JPH10183471A - 刺激応答開繊性不織布、その製造方法およびその処理方法 - Google Patents
刺激応答開繊性不織布、その製造方法およびその処理方法Info
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- JPH10183471A JPH10183471A JP8345226A JP34522696A JPH10183471A JP H10183471 A JPH10183471 A JP H10183471A JP 8345226 A JP8345226 A JP 8345226A JP 34522696 A JP34522696 A JP 34522696A JP H10183471 A JPH10183471 A JP H10183471A
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Abstract
分散性の不織布を構成する繊維が、カチオン性樹脂およ
びアニオン性樹脂によって接合されていることを特徴と
する。この刺激応答開繊性不織布は、水溶性不織布に、
カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂を含有する塗布液
を塗布した後、乾燥することにより製造できる。この刺
激応答開繊性不織布は、pH値が8以上の水性媒体に浸
漬すると開繊される。 【効果】本発明の刺激応答開繊性不織布は、酸性領域お
よび中性領域では開繊しないが、アルカリ領域では容易
に開繊する。
Description
によって開繊して水性媒体に分散させることができる不
織布、この不織布を製造する方法およびその処理方法に
関する。
つ、清拭布等(以下これらを総称して、「衛生用品」と
記載することもある)は布等が使用されていたが、近時、
布に代わって紙、不織布が使用されることが多くなって
きている。こうした紙、不織布からなる上記衛生用品は
一回使い切りであり、非常に便利であることから、今後益
々その需要の増大が予想される。
を良好に吸収することが必要であり、従って、こうした
衛生用品として使用される紙、不織布類は、水分を含有
しても、紙、不織布類の形態が維持されることが必要で
ある。このため実際にこうした衛生用品は耐水性を有す
る紙、不織布類を用いて形成されている。従って、こう
した衛生用品は水に不溶であることから、これらを使用
した後に水洗トイレ等に流して処理することはできず、
一般ゴミとして処理されていた。
汚物を含んでおり、使用後はできるだけ速やかに処理す
ることが望まれる。こうした使用後の衛生用品を処理す
る方法として、水洗トイレに流して処理することができ
れば非常に好適である。
る段階では耐水性が必要であることから、使用された後
の衛生用品も当然に優れた耐水性があり、こうした優れ
た耐水性を有する衛生用品を水洗トイレに流して処理す
ることはできなかった。このように衛生用品において、
使用時に必要となる耐水性と使用後に望まれる開繊性と
は相反する特性であり、両特性を有する衛生用品の製造
は非常に困難であるとされていた。
公報には、上水及び体液に対して溶解しにくく、下水に
対して溶解しやすい水崩壊性の不織布およびバインダー
が開示されている。
のバインダーが開示されている。エチレン性不飽和カル
ボン酸あるいはその無水物と、架橋性単量体と、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルとを必須成分とする平
均分子量5000〜10000の共重合体であって、カ
ルボキシル基を一価のアルカリで中和したバインダー。
ここで架橋性不飽和単量体は、N-メチロール(メタ)アク
リルアミドまたはそのエーテル化合物であることが示さ
れている。
キシル基が一価のアルカリで中和されているために、含
水するとこの一価のアルカリ成分が解離し、この解離し
た一価のアルカリ成分は皮膚に対する刺激性を有してい
る。また、下水に対して崩壊可能にするためには、上記
の重合体の塩を用いる場合には、形成される架橋構造の
量および構造が極めて重要な要素となり、こうした樹脂
