JPH10183624A - 擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法 - Google Patents
擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法Info
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- JPH10183624A JPH10183624A JP35664796A JP35664796A JPH10183624A JP H10183624 A JPH10183624 A JP H10183624A JP 35664796 A JP35664796 A JP 35664796A JP 35664796 A JP35664796 A JP 35664796A JP H10183624 A JPH10183624 A JP H10183624A
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- retaining wall
- wall block
- block
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 急勾配の盛土壁に対する補強効果を増大さ
せ、盛土壁の変形を有効に防止する。 【解決手段】 造成基盤B上又は基礎固め工BC上にベ
ースブロック2を図の断面と直交する方向へ並べて敷設
し、その上に擁壁ブロック11 を積み上げる。次に盛土
材G”を撒き出し締め固めて、擁壁ブロック11 の取付
穴15の高さに達する盛土層G'1を形成する。次に各擁
壁ブロック11 の取付穴15に引っ張り力付与金具5を
介して連結した帯状補強材4を盛土層G'1上に敷設す
る。そして擁壁ブロック11 の上に第二段目の擁壁ブロ
ック12 を積み上げ、第二段目の盛土層G'2を形成する
といった作業の繰り返しによって所要高さの盛土地盤を
造成する。この盛土地盤の圧密沈下及び変形が収束した
ら、引っ張り力付与金具5のナット52を締め付けるこ
とによって帯状補強材4に引っ張り力を付与する。
せ、盛土壁の変形を有効に防止する。 【解決手段】 造成基盤B上又は基礎固め工BC上にベ
ースブロック2を図の断面と直交する方向へ並べて敷設
し、その上に擁壁ブロック11 を積み上げる。次に盛土
材G”を撒き出し締め固めて、擁壁ブロック11 の取付
穴15の高さに達する盛土層G'1を形成する。次に各擁
壁ブロック11 の取付穴15に引っ張り力付与金具5を
介して連結した帯状補強材4を盛土層G'1上に敷設す
る。そして擁壁ブロック11 の上に第二段目の擁壁ブロ
ック12 を積み上げ、第二段目の盛土層G'2を形成する
といった作業の繰り返しによって所要高さの盛土地盤を
造成する。この盛土地盤の圧密沈下及び変形が収束した
ら、引っ張り力付与金具5のナット52を締め付けるこ
とによって帯状補強材4に引っ張り力を付与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切土・盛土作業を
伴う土工事において、盛土壁を補強して急勾配の壁面を
有する盛土地盤を造成するための補強盛土壁工法に関す
る。
伴う土工事において、盛土壁を補強して急勾配の壁面を
有する盛土地盤を造成するための補強盛土壁工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】山岳地や都市近郊の道路、河川堤体等の
土工事では、計画地内において切土と盛土の土工バラン
スをとりながら工事が進められる。すなわち、盛土地盤
の端部斜面が、所要の密度に締め固め圧密することによ
って発揮される盛土強度から、所定の安全率を満足する
のに必要な勾配となるように、あるいは盛土材の土質に
よって経験的に定められた勾配となるように造成され
る。
土工事では、計画地内において切土と盛土の土工バラン
スをとりながら工事が進められる。すなわち、盛土地盤
の端部斜面が、所要の密度に締め固め圧密することによ
って発揮される盛土強度から、所定の安全率を満足する
のに必要な勾配となるように、あるいは盛土材の土質に
よって経験的に定められた勾配となるように造成され
る。
【0003】すなわち、盛土地盤の安定性を確保するに
は、その端部の盛土壁をある程度緩勾配にする必要があ
るが、勾配を緩くすればそれだけ多くの用地が必要とな
り、かつ造成に必要な盛土材の量も多くなる。したがっ
て、同じ用地面積であっても盛土上面の利用可能面積を
できるだけ増大させ、あるいは所要の上面面積を有する
盛土を造成するための用地面積を節約するといった土地
の有効利用、あるいは盛土材の節約のために、近年は、
補強材を用いて盛土壁のすべり破壊に対する強度を増強
し、その安定性を向上させることによって、盛土壁を急
勾配にする補強盛土壁工法が適用される例が増加しつつ
ある。
は、その端部の盛土壁をある程度緩勾配にする必要があ
るが、勾配を緩くすればそれだけ多くの用地が必要とな
り、かつ造成に必要な盛土材の量も多くなる。したがっ
て、同じ用地面積であっても盛土上面の利用可能面積を
できるだけ増大させ、あるいは所要の上面面積を有する
盛土を造成するための用地面積を節約するといった土地
の有効利用、あるいは盛土材の節約のために、近年は、
補強材を用いて盛土壁のすべり破壊に対する強度を増強
し、その安定性を向上させることによって、盛土壁を急
勾配にする補強盛土壁工法が適用される例が増加しつつ
ある。
【0004】急勾配の補強盛土壁を形成するための方法
としては、従来、例えば図16に示すように、盛土地盤
G中に埋設される亜鉛鉄板等の帯状補強材bと連結した
鉄筋コンクリート製あるいは金属板からなるパネル壁体
aを盛土壁に沿って積み上げることによって、補強盛土
壁を形成するテールアルメ工法や、盛土壁に沿って積み
上げた土嚢を、高分子材料からなる格子ネット状補強材
あるいは化学繊維からなる布状補強材で巻き込んで補強
盛土壁を形成する工法(図示省略)が採用されている。
としては、従来、例えば図16に示すように、盛土地盤
