JPH10180987A - 水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置、 それを備えた平版印刷機及び平版印刷法 - Google Patents
水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置、 それを備えた平版印刷機及び平版印刷法Info
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- JPH10180987A JPH10180987A JP8349683A JP34968396A JPH10180987A JP H10180987 A JPH10180987 A JP H10180987A JP 8349683 A JP8349683 A JP 8349683A JP 34968396 A JP34968396 A JP 34968396A JP H10180987 A JPH10180987 A JP H10180987A
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Landscapes
- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鮮明でかつ再現性のよい印刷物を、より低コ
ストで得る。 【解決手段】 インキ除去装置1は、ローラーの周面に
粘着面を備えたものであり、この周面が、インキがゴム
胴26に転移される間の版胴25上の版面に当接されて
いる。インキの一部は非画線部にも付着してインキ汚れ
となるが、これは直ちにインキ除去装置により除去され
る。よって、インキ汚れを前提として印刷できるので、
従来よりも低粘度のインキが使用できるようになり、冷
却装置等が不要となり、全体として印刷機を簡略化でき
る。
ストで得る。 【解決手段】 インキ除去装置1は、ローラーの周面に
粘着面を備えたものであり、この周面が、インキがゴム
胴26に転移される間の版胴25上の版面に当接されて
いる。インキの一部は非画線部にも付着してインキ汚れ
となるが、これは直ちにインキ除去装置により除去され
る。よって、インキ汚れを前提として印刷できるので、
従来よりも低粘度のインキが使用できるようになり、冷
却装置等が不要となり、全体として印刷機を簡略化でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水なし平版を用い
た印刷機に組み込むことにより、版面の非画線部に付着
したインキを除去して、鮮明でかつ再現性のよい印刷物
を安価に供給できる水なし平版の非画線部に付着したイ
ンキの除去装置に関する。また、本発明は、前記装置を
備えた平版印刷機及び前記平版印刷機を用いた平版印刷
法に関する。
た印刷機に組み込むことにより、版面の非画線部に付着
したインキを除去して、鮮明でかつ再現性のよい印刷物
を安価に供給できる水なし平版の非画線部に付着したイ
ンキの除去装置に関する。また、本発明は、前記装置を
備えた平版印刷機及び前記平版印刷機を用いた平版印刷
法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷法として汎用されている平版印刷の
なかでも、その操作の簡便さから、湿し水を使用しない
水なし平版印刷法が普及してきている。この水なし平版
印刷法の概略を、平版オフセット印刷機の概念図を示し
た図5に基づいて説明すると次のとおりである。インキ
つぼ50内の水なし平版インキは、インキ移しローラー
51を経てインキ練りローラー群52に送られる。イン
キはここで、通常は20以上ものローラー群間を転移し
ながら広げ延ばされて数μm程度の薄膜となり、複数の
インキ着けローラー53を介して版胴54周面上の水な
し平版に移される。その後、インキは版胴54からゴム
胴55へ移され、ゴム胴55と圧胴56との間に挟み込
まれた紙57に印刷される。
なかでも、その操作の簡便さから、湿し水を使用しない
水なし平版印刷法が普及してきている。この水なし平版
印刷法の概略を、平版オフセット印刷機の概念図を示し
た図5に基づいて説明すると次のとおりである。インキ
つぼ50内の水なし平版インキは、インキ移しローラー
51を経てインキ練りローラー群52に送られる。イン
キはここで、通常は20以上ものローラー群間を転移し
ながら広げ延ばされて数μm程度の薄膜となり、複数の
