JPH10183807A - 防音材 - Google Patents

防音材

Info

Publication number
JPH10183807A
JPH10183807A JP35872196A JP35872196A JPH10183807A JP H10183807 A JPH10183807 A JP H10183807A JP 35872196 A JP35872196 A JP 35872196A JP 35872196 A JP35872196 A JP 35872196A JP H10183807 A JPH10183807 A JP H10183807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soundproofing
resin
sheet
porous sheet
soundproofing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35872196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoo Nomura
清生 野村
Setsuo Tomita
節郎 冨田
Hisakazu Suzuki
久和 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shoei Chemical Inc
Original Assignee
Shoei Chemical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shoei Chemical Inc filed Critical Shoei Chemical Inc
Priority to JP35872196A priority Critical patent/JPH10183807A/ja
Publication of JPH10183807A publication Critical patent/JPH10183807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音、遮音の効果が大きく、且つ加工が容易
であり、木材加工等の現場における騒音を十分に吸収、
反射することができる防音材を提供する。 【解決手段】 樹脂の細片を熱可塑性樹脂等のバインダ
によって結合して得られる第1の多孔質シート、樹脂繊
維からなる不織布等によって構成される第2の多孔質シ
ート、軟質の特に遮音性をも有するシート及び外装材
を、適宜の接着剤等によって接合して防音材を得る。第
1の多孔質シートとしては特に磁気テープの廃材等を裁
断、粉砕して得られる薄片をバインダによって結合した
シートが好ましい。また、第2の多孔質シートとして
は、飽和ポリエステル繊維からなる不織布が好ましい。
更に、軟質遮音シートとしては、鉛の繊維からなる不織
布を、熱可塑性樹脂、特にポリ塩化ビニルシート中に埋
設した形態のもの、又は鉄粉をポリ塩化ビニルシート中
に分散、混合した形態のものが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の構成を有す
る複数のシートが積層されてなる防音材に関する。本発
明の防音材は、木材加工、各種機器及び装置或いはプラ
スチック部品等の製造などにおいて、切削、穴開け、折
り曲げ及び成型等、各種工程で使用される工作機械等を
覆い囲み、それら製造工程において発生する騒音を吸
収、反射するための防音設備の作製に有用である。本発
明の防音材は加工し易く、防音設備の作製が容易であっ
て、防音性能、遮音性能等に優れる。
【0002】
【従来の技術】従来より、木材加工、各種機器及び装置
或いはプラスチック部品等の製造などにおいて、切削、
穴開け、折り曲げ、成型等、各種操作、工程における騒
音が大きな問題となっている。例えば、建材用等の合板
の加工では、数kHzの高周波領域において90〜10
0dB或いはそれ以上の騒音が発生し、当域内で作業す
ることができないのが実情である。そのため、これら騒
音を発生する工作機械及び付帯設備等を防音材からなる
防音ボックスなどの防音設備で覆ってしまい、防音ボッ
クス外での騒音のレベルを低下させる対策が採られてい
る。この防音材としては、プラスチック、セラミック或
いは鋼板などを素材とし、これらを加工して防音性能を
高め、更にはそれらを積層したものなどが使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来より使用
されている防音材では、各種の素材を組み合わせ、積層
したものであっても、必ずしもその防音効果は十分では
ない。特に1kHzを越える高周波領域における防音性
が不十分であり、更なる改良が望まれている。また、騒
音を発生する機械装置等を覆い囲むための上記の防音ボ
ックスなどを実際に組み立てる現場では、防音材の所要
箇所に、冷却水、電気配線等のための各種配管及び各種