G中に埋設される亜鉛鉄板等の帯状補強材bと連結した
鉄筋コンクリート製あるいは金属板からなるパネル壁体
aを盛土壁に沿って積み上げることによって、補強盛土
壁を形成するテールアルメ工法や、盛土壁に沿って積み
上げた土嚢を、高分子材料からなる格子ネット状補強材
あるいは化学繊維からなる布状補強材で巻き込んで補強
盛土壁を形成する工法(図示省略)が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テールアルメ
工法で採用されるような専用のパネル壁体は、施工の際
に、盛土材を盛り立てながら、その盛り立て高さの増大
に応じて盛土壁に組み上げて行くので、造成過程での盛
土地盤Gの圧密変形に伴って、帯状補強材bが変位し、
これに伴ってパネル壁体aにずれや傾斜などが発生する
ことがあり、造成後に受ける荷重(盛土地盤の上に建設
される構造物の荷重や地震力など。この盛土地盤が道路
である場合は交通による荷重や振動など。)によって盛
土地盤全体が変形しても、安定性を欠いた視覚的印象を
与えやすい。また、土嚢を積み上げる補強盛土壁工法に
おいては、土嚢の積み上げに際して土嚢内部の土を十分
に締め固めて変形しにくい状態にしないと、盛土の立ち
上げに伴って盛土壁の局部的な変形を起こしてしまい、
造成完了後も大きな変形を生じるといった問題がある。
また、これら従来工法では、パネル壁体あるいは土嚢等
による壁面補強材と、その内側に盛り立てられる盛土材
との相対変位により生じる摩擦力を補強原理としている
ため、盛り立てられた盛土地盤がある程度まで変形しな
いと壁面補強材による有効な補強効果が発揮されないと
いった問題も指摘される。
工法で採用されるような専用のパネル壁体は、施工の際
に、盛土材を盛り立てながら、その盛り立て高さの増大
に応じて盛土壁に組み上げて行くので、造成過程での盛
土地盤Gの圧密変形に伴って、帯状補強材bが変位し、
これに伴ってパネル壁体aにずれや傾斜などが発生する
ことがあり、造成後に受ける荷重(盛土地盤の上に建設
される構造物の荷重や地震力など。この盛土地盤が道路
である場合は交通による荷重や振動など。)によって盛
土地盤全体が変形しても、安定性を欠いた視覚的印象を
与えやすい。また、土嚢を積み上げる補強盛土壁工法に
おいては、土嚢の積み上げに際して土嚢内部の土を十分
に締め固めて変形しにくい状態にしないと、盛土の立ち
上げに伴って盛土壁の局部的な変形を起こしてしまい、
造成完了後も大きな変形を生じるといった問題がある。
また、これら従来工法では、パネル壁体あるいは土嚢等
による壁面補強材と、その内側に盛り立てられる盛土材
との相対変位により生じる摩擦力を補強原理としている
ため、盛り立てられた盛土地盤がある程度まで変形しな
いと壁面補強材による有効な補強効果が発揮されないと
いった問題も指摘される。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、急勾配の
盛土壁に対する補強効果を増大させることによって、盛
土壁の変形を有効に防止することにある。
れたもので、その技術的課題とするところは、急勾配の
盛土壁に対する補強効果を増大させることによって、盛
土壁の変形を有効に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法は、
多数層の盛土層からなる盛土地盤の造成において、所定
層厚の盛土層の盛り立てに際して盛土壁となる部分に所
要数の擁壁ブロックを組み上げ、前記盛土層の上面に前
記盛土壁とほぼ直交する方向へ複数の帯状補強材を敷設
すると共に前記擁壁ブロックの各々にこの擁壁ブロック
の取付穴を貫通するボルトとその外端部に螺合されるナ
ットとを有する引っ張り力付与金具を介して前記帯状補
強材を連結し、前記帯状補強材を前記盛土層の上段の盛
土層の盛り立てによって盛土地盤中に埋設し、前記引っ
張り力付与金具におけるナットの締め付けによって前記
盛土地盤中の帯状補強材に引っ張り力を与え、その反力
によって盛土地盤と擁壁ブロックを強制的に相対変位さ
せて、大きな盛土壁強度を付加するものである。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法は、
多数層の盛土層からなる盛土地盤の造成において、所定
層厚の盛土層の盛り立てに際して盛土壁となる部分に所
要数の擁壁ブロックを組み上げ、前記盛土層の上面に前
記盛土壁とほぼ直交する方向へ複数の帯状補強材を敷設
すると共に前記擁壁ブロックの各々にこの擁壁ブロック
の取付穴を貫通するボルトとその外端部に螺合されるナ
ットとを有する引っ張り力付与金具を介して前記帯状補
強材を連結し、前記帯状補強材を前記盛土層の上段の盛
土層の盛り立てによって盛土地盤中に埋設し、前記引っ
張り力付与金具におけるナットの締め付けによって前記
盛土地盤中の帯状補強材に引っ張り力を与え、その反力
によって盛土地盤と擁壁ブロックを強制的に相対変位さ
せて、大きな盛土壁強度を付加するものである。
【0008】なお、帯状補強材への引っ張り力は、典型
的には盛土地盤の造成が完了しその圧密沈下等の収束後
に与えるが、盛り立て途中の段階で盛土地盤の変形量が
大きくなって擁壁ブロックのずれや傾斜等を生じた場合
には、引っ張り力付与金具によって帯状金具に随時引っ
張り力を与え、擁壁ブロックの並びを修正する。
的には盛土地盤の造成が完了しその圧密沈下等の収束後
に与えるが、盛り立て途中の段階で盛土地盤の変形量が
大きくなって擁壁ブロックのずれや傾斜等を生じた場合
には、引っ張り力付与金具によって帯状金具に随時引っ
張り力を与え、擁壁ブロックの並びを修正する。
【0009】帯状補強材としては、高分子材料からなる
帯状の布やネット、あるいは金属板などのように、盛土
材と広い範囲で接触して大きな摩擦力が得られ、かつ引
っ張り強度が大きく地中で腐食しにくいものが好適であ
る。また、好ましくは互いに隣接する複数の擁壁ブロッ
クの各々の引っ張り力付与金具に跨がって連結棒が係止
され、複数の帯状補強材がこの連結棒を介して前記引っ