インキ着けローラー53を介して版胴54周面上の水な
し平版に移される。その後、インキは版胴54からゴム
胴55へ移され、ゴム胴55と圧胴56との間に挟み込
まれた紙57に印刷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水なし平版印刷の場
合、平版の非画線部はインキ反発性のシリコーンゴム層
からできているが、このシリコーンゴム層のインキ反発
性は湿し水を使用する平版に比べると弱く、汚れやい。
このため、水なし平版印刷においては、高粘度のインキ
を使用せざるを得ない。したがって、均一な薄膜にする
ための練り工程として多数のインキ練りローラー間を転
移させる必要があり、これが印刷機を複雑化し、製造及
び運転コストを上昇させる一因となっている。
合、平版の非画線部はインキ反発性のシリコーンゴム層
からできているが、このシリコーンゴム層のインキ反発
性は湿し水を使用する平版に比べると弱く、汚れやい。
このため、水なし平版印刷においては、高粘度のインキ
を使用せざるを得ない。したがって、均一な薄膜にする
ための練り工程として多数のインキ練りローラー間を転
移させる必要があり、これが印刷機を複雑化し、製造及
び運転コストを上昇させる一因となっている。
【0004】また、水なし平版インキが多数のインキ練
りローラー間を転移してくる間にローラー間で発生する
インキ分裂にともなう発熱、更に版胴等の回転による機
械的発熱により、インキ練りローラーの温度や版面温度
が上昇してしまい、これによりインキ粘度が当初の設定
値よりも低下してしまう。このような粘度低下が生じた
場合、非画線部にインキが粒子状に付着残存して、それ
が印刷物に印刷汚れとなって現れてしまい、品質を低下
させてしまう。
りローラー間を転移してくる間にローラー間で発生する
インキ分裂にともなう発熱、更に版胴等の回転による機
械的発熱により、インキ練りローラーの温度や版面温度
が上昇してしまい、これによりインキ粘度が当初の設定
値よりも低下してしまう。このような粘度低下が生じた
場合、非画線部にインキが粒子状に付着残存して、それ
が印刷物に印刷汚れとなって現れてしまい、品質を低下
させてしまう。
【0005】また、水なし平版印刷では、湿し水により
版面温度の上昇を抑えることができないため、前記のよ
うな問題を解決するためにローラーに冷却水を通水した
り、版胴に冷風を吹き付けたりするというような冷却装
置を付設することがなされている。このため、これらの
冷却装置の設置が製造及び運転コストを上昇させる主因
となっている。
版面温度の上昇を抑えることができないため、前記のよ
うな問題を解決するためにローラーに冷却水を通水した
り、版胴に冷風を吹き付けたりするというような冷却装
置を付設することがなされている。このため、これらの
冷却装置の設置が製造及び運転コストを上昇させる主因
となっている。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するものであ
り、水なし平版印刷機に組み込むことにより、従来の水
なし平版インキに比べて低粘度のインキの使用を可能と
し、更に全体として装置を簡略化することで製造及び運
転コストを低下させ、かつ鮮明で再現性のよい印刷物を
より安価に供給できる水なし平版の非画線部に付着した
インキの除去装置を提供すること目的とする。
り、水なし平版印刷機に組み込むことにより、従来の水
なし平版インキに比べて低粘度のインキの使用を可能と
し、更に全体として装置を簡略化することで製造及び運
転コストを低下させ、かつ鮮明で再現性のよい印刷物を
より安価に供給できる水なし平版の非画線部に付着した
インキの除去装置を提供すること目的とする。
【0007】また、本発明は、前記の水なし平版の非画
線部に付着したインキの除去装置を備えた平版印刷機を
提供することを他の目的とする。
線部に付着したインキの除去装置を備えた平版印刷機を
提供することを他の目的とする。
【0008】更に、本発明は、前記の平版印刷機を用い
た平版印刷法を提供することを他の目的とする。
た平版印刷法を提供することを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する手段として、回転自在なローラーを具備し、前記
ローラーの周面が、ローラーの周面と水なし平版の非画
線部に付着したインキを接触させることにより、前記イ
