JPH1018418A - 建築物の制振構造 - Google Patents
建築物の制振構造Info
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- JPH1018418A JPH1018418A JP17269496A JP17269496A JPH1018418A JP H1018418 A JPH1018418 A JP H1018418A JP 17269496 A JP17269496 A JP 17269496A JP 17269496 A JP17269496 A JP 17269496A JP H1018418 A JPH1018418 A JP H1018418A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとが互いに並
列関係に配置されるため、振動が別経路を介して伝播さ
れることになり、粘性ダンパーによる微小振動の減衰効
果が十分に得られない場合もある。 【解決手段】 柱部材10,10…および梁部材12,
12…によって構築した矩形状の主架構14の一組の対
角部分14a,14bに、直線状のブレース16の両端
部をピン接合A,Bする。ブレース16に摩擦ダンパー
18と粘性ダンパー20とを直列に組込む。
列関係に配置されるため、振動が別経路を介して伝播さ
れることになり、粘性ダンパーによる微小振動の減衰効
果が十分に得られない場合もある。 【解決手段】 柱部材10,10…および梁部材12,
12…によって構築した矩形状の主架構14の一組の対
角部分14a,14bに、直線状のブレース16の両端
部をピン接合A,Bする。ブレース16に摩擦ダンパー
18と粘性ダンパー20とを直列に組込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の制振構
造、とりわけ、主架構が柱部材と梁部材とにより矩形状
に構成される建築物の制振構造に関する。
造、とりわけ、主架構が柱部材と梁部材とにより矩形状
に構成される建築物の制振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の建築物の制振構造としては、例
えば実開平4−111870号公報(Int.Cl. E04H 9/0
2 )に開示されたものがある。これは図4に示すよう
に、主架構を構成する隣接する柱部材1,1と天井相当
部分の梁2との両交差部分からV字状のブレース3を垂
設し、このブレース3下端と前記両柱部材1,1との間
に鉛押し出しダンパーとして構成される弾塑性ダンパー
4,4を設けると共に、ブレース3下端と水平材6との
間に粘性剪断ダンパーとして構成される粘性ダンパー5
を設けるようになっている。
えば実開平4−111870号公報(Int.Cl. E04H 9/0
2 )に開示されたものがある。これは図4に示すよう
に、主架構を構成する隣接する柱部材1,1と天井相当
部分の梁2との両交差部分からV字状のブレース3を垂
設し、このブレース3下端と前記両柱部材1,1との間
に鉛押し出しダンパーとして構成される弾塑性ダンパー
4,4を設けると共に、ブレース3下端と水平材6との
間に粘性剪断ダンパーとして構成される粘性ダンパー5
を設けるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記弾塑性ダンパー
4,4は、これが降伏することによって振動エネルギー
が吸収される構造となっており、この弾塑性ダンパー
4,4では大きな振動の減衰に有効となる。しかしなが
ら、前記弾塑性ダンパー4,4は、これが塑性化するま
での比較的小さな振動に対しては制振効果が得られない
こと、当該ダンパー4,4が塑性化すると高い制振効果
が得られるが、入力振動終了後に主架構と弾塑性ダンパ
ー4,4の双方に変形や応力が残留することなどの問題
がある。
4,4は、これが降伏することによって振動エネルギー
が吸収される構造となっており、この弾塑性ダンパー
4,4では大きな振動の減衰に有効となる。しかしなが
ら、前記弾塑性ダンパー4,4は、これが塑性化するま
での比較的小さな振動に対しては制振効果が得られない
こと、当該ダンパー4,4が塑性化すると高い制振効果
が得られるが、入力振動終了後に主架構と弾塑性ダンパ
ー4,4の双方に変形や応力が残留することなどの問題
がある。
【0004】一方、前記粘性ダンパー5は粘性流体が移
動するときの減衰抵抗によって振動を減衰できるように
なっており、小さな振動から振動減衰の効果が期待でき
る。この粘性ダンパー5に関しては非常に高い粘性減衰
係数を有する高減衰力オイルダンパーなどが提案され実
用化に向けて開発が進められているが、粘性ダンパー5
としてこのような高性能なものを用いる場合、大振動の
入力時にこの粘性ダンパー5から主架構に伝達される高
い減衰力に対応するため、ダンパー5と主架構の接続部
や主架構自体に補強などを施したり、ダンパー5の粘性
減衰特性に非線形性を持たせてダンパー5からの入力を
制限するなどの配慮が必要となる。
動するときの減衰抵抗によって振動を減衰できるように
なっており、小さな振動から振動減衰の効果が期待でき
る。この粘性ダンパー5に関しては非常に高い粘性減衰
係数を有する高減衰力オイルダンパーなどが提案され実
用化に向けて開発が進められているが、粘性ダンパー5
としてこのような高性能なものを用いる場合、大振動の
入力時にこの粘性ダンパー5から主架構に伝達される高
い減衰力に対応するため、ダンパー5と主架構の接続部
や主架構自体に補強などを施したり、ダンパー5の粘性
減衰特性に非線形性を持たせてダンパー5からの入力を
制限するなどの配慮が必要となる。
【0005】そして、かかる従来の建築物の制振構造に
あっては、ブレース3下端に設けられる弾塑性ダンパー
4,4と粘性ダンパー5とは互いに並列関係に配置され
るようになっている。このため、柱部材1、1と梁2と
からなる主架構に入力された振動は常に前記弾塑性ダン
パー4,4と前記粘性ダンパー5とに独立して入力され