の溶解性を制御するための架橋構造の形成は著しく難し
い。
性を示すが、所定の条件下では、開繊して水に対して溶解
分散する特性を有する不織布を提供することを目的とし
ている。
いは中性領域では、不織布は繊維状に開繊されることが
なく、優れた耐水性を示すが、アルカリ領域では不織布が
繊維状に開繊されて水に溶解分散する不織布を提供する
ことを目的としている。
下で開繊して水に分散させることができる刺激応答開繊
性不織布を製造する方法を提供することを目的としてい
る。さらに、本発明は、使用済みの刺激応答開繊性不織
布を開繊処理する方法を提供することを目的としてい
る。
解分散性を有する不織布を構成する繊維の少なくとも一
部が、カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂によって接
合されていることを特徴とする。
維が水溶性バインダーで接合されるか、または、バインダ
ーを用いることなく所定の形状に賦形された水溶性不織
布に、カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂を含有する
塗布液を塗布した後、乾燥することを特徴としている。
水溶解分散性を有する不織布を構成する繊維の少なくと
も一部が、カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂を含む
樹脂によって接合されている刺激応答開繊性不織布を、
pH値が8.0以上の弱アルカリ水性媒体に浸漬して開
繊して処理することができる。
繊維を接合しているカチオン性樹脂およびアニオン性樹
脂は、酸性領域あるいは中性領域では、カチオン性樹脂
とアニオン性樹脂とがイオン的に結合して強固なバイン
ダーを形成して繊維を相互に結合させて水分が存在して
も安定な不織布を形成する。しかしながら、pH値が一
定以上のアルカリ領域では、カチオン性樹脂とアニオン
性樹脂との間に形成されているイオン的な結合力が減失
するために、このバインダーによって接合された繊維の
集合である不織布は、アルカリ性水性媒体の存在下に容
易に繊維状に開繊され、こうして開繊された繊維は水に
分散する。従って、この不織布で形成された衛生用品を
アルカリ性水性媒体で処理することにより、水洗トイレ
に流して処理することが可能になる。
値6未満の領域を表し、中性領域とはpH値6以上8未
満の範囲を表し、アルカリ領域とはpH値が8以上の領
域を表すものとする。
布、その製造方法およびその処理方法について具体的に
説明する。
分散性を有する不織布と、この不織布を構成する繊維の
少なくとも一部、好ましくは全部を接合するカチオン性
樹脂およびアニオン性樹脂からなるイオン的複合樹脂と
からなる。
織布は、多数の繊維が絡み合いあるいは水溶性バインダ
ーで接合されている紙状物あるいは布状物である。ここ
で不織布を構成する繊維としては、木材パルプ等の植物
性セルロース繊維が使用されるが、これ以外にも、綿繊
維、麻繊維、ジュート、大麻繊維およびコットンリンタ
ー等の植物繊維、羊毛、シルク等の動物性繊維、ビスコ
ースレーヨンおよび銅アンモニウムレーヨン等の再生セ
ルロース繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、
ポリアミド繊維、アクリル繊維等の合成繊維、および、
これらの繊維を組み合わせた複合繊維を使用することが
できる。
記のような繊維を水溶性バインダーで接合して所定の形
状に賦形される。また、水溶性バインダーを使用せず
に、これらの繊維を物理的に絡み合わせて所定の形状に
賦形することもできる。ここで使用することができる水
溶性バインダーとしては、CMC-Na、デンプン、ポ
リビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニル等を挙げるこ
とができる。
通常は、100〜800μm、好ましくは200〜500
μmの厚さを有している。また、本発明で使用する不織
布の目付は、通常は15〜30g/m2の範囲内にある。
このような特性を有する不織布は良好な吸水性および保
