JPH10186125A - ブラックマトリックス層用インキおよびそれを用いたカラーフィルタの製造方法 - Google Patents

ブラックマトリックス層用インキおよびそれを用いたカラーフィルタの製造方法

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JPH10186125A
JPH10186125A JP34568496A JP34568496A JPH10186125A JP H10186125 A JPH10186125 A JP H10186125A JP 34568496 A JP34568496 A JP 34568496A JP 34568496 A JP34568496 A JP 34568496A JP H10186125 A JPH10186125 A JP H10186125A
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black matrix
ink
black
color filter
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JP34568496A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Sakurada
清恭 桜田
Yasuhiko Kondo
康彦 近藤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光学濃度や十分な硬度等を有するブラッ
クマトリックス層を形成でき、かつ適度な降伏値を有す
るブラックマトリックス層用インキを提供すること、お
よび低コスト化を実現したカラーフィルタの製造方法を
提供すること。 【解決手段】 本発明のブラックマトリックス層用イン
キは、バインダー樹脂中に所定量のブラック顔料とレッ
ド顔料とを配合したものである。本発明のカラーフィル
タの製造方法は、上記インキを用いて、透明基板上にブ
ラックマトリックス層を形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタの
ブラックマトリックス層を形成するのに用いられるイン
キと、そのインキを用いたカラーフィルタの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブラウン管等に代わる表示デバイ
スとして用いられている液晶ディスプレイは、カラーフ
ィルタを用いてカラー表示を実現している。カラーフィ
ルタは、通常、1画素毎にパターン化された赤色(R) 、
緑色(G) および青色(B) のカラーフィルタ層と、遮光用
のブラックマトリックス層とを透明基板上に形成したも
のである。このブラックマトリックス層は、各画素の境
界部等に設けられており、カラーフィルタ層間および画
素間の光の漏れを防止し、色ムラの発生の防止やカラー
フィルタの高コントラスト化に重要な役割を果たしてい
る。
【0003】近年の液晶ディスプレイの高画質化に伴
い、ブラックマトリックス層には、(1) 十分な遮光性を
有すること、すなわち光学濃度(OD値)が高いこと、
(2) パターンの線幅が10〜40μmと極めて微細であ
ること、(3) エッジがシャープで、表面の平坦性や直線
性が優れていること、すなわちパターン形状が優れてい
ること等が要求されている。
【0004】そこで従来より、ブラックマトリックス層
の形成には、スパッタリングによって透明基板上にクロ
ム薄膜を形成してフォトリソ法でパターン化する方法
や、ブラック顔料で着色したフォトレジストを透明基板
上に塗布してフォトリソ法でパターン化する方法が用い
られていた。しかし、上記の方法ではフォトリソ法を用
いているため、高価なフォトレジストが多量に必要にな
ったり、製造工程が多くかつ複雑になり、製造コストが
高くなるという問題があった。
【0005】一方、上記の問題を解決するため、カラー
フィルタの製造に印刷法を用いることが検討されてい
る。印刷法には種々の方法があるが、カラーフィルタの
製造には、微細なパターンの再現性、パターンの直線
性、インキ膜厚の均一性および平坦性等の観点から、凹
版オフセット印刷法が好適に用いられる。この凹版オフ
セット印刷法では、着色剤で着色したインキを凹版の凹
