JPH1018242A - 標識器具及びそれを用いた状態監視システム - Google Patents

標識器具及びそれを用いた状態監視システム

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JPH1018242A
JPH1018242A JP8195240A JP19524096A JPH1018242A JP H1018242 A JPH1018242 A JP H1018242A JP 8195240 A JP8195240 A JP 8195240A JP 19524096 A JP19524096 A JP 19524096A JP H1018242 A JPH1018242 A JP H1018242A
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circuit
sensor
abnormal
marking device
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JP8195240A
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Koichi Furusawa
光一 古澤
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置現場に人が見回りに行かなくても、標識
器具が倒れてしまったり、あるいは大きく設置位置がず
れた場合には、離れた位置に設定された管理施設にてそ
のことがすぐに分るようにする標識器具を提供すること 【解決手段】 中空の円錐体であるコーン本体1の頂部
に回路装置2を内蔵している。回路装置2は、振動と傾
きの少なくとも一方に感応するセンサ21と、このセン
サ21の出力を処理して基準を超える振動あるいは傾き
による異常状態が発生したことを弁別する状態弁別回路
22と、この状態弁別回路22の出力に応動して前記異
常の発生を無線信号によって通知する無線送信回路23
およびアンテナ24と、これら各部の動作電源を供給す
る電源回路25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通誘導や危険報
知などの目的で路面や床面に並べて据え置く標識器具に
関し、特に、利用現場に据え置いた標識器具に異常な振
動や衝撃が加えられたり、あるいは標識器具が倒れたり
したことを無線で通知する機能をもった標識器具及びそ
れを用いた状態監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】さまざまな場所で頻繁に目にするよう
に、道路や駐車場あるいは自動車教習所やマラソン会場
など、車や人を所定のコースに誘導するために、プラス
チック製の赤い色の円錐体からなる標識器具(ロードコ
ーン)を適当な間隔で並べて据え置くことがある。また
同様に、道路工事現場に人や車が進入しないように警告
を発する目的などで、ロードコーンのような標識器具を
進入禁止の柵のように並べて据え置くことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現場に並べて据え置い
たロードコーンなどの標識器具がなんらかの原因で倒れ
てしまったり、あるいは大きく設置位置がずれたとして
も、現場に係員が行って見回らないと、標識器具の配列
の異常を見つけることができない。そこで、標識器具を
正しい配列に保つためには、定期的に係員が見回りに行
く必要があり、負担が大きかった。また、見回りを行っ
た後、次に見回りを行うまでの間には、一定の時間が経
過するため、その間だけ異常の発見が遅れてしまう。
【0004】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、設置現場に人が見回りに行かなくても、標識器具が
倒れてしまったり、あるいは大きく設置位置がずれた場
合には、離れた位置に設定された管理施設にてそのこと
がすぐにわかるようにする標識器具及びそれを用いた状
態監視システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る標識器具では、振動と傾きの少な
くとも一方に感応するセンサと、このセンサの出力を処
理して基準を超える振動あるいは傾きによる異常状態が
発生したことを弁別する状態弁別回路と、この状態弁別
