JPH10182304A - 防虫剤 - Google Patents
防虫剤Info
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- JPH10182304A JPH10182304A JP8356346A JP35634696A JPH10182304A JP H10182304 A JPH10182304 A JP H10182304A JP 8356346 A JP8356346 A JP 8356346A JP 35634696 A JP35634696 A JP 35634696A JP H10182304 A JPH10182304 A JP H10182304A
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Abstract
確認でき、防虫効力も高く、しかも水系組成物であるに
も拘らず充分な薬剤安定性を有する安全性の高い衣料用
防虫剤を提供する。 【解決手段】 防虫剤は、蒸気圧が10-4〜10-1mm
Hg(20℃)の常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤、吸
水性高分子、水、及び安定剤を含有する。好適には、常
温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤がエムペントリン及び/
又はテラレスリンであり、安定剤が界面活性剤及び/又
は有機溶剤からなり、吸水性高分子が、自重の10〜
1,000倍の吸水能力を有する高吸水性合成高分子か
らなる。
Description
ロイド系殺虫剤を有効成分として含有し、薬剤残存量及
び終点が容易かつ明瞭に確認できるインジケーター機能
を備えた水系の防虫剤に関するものである。
にした衣料用防虫剤としては、種々の形態のものが提案
されており、例えば、薬剤の残存状態をその色の変化に
よって認知できるようにした発色タイプ、昇華剤の残存
量で薬剤の残存量を認知できるようにした昇華剤タイ
プ、液状の薬剤の残存量を透明フィルムを通して見える
ようにした液状タイプ、ゲル化剤を用い、経時的に小さ
くなるゲル状タイプのものなどがある。有効成分として
ピレスロイド系殺虫剤を用いた防虫剤としては、上記発
色タイプ、液状タイプ、ゲル状タイプのものが提案され
ており、発色タイプのものとして、例えば、特開平7−
324003号公報には、揮散性減感性薬剤、電子供与
性呈色性色素、及び無機顕色性化合物から成るインジケ
ーター機能を有する防虫剤が開示されており、上記揮散
性減感性薬剤として殺虫及び防虫効果を有する常温揮散
性ピレスロイド系殺虫剤を用いることで、有効成分のピ
レスロイド系殺虫剤が揮散し、減少するに従い呈色し、
その揮散経過及び終点が認知できると記載されている。
開平1−175911号公報には、ピレスロイド系殺虫
剤の一種であるエムペントリンを液浸出透過性の透明樹
脂フィルムから成る扁平な袋容器中に充填し、これをさ
らに通気性のある外装ケース内に保持させて構成される
防虫剤が開示されている。さらに、ゲル状タイプのもの
が特開昭63−222104号公報に開示されており、
当該公報によれば、エムペントリン等の常温揮散性の防
殺虫剤を特定のゲル化剤及び炭化水素系溶剤を用いるこ
とによってゲル化させることで、長期間防殺虫効果を発
揮でき、上記防殺虫剤揮散後は残渣が殆ど残らないた
め、終点を判別できるとされている。
色タイプのものは、呈色するか否かは揮散性減感性薬剤
の減感作用と顕色性化合物の顕色作用の強弱によって決
まるため、終点が不明瞭であることに加えて、有効成分
の残存量を判別し難いという欠点がある。一方、前記液
状タイプのものは、透明フィルムを通して薬剤残存量を
認知できるが、液漏れする恐れがある。さらに、前記ゲ
ル状のものは、N−アシルアミノ酸誘導体系ゲル化剤と
共に灯油等の炭化水素系溶剤を用いているため引火性が
あり、また、特異臭があるという問題がある。さらにオ
イルゲル組成物であるため一般に製造時に加熱工程が必
要となり、また製造工程での有効成分の損失も大きいと
いう難点がある。
虫剤は水中での分解性が迅速であると認識されているた
め、本発明組成物に類似の水系組成物は従来全く知られ
ていなかった。従って、本発明の目的は、有効成分の残
存量及び終点が容易かつ明瞭に確認でき、防虫効力も高
く、しかも水系組成物であるにも拘らず充分な薬剤安定
性を有する安全性の高い防虫剤、特に衣料用防虫剤を提
供することにある。
め、本発明によれば、蒸気圧が10-4〜10-1mmHg
(20℃)の範囲内にある常温蒸散性ピレスロイド系殺
虫剤、吸水性高分子、水及び安定剤を含有することを特
徴とする防虫剤が提供される。好適には、上記常温蒸散
性ピレスロイド系殺虫剤として、(R,S)−1−エチ