ンキをローラーの周面に移行させ、保持できるような粘
着面であることを特徴とする水なし平版の非画線部に付
着したインキの除去装置を提供する。
決する手段として、回転自在なローラーを具備し、前記
ローラーの周面が、ローラーの周面と水なし平版の非画
線部に付着したインキを接触させることにより、前記イ
ンキをローラーの周面に移行させ、保持できるような粘
着面であることを特徴とする水なし平版の非画線部に付
着したインキの除去装置を提供する。
【0010】更に、本発明は、上記課題を解決する手段
として、ローラー周面の粘着面が、ローラー周面に水な
し平版の非画線部に付着したインキよりも高粘度のイン
キが着肉されてなるものである前記第1の発明の水なし
平版の非画線部に付着したインキの除去装置を提供す
る。
として、ローラー周面の粘着面が、ローラー周面に水な
し平版の非画線部に付着したインキよりも高粘度のイン
キが着肉されてなるものである前記第1の発明の水なし
平版の非画線部に付着したインキの除去装置を提供す
る。
【0011】更に、本発明は、上記課題を解決する手段
として、ローラー周面の粘着面が、ローラーを構成する
合成ゴム中に親油性成分が含有されてなるものである前
記第1の発明の水なし平版の非画線部に付着したインキ
の除去装置を提供する。
として、ローラー周面の粘着面が、ローラーを構成する
合成ゴム中に親油性成分が含有されてなるものである前
記第1の発明の水なし平版の非画線部に付着したインキ
の除去装置を提供する。
【0012】また、本発明は、上記課題を解決する手段
として、平版印刷機に前記第1〜第3の発明のいずれか
1の水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置
が組み込まれてなるものであり、前記除去装置をなすロ
ーラーの周面が、版胴上の版面にインキが転移されてか
ら版胴とゴム胴とが接触するまでの間における版胴上の
版面に当接されるようにして組み込まれていることを特
徴とする平版印刷機を提供する。
として、平版印刷機に前記第1〜第3の発明のいずれか
1の水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置
が組み込まれてなるものであり、前記除去装置をなすロ
ーラーの周面が、版胴上の版面にインキが転移されてか
ら版胴とゴム胴とが接触するまでの間における版胴上の
版面に当接されるようにして組み込まれていることを特
徴とする平版印刷機を提供する。
【0013】また、本発明は、上記課題を解決する手段
として、前記第4の発明の平版印刷機を用いた平版印刷
法であり、インキを版胴上の版面に転移させてからゴム
胴に転移させるまでの間に、版面の非画線部に付着した
インキを除去することを特徴とする平版印刷法を提供す
る。
として、前記第4の発明の平版印刷機を用いた平版印刷
法であり、インキを版胴上の版面に転移させてからゴム
胴に転移させるまでの間に、版面の非画線部に付着した
インキを除去することを特徴とする平版印刷法を提供す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の水なし平
版の非画線部に付着したインキの除去装置(以下「付着
インキの除去装置」と略称する)、それを備えた平版印
刷機、平版印刷機を用いた平版印刷法の一例を、図1〜
4に基づいて説明する。図1は付着インキの除去装置を
組み込んだ平版オフセット印刷機の概念図であり、図2
は図1の付着インキの除去装置の一製造方法の一工程を
説明するための概念図、図3及び図4は図1に示す平版
オフセット印刷機による印刷法を説明するための概念図
である。
版の非画線部に付着したインキの除去装置(以下「付着
インキの除去装置」と略称する)、それを備えた平版印
刷機、平版印刷機を用いた平版印刷法の一例を、図1〜
4に基づいて説明する。図1は付着インキの除去装置を
組み込んだ平版オフセット印刷機の概念図であり、図2
は図1の付着インキの除去装置の一製造方法の一工程を
説明するための概念図、図3及び図4は図1に示す平版
オフセット印刷機による印刷法を説明するための概念図
である。
【0015】付着インキの除去装置1は、図2に示すよ
うなローラー2からなり、ローラー2は、両端面4にお
いて正方向に回転自在になるように回転軸5により支持
されている。このローラー2の構成材料は、通常の平版
印刷機のローラー材料として用いるものと同じニトリル
ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム等
である。このローラー2の周面3と水なし平版の非画線
部に付着したインキを接触させることにより、インキを
周面3側に移行させ、そのまま保持できるような粘着面
にする。
うなローラー2からなり、ローラー2は、両端面4にお
いて正方向に回転自在になるように回転軸5により支持
されている。このローラー2の構成材料は、通常の平版
印刷機のローラー材料として用いるものと同じニトリル
ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム等
である。このローラー2の周面3と水なし平版の非画線
部に付着したインキを接触させることにより、インキを
周面3側に移行させ、そのまま保持できるような粘着面
にする。
【0016】このような粘着面を有する周面3を備えた
ローラー2の一例としては、周面3に、除去対象となる
水なし平版の非画線部に付着したインキよりも高粘度の
インキが着肉されてなるものを挙げることができる。こ
の場合に用いる高粘度のインキの粘度は、水なし平版印
刷に用いたインキとの関連において決定されるものであ
るが、本発明においてはタック値(30℃、400rpm
におけるインコメーター値)が12よりも高いものであ
ることが好ましい。また、高粘度のインキは有色であっ
ても無色であってもよいが、安定した粘着力を持続させ
るため、不乾燥型のものであることが好ましい。
ローラー2の一例としては、周面3に、除去対象となる
水なし平版の非画線部に付着したインキよりも高粘度の
インキが着肉されてなるものを挙げることができる。こ
の場合に用いる高粘度のインキの粘度は、水なし平版印
刷に用いたインキとの関連において決定されるものであ
るが、本発明においてはタック値(30℃、400rpm
におけるインコメーター値)が12よりも高いものであ
ることが好ましい。また、高粘度のインキは有色であっ
ても無色であってもよいが、安定した粘着力を持続させ
るため、不乾燥型のものであることが好ましい。
【0017】このようなローラー2は、例えば図2に示
すような、揺動ローラー12と練りローラー13との間
のニップに、除去用の高粘度インキを添加し、これを広
げ延ばして5μm〜10μm程度に薄膜化し、ローラー
2の周面3に着肉する方法により得ることができる。
すような、揺動ローラー12と練りローラー13との間
のニップに、除去用の高粘度インキを添加し、これを広
げ延ばして5μm〜10μm程度に薄膜化し、ローラー
2の周面3に着肉する方法により得ることができる。
【0018】また、粘着面を有する周面3を備えたロー
ラー2の他の例としては、ローラー2を構成するニトリ
ルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム
中に親油性成分が含有されたものを挙げることができ
る。親油性成分としては、インキのビヒクル原料として
も用いられるアマニ油、シナキリ油、大豆油、ヒマシ油
等の植物油、植物油から得られる加工油、マシン油、ス
ピンドル油、軽油等の鉱油、ロジン等を挙げることがで
きる。これらの親油性成分の含有量は、合成ゴム重量に
対して約50〜80重量%であることが好ましい。この
親油性成分を含有するローラー2は、硬度(針入度;J
ISK2207)が30以下のものが好ましく、特に2
0以下のものが好ましい。
ラー2の他の例としては、ローラー2を構成するニトリ
ルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム
中に親油性成分が含有されたものを挙げることができ
る。親油性成分としては、インキのビヒクル原料として
も用いられるアマニ油、シナキリ油、大豆油、ヒマシ油
等の植物油、植物油から得られる加工油、マシン油、ス
ピンドル油、軽油等の鉱油、ロジン等を挙げることがで
きる。これらの親油性成分の含有量は、合成ゴム重量に
対して約50〜80重量%であることが好ましい。この
親油性成分を含有するローラー2は、硬度(針入度;J
ISK2207)が30以下のものが好ましく、特に2
0以下のものが好ましい。
【0019】このようなローラー2は、合成ゴム原料と
ともに親油性成分を混合し、常法によって成形すること
により得ることができる。
ともに親油性成分を混合し、常法によって成形すること
により得ることができる。