水性を示す。
常は、繊維が相互に絡み合っており、絡み合った繊維間
に水溶性成分が吸収されると共に、この不織布を構成す
る繊維も単位フィラメントの集合体であるので、この繊
維自体にも吸水能力がある。
は、例えばトイレットペーパー等として広汎に使用され
ており、本発明では水溶解分散性を有する不織布とし
て、こうした市販の水溶性紙を使用することもできる。
ような水溶解分散性を有する不織布を構成する繊維が、
カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂がイオン的に複合
した樹脂によって接合されている。
しては、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸、キサンタンガムおよびポリ
(メタ)アクリル酸を挙げることができる。また、本発
明で使用されるカチオン性樹脂の例としては、カチオン
化セルロース、カチオン化デキストランおよびカチオン
化グアーガムを挙げることができる。
カルボキシビニルポリマーおよび/またはカルボキシメ
チルセルロースを使用することが好ましい。また、カチ
オン性樹脂としては、カチオン化セルロースを使用する
ことが好ましい。
は、上記カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とがイオン的
に結合した複合樹脂が、不織布を形成する繊維を相互に
接合している。
用されるカチオン性樹脂およびアニオン性樹脂は、分子
量が著しく低いと、繊維の接合力が不足することがある
ため、一定以上の分子量を有していることが好ましい。
本発明で使用可能なカチオン性樹脂およびアニオン性樹
脂の分子量は、樹脂の種類によって異なり一律に規定す
ることは困難であるが、通常は、平均分子量で、200
0以上であり、好ましくは10万〜600万、特に好ま
しくは100万〜200万の範囲内にある。なお、カチ
オン性樹脂およびアニオン性樹脂が上記平均分子量の上
限を超えると、この樹脂自体が水性媒体に溶解しにくく
なり、塗工が困難になると共に、得られた不織布のpH値
に対する応答性能も低下する傾向がある。
際には、塗布液を、pH値2〜4の酸性にしておくこと
が好ましい。本発明の刺激応答開繊性不織布において
は、カチオン性樹脂の極性基およびアニオン性樹脂の極
性基が相互に中和されることにより、カチオン性樹脂と
アニオン性樹脂とがイオン的に結合するものと考えら
れ、こうしてイオン的に結合したカチオン性樹脂とアニ
オン性樹脂とのイオン的複合樹脂は、酸性領域および中
性領域において解離することなく複合状態で安定に存在
する。しかしながら、このカチオン性樹脂とアニオン性
樹脂とのイオン的な複合体は、pH値8以上のアルカリ
雰囲気では不安定で、このイオン的複合体は、カチオン
性樹脂とアニオン性樹脂とに分離する。カチオン性樹脂
およびアニオン性樹脂は、それぞれ単独では水性媒体に
溶解される。
なるイオン的複合樹脂によって繊維が相互に接合される
ため、酸性雰囲気あるいは中性雰囲気において、本発明
の刺激応答開繊性不織布は開繊・崩壊することがない。
他方、本発明の刺激応答開繊性不織布をアルカリ雰囲気
に晒すと、カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂からな
るイオン的複合樹脂のイオン的複合状態が解除され、カ
チオン性樹脂とアニオン性樹脂とに解離する。こうして
解離したカチオン性樹脂およびアニオン性樹脂は、共に
アルカリ溶液には溶解するために、本発明の刺激応答開
繊性不織布をアルカリ性領域、特にpH値が9以上のア
ルカリ性領域に置くと、繊維を相互に接合しているイオ
ン的複合樹脂は、カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とに
解離して溶解する結果、繊維を相互に接合するバインダ
ーが溶解して繊維相互の接合力がなくなり、不織布が開
繊して繊維状になって水性媒体に分散する。即ち、本発
明の刺激応答開繊性不織布は、この不織布の置かれた環
境の中で酸性雰囲気および中性雰囲気という刺激に対し
