JPH10183635A - 法面緑化工法及び土止め用緑化材 - Google Patents
法面緑化工法及び土止め用緑化材Info
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- JPH10183635A JPH10183635A JP34984296A JP34984296A JPH10183635A JP H10183635 A JPH10183635 A JP H10183635A JP 34984296 A JP34984296 A JP 34984296A JP 34984296 A JP34984296 A JP 34984296A JP H10183635 A JPH10183635 A JP H10183635A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多様な植生環境によって多品種の植物の植生
が可能となり、自然の景観の法面が得られる。しかも、
土止め用緑化材によって豊富な土壌が確保され、法面に
もかかわらず樹木の発育基盤が確保されて極めて早期に
樹木群落が成立し、自然景観の復元を急速に行うことが
できる。更に、プレート状に形成される土止め用緑化材
は、保管・搬送が容易となる。 【解決手段】 法面緑化工法は、法面造成後に、法面上
の一部に土止め用緑化材を配設し、土壌を土止め用緑化
材に接した状態で法面上の一部に盛り上げて樹木を植栽
する。また、土止め用緑化材を平面視でU字状に配設し
ても良く、平面視でリング状や多角形の形状で囲むよう
に配設しても良い。更に、複数の土止め用緑化材を密集
させても良い。一方、土止め用緑化材は腐朽性のある材
料にて形成され、また、プレート状に形成されている。
が可能となり、自然の景観の法面が得られる。しかも、
土止め用緑化材によって豊富な土壌が確保され、法面に
もかかわらず樹木の発育基盤が確保されて極めて早期に
樹木群落が成立し、自然景観の復元を急速に行うことが
できる。更に、プレート状に形成される土止め用緑化材
は、保管・搬送が容易となる。 【解決手段】 法面緑化工法は、法面造成後に、法面上
の一部に土止め用緑化材を配設し、土壌を土止め用緑化
材に接した状態で法面上の一部に盛り上げて樹木を植栽
する。また、土止め用緑化材を平面視でU字状に配設し
ても良く、平面視でリング状や多角形の形状で囲むよう
に配設しても良い。更に、複数の土止め用緑化材を密集
させても良い。一方、土止め用緑化材は腐朽性のある材
料にて形成され、また、プレート状に形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然な景観が得られる
法面緑化工法及び土止め用緑化材に関するものである。
法面緑化工法及び土止め用緑化材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】法面緑化工法は、法面の侵食防止という
防災のために採用されるものであり、そのために従来の
工法は、図13に示すように、法面11aを直線的に造
成した後、法面11aに客土層11bを安定した状態で
置いて植物11cを生育させるようにしていた。
防災のために採用されるものであり、そのために従来の
工法は、図13に示すように、法面11aを直線的に造
成した後、法面11aに客土層11bを安定した状態で
置いて植物11cを生育させるようにしていた。
【0003】一方、近年、景観保全が重視されるに至っ
たのに伴い、法面緑化についても、侵食防止の目的の他
に自然景観の役割が強く求められるようなってきた。そ
こで、人工的な印象を強く与える従来工法の直線的な法
面の改良が必要となった。また、わが国の山地の自然景
観は森林で形成されていることから、自然植生の復元は
樹木を主とする植生構造が好ましい。
たのに伴い、法面緑化についても、侵食防止の目的の他
に自然景観の役割が強く求められるようなってきた。そ
こで、人工的な印象を強く与える従来工法の直線的な法
面の改良が必要となった。また、わが国の山地の自然景
観は森林で形成されていることから、自然植生の復元は
樹木を主とする植生構造が好ましい。
【0004】しかし、法面は植物の成長条件としては大
変過酷なものであり、特に、法面の造成は安定限界勾配
で計画されるので、法面11aに置く客土11bの層は
薄くなり、芝草類等の貧弱な植生構造しか成立しないと
いう問題があった。
変過酷なものであり、特に、法面の造成は安定限界勾配