ることになる。このため、建築物に微小振動が入力され
た場合には、粘性ダンパー5で微小振動を効果的に吸収
したとしても、別経路を介して弾塑性ダンパー4,4に
振動が伝達されてしまうため、この弾塑性ダンパー4,
4によって振動が伝播されてしまう。このため、前記弾
塑性ダンパー4,4と粘性ダンパー5とを併設したにも
かかわらず、粘性ダンパー5による微小振動の減衰効果
が十分に得られない場合もあるという課題があった。
あっては、ブレース3下端に設けられる弾塑性ダンパー
4,4と粘性ダンパー5とは互いに並列関係に配置され
るようになっている。このため、柱部材1、1と梁2と
からなる主架構に入力された振動は常に前記弾塑性ダン
パー4,4と前記粘性ダンパー5とに独立して入力され
ることになる。このため、建築物に微小振動が入力され
た場合には、粘性ダンパー5で微小振動を効果的に吸収
したとしても、別経路を介して弾塑性ダンパー4,4に
振動が伝達されてしまうため、この弾塑性ダンパー4,
4によって振動が伝播されてしまう。このため、前記弾
塑性ダンパー4,4と粘性ダンパー5とを併設したにも
かかわらず、粘性ダンパー5による微小振動の減衰効果
が十分に得られない場合もあるという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、建築物に小さな振動および大きな振動のいずれが入
力された場合にも効果的に振動を減衰することができる
建築物の制振構造を提供することを目的とする。
て、建築物に小さな振動および大きな振動のいずれが入
力された場合にも効果的に振動を減衰することができる
建築物の制振構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の建築物の制振構造の第1の構成は、水平方
向および上下方向に適宜間隔を隔てて配置された柱部材
と梁部材とによって矩形状の主架構が構成された建築物
において、この矩形状の主架構の一組の対角部分または
この対角部分近傍に両端部をピン接合してブレースを設
け、このブレースに摩擦ダンパーと粘性ダンパーとを直
列に組込むことにより構成する。
めに本発明の建築物の制振構造の第1の構成は、水平方
向および上下方向に適宜間隔を隔てて配置された柱部材
と梁部材とによって矩形状の主架構が構成された建築物
において、この矩形状の主架構の一組の対角部分または
この対角部分近傍に両端部をピン接合してブレースを設
け、このブレースに摩擦ダンパーと粘性ダンパーとを直
列に組込むことにより構成する。
【0008】また、本発明の建築物の制振構造の第2の
構成は、水平方向および上下方向に適宜間隔を隔てて配
置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架構が構
成された建築物において、この矩形状の主架構の一組の
対角部分またはこの対角部分近傍に両端部をピン接合し
てブレースを設け、このブレースに弾塑性ダンパーと粘
性ダンパーとを直列に組込むことにより構成する。
構成は、水平方向および上下方向に適宜間隔を隔てて配
置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架構が構
成された建築物において、この矩形状の主架構の一組の
対角部分またはこの対角部分近傍に両端部をピン接合し
てブレースを設け、このブレースに弾塑性ダンパーと粘
性ダンパーとを直列に組込むことにより構成する。
【0009】更に、本発明の建築物の制振構造の第3の
構成は、水平方向および上下方向に適宜間隔を隔てて配
置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架構が構
成された建築物において、この矩形状の主架構の一組の
対角部分またはこの対角部分近傍それぞれに一対のブレ
ースの各一端をピン結合するとともに、これらブレース
の他端どうしを互いにピン結合し、このピン結合部分を
直列に配置した弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを介し
て前記主架構の他の1つの角部部分に接続することによ
り構成する。
構成は、水平方向および上下方向に適宜間隔を隔てて配
置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架構が構
成された建築物において、この矩形状の主架構の一組の
対角部分またはこの対角部分近傍それぞれに一対のブレ
ースの各一端をピン結合するとともに、これらブレース
の他端どうしを互いにピン結合し、このピン結合部分を
直列に配置した弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを介し
て前記主架構の他の1つの角部部分に接続することによ
り構成する。
【0010】以上の構成により本発明の第1の構成にあ
っては、建築物に振動が入力されると矩形状の主架構が
変形し、この変形による変位は、主架構の一組の対角部
分またはこの対角部分近傍に両端部がピン接合されたブ
レースに入力され、この変位がこのブレースに組込まれ
た摩擦ダンパーおよび粘性ダンパーに入力される。この
とき摩擦ダンパーと粘性ダンパーとは直列に配置されて
いるので、建築物に入力された振動は前記摩擦ダンパー
と前記粘性ダンパーとの相関性をもって減衰される。即
ち、建築物に小さな振動が入力された場合には、粘性ダ
ンパーが作用して振動減衰し、大きな振動が入力された
場合には、摩擦ダンパーと粘性ダンパーとがそれぞれの
特長を発揮して振動減衰するため、建築物に入力される
振動の大小にかかわらず効果的に振動減衰することがで
きる。
っては、建築物に振動が入力されると矩形状の主架構が
変形し、この変形による変位は、主架構の一組の対角部
分またはこの対角部分近傍に両端部がピン接合されたブ
レースに入力され、この変位がこのブレースに組込まれ
た摩擦ダンパーおよび粘性ダンパーに入力される。この
とき摩擦ダンパーと粘性ダンパーとは直列に配置されて
いるので、建築物に入力された振動は前記摩擦ダンパー
