JPH10182247A - 非スランプ性水硬性遷移アルミナ系ボンドキャスタブル組成物及びそれを用いた施工方法 - Google Patents

非スランプ性水硬性遷移アルミナ系ボンドキャスタブル組成物及びそれを用いた施工方法

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JPH10182247A
JPH10182247A JP8345068A JP34506896A JPH10182247A JP H10182247 A JPH10182247 A JP H10182247A JP 8345068 A JP8345068 A JP 8345068A JP 34506896 A JP34506896 A JP 34506896A JP H10182247 A JPH10182247 A JP H10182247A
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JP
Japan
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weight
amount
calcium aluminate
aluminate cement
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Application number
JP8345068A
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English (en)
Inventor
Koji Aida
広治 合田
Yoichi Tsuji
陽一 辻
Masanori Koga
正徳 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Krosaki Harima Corp
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性と熱間強度等の高温での機械的特性を
向上させるため、基本的に結合剤としてのセメントを必
要としないか、若しくは多量に必要としない非スランプ
性、高密度、低水分のキャスタブル組成物、及びその施
工方法を提供すること。 【解決手段】 0.5〜15重量%の水硬性遷移アルミ
ナ、0.5〜20重量%の流動性助剤、0.01〜0.
5重量%の解膠剤と、残部が耐火性の骨材及び微粉から
なる固形分100重量%と、ポンプ圧送可能なコンシス
テンシィの達成に足りる量の水とで混練されたポンプ圧
送可能第1成分、及び、施工時に第1成分に対して添加
される第2成分の凝集剤とからなる非スランプ性キャス
タブル組成物、さらに、アルミン酸カルシウムセメント
の含有するカルシア成分の量が固形分100重量%中で
2重量%以下となる量のアルミン酸カルシウムセメント
及び/又は5重量%以下の粘土を第1成分の固形分10
0重量%中に加えた非スランプ性キャスタブル組成物、
及び、その施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属容器、溶
融金属処理装置、セメントキルン、焼却炉等に使用する
新規な非スランプ性キャスタブル組成物に関し、また、
型や型枠を使用せずに上記のキャスタブル組成物を施工
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポルトランドセメントベースの湿式吹付
け用組成物及びその施工方法は古く、周知である。例え
ば、砂、礫及びポルトランドセメントを含む混合物を作
り、これを水と混練してポンプ圧送しうるコンシステン
シィとなし、次いでこのコンクリートをポンプに入れて
ノズルにまで導く。このノズルではセメント硬化促進剤
及び空気が加えられて、そのコンクリート材料を被吹付
け対象物の表面、例えば壁面に対して吹き付ける。その
表面ではコンクリートは、その吹付け表面から崩落(ス
ランプ)しないように充分に迅速に固くなる。このよう
な硬化は化学的硬化促進剤がポルトランドセメントと反
応して硬化作用を迅速に開始させる結果であり、それに
よってコンクリートの粘度が崩落(スランプ)を防止す
るのに充分高い水準までに急速に上昇する。