で計画されるので、法面11aに置く客土11bの層は
薄くなり、芝草類等の貧弱な植生構造しか成立しないと
いう問題があった。
【0005】そこで、図14に示すように、法面12a
を階段状に形成して大きな樹木12bの生育に必要な厚
みのある客土層12cを確保する工法が提案されるに至
った。しかし、かかる従来の工法によっても、法面の形
状が不自然で、作業コストも高くなり、また基本構造物
(コンクリート等で形成されている)であるので、時間
が経過しても直線構造が永久に残り不自然であるという
問題があった。
を階段状に形成して大きな樹木12bの生育に必要な厚
みのある客土層12cを確保する工法が提案されるに至
った。しかし、かかる従来の工法によっても、法面の形
状が不自然で、作業コストも高くなり、また基本構造物
(コンクリート等で形成されている)であるので、時間
が経過しても直線構造が永久に残り不自然であるという
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであって、その目的とするところは、
法面の形状及び植生の両面から自然景観の復元が可能と
なり、しかも、作業が容易で作業コストが安く、急速緑
化も可能な法面緑化工法及び土止め用緑化材を提供する
ことにある。
みてなされたものであって、その目的とするところは、
法面の形状及び植生の両面から自然景観の復元が可能と
なり、しかも、作業が容易で作業コストが安く、急速緑
化も可能な法面緑化工法及び土止め用緑化材を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の法面緑化工法は、まず、所定の傾斜角度
で法面を造成し、次に、法面上の一部を土壌盛り上げ区
域としてこの土壌盛り上げ区域の少なくとも法面下流側
に腐朽性を有する土止め用緑化材を配設し、次に、土壌
を土止め用緑化材に接した状態で土壌盛り上げ区域の上
に盛り上げ、その後、盛り上げた土壌に樹木を植栽する
ことを特徴とするものである。
に、請求項1の法面緑化工法は、まず、所定の傾斜角度
で法面を造成し、次に、法面上の一部を土壌盛り上げ区
域としてこの土壌盛り上げ区域の少なくとも法面下流側
に腐朽性を有する土止め用緑化材を配設し、次に、土壌
を土止め用緑化材に接した状態で土壌盛り上げ区域の上
に盛り上げ、その後、盛り上げた土壌に樹木を植栽する
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の法面緑化工法は、請求項1に記
載の法面緑化工法において、土壌盛り上げ区域の法面下
流側及び両側に土止め用緑化材を配設することを特徴と
するものであり、例えば、土止め用緑化材を、平面視で
U字状に配設することが考えられる。
載の法面緑化工法において、土壌盛り上げ区域の法面下
流側及び両側に土止め用緑化材を配設することを特徴と
するものであり、例えば、土止め用緑化材を、平面視で
U字状に配設することが考えられる。
【0009】請求項3の法面緑化工法は、請求項1に記
載の法面緑化工法において、土壌盛り上げ区域を土止め
用緑化材で囲繞することを特徴とするものであり、例え
ば、土止め用緑化材を、平面視でリング状や多角形(例
えば三角形、台形等の四角形、六角形)の形状で囲むこ
とが考えられる。
載の法面緑化工法において、土壌盛り上げ区域を土止め
用緑化材で囲繞することを特徴とするものであり、例え
ば、土止め用緑化材を、平面視でリング状や多角形(例
えば三角形、台形等の四角形、六角形)の形状で囲むこ
とが考えられる。
【0010】請求項4の法面緑化工法は、請求項1から
請求項3までのいずれか1項に記載の法面緑化工法にお
いて、法面上に複数の土壌盛り上げ区域を設け、各土壌
盛り上げ区域に土止め用緑化材を配設することを特徴と
するものである。
請求項3までのいずれか1項に記載の法面緑化工法にお
いて、法面上に複数の土壌盛り上げ区域を設け、各土壌
盛り上げ区域に土止め用緑化材を配設することを特徴と
するものである。
【0011】請求項5の土止め用緑化材は、腐朽性のあ
る材料にて形成されていることを特徴とするものであ
る。
る材料にて形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項6の土止め用緑化材は、腐朽性及び
可撓性を有するプレートにて形成されていることを特徴
とするものである。
可撓性を有するプレートにて形成されていることを特徴
とするものである。
【0013】請求項7の土止め用緑化材は、請求項5又
