JPH10185920A - アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法 - Google Patents

アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法

Info

Publication number
JPH10185920A
JPH10185920A JP35464696A JP35464696A JPH10185920A JP H10185920 A JPH10185920 A JP H10185920A JP 35464696 A JP35464696 A JP 35464696A JP 35464696 A JP35464696 A JP 35464696A JP H10185920 A JPH10185920 A JP H10185920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
assay device
substance
antibody
analyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35464696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3640278B2 (ja
Inventor
Toshio Tanabe
田辺  敏雄
Tomoko Kawahara
智子 河原
Nobuo Hatta
信雄 八田
Keiji Yayoi
恵司 弥生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP35464696A priority Critical patent/JP3640278B2/ja
Publication of JPH10185920A publication Critical patent/JPH10185920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3640278B2 publication Critical patent/JP3640278B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者が特別な注意をはらわなくても簡便かつ
短時間に、微量にしか採取できない液体状の生体試料を
測定することができる簡易アッセイ装置およびそれを用
いた測定方法を提供する。 【解決手段】液体状の試料に接触させるだけで試料を一
定量採取することができる第一の部材と、試料を採取し
た第一の部材を組み込むことにより試料を受けとること
が出来る第二の部材より構成され、試料を採取する時に
は両者は毛細管で連結しておらず、クロマト法あるいは
フロースルー法を測定原理とする、分析対象物質あるい
は分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質を
固定化した多孔性膜上で反応を行う簡易測定装置、及び
これを用いる試料中の特定成分の分析方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体状の試料、特に
微量の液体状の生体試料を簡便に採取し、該試料中の特
定物質(分析対象物質)を生物学的親和性を利用して、
短時間に測定できる簡易アッセイ装置およびそれを用い
た測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、臨床診断の分野において、家庭、
診療室、診療所等での使用に適し、使用者の熟練や手間
をほとんど必要としない免疫反応を測定原理とした簡易
アッセイ装置が普及してきている。
【0003】その一つの形態はクロマト法アッセイ装置
である(特公平7−18876、特公平7−7850
3、特公平7−36017、特公平6−27738、特
開平1−244370号公報などに開示されてい
る。)。たとえば、アッセイ形式がサンドイッチ形式の
典型例としては、液体が毛管現象で移動することができ
る多孔性のシート状ストリップの一部に、分析対象物質
に特異的に反応する抗体が固定化されており、その上流
に金コロイドなどの着色粒子で標識された分析対象物質
に特異的な抗体(標識抗体)がストリップ上に固定され
ていない状態で配置(塗布・乾燥等により配置)されて
いるクロマト法アッセイ装置があり、これに標識抗体の
上流から液体試料を添加すると、試料はストリップ中の
毛管を伝わって浸透し標識抗体を溶解し、さらに、標識
抗体とともにストリップの抗体を固定化した部位を通過
してストリップの下流に移動して、試料中に分析対象物
質が存在する場合には、溶解した標識抗体と反応し、つ
いでストリップに固定化された抗体に「分析対象物質−
標識抗体」複合体として捕獲される。未反応の標識抗体
は下流に移動してしまうため、分析対象物質が存在する
場合にだけストリップの抗体を固定化した部分に金コロ
イドによる着色が観察される。
【0004】もう一つの形態はフロースルー法アッセイ
装置である(特公平7−34016、特公平7−113
637、特開平3−118473、特開平1−2476
8号公報などに開示されている。)。この装置は、分析
対象物質に特異的に反応する抗体が固定化されていて液
体が通過できる毛管を有する多孔性のメンブレンとその
下面で毛管が連絡して接触している吸水用部品より構成
される。メンブレンの上面から液体試料を添加すると、
メンブレンを通過して吸水用部品に吸収され、その時、
試料中に分析対象物質が存在する場合には、分析対象物
質はメンブレンに固定化された抗体上に捕獲される。そ
の後、西洋ワサビなどの酵素で標識した分析対象物質に
特異的な抗体(標識抗体)を添加し、メンブレンに固定
化された抗体上に捕獲された分析対象物質と反応させサ
ンドイッチ複合体を形成させる。さらに、洗浄液でメン
ブレンの毛管中にある未反応の標識抗体を吸水用部品に
吸収させた後、標識酵素により発色する基質液を添加す
ることにより、メンブレンの抗体を固定化した部分に着
色が観察される。
【0005】ところで、液体状の生体試料中の物質を測
定して診断を行う場合、その物質がある濃度以上あるい
はある濃度以下であることをもって判断する。一方、こ
れらの簡易アッセイ装置を用いた判定はストリップある
いはメンブレンに着色が観察されるか否かで行われ、着
色が観察されるか否かは、添加した試料中の分析対象物
質の絶対量で決まる。従って、生体試料中の分析対象物
質の濃度に対応した正確な判定をするためには、スポイ
トやピペットなどを用いて一定の液量の試料を正確に装
置に添加する必要がある。クロマト法の場合には抗体を
固定化した部分より下流のストリップの面積を調節した
り、吸水用の部材をストリップの端に付けることによ
り、試料を正確な液量で添加しなくとも抗体を固定化し
た部分を通過する試料液量をある程度調節できるが、ス
トリップや取り付けた吸収用部材を濡らすのに十分な比
較的多量の試料を添加しなければならない。
【0006】ところが、乳癌などでみられる異常乳頭分
泌液や皮膚からの浸出液あるいは指先を直接刺棘して得
られる血液などは微量しか採取できない。そのため、使
用者はキャピラリーなどの特別な用具を使用して注意深
く試料を扱わなければならず、正確な量の取り扱いには
熟練を要した。従って、これらの試料を前記従来の簡易
アッセイ装置に適用するのは難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用者が特
別な注意を払わなくても簡便で正確に一定量の試料を採
取して試験ができる簡易アッセイ装置を提供することを
目的とする。また、本発明はこの様な簡易アッセイ装置
を使用したアッセイ方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は
【0009】(1)生物学的親和性を利用したクロマト
法あるいはフロースルー法に基づくアッセイ装置であっ
て、液体状の試料に接触させることにより一定量の液体
試料を採取できる第一の部材と、試料を採取した第一の
部材を組み込むことにより試料を受けとることのできる
第二の部材から構成され、試料を採取する時には第一の
部材と第二の部材は毛細管で連結していないアッセイ装
置、
【0010】(2)第一の部材によって採取される液体
状試料量が50μl以下である上記(1)に記載のアッ
セイ装置、 (3)第一の部材が、液体状試料を採取し保持するため
の平面、溝、くぼみまたは穴構造を有する上記(1)又
は(2)に記載のアッセイ装置、
【0011】(4)第一の部材が、吸収により液体状試
料を採取するための吸水性材料を構成部品として有する
上記(1)又は(2)に記載のアッセイ装置、 (5)吸水性材料が、繊維マトリクス、多孔性膜、濾
紙、ガラス繊維濾紙、焼結体のいずれかである上記
(4)に記載のアッセイ装置、 (6)吸水性材料が濾紙である上記(4)に記載のアッ
セイ装置、
【0012】(7)クロマト法に基づくアッセイ装置で
あって、第二の部材は少なくとも分析対象物質あるいは
分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質が固
定化された部位を有するクロマトグラフィー用基材を有
し、第一の部材を第二の部材に組み込むことにより、該
クロマトグラフィー用基材の分析対象物質あるいは分析
対象物質と生物学的親和性により結合する物質が固定化
された部位あるいはその上流から試料を該クロマトグラ
フィー用基材に浸透させることが可能になり、かつ、浸
透した試料を該クロマトグラフィー用基材中を毛管現象
によって下流に移動させることにより分析対象物質を測
定する上記(1)から(6)のいずれかに記載のアッセ
イ装置、
【0013】(8)クロマト法に基づくアッセイ装置で
あって、第二の部材のクロマトグラフィー用基材上で、
第一の部材を組み込む部位より上流の部位に、クロマト
グラフィー用基材中を試料を移動させるための展開液を
添加するための部位が設けられている上記(7)に記載
のアッセイ装置、
【0014】(9)クロマト法に基づくアッセイ装置で
あって、第二の部材のクロマトグラフィー用基材が、分
析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和性によ
り結合する物質が固定化された部位を有する部分(A)
と展開液を添加する部分(B)の少なくとも2つに分か
れており、第一の部材が組み込まれるまでは部分(A)
と部分(B)は毛細管でつながっておらず液体の移動は
できないが、第一の部材を組み込むことにより液体の移
動が可能になる上記(7)又は(8)に記載のアッセイ
装置、
【0015】(10)クロマト法に基づくアッセイ装置
であって、第二の部材のクロマトグラフィー用基材中を