【0003】しかしながら、これは土木建設等の用途に
とっては適当であるものの、耐火性コンクリートは結合
剤としてのポルトランドセメントと一緒では満足に使用
されない。なんとなればポルトランドセメントは耐火性
材料が置かれる高い温度及び腐食性環境に耐えられない
からである。従って、耐火性キャスタブルとして知られ
ている大多数の耐火性コンクリートは、ポルトランドセ
メントではなくアルミン酸カルシウムセメントを含んで
いる。アルミン酸カルシウムセメントは、はるかに高い
耐火性を有し、また高温耐火材用途において見られる環
境に対して一層高い耐食性を有する。
【0004】このようなアルミン酸カルシウムセメント
を結合剤として使用する湿式吹付け用のキャスタブル組
成物及びその施工方法としては、特開昭54−6100
5号公報に示されるものが知られている。しかしなが
ら、前記特開昭54−61005号公報に開示されてい
る組成物はアルミン酸カルシウムセメントを20重量%
も含んでおり、また、添加水分量が10〜20重量%と
多いために、耐火材料としての耐食性及び高温での機械
的特性に劣る組成物となっている。
【0005】そこで、U.S.Patent55497
45において、非スランプ性、低水分、低アルミン酸カ
ルシウムセメントのキャスタブル組成物が示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】U.S.Patent
5549745に示される非スランプ性、低水分、低ア
ルミン酸カルシウムセメントのキャスタブル組成物は、
通常使用される耐火材料としては充分な耐食性と機械的
特性を有してるが、セメント中に含まれるカルシアは酸
性あるいは中性の耐火材料と低融物を形成するので、さ
らに耐食性と熱間強度等の高温での機械的特性を向上さ
せるためには、カルシア成分つまりセメントの添加量は
極限まで減少させることが望ましい場合がある。
【0007】本発明の課題は、耐食性と熱間強度等の高
温での機械的特性をさらに向上させるために、基本的に
結合剤としてのセメントを必要としないか、若しくは多
量に必要としない非スランプ性、高密度、低水分のキャ
スタブル組成物及びその施工方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、0.5〜15
重量%の水硬性遷移アルミナ、0.5〜20重量%の流
動性助剤、0.01〜0.5重量%の解膠剤と、残部が
耐火性の骨材及び微粉からなる固形分100重量%を、
ポンプ圧送可能なコンシステンシィの達成に足りる量の
水とで混練したポンプ圧送可能第1成分、及び、施工時
に第1成分に対して添加される第2成分の凝集剤とから
なる非スランプ性キャスタブル組成物、さらに、アルミ
ン酸カルシウムセメントに含有されるカルシア成分の量
が第1成分の固形分100重量%中で2重量%以内とな
る量のアルミン酸カルシウムセメント及び/又は5重量
%以下の粘土を第1成分の固形分100重量%中に加え
た非スランプ性キャスタブル組成物、及びそれらのキャ
スタブル組成物の施工方法によって達成される。
【0009】
【発明の実施形態】本発明のキャスタブル組成物の第1
成分は、耐火性の骨材及び微粉、マグネシア微粉、珪酸
質微粒子、解膠剤と、ポンプ圧送可能なコンシステンシ
ィを達成するのに足りる量の水とからなり、混練され
る。さらに、その第1成分は、施工時の非スランプ性を
高める目的でアルミン酸カルシウムセメントと粘土の一
方あるいは両方を加えることができる。
【0010】耐火性の骨材及び微粉としては、溶融金属
容器、溶融金属処理装置、セメントキルン、焼却炉等の
耐火材料として適当ないずれのものであってもよく、例
えば、電融又は焼結アルミナ、仮焼アルミナ、ボーキサ
イト、電融又は合成ムライト、シリマナイト、アンダリ
ューサイト、カイヤナイト、バン土頁岩、シャモット、
ロー石、珪石、溶融シリカ、電融又は焼結マグネシア、
電融又は焼結スピネル、電融又は焼結ジルコニア、ジル
コン、クロム鉱、電融又は焼結マグネシア−ライム、電
融ジルコニア−ムライト、電融アルミナ−ジルコニア、
炭化珪素、窒化珪素、天然又は人造の黒鉛、石油コーク
ス、ピッチコークス、無煙炭、ピッチ等の無定形炭素等
