JPH10184722A - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents
クラッチレリーズ軸受装置Info
- Publication number
- JPH10184722A JPH10184722A JP34773996A JP34773996A JPH10184722A JP H10184722 A JPH10184722 A JP H10184722A JP 34773996 A JP34773996 A JP 34773996A JP 34773996 A JP34773996 A JP 34773996A JP H10184722 A JPH10184722 A JP H10184722A
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- JP
- Japan
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- outer ring
- ball bearing
- clutch release
- bearing device
- release bearing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設計自由度の増大、コスト低減、組立作業の
簡略化 【解決手段】 調心部材4は、波板状になった環状部4
aと、環状部4aから軸方向に延びた4本のアーム部4
bと、各アーム部4bの先端から内径側に屈曲した爪部
4cとを有する鋼板プレス部材である。調心部材4の環
状部4aは、フランジ部2の他方の端面に形成された環
状の段部2aに装着され、アーム部4bは玉軸受3の外
輪3bの外径面に装着され、爪部4cは外輪3bの一端
部に係合する。
簡略化 【解決手段】 調心部材4は、波板状になった環状部4
aと、環状部4aから軸方向に延びた4本のアーム部4
bと、各アーム部4bの先端から内径側に屈曲した爪部
4cとを有する鋼板プレス部材である。調心部材4の環
状部4aは、フランジ部2の他方の端面に形成された環
状の段部2aに装着され、アーム部4bは玉軸受3の外
輪3bの外径面に装着され、爪部4cは外輪3bの一端
部に係合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチレリーズ
軸受装置に関する。
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチレリーズ軸受装置は、マニアル
ミッション自動車のエンジンとトランスミッションとの
間に組み込まれ、クラッチペダルの操作に伴ってフロン
トカバー上を摺動して、クラッチのON/OFFを切替
える機能をもつ。すなわち、クラッチレリーズ軸受装置
は、フロントカバー上を摺動するスリーブと、スリーブ
の外周から外径方向に延び、その他面にレリーズフォー
クが直接または他の当接用部材を介して当接するフラン
ジ部と、スリーブの外周とフランジ部の一面との間に弾
性保持され、スリーブに対する所定範囲の調心移動が可
能な玉軸受とを主体とし、クラッチの開放時、レリーズ
フォークの作動によって、スリーブおよび玉軸受が軸方
向に移動せしめられると、玉軸受の内輪の一端部がクラ
ッチ装置のダイヤフラムスプリングに接触してこれを押
圧反転させる。これにより、クラッチディスクをフライ
ホイールに押圧しているプレッシャープレートがクラッ
チディスクから離れ、クラッチが開放される。
ミッション自動車のエンジンとトランスミッションとの
間に組み込まれ、クラッチペダルの操作に伴ってフロン
トカバー上を摺動して、クラッチのON/OFFを切替
える機能をもつ。すなわち、クラッチレリーズ軸受装置
は、フロントカバー上を摺動するスリーブと、スリーブ
の外周から外径方向に延び、その他面にレリーズフォー
クが直接または他の当接用部材を介して当接するフラン
ジ部と、スリーブの外周とフランジ部の一面との間に弾
性保持され、スリーブに対する所定範囲の調心移動が可
能な玉軸受とを主体とし、クラッチの開放時、レリーズ
フォークの作動によって、スリーブおよび玉軸受が軸方
向に移動せしめられると、玉軸受の内輪の一端部がクラ