と前記粘性ダンパーとの相関性をもって減衰される。即
ち、建築物に小さな振動が入力された場合には、粘性ダ
ンパーが作用して振動減衰し、大きな振動が入力された
場合には、摩擦ダンパーと粘性ダンパーとがそれぞれの
特長を発揮して振動減衰するため、建築物に入力される
振動の大小にかかわらず効果的に振動減衰することがで
きる。
【0011】また、本発明の第2の構成にあっては、建
築物に入力された振動で変形される主架構の変位は、主
架構の一組の対角部分またはこの対角部分近傍に両端部
がピン接合されたブレースに入力され、この変位がこの
ブレースに組込まれた弾塑性ダンパーおよび粘性ダンパ
ーに入力される。このとき弾塑性ダンパーと粘性ダンパ
ーとは直列に配置されているので、建築物に入力された
振動は前記弾塑性ダンパーと前記粘性ダンパーとの相関
性をもって減衰され、小さな振動に対しては粘性ダンパ
ーが作用して振動減衰し、大きな振動に対しては弾塑性
ダンパーと粘性ダンパーとがそれぞれの特長を発揮して
振動減衰することができるため、建築物に入力される振
動の大小にかかわらず効果的に振動減衰することができ
る。また、大きな振動入力により前記弾塑性ダンパーに
残留変形や残留応力が生じてこれを交換する際にも、こ
の弾塑性ダンパーと直列配置されている粘性ダンパーが
変形吸収機能を備えていることにより、新たな弾塑性ダ
ンパーの取付け時に粘性ダンパーで融通を利かせること
ができて、この弾塑性ダンパーの交換作業が著しく容易
になる。更に、弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを直列
配置したことにより、主架構に弾塑性ダンパーの降伏耐
力以上の荷重が入力されるのを防止でき、主架構の設計
を簡単化することができる。
築物に入力された振動で変形される主架構の変位は、主
架構の一組の対角部分またはこの対角部分近傍に両端部
がピン接合されたブレースに入力され、この変位がこの
ブレースに組込まれた弾塑性ダンパーおよび粘性ダンパ
ーに入力される。このとき弾塑性ダンパーと粘性ダンパ
ーとは直列に配置されているので、建築物に入力された
振動は前記弾塑性ダンパーと前記粘性ダンパーとの相関
性をもって減衰され、小さな振動に対しては粘性ダンパ
ーが作用して振動減衰し、大きな振動に対しては弾塑性
ダンパーと粘性ダンパーとがそれぞれの特長を発揮して
振動減衰することができるため、建築物に入力される振
動の大小にかかわらず効果的に振動減衰することができ
る。また、大きな振動入力により前記弾塑性ダンパーに
残留変形や残留応力が生じてこれを交換する際にも、こ
の弾塑性ダンパーと直列配置されている粘性ダンパーが
変形吸収機能を備えていることにより、新たな弾塑性ダ
ンパーの取付け時に粘性ダンパーで融通を利かせること
ができて、この弾塑性ダンパーの交換作業が著しく容易
になる。更に、弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを直列
配置したことにより、主架構に弾塑性ダンパーの降伏耐
力以上の荷重が入力されるのを防止でき、主架構の設計
を簡単化することができる。
【0012】更に、本発明の第3の構成あっては、矩形
状の主架構の一組の対角部分またはこの対角部分近傍そ
れぞれに、一対のブレースの各一端をピン結合すると共
に、これらブレースの他端どうしを互いにピン結合し、
このピン結合部分を直列に配置した弾塑性ダンパーと粘
性ダンパーとを介して前記主架構の他の1つの角部部分
に接続したので、建築物に振動が入力されて主架構が変
形されると、この変形で生じた変位は一対のブレースを
介して前記弾塑性ダンパーおよび粘性ダンパーに入力さ
れる。このとき弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとは直列
に配置されているので、建築物に入力された振動は前記
弾塑性ダンパーと前記粘性ダンパーとの相関性をもって
減衰され、小さな振動に対しては粘性ダンパーが作用し
て振動減衰し、大きな振動に対しては弾塑性ダンパーと
粘性ダンパーとがそれぞれの特長を発揮して振動減衰
し、振動の大小にかかわらず効果的に振動減衰すること
ができる。また、大きな振動入力により前記弾塑性ダン
パーに残留変形や残留応力が生じてこれを交換する際に
も、この弾塑性ダンパーと直列配置されている粘性ダン
パーが変形吸収機能を備えていることにより、この弾塑
性ダンパーの交換作業が著しく容易になる。更に、弾塑
性ダンパーと粘性ダンパーとを直列配置したことによ
り、主架構に弾塑性ダンパーの降伏耐力以上の荷重が入
力されるのを防止して、主架構の設計を簡単化すること
ができる。
状の主架構の一組の対角部分またはこの対角部分近傍そ
れぞれに、一対のブレースの各一端をピン結合すると共
に、これらブレースの他端どうしを互いにピン結合し、
このピン結合部分を直列に配置した弾塑性ダンパーと粘
性ダンパーとを介して前記主架構の他の1つの角部部分
に接続したので、建築物に振動が入力されて主架構が変
形されると、この変形で生じた変位は一対のブレースを
介して前記弾塑性ダンパーおよび粘性ダンパーに入力さ
れる。このとき弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとは直列
に配置されているので、建築物に入力された振動は前記
弾塑性ダンパーと前記粘性ダンパーとの相関性をもって
減衰され、小さな振動に対しては粘性ダンパーが作用し
て振動減衰し、大きな振動に対しては弾塑性ダンパーと
粘性ダンパーとがそれぞれの特長を発揮して振動減衰
し、振動の大小にかかわらず効果的に振動減衰すること
ができる。また、大きな振動入力により前記弾塑性ダン
パーに残留変形や残留応力が生じてこれを交換する際に
も、この弾塑性ダンパーと直列配置されている粘性ダン
パーが変形吸収機能を備えていることにより、この弾塑
性ダンパーの交換作業が著しく容易になる。更に、弾塑
性ダンパーと粘性ダンパーとを直列配置したことによ
り、主架構に弾塑性ダンパーの降伏耐力以上の荷重が入