が挙げられ、これらの内の1種又は2種以上を使用す
る。
【0011】黒鉛あるいは無定形炭素等の炭素成分を含
有するキャスタブル組成物の場合は、炭素の酸化防止や
強度向上の目的で、アルミニウム、アルミニウム−シリ
コン合金、アルミニウム−マグネシウム合金、シリコ
ン、マグネシウム等の金属粉、炭化珪素、炭化硼素等の
炭化物、硼化ジルコニウム等の硼化物、硼珪酸ガラス等
のガラス成分を使用することもできる。
【0012】尚、本発明で言う微粉とは、粒径が0.2
mm以下であり、実質的にその内の50重量%以上が7
4μm以下であるの前記原料のことを意味する。
【0013】水硬性遷移アルミナとしては、ジプサイト
あるいはバイヤライトを減圧低温下で脱水するか、3水
和のアルミナを熱風と短時間接触させるか等の方法によ
って得られるρ−アルミナ含有物を使用する。また、ρ
−アルミナを含有する水硬性遷移アルミナとして、アル
コア社の「アルファボンド100」や「アルファボンド
200」等の市販品を使用することができる。ρ−アル
ミナは復水によりアルミナ水和物となり水硬性を示し、
さらに高温では脱水し耐火性の微粉や流動性助剤として
添加する微粉とセラミックボンドを形成する。
【0014】流動性助剤としては、仮焼アルミナ、珪酸
質微粒子、チタニア、カーボンブラック等の粒径10μ
m以下の超微粉や超微粒子の1種又は2種以上を使用す
る。ここで、珪酸質微粒子としては、シリコンあるいは
フェロシリコン製造時に副産物的に発生する蒸発(揮
発)シリカと呼ばれるものやホワイトカーボン、無水又
は含水無定形珪酸、シラス、および、シリカゾル等を使
用することができる。
【0015】解膠剤としては、耐火性不定形組成物に一
般的に使用されているいずれのものも本発明のために使
用されうる。例えば、縮合燐酸、ポリアクリル酸、ポリ
カルボン酸、ホスホン酸、フミン酸、アルキルスルホン
酸、芳香族スルホン酸等、あるいはそれらの塩類の1種
又は2種以上を使用する。
【0016】これら流動性助剤と解膠剤の添加によっ
て、第1成分は低水分でポンプ圧送可能なコンシステン
シィとなる。
【0017】アルミン酸カルシウムセメントとしては、
耐火性不定形組成物に一般的に使用されているいずれの
ものも本発明のために使用されうる。例えば、JISの
第1種に相当するカルシア含有量15〜22重量%のも
の、JISの第2種に相当するカルシア含有量25〜3
0重量%のもの、JISの第3種あるいは第4種に相当
するカルシア含有量30〜40重量%のもの、および、
その他のアルミン酸カルシウムセメントの1種又は2種
以上を使用する。
【0018】粘土としては、ボールクレーに代表される
カオリン族粘土やベントナイトに代表されるモンモリロ
ナイト族粘土、あるいは、イライト族粘土等の1種又は
2種以上を使用する。
【0019】アルミン酸カルシウムセメントと粘土は、
施工時の非スランプ性を高める目的で添加することがで
きる。しかし、アルミン酸カルシウムセメントの添加量
が多くなると高温での低融物の生成量が多くなるので、
高い耐食性や熱間強度等の高温での機械的特性が望まれ
る場合は、その添加量は制限される。
【0020】また、粘土は、第1成分に可塑性を付与す
る可塑剤としても働く。無論、可塑性を与える目的のた
めには、耐火性不定形組成物において一般的に使用され
ている有機性可塑剤を使用することもできる。
【0021】また、本発明の第1成分は、一般的耐火性
不定形組成においてスポーリングによる剥離を低減する
目的で添加されるスチールファイバー、乾燥時の爆裂を
防止する目的で添加される有機繊維や金属アルミニウム
を通常の慣用量で使用することができる。
【0022】添加水は、スイング弁ポンプ及びそれと共
に使用される吹付けノズルで使用するのに適当なポンプ
圧送可能なコンシステンシィを持った第1成分を得るこ
とが可能なできるだけ少ない量で添加されるようにす
る。
【0023】混練された第1成分は、吹付けノズル部で
第2成分の凝集剤が添加されるまでは、ポンプ圧送可能
なコンシステンシィを持続する必要があるが、このポン
プ圧送可能なコンシステンシィを持続する時間である可
使時間は、アルミニウムイオンのキレート作用のある化