【0020】本発明の付着インキ除去装置は、水なし平
版印刷のみならず、従来の湿し水を使用する平版印刷に
も適用することができる。
版印刷のみならず、従来の湿し水を使用する平版印刷に
も適用することができる。
【0021】平版印刷機20は、図1に示すように、付
着インキの除去装置1が組み込まれてなるものである。
この付着インキの除去装置1は、ローラー2の周面3
が、版胴25上の版面にインキが転移されてから版胴2
5とゴム胴26とが接触するまでの間における版胴25
上の版面と当接するようにして組み込まれている。この
とき、付着インキの除去装置1は、版胴25の回転力に
より回転するようになすこともできるし、版胴25の回
転に応じて自力で回転するようになすこともできる。
着インキの除去装置1が組み込まれてなるものである。
この付着インキの除去装置1は、ローラー2の周面3
が、版胴25上の版面にインキが転移されてから版胴2
5とゴム胴26とが接触するまでの間における版胴25
上の版面と当接するようにして組み込まれている。この
とき、付着インキの除去装置1は、版胴25の回転力に
より回転するようになすこともできるし、版胴25の回
転に応じて自力で回転するようになすこともできる。
【0022】平版印刷機20に組み込まれる付着インキ
の除去装置1の大きさは、印刷機全体の大きさや他の部
材との関連において適宜決定されるものであるが、通常
は、版胴25の径の大きさを1.0とした場合に付着イ
ンキの除去装置1の径の大きさが約0.1〜0.4にな
るようにする。
の除去装置1の大きさは、印刷機全体の大きさや他の部
材との関連において適宜決定されるものであるが、通常
は、版胴25の径の大きさを1.0とした場合に付着イ
ンキの除去装置1の径の大きさが約0.1〜0.4にな
るようにする。
【0023】次に、このような平版印刷機20を用いた
平版印刷法について説明する。この平版印刷法は、水な
し平版印刷又は湿し水を用いる平版印刷のいずれにも適
用することができるが、以下においては水なし平版印刷
を例にとって説明する。
平版印刷法について説明する。この平版印刷法は、水な
し平版印刷又は湿し水を用いる平版印刷のいずれにも適
用することができるが、以下においては水なし平版印刷
を例にとって説明する。
【0024】インキつぼ21内の水なし平版インキ30
は、インキ移しローラー22を経て、インキ練りローラ
ー群23に移される。このときの水なし平版インキ30
としては、従来の平版印刷におけるものよりも低粘度の
もの、例えば、タック値が4.0〜6.0のものを用い
ることができる。
は、インキ移しローラー22を経て、インキ練りローラ
ー群23に移される。このときの水なし平版インキ30
としては、従来の平版印刷におけるものよりも低粘度の
もの、例えば、タック値が4.0〜6.0のものを用い
ることができる。
【0025】水なし平版インキは、インキ練りローラー
群23間を転移しながら広げ延ばされて薄膜化していく
が、予め低粘度のインキを用いているため、この薄膜化
は容易である。よって、図1に示すように、インキ練り
ローラー群23におけるローラーの数を従来よりも削減
することができる。図1は概念図であるため、それぞれ
のインキ練りローラーの数は必ずしも実数を表すもので
はないが、本発明の平版印刷機においては、インキ練り
ローラーの数を従来の平版印刷機の半分以下にすること
ができる。
群23間を転移しながら広げ延ばされて薄膜化していく
が、予め低粘度のインキを用いているため、この薄膜化
は容易である。よって、図1に示すように、インキ練り
ローラー群23におけるローラーの数を従来よりも削減
することができる。図1は概念図であるため、それぞれ
のインキ練りローラーの数は必ずしも実数を表すもので
はないが、本発明の平版印刷機においては、インキ練り
ローラーの数を従来の平版印刷機の半分以下にすること
ができる。
【0026】均一な薄膜に展延されたインキ30は、イ
ンキ着けローラー24により、矢印方向に回転する版胴
25の周面上の版面に連続的に移される。このとき、イ
ンキ30が低粘度であるため、版面35は図3に示すよ
うに、非画線部36に粒子状のインキ(インキ汚れ)3
0が付着した状態になっている。その後、版胴25が更
に回転すると、版胴25とゴム胴26との接触部に至る
までの間において、付着インキ除去装置1との当接部分
においてローラー2の周面3と接触する。このとき、非
画線部36の粒子状のインキ30は周面3側に移行し