ッチ装置のダイヤフラムスプリングに接触してこれを押
圧反転させる。これにより、クラッチディスクをフライ
ホイールに押圧しているプレッシャープレートがクラッ
チディスクから離れ、クラッチが開放される。
【0003】上記のようなクラッチレリーズ軸受装置に
おいて、玉軸受を調心可能に保持すると共に、調心位置
を維持する抗力(調心抗力)を与えるために、調心部材
が配設される。調心部材には、大別して、皿バネ等の弾
性部材を軸受装置に内装する内装タイプ(例えば、実開
昭51−36740号、特開昭64−83926号、実
開平2−138229号など)、カバーやクリップ状の
弾性部材を軸受装置に外装する外装タイプ(例えば、実
開昭51−36739号、実開平4−74744号、実
開平8−42598号、特開昭52−84347号な
ど)がある。
おいて、玉軸受を調心可能に保持すると共に、調心位置
を維持する抗力(調心抗力)を与えるために、調心部材
が配設される。調心部材には、大別して、皿バネ等の弾
性部材を軸受装置に内装する内装タイプ(例えば、実開
昭51−36740号、特開昭64−83926号、実
開平2−138229号など)、カバーやクリップ状の
弾性部材を軸受装置に外装する外装タイプ(例えば、実
開昭51−36739号、実開平4−74744号、実
開平8−42598号、特開昭52−84347号な
ど)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】調心部材を内装するタ
イプは、適用しうる外輪の形状に制限があり、また、組
立が確実に行なわれたかの確認もしにくい。さらに、調
心抗力の設定、変更などが設計的に難しい。
イプは、適用しうる外輪の形状に制限があり、また、組
立が確実に行なわれたかの確認もしにくい。さらに、調
心抗力の設定、変更などが設計的に難しい。
【0005】調心部材を外装するタイプは、外輪に特別
な加工を施す必要があったり、部品点数が増えたり、内
輪の形状等によって適用が制限されたりする場合があ
る。
な加工を施す必要があったり、部品点数が増えたり、内
輪の形状等によって適用が制限されたりする場合があ
る。
【0006】本発明は、上記のようなクラッチレリーズ
軸受装置において、設計自由度を高め、組立作業を簡略
化し、コスト低減を図ることを目的とするものである。
軸受装置において、設計自由度を高め、組立作業を簡略
化し、コスト低減を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のクラッチレリー
ズ軸受装置は、玉軸受と、樹脂製のスリーブと、スリー
ブの外周から外径方向に延びたフランジ部と、玉軸受を
調心可能に弾性保持する調心部材とを主体とする。
ズ軸受装置は、玉軸受と、樹脂製のスリーブと、スリー
ブの外周から外径方向に延びたフランジ部と、玉軸受を
調心可能に弾性保持する調心部材とを主体とする。
【0008】玉軸受は、クラッチ装置の回転部材に接触
する外向きの鍔部を一端に有する内輪と、外輪と、内輪
と外輪との間に介在する複数のボールと、ボールを円周
所定間隔に保持する保持器とを有する。
する外向きの鍔部を一端に有する内輪と、外輪と、内輪
と外輪との間に介在する複数のボールと、ボールを円周
所定間隔に保持する保持器とを有する。
【0009】樹脂製のスリーブは、レリーズフォークの
作動によってフロントカバー上を摺動し、その外周に玉
軸受の内輪が半径方向すきまをもって外挿される。
作動によってフロントカバー上を摺動し、その外周に玉
軸受の内輪が半径方向すきまをもって外挿される。
【0010】フランジ部は、スリーブの外周から外径方
向に延び、その一面に玉軸受の外輪の他端部が半径方向
摺動自在に当接する。フランジ部には、スリーブと一体
成形した形態(樹脂成形体)、プレス鋼板部品等をスリ
ーブと一体にインサート成形した形態、スリーブにプレ
ス鋼板部品等を装着した形態が含まれる。このフランジ
部の他面には、レリーズフォークが直接、又は、他の当
接用部材を介して当接する。
向に延び、その一面に玉軸受の外輪の他端部が半径方向
摺動自在に当接する。フランジ部には、スリーブと一体
成形した形態(樹脂成形体)、プレス鋼板部品等をスリ
ーブと一体にインサート成形した形態、スリーブにプレ
