JPH10183866A - 屋根パネル接合部の防水構造およびその防水方法 - Google Patents

屋根パネル接合部の防水構造およびその防水方法

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JPH10183866A
JPH10183866A JP34831896A JP34831896A JPH10183866A JP H10183866 A JPH10183866 A JP H10183866A JP 34831896 A JP34831896 A JP 34831896A JP 34831896 A JP34831896 A JP 34831896A JP H10183866 A JPH10183866 A JP H10183866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根パネル接合部での現場作業を軽減し、作
業効率を向上できる屋根パネル接合部の防水構造を提供
することにある。 【解決手段】 屋根パネル接合部30において、一方の
防水シート23Aを、他方の野地板22B上まで掛け渡
す。その延出部分23A’の下面に貼り付けられている
耐熱性のカバー材41を、隣接する各屋根パネル20
A、20Bに跨るように設置する。そして、他方の防水
シート23Bを、一方の屋根パネル20A上に掛け渡
し、一方の防水シート23A上に重ね合わせて密着させ
る。各防水シート23A、23Bを直接密着させている
ので、別途防水テープを用いる必要がなく、現場作業を
軽減することができ、作業効率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根パネル接合部
の防水構造およびその防水方法に関する。
【0002】
【背景技術】建物の屋根として、現場作業を軽減するた
めに、工場生産された複数の屋根パネルを並設すること
で形成されるパネル式の屋根が知られている。この屋根
パネルは、通常、鋼材等を組み合わせた下地フレーム
と、この下地フレーム上に取り付けられる野地板と、野
地板上に貼られる防水シートと、防水シート上に取り付
けられる屋根材とで形成される。
【0003】このように形成された屋根パネルは、建築
現場では、建て込み寸法誤差や施工寸法誤差を吸収する
ため、隣接する他の屋根パネルとの間の接合部に隙間を
設けて並設されていた。このため、前記各屋根パネル間
の接合部には、各屋根パネルに跨って防水テープを貼り
付けて隙間を塞いで防水処理が行われていた。この際、
防水テープを防水シート上に貼り付けるため、屋根パネ
ル上の屋根材は、接合部に沿った端縁部分の防水シート
が露出するように、端縁部分を残して取り付けられてい
た。
【0004】そして、各屋根パネル端部に露出した防水
シートと、防水テープとの密着面から屋根パネル接合部
への雨水等の侵入を防ぐため(防水テープと防水シート
との密着面の防水性能を確保するため)に、前記各防水
シートと、防水テープとのそれぞれの密着面の幅寸法、
つまり、防水シートの露出幅寸法は、所定幅寸法以上、
例えば約50cm以上確保する必要があった。このた
め、各防水シートに跨って配置される防水テープは、少
なくとも約1m程度の幅寸法を有するものを用いる必要
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、工場で
屋根材を取り付ける際、その屋根材が予め貼られずに防
水シートが露出する部分を所定幅寸法(約50cm)以
上確保すると、その分だけ屋根材の取り付け面積が少な
くなってしまい、取り付けられなかった屋根材は現場で
取り付けなければならず、現場作業を軽減することがで
きないという問題があった。また、屋根パネル接合部へ
の雨水等の侵入を防ぐために用いていた防水テープは、
屋根パネルとは別に輸送や設置しなければならないた
め、現場作業が煩雑になるという問題もあった。
【0006】本発明の目的は、屋根パネル接合部での現
場作業を軽減し、作業効率を向上できる屋根パネル接合
部の防水構造およびその防水方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
図面を参照して説明すると、隣接配置された2つの屋根
パネル20A、20B間の接合部30の防水構造であっ
て、一方の屋根パネル20Aの上面に貼り付けられた防
水シート23Aを、隣接する他方の屋根パネル20B側