部に充填し、このインキを凹版からブランケットに転移
させた後、さらに前記インキを透明基板に転移すること
によって、カラーフィルタ層やブラックマトリックス層
が形成される。すなわち、この方法は、高価なフォトレ
ジストが不要で、製造工程が簡単であるため、カラーフ
ィルタの低コスト化を実現できる方法として有望であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷法によっ
てカラーフィルタを製造する場合には、パターン形状が
低下するという傾向がある。とりわけ、ブラックマトリ
ックス層の形成には、カーボンブラック等のブラック顔
料を含有するインキが用いられており、一般にかかるイ
ンキのチキソトロピー性が低いことから、印刷されたパ
ターンのエッジが丸くなる等の問題が顕著に現れる。
【0007】パターンのエッジが丸くなる等の問題を解
決し、パターン形状の優れたブラックマトリックス層を
印刷にて形成するには、チキソトロピー性の指標である
インキの降伏値が1200dyn/cm2 以上であれば
よいことが知られている。インキの降伏値を高めるため
には、シリカ等の体質顔料を配合する方法が考えられる
が、この場合には、カーボンブラック等のブラック顔料
の含有割合が減少して、ブラックマトリックス層の光学
濃度(OD値)が大幅に低下するという問題が生じる。
すなわち、ブラックマトリックス層に要求されるOD値
(具体的には、波長540nmの光に対するOD値)が
STN型またはMIM型液晶ディスプレイでは2.3以
上(上記波長の光に対する透過率が約0.5%以下)、
TFT型液晶ディスプレイでは3.0以上(上記透過率
が0.1%以下)であるのに対し、体質顔料を配合した
場合にはかかるOD値を達成できなくなる。
【0008】そこで、上記のOD値を得るためにブラッ
ク顔料を多量に配合する方法が考えられるが、この場合
にはブラックマトリックス層の硬度が低くなってしま
い、その結果、カラーフィルタの製造工程上必要とされ
る、鉛筆硬度で4H以上の硬度を達成できなくなる。ま
た、顔料の配合量が多くなりすぎることによってインキ
の降伏値も高くなりすぎるおそれがあり、例えば降伏値
が4000dyn/cm 2 以上になると、インキが印刷
時にうまく転写されなくなるという問題が生じる。従っ
て、所定のOD値を得ることとともに、インキの降伏値
が2500〜4000dyn/cm2 の範囲となるよう
に、インキ中の顔料の配合量を設定する必要がある。
【0009】また、ブラックマトリックス層用のブラッ
ク顔料には、通常、遮光性に優れたカーボンブラックが
使用されているが、カーボンブラックはブラックマトリ
ックス層の電気絶縁性を低下させてしまうために、上記
のようにカーボンブラックを多量に配合すると、例えば
STN型やMIM型液晶ディスプレイに用いられるカラ
ーフィルタのように1.0×106 Ω・cm以上の体積
固有抵抗が必要となる場合には使用できなくなるという
問題が生じる。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記の問題を解
決し、高い光学濃度と十分な硬度とを有するブラックマ
トリックス層を形成することができ、かつ適度な降伏値
を有するブラックマトリックス層用インキを提供するこ
とである。本発明の他の目的は、高い光学濃度、十分な
硬度および優れた電気絶縁性を有するブラックマトリッ
クス層を形成することができ、かつ適度な降伏値を有す
るブラックマトリックス層用インキを提供することであ
る。
【0011】本発明のさらに他の目的は、上記ブラック
マトリックス層用インキを用いて、光学濃度や硬度等に
優れたブラックマトリックス層を形成でき、しかも低コ
スト化を実現することのできるカラーフィルタの製造方
法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する過程において、人間の目は波長540nm付
近で最も感度が高いことに着目して研究を重ねた結果、
前記波長領域の光に対して遮光性を示す顔料をブラック
顔料とともに使用すれば、ブラック顔料を多量に用いな
くても、優れた遮光性や十分な硬度等を有するブラック
マトリックス層を形成することができ、かつ適度な降伏
値を有するインキが得られるという新たな事実を見出
