JPH10183426A - 熱融着性繊維 - Google Patents
熱融着性繊維Info
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- JPH10183426A JPH10183426A JP8339446A JP33944696A JPH10183426A JP H10183426 A JPH10183426 A JP H10183426A JP 8339446 A JP8339446 A JP 8339446A JP 33944696 A JP33944696 A JP 33944696A JP H10183426 A JPH10183426 A JP H10183426A
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Abstract
性臭気成分、中性臭気成分すべての臭気成分に対する消
臭効果を長期間有する熱融着性繊維を提供する。 【解決手段】 四価金属のリン酸塩と、二価金属の水酸
化物および光触媒を含有するポリオレフィン系ポリマ−
(A)と、繊維形成性熱可塑性ポリマ−(B)とからな
り、(A)ポリマ−が繊維周長の30%以上を占める複
合繊維であって、一定の条件を満足し、かつカ−ボンフ
ェ−ド照射100時間後の繊維強度保持率が40%以上
であることを特徴とする熱融着性繊維。
Description
衣、カウンタ−クロス等、悪臭を嫌う不織布用途に使用
するのに適した消臭性能を有する熱融着性繊維に関す
る。
ウエッブを熱処理し、その低融点成分の融着により繊維
接点を固定化することが可能であるため、接着剤結合に
よる場合のような乾燥を必要とせず、エネルギ−消費量
が少なく経済的であり、またホルマリン等人体に有害な
物質の含有を忌避することができるので多用されてい
る。このような熱融着法に使用する複合繊維として、結
晶性ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレ−ト/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ−
ト/共重合体ポリエチレンテレフタレ−ト等の組み合わ
せのものが知られている。
整理用品等の衛生材料分野、外食産業向けのカウンタ−
クロス、台所用品の流し台の水切り袋等の非衛生材料分
野、シップ薬の基布や固定用シ−ト、病院用手術衣、マ
スク等のメディカル分野などに不織布が広く使用されて
きている。同時に本来の取扱性等の機能性とともに、用
途によってはさらに特殊な機能の付与が望まれている。
たとえば、最近では家庭、病院等の生活環境において様
々な悪臭に対する関心が高くなり、ベビ−オムツやオム
ツライナ−等の悪臭を嫌う用途ではできるだけ原因とな
る悪臭(アンモニア、アミン類等の窒素含有化合物、硫
化水素、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデヒド類、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類など
が含まれる。)を軽減させる性能を保持している繊維製
品が要求されている。
級脂肪酸等の酸性臭気成分、窒素含有化合物等の塩基性
臭気成分、硫黄含有化合物、アルデヒド等の中性臭気成
分ナドの種々の臭気成分が存在し、種類の異なる複数の
成分を有効に除去することは困難であった。たとえば、
これらの物質を除去するために天然の針葉樹、広葉樹か
らの抽出物あるいは緑芽からの抽出物等を後加工するこ
とにより繊維製品表面に付着させたもの等が一部使用さ
れているが、耐久性が不十分等の欠点があった。また、
吸着剤を繊維に担持させた消臭繊維が提案されている
が、かかる消臭繊維では吸着量の吸着容量に限界がある
ので、臭気成分の吸着量が飽和吸着量に達すると消臭で
きなくなる。また、特開昭62−6985号公報、特開
昭62−6986号公報には金属フタロシアニンを担持
した消臭性繊維により、触媒的に悪臭成分を分解するこ
とが開示されている。しかるに、金属フタロシアニンの
触媒活性が小さいため消臭効果は十分ではない。
練り込む消臭剤タイプとして、鉄の二価イオン化合物と
L−アスコルビン酸を併用したものが提案されている
が、耐熱性が不十分であったり、あるいは繊維製品とな
った時に悪臭物質を脱臭した後に変色してしまい、繊維
素材としては特定の用途しか使用できないなどの問題点
があった。
は消臭成分としてリン酸ジルコニウム粒子を繊維中に練
り込んだ消臭性繊維が提案され、特開平2−91209
号公報には酸化亜鉛と二酸化ケイ素とからなるアモルフ
ァス構造のケイ酸亜鉛粒子を繊維中に練り込んだ消臭性
繊維が提案され、特開平2−80611号公報にはチタ
ン金属と亜鉛金属との水和酸化物系の白色微粉末を繊維
中に練り込んだ消臭性繊維が提案されている。さらに、
特表平5−504091号公報や特開平6−47276
号公報には四価金属の水不溶性リン酸塩および二価金属
の水酸化物を含有する吸着性組成物を繊維中に複合また
は含有した消臭性繊維が提案されている。しかしなが
ら、これらの消臭性繊維は酸性臭気成分、塩基性臭気成
分および中性臭気成分のすべての臭気を消臭する性能に
は欠けていた。
繊維に消臭機能を付与すべく検討したものである。すな
わち、熱融着性でありながら、酸性臭気成分、塩基性臭
気成分、中性臭気成分すべての臭気成分に対する消臭効
果を長期間有する熱融着性繊維を得ようと検討したもの
である。
ン酸塩と、二価金属の水酸化物および光触媒を含有する
ポリオレフィン系ポリマ−(A)と、繊維形成性熱可塑
性ポリマ−(B)とからなり、(A)ポリマ−が繊維周
長の30%以上を占める複合繊維であって、下記条件を
満足し、かつカ−ボンフェ−ド照射100時間後の繊維
強度保持率が40%以上であることを特徴とする熱融着
性繊維である。