に延出して、他方の屋根パネル20Bの野地板22B上
まで掛け渡すとともに、他方の屋根パネル20Bの上面
に貼り付けられた防水シート23Bを、前記一方の屋根
パネル20A側に延出して、一方の屋根パネル20A上
の防水シート23Aまで掛け渡し、その防水シート23
A上に重ね合わせて密着したことを特徴とする。
【0008】このように、一方の防水シート23A上に
他方の防水シート23Bを直接重ね合わせて密着するこ
とによって、防水シート23と防水テープとの密着面を
二箇所設ける必要がなくなり、屋根パネル接合部30に
おける防水部材(防水シート23)の密着部分を一箇所
にすることができる。防水部材の密着部分の幅寸法は、
防水性能を確保するために、所定の幅寸法が必要なた
め、密着部分が一箇所であれば、密着部分が二箇所の場
合に比べて密着部分の幅寸法を半分にできるとともに、
従来と同様の防水性能が得られる。これにより、工場で
屋根材24を屋根パネル20に取り付ける際の屋根材2
4の取り付け面積を増やすことができ、その分現場作業
を軽減することができる。
【0009】さらに、各防水シート23A、23Bを直
接重ね合わせているので、従来のような防水テープを用
いる必要がない。このため、防水テープを別途輸送、設
置する必要がなく、屋根パネル接合部30での現場作業
を軽減でき、作業効率を向上できる。
【0010】また、前記一方の屋根パネル20Aの上面
に貼り付けられた防水シート23Aの屋根材24Aから
延出された延出部分23A’には、その下面に耐熱性の
カバー材41が貼られていることが好ましい。このよう
に、防水シート23Aの下面に耐熱性のカバー材41が
貼られていれば、防水シート23Aを屋根パネル接合部
30に貼り付けることによって、野地板22A、22B
に跨って耐熱性のカバー材41が貼り付けられるので、
防水シート23Aの垂れや落下を防止することができ
る。その上、カバー材41は、防水シート23Aの延出
部分23A’の下面に予め貼り付けられているので、現
場でカバー材41を別途貼り付ける必要がなく、その分
現場作業を容易にすることができる。
【0011】さらに、前記屋根パネル20A、20B間
の接合部30における防水シート23の下側には、耐熱
性の支持材が設けられていてもよい。支持材としては、
例えば、L字形の板材42や角状の樹脂材43が用いら
れる。このように、耐熱性の支持材を用いることによっ
て、屋根パネル接合部30の上面に位置する防水シート
23の垂れや落下を防止することができる。ここで、屋
根パネル20A、20B間の接合部30に設けられる耐
熱性の板材42は、例えば、隣接する屋根パネル20
A、20Bの野地板22A、22B上面まで掛け渡され
たり、隣接する屋根パネル20A、20Bの端面まで突
出されることで、屋根パネル接合部30を完全に塞いで
もよいし、隣接する屋根パネル20A、20Bの端面近
くまで突出されて、屋根パネル接合部30を完全に塞が
ないものでもよい。要するに、屋根パネル接合部30の
上面に配置される防水シート23を支えることができ、
防水シート23の垂れや落下等を防止できればよい。ま
た、耐熱性の樹脂材43を用いれば、屋根パネル接合部
30の上面に位置する防水シート23の垂れや落下を防
止することに加えて、断熱性能や防音性能を向上するこ
とができる。
【0012】さらに、前記防水シート23は、改質アス
ファルト材で構成されていることが望ましい。ここで、
例えば、改質アスファルト材からなる防水シート23
は、通常、粘着性を備えて剥離紙50が貼られており、
屋根パネル20Aの野地板22A等に貼り付ける際に、
剥離紙50を剥がして貼られている。このように、防水
シート23として、粘着性を備えるとともに、剥離紙5
0が貼られた改質アスファルト材を用いているので、防
水シート23を野地板22等に貼り付ける際に剥離紙5
0を剥がすだけでよく、粘着材をシートに塗布しながら
貼り付ける必要がないので防水シート23の貼付作業を
容易に行うことができる。
【0013】前記防水シート23A、23Bの重ね合わ
せ部分の幅方向の中心位置は、前記屋根パネル接合部3
0の幅方向の中心位置に重なっていることが好ましい。
ここで、防水シート23A、23Bの重ね合わせ部分の
幅方向とは、屋根パネル接合部30に面する屋根パネル
20の端面に直交する方向(水勾配に直交する水平方
向)である。このように、防水シート23A、23Bの
重ね合わせ部分の幅方向の中心位置が、前記屋根パネル
接合部30の中心位置に重なっていれば、隣接する各屋