力されるのを防止して、主架構の設計を簡単化すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかかる建
築物の制振構造の第1実施形態を示す概略構成図であ
る。
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかかる建
築物の制振構造の第1実施形態を示す概略構成図であ
る。
【0014】即ち、本実施形態の制振構造が適用される
建築物は図1に示すように、それぞれ適宜間隔をもって
配置される柱部材10,10…および梁部材12,12
…によってラーメン構造となる主架構14が矩形状に構
築されている。尚、同図はラーメン構造によって門形フ
レームとして構成される1つの主架構14を便宜上示し
てある。
建築物は図1に示すように、それぞれ適宜間隔をもって
配置される柱部材10,10…および梁部材12,12
…によってラーメン構造となる主架構14が矩形状に構
築されている。尚、同図はラーメン構造によって門形フ
レームとして構成される1つの主架構14を便宜上示し
てある。
【0015】矩形状に形成された前記主架構14に対
し、一組の対角部分14a,14bにブレース16の両
端部をピン接合A,Bしてある。前記ブレース16には
摩擦ダンパー18と粘性ダンパー20とが直列に組込ま
れる。本実施形態では前記ブレース16は、2分割の分
割ブレース16a,16bを互いに剛結して一直線状に
形成されている。
し、一組の対角部分14a,14bにブレース16の両
端部をピン接合A,Bしてある。前記ブレース16には
摩擦ダンパー18と粘性ダンパー20とが直列に組込ま
れる。本実施形態では前記ブレース16は、2分割の分
割ブレース16a,16bを互いに剛結して一直線状に
形成されている。
【0016】前記摩擦ダンパー18…は、例えば重ね合
わせた2枚の鋼板をこれらに形成したルーズホールに装
着したボルト・ナットで締結し、これら鋼板がルーズホ
ールで互いに相対移動する際に板面間に発生する摩擦で
振動エネルギーを吸収するようになっている。
わせた2枚の鋼板をこれらに形成したルーズホールに装
着したボルト・ナットで締結し、これら鋼板がルーズホ
ールで互いに相対移動する際に板面間に発生する摩擦で
振動エネルギーを吸収するようになっている。
【0017】一方、前記粘性ダンパー20は粘性流体の
移動で振動減衰するので、小さな振動から減衰力を発生
するが、この粘性ダンパー20には高い減衰係数を付与
して大きな振動領域まで減衰効果が発揮されるように設
定される。
移動で振動減衰するので、小さな振動から減衰力を発生
するが、この粘性ダンパー20には高い減衰係数を付与
して大きな振動領域まで減衰効果が発揮されるように設
定される。
【0018】以上の構成により本実施形態の建築物の制
振構造にあっては、建築物に地震等による振動力が入力
されると、矩形状の主架構14は地震発生時等に生ずる
水平方向の荷重によって変形される。即ち、ラーメン構
造を構成する主架構14では四隅の角部の剛結状態を保
持しつつ柱部材10,10…および梁部材12,12…
がたわみ変形される。そして、このような前記主架構1
4の変形は対角部分14a,14b間を結ぶブレース1
6に入力され、この入力により摩擦ダンパー18および
粘性ダンパー20が作動する。前記摩擦ダンパー18と
前記粘性ダンパー20とは直列に配置されているので、
建築物に入力された振動力は、これら摩擦ダンパー18
と粘性ダンパー20との双方に作用し、両者の相関性を
もって振動減衰することができる。
振構造にあっては、建築物に地震等による振動力が入力
されると、矩形状の主架構14は地震発生時等に生ずる
水平方向の荷重によって変形される。即ち、ラーメン構
造を構成する主架構14では四隅の角部の剛結状態を保
持しつつ柱部材10,10…および梁部材12,12…
がたわみ変形される。そして、このような前記主架構1
4の変形は対角部分14a,14b間を結ぶブレース1
6に入力され、この入力により摩擦ダンパー18および
粘性ダンパー20が作動する。前記摩擦ダンパー18と
前記粘性ダンパー20とは直列に配置されているので、
建築物に入力された振動力は、これら摩擦ダンパー18
と粘性ダンパー20との双方に作用し、両者の相関性を
もって振動減衰することができる。
【0019】従って、主架構14に小さな振動が入力さ
れた場合には、粘性ダンパー22が作用して振動が減衰
される一方、大きな振動が入力された場合には、摩擦ダ
ンパー18と粘性ダンパー20とが同時に作用して振動
が減衰されることになる。このため、主架構14に入力
される振動の大小にかかわらず摩擦ダンパー18および
粘性ダンパー20によって効果的に振動減衰することが
できる。
れた場合には、粘性ダンパー22が作用して振動が減衰
される一方、大きな振動が入力された場合には、摩擦ダ
ンパー18と粘性ダンパー20とが同時に作用して振動
が減衰されることになる。このため、主架構14に入力
される振動の大小にかかわらず摩擦ダンパー18および
粘性ダンパー20によって効果的に振動減衰することが
できる。
【0020】図2は本発明の第2実施形態を示し、前記
第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複す
る説明を省略して述べる。尚、同図は概略構成図であ
る。
第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複す
る説明を省略して述べる。尚、同図は概略構成図であ
る。
【0021】即ち、この実施形態にあっては前記第1実
施形態と同様に、柱部材10,10…および梁部材1
2,12…によってラーメン構造となる主架構14が矩
形状に構築され、この主架構14の一組の対角部分14
a,14bにブレース16の両端部をピン接合A,Bし
てある。前記ブレース16は2分割された分割ブレース
16aと16bそれぞれに粘性ダンパー20,20を介
装すると共に、分割ブレース16aと16bとの間に弾
塑性ダンパー22を介装し、これら粘性ダンパー20,