回路の出力に応動して前記異常の発生を無線信号によっ
て通知する無線送信回路およびアンテナと、これら各部
の動作電源を供給する電源回路とを内蔵した(請求項
1)。
【0006】この構成において、前記センサと前記状態
弁別回路は、当該標識器具が転倒した異常状態か、その
他の異常状態かを区別することが望ましい(請求項
2)。また望ましくは、自と他を区別するための各器具
に固有の個別認識符号を設定しておき、その個別認識符
号を前記無線信号に含めて送信する(請求項3)。この
場合は、前記個別認識符号を含んだ無線信号を定期的に
送信するのが良い(請求項4)。
【0007】また、前記の構成において、従来のロード
コーンと同様に多数の当該器具を非使用時には積み重ね
ておける形態とし、前記電源回路には、前記積み重ね状
態での相互作用によりオフとなる電源スイッチを設ける
ようにするとなおよい(請求項5)。
【0008】係る構成にすると、標識器具が転倒した場
合には、例えば傾きを検出し、また、何かの移動物体
(自動車,自転車或いは人等)が衝突した場合には例え
ば振動を検出することにより異常と判断し、異常信号を
発する。したがって、その標識器具の設置場所から離れ
た位置に受信装置をおいておき、その受信装置にて異常
信号を検出するようにすると、その受信装置が設置され
た管理施設にてその異常状態をすぐに知ることができ
る。
【0009】一方、本発明に係る状態監視システムで
は、請求項3または4に記載の複数の標識器具と、その
複数の標識器具から発せられた信号を受信する受信装置
とを備えた状態監視システムであって、前記受信装置
は、標識装置から異常信号が送られてきた際にその異常
状態となった標識器具に関する情報を出力する手段を備
え、かつ、受信した電波強度に基づいて、各標識器具の
配置順を求め、その配置順に各標識器具に仮ID番号を
割付ける仮ID番号設定手段(実施の形態では「CPU
14」)と、その仮ID番号設定手段により設定された
仮ID番号と、その仮ID番号が割り当てられた標識器
具の個別認識符号とを対にして格納するメモリとをさら
に備え、異常信号を受信した際には、それと対にして送
られてくる個別認識符号に基づいて前記メモリをアクセ
スし、対応する仮ID番号を取得するとともに、前記標
識器具に関する情報として、取得した仮ID番号を含む
情報とした(請求項6)。
【0010】係る構成にすると、複数の標識器具を順に
配列した場合に、配置順に仮ID番号を割付けることが
できる。つまり、受信した信号の電波強度は、各標識器
具における発信時の強度が等しいとすると、受信装置に
近い標識器具から発せられた信号ほど電波強度は高くな
る。したがって、電波強度に基づいて標識器具のおおよ
その配置順を求めることができる。そして、異常信号を
受けた場合には、その異常信号を発した標識器具の仮I
D番号を出力する。すると、監視者は、おおよその標識
器具の存在位置がわかるので、異常発生箇所に迅速に到
達できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
==標識器具の外観== 本発明の一実施の形態による標識器具の外観を図1に示
している。これはロードコーンと呼ばれている従来の器
具とほぼ同じ形態である。つまり、コーン本体1は赤色
のプラスチック製の円錐体で、その最下部には据え置き
時の安定を良くするためのベース部1aが一体に成形さ
れている。もちろん、コーン本体1は下方に開口した中
空体で、従来のものと同様に多数のコーン本体1を中空
体に差し込むことで積み重ねることができる。
【0012】==標識器具の内部装置== 図1に示すように、中空の円錐体であるコーン本体1の
頂部に回路装置2を内蔵している。この回路装置2の構
成例を図2に示している。この回路装置2は、振動と傾
きの少なくとも一方に感応するセンサ21と、このセン
サ21の出力を処理して基準を超える振動あるいは傾き
による異常状態が発生したことを弁別する状態弁別回路
22と、この状態弁別回路22の出力に応動して前記異
常の発生を無線信号によって通知する無線送信回路23
およびアンテナ24と、これら各部の動作電源を供給す
る電源回路25とを備えている。
【0013】==センサ21の具体例と特性== 本発明の一実施の形態によるセンサ21の原理的構成を
図3に示している。センサベース3に弾性支持部4を介