根パネル20A、20B端部の野地板22A、22Bの
屋根材24A、24Bが貼られていない露出部分の幅寸
法L1、L2を等しくできるので、各屋根パネル20
A、20Bを同じ構造で製造することができ、その製造
作業を容易にすることができるとともに、屋根パネル2
0の設置時にその向き等を考慮する必要がないため、現
場作業を容易にすることができる。
【0014】本発明の第二の発明は、隣接配置された2
つの屋根パネル20A、20B間の接合部30の防水方
法であって、各屋根パネル20A、20Bの上面に貼り
付けられた防水シート23A、23Bを、隣接する屋根
パネル20B、20A側に延出しておき、各屋根パネル
20A、20Bを設置した後、一方の屋根パネル20A
の上面に貼り付けられた防水シート23Aを、他方の屋
根パネル20Bの野地板22B上まで掛け渡すととも
に、他方の屋根パネル20B上に貼り付けられた防水シ
ート23Bを、前記一方の屋根パネル20A上に掛け渡
してその防水シート23A上に重ね合わせて密着するこ
とを特徴とする。
【0015】このように、一方の防水シート23A上に
他方の防水シート23Bが重ね合わされて密着されてい
ることによって、防水シート23と防水テープとの密着
面を二箇所設ける必要がなく、屋根パネル接合部30の
防水部材(防水シート23)の密着部分を一箇所にする
ことができ、密着部分の幅寸法L3を従来に比べて半分
にできる。
【0016】これにより、屋根材24の取り付け面積を
増やすことができ、その分現場作業を軽減することがで
きるとともに、防水テープを用いる必要がないので、屋
根パネル接合部30での現場作業をより軽減し、作業効
率を向上できる。
【0017】本発明の第三の発明は、隣接配置された2
つの屋根パネル20A、20B間の接合部30の防水方
法であって、各屋根パネル20A、20Bの上面に貼り
付けられた防水シート23A、23Bを、隣接する屋根
パネル20B、20A側に延出し、その防水シート23
A、23Bの各屋根材24A、24Bから延出された延
出部分23A’、23B’の下面を粘着性として剥離紙
50を貼り付けておき、各屋根パネル20A、20Bを
設置した後、一方の屋根パネル20Aの上面に貼り付け
られた防水シート23Aを、他方の屋根パネル20Bの
野地板22B上まで掛け渡すとともに、他方の屋根パネ
ル20B上に貼り付けられた防水シート23Bを、前記
一方の屋根パネル20A上に掛け渡し、その延出部分2
3B’の剥離紙50を剥がして、一方の屋根パネル20
Aの防水シート23A上に重ね合わせて貼り付けること
を特徴とする。
【0018】第三の発明は、第二の発明と同様に、一方
の防水シート23A上に他方の防水シート23Bが重ね
合わされて密着されていることによって、屋根パネル接
合部30の防水部材(防水シート23)の密着部分を一
箇所にすることができるとともに、密着部分の幅寸法L
3を半分にできる。このため、工場で屋根材24を屋根
パネル20に取り付ける際の屋根材24の取り付け面積
を増やすことができ、その分現場作業を軽減することが
できる。
【0019】さらに、各屋根材24A、24Bから延出
された延出部分23A’、23B’の下面を粘着性とし
て剥離紙50を貼り付けておくことによって、現場で防
水シート23に粘着材を塗布する場合に比べて、現場作
業を容易にすることができる。また、一方の防水シート
23Aに貼り付けられた剥離紙50を剥がさないことに
よって、剥離紙50が防水シート23の垂れや落下を防
ぐ役目をすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
を適用したユニット式建物1が示されている。前記ユニ
ット式建物1は、建物本体2とその上部に設けられる屋
根3とを含んで形成されている。
【0021】建物本体2は、直方体状の建物ユニット1
0を複数個組み合わせることによって形成されている。
【0022】屋根3は、複数の屋根パネル20を建物ユ
ニット10上に立設した束柱4等の上に並設して形成さ
れている。この屋根パネル20は、建て込み寸法誤差や
施工寸法誤差を吸収するため、隣接する他の屋根パネル
20との接合部30に隙間を設けて並設されている。
【0023】屋根パネル20は、鋼材等を組み合わせた
下地フレーム21と、この下地フレーム21上に取り付
けられる野地板22と、野地板22上に貼られる改質ア
スファルト材からなる防水シート23と、この防水シー
ト23上にその端縁を残して取り付けられる屋根材24