試料を移動させるための展開液を、第二の部材に組み込
んだ第一の部材を介して添加する上記(7)に記載のア
ッセイ装置、
【0016】(11)フロースルー法に基づくアッセイ
装置であって、第二の部材は少なくとも分析対象物質あ
るいは分析対象物質と生物学的親和性により結合する物
質が固定された多孔性メンブレンとその下面に接してい
る吸水用部品を有し、第一の部材を第二の部材に組み込
むことにより試料を該メンブレン上面から該メンブレン
中に浸透させることができ、毛管現象によって該メンブ
レンを通過させ吸水用部品に吸収させることにより分析
対象物質を測定する上記(1)から(6)のいずれかに
記載のアッセイ装置、
【0017】(12)フロースルー法に基づくアッセイ
装置であって、第二の部材は少なくとも吸水用部品を有
し、第一の部材が分析対象物質あるいは分析対象物質と
生物学的親和性により結合する物質が固定された多孔性
メンブレンを構成部品として有し、第一の部材を第二の
部材に組み込むことにより第一の部材の多孔性メンブレ
ンは第二の部材の吸水用部品と毛細管で繋がる上記
(1)から(6)のいずれかに記載のアッセイ装置、
【0018】(13)分析対象物質あるいは分析対象物
質と生物学的親和性により結合する物質を固定するクロ
マトグラフィー用基材あるいは多孔性メンブレンが、ニ
トロセルロース膜、ナイロン膜、濾紙、ガラス繊維濾紙
のいずれかからなる上記(7)から(12)いずれかに
記載のアッセイ装置、 (14)生物学的親和性が免疫反応に基づく親和性であ
る上記(1)から(13)いずれかに記載のアッセイ装
置、
【0019】(15)クロマトグラフィー用基材あるい
は多孔性メンブレンに固定化された物質が抗体または抗
体断片であり、信号を得るための標識を結合した物質
(標識結合体)として標識抗体を用い、クロマトグラフ
ィー用基材あるいは多孔性メンブレン上にサンドイッチ
複合体を作ることにより信号を得る上記(7)から(1
4)のいずれかに記載のアッセイ装置、 (16)信号を得るための標識が金属コロイド、非金属
コロイドまたは着色ラテックス粒子であり、試料中の分
析対象物質の検出あるいはその濃度測定を視覚的にある
いは色差計で行なうことができる上記(15)に記載の
アッセイ装置、
【0020】(17)上記(1)から(16)のいずれ
かに記載のアッセイ装置を使用して、液体状の試料中の
分析対象物質を測定する方法、 (18)試料をクロマトグラフィー用基材中で展開させ
るあるいは多孔性メンブレンを通過して吸水用部品に吸
収させるために、試料以外に別に用意した展開液を用い
る上記(17)に記載の方法、
【0021】(19)展開液が標識物質を含有する溶液
である上記(18)に記載の方法、 (20)試料が乳頭分泌液、皮膚からの浸出液、又は血
液である上記(17)から(19)のいずれかに記載の
方法、 (21)分析対象物質が乳頭分泌液中のCEA、NCC
−ST−439、ヘモグロビンのいずれかである上記
(17)から(20)のいずれかに記載の方法、 (22)乳癌検診用の上記(1)から(16)のいずれ
かに記載のアッセイ装置、に関する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明において、クロマト法に基
づくアッセイ装置とは、その特定部位に分析対象物質あ
るいは分析対象物質に結合する物質が固定化されたクロ
マトグラフィー用基材中を毛管現象により試料を移動さ
せ、試料中の分析対象物質、標識をつけたこれと結合す
ることができる物質あるいは標識をつけた分析対象物質
の該特定部位での捕獲を検出することにより試料のアッ
セイを行なう装置をいう。なお、この検出は、該特定部
位で直接行なうことができるが、場合によってはその下
流において行なうこともできる。又、フロースルー法に
基づくアッセイ装置とは、分析対象物質あるいは分析対
象物質に結合する物質が固定化された多孔性メンブレン
の上面から下面に試料を通過させ、試料中の分析対象物
質、標識をつけたこれと結合することができる物質ある
いは標識をつけた分析対象物質の該メンブレンでの捕獲
を検出することにより試料のアッセイを行なう装置をい
う。
【0023】生物学的親和性としては、抗原−抗体相互
作用やハプテン−抗体相互作用のような免疫反応に基づ
く親和性や、糖蛋白質を含む糖−レクチン相互作用、ホ
ルモンなどの生理活性物質−レセプター相互作用、相補
的な核酸オリゴマー間の相互作用などが挙げられる。特
に好ましくは免疫反応に基づく親和性である。以下、免
疫反応に基づく親和性を利用したアッセイ装置を例にと
り説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0024】測定形式としては、例えばP.TIJSS
ENの「エンザイムイムノアッセイ(生化学実験方法1
1、東京化学同人、1989年)」297〜314ペー
ジに記載されるような抗体あるいは抗原を固定化した固
相を用いる種々の公知の形式を用いることができる。
【0025】その代表例としては、「従来の技術」の項
で説明したサンドイッチ形式がある。また、結合阻害形
式あるいは競合形式も用いることができる。クロマト法
による結合阻害形式の例としては、液体が毛管現象で移
動することができる多孔性のシート状ストリップの特定
部位に、測定対象である抗原が固定化されており、その
上流に金コロイドなどの着色粒子で標識された標識抗体
がストリップ上に固定されていない状態で配置(塗布・
乾燥等により配置)されている。標識抗体の上流から液
体状試料(液体試料)を添加すると、試料はストリップ
中の毛管を伝わって標識抗体を溶解し、さらに、ストリ
ップの抗原を固定化した部位を通過して下流に移動す
る。試料中に抗原が存在するとき、標識抗体は試料中の
抗原と先に反応するので、ストリップに固定化した抗原
とは反応できない。そのため抗原固定化部位に着色は観
察されず、抗原固定化部位の下流に着色が観察される。
試料中に抗原が存在しないときには、標識抗体は固定化
した抗原に捕獲されるため、抗原固定化部位に着色が観
察され、抗原固定化部位の下流には着色が観察されな
い。
【0026】クロマト法による競合形式の例としては、
多孔性のシート状ストリップの特定部位に測定対象であ
る抗原に対する抗体が固定化されており、その上流に金
コロイドなどの着色粒子で標識された標識抗原がストリ
ップ上に固定されていない状態で配置(塗布・乾燥等に
より配置)されている。標識抗原の上流から液体試料を
添加すると、試料はストリップ中の毛管を伝わって標識
抗原を溶解し、さらに、ストリップの抗体を固定化した
部位を通過して下流に移動する。試料中に抗原が存在す
るとき、固定化した抗体は試料中の抗原と反応し、標識
抗原との反応は妨害される。従って、ストリップの抗体
固定化部位に着色は観察されず、抗体固定化部位の下流
に着色が観察される。試料中に抗原が存在しないときに
は、固定化した抗体に標識抗原が捕獲されるため、抗体
固定化部位に着色が観察され、抗体固定化部位の下流に
は着色が観察されない。
【0027】また、試料中に存在する特定の抗原に対す
る抗体を検出する場合には、抗原を固定化した多孔性膜
と標識した抗抗体を用いれば、抗体が存在すれば、抗原
を固相化した部分に着色が観察される。
【0028】本発明において、液体状の試料としてあら
ゆる形態の溶液やコロイド溶液などが使用できる。好ま
しくは生体由来の試料、例えば血液、血漿、血清、尿、
脳脊髄液、唾液、羊水、乳、乳頭分泌液、涙、汗、皮膚
からの浸出液、組織や細胞および便からの抽出液等が挙
げられる。特に好ましくは、微量しか採取できない、乳
頭分泌液、皮膚からの浸出液、皮膚を直接刺棘して得ら
れる微量の血液などが挙げられる。
【0029】本発明のアッセイ装置は、液体状の試料に
接触させるだけで一定量の試料を採取できる第一の部材
を必須の構成要素として含んでいる。従って、使用者は
一定量の試料を採取しアッセイ装置に添加するために、
ピペットやスポイトなどの採取用具を使用して注意深く
目盛りを読んで採取量の確認を行ったり、マイクロピペ
ットなどの採取用具の目盛りを調節して採取量の設定を
行ったりするような特別の操作を必要としない。この様
な採取部材は微量の試料に対して特に有効である。微量
の試料は試験管などの容器に移してから一定量採取しよ
うとすると、その間に試料のロスがおこり、必要量を採
取することができなくなってしまう。通常は容器に移し
替えることなく、身体などの試料を採取する部分から直
接簡易アッセイ装置に一定量採取することが要望され、
本発明のアッセイ装置はそれに対応したものであるが、
もちろん、試験管などの別の容器に取った試料にも適用
できることは言うまでもない。
【0030】第一の部材に一定量の液体試料を採取する
機能を保持させるためには種々の方法を用いることがで
き、そのために第一の部材は種々の材質のものを用いる
ことができ、種々の形状にすることができる。身体など
から直接採取するために指などで摘むための形状部分が
付加されていて良い。例えば液状試料の界面現象による
濡れを利用して固体表面に一定量採取する場合、採取部
分が一定の表面積を持つ平面からなる形状、円や多角形
などの適当な形のくぼみまたは穴(反対側まで突き抜け
ていて両端で開口していても、途中で行き止まりになっ
ていても良い)を有する形状、適当な形の溝を有する形
状などをもつプラスチック、金属、ガラス等の成形体を
第一の部材とすることができる。
【0031】試料採取部分が平面である場合、この平面
はクロマト法のストリップ(クロマトグラフィー用基
材)あるいはフロースルー法のメンブレンの幅を超えな
い大きさとする。形態は円形、楕円形、正方形、長方形
等のいずれでも良い。幅および長さは通常2〜30m
m、好ましくは3〜20mm、より好ましくは4〜15
mmである。試料採取部分がくぼみ又は穴である場合、
その断面の幅はクロマト法のストリップあるいはフロー
スルー法のメンブレンの幅よりも小さいものとし、通常
0.1〜10mm、好ましくは0.2mm〜5mm、よ
り好ましくは0.4mmから3mmであり、その深さは
通常0.05mm〜30cm、好ましくは0.1mm〜
20cm、より好ましくは0.2mm〜15cmであ
る。試料採取部分が溝の構造の場合、その溝は表面張力
で液状試料を保持できる大きさであるが、溝の断面の形
態は特に限定されない。溝の長さはクロマト法のストリ
ップの幅を超えない長さが好ましく、溝の断面が長方形
の形態では、溝の幅および深さは通常0.05〜5m
m、好ましくは0.1〜4mm、より好ましくは0.2
〜3mmである。
【0032】また、吸水性材料を構成部品として第一の
部材を作製することができる。吸水性材料として、シリ
カ、チタニア、ジルコニア、セリアおよびアルミナ等の
セラミック微粒子や有機高分子の微粒子、セルロースや
その誘導体、デキストラン誘導体、アガロース誘導体、