張り力付与金具に連結される。このようにすれば、擁壁
ブロックに連結された各引っ張り力付与金具の配置間隔
に関係なく、帯状補強材の敷設間隔を任意に設定でき
る。
帯状の布やネット、あるいは金属板などのように、盛土
材と広い範囲で接触して大きな摩擦力が得られ、かつ引
っ張り強度が大きく地中で腐食しにくいものが好適であ
る。また、好ましくは互いに隣接する複数の擁壁ブロッ
クの各々の引っ張り力付与金具に跨がって連結棒が係止
され、複数の帯状補強材がこの連結棒を介して前記引っ
張り力付与金具に連結される。このようにすれば、擁壁
ブロックに連結された各引っ張り力付与金具の配置間隔
に関係なく、帯状補強材の敷設間隔を任意に設定でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る擁
壁ブロックを用いた補強盛土壁工法により造成された盛
土地盤を示すもので、図1は正面図、図2は図1のII−
II' 線に沿って切断した概略的な鉛直断面図、図3は図
1の III−III'線に沿って切断した概略的な水平断面図
である。これらの図において、参照符号Bは造成基盤、
Gはこの造成基盤B上に造成された盛土地盤を示してい
る。
壁ブロックを用いた補強盛土壁工法により造成された盛
土地盤を示すもので、図1は正面図、図2は図1のII−
II' 線に沿って切断した概略的な鉛直断面図、図3は図
1の III−III'線に沿って切断した概略的な水平断面図
である。これらの図において、参照符号Bは造成基盤、
Gはこの造成基盤B上に造成された盛土地盤を示してい
る。
【0011】盛土地盤Gは、盛土材G”の撒き出し・転
圧といった工程によって形成された層厚ΔHの盛土層
G'1〜G'nを下から順に盛り立てることによって、高さ
Hに造成されたものであって、鉛直に近い急勾配に形成
されたその盛土壁には、基礎固め工BCの上に多数の擁
壁ブロック1とその下端及び上端のベースブロック2及
びキャップブロック3とを整層積み(縦の目地がその上
又は下のブロックの水平方向中間に位置する積み上げ形
態)に組み上げた擁壁Wが構築されている。盛土地盤G
を構成する層厚ΔHの各盛土層G'1〜G'n間には、前記
擁壁Wと水平面との交差線に対して直交する方向に延び
る帯状補強材4が水平方向ΔLの間隔で埋設されてお
り、各帯状補強材4は、それぞれ引っ張り力付与金具5
を介して各擁壁ブロック1の後述する取付穴15に連結
されている。
圧といった工程によって形成された層厚ΔHの盛土層
G'1〜G'nを下から順に盛り立てることによって、高さ
Hに造成されたものであって、鉛直に近い急勾配に形成
されたその盛土壁には、基礎固め工BCの上に多数の擁
壁ブロック1とその下端及び上端のベースブロック2及
びキャップブロック3とを整層積み(縦の目地がその上
又は下のブロックの水平方向中間に位置する積み上げ形
態)に組み上げた擁壁Wが構築されている。盛土地盤G
を構成する層厚ΔHの各盛土層G'1〜G'n間には、前記
擁壁Wと水平面との交差線に対して直交する方向に延び
る帯状補強材4が水平方向ΔLの間隔で埋設されてお
り、各帯状補強材4は、それぞれ引っ張り力付与金具5
を介して各擁壁ブロック1の後述する取付穴15に連結
されている。
【0012】擁壁ブロック1は、図4の斜視図に示すよ
うに、鉄筋コンクリートからなるものであって、正面形
状が横長の長方形を呈する。上面には厚さ方向中央部を
延びる凸条11が、また下面にはこの凸条11と対応す
る凹条12が形成されており、上面の凸条11と、その
上に積み上げられた擁壁ブロック1の下面の凹条12が
互いに嵌合するようになっている(図6,図7等参
照)。擁壁ブロック1の正面部分には左右一対の正面凹
部13,13が形成され、この正面凹部13による薄肉
部の正面には鋼材性の補強板14が定着され、前記正面
凹部13,13の中央に位置して、それぞれ取付穴15
が開設されている。
うに、鉄筋コンクリートからなるものであって、正面形
状が横長の長方形を呈する。上面には厚さ方向中央部を
延びる凸条11が、また下面にはこの凸条11と対応す
る凹条12が形成されており、上面の凸条11と、その
上に積み上げられた擁壁ブロック1の下面の凹条12が
互いに嵌合するようになっている(図6,図7等参
照)。擁壁ブロック1の正面部分には左右一対の正面凹
部13,13が形成され、この正面凹部13による薄肉
部の正面には鋼材性の補強板14が定着され、前記正面
凹部13,13の中央に位置して、それぞれ取付穴15
が開設されている。
【0013】擁壁ブロック1には、前記正面凹部13,
13の間に位置して水抜き穴16が開設されたものと、
このような水抜き穴16の存在しないものとがあり、更
に図1に示すような整層積みとするために、擁壁Wを正
面から見て左右両端となる部分に組まれるものは、横幅
が図4に示す擁壁ブロック1の横幅の1/2であって正
面凹部13及び取付穴15をそれぞれ一つだけ形成した
ものが用意される。
13の間に位置して水抜き穴16が開設されたものと、
このような水抜き穴16の存在しないものとがあり、更
に図1に示すような整層積みとするために、擁壁Wを正
面から見て左右両端となる部分に組まれるものは、横幅
が図4に示す擁壁ブロック1の横幅の1/2であって正
面凹部13及び取付穴15をそれぞれ一つだけ形成した
ものが用意される。
【0014】図3に示すように、擁壁ブロック1におけ
る左右の取付穴15,15の中心間の間隔をLwとする
と、左側の取付穴15の中心から擁壁ブロック1の左端
までの距離及び右側の取付穴15の中心から擁壁ブロッ
ク1の右端までの距離は、共にLw/2となっている。
すなわち擁壁ブロック1の横幅は2Lwに相当し、これ
を水平方向に連設した状態では、隣接する擁壁ブロック
1の取付穴15が間隔Lwで並ぶことになる。また、こ
の取付穴15のそれぞれに引っ張り力付与金具5を介し
て帯状補強材4を連結することによって、帯状補強材4
の水平方向埋設間隔ΔLは取付穴15の間隔Lwと対応
するものとなる。
る左右の取付穴15,15の中心間の間隔をLwとする
と、左側の取付穴15の中心から擁壁ブロック1の左端