ニル−2−メチルペント−2−エニル(1R)−シス、
トランスクリサンテマート(以下、エムペントリンとい
う)及び/又は3−アリル−2−メチルシクロペント−
2−エン−4−オン−1−イル−2,2,3,3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、テラ
レスリンという)が用いられ、上記安定剤が界面活性剤
及び/又は有機溶剤から成る。さらに好適な態様におい
ては、上記有機溶剤として、その蒸気圧が10-2〜10
2 mmHg(20℃)の範囲内にあり、且つ水に対する
溶解度が10重量%(20℃)以上のアルコール類、グ
リコール類、エーテル類、エステル類及びケトン類から
なる群より選ばれた1種又は2種以上の有機溶剤が用い
られ、また、上記界面活性剤として、HLB値9〜18
の非イオン系界面活性剤又は該非イオン系界面活性剤を
含む混合界面活性剤が用いられ、さらに上記吸水性高分
子として、室温(20℃)において自重の10〜1,0
00倍の吸水能力を有する吸水性高分子が用いられる。
に水を吸収させた半固形状物中に安定剤(界面活性剤及
び/又は水混和性の有機溶剤、例えば極性溶剤)の存在
下に常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤を安定的に含有せ
しめたものである。すなわち、水中に直接上記ピレスロ
イド系殺虫剤を溶解分散させたものではなく、吸水性高
分子に水を吸収させた半固形状物中に上記安定剤を介し
て溶解分散させたものであるため、ピレスロイド系殺虫
剤の分解が抑制され、水系組成物であるにも拘らず上記
ピレスロイド系殺虫剤を安定して保有しており、しか
も、常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤の特徴である蒸散
性は失われず、防虫効力も高く、有効成分の残存量及び
終点を容易にかつ明瞭に確認できる。すなわち、本発明
の防虫剤を微小通気孔もしくは通気性を有する容器、袋
体等に充填して使用に供すると、常温蒸散性ピレスロイ
ド系殺虫剤が水及びその他の揮発成分と共に経時的に空
気中に蒸散することにより、衣料害虫を殺虫及び忌避す
ると共にそれらによる食害を阻止し、長期間に亘り一定
の防虫効果を発揮することができる。そして、それに伴
い組成物自体の重量並びに体積が減少するのでインジケ
ーター機能を発揮し、使用過程において一見しただけで
残存量を把握することができ、最終的には微量の不揮発
性成分のみが残渣となり、防虫剤としての有効期限が終
了したことが誰の目にも明らかとなる。
確認できるという発想では過去にオイルゲル組成物が各
種提案されているが、このオイルゲル組成物は油系であ
って水系でないという点において本発明の組成物とは根
本的に異なることに加え、以下の点で大きく異なる。ま
ず、本発明の組成物では引火の可能性が極めて低い点で
ある。オイルゲル組成物の場合、製造時、一般に高温加
熱工程が必要であり、製造工程におけるオイルの引火に
よる火災、爆発等に対して充分配慮した設備設計及び設
備投資が必要である。さらに流通途上においては、消防
法上、危険物取扱いに関する法の規制も受ける。加えて
異なる点は、本発明の組成物がほぼ無臭に近く、水を主
成分としているため、衣料用に適しているという点であ
る。オイルゲル組成物のほぼ90%以上を占める有機溶
剤は、一般に不快な臭気が強く、かつ樹脂等に対する攻
撃性が強く、繊維、特に合成繊維やボタン、各種装飾
物、ハンガー、タンス、塗装面等への影響を考慮する
と、衣料用防虫剤としては決して満足いくものではなか
った。また、本発明の組成物の場合、蒸散する水分に調
湿作用もあり、乾燥時の加湿効果もあるという別の利点
も得られる。
ては、常温で蒸散して長期に亘って優れた防虫効果を発
揮するように、その蒸気圧が10-4〜10-1mmHg
(20℃)の範囲内にあるピレスロイド系殺虫剤であれ
ば全て使用可能であるが、好ましくは安全性の高い常温
蒸散性ピレスロイド系殺虫剤であるエムペントリン及び
テラレスリンを挙げることができる。上記常温蒸散性ピ
レスロイド系殺虫剤の配合量は、使用される種類にもよ
るが、一般的に組成物全量の約0.05〜5重量%が適
当であり、より好ましくは0.1〜1重量%である。該
殺虫剤の量が0.05重量%未満では充分な防殺虫効果
が得られず、一方、5重量%より多いと安定剤としての
界面活性剤及び/又は有機溶剤が多量に必要となり、使
用終了時の残渣が多くて終点が不明瞭となり易く、また
該殺虫剤の残余分が多くなり不経済である。尚、二種類
以上のピレスロイド系殺虫剤を混合して用いることも可
能である。
るものであれば特に限定されず、種々の物質が使用可能
である。例えば、ジュランガム、キサンタンガム、ロー
カストビーンガム、カラギーナン、プルラン、ゼラチン
