JPH1018294A - のり面の安定構造 - Google Patents

のり面の安定構造

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JPH1018294A
JPH1018294A JP19391996A JP19391996A JPH1018294A JP H1018294 A JPH1018294 A JP H1018294A JP 19391996 A JP19391996 A JP 19391996A JP 19391996 A JP19391996 A JP 19391996A JP H1018294 A JPH1018294 A JP H1018294A
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JP
Japan
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water
slope
pipe
ground
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JP19391996A
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Kazuo Yoshida
一夫 吉田
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、堤防、崖等の傾斜したのり面の安
定構造に関し、雨水の排出を円滑にして、のり面の陥没
及び枠体の崩壊を防止する。 【解決手段】 本発明は、のり面の山側から谷側へ向か
って集合排水管10aを施設し、且つ、裸地部の地中
に、のり面の横方向に集水管15aを敷設し、その集水
管15aを前記集合排水管10aに結合して、のり面に
浸透する雨水を円滑に排水することによって、のり面の
陥没及び枠体の崩壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堤防、崖等の傾斜
したのり面の安定構造に関し、特に、雨水等の排出に関
する。
【0002】
【従来の技術】堤防、崖等の傾斜したのり面の土砂崩れ
を防止するため、コンクリートの枠体を設置して安定さ
せる構造として、コンクリート製品等による組立のり枠
工法、及び現場打のり枠工法等が知られている。図10
は、かかる従来ののり面の安定構造の1例を示す部分的
斜視図であり、傾斜したのり面にはコンクリートの枠体
2、即ち、縦枠体2aと横枠体2bとが幾重にも交差し
た格子状に設置されており、この枠体2は適宜箇所に図
示略のアンカーが地中に埋め込まれて固定される。枠体
2(2a、2b)で区画された裸地部5内には種散布、
厚層基材吹付、土嚢積み、石詰め等が行われる。又、横
枠体2bには、山側とその下の谷側の裸地部5を連通す
る排水孔20が貫通形成してあり、降水時や地下水の湧
出時に、上の裸地部5の地中を流れ落ちる水は、排水孔
20から下方の裸地部5を順次経ながら、排出されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来ののり面の安
定構造にあっては、谷側の裸地部5を流れる水量は、そ
の上の山側の裸地部5から順次流れ落ちた水量が加算さ
れて増加するため、排水孔20より迅速に排出すること
が困難である。そのため、裸地部5の地中深く多量の水
が浸み込んで土を洗掘し、のり面の陥没及び枠体2(2
a、2b)の崩壊や、又、水が浸透しない岩部に枠体を
設置する場合には埋土の流出といった不具合がある。そ
こで、本発明は、かかる不具合を解消するのり面の安定
構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明ののり面の安定構
造は、のり面の山側から谷側へ向かって集合排水管を施
設し、且つ、のり面の地中に、のり面の横方向に集水管
を敷設し、その集水管を前記集合排水管に結合してなる
ものであり、集水管で集めた水は集合排水管を介して排
水するため、円滑に排水ができると共に簡便に施工でき
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明すると、図1はのり面の安定構造の部分的斜視
図、図2は図1のA〜A矢視断面図である。傾斜したの
り面にはコンクリートの枠体2、即ち、縦枠体2aと横
枠体2bとが幾重にも交差した格子状に設置されてお
り、この枠体2は、縦枠体2aと横枠体2bとの交点に
は主アンカー3aが、又、縦枠体2aと横枠体2bには