までの距離及び右側の取付穴15の中心から擁壁ブロッ
ク1の右端までの距離は、共にLw/2となっている。
すなわち擁壁ブロック1の横幅は2Lwに相当し、これ
を水平方向に連設した状態では、隣接する擁壁ブロック
1の取付穴15が間隔Lwで並ぶことになる。また、こ
の取付穴15のそれぞれに引っ張り力付与金具5を介し
て帯状補強材4を連結することによって、帯状補強材4
の水平方向埋設間隔ΔLは取付穴15の間隔Lwと対応
するものとなる。
【0015】ベースブロック2及びキャップブロック3
は図5に示すように鉄筋コンクリートからなり、その横
幅は擁壁ブロック1と同等であるが、高さは擁壁ブロッ
ク1よりも低い細長い羊羮棒状を呈する。ベースブロッ
ク2の上面には擁壁ブロック1の下面の凹条12と嵌合
させる凸条21が形成されており、キャップブロック3
の下面には擁壁ブロック1の上面の凸条11と嵌合させ
る凹条31が形成されている。
は図5に示すように鉄筋コンクリートからなり、その横
幅は擁壁ブロック1と同等であるが、高さは擁壁ブロッ
ク1よりも低い細長い羊羮棒状を呈する。ベースブロッ
ク2の上面には擁壁ブロック1の下面の凹条12と嵌合
させる凸条21が形成されており、キャップブロック3
の下面には擁壁ブロック1の上面の凸条11と嵌合させ
る凹条31が形成されている。
【0016】帯状補強材4は、図6に示すように所要の
引っ張り強度を有する高分子繊維材料からなる布状のシ
ート又はネット4’からなるものや、図7に示すような
帯状の鋼板4”からなるもの等が用いられる。鋼板4”
からなる帯状補強材4の場合は、盛土材G”との咬み合
いによる摩擦力を増すための多数の小孔を開設したパン
チングメタル状としたり、表面を防食塗装することなど
も好ましい。また帯状補強材4の幅La及び長さLb
(図3参照)は、引っ張り力付与金具5によって引っ張
り力を与えた時に、帯状補強材4が引き抜けることのな
い大きな摩擦力が、盛土材G”との間に発揮されるよう
に設定される。
引っ張り強度を有する高分子繊維材料からなる布状のシ
ート又はネット4’からなるものや、図7に示すような
帯状の鋼板4”からなるもの等が用いられる。鋼板4”
からなる帯状補強材4の場合は、盛土材G”との咬み合
いによる摩擦力を増すための多数の小孔を開設したパン
チングメタル状としたり、表面を防食塗装することなど
も好ましい。また帯状補強材4の幅La及び長さLb
(図3参照)は、引っ張り力付与金具5によって引っ張
り力を与えた時に、帯状補強材4が引き抜けることのな
い大きな摩擦力が、盛土材G”との間に発揮されるよう
に設定される。
【0017】帯状補強材4がシート又はネット4’から
なるものである場合、これを擁壁ブロック1に連結する
引っ張り力付与金具5は、図6に示すように、例えば擁
壁ブロック1の取付穴15に軸部51aが挿通されるア
イボルト51と、前記取付穴15から正面側へ突出した
前記アイボルト51の軸部51aの外端部に螺合される
ナット52と、このナット52と擁壁ブロック1の正面
凹部13の補強板14との間に介在される座金53とか
らなる。シート又はネット4’からなる帯状補強材4
は、その一端の折り返し部分4aに連結環41が取り付
けられており、この連結環41がアイボルト51の内端
の輪部51bに通されることによって、引っ張り力付与
金具5に連結されている。
なるものである場合、これを擁壁ブロック1に連結する
引っ張り力付与金具5は、図6に示すように、例えば擁
壁ブロック1の取付穴15に軸部51aが挿通されるア
イボルト51と、前記取付穴15から正面側へ突出した
前記アイボルト51の軸部51aの外端部に螺合される
ナット52と、このナット52と擁壁ブロック1の正面
凹部13の補強板14との間に介在される座金53とか
らなる。シート又はネット4’からなる帯状補強材4
は、その一端の折り返し部分4aに連結環41が取り付
けられており、この連結環41がアイボルト51の内端
の輪部51bに通されることによって、引っ張り力付与
金具5に連結されている。
【0018】また、帯状補強材4が鋼板4”からなるも
のである場合、これを擁壁ブロック1に連結する引っ張
り力付与金具5は、図7に示すように、例えば擁壁ブロ
ック1の取付穴15に軸部51aが挿通されるボルト5
4と、前記取付穴15から正面側へ突出した前記ボルト
54の外端部54aに螺合されるナット52と、このナ
ット52と擁壁ブロック1の正面凹部13の補強板14
との間に介在される座金53と、前記ボルト54の内端
部54bにナット55によって止着されるか又は溶接等
により一体に設けられたコ字形金具56と、このコ字形
金具56の対向端部56a,56b間に打ち込まれた連
結軸57とからなる。鋼板4”からなる帯状補強材4
は、その一端に連結穴42が開設されており、前記連結
軸57を前記コ字形金具56の対向端部間に位置させた
帯状補強材4の端部の連結穴42を通して打ち込むこと
によって、引っ張り力付与金具5に連結されている。
のである場合、これを擁壁ブロック1に連結する引っ張
り力付与金具5は、図7に示すように、例えば擁壁ブロ
ック1の取付穴15に軸部51aが挿通されるボルト5
4と、前記取付穴15から正面側へ突出した前記ボルト
54の外端部54aに螺合されるナット52と、このナ
ット52と擁壁ブロック1の正面凹部13の補強板14
との間に介在される座金53と、前記ボルト54の内端
部54bにナット55によって止着されるか又は溶接等
により一体に設けられたコ字形金具56と、このコ字形
金具56の対向端部56a,56b間に打ち込まれた連
結軸57とからなる。鋼板4”からなる帯状補強材4
は、その一端に連結穴42が開設されており、前記連結
軸57を前記コ字形金具56の対向端部間に位置させた
帯状補強材4の端部の連結穴42を通して打ち込むこと
によって、引っ張り力付与金具5に連結されている。
【0019】図6のシート又はネット4’からなる帯状
補強材4は自在に変形できるため、盛土地盤Gの圧密沈
下による擁壁ブロック1との相対変位に容易に追従する