20と弾塑性ダンパー22とを直列に配置してある。
施形態と同様に、柱部材10,10…および梁部材1
2,12…によってラーメン構造となる主架構14が矩
形状に構築され、この主架構14の一組の対角部分14
a,14bにブレース16の両端部をピン接合A,Bし
てある。前記ブレース16は2分割された分割ブレース
16aと16bそれぞれに粘性ダンパー20,20を介
装すると共に、分割ブレース16aと16bとの間に弾
塑性ダンパー22を介装し、これら粘性ダンパー20,
20と弾塑性ダンパー22とを直列に配置してある。
【0022】この実施形態にあっても前記粘性ダンパー
20,20は高い減衰係数を付与して大きな振動領域ま
で減衰効果が発揮されるように設定する。一方、前記弾
塑性ダンパー22は降伏する時の塑性吸収エネルギーで
振動を減衰するようになっており、このときの降伏耐力
が大きいことから大きな振動に対して減衰力を発生す
る。前記弾塑性ダンパー22は筒状シリンダ22aの両
端にディスク状の降伏板22b,22cを取付けて構成
され、これら降伏板22b,22cの中心部に前記分割
ブレース16b,16cをピン接合するようになってい
る。
20,20は高い減衰係数を付与して大きな振動領域ま
で減衰効果が発揮されるように設定する。一方、前記弾
塑性ダンパー22は降伏する時の塑性吸収エネルギーで
振動を減衰するようになっており、このときの降伏耐力
が大きいことから大きな振動に対して減衰力を発生す
る。前記弾塑性ダンパー22は筒状シリンダ22aの両
端にディスク状の降伏板22b,22cを取付けて構成
され、これら降伏板22b,22cの中心部に前記分割
ブレース16b,16cをピン接合するようになってい
る。
【0023】従って、この実施形態の建築物の制振構造
にあっては、地震等の振動力の入力により主架構14が
たわみ変形されると、このときの変形がブレース16を
介して互いに直列配置された粘性ダンパー20,20と
弾塑性ダンパー22に入力される。従って、建築物に入
力された振動力は粘性ダンパー20,20と弾塑性ダン
パー22との双方に作用し、これら粘性ダンパー20,
20および弾塑性ダンパー22両者の相関性をもって振
動減衰することができる。
にあっては、地震等の振動力の入力により主架構14が
たわみ変形されると、このときの変形がブレース16を
介して互いに直列配置された粘性ダンパー20,20と
弾塑性ダンパー22に入力される。従って、建築物に入
力された振動力は粘性ダンパー20,20と弾塑性ダン
パー22との双方に作用し、これら粘性ダンパー20,
20および弾塑性ダンパー22両者の相関性をもって振
動減衰することができる。
【0024】従って、主架構14に入力される小さな振
動に対しては粘性ダンパー20,20が作用して振動が
減衰される一方、大きな振動に対しては弾塑性ダンパー
22の降伏板22b,22cが降伏してエネルギー吸収
し、この弾塑性ダンパー22と前記粘性ダンパー20,
20とが同時に作用して振動が減衰されることになる。
このため、主架構14に入力される振動の大小にかかわ
らず粘性ダンパー20,20および弾塑性ダンパー22
によって効果的に振動減衰することができる。
動に対しては粘性ダンパー20,20が作用して振動が
減衰される一方、大きな振動に対しては弾塑性ダンパー
22の降伏板22b,22cが降伏してエネルギー吸収
し、この弾塑性ダンパー22と前記粘性ダンパー20,
20とが同時に作用して振動が減衰されることになる。
このため、主架構14に入力される振動の大小にかかわ
らず粘性ダンパー20,20および弾塑性ダンパー22
によって効果的に振動減衰することができる。
【0025】また、前記粘性ダンパー20,20と弾塑
性ダンパー22とが直列配置されていることにより、主
架構14には前記弾塑性ダンパー22の降伏耐力以上の
荷重が入力されるのが防止される。この点を詳述する
と、例えば上述した高い粘性減衰係数のエネルギー吸収
能に優れた粘性ダンパーを単独で用いると、層間応答速
度が大きくなるにつれて減衰力が非常に大きくなり、主
架構に損傷を及ぼすおそれがある。従って、このような
高性能粘性ダンパーを組込む場合には、主架構に対して
損傷に対する対策を施す必要がある。ここに、降伏する
ことによってエネルギー吸収を行う弾塑性ダンパー22
を採用し、この弾塑性ダンパー22と前記粘性ダンパー
20,20とを直列配置することで、主架構14には弾
塑性ダンパー22の降伏耐力以上の荷重が入力されない
ことから、この主架構14の設計を著しく簡単化するこ
とができる。
性ダンパー22とが直列配置されていることにより、主
架構14には前記弾塑性ダンパー22の降伏耐力以上の
荷重が入力されるのが防止される。この点を詳述する
と、例えば上述した高い粘性減衰係数のエネルギー吸収
能に優れた粘性ダンパーを単独で用いると、層間応答速
度が大きくなるにつれて減衰力が非常に大きくなり、主
架構に損傷を及ぼすおそれがある。従って、このような
高性能粘性ダンパーを組込む場合には、主架構に対して
損傷に対する対策を施す必要がある。ここに、降伏する
ことによってエネルギー吸収を行う弾塑性ダンパー22
を採用し、この弾塑性ダンパー22と前記粘性ダンパー
20,20とを直列配置することで、主架構14には弾
塑性ダンパー22の降伏耐力以上の荷重が入力されない
ことから、この主架構14の設計を著しく簡単化するこ
とができる。
【0026】更に、本実施形態では前記主架構14に大
きな振動が入力されて前記弾塑性ダンパー22に残留変
形や残留応力が生じた場合に、この弾塑性ダンパー22
を交換する必要があるが、この弾塑性ダンパー22の交
換時には、この弾塑性ダンパー22と前記粘性ダンパー
20,20との両者が直列配置されていることにより、
弾塑性ダンパー22の交換作業が容易になる。即ち、直
列配置された前記粘性ダンパー20,20が変形吸収機
能を備えていることにより、この粘性ダンパー20,2
0の当該機能で弾塑性ダンパー22の残留変形分を吸収
して、新たな弾塑性ダンパー22の取付けを容易にする