ポリメタクリル酸2−ヒドロキシエチル、ポリアクリル
酸およびポリビニルアルコール−ポリアクリル酸複合体
等の多孔質ゲル、多孔性構造を有する金属や無機材料あ
るいは有機材料の焼結体、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリ
デン、ナイロン、酢酸セルロースなどのセルロース誘導
体等の繊維マトリクスや多孔性膜、濾紙、ガラス繊維濾
紙、布、綿等があげられる。微粒子はそれ自体が多孔性
でなくとも、充填された状態では微粒子間に空隙が生
じ、毛管現象により液体試料を採取できる。
【0033】これらの吸水性材料は、一定の厚みを持っ
た薄い膜の形で使用することができる。液体試料を一定
量吸収させるため、膜の体積は一定にしなければならな
いが、その吸水量は膜の空隙率、厚さ、ポアサイズ等の
影響を受ける。クロマト法のストリップあるいはフロー
スルー法のメンブレンの幅よりも小さいものであるのが
望ましい。形状は円形、楕円形、正方形、長方形等のい
ずれでも良い。膜の幅および長さは通常1〜30mm、
好ましくは2〜20mm、より好ましくは3〜15mm
である。また、厚さは通常0.01〜5mm、好ましく
は0.02〜4mm、より好ましくは0.05〜3mm
である。
【0034】これらの材料は濡れ特性を良くするために
界面活性剤などで処理したり、牛血清アルブミンやカゼ
インなどで処理して試料中の分析対象物質が吸着しない
ようにしておくこともできる。また、試料が採取された
ことを知らせるために水分によって色の変化する物質、
例えば無水硫酸銅等を含浸させておくこともできる。こ
れらの材料は、保持するためのプラスチック等でできた
容器や支持体とともに使用することもできる。微粒子や
多孔質ゲルは必要に応じ適当な水透過性の膜で挟むなど
して保持することもできる。
【0035】本発明の第一の部材は、50μlを超える
多量の試料を採取するためにも用いることができるが、
50μl以下の試料の採取に適しており、特に20μl
以下の試料の採取に有用である。試料の好適な採取量は
0.1〜20μlであり、特に好ましい採取量は0.5
〜10μlである。
【0036】第一の部材で採取した液体試料は、第一の
部材を第二の部材に組み込むことにより、第二の部材の
クロマトグラフィー用基材あるいは多孔性メンブレンに
移すことが可能になる。第二の部材はクロマトグラフィ
ー用基材あるいは多孔性メンブレンを含み、その他にそ
れを収納するケースなどから構成されていて良い。第一
の部材と第二の部材は試料採取時には毛細管で連結して
おらず、第一の部材から第二の部材に液体の移動はでき
ないようになっていなければならない。第一の部材と第
二の部材は完全に独立していてもよいし、同一のケース
に納められてはいるが、第一の部材と第二の部材のクロ
マトグラフィー用基材あるいは多孔性メンブレンは毛細
管で繋がっておらず分離していて、どちらか一方を動か
して繋げる構造にしてもよい。
【0037】本発明の第二の部材がクロマト法による場
合、第二の部材は毛管現象により試料や非固定化試薬を
必要により展開液を用いて移動させることのできるクロ
マトグラフィー用基材を有し、少なくとも分析対象物質
あるいは分析対象物質と生物学的親和性により結合する
物質が該基材の特定部位に固定化されている。該基材の
形状は一般的には長方形であるが、液体の展開を均一に
するために切れ込みを入れたり、ジグザグの形状にした
りすることもできる。
【0038】クロマトグラフィー用基材としては、ペー
パークロマトグラフィーに用いる織った繊維状物質、織
ってない繊維状物質あるいは多孔性膜状物質や薄層クロ
マトグラフィーに用いる微粒子物質がある。より具体的
にはシリカ、チタニア、ジルコニア、セリアおよびアル
ミナ等のセラミック微粒子や有機高分子の微粒子、ポリ
ウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、ナイロン、ニトロセルロー
スや酢酸セルロースなどのセルロース誘導体等の繊維マ
トリクスや多孔性膜、濾紙、ガラス繊維濾紙紙、布、綿
等があげられる。好ましくはナイロンやセルロース誘導
体の多孔性膜や濾紙、ガラス繊維濾紙等であり、より好
ましくはニトロセルロース膜、混合ニトロセルロースエ
ステル(ニトロセルロースと酢酸セルロースの混合物)
膜、ナイロン膜、濾紙である。多孔性膜や濾紙の有する
細孔径は0.1μm以上、好ましくは1〜50μm、よ
り好ましくは1〜20μmである。また、強度を増大さ
せるために水不透過性のプラスチック等で裏打して使用
することもできる。
【0039】クロマトグラフィー用基材の寸法は感度、
時間、試料の使用量を考慮して決定する必要がある。好
ましい長さは、通常約2〜40cm、好ましくは3〜2
5cm、より好ましくは4〜20cmであるが、クロマ
トグラフィー用基材が検出部と標識物質添着部の間で分
離している場合には、それぞれのクロマトグラフィー用
基材の長さは前記寸法の半分程度が望ましい。また、幅
は通常2〜30mm、好ましくは3〜20mm、より好
ましくは4〜10mmである。
【0040】分析対象物質としては、抗原、ハプテン、
糖蛋白質を含む糖、ホルモン等の生理活性物質、核酸オ
リゴマー等種々のものが挙げられ、又これと生物学的親
和性により結合する抗体、レクチン、レセプター、核酸
オリゴマー等も分析対象物質として挙げられる。即ち、
これらは分析対象物質となりうるし、又、分析対象物質
と生物学的親和性により結合する物質にもなりうる。分
析対象物質と生物学的親和性により結合する物質のうち
好ましいものは抗体である。抗体は、IgG,IgM、
IgA、IgE、IgD、IgY抗体のうちの1種また
は2種以上の混合物であってもよく、モノクローナル抗
体、ポリクローナル抗体のどちらでも使用できる。抗体
はペプシンやパパイン等の酵素処理や還元等の化学処理
により、F(ab’)2 、Fab’、Fabの様な抗体
断片にして使用することもできる。抗体は周知の方法
で、ウサギ、モルモット、マウス、ヤギ、ヒツジ、ウマ
などの哺乳動物や、ニワトリ、アヒル、ガチョウなどの
鳥類に抗原や、ハプテン等を免役して得られるものや、
細胞融合などの技術を用いて得られるものでよく、ま
た、モノクローナル抗体はマウス腹水や培養上清等より
得られるものであって良い。
【0041】抗体のクロマトグラフィー用基材への固定
化は直接的または間接的に行われる。直接的固定化とし
ては物理吸着を利用しても良いし、共有結合によって固
定しても良い。一般にニトロセルロース膜、または混合
ニトロセルロースエステル膜の場合、物理吸着で行うこ
とができる。共有結合するための試薬としては一般的に
臭化シアン、グルタルアルデヒドおよびカルボジイミド
等が用いられるが、これらに限定されるものではない。
間接的な固定化としては不溶性微粒子に抗体を結合させ
た後に多孔性膜やガラス繊維濾紙などに固定化する方法
がある。微粒子への抗体の固定化には物理吸着、共有結
合のいずれの方法も用いることができる。微粒子の粒径
は多孔性膜に補足されるが移動できないサイズのものを
使用して多孔性膜に固定化する。これらの粒子としては
抗原抗体反応に使用されるものが種々知られており、本
発明でもこれら公知の粒子が特に限定されずに使用でき
る。例えば、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリグリシジ
ルメタクリレート、アクロレイン−エチレングリコール
ジメタクリレート共重合体などの乳化重合法によって得
られる有機高分子ラテックス粒子などの有機高分子物質
の微粒子、ゼラチン、ベントナイト、アガロース、架橋
デキストランなどの微粒子、シリカ、シリカ−アルミ
ナ、アルミナなどの無機酸化物や無機酸化物にシランカ
ップリング処理などで官能基を導入した無機粒子等が挙
げられる。
【0042】抗体を固定化した後、クロマトグラフィー
用基材は、試料中の妨害物質による干渉を防ぐために必
要に応じて公知の方法でブロッキング処理を行うことが
できる。一般にブロッキング処理はウシ血清アルブミ
ン、スキムミルク、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質、ツ
イーン20、トリトンX−100、SDS等の界面活性
剤、ポリビニルアルコール、エタノールアミンなどのう
ちの1つまたは2つ以上を組み合わせて行われる。ブロ
ッキング処理を必要としないエタノールアミン基を導入
した濾紙等も本発明では使用できる。
【0043】クロマトグラフィー用基材への分析対象物
質あるいは分析対象物質と生物学的親和性により結合す
る物質の固定化には、いろいろな方法が使用可能であ
る。例えば、マイクロシリンジ、調節ポンプ付きペン、
シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、転写プリント、
インキ噴射印刷等いろいろな印刷技術が使用可能であ
る。形態としては特に限定されないが、円形のスポット
やクロマト方向に垂直にのびるラインとして固定化する
ことができる。さらに、半定量を可能にするため複数の
固定化部位を設けたりすることも可能である。さらに試
料中の複数の分析対象物質を検出するために複数の物質
を固定化することも可能である。
【0044】本発明のアッセイ装置を使用して試料中の
分析対象物質を測定する際に、第一の部材は、第二の部
材のクロマトグラフィー用基材の分析対象物質あるいは
分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質を固
定化した部位あるいはその上流部位に、試料が第二の部
材のクロマトグラフィー用基材に毛管現象により移動で
きるように組み込まれる。第二の部材のクロマトグラフ
ィー用基材をケースに収納する場合は、クロマトグラフ
ィー用基材の検出結果表示部分は直接観察できるように
ケースに窓を設ける。クロマトグラフィー用基材の結果
検出部分はサンドイッチ形式では分析対象物質あるいは
分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質を固
定化した部位にあり、競合あるいは阻害形式の場合は分
析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和性によ
り結合する物質を固定化した部位あるいはその下流に設
ける。
【0045】第二の部材は分析対象物質あるいは分析対
象物質と生物学的親和性により結合する物質を固定化し
た部位を有するクロマトグラフィー用基材やそれを納め
るケース以外に、クロマトグラフィー用基材中を展開す
る液量を調節したり血液中から血球や特定の成分を除去
するための部品等を含んで構成することもできる。例え
ばクロマトグラフィー用基材中を展開する液量を調節す
るため該クロマトグラフィー用基材の上流及び/又は下