ては応答することなく、アルカリ性雰囲気を選択的に感
知して、このアルカリ性刺激に対して応答して開繊し
て、繊維を水性媒体に分散可能な状態になるのである。
上述のように酸性領域では極めて安定であるが、中性領
域では、酸性領域よりも安定性は低く、通常は開繊しな
いが、ある種のイオンが溶存する中性領域は、本発明の
刺激応答開繊性不織布は開繊することがある。例えば、
リン酸水素一ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、水
酸化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム等が溶解して、かつ
pH値が中性領域(例:pH6.96)にある水性媒体には、
用いるカチオン性樹脂およびアニオン性樹脂の種類によ
っては、開繊することがある。しかしながら、こうした
刺激応答開繊性不織布であっても、酸性領域では開繊す
ることはなく、アルカリ領域では速やかに開繊する。
水溶解分散性を有する不織布に、カチオン性樹脂とアニ
オン性樹脂とを含有する水性媒体溶液を塗布し、乾燥さ
せることにより製造することができる。
樹脂濃度は、塗布液を均一に塗布できる濃度であればよ
く、従ってその濃度は塗布方法によって異なるが、例え
ばスプレー塗布する場合には、塗布液中における樹脂の
量が通常は0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量
%の範囲内に調整される。ここで使用される水性媒体
は、通常は水または水と親水性有機溶媒との混合液であ
り、使用する樹脂の種類等を考慮して適宜選定すること
ができる。例えば親水性有機溶媒の例としては、メタノ
ール、エタノール、iso-プロパノールのような低級アル
コール類、エチルセルソルブのようなセルソルブ系溶剤
等を挙げることができ、これらの有機溶媒は水に対する
相溶性が高く、水と任意の比率で均一に混合できる。こ
のように水性媒体を使用することにより、コスト的に有
利になる。
なるイオン的複合樹脂を使用する場合には、カチオン性
樹脂とアニオン性樹脂とを、水性媒体に投入して撹拌し
て溶解する。この場合両者のイオン性極性基を完全に中
和する必要はなく任意の割合で混合することができる。
また、どちらか一方の樹脂の分子量を小さくするとイオ
ン的複合樹脂の溶解性が増し、不織布中への塗布が容易
になる。また、この方法で刺激応答開繊性不織布の溶解
時間をコントロールすることができる。
るイオン的複合樹脂は、両者の有するイオン性極性基が
相互に中和するように作用して一対の新たなイオン的複
合樹脂を生成する。このイオン的複合樹脂は、酸性領域
および中性領域では安定であり、解離することはない
が、アルカリ性領域では不安定になり、カチオン性樹脂
とアニオン性樹脂とに解離する。そして、解離したそれ
ぞれの樹脂は水性媒体に可溶であるので、水溶解分散性
を有する不織布は水性媒体と接触して開繊し水性媒体に
分散するものと考えられる。
分散性を有する不織布に、カチオン性樹脂およびアニオ
ン性樹脂を含有する塗布液を塗布した後、乾燥させるこ
とにより製造することができる。
オン性樹脂とアニオン性樹脂とからなるイオン的複合樹
脂の塗布量は、不織布1cm2あたり、通常は、0.1mg〜
2mg、好ましくは0.1mg〜0.2mgの範囲内にある。な
お、本発明において使用される塗布液には、カチオン性
樹脂およびアニオン性樹脂が溶解されており、この溶液
を酸性にすることが好ましい。
数の繊維の集合体であり、この多数の繊維が水溶性バイ
ンダーで接合されて所定の形状の不織布を形成してい
る。また、本発明で使用される水溶解分散性を有する不
織布は、バインダーを使用せずに多数の繊維を物理的に
絡み合わせて所定の形状にしたものであってもよい。
よびアニオン性樹脂を含有する塗布液を塗布する。塗布
の方法に特に限定はなく、スプレー噴霧、刷毛塗り、浸
漬など公知の方法を採用することができる。ただし、こ
こで上記塗布液が塗布される不織布は、水と接触すると
崩壊するとの特性を有しているので、上記塗布液を塗布