て、そのまま保持される。よって、前記当接部を通過し
た版胴25上の版面35は、図4に示すように、画線部
37のみにインキが付着され、非画線部36に付着して
いたインキは除去されている。ここで、画線部37はイ
ンキ受容性であり、その部分に付着するインキは非画線
部36よりも凹部に位置するのに対し、非画線部36に
汚れとして付着するインキは、画線部37より凸部に位
置し、浮遊状態にある。このため、ローラー2の周面3
と版面35を接触させる場合、画線部37、非画線部3
6の区別なく一様に接触させても、非画線部36上のイ
ンキ汚れのみが除去される。
ンキ着けローラー24により、矢印方向に回転する版胴
25の周面上の版面に連続的に移される。このとき、イ
ンキ30が低粘度であるため、版面35は図3に示すよ
うに、非画線部36に粒子状のインキ(インキ汚れ)3
0が付着した状態になっている。その後、版胴25が更
に回転すると、版胴25とゴム胴26との接触部に至る
までの間において、付着インキ除去装置1との当接部分
においてローラー2の周面3と接触する。このとき、非
画線部36の粒子状のインキ30は周面3側に移行し
て、そのまま保持される。よって、前記当接部を通過し
た版胴25上の版面35は、図4に示すように、画線部
37のみにインキが付着され、非画線部36に付着して
いたインキは除去されている。ここで、画線部37はイ
ンキ受容性であり、その部分に付着するインキは非画線
部36よりも凹部に位置するのに対し、非画線部36に
汚れとして付着するインキは、画線部37より凸部に位
置し、浮遊状態にある。このため、ローラー2の周面3
と版面35を接触させる場合、画線部37、非画線部3
6の区別なく一様に接触させても、非画線部36上のイ
ンキ汚れのみが除去される。
【0027】このように除去処理された版面35上のイ
ンキ30は、ゴム胴26に移され、圧胴27との間に挟
み込まれた紙40に印刷される。このとき、非画線部3
6上のインキ汚れが除去されているので、得られた印刷
物は鮮明でかつ再現性のよいものとなる。
ンキ30は、ゴム胴26に移され、圧胴27との間に挟
み込まれた紙40に印刷される。このとき、非画線部3
6上のインキ汚れが除去されているので、得られた印刷
物は鮮明でかつ再現性のよいものとなる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0029】実施例1 図1に示すようなローラー(径6cm,長さ50cm)を用
意し、その周面にタック値12の商品名:TAメジュー
ム(谷口インキ社製)を着肉し、付着インキ除去装置を
得た。次に、この装置を全自動小型水なし平版印刷機
(商品名:SFーA3印刷機;シノハラ鉄工所社製)内
部の図1に示すような部位に、版胴の回転により回転す
るようにして組み込み、平版印刷機を得た。次に、前記
の平版印刷機に水なし版(商品名:水なし平版;東レ社
製)及び水なし紙版(商品名:PRー1型;プリンテク
ノ社製)を装着し、タック値5の水なし平版インキ(商
品名:TAー紅;谷口インキ社製)を使用して、30℃
で印刷を行った。その結果、5000枚の印刷後におい
てもまったく地汚れは発生せず、鮮明でかつ再現性のよ
い印刷物を得ることができた。
意し、その周面にタック値12の商品名:TAメジュー
ム(谷口インキ社製)を着肉し、付着インキ除去装置を
得た。次に、この装置を全自動小型水なし平版印刷機
(商品名:SFーA3印刷機;シノハラ鉄工所社製)内
部の図1に示すような部位に、版胴の回転により回転す
るようにして組み込み、平版印刷機を得た。次に、前記
の平版印刷機に水なし版(商品名:水なし平版;東レ社
製)及び水なし紙版(商品名:PRー1型;プリンテク
ノ社製)を装着し、タック値5の水なし平版インキ(商
品名:TAー紅;谷口インキ社製)を使用して、30℃
で印刷を行った。その結果、5000枚の印刷後におい
てもまったく地汚れは発生せず、鮮明でかつ再現性のよ
い印刷物を得ることができた。
【0030】実施例2 実施例1で得た平版印刷機を用い、タック値5の湿し水
を使用する平版印刷インキ(商品名:テクノカラーー
紅;谷口インキ社製)により同様にして5000枚の印
刷を行った。その結果、実施例1と同様にまったく地汚
れは発生せず、鮮明でかつ再現性のよい印刷物を得るこ
とができた。
を使用する平版印刷インキ(商品名:テクノカラーー
紅;谷口インキ社製)により同様にして5000枚の印