しておもり5が取り付けられている。おもり5には可動
電極5aが形成され、この可動電極5aと微小間隔をお
いて対向する固定電極3aがベース3に形成されてい
る。この可動電極5aと固定電極3aとの間の静電容量
がセンサ出力であり、この静電容量が前述の状態弁別回
路22への入力となる。コーン本体1を水平な路面や床
面に据え置いたとき、図3に示すように、水平な固定電
極3aの下に水平な可動電極5aが位置し、おもり5に
下向きに重力加速度が作用して、電極間の距離が大きく
なる。このような関係になるように、センサ21はコー
ン本体1に配設されている。
【0014】したがって、コーン本体1が正しく据え置
かれていると、センサ21の出力である静電容量は小さ
くて安定している。ところが、コーン本体1がなんらか
の原因で転倒させられると、センサ21の出力である静
電容量は、図4(a)に示すように、低レベルに安定し
た状態から大きく振動し、そして高レベルに安定した波
形となる。また、コーン本体1を自動車の荷台に載せて
走行しているような場合は、走行による振動がセンサ2
1に定常的に加わるので、センサ出力波形は図4(b)
のように振動波形となる。
【0015】なお、センサ21としては、従来から知ら
れている各種の原理・構造の振動センサ・衝撃センサ・
傾きセンサなどを適宜に使用できるし、将来開発される
新たなセンサも目的にかなっていれば使用できる。一
方、図5には従来から良く知られている金属球内蔵メカ
式センサの構造例を示している。ケース50の内部に金
属球51が自由に移動できるように内蔵されている。ケ
ース50の内面には金属球51の位置によってショート
したりオープンになったりする2つの電極52,53が
形成されている。この電極52,53のショート・オー
プンの状態変化がセンサ出力となる。
【0016】=状態弁別回路22および送信回路23の
動作= 状態弁別回路22はセンサ21の出力を監視していて、
図4(a)のようにコーン本体1が転倒した異常状態
と、図4(b)のようにホーン本体1に連続した振動が
加わっている異常状態とを区別して検出する。そして、
いずれの異常状態を検出した時も、送信回路23に働き
かけて、無線信号により異常をその種類とともに通知す
るように促すようになっている。なお、このように区別
することなく、ある一定の加速度を検知した場合に異常
であると判断し、係る異常であることを通知するように
しても良い。
【0017】送信回路23は、例えばマイクロ波帯域の
所定周波数の電波を使い、ディジタル符号化した情報信
号を位相変調または周波数変調して送信する。また、そ
の送信情報のフォーマットは予め決められており、プリ
アンブル部には自と他を区別するために設定されている
各器具に固有の個別認識符号を必ず送信する。
【0018】送信回路23には、異常送信モードと、定
期送信モードと、テスト送信モードの3つの動作モード
を備えている。すなわち、図示していないテストスイッ
チを操作してオンにすると、テスト送信モードが起動さ
れ、前述の個別認識符号を含んだテスト電波を発射す
る。また、定期送信モードは、センサ21の検出状態に
関わりなく、例えば30分間隔で定期的に自己の存在を
知らせるための電波(もちろん個別認識符号を含んでい
る)を発射するものである。さらに、異常送信モード
は、状態弁別回路22の異常検出信号に応答して、その
異常を通知するための電波(もちろん個別認識符号を含
んでいる)を発射する動作である。
【0019】==電源回路25の要件== 本発明の標識器具は、その使用状況に鑑みると、自らの
電源を内蔵したコードレスの独立タイプの器具とする必
要がある。したがって電源回路25は電池を電源として
いる。ここで、電池は、一次電池を交換式に使用しても
よいし、二次電池を用いてもよい。そして、二次電池を
電源とする場合には、これをコーン本体1に内蔵したま
まで、外部から電源ケーブルを接続して二次電池を充電
できるようにしてもよい。また、補助的な電源として太
陽電池を設け、コーン本体1を日当たりの良い場所に設
置して使用するときには、内蔵した太陽電池の出力で回
路を駆動するように構成すれば、電池の消耗を少なくで
きるので好ましい。
【0020】また、電源回路25には手動操作の電源ス
イッチを設け、使用しない場合には電源スイッチをオフ
にして電池の消耗を防ぐようにするとよい。そして、こ
れとは別に、多数のコーン本体1を積み重ねて倉庫など