ス鋼板部品等を装着した形態が含まれる。このフランジ
部の他面には、レリーズフォークが直接、又は、他の当
接用部材を介して当接する。
【0011】調心部材は、玉軸受の外輪の外径面を跨い
で、この外輪の一端部とフランジ部とを弾性的に挟持
し、玉軸受を調心可能に保持すると共に、調心位置を維
持する抗力(調心抗力)を与える。
で、この外輪の一端部とフランジ部とを弾性的に挟持
し、玉軸受を調心可能に保持すると共に、調心位置を維
持する抗力(調心抗力)を与える。
【0012】調心部材は、縮拡径自在なものであるのが
望ましい。例えば、調心部材は、波板状になった環状部
と、この環状部の複数箇所から軸方向に延びた複数のア
ーム部と、各アーム部の先端から内径側に屈曲した爪部
とを有する鋼板プレス部材とすることができる。環状部
はフランジ部の他面に装着され、アーム部は玉軸受の外
輪の外径面に装着され、爪部は外輪の一端部に係合す
る。
望ましい。例えば、調心部材は、波板状になった環状部
と、この環状部の複数箇所から軸方向に延びた複数のア
ーム部と、各アーム部の先端から内径側に屈曲した爪部
とを有する鋼板プレス部材とすることができる。環状部
はフランジ部の他面に装着され、アーム部は玉軸受の外
輪の外径面に装着され、爪部は外輪の一端部に係合す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
説明する。
【0014】図1に示すクラッチレリーズ軸受装置A
は、樹脂製のスリーブ1、スリーブ1と一体成形された
フランジ部2、スリーブ1の外周とフランジ部2の一方
の端面との間に配され、調心部材4によって調心可能に
弾性保持された玉軸受3を備えている。
は、樹脂製のスリーブ1、スリーブ1と一体成形された
フランジ部2、スリーブ1の外周とフランジ部2の一方
の端面との間に配され、調心部材4によって調心可能に
弾性保持された玉軸受3を備えている。
【0015】スリーブ1は、樹脂材からなる略円筒形の
成形体である。スリーブ1の内周は、フロントカバー3
3(図4参照)に摺動自在に外挿される。
成形体である。スリーブ1の内周は、フロントカバー3
3(図4参照)に摺動自在に外挿される。
【0016】フランジ部2の一方の端面には後述する玉
軸受3の外輪3bの鍔部3b1が半径方向摺動自在に当
接し、他方の端面側にはレリーズフォーク34(図4参
照)が当接する当接用部材(図示省略)が配設される。
軸受3の外輪3bの鍔部3b1が半径方向摺動自在に当
接し、他方の端面側にはレリーズフォーク34(図4参
照)が当接する当接用部材(図示省略)が配設される。
【0017】玉軸受3は、クラッチ装置のダイヤフラム
スプリング35(図4参照)に接触する外向きの鍔部3
a1を一端に有する鋼板プレス製の内輪3aと、内向き
の鍔部3b1を他端に有する鋼板プレス製の外輪3b
と、内輪3aと外輪3bとの間に介在し、それぞれの軌
道面とアンギュラコンタクトする複数のボール3cと、
ボール3cを円周所定間隔に保持する保持器3dと、内
輪3aの外径面と外輪3bの内径面との間を一端側にお
いて密封する第1シール部材3eおよび他端側において
密封する第2シール部材3fとを備えている。シール部
材3e、3fとして弾性体シールやシールド板等を用い
ることができ、またシール形式として非接触形(ラビリ
ンスシール)、接触形を採用することができる。
スプリング35(図4参照)に接触する外向きの鍔部3
a1を一端に有する鋼板プレス製の内輪3aと、内向き
の鍔部3b1を他端に有する鋼板プレス製の外輪3b
と、内輪3aと外輪3bとの間に介在し、それぞれの軌
道面とアンギュラコンタクトする複数のボール3cと、
ボール3cを円周所定間隔に保持する保持器3dと、内
輪3aの外径面と外輪3bの内径面との間を一端側にお
いて密封する第1シール部材3eおよび他端側において
密封する第2シール部材3fとを備えている。シール部
材3e、3fとして弾性体シールやシールド板等を用い
ることができ、またシール形式として非接触形(ラビリ
ンスシール)、接触形を採用することができる。
【0018】内輪3aは、例えば、鋼板素材からプレス
加工→熱処理→軌道面、シール面(シール部材が近接
し、又は、接触する面)の研削加工という工程を経て製