流側末端の先にあるいは上流及び/又は下流側末端部分
の上側及び/又は下側に重ねて、毛管が連絡している状
態で別の吸水性材料(吸水用部品)を繋げることもでき
る。
【0046】第一の部材による試料採取量が微量の場
合、試料は第一の部材あるいは第二の部材のクロマトグ
ラフィー用基材中の一部分に留まり、十分クロマトグラ
フィー用基材中を移動することができない。その場合
は、試料を移動させるための展開液を別に使用する。展
開液を添加するための部位は第二の部材の第一の部材を
組み込む部位の上流に設置することができる。展開液を
添加する部位はクロマトグラフィー用基材上でも、又、
その上流側末端の先にあるいは上流側部分の上側に重ね
て繋げた吸水用部品の部分でもよい。又、第一の部材を
介して添加することもできる。更に、展開液を適当な容
器に入れて、第一の部材あるいは第二の部材の構成部品
の一つとして用いることもできる。
【0047】第一の部材の試料採取部分が濾紙や多孔性
膜等の吸水性材料である場合、採取した試料を完全に移
動させるために、第二の部材のクロマトグラフィー用基
材を分析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和
性により結合する物質が固定化された部位を有する部分
(A)と展開液を添加する部分(B)の少なくとも2つ
に分け、部分(A)と部分(B)が第一の部材を組み込
むことにより毛細管でつながるようにするのが好まし
い。部分(A)および(B)に用いるクロマトグラフィ
ー用基材は同一であっても異なっていても良い。
【0048】また、第一の部材から展開液を入れられる
構造にし、第一の部材を介して第二の部材のクロマトグ
ラフィー用基材に展開液を添加する方法も、採取した試
料を完全に第二の部材のクロマトグラフィー用基材に移
すことができるので好ましい。
【0049】展開液としては一般的に使用される緩衝液
が使用できる。例えばリン酸、トリス−塩酸、酢酸、ホ
ウ酸、炭酸、グッドの緩衝塩類を含む緩衝液などが使用
でき、食塩などを添加して使用することもできる。ま
た、生物学的親和性に基づく反応を制御したり、非特異
的反応を抑制するために公知の添加剤も使用できる。例
えば、抗原抗体反応の促進あるいは非特異反応の抑制の
ために牛血清アルブミン、カゼイン、ゼラチンなどの蛋
白質、ポリエチレングリコール、デキストラン、メチル
セルロース、ポリビニルピロリドン等の高分子化合物
や、ツイーン20、トリトンX−100などの非イオン
性界面活性剤や他のイオン性界面活性剤、デキストラン
硫酸、ヘパリン、ポリスチレンスルホン酸、ヒアルロン
酸、コンドロイチン硫酸等のポリアニオンまたはその塩
など、アジ化ナトリウム、チメロサール、ケーソンC
G、長鎖アルキル4級アンモニウム塩などの抗菌剤など
を添加することもできる。
【0050】本発明のアッセイ装置がフロースルー法に
よる場合、その一つの形態においては、第二の部材は分
析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和性によ
り結合する物質が固定化された多孔性メンブレンとその
下面に接している吸水用部品を含む。多孔性メンブレン
としては、例えば濾過用メンブレンとして使用されてい
るメンブレンが使用でき、例えば前記クロマトグラフィ
ー用基材として挙げた繊維マトリクス、多孔性膜、濾
紙、ガラス繊維濾紙、布、綿等が挙げられる。又、吸水
用部品としては、前記第一の部材で記載した吸水性材料
を使用することができる。この形態のアッセイ装置を目
視による判定に使用する場合は、分析対象物質あるいは
分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質が固
定化される面積は繊維マトリクス、多孔性膜、濾紙、ガ
ラス繊維濾紙等の多孔性メンブレンの目で見える面積よ
り小さいことが好ましいが、特に限定されるものではな
い。分析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和
性により結合する物質を固定化する方法およびブロッキ
ング処理する方法はクロマト法と同様な方法を用いるこ
とができる。
【0051】試料を採取した第一の部材は第二の部材に
組み込み、第一の部材の試料採取部分を第二の部材の分
析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和性によ
り結合する物質が固定化した繊維マトリクス、多孔性
膜、濾紙、ガラス繊維濾紙等の多孔性メンブレンと接触
させることにより、試料は第二の部材の多孔性メンブレ
ンを通過して吸水用部品まで移動できるようになる。試
料を移動させるために、第一の部材を介して展開液を添
加することができる。展開液としてはクロマト法と同様
な溶液を用いることができる。
【0052】フロースルー法の他の形態は、第一の部材
の吸水性材料自体が分析対象物質あるいは分析対象物質
と生物学的親和性により結合する物質が固定化した繊維
マトリクス、多孔性膜、濾紙、ガラス繊維濾紙等の多孔
性メンブレンであるか又はこれを含んで構成され、第二
の部材は吸水用部品を必須の要素として構成される。生
物学的親和性に基づく反応は試料採取と同時に起こる。
第一の部材を第二の部材に組み込み、繊維マトリクス、
多孔性膜、濾紙、ガラス繊維濾紙等の多孔性メンブレン
を吸水用部品に接触させ、必要により第一の部材を介し
て展開液を添加することにより、試料は第二の部材の吸
水用部品に吸収させることができる。
【0053】フロースルー法の場合にも、第二の部材は
上記の分析対象物質あるいは分析対象物質と生物学的親
和性により結合する物質が固定化した繊維マトリクス、
多孔性膜、濾紙、ガラス繊維濾紙等の多孔性メンブレン
や吸水用部品の他に、必要に応じそれを納めるケース等
とともに構成することができる。
【0054】フロースルー法の多孔性メンブレンは円
形、楕円形、正方形、長方形等いずれの形態でも使用で
きる。幅および長さあるいは径は通常2〜100mm、
好ましくは3〜80mm、より好ましくは4〜50mm
である。吸水用部品は多孔性メンブレンより大きく、多
孔性メンブレンの全面が接触する面積を有することが好
ましく、また、試料又は試料及び展開液を完全に吸収す
るために十分な体積を有することが好ましい。吸水用部
品の吸水能力は通常0.1〜50mL、好ましくは通常
0.3〜20mLである。
【0055】本発明のアッセイ装置は、サンドイッチ形
式や結合阻害形式あるいは競合形式で試料中の分析対象
物質を測定するが、分析対象物質あるいは分析対象物質
と生物学的親和性により結合する物質と任意の手段によ
り信号を取り出せる物質(標識)を結合した標識結合体
を用いる。標識としては、ラジオアイソトープ、酵素、
蛍光物質、有色又は着色粒子などがある。肉眼での色調
観察、色差計を用いた色濃度の測定、発光強度や蛍光強
度の測定などが可能であるが、特別な装置を使用せずに
肉眼によって結果を知るためには、発色基質との反応に
よって着色を得ることのできる酵素やそのまま着色が観
察できる有色又は着色粒子による標識が好ましい。
【0056】酵素としては、アルカリフォスファター
ゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダー
ゼ、ウレアーゼ、グルコースオキシダーゼ等があり、例
えば石川栄治らの「酵素免疫測定法第3版(医学書院、
1987年)」に記載されるような公知の方法により標
識結合体を調製することができる。また、それぞれの酵
素に対応する発色基質も公知のものが使用でき、場合に
よっては第二の部材の構成部品に含浸させておくことも
できるし、あるいは後から添加することもできる。ま
た、発色反応の前に多孔性メンブレンやクロマトグラフ
ィー用基材中に残留する酵素結合体を除くために洗浄液
などを添加することもできる。
【0057】有色又は着色粒子としては金、銀、白金、
プラチナ、銅のような金属コロイド、酸化鉄のような金
属酸化物コロイド、硫黄、セレン、テルルなどの非金属
コロイド、顔料粒子、ラテックス粒子を染色したもの、
リポソームなどが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。有色又は着色粒子が毛管現象によりクロマ
トグラフィー用基材を移動したり濾過用メンブレンを通
過するためには、粒子径が毛管より小さい必要があり、
平均粒径は1μm以下、とくに0.5μm以下であるこ
とが好ましい。有色又は着色粒子に分析対象物質あるい
は分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質を
結合するには、物理吸着や化学結合などの公知の方法が
使用できる。例えば、金コロイドに抗体を結合した金コ
ロイド標識抗体は、金コロイド溶液に抗体を加えて物理
吸着させた後、牛血清アルブミン溶液を添加して金コロ
イドの抗体未結合表面をブロックすることにより調製さ
れる。
【0058】標識結合体は、第二の部材の構成部品に含
まれる試薬としてクロマトグラフィー用基材や多孔性メ
ンブレンに塗布・乾燥等により配置させることもできる
し、標識結合体液として後から添加することもできる。
また、前記展開液に加えて使用することもでき、標識結
合体液を別に単独で用意するより、展開液に加えて用い
る方が好ましい。標識結合体を塗布・乾燥等により配置
する場合、分析対象物質あるいは分析対象物質と生物学
的親和性により結合する物質を固定化したクロマトグラ
フィー用基材や多孔性メンブレンに含浸又は塗布・乾燥
により配置させても良いし、別途作成した標識結合体含
有物をクロマトグラフィー用基材や多孔性メンブレンに
毛細管で繋がるようにして配置しても良い。また、液体
試料や展開液などにふれたときの再溶解性を好くするた
めに、あらかじめサッカロース、マルトース、ラクトー
ス等の糖類、マンニトール等の糖アルコールをクロマト
グラフィー用基材又は多孔性メンブレンにコーティング
しておくことも可能である。標識結合体を配置するため
には、マイクロシリンジ、調節ポンプ付きペン、シルク
スクリーン印刷、グラビア印刷、転写プリント、インキ
噴射印刷等いろいろな印刷技術が使用可能である。
【0059】なお、分析対象物質が酵素や酵素活性物質
である場合には、標識結合体を必要としない場合があ
る。例えば、ヘモグロビンはペルオキシダーゼ活性を有
しており、酵素活性を阻害しない固定化された抗ヘモグ
ロビン抗体に捕獲されたヘモグロビンは、ジアミノベン
ジジンやテトラメチルベンジジン等と過酸化水素よりな
る発色液を使用して検出できる。本発明のアッセイ装置
はこのような場合に使用するものも含まれる。
【0060】本発明のアッセイ装置には、測定操作が完
全に行われたことを確認するための公知の機能を付与す
ることができる。例えば、標識抗体がマウス抗体の場合