センサー類などのコード類等を装通するための貫通孔或
いは切り欠き部を設ける必要がある。そのため、加工性
の良好な防音材が求められている。しかしながら、上記
のプラスチック、セラミック或いは鋼板等を加工し、積
層して得られる防音材では、たとえ防音性に優れる防音
材が得られたとしても、この防音材自体の切削、穴開
け、折り曲げ等の加工が容易ではなく、加工部位の周辺
が欠けてしまったり、ひび割れたりし易いという欠点が
ある。そのため、施工現場において切断、穴開け、釘打
ち或いはボルト取り付け等の加工を行う際、専用の機械
工具等を用いなければならず、それらを予め準備してお
く必要がある。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するものであ
り、防音性、遮音性等に優れ、且つ加工が容易であり、
施工現場において特に専用の機械工具等を要することも
ない、優れた性能の防音材を提供することを目的とす
る。特に、本発明の防音材において使用する、磁気テー
プの薄片を各種の接着剤等をバインダとして結合して得
られる多孔質シートは、防音性に優れ、且つ加工が極め
て容易である。また、磁気テープの薄片として、このテ
ープの製造時に発生する廃材或いは使用後の廃材等を使
用した場合は、防音材のコストの面でも有利である。
【0005】上記の特定の構成部材を備える本発明の防
音材は、防音性に優れ、木工加工等の作業現場におい
て、特に周波数1kHz以上の高周波領域における10
dB以上の騒音の低減、若しくは労働衛生の観点から必
要とされている85dB以下の騒音レベルを達成するこ
とができる。また、本発明の防音材は加工が容易である
ため、防音設備の最適な設計が可能であり、レイアウト
の変更なども比較的容易に行うことができる。更に、工
場において予め所要の寸法の防音材を準備することがで
き、必要な加工を前もって行っておくこともできるた
め、施工現場での工期の短縮という効果も得られる。ま
た、機械的強度等も高く、磁気テープの薄片を使用した
場合は、電磁波シールドの効果も得られる。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の防音材は、第
1の多孔質シート層、第2の多孔質シート層、軟質遮音
シート層及び外装材層が、この順に積層されてなり、上
記第1の多孔質シートは、樹脂薄片と、該樹脂薄片を結
合するバインダとからなり、連通する多数の空隙を有
し、上記第2の多孔質シートは、繊維からなり、連通す
る多数の空隙を有し、上記軟質遮音シートは、高比重物
質を含有する樹脂シートからなることを特徴とする。ま
た、第6発明の防音材は、磁気テープの薄片と、該薄片
を結合するバインダとからなり、連通する多数の空隙を
有する多孔質シート層を備えることを特徴とする。
【0007】上記「第1の多孔質シート」における上記
「樹脂薄片」は、フィルム状の樹脂成形品の薄片であ
る。この樹脂薄片の厚さは特に限定されないが、1〜2
000μmの範囲のものを使用することができる。この
厚さは、5〜1000μm、特に10〜500μm、更
には15〜200μmの範囲が好ましい。薄片の厚さが
2000μmを越えて過度に厚い場合は、得られる第1
の多孔質シートの強度が不均一となる。また、過大な空
隙等の欠陥部が発生し易くなり、防音性が低下するため
好ましくない。一方、薄片の厚さが1μm未満では、第
1の多孔質体の強度が小さくなったり、十分な空隙が形
成されず、防音性が低下したりするため好ましくない。
【0008】また、樹脂薄片の平均長径も特定されない
が、1〜100mmの範囲のものを使用することができ
る。この平均長径は、1〜50mm、特に2〜35m
m、更には5〜25mmの範囲が好ましい。薄片の平均
長径が100mmを越えて長い場合は、得られる第1の
多孔質シートの強度が不均一となる。更に、過大な空隙
等の欠陥部が発生し易くなり、防音性が低下するため好
ましくない。一方、薄片の平均長径が1mm未満では、
第1の多孔質シートの強度が低下する傾向にあり好まし
くない。
【0009】樹脂薄片を形成する樹脂としては、熱可塑
性樹脂及び熱硬化性樹脂のいずれも使用することができ
る。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル及び
塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、酢酸ビニル
系樹脂、ポリスチレン及びスチレン共重合体、ポリアミ
ド、ポリアセタール、ポリカーボネート、飽和ポリエス
テル樹脂及びポリフェニレンオキサイド等が挙げられ
る。また、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられ
る。
【0010】上記の熱可塑性樹脂のうち、ポリオレフィ
ンとしては、各種ポリエチレン、ポリプロピレン及び主
にエチレンをコモノマーとするブロック共重合体或いは