する際に過剰の水と接触しない塗布方法あるいは不織布
の形態を維持できるように形態保持治具等を用いて塗布
液と接触させる方法を採用することが好ましい。
燥させる。この乾燥工程では、風乾、加熱乾燥、赤外線
乾燥等のような通常の乾燥方法を採用することができ
る。上記のようにして得られた本発明の刺激応答開繊性
不織布は、酸性領域および中性領域では安定であり、開
繊し崩壊することはない。
常弱酸性であり、一般にそのpH値は、4.7〜7.8の
範囲内にある。従って、本発明の刺激応答開繊性不織布
を、例えば、清拭布、紙、生理用品、使い捨ておむつ、
尿取りパット等の衛生用品に使用しても、使用中にこの
刺激応答開繊性不織布が開繊して崩壊することはない。
アルカリ雰囲気に置くと、このアルカリ雰囲気を感知し、
水に分散可能な繊維の状態にまで開繊する。即ち、本発
明の刺激応答開繊性不織布は、酸性領域および中性領
域、具体的にはpH値が8未満では開繊することがない
のに対して、pH値8以上、好ましくは9以上では個々
の繊維にまで開繊するので、予め水洗トイレの水槽をア
ルカリ性にしておけば水洗トイレに流したとしても水洗
トイレの管詰まりを起こすことがない。
いた衛生用品を、家庭で簡単に開繊して下水に流して処
理することが可能になる。
カリ性を感知してこれに応答して開繊するが、酸性領域
および中性領域では安定であり開繊することがない。
であり、本発明の刺激応答開繊性不織布を使用している
状態では、繊維が強固に接合されており、開繊・崩壊す
ることはないが、一旦使用し終わって、これを廃棄する
場合には、アルカリ性水溶液に接触させることにより、
速やかに開繊し、このアルカリ性水溶液中に繊維の状態
で分散する。こうして繊維の分散水溶液は、水洗トイレ
に流して処理することができるので、従来水に溶解しな
いために水洗トイレでは処理できずに一般ゴミとして廃
棄されていた衛生用品を家庭で開繊し水洗トイレに流し
て処理することができる。
明するが、本発明はこれらによって限定的に解釈される
べきではない。
0重量%)に、カルボキシビニルポリマー(和光純薬
(株)製、商品名;ハイビスワコー103)0.5重量%
およびカチオン化セルロース(ライオン(株)製、商品
名;レオガードGP)0.5重量%となるように配合し
て撹拌溶解して塗布液(A)を調製した。この塗布液
(A)のpH値は、約3.9であった。
g)を、プラスチックフィルム上に載せた水溶性不織布
(10cm×10cm)に均一に塗布し、次いで自然乾燥さ
せて刺激応答開繊性不織布を製造した(樹脂塗布量;
0.02g/100cm2)。
ーヨンを90重量%、ポリビニルアルコールを6重量%、
ビニロンを4重量%の量で含有する目付18g/m2、厚
さ0.21mm、クレープ率10%の水溶性不織布(宇磨
製紙(株)製)である。
値;約5.5)100mlを入れ、この中に2cm×2cmに
切り出した上記刺激応答開繊性不織布を入れマグネチッ
クスターラーで一定回転速度で撹拌し、30秒後の開繊
状態および繊維の分散状態を観察した。
に、0.01Mリン酸水素二ナトリウム溶液(pH値;
約9.0)100mlを入れ、上記と同様にして切り出した
2cm×2cmの試験片を入れ、マグネチックスターラーで
一定回転速度で撹拌し、30秒後の開繊状態および繊維
の分散状態を観察した。
て、実施例1と同様に、蒸留水およびリン酸水素二ナト
リウム溶液に入れて撹拌し、30秒後の開繊状態および
繊維の分散状態を観察した。
マーの代わりに、酸性化カルボキシメチルセルロースを
使用した塗布液(B)を用いた以外は同様にして刺激応
答開繊性不織布を製造し、また同様にして得られた刺激
応答開繊性不織布の開繊状態および繊維の分散状態を観
察した。この塗布液(B)のpH値は、約3.0であっ
た。
とは、カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液を塩
酸を用いて酸性化したものである。結果を表2に示す。
また、上記参考例の結果も表2に併せて記載する。
マーの代わりに、酸性化カルボキシメチルセルロースを
0.8重量%、カチオン化セルロースを0.8重量%の量