は(B)ポリマ−の融点(℃)を示す。
−(A)について説明する。ポリオレフィン系ポリマ−
(A)としてはエチレン、プロピレン、ブテン−1、ぺ
ンテン−1等のα−オレフィンを主成分としたポリマ
−、エチレン−プロピレン共重合体などを挙げることが
できる。具体的には高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、結晶化ポリプロピレンポリ−4メチルペンテン
−1などを挙げることができるがこれらに限定されるも
のではなく、式(1)に示すように、その融点が180
℃以下のポリオレフィン系ポリマ−であればよい。融点
が180℃を越えるポリマ−を使用するとポリマ−
(B)との融点差が式(2)を満足せず、たとえ満足で
きても、熱融着温度が高くなり、不織布が作成できたと
しても風合の堅いものしか得られないことになる。たと
えば、メチル分岐を有する高密度ポリエチレンであって
もよいし、上述のα−オレフィンを主成分としたポリマ
−と、カルボキシル基、水酸基、エステル基、エポキシ
基等の極性基を有するα−オレフィンを主成分としたポ
リマ−との混合物であってもよい。
ス(190℃、2160gf、ASTM D−1238
に準拠して測定)は5〜35g/10分、とくに10〜
25g/10分であることが好ましい。該メルトインデ
ックスが小さいと紡糸の際、ポリマ−導管内での圧損が
大きくなる、あるいは曵糸性に劣ることとなり安定な紡
糸を行うことができにくい。とくにポリマ−(A)には
消臭剤を含有させるので、注意が必要である。一方、メ
ルトインデックスが大きすぎるとポリマ−の流動性は良
好ではあるが、繊維形成性熱可塑性ポリマ−(B)との
粘度バランスがくずれて所望の複合形態が得られず、断
糸が多発する場合がある。
の繊維を構成するポリマ−(A)のメルトインデックス
である。紡糸時に熱分解等で重合度の低下が生じる場合
は、その分を見込んだやや高めの重合度のポリマ−を用
いて繊維化しなければならないことは言うまでもないこ
とである。
%以上、とくに60%以上であることが好ましい。該結
晶配向度が小さすぎると、ポリマ−(A)の機械的強度
が低下し、後述するポリマ−(B)で強度を保持したと
しても、繊維全体の強度が低下し実用性が低下する。該
結晶配向度も紡糸後の繊維を構成するポリマ−(A)の
結晶配向度であり、このような結晶配向度を有する繊維
はポリマ−(A)およびポリマ−(B)の吐出量、延伸
条件を適宜設定することにより得られる。
高密度ポリエチレンを使用する場合は熱融着温度が低
く、低い温度で不織布を作成することができる。メチル
分岐とはポリエチレン主鎖より直接分岐したメチル基を
示し、エチル分岐の末端メチル基のような主鎖に直接結
合していないメチル基は含まず、その数は分子中の炭素
原子1000個当たり1.5個以上であるとが好まし
い。
ついて説明する。ポリマ−(B)とはポリエステル、結
晶化ポリプロピレン等を挙げることができる。ポリエス
テルは繊維原料として一般に用いられる熱可塑性ポリエ
ステルであり、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチ
レンテレフタレ−ト、あるいはこれらのポリエステルに
第3成分を共重合させたポリエステルを挙げることがで
きる。かかる第3成分としてはイソフタル酸、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の芳香族、脂肪族
ジカルボン酸またはこれらの低級アルキルエステル等の
酸成分;ヒドロキシ安息香酸、ω−ヒドロキシカプロン
酸等のヒドロキシカルボン酸;ジエチレングリコ−ル、
プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、シク
ロヘキサン−1,4−ジメタノ−ル、1,6ヘキサンジ
オ−ル、トリメチレングリコ−ル等のグリコ−ル類;ポ
リアルキレングリコ−ル、ビスヒドロキシフェニルプロ
パン、ビスヒドロキシフェニルスルホン等のジヒドロキ
シ化合物を挙げることができる。
である範囲内でグリセリン、ペンタエリスリト−ル、ト
リメシン酸、ピロメリット酸等の多官能成分を共重合さ
せてもさしつかえない。また、該ポリエステルの極限粘
度は0.5〜1.1が好ましく、0.55〜0.70で
あることがとくに好ましい。かかる極限粘度が小さすぎ
ると繊維全体の強度が不十分であり、該繊維をバインダ
−繊維とする不織布が耐圧縮性に劣り、風合に問題が生
じる場合がある。一方、かかる極限粘度が大きすぎると
紡糸時のポリマ−の流動性が悪く、溶融粘度を高くする
必要があり、このためポリマ−の分解や熱劣化が生じる
ことになる。なお、極限粘度とは、紡糸後の繊維を構成
するポリマ−(B)の極限粘度であり、紡糸時に熱分
解、加水分解等で重合度低下が生じる場合は、その分を
見込んだやや高めの重合度のポリエステルを使用するこ
とが好ましいことはいうまでもないことである。
独重合体、プロピレンを主成分とし、これとエチレン、
ブテン−1等のα−オレフィンとの共重合体であって、
メルトインデックスが5〜40g/10分、とくに10
〜30g/10分であるものが好ましく用いられる。
(A)よりその融点が30℃以上となるように、適宜選
択することができる。ポリマ−(A)とポリマ−(B)
との融点差が30℃未満の場合には、熱融着温度でポリ
マ−(A)のみが融着せず、ポリマ−(B)まで軟化し
てしまい、不織布にした場合に寸法安定性あるいは不織
布強度(裂断長)に劣るという問題が発生する。したが
って、ポリマ−(A)とポリマ−(B)との融点差は4
0℃以上であることが好ましい。
属のリン酸塩、二価金属の水酸化物および光触媒につい
て説明する。該光触媒には、光半導体、たとえば酸化チ
タン等の酸化物半導体が含まれ、光触媒と併用される四
価金属のリン酸塩、二価金属の水酸化物は消臭効果を発