造される。鋼板素材としては浸炭鋼板、熱処理としては
浸炭焼入れを採用することができる。浸炭鋼には、ニッ
ケルクロム鋼(SNC)、ニッケルクロムモリブデン鋼
(SNCM)、クロム鋼(SCr)、クロムモリブデン
鋼(SCM)がある。これらの中で、ニッケルクロム鋼
(SNC)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)
は、過剰浸炭を起こしにくく、機械的性質にも優れた材
料であるが、合金元素として高価なニッケルNiを含ん
でいるため、コスト的な面で難がある。内輪に必要とさ
れる機械的特性を考慮すると、SNC鋼、SNCM鋼で
は過剰品質の感があり、コスト面での釣り合いがとれな
い。これに対して、クロムモリブデン鋼(SCM)は、
過剰浸炭を起こしにくく、焼入れ性が良く、しかも、S
NC鋼、SNCM鋼に比べると比較的安価である。ま
た、クラッチレリーズ軸受装置の内輪として要求される
機械的特性も十分満足できる。このような理由から、内
輪3aの材質としてクロムモリブデン鋼(SCM)を用
いるのが好ましい。クロムモリブデン鋼(SCM)は、
含有炭素量によってSCM415、SCM418、SC
M420、SCM421、SCM822があり、その中
でも、SCM415Mが最も好ましい。
加工→熱処理→軌道面、シール面(シール部材が近接
し、又は、接触する面)の研削加工という工程を経て製
造される。鋼板素材としては浸炭鋼板、熱処理としては
浸炭焼入れを採用することができる。浸炭鋼には、ニッ
ケルクロム鋼(SNC)、ニッケルクロムモリブデン鋼
(SNCM)、クロム鋼(SCr)、クロムモリブデン
鋼(SCM)がある。これらの中で、ニッケルクロム鋼
(SNC)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)
は、過剰浸炭を起こしにくく、機械的性質にも優れた材
料であるが、合金元素として高価なニッケルNiを含ん
でいるため、コスト的な面で難がある。内輪に必要とさ
れる機械的特性を考慮すると、SNC鋼、SNCM鋼で
は過剰品質の感があり、コスト面での釣り合いがとれな
い。これに対して、クロムモリブデン鋼(SCM)は、
過剰浸炭を起こしにくく、焼入れ性が良く、しかも、S
NC鋼、SNCM鋼に比べると比較的安価である。ま
た、クラッチレリーズ軸受装置の内輪として要求される
機械的特性も十分満足できる。このような理由から、内
輪3aの材質としてクロムモリブデン鋼(SCM)を用
いるのが好ましい。クロムモリブデン鋼(SCM)は、
含有炭素量によってSCM415、SCM418、SC
M420、SCM421、SCM822があり、その中
でも、SCM415Mが最も好ましい。
【0019】あるいは、内輪3aを成形する鋼板素材と
して、冷間圧延鋼板を採用することもできる。冷間圧延
鋼は安価であり、また、クラッチレリーズ軸受装置の内
輪として要求される機械的特性も満足できる。冷間圧延
鋼には、SPCC、SPCD、SPCE等があるが、内
輪3aの材質としてはSPCCが好ましい。
して、冷間圧延鋼板を採用することもできる。冷間圧延
鋼は安価であり、また、クラッチレリーズ軸受装置の内
輪として要求される機械的特性も満足できる。冷間圧延
鋼には、SPCC、SPCD、SPCE等があるが、内
輪3aの材質としてはSPCCが好ましい。
【0020】外輪3bの材質、製造方法については、上
述した内輪3aに準ずる。
述した内輪3aに準ずる。
【0021】図2に示すように、この実施形態におい
て、調心部材4は、波板状になった環状部4aと、環状
部4aから軸方向に延びた複数例えば4本のアーム部4
bと、各アーム部4bの先端から内径側に屈曲した爪部
4cとを有する鋼板プレス部材である。4本のアーム部
4bは、レリーズフォークのガイド形式によって、通常
は、フォーク当接位置(180°対向した2箇所)を挟
んで左右2本ずつ左右対称位置に設けられる。各アーム
部4bは半径方向に弾性変形可能であり、その弾性変形
に応じて、アーム部4b(および爪部4c)の径が縮小
・拡大する。また、円周方向に隣り合ったアーム部4b
間の中央位置において、環状部4aはアーム4bの先端
側に向かって部分的に湾曲している(湾曲部4a1)。
そのため、環状部4aは軸方向に圧迫されると、バネと