ことができる。
きな振動が入力されて前記弾塑性ダンパー22に残留変
形や残留応力が生じた場合に、この弾塑性ダンパー22
を交換する必要があるが、この弾塑性ダンパー22の交
換時には、この弾塑性ダンパー22と前記粘性ダンパー
20,20との両者が直列配置されていることにより、
弾塑性ダンパー22の交換作業が容易になる。即ち、直
列配置された前記粘性ダンパー20,20が変形吸収機
能を備えていることにより、この粘性ダンパー20,2
0の当該機能で弾塑性ダンパー22の残留変形分を吸収
して、新たな弾塑性ダンパー22の取付けを容易にする
ことができる。
【0027】以上の説明をまとめると、中小の振動入
力に対しては、主に粘性ダンパー20,20によって振
動吸収効果が得られる。大きな振動入力に対しては、
小振幅時には主に粘性ダンパー20,20が働き、大振
幅時には粘性ダンパー20,20と弾塑性ダンパー22
の両方が働いて振動吸収効果を発揮する。弾塑性ダン
パー22の降伏耐力を適当に設定することにより、粘性
ダンパー20,20および弾塑性ダンパー22からなる
ダンパー系と主架構14との接続部や主架構14自体に
伝達される減衰力が過大とならないように容易に制御で
きる。振動入力終了時に主架構14とダンパー系の双
方に応力が残留しない。このため、仮に弾塑性ダンパー
22を交換する必要が生じても交換が容易である。
力に対しては、主に粘性ダンパー20,20によって振
動吸収効果が得られる。大きな振動入力に対しては、
小振幅時には主に粘性ダンパー20,20が働き、大振
幅時には粘性ダンパー20,20と弾塑性ダンパー22
の両方が働いて振動吸収効果を発揮する。弾塑性ダン
パー22の降伏耐力を適当に設定することにより、粘性
ダンパー20,20および弾塑性ダンパー22からなる
ダンパー系と主架構14との接続部や主架構14自体に
伝達される減衰力が過大とならないように容易に制御で
きる。振動入力終了時に主架構14とダンパー系の双
方に応力が残留しない。このため、仮に弾塑性ダンパー
22を交換する必要が生じても交換が容易である。
【0028】図3は本発明の第3実施形態を示し、前記
各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する
説明を省略して述べる。尚、同図は概略構成図である。
各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する
説明を省略して述べる。尚、同図は概略構成図である。
【0029】即ち、この実施形態にあっては前記各実施
形態と同様に構成された主架構14の一組の対角部分1
4a,14bそれぞれに、一対のブレース24,24a
の各一端をピン結合するとともに、これらブレース2
4,24aの他端どうしを互いにピン結合Cする。そし
て、前記ピン結合C部分を直列に配置した弾塑性ダンパ
ー26と粘性ダンパー20とを介して前記主架構14の
他の1つの角部部分14cに接続することにより構成す
る。
形態と同様に構成された主架構14の一組の対角部分1
4a,14bそれぞれに、一対のブレース24,24a
の各一端をピン結合するとともに、これらブレース2
4,24aの他端どうしを互いにピン結合Cする。そし
て、前記ピン結合C部分を直列に配置した弾塑性ダンパ
ー26と粘性ダンパー20とを介して前記主架構14の
他の1つの角部部分14cに接続することにより構成す
る。
【0030】従って、この実施形態にあっても地震等の
振動力の入力により主架構14がたわみ変形されると、
このときの変形がブレース24,24aを介して互いに
直列配置された弾塑性ダンパー26と粘性ダンパー20
に入力され、これら弾塑性ダンパー26と粘性ダンパー
20両者の相関性をもって振動減衰する。そして、主架
構14に入力される小さな振動に対しては粘性ダンパー
20で振動減衰する一方、大きな振動に対しては弾塑性
ダンパー26が降伏し、この弾塑性ダンパー26と粘性
ダンパー20とが同時に作用して振動減衰する。
振動力の入力により主架構14がたわみ変形されると、
このときの変形がブレース24,24aを介して互いに
直列配置された弾塑性ダンパー26と粘性ダンパー20
に入力され、これら弾塑性ダンパー26と粘性ダンパー
20両者の相関性をもって振動減衰する。そして、主架
構14に入力される小さな振動に対しては粘性ダンパー
20で振動減衰する一方、大きな振動に対しては弾塑性
ダンパー26が降伏し、この弾塑性ダンパー26と粘性
ダンパー20とが同時に作用して振動減衰する。
【0031】また、弾塑性ダンパー26と粘性ダンパー
20とが直列配置されていることにより、主架構14に
弾塑性ダンパー26の降伏耐力以上の荷重が入力される
のが防止されることから、この主架構14の設計を著し
く簡単化できると共に、弾塑性ダンパー26の交換時
に、粘性ダンパー20の変形吸収機能により新たな弾塑
性ダンパー26の取付けを容易にすることができる。
20とが直列配置されていることにより、主架構14に
弾塑性ダンパー26の降伏耐力以上の荷重が入力される
のが防止されることから、この主架構14の設計を著し
く簡単化できると共に、弾塑性ダンパー26の交換時
に、粘性ダンパー20の変形吸収機能により新たな弾塑
性ダンパー26の取付けを容易にすることができる。
【0032】ところで、前記各実施形態にあっては主架
構の一組の対角部分14a,14bにブレース16,2
4,24aをピン結合A,Bした場合を開示したが、こ
れに限ることなくこれらピン結合A,Bする箇所は、前
記対角部分14a,14bの近傍に配置してもよい。
構の一組の対角部分14a,14bにブレース16,2
4,24aをピン結合A,Bした場合を開示したが、こ
れに限ることなくこれらピン結合A,Bする箇所は、前
記対角部分14a,14bの近傍に配置してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す建築物の制振構造にあっては、矩形状の主架構の一
組の対角部分またはこの対角部分近傍に両端部をピン接