は請求項6に記載の土止め用緑化材において、法面固定
用のアンカーピンを取付けるためのアンカー取付け部が
設けられていることを特徴とするものである。
は請求項6に記載の土止め用緑化材において、法面固定
用のアンカーピンを取付けるためのアンカー取付け部が
設けられていることを特徴とするものである。
【0014】請求項8の土止め用緑化材は、請求項5か
ら請求項7までのいずれか1項に記載の土止め用緑化材
において、通気排水孔が設けられていることを特徴とす
るものである。
ら請求項7までのいずれか1項に記載の土止め用緑化材
において、通気排水孔が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の法面緑化工法に使
用される土止め用緑化材1の平面図を示している。土止
め用緑化材1は、プレート状の本体部2と、本体部2か
ら折り曲げ自在に突設される舌片状のアンカーピン固定
体(アンカー取付け部)3と、本体部2に穿設されるク
リップ孔(アンカー取付け部)5と、本体部2に穿設さ
れる通気排水孔6とから成り、腐朽性及び可撓性を有す
る厚紙や金属材料にて形成されている。なお、金属材料
としては、酸に侵され易い軟鋼等が考えられる。
用される土止め用緑化材1の平面図を示している。土止
め用緑化材1は、プレート状の本体部2と、本体部2か
ら折り曲げ自在に突設される舌片状のアンカーピン固定
体(アンカー取付け部)3と、本体部2に穿設されるク
リップ孔(アンカー取付け部)5と、本体部2に穿設さ
れる通気排水孔6とから成り、腐朽性及び可撓性を有す
る厚紙や金属材料にて形成されている。なお、金属材料
としては、酸に侵され易い軟鋼等が考えられる。
【0016】アンカーピン固定体3は本体部2の下縁に
適宜間隔で複数突設されており、各アンカーピン固定体
3にはピン孔4が穿設されている。クリップ孔5は本体
部2の中間部の上縁寄りに、かつ、アンカーピン固定体
3のピン孔4と対応させて適宜間隔で複数対穿設されて
いる。通気排水孔6は本体部2の中間部の下縁から上縁
寄りに離した部位に多数穿設されている。
適宜間隔で複数突設されており、各アンカーピン固定体
3にはピン孔4が穿設されている。クリップ孔5は本体
部2の中間部の上縁寄りに、かつ、アンカーピン固定体
3のピン孔4と対応させて適宜間隔で複数対穿設されて
いる。通気排水孔6は本体部2の中間部の下縁から上縁
寄りに離した部位に多数穿設されている。
【0017】また、プレート状の本体部2の両端は互い
に逆に折り返されて一対の引っ掛け爪2a,2aが形成
されている。なお、通気排水孔6は設けなくても良い。
に逆に折り返されて一対の引っ掛け爪2a,2aが形成
されている。なお、通気排水孔6は設けなくても良い。
【0018】腐朽性及び可撓性を有する材料としては、
上記の他に、腐り易い天然木材、天然布類(不織布を含
む)、微生物で分解する生分解性プラスチック、あみ材
(例えばパンチングメタル、生分解性プラスチックネッ
ト、化繊ネット)等が考えられる。また、土止め用緑化
材1が木材加工品の場合にはベニヤでも合板でも良い。
上記の他に、腐り易い天然木材、天然布類(不織布を含
む)、微生物で分解する生分解性プラスチック、あみ材
(例えばパンチングメタル、生分解性プラスチックネッ
ト、化繊ネット)等が考えられる。また、土止め用緑化
材1が木材加工品の場合にはベニヤでも合板でも良い。
【0019】土止め用緑化材1の本体部2の厚み寸法
は、リング状に曲成できる大きさに設定されており、土
止め用緑化材1の長さ寸法は、例えば2mに設定されて
いる。
は、リング状に曲成できる大きさに設定されており、土
止め用緑化材1の長さ寸法は、例えば2mに設定されて
いる。
【0020】土止め用緑化材1の幅は、中間部が幅広に
なり両端部が幅狭になっており、最大幅は例えば45c
mに設定され、最小幅は例えば20cmに設定されてい
る。図2は土止め用緑化材1をリング状に曲げて形成さ
れるリング状緑化材10を法面Aに設置した示してお
り、このときリング状緑化材10の上縁は水平となり、
リング状緑化材10の下縁は法面Aに密着して法面Aと
良く馴染み、かつ、リング状緑化材10は法面Aに対し
て垂直ではなく鉛直方向に寄った方向に立設される。し
たがって、土止め用緑化材1の上縁及び下縁は、図1に
示す曲線となっている。
なり両端部が幅狭になっており、最大幅は例えば45c
mに設定され、最小幅は例えば20cmに設定されてい
る。図2は土止め用緑化材1をリング状に曲げて形成さ