して機能する。
て、調心部材4は、波板状になった環状部4aと、環状
部4aから軸方向に延びた複数例えば4本のアーム部4
bと、各アーム部4bの先端から内径側に屈曲した爪部
4cとを有する鋼板プレス部材である。4本のアーム部
4bは、レリーズフォークのガイド形式によって、通常
は、フォーク当接位置(180°対向した2箇所)を挟
んで左右2本ずつ左右対称位置に設けられる。各アーム
部4bは半径方向に弾性変形可能であり、その弾性変形
に応じて、アーム部4b(および爪部4c)の径が縮小
・拡大する。また、円周方向に隣り合ったアーム部4b
間の中央位置において、環状部4aはアーム4bの先端
側に向かって部分的に湾曲している(湾曲部4a1)。
そのため、環状部4aは軸方向に圧迫されると、バネと
して機能する。
【0022】図3に示すように、調心部材4の装着はフ
ランジ部2の他方の端面側から行なう。すなわち、玉軸
受3のアッセンブリをスリーブ1の外周に外挿し、外輪
3bの鍔部3b1をフランジ部2の一方の端面にあてが
った状態で、調心部材4をフランジ部2の他方の端面側
から、アーム部4bを外径側に弾性変形させながら玉軸
受3の一端部側に推し進める。そして、湾曲部4a1を
軸方向に弾性変形させて、アーム部4bの先端の爪部4
cを外輪3bの外径面を通過させて、外輪3bの一端部
に係合させる。環状部4aは、フランジ部2の他方の端
面に形成された環状の段部2aに収容される。この実施
形態のように、プレス鋼板製の外輪3bの場合、他端部
側(フランジ部側)の外径面が爪部4cよりも小径にな
っており、また、他端部側の外径面と一端部側の外径面
とがなだらかな湾曲面で連続しているため、アーム4b
の外径側への弾性変形が円滑になされ、装着作業が容易
である。また、調心部材4は、フランジ部2の他方の端
面側から装着するので、この実施形態のように、内輪3
aの鍔部3a1の外径が外輪3bの外径より大きい場合
であっても、装着が可能である。
ランジ部2の他方の端面側から行なう。すなわち、玉軸
受3のアッセンブリをスリーブ1の外周に外挿し、外輪
3bの鍔部3b1をフランジ部2の一方の端面にあてが
った状態で、調心部材4をフランジ部2の他方の端面側
から、アーム部4bを外径側に弾性変形させながら玉軸
受3の一端部側に推し進める。そして、湾曲部4a1を
軸方向に弾性変形させて、アーム部4bの先端の爪部4
cを外輪3bの外径面を通過させて、外輪3bの一端部
に係合させる。環状部4aは、フランジ部2の他方の端
面に形成された環状の段部2aに収容される。この実施
形態のように、プレス鋼板製の外輪3bの場合、他端部
側(フランジ部側)の外径面が爪部4cよりも小径にな
っており、また、他端部側の外径面と一端部側の外径面
とがなだらかな湾曲面で連続しているため、アーム4b
の外径側への弾性変形が円滑になされ、装着作業が容易
である。また、調心部材4は、フランジ部2の他方の端
面側から装着するので、この実施形態のように、内輪3
aの鍔部3a1の外径が外輪3bの外径より大きい場合
であっても、装着が可能である。
【0023】図1に示すように、調心部材4の環状部4
aは、フランジ部2の他方の端面に形成された環状の段
部2aに装着され、アーム部4bは玉軸受3の外輪3b
の外径面に装着され、爪部4cは外輪3bの一端部に係
合する。調心部材4を同図に示す態様で装着すると、外
輪3bとフランジ部2とが、調心部材4のアーム部4b
を介して爪部4cと環状部4aによって弾性的に挟持さ
れる。尚、調心部材4を装着した後、フランジ部2の他
方の端面側にレリーズフォークの当接用部材(例えばプ
レス鋼板部品)を装着する。そのため、装着後に、調心
部材4が外れる心配はない。
aは、フランジ部2の他方の端面に形成された環状の段
部2aに装着され、アーム部4bは玉軸受3の外輪3b
の外径面に装着され、爪部4cは外輪3bの一端部に係
合する。調心部材4を同図に示す態様で装着すると、外
輪3bとフランジ部2とが、調心部材4のアーム部4b
を介して爪部4cと環状部4aによって弾性的に挟持さ
れる。尚、調心部材4を装着した後、フランジ部2の他
方の端面側にレリーズフォークの当接用部材(例えばプ
レス鋼板部品)を装着する。そのため、装着後に、調心