現する吸着剤としての働きを有するが、本発明において
はこの他に吸着剤としての働きを示すケイ酸塩化合物等
の無機吸着剤を含有していてもよい。
い限り、光触媒および吸着剤の練り込みによる繊維への
含有、後加工による担持を含めて『含有』という。また
周期表の族番号は、IUPAC(International Union
of Pure and Applied Chemistry )無機化学命名法委員
会命名規則1970年版による。
二価金属の水酸化物で構成される組成物を単に「吸着
剤」と称する場合があるとともに、該吸着剤と必要に応
じて他の吸着剤とで構成される組成物を単に「吸着剤成
分」と称する場合がある。また、光触媒と該吸着剤を合
わせて「消臭剤」と称する場合がある。まず、消臭剤を
構成する光触媒について説明する。かかる光触媒とは、
紫外線等の光線の照射により活性ラジカルを生成させ、
多くの有害物、悪臭物を酸化分解し、光酸化触媒として
機能するものをいう。そのために、光触媒は酸化性光触
媒の範疇に属する場合が多い。このような光触媒を用い
ると、単なる吸着作用ではなく、触媒的な分解を利用し
て消臭できるため、消臭または脱臭効果が長期間に亘り
持続できる。さらに、この光触媒は有害物、悪臭物を分
解するだけでなく、殺菌作用、抗菌作用等も有してい
る。
々の光半導体が使用できるが、無機光半導体である場合
が多い。光触媒としては、たとえば硫化半導体(Cd
S、ZnS、In2 S3 、PbS、Cu2 S、Mo
S3 、WS2 、Sb3 S3 、Bi3S3 、ZnCdS2
等)、金属カルコゲナイト(CdSe、In2 Se3 、
WSe3 、HgSe、PbSe、CdSe等)、酸化物
半導体(TiO2 、ZnO、WO3 、CdO、In2 O
3 、Ag2 O,MnO2 、Cu2 O、Fe2 O3 、V2
O5 、SnO2 等)などが挙げられ、硫化物と酸化物以
外の半導体として、GaAs、Si、Se、CdP3 、
Zn2 P3 等も含まれる。これらの光触媒は単独または
2種以上の組合わせで使用できる。
の硫化物半導体、TiO2 、ZnO、SnO2 、WO3
等の酸化物半導体が好ましく、特に酸化物半導体、たと
えばTiO2 、ZnO等が好ましい。前述の光触媒を構
成する光半導体の結晶構造はとくに制限されない。たと
えばTiO2 はアナタ−ゼ型、ブルカイト型、ルチル
型、アモルファス型等のいずれであってもよい。とくに
好ましいTiO2 としてアナタ−ゼ型を挙げることがで
きる。
粉粒状で使用してもよい。光触媒を粉粒状で使用する場
合、光触媒の平均粒子径は、光活性および脱臭効率を損
なわない範囲で選択でき、たとえば0.05〜5μm、
好ましくは0.05〜1μmである。粒子径が5μmを
越えると、たとえば溶融紡糸時にフィルタ−詰まりや毛
羽断糸が生じ易くなる。小さすぎても二次凝集が起こり
易くなり、フィルタ−詰まり等の問題を生じる可能性が
ある。
い広い範囲から選択でき、たとえば繊維全体に対して
0.1〜25重量%、好ましくは0.3〜20重量%、
さらに好ましくは0.5〜15重量%の範囲であり、一
般に0.5〜10重量%の範囲である場合が多い。
のリン酸塩、二価金属の水酸化物)について説明する。
リン酸塩を形成する四価金属は、四価の金属である限
り、周期表における族はとくに制限されず、四価金属に
は周期表4族元素、たとえば、4A族元素(チタン、ジ
ルコニウム、ハフニウム、トリウム等)、4B族元素
(ゲルマニウム、錫、鉛等)が含まれる。これらの金属
のうち、周期表4A族元素に属する金属、たとえばチタ
ン、ジルコニウム、ハフニウムや、4B族元素、たとえ
ば錫が好ましく、とくに、チタンおよびジルコニウムが
好ましい。
酸、たとえばオルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、
三リン酸、四リン酸等が含まれる。リン酸はオルトリン
酸、メタリン酸またはピロリン酸である場合が多い。ま
た、リン酸塩にはオルトリン酸水素塩等のリン酸水素塩
も含まれる。なお、本明細書において、とくに言及しな
いかぎりリン酸とはオルトリン酸を意味する。
溶性または難溶性である。さらに、前記リン酸塩は結晶
質塩であってもよいが、好ましくは非晶質塩である。こ
れらの四価金属リン酸塩は単独または2種以上を組合わ
せて使用できる。
の如何を問わず二価の金属であればよい。二価金属に
は、たとえば銅等の周期表1B族元素、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の周期表2A
族元素、亜鉛、カドミウム等の周期表2B族元素、クロ
ム、モリブデン等の周期表6A族元素、マンガン等の周
期表7A族元素、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウ
ム、ニッケル、パラジウム等の周期表8族元素などが挙
げられる。これらの二価金属の水酸化物は単独で使用し
てもよく、2種以上混合して使用してもよい。
銅等の周期表1B族元素、亜鉛などの周期表2B族元
素、マンガン等の周期表7A族元素、鉄、コバルト、ニ
ッケル等の周期表8族元素が含まれる。好ましくは銅、
亜鉛、鉄、コバルト、ニッケルである。
性〜弱アルカリ性領域(pH4〜10)で水不溶性また
は難溶性である。また該水酸化物は結晶質であってもよ
いが、非晶質である場合が多い。
との割合は、触媒活性、臭気成分に対する吸着能や脱臭
能を損なわない範囲で選択でき、たとえば金属原子比換
算で、金属原子比(二価金属/四価金属)=0.1〜1
0、好ましくは0.2〜7、さらに好ましくは0.2〜
5の範囲である。なお、複数のリン酸塩および/または
水酸化物を組合わせて用いる場合には、それぞれの金属
の総和量に基づく金属原子比が上述の範囲内であればよ
い。また、四価金属のリン酸塩と二価金属の水酸化物と