ランダム共重合体、ポリブテン、ポリ−4−メチルペン
テン−1等を使用することができる。また、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、
プロピレン−塩化ビニル共重合体等、オレフィンと他の
極性モノマーとの共重合体を用いることもできる。
【0011】更に、塩化ビニルの共重合体としては、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合
体等が挙げられる。酢酸ビニル系樹脂としては、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラー
ル等を例示することができる。また、スチレン共重合体
としては、ABS樹脂、SAN樹脂、ACS樹脂等が、
ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン8、ナイロ
ン11、ナイロン66、ナイロン610等が挙げられ
る。ポリカーボネートとしては、ビスフェノールAとホ
スゲンとから得られるもの、及びビスフェノールA等の
ジフェニルカーボネートから得られるものなどを例示す
ることができる。更に、飽和ポリエステル樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられ
る。
【0012】上記の各種の樹脂は、単独で用いてもよい
し、2種以上を併用してもよい。ホモポリマーと共重合
体とを併用することもできる。また、これらの樹脂に
は、必要に応じて酸化チタン、カーボンブラック、ベン
ガラ、酸化鉄イエロー、フタロシアニンブルー等の着色
顔料を添加することもできる。更に、炭酸カルシウム、
クレー、タルク、水酸化アルミニウム、アルミナ、シリ
カ等の無機フィラーを配合してもよい。また、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等、一般に熱可塑性樹脂
に用いられる添加剤の他、フェライト等の磁性体粉末、
感熱発泡剤等を添加することもできる。
【0013】樹脂薄片は、例えば、成形されたフィルム
或いはシートを裁断、粉砕することによって得られる。
裁断は、通常のシュレッダ等によって行うことができ、
粉砕は、フィルム等が硬いものであれば常温で通常の粉
砕機によって行うことができる。フィルム等が常温で柔
軟なものである場合は、必要であれば冷凍粉砕してもよ
い。更に、樹脂薄片は、この目的のために成形されたフ
ィルム或いはシートを用いて調製してもよいが、他の用
途、目的のために成形されるフィルム等の加工時に発生
する、所謂、廃材或いは回収したものなどを用いること
もできる。廃材等を用いれば、防音材のコストの面でも
有利であり、且つ資源の再利用という点からも好まし
い。この廃材等としては、特に、第2発明のように、ビ
デオテープ、オーディオテープ等、各種の「磁気テー
プ」の廃材が好ましく、防音性に優れた第1の多孔質シ
ートを得ることができる。尚、本発明においては、樹脂
薄片は、このように樹脂以外のものを含有し、或いは樹
脂以外のものが接着又は付着等したものなどをも含むも
のとする。
【0014】また、樹脂薄片同士を接合して第1の多孔
質シートとするための上記「バインダ」としては、各種
の接着剤等を使用することができ、薄片同士を強固に接
合することができるものであれば特に限定はされない。
このような接着剤としては、例えば、ユリア樹脂接着
剤、フェノール樹脂接着剤、メラミン樹脂接着剤、エポ
キシ樹脂接着剤、ウレタン樹脂接着剤、アクリル樹脂接
着剤及び各種エマルジョン系接着剤等が挙げられる。
【0015】樹脂薄片とバインダとの量比は、樹脂の種
類、薄片の寸法、形状等によっても異なるが、樹脂薄片
を100重量部とした場合に、バインダを5〜50重量
部とすることができる。バインダの量比は、10〜40
重量部、特に15〜35重量部とすることが好ましい。
バインダの量比が5重量部未満では、得られる第1の多
孔質シートの強度が低下するため好ましくない。一方、
この量比が50重量部を越える場合は、得られる第1の
多孔質シートが加工し難いものとなり、また、樹脂薄片
間に十分な空隙が形成されないこともあり、その場合は
防音性が低下する傾向となるため好ましくない。
【0016】樹脂薄片をバインダによって接合し、第1
の多孔質シートを形成する方法は特に制限されない。例
えば、樹脂薄片とバインダとをミキサ等によって均一に
混合し、この混合物を加圧プレスすることによって第1
の多孔質シートを形成することができる。この方法で
は、各薄片がプレス面とほぼ平行に配列されたものとな
り、強度の大きい第1の多孔質シートが得られるため好
ましい。また、強度の向上或いはコストの低減等を目的
として、樹脂薄片に予め各種の天然繊維、合成繊維等の
繊維屑の他、金属繊維、ガラス繊維、やしがら繊維等の
繊維状物を加えることもできる。この他、木粉、木材チ
ップ、樹脂粉末、ゴムチップ等の粉粒体、シラスバルー