し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明の第1のブラックマトリ
ックス層用インキは、バインダー樹脂、ブラック顔料お
よびレッド顔料を含むものであって、前記ブラック顔料
の配合量がバインダー樹脂100重量部に対して28〜
42重量部で、かつ前記レッド顔料の配合量がバインダ
ー樹脂100重量部に対して3〜18重量部であること
を特徴とする。
【0014】上記第1のブラックマトリックス層用イン
キは降伏値が適度な範囲に設定されていることから、パ
ターン形状に優れたブラックマトリックス層を形成する
ことができる。また、かかるインキを用いることによっ
て、OD値が3.0以上もの高い光学濃度と、鉛筆硬度
で4H以上の十分な硬度とを有するブラックマトリック
ス層を形成することができる。従って、上記第1のブラ
ックマトリックス層用インキは、例えばTFT型液晶デ
ィスプレイにおけるブラックマトリックス層を形成する
のに好適に使用できる。
【0015】また、本発明の第2のブラックマトリック
ス層用インキは、バインダー樹脂、ブラック顔料および
レッド顔料を含むものであって、前記ブラック顔料の配
合量が、前記バインダー樹脂100重量部に対して18
〜42重量部で、かつ前記レッド顔料の配合量が、前記
バインダー樹脂100重量部に対して3〜22重量部で
ある上記第2のブラックマトリックス層用インキは降伏
値が適度な範囲に設定されていることから、パターン形
状に優れたブラックマトリックス層を形成することがで
きる。また、かかるインキを用いることによって、OD
値が2.3以上もの高い光学濃度と、鉛筆硬度で4H以
上の十分な硬度と、十分な電気絶縁性とを有するブラッ
クマトリックス層を形成することができる。従って、上
記第2のブラックマトリックス層用インキは、例えばS
TN型またはMIM型液晶ディスプレイにおけるブラッ
クマトリックス層を形成するのに好適に使用できる。
【0016】本発明に用いられているレッド顔料は、体
質顔料と同様に、ブラックマトリックス層用インキにチ
キソトロピー性を付与することができる。一方、波長5
40nm付近での遮光性が高いため、ブラックマトリッ
クス層用インキに含有させても、体質顔料のように光学
濃度(OD値)を大幅に低下させることがない。また、
レッド顔料は導電性が低いことから、ブラックマトリッ
クス層用インキに含有させてブラック顔料(特に、カー
ボンブラック)の含有割合を低下させることにより、電
気絶縁性を高めることができる。
【0017】本発明のカラーフィルタの製造方法は、カ
ラーフィルタ層とブラックマトリックス層とを透明基板
上に形成するものであって、上記本発明のブラックマト
リックス層用インキを透明基板上に印刷して、前記ブラ
ックマトリックス層を形成することを特徴とする。上記
本発明のカラーフィルタの製造方法においては、本発明
のブラックマトリックス層用インキを用いてブラックマ
トリックス層を形成していることから、パターン形状に
優れ、かつ高い光学濃度と十分な硬度とを有するブラッ
クマトリックス層、あるいはパターン形状に優れ、かつ
高い光学濃度、十分な硬度および優れた電気絶縁性を有
するブラックマトリックス層を形成することができる。
さらに、ブラックマトリックス層の形成に印刷法を用い
ることから、カラーフィルタの低コスト化を実現でき
る。
【0018】本発明のカラーフィルタの製造方法におい
て、ブラックマトリックス層用インキの印刷は、表面が
シリコーンゴムからなるブランケットを用いた凹版オフ
セット印刷にて行うのが好ましい。すなわち、表面がシ
リコーンゴムからなるブランケットを用いることによっ
てブランケットから透明基板へのインキの転移性が良好
になり、パターン形状がより優れたブラックマトリック
ス層を形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のブラックマトリックス層
用インキは、バインダー樹脂、ブラック顔料およびレッ
ド顔料を含むビヒクルである。上記バインダー樹脂は、
耐熱性、耐光性、耐溶剤性、耐薬品性、透明基板に対す
る接着性、着色剤の分散性などの諸特性に優れたもので
あるのが好ましく、例えばポリエステル−メラミン樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−メラミン