合物を添加することで延長することが可能である。
【0024】第2成分の凝集剤は、第1成分に導入され
た解膠剤の効果を「圧倒」し、すなわち消失せしめ、第
1成分を即座に粘稠可塑性物に変えるように作用し、最
終的には、キャスタブル組成物がスランプを起こさない
で壁面に付着されるのに十分な粘着性と剛性を付与す
る。すなわち、凝集剤に、第1成分を凝集せしめると共
に、水硬性遷移アルミナの水和による水硬を促進する。
【0025】このような作用がある凝集剤としては、ア
ルミン酸ソーダ等のアルミン酸塩、炭酸ソーダ等の炭酸
塩、珪酸ソーダ等の珪酸アルカリ、塩化カルシウム等の
塩化物、水酸化ソーダや水酸化カルシウム等の水酸化
物、アルミン酸カルシウム、ポルトランドセメント等の
水溶液、懸濁液あるいは粉体があり、これらの1種ある
いは2種以上を使用する。
【0026】第1成分の固形分100重量%は、0.5
〜15重量%の水硬性遷移アルミナ、0.5〜20重量
%の流動性助剤、0.01〜0.5重量%の解膠剤と、
残部である耐火性の骨材及び微粉で構成される。また、
施工時の非スランプ性を高める目的で、第1成分の固形
分100重量%中のアルミン酸カルシウムセメントに含
有されるカルシア成分の量が2重量%以内となる量のア
ルミン酸カルシウムセメント、5重量%以下の粘土の一
方あるいは両方を第1成分の固形分100重量%中に加
える。
【0027】水硬性遷移アルミナの添加量は、0.5〜
15重量%とする。0.5重量%以上と制限するのは、
0.5重量%未満の添加量では結合部が充分に形成され
ないために付着性が悪く低強度となるからである。15
重量%以下と制限するのは、15重量%を越えると低水
分ではポンプ圧送が困難となるからである。
【0028】流動性助剤の添加量は、0.5〜20重量
%とする。0.5重量%以上と制限するのは、0.5重
量%未満の添加量では流動性を改善する効果が不十分で
あるために、低水分ではポンプ圧送が困難となるためで
ある。また、20重量%以下と制限するのは、20重量
%を越えると超微粒子であることに起因して高温時に過
焼結現象を生じるとともに、耐食性及び熱間強度等の高
温での機械的特性の改善効果が低下する場合があるから
である。特に、流動性助剤としての珪酸質微粒子の添加
量は10重量%以下にすることが望ましい。
【0029】解膠剤の添加量は、0.01〜0.5重量
%とする。解膠剤の添加量を0.01重量%以上と制限
するのは、0.01重量%未満の添加量では解膠剤とし
ての効果が発現しないために低水分でポンプ圧送可能な
第1成分が得られないからである。また、0.5重量%
以下と制限するのは、添加量が0.5重量%を越えると
第2成分である凝集剤の凝集効果が低下してキャスタブ
ル組成物の付着性が低下するとともに、第1成分の解膠
性が低下して低水分ではポンプ圧送できなくなったり、
強度等の機械的特性が低下したり、耐食性が低下する場
合があるからである。
【0030】水の添加量は、第1成分の比重と粒度構成
によって当然異なるが、通常、5.0〜8.0重量%の
水分量で容易にポンプ圧送可能な第1成分が得られる。
但し、第1成分を非常に長距離、そして、高所まで圧送
する場合は水分量を1〜3重量%程度多く添加する場合
もあり、また、断熱材のように意図的に材料の気孔率を
大きくする場合には、更に水の添加量を多くすることも
有り得る。
【0031】施工厚を大きくする必要がある場合は、施
工時の非スランプ性を高める目的で、アルミン酸カルシ
ウムセメントに含有されるカルシア成分の量が第1成分
の固形分100重量%中で2重量%以下となる量のアル
ミン酸カルシウムセメント、5重量%以下の粘土の一方
あるいは両方を固形分100重量%中に加える。アルミ
ン酸カルシウムセメントの使用量を第1成分の固形分1
00重量%中に含有されるカルシア成分の量で2重量%
以下、粘土の使用量を5重量%以下と制限するのは、こ
れらの使用量が多くなると高温での低融物の生成量が多
くなり、耐食性及び熱間強度等の高温での機械的特性の
改善効果が低下するからである。尚、粘土を3重量%以
上添加する場合、アルミン酸カルシウムセメントの添加
量は、第1成分の固形分100重量%中のアルミン酸カ
ルシウムセメントに含有されるカルシア成分の量を1.