とで形成されている。
【0024】図2には、屋根3の隣接配置された各屋根
パネル20A、20B間の水勾配に沿った接合部30が
示されている。屋根パネル接合部30には、隣接する屋
根パネル20A、20Bの野地板22A、22Bに跨っ
て耐熱性のカバー材41が取り付けられ、その上面に
は、一方の屋根パネル20Aの野地板22Aの上面に貼
り付けられた防水シート23Aが、隣接する他方の屋根
パネル20B側に延出されて、他方の屋根パネル20B
の野地板22B上まで掛け渡されている。また、他方の
屋根パネル20Bの野地板22Bの上面に貼り付けられ
た防水シート23Bは、前記一方の屋根パネル20A側
に延出されて、一方の屋根パネル20A上の防水シート
23Aまで掛け渡され、一方の防水シート23A上に重
ね合わされて密着されている。
【0025】そして、防水シート23A、23Bが重ね
合わされた部分を除いた各屋根パネル20A、20Bの
防水シート23A、23B上には屋根材24A、24B
が予め貼られている。ここで、一方の屋根パネル20A
端部の野地板22Aの屋根材24Aが貼られていない露
出部分の幅寸法L1と、他方の屋根パネル20B端部の
野地板22Bの屋根材24Bが貼られていない露出部分
の幅寸法L2とは等しくされている。また、一方の防水
シート23Aの屋根材24Aから延出された延出部分2
3A’の幅寸法と、他方の防水シート23Bの屋根材2
4Bから延出された延出部分23B’の幅寸法とは等し
くされている。
【0026】なお、カバー材41は、一方の防水シート
23Aの屋根材24Aから延出された延出部分23A’
の下面に予め貼られている。また、防水シート23A、
23Bの重ね合わせ部分の幅方向、つまり屋根パネル接
合部30に面する屋根パネル20の端面に直交する方向
(水勾配に直交する水平方向)の中心位置は、各屋根パ
ネル20A、20B端部の野地板22A、22Bの屋根
材24A、24Bが貼られていない露出部分の幅寸法L
1、L2が等しく、かつ、各防水シート23A、23B
の屋根材24A、24Bから延出された延出部分23
A’、23B’の幅寸法が等しいため、屋根パネル接合
部30の幅方向の中心位置に重なっている。さらに、一
方の防水シート23Aと他方の防水シート23Bとの密
着部分の幅寸法L3は、その密着面の防水性能を確保す
る寸法である約50cm程度とされている。
【0027】このような本実施形態において、屋根パネ
ル接合部30は次のような手順で防水処理される。ま
ず、工場において、各下地フレーム21A、21Bに野
地板22A、22Bを取り付けた後、粘着性を備えて剥
離紙50が貼られている防水シート23A、23Bを剥
離紙50を剥がし、各野地板22A、22B上に貼り付
ける。この際、一方の野地板22Aに載置した防水シー
ト23Aには、その屋根材24Aから延出される延出部
分23A’に耐熱性のカバー材41を予め貼り付けてお
く。また、他方の野地板22Bに載置した防水シート2
3Bの延出部分23B’は、剥離紙50をそのまま残し
て貼り付けておく。次に、各野地板22A、22B上に
貼り付けた防水シート23A、23Bの上面に、屋根材
24A、24Bを取り付けて屋根パネル20A、20B
を組み立てる。このように組み立てられた各屋根パネル
20A、20Bを現場に輸送する。
【0028】建築現場では、図3に示すように、各屋根
パネル20A、20Bを建物本体2の上部に順次設置す
る。そして、図2に示すように、各屋根パネル20A、
20B間の水勾配に沿った接合部30においては、一方
の屋根パネル20Aの上面に貼り付けられた防水シート
23Aの屋根材24Aから延出された延出部分23A’
を、他方の屋根パネル20Bの野地板22B上に掛け渡
し、その延出部分23A’の下面に貼り付けられている
耐熱性のカバー材41を、隣接する各屋根パネル20
A、20Bに跨るように設置する。そして、他方の屋根
パネル20B上に貼り付けられた防水シート23Bの屋
根材24Bから延出された延出部分23B’を、剥離紙
50を剥がして一方の屋根パネル20A上に掛け渡し、
一方の防水シート23A上に重ね合わせて密着させる。
この際、各防水シート23A、23Bの延出部分23
A’、23B’の延出寸法が等しく、また、各屋根パネ
ル20A、20B端部の野地板22A、22Bの屋根材
24A、24Bが貼られていない露出部分の幅寸法L
1、L2が等しいため、各防水シート23A、23Bの
重ね合わせ部分における幅方向の中心位置は、屋根パネ