で構成された組成物は、混合ゲル等のように共沈などに
より複合化していてもよい。とくに四価金属のリン酸塩
と二価金属の水酸化物とを組合わせて構成された吸着剤
と、前述の光触媒とを混合または共沈などにより複合化
して用いると、高い触媒活性を示し、長期間に亘り効率
よく臭気成分などの種々の化合物を除去することができ
る。
適宜選択でき、たとえば繊維全体に対して0.1〜25
重量%、好ましくは0.5〜20重量%、さらには1〜
10重量%の範囲が好ましい。なお、光触媒の量は、吸
着剤100重量部に対して1〜1000重量部、好まし
くは10〜750重量部、さらには20〜500重量部
の範囲が好ましい。
ば無機系吸着剤、有機系吸着剤のいずれをも併用するこ
とができる。かかる吸着剤は黒色系であってもよいが、
非黒色系吸着剤、好ましくは青色などの淡色ないし白色
または無色の吸着剤を用いる場合が多い。具体的には、
無機系吸着剤として酸化アルミニウム(アルミナ)、シ
リカ(二酸化ケイ素)、酸化銅、酸化鉄、酸化コバル
ト、酸化ニッケル、シリカゲル、シリカゾル、ゼオライ
ト、モンモリロナイト、アロフェン、セピオライトなど
が挙げられ、有機系吸着剤としてはカルボキシル基、ス
ルホン基、アミノ基などのイオン交換性官能基を有する
各種のイオン交換樹脂や前記酸性官能基を有する有機酸
系吸着剤、多孔質ポリエチレン、多孔質ポリプロピレ
ン、多孔質ポリスチレン、多孔質ポリメタクリル酸メチ
ル等の多孔質樹脂を挙げることができる。
を増加させ、吸着容量を高める上で有用な二酸化ケイ素
とを組合わせてもよい。二酸化ケイ素としては、それ自
体が高分子量化した無機高分子、二酸化ケイ素と四価金
属リン酸塩との複合化合物などが挙げられる。また二酸
化ケイ素は含水二酸化ケイ素であってもよい。このよな
二酸化ケイ素は結晶質であってもよいが、非晶質である
ことが好ましい。二酸化ケイ素の含有量は、光触媒の触
媒活性や吸着性能が低下しない範囲で選択でき、たとえ
ば吸着剤に対して金属原子比換算で、ケイ素/吸着剤の
金属=0.2〜10、好ましくは0.5〜8、さらには
1〜7の範囲が好ましい。
ば銀、銅、亜鉛、鉛等)、とくに銀成分を含んでいても
よい。抗菌性金属成分のうち銀成分を含む組成物は高い
抗菌性能を有しているとともに、幅広い抗菌スペクトル
をも有している。銀成分は金属銀であってもよく、Ag
Cl、AgF、AgF2 等のハロゲン化銀、Ag2 O、
AgO等の酸化銀、AgS2 等の硫化物、Ag2 S
O4 、Ag2CrO4 、Ag3 PO4 、Ag2 CO3 、Ag
2 O3 等の酸素酸塩などの無機化合物であってもよい。
銀成分は吸着剤、付加的吸着剤との複合化物であっても
よい。また銀成分は水可溶性であってもよいが、水不溶
性または水難溶性であることが好ましい。これらの銀成
分は1種または2種以上組合わせて使用できる。なお、
銀成分は慣用の方法、たとえばイオン交換法、共沈法等
により光触媒、吸着剤等に容易に導入できる。銀成分の
含有量は消臭剤全体に対して金属銀換算で0.1〜10
重量%、好ましくは0.5〜8重量%、さらには0.5
〜7重量%の範囲が好ましい。
される他の吸着剤や銀成分などの総量は、繊維の特性、
繊維化工程性を損なわない範囲、たとえば繊維全体に対
して0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜25重量
%、さらには1〜20重量%の範囲が好ましい。
生成する共沈物質であることが好ましい。共沈により生
成する非晶性消臭剤は、通常、10〜1000m2 /
g、好ましくは30〜1000m2 /g、さらに好まし
くは50〜1000m2 /gのBET比表面積を有して
いる。そのため、このような消臭性成分を含有する繊維
は高い吸着性を有する吸着性繊維として機能するととも
に、臭気成分を含めて種々の有機化合物または無機化合
物の分解除去するための脱臭繊維または消臭繊維として
も機能し、さらには抗菌性能をも合わせ持つのである。
ができる。たとえば四価金属リン酸塩、二価金属の水酸
化物および光触媒を、必要に応じてさらに他の吸着剤
(二酸化ケイ素等)および/または銀成分とともに混合
するすることにより、消臭剤を簡便に得ることができ
る。前記混合に際しては粉砕等により得られたそれぞれ
の粉粒状成分を混合してもよい。
媒に対応する金属イオンを含有する水溶液から水不溶性
沈殿物を生成させる方法、金属アルコキシドから調整す
る方法、高温で酸化させる気相法等にしたがって行うこ
とができる。
成分を含む化合物を用いることができる。酸化チタンを
例にとって説明する。このような成分としてTiC
l4 、TiF4 、TiBr4 等のハロゲン化チタン、T
i(SO4 )2 、TiOSO4 等の硫酸塩、(CH
3 O)4 Ti、(C2 H5 O)4 Ti、[CH3 (CH
2 )O]4 Ti、[(CH3 )2 CHO]4 Ti、[C
H3 (CH2 )3 O]4 Ti、[(CH3 )2 CHCH
2 O]4 Ti等のC1-6 アルコキシチタン等が使用でき
る。また予め調整された酸化チタンゾル等を用いてもよ
い。
イオンおよび光触媒に対応する成分を含む溶液や、これ
らの金属イオンのうち2種類以上の金属イオンを含む水
溶液を使用して、それらの水不溶性物質の混合沈殿物を
生成させる方法によっても得ることができる。この方法
で得られた混合沈殿物は、通常ゲル状であり、乾燥によ
り非晶質構造の混合物となる。なお、この方法におい
て、光触媒に対応する成分は予め適切な結晶構造に調整
して水溶液に添加することが好ましい。
イオンを含む水溶液の調整には、各種の水溶液金属化合
物が用いられる。このような二価金属、四価金属および
銀の水溶性金属化合物としては、各種の金属塩、金属ア
ルコキシド等を挙げることができる。金属塩としては、
通常の金属塩(正塩)のほか、酸性塩、オキシ塩、さら