にクロマトグラフィー用基材上の分析対象物質を検出す
る部位の下流に抗マウス抗体を固定化しておくと、操作
が完全に行われた場合には、その部分に信号を得られ
る。また、溶液が展開する末端の部位あるいは吸収され
て濡れた先端の部分に水と接触すると発色が出る無水金
属塩などを含浸させておくと、測定操作完了時に発色が
観察できる。
【0061】本発明のアッセイ装置は尿や静脈より採取
した血液、血清、血漿等を試料としても使用できるが、
特に有用なのは微量にしか採取できない乳頭分泌液や皮
膚を刺棘して得られる微量の血液、皮膚からの浸出液等
である。中でも近年乳癌は増加傾向にあり、触診などで
も判らない場合もあり、簡便なスクリーニング方法が求
められていた。乳癌では乳頭からの異常な分泌液が観察
される場合があり、乳頭分泌液中のCEA(癌胎児性抗
原)やNCC−ST−439抗原等が増加することが知
られている。また、良性疾患でも乳頭分泌液が観察され
る場合があるが、乳癌の場合には血性である場合が多
く、ヘモグロビンにより血性の有無が判定できる。本発
明のアッセイ装置およびアッセイ方法は乳頭分泌液中の
CEA(癌胎児性抗原)、NCC−ST−439抗原、
ヘモグロビンの検出に対して特に有用である。
【0062】本発明のアッセイ装置を用いる場合、第一
の部材の平面、溝、くぼみまたは穴等の構造を有するか
もしくは吸水性材料からなる試料採取部分を試料に直接
接触させるだけで一定量の試料を採取でき、試料を採取
した後第一の部材を第二の部材に組み込み、必要により
展開液等を添加するだけで、試料中の分析対象物質の検
出を容易に行なうことができ、本発明のアッセイ装置は
極めて簡易なアッセイ装置である。特に、今までは簡易
な装置で行なうことが非常に難しかった微量にしか採取
できない試料の分析を、本発明の簡易なアッセイ装置を
用いることにより容易に実施することができる。
【0063】以下に、具体的な簡易アッセイ装置の例を
図によって説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0064】図1はクロマト法による簡易アッセイ装置
の一例の概略図である。簡易アッセイ装置は、試料採取
部分として半円形の溝を有するプラスチック成形体1か
らなる第一の部材と構成部品をプラスチック製ケース2
に納めた第二の部材からなる。プラスチック製ケース2
は展開液添加口3、第1の部材を組み込み試料を添加す
る試料添加口4および判定窓5を有する。図2は図1で
示した簡易アッセイ装置の第2の部材の側断面図であ
る。クロマト用ストリップ6は両面テープ7でケース2
に接着されている。クロマト用ストリップ6の最上流で
展開液添加口3の直下と、最下流の位置には吸水用部品
8、9を置き、ケースによって固定されている。クロマ
ト用ストリップ6は判定窓5の直下に抗体を固定化した
部位を有し、さらに展開液添加口3の下流で試料添加口
4の上流の位置に金コロイド粒子標識抗体添着部10を
有する。試料を採取した第一の部材を試料添加口4に組
み込むと、試料はクロマト用ストリップ6に吸収され
る。展開液添加口3から添加された展開液により金コロ
イド粒子標識抗体と試料がクロマトされる。試料に分析
対象物質が含まれる場合、金コロイドの着色が判定窓5
より観察できる。
【0065】図3はクロマト法による簡易アッセイ装置
の別の一例の概略図である。第一の部材はプラスチック
製の持ち手部分11に吸水性材料12からなる試料採取
部分が接着されている。第二の部材は展開液添加口1
4、第一の部材を組み込み試料を添加する試料添加口1
5および判定窓16を有するプラスチック製ケース13
に構成部品が納められている。図4は図3で示した簡易
アッセイ装置の第二の部材の側断面図である。抗体固定
化ストリップ17と金コロイド粒子標識抗体ストリップ
18は両面テープ110でケース13に接着されてい
る。金コロイド粒子標識抗体ストリップの最上流で展開
液添加口14の直下と、抗体固定化ストリップの最下流
の位置には吸水用部品111、112が置かれ、ケース
によって固定されている。抗体固定化ストリップ17は
判定窓16の直下に抗体を固定化した部位を有し、金コ
ロイド粒子標識抗体ストリップ18は展開液添加口14
の下流で試料添加口15の上流の位置に金コロイド粒子
標識抗体添着部19を有する。金コロイド粒子標識抗体
ストリップ18と抗体固定化ストリップ17は第一の部
材が組み込まれた時、その吸水性材料12がそれらと一
部分重なって毛管で繋がるように分離して配置されてい
る。試料を採取した第一の部材を試料添加口15に組み
込み、展開液添加口14より展開液を添加すると、試料
中に分析対象物質が存在する場合は、金コロイドの着色
が判定窓16より観察できる。
【0066】図5もクロマト法による簡易アッセイ装置
の一例の概略図である。第一の部材は中空のプラスチッ
ク材料21に吸水性材料22を固定し、展開液添加口2
10を有する。第二の部材は第一の部材を組み込む試料
添加口24と判定窓25を有するプラスチック製ケース
23に構成部品が納められている。図6は図5で示した
簡易アッセイ装置の側断面図である。抗体固定化ストリ
ップ26は両面テープ27でケース23に固定されてい
る。抗体固定化ストリップの最上流と最下流には吸水用
部品28、29がケースによって固定されている。抗体
固定化ストリップ26は判定窓25の直下に抗体を固定
化した部分を有する。試料を採取した第一の部材は第二
の部材の試料添加口24に組み込まれる。金コロイド粒
子標識抗体を含む展開液を第一の部材の展開液添加口2
10より添加すると、展開液とともに試料はクロマトさ
れ、試料中に分析対象物質が含まれる場合は金コロイド
の着色が判定窓25より観察できる。
【0067】図7はフロースルー法による簡易アッセイ
装置の一例の概略図である。第一の部材はシリンダー状
のプラスチック成形体31に円形の濾紙32がはめ込ま
れている。第二の部材は第一の部材を組み込む開口部3
3および空気抜き穴36を有する。図8は図7で示した
簡易アッセイ装置の側断面図である。第二の部材はプラ
スチック成形体34に抗体固定化メンブレン35を抗体
が固定化された部分がプラスチック成形体の開口部33
の中心にくるように挿入し、さらに厚手の濾紙を重ねて
作製した吸水用部品37を挿入し、プラスチック成形体
34の開口部33と抗体固定化メンブレン35および抗
体固定化メンブレン35と吸水用部品37が完全に密着
し、展開液を開口部から添加しても周りに漏れずに抗体
固定化メンブレン35を通過して吸水用部品37に吸収
されるように下から蓋38がしてある。試料を採取した
第一の部材を開口部33に組み込み、濾紙32と抗体固
定化メンブレン35を密着させる。金コロイド粒子標識
抗体を含む展開液標識抗体を第一の部材の展開液添加口
39から添加する。展開液を完全に吸収させた後、さら
に洗浄液を加えて吸収させる。その後、第一の部材を取
り除くと、試料中に分析対象物質が含まれる場合、抗体
固定化メンブレン35の抗体固定化部位に金コロイドの
着色が観察できる。
【0068】図9はフロースルー法による簡易アッセイ
装置の別の一例の概略図である。抗体固定化メンブレン
42を抗体を固定化した部分を中心に円形に切り抜いて
シリンダー状のプラスチック成形体41に固定し第一の
部材とする。第二の部材は第一の部材を組み込む開口部
43および空気抜き穴44を有する。図10は図9で示
した簡易アッセイ装置の第一および第二の部材の側断面
図である。第一の部材はプラスチック成形体45に厚手
の濾紙を重ねて作製した吸水用部品46を挿入し、プラ
スチック成形体45の開口部に吸水用部品46が完全に
密着するように下から蓋47がしてある。試料を採取し
た第一の部材を第二の部材に組み込み、抗体固定化メン
ブレン42を吸水用部品46に密着させる。金コロイド
粒子標識抗体を含む展開液を第一の部材の開口部48か
ら添加し、展開液が完全に吸収されるまで待つ。さらに
洗浄液を添加し吸収させる。試料に分析対象物が含まれ
る場合、抗体固定化部位に着色が観察できる。
【0069】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0070】実施例1 クロマト法に用いる採取装置
(第一の部材)の作製と試料採取量の測定 (1)プラスチック成形体による採取装置の作製 図1の1に示すように、先端が厚さ2mm、幅3mmで
半径1mmの半円柱の溝を彫り込んだプラスチック成形
体を作製し、採取装置とした。 (2)濾紙による採取装置の作製1 図3に示すように、東洋濾紙社製の濾紙No.50を4
×6mmの長方形にカットし(図中の12)、4×6m
mの底面有するプラスチック成形体11の底面に両面テ
ープで貼り付け、採取装置とした。 (3)濾紙による採取装置の作製2 図5および図6に示すように、ワットマン社製の濾紙3
1ET Chrを4×6mmの長方形にカットし(図中
の22)、外形6×8mmのプラスチック成形体(高さ
は10mm)21に接着し、採取装置とした。
【0071】(4)試料採取量の測定 7%BSA水溶液をパラフィルム上に滴下して液滴と
し、試料採取装置(第一の部材)の試料採取部分を液滴
に接触させた。接触させる前の重量と接触後の重量を測
定し、その差から試料採取量を求めた。測定は10回繰
り返し再現性を求めた。なお(2)および(3)の採取
装置では接触後の重量を量る前に濾紙に軽く押しつけ、
余分な液を吸い取った。結果を表1に示す。使用した採
取装置で採取量は異なるが、各採取装置とも良好な再現
性が得られた。
【0072】
【表1】 試料採取量(mg) 装置(1) 装置(2) 装置(3) 1 2.9 4.4 9.9 2 3.1 5.0 10.0 3 3.2 4.8 12.2 4 3.1 4.9 9.4 5 3.3 4.7 9.9 6 2.7 6.0 11.3 7 3.6 4.1 10.9 8 3.0 5.6 8.9 9 2.8 3.8 8.8 10 2.9 4.6 8.3 平均 3.1 4.8 10.0 SD 0.26 0.62 1.15 CV(%) 8.6 12.9 11.6
【0073】実施例2 クロマト法によるCEA標準液
および乳頭分泌液中CEAの測定1 (1)金コロイドの調製 濃度0.01重量%の塩化金酸水溶液200mlを沸騰
させ、これに濃度1重量%のクエン酸ナトリウム水溶液
3mlを加え、溶液の色が赤色に変わるまで加熱沸騰を
行い、平均粒径25nmの金コロイド分散液を調製し
た。
【0074】(2)金コロイド粒子標識抗体の調製 上記の金コロイド分散液10mlに0.1M塩酸−炭酸
カリウム緩衝液pH9.0を0.5ml加えてpHを調
整し、これにウサギ抗ヒトCEA抗体を、金コロイド分
散液1mlあたり30μgとなるように加えて室温で1
時間緩やかに振とうした。その後、その10mlに8重
量%BSAを含む2mMホウ酸緩衝液pH9.0を1.