適宜間隔で補助アンカー3bが、それぞれ地中に埋め込
まれて固定されている。縦枠体2aと横枠体2bとで区
画された裸地部5内には、当該枠体2の表面高さまで土
や土嚢が盛られたり、更には、景観調和等のために草木
類が植えられたりする。
【0006】前記縦枠体2aに沿って縦列の裸地部5毎
に、集合排水路10として、塩化ビニル等の樹脂製パイ
プや土管等の集合排水管10aが、のり面の山側から谷
側に向けて、各横枠体2bを貫通しながら裸地部5の地
中に敷設されている。この集合排水管10aは、管内に
土が混入して閉塞気味になった場合に棒等を挿入した
り、水で洗い流す操作を可能とするため、その先端(の
り面の山側)が地上付近でキャップ12で覆ってある開
口部13を形成する対策が施されている。
【0007】又、集合排水管10aには、各裸地部5に
流れ落ちる水を導入するための流入口11が形成されて
いる。当該流入口11は、水の排出をより完全にするた
め、裸地部5の満水レベルhの位置よりも下位であっ
て、裸地部5を区画する横枠体2bの直上側近辺に位置
される。尚、横枠体2bの上側の地肌には、浸水を防止
するため、裸地部5の満水レベルhの位置まで地肌にモ
ルタルを吹き付けたり、発錆のない樹脂製板を敷くこと
等による止水部4を形成することが望ましい。
【0008】前記のり面の構造に おいて、降水時や地
下水の湧出時等に、各裸地部5毎の地中に浸透して流れ
落ちる水は、それぞれ流入口11から流れ抵抗の小さい
集合排水管10aに流入して谷側へ向かって迅速に排出
され、谷側の下部に設置の排水溝17に流出する。従っ
て、図10で示した従来の横枠体2bに設けた排出孔2
0で排水する場合には、谷側の裸地部5の水量は山側か
らの水量が加算されて増加する上、裸地部5の地中を流
れるのに抵抗が大きいため、裸地部5の地中に多量の水
が浸み込んでしまう。
【0009】しかしながら、本実施の形態の場合では、
各裸地部5毎に流れ落ちた水を集合排水管10aに導い
て排出しているので、谷側の裸地部5の水量が増加する
ことはなくなり、地中への浸水量を低減できて洗掘に伴
う陥没等の事故を回避できるし、又、枠体2を岩部に設
置した場合には、埋土の流出を回避できる。更には、横
枠体2bの上側の地肌に止水部4を形成することによっ
て、水を溜めることができ、地中への浸水をより効果的
に阻止できる。
【0010】次に、前記集合排水管10aへの水の流入
を迅速にするため、集水管15aを配設した例について
説明する。図3はのり面の安定構造の部分的正面図であ
り、図1及び図2と対応する部材には同じ符号を附す。
図3(a)に示すように、1区画の裸地部毎5にその横
幅長さに亘って集水材15が千鳥配列で地中に埋設して
配設され、集合排水管10aの流入口11に接続されて
いる。この集水材15は水を集めるためのものであっ
て、その1例としての集水管15aが図4の拡大斜視図
(a)に示されている。即ち、集水管15aは塩化ビニ
ル樹脂製等の円形パイプを使用し、その上半面には、土
粒等の流入を阻止しつつ裸地部5の水を入れるための、
多数の小さな流入孔16が設けてある。又、集水材15
は図4の拡大斜視図(b)に示すように、多量の水を浸
透可能な多孔性の樹脂やセラミック等の集水マット15
bを用いることもできる。
【0011】尚、前記集合排水管10aに替えて、集水
マット15bを使用して構成してもよい。又、集水材1
5を水平に配設してもよいが、本例では、流れをより良
くするため集合排水管10aに向かって下方に傾斜する
ように配設しており、その最頂部は前記図2で示した満
水レベルhの位置よりも下位とされる。集水材15とし
て集水管15aを用いる場合には、この集水管15aの
端部に、図2に示す集合排水管10aの端部に設けたと
同様に開口部13をキャップ12で覆う閉塞対策が施し
てある。
【0012】前記構造において、各裸地部5の地中を流
れ落ちた水は、集水材15を介して集合排水管10aに
流入する。従って、前記の集合排水管10aのみの場合
には、該集合排水管10aと離れた裸地部5の端部側に
流れ落ちた水は、抵抗の大きい地中を浸透し、その過程
で一部が地中深く浸み込んだ後に、集合排水管10aに
流入するのと異なり、本例のように、集水材15を経て
迅速に集合排水管10aに流入することができるので、
地中への浸水量を一層低減できる。尚、集水材15は、
図3(b)に示すように、2区画以上の裸地部5に亘っ
て配設することもでき、この場合には集合排水管10a
の敷設数を減少できる。
【0013】次に、前記集合排水管10aに代えて、集
合排水路10として、枠体2に集合排水通路10bを設