に保管しておく場合に、電源スイッチを切り忘れていて
も、自動的に電源をオフにする構成を付加することが望
ましい。
【0021】つまり、図示省略するが、コーン本体の頂
部の内部に下向きにレバーが突出したリミットスイッチ
(補助電源スイッチ)を設け、コーン本体を積み重ねた
ときに、下のコーン本体の頂部で上のコーン本体の内部
のレバーが押されてリミットスイッチが作動し、電源が
切れるようにすることができる。
【0022】また、この構成では、多数のコーン本体を
積み重ねたときに、一番下のコーン本体1の電源を自動
オフにできない。これを解決するためには、例えば図6
に示すように、回路装置2の下面に、上記したように下
向きにレバー6aが突出したリミットスイッチ6を設け
るとともに、回路装置2の上面にもコーン本体1の頂部
外面に上向きにレバー7aを突出したリミットスイッチ
7を設けておき、上のコーン本体1で下のコーン本体1
の電源を切るように構成すればよい。
【0023】これにより、図示するように、一番下のコ
ーン本体1は上面に設置されたリミットスイッチ7のレ
バー7aが押されており、一番上のコーン本体1は下面
に設置されたリミットスイッチ6のレバー6aが押され
ており、真ん中のコーン本体1は両方のレバー6a,7
aが押されているのがわかる。そして、少なくとも一方
のリミットスイッチに設けられたレバーが押された場合
に電源をオフにするように回路を構成する。
【0024】なお、図示の例では、回路装置2の上面ま
たは下面にそれぞれリミットスイッチ7,6を取り付け
た例を示したが、設置位置は任意であり、別部材を設け
てコーン本体1に取り付けても良いのはもちろんであ
る。また、図6の例では、リミットスイッチが2個必要
であるが、リミットスイッチは1つでその上下にそれぞ
れ突出した2個のレバーを設けた構成のものを用いても
よい。
【0025】また、前記の例におけるレバー式のリミッ
トスイッチに替えて、永久磁石とマグネットスイッチの
組み合わせを用いて電源を自動的にオフにする構成を採
ることができる。つまり、一方のコーン本体に内蔵した
永久磁石が、積み重ねた他方のコーン本体に内蔵してあ
るマグネットスイッチに作用してオフにするように構成
することにより対応できる。
【0026】そして、係るマグネットスイッチを用いた
タイプでも、図6等に示したものと同様に一番上または
一番下のコーン本体についても動作できるような構造を
採ることができる。つまり、積み重ねたコーン本体1の
一方Aに内蔵してある永久磁石aが他方Bのコーン本体
1に内蔵してあるマグネットスイッチbに作用してスイ
ッチbをオフにするとともに、他方Bに内蔵してある永
久磁石cが一方Aに内蔵してあるリミットスイッチdに
作用してスイッチdをオフにするように構成することで
ある。
【0027】一例を示すと、図7に示すように、回路装
置2の上面にリング状の第1の永久磁石8aを設け、そ
の中央部に第2のマグネットスイッチ9bを設ける。ま
た、回路装置2の下面には、上記第1の永久磁石8aの
対向位置に第1のマグネットスイッチ9aを設け、第2
のマグネットスイッチ9bに対向する位置に第2の永久
磁石8bを設ける。これにより、同図(c)に示すよう
に、コーン本体1を積み重ねた際に、上側のコーン本体
1に内蔵された第1のマグネットスイッチ9aは、下側
のコーン本体1に内蔵された第1の永久磁石8aからの
作用によりオフとなる。また、下側のコーン本体1に内
蔵された第2のマグネットスイッチ9bは、上側のコー
ン本体1に内蔵された第2の永久磁石8bからの作用に
よりオフとなる。よって、いずれのコーン本体1も、内
蔵された少なくとも1つのマグネットスイッチがオフと
なり電源が自動的にオフになる。
【0028】さらに、次のような高度な電源オフ機能を
設けることも可能である。コーン本体1を自動車に積ん
で運搬しているとき、センサ21からは図4(b)に示
すような連続振動波形が出力される。状態弁別回路22
にてこの連続振動波形が長時間続けて検出される場合
は、自動車での運搬中であり非使用状態と判断し、電源
を自動的に切るようにする。なお、すべての電源をオフ
にするようにすると、センサ出力に基づく判断ができな
いので、電源の再投入は、手動により行うことになる。
【0029】また、電源の再投入も自動的に行うように
するためには、例えば大きな電力を必要とする送信回路
23に対する電源供給をオフにし、比較的小電力で動作