ル接合部30の幅方向の中心位置に重なることになる。
【0029】次に、その防水シート23A、23Bの密
着部分の上面に屋根材24を取り付ける。このようにし
て、屋根3を形成する。
【0030】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。一方の防水シート23A上に他方の
防水シート23Bが直接重ね合わされて密着されている
ので、屋根パネル接合部30における防水部材(防水シ
ート23)の密着部分を一箇所にすることができる。
【0031】ここで、防水部材の密着部分の幅寸法L3
は、防水性能を確保するために、所定の幅寸法が必要で
あり、密着部分が一箇所であれば、従来の密着部分が二
箇所設けられる場合に比べて密着部分の幅寸法L3を半
分にできる。具体的には、各密着部分の幅寸法L3は、
その部分の防水性能を確保するために、約50cm以上
必要である。つまり、防水シート23と防水テープとの
密着部分の幅寸法が約1m程度必要であった従来に比べ
て、密着部分を一箇所にすることによって、半分の約5
0cmにすることができる。
【0032】これにより、各防水シート23A、23B
が重ね合わされた密着部分で従来と同様の防水性能が得
られるとともに、屋根パネル接合部30の防水部材の密
着部分、つまり、防水シート23が露出されて、屋根材
24を予め取り付けておくことができない部分の幅寸法
L3を従来の約半分にすることができるので、工場で屋
根材24を屋根パネル20に取り付ける際の屋根材24
の取り付け面積を増やすことができ、その分現場作業を
軽減することができる。
【0033】さらに、防水シート23A、23Bを直接
重ね合わせているので、従来のような防水テープを用い
る必要がない。このため、防水テープを別途輸送、設置
する必要がなく、屋根パネル接合部30での現場作業を
軽減でき、作業効率を向上できる。
【0034】また、屋根パネル接合部30には、一方の
防水シート23Aと他方の防水シート23Bとが重なっ
て二重に配置されているので、例えば、従来の防水テー
プを屋根パネル接合部30に掛け渡された場合に比べ
て、屋根パネル接合部30の断熱性能を向上することが
できる。
【0035】さらに、防水シート23Aの下面に耐熱性
のカバー材41が貼られているので、防水シート23A
を屋根パネル接合部30に貼り付けることによって、野
地板22A、22Bに跨って耐熱性のカバー材41が貼
り付けられ、防水シート23Aの垂れや落下を防止する
ことができる。その上、カバー材41は、防水シート2
3Aの延出部分23A’の下面に予め貼り付けられてい
るので、現場でカバー材41を別途貼り付ける必要がな
く、その分現場作業を容易にすることができる。
【0036】また、防水シート23として、粘着性を備
えるとともに、剥離紙50が貼られた改質アスファルト
材を用いているので、防水シート23A、23Bを野地
板22A、22B等に貼り付ける際に剥離紙50を剥が
すだけでよく、粘着材をシートに塗布しながら貼り付け
る必要がないので防水シート23の貼付作業を容易に行
うことができる。
【0037】また、防水シート23A、23Bの重ね合
わせ部分の幅方向、つまり、屋根パネル接合部30に面
する屋根パネル20の端面に直交する方向(水勾配に直
交する水平方向)の中心位置が、前記屋根パネル接合部
30の中心位置に重なっているので、つまり、隣接する
各屋根パネル20A、20B端部の野地板22A、22
Bの屋根材24A、24Bが貼られていない露出部分の
幅寸法L1、L2を等しくしているので、各屋根パネル
20A、20Bを同じ構造で製造することができ、その
製造作業を容易にすることができるとともに、屋根パネ
ル20A、20Bの設置時にその向き等を考慮する必要
がないため、現場作業を容易にすることができる。
【0038】図4には、本発明の第2実施形態を適用し
た屋根パネル接合部30の断面図が示されている。な
お、前記第1実施形態と同一もしくは相当構成部分には
同一符号を付し、説明を省略もしくは簡略する。本実施
形態は、前記第1実施形態の屋根パネル接合部30に設
けられたカバー材41を板材42としたものである。詳
しくは、屋根パネル20A、20B間の接合部30に、
鉄等の金属材からなる耐熱性の板材42が設けられてい
ることを特徴とする。
【0039】この板材42は、L字形の形状とされ、隣
接する屋根パネル20A、20B間の一方の屋根パネル
20Aの端部にボルトや釘等で取り付けられるととも