5ml加え、室温で30分間緩やかに振とうした。さら
に、この分散液を4℃で10,000rpm1時間遠心
して上清を除いた後、得られたペレットに濃度1重量%
のBSAを含む2mMトリス−塩酸緩衝液pH7.6を
10ml加えて再懸濁した。同様にして遠心操作をさら
に2回繰り返した後、上記トリス−塩酸緩衝液にてOD
(520nm)=20になるように再懸濁して金コロイ
ド粒子標識抗体を調製した。
【0075】(3)クロマト用ストリップの作製 50mMリン酸生理食塩水pH7.2に溶解したマウス
抗CEAモノクローナル抗体(濃度1.2mg/ml)
を5×50mmに切断したミリポア社製ニトロセルロー
スメンブレン(ハイフローメンブレン、マイラーバッ
ク)の図1で示す検出部位5に相当する位置に幅1mm
のライン状に添着し風乾した。その後、濃度5重量%カ
ゼインを含む50mMリン酸生理食塩水pH7.2に室
温で2時間浸漬し、再び風乾した。さらに図2の10の
位置に相当する部位に5重量%のサッカロースを添加し
た(2)で調製した金コロイド粒子標識抗体液を5μl
ずつ、乾燥させながら2回添着し、クロマト用ストリッ
プを作製した。
【0076】(4)クロマト装置(第二の部材)の作製 第二の部材は図1に示すように、展開液添加口3、第一
の部材を組み込み試料を添加する試料添加口4および判
定窓5を有するポリエチレン製ケース2にその構成部品
を納めて作製した。図2示すように、上記(3)で作製
したクロマト用ストリップ6のマイラーバックの面を両
面テープ7でケース2に接着し、その両端(展開液添加
口3の直下と最下流の位置)に、ワットマン社製ガラス
繊維濾紙GF/D 5×8mmを吸水用部品8,9とし
て置き、ポリエチレン製ケースにより吸水用部品をクロ
マト用ストリップの上に固定しクロマト装置とした。
【0077】(5)測定 標準液として濃度0、200、400、1000、30
00ng/mlのCEAと濃度1重量%のBSAを含む
50mMリン酸生理食塩水pH7.2及び乳癌患者の乳
頭分泌液をパラフィルム上に滴下して液滴とし、実施例
1の(1)で示した採取装置(第一の部材)を用いて採
取した。採取装置をクロマト装置(第二の部材)の試料
添加口4に組み入れ、展開液として50mMリン酸生理
食塩水pH7.2を100μl展開液添加口3から吸水
用部品8の上に添加し、10分後に判定を行った。結果
は表2に示す。標準液のCEA濃度400ng/ml以
上で判定窓の中に金コロイドによる赤色のバンドが観察
された。既知濃度の乳頭分泌液でもそれに対応する濃度
で陽性・陰性が判定された。また、CEA標準液を用い
て5回測定し再現性を試験したが、表3に示すように良
好な結果であった。
【0078】実施例3 クロマト法によるCEA標準液
および乳頭分泌液中CEAの測定2 (1)抗体固定化ストリップの作製 50mMリン酸生理食塩水pH7.2に溶解したマウス
抗CEAモノクローナル抗体(濃度1.2mg/ml)
を5×26mmに切断したミリポア社製ニトロセルロー
スメンブレン(ハイフローメンブレン、マイラーバッ
ク)の図3で示す検出部位16に相当する位置に幅1m
mのライン状に添着し風乾した。その後、濃度5重量%
カゼインを含む50mMリン酸生理食塩水pH7.2に
室温で2時間浸漬し、再び風乾して抗体固定化ストリッ
プを作製した。
【0079】(2)金コロイド粒子標識抗体ストリップ
の作製 東洋濾紙社製の濾紙No.50を5×20mmの大きさ
に切断し、濃度5重量%カゼインを含む50mMリン酸
生理食塩水pH7.2に室温で2時間浸漬したのち乾燥
させた。さらに、図4の19の位置に相当する部位に5
重量%のサッカロースを添加した実施例2の(2)で調
製した金コロイド粒子標識抗体液を5μlずつ、乾燥さ
せながら2回添着し、金コロイド粒子標識抗体ストリッ
プを作製した
【0080】(3)クロマト装置(第二の部材)の作製 第二の部材は図3に示すように、展開液添加口14、第
一の部材を組み込み試料を添加する試料添加口15およ
び判定窓16を有するポリエチレン製ケース13にその
構成部品を納めて作製した。図4に示すように、上記
(1)で作製した抗体固定化ストリップ17(マイラー
バックの面)および(2)で作製した金コロイド粒子標
識抗体ストリップ18を両面テープ110でケース13
に接着し、実施例2と同様に展開液添加口14の直下と
最下流の位置に、ワットマン社製ガラス繊維濾紙GF/
D5×8mmを吸水用部品111,112として置き、
ポリエチレン製ケースにより吸水用部品を抗体固定化ス
トリップおよび金コロイド粒子標識抗体ストリップの上
に固定しクロマト装置とした。
【0081】(4)測定 標準液として濃度0、200、400、1000、30
00ng/mlのCEAと濃度1重量%のBSAを含む
50mMリン酸生理食塩水pH7.2及び乳癌患者の乳
頭分泌液をパラフィルム上に滴下して液滴とし、実施例
1の(2)で示した採取装置(第一の部材)の採取部分
12を接触させて採取した。軽く濾紙に押しつけて余分
の水分を除いたのち、採取装置をクロマト装置(第二の
部材)の試料添加口15に組み入れ、採取装置の試料採
取部分12をクロマト装置のストリップ17,18とを
密着させた。その後、展開液として50mMリン酸生理
食塩水pH7.2を100μl展開液添加口14から吸
水用部品111の上に添加し、10分後に判定を行っ
た。結果は表2に示す。標準液のCEA濃度400ng
/ml以上で判定窓の中に金コロイドによる赤色のバン
ドが観察された。既知濃度の乳頭分泌液でもそれに対応
する濃度で陽性・陰性が判定された。
【0082】
【表2】 測定結果 濃度(ng/ml) 実施例2 実施例3 0 − − CEA標準液 200 − − 400 ± + 1000 + + 3000 ++ ++ 乳頭分泌液(A) 160 − − (B) 460 ± + (C) 840 + + (D)1200 + +
【0083】
【表3】 再現性 濃度(ng/ml)1回 2回 3回 4回 5回 CEA標準液 200 − − − − − 400 ± ± ± + ± 1000 + + + + +
【0084】実施例4 クロマト法によるNCC−ST
−439抗原の測定 (1)金コロイド粒子標識抗体を含む展開液の調製 実施例2の(1)の金コロイド分散液10mlに0.1
M塩酸−炭酸カリウム緩衝液pH9.0を0.5ml加
えてpHを調整し、これにマウス抗NCC−ST−43
9モノクローナル抗体を、金コロイド分散液1mlあた
り40μgとなるように加えて室温で1時間緩やかに振
とうした。その後、その10mlに8重量%BSAを含
む2mMホウ酸緩衝液pH9.0を1.5ml加え、室
温で30分間緩やかに振とうした。さらに、この分散液
を4℃で10,000rpm1時間遠心して上清を除い
た後、得られたペレットに濃度1重量%のBSAを含む
2mMトリス−塩酸緩衝液pH7.6を10ml加えて
再懸濁した。同様にして遠心操作をさらに2回繰り返し
た後、上記トリス−塩酸緩衝液にてOD(520nm)
=20になるように再懸濁し、さらにOD(520n
m)=5になるように50mMリン酸生理食塩水pH
7.2で希釈し、金コロイド粒子標識抗体を含む展開液
を調製した。
【0085】(2)抗体固定化ストリップの作製 50mMリン酸生理食塩水pH7.2に溶解したマウス
抗NCC−ST−439モノクローナル抗体(濃度5m
g/ml)を5×30mmに切断したミリポア社製ニト
ロセルロースメンブレン(ハイフローメンブレン、マイ
ラーバック)の図5で示す検出部位25に相当する位置
に幅1mmのライン状に添着し風乾した。その後、濃度
5重量%カゼインを含む50mMリン酸生理食塩水pH
7.2に室温で2時間浸漬し、再び風乾して抗体固定化
ストリップを作製した。
【0086】(3)クロマト装置(第二の部材)の作製 図5で示すように、第一の部材を組み込み試料を添加す
る試料添加口24および判定窓25の2か所に開口部を
持つプラスチックケース23にその構成部品を納めて作
製した。図6示すように、上記(2)で作製した抗体固
定化ストリップ26のマイラーバックの面を両面テープ
27でケース23に接着し、その両端に、ワットマン社
製ガラス繊維濾紙GF/D 5×8mmを吸水用部品2
8,29として置き、ポリエチレン製ケースにより吸水
用部品を抗体固定化メンブレンの上に固定しクロマト装
置とした。
【0087】(4)測定 NCC−ST−439抗原濃度が既知の乳癌患者の乳頭
分泌液をパラフィルム上に滴下して液滴とし、実施例1
の(3)で示した採取装置(第一の部材)の採取部分2
2を接触させて採取した。軽く濾紙に押しつけて余分の
水分を除いたのち、採取装置をクロマト装置(第二の部
材)の試料添加口24に組み入れ、採取装置の試料採取
部分とクロマト装置の吸水用部品28を密着させた。5
0mMリン酸生理食塩水pH7.2からなる展開液を採
取装置(第一の部材)の展開液添加口210から採取装
置の試料採取部分に50μl添加し、完全に吸収された
後に、更に金コロイド粒子標識抗体を含む展開液を10
0μl添加し、10分後に判定を行った。結果は表4に
示す。既知濃度の乳頭分泌液で濃度に対応して陽性・陰
性が判定された。
【0088】
【表4】
【0089】実施例5 フロースルー法による乳頭分泌
液中のヘモグロビンの測定 (1)採取装置(第一の部材)の作製 図7および図8に示すように、シリンダー状のプラスチ
ック成形体31に直径5.0mmの円形に切り抜いたワ
ットマン社製濾紙17Chr(図中の32)をはめ込
み、採取装置とした。
【0090】(2)抗体固定化メンブレンの作製 濃度8mg/mlのマウス抗ヒトヘモグロビン抗体を含
む50mMのリン酸生理食塩水pH7.2をポール社製
イムノダイン イムノアフィニティーメンブレン(3μ
m)に0.5μlドットし風乾した。その後メンブレン
を濃度2.5重量%のカゼインナトリウムと濃度8重量
%のサッカロースを含む50mMのリン酸生理食塩水p
H7.2に室温2時間漬けた後、濾紙上にメンブレンを
取り出し水分を吸い取り、乾燥して抗体固定化メンブレ
ンを作製した。
【0091】(3)フロースルー装置(第二の部材)の
作製 図7および図8に示すように、採取装置を取り付ける開
口部33と空気穴36のあるプラスチック成形体34に
(2)で作製したメンブレン35をメンブレンの抗体が
ドットされた部分がプラスチック成形体の開口部33の
中心にくるように挿入し、さらに厚手の濾紙を重ねて作
製した吸水用部品37を重ねて挿入し、プラスチック成
形体の開口部とメンブレンおよびメンブレンと吸水用部
品が完全に密着し、展開液を開口部から添加しても周り
に漏れずにメンブレンを通過して吸水用部品に吸収され
るように下から蓋38をしてフロースルー装置とした。
【0092】(4)展開液の調製 0.1Mの尿素および濃度0.1重量%のツイーン20
を含む50mMのリン酸生理食塩水pH7.2を展開液
とした。
【0093】(5)発色液の調製 濃度3mg/mlになるようにテトラメチルベンジジン
をジメチルホルムアミドに溶解し、その4mlを96m
lの0.0126重量%の過酸化水素を含む0.1M酢
酸ナトリウムクエン酸緩衝液pH6.0に加えて良く混
合し、発色液とした。
【0094】(6)測定 ヘモグロビンの有無が既知である乳癌患者の乳頭分泌液
をパラフィルム上に滴下して液滴とし、採取装置の採取
部分32を接触させて採取した。軽く濾紙に押しつけて
余分の水分を除いたのち、フロースルー装置の開口部3
3に挿入して試料採取部分32を抗体固定化メンブレン
35に押しつけた。その後、展開液を200μl採取装
置の開口部39から添加し完全に展開液が吸収されるま
で待った。これを3回繰り返した後、採取装置を取り外
し、メンブレンの抗体をドットした部分に発色液を20
0μl滴下して、3分後にメンブレンの着色を観察し
た。結果を表5に示す。ヘモグロビン陽性検体I、Jで
は着色が観察されたが、陰性検体Kでは着色が観察され
なかった。
【0095】
【表5】
【0096】実施例6 フロースルー法によるCEA標
準液の測定 (1)抗体固定化メンブレンの作製 濃度2.4mg/mlのマウス抗CEA抗体を含む50
mMのリン酸生理食塩水pH7.2をポール社製イムノ