ン、中空ガラスビーズ等の中空粒子、ガラスフレーク、
雲母、アルミフレーク等の無機系フレーク状物などを配
合することもできる。これらの配合量は、第1の多孔質
シートの防音性、加工性等を損なわない範囲とする必要
がある。
【0017】上記「第2の多孔質シート」における上記
「繊維」としては、木綿、麻等の天然繊維、ポリエステ
ル繊維、ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポリアミド
イミド繊維等の合成繊維などの他、それら繊維の廃材等
を使用することができる。また、金属繊維、ガラス繊
維、やしがら繊維、ロックファイバー、炭素繊維、アル
ミナ繊維等のセラミック繊維など、各種の繊維を用いる
ことができる。繊維としては、樹脂繊維が好ましく、樹
脂繊維を用いた場合は、剛性の低い、柔軟な第2の多孔
質シートとすることができ、より優れた防音性を有する
防音材が得られる。この樹脂繊維としては、第3発明の
ように「飽和ポリエステル繊維」が好ましい。特にスプ
リング状に加工された飽和ポリエステル繊維からなる不
織布が好ましく、圧縮弾性に優れ、歪みの少ない第2の
多孔質シートが得られる。
【0018】繊維はニードルパンチ等の方法によって上
記のような不織布としてもよいし、繊維同士をバインダ
によって接合して第2の多孔質シートを形成してもよ
い。このバインダとしては、樹脂薄片を形成する樹脂と
して例示したと同様のポリオレフィンの他、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、
レゾルシン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン、尿素樹脂等の各種の熱硬化性樹脂等
が挙げられる。これらの樹脂は、特に熱硬化性樹脂の場
合は、エマルジョン等に調製してバインダとすることが
できる。
【0019】また、繊維とバインダとの量比は、繊維の
真比重等によって多少異なるが、第2の多孔質シートを
100重量部とした場合に、繊維を1〜60重量部の範
囲とすることが好ましい。この繊維の量比は特に10〜
60重量部、更には20〜50重量部の範囲が特に好ま
しい。繊維の量比が1重量部未満では、第2の多孔質シ
ートの、特に引裂強度等の機械的強度が不十分となるた
め好ましくない。一方、繊維の量比が60重量部を越え
ると、第2の多孔質シートの成形が困難となり、更に、
繊維同士が十分に接合されず、強度等が低下することが
あるため好ましくない。
【0020】上記「軟質遮音シート」における上記「高
比重物質」としては、鉛、鋼鉄、銅等、比重の大きな金
属が挙げられる。これらの金属のうち、より比重が大き
く、繊維とした場合に比較的柔軟であって、得られる軟
質遮音シートの加工等が容易な鉛が好ましい。また、上
記「樹脂シート」としては、難燃性に優れるポリ塩化ビ
ニルからなるシートが好ましいが、ポリオレフィン、ポ
リアミド等、汎用の熱可塑性樹脂からなるシートを用い
ることもできる。この軟質遮音シートとしては、特に第
4発明のように、「鉛からなる不織布」と「ポリ塩化ビ
ニルからなる樹脂シート」とが一体に接合された構成と
することが好ましい。更に、第5発明のように、「鉄か
らなる粉末」が「ポリ塩化ビニルからなる樹脂シート」
中に分散、混合された軟質遮音シートとすることもでき
る。この場合、鉄の粉末の平均粒径は10〜1000μ
m、特に100〜500μmが好ましく、また、樹脂シ
ートを100重量部とした場合に、粉末の配合量は5〜
96重量部、特に50〜80重量部とすることが好まし
い。
【0021】樹脂シートと、鉛の繊維からなる不織布等
が「一体に接合される」形態としては、樹脂シートと不
織布等が積層されたものであってもよいし、樹脂シート
中に不織布等を埋設したものであってもよい。また、不
織布等に樹脂が含浸された形態とすることもできるが、
得られる軟質遮音シートの取り扱い易さ及び加工性等を
考慮すれば、樹脂シート中に不織布等を埋設した形態の
ものが好ましい。
【0022】上記「外装材」としては、一般に建屋等の
外壁として用いられるものを使用することができる。例
えば樹脂製シート、合板、単板等の木質板、金属板、セ
ラミック板等が用いられる。外装材は、本発明の防音材
によって構成される防音設備の外観を形成するものであ
り、また内部の各層を保護するものであって、このよう
な目的に適うものであれば特に限定はされない。
【0023】第1の多孔質シート、第2の多孔質シー
ト、軟質遮音シート及び外装材は、通常、接着剤等によ
って接合して防音材とする。また、貼り合わせずに用い
ることもできるが、防音材の取り扱い易さ、加工性或い
は防音ボックス等、防音設備とする場合の施工性等を考
慮すれば各層が容易に剥離しない程度に一体に接合され
たものが好ましい。接着剤としては、特に無溶剤型接着
剤が好ましい。例えば1液又は2液のエポキシ樹脂接着
剤、シリコン樹脂接着剤及びウレタン樹脂接着剤等を使