が可能な状態弁別回路22には電力供給を継続し、セン
サ21の出力に基づいて状態を判断し、コーン本体が運
搬中か否かの判断を行い、設置された場合には電源をオ
ンにし、送信回路23に電力供給を開始するように構成
してもよい。
【0030】==運用方法== 以上詳しく説明した本発明の標識器具は、従来のロード
コーンと同様に道路などに並べて使用する。このとき、
回路装置2の電源をオンにしておく。そうすると、前述
した定期送信モードの動作により各標識器具から定期的
に電波が発信される。各標識器具からの発信信号を受信
できる位置に、受信装置(親機)を設置しておけば、定
期送信モードによる「何番の器具です、異常なし」とい
う意味を含んだ通知を受けることができる。これを適当
なモニターに適当な表現で表示する。なお言うまでもな
いが、「何番の器具です」というのは前述の個別認識符
号のことである。
【0031】そして、現場に並べて設置してある多数の
標識器具のうちのあるものが転倒すると、その転倒した
標識器具から前述の異常送信モードが起動され、「何番
の器具です、転倒しました」という意味を含んだ通知を
受信装置が受け取る。これを適当な表現でモニターに表
示したり、ブザーを鳴らしたりして係員向けに報知す
る。したがって、現場には係員がいなくても、受信装置
を設置している詰め所に係員がいれば、標識器具が転倒
したことを知ることができる。
【0032】個々の標識器具の送信出力が小さいとする
と、1つの受信装置で監視可能なエリアはあまり大きく
できない(受信装置から遠い位置の標識器具の電波を受
信できない)。そこで、係る場合には、一般の無線シス
テムで使用されているのと同様な中継システムを利用す
るとよい。つまり、リピーターと呼ばれる中継装置を要
所要所に配置し、その中継装置で受信した電波をより強
力な電波に変換して再送信するシステムとする。場合に
よっては、そのように強力な電波を出力する中継装置の
機能を本発明の標識器具(ロードコーン)に持たせるこ
とも可能である。また、よく知られたリレー式の中継シ
ステムも利用できる。こういった中継システムを採用す
れば、きわめて広範囲にわたって設置した多数の標識器
具を一箇所の受信装置で集中的に監視・管理できる。
【0033】なお、各標識器具に設定される前記個別認
識符号は多数桁のコード番号になると思われるので、こ
れを読み取ったり憶えたりするのは大変である。そこ
で、ある現場で20個の標識器具を使用するものとする
と、その20個の標識器具に1番から20番までの運用
番号を割当てて、各標識器具の外面にサインペンなどで
1〜20の運用番号を記入しておく。また、20個の各
標識器具を順番に前記テスト送信モードで動作させ、そ
のテスト電波を受信する受信装置のデータ処理機能によ
り、「何番の個別認識符号の器具には何番の運用番号を
割当てた」という意味の番号変換テーブルを作成する。
その後は、受信装置のモニター機能において、番号変換
テーブルを使って各標識器具からの電波を1〜20の運
用番号で認識して表示することにする。そうすれば異常
表示のときも器具の番号を読み取りやすい。
【0034】上記処理を行うための受信装置10として
は、例えば図8に示すように、アンテナ11を介して受
信した信号を高周波増幅回路12にて増幅し、復調回路
13にてデジタルデータに復調し、そのデータをCPU
14に与える。そして、CPU14では、受信した信号
を解析して必要な処理を行い、受信信号が標識器具から
異常を伝えるものの場合には、出力装置15に異常出力
を行う。また、メモリ16には、番号変換テーブルが格
納されており、CPU16は、その番号変換テーブルに
対するデータの読み書きも行うようになっている。
【0035】すなわち、番号変換テーブルは、同図
(b)に示すように、運用番号となる仮IDと、個別認
識符号となるコーン固有IDを対にしたデータ構造とな
っており、仮IDの欄には、「1」から昇順で番号が格
納されている。そして、上記したように、1番の標識器
具を所定位置に設置するとともに、テスト送信モードを
動作させて自己の個別認識符号を送信する。すると、C
PU14は、受け取った個別認識符号を番号変換テーブ
ルの仮IDが「1」に対応するコーン固有IDの欄に格
納する。次に、2番目の標識器具を所定位置に設置する
とともに、その2番の標識器具の持つ個別認識符号を送
信し、それをCPU14が受信すると、受け取った個別