等の天然由来高分子、或いはポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リアクリルアミド等の合成高分子が使用可能である。但
し、上記物質の多くは、使用するうえで加熱、攪拌等が
必要となる。そのため、製造工程がやや煩雑であるう
え、その工程中に有効成分の蒸発、分解等のロスがあ
り、また防虫剤として使用中に徐々に表面に皮膜を形成
する傾向があるため薬剤蒸散速度が後半やや落ち込むと
いう難点がある。そのため有効成分を予め多めに配合し
ておく等の対策が必要である。
で自重の10〜1,000倍程度の吸水性を有する吸水
性高分子を用いることが有利であり、製造工程における
成分の変質、蒸散性物質の蒸散等によるロスを防ぐこと
ができる。このような、吸水性高分子としては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、イソブチレン、ジイソブ
チレン等のα−オレフィンと無水マレイン酸もしくはそ
の誘導体との共重合体又はそのアルカリ中和物の架橋体
(例えば(株)クラレ製KIゲル);メチルビニルエー
テル、酢酸ビニル、スチレン等の重合性ビニル化合物と
無水マレイン酸もしくはその誘導体との共重合体又はそ
のアルカリ中和物の架橋体;アクリル酸もしくはメタク
リル酸の重合体、それらを主体とする共重合体又はそれ
ら(共)重合体のアルカリ中和物の架橋体(例えば、和
光純薬工業(株)製ハイビスワコー、中外貿易(株)製
カーボポール等);アクリル酸塩もしくはメタクリル酸
塩から得られる架橋型アクリル酸塩重合体(例えば、荒
川化学工業(株)製アラソーブ等);酢酸ビニルと(メ
タ)アクリル酸エステルとの共重合体のケン化物;デン
プン−ポリ(メタ)アクリロニトリルグラフト共重合体
のアルカリ中和物;デンプンもしくはセルロースと水溶
性単量体(無水マレイン酸、アクリル酸等)とのグラフ
ト重合体の架橋体(例えば、三洋化成工業(株)製サン
フレッシュST−500S)等に代表される高吸水性合
成高分子が挙げられる。
の0.1〜10重量%が好ましい。吸水性高分子の量が
0.1重量%未満の場合、吸水が充分に行われず、離
液、漏出等の問題が生じる恐れがあり、一方、10重量
%を超えると、該吸水性高分子は残渣として残るので防
虫剤の終点が不明瞭になり易くなる。
活性剤や有機溶剤を好適に使用できる。界面活性剤の種
類としては、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活
性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤を任意に
組み合わせて使用することが可能であるが、HLB値7
〜20、特にHLB値9〜18の非イオン系界面活性剤
又は該非イオン系界面活性剤を含む混合界面活性剤が、
製剤安定性、経済性等の点から好ましい。上記非イオン
系界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油誘導体等を挙げることが出来る。
また、シリコーン系及びフッ素系の界面活性剤も好適に
用いることが出来る。界面活性剤の配合量は組成物全量
の20重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%
以下である。20重量%より多いと、使用終了時の残渣
が多くなるほか、着(変)色、製造時並びに流通時の発
泡等の問題が生じたり、或いは吸水性高分子の吸水能力
が充分に発揮できなくなったりするなど、防虫剤として
安定性が損なわれる恐れがある。
ド系殺虫剤の蒸散と共に蒸散して無くなるものが望まし
く、蒸気圧が10-2〜102 mmHgの範囲内にあるも
のが特に好ましい。蒸気圧が10-2mmHgより小さい
場合、有機溶剤のみが必要以上の長期に亘り残存してし
まう可能性があり、それによって使用途中で組成物のバ
ランスが大きく崩れ、ひいてはインジケーター機能が損
なわれてしまう恐れがある。他方、蒸気圧が102 mm
Hgより大きい有機溶剤を用いた場合は、逆に有機溶剤
が他の成分より早期に蒸散してしまう可能性があり、や
はり使用途中で組成物のバランスが大きく崩れ、インジ
ケーター機能を発揮でき無くなる恐れがある。また、こ
のような蒸散性の強い有機溶剤を用いて防虫剤を調製し
た場合、臭気が強過ぎて衣料用防虫剤としては不適当で
あるばかりか、過った取扱いによって引火の可能性もあ
る。
るため、水に対する溶解度が10重量%(20℃)以上
あるアルコール類、グリコール類、エーテル類、エステ
ル類、ケトン類などが望ましい。例として、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、エタノール、イソプロパノール、メチルエチルケト