用することができる。
【0024】これらの接着剤を用いて各層を接合する場
合、予め被着面の表面処理を行うことが好ましい。表面
処理はそれぞれの素材に適した方法によって行うことが
できる。例えば、被着面がポリオレフィン等である場合
は、コロナ放電、フレーム処理等の方法が挙げられる。
また、被着面が金属である場合は、トリクロロエチレン
等によって脱脂した後、適宜のプライマーを塗布するな
どの処理をすることによって、より強固に接合すること
ができる。接着剤の塗布量は、被着面を構成する素材に
よっても異なるが、被着面1m2 当たり0.1〜1.0
kg、特に0.2〜0.7kg程度が好ましい。接着剤
の塗布量が少ない場合は確実に接合することができな
い。一方、接着剤が過剰であると、防音材が重くなり、
加工もし難くなり、且つ防音性が低下するため好ましく
ない。また、接合は、接着剤の種類等に応じて常温で行
うこともできるし、必要に応じて加熱してもよく、加熱
下に加圧することもできる。
【0025】尚、本発明の防音材において、第1の多孔
質シートの厚さは5〜25mm、特に10〜20mm、
第2の多孔質シートの厚さは8〜20mm、特に10〜
15mm程度が好ましい。この第1及び第2の多孔質シ
ートは特に吸音性を有するものであり、上記の厚さであ
れば十分な効果が奏される。また、軟質遮音シートの厚
さは0.5〜3mm、特に0.7〜1.5mmの範囲が
好ましい。このシートは防音性とともに特に遮音性をも
有するものであり、上記の厚さであれば、その面密度が
1.5〜5.0kg/m2 程度のものが得られ、十分な
防音、遮音の効果が奏される。更に、本発明の防音材の
面密度は5〜25kg/m2 、特に10〜15kg/m
2 とすることが好ましく、この程度の面密度であれば、
十分な防音、遮音の性能を有する防音材とすることがで
きる。
【0026】更に、外装材は、主に内部の保護を目的と
するものであるが、ある程度の防音性をも有するもので
ある。この外装材が薄すぎる場合は、例えば、この外装
材の裏面に塗布される接着剤が不均質であったりする
と、それが表面に表れて防音材の外観が不良になること
がある。また、外装材が容易に傷つき、内部を保護する
ことができなくなる等の問題が生じ易く好ましくない。
一方、厚すぎる場合は、得られる防音材が重くなり、コ
ストも高くなるため好ましくない。外装材の厚さは、木
質の合板等であれば1〜10mm、特に2〜6mm程度
が一般的である。金属板、セラミック板等であればより
薄くすることもでき、特に鉄板等は強度が大きく、重い
ため、0.5〜2mm、特に1〜1.5mm程度とする
ことが好ましい。これら各層の厚さは、所要の騒音低減
の程度を越えて厚くしても、得られる防音材が重くなる
ばかりで好ましくない。また、その加工がし難くなり、
且つコストも高くなるため、上記の範囲の厚さとするこ
とが好ましい。
【0027】第1発明の防音材は、特定の2層の多孔質
シート、軟質遮音シート及び外装材の4層からなる複合
防音材である。また、第6発明の防音材は、特に樹脂薄
片とバインダとからなる第1の多孔質シートを、その必
須の構成部材とする複合防音材である。このような構成
とすることにより、それぞれを単独で使用した同程度の
厚さの防音材では到達し得ない防音性能を有し、且つ強
度が大きく、優れた加工性を有する防音材を得ることが
できる。本発明の防音材は、防音性能の他、このように
強度が大きく、加工性に優れるものであるため、防音ボ
ックス等、防音設備の他、土木、建築工事等で使用され
るコンクリート用型枠、輸送用車両の形成用材料、壁材
或いは床材等の一般の建築用内外装材、家具等の材料な
ど多くの用途に利用することができるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明を詳
細に説明する。 実施例1 (1)構成 図1において、防音材1は、第1の多孔質シート2、第
2の多孔質シート3、軟質遮音シート4及び外装材5
が、この順に積層されてなるものである。 第1の多孔質シート:磁気テープの廃材の薄片をバイ
ンダにより結合して作製された厚さ15mmの多孔質シ
ート(フジ化成工業株式会社製、見掛け比重;0.4
3) 第2の多孔質シート:スプリング状に加工された飽和
ポリエステル繊維をニードルパンチ法によって不織布と
した厚さ15mmの多孔質シート 軟質遮音シート:鉛繊維の不織布をポリ塩化ビニルか
らなるシート中に埋設した厚さ1mmのシート(東レ・
モノフィラメント株式会社製、商品名「東レ防音材−F
C #1000」) 外装材:厚さ4.0mmの合板
【0029】(2)防音材の製造 上記の各構成部材の接合面にペースト状の接着剤(松栄
化学工業株式会社製、商品名「インスターボンドTE−
63」)を0.25kg/m2 の塗布量で塗布し、常温
下、16時間加圧して、厚さ28mm、面密度12.3
kg/m2 の防音材を得た。図1は、この防音材の断面