認識符号を番号変換テーブルの仮IDが「2」に対応す
るコーン固有IDの欄に格納する。以下同様に3番目以
降についても順次処理し、受信装置10の管理下にある
すべての標識器具に対する仮IDの付与を行う。
【0036】そして、実際の監視時には、図9に示すよ
うに、各標識器具からは、個別認識符号と異常状態の有
無及び種類についての信号が送られてくるので、CPU
14は、受信信号が異常の場合には、番号変換テーブル
を検索し、個別認識符号に割り当てた仮IDを取得す
る。そして、その仮IDを出力装置15の1つである番
号表示部15aに異常の標識器具の番号を表示し(図示
の例では「3番」)、さらに、異常状態を示すランプ
(図示の例では、「転倒」)を点灯させる。
【0037】また、1〜20番の各標識器具の配置図を
作成しておいて受信装置のそばに掲示しておけば、受信
装置のモニターに「何番の器具が転倒した」と表示され
ると、その番号の器具がどこに配置したものなのかを配
置図からすぐに読み取ることができ、すぐにその設置現
場に行くことができる。
【0038】さらにまた、仮IDの割付けとしては、上
記したものに限らず、例えば標識器具がほぼ1列に並ん
で配置されるような場合には、その配置順に自動的に仮
IDを付与することもできる。一例を示すと、各標識器
具から送られてきた信号の電波強度を基準としてソート
し、受信した電波強度の強いものから順に仮IDを割付
けることにより、近いものから順に仮IDを割付けるこ
とになる。すなわち、各標識器具の送信電波の強度が等
しく、周囲の電波の伝搬状態が均一で、障害物等もない
とすると、受信装置に近い標識器具から送られてきた電
波ほど電波強度は大きくなる。従って、電波強度を基準
に仮IDを割付けることにより、おおよそ標識器具の配
置順に沿った仮IDを付与することが可能となる。
【0039】なお、実際には、周囲の環境の状態や、送
信レベルがばらつく(送信回路に自動利得制御増幅器を
設置することにより、ばらつきの程度を抑えることは可
能となる)ことがあるため、割付けた仮IDと実際の配
置順とが異なるおそれがあるが、仮にずれたとしてもわ
ずかであり、異常が発生した標識器具のおおよその位置
はわかるため、何もわからない場合よりも、遥かに早く
異常発生箇所に到達できる。
【0040】そして、係る処理を行うための受信装置と
しては、図10に示すような回路構成のものを用いるこ
とができる。つまり、この回路は、図8と比較すると明
らかなように、高周波増幅回路12の出力を復調回路1
3と並列的にA/D変換回路18に与えるようになって
いる。これにより、A/D変換回路18の出力には、そ
の電波強度に応じたデジタル値が出力されるので、それ
をCPU14に入力する。そして、CPU14では、復
調回路13から受け取った個別認識符号と、A/D変換
回路18から受け取った電波強度とを対にしてメモり1
6内のテーブルに格納する(図11(a)参照)。
【0041】そして、管理下にあるすべての標識器具か
らの信号の電波強度を検知したならば、その電波強度を
キーとしてソートし、強いものから仮IDを昇順で割付
ける(図11(b)参照)。なお、係る仮IDの割付け
処理は、初期設定スイッチを押下した際に行うようにし
ても良く、或いは、一定の間隔で再割付けを行うように
しても良く、任意である。
【0042】そして、実際の監視時には、上記した図
8,9のものと同様に、標識器具からは個別認識符号が
送られてくるので、その個別認識符号をキーにしてメモ
り16をアクセスし、仮IDを取得する。そして、その
仮IDを出力装置に出力することになる。
【0043】上記構成によれば、標識器具を設置する作
業者は、図8,図9に示した例のように、コーン本体の
表面に番号を記載したり、その記載した順に標識器具を
設置しさらに設置する都度、テスト送信モードによる強
制送信処理をすることなく、任意の標識器具を設置する
だけで自動的に仮IDの割付が行われるので作業性が向
上する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る標識器具及
びそれを用いた状態監視システムでは、設置現場に据え
置いた標識器具に異常な振動や衝撃が加えられたり、あ
るいは標識器具が倒れたりしたことを無線で通知する機
能を備えているので、設置現場に人が見回りに行かなく
ても、標識器具が倒れてしまったり、あるいは大きく設