で含有する塗布液(C)を使用した以外は同様にして刺
激応答開繊性不織布を製造し、また同様にして得られた
刺激応答開繊性不織布の開繊状態および繊維の分散状態
を観察した。この塗布液(C)のpH値は、約3.0で
あった。また、撹拌時間を2分間にして開繊状態および
繊維の分散状態を観察した。
果も表3に併せて記載する。
を6gとした以外は同様にして刺激応答開繊性不織布を
製造し、この10cm×10cmの大きさの不織布を試験片
として使用し、撹拌時間を30秒および2分間にした以
外は同様にして得られた刺激応答開繊性不織布の開繊状
態および繊維の分散状態を観察した。
cmに切り、実施例1で製造した塗布液(A)2gを塗布
し自然乾燥させた。
び弱アルカリ溶液(0.01Mリン酸水素二ナトリウム
溶液)に入れ、マグネチックスターラーで撹拌して30
秒後、1分後、2分後の開繊状態および繊維の分散状態
を観察した。
ついて、実施例5と同様に、蒸留水およびリン酸水素二
ナトリウム溶液に入れて撹拌し、開繊状態および繊維の
分散状態を観察した。
マーの代わりに酸性化カルボキシメチルセルロースを用
いた実施例2の塗布液(B)を用いた以外は同様にして
刺激対応開繊性不織布を製造し、実施例5と同様にして
開繊状態および繊維の分散状態を観察した。
に、カルボキシビニルポリマーを1重量%含有する塗布
液(D)を調製し、これを使用した以外は同様にして刺
激対応開繊性不織布を製造し、実施例5と同様にして開
繊状態および繊維の分散状態を観察した。この塗布液
(D)のpH値は約3であった。このカルボキシビニル
ポリマーには架橋構造が形成されている。
ビニルポリマー単独でも若干の刺激応答効果が見られ
た。しかしながら、カチオン化セルロースと混合したも
のに比べ、蒸留水中での強度が低く、撹拌開始後1分間
で開繊した。
わりに、それぞれ1重量%の、酸性化カルボキシメチル
セルロース(塗布液(E))、デカン酸(塗布液
(F))、平均分子量2000のポリアクリル酸(塗布
液(G))、平均分子量450000のポリアクリル酸
(塗布液(H))、カチオン化セルロース(塗布液
(J))を含有する上記塗布液を製造して、実施例5と
同様にトイレットペーパーに塗布した。これを実施例5
と同様に蒸留水および弱アルカリ溶液に入れ、撹拌して
30秒後の開繊状態を観察した。
クリル酸(平均分子量:400万、Aldrich社製)0.5
重量%と、カチオン化セルロース(レオガードGP、ラ
イオン(株)製)0.5重量%とを含有する塗布液(K)
を調製し、この塗布液を2g塗布した以外は同様にして
刺激対応開繊性不織布を製造し、実施例5と同様にして
開繊状態および繊維の分散状態を観察した。
クリル酸(平均分子量:400万、Aldrich社製)1重
量%含有する塗布液(L)を調製し、この塗布液を2g
塗布した以外は同様にして刺激対応開繊性不織布を製造
し、実施例7と同様にして開繊状態および繊維の分散状
態を観察した。
記載したように樹脂含有率が1%の塗布液(M-1)〜
(M-6)を調製し、この塗布液を2g塗布した以外は
同様にして刺激対応開繊性不織布を製造し、実施例5と
同様にして30秒後の蒸留水(pH値=5.62)に対
する溶解性を観察した。また、pH値=9.26の弱ア
ルカリ溶液に対する開繊時間を測定した。
ルロースMw30万、窒素含有量1.0重量%」は、東邦化
学工業(株)製、商品名カチナール:LC100であり、
「カチオン化セルロースMw30万、窒素含有量1.6〜1.
8重量%」は、東邦化学工業(株)製、商品名カチナー
ル:HC100であり、LCシリーズとHCシリーズと
は、共にセルロース主鎖に「-(CH2CH2O)n-(CH2-CH(OH)-
CH2-N+(CH3)2CH3)・Cl-基」を導入してカチオン化した
セルロースであるが、窒素含有量で示すように、両者は
カチオン化度が異なる。また、「ポリアクリル酸 Mw
2000」、「ポリアクリル酸 Mw45万」および
「ポリアクリル酸 Mw400万」は、それぞれAldric
h社製である。
のポリアクリル酸(Aldrich社製)と、平均分子量10
0〜150万のカチオン化セルロース(窒素含有量1.