に、他方の屋根パネル20B側に向かって突出し、他方
の屋根パネル20Bの野地板22B上に掛け渡されてい
る。
【0040】この際、一方の屋根パネル20Aの防水シ
ート23Aは、隣接する屋根パネル20A、20Bの各
野地板22A、22B上面および板材42の上面に密着
されている。
【0041】このような本実施形態によれば、耐熱性の
板材42が屋根パネル接合部30に配置されているの
で、防水シート23の垂れや落下を防止できる等の前記
第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、板材4
2は、屋根パネル20Aにボルトや釘等で固定されてい
るので、位置ずれを起こすことがなく、より確実に屋根
パネル接合部30に配置することができ、設置作業が容
易にできる。
【0042】図5には、本発明の第3実施形態を適用し
た屋根パネル接合部30の断面図が示されている。な
お、前記第1実施形態と同一もしくは相当構成部分には
同一符号を付し、説明を省略もしくは簡略する。本実施
形態は、前記第1実施形態の屋根パネル接合部30に設
けられたカバー材41を樹脂材43としたものである。
詳しくは、屋根パネル20A、20B間の接合部30に
は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)の発泡体から
なる耐熱性の樹脂材43が設けられている。
【0043】この樹脂材43は、角柱状とされ、隣接す
る屋根パネル20A、20B間に屋根パネル接合部30
の長手方向に沿って取り付けられている。この際、一方
の屋根パネル20Aの防水シート23Aは、隣接する屋
根パネル20A、20Bの各野地板22A、22B上面
および樹脂材43の上面に密着されている。
【0044】このような本実施形態によれば、耐熱性の
樹脂材43が屋根パネル接合部30に配置されているの
で、防水シート23の垂れや落下を防止できる等の前記
第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、樹脂材
43は、発泡体からなるとともに、隣接する屋根パネル
20A、20Bに密接して取り付けられているので、断
熱性能や防音性能も向上することができる。
【0045】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例
えば、防水シート23Aの延出部分23A’にカバー材
41を貼らずに、防水シート23Bの延出部分23B’
と同様に、剥離紙50を貼っておき、この剥離紙50を
剥がさずに、防水シート23Aを他方の屋根パネル20
Bの野地板22B上に密着させることにより、剥離紙5
0を屋根パネル接合部30に配置して、防水シート23
A、23Bの垂れや落下を防止するものとして利用して
もよい。
【0046】また、前記第1実施形態では、カバー材4
1は、一方の防水シート23Aの延出部分23A’に予
め貼られていたが、防水シート23Aに貼っておかず、
現場で屋根パネル20A、20Bを設置した際に、隣接
する屋根パネル20A、20Bに跨って貼り付けてもよ
い。
【0047】さらに、前記第2実施形態では、L字形の
板材42を用いたが、例えば、断面コ字形の板材42で
もよいし、平面状の板材42でもよい。
【0048】さらに、前記第2実施形態では、板材42
は、一方の屋根パネル20Aの端部に取り付けられてい
たが、例えば、他方の屋根パネル20Bの端部でもよい
し、隣接する各屋根パネル20A、20Bの端部にそれ
ぞれ取り付けてもよい。さらに、前記第2実施形態で
は、耐熱性の板材42は、隣接する屋根パネル20Bの
野地板22B上面まで掛け渡されて、屋根パネル接合部
30を完全に塞いでいたが、例えば、隣接する屋根パネ
ル20Bの端面まで突出されることで、屋根パネル接合
部30を完全に塞いでもよいし、屋根パネル20Bの端
面近くまで突出して屋根パネル接合部30を完全に塞が
ないように設けられていてもよい。
【0049】また、樹脂材43としては、エチレンプロ
ピレンゴム(EPDM)の発泡体からなるものに限ら
ず、耐熱性の各種樹脂材を用いることができる。
【0050】要するに、屋根パネル接合部30におい
て、一方の防水シート23Aの下側に配置されるものと
しては、カバー材41、板材42および樹脂材43に限
らず、防水シート23A、23Bの垂れや落下を防止で
きるもの(垂れ防止部材)であればよく、その形状、材
質、構造等は実施状態に応じて適宜選択すればよい。さ