けた例について説明する。図5は他の例を示すのり面の
安定構造の部分的正面図、図6は図5のB〜B矢視断面
図であり、図3と対応する部材には同じ符号を附す。
【0014】縦枠体2aには、のり面の山側から谷側へ
向かって延びる集合排水通路10bが貫通形成され、且
つ、相隣り合う縦列の裸地部3の水を集合排水通路10
bに導く流入口11が両側に設けられている。尚、図5
の下段側に示すように、集水管や集水マット等の集水材
15を1又は2区画以上の裸地部5に亘って配設して、
集合排水通路10bの流入口11に接続してもよい。
【0015】前記構造において、各裸地部5毎にその地
中を流れ落ちる水は、それぞれ直接流入口11から集合
排水通路10bに、或は、集水材15から集合排水通路
10bに流入して迅速に排出され、前記同様の効果を得
ることができる。
【0016】次に、図7を参照して他ののり面の安定構
造について説明する。図7は、前記図1と同様に、傾斜
したのり面にはコンクリートの枠体2、即ち、縦枠体2
aと横枠体2bとが幾重にも交差した格子状に設置され
ており、この枠体2は、縦枠体2aと横枠体2bとの交
点には主アンカー(図略)が、又、縦枠体2aと横枠体
2bには適宜間隔で補助アンカー(図略)がそれぞれ地
中に埋め込まれて固定されている。又、縦枠体2aと横
枠体2bとで区画された裸地部5内には、当該枠体2の
表面高さまで土や土嚢が盛られたり、さらには、景観調
和等のために草木類が植えられたりする。
【0017】前記裸地部5のほぼ中央には、図4に示す
集水材15が、のり面の山側から谷側に向けて、各横枠
体2bを貫通しながら裸地部5の地中に敷設されてい
る。この実施の形態は、極めて簡単な構造であると共
に、各裸地部5内の地中を流れ落ちる水は、集水材15
に形成の多数の小さな流入孔16から入り込んで、順次
集合しながら流下し、裸地部5内の地中への浸水量を低
減し、洗掘に伴う陥没等の事故を回避できる。
【0018】次に、のり面の安定構造を示す部分的斜視
図である図8、図8のB〜B断面を示す図9は、のり面
に枠体2を形成しない場合の安定構造である。図9に示
すように、集合排水管10aは塩化ビニル等の樹脂製パ
イプや土管等で、のり面の山側から谷側に向けて、雨水
量を考慮して適宜の間隔で裸地部5の地中に主アンカー
3aを介して敷設してある。
【0019】尚、この集合排水管10aは、後述の集水
管15aより口径が大きいものを選択して円滑な流出を
なすようにすると共に、管内に土が混入して閉塞気味に
なった場合に棒等を挿入したり、水で洗い流す操作を可
能とするため、その先端(のり面の山側)が地上付近で
キャップ12で覆ってある開口部13を形成する対策が
施してある。
【0020】又、集水管15a(図4参照)が、雨水量
を考慮して、のり面の横方向に適宜の間隔で配設してあ
り、それらの先端は集合排水管10aに結合してある。
尚、これらの集水管15aは、集水マット15bを使用
してもよいし、傾斜状に施設することが望ましいが、簡
便に施工を行うためにほぼ水平に施設する。又、本実施
の形態は、のり面を枠体2で区切っていないため、裸地
部5の土ができるだけ流れないように表面にラス網40
が被せてある。
【0021】以上のように、集水管15aと集合排水管
10aをのり面に施設することによって、のり面にしみ
込んだ水は、集水管15aを介して集合排水管10aに
集められるために、排水を円滑に行うことができる。そ
のため、裸地部5の土砂が流出することを阻止すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明ののり面の安定構造によれば、施
工が簡便であり、裸地部に流れ落ちた水は集水管に集め
られた後に、集合排水路に流れて円滑に排出できるた
め、地中への浸水量を低減できて洗掘に伴う陥没等の事
故を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】のり面の安定構造を示す部分的斜視図である。
【図2】図1のA〜A矢視断面図である。
【図3】他の例を示すのり面の安定構造の部分的正面図
である。
【図4】集水材の拡大斜視図である。
【図5】他の例を示すのり面の安定構造の部分的正面図
である。
【図6】図5のB〜B矢視断面図である。
【図7】他ののり面の安定構造を示す図である。
【図8】他の例ののり面の安定構造を示す部分的斜視図
である。
【図9】図8のB〜B断面図である。
【図10】従来ののり面の安定構造を示す部分的斜視図
である。
【符号の説明】
2 枠体 2a 縦枠体 2b 横枠体 4 止水部 5 裸地部 10 集合排水路 10a 集合排水管 10b 集合排水通路 11 流入口 15 集水材 15a 集水管 15b 集水マット 16 流入孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 のり面の安定構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堤防、崖等の傾斜
したのり面の安定構造に関し、特に、雨水等の排水に関
する。
【0002】
【従来の技術】堤防、崖等の傾斜したのり面の土砂崩れ
を防止するため、コンクリートの枠体を設置して安定さ
せる構造として、コンクリート製品等による組立のり枠
工法、及び現場打のり枠工法等が知られている。図10
は、かかる従来ののり面の安定構造の1例を示す部分的
斜視図であり、傾斜したのり面にはコンクリートの枠体
2、即ち、縦枠体2aと横枠体2bとが幾重にも交差し
た格子状に設置されており、この枠体2は適宜箇所に図
示略のアンカーが地中に埋め込まれて固定される。枠体
2(2a、2b)で区画された裸地部5内には種散布、
厚層基材吹付、土嚢積み、石詰め等が行われる。又、横
枠体2bには、山側とその下の谷側の裸地部5を連通す
る排水孔20が貫通形成してあり、降水時や地下水の湧
出時に、上の裸地部5の地中を流れ落ちる水は、排水孔
20から下方の裸地部5を順次経ながら、排水されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来ののり面の安
定構造にあっては、谷側の裸地部5を流れる水量は、そ
の上の山側の裸地部5から順次流れ落ちた水量が加算さ
れて増加するため、排水孔20より迅速に排水すること
が困難である。そのため、裸地部5の地中深く多量の水
が浸み込んで土を洗掘し、のり面の陥没及び枠体2(2
a、2b)の崩壊や、又、水が浸透しない岩部に枠体を
設置する場合には埋土の流出といった不具合がある。そ
こで、本発明は、かかる不具合を解消するのり面の安定
構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明ののり面の安定構
造は、のり面の山側から谷側へ向かって集合排水管を施
設し、且つ、のり面の地中に、のり面の横方向に集水管
を敷設し、その集水管を前記集合排水管に結合してなる
ものであり、集水管で集めた水は集合排水管を介して排
水するため、円滑に排水ができると共に簡便に施工でき
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明すると、図1はのり面の安定構造の部分的斜視
図、図2は図1のA〜A矢視断面図である。傾斜したの
り面にはコンクリートの枠体2、即ち、縦枠体2aと横
枠体2bとが幾重にも交差した格子状に設置されてお
り、この枠体2は、縦枠体2aと横枠体2bとの交点に
は主アンカー3aが、又、縦枠体2aと横枠体2bには
適宜間隔で補助アンカー3bが、それぞれ地中に埋め込
まれて固定されている。縦枠体2aと横枠体2bとで区
画された裸地部5内には、当該枠体2の表面高さまで土
や土嚢が盛られたり、更には、景観調和等のために草木
類が植えられたりする。
【0006】前記縦枠体2aに沿って縦列の裸地部5毎
に、集合排水路10として、塩化ビニル等の樹脂製パイ
プや土管等の集合排水管10aが、のり面の山側から谷
側に向けて、各横枠体2bを貫通しながら裸地部5の地
中に布設されている。この集合排水管10aは、管内に
土が混入して閉塞気味になった場合に棒等を挿入した
り、水で洗い流す操作を可能とするため、その先端(の
り面の山側)が地上付近でキャップ12で覆ってある開
口部13を形成する対策が施されている。
【0007】又、集合排水管10aには、各裸地部5に
流れ落ちる水を導入するための流入口11が形成されて
いる。当該流入口11は、水の排出をより完全にするた
め、裸地部5の満水レベルhの位置よりも下位であっ
て、裸地部5を区画する横枠体2bの直上側近辺に位置
される。尚、横枠体2bの上側の地肌には、浸水を防止
するため、裸地部5の満水レベルhの位置まで地肌にモ
ルタルを吹き付けたり、発錆のない樹脂製板を敷くこと
等による止水部4を形成することが望ましい。
【0008】前記のり面の構造に おいて、降水時や地
下水の湧出時等に、各裸地部5毎の地中に浸透して流れ
落ちる水は、それぞれ流入口11から流れ抵抗の小さい
集合排水管10aに流入して谷側へ向かって迅速に排水
され、谷側の下部に設置の排水溝17に流出する。従っ
て、図10で示した従来の横枠体2bに設けた排出孔2
0で排水する場合には、谷側の裸地部5の水量は山側か
らの水量が加算されて増加する上、裸地部5の地中を流
れるのに抵抗が大きいため、裸地部5の地中に多量の水
が浸み込んでしまう。
【0009】しかしながら、本実施の形態の場合では、
各裸地部5毎に流れ落ちた水を集合排水管10aに導い
て排出しているので、谷側の裸地部5の水量が増加する
ことはなくなり、地中への浸水量を低減できて洗掘に伴
う陥没等の事故を回避できるし、又、枠体2を岩部に設
置した場合には、埋土の流出を回避できる。更には、横
枠体2bの上側の地肌に止水部4を形成することによっ
て、水を溜めることができ、地中への浸水をより効果的
に阻止できる。
【0010】次に、前記集合排水管10aへの水の流入
を迅速にするため、集水管15aを配設した例について
説明する。図3はのり面の安定構造の部分的正面図であ
り、図1及び図2と対応する部材には同じ符号を附す。
図3(a)に示すように、1区画の裸地部毎5にその横
幅長さに亘って集水材15が千鳥配列で地中に埋設して
配設され、集合排水管10aの流入口11に接続されて
いる。この集水材15は水を集めるためのものであっ
て、その1例としての集水管15aが図4の拡大斜視図
(a)に示されている。即ち、集水管15aは塩化ビニ
ル樹脂製等の円形パイプを使用し、その上半面には、土
粒等の流入を阻止しつつ裸地部5の水を入れるための、
多数の小さな流入孔16が設けてある。又、集水材15
は図4の拡大斜視図(b)に示すように、多量の水を浸
透可能な多孔性の樹脂やセラミック等の集水マット15
bを用いることもできる。
【0011】尚、前記集合排水管10aに替えて、集水
マット15bを使用して構成してもよい。又、集水材1
5を水平に配設してもよいが、本例では、流れをより良
くするため集合排水管10aに向かって下方に傾斜する
ように配置しており、その最頂部は前記図2で示した満
水レベルhの位置よりも下位とされる。集水材15とし
て集水管15aを用いる場合には、この集水管15aの
端部に、図2に示す集合排水管10aの端部に設けたと
同様に開口部13をキャップ12で覆う閉塞対策が施し
てある。
【0012】前記構造において、各裸地部5の地中を流
れ落ちた水は、集水材15を介して集合排水管10aに
流入する。従って、前記の集合排水管10aのみの場合
には、該集合排水管10aと離れた裸地部5の端部側に
流れ落ちた水は、抵抗の大きい地中を浸透し、その過程
で一部が地中深く浸み込んだ後に、集合排水管10aに
流入するのと異なり、本例のように、集水材15を経て
迅速に集合排水管10aに流入することができるので、
地中への浸水量を一層低減できる。尚、集水材15は、
図3(b)に示すように、2区画以上の裸地部5に亘っ
配置することもでき、この場合には集合排水管10a
の敷設数を減少できる。
【0013】次に、前記集合排水管10aに代えて、集
合排水路10として、枠体2に集合排水通路10bを設
けた例について説明する。図5は他の例を示すのり面の
安定構造の部分的正面図、図6は図5のB〜B矢視断面
図であり、図3と対応する部材には同じ符号を附す。
【0014】縦枠体2aには、のり面の山側から谷側へ
向かって延びる集合排水通路10bが貫通形成され、且
つ、相隣り合う縦列の裸地部3の水を集合排水通路10
bに導く流入口11が両側に設けられている。尚、図5
の下段側に示すように、集水管や集水マット等の集水材
15を1又は2区画以上の裸地部5に亘って配置して、
集合排水通路10bの流入口11に接続してもよい。
【0015】前記構造において、各裸地部5毎にその地
中を流れ落ちる水は、それぞれ直接流入口11から集合
排水通路10bに、或は、集水材15から集合排水通路
10bに流入して迅速に排水され、前記同様の効果を得
ることができる。
【0016】次に、図7を参照して他ののり面の安定構
造について説明する。図7は、前記図1と同様に、傾斜
したのり面にはコンクリートの枠体2、即ち、縦枠体2
aと横枠体2bとが幾重にも交差した格子状に設置され
ており、この枠体2は、縦枠体2aと横枠体2bとの交
点には主アンカー(図略)が、又、縦枠体2aと横枠体
2bには適宜間隔で補助アンカー(図略)がそれぞれ地
中に埋め込まれて固定されている。又、縦枠体2aと横
枠体2bとで区画された裸地部5内には、当該枠体2の
表面高さまで土や土嚢が盛られたり、さらには、景観調
和等のために草木類が植えられたりする。
【0017】前記裸地部5のほぼ中央には、図4に示す
集水材15が、のり面の山側から谷側に向けて、各横枠
体2bを貫通しながら裸地部5の地中に敷設されてい
る。この実施の形態は、極めて簡単な構造であると共
に、各裸地部5内の地中を流れ落ちる水は、集水材15
に形成の多数の小さな流入孔16から入り込んで、順次
集合しながら流下し、裸地部5内の地中への浸水量を低
減し、洗掘に伴う陥没等の事故を回避できる。
【0018】次に、のり面の安定構造を示す部分的斜視
図である図8、図8のB〜B断面を示す図9は、のり面
に枠体2を形成しない場合の安定構造である。図9に示
すように、集合排水管10aは塩化ビニル等の樹脂製パ
イプや土管等で、のり面の山側から谷側に向けて、雨水
量を考慮して適宜の間隔で裸地部5の地中に主アンカー
3aを介して布設してある。
【0019】尚、この集合排水管10aは、後述の集水
管15aより口径が大きいものを選択して円滑な流出を
なすようにすると共に、管内に土が混入して閉塞気味に
なった場合に棒等を挿入したり、水で洗い流す操作を可
能とするため、その先端(のり面の山側)が地上付近で
キャップ12で覆ってある開口部13を形成する対策が
施してある。
【0020】又、集水管15a(図4参照)が、雨水量
を考慮して、のり面の横方向に適宜の間隔で配置してあ
り、それらの先端は集合排水管10aに結合してある。
尚、これらの集水管15aは、集水マット15bを使用
してもよいし、傾斜状に施設することが望ましいが、簡
便に施工を行うためにほぼ水平に施設する。又、本実施
の形態は、のり面を枠体2で区切っていないため、裸地
部5の土ができるだけ流れないように表面にラス網40
が被せてある。
【0021】以上のように、集水管15aと集合排水管
10aをのり面に施設することによって、のり面にしみ
込んだ水は、集水管15aを介して集合排水管10aに
集められるために、排水を円滑に行うことができる。そ
のため、裸地部5の土砂が流出することを阻止すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明ののり面の安定構造によれば、施
工が簡便であり、裸地部に流れ落ちた水は集水管に集め
られた後に、集合排水路に流れて円滑に排出できるた
め、地中への浸水量を低減できて洗掘に伴う陥没等の事
故を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】のり面の安定構造を示す部分的斜視図である。
【図2】図1のA〜A矢視断面図である。
【図3】他の例を示すのり面の安定構造の部分的正面図
である。
【図4】集水材の拡大斜視図である。
【図5】他の例を示すのり面の安定構造の部分的正面図
である。
【図6】図5のB〜B矢視断面図である。
【図7】他ののり面の安定構造を示す図である。
【図8】他の例ののり面の安定構造を示す部分的斜視図
である。
【図9】図8のB〜B断面図である。
【図10】従来ののり面の安定構造を示す部分的斜視図
である。
【符号の説明】 2 枠体 2a 縦枠体 2b 横枠体 4 止水部 5 裸地部 10 集合排水路 10a 集合排水管 10b 集合排水通路 11 流入口 15 集水材 15a 集水管 15b 集水マット 16 流入孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜したのり面の安定構造であって、の
    り面の山側から谷側へ向かって集合排水管を施設し、且
    つ、裸地部の地中に、のり面の横方向に集水管を敷設
    し、その集水管を前記集合排水管に結合してなることを
    特徴とするのり面の安定構造。
JP19391996A 1996-07-03 1996-07-03 のり面の安定構造 Pending JPH1018294A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019163636A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 中国電力株式会社 法面における酸性水排水構造および酸性水排水方法
CN112777788A (zh) * 2020-12-22 2021-05-11 成都华阳建筑股份有限公司 建筑施工用循环水系统
CN114658009A (zh) * 2022-03-08 2022-06-24 中铁成都规划设计院有限责任公司 一种基于bim的高山峡谷区边坡工程设计与施工管理方法
CN114775525A (zh) * 2022-04-19 2022-07-22 聂鑫鑫 一种水利工程用生态护坡装置

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