刷を行った。その結果、実施例1と同様にまったく地汚
れは発生せず、鮮明でかつ再現性のよい印刷物を得るこ
とができた。
【0031】実施例3 実施例1のものと同寸法のローラーに、予め鉱油を60
重量%程度含有させたものを製造し、付着インキ除去装
置を得た。この付着インキ除去装置を実施例1と同様の
印刷機に組み込み、それを用いて実施例1と同様にして
5000枚の印刷を行った。その結果、実施例1と同様
にまったく地汚れは発生せず、鮮明でかつ再現性のよい
印刷物を得ることができた。
重量%程度含有させたものを製造し、付着インキ除去装
置を得た。この付着インキ除去装置を実施例1と同様の
印刷機に組み込み、それを用いて実施例1と同様にして
5000枚の印刷を行った。その結果、実施例1と同様
にまったく地汚れは発生せず、鮮明でかつ再現性のよい
印刷物を得ることができた。
【0032】比較例1 市販の水なし平版インキ(商品名:テクノカラー水なし
紅;谷口インキ社製)を希釈してタック値を5に調整し
たものを使用し、図5に示すような構造の従来の印刷機
(商品名:ハマダスター;ハマダ印刷機製造社製)に水
なし版(商品名:水なし平版:東レ社製)及び水なし紙
版(商品名:ー1型;プリンテクノ社製)を装着し、実
施例1と同様にして印刷を行った。その結果、刷り出し
より地汚れが発生した。
紅;谷口インキ社製)を希釈してタック値を5に調整し
たものを使用し、図5に示すような構造の従来の印刷機
(商品名:ハマダスター;ハマダ印刷機製造社製)に水
なし版(商品名:水なし平版:東レ社製)及び水なし紙
版(商品名:ー1型;プリンテクノ社製)を装着し、実
施例1と同様にして印刷を行った。その結果、刷り出し
より地汚れが発生した。
【0033】
【発明の効果】本発明の付着インキ除去装置によれば、
水なし平版印刷において版面の非画線部にインキが付着
した場合、その付着したインキのみを完全に除去するこ
とができるので、予め版面の非画線部にインキが付着す
ることを前提として印刷をすることができるようにな
る。したがって、この付着インキ除去装置を平版印刷機
に組み込んだ本発明の平版印刷機によれば、従来は版面
の非画線部に容易に付着するために使用できなかった低
粘度(タック値の小さい)インキの使用が可能となる。
これにより、インキ練りローラーの数を大幅に削減する
ことができ、更に冷却装置も不要となる。よって、新た
に付着インキ除去装置を組み込んでも全体として装置を
簡略化することができるので、印刷機の製造コスト及び
運転コストを大幅に低下させることができる。更に、本
発明の平版印刷法によれば、水なし又は湿し水を使用し
た平版印刷のいずれの場合でも、鮮明でかつ再現性のよ
い印刷物を得ることができる。また、印刷機の製造コス
ト及び運転コストの低下にともない、印刷コストも低下
させることができる。
水なし平版印刷において版面の非画線部にインキが付着
した場合、その付着したインキのみを完全に除去するこ
とができるので、予め版面の非画線部にインキが付着す
ることを前提として印刷をすることができるようにな
る。したがって、この付着インキ除去装置を平版印刷機
に組み込んだ本発明の平版印刷機によれば、従来は版面
の非画線部に容易に付着するために使用できなかった低
粘度(タック値の小さい)インキの使用が可能となる。
これにより、インキ練りローラーの数を大幅に削減する
ことができ、更に冷却装置も不要となる。よって、新た
に付着インキ除去装置を組み込んでも全体として装置を
簡略化することができるので、印刷機の製造コスト及び
運転コストを大幅に低下させることができる。更に、本
発明の平版印刷法によれば、水なし又は湿し水を使用し
た平版印刷のいずれの場合でも、鮮明でかつ再現性のよ
い印刷物を得ることができる。また、印刷機の製造コス
ト及び運転コストの低下にともない、印刷コストも低下
させることができる。
【図1】本発明の水なし平版印刷機の概念図である。
【図2】本発明の水なし平版の非画線部に付着したイン
キの除去装置の一製造方法の一工程を説明するための図
である。
キの除去装置の一製造方法の一工程を説明するための図
である。
【図3】本発明の平版印刷法を説明するための概念図で
ある。
ある。
【図4】本発明の平版印刷法を説明するための概念図で
ある。
ある。
【図5】従来技術の水なし平版印刷機の概念図である。