樹脂等が使用可能である。これらの樹脂は、単独でまた
は2種以上を混合して使用される。また、上記樹脂中
に、樹脂の硬化速度を調整することを目的として、酸触
媒などの硬化触媒を適宜配合してもよい。
【0020】ブラック顔料としては、例えばカーボンブ
ラック、酸化鉄(鉄黒)、チタンブラック、硫酸鉄など
のブラック顔料があげられる。前記例示の中でも、高い
OD値を得るという観点から、カーボンブラックを用い
るのが好ましい。カーボンブラックとしては、チャンネ
ル法、ファーネス法、ランプ法などのいずれの製法によ
るものであってもよいが、特にチャンネル法で製造され
たカーボンブラックは粒径が均一で、上記バインダー樹
脂中での分散性が良好であるため、好適に用いられる。
【0021】ブラック顔料の粒径は、一次粒子で50〜
500nmの範囲であるのが好ましい。ブラック顔料の
一次粒子径が前記範囲を超えると、バインダー樹脂中で
のブラック顔料の分散性が極めて悪くなったり、ブラッ
クマトリックス層の表面に突起が生じたりするおそれが
ある。一方、粒子径が前記範囲を下回ると、樹脂中での
安定性が悪くなるため、分散性が低下するといった問題
が生じる。特に、ブラック顔料としてカーボンブラック
を用いる場合において、カーボンブラックの粒子径が前
記範囲を下回ると、カーボンブラックの導電性が高くな
ってしまい、ブラックマトリックス層の電気絶縁性が低
くなるため好ましくない。
【0022】レッド顔料としては、例えばアントラキノ
ン系、ペリレン系、イソインドリノン系等、従来公知の
種々のレッド顔料が使用可能である。また、レッド顔料
の粒径は、上記カーボンブラックと同様に、一次粒子で
100〜10,000nmの範囲であるのが好ましい。
本発明のブラックマトリックス層用インキは、上記例示
のバインダー樹脂、ブラック顔料、レッド顔料および必
要に応じて溶剤、体質顔料などを配合し、3本ロール、
ニーダー等の混合機にて混合することによって調製され
る。かかるインキは低粘度であるのが好ましい。具体的
には、粘度が10〜30,000ポアズ(P)、好まし
くは500〜10,000ポアズであるのが適当であ
る。
【0023】本発明のブラックマトリックス層用インキ
におけるブラック顔料およびレッド顔料の配合量は、イ
ンキのチキソトロピー性を示す降伏値(dyn/c
2 )、インキが硬化したときの光学濃度(OD値)、
インキが硬化したときの硬度(鉛筆硬度)、インキが硬
化したときの電気絶縁性を示す体積固有抵抗(Ω・c
m)が、それぞれ所定の値となるように設定される。
【0024】上記各特性の中でもOD値や体積固有抵抗
値ついては、例えばTFT型液晶ディスプレイ用と、S
TN型またはMIM型液晶ディスプレイ用とでは要求さ
れる値が異なる。そこで以下、TFT型液晶ディスプレ
イ用と、STN型またはMIM型液晶ディスプレイ用と
に分けて、ブラックマトリックス層用インキの組成を説
明する。
【0025】(TFT型液晶ディスプレイ用)TFT型
液晶ディスプレイ用のカラーフィルタにおいては、 ・インキの降伏値:1200〜4000dyn/cm2 ・ブラックマトリックス層のOD値:3.0以上 ・ブラックマトリックス層の鉛筆硬度:4H以上 であることが要求される。ブラックマトリックス層の体
積固有抵抗値については特に限定されない。
【0026】上記特性を満足するブラックマトリックス
層用インキとしては、ブラック顔料の含有量がバインダ
ー樹脂100重量部に対して28〜42重量部、好まし
くは30〜35重量部で、レッド顔料の含有量がバイン
ダー樹脂100重量部に対して3〜18重量部、好まし
くは5〜10重量部である。 (STN型またはMIM型液晶ディスプレイ用)STN
型またはMIM型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタ
においては、 ・インキの降伏値:1200〜4000dyn/cm2 ・ブラックマトリックス層のOD値:2.3以上 ・ブラックマトリックス層の鉛筆硬度:4H以上 ・ブラックマトリックス層の体積固有抵抗値:1.0×
106 Ω・cm以上 であることが要求される。
【0027】上記特性を満足するブラックマトリックス
層用インキとしては、ブラック顔料の含有量がバインダ
ー樹脂100重量部に対して18〜32重量部、好まし
くは25〜30重量部で、レッド顔料の含有量がバイン