部材4が外れる心配はない。
【0024】スリーブ1の外周と玉軸受3の内輪3aの
内径面との間には半径方向すきまS1があり、外輪3b
の鍔部3b1の内径とスリーブ1の外周との間には半径
方向すきまS2がある。半径方向すきまS2は、半径方
向すきまS1よりも小さい(S1〉S2)。そして、調
心部材4の弾性挟持力によって、外輪3bの鍔部3b1
がフランジ部2の一方の端面に弾性的に押圧され、これ
により、玉軸受3がスリーブ1の外周とフランジ部2の
一方の端面との間に半径方向摺動自在に弾性保持され
る。玉軸受3は、半径方向すきまS1およびS2の存在
によって、スリーブ1およびフランジ部2に対して半径
方向に調心移動が可能であり、その調心移動量は小さい
方の半径方向すきまS2によって規制される。
内径面との間には半径方向すきまS1があり、外輪3b
の鍔部3b1の内径とスリーブ1の外周との間には半径
方向すきまS2がある。半径方向すきまS2は、半径方
向すきまS1よりも小さい(S1〉S2)。そして、調
心部材4の弾性挟持力によって、外輪3bの鍔部3b1
がフランジ部2の一方の端面に弾性的に押圧され、これ
により、玉軸受3がスリーブ1の外周とフランジ部2の
一方の端面との間に半径方向摺動自在に弾性保持され
る。玉軸受3は、半径方向すきまS1およびS2の存在
によって、スリーブ1およびフランジ部2に対して半径
方向に調心移動が可能であり、その調心移動量は小さい
方の半径方向すきまS2によって規制される。
【0025】この実施形態のクラッチレリーズ軸受装置
Aは、マニアルミッション自動車のエンジンとトランス
ミッションとの間に組み込まれる。具体的には、図4に
示すように、トランスミッション32に突設されたフロ
ントカバー33の外周に、スリーブ1(クラッチレリー
ズ軸受装置の各構成部品については図1参照)の内周が
軸方向摺動自在に外挿される。フランジ部2には当接用
部材(例えば、フランジ部2の他方の端面に装着された
鋼板プレス部材)を介して二股状のレリーズフォーク3
4が当接し、図示されていないクラッチペダルを踏み込
むと、レリーズフォーク34が揺動してフランジ部2を
押圧し、スリーブ1および玉軸受3がフロントカバー3
3に沿って軸方向に移動せしめられる。そして、玉軸受
3の内輪3aの鍔部3a1がクラッチ装置のダイヤフラ
ムスプリング35に当接してこれを押圧反転させる。そ
うすると、ダイヤフラムスプリング35の弾性により、
クラッチディスク36をフライホイール37に押圧して
いるプレッシャープレート38がクラッチディスク36
から離れ、これにより、クラッチが開放され、エンジン
の出力軸39の回転がトランスミッション32から切り
離される。クラッチペダルを離すと、スリーブ1および
玉軸受3はレリーズフォーク34と伴に(あるいはダイ
ヤフラムスプリング35の弾性によって)元の位置に戻
る。これにより、クラッチが接続され、エンジンの出力
軸39の回転がトランスミッション2に伝達される。ク
ラッチレリーズ軸受装置Aの玉軸受3はスリーブ1に対
して所定範囲の調心移動が可能であり、そのため、フロ
ントカバー33の軸心と出力軸39の軸心との間に組み
込み上の誤差等があり、ダイヤフラムスプリング35の
回転中心とクラッチレリーズ軸受装置Aの回転中心とで
心ずれが生じても、玉軸受3がそのずれ量に応じて調心
移動することによって、心ずれが自動的に調心される。
また、玉軸受3は所定量調心移動した後、調心部材4の
弾性力によってその位置に保持され、エンジン等の振
動、衝撃等を受けても位置ずれしない(調心抗力を有す
る)。
Aは、マニアルミッション自動車のエンジンとトランス
ミッションとの間に組み込まれる。具体的には、図4に
示すように、トランスミッション32に突設されたフロ
ントカバー33の外周に、スリーブ1(クラッチレリー
ズ軸受装置の各構成部品については図1参照)の内周が
軸方向摺動自在に外挿される。フランジ部2には当接用
部材(例えば、フランジ部2の他方の端面に装着された
鋼板プレス部材)を介して二股状のレリーズフォーク3
4が当接し、図示されていないクラッチペダルを踏み込
むと、レリーズフォーク34が揺動してフランジ部2を
押圧し、スリーブ1および玉軸受3がフロントカバー3
3に沿って軸方向に移動せしめられる。そして、玉軸受