5重量%以下にすることが望ましい。
【0032】吹付けの直前に添加される第2成分である
凝集剤の添加量は、キャスタブル組成物の望ましい気孔
率(見掛け気孔率)に悪影響を与えることがあるので重
要である。気孔率は、強度及び耐食性のようなその他の
すべての性質がいずれのキャスタブル組成物の気孔率に
も直接的に比例することから、キャスタブル組成物にお
いて最も重要な物理的性質であると考えられる。一般的
に気孔率が増加すると、耐食性及び強度のいずれも低減
するので、気孔率はできるだけ小さいことが望ましい。
したがって、凝集剤の添加量は、キャスタブル組成物が
十分な速さで硬化し、かつ、高密度なキャスタブル組成
物として脱水後の気孔率が25%以下、好ましくは20
%以下となるように調整する。通常は、第1成分の固形
分100重量%に対して、外掛けで0.2〜3重量%の
範囲の添加量で前記条件が満たされる。添加量が0.2
重量%より少ないと、ノズル部で第1成分と均一に混合
することが困難である。また、3重量%より多いと、キ
ャスタブル組成物の硬化速度が大きくなり過ぎるために
施工体の気孔率が大きくなったり、凝集剤が水溶液や懸
濁液の場合はキャスタブル組成物全体の添加水分量が多
くなるために施工体の気孔率が大きくなることがあるの
で好ましいくない。
【0033】但し、断熱材料のように意図的に材料の気
孔率を大きくする場合は、第2成分である凝集剤の添加
量を多くすることもできる。即ち、耐食性や強度よりも
断熱性が望まれるキャスタブル組成物の場合は、気孔率
を25%より大きくすることもあり得る。
【0034】本発明に使用されるスイング弁ポンプは材
料移送の非常に効率的な手段であり、したがって、本発
明は、従来に比べて非常に少ない水分量の第1成分を長
距離、そして、高所まで移送可能である。このスイング
弁ポンプは通常は鋼管及び/またはホースを介してノズ
ル装置に接続される。このようなノズル装置は空気ライ
ン配管を有し、ポンプ圧送可能な第1成分を、耐火材料
でライニングされるべき表面へ吹付けするためにその空
気ライン配管から空気がノズルに供給される。
【0035】本発明のさらなる一面は、第1成分が耐火
性容器あるいは装置の表面に向けて吹付けされようとし
ているときに、第2成分の凝集剤を、好ましくは上記の
空気ラインを介してノズルへ添加することである。
【0036】第2成分の凝集剤をノズルに対して供給す
るための装置は、スイング弁ポンプの所与の材料排出量
と釣り合うような容量を有すべきであり、また、空気ラ
イン内の空気圧(通常は約3.52〜7.03kg/c
2=約50〜100psi)以上の充分な圧力を発生
しうるべきである。
【0037】
【実施例】本発明による実施例および比較例を表1、表
2、表3、及び表4に示す。
【0038】本発明で規定している第1成分の実施例の
適用については、以下に示す耐火原料の骨材と微粉、水
硬性遷移アルミナ、流動性助剤、解膠剤、アルミン酸カ
ルシウムセメントと粘土を使用した。すなわち、耐火原
料の骨材と微粉としては、純度99.5%の電融アルミ
ナ、純度98.6%の電融マグネシア、純度99.7%
の焼結アルミナ、純度99.3%の焼結スピネル、純度
95.4%の焼結マグネシア、純度93.7%の炭化珪
素、固定炭素量60.0%のピッチを使用した。水硬性
遷移アルミナとしては、アルコア社製の「アルファボン
ド200」を使用した。流動性助剤としては、純度9
9.6%平均粒径1.5μmの仮焼アルミナと、純度9
6.0%平均粒径0.28μmの蒸発シリカを使用し
た。解膠剤としては、ポリアクリル酸ソーダとリグニン
スルホン酸ソーダを使用した。また、アルミン酸カルシ
ウムセメントとしてはラファージュ社製「SECAR7
1」を使用し、粘土としてはボールクレーを使用した。
尚、ここに示したものは実施例に限定されるものではな
く、本発明の実施の形態に記載のものであれば同等の効
果が得られる。ここで、微粉の平均粒径は、すべてレー
ザー回折法による測定値である。
【0039】また、本発明で規定している第2成分とな
る凝集剤の例としては、9.0重量%のK2Oと20.
