に
    動力を伝達する伝達歯車を備えた伝達軸と、 その伝達軸が軸芯を中心に回転できるように支持し、外
    周に締結用モータのかさ歯車と同軸に歯車の歯が設けら
    れたケーシングと、 そのケーシングの歯と噛み合う歯車を有する方位変更用
    モータと、を備え、 ナットをボルトに螺合させる時には上記締結用モータ,
    伝達軸およびソケット回転機構により上記ソケットを回
    転させ、ナットをソケットに供給する時には上記方位変
    更用モータによりケーシング,伝達軸およびソケット回
    転機構とともに上記ソケットをその並設方向を軸芯とし
    て任意の方向に回転させるようになっている、ことを特
    徴とするナットランナー。
  2. 【請求項2】 トンネルを形成する複数のセグメントを
    ボルトで締結するボルト締結機の先端に設けられ、セグ
    メントの境界面を貫通するボルトの一端にナットを螺合
    させるナットランナーであって、 トンネルの径方向に並設された複数のソケットと、各ソ
    ケットをその軸芯を中心に回転させるソケット回転機構
    と、を有し、 そのソケット回転機構は、各ソケットに同軸に接続され
    たトルクリミッタと、各ソケットの背面に同軸に設けら
    れた大径のメインギヤのみからなるメイン歯車列と、各
    メインギヤの背面に同軸に設けられた小径のサブギヤお
    よび各サブギヤ間に設けられたアイドラーからなるサブ
    歯車列と、を備え、 隣り合うソケットの一方は、そのトルクリミッタがメイ
    ンギヤに接続されるとともにサブギヤがメインギヤに接
    続されており、他方は、そのトルクリミッタがサブギヤ
    に接続されていることにより、全てのソケットを同一方
    向に回転する、ことを特徴とするナットランナー。
  3. 【請求項3】 さらに上記ソケットの先端に上記メイン
    歯車列またはサブ歯車列と噛み合うギヤを備えたソケッ
    トが設けられ、そのソケットに働くトルクが最大となる
    ようになっている、請求項2に記載のナットランナー。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104162721A (zh) * 2014-07-04 2014-11-26 陈久智 可以替代四个塞规的组合芯轴
CN110961901A (zh) * 2019-12-19 2020-04-07 河南康晖水泥制品有限公司 管片抗渗试验台拧螺丝机
CN111433437A (zh) * 2017-11-27 2020-07-17 山特维克知识产权股份有限公司 具有锚网适配器的岩栓
CN111890021A (zh) * 2020-07-31 2020-11-06 杭州庚复科技有限公司 一种基于斜齿轮传动的计算机硬盘螺钉紧固装置
CN116140982A (zh) * 2023-04-21 2023-05-23 深圳世国科技股份有限公司 一种防爆云台转动底座的装配设备

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