JPH10186418A - 光偏向装置 - Google Patents
光偏向装置Info
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- JPH10186418A JPH10186418A JP8345162A JP34516296A JPH10186418A JP H10186418 A JPH10186418 A JP H10186418A JP 8345162 A JP8345162 A JP 8345162A JP 34516296 A JP34516296 A JP 34516296A JP H10186418 A JPH10186418 A JP H10186418A
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Landscapes
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 静電容量の増大を招くことなく駆動電圧を低
減して、応答速度を高めること。 【解決手段】 導電性又は半導電性の基板上に形成され
た光導波路上に、光ビームの出射側に光軸に対して逆方
向に傾斜した斜辺を有した形状を有する少なくとも一対
の電極を形成し、少なくとも一対の電極の一方と基板の
間、及び他方と電極の間に別々に所定の電圧を印加し
て、光ビームを光軸に対して逆方向に偏向するようにし
た。
減して、応答速度を高めること。 【解決手段】 導電性又は半導電性の基板上に形成され
た光導波路上に、光ビームの出射側に光軸に対して逆方
向に傾斜した斜辺を有した形状を有する少なくとも一対
の電極を形成し、少なくとも一対の電極の一方と基板の
間、及び他方と電極の間に別々に所定の電圧を印加し
て、光ビームを光軸に対して逆方向に偏向するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
やレーザプリンタ等、光ビームを用いて画像形成を行う
画像形成装置において、光ビームを電気光学効果によっ
て偏向する光偏向装置に関し、特に、静電容量の増大を
招くことなく駆動電圧を低減して、応答速度を高めた光
偏向装置に関する。
やレーザプリンタ等、光ビームを用いて画像形成を行う
画像形成装置において、光ビームを電気光学効果によっ
て偏向する光偏向装置に関し、特に、静電容量の増大を
招くことなく駆動電圧を低減して、応答速度を高めた光
偏向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機やレーザプリンタ等、
光ビームを用いて画像形成を行う画像形成装置として、
画像情報に応じて変調された光ビームを光偏向器、例え
ば、ポリゴンミラーにより反射偏向し、感光体等の走査
面上を走査して画像情報を記録するものが一般的に知ら
れている。
光ビームを用いて画像形成を行う画像形成装置として、
画像情報に応じて変調された光ビームを光偏向器、例え
ば、ポリゴンミラーにより反射偏向し、感光体等の走査
面上を走査して画像情報を記録するものが一般的に知ら
れている。
【0003】ところで、このような画像形成装置では、
走査面上における光ビームの走査線が主走査の周期で離
散化するため、副走査方向の解像度が低く、斜め線のぎ
ざつき(ジャギー)の発生や、細線の再現性の低下等、
副走査方向の描画精度の低下が問題になっている。この
ため、印刷やデスクトップパブリッシング分野で要求さ
れる高精度の文字、線画画像を提供することが困難な状
況になっている。
走査面上における光ビームの走査線が主走査の周期で離
散化するため、副走査方向の解像度が低く、斜め線のぎ
ざつき(ジャギー)の発生や、細線の再現性の低下等、
副走査方向の描画精度の低下が問題になっている。この
ため、印刷やデスクトップパブリッシング分野で要求さ
れる高精度の文字、線画画像を提供することが困難な状
況になっている。
【0004】一方、副走査方向の解像度を高くするに
は、ポリゴンミラーを高速回転させて主走査を高速に行
えば実現できるが、ポリゴンミラーの高速回転には機械
的駆動上の限界があり、高速、高解像の両立が困難であ
った。
は、ポリゴンミラーを高速回転させて主走査を高速に行
えば実現できるが、ポリゴンミラーの高速回転には機械
的駆動上の限界があり、高速、高解像の両立が困難であ
った。
【0005】そこで最近では、例えば、特開平3−13
1818号公報等に開示されるように、電気光学素子に
よる光偏向装置を光路中に挿入し、光ビームを主走査方
向に走査する際、光偏向装置で光ビームを副走査方向に
微小距離だけ高速に繰り返し変位させることにより、副
走査方向の解像度を向上させる光ビーム走査方式が提案
されている。
1818号公報等に開示されるように、電気光学素子に
よる光偏向装置を光路中に挿入し、光ビームを主走査方
向に走査する際、光偏向装置で光ビームを副走査方向に
微小距離だけ高速に繰り返し変位させることにより、副
走査方向の解像度を向上させる光ビーム走査方式が提案
されている。
【0006】図22の(a),(b) は、電気光学素子を用い
た光偏向装置を示す。この光偏向装置は、強誘電体結晶
として電界によってその屈折率が変化する特性を有する