3の内輪3aの鍔部3a1がクラッチ装置のダイヤフラ
ムスプリング35に当接してこれを押圧反転させる。そ
うすると、ダイヤフラムスプリング35の弾性により、
クラッチディスク36をフライホイール37に押圧して
いるプレッシャープレート38がクラッチディスク36
から離れ、これにより、クラッチが開放され、エンジン
の出力軸39の回転がトランスミッション32から切り
離される。クラッチペダルを離すと、スリーブ1および
玉軸受3はレリーズフォーク34と伴に(あるいはダイ
ヤフラムスプリング35の弾性によって)元の位置に戻
る。これにより、クラッチが接続され、エンジンの出力
軸39の回転がトランスミッション2に伝達される。ク
ラッチレリーズ軸受装置Aの玉軸受3はスリーブ1に対
して所定範囲の調心移動が可能であり、そのため、フロ
ントカバー33の軸心と出力軸39の軸心との間に組み
込み上の誤差等があり、ダイヤフラムスプリング35の
回転中心とクラッチレリーズ軸受装置Aの回転中心とで
心ずれが生じても、玉軸受3がそのずれ量に応じて調心
移動することによって、心ずれが自動的に調心される。
また、玉軸受3は所定量調心移動した後、調心部材4の
弾性力によってその位置に保持され、エンジン等の振
動、衝撃等を受けても位置ずれしない(調心抗力を有す
る)。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以下に示す効果を有する。
【0027】(1)調心部材を外装するタイプなので、
一端に内向きの鍔部を有する鋼板プレス製の外輪、削り
加工の外輪のいずれにも適用できる。また、調心抗力の
設定、変更などの設定が設計的に容易である。さらに、
調心部材はフランジ部の側から装着するので、内輪の鍔
部の外径が外輪の外径よりも大きい場合であっても装着
が可能である。このように、本発明のクラッチレリーズ
軸受装置は設計自由度が高く、使用条件、コスト等に応
じた最適設計が可能である。
一端に内向きの鍔部を有する鋼板プレス製の外輪、削り
加工の外輪のいずれにも適用できる。また、調心抗力の
設定、変更などの設定が設計的に容易である。さらに、
調心部材はフランジ部の側から装着するので、内輪の鍔
部の外径が外輪の外径よりも大きい場合であっても装着
が可能である。このように、本発明のクラッチレリーズ
軸受装置は設計自由度が高く、使用条件、コスト等に応
じた最適設計が可能である。
【0028】(2)調心部材を外装するタイプなので、
組立が確実に行なわれたかの確認が容易である。そのた
め、組立作業を簡略化できる。
組立が確実に行なわれたかの確認が容易である。そのた
め、組立作業を簡略化できる。
【0029】(3)外輪に特別な加工を施す必要がな
く、部品点数の増大もないので、コスト的にも有利であ
る。
く、部品点数の増大もないので、コスト的にも有利であ
る。
【図1】実施形態に係わるクラッチレリーズ軸受装置を
示す斜視断面図である。
示す斜視断面図である。
【図2】調心部材を示す斜視図(図a)、断面図(図
b)である。
b)である。
【図3】調心部材の装着態様を示す斜視断面図である。
【図4】自動車のクラッチ装置の周辺部を示す図であ
る。
る。
1 スリーブ 2 フランジ部 3 玉軸受 3a 内輪 3a1 鍔部 3b 外輪 3c ボール 3d 保持器 4 調心部材 4a 環状部 4b アーム部 4c 爪部
Claims (5)
- 【請求項1】クラッチ装置の回転部材に接触する外向き
の鍔部を一端に有する内輪と、外輪と、内輪と外輪との
間に介在する複数のボールと、ボールを円周所定間隔に
保持する保持器とを有する玉軸受と、 その外周に上記玉軸受の内輪が外挿される樹脂製のスリ
ーブと、 上記スリーブの外周から外径方向に延び、その一面に上
記玉軸受の外輪の他端部が半径方向摺動自在に当接する
フランジ部と、 上記玉軸受の外輪の外径面を跨いで、この外輪の一端部
と上記フランジ部とを弾性的に挟持し、上記玉軸受を調
心可能に保持する調心部材とを備えたクラッチレリーズ
軸受装置。 - 【請求項2】上記調心部材が縮拡径自在である請求項1
記載のクラッチレリーズ軸受装置。 - 【請求項3】上記調心部材が、波板状になった環状部
と、この環状部の複数箇所から軸方向に延びた複数のア