ダイン イムノアフィニティーメンブレン(3μm)に
0.5μlドットし風乾した。その後メンブレンを濃度
2.5重量%のカゼインナトリウムと濃度8重量%のサ
ッカロースを含む50mMのリン酸生理食塩水pH7.
2に室温2時間漬けた後、濾紙上にメンブレンを取り出
し水分を吸い取り、乾燥して抗体固定化メンブレンを作
製した。
【0097】(2)採取装置(第一の部材)の作製 図9および図10に示すように、シリンダー状のプラス
チック成形体41に(1)で作製した抗体固定化メンブ
レンの抗体をドットした部分を中心に直径1cmの円形
に切り抜いたもの42を接着剤で貼り付け、採取装置と
した。
【0098】(3)第二の部材の作製 図9および図10に示すように、採取装置を取り付ける
開口部43と空気穴44のあるプラスチック成形体45
に厚手の濾紙を重ねて作製した吸水用部品46を挿入
し、プラスチック成形体の開口部に吸水用部品が完全に
密着するように下から蓋47をしてフロースルー装置と
した。
【0099】(3)西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗
CEA抗体液 東洋紡社製西洋ワサビペルオキシダーゼ2mgを0.5
mlの蒸留水に溶解し、50mM過ヨウ素酸ナトリウム
0.1mlを加えて攪拌しながら室温で30分間反応し
た。さらに200mMエチレングリコール0.1mlを
加えて30分間反応した。反応液を1mM酢酸緩衝液
(pH4.5)に対して4℃で一夜透析した。4mgの
ウサギ抗CEA抗体を200mM炭酸緩衝液(pH9.
5)1mlに溶解し、透析後の西洋ワサビペルオキシダ
ーゼ溶液を加えて、室温で攪拌しながら3時間反応させ
た。200mMトリス−塩酸緩衝液(pH9.0)0.
1ml加え、室温で撹拌しながら1時間反応した。50
mMリン酸生理食塩水(pH7.4)を溶出液として、
ウルトロゲルAcA44を充填したゲル濾過カラム
(2.6cm×90cm)で分画し、西洋ワサビペルオ
キシダーゼ標識抗CEA抗体を得た。これを濃度1重量
%の牛血清アルブミンを含む50mMのリン酸生理食塩
水pH7.2に抗体濃度として0.5μg/mlになる
ように希釈して、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗C
EA抗体液とした。
【0100】(4)洗浄液および発色液の調製 実施例5と同一の展開液および発色液を洗浄液および発
色液として使用した。
【0101】(5)測定 CEA標準液をパラフィルム上に滴下して液滴とし、採
取装置の採取部分を接触させて採取した。軽く濾紙に押
しつけて余分の水分を除いたのち、第二の部材の開口部
に挿入して第二の部材の吸水用部品に押しつけた。その
後西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗CEA抗体液を2
00μl採取装置の開口部48から添加し、完全に標識
抗体液が吸収されるまで待った。その後、洗浄液を20
0μl添加して再び完全に吸収されるまで待った。この
洗浄操作を3回繰り返した後、発色液を200μl滴下
して、3分後にメンブレンの着色を観察した。結果を表
6に示す。CEA濃度200ng/ml以上の濃度で着
色が観察された。
【0102】
【表6】
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、使用者は熟練や手間を
ほとんど必要とせずに、微量にしか採取できない生体試
料中の分析対象物質を簡便に採取して再現性よく測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で示したクロマト法による簡易アッセ
イ装置の概略図
【図2】図1で示した簡易アッセイ装置の第二の部材の
側断面図
【図3】実施例3で示したクロマト法による簡易アッセ
イ装置の概略図
【図4】図3で示した簡易アッセイ装置の第二の部材の
側断面図
【図5】実施例4で示したクロマト法による簡易アッセ
イ装置の概略図
【図6】図5で示した簡易アッセイ装置の第二の部材の
側断面図
【図7】実施例5で示したフロースルー法による簡易ア
ッセイ装置の概略図
【図8】図7で示した簡易アッセイ装置の第一および第
二の部材の側断面図
【図9】実施例6で示したフロースルー法による簡易ア
ッセイ装置の概略図
【図10】図9で示した簡易アッセイ装置の第一および
第二の部材の側断面図

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生物学的親和性を利用したクロマト法ある
    いはフロースルー法に基づくアッセイ装置であって、液
    体状の試料に接触させることにより一定量の液体試料を
    採取できる第一の部材と、試料を採取した第一の部材を
    組み込むことにより試料を受けとることのできる第二の
    部材から構成され、試料を採取する時には第一の部材と
    第二の部材は毛細管で連結していないアッセイ装置。
  2. 【請求項2】第一の部材によって採取される液体状試料
    量が50μl以下である請求項1に記載のアッセイ装
    置。
  3. 【請求項3】第一の部材が、液体状試料を採取し保持す
    るための平面、溝、くぼみまたは穴構造を有する請求項
    1又は2に記載のアッセイ装置。
  4. 【請求項4】第一の部材が、吸収により液体状試料を採
    取するための吸水性材料を構成部品として有する請求項
    1又は2に記載のアッセイ装置。
  5. 【請求項5】吸水性材料が、繊維マトリクス、多孔性
    膜、濾紙、ガラス繊維濾紙、焼結体のいずれかである請
    求項4に記載のアッセイ装置。
  6. 【請求項6】吸水性材料が濾紙である請求項4に記載の
    アッセイ装置。
  7. 【請求項7】クロマト法に基づくアッセイ装置であっ
    て、第二の部材は少なくとも分析対象物質あるいは分析
    対象物質と生物学的親和性により結合する物質が固定化
    された部位を有するクロマトグラフィー用基材を有し、
    第一の部材を第二の部材に組み込むことにより、該クロ
    マトグラフィー用基材の分析対象物質あるいは分析対象
    物質と生物学的親和性により結合する物質が固定化され
    た部位あるいはその上流から試料を該クロマトグラフィ
    ー用基材に浸透させることが可能になり、かつ、浸透し
    た試料を該クロマトグラフィー用基材中を毛管現象によ
    って下流に移動させることにより分析対象物質を測定す
    る請求項1から6のいずれかに記載のアッセイ装置。
  8. 【請求項8】クロマト法に基づくアッセイ装置であっ
    て、第二の部材のクロマトグラフィー用基材上で、第一
    の部材を組み込む部位より上流の部位に、クロマトグラ
    フィー用基材中を試料を移動させるための展開液を添加
    するための部位が設けられている請求項7に記載のアッ
    セイ装置。
  9. 【請求項9】クロマト法に基づくアッセイ装置であっ
    て、第二の部材のクロマトグラフィー用基材が、分析対
    象物質あるいは分析対象物質と生物学的親和性により結
    合する物質が固定化された部位を有する部分(A)と展
    開液を添加する部分(B)の少なくとも2つに分かれて
    おり、第一の部材が組み込まれるまでは部分(A)と部
    分(B)は毛細管でつながっておらず液体の移動はでき
    ないが、第一の部材を組み込むことにより液体の移動が
    可能になる請求項7又は8に記載のアッセイ装置。
  10. 【請求項10】クロマト法に基づくアッセイ装置であっ
    て、第二の部材のクロマトグラフィー用基材中を試料を
    移動させるための展開液を、第二の部材に組み込んだ第
    一の部材を介して添加する請求項7に記載のアッセイ装
    置。
  11. 【請求項11】フロースルー法に基づくアッセイ装置で
    あって、第二の部材は少なくとも分析対象物質あるいは
    分析対象物質と生物学的親和性により結合する物質が固
    定された多孔性メンブレンとその下面に接している吸水
    用部品を有し、第一の部材を第二の部材に組み込むこと
    により試料を該メンブレン上面から該メンブレン中に浸
    透させることができ、毛管現象によって該メンブレンを
    通過させ吸水用部品に吸収させることにより分析対象物
    質を測定する請求項1から6のいずれかに記載のアッセ
    イ装置。
  12. 【請求項12】フロースルー法に基づくアッセイ装置で
    あって、第二の部材は少なくとも吸水用部品を有し、第
    一の部材が分析対象物質あるいは分析対象物質と生物学
    的親和性により結合する物質が固定された多孔性メンブ
    レンを構成部品として有し、第一の部材を第二の部材に
    組み込むことにより第一の部材の多孔性メンブレンは第
    二の部材の吸水用部品と毛細管で繋がる請求項1から6
    のいずれかに記載のアッセイ装置。
  13. 【請求項13】分析対象物質あるいは分析対象物質と生
    物学的親和性により結合する物質を固定するクロマトグ
    ラフィー用基材あるいは多孔性メンブレンが、ニトロセ
    ルロース膜、ナイロン膜、濾紙、ガラス繊維濾紙のいず
    れかからなる請求項7から12のいずれかに記載のアッ
    セイ装置。
  14. 【請求項14】生物学的親和性が免疫反応に基づく親和
    性である請求項1から13のいずれかに記載のアッセイ
    装置。
  15. 【請求項15】クロマトグラフィー用基材あるいは多孔
    性メンブレンに固定化された物質が抗体または抗体断片
    であり、信号を得るための標識を結合した物質として標
    識抗体を用い、クロマトグラフィー用基材あるいは多孔
    性メンブレン上にサンドイッチ複合体を作ることにより
    信号を得る請求項7から14のいずれかに記載のアッセ
    イ装置。
  16. 【請求項16】信号を得るための標識が金属コロイド、
    非金属コロイドまたは着色ラテックス粒子であり、試料
    中の分析対象物質の検出あるいはその濃度測定を視覚的
    にあるいは色差計で行なうことができる請求項15に記
    載のアッセイ装置。
  17. 【請求項17】請求項1から16のいずれかに記載のア
    ッセイ装置を使用して、液体状の試料中の分析対象物質
    を測定する方法。
  18. 【請求項18】試料をクロマトグラフィー用基材中で展
    開させるあるいは多孔性メンブレンを通過して吸水用部
    品に吸収させるために、試料以外に別に用意した展開液
    を用いる請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】展開液が標識物質を含有する溶液である
    請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】試料が乳頭分泌液、皮膚からの浸出液、
    又は血液である請求項17から19のいずれかに記載の
    方法。
  21. 【請求項21】分析対象物質が乳頭分泌液中のCEA、
    NCC−ST−439、ヘモグロビンのいずれかである
    請求項17から20のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】乳癌検診用の請求項1から16のいずれ
    かに記載のアッセイ装置。
JP35464696A 1996-12-20 1996-12-20 アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法 Expired - Fee Related JP3640278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35464696A JP3640278B2 (ja) 1996-12-20 1996-12-20 アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35464696A JP3640278B2 (ja) 1996-12-20 1996-12-20 アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10185920A true JPH10185920A (ja) 1998-07-14