に他の複塩、錯塩の形態の金属塩を用いてもよい。ま
た、金属塩は水溶液のpHが中性付近で不溶性の化合物
であっても、酸性溶液中で溶解する化合物であればよ
い。これらの金属のうち、無機酸塩、とくに硫酸塩や硝
酸塩等の強酸塩を用いる場合が多い。なお、四価金属化
合物のうちチタン化合物やジルコニウム化合物としては
オキシ金属塩を用いる場合が多い。
化物を生成するには、四価金属のリン酸塩と二価金属イ
オンの共存下に二価金属の水酸化物を生成させればよ
い。たとえば、(i)四価金属イオンおよび二価金属イ
オンが共存する水溶液中で四価金属のリン酸塩を生成
し、ついで二価金属の水酸化物を生成してもよく、また
(ii)二価金属イオンを含有しない水溶液中で予め四価
金属のリン酸塩を生成した後、二価金属イオンを含む水
溶液を加え、二価金属の水酸化物を生成させてもよい。
属の水酸化物を生成させる反応系に、たとえば粉粒状で
添加していてもよく、前記四価金属のリン酸塩および/
または二価金属の水酸化物を生成させた後、反応系また
は生成した沈殿物に添加してもよい。
び/または二価金属の水酸化物の生成とともに同時に生
成させてもよい。光触媒の生成には、上記(i)および
(ii)の方法が利用できる。たとえば酸化チタンを生成
させる場合、塩化チタン等のハロゲン化チタン、無機酸
塩(硫酸チタン等の硫酸塩)やアルコキシドを必要に応
じて前記反応系に添加し、反応系のpHを中性またはア
ルカリ性に調整することにより生成させることができ
る。
には、前記沈殿物生成反応の少なくともいずれか1つの
工程で、二酸化ケイ素および/またはケイ酸イオン種を
添加してもよく、光触媒成分等を含む生成した沈殿物と
二酸化ケイ素を混合してもよい。なお、前記沈殿物の生
成とともに二酸化ケイ素を生成させる場合、アルカリ性
ケイ酸塩溶液(たとえばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリ
ウム等)をアルカリの代わりに使用することができる。
ケイ酸イオン種を用いる場合、二価金属の水酸化物の生
成とともに、pH4〜12の中性域に調整すると含水二
酸化ケイ素を生成させることができる。
と同様に、沈殿生成物反応の少なくとも1つの工程で銀
成分、たとえば銀の水不溶性化合物および/または銀イ
オン種を添加することにより銀成分を含む消臭成分を得
ることができる。また銀イオン等の銀成分はイオン交換
法、含浸法等の慣用の方法により、前記光触媒、リン酸
塩、水酸化物、二酸化ケイ素やこれらの成分の少なくと
も1種または2種以上の成分に容易に担持できる。
応じて慣用の方法により精製してもよい。たとえば、前
記混合沈殿物等の沈殿物を含む反応液を濾過し、温水ま
たは水等の洗浄溶媒を用いて洗浄し、金属塩のアニオン
種等の不純物を除去し、乾燥することにより、精製した
消臭剤を得ることができる。前記濾過は濾紙や濾布等を
用い、常温常圧下、減圧下または加圧下で行うことがで
き、遠心分離法、真空濾過法等を利用して行ってもよ
い。また、洗浄に際しては、傾斜洗浄法等を利用しても
よい。前記乾燥操作は慣用の方法、たとえば風乾で行っ
てもよく、消臭剤の分解温度未満の温度、たとえば約4
00℃以下、好ましくは200℃以下の温度に加熱した
加温度下で行ってもよい。
からなる消臭剤を含有させる方法としては、ポリマ−
(A)に消臭剤を添加してマスタ−バッチを作製してお
き、それを使用する方法、ポリマ−(A)が紡糸され
るまでの任意の段階(たとえば、ポリマ−のペレットの
作製段階、溶融紡糸段階など)で消臭剤を添加させる方
法などがある。このうち、の方法では、ポリマ−
(A)の原料スラリ−に消臭剤を添加する方法、プレポ
リマ−を製造した後に該プレポリマ−をさらに重縮合さ
せる直前に消臭剤を添加する方法、ポリマ−(A)の重
合直後であって、未だ液状である間に消臭剤を添加する
方法などを採用し得るが、本発明で使用する消臭剤は触
媒活性が非常に高いのでポリマ−の種類によっては重合
反応が進行する場合があり注意が必要である。工程を考
慮すると上述のの方法が好ましい。
リマ−(B)とは前者が繊維周長の30%以上を占める
複合形態で複合紡糸される。具体的にはポリマ−(A)
を鞘部、ポリマ−(B)を芯部としてなる芯鞘型(同
芯、偏芯を含む);ポリマ−(A)とポリマ−(B)と
を並列してなるサイドバイサイド型;ポリマ−(A)と
ポリマ−(B)との交互多層貼合型;ポリマ−(A)と
ポリマ−(B)とが単繊維間でランダムな複合形態をと
るランダムミックス型等を挙げることができる。
て説明する。芯鞘型複合繊維において、ポリマ−(A)
とポリマ−(B)との複合割合は紡糸性、延伸性、繊維
の機械的強度、熱的性能から芯成分/鞘成分=30/7
0〜70/30、とくに40/60〜60/40である
ことが好ましい。芯成分が多くなると熱融着性成分であ
るポリマ−(A)が少なくなって不織布の接着強力が低
下する場合があり、逆に鞘成分が多くなると不織布の機
械的強度に問題が生じてくる。
公知の複合紡糸口金を用いて紡糸することができる。ま
た溶融紡糸時のポリマ−(A)の溶融温度はゲル化防
止、紡糸調子の向上のために150〜280℃の範囲が
好ましく、180〜250℃の範囲がより好ましい。芯
成分であるポリマ−(B)の溶融温度は芯成分の融点よ
り20〜50℃高い温度が紡糸調子の向上のために好ま
しい。それぞれのポリマ−は異なる温度で別々に導管内
を輸送され、パック内で紡糸直前に複合されることが好
ましい。紡糸温度は芯成分であるポリマ−(B)の紡糸
温度に設定することが好ましい。吐出された糸条は口金
直下でより急速冷却することが膠着防止、紡糸調子向上
のためには好ましい。紡糸速度は350〜3000m/
分の範囲が紡糸調子の点から好ましい。そして得られた
未延伸糸はトウにした後、60〜95℃の温度で1.5
〜5.0倍の延伸倍率で延伸され、ついで押し込みクリ