ーム部と、各アーム部の先端から内径側に屈曲した爪部
とを有する鋼板プレス部材であり、 上記環状部が上記フランジ部の他面に装着され、上記ア
ーム部が上記外輪の外径面に装着され、上記爪部が上記
外輪の一端部に係合する請求項2記載のクラッチレリー
ズ軸受装置。 - 【請求項4】上記玉軸受の内輪と外輪とが鋼板プレス製
である請求項1、2又は3記載のクラッチレリーズ軸受
装置。 - 【請求項5】波板状になった環状部と、この環状部の複
数箇所から軸方向に延びた複数のアーム部と、各アーム
部の先端から内径側に屈曲した爪部とを有する鋼板プレ
ス製のクラッチレリーズ軸受装置用調心部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34773996A JPH10184722A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34773996A JPH10184722A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10184722A true JPH10184722A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18392264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34773996A Pending JPH10184722A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10184722A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100482104B1 (ko) * | 2002-08-14 | 2005-04-13 | 현대자동차주식회사 | 조립 및 분해가 간편한 차량용 클러치 릴리즈베어링 |
| JP2009074627A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Nsk Ltd | クラッチレリーズ軸受装置 |
| DE202009003663U1 (de) | 2008-03-19 | 2009-07-30 | Aktiebolaget Skf | Selbstzentrierende Kupplungsausrücklagervorrichtung |
| CN108105254A (zh) * | 2017-12-11 | 2018-06-01 | 杭州德奔科技开发有限公司 | 重质量旋转套圈离合器分离轴承 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34773996A patent/JPH10184722A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100482104B1 (ko) * | 2002-08-14 | 2005-04-13 | 현대자동차주식회사 | 조립 및 분해가 간편한 차량용 클러치 릴리즈베어링 |
| JP2009074627A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Nsk Ltd | クラッチレリーズ軸受装置 |
| DE202009003663U1 (de) | 2008-03-19 | 2009-07-30 | Aktiebolaget Skf | Selbstzentrierende Kupplungsausrücklagervorrichtung |
| CN108105254A (zh) * | 2017-12-11 | 2018-06-01 | 杭州德奔科技开发有限公司 | 重质量旋转套圈离合器分离轴承 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050909 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051011 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060302 |