JP3640278B2 JP3640278B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=18438959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35464696A Expired - Fee Related JP3640278B2 (ja) 1996-12-20 1996-12-20 アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3640278B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002527726A (ja) * 1998-10-09 2002-08-27 フレクッスサイト ダイアノスティックス,インク. 生体サンプルの採取装置及び採取方法
WO2002088737A1 (en) * 2001-04-23 2002-11-07 Wakamoto Pharmaceutical Co., Ltd. Immunochromatographic test piece and diagnosis kit
JP2003506717A (ja) * 1999-08-06 2003-02-18 フアルマシア・ダイアグノステイクス・アー・ベー 分析方法及び装置
JP2005512090A (ja) * 2001-12-12 2005-04-28 プロテオム システムズ インテレクチュアル プロパティ プロプライエタリー リミテッド 診断検査方法
JP2006502404A (ja) * 2002-10-11 2006-01-19 ゼットビーエックス コーポレーション 診断装置
JP2006215044A (ja) * 2006-03-31 2006-08-17 Denka Seiken Co Ltd 簡易メンブレンアッセイ法及びキット
JP2007524813A (ja) * 2003-06-06 2007-08-30 アドバンテイジ ダイアグノスティックス コーポレイション サンプル中の分析物についての診断試験
JP2008292326A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Bl:Kk ヒアルロン酸存在下における免疫測定法及びそれに用いられる物
JP2009229343A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd イムノクロマトグラフィー測定装置
JP2011511948A (ja) * 2008-02-11 2011-04-14 バイオテックファーマ・コーポレイション 被分析物試験、確認、および提供者身元検証のための総合デバイス
JP2012501447A (ja) * 2008-08-26 2012-01-19 リオッタ,ランス,エー. ヒドロゲルナノ粒子に基づく免疫測定
US8404479B2 (en) 2003-12-24 2013-03-26 Denka Seiken Co., Ltd Simple membrane assay method and kit
WO2014051141A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 積水メディカル株式会社 無希釈系イムノクロマトグラフ法試薬において希釈試料を測定するための添加物
WO2014119725A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 デンカ生研株式会社 生体粘膜由来検体測定イムノアッセイにおいて偽陰性を抑制する方法
KR20160037842A (ko) * 2013-05-14 2016-04-06 파이브로티엑스 오유 측방 유동 분석 디바이스
JP2020003319A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社ニチレイバイオサイエンス 検査キット

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002527726A (ja) * 1998-10-09 2002-08-27 フレクッスサイト ダイアノスティックス,インク. 生体サンプルの採取装置及び採取方法
JP2003506717A (ja) * 1999-08-06 2003-02-18 フアルマシア・ダイアグノステイクス・アー・ベー 分析方法及び装置
WO2002088737A1 (en) * 2001-04-23 2002-11-07 Wakamoto Pharmaceutical Co., Ltd. Immunochromatographic test piece and diagnosis kit
JP2005512090A (ja) * 2001-12-12 2005-04-28 プロテオム システムズ インテレクチュアル プロパティ プロプライエタリー リミテッド 診断検査方法
JP2006502404A (ja) * 2002-10-11 2006-01-19 ゼットビーエックス コーポレーション 診断装置
JP4851321B2 (ja) * 2003-06-06 2012-01-11 アドバンテイジ ダイアグノスティックス コーポレイション サンプル中の分析物についての診断試験
JP2007524813A (ja) * 2003-06-06 2007-08-30 アドバンテイジ ダイアグノスティックス コーポレイション サンプル中の分析物についての診断試験
US8404479B2 (en) 2003-12-24 2013-03-26 Denka Seiken Co., Ltd Simple membrane assay method and kit
JP2006215044A (ja) * 2006-03-31 2006-08-17 Denka Seiken Co Ltd 簡易メンブレンアッセイ法及びキット
JP2008292326A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Bl:Kk ヒアルロン酸存在下における免疫測定法及びそれに用いられる物
JP2011511948A (ja) * 2008-02-11 2011-04-14 バイオテックファーマ・コーポレイション 被分析物試験、確認、および提供者身元検証のための総合デバイス
JP2009229343A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd イムノクロマトグラフィー測定装置
JP2012501447A (ja) * 2008-08-26 2012-01-19 リオッタ,ランス,エー. ヒドロゲルナノ粒子に基づく免疫測定
WO2014051141A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 積水メディカル株式会社 無希釈系イムノクロマトグラフ法試薬において希釈試料を測定するための添加物
JP5562508B1 (ja) * 2012-09-28 2014-07-30 積水メディカル株式会社 無希釈系イムノクロマトグラフ法試薬において希釈試料を測定するための添加物
WO2014119725A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 デンカ生研株式会社 生体粘膜由来検体測定イムノアッセイにおいて偽陰性を抑制する方法
KR20150113162A (ko) * 2013-01-31 2015-10-07 덴카 세이켄 가부시키가이샤 생체 점막 유래 검체 측정 면역검정에 있어서 위음성을 억제하는 방법
KR20160037842A (ko) * 2013-05-14 2016-04-06 파이브로티엑스 오유 측방 유동 분석 디바이스
JP2016521368A (ja) * 2013-05-14 2016-07-21 フィブロテックス エー 側方流動分析装置
US11519910B2 (en) 2013-05-14 2022-12-06 Fibrotx Oü Lateral flow assay device
JP2020003319A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社ニチレイバイオサイエンス 検査キット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3640278B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5824268A (en) Rapid self-contained assay format
US6180417B1 (en) Immunochromatographic assay
CA2584076C (en) Diagnostic assay device
US5622871A (en) Capillary immunoassay and device therefor comprising mobilizable particulate labelled reagents
US6818455B2 (en) Capillary immunoassay and device therefor comprising mobilizable particulate labelled reagents
US5110550A (en) Test carrier for the analytical determination of a component of a liquid sample
US7407813B2 (en) Assays
JP2930426B2 (ja) 一又は複数種の競合イムノアッセイを実施するための器具
US20100055717A1 (en) Sampling and assay device together with methods for use thereof
WO1996036878A9 (en) Rapid self-contained assay format
JP3640278B2 (ja) アッセイ装置およびそれを用いるアッセイ方法
US20030045001A1 (en) Immunochromatographic test strip with arcuate sample application zone for ease-of-use in the field
WO1999022238A1 (en) Analyte assaying device
WO2010137807A2 (ko) 측방 유동 분석 시의 신호 증폭 방법
JP3859027B2 (ja) 乳頭分泌液中の特定物質の測定方法
US8664001B2 (en) Immunochemical filter device and methods for use thereof
US20030027222A1 (en) Test device for detecting human blood and method of use
JPS63210664A (ja) 酸素要求検出系を用いる装置のための乾燥試験片及び被検流体中の分析成分の検出方法
CA2570383C (en) Filter device, the method, kit and use thereof
JP3713178B2 (ja) 梅毒抗体検出用免疫分析装置
US5296356A (en) Enzyme-immunoassay method for the determination of an analyte

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050113

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees