JPH10183043A - インクジェット記録に好ましく用いられる水性インク組成物 - Google Patents

インクジェット記録に好ましく用いられる水性インク組成物

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JPH10183043A
JPH10183043A JP15343597A JP15343597A JPH10183043A JP H10183043 A JPH10183043 A JP H10183043A JP 15343597 A JP15343597 A JP 15343597A JP 15343597 A JP15343597 A JP 15343597A JP H10183043 A JPH10183043 A JP H10183043A
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性のある印字性能が得られるとともに、
品質に優れかつ迅速に乾燥する画像を形成できる、普通
紙への印刷に適当なインクジェットプリンター用水性イ
ンク組成物の提供。 【解決手段】 主要溶媒としての水と、アニオン性着色
剤と、ペクチン酸と、塩基と、浸透性溶媒および/また
は浸透性付与界面活性剤を含んでなるインク組成物を用
いる。ペクチン酸として、総ガラクツロン酸数に対する
メチルエステル化されたガラクツロン酸数の割合として
定義されるエステル化度が5%以下のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、水性インク組成物、とりわけインクジェット
記録方法に好ましく用いられるインク組成物に関する。
【0002】背景技術 文字または画像を記録するインク組成物において、記録
物の印刷品質および乾燥速度は重要な性能である。さら
に、インクジェット記録に用いられるインク組成物にあ
っては、ノズルの目詰まりなどを生じさせないなどの信
頼性も重要な性能である。ここで、インクジェット記録
は、コンピュータにより発生するデジタル信号等に応答
してインク滴を生成する非インパクト印刷法である。イ
ンク滴は、紙や透明フィルム等の基材に付着する。イン
クジェットプリンターは、印字品質、低コスト、比較的
静かな動作、グラフィック形成能により、商業的に広く
受け入れられている。サーマル(バブルジット)および
圧電ドロップ・オン・デマンドプリンターは、市場でと
りわけ成功し、オフィスおよび家庭でのパソコン用プリ
ンターとして広く用いられてきている。
【0003】上記のようにインクジェット記録にあって
は、主に次の三つの事項、すなわち(1)信頼性、
(2)印刷品質、および(3)インクの乾燥速度が重要
となる。 (1)信頼性は、典型的には、以下の4つの基準で評価
される。その第一は、インク滴重量が経時的に変化せ
ず、かつ良好な方向性が長時間維持されるという連続印
刷時における耐久性に関してである。良好な方向性は、
ノズルから吐出されたインク滴の角度のずれがノズル面
に対して垂直から約±0.5゜内であることを一般的に
は意味する。その第二は、印刷が停止している間にノズ
ルが閉塞しないとの断続印刷条件下での耐久性に関して
である。その第三は、ノズルに対して限定された量の吸
引操作を行うことにより、最初の印刷動作と変わらない
印刷動作(すなわちインク滴重量および良好な方向性)
を回復し得るヘッド内でのインクの長期保存安定性に関
してである。そしてその第四は、高温または低温下での
保存およびこれら温度間での温度変化にあってもインク
が化学的および物理的に変化しないとの安定性に関して
である。
【0004】(2)印刷品質は、一般的には、カラー特
性および非カラー画像特性の二つの因子により評価され
る。インクのカラー特性は、光学濃度、および色相を決
定する色座標により測定される。また、非カラー特性と
は、画像の精細度を決定するものであり、具体的には解
像度(単位面積当たりの液滴数)、1滴当たりの被覆面
積、およびエッジの鋭さ若しくは鮮鋭度に関し、さらに
サテライト(印刷文字の周囲の漂遊液滴)またはヒゲと
一般的に呼ばれるインクがヒゲ状ににじむなどのトッド
の周囲における欠陥にも関連する。
【0005】インクジェット記録において重要なこと
は、良好な印字、具体的にはエッジが鋭くまたは鮮鋭度
が高い、そしてヒゲなどの少ない印字が、「普通紙」に
おいて得られることである。ここで「普通紙」とは、広
範な多種多様な市販の記録紙、とりわけ静電コピーに用
いられる紙を意味する。このような紙は、インクジェッ
トプリンターの用途に最適化された構造、組成、または
特性を付与されていない。しかし、最近、普通紙に優れ
た印字品質を実現できるインクジェットプリンターが益
々要求されてきている。
【0006】(3)インクの乾燥速度は、プリンターの
処理速度を決定する重要な因子である。連続給紙型のプ
リンターでは、印刷された紙上のインクは、次の紙が接
触する前に乾燥しなければならない。インクが乾燥しな
いと汚れが生じる。乾燥は、蒸発と浸透の両面から達成
される。この乾燥速度は、水よりも高い蒸気圧を有し、
よって水よりも速く蒸発する水混和性共溶媒を使用する
ことにより増加できる。この手法では共溶媒もプリント
ヘッドのノズルからより迅速に蒸発し、使用していない
間にノズルを詰まらせる恐れがあるとの問題を有する。
好ましい手法は、インクの紙への浸透速度を増加させる
水混和性共溶媒を使用することである。インクと紙との
間に界面エネルギーを低下させるジエチレングリコール
モノ−n−ブチルエーテル等の浸透剤を使用すること
が、当該技術分野において広く知られている。
【0007】上記で説明した3つの重要な事項は、相反
することがある。例えば、水よりも蒸気圧が高い共溶媒
を使用することにより乾燥速度を増すと、インクの信頼
性に悪影響を及ぼす恐れがあることは上記したとおりで
ある。また、浸透剤を使用すると、普通紙において印刷
物の品質に悪影響を及ぼすことが知られている。したが
って、信頼性のある印刷性能および乾燥の迅速性が得ら
れ、かつ普通紙上に優れた品質の画像を形成できるイン
ク組成物が求められているといえる。
【0008】普通紙において良好な品質の画像を得るた
めに行われている手法の一つは、ゲル化開始剤と接触す
るとゲル化する性質を有するゲル形成種(例えばゲル形
成ポリマー)をインクに含有させることである。ゲルの
形成により、紙の表面でのインク滴の広がりを抑制する
ことができる。インク滴の広がりが抑制されると、ドッ
トのエッジが鋭くなり、かつヒゲが減少する。
【0009】この手法を用いた一つの方法では、ゲル化
開始剤を透明な色素を含まない液体に溶解した後、紙に
印刷してから、ゲル形成ポリマーを含有するインクを印
刷する。また、この手法を用いた別の方法では、一つの
色のインクがゲル化開始剤を含有し、別の色のインクが
ゲル形成種を含有する。この方法にあっては、これら2
つのインクを互いに重ねて印刷するか隣接して印刷した
とき、印刷物の品質が顕著に向上する。この概念を用い
た理想的な方法では、典型的な普通紙の組成物に含有さ
れるゲル化開始剤の存在下でゲルを形成できるゲル形成
ポリマーを使用する。ゲル形成ポリマーとゲル化開始剤
の概念を用いた従来技術の例を、以下に示す。
【0010】特開平1−203483号は、水溶性色素
と、多価アルコール誘導体と、0.01〜2重量%のペ
クチンとを含有するインク組成物を記載している。この
インク組成物の利点は、乾燥が迅速であり、かつ普通紙
に良好な品質を有する画像を形成できることにあるとさ
れている。さらに、耐光性および耐水性画像の信頼性が
良好であるとされている。
【0011】特開平4−190947号は、少なくとも
一つのカルボン酸基、無水カルボン酸またはスルホン酸
基を有する水溶性樹脂を含有する第一液体を基材に適用
した後、色素と、アルカリ可溶性樹脂と、アルカリとを
含有する第二水性インク組成物を適用するインクセット
を記載している。第一液体のpHは1〜7であり、第二
液体のpHは7〜12である。ペクチンが、第一液体の
カルボン酸基含有水溶性樹脂の一例として実施例におい
て使用され、また水性インク組成物に使用されるアルカ
リ可溶性樹脂の一例としてペクチンが挙げられている。
このインクセットによれば、良好な品質を有する画像が
得られるとされている。このインクに含有されるアルカ
リ可溶性樹脂のpHは、基材上に付着した第一液体に含
有される酸性樹脂と接触すると低下する。アルカリ可溶
性樹脂のpHが低下すると、この樹脂が記録媒体に付着
し、これによって、色素の広がりが抑制される。第一液
体の上に、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック
の隣接領域を印刷すると、インクの境界には、色のにじ
みも不均一な混合も観察されないとされている。
【0012】また、特開平04−233693号には、
pHが1〜6の範囲である第一インクと、pHが4〜8
の範囲である第二インクと、pHが6〜10の範囲ある
第三インクと、pHが8〜13の範囲である第四インク
とを用いたインクジェット記録法が記載されている。第
一インクは、少なくとも一個のカルボン酸基、無水カル
ボン酸またはスルホン酸基を有する水溶性樹脂を含有し
てなる。第二インクは、第一インクと同じ官能基を有す
る水溶性樹脂か、アルカリ可溶性樹脂を含有する。第三
インクおよび第四インクは、アルカリ可溶性樹脂を含有
する。ペクチンが、第一インクまたは第二インクのカル
ボン酸基含有水溶性樹脂として、実施例において使用さ
れている。第二インク、第三インクおよび第四インクに
使用されるアルカリ可溶性樹脂の一例として、ペクチン
が挙げられている。このインクセットによれば、品質の
良好な印刷が得られるとされている。四種のインクのp
Hが上記のように異なると、いずれか二種のインクの混
合により樹脂の少なくとも部分的な付着が生じるか、少
なくとも一種のインクの粘度が増加する。この樹脂の付
着またはインク粘度の増加により、色素の広がりが制限
される。イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラック
インクの隣接領域を印刷すると、隣接するインクの境界
には、色のにじみも不均一な混合も観察されないとされ
ている。
【0013】特開平4−348639号には、少なくと
も1個のカルボン酸基、無水カルボン酸またはスルホン
酸基を有する水溶性樹脂を含有するイエローインク、マ
ゼンタインクおよびシアンインク並びにアルカリ可溶性
樹脂を含有するブラックインクを用いたインクジェット
記録法が記載されている。イエローインク、マゼンタイ
ンクおよびシアンインクのpHは、ブラックインクのそ
れよりも低い。逆の組み合わせも記載されている。ペク
チンが、カルボン酸基含有水溶性樹脂として実施例にお
いてイエローインクに使用されている。アルカリ可溶性
樹脂の一例として、ペクチンが挙げられている。このイ
ンクセットによれば、品質が良好な印刷が得られるとさ
れている。ブラックインクのpHが上記のようにイエロ
ー、マゼンタ、およびシアンのpHと異なると、ブラッ
クインクと、イエローインク、マゼンタインク、および
シアンインクとの混合により樹脂の少なくとも部分的な
付着が生じるか、少なくとも一種のインクの粘度が増加
する。この樹脂の付着またはインク粘度の増加により、
色素の広がりが抑制されるとされている。ブラックイン
クを、イエロー、マゼンタ、およびシアンの領域に隣接
して印刷すると、隣接するインクの境界には、色のにじ
みも不均一な混合も観察されないとされている。
【0014】米国特許第5476540号には、印刷媒
体上の隣接多色領域間の色のにじみを抑制する方法が記
載されている。ゲル形成剤と着色剤とを含有する第一組
成物を、印刷媒体上で、ゲル化開始剤と着色剤とを有す
る第二組成物と接触させる。本発明の別の実施態様で
は、印刷媒体にゲル化開始剤またはゲル形成種を含む
が、着色剤を含有しない溶液を浸透させた後、それぞれ
ゲル形成種またはゲル化開始剤を着色剤に加えて含むイ
ンクで処理してもよいとされている。ゲル形成種は、ペ
クチンを含む群から選択される。ゲル化開始剤は、鉱
酸、有機酸、トリメチルアンモニウムクロリド並びにカ
ルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄からな
る群から選択されイオンを含む群から選択される。印刷
媒体上でのゲルの形成が着色剤の移動を妨げ、これによ
って印刷の品質が向上するとされている。
【0015】米国特許第5112339号は、グリコー
ルまたはグリコールエーテル5〜20重量%と、色素1
〜6重量%と、アルギネート0.1〜1重量%を含んだ
溶液からなる、普通紙印刷用のインクを開示している。
【0016】米国特許第5133803号には、アルギ
ネート等の高分子量コロイドおよび両性界面活性剤およ
び/または非イオン界面活性剤を含有するインクジェッ
トインクが記載されている。この高分子量コロイドは、
アルギン酸、マンノムロン酸、カラギーナン、グアーゴ
ム、キサンタンゴム、デキストラン、キチン、キトサン
およびカルボキシメチルセルロースからなる群から選択
される。高分子量コロイドが存在すると、印刷品質が改
善されるとされている。
【0017】上記で挙げた例のすべては、印刷品質の向
上、とりわけインクジェット記録方法と組み合わされる
ことで顕著な印刷品質の向上が認められる。しかしなが
ら、さらに良好な品質の印刷が実現できるインクが、依
然として求められているといえる。
【0018】
【発明の概要】本発明者は、今般、ペクチン酸を含んだ
インク組成物により良好な印刷品質の画像を普通紙にお
いて実現できるとの知見を得た。本発明者の知る限りで
は、ペクチン酸をインク組成物に添加したとの報告はな
されていない。本発明はかかる知見に基づくものであ
る。
【0019】よって、本発明は、インクジェット記録用
インク組成物に求められる性能を高い次元で実現するイ
ンク組成物、特に良好な印刷品質の画像が得られる、と
りわけにじみの少ないドットのエッジの鋭いまたは鮮鋭
な画像を得ることができるインク組成物の提供をその目
的としている。
【0020】そして本発明によるインク組成物は、着色
剤と、水と、水溶性有機溶媒と、ペクチン酸とを少なく
とも含んでなるものである。
【0021】
【発明の具体的説明】インク組成物 本発明によるインク組成物は、インク組成物を用いた記
録方式に用いられる。インク組成物を用いた記録方式と
は、例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆
記具による記録方式、その他各種の印字方式が挙げられ
る。特に本発明によるインク組成物は、インクジェット
記録方法に好ましく用いられる。
【0022】本発明によるインク組成物は、基本的に、
着色剤と、水と、水溶性有機溶媒と、ペクチン酸とを含
んでなる。そして、本発明によるインク組成物によれ
ば、良好な印刷品質の画像が得られる。特に、にじみの
少ないドットのエッジの鋭いまたは鮮鋭な画像を得るこ
とができる。本発明が限定的に解釈されないことを条件
にその理由を述べれば、本発明によるインク組成物が記
録紙、とりわけ普通紙に印字されると、ペクチン酸が、
記録紙から溶出する多価カチオン(例えばカルシウムイ
オンおよびアルミニウムイオン)によりゲル化され、イ
ンク組成物中の着色剤の広がりが抑制されることによる
ものと考えられる。ペクチンも多価カチオンによってゲ
ル化する性質を有するが、その程度は低いことを本発明
者は確認している。ペクチンの低いゲル化の性質を勘案
すると、ペクチンと類似の構造を有するペクチン酸が顕
著にゲル化する性質を有することは意外であったといえ
る。更に、本発明によるインク組成物は普通紙から溶出
する少量の多価カチオンによってゲル化される。上記背
景技術に記載されている通り、ゲル化開始剤とゲル形成
種とを組み合わせてインク組成物中の成分、とりわけ着
色成分、の移動を阻止するとの概念は既に知られたもの
である。しかしながら、普通紙から溶出するわずかな多
価カチオンがゲル化開始剤としてインク組成物のゲル化
を促し、着色剤の移動を阻止し得たこともまた当業者に
は意外であったといえる。
【0023】ペクチン酸 本発明において用いられるペクチン酸は、α−1,4結
合ポリガラクツロン酸から主に構成されているポリマー
である。一方、ペクチンはポリガラクツロン酸メチルエ
ステルから主に構成されるものある。すなわち、本発明
において用いられるペクチン酸とは、ポリガラクツロン
酸のカルボキシル基が脱メチルエステル化されたものを
意味する。本発明においてこの脱エステル化の程度は1
00%であるのが好ましいが、本発明の上記利点を損な
わない範囲でメチルエステルの残存を排除するものでは
ない。本発明の好ましい態様によれば、総ガラクツロン
酸数に対するメチルエステル化されたガラクツロン酸数
の割合として定義されるエステル化度が5%以下である
のが好ましく、より好ましくは3%未満、最も好ましく
は2%未満である。
【0024】従来、食品の分野において、このエステル
化度が50%を超えるものは、高メトキシペクチンまた
はHMペクチンと呼ばれていた。また、このエステル化
度が50%未満のペクチンは、低メトキシペクチンまた
はLMペクチンと呼ばれていた。そして、従来、食品の
分野において、本発明において用いられるペクチン酸に
含まれる程度のエステル化度のものは用途が知られてお
らず、また一般的に用いられてはいなかった。
【0025】また、ペクチンは、一般的に、ポリガラク
ツロン酸エステルのブロックが、1,2結合ラムノース
により時折中断されてなる構造を有する。また、アラビ
ノース、ガラクトース、キシロースおよびフコース糖の
中性糖から構成されている分岐鎖を含有している場合が
ある。よって、ペクチンの脱エステル化によってペクチ
ン酸を得る場合、これらガラクツロン酸以外の成分が分
子中に残る可能性がある。本発明にあっては、これらの
成分が分子中に残ったペクチン酸を利用することも可能
である。しかし、本発明の好ましい態様によれば、使用
されるペクチン酸のガラクツロン酸含量は、75重量%
を超えるのが好ましく、より好ましくは85重量%を超
え、さらに好ましくは90重量%を超える。
【0026】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
使用されるペクチン酸の分子量は、3,500〜30,
000の範囲にあるのが好ましい。分子量がこの範囲に
あることで、十分なゲル化形成能と、インクジェット記
録に利用可能な適度な粘度(例えば20℃で10センチ
ポイズ未満)を有するインク組成物を得ることができ
る。
【0027】本発明において用いられるペクチン酸は、
ペクチンの脱エステル化によって製造可能である。ペク
チンは、レモン、ライム、グレープフルーツ、オレン
ジ、マンゴ、リンゴ、ヒマワリ、およびテンサイ等の果
物から得られる天然のヒドロコロイドである。ペクチン
は、酸性水溶液を用いて柑橘類の果物の皮を抽出するこ
とによりプロトペクチンから一般に得られる。典型的な
抽出条件は、pHが1〜3程度、温度が50〜90℃程
度において、0.5〜70時間程度である。これらの酸
性条件下での抽出中、メチルエステル単位の一部分が脱
エステル化されるが、抽出工程を慎重に制御すること
で、ガラクツロン酸メチルエステルのガラクツロン酸に
対する比が20:1のHMペクチンを得ることができ
る。典型的には、酸性抽出工程から得られるペクチン
は、エステル化度が50%を超えるHMペクチンであ
る。このHMペクチンをさらにアルカリ性または酸性水
溶液で処理すると、さらに脱エステル化することがで
き、LMペクチンに分類されるペクチンを得ることがで
きる。このペクチンを、さらに強アルカリ性のアルコー
ル水溶液により処理するか、酵素触媒(例えば、ペクチ
ンメチルエステラーゼまたはペクチンペクチルヒドロラ
ーゼ)によって処理することによって、完全に脱エステ
ル化することができ、本発明において用いられるペクチ
ン酸を得ることができる。市販のペクチン酸を利用する
ことも可能であり、例えば製品名Polygalacturonic ac
id(カタログ番号P3889)を、Sigma Chemical社か
ら入手することができる。
【0028】着色剤 本発明によるインク組成物にあって、着色剤は、本発明
によるインク組成物の効果を損なわない範囲で、顔料ま
たは染料から適宜選択されてよい。本発明の好ましい態
様によれば、着色剤としてアニオン着色剤が用いられ
る。アニオン性着色剤とは、好ましくは可溶性アニオン
着色剤または分散アニオン着色剤からなる群から選択さ
れる少なくとも一種である。本発明の可溶性アニオン着
色剤は、水溶性染料として一般的に知られている。分散
アニオン着色剤としては、分散剤により安定化された顔
料、および表面に官能基を付与する処理がなされた顔料
が挙げられる。
【0029】本発明において用いられる可溶性着色剤
は、例えば酸性染料、直接染料、および食品用染料から
選択される。このような染料は、カルボン酸および/ま
たはスルホン酸官能基を含有する。これらの染料の中性
またはアルカリ性溶液では、酸官能基の一つ以上がイオ
ン化され、その結果、染料がアニオン性となる。染料の
添加量は特に限定されないが、好ましくはインクの総重
量に対して0.1〜20重量%の範囲である。
【0030】本発明において用いられる水溶性染料の具
体例としては、カラーインデックスからの以下に示す染
料が挙げられる:C.I.アシッドブラック7、C.
I.アシッドブラック24、C.I.アシッドブラック
26、C.I.アシッドブラック48、C.I.アシッ
ドブラック52、C.I.アシッドブラック58、C.
I.アシッドブラック60、C.I.アシッドブラック
107、C.I.アシッドブラック109、C.I.ア
シッドブラック118、C.I.アシッドブラック11
9、C.I.アシッドブラック131、C.I.アシッ
ドブラック140、C.I.アシッドブラック155、
C.I.アシッドブラック156、C.I.アシッドブ
ラック187、C.I.ダイレクトブラック17、C.
I.ダイレクトブラック19、C.I.ダイレクトブラ
ック32、C.I.ダイレクトブラック38、C.I.
ダイレクトブラック51、C.I.ダイレクトブラック
71、C.I.ダイレクトブラック74、C.I.ダイ
レクトブラック75、C.I.ダイレクトブラック11
2、C.I.ダイレクトブラック117、C.I.ダイ
レクトブラック154、C.I.ダイレクトブラック1
63、C.I.ダイレクトブラック168、C.I.フ
ードブラック1、C.I.フードブラック2、C.I.
アシッドレッド1、C.I.アシッドレッド8、C.
I.アシッドレッド17、C.I.アシッドレッド3
2、C.I.アシッドレッド35、C.I.アシッドレ
ッド37、C.I.アシッドレッド42、C.I.アシ
ッドレッド57、C.I.アシッドレッド92、C.
I.アシッドレッド115、C.I.アシッドレッド1
19、C.I.アシッドレッド131、C.I.アシッ
ドレッド133、C.I.アシッドレッド134、C.
I.アシッドレッド154、C.I.アシッドレッド1
86、C.I.アシッドレッド249、C.I.アシッ
ドレッド254、C.I.アシッドレッド256、C.
I.ダイレクトレッド37、C.I.ダイレクトレッド
63、C.I.ダイレクトレッド75、C.I.ダイレ
クトレッド79、C.I.ダイレクトレッド80、C.
I.ダイレクトレッド83、C.I.ダイレクトレッド
99、C.I.ダイレクトレッド220、C.I.、ダ
イレクトレッド224、C.I.ダイレクトレッド22
7、C.I.アシッドバイオレット11、C.I.アシ
ッドバイオレット34、C.I.アシッドバイオレット
75、C.I.ダイレクトバイオレット47、C.I.
ダイレクトバイオレット48、C.I.ダイレクトバイ
オレット51、C.I.ダイレクトバイオレット90、
C.I.ダイレクトバイオレット94、C.I.アシッ
ドブルー9、C.I.アシッドブルー29、C.I.ア
シッドブルー62、C.I.アシッドブルー102、
C.I.アシッドブルー104、C.I.アシッドブル
ー113、C.I.アシッドブルー117、C.I.ア
シッドブルー120、C.I.アシッドブルー175、
C.I.アシッドブルー183、C.I.ダイレクトブ
ルー1、C.I.ダイレクトブルー6、C.I.ダイレ
クトブルー8、C.I.ダイレクトブルー15、C.
I.ダイレクトブルー25、C.I.ダイレクトブルー
71、C.I.ダイレクトブルー76、C.I.ダイレ
クトブルー80、C.I.ダイレクトブルー86、C.
I.ダイレクトブルー90、C.I.ダイレクトブルー
106、C.I.ダイレクトブルー108、C.I.ダ
イレクトブルー123、C.I.ダイレクトブルー16
3、C.I.ダイレクトブルー165、C.I.ダイレ
クトブルー199、C.I.ダイレクトブルー226、
C.I.アシッドイエロー3、C.I.アシッドイエロ
ー17、C.I.アシッドイエロー19、C.I.アシ
ッドイエロー23、C.I.アシッドイエロー25、
C.I.アシッドイエロー29、C.I.アシッドイエ
ロー38、C.I.アシッドイエロー49、C.I.ア
シッドイエロー59、C.I.アシッドイエロー61、
C.I.アシッドイエロー72、C.I.ダイレクトイ
エロー27、C.I.ダイレクトイエロー28、C.
I.ダイレクトイエロー33、C.I.ダイレクトイエ
ロー39、C.I.ダイレクトイエロー58、C.I.
ダイレクトイエロー86、C.I.ダイレクトイエロー
100および、C.I.ダイレクトイエロー142。
【0031】分散剤によって安定化された顔料として分
類される分散アニオン着色剤は、顔料をアニオン分散剤
によって分散させたものが包含される。本明細書におい
て「顔料」とは、有機または無機材料から構成される不
溶性着色剤を意味する。印字ヘッドのノズルを通過し、
かつ良好に流動でき、さらに分散安定性が良好となるよ
うに、粒子の大きさが小さい顔料を使用することが望ま
しい。好ましい粒子の大きさは、約0.005〜15μ
mが一般的であり、好ましくは0.005〜5μm程
度、より好ましくは0.005〜1μm程度、最も好ま
しくは0.01〜0.3μmである。
【0032】アニオン分散剤の具体例としては、以下の
ようなアルカリ可溶性樹脂が挙げられる。すなわち、ス
チレン−アクリル酸樹脂、スチレン−アクリル酸−アク
リル酸エステル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチ
レン−マレイン酸半エステル樹脂、イソブチレン−無水
マレイン酸樹脂およびロジン変性マレイン酸樹脂などで
ある。アニオン界面活性剤も、また、アニオン分散剤と
して使用することができる。
【0033】分散剤により安定化された顔料の調製は、
当該技術分野において周知である。例えば、特開昭56
−147859号、特開昭56−147860号、特開
昭58−80368号、特開昭61−200182号、
特開昭61−247774号、特開昭61−27227
8号、特開昭62−568号、特開昭62−10167
1号、特開昭62−101672号、特開平1−249
869号、特開平1−301760号などに記載されて
いる。分散剤により安定化された顔料の添加量は特に限
定されないが、好ましくはインクの総重量に対して1.
0〜20重量%の範囲である。
【0034】表面に官能基が導入された顔料と分類され
る分散アニオン着色剤とは、例えば顔料粒子表面に、カ
ルボン酸、スルホン酸などの官能基が導入されたものを
意味する。この顔料を含有する中性またはアルカリ性の
溶液中において、表面の酸性の官能基の一つ以上がイオ
ン化され、その結果、顔料がアニオン性となる。黒色顔
料、とりわけカーボンブラックが知られており、例え
ば、米国、01821−7001、マサチュ−セッツ州
ビレリカにあるCabot Corporation、Special Blacks
Divisionから入手できる親水性黒色顔料がある。この表
面官能化顔料の平均粒子サイズは、100nm未満であ
る。また、別の具体例としては、オリエント化学工業
(大阪府中央区)から入手できるマイクロジェットC−
Type CW1およびCW2などがある。これらの顔
料の平均粒子サイズは、50nmである。この顔料の使
用量は特に限定されないが、好ましくはインクの総重量
に対して1.0〜20重量%の範囲である。
【0035】塩基 ペクチン酸は水に実質的に不溶である。よって、インク
組成物に添加される際には、それを水に可溶化する成分
の添加が必要である。そのような成分としては、塩基が
挙げられる。なお、ペクチン酸は高pH溶液において安
定に存在する。一方、ペクチンはpH領域3〜4で安定
であるが、pHが4を超えるとカルボン酸メチルエステ
ルに対してβ−位でβ脱離が生じる。この反応によりポ
リマー鎖の切断が生じて、ポリマーの平均分子量が低下
する現象が観察される。カルボン酸メチルエステル基を
ほとんど含有しないペクチン酸は、高pH溶液中でのβ
脱離に対して安定である。
【0036】本発明において塩基は、ペクチン酸を溶解
するものであり、また印刷された画像の性能を劣化させ
ない限り、特に限定されない。ペクチン酸の溶解は、塩
基がペクチン酸のカルボン酸基のほとんどまたは全部を
中和し、塩型のペクチン酸が水溶性となるためと予想さ
れる。
【0037】塩基の添加量は、ペクチン酸の量に依存す
ると思われるが、約0.6〜1.0モル当量の範囲が一
般的にある。信頼性のある印刷性能が得られるインクを
配合するために、場合によっては1.0モル当量を超え
て塩基を添加することが望ましいことがある。
【0038】本発明において塩基は、無機塩基および有
機塩基のいずれも利用することができる。無機塩基の具
体例としては、LiOH、NaOH、KOH、RbO
H、CsOH、メタケイ酸ナトリウム、リン酸水素二ナ
トリウム、リン酸三ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭
酸ナトリウムおよびアンモニアなどが挙げられる。ま
た、有機塩基の具体例としては、有機アミンおよび第四
有機アンモニウムヒドロキシドなどがある。有機アミン
としては、例えば、以下のものが挙げられる:メチルア
ミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n −プロピル
アミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピル
アミン、イソプロピルアミン、ジ−イソプロピルアミ
ン、N−メチル−エチルアミン、N−メチル−n−プロ
ピルアミン、N−メチル−イソプロピルアミン、N,N
−ジメチル−エチルアミン、N,N−ジメチル−n−プ
ロピルアミン、N,N−ジメチル−イソプロピルアミ
ン、N,N−ジエチル−n−プロピルアミン、N,N−
ジエチル−イソプロピルアミン、N,N−ジ−n−プロ
ピル−イソプロピルアミン、N−エチル−n−プロピル
アミン、N−エチル−イソプロピルアミン、N−メチル
−ジエチルアミン、N−メチル−ジ−n−プロピルアミ
ン、N−メチル−ジ−イソプロピルアミン、N−エチル
−ジ−n−プロピルアミン、N−エチル−ジ−イソプロ
ピルアミン、N−メチル−N−エチル−n−プロピルア
ミン、N−メチル−N−n−プロピル−イソプロピルア
ミン、N−エチル−N−n−プロピル−イソプロピルア
ミン、n−ブチル−アミン、ジ−n−ブチルアミン、ト
リ−n−ブチルアミン、N−メチル−n−ブチルアミ
ン、N−エチル−n−ブチルアミン、N−n−プロピル
−n−ブチルアミン、N−イソプロピル−n−ブチルア
ミン、N−メチル−ジ−n−ブチルアミン、N−エチル
−ジ−n−ブチルアミン、N−n−プロピル−ジ−n−
ブチルアミン、N−イソプロピル−ジ−n−ブチルアミ
ン、N,N−ジメチル−n−ブチルアミン、N,N−ジ
エチル−n−ブチルアミン、N,N−ジ−n−プロピル
−n−ブチルアミン、N,N−ジ−イソプロピル−n−
ブチルアミン、N−メチル−N−エチル−n−ブチルア
ミン、N−メチル−N−n−プロピル−n−ブチルアミ
ン、N−メチル−N−イソプロピル−n−ブチルアミ
ン、N−エチル−N−n−プロピル−n−ブチルアミ
ン、N−エチル−N−イソプロピル−n−ブチルアミ
ン、N−n−プロピル−N−イソプロピル−n−ブチル
アミン、sec−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルア
ミン、N−メチル−sec−ブチルアミン、N−エチル
−sec−ブチルアミン、N−n−プロピル−sec−
ブチルアミン、N−イソプロピル−sec−ブチルアミ
ン、N−n−ブチル−sec−ブチルアミン、N−メチ
ル−ジ−sec−ブチルアミン、N−エチル−ジ−se
c−ブチルアミン、N−n−プロピル−ジ−sec−ブ
チルアミン、N−n−ブチル−ジ−sec−ブチルアミ
ン、N,N−ジメチル−sec−ブチルアミン、N,N
−ジエチル−sec−ブチルアミン、N,N−ジ−n−
プロピル−sec−ブチルアミン、N,N−ジ−n−ブ
チル−sec−ブチルアミン、N−メチル−N−エチル
−sec−ブチルアミン、N−メチル−N−n−プロピ
ル−sec−ブチルアミン、N−メチル−N−イソプロ
ピル−sec−ブチルアミン、N−メチル−N−n−ブ
チル−sec−ブチルアミン、N−エチル−N−n−プ
ロピル−sec−ブチルアミン、N−エチル−N−イソ
プロピル−sec−ブチルアミン、N−エチル−N−n
−ブチル−sec−ブチルアミン、N−n−プロピル−
N−イソプロピル−sec−ブチルアミン、N−n−プ
ロピル−N−n−ブチル−sec−ブチルアミン、N−
イソプロピル−n−ブチル−sec−ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、ジ−イソブチルアミン、N−メチル−
イソブチルアミン、N−エチル−イソブチルアミン、N
−n−プロピル−イソブチルアミン、N−イソプロピル
−イソブチルアミン、N−n−ブチル−イソブチルアミ
ン、N−sec−ブチル−イソブチルアミン、N−メチ
ル−ジ−イソブチルアミン、N−エチル−ジ−イソブチ
ルアミン、N−n−プロピル−ジ−イソブチルアミン、
N−n−ブチル−ジ−イソブチルアミン、N−sec−
ブチル−ジ−イソブチルアミン、N,N−ジメチル−−
イソブチルアミン、N,N−ジエチル−イソブチルアミ
ン、N,N−ジ−n−プロピル−イソブチルアミン、
N,N−ジ−n−ブチル−イソブチルアミン、N−メチ
ル−N−エチル−イソブチルアミン、N−メチル−N−
n−プロピル−イソブチルアミン、N−メチル−N−イ
ソプロピル−イソブチルアミン、N−メチル−N−n−
ブチル−イソブチルアミン、N−メチル−N−sec−
ブチル−イソブチルアミン、N−エチル−N−n−プロ
ピル−イソブチルアミン、N−エチル−N−イソプロピ
ル−イソブチルアミン、N−エチル−N−n−ブチル−
イソブチルアミン、N−エチル−N−sec−ブチル−
イソブチルアミン、N−n−プロピル−N−イソプロピ
ル−イソブチルアミン、N−n−プロピル−N−n−ブ
チル−イソブチルアミン、N−n−プロピル−N−se
c−ブチル−イソブチルアミン、N−イソプロピル−N
−n−ブチル−イソブチルアミン、N−イソプロピル−
N−sec−ブチル−イソブチルアミン、N−n−ブチ
ル−N−sec−ブチル−イソブチルアミン、tert
−ブチルアミン、ジ−tert−ブチルアミン、N−メ
チル−tert−ブチルアミン、N−エチル−tert
−ブチルアミン、N−n−プロピル−tert−ブチル
アミン、N−イソプロピル−tert−ブチルアミン、
N−n−ブチル−tert−ブチルアミン、N−sec
−ブチル−tert−ブチルアミン、N−イソブチル−
tert−ブチルアミン、N,N−ジメチル−tert
−ブチルアミン、N,N−ジメチル−tert−ブチル
アミン、N,N−ジ−n−プロピル−tert−ブチル
アミン、N,N−ジ−n−ブチル−tert−ブチルア
ミン、N−メチル−N−エチル−tert−ブチルアミ
ン、N−メチル−N−n−プロピル−tert−ブチル
アミン、N−メチル−N−n−ブチル−tert−ブチ
ルアミン、N−エチル−N−n−プロピル−tert−
ブチルアミン、N−エチル−N−n−ブチル−tert
−ブチルアミン、N−n−プロピル−N−n−ブチル−
tert−ブチルアミン、アミルアミン、ジアミルアミ
ン、N−メチル−アミルアミン、N−エチル−アミルア
ミン、N−n−プロピル−アミルアミン、N−イソプロ
ピル−アミルアミン、N−n−ブチル−アミルアミン、
N−sec−ブチル−アミルアミン、N−イソブチル−
アミルアミン、N−tert−ブチル−アミルアミン、
N−メチル−ジ−アミルアミン、N−エチル−ジ−アミ
ルアミン、N,N−ジメチル−アミルアミン、N,N−
ジエチル−アミルアミン、N−メチル−N−エチル−ア
ミルアミン、イソアミルアミン、ジ−イソアミルアミ
ン、N−メチル−イソアミルアミン、N−エチル−イソ
アミルアミン、N−n−プロピル−イソアミルアミン、
N−イソプロピル−イソアミルアミン、N−n−ブチル
−イソアミルアミン、N−sec−ブチルイソアミルア
ミン、N−イソブチル−イソアミルアミン、N−ter
t−ブチル−イソアミルアミン、N−アミル−イソアミ
ルアミン、N−メチル−ジ−イソアミルアミン、N−エ
チル−ジ−イソアミルアミン、N,N−ジメチル−イソ
アミルアミン、N,N−ジエチル−イソアミルアミン、
N−メチル−N−エチル−イソアミルアミン、1−メチ
ルブチルアミン、ジ−(1−メチルブチル)アミン、N
−メチル−1−メチルブチルアミン、N−エチル−1−
メチルブチルアミン、N−n−プロピル−1−メチルブ
チルアミン、N−イソプロピル−1−メチルブチルアミ
ン、N−n−ブチル−1−メチルブチルアミン、N−s
ec−ブチル−1−メチルブチルアミン、N−イソブチ
ル−1−メチルブチルアミン、N−tert−ブチル−
1−メチルブチルアミン、N−アミル−1−メチルブチ
ルアミン、N−イソアミル−1−メチルブチルアミン、
N−メチル−ジ−(1−メチルブチル)−アミン、N−
エチル−ジ−(1−メチルブチル)−アミン、N,N−
ジメチル−1−メチルブチルアミン、N,N−ジエチル
−1−メチルブチルアミン、N−メチル−N−エチル−
1−メチルブチルアミン、2−メチルブチルアミン、ジ
−(2−メチルブチル)アミン、N−メチル−2−メチ
ルブチルアミン、N−エチル−2−メチルブチルアミ
ン、N−n−プロピル−2−メチルブチルアミン、N−
イソプロピル−2−メチルブチルアミン、N−n−ブチ
ル−2−メチルブチルアミン、N−sec−ブチル−2
−メチルブチルアミン、N−イソブチル−2−メチルブ
チルアミン、N−tert−ブチル−2−メチルブチル
アミン、N−アミル−2−メチルブチルアミン、N−イ
ソアミル−2−メチルブチルアミン、N−(1−メチル
ブチル)−2−メチルブチルアミン、N−メチル−ジ−
(2−メチルブチル)−アミン、N−エチル−ジ−(2
−メチルブチル)−アミン、N,N−ジメチル−2−メ
チルブチルアミン、N,N−ジエチル−2−メチルブチ
ルアミン、N−メチル−N−エチル−2−メチルブチル
アミン、1−エチルプロピルアミン、ジ−(1−エチル
プロピル)アミン、N−メチル−1−エチルプロピルア
ミン、N−エチル−1−エチルプロピルアミン、N−n
−プロピル−1−エチルプロピルアミン、N−イソプロ
ピル−1−エチルプロピルアミン、N−n−ブチル−1
−エチルプロピルアミン、N−sec−ブチル−1−エ
チルプロピルアミン、N−イソブチル−1−エチルプロ
ピルアミン、N−tert−ブチル−1−エチルプロピ
ルアミン、N−アミル−1−エチルプロピルアミン、N
−イソアミル−1−エチルプロピルアミン、N−(1−
メチルブチル)−1−エチルプロピルアミン、N−(2
−メチルブチル)−1−エチルプロピルアミン、N,N
−ジメチル−1−エチルプロピルアミン、N,N−ジエ
チル−1−エチルプロピルアミン、N−メチル−N−エ
チル−1−エチルプロピルアミン、tert−アミルア
ミン、ジ−(tert−アミル)−アミン、N−メチル
−tert−アミルアミン、N−エチル−tert−ア
ミルアミン、N−n−プロピル−tert−アミルアミ
ン、N−イソプロピル−tert−アミルアミン、N−
n−ブチル−tert−アミルアミン、N−sec−ブ
チル−tert−アミルアミン、N−イソブチル−te
rt−アミルアミン、N−tert−ブチル−tert
−アミルアミン、N−アミル−tert−アミルアミ
ン、N−イソアミル−tert−アミルアミン、N−
(1−メチルブチル)tert−アミルアミン、N−
(2−メチルブチル)−tert−アミルアミン、N−
(1−エチルプロピル)−tert−アミルアミン、
N,N−ジメチル−tert−アミルアミン、N,N−
ジエチル−tert−アミルアミン、N−メチル−N−
エチル−tert−アミルアミン、シクロペンチルアミ
ン、ジ−シクロペンチルアミン、N−メチル−シクロペ
ンチルアミン、N−エチル−シクロペンチルアミン、N
−n−プロピル−シクロペンチルアミン、N−イソプロ
ピル−シクロペンチルアミン、N−n−ブチル−シクロ
ペンチルアミン、N−sec−ブチル−シクロペンチル
アミン、N−イソブチル−シクロペンチルアミン、N−
tert−ブチル−シクロペンチルアミン、N−アミル
−シクロペンチルアミン、N−イソアミル−シクロペン
チルアミン、N−(1−メチルブチル)−シクロペンチ
ルアミン、N−(2−メチルブチル)−シクロペンチル
アミン、N−(1−エチルプロピル)−シクロペンチル
アミン、N−(tert−アミル)−シクロペンチルア
ミン、N,N−ジメチル−シクロペンチルアミン、N,
N−ジエチル−シクロペンチルアミン、N−メチル−N
−エチル−シクロペンチルアミン、ヘキシルアミン、ジ
−ヘキシルアミン、N−メチル−ヘキシルアミン、N−
エチル−ヘキシルアミン、N−n−プロピル−ヘキシル
アミン、N−イソプロピル−ヘキシルアミン、N−n−
ブチル−ヘキシルアミン、N−sec−ブチル−ヘキシ
ルアミン、N−イソブチル−ヘキシルアミン、N−te
rt−ブチル−ヘキシルアミン、N−アミル−ヘキシル
アミン、N−イソアミル−ヘキシルアミン、N−(1−
メチルブチル)−ヘキシルアミン、N−(2−メチルブ
チル)−ヘキシルアミン、N−(1−エチルプロピル)
−ヘキシルアミン、N−(tert−アミル)−ヘキシ
ルアミン、N,N−ジメチル−ヘキシルアミン、N,N
−ジメチル−ヘキシルアミン、N−メチル−N−エチル
−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジ−シクロ
ヘキシルアミン、N−メチル−シクロヘキシルアミン、
N−エチル−シクロヘキシルアミン、N−n−プロピル
−シクロヘキシルアミン、N−イソプロピル−シクロヘ
キシルアミン、N−n−ブチル−シクロヘキシルアミ
ン、N−sec−ブチル−シクロヘキシルアミン、N−
イソブチル−シクロヘキシルアミン、N−tert−ブ
チル−シクロヘキシルアミン、N−アミル−シクロヘキ
シルアミン、N−イソアミル−シクロヘキシルアミン、
N−(1−メチルブチル)−シクロヘキシルアミン、N
−(2−メチルブチル)−シクロヘキシルアミン、N−
(1−エチルプロピル)−シクロヘキシルアミン、N−
(tert−アミル)−シクロヘキシルアミン、N,N
−ジメチル−シクロヘキシルアミン、N,N−ジエチル
−シクロヘキシルアミン、N−メチル−N−エチル−シ
クロヘキシルアミン、ヘプチルアミン、N−メチル−ヘ
プチルアミン、N−エチル−ヘプチルアミン、N−n−
プロピル−ヘプチルアミン、N−イソプロピル−ヘプチ
ルアミン、N−n−ブチル−ヘプチルアミン、N−se
c−ブチル−ヘプチルアミン、N−イソブチル−ヘプチ
ルアミン、N−tert−ブチル−ヘプチルアミン、N
−アミル−ヘプチルアミン、N−イソアミル−ヘプチル
アミン、N−(1−メチルブチル)−ヘプチルアミン、
N−(2−メチルブチル)−ヘプチルアミン、N−(1
−エチルプロピル)−ヘプチルアミン、N−(tert
−アミル)−ヘプチルアミン、N,N−ジメチル−ヘプ
チルアミン、N,N−ジエチル−ヘプチルアミン、N−
メチル−N−エチル−ヘプチルアミン、シクロヘプチル
アミン、N−メチル−シクロヘプチルアミン、N−エチ
ル−シクロヘプチルアミン、N−n−プロピル−シクロ
ヘプチルアミン、N−イソプロピル−シクロヘプチルア
ミン、N−n−ブチル−シクロヘプチルアミン、N−s
ec−ブチル−シクロヘプチルアミン、N−イソブチル
−シクロヘプチルアミン、N−tert−ブチル−シク
ロヘプチルアミン、N−アミル−シクロヘプチルアミ
ン、N−イソアミル−シクロヘプチルアミン、N−(1
−メチルブチル)−シクロヘプチルアミン、N−(2−
メチルブチル)−シクロヘプチルアミン、N−(1−エ
チルプロピル)−シクロヘプチルアミン、N−(ter
t−アミル)−シクロヘプチルアミン、N,N−ジメチ
ル−シクロヘプチルアミン、N,N−ジエチル−シクロ
ヘプチルアミン、N−メチル−N−エチル−シクロヘプ
チルアミン、オクチルアミン、N−メチル−オクチルア
ミン、N−エチル−オクチルアミン、N−n−プロピル
−オクチルアミン、N−イソプロピル−オクチルアミ
ン、N−n−ブチル−オクチルアミン、N−sec−ブ
チル−オクチルアミン、N−イソブチル−オクチルアミ
ン、N−tert−ブチル−オクチルアミン、N,N−
ジメチル−オクチルアミン、N−メチル−N−エチル−
オクチルアミン、シクロオクチルアミン、N−メチル−
シクロオクチルアミン、N−エチル−シクロオクチルア
ミン、N−n−プロピル−シクロオクチルアミン、N−
イソプロピル−シクロオクチルアミン、N−n−ブチル
−シクロオクチルアミン、N−sec−ブチル−シクロ
オクチルアミン、N−イソブチル−シクロオクチルアミ
ン、N−tert−ブチル−シクロオクチルアミン、
N,N−ジメチル−シクロオクチルアミン、ノニルアミ
ン、N−メチル−ノニルアミン、N−エチル−ノニルア
ミン、N−n−プロピル−ノニルアミン、N−イソプロ
ピル−ノニルアミン、N,N−ジメチル−ノニルアミ
ン、デシルアミン、N−メチル−デシルアミン、N−エ
チル−デシルアミン、N,N−ジメチル−デシルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、N−メチル−モノエタノールアミ
ン、N−エチル−モノエタノールアミン、N−n−プロ
ピル−モノエタノールアミン、N−イソプロピル−モノ
エタノールアミン、N−n−ブチル−モノエタノールア
ミン、N−sec−ブチル−モノエタノールアミン、N
−イソブチル−モノエタノールアミン、N−tert−
ブチル−モノエタノールアミン、N,N−ジメチル−モ
ノエタノールアミン、N,N−ジエチル−モノエタノー
ルアミン、N,N−ジ−n−プロピル−モノエタノール
アミン、N,N−ジ−n−ブチル−モノエタノールアミ
ン、N−メチル−N−エチル−モノエタノールアミン、
N−メチル−N−n−プロピル−モノエタノールアミ
ン、N−メチル−N−n−ブチル−モノエタノールアミ
ン、N−エチル−N−n−プロピル−モノエタノールア
ミン、N−エチル−N−n−ブチル−モノエタノールア
ミン、N−n−プロピル−N−n−ブチル−モノエタノ
ールアミン、N−メチル−ジエタノールアミン、N−エ
チル−ジエタノールアミン、N−n−プロピル−ジエタ
ノールアミン、N−イソプロピル−ジエタノールアミ
ン、N−n−ブチル−ジエタノールアミン、N−sec
−ブチル−ジエタノールアミン、N−イソブチル−ジエ
タノールアミン、N−tert−ブチル−ジエタノール
アミン、2−アミノ−1−プロパノール、N−メチル−
2−アミノ−1−プロパノール、N−エチル−2−アミ
ノ−1−プロパノール、N−n−プロピル−2−アミノ
−1−プロパノール、N−イソプロピル−2−アミノ−
1−プロパノール、N−n−ブチル−2−アミノ−1−
プロパノール、N−sec−ブチル−2−アミノ−1−
プロパノール、N−イソブチル−2−アミノ−1−プロ
パノール、N−tert−ブチル−2−アミノ−1−プ
ロパノール、N,N−ジメチル−2−アミノ−1−プロ
パノール、N,N−ジエチル−2−アミノ−1−プロパ
ノール、N,N−ジ−n−プロピル−2−アミノ−1−
プロパノール、N,N−ジ−n−ブチル−2−アミノ−
1−プロパノール、N−メチル−N−エチル−2−アミ
ノ−1−プロパノール、N−メチル−N−n−プロピル
−2−アミノ−1−プロパノール、N−メチル−N−n
−ブチル−2−アミノ−1−プロパノール、N−エチル
−N−n−プロピル−2−アミノ−1−プロパノール、
N−エチル−N−n−ブチル−2−アミノ−1−プロパ
ノール、N−n−プロピル−N−n−ブチル−2−アミ
ノ−1−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノー
ル、N−メチル−3−アミノ−1−プロパノール、N−
エチル−3−アミノ−1−プロパノール、N−n−プロ
ピル−3−アミノ−1−プロパノール、N−イソプロピ
ル−3−アミノ−1−プロパノール、N−n−ブチル−
3−アミノ−1−プロパノール、N−sec−ブチル−
3−アミノ−1−プロパノール、N−イソブチル−3−
アミノ−1−プロパノール、N−tert−ブチル−3
−アミノ−1−プロパノール、N,N−ジメチル−3−
アミノ−1−プロパノール、N,N−ジエチル−3−ア
ミノ−1−プロパノール、N,N−ジ−n−プロピル−
3−アミノ−1−プロパノール、N,N−ジ−n−ブチ
ル−3−アミノ−1−プロパノール、N−メチル−N−
エチル−3−アミノ−1−プロパノール、N−メチル−
N−n−プロピル−3−アミノ−1−プロパノール、N
−メチル−N−n−ブチル−3−アミノ−1−プロパノ
ール、N−エチル−N−n−プロピル−3−アミノ−1
−プロパノール、N−エチル−N−n−ブチル−3−ア
ミノ−1−プロパノール、N−n−プロピル−N−n−
ブチル−3−アミノ−1−プロパノール、モノイソプロ
パノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン、N−メチル−ジイソプロパノール
アミン、N−エチル−ジイソプロパノールアミン、N−
n−プロピル−ジイソプロパノールアミン、N−イソプ
ロピル−ジイソプロパノールアミン、N−n−ブチル−
ジイソプロパノールアミン、N−sec−ブチル−ジイ
ソプロパノールアミン、N−イソブチル−ジイソプロパ
ノールアミン、N−tert−ブチル−ジイソプロパノ
ールアミン、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−
ジメチルアニリン、N−エチルアニリン、N,N−ジエ
チルアニリン、N−メチル−N−エチルアニリン、ベン
ジルアミン、N−メチルベンジルアミン、N,N−ジメ
チルベンジルアミン、N−エチルベンジルアミン、N,
N−ジエチルベンジルアミン、N−メチル−N−エチル
ベンジルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン、
N−エチルモルホリン、N−n−プロピルモルホリン、
N−イソプロピルモルホリン、N−n−ブチルモルホリ
ン、N−sec−ブチルモルホリン、N−イソブチルモ
ルホリン、N−tert−ブチルモルホリン、N−アミ
ルモルホリン、ピリジン、2−ピコリン、3−ピコリ
ン、4−ピコリン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジ
ン、2,5−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ル
チジン、3,5−ルチジン、2,4,6−コリジン、2
−エチルピリジン、3−エチルピリジン、4−エチルピ
リジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、N,N´
−ジメチルピペラジン、N−エチルピペラジン、N,N
´−ジエチルピペラジン、N−メチル−N´−エチルピ
ペラジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−エ
チル−ピペリジン、N−n−プロピルピペリジン、N−
イソプロピルピペリジン、エチレンジアミン、N−メチ
ル−エチレンジアミン、N,N−ジメチル−エチレンジ
アミン、N,N´−ジメチル−エチレンジアミン、N,
N,N´−トリメチル−エチレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラメチル−エチレンジアミン、N−エチ
ル−エチレンジアミン、N,N−ジエチル−エチレンジ
アミン、N,N´−ジエチル−エチレンジアミン、N,
N,N´−トリエチル−エチレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラエチル−エチレンジアミン、1,3−
プロパンジアミン、N−メチル−1,3−プロパンジア
ミン、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、
N,N´−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、N,
N,N´−トリメチル−1,3−プロパンジアミン、
N,N,N´,N´−テトラメチル−1,3−プロパン
ジアミン、N−エチル−1,3−プロパンジアミン、
N,N−ジエチル−1,3−プロパンジアミン、N,N
´−ジエチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N
´−トリエチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,
N´,N´−テトラエチル−1,3−プロパンジアミ
ン、1,2−プロパンジアミン、N,N,N´,N´−
テトラメチル−1,2−プロパンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラエチル−1,2−プロパンジアミン、
ジエチレントリアミン、ペンタ−N−メチル−ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ヘキサ−N
−メチル−トリエチレンテトラアミン、テトラエチレン
ペンタアミン、ヘプタ−N−メチル−トリエチレンテト
ラアミン、ジ−n−プロパノールアミン、トリ−n−プ
ロパノールアミン。
【0039】第四有機アンモニウムヒドロキシドとして
は、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、
テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−
プロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムヒドロキシド、メチルトリエチルアンモ
ニウムヒドロキシド、メチルトリ−n−プロピルアンモ
ニウムヒドロキシド、メチルトリ−n−ブチルアンモニ
ウムヒドロキシド、エチルトリ−n−プロピルアンモニ
ウムヒドロキシド、エチルトリ−n−ブチルアンモニウ
ムヒドロキシド、n−プロピルトリ−n−ブチルアンモ
ニウムヒドロキシド、エチルトリメチルアンモニウムヒ
ドロキシド、n−プロピルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド、n−ブチルトリメチルアンモニウムヒドロキ
シド、n−アミルトリメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、n−ヘキシルトリメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、n−ヘプチルトリメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、n−オクチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド
などが挙げられる。
【0040】本発明を、浸透剤と塩基との相溶性の観点
から見ると、塩基として、無機塩基よりも有機アミンま
たは第四級アンモニウムヒドロキシの利用が好ましいこ
とがある。
【0041】本発明によるインク組成物において、浸透
剤が20重量%以下であれば、ペクチン酸と無機塩基と
の組み合わせまたはこのペクチン酸と有機アミンまたは
第四級アンモニウムヒドロキシとの組み合わせのいずれ
であってもよい。
【0042】一方、水より蒸気圧の低い浸透剤を使用
し、かつこのインク組成物が印刷ヘッド中で長時間放置
された場合、水は浸透剤よりも早く失われていき、その
結果インク組成物中の浸透剤の相対濃度が上昇してしま
うことがある。このように浸透剤の存在比が相対的に高
くなったインク組成物中では、ペクチン酸と無機塩基と
の組み合わせはペクチン酸と有機塩基との組み合わせよ
り相溶性が低くなってしまい、インク組成物の安定性が
損なわれてしまうおそれがある。本発明者等の得た知見
によれば、1重量%ペクチン酸と、一般的に使用されて
いる浸透剤であるジエチレングリコールモノ−n−ブチ
ルエーテル50重量%からなる水溶液と、無機塩基、例
えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニアなど、との組み合わせはごくわずかにゲ
ル化する傾向がある。これに対して、トリエチルアミ
ン、モルフォリン、シクロヘキシルアミンなどの有機ア
ミンまたは第四級アンモニウムヒドロキシにおいては、
このようなゲル化は生じないからである。
【0043】上記のように無機塩基はゲル化の傾向を有
するものである。その傾向は、より具体的には、ペクチ
ン酸を1重量%としたまま、ジエチレングリコールモノ
−n−ブチルエーテルを50〜70重量%と増加させた
水溶液においては、水酸化リチウム<<アンモニア<水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムであった。よって、無
機塩基を利用する場合には、水酸化リチウムの利用が好
ましい。また、インク組成物の調製にあたっては、水酸
化リチウム一水和物の利用が好ましい。無水水酸化リチ
ウムは、大気から二酸化炭素および水分を容易に吸収す
る性質を有するため、取り扱いの観点から一水和物が好
ましい。
【0044】一方で、無機塩基の利用は、着色剤がアニ
オン性着色剤である場合、その着色剤の溶解または分散
性の観点から、有機塩基の使用よりも好ましいことがあ
る。印字濃度などの印刷品質と印字の信頼性との両面に
おいて、着色剤が水性媒体に対して高溶解性または高分
散性であることが、インクジェット記録用インク組成物
において望ましい性能であることは最も明白である。さ
らに、無機塩基は、有機塩基と比較して、ペクチン酸の
溶解性においても優れていることから、その利用が望ま
しいことがある。
【0045】浸透性溶媒 本発明によるインク組成物は、浸透性の溶媒を含んでな
るのが好ましい。この浸透性溶媒の添加によって乾燥時
間の短いインク組成物を得ることができる。
【0046】浸透性溶媒の好ましい例としては多価アル
コール類の低級アルキルエーテルが挙げられる。その具
体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレング
リコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピル
エーテル、エチレングリコールモノ−イソプロピルエー
テル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、
エチレングリコールモノ−sec−ブチルエーテル、エ
チレングリコールモノ−イソブチルエーテル、エチレン
グリコールモノ−tert−ブチルエーテル、、エチレ
ングリコールモノ−n−アミルエーテル、エチレングリ
コールモノ−n−ヘキシルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノ−イソプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノ−sec−ブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノ−イソブチルエーテル、プロピレングリコール
モノ−tert−ブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−イソプロピルエーテル、ジエ
チレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングルコールモノ−n−プロピルエ
ーテル、トリエチレングルコールモノ−イソプロピルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエー
テルなどが挙げられる浸透性溶媒の添加量は特に限定さ
れないが、好ましくは1〜20重量%の範囲である。
【0047】浸透性付与界面活性剤 本発明によるインク組成物は、前記の浸透性溶媒に代え
てまたはそれに加えて浸透性付与界面活性剤を含んでな
るのが好ましい。
【0048】浸透性付与界面活性剤の好ましい例として
は、アニオンまたは非イオン界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤の具体例としては、脂肪酸塩、高級
アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホネ
ートおよび高級アルコールリン酸エステル塩などが挙げ
られる。非イオン界面活性剤の具体例としては、アセチ
レンジオールのエチレンオキシド付加物、高級アルコー
ルのエチレンオキシド付加物、アルキルフェノールのエ
チレンオキシド付加物、脂肪族エチレンオキシド付加
物、高級アルコール脂肪酸エステルのエチレンオキシド
付加物、高級アルキルアミンのエチレンオキシド付加
物、脂肪酸アミドのエチレンオキシド付加物、ポリプロ
ピレングリコールのエチレンオキシド付加物、多価アル
コールの脂肪酸エステル、アルカノールアミン脂肪酸ア
ミドおよびエチレンオキシド−プロピレンオキシド共重
合体などが挙げられる。
【0049】米国、18195、ペンシルベニア州アレ
ンタウンにあるAir Products andChemicals,Inc.より
入手できるアセチレン系ジオールのエチレンオキシド付
加物が好ましく使用される。これらの例としては、サー
フィノール465(エトキシル化テトラメチルデシンジ
オール)、サーフィノールCT−136(アセチレン系
ジオールとアニオン界面活性剤との配合物)、サーフィ
ノールGA(アセチレン系ジオール配合物)およびサー
フィノールTG(エチレングリコールへのアセチレン系
ジオールの配合物)が挙げられる。
【0050】インクにおける浸透性付与界面活性剤の添
加量は特に限定されないが、好ましくは、0.01〜5
重量%の範囲である。
【0051】他の成分 本発明によるインク組成物は、上記した成分の他に、下
記の水溶性有機溶媒を含むことができる。この水溶性有
機溶媒の具体例としてはイソプロピルアルコール、ブチ
ルアルコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;エチルアセテート、プロピレンカル
ボネート等のエステル類;エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジ
オール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリ
コール等の多価アルコール類;尿素、ピロリドン、N−
メチル−2−ピロリドン等の窒素含有化合物;ジメチル
スルホキシド、テトラメチレンスルホキシド等のイオウ
含有化合物などが挙げられる。
【0052】本発明によるインク組成物は、上記溶媒の
他に、pH緩衝剤、殺生剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤
および酸化防止剤を含むことができる。
【0053】インクのすべての成分の量は、インクの粘
度が20℃で10センチポイズ未満であるように選択さ
れるのが好ましい。
【0054】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
【0055】ペクチン酸の製造およびその物性の測定 以下の実施例で使用されるペクチン酸を、以下の方法に
より調製した。HMペクチン(BA-KING、The Copenhage
n Pectin Factory社製)を、イソプロパノールと水と
からなる溶液(60:40)に、10重量%の濃度でス
ラリー化した。HMペクチンの重量の半分の量の水酸化
ナトリウムを、スラリーに添加し、混合したスラリーを
40℃で3日間攪拌した。固形物を濾取し、イソプロパ
ノールと水とからなる溶液(60:40)を用いてよく
洗浄した。次に、固形物を過剰量の水に懸濁し、さらに
1Mシュウ酸水溶液をゆっくりと添加することにより、
懸濁液のpHを約1.5に調整した。酸性化された懸濁
液を24時間攪拌した後、固体ペクチン酸を濾取した。
得られた固形物をまずエタノールと水とからなる溶液
(60:40)でよく洗浄した後、エタノールで洗浄
し、その後真空下で乾燥し、ペクチン酸を得た。
【0056】得られたペクチン酸の分子量は、Smitおよ
びBryantの粘度基準法(Journal of Food Science,
第32巻、第197頁、1967)により測定した結
果、5,000〜15,000の範囲であった。
【0057】また、得られたペクチン酸のガラクツロン
酸含量を、以下の方法により測定した。ペクチン酸の5
00mg試料とエタノール(2ml)とを、250ml
三角フラスコに移した。次に、煮沸したばかりの脱イオ
ン水100mlとフェノールフタレイン指示薬溶液5滴
とをフラスコに添加した。攪拌しながら混合物を標準化
0.1N水酸化ナトリウム溶液で、特徴的な淡ピンク色
となるまで滴定した。滴定の結果を、V(単位:ml)
として記録する。ガラクツロン酸の百分率を、(V(m
l))X1941/(試料重量(mg))から算出し
た。その結果、ガラクツロン酸含量は85〜90%であ
った。
【0058】なお、以下の比較例で使用したペクチン
は、エステル化度が約28%である市販のLMペクチン
(製品名:LM-104AS、The Copenhagen Pectin Factor
y 社製)である。
【0059】また、下記の実施例および比較例のインク
組成物は、公平な比較のために、粘度をほぼ同じ値、2
0℃で約4.1センチポイズに調整した。さらに、イン
クのすべてを、これらが同一またはほぼ同一の表面張
力、約33ダイン/cmを有するように配合した。
【0060】実施例1 ペクチン酸2.00gとジ−n−プロピルアミン0.9
0gとを、超純水97.10gに攪拌しながら溶解し
た。濁りをおびた溶液を30分間超遠心分離(遠心加速
度:80,000xg)し、得られた透明な上澄み液を
少量のゲル化不純物から分離した。上記上澄み液30.
0gを、カヤラススープライエローRL(商品名、日本
化薬(株)製、C.I.ダイレクトイエロー86)2.
5g、グリセロール5.0g、ジエチレングリコール
5.0g、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエー
テル8.0g、サーフィノール465 0.8g、およ
び超純水48.7gからなる溶液に添加した。この溶液
を2時間攪拌した後、5μmステンレス製メッシュによ
り濾過してインク組成物とした。
【0061】実施例2 ペクチン酸2.00gとシクロヘキシルアミン0.84
gとを、超純水97.16gに攪拌しながら溶解した。
濁りをおびた溶液を30分間超遠心分離(遠心加速度:
80,000xg)し、得られた透明な上澄み液を少量
のゲル化不純物から分離した。上記上澄み液30.0g
を、カヤクリルローダミンFB(商品名、日本化薬
(株)製、C.I.アシッドレッド52)2.5g、グ
リセロール5.0g、ジエチレングリコール5.0g、
ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル8.0
g、サーフィノール465 0.8g、および超純水4
8.7gからなる溶液に添加した。この溶液を2時間攪
拌した後、5μmステンレス製メッシュにより濾過して
インク組成物とした。
【0062】実施例3 ペクチン酸2.00gとモルホリン0.78gとを、超
純水97.22gに攪拌しながら溶解した。濁りをおび
た溶液を30分間超遠心分離(遠心加速度:80,00
0xg)し、得られた透明な上澄み液を少量のゲル化不
純物から分離した。上記上澄み液30gを、カヤラスタ
ーコイズブルー(商品名、日本化薬(株)製、C.I.
ダイレクトブルー86)3.5g、グリセロール5.0
g、ジエチレングリコール5.0g、ジエチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテル8.0g、サーフィノー
ル465 0.8g、および超純水47.7gからなる
溶液に添加した。この溶液を2時間攪拌した後、5μm
ステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物とし
た。
【0063】実施例4 ペクチン酸2.00gと30%トリメチルアミン水溶液
1.71gとを、超純水96.29gに攪拌しながら溶
解した。濁りをおびた溶液を30分間超遠心分離(遠心
加速度:80,000xg)し、得られた透明な上澄み
液を少量のゲル化不純物から分離した。上記上澄み液3
0gを、フードブラック2(C.I.フードブラック
2)2.0g、グリセロール5.0g、ジエチレングリ
コール5.0g、ジエチレングリコールモノ−n−ブチ
ルエーテル8.0g、サーフィノール465 0.8
g、および超純水49.2gからなる溶液に添加した。
この溶液を2時間攪拌した後、5μmステンレス製メッ
シュにより濾過してインク組成物とした。
【0064】実施例5 ペクチン酸のカリウム塩(商品名:Polygalac
turonic acid、Potassium sa
lt、Sigma Chemical社製、カタログ番
号P7276)2.0gを、超純水98.0gに攪拌し
ながら溶解した。濁りをおびた溶液を30分間超遠心分
離(遠心加速度:80,000xg)し、得られた透明
な上澄み液を少量のゲル化不純物から分離した。上記上
澄み液35gを、フードブラック2(C.I.フードブ
ラック2)2.0g、グリセロール5.0g、ジエチレ
ングリコール5.0g、ジエチレングリコールモノ−n
−ブチルエーテル8.0g、サーフィノール465
0.8g、および超純水44.2gからなる溶液に添加
した。この溶液を2時間攪拌した後、5μmステンレス
製メッシュにより濾過してインク組成物とした。
【0065】実施例6 ペクチン酸2.00gとトリエタノールアミン1.30
gとを、超純水96.70gに攪拌しながら溶解した。
濁りをおびた溶液を30分間超遠心分離(遠心加速度:
80,000xg)し、得られた透明な上澄み液を少量
のゲル化不純物から分離した。上記上澄み液25gを、
20重量%表面官能化カーボンブラック分散体(商品
名:マイクロジェットC−Type CW1、オリエン
ト化学工業社製)35g、グリセロール5.0g、1,
5−ペンタンジオール5.0g、ジエチレングリコール
モノ−n−ブチルエーテル5.0g、サーフィノールT
G0.7g、および超純水24.3gを含有する混合物
に添加した。この混合物を2時間攪拌した後、5μmス
テンレス製メッシュにより濾過してインク組成物とし
た。
【0066】実施例7 ペクチン酸2.00gと水酸化リチウム一水和物0.3
7gとを、超純水96.63gに撹拌しながら溶解し
た。わずかに濁りをおびた溶液を30分間超遠心分離
(遠心加速度:80,000xg)し、得られた透明な
上澄み液を少量のゲル化不純物から分離した。Cong
o Red(商品名:Congo Red、Aldri
ch Chemical社製、カタログ番号86,09
5−6、C.I.ダイレクトレッド28)25.0g
を、最少量の脱イオン水に撹拌しながら溶解した。塩酸
溶液(1M)を、溶液のpHがほぼ0.5となるまで上
記撹拌Congo Red溶液にゆっくりと添加した。
この混合物を中多孔度ガラス濾過器を用いて吸引濾過す
ることにより、形成した析出物を濾取した。この固形物
を、イソプロパノールで洗浄し、ジエチルエーテルで洗
浄し、そして24時間真空乾燥した。このようにして得
られた酸析Congo Red3.00gと、水酸化リ
チウム一水和物0.39gと、グリセロール5.00g
と、ジエチレングリコール5.00gと、ジエチレング
リコールモノ−n−ブチルエーテル8.00gと、サー
フィノール465 0.80gと、超純水47.81g
とを含有する溶液を調製した。この溶液に、上記で調製
したペクチン酸と水酸化リチウム一水和物とを含有する
溶液30.00gを添加した。得られた混合溶液を、2
時間撹拌後、5μmステンレス製メッシュにより濾過し
てインク組成物とした。
【0067】実施例8 実施例7で使用したものと同様の、ペクチン酸と水酸化
リチウム一水和物とを含有する溶液を、実施例7に記載
の方法で調製した。すなわち、Benzopurpur
in 4B(Aldrich Chemical社製、
カタログ番号22,882−6、C.I.ダイレクトレ
ッド2)25.0gを、最少量の脱イオン水に撹拌しな
がら溶解した。塩酸溶液(1M)を、溶液のpHがほぼ
0.5となるまで上記撹拌Benzopurpurin
4B溶液にゆっくりと添加した。この混合物を中多孔
度ガラス濾過器を用いて吸引濾過することにより、形成
した析出物を濾取した。この固形物を、イソプロパノー
ルで洗浄し、ジエチルエーテルで洗浄し、そして24時
間真空乾燥した。このようにして得られた酸析Benz
opurpurin 4B3.00gと、水酸化リチウ
ム一水和物0.37gと、グリセロール5.00gと、
ジエチレングリコール5.00gと、ジエチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテル8.00gと、サーフィ
ノール4650.80gと、超純水47.83gとを含
有する溶液を調製した。この溶液に、上記ペクチン酸と
水酸化リチウム一水和物とを含有する溶液30.00g
を添加した。得られた混合溶液を、2時間撹拌後、5μ
mステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物と
した。
【0068】実施例9 実施例7で使用したものと同様の、ペクチン酸と水酸化
リチウム一水和物とを含有する溶液を、実施例7に記載
の方法で調製した。すなわち、ThiazolYell
ow G(Aldrich Chemical社製、カ
タログ番号20,204−5、C.I.ダイレクトイエ
ロー9)50.0gを、最少量の脱イオン水に撹拌しな
がら溶解した。塩酸溶液(1M)を、溶液のpHがほぼ
0.5となるまで上記撹拌Thiazol Yello
w G溶液にゆっくりと添加した。この混合物を中多孔
度ガラス濾過器を用いて吸引濾過することにより、形成
した析出物を濾取した。この固形物を、イソプロパノー
ルで洗浄し、ジエチルエーテルで洗浄し、そして24時
間真空乾燥した。このようにして得られた酸析Thia
zol Yellow G2.80gと、水酸化リチウ
ム一水和物0.36gと、グリセロール5.00gと、
ジエチレングリコール5.00gと、ジエチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテル8.00gと、サーフィ
ノール465 0.80gと、超純水48.04gとを
含有する溶液を調製した。この溶液に、上記ペクチン酸
と水酸化リチウム一水和物とを含有する溶液30.00
gを添加した。得られた混合溶液を、2時間撹拌後、5
μmステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物
とした。
【0069】実施例10 比較例7で使用したものと同様の、ペクチン酸と水酸化
リチウム一水和物とを含有する溶液を、実施例7に記載
の方法で調製した。すなわち、銅(II)フタロシアニ
ン四スルホン酸(Aldrich Chemical社
製、カタログ番号41,205−8)6.00gと、水
酸化リチウム一水和物0.56gと、グリセロール5.
00gと、ジエチレングリコール5.00gと、ジエチ
レングリコールモノ−n−ブチルエーテル8.00g
と、サーフィノール465 0.80gと、超純水4
4.64gとを含有する溶液を調製した。この溶液に、
上記ペクチン酸と水酸化リチウム一水和物とを含有する
溶液30.00gを添加した。得られた混合溶液を、2
時間撹拌後、5μmステンレス製メッシュにより濾過し
てインク組成物とした。
【0070】比較例1 カヤラススープライエローRL(商品名、日本化薬
(株)製、C.I.ダイレクトイエロー86)2.5
g、グリセロール15.0g、ジエチレングリコール
5.0g、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエー
テル8.0g、サーフィノール465 0.8g、およ
び超純水68.7gを含有する溶液を調製した。この溶
液を2時間攪拌した後、5μmステンレス製メッシュに
より濾過してインク組成物とした。
【0071】比較例2 カヤラススープライエローRL(商品名、日本化薬
(株)製、C.I.ダイレクトイエロー86)2.50
g、LMペクチン(商品名:LM−104AS、The
Copenhagen Pectin Factor
y社製)0.06g、グリセロール5.00g、ジエチ
レングリコール5.00g、ジエチレングリコールモノ
−n−ブチルエーテル8.00g、サーフィノール46
5 0.80g、および超純水78.64gを含有する
溶液を調製した。この溶液を2時間攪拌した後、5μm
ステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物とし
た。
【0072】比較例3 カヤクリルローダミンFB(商品名、日本化薬(株)
製、C.I.アシッドレッド52)2.5g、グリセロ
ール15.0g、ジエチレングリコール5.0g、ジエ
チレングリコールモノ−n−ブチルエーテル8.0g、
サーフィノール465 0.8g、および超純水68.
7gを含有する溶液を調製した。この溶液を2時間攪拌
した後、5μmステンレス製メッシュにより濾過してイ
ンク組成物とした。
【0073】比較例4 カヤクリルローダミンFB(商品名、日本化薬(株)
製、C.I.アシッドレッド52)2.50g、LMペ
クチン(商品名:LM−104AS、The Cope
nhagen Pectin Factory社製)
0.06g、グリセロール5.00g、ジエチレングリ
コール5.00g、ジエチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル8.00g、サーフィノール465 0.
80g、および超純水78.64gを含有する溶液を調
製した。この溶液を2時間攪拌した後、5μmステンレ
ス製メッシュにより濾過してインク組成物とした。
【0074】比較例5 カヤラスターコイズブルー(商品名、日本化薬(株)
製、C.I.ダイレクトブルー86)3.5g、グリセ
ロール15.0g、ジエチレングリコール5.0g、ジ
エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル8.0
g、サーフィノール465 0.8g、および超純水6
7.7gを含有する溶液を調製した。この溶液を2時間
攪拌した後、5μmステンレス製メッシュにより濾過し
てインク組成物とした。
【0075】比較例6 カヤラスターコイズブルー(商品名、日本化薬(株)
製、C.I.ダイレクトブルー86)3.5g、LMペ
クチン(商品名:LM−104AS、The Cope
nhagen Pectin Factory社製)
0.06g、グリセロール5.00g、ジエチレングリ
コール5.00g、ジエチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル8.00g、サーフィノール465 0.
80g、および超純水77.64gを含有する溶液を調
製した。この溶液を2時間攪拌した後、5μmステンレ
ス製メッシュにより濾過してインク組成物とした。
【0076】比較例7 フードブラック2(C.I.フードブラック2)2.0
g、グリセロール15.0g、ジエチレングリコール
5.0g、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエー
テル8.0g、サーフィノール465 0.8g、およ
び超純水69.2gを含有する溶液を調製した。この溶
液を2時間攪拌した後、5μmステンレス製メッシュに
より濾過してインク組成物とした。
【0077】比較例8 フードブラック2(C.I.フードブラック2)2.0
g、LMペクチン(商品名:LM−104AS、The
Copenhagen Pectin Factor
y社製)0.08g、グリセロール5.00g、ジエチ
レングリコール5.00g、ジエチレングリコールモノ
−n−ブチルエーテル8.00g、サーフィノール46
5 0.80g、および超純水79.12gを含有する
溶液を調製した。この溶液を2時間攪拌した後、5μm
ステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物とし
た。
【0078】比較例9 20重量%表面官能化カーボンブラック分散体(商品
名:マイクロジェットC−Type CW1、オリエン
ト化学工業社製)35g、グリセロール15.0g、
1,5−ペンタンジオール5.0g、ジエチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテル5.0g、サーフィノー
ルTG 0.7g、および超純水39.3gを含有する
混合物を調製した。この混合物を2時間攪拌した後、5
μmステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物
とした。
【0079】比較例10 酸析Congo Redを、実施例7に記載の方法で調
製した。得られた酸析Congo Red3.00g
と、水酸化リチウム一水和物0.39gと、LMペクチ
ン(商品名:LM−104AS、The Copenh
agen Pectin Factory社製)0.0
6gと、グリセロール5.00gと、ジエチレングリコ
ール5.00gと、ジエチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル8.00gと、サーフィノール465
0.80gと、超純水77.75gとを含有する溶液を
調製した。この溶液を、2時間撹拌後、5μmステンレ
ス製メッシュにより濾過してインク組成物とした。
【0080】比較例11 酸析Benzopurpurin 4Bを、実施例8に
記載の方法で調製した。得られた酸析Benzopur
purin 4B3.00gと、水酸化リチウム一水和
物0.37gと、グリセロール15.00gと、ジエチ
レングリコール5.00gと、ジエチレングリコールモ
ノ−n−ブチルエーテル8.00gと、サーフィノール
465 0.80gと、超純水67.83gとを含有す
る溶液を調製した。この溶液を、2時間撹拌後、5μm
ステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物とし
た。
【0081】比較例12 酸析Thiazol Yellow Gを、実施例9に
記載の方法で調製した。得られた酸析Thiazol
Yellow G2.80gと、水酸化リチウム一水和
物0.36gと、LMペクチン(商品名:LM−104
AS、TheCopenhagen Pectin F
actory社製)0.06gと、グリセロール5.0
0gと、ジエチレングリコール5.00gと、ジエチレ
ングリコールモノ−n−ブチルエーテル8.00gと、
サーフィノール465 0.80gと、超純水77.9
8gとを含有する溶液を調製した。この溶液を、2時間
撹拌後、5μmステンレス製メッシュにより濾過してイ
ンク組成物とした。
【0082】比較例13 銅(II)フタロシアニン四スルホン酸(Aldric
h Chemical社製、カタログ番号41,205
−8)6.00gと、水酸化リチウム一水和物0.56
gと、グリセロール15.00gと、ジエチレングリコ
ール5.00gと、ジエチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル8.00gと、サーフィノール465
0.80gと、超純水64.64gとを含有する溶液を
調製した。得られた混合溶液を、2時間撹拌後、5μm
ステンレス製メッシュにより濾過してインク組成物とし
た。
【0083】得られたインクの着色剤と、主要な添加成
分をまとめると次の表の通りである。
【0084】
【表1】
【0085】インク性能の評価試験 連続印刷試験 上記インク組成物の連続印刷における信頼性を次のよう
に評価した。まず、インク組成物を脱気し、熱融着性シ
ールを有するアルミニウム製パックに入れ、密封した。
密封されたインク組成物をインクジェット記録プリンタ
ーMJ−700V2C(セイコーエプソン株式会社製)
に装着した。全てのノズルを用いた直線をまず印刷した
結果、全てのノズルからインク滴が良好な飛行特性を持
って吐出されていることが確認された。つぎに、べた印
字部分と直線とが組み合わされたパターンを、A4サイ
ズの記録紙に印刷した。100枚ごとにインク滴の飛行
特性の変化、ノズル目詰まりの発生、および5%以上の
印刷濃度の低下が生じているかどうかを調べた。合計1
0,000枚の記録紙に印字を行ったが、全ての実施例
および比較例のインク組成物においてインク滴の飛行特
性の変化、ノズル目詰まりの発生、および5%以上の印
刷濃度の低下は観察されなかった。
【0086】断続印刷試験 上記インク組成物の断続印刷における信頼性を次のよう
に評価した。まず、上記連続印刷試験と同様にインク組
成物をプリンターに充填した。さらに、上記連続試験と
同様にして、全てのノズルからインク滴が良好な飛行特
性を持って吐出されていることを確認した。次に、全ノ
ズルのそれぞれから一インク滴を吐出し、その後印刷を
一時休止し、その間印刷ヘッドにキャップをせず置い
た。その後、再び全ノズルのそれぞれから一インク滴を
吐出し、再度印刷を休止する操作を繰り返した。その
際、印刷を休止する時間を5秒ずつ長くした。すなわ
ち、最初の印刷休止時間を5秒とし、次の休止時間を1
0秒、さらに次の休止時間を15秒としていった。そし
て、最初の一つのノズルからの吐出不良が生じた際の休
止時間を調べた。その結果、全ての実施例および比較例
のインク組成物について休止時間は90秒以上であっ
た。
【0087】印刷ヘッド中の長時間保存試験 上記インク組成物の印刷ヘッド中の長期保存時の信頼性
を次のように評価した。まず、上記連続印刷試験と同様
にインク組成物をプリンターに充填した。さらに、上記
連続試験と同様にして、全てのノズルからインク滴が良
好な飛行特性を持って吐出されていることを確認した。
次に、印刷ヘッドからインク供給系をはずし、インク組
成物が満たされたままの印刷ヘッドをプリンターより取
り出した。この印刷ヘッドをキャップをせずに40℃に
保たれた恒温槽に7日間放置した。その後印刷ヘッドを
プリンターに戻し、インク供給系を接続した。次にクリ
ーニング操作を行い、その後全てのノズルからインク滴
を吐出するパターンの印刷を行った。その際、全てのノ
ズルからインク滴が良好に吐出される状態となるまで、
クリーニング操作を行った。その結果、3回以下のクリ
ーニング操作によって、全ての実施例および比較例のイ
ンク組成物について、全てのノズルからインク滴を吐出
させることができた。
【0088】温度安定性試験 上記インク組成物の温度変化に対する信頼性を次のよう
に評価した。まず、インク組成物を脱気し、30mlの
ガラスビンに密封した。このガラスビンを60℃の恒温
槽中に24時間置き、次に−30℃の冷蔵庫に移し24
時間置いた。この二つの温度サイクルを10回繰り返し
た。その後、インク組成物を解凍して室温とし、沈殿物
の有無および色の変化の有無を調べた。その結果、全て
の実施例および比較例のインク組成物について沈殿物お
よび色の変化は観察されなかった。
【0089】速乾性試験 上記の全てのインクについて、ベタ印字パターン(36
0dpi)を印刷し、印字部を擦った。印刷は、MJ−
700V2Cプリンターを用いて実施した。印刷が汚れ
ない時間を測定した。全ての実施例および比較例のイン
ク組成物について、印字後10秒後の擦りによっては汚
れは発生しなかった。
【0090】印刷品質評価試験1 MJ−700V2Cプリンターを用いて、標準的な一連
の日本の漢字を、ゴシックおよび明朝フォントを4ポイ
ントの大きさで印字した。試料は、360dpiで印字
した。4種の普通紙Xerox4024、Xerox
R、やまゆり、およびConqueror Laidを
使用した。印刷物を光学顕微鏡を用いて観察し、次の基
準に従い評価した。
【0091】印字された漢字において、 −細かな間隙にインクが入り込まず、鮮鋭であった
(A)、 −鮮鋭であるが、画数が約15を超える漢字において細
かな間隙に多少のインクの入り込みがあった(B)、 −鮮明でなく、画数が約10を超える漢字において細か
な間隙に顕著なインクの入り込みがあった(NG)。
【0092】以上の結果は、次の第2表に示されるとお
りであった。
【0093】印刷品質評価試験2 MJ−700V2Cプリンターを用いて解像度360d
piで印刷した1ドット線幅を測定した。上記印刷評価
試験1と同様の普通紙を使用した。その結果は、次の第
2表に示されるとおりであった。
【0094】
【表2】

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤と、水と、水溶性有機溶媒と、ペク
    チン酸とを少なくとも含んでなる、インク組成物。
  2. 【請求項2】ペクチン酸がα−1,4結合ポリガラクツ
    ロン酸を主成分とするものであり、かつ総ガラクツロン
    酸数に対するメチルエステル化されたガラクツロン酸数
    の割合として定義されるエステル化度が5%以下のもの
    である、請求項1記載のインク組成物。
  3. 【請求項3】エステル化度が3%未満である、請求項2
    記載のインク組成物。
  4. 【請求項4】ペクチン酸の分子量が3,500〜30,
    000である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のイ
    ンク組成物。
  5. 【請求項5】着色剤がアニオン性着色剤である、請求項
    1〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】前記アニオン性着色剤が可溶性アニオン着
    色剤または分散アニオン着色剤である、請求項5に記載
    のインク組成物。
  7. 【請求項7】浸透性溶媒および/または浸透性付与界面
    活性剤の少なくとも一種を更に含んでなる、請求項1〜
    6のいずれか一項に記載のインク組成物。
  8. 【請求項8】前記浸透性溶媒が多価アルコールの低級ア
    ルキルエーテルである、請求項7に記載のインク組成
    物。
  9. 【請求項9】前記浸透性付与界面活性剤がアニオンまた
    は非イオン界面活性剤である、請求項7に記載のインク
    組成物。
  10. 【請求項10】前記ペクチン酸をインク組成物中に溶解
    するのに有効な量の塩基を含んでなる、請求項1〜9の
    いずれか一項に記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】前記塩基が有機アミン、第四有機アンモ
    ニウムヒドロキシド、または水酸化リチウムである、請
    求項10に記載のインク組成物。
  12. 【請求項12】インクジェット記録方法に用いられる、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のインク組成物。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか一項に記載の
    インク組成物を付着させて記録媒体に印字を行う工程を
    含んでなる、記録方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜12のいずれか一項に記載の
    インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着
    させて印字を行う工程を含んでなる、インクジェット記
    録方法。
  15. 【請求項15】記録媒体が普通紙である、請求項13ま
    たは14のいずれか一項に記載の記録方法。
  16. 【請求項16】請求項13〜15のいずれか一項に記載
    の記録方法によって記録が行われた、記録物。
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