ダー樹脂100重量部に対して3〜22重量部、好まし
くは10〜20重量部である。上記したいずれの組成に
おいても、ブラック顔料の含有量が規定の範囲を下回る
と、十分なOD値が得られなくなったり、インキの降伏
値が低くなって印刷適性が低下するおそれがある。逆
に、ブラック顔料の含有量が規定の範囲を超えると、ブ
ラックマトリックス層の硬度が低下したり、インキの降
伏値が大きくなりすぎて印刷適性が低下したり、ブラッ
クマトリックス層の体積固有抵抗値が低くなりすぎて電
気絶縁性が不十分になるおそれがある。
【0028】一方、レッド顔料の含有量が規定の範囲を
下回ると、十分なOD値が得られなくなったり、インキ
の降伏値が低くなって印刷適性が低下したり、ブラック
マトリックス層の体積固有抵抗値が低くなったりするお
それがある。逆に、レッド顔料の含有量が規定の範囲を
超えると、十分なOD値が得られなくなったり、インキ
の降伏値が低くなって印刷適性が低下したり、ブラック
マトリックス層の硬度が低下するおそれがある。
【0029】次に、本発明のカラーフィルタの製造方法
について詳細に説明する。本発明のカラーフィルタの製
造方法は、例えば赤(R) 、緑(G) および青(B) の3色か
らなるカラーフィルタ層と、遮光用のブラックマトリッ
クス層とを透明基板上に形成するカラーフィルタの製造
方法において、上記本発明のブラックマトリックス層用
インキを透明基板上に印刷して、前記ブラックマトリッ
クス層を形成するものである。より詳しくは、前記ブラ
ックマトリックス層は、上記ブラックマトリックス層用
インキを透明基板上に印刷した後、このインキを硬化さ
せることによって形成される。
【0030】ブラックマトリックス層の印刷には、前述
したように、凹版オフセット印刷法を用いるのが好まし
い。凹版オフセット印刷に用いられる凹版の基板には、
例えばソーダライムガラス、ノンアルカリガラス、石英
ガラス、低アルカリガラス、低膨張ガラス等のガラス;
フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスル
ホン樹脂、ポリメタクリル樹脂等の樹脂;ステンレス、
銅、低膨張合金アンバー等の金属などが用いられる。な
かでも、ソーダライムガラス等の軟質ガラスを用いるの
が、微細なパターンを高精度で再現するうえで好まし
い。
【0031】凹版の表面に形成される凹部は、ブラック
マトリックス層のパターンに応じて形成される。凹部の
深さは特に限定されないが、ブラックマトリックス層の
厚さに応じて、通常1〜15μm、好ましくは5〜10
μmの範囲で設定される。ブラックマトリックス層のパ
ターンは特に限定されないが、通常、線幅が15〜50
μmの格子状からなるパターンが形成される。ブラック
マトリックス層の厚さは、通常、0.5〜1.5μmの
範囲で設定される。
【0032】ブラックマトリックス層の印刷に用いられ
るブランケットには、従来公知の種々のものを使用でき
るが、特に表面がシリコーンゴムからなるシリコーンブ
ランケットを用いるのが、優れたパターン形状を得ると
いう観点から好ましい。カラーフィルタの透明基板に
は、波長400〜700nmの光に対する透過率が高い
ものが好ましく、例えばノンアルカリガラス、ソーダラ
イムガラス、低アルカリガラス等のガラス基板や、ポリ
エーテル、ポリスルホン、ポリアリレート等のフィルム
が好適に用いられる。
【0033】透明基板上に印刷されたブラックマトリッ
クス層用インキは、通常、180〜230℃で30〜1
80分間、好ましくは200〜230℃で60〜180
分間加熱、乾燥することによって硬化される。本発明に
おいては、透明基板上にブラックマトリックス層を形成
した後、例えば赤(R) 、緑(G) および青(B) の3色から
なるカラーフィルタ層を形成することによって、カラー
フィルタが得られる。また、ブラックマトリックス層と
カラーフィルタ層との形成順序は、この逆であってもよ
い。
【0034】カラーフィルタ層の形成には、微細なパタ
ーンを優れたパターン形状でもって形成しつつ、かつカ
ラーフィルタの低コスト化を図るという観点から、凹版
オフセット印刷法を用いるのが好ましい。カラーフィル
タ層を形成するのに用いられるカラーフィルタ層用イン
キとしては、カラーフィルタ層の色に応じた着色剤を用
いるほかは、前述のブラックマトリックス層用インキと
同様にして調製したものが用いられる。
【0035】カラーフィルタ層の印刷は、凹版の表面に
カラーフィルタ層のパターンに対応した凹部を形成する
ほかは、ブラックマトリックス層の印刷と同様にして行
えばよい。
【0036】
【実施例】以下、試験例をあげて本発明を説明する。 (ブラックマトリックス層用インキの作製)ブラックマ
トリックス層用インキに使用した成分は以下の(i) 〜(i
v)に示すとおりである。
【0037】(i) バインダー樹脂:ポリエステル−メラ
ミン系樹脂(トリメリト酸とネオペンチルグリコールと
をエステル化したものに、架橋剤としてメチル化メラミ
ン樹脂を加えたもの) (ii)ブラック顔料:カーボンブラック(デグッサ社製の
「スペシャルブラック4」) (iii) レッド顔料:チバガイギー社製のクロモフタール
レッドA3B(C.I.ピグメントレッド177) (iv)溶剤:炭素数10〜15程度の高沸点炭化水素 試験例1〜6 バインダー樹脂100重量部に対してカーボンブラック
を表1に示す割合で配合し、さらに溶剤を所定量配合し
てブラックマトリックス層用インキを調製した。なお、
インキの粘度は500〜1000ポアズ(P)の範囲で
調整した(以下の試験例においても同様である)。
【0038】試験例7〜12 バインダー樹脂100重量部に対してレッド顔料を5重
量部配合し、カーボンブラックを表2に示す割合で配合
し、さらに溶剤を所定量配合してブラックマトリックス
層用インキを調製した。 試験例13〜16 バインダー樹脂100重量部に対してレッド顔料を15
重量部配合し、カーボンブラックを表3に示す割合で配
合し、さらに溶剤を所定量配合してブラックマトリック
ス層用インキを調製した。
【0039】試験例17〜22 バインダー樹脂100重量部に対してレッド顔料を20
重量部配合し、カーボンブラックを表4に示す割合で配
合し、さらに溶剤を所定量配合してブラックマトリック
ス層用インキを調製した。 試験例23〜26 バインダー樹脂100重量部に対してレッド顔料を25
重量部配合し、カーボンブラックを表5に示す割合で配
合し、さらに溶剤を所定量配合してブラックマトリック
ス層用インキを調製した。
【0040】(ブラックマトリックス層の形成)上記試
験例1〜26で得られたインキを用いて、凹版オフセッ
ト印刷法により、ブラックマトリックス層の印刷を行っ
た。すなわち、上記各ブラックマトリックス層用インキ
を、凹版オフセット印刷にて、透明基板(ソーダライム
ガラス製)上に印刷した後、200℃で120分間加熱
して前記インキを硬化させて、厚さ1.3μm、線幅3
0μmの格子状のブラックマトリックス層を形成した。
この印刷において、ブランケットには表面がシリコーン
ゴムからなるものを使用した。
【0041】(ブラックマトリックス層の評価)ブラッ
クマトリックス層の評価は、以下の項目(a) 〜(c) につ
いて行った。 (a) チキソトロピー性:インキの降伏値(dyn/cm
2 )をレオロジー社製の「ソリキッドメーターMR50
0」で測定した。 (b) 遮光性:540nmの光に対する光学濃度(OD
値)をオリンパス(株)製の顕微分光計「OPS−SP
−100」で測定した。
【0042】(c) 硬度:ブラックマトリックス層の硬度
(鉛筆硬度)を、JIS K 5400の「鉛筆引っか
き値」に記載の方法(試験機法)に従って求めた。 (d) 電気絶縁性:ブラックマトリックス層の体積固有抵
抗値(Ω・cm)をアドバンテスト社の「ウルトラハイ
レジスタンスメーターR8340A」で測定した。測定
時の電圧は100〜1000Vであった。
【0043】以上の結果を表1〜5に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】表1〜5から明らかなように、バインダー
樹脂100重量部に対してカーボンブラックを28〜4
2重量部配合し、かつレッド顔料を3〜18重量部の範
囲で配合した試験例10、11、14および15では、
インキの降伏値を1200〜4000dyn/cm2
し、ブラックマトリックス層のOD値を3.0以上と
し、かつブラックマトリックス層の硬度を4H以上とす
ることができた。かかるブラックマトリックス層用イン
キは、例えばTFT型液晶ディスプレイ用のカラーフィ