図である。1は防音材、2は第1の多孔質シート、21
は樹脂薄片、3は第2の多孔質シート、4は軟質遮音シ
ート及び5は外装材である。尚、本発明の防音材は、各
層を接合した後、これを所定の寸法に切断して使用する
ことができる。また、予め所定の寸法に切断した各部材
を接合して製品とすることもできる。
【0030】(3)防音材の性能評価 1)実験室での評価 上記のようにして得られた防音材の防音、遮音の性能を
評価した。音響強度の測定は音響インテンシティ測定装
置〔ブリューエルアンドクール社製、型式;System Typ
e 3360(Sound Intensity Analyzer Type 2134)〕によ
って行い、垂直入射音の透過損失を得た。結果を表1及
び図2(図中、○で表す。)に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1及び図2の結果によれば、実施例1の
防音材は、周波数が125〜500Hzの比較的低周波
領域においても、その透過損失が20dBを越え、十分
な防音性を有することが分かる。特に周波数が1kHz
以上の比較的高周波領域では、その防音効果が顕著であ
り、周波数が1kHzでは透過損失は52.2dB、2
kHzでは67.3dBとなっている。尚、図2におい
て周波数2kHz以上で破線となっているのは、周波数
が4kHz及び8kHzでは、その透過損失が2kHz
における値以上であることを意味する。
【0033】尚、面密度12.3kg/m2 の防音材に
音を垂直に入射した場合の質量則によって得られる透過
損失の理論値は、周波数が1kHzでは39.3dB、
2kHzでは45.3dB、4kHzでは51.3dB
及び8kHzでは57.3dBである。この理論値と、
上記の本発明の防音材の結果とを比べてみると、本発明
の防音材では、その透過損失は、周波数が1kHzでは
約13dB、2kHzでは約22dBも理論値を上回っ
ている。また、周波数が4kHzを越える高周波領域に
おいても少なくとも10dB程度以上透過損失が大きい
ものと思われ、本発明の防音材の防音、遮音の性能が非
常に優れていることが分かる。
【0034】2)木材加工の現場での評価 実施例1の防音材を用いて、木材加工用の切削機(「サ
イドテノーナー」)を覆い囲む高さ3m×幅5m×奥行
き5mの防音ボックスを組み立てた。その後、この切削
機を稼働させ、防音ボックスの内部と外部との騒音を比
較測定した。騒音の測定は、普通騒音計(横河電機株式
会社製、型式「3606」、JIS C−1502−1
990適合品)によって行った。結果を表3、表4及び
図2(図中、表3の結果は△、表4の結果は▲で表
す。)に示す。尚、表2は、上記の切削機が設置された
場所における、切削機が稼働していない時の暗騒音であ
る。防音ボックスの組み立てに際しては、電気配線、粉
塵排出用ダクト等のための開口部或いは切削前の木材の
供給口と切削後の木材の取り出し口などを加工したが、
穴開け、切り欠き等はのこぎり等の木工用の通常の工具
を用いて容易に行うことができた。
【0035】尚、表2の暗騒音の測定はサイドテノーナ
ーの操作盤の前50cm、地表からの高さ120cmの
位置で行った。周辺の状況は、工場内のブロアーが稼働
しており、隣接する工場では加工機械が稼働していて、
その方向の扉は開放された状態であった。また、表3の
結果は、ギヤングソーの操作盤の前50cm、地表から
の高さは120cmの位置で測定したものである。表4
の結果は、サイドテノーナーの操作盤の前50cm、地
表からの高さは120cmの位置で測定したものであ
る。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】表2と表3及び4の結果によれば、暗騒音
に比べ、切削機を稼働させた場合は、特に高周波領域に
おいて音圧が相当に高くなっていることが分かる。ま
た、表3、表4及び図2の結果によれば、ギヤングソー
とサイドテノーナーの操作盤の前における透過損失と周
波数とは同様の相関を示し、また、透過損失の値もほぼ
同様である。透過損失の値は、いずれの場合も実験室で
の評価に比べて低下しているが、これは密閉状態で行わ
れる実験室での評価に対して、防音ボックスの場合は各
所に開口部があるためで止むを得ないことである。それ
でも、いずれの場合も、防音ボックス内部の音圧は、特
に1kHzを越える高周波領域では90dBを越えてい
るのに対して、ボックス外の上記各操作盤前ではほとん
どの場合に80dB未満となっている。このように透過
損失は10dB以上、特に4kHzを越える高周波領域
では20dB前後となっており、本発明の防音材が十分
な効果を有するものであることが分かる。
【0040】実施例2 実施例1における外装材を1.2mm厚さの鉄板とした
他は、実施例1と同様にして防音材を製造し、実験室で
の評価によって音響強度を測定し、防音、遮音の性能を
評価した。結果を表5及び図2(図中、●で表す。)に
示す。
【0041】