らに、屋根パネル接合部30の隙間が狭く、防水シート
23の垂れや落下のおそれがない場合等にはカバー材4
1や支持部材42、43を設けなくてもよい。一方で、
板材42、樹脂材43とカバー材41、剥離紙50とを
両方設けてもよい。
【0051】さらに、前記実施形態では、防水シート2
3は改質アスファルト材で構成されていたが、材質とし
てはこれに限らない。この際、ゴムシートのように粘着
性を有さない防水シート23を用いた場合には、その防
水シート23を貼り付ける場合には、粘着材を塗布しな
がら貼り付ければよい。但し、改質アスファルト材から
なる防水シート23のように、粘着性を備えるシート材
には通常、剥離紙50が貼られているので、防水シート
23を貼り付ける場合には、剥離紙50を剥がせばよ
く、容易に防水シート23の貼付作業を行うことができ
る点で好ましい。
【0052】また、前記実施形態では、防水シート23
A、23Bの重ね合わせ部分の幅方向、つまり、屋根パ
ネル接合部30に面する屋根パネル20の端面に直交す
る方向(水勾配に直交する水平方向)の中心位置と、屋
根パネル接合部30の幅方向の中心位置とは重なってい
たが、野地板22A、22Bの屋根材24A、24Bが
貼られていない露出幅寸法L1、L2を異ならせること
で、重ね合わせ部分の幅方向の中心位置が接合部30の
幅方向の中心位置とずれていてもよい。但し、各屋根パ
ネル20A、20B端部の野地板22A、22Bの露出
部分の幅寸法L1、L2を等しくすれば、各屋根パネル
20A、20Bを同じ構造で製造することができ、その
製造作業を容易にすることができるとともに、屋根パネ
ル20A、20Bの設置時にその向き等を考慮する必要
がないため、現場作業を容易にすることができる点で好
ましい。
【0053】さらに、本発明は、各屋根パネル20A、
20B間の水勾配に沿った接合部30に限らず、水勾配
に直交する水平方向に沿った屋根パネル接合部30にも
適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の屋根パネ
ル接合部の防水構造およびその防水方法によれば、屋根
パネル接合部の防水部材の密着部分における幅寸法を従
来の約半分にすることができるので、工場で屋根材を屋
根パネルに取り付ける際の屋根材の取り付け面積を増や
すことができ、その分現場作業を軽減することができる
とともに、防水テープを用いる必要がないので、防水テ
ープを別途輸送、設置する必要がなく、屋根パネル接合
部での現場作業をさらに軽減でき、作業効率を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における建物の屋根構造
を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態における屋根パネル接合
部の防水構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態における屋根パネル接合
部の防水方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態における屋根パネル接合
部の防水構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態における屋根パネル接合
部の防水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 20、20A、20B 屋根パネル 21、21A、21B 下地フレーム 22、22A、22B 野地板 23、23A、23B 防水シート 24、24A、24B 屋根材 30 屋根パネル接合部 41 耐熱性のカバー材 42 耐熱性の板材 43 耐熱性の樹脂材 23A’、23B’ 延出部分 L1、L2 露出部分の幅寸法 L3 密着部分の幅寸法

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接配置された2つの屋根パネル間の接
    合部の防水構造であって、一方の屋根パネルの上面に貼
    り付けられた防水シートは、隣接する他方の屋根パネル
    側に延出されて、他方の屋根パネルの野地板上まで掛け
    渡されているとともに、他方の屋根パネルの上面に貼り
    付けられた防水シートは、前記一方の屋根パネル側に延
    出されて、一方の屋根パネル上の防水シートまで掛け渡