ン等、水と自由な比率で混和できる溶剤を挙げることが
できるが、これらに限定されるものではない。
%以下が好ましい。有機溶剤の量が30重量%を超える
と吸水性高分子による吸水が困難になったり、臭気が強
くなるなど、衣料用防虫剤として不適当である。また、
万一の誤飲、誤食に対する安全性上も問題となる。これ
ら有機溶剤には組成物の融点降下作用もあり、冬期にお
ける商品の凍結破損を防止すると共に組成物の安定性を
向上させる効果も有する。尚、上記界面活性剤と有機溶
剤は目的とする使用期間等に応じて、それらを任意の比
率で組み合わせて使用しても、単独で使用しても構わな
い。
が、イオン交換水、蒸留水、純水等純度の高いものが組
成物安定性の点からなお望ましい。衣料用防虫剤の場
合、水の使用量は目的とする有効期間、容器形態等によ
り大きく異なるが、本発明では3〜24カ月、好ましく
は6〜12カ月を想定しており、この場合、1製剤当り
3〜500g程度が好ましい。さらに、洋服ダンス、ク
ローゼット等の大空間では20〜300g、より好まし
くは50〜200gである。引き出し、衣装ケース、納
戸等の小空間では5〜100g、より好ましくは10〜
50gである。配合割合としては組成物全量の30重量
%以上において任意であるが、安全性の点からは50重
量%以上がより好適である。
て、有効成分の安定性をより一層向上させるために酸化
防止剤を配合することができる。酸化防止剤の配合割合
は、常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤の10分の1〜1
0倍量、すなわち組成物全体に対して0.01〜10重
量%、より好ましくは0.1〜1重量%が経済的であ
る。0.01重量%より少ないと充分な酸化防止効果が
得られず、一方、10重量%より多いとこれを可溶化す
るためにさらに界面活性剤や有機溶剤が必要となるほ
か、変色等の原因となる。酸化防止剤の例としては、ジ
ブチルヒドロキシトルエン(略称BHT)、ブチルヒド
ロキシアニソール(略称BHA)、4,4−チオビス−
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)(商品名ヨ
シノックスSR、吉富製薬(株)製)、4,4−ブチリ
デンビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)
(商品名ヨシノックスBB、吉富製薬(株)製)、2,
2−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)(商品名ヨシノックス2246G、吉富製薬
(株)製)、2,2−メチレンビス−(4−エチル−6
−t−ブチルフェノール)(商品名ヨシノックス42
5、吉富製薬(株)製)、n−オクタデシル−3−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロ
ピオネート(商品名イルガノックス1076、日本チバ
ガイギー(株)製)、1,6−ヘキサンジオール−ビス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート](商品名イルガノックス25
9、日本チバガイギー(株)製)、ペンタエリスリチル
−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート](商品名イルガノ
ックス1010、日本チバガイギー(株)製)、ジラウ
リルチオプロピオネート(略称DLTP)、ジステアリ
ルチオジプロピオネート(略称DSTP)、オクチル化
ジフェニルアミン(商品名イルガノックス5057、日
本チバガイギー(株)製)、トコフェロール、没食子酸
n−プロピル等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
物増殖による汚染を防止するために、防腐・防カビ剤を
配合することも任意である。例えばパラオキシ安息香酸
及びその誘導体、安息香酸、安息香酸ナトリウム等を挙
げることができる。尚、本発明の防虫剤に安定剤として
用いられる一部の有機溶剤、例えばエチルアルコール、
イソプロピルアルコール等、及び一部の界面活性剤、例
えば第4級アンモニウム塩等が防腐、防カビ効果を有す
ることは一般的に広く知られており、これらを安定剤と
して用いる場合には前記防腐・防カビ剤をあえて配合す
る必要がないことは言うまでもない。
散性ピレスロイド系殺虫剤が分解されるのを防止すると
共に、吸水性高分子の分子量低下、即ち粘度低下を防止
するために紫外線吸収剤を配合することもできる。紫外
線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール(商品名チヌビンP、日
本チバガイギー(株)製)、2−(3,5−ジ−t−ブ