ルタにおけるブラックマトリックス層を形成するのに好
適である。
【0050】また、バインダー樹脂100重量部に対し
てカーボンブラックを18〜32重量部配合し、かつレ
ッド顔料を3〜22重量部の範囲で配合した試験例8〜
10および18〜20では、インキの降伏値を1200
〜4000dyn/cm2 とし、ブラックマトリックス
層のOD値を2.3以上とし、ブラックマトリックス層
の硬度を4H以上とし、かつ体積固有抵抗値を1×10
6 Ω・cm以上とすることができた。かかるブラックマ
トリックス層用インキは、例えばSTN型またはMIM
型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタにおけるブラッ
クマトリックス層を形成するのに好適に使用できる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のブラック
マトリックス層用インキ降伏値が適度な範囲に設定され
ており、チキソトロピー性が良好であることから、パタ
ーン形状に優れた印刷が可能である。また、上記インキ
を用いれば、光学濃度が高く、十分な硬度を有し、かつ
必要に応じて優れた電気絶縁性をも示すブラックマトリ
ックス層を形成することができる。従って、本発明のブ
ラックマトリックス層用インキは、TFT型、STN
型、MIM型等の液晶ディスプレイにおける種々のタイ
プに応じて好適に使用することができる。
【0052】また、本発明のカラーフィルタの製造方法
によれば、上記本発明のブラックマトリックス層用イン
キを用いて、印刷法によってブラックマトリックス層を
形成することから、上記の特性を有するブラックマトリ
ックス層を形成でき、かつ低コスト化を実現できる。従
って、本発明のカラーフィルタの製造方法は、高画質化
および低コスト化に対応したカラーフィルタの製造方法
として好適に用いられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー樹脂、ブラック顔料およびレッ
    ド顔料を含むブラックマトリックス層用インキであっ
    て、前記ブラック顔料の配合量がバインダー樹脂100
    重量部に対して28〜42重量部で、かつ前記レッド顔
    料の配合量がバインダー樹脂100重量部に対して3〜
    18重量部であることを特徴とするブラックマトリック
    ス層用インキ。
  2. 【請求項2】バインダー樹脂、ブラック顔料およびレッ
    ド顔料を含むブラックマトリックス層用インキであっ
    て、前記ブラック顔料の配合量がバインダー樹脂100
    重量部に対して18〜32重量部で、かつ前記レッド顔
    料の配合量がバインダー樹脂100重量部に対して3〜
    22重量部であることを特徴とするブラックマトリック
    ス層用インキ。
  3. 【請求項3】カラーフィルタ層とブラックマトリックス
    層とを透明基板上に形成するカラーフィルタの製造方法
    において、請求項1または2記載のブラックマトリック
    ス層用インキを透明基板上に印刷して、前記ブラックマ
    トリックス層を形成することを特徴とするカラーフィル
    タの製造方法。
  4. 【請求項4】前記ブラックマトリックス層用インキを、
    表面がシリコーンゴムからなるブランケットを用いて、
    凹版オフセット印刷法にて印刷する請求項3記載のカラ
    ーフィルタの製造方法。
JP34568496A 1996-12-25 1996-12-25 ブラックマトリックス層用インキおよびそれを用いたカラーフィルタの製造方法 Pending JPH10186125A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111725A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd インキ

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JP2006111725A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd インキ

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