れるリング状緑化材10を法面Aに設置した示してお
り、このときリング状緑化材10の上縁は水平となり、
リング状緑化材10の下縁は法面Aに密着して法面Aと
良く馴染み、かつ、リング状緑化材10は法面Aに対し
て垂直ではなく鉛直方向に寄った方向に立設される。し
たがって、土止め用緑化材1の上縁及び下縁は、図1に
示す曲線となっている。
【0021】以上のようにして構成される土止め用緑化
材1はアンカーピン7にて法面Aに固定されるものであ
る。
材1はアンカーピン7にて法面Aに固定されるものであ
る。
【0022】次に、土止め用緑化材1を用いた法面緑化
工法について説明する。 (1)まず、地山(岩盤や切土等)Bの山腹部を所定の
傾斜角度の法面Aとなるように造成する(図2)。
工法について説明する。 (1)まず、地山(岩盤や切土等)Bの山腹部を所定の
傾斜角度の法面Aとなるように造成する(図2)。
【0023】(2)次に、法面Aの裸地斜面に金網A2
を張ってこの金網A2を金網用アンカーピンA3で固定
する。 (3)次に、施工現場(土壌盛り上げ区域)においてフ
ラットな土止め用緑化材1をリング状に曲げてリング状
緑化材10を形成し、このリング状緑化材10をアンカ
ーピン7にて法面A上に固定する。
を張ってこの金網A2を金網用アンカーピンA3で固定
する。 (3)次に、施工現場(土壌盛り上げ区域)においてフ
ラットな土止め用緑化材1をリング状に曲げてリング状
緑化材10を形成し、このリング状緑化材10をアンカ
ーピン7にて法面A上に固定する。
【0024】すなわち、土止め用緑化材1をリング状に
曲げて土止め用緑化材1の端部同士を重ね合わせて引っ
掛け爪2a,2a同士を引っ掛け、またアンカーピン固
定体3を外側に折り曲げる。そして、アンカーピン7を
アンカーピン固定体3のピン孔4及び金網Aの網目に通
して法面Aの地山に打ち込むことにより、リング状緑化
材10を法面Aに固定すると共に、リング状緑化材10
と金網Aを一体化する。
曲げて土止め用緑化材1の端部同士を重ね合わせて引っ
掛け爪2a,2a同士を引っ掛け、またアンカーピン固
定体3を外側に折り曲げる。そして、アンカーピン7を
アンカーピン固定体3のピン孔4及び金網Aの網目に通
して法面Aの地山に打ち込むことにより、リング状緑化
材10を法面Aに固定すると共に、リング状緑化材10
と金網Aを一体化する。
【0025】また、法面Aの下流側に位置するアンカー
ピン7の上端はクリップ8にてリング状緑化材10の固
定する。これにより、リング状緑化材10の周囲に複数
のアンカーピン7が位置する。なお、クリップ8はクリ
ップ孔5に止められる。このとき、緑化材1の本体部2
の幅広部分及び通気排水孔6が法面Aの下流側に位置す
る。
ピン7の上端はクリップ8にてリング状緑化材10の固
定する。これにより、リング状緑化材10の周囲に複数
のアンカーピン7が位置する。なお、クリップ8はクリ
ップ孔5に止められる。このとき、緑化材1の本体部2
の幅広部分及び通気排水孔6が法面Aの下流側に位置す
る。
【0026】以上の要領で複数個のリング状緑化材10
を密集し配設する(図3、図4)。なお、金網用アンカ
ーピンA3及び緑化材のアンカーピン7を地山に打つと
きには、予めドリルで地山に孔を設け、この孔にアンカ
ーピン7を打ち込むようにする。また、リング状緑化材
10の重ね合わせ部の接合については、緑化材1の両端
にクリップ孔5及びピン孔4付きアンカーピン固定体3
をそれぞれ形成し、法面Aへの設置時にはクリップ孔5
を重ねてクリップ8で止めると共に、アンカーピン固定
体3のピン孔4を重ねた状態でアンカーピン7を打つよ
うにしても良い。
を密集し配設する(図3、図4)。なお、金網用アンカ
ーピンA3及び緑化材のアンカーピン7を地山に打つと
きには、予めドリルで地山に孔を設け、この孔にアンカ
ーピン7を打ち込むようにする。また、リング状緑化材
10の重ね合わせ部の接合については、緑化材1の両端
にクリップ孔5及びピン孔4付きアンカーピン固定体3
をそれぞれ形成し、法面Aへの設置時にはクリップ孔5
を重ねてクリップ8で止めると共に、アンカーピン固定
体3のピン孔4を重ねた状態でアンカーピン7を打つよ
うにしても良い。
【0027】(4)次に、吹き付け装置(図示省略)に
よって、金網A2及びリング状緑化材10内に土壌を吹
き付けて、法面Aに客土層A1を形成すると共に、リン
グ状緑化材10内に土壌を盛る。これにより、リング状
緑化材10内の盛り土壌Cと客土層A1と地山Bとを密
着一体化して安定した植物(樹木)の生育を図る。な
お、リング状緑化材10内への土壌の充填は、吹き付け
装置による機械施工であってもレッカー(モッコ)を使
った人力施工であっても良いが、人力施工でも作業は容
易となる。
よって、金網A2及びリング状緑化材10内に土壌を吹
き付けて、法面Aに客土層A1を形成すると共に、リン
グ状緑化材10内に土壌を盛る。これにより、リング状
緑化材10内の盛り土壌Cと客土層A1と地山Bとを密
着一体化して安定した植物(樹木)の生育を図る。な
お、リング状緑化材10内への土壌の充填は、吹き付け
装置による機械施工であってもレッカー(モッコ)を使
った人力施工であっても良いが、人力施工でも作業は容
易となる。
【0028】なお、盛り土壌Cの土量は、法面Aの下流
側に行くほど多くなっている。
側に行くほど多くなっている。
【0029】(5)次に、密集して配設された各リング
状緑化材10内の盛り土壌Cに樹木T(苗木)を植栽す
る(図3、図4)。このようにリング状緑化材10内に
土壌を充填することにより、風雨等による盛り土壌Cの
侵食流出がなくなる。しかも、上記のように通気排水孔
6は土止め用緑化材1の本体部2の下縁から離れている
ので、法面Aに沿って流下する雨水が通気排水孔6から
リング状緑化材10内に浸入することがなく、盛り土壌
Cの流出や樹木Tの倒木・流出を防止することができ
る。
状緑化材10内の盛り土壌Cに樹木T(苗木)を植栽す
る(図3、図4)。このようにリング状緑化材10内に
土壌を充填することにより、風雨等による盛り土壌Cの
侵食流出がなくなる。しかも、上記のように通気排水孔
6は土止め用緑化材1の本体部2の下縁から離れている
ので、法面Aに沿って流下する雨水が通気排水孔6から
リング状緑化材10内に浸入することがなく、盛り土壌
Cの流出や樹木Tの倒木・流出を防止することができ
る。
【0030】以上のようにして施工された法面Aは、リ
ング状緑化材10の通気排水孔6が法面下流側に位置す
るので、水はけがよく、通気性や通水性の阻害による樹
木Tの根腐や成育不全を防ぐことができる一方、乾期に
おいても水分の不足を緩和することができる。
ング状緑化材10の通気排水孔6が法面下流側に位置す
るので、水はけがよく、通気性や通水性の阻害による樹
木Tの根腐や成育不全を防ぐことができる一方、乾期に
おいても水分の不足を緩和することができる。
【0031】このようにして法面Aの緑化施工が終了し
た後は、樹木Tは順調に成育する一方、土止め用緑化材
1は腐朽していく。そして、土止め用緑化材1の腐朽が
進行すると、土止め用緑化材1の強度の低下及び充填土
壌の土圧によって、リング状緑化材10が崩れて盛り土
壌Cが土壌盛り上げ区域の周囲にも流れ出て法面Aに自
然なマウントaが形成される(図5)。
た後は、樹木Tは順調に成育する一方、土止め用緑化材
1は腐朽していく。そして、土止め用緑化材1の腐朽が
進行すると、土止め用緑化材1の強度の低下及び充填土
壌の土圧によって、リング状緑化材10が崩れて盛り土
壌Cが土壌盛り上げ区域の周囲にも流れ出て法面Aに自
然なマウントaが形成される(図5)。
【0032】なお、施工時に図4に示すリング状緑化材
10間の隙間100にも土壌を充填すれば、ボリューム
のあるマウントaを形成することができる。一方、樹木
Tの成育により根系による崩壊抑止機能が働くので、盛
り土壌Cが崩れても樹木Tが倒れることがなく、樹木T
の根は地山Bにも及ぶ。
10間の隙間100にも土壌を充填すれば、ボリューム
のあるマウントaを形成することができる。一方、樹木
Tの成育により根系による崩壊抑止機能が働くので、盛
り土壌Cが崩れても樹木Tが倒れることがなく、樹木T
の根は地山Bにも及ぶ。
【0033】その結果、丸みの付いた法面Aに豊かな植
生構造を成立させることができ、自然景観が復元される
ことになる。すなわち、法面Aに複数のマウントaがで
き、しかも各マウントaは最大厚部分から除々に薄くな
るように形成されているので、多様な植生環境が作られ
て多品種の植物の植生が可能となり、また、飛来種子が
着根し易くなる。
生構造を成立させることができ、自然景観が復元される
ことになる。すなわち、法面Aに複数のマウントaがで
き、しかも各マウントaは最大厚部分から除々に薄くな
るように形成されているので、多様な植生環境が作られ
て多品種の植物の植生が可能となり、また、飛来種子が
着根し易くなる。
【0034】また、上述のように盛り土壌Cの土量は法
面Aの下流側の方が多いので、崩壊した土壌は法面Aの
下流側に長い緩やかなすそ野が形成され、より一層自然
景観に近くなる(図5)。
面Aの下流側の方が多いので、崩壊した土壌は法面Aの
下流側に長い緩やかなすそ野が形成され、より一層自然
景観に近くなる(図5)。
【0035】図6Aは、両端に通気吸水孔6aを穿設し
た土止め用緑化材1aを示す平面図であり、土止め用緑
化材1aを法面Aに設置したときは、この通気吸水孔6
aは法面Aの上流側に位置する。通気吸水孔6aは、通
気排水孔6と同様に、土止め用緑化材1の本体部2の下
縁から離すことにより、盛り土壌Cや樹木Tの流出を防
止している。
た土止め用緑化材1aを示す平面図であり、土止め用緑
化材1aを法面Aに設置したときは、この通気吸水孔6
aは法面Aの上流側に位置する。通気吸水孔6aは、通
気排水孔6と同様に、土止め用緑化材1の本体部2の下
縁から離すことにより、盛り土壌Cや樹木Tの流出を防
止している。
【0036】また、土止め用緑化材1aの両端部には止
めねじ用の挿通孔5a,5bをそれぞれ設けられてお
り、土止め用緑化材1aをリング状にして両端部を重ね
たときには、挿通孔5a,5bを合致して止めねじによ
る固定を可能にしている。なお、止めねじを使用する場
合には、引っ掛け爪2a,2aを使用する必要がなく、
引っ掛け爪2a,2aを土止め用緑化材1aの構成から
省いても良い。
めねじ用の挿通孔5a,5bをそれぞれ設けられてお
り、土止め用緑化材1aをリング状にして両端部を重ね
たときには、挿通孔5a,5bを合致して止めねじによ
る固定を可能にしている。なお、止めねじを使用する場
合には、引っ掛け爪2a,2aを使用する必要がなく、
引っ掛け爪2a,2aを土止め用緑化材1aの構成から
省いても良い。
【0037】更に、土止め用緑化材1aの上縁部には樹
木Tを支える支線を通すための孔5cが設けられてい
る。他の構成は図1に示した土止め用緑化材1と同じで
あるので、図6に土止め用緑化材1に付した符号と同符
号を付して他の構成の説明を省略する。この土止め用緑
化材1aは、上述した施工方法と同じ要領でリング状緑
化材10aにして、法面Aに設置される(図7)。
木Tを支える支線を通すための孔5cが設けられてい
る。他の構成は図1に示した土止め用緑化材1と同じで
あるので、図6に土止め用緑化材1に付した符号と同符
号を付して他の構成の説明を省略する。この土止め用緑
化材1aは、上述した施工方法と同じ要領でリング状緑
化材10aにして、法面Aに設置される(図7)。
【0038】アンカーピン固定体3は、図6Bに示すよ
うに、U字金具の端部を土止め用緑化材1、1aの下縁
に固定して形成しても良い。また、アンカーピン7を腐
朽性の材料で形成するようにしても良い。
うに、U字金具の端部を土止め用緑化材1、1aの下縁
に固定して形成しても良い。また、アンカーピン7を腐
朽性の材料で形成するようにしても良い。
【0039】図8〜図10は他の法面緑化工法を示して
いる。図8は、土止め用緑化材1bを、法面Aの土壌盛
り上げ区域のうち法面下流側にのみ配設する工法を示し
ており、図9は、土止め用緑化材1cが土壌盛り上げ区
域の法面下流側及び両側に位置するように土止め用緑化
材1cを平面視でU字状に配設する工法を示しており、
図10は、土止め用緑化材1dを平面視で四角形となる
ように配設する工法を示している。
いる。図8は、土止め用緑化材1bを、法面Aの土壌盛
り上げ区域のうち法面下流側にのみ配設する工法を示し
ており、図9は、土止め用緑化材1cが土壌盛り上げ区
域の法面下流側及び両側に位置するように土止め用緑化
材1cを平面視でU字状に配設する工法を示しており、
図10は、土止め用緑化材1dを平面視で四角形となる
ように配設する工法を示している。
【0040】なお、土止め用緑化材の配置工程以外は、
先に述べた工法と同じであるので、図面に同符号を付し
て説明を省略する。
先に述べた工法と同じであるので、図面に同符号を付し
て説明を省略する。
【0041】図11A,B,Dは、複数の土止め用緑化
材1b,1c,1dを密集して配設した状態を示す平面
図である。同図Aの土止め用緑化材1bは短尺であり、
同図Bの土止め用緑化材1bは長尺で法面Aの幅方向の
全長にわたって配設されるものである。同図Cは複数の
土止め用緑化材1bによる施工状態を示す側面図であ
る。
材1b,1c,1dを密集して配設した状態を示す平面
図である。同図Aの土止め用緑化材1bは短尺であり、
同図Bの土止め用緑化材1bは長尺で法面Aの幅方向の
全長にわたって配設されるものである。同図Cは複数の
土止め用緑化材1bによる施工状態を示す側面図であ
る。
【0042】図12Aは、多数のリング状緑化材10を
弧状に連続して配設し、リング状緑化材10で囲まれる
部分にも盛り土壌C1を形成した状態を示している。同
図Bは、多数のリング状緑化材10が完全に囲み、この
囲み部分に盛り土壌C1を形成した状態を示している。
図12に示す工法を採用すれば、ボリュームのある自然
なマウントが形成することができ、また、単位面積当た
りの施工単価を安くすることができる。
弧状に連続して配設し、リング状緑化材10で囲まれる
部分にも盛り土壌C1を形成した状態を示している。同
図Bは、多数のリング状緑化材10が完全に囲み、この
囲み部分に盛り土壌C1を形成した状態を示している。
図12に示す工法を採用すれば、ボリュームのある自然
なマウントが形成することができ、また、単位面積当た
りの施工単価を安くすることができる。
【0043】更に、同図Bに示す盛り土壌C1に石(図
示省略)を配すれば、盛り土壌C,C1の崩壊後に、一
層自然なマウントが形成される。更に、同図Bに示すよ
うに、違った径のリング状緑化材10を配設することに
より、盛り土壌C,C1の崩壊後に、より一層自然に近
いマウントが形成される。
示省略)を配すれば、盛り土壌C,C1の崩壊後に、一
層自然なマウントが形成される。更に、同図Bに示すよ
うに、違った径のリング状緑化材10を配設することに
より、盛り土壌C,C1の崩壊後に、より一層自然に近
いマウントが形成される。
【0044】なお、図8〜図12中の矢印は法面Aの下
流側を示している。
流側を示している。
【0045】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の法面緑化工法及び土止め用緑化材によれば、多様な
植生環境によって多品種の植物の植生が可能となり、自
然の景観の法面が得られる。しかも、土止め用緑化材に
よって豊富な土壌が確保されるので、法面にもかかわら
ず樹木の発育基盤が確保され、極めて早期に樹木群落が
成立して自然景観の復元を急速に行うことができる。
明の法面緑化工法及び土止め用緑化材によれば、多様な
植生環境によって多品種の植物の植生が可能となり、自
然の景観の法面が得られる。しかも、土止め用緑化材に
よって豊富な土壌が確保されるので、法面にもかかわら
ず樹木の発育基盤が確保され、極めて早期に樹木群落が
成立して自然景観の復元を急速に行うことができる。
【0046】また、法面に丸みを付けるための面倒な作
業が不要となるので、作業が容易となり、作業コストを
低く押さえることができる。更に、プレート状に形成さ
れる土止め用緑化材は、保管・搬送が容易で、施工作業
が一層容易となる。また、土止め用緑化材を木材等の軽
量材で構成すれば、作業性、経済性にも優れたものとな
る。
業が不要となるので、作業が容易となり、作業コストを
低く押さえることができる。更に、プレート状に形成さ
れる土止め用緑化材は、保管・搬送が容易で、施工作業
が一層容易となる。また、土止め用緑化材を木材等の軽
量材で構成すれば、作業性、経済性にも優れたものとな
る。
【図1】本発明の土止め用緑化材の平面図
【図2】本発明の法面緑化工法の一工程を示す側面図
【図3】同工法による法面を示す側面図
【図4】同工法による法面を示す平面図
【図5】同工法による自然に近い法面を示す側面図
【図6】Aは、本発明の土止め用緑化材の応用例を示す
平面図Bは、本発明の土止め用緑化材の他の応用例を示
す斜視図
平面図Bは、本発明の土止め用緑化材の他の応用例を示
す斜視図
【図7】法面緑化工法の一工程を示す側面図
【図8】Aは、他の法面緑化工法の一工程を示す側面図 Bは、同工程を示す平面図
【図9】Aは、他の法面緑化工法の一工程を示す側面図 Bは、同工程を示す平面図
【図10】Aは、他の法面緑化工法の一工程を示す側面
図 Bは、同工程を示す平面図
図 Bは、同工程を示す平面図
【図11】A〜Dは、多数の土止め用緑化材を配設した
状態を示す図
状態を示す図
【図12】A及びBは、多数のリング状緑化材を配設し
た状態を示す図
た状態を示す図
【図13】従来工法による法面を示す側面図
【図14】他の従来工法による法面を示す側面図
1、1a 土止め用緑化材 10、10a リング状緑化材 2 本体部 3 アンカーピン固定体 4 アンカーピン固定体のピン孔 5 クリップ孔 6 通気排水孔 7 アンカーピン A 法面 A1 客土層 C 土壌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸上 澄雄 和歌山県那賀郡岩出町大字船戸150番地 株式会社東和工業内
Claims (8)
- 【請求項1】まず、所定の傾斜角度で法面を造成し、 次に、法面上の一部を土壌盛り上げ区域としてこの土壌
盛り上げ区域の少なくとも法面下流側に腐朽性を有する
土止め用緑化材を配設し、 次に、土壌を土止め用緑化材に接した状態で土壌盛り上
げ区域の上に盛り上げ、 その後、盛り上げた土壌に樹木を植栽することを特徴と
する法面緑化工法。 - 【請求項2】土壌盛り上げ区域の法面下流側及び両側に
土止め用緑化材を配設することを特徴とする請求項1に
記載の法面緑化工法。 - 【請求項3】土壌盛り上げ区域を土止め用緑化材で囲繞
することを特徴とする請求項1に記載の法面緑化工法。 - 【請求項4】法面上に複数の土壌盛り上げ区域を設け、
各土壌盛り上げ区域に土止め用緑化材を配設することを
特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に
記載の法面緑化工法。 - 【請求項5】腐朽性のある材料にて形成したことを特徴
とする土止め用緑化材。 - 【請求項6】腐朽性及び可撓性を有するプレートにて形
成したことを特徴とする土止め用緑化材。 - 【請求項7】法面固定用のアンカーピンを取付けるアン
カー取付け部を設けたことを特徴とする請求項5又は請
求項6に記載の土止め用緑化材。 - 【請求項8】通気排水孔を設けたことを特徴とする請求
項5から請求項7までのいずれか1項に記載の土止め用
緑化材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34984296A JPH10183635A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 法面緑化工法及び土止め用緑化材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34984296A JPH10183635A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 法面緑化工法及び土止め用緑化材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183635A true JPH10183635A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18406490
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34984296A Pending JPH10183635A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 法面緑化工法及び土止め用緑化材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10183635A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103798047A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-05-21 | 黄鹤平 | 一种绿化喷播方法 |
| CN107675714A (zh) * | 2017-08-17 | 2018-02-09 | 中冶交通建设集团有限公司 | 路基边坡及其施工方法 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP34984296A patent/JPH10183635A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103798047A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-05-21 | 黄鹤平 | 一种绿化喷播方法 |
| CN107675714A (zh) * | 2017-08-17 | 2018-02-09 | 中冶交通建设集团有限公司 | 路基边坡及其施工方法 |
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