6重量%のSiO2からなる珪酸カリウム水溶液を使用
したが、本発明の実施の形態に記載のものであれば同等
の効果が得られる。
【0040】表中の水と凝集剤の添加量は、第1成分の
固形分100重量%に対する外掛け(+表示)で表示し
ている。
【0041】吹付け施工は、表に記載した第1成分をミ
キサーで混練し、アレンタウン(Allentown)
製AP−10スイング弁ポンプを用いて、内径0.05
1m(2インチ)、長さ30.48m(100ft)の
ヘビーデューティホース内を圧送し、さらに先端に接続
した吹付けノズル部において、5.62kg/cm
2(80psi)、8.5m3/分(300cft)の圧
縮空気を第2成分の凝集剤とともに添加し、垂直に設置
した9.29m2(100ft2)の面積のシャモット質
れんが表面に吹付ける方法で実施した。ここで、凝集剤
移送には、35.15kg/cm2(500psi)ダ
イヤフラムケミカルポンプを使用した。
【0042】表中に示したポンプ圧送性の項目は、前記
条件で施工した場合おいて、ポンプのシリンダー圧力が
140.6kg/cm2(2000psi)以下で非常
にポンプ圧送性が良好であったものには『◎』印、ポン
プのシリンダー圧力が140.6kg/cm2(200
0psi)を越えたがポンプ圧送可能であったものに
は、『○』印、また、ポンプ圧送できなかったものには
『×』印を記入している。
【0043】表中に示した付着率の項目は、前記条件で
施工した場合おいて、全施工重量に対する付着重量の割
合が95%以上と非常に良好であったものには『◎』
印、90%以上95%未満と良好であったものには
『○』印、また、90%未満と不良だったものには
『×』印を記入している。
【0044】表中に示した見掛け気孔率の項目は、前記
条件で施工した施工体から切り出した試験片を500℃
で3時間焼成後に測定した見掛け気孔率が20%以下で
あったものには『◎』印、20%より大きく25%以下
であったものには『○』印、25%より大きかったもの
には『×』印を記入している。
【0045】表中に示した残存線膨張収縮率の項目は、
前記条件で施工した施工体から切り出した試験片を使用
して、1500℃で3時間焼成の前後で残存線膨張収縮
率が0%以上と過焼結を示さなかったものには『◎』
印、0%より小さく−0.5%以上と過焼結が十分に小
さかったものには『○』印、−0.5%より小さく耐火
材料として不適切とされたものには『×』印を記入して
いる。
【0046】表中に示した熱間曲げ強度の項目は、前記
条件で施工した施工体から切り出した断面□40mm、
長さ160mm試験片を用い、1500℃の電気炉内、
スパン100mmの3点曲げ強度を測定し、その熱間曲
げ強度が比較例1(アルミン酸カルシウムセメントを結
合剤とした例)の熱間曲げ強度の200%以上と非常に
熱間強度が大きいものには『◎』印、150%以上で2
00%未満と熱間強度が大きいものには『○』印、15
0%未満と熱間強度の向上が不十分なものには『×』印
を記入している。
【0047】また、表中に示した耐食性の項目は、前記
条件で施工した施工体から試験片を切り出し、スラグ回
転試食試験をCaO/SiO2(モル比)=1.2のス
ラグを用いて1600℃で行い、その浸食速度が比較例
1の浸食速度の60%以下と非常に耐食性が良好なもの
には『◎』印、60%より大きく90%以下と耐食性が
良好なものにはものには『○』印、90%より大きく耐
食性の向上が不十分なものには『×』印を記入してい
る。
【0048】表1、表2、及び、表4に示す実施例1〜
27が本発明が規定する条件を満足する施工体の結果で
あり、基本的に結合剤としてのセメントを必要としない
若しくは多量に必要としない良好な施工体を得ることが
できた。
【0049】[表1]
【0050】[表2]
【0051】[表4]
【0052】表3に比較例1〜10を示す。
【0053】[表3]
【0054】比較例1は、アルミン酸カルシウムセメン
トを7重量%使用した従来の組成物を示す。アルミン酸
カルシウムセメントの添加量が多いために、本発明の実
施例と比べると耐食性と熱間強度が劣ったものであっ
た。
【0055】比較例2は水硬性遷移アルミナの使用量が
本発明の規定範囲(0.5〜15重量%で変化させた実
施例1、2、3、4及び5)以下(0.3重量%)のた
めに、付着率が満足できるものではなかった。
【0056】比較例3は水硬性遷移アルミナの使用量が
本発明の規定範囲(0.5〜15重量%で変化させた実
施例1、2、3、4及び5)より多い(20重量%)た
めに、低水分ではポンプ圧送することができなかった。
【0057】比較例4は流動性助剤の使用量が本発明の
規定範囲(0.5〜20重量%で変化させた実施例4、
6、7及び8)以下(0.3重量%)のために、低水分
ではポンプ圧送することができなかった。
【0058】比較例5は流動性助剤の使用量が本発明の