ことができる。これに対し、図7に示す鋼板4”からな
る帯状補強材4の場合は、コ字形金具56の対向端部5
6a,56b間で連結軸57に沿って上下変位可能に連
結されたスライドジョイント形態とすることによって、
前記変位に対する追従動作を可能としている。
補強材4は自在に変形できるため、盛土地盤Gの圧密沈
下による擁壁ブロック1との相対変位に容易に追従する
ことができる。これに対し、図7に示す鋼板4”からな
る帯状補強材4の場合は、コ字形金具56の対向端部5
6a,56b間で連結軸57に沿って上下変位可能に連
結されたスライドジョイント形態とすることによって、
前記変位に対する追従動作を可能としている。
【0020】引っ張り力付与金具5は、ナット52を締
め付け方向に回転させることによって、アイボルト51
又はボルト54が正面側へ突出する方向への推力を受
け、帯状補強材4に引っ張り力を与えて盛土材G”との
間に強制的に相対変位を生じさせると共に、その反力に
よって擁壁ブロック1を盛土地盤Gの壁部に押し付ける
ものである。このため、擁壁ブロック1(擁壁W)が盛
土壁にしっかり定着されると共に、この盛土壁の緩み変
位が阻止され、その強度が向上される。
め付け方向に回転させることによって、アイボルト51
又はボルト54が正面側へ突出する方向への推力を受
け、帯状補強材4に引っ張り力を与えて盛土材G”との
間に強制的に相対変位を生じさせると共に、その反力に
よって擁壁ブロック1を盛土地盤Gの壁部に押し付ける
ものである。このため、擁壁ブロック1(擁壁W)が盛
土壁にしっかり定着されると共に、この盛土壁の緩み変
位が阻止され、その強度が向上される。
【0021】図3,図6あるいは図7に示す連結形態
は、いずれも擁壁ブロック1の取付穴15のそれぞれに
引っ張り力付与金具5を介して帯状補強材4を連結して
いるが、例えば図8に示すように、複数の引っ張り力付
与金具5におけるアイボルト51の輪部51b(あるい
はコ字形金具56)に跨がる長さの例えば鉄筋や鋼棒等
からなる連結棒43を通すと共に、この連結棒43を帯
状補強材4の端部に通すことによって連結しても良い。
この場合、アイボルト51の輪部51b(あるいはコ字
形金具56)と、帯状補強材4の折り返し端部とを交互
に通すことによって、帯状補強材4の配置間隔ΔLは擁
壁ブロック1の取付穴15の間隔(引っ張り力付与金具
5の配置間隔)Lwとほぼ対応したものとなるが、隣り
合う引っ張り力付与金具5による支持位置間で複数の帯
状補強材4を通しても良い。このため、取付穴15の間
隔Lwに関係なく、帯状補強材4の配置間隔ΔLを自在
に設定することができる。
は、いずれも擁壁ブロック1の取付穴15のそれぞれに
引っ張り力付与金具5を介して帯状補強材4を連結して
いるが、例えば図8に示すように、複数の引っ張り力付
与金具5におけるアイボルト51の輪部51b(あるい
はコ字形金具56)に跨がる長さの例えば鉄筋や鋼棒等
からなる連結棒43を通すと共に、この連結棒43を帯
状補強材4の端部に通すことによって連結しても良い。
この場合、アイボルト51の輪部51b(あるいはコ字
形金具56)と、帯状補強材4の折り返し端部とを交互
に通すことによって、帯状補強材4の配置間隔ΔLは擁
壁ブロック1の取付穴15の間隔(引っ張り力付与金具
5の配置間隔)Lwとほぼ対応したものとなるが、隣り
合う引っ張り力付与金具5による支持位置間で複数の帯
状補強材4を通しても良い。このため、取付穴15の間
隔Lwに関係なく、帯状補強材4の配置間隔ΔLを自在
に設定することができる。
【0022】以下、図9乃至図13を参照しながら、本
発明に係る擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法によっ
て先の図1乃至図3に示す盛土地盤Gを造成する過程を
順を追って説明する。
発明に係る擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法によっ
て先の図1乃至図3に示す盛土地盤Gを造成する過程を
順を追って説明する。
【0023】まず図9に示すように、盛土地盤造成予定
地を整地して、略水平な造成基盤Bを形成し、この造成
基盤B上に、周辺地盤から流れ込む水を速やかに排水で
きるように、必要に応じて礫あるいは砕石等の排水性の
良い材料を敷設することによって、適当な厚さの下部排
水層Dを層成する。また、造成基盤Bのうち、図1乃至
図3に示す擁壁Wに対する支持位置となる部分の堅牢性
が不十分であるような場合は、この部分で造成基盤Bが
擁壁Wの荷重によって過大な沈下が生じることのないよ
うに、必要に応じて栗石を敷くか、あるいはこの栗石の
上に更に捨てコンクリートBC打設するといった基礎固
め工BCを施工する。
地を整地して、略水平な造成基盤Bを形成し、この造成
基盤B上に、周辺地盤から流れ込む水を速やかに排水で
きるように、必要に応じて礫あるいは砕石等の排水性の
良い材料を敷設することによって、適当な厚さの下部排
水層Dを層成する。また、造成基盤Bのうち、図1乃至
図3に示す擁壁Wに対する支持位置となる部分の堅牢性
が不十分であるような場合は、この部分で造成基盤Bが
擁壁Wの荷重によって過大な沈下が生じることのないよ
うに、必要に応じて栗石を敷くか、あるいはこの栗石の
上に更に捨てコンクリートBC打設するといった基礎固
め工BCを施工する。
【0024】次に図10に示すように、造成基盤B上あ
るいは硬化した基礎固め工BC上の所定の位置に、複数
のベースブロック2を図の断面と直交する方向へ一列に
並べて敷設し、その上に第一段目の複数の擁壁ブロック
11 を一列に並べて積み上げる。このとき、ベースブロ
ック2の上面の凸条21と、擁壁ブロック11 の下面の
凹条12が互いに嵌合され、各擁壁ブロック11 ,11
間の縦目地がベースブロック2,2間の縦目地の間隔の
中間位置になるようにする。また、この積み上げた擁壁
ブロック11 が傾いたり倒れたりしないように、積み上
げに際しては予め仮設部材6を設置しておき、これによ
って仮支えを行う。
るいは硬化した基礎固め工BC上の所定の位置に、複数