1 付着インキ除去装置 2 ローラー 3 周面(粘着面) 4 端面 5 回転軸 20 水なし平版印刷機 21 インキつぼ 22 インキ移しローラー 23 インキ練りローラー群 24 インキ着けローラー 25 版胴 26 ゴム胴 27 圧胴 30 インキ 35 版面 36 非画線部 37 画線部 40 紙
Claims (5)
- 【請求項1】 回転自在なローラーを具備し、前記ロー
ラーの周面が、ローラーの周面と水なし平版の非画線部
に付着したインキを接触させることにより、前記インキ
をローラーの周面に移行させ、保持できるような粘着面
であることを特徴とする水なし平版の非画線部に付着し
たインキの除去装置。 - 【請求項2】 ローラー周面の粘着面が、ローラー周面
に水なし平版の非画線部に付着したインキよりも高粘度
のインキが着肉されてなるものである請求項1記載の水
なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置。 - 【請求項3】 ローラー周面の粘着面が、ローラーを構
成する合成ゴム中に親油性成分が含有されてなるもので
ある請求項1記載の水なし平版の非画線部に付着したイ
ンキの除去装置。 - 【請求項4】 平版印刷機に請求項1〜3のいずれか1
記載の水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装
置が組み込まれてなるものであり、前記除去装置をなす
ローラーの周面が、版胴上の版面にインキが転移されて
から版胴とゴム胴とが接触するまでの間における版胴上
の版面に当接されるようにして組み込まれていることを
特徴とする平版印刷機。 - 【請求項5】 請求項4記載の平版印刷機を用いた平版
印刷法であり、インキを版胴上の版面に転移させてから
ゴム胴に転移させるまでの間に、版面の非画線部に付着
したインキを除去することを特徴とする平版印刷法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8349683A JPH10180987A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置、 それを備えた平版印刷機及び平版印刷法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8349683A JPH10180987A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置、 それを備えた平版印刷機及び平版印刷法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10180987A true JPH10180987A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18405403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8349683A Pending JPH10180987A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 水なし平版の非画線部に付着したインキの除去装置、 それを備えた平版印刷機及び平版印刷法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10180987A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111231495A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-06-05 | 重庆宏劲印务有限责任公司 | 卷筒纸柔性版uv油墨无水胶印的实现方法及其胶印机 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8349683A patent/JPH10180987A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111231495A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-06-05 | 重庆宏劲印务有限责任公司 | 卷筒纸柔性版uv油墨无水胶印的实现方法及其胶印机 |
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