規定範囲(0.5〜20重量%で変化させた実施例4、
6、7及び8)より多い(25重量%)ために、過焼結
が大きく耐火材料として不適切であり、また、耐食性と
熱間強度の向上も小さいものであった。
【0059】比較例6は解膠剤の使用量が本発明の規定
範囲(0.01〜0.5重量%で変化させた実施例3、
9及び10)以下(0.005重量%)のために、低水
分ではポンプ圧送することができなかった。
【0060】比較例7は解膠剤の使用量が本発明の規定
範囲(0.01〜0.5重量%で変化させた実施例3、
9及び10)より多い(0.7重量%)ために、付着性
が悪く、耐食性の向上が小さいものであった。
【0061】比較例8はアルミン酸カルシウムセメント
(SECAR71)の使用量が本発明の規定範囲(第1
成分の固形分100重量%に対するアルミン酸カルシウ
ムセメントに含有されるカルシア成分の量が2重量%以
内で変化させた実施例2、11、12、13、17及び
18)より多い(第1成分の固形分100重量%に対す
るアルミン酸カルシウムセメントに含有されるカルシア
成分の量が2.4重量%)ために、付着性は非常に良好
であったが、耐食性と熱間強度の向上が小さいものであ
った。
【0062】比較例9は粘土(ボールクレー)の使用量
が本発明の規定範囲(5重量%以内で変化させた実施例
2、14、15、16、17及び18)より多い(7重
量%)ために、付着性は非常に良好であったが、耐食性
の向上が小さいものであった。
【0063】比較例10は第2成分である凝集剤の添加
量が多すぎたために、脱水後の見掛け気孔率が大きく、
本発明の実施例と比べると耐食性が劣ったものであっ
た。
【0064】重要なことは、本発明のキャスタブル組成
物が、それが充分に硬化してスランプを生じなくなるま
でに所定位置に保持するための型枠を設ける必要なく、
施工することができることであり、もちろんこれによっ
て労働力及び時間を掛けてそのような型枠を設けそして
除去するコストが省かれる。
【0065】
【発明の効果】本発明は、溶融金属容器、溶融金属処理
装置、セメントキルン、焼却炉等に使用する、基本的に
結合剤としてのセメントを必要としないか、若しくは多
量に必要としない非スランプ性、高密度、低水分のキャ
スタブル組成物、及び、そのキャスタブル組成物を型や
型枠を設けることなく施工できる施工方法を提供する。
【0066】これによって、耐食性と熱間強度等の高温
での機械的特性を向上させるとともに、労働力及び時間
を掛けてそのような型枠を設けそして除去するコストを
省くことが可能となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5〜15重量%の水硬性遷移アルミ
    ナ、0.5〜20重量%の流動性助剤、0.01〜0.
    5重量%の解膠剤と、残部が耐火性の骨材及び微粉とか
    らなる固形分100重量%を、水とで混練した第1成分
    であって、前記水が混練された第1成分のポンプ圧送可
    能なコンシステンシィの達成に足りる量で存在する前記
    ポンプ圧送可能第1成分、及び、施工時に第1成分に対
    して添加される第2成分の凝集剤とからなる非スランプ
    性水硬性遷移アルミナ系ボンドキャスタブル組成物。
  2. 【請求項2】 アルミン酸カルシウムセメントに含有さ
    れるカルシア成分の量が第1成分の固形分100重量%
    中で2重量%以内となる量のアルミン酸カルシウムセメ
    ント及び/又は5重量%以内の粘土を、第1成分の固形
    分100重量%中に含む請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 型及び型枠の使用なしで、スイング弁ポ
    ンプ及び付帯吹付けノズルを用いてキャスタブル組成物
    を吹付け施工する方法であって、0.5〜15重量%の
    水硬性遷移アルミナ、0.5〜20重量%の流動性助
    剤、0.01〜0.5重量%の解膠剤と、残部が耐火性
    の骨材及び微粉とからなる固形分100重量%を、前記
    スイング弁ポンプ及び吹付けノズルを介してポンプ圧送
    及び吹付け可能なコンシステンシィの達成に足りる量の
    水とで混練したポンプ圧送可能な第1成分を作り、前記
    第1成分の吹付け直前に吹付けノズル内で第2成分の凝
    集剤を、第1成分に対して添加する吹付け施工方法。
  4. 【請求項4】 アルミン酸カルシウムセメントに含有さ
    れるカルシア成分の量が第1成分の固形分100重量%
    中で2重量%以内となる量のアルミン酸カルシウムセメ
    ント及び/又は5重量%以下の粘土を第1成分の固形分
    100重量%中に含む請求項3記載の施工方法。
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