合したブレースに、摩擦ダンパーと粘性ダンパーとを直
列に組込んだので、建築物に入力された振動を前記摩擦
ダンパーと前記粘性ダンパーとの相関性をもって減衰す
ることができる。即ち、建築物に小さな振動が入力され
た場合には、粘性ダンパーが作用して振動減衰し、大き
な振動が入力された場合には、摩擦ダンパーと粘性ダン
パーとがそれぞれの特長を発揮して振動減衰することが
できるため、建築物に入力される振動の大小にかかわら
ず効果的に振動減衰することができる。
示す建築物の制振構造にあっては、矩形状の主架構の一
組の対角部分またはこの対角部分近傍に両端部をピン接
合したブレースに、摩擦ダンパーと粘性ダンパーとを直
列に組込んだので、建築物に入力された振動を前記摩擦
ダンパーと前記粘性ダンパーとの相関性をもって減衰す
ることができる。即ち、建築物に小さな振動が入力され
た場合には、粘性ダンパーが作用して振動減衰し、大き
な振動が入力された場合には、摩擦ダンパーと粘性ダン
パーとがそれぞれの特長を発揮して振動減衰することが
できるため、建築物に入力される振動の大小にかかわら
ず効果的に振動減衰することができる。
【0034】また、本発明の請求項2に示す建築物の制
振構造にあっては、矩形状の主架構の一組の対角部分ま
たはこの対角部分近傍に両端部をピン接合したブレース
に、弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを直列に組込んだ
ので、建築物に入力された振動を前記弾塑性ダンパーと
前記粘性ダンパーとの相関性をもって減衰でき、小さな
振動に対しては粘性ダンパーが作用して振動減衰し、大
きな振動に対しては弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとが
それぞれの特長を発揮して振動減衰することができて、
建築物に入力される振動の大小にかかわらず効果的に振
動減衰することができる。また、大きな振動入力により
前記弾塑性ダンパーに残留変形や残留応力が生じてこれ
を交換する際にも、この弾塑性ダンパーと直列配置され
ている粘性ダンパーの変形吸収機能により、新たな弾塑
性ダンパーの交換作業が著しく容易になる。更に、弾塑
性ダンパーと粘性ダンパーとを直列配置したことによ
り、主架構に弾塑性ダンパーの降伏耐力以上の荷重が入
力されるのを防止でき、主架構の設計を簡単化すること
ができる。
振構造にあっては、矩形状の主架構の一組の対角部分ま
たはこの対角部分近傍に両端部をピン接合したブレース
に、弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを直列に組込んだ
ので、建築物に入力された振動を前記弾塑性ダンパーと
前記粘性ダンパーとの相関性をもって減衰でき、小さな
振動に対しては粘性ダンパーが作用して振動減衰し、大
きな振動に対しては弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとが
それぞれの特長を発揮して振動減衰することができて、
建築物に入力される振動の大小にかかわらず効果的に振
動減衰することができる。また、大きな振動入力により
前記弾塑性ダンパーに残留変形や残留応力が生じてこれ
を交換する際にも、この弾塑性ダンパーと直列配置され
ている粘性ダンパーの変形吸収機能により、新たな弾塑
性ダンパーの交換作業が著しく容易になる。更に、弾塑
性ダンパーと粘性ダンパーとを直列配置したことによ
り、主架構に弾塑性ダンパーの降伏耐力以上の荷重が入
力されるのを防止でき、主架構の設計を簡単化すること
ができる。
【0035】更に、本発明の請求項3に示す建築物の制
振構造にあっては、矩形状の主架構の一組の対角部分ま
たはこの対角部分近傍それぞれに、一対のブレースの各
一端をピン結合すると共に、これらブレースの他端どう
しを互いにピン結合し、このピン結合部分を直列に配置
した弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを介して前記主架
構の他の1つの角部部分に接続したので、前記請求項2
の構成と同様に建築物に入力される振動の大小にかかわ
らず効果的に振動減衰することができる。また、大きな
振動入力により前記弾塑性ダンパーに残留変形や残留応
力が生じてこれを交換する際にも、この弾塑性ダンパー
と直列配置されている粘性ダンパーが変形吸収機能を備
えていることにより、この弾塑性ダンパーの交換作業が
著しく容易になる。更に、弾塑性ダンパーと粘性ダンパ
ーとを直列配置したことにより、主架構に弾塑性ダンパ
ーの降伏耐力以上の荷重が入力されるのを防止して、主
架構の設計を簡単化することができるという各種優れた
効果を奏する。
振構造にあっては、矩形状の主架構の一組の対角部分ま
たはこの対角部分近傍それぞれに、一対のブレースの各
一端をピン結合すると共に、これらブレースの他端どう
しを互いにピン結合し、このピン結合部分を直列に配置
した弾塑性ダンパーと粘性ダンパーとを介して前記主架
構の他の1つの角部部分に接続したので、前記請求項2
の構成と同様に建築物に入力される振動の大小にかかわ
らず効果的に振動減衰することができる。また、大きな
振動入力により前記弾塑性ダンパーに残留変形や残留応
力が生じてこれを交換する際にも、この弾塑性ダンパー
と直列配置されている粘性ダンパーが変形吸収機能を備
えていることにより、この弾塑性ダンパーの交換作業が
著しく容易になる。更に、弾塑性ダンパーと粘性ダンパ
ーとを直列配置したことにより、主架構に弾塑性ダンパ
ーの降伏耐力以上の荷重が入力されるのを防止して、主
架構の設計を簡単化することができるという各種優れた
効果を奏する。
【図1】本発明にかかる建築物の制振構造の第1実施形
態を示す概略構成図である。
態を示す概略構成図である。
【図2】本発明にかかる建築物の制振構造の第2実施形
態を示す概略構成図である。
態を示す概略構成図である。
【図3】本発明にかかる建築物の制振構造の第3実施形
態を示す概略構成図である。
態を示す概略構成図である。