チル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
(商品名チヌビン320、日本チバガイギー(株)
製)、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(商品
名チヌビン326、日本チバガイギー(株)製)、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール(商品名チヌビン32
7、日本チバガイギー(株)製)、2−ヒドロキシ−4
−n−オクトキシベンゾフェノン(商品名トミソーブ8
00、吉富製薬(株)製)、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン(商品名バイオソーブ110、共同
薬品(株)製)等が挙げられる。
等の天然系害虫忌避剤、例えばアーモンド油、シダーウ
ッド油、ジンジャー油、シンナモン油、セロリー油、ス
ペアミント油、ヒノキ油、ヒバ油、ペリーラ油、ライム
油、シトロネラ油、ハッカ油、ユーカリ油、ペパーミン
ト油、レモン油、レモングラス油、ワサビ油等や、さら
に香料、共力剤、色素、蓄光物質、消臭剤、脱臭剤、蒸
散性殺菌剤(イソプロピルメチルフェノール、パラクロ
ルメタキシレノール、オルソフェニルフェノール等)、
蒸散性防錆剤、N,N−ジエチル−m−トルアミド(略
称DEET)等の蒸散性合成害虫忌避剤、蒸散性昆虫成
長制御剤、増粘剤例えばモンモリロナイト等の鉱物質の
シリカ等(日本シリカ工業(株)製ラボナイト、コープ
ケミカル(株)製合成スメクタイト等)、粘性低下防止
剤、PH調整剤等も任意に添加できるほか、装飾を目的
とした樹脂小片、金属箔等を添加しても構わない。
通気孔もしくは通気性を有する容器、通気性を有する不
織布、樹脂シート等の袋体などの包納手段に本発明の防
虫剤を充填して用いることにより、防虫剤の有効成分を
蒸散できると同時に、防虫剤自体が直接衣類に触れて汚
染することを防ぐことができる。上記容器の材質として
はガラス、樹脂、陶器等、流動物を保持できるものであ
れば特に問わないが、透明性及び流動物バリヤー性が高
く、しかも軽量で経済性の高い塩化ビニル樹脂、ポリメ
チルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリカ
ーボネート等が好ましい。容器開口部には蒸散速度を調
整したり、転倒時の成分漏出による衣類の汚染、誤飲、
誤食等の事故を防ぐための各種シート、フィルム、蓋体
等を組合せることができる。また、このような容器、袋
体及びその外装フィルム等は、店頭陳列等における品質
劣化の原因となる紫外線を遮断するため、先に例示した
様な紫外線吸収剤或いは顔料等を混練して製造すること
もできる。
は、さらに強い殺虫効力、或いはより早い効力発現が望
まれる場合がある。そのような場合、上記包納手段に、
さらに吸液芯、含浸揮散体、揮散補助部材、有効揮散面
積可変装置、加熱装置、送風装置、超音波振動子等を組
み合わせることも有効である。また、設置を容易にする
ための各種吊り下げ具、固定具、粘着剤等を組み合わせ
ることができる。本発明の防虫剤は、衣類が収納されて
いるタンス等に使用して衣料害虫に対して好適に防殺虫
効力を発揮するが、食料庫、床下、流しの下、食器棚、
本棚等に設置することによって、衣料害虫以外のチャタ
テムシ、シバンムシ等の不快害虫、コクヌストモドキ、
コクゾウムシ等の貯穀害虫、ゴキブリ等の衛生害虫、シ
ミ等の書籍害虫等を対象として応用することもできる。
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
活性剤、有機溶剤)、その他の成分(酸化防止剤、防腐
剤)の順に秤量し、これらを充分に攪拌混合したのち、
水を加えて均一にし、さらに吸水性高分子を混合して澄
明な半固体を得た。但し、製剤例10及び11に関して
は、各成分を加熱しながら攪拌混合した後、放冷を行っ
た。
1と同様にして比較製剤1〜4を得た。但し、比較製剤
例3及び4に関しては、前記製剤例10及び11と同
様、各成分を加熱しながら攪拌混合した後、放冷した。
〜11及び比較製剤例1〜4に関して効力、安定性、イ
ンジケーター機能を調べた。尚、評価方法はそれぞれ以
下のように行った。 効力:約500リットル(幅90cm×高さ110cm
×奥行50cm)の空間に防虫剤及び衣料2kgを設置
した。設置直後及び以後1カ月毎に代表的衣料害虫であ
るイガ及びヒメカツオブシムシをシャーレに入れて空間
内に配置した。シャーレを3日後に回収し、衣料害虫の
状態を観察した。 ○:衣料害虫が3〜9カ月に亘り全数ノックダウンして
いた。 △:設置直後のみノックダウンが見られたが、以降は衣
料害虫に変化が見られなかった。 ×:衣料害虫に全く変化が見られなかった。