のベースブロック2を図の断面と直交する方向へ一列に
並べて敷設し、その上に第一段目の複数の擁壁ブロック
11 を一列に並べて積み上げる。このとき、ベースブロ
ック2の上面の凸条21と、擁壁ブロック11 の下面の
凹条12が互いに嵌合され、各擁壁ブロック11 ,11
間の縦目地がベースブロック2,2間の縦目地の間隔の
中間位置になるようにする。また、この積み上げた擁壁
ブロック11 が傾いたり倒れたりしないように、積み上
げに際しては予め仮設部材6を設置しておき、これによ
って仮支えを行う。
【0025】次に図11に示すように、擁壁ブロック1
1 の背面側の領域における造成基盤B又は下部排水層D
の上に、例えば30cm程度の撒き出し厚さで盛土材G”を
撒き出し、ブルドーザ等で敷き均してから振動ローラ等
によって転圧を行う。そしてこのような盛土材G”の撒
き出し・締め固め作業を所要回数繰り返すことによっ
て、図12に示すように、ほぼ第一段目の擁壁ブロック
11 の取付穴15の高さに達する層厚の第一段目の盛土
層G'1を形成する。
1 の背面側の領域における造成基盤B又は下部排水層D
の上に、例えば30cm程度の撒き出し厚さで盛土材G”を
撒き出し、ブルドーザ等で敷き均してから振動ローラ等
によって転圧を行う。そしてこのような盛土材G”の撒
き出し・締め固め作業を所要回数繰り返すことによっ
て、図12に示すように、ほぼ第一段目の擁壁ブロック
11 の取付穴15の高さに達する層厚の第一段目の盛土
層G'1を形成する。
【0026】次に図13に示すように、各擁壁ブロック
11 の取付穴15にそれぞれ引っ張り力付与金具5を取
り付け、一端をこの引っ張り力付与金具5のアイボルト
51の輪部51bあるいはコ字形金具56に連結した帯
状補強材4を、盛土層G'1の上面に前記擁壁ブロック1
1 と直交する方向へ敷設する。擁壁ブロック11 に対す
る引っ張り力付与金具5及び帯状補強材4の連結方法
は、図3及び図6〜図8で先に説明したとおりである。
なお、帯状補強材4としてシート又はネット4’を用い
た場合は、なるべく弛まないように適当に引っ張った状
態で敷設することが必要である。
11 の取付穴15にそれぞれ引っ張り力付与金具5を取
り付け、一端をこの引っ張り力付与金具5のアイボルト
51の輪部51bあるいはコ字形金具56に連結した帯
状補強材4を、盛土層G'1の上面に前記擁壁ブロック1
1 と直交する方向へ敷設する。擁壁ブロック11 に対す
る引っ張り力付与金具5及び帯状補強材4の連結方法
は、図3及び図6〜図8で先に説明したとおりである。
なお、帯状補強材4としてシート又はネット4’を用い
た場合は、なるべく弛まないように適当に引っ張った状
態で敷設することが必要である。
【0027】帯状補強材4の敷設後は、図14に示すよ
うに、第一段目の複数の擁壁ブロック11 の上に、第二
段目の擁壁ブロック12 を一列に並べて積み上げる。こ
のとき、第一段目の各擁壁ブロック11 の上面の凸条1
1と第二段目の擁壁ブロック12 の下面の凹条12が互
いに嵌合され、第二段目の擁壁ブロック12 ,12 間の
縦目地が第一段目の擁壁ブロック11 ,11 間の縦目地
の間隔の中間位置、すなわちその下のベースブロック
2,2間の縦目地とほぼ対応する位置となるようにす
る。また、予め仮設部材6は第二段目の擁壁ブロック1
2 の仮支えが可能な高さまで延設しておく。
うに、第一段目の複数の擁壁ブロック11 の上に、第二
段目の擁壁ブロック12 を一列に並べて積み上げる。こ
のとき、第一段目の各擁壁ブロック11 の上面の凸条1
1と第二段目の擁壁ブロック12 の下面の凹条12が互
いに嵌合され、第二段目の擁壁ブロック12 ,12 間の
縦目地が第一段目の擁壁ブロック11 ,11 間の縦目地
の間隔の中間位置、すなわちその下のベースブロック
2,2間の縦目地とほぼ対応する位置となるようにす
る。また、予め仮設部材6は第二段目の擁壁ブロック1
2 の仮支えが可能な高さまで延設しておく。
【0028】次に図15に示すように、第一段目の盛土
層G'1の上に盛土材G”の撒き出し・締め固め作業を所
要回数繰り返すことによって、ほぼ第二段目の擁壁ブロ
ック12 の取付穴15の高さに達する層厚の第二段目の
盛土層G'2を形成する。すなわちこの第二段目の盛土層
G'2の層厚ΔHは、擁壁ブロック1の縦幅に相当するも
のである。そしてこれによって、帯状補強材4が盛土層
G'1とG'2の間に埋設され、盛土材G”との摩擦力が与
えられる。
層G'1の上に盛土材G”の撒き出し・締め固め作業を所
要回数繰り返すことによって、ほぼ第二段目の擁壁ブロ
ック12 の取付穴15の高さに達する層厚の第二段目の
盛土層G'2を形成する。すなわちこの第二段目の盛土層
G'2の層厚ΔHは、擁壁ブロック1の縦幅に相当するも
のである。そしてこれによって、帯状補強材4が盛土層
G'1とG'2の間に埋設され、盛土材G”との摩擦力が与
えられる。
【0029】上述のようにして、擁壁ブロック1の積み
上げと、盛土材G”の盛り立てと、帯状補強材4の敷設
とを順次繰り返して行くことによって、図1乃至図3に
示すような高さHの盛土地盤Gを造成する。なお、擁壁
Wの最上段はキャップブロック3の積み上げによって構
成される。また、擁壁ブロック1としては、圧密される
盛土材G”からの排水のための水抜き穴16が開設され
たものと、そうでないものとを適切な間隔で積み上げ、
水抜き穴16には、その高さまでの盛土層を形成した時
点で排水パイプ(図示省略)を差し込んで排水できるよ
うにする。
上げと、盛土材G”の盛り立てと、帯状補強材4の敷設
とを順次繰り返して行くことによって、図1乃至図3に
示すような高さHの盛土地盤Gを造成する。なお、擁壁
Wの最上段はキャップブロック3の積み上げによって構
成される。また、擁壁ブロック1としては、圧密される
盛土材G”からの排水のための水抜き穴16が開設され
たものと、そうでないものとを適切な間隔で積み上げ、
水抜き穴16には、その高さまでの盛土層を形成した時
点で排水パイプ(図示省略)を差し込んで排水できるよ
うにする。