【表5】
【0042】表5及び図2の結果によれば、実施例2の
防音材は、周波数が125〜500Hzの比較的低周波
領域においても、その透過損失が20dBを越え、十分
な防音性を有することが分かる。また、周波数が800
Hz以上の比較的高周波領域では、その防音効果が顕著
であり、周波数が1kHz以上の領域では透過損失は5
0dBを越えている。尚、周波数1kHz以上で破線と
なっているのは、周波数が2kHz及び5kHzでは、
その透過損失が1kHzにおける値以上であることを意
味する。
【0043】参考例 厚さ15mmの合板と厚さ30mmのエポキシ樹脂発泡
体とを積層して得られる合計厚さ45mmの防音材につ
いて、実験室での評価によって音響強度を測定し、防
音、遮音の性能を評価した。結果を表6及び図2(図
中、×で表す。)に示す。
【0044】
【表6】
【0045】表6及び図2の結果によれば、参考例の防
音材は、周波数が125Hz〜4kHzの領域におい
て、その透過損失は20〜28dBとなっている。この
透過損失は、周波数が500Hzまでは実施例1及び2
の防音材と同程度である。しかし、それ以上の周波数領
域、特に1kHz以上の高周波領域においては、実施例
1及び2の防音材ともに、その透過損失は50dBを越
え、特に実施例1の防音材では60dBを越えている。
このように、本発明の防音材は、その全厚さが相当に厚
い参考例の防音材に比べても、特に周波数が1kHz以
上の高周波領域において、非常に優れた防音、遮音の性
能を有するものであることが分かる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、防音、遮音の性能に優
れ、且つ軽量であって取り扱い易く、加工性の良好な防
音材を得ることができる。本発明の防音材は、大きな騒
音を発生する木材加工等の現場において、機械、装置等
を覆い囲む防音ボックス等の防音設備などの構築に好適
であり、外部に漏れる騒音が十分に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の防音材の一部断面図である。
【図2】実施例1の防音材、実施例2の防音材及び実施
例3の防音材の実験室での防音、遮音の性能を評価した
結果、並びに実施例1の防音材を用いて組み立てた防音
ボックスの防音、遮音の性能を評価した1例及び他の例
の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1;防音材、2;第1の多孔質シート、21;樹脂薄
片、3、第2の多孔質シート、4;軟質遮音シート、
5;外装材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の多孔質シート層、第2の多孔質シ
    ート層、軟質遮音シート層及び外装材層が、この順に積
    層されてなり、上記第1の多孔質シートは、樹脂薄片
    と、該樹脂薄片を結合するバインダとからなり、連通す
    る多数の空隙を有し、上記第2の多孔質シートは、繊維
    からなり、連通する多数の空隙を有し、上記軟質遮音シ
    ートは、高比重物質を含有する樹脂シートからなること
    を特徴とする防音材。
  2. 【請求項2】 上記樹脂薄片は磁気テープの薄片である
    請求項1記載の防音材。
  3. 【請求項3】 上記繊維は飽和ポリエステル繊維である
    請求項1又は2記載の防音材。
  4. 【請求項4】 上記高比重物質は鉛であり、上記樹脂シ
    ートを構成する樹脂はポリ塩化ビニルであって、上記鉛
    からなる不織布と上記樹脂シートとが一体に接合されて
    いる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防音材。
  5. 【請求項5】 上記高比重物質は鉄であり、上記樹脂シ
    ートを構成する樹脂はポリ塩化ビニルであって、上記鉄
    からなる粉末が、上記樹脂シート中に分散、混合されて
    いる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防音材。
  6. 【請求項6】 磁気テープの薄片と、該薄片を結合する
    バインダとからなり、連通する多数の空隙を有する多孔
    質シート層を備えることを特徴とする防音材。