ンパ−で捲縮が施された後、必要に応じて熱処理、切断
してステ−プルファイバ−となる。
(A)とポリマ−(B)との複合形態は前者が繊維周長
の30%以上を占めることが必要であり、そして、ポリ
マ−(A)とポリマ−(B)との複合割合は紡糸性、延
伸性、繊維の機械的強度、熱的性能からポリマ−(A)
/ポリマ−(B)=20/80〜70/30、とくに3
0/70〜60/40であることが好ましい。ポリマ−
(A)の割合が少なくなると本発明の目的である消臭効
果が激減するので好ましくない。また逆に多すぎると不
織布にした場合の強度が低下するという問題がある。
ンダムミックス型複合繊維はポリマ−(A)とポリマ−
(B)の種類によっては分割が可能である。分割手段と
しては該繊維を物理的/化学的方法で分割フィブリル化
する方法、1種類のポリマ−を溶解・分解させて除去さ
せる方法などが挙げられる。具体的にはポリマ−(B)
としてポリエステルを使用する場合、該繊維をポリエス
テルの加水分解剤であるアルカリ水溶液で処理する方
法、不織布ウエッブを水流絡合で処理する方法などを挙
げることができる。
ェ−ド照射100時間後の繊維強度保持率が40%以
上、とくに50%以上と高く、不織布に使用した場合、
優れた消臭、抗菌性能を保持し、長期に亘る繰り返し使
用にもその性能は消失しないという利点がある。
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中の物性値は以下の方法により測定・
算出したものである。 (1)ポリエステルの極限粘度(dl/g) フェノ−ル/テトラクロロエタン等重量混合溶液を使用
し、30℃で測定した。 (2)ポリオレフィンのメルトインデックス ASTM D 1238に準拠し、190℃、2160
gで測定した。 (3)比表面積(cm2 /g) 湯浅アイオニクス製カンタソ−ブQS−13(C030
1型)を用い、BET法により測定算出した。
に静置したテドラ−バッグ(容積3リットル)に試料3
gを入れて密封し、ついでシリンジを用いて所定の濃度
の臭気成分を含む空気を、全ガス量3リットルとなるよ
うにテドラ−バッグ内に注入した。該注入ガスはアンモ
ニア40ppm、硫化水素15ppm、酢酸40ppm
であった。ガスを注入して特定時間経過後にテドラ−バ
ッグ内のガスをマイクロシリンジでサンプリングし、硫
化水素、酢酸のガス濃度をガスクロマトグラフィ(島津
製作所社製GC−7A型)にて測定し、臭気成分の除去
率を下記式により算出した。アンモニアはガス検知管
(北川社製、アンモニア用型)を用い、直接テドラ−バ
ッグ内のガス濃度を測定し、臭気成分の除去率を算出し
た。同様にして遮光下での測定も行った。 除去率(%)=[(C0 −C)/C0 ]×100 C0 :初期ガス濃度 C :1時間後のガス濃度 b.繰り返し消臭性能 通常の白熱蛍光灯光照射下(500ルクス)、15cm
に静置したテドラ−バッグ(容積3リットル)に試料3
gを入れて密封し、ついでシリンジを用いて所定の濃度
の臭気成分を含む空気を、全ガス量3リットルとなるよ
うにテドラ−バッグ内に注入した。該注入ガスは酢酸4
0ppmであった。ガスを注入して1時間後のガス濃度
をガスクロマトグラフィにより測定するとともに、酢酸
40ppmを含む空気をテドラ−バッグ内に注入した。
ガス濃度の測定と酢酸の注入を1時間ごとに繰り返し行
った。 c.洗濯耐久性 洗濯50回繰り返した試料を用い、aの方法でアンモニ
アの消臭評価を行った。
率(%) JIS L 0842に準拠して63℃でカ−ボンフェ
−ドを50時間および100時間照射した。照射前後の
強度(g/デニ−ル)をJIS L1015に準拠して
測定し、照射後の強度保持率を算出した。 (6)抗菌性能評価 試料に大腸菌の菌液を滴下し、光照射(30W2本の蛍
光灯下30cm)または遮光下で35℃×18時間培養
後、生菌数を測定した。対照布として標準ナイロン布を
用いた。 (7)風合 カット長51mmの熱融着性繊維とポリエチレンテレフ
タレ−トからなるステ−プルファイバ−とを重量比50
/50になるように混綿し、カ−ディング後、熱風循環
型の熱処理機にて140℃で2分間熱処理し目付30g
/cm2 の接着ウエッブを作成し、得られた不織布の触
感を5人のパネラ−が判定した。 ◎:全員がとくに良好と判定した。 ○:全員が良好と判定した。 △:3〜4人は良好と判定した。 ×:3人以上が不良と判定した。
[Cu(II)−Ti(IV)−SiO2 −TiO2 ]を調
整した。硫酸銅の結晶(CuSO4 ・5H2 O、和光純
薬製試薬特級)43.9gを蒸留水1リットルに溶解
し、得られた水溶液に硫酸チタン溶液(約30重量%濃
度、和光純薬製試薬)60gを添加した。この混合液は
Cu(II)0.175モル、Ti(IV)イオン0.07
5モル含んでいる。前記混合液のpHは約1であった。
室温下で混合液を撹拌しながら15重量%のリン酸溶液
約110gを滴下したところ、白色沈殿物が生成した。
沈殿物が生成した混合液をそのまま一昼夜撹拌した。上
記沈殿物を含有する液(A液)とケイ酸ナトリウムを含
む水溶液(B液)471gとを別々のビ−カ−中で撹拌
しながら、蒸留水500mlを入れた容器中へ平行して
滴下したところ、Cu(II)−Ti(IV)−SiO2 を
含む青白色の混合沈殿物が生成した。A液とB液との混
合時のpHは常に約7となるようにA液とB液の滴下量
を調整した。なお、B液はケイ酸ナトリウム(和光純薬
製試薬)を蒸留水で30重量%に希釈し(SiO2 とし
ては0.86モル含有)、15重量%の水酸化ナトリウ
ム水溶液30mlを添加することにより調整した。
間撹拌した後、青白色混合沈殿物を吸引ろ過し、加温し
た脱イオン水で十分洗浄した後、40℃で乾燥した。乾
燥物を乳鉢で120μm以下に粉砕し、Cu(II)−T
i(IV)−SiO2 を含む青白色の粉末を得た。該粉末