し、6カ月後の殺虫剤残存率を分析した。 ○:90%以上残存 △:60〜90%残存 ×:残存率60%未満
虫剤の揮散に合わせて防虫剤全体が減量したかどうかで
評価した。 ○:殺虫剤と防虫剤全体の減量割合がほぼ一致。 ×:殺虫剤と防虫剤全体の減量割合が全く一致せず。
気性を加味して衣料用防虫剤として適当かどうか評価し
た。 ○:衣料用防虫剤に適している。 ×:衣料用防虫剤として不適。
を下記表3に示す。
従って調製された製剤例1〜11は上記全ての評価項目
について良好な結果を示したが、比較製剤例1〜4は、
効力、安定性、インジケーター機能のいずれかに問題が
あり、衣料用防虫剤として満足いくものは得られなかっ
た。
表4に示す組合せで前記製剤例1〜11と同様にして防
虫剤を得た。なお、例No.1は前記製剤例6と同じで
ある。
と同様にして効力、安定性、インジケーター機能を調べ
た。その結果を表5に示す。
(例No.2〜4)、インジケーター機能に問題を生ず
ることがわかる。
組成物であるにも拘らず有効成分としての常温蒸散性ピ
レスロイド系殺虫剤を安定して含有しており、長期に亘
り徐放的に上記有効成分を蒸散して優れた防殺虫効力を
発揮すると共に、有効成分の減少と共に防虫剤全体の重
量及び体積が減少するため、有効成分の残存量及び終点
を容易かつ明瞭に認知することができる。また、水系組
成物であるため、ほぼ無臭に近く、樹脂や繊維類に対す
る侵蝕性も殆どなく、しかも製造中及び使用中に引火等
の危険性もないので安全性にも優れている。さらに、防
虫剤は半固体状なので従来の液状タイプの防虫剤に起こ
り得る液状薬剤の漏出による衣類の汚染等の心配は無
く、取扱い性にも優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】 蒸気圧が10-4〜10-1mmHg(20
℃)の範囲内にある常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤、
吸水性高分子、水及び安定剤を含有することを特徴とす
る防虫剤。 - 【請求項2】 前記常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤が
(R,S)−1−エチニル−2−メチルペント−2−エ
ニル(1R)−シス、トランスクリサンテマート及び/
又は3−アリル−2−メチルシクロペント−2−エン−
4−オン−1−イル−2,2,3,3−テトラメチルシ
クロプロパンカルボキシレートであることを特徴とする
請求項1に記載の防虫剤。 - 【請求項3】 前記安定剤が界面活性剤及び/又は有機
溶剤からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の
防虫剤。 - 【請求項4】 前記有機溶剤が、蒸気圧が10-2〜10
2 mmHg(20℃)の範囲内にあり、且つ水に対する
溶解度が10重量%(20℃)以上のアルコール類、グ
リコール類、エーテル類、エステル類及びケトン類から
なる群より選ばれる1種又は2種以上の有機溶剤である
ことを特徴とする請求項3に記載の防虫剤。 - 【請求項5】 前記界面活性剤が、HLB値9〜18の
非イオン系界面活性剤又は該非イオン系界面活性剤を含
む混合界面活性剤であることを特徴とする請求項3に記
載の防虫剤。 - 【請求項6】 前記吸水性高分子が、室温(20℃)に
おいて自重の10〜1,000倍の吸水能力を有するこ
とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
防虫剤。
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| JP35634696A JP3916716B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 防虫剤 |
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ID=18448571
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP35634696A Expired - Lifetime JP3916716B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 防虫剤 |
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- 1996-12-26 JP JP35634696A patent/JP3916716B2/ja not_active Expired - Lifetime
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