JP35872196A 1996-12-26 1996-12-26 防音材 Pending JPH10183807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35872196A JPH10183807A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 防音材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35872196A JPH10183807A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 防音材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10183807A true JPH10183807A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18460776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35872196A Pending JPH10183807A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 防音材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10183807A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062710A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Three M Innovative Properties Co 防音シート
JP2020084698A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社安藤・間 磁気吸着防音シート及び防音シートを用いた遮音方法
CN116246602A (zh) * 2022-12-09 2023-06-09 北京无线电计量测试研究所 一种应用于激光器系统的隔音箱

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062710A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Three M Innovative Properties Co 防音シート
JP2020084698A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社安藤・間 磁気吸着防音シート及び防音シートを用いた遮音方法
CN116246602A (zh) * 2022-12-09 2023-06-09 北京无线电计量测试研究所 一种应用于激光器系统的隔音箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4557970A (en) Laminate structure with improved acoustical absorption
US5298694A (en) Acoustical insulating web
US7798287B1 (en) Acoustical ceiling panels
US4441580A (en) Acoustical control media
EP0146521B1 (en) Laminate structure with improved acoustical absorption
CA2460531A1 (en) Engine intake manifold made of noise barrier composit material
JPH10183807A (ja) 防音材
JPH09256746A (ja) 木製防火断熱ドア
KR102924841B1 (ko) 마그네슘 보드를 기초로 한 복합흡음재
JP2006342565A (ja) 防音内装材
JPH07259445A (ja) 木製防火ドア
JP3496761B2 (ja) エアコン室外機用防音材
Pleban et al. Methods for testing of sound insulation properties of barriers intended for high frequency noise and ultrasonic noise protection
JPS6183743A (ja) 吸音性を有する遮音パネル
KR100451400B1 (ko) 흡음 및 차음 특성이 우수한 폴리에스테르 부직포복합판재 및 그 제조방법
JPH0813640A (ja) 防音パネル
KR200431428Y1 (ko) 건축용 층간 차음/완충재
CN219095385U (zh) 一种耐磨胶合板
JP2941503B2 (ja) 耐火性に優れた梁柱材
CN211897939U (zh) 一种复合吸声板
KR200349090Y1 (ko) 층간흡음재
AU686857B2 (en) Improved lining materials for buildings
KR20080018030A (ko) 건축용 층간 차음/완충재
JPH0465777B2 (ja)
CA1220709A (en) Thermoformable laminate structure with improved acoustical absorption