80重量部に対して酸化チタン粉末(石原産業(株)
製、MC−90)20重量部を混合し、ジェットミルで
粉砕し消臭剤を調整した。
エチレンテレフタレ−ト(融点:258℃、以下、PE
Tと略称する)を用い290℃で溶融し、鞘部用ポリマ
−(A)として、上記で得られた消臭剤を5重量%含有
した、メルトインデックスが20g/10分の高密度ポ
リエチレン(密度:0.956g/cm3 、融点:13
5℃)を用い230℃で溶融し孔数1000孔を有する
芯鞘型複合紡糸口金を用い、芯/鞘複合比=50/50
(重量比)、紡糸温度290℃で紡糸し、速度900m
/分で巻き取り、6000デニ−ル/1000フィラメ
ントの未延伸糸を得た。ついで得られた未延伸糸を18
0万デニ−ルのトウにした後、90℃の温水にて3.0
倍に延伸し、単繊維繊度2デニ−ルの延伸糸とした。こ
の延伸糸をスタッフィング型捲縮機で捲縮を付与した
後、100℃で弛緩処理を施して51mmの長さに切断
した。得られた繊維の評価を行い結果を表1に示す。こ
の繊維とPET繊維(混合重量比50/50)とをカ−
ド機に通し、目付30g/m2 のウエッブとし、このウ
エッブをサクションドライヤ−を用いて140℃の温度
で2分間熱処理して不織布とした。この不織布の風合を
判定したところ、パネラ−全員が非常に良好と判定し
た。
割貼合わせ型断面形状、ポリマ−(A)/ポリマ−
(B)=1/2(実施例2)、スタチックミキサ−(8
エレメント)使用によるランダムミックス型断面形状、
ポリマ−(A)/ポリマ−(B)=1/2(実施例3)
にした以外は同様にして5000デニ−ル/800フィ
ラメントの未延伸糸を得た。ついで得られた未延伸糸を
180万デニ−ルのトウにした後、90℃の温水にて
3.1倍に延伸し、単繊維繊度2デニ−ルの延伸糸とし
た。この延伸糸をスタッフィング型捲縮機で捲縮を付与
した後、100℃で弛緩処理を施して51mmの長さに
切断した。得られた繊維の評価を行い結果を表1に示
す。これらの繊維を水流絡合処理することにより、ポリ
マ−(A)からなる繊維とポリマ−(B)からなる繊維
に分割し、ついで分割後の繊維を用い実施例1と同様に
して不織布を作成し、評価を行った。結果を表1に示
す。
ポリエチレン(融点:105℃、メルトインデックス3
0g/10分、住友化学工業社製)を用いて210℃で
溶融紡糸し(実施例4)、また結晶性ポリプロピレン
(融点:168℃、メルトインデックス12g/10
分、住友化学工業社製)を用い270℃で溶融紡糸(実
施例5)した以外は同様にして6000デニ−ル/10
00フィラメントの未延伸糸を得た。ついで得られた未
延伸糸を180万デニ−ルのトウにした後、90℃の温
水にて3倍に延伸し、単繊維繊度2デニ−ルの延伸糸と
した。この延伸糸をスタッフィング型捲縮機で捲縮を付
与した後、100℃で弛緩処理を施して51mmの長さ
に切断した。得られた繊維の評価を行い結果を表1に示
す。この繊維を用い実施例1と同様にして不織布を作成
し、評価を行った。結果を表1に示す。
リプロピレン(融点:138℃、メルトインデックス2
8.5g/10分、グランドポリマ−社製)を用い22
0℃で溶融紡糸し、芯部ポリマ−(B)として結晶生ポ
リプロピレン(融点168℃、メルトインデックス12
g/10分、住友化学工業社製)を用い270℃で溶融
紡糸した以外は同様にして6000デニ−ル/1000
フィラメントの未延伸糸を得た。ついで得られた未延伸
糸を180万デニ−ルのトウにした後、90℃の温水に
て3倍に延伸し、単繊維繊度2デニ−ルの延伸糸とし
た。この延伸糸をスタッフィング型捲縮機で捲縮を付与
した後、100℃で弛緩処理を施して51mmの長さに
切断した。得られた繊維の評価を行い結果を表1に示
す。この繊維を用い実施例1と同様にして不織布を作成
し、評価を行った。結果を表1に示す。
ピレン(融点:138℃、メルトインデックス28.5
g/10分、グランドポリマ−社製)を用い、290℃
で溶融紡糸した以外は同様にして5000デニ−ル/8
00フィラメントの未延伸糸を得た。ついで得られた未
延伸糸を180万デニ−ルのトウにした後、90℃の温
水にて3.1倍に延伸し、単繊維繊度2デニ−ルの延伸
糸とした。この延伸糸をスタッフィング型捲縮機で捲縮
を付与した後、100℃で弛緩処理を施して51mmの
長さに切断した。得られた繊維の評価を行い結果を表1
に示す。この繊維を水流絡合処理することにより、ポリ
マ−(A)からなる繊維とポリマ−(B)からなる繊維
に分割し、ついで分割後の繊維を用い実施例1と同様に
して不織布を作成し、評価を行った。結果を表1に示
す。
エチレンのみを用い、240℃で溶融紡糸し、6000
デニ−ル/1000フィラメントの未延伸糸を得た。こ
の未延伸糸を実施例1と同様にして延伸を施し、ついで
捲縮、弛緩処理を行い51mm長の繊維とした。得られ
た繊維の評価を行い、結果を表1に示す。カ−ボンフェ
−ド照射後の強度が非常に低く、長期に亘る使用が困難
であった。
プロピレンのみを用い、270℃で溶融紡糸し、600
0デニ−ル/1000フィラメントの未延伸糸を得た。
この未延伸糸を実施例1と同様にして延伸を施し、つい
で捲縮、弛緩処理を行い51mm長の繊維とした。得ら
れた繊維の評価を行い、結果を表1に示す。カ−ボンフ
ェ−ド照射後の強度が非常に低く、長期に亘る使用が非
常に困難であった。
加しなかった以外は同様にして未延伸糸を紡糸し、つい
で延伸、捲縮、弛緩処理を施し51mm長の繊維に切断
した。繊維の評価を行い、結果を表1に示す。消臭効
果、抗菌効果はほとんどなく、機能性を付与した不織布
として使用できないものであった。
加しなかった以外は同様にして未延伸糸を紡糸し、つい
で延伸、捲縮、弛緩処理を施し51mm長の繊維に切断
した。繊維の評価を行い、結果を表1に示す。消臭効
果、抗菌効果はほとんどなく、機能性を付与した不織布