    され、その防水シート上に重ね合わされて密着されてい
    ることを特徴とする屋根パネル接合部の防水構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の屋根パネル接合部の防
    水構造において、前記一方の屋根パネルの上面に貼り付
    けられた防水シートの屋根材から延出された延出部分に
    は、その下面に耐熱性のカバー材が貼られていることを
    特徴とする屋根パネル接合部の防水構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の屋根パネル接
    合部の防水構造において、前記屋根パネル間の接合部に
    おける防水シートの下側には、耐熱性の板材が設けられ
    ていることを特徴とする屋根パネル接合部の防水構造。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の屋根パネル接
    合部の防水構造において、前記屋根パネル間の接合部に
    おける防水シートの下側には、耐熱性の樹脂材が設けら
    れていることを特徴とする屋根パネル接合部の防水構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の屋根パ
    ネル接合部の防水構造において、前記防水シートは、改
    質アスファルト材で構成されていることを特徴とする屋
    根パネル接合部の防水構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の屋根パ
    ネル接合部の防水構造において、前記防水シートの重ね
    合わせ部分の幅方向の中心位置は、前記屋根パネル接合
    部の幅方向の中心位置に重なっていることを特徴とする
    屋根パネル接合部の防水構造。
  7. 【請求項7】 隣接配置された2つの屋根パネル間の接
    合部の防水方法であって、各屋根パネルの上面に貼り付
    けられた防水シートを、隣接する屋根パネル側に延出し
    ておき、各屋根パネルを設置した後、一方の屋根パネル
    の上面に貼り付けられた防水シートを、他方の屋根パネ
    ルの野地板上まで掛け渡すとともに、他方の屋根パネル
    上に貼り付けられた防水シートを、前記一方の屋根パネ
    ル上に掛け渡してその防水シート上に重ね合わせて密着
    することを特徴とする屋根パネル接合部の防水方法。
  8. 【請求項8】 隣接配置された2つの屋根パネル間の接
    合部の防水方法であって、各屋根パネルの上面に貼り付
    けられた防水シートを、隣接する屋根パネル側に延出
    し、その防水シートの各屋根材から延出された延出部分
    の下面を粘着性として剥離紙を貼り付けておき、各屋根
    パネルを設置した後、一方の屋根パネルの上面に貼り付
    けられた防水シートを、他方の屋根パネルの野地板上ま
    で掛け渡すとともに、他方の屋根パネル上に貼り付けら
    れた防水シートを、前記一方の屋根パネル上に掛け渡
    し、その延出部分の剥離紙を剥がして、一方の屋根パネ
    ルの防水シート上に重ね合わせて貼り付けることを特徴
    とする屋根パネル接合部の防水方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227351A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Misawa Homes Co Ltd 屋根パネルの接合部分における防水構造、及び屋根パネルの接合部分における防水方法
JP2009270369A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Misawa Homes Co Ltd 屋根パネルの連結構造および連結方法
JP2014070474A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Taisei Corp 積層パネルの接合方法及び積層パネルの接合構造
JP2015203227A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 大成建設株式会社 積層パネルの接合方法及び積層パネルの接合構造

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