【図4】従来の制振構造を示す概略構成図である。
10 柱部材 12 梁部材 14 主架構 14a,14b 対角部分 16 ブレース 16a,16b 分割ブレース 18 摩擦ダンパー 20 粘性ダンパー 22 弾塑性ダンパー 24,24a ブレース 26 弾塑性ダンパー
Claims (3)
- 【請求項1】 水平方向および上下方向に適宜間隔を隔
てて配置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架
構が構成された建築物において、この矩形状の主架構の
一組の対角部分またはこの対角部分近傍に両端部をピン
接合してブレースを設け、このブレースに摩擦ダンパー
と粘性ダンパーとを直列に組込んだことを特徴とする建
築物の制振構造。 - 【請求項2】 水平方向および上下方向に適宜間隔を隔
てて配置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架
構が構成された建築物において、この矩形状の主架構の
一組の対角部分またはこの対角部分近傍に両端部をピン
接合してブレースを設け、このブレースに弾塑性ダンパ
ーと粘性ダンパーとを直列に組込んだことを特徴とする
建築物の制振構造。 - 【請求項3】 水平方向および上下方向に適宜間隔を隔
てて配置された柱部材と梁部材とによって矩形状の主架
構が構成された建築物において、この矩形状の主架構の
一組の対角部分またはこの対角部分近傍それぞれに一対
のブレースの各一端をピン結合するとともに、これらブ
レースの他端どうしを互いにピン結合し、このピン結合
部分を直列に配置した弾塑性ダンパーと粘性ダンパーと
を介して前記主架構の他の1つの角部部分に接続したこ
とを特徴とする建築物の制振構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17269496A JPH1018418A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 建築物の制振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17269496A JPH1018418A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 建築物の制振構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018418A true JPH1018418A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15946629
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17269496A Pending JPH1018418A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 建築物の制振構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1018418A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6840016B1 (en) | 1999-08-03 | 2005-01-11 | Imad H. Mualla | Device for damping movements of structural elements and a bracing system |
| JP2006342654A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-12-21 | Misawa Homes Co Ltd | 制振構造 |
| JP2013203426A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Yokogawa Sumikin Bridge Corp | タンクの支持構造 |
| KR101428013B1 (ko) * | 2014-04-10 | 2014-08-07 | 동국대학교 산학협력단 | 제진장치 |
| JP2024128961A (ja) * | 2023-03-10 | 2024-09-24 | C&eホールディングス株式会社 | 減衰装置、制振装置、壁体構造、木造住宅及び摩擦ダンパ |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP17269496A patent/JPH1018418A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6840016B1 (en) | 1999-08-03 | 2005-01-11 | Imad H. Mualla | Device for damping movements of structural elements and a bracing system |
| JP2006342654A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-12-21 | Misawa Homes Co Ltd | 制振構造 |
| JP2013203426A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Yokogawa Sumikin Bridge Corp | タンクの支持構造 |
| KR101428013B1 (ko) * | 2014-04-10 | 2014-08-07 | 동국대학교 산학협력단 | 제진장치 |
| JP2024128961A (ja) * | 2023-03-10 | 2024-09-24 | C&eホールディングス株式会社 | 減衰装置、制振装置、壁体構造、木造住宅及び摩擦ダンパ |
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