【0030】盛土地盤Gを造成する過程で擁壁ブロック
11 ,12 ,・・・ に生じるずれや傾斜、変位等の不整
合、あるいは帯状補強材4がシート又はネット4’から
なる場合に地中でこの帯状補強材4に生じる弛み等は、
前記擁壁ブロック11 ,12 ,・・・ の正面に露出してい
る引っ張り力付与金具5のナット52を締め付け方向に
適宜回転させ、帯状補強材4に引っ張り力を与えること
によって修正する。
11 ,12 ,・・・ に生じるずれや傾斜、変位等の不整
合、あるいは帯状補強材4がシート又はネット4’から
なる場合に地中でこの帯状補強材4に生じる弛み等は、
前記擁壁ブロック11 ,12 ,・・・ の正面に露出してい
る引っ張り力付与金具5のナット52を締め付け方向に
適宜回転させ、帯状補強材4に引っ張り力を与えること
によって修正する。
【0031】盛土地盤Gの造成完了後は、その間隙水の
排水による圧密沈下及び変形が収束したら、擁壁Wの各
擁壁ブロック1の正面に露出している引っ張り力付与金
具5のナット52を締め付け方向に回転させ、帯状補強
材4に引っ張り力を付与して、帯状補強材4と盛土材
G”との間に強制的に相対変位を与え、両者間に十分な
摩擦力を発揮させることによって、盛土壁に対する大き
な補強作用が得られ、以後の盛土地盤Gの変形が有効に
抑えられる。
排水による圧密沈下及び変形が収束したら、擁壁Wの各
擁壁ブロック1の正面に露出している引っ張り力付与金
具5のナット52を締め付け方向に回転させ、帯状補強
材4に引っ張り力を付与して、帯状補強材4と盛土材
G”との間に強制的に相対変位を与え、両者間に十分な
摩擦力を発揮させることによって、盛土壁に対する大き
な補強作用が得られ、以後の盛土地盤Gの変形が有効に
抑えられる。
【0032】ナット52の締め付けにより帯状補強材4
に引っ張り力を付与した後は、必要に応じて擁壁Wの各
擁壁ブロック1の正面凹部13をモルタル等の固結材で
埋めることによって、ナット52が腐食しないようにす
る。
に引っ張り力を付与した後は、必要に応じて擁壁Wの各
擁壁ブロック1の正面凹部13をモルタル等の固結材で
埋めることによって、ナット52が腐食しないようにす
る。
【0033】なお、図示の実施形態においては、盛土壁
をほぼ鉛直に形成しているが、本発明は斜面状の盛土壁
とする場合についても適用可能であることは言うまでも
ない。また、擁壁ブロック1や引っ張り力付与金具5の
細部の形状等も、図示の形態に特に限定されるものでは
ない。
をほぼ鉛直に形成しているが、本発明は斜面状の盛土壁
とする場合についても適用可能であることは言うまでも
ない。また、擁壁ブロック1や引っ張り力付与金具5の
細部の形状等も、図示の形態に特に限定されるものでは
ない。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 盛土地盤造成後に生じる盛土全体の圧密沈下や変形
が収束してから帯状補強材と盛土材との間に強制的に相
対変位を与えることによって大きな補強力を発現するこ
とができる。 (2) 盛土地盤の造成過程で生じる擁壁ブロックのずれや
変位、あるいは地中の帯状補強材のたるみ等を、随時修
正することができる。 (3) 上記(1) の理由により、急勾配の壁面を有する盛土
地盤を造成でき、用地の有効利用ができる。
される。 (1) 盛土地盤造成後に生じる盛土全体の圧密沈下や変形
が収束してから帯状補強材と盛土材との間に強制的に相
対変位を与えることによって大きな補強力を発現するこ
とができる。 (2) 盛土地盤の造成過程で生じる擁壁ブロックのずれや
変位、あるいは地中の帯状補強材のたるみ等を、随時修
正することができる。 (3) 上記(1) の理由により、急勾配の壁面を有する盛土
地盤を造成でき、用地の有効利用ができる。
【図1】本発明の実施形態を示す盛土地盤の部分正面図
である。
である。
【図2】上記盛土地盤を図1のII−II' 線に沿って切断
した概略的な部分鉛直断面図である。
した概略的な部分鉛直断面図である。
【図3】上記盛土地盤を図1の III−III'線に沿って切
断した概略的な部分水平断面図である。
断した概略的な部分水平断面図である。
【図4】上記実施形態で用いられる擁壁ブロックの斜視
図である。
図である。
【図5】上記実施形態で用いられるベースブロック及び
キャップブロックの斜視図である。
キャップブロックの斜視図である。
【図6】上記実施形態において帯状補強材がシート又は
ネットからなるものである場合の擁壁ブロックとの連結
状態を示す断面斜視図である。
ネットからなるものである場合の擁壁ブロックとの連結
状態を示す断面斜視図である。
【図7】上記実施形態において帯状補強材が鋼板からな
るものである場合の擁壁ブロックとの連結状態を示す断
面斜視図である。
るものである場合の擁壁ブロックとの連結状態を示す断
面斜視図である。
【図8】上記実施形態において擁壁ブロックと帯状補強
材を連結棒を用いて連結した状態を示す概略的な部分水
平断面図である。
材を連結棒を用いて連結した状態を示す概略的な部分水
平断面図である。
【図9】上記実施形態において、盛土地盤造成予定地を
整地して造成基盤を形成する工程を示す鉛直断面図であ
る。
整地して造成基盤を形成する工程を示す鉛直断面図であ
る。
【図10】上記実施形態において、第一段目の擁壁ブロ
ックを積み上げた状態を示す説明図である。
ックを積み上げた状態を示す説明図である。
【図11】上記第一段目の盛土層の造成過程を示す説明
図である。
図である。
【図12】上記第一段目の盛土層の造成完了状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図13】上記第一段目の盛土層の上に帯状補強材を敷
設して擁壁ブロックに連結した状態を示す説明図であ
る。
設して擁壁ブロックに連結した状態を示す説明図であ
る。
【図14】上記第一段目の擁壁ブロック上に第二段目の
擁壁ブロックを積み上げた状態を示す説明図である。
擁壁ブロックを積み上げた状態を示す説明図である。
【図15】上記第一段目の盛土層の上に第二段目の盛土