として使用できないものであった。
なかった以外は同様にして未延伸糸を紡糸し、ついで延
伸、捲縮、弛緩処理を施し51mm長の繊維に切断し
た。繊維の評価を行い、結果を表1に示す。消臭効果、
抗菌効果はほとんどなく、風合は優れるものの機能性不
織布としては使用できないものであった。
(B)に添加させた以外は同様にして未延伸糸を紡糸
し、ついで延伸、捲縮、弛緩処理を施し51mm長の繊
維に切断した。繊維の評価を行い、結果を表1に示す。
消臭効果、抗菌効果はほとんどなく、カ−ボンフェ−ド
照射後の強度保持率は25%で長期間の使用に耐えない
ものであった。
着性でありながら、すべての臭気成分に対する優れた消
臭効果を有し、しかも抗菌性能まで合わせ持ち、これら
の効果が長期に亘り持続するので、オムツ、病院用手術
衣、カウンタ−クロス等、悪臭を嫌う不織布用途に使用
するのに非常に適している。
Claims (5)
- 【請求項1】四価金属のリン酸塩と、二価金属の水酸化
物および光触媒を含有するポリオレフィン系ポリマ−
(A)と、繊維形成性熱可塑性ポリマ−(B)とからな
り、(A)ポリマ−が繊維周長の30%以上を占める複
合繊維であって、下記条件を満足し、かつカ−ボンフェ
−ド照射100時間後の繊維強度保持率が40%以上で
あることを特徴とする熱融着性繊維。 Amp≦180℃ ・・・・・・・・(1) Bmp−Amp≧30℃ ・・・・・・・・(2) ただし、Ampは(A)ポリマ−の融点(℃)、Bmp
は(B)ポリマ−の融点(℃)を示す。 - 【請求項2】(A)ポリマ−が鞘部、(B)ポリマ−が
芯部を構成してなる芯鞘複合形態であることを特徴とす
る請求項1記載の熱融着性繊維。 - 【請求項3】(A)ポリマ−と(B)ポリマ−とが交互
に貼り合わされている分割型複合形態であることを特徴
とする請求項1記載の熱融着性繊維。 - 【請求項4】(A)ポリマ−と(B)ポリマ−とが単繊
維間でランダムな複合形態を成していることを特徴とす
る請求項1記載の熱融着性繊維。 - 【請求項5】請求項3または請求項4記載の繊維を分割
してなる繊維であって、比表面積が1100cm2 /g
以上であることを特徴とする熱融着性繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33944696A JP3816605B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 熱融着性繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33944696A JP3816605B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 熱融着性繊維 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183426A true JPH10183426A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3816605B2 JP3816605B2 (ja) | 2006-08-30 |
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ID=18327548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33944696A Expired - Fee Related JP3816605B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 熱融着性繊維 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3816605B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007174936A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toagosei Co Ltd | クーラーボックス |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0754208A (ja) * | 1993-08-13 | 1995-02-28 | Teijin Ltd | 芯鞘型複合バインダー繊維 |
| JPH08284011A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-10-29 | Takeda Chem Ind Ltd | 消臭性繊維およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP33944696A patent/JP3816605B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0754208A (ja) * | 1993-08-13 | 1995-02-28 | Teijin Ltd | 芯鞘型複合バインダー繊維 |
| JPH08284011A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-10-29 | Takeda Chem Ind Ltd | 消臭性繊維およびその製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007174936A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toagosei Co Ltd | クーラーボックス |
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