置位置がずれた場合には、離れた位置に設定された管理
施設の受信装置にてそのことがすぐにわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による標識器具の外観図
である。
【図2】同上標識器具の回路装置2の概略構成ブロック
図である。
【図3】同上標識器具のセンサ21の構成例の概略図で
ある。
【図4】同上センサ21の出力波形図である。
【図5】センサの他の構成例の概略図である。
【図6】標識器具の電源を自動的にオフにする実施の形
態の一例を示す図である。
【図7】標識器具の電源を自動的にオフにする実施の形
態の一例を示す図である。
【図8】(a)は、受信装置の一例を示す図である。
(b)は、メモリに格納される番号変換テーブルのデー
タ構造を示す図である。
【図9】図8に示す受信装置の使用状態の一例を示す図
である。
【図10】本発明に係る状態監視ステムを構成する受信
装置の実施の形態を示す図である。
【図11】本発明に係る状態監視ステムを構成する受信
装置のメモリに格納されたテーブルのデータ構造を示す
図である。
【符号の説明】
1 コーン本体 1a ベース部 2 回路装置 21 センサ 22 状態弁別回路 23 送信回路 24 アンテナ 25 電源回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面や床面などに据え置いて使用する標
    識器具であって、 振動と傾きの少なくとも一方に感応するセンサと、 このセンサの出力を処理して基準を超える振動あるいは
    傾きによる異常状態が発生したことを弁別する状態弁別
    回路と、この状態弁別回路の出力に応動して前記異常の
    発生を無線信号によって通知する無線送信回路およびア
    ンテナと、 これら各部の動作電源を供給する電源回路とを内蔵した
    ことを特徴とする標識器具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記センサと前記状
    態弁別回路は、当該標識器具が転倒した異常状態か、そ
    の他の異常状態かを区別することを特徴とする標識器
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1において、自と他を区別するた
    めの各器具に固有の個別認識符号が設定されており、そ
    の個別認識符号を前記無線信号に含めて送信することを
    特徴とする標識器具。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記個別認識符号を
    含んだ無線信号を定期的に送信することを特徴とする標
    識器具。
  5. 【請求項5】 請求項1において、多数の当該器具を非
    使用時には積み重ねておける形態になっており、 前記電源回路は、前記積み重ね状態での相互作用により
    オフとなる電源スイッチを備えていることを特徴とする
    標識器具。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の複数の標識器
    具と、その複数の標識器具から発せられた信号を受信す
    る受信装置とを備えた状態監視システムであって、 前記受信装置は、標識装置から異常信号が送られてきた
    際にその異常状態となった標識器具に関する情報を出力
    する手段を備え、 かつ、受信した電波強度に基づいて、各標識器具の配置
    順を求め、その配置順に各標識器具に仮ID番号を割付
    ける仮ID番号設定手段と、 その仮ID番号設定手段により設定された仮ID番号
    と、その仮ID番号が割り当てられた標識器具の個別認
    識符号とを対にして格納するメモリとをさらに備え、 異常信号を受信した際には、それと対にして送られてく
    る個別認識符号に基づいて前記メモリをアクセスし、対
    応する仮ID番号を取得するとともに、前記標識器具に
    関する情報として、取得した仮ID番号を含む情報とし
    たことを特徴とする状態監視システム。
JP8195240A 1996-07-08 1996-07-08 標識器具及びそれを用いた状態監視システム Withdrawn JPH1018242A (ja)

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