層を造成した状態を示す説明図である。
層を造成した状態を示す説明図である。
【図16】従来の補強盛土壁工法の一例を示す説明図で
ある。
ある。
1,11 ,12 擁壁ブロック 15 取付穴 4 帯状補強材 4’ シート又はネット 4” 鋼板 43 連結棒 5 引っ張り力付与金具 51 アイボルト 52,55 ナット 54 ボルト G 盛土地盤 G'1〜G'n 盛土層 G” 盛土材
Claims (3)
- 【請求項1】 多数層の盛土層からなる盛土地盤の造成
において、 所定層厚の盛土層の盛り立てに際して盛土壁となる部分
に所要数の擁壁ブロックを組み上げる工程と、 前記盛土層の上面に前記盛土壁とほぼ直交する方向へ複
数の帯状補強材を敷設すると共に前記擁壁ブロックの各
々にこの擁壁ブロックの取付穴を貫通するボルトとその
外端部に螺合されるナットとを有する引っ張り力付与金
具を介して前記帯状補強材を連結する工程と、 前記帯状補強材を前記盛土層の上段の盛土層の盛り立て
によって盛土地盤中に埋設する工程と、 前記引っ張り力付与金具によって前記盛土地盤中の帯状
補強材に適時に引っ張り力を与える工程と、からなるこ
とを特徴とする擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 帯状補強材は、高分子材料からなる帯状の布、ネットあ
るいは金属板から選択されることを擁壁ブロックを用い
た補強盛土壁工法。 - 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、 互いに隣接する複数の擁壁ブロックの各々に設けられた
引っ張り力付与金具に跨がって連結棒が係止され、複数
の帯状補強材がこの連結棒を介して前記引っ張り力付与
金具に連結されることを特徴とする擁壁ブロックを用い
た補強盛土壁工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35664796A JPH10183624A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35664796A JPH10183624A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183624A true JPH10183624A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18450075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35664796A Pending JPH10183624A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 擁壁ブロックを用いた補強盛土壁工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10183624A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2835554A1 (fr) * | 2002-02-06 | 2003-08-08 | Gabriel Ballu | Outil de coffrage et echafaudage permettant un mur poids a une seule paroi verticale a partir d'un enrochement ou autres agregats |
| JP2006125092A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Ito Yogyo Co Ltd | 土留め擁壁パネル及び土留め擁壁の施工方法 |
| WO2007046142A1 (ja) * | 2005-10-19 | 2007-04-26 | Maeda Kosen Co., Ltd. | 擁壁盛土構造体 |
| JP2007138624A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Kyokado Eng Co Ltd | 補強土工法 |
| JP2009068282A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Daikure Co Ltd | 盛土の法面用壁面材と、その取付方法。 |
| KR100949781B1 (ko) * | 2009-07-10 | 2010-03-30 | (주) 태평양지질 | 옹벽 구조물 및 그 시공방법 |
| KR101314764B1 (ko) * | 2010-11-05 | 2013-10-08 | 한국도로공사 | 파형강판을 이용한 옹벽 및 그 시공방법 |
| KR101627209B1 (ko) * | 2015-07-28 | 2016-06-03 | 안기석 | 브라켓 및 이를 이용한 성토부 |
| KR20200042478A (ko) | 2017-09-14 | 2020-04-23 | 가부시키가이샤 토콘 | 원통 블록과 보강 구조체의 연결 옹벽 구조 |
| CN111778798A (zh) * | 2020-07-20 | 2020-10-16 | 中国二十冶集团有限公司 | 一种路基的施工方法 |
| CN114250654A (zh) * | 2022-01-04 | 2022-03-29 | 西南交通大学 | 高速铁路无砟轨道复合加筋预应力基床结构及施工方法 |
| KR20220140930A (ko) * | 2021-04-09 | 2022-10-19 | 이장원 | 보강토옹벽 및 그 시공방법 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP35664796A patent/JPH10183624A/ja active Pending
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