0重量%、東邦化学工業(株)製、商品名カチナール:L
C200)とを用いて濃度の異なる塗布液を調製し、1
0×10cmの水溶性不織布への塗布量を0.12mg/c
m2、0.16mg/cm2、0.20mg/cm2に変えた以外は同
様にして刺激応答開繊性不織布を調製した。
を、蒸留水中で20秒間、弱アルカリ溶液中で15秒間
撹拌して開繊状態を観察したところ、塗布量が0.12m
g/cm2の不織布は、蒸留水中における20秒間の撹拌で
一部開繊が見られた。また、塗布量が0.20mg/cm2の
不織布は、弱アルカリ水溶液中における15秒間の撹拌
では開繊しない部分が残った。
組み合わせた塗布液を市販の水溶性不織布に塗布して刺
激応答開繊性不織布を得る場合には、樹脂の塗布量を
0.16mg/cm2を中心にして約±0.4mg/cm2の範囲内
の塗布量で樹脂を塗布することにより刺激応答開繊性の
よい不織布が得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】水溶解分散性を有する不織布を構成する繊
維の少なくとも一部が、カチオン性樹脂およびアニオン
性樹脂によって接合されていることを特徴とする刺激応
答開繊性不織布。 - 【請求項2】カチオン性樹脂が、カチオン化セルロー
ス、カチオン化デキストランおよびカチオン化グアーガ
ムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類のカチオン
性樹脂であり、アニオン性樹脂が、カルボキシビニルポ
リマー、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、キ
サンタンガムおよびポリ(メタ)アクリル酸よりなる群
から選ばれる少なくとも一種類のアニオン性樹脂である
ことを特徴とする請求項第1項記載の刺激応答開繊性不
織布。 - 【請求項3】多数の繊維が水溶性バインダーで接合され
るか、または、バインダーを用いることなく所定の形状
に賦形された水溶性不織布に、カチオン性樹脂およびア
ニオン性樹脂を含有する塗布液を塗布した後、乾燥する
ことを特徴とする刺激応答開繊性不織布の製造方法。 - 【請求項4】カチオン性樹脂が、カチオン化セルロー
ス、カチオン化デキストランおよびカチオン化グアーガ
ムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類のカチオン
性樹脂であり、アニオン性樹脂が、カルボキシビニルポ
リマー、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、キ
サンタンガムおよびポリ(メタ)アクリル酸よりなる群
から選ばれる少なくとも一種類のアニオン性樹脂である
ことを特徴とする請求項第3項記載の刺激応答開繊性不
織布の製造方法。 - 【請求項5】水溶解分散性を有する不織布を構成する繊
維の少なくとも一部が、カチオン性樹脂およびアニオン
性樹脂によって接合されている刺激応答開繊性不織布
を、pH値が8以上の水性媒体に浸漬して開繊すること
を特徴とする刺激応答開繊性不織布の処理方法。 - 【請求項6】カチオン性樹脂が、カチオン化セルロー
ス、カチオン化デキストランおよびカチオン化グアーガ
ムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類のカチオン
性樹脂であり、アニオン性樹脂が、カルボキシビニルポ
リマー、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、キ
サンタンガムおよびポリ(メタ)アクリル酸よりなる群
から選ばれる少なくとも一種類のアニオン性樹脂である
ことを特徴とする請求項第5項記載の刺激応答開繊性不
織布の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34522696A JP3751391B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 刺激応答開繊性不織布、その製造方法およびその処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34522696A JP3751391B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 刺激応答開繊性不織布、その製造方法およびその処理方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183471A true JPH10183471A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3751391B2 JP3751391B2 (ja) | 2006-03-01 |
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ID=18375158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34522696A Expired - Fee Related JP3751391B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 刺激応答開繊性不織布、その製造方法およびその処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3751391B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11140776A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 水可溶性の不織布又は布帛成型物 |
| JP2001206818A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-07-31 | Pigeon Corp | ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュ |
| US7732357B2 (en) | 2000-09-15 | 2010-06-08 | Ahlstrom Nonwovens Llc | Disposable nonwoven wiping fabric and method of production |
| JP2014117312A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Clinpet Japan:Kk | トイレットペーパー |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34522696A patent/JP3751391B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| JPH11140776A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 水可溶性の不織布又は布帛成型物 |
| JP2001206818A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-07-31 | Pigeon Corp | ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュ |
| US7732357B2 (en) | 2000-09-15 | 2010-06-08 | Ahlstrom Nonwovens Llc | Disposable nonwoven wiping fabric and method of production |
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| Publication number | Publication date |
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