LiNbO3 やPLZT等から成り、光ビームlが通さ
れる電気光学結晶1と、電気光学結晶1の一面に貼付さ
れ、光ビームlの光軸に対して直交する長さL1 の垂直
辺、光ビームlの光軸に平行な長さL2 の底辺、及び垂
直辺に対して頂角αをなす斜辺を有する三角形状のプリ
ズム電極2と、電気光学結晶1の他面に貼付されたベー
ス電極3と、プリズム電極2とベース電極3に駆動電圧
Vs を印加して、電気光学結晶1中に電界Eを発生させ
る駆動回路4より構成されている。
た光偏向装置を示す。この光偏向装置は、強誘電体結晶
として電界によってその屈折率が変化する特性を有する
LiNbO3 やPLZT等から成り、光ビームlが通さ
れる電気光学結晶1と、電気光学結晶1の一面に貼付さ
れ、光ビームlの光軸に対して直交する長さL1 の垂直
辺、光ビームlの光軸に平行な長さL2 の底辺、及び垂
直辺に対して頂角αをなす斜辺を有する三角形状のプリ
ズム電極2と、電気光学結晶1の他面に貼付されたベー
ス電極3と、プリズム電極2とベース電極3に駆動電圧
Vs を印加して、電気光学結晶1中に電界Eを発生させ
る駆動回路4より構成されている。
【0007】以上の構成において、プリズム電極2とベ
ース電極3に駆動電圧Vs を印加すると、電気光学結晶
1のプリズム電極2から厚さ方向に伸びる三角柱部分の
領域(以下、光偏向領域という)1Aの屈折率が変化
し、ここを通る光ビームlに対して光学的にプリズムの
作用を与える。このときの電気光学結晶1の光偏向領域
1Aの屈折率変化Δnは、(1) 式で与えられる。 Δn=n0 −n=−aE−bE2 −・・・ −−−(1) ここで、n0 は電界が0の時の屈折率、nは電界Eが発
生したときの屈折率であり、一次の項はPockels
効果、二次の項はKerr効果と呼ばれている。
ース電極3に駆動電圧Vs を印加すると、電気光学結晶
1のプリズム電極2から厚さ方向に伸びる三角柱部分の
領域(以下、光偏向領域という)1Aの屈折率が変化
し、ここを通る光ビームlに対して光学的にプリズムの
作用を与える。このときの電気光学結晶1の光偏向領域
1Aの屈折率変化Δnは、(1) 式で与えられる。 Δn=n0 −n=−aE−bE2 −・・・ −−−(1) ここで、n0 は電界が0の時の屈折率、nは電界Eが発
生したときの屈折率であり、一次の項はPockels
効果、二次の項はKerr効果と呼ばれている。
【0008】光ビームlは光偏向領域1Aのプリズム電
極2の垂直辺に対応する入射面に直角に入射し、プリズ
ム電極2の斜辺に対応する出射面をその法線に対して角
度αを有して通過するようになっているため、このよう
な屈折率変化により電気光学結晶1の光偏向領域1Aの
出射面での光の屈折は、(2) 式のスネルの法則により、
(3) 式の関係となる。 (n0 +Δn)sinα=nsin(α+θD ) −−−(2) (1+Δn/n0 )=cosθD +sinθD /tanα (1+Δn/n0 )=cosθD +sinθD /(L2 /L1 )−−−(3) ここで、θD は光ビームlのプリズム電極2の光偏向領
域1Aの出射面での屈折による偏向角を表す。
極2の垂直辺に対応する入射面に直角に入射し、プリズ
ム電極2の斜辺に対応する出射面をその法線に対して角
度αを有して通過するようになっているため、このよう
な屈折率変化により電気光学結晶1の光偏向領域1Aの
出射面での光の屈折は、(2) 式のスネルの法則により、
(3) 式の関係となる。 (n0 +Δn)sinα=nsin(α+θD ) −−−(2) (1+Δn/n0 )=cosθD +sinθD /tanα (1+Δn/n0 )=cosθD +sinθD /(L2 /L1 )−−−(3) ここで、θD は光ビームlのプリズム電極2の光偏向領
域1Aの出射面での屈折による偏向角を表す。
【0009】電気光学効果による屈折率変化は非常に小
さく、偏向角θD も小さいため、 cosθD ≒1 sinθD ≒θD と近似できる。このため、θD は(4) 式で与えられる。 θD ≒(L2 /L1 )(Δn/n0 ) −−−(4)
さく、偏向角θD も小さいため、 cosθD ≒1 sinθD ≒θD と近似できる。このため、θD は(4) 式で与えられる。 θD ≒(L2 /L1 )(Δn/n0 ) −−−(4)
【0010】このようにして光偏向領域1Aで偏向を与
えられた光ビームlは、電気光学結晶1の端面で再度屈
折し、偏向角θO で出射される。電気光学結晶1の端面
での光ビームlの屈折は、空気の屈折率nair =1とし
て、同様にスネルの法則により(5) 式の関係となる。 θO ≒n0 θD −−−(5) (4) 式、及び(5) 式より偏向角θO は(6) 式で与えられ
る。 θO =Δn(L2 /L1 ) −−−(6)
えられた光ビームlは、電気光学結晶1の端面で再度屈
折し、偏向角θO で出射される。電気光学結晶1の端面
での光ビームlの屈折は、空気の屈折率nair =1とし
て、同様にスネルの法則により(5) 式の関係となる。 θO ≒n0 θD −−−(5) (4) 式、及び(5) 式より偏向角θO は(6) 式で与えられ
る。 θO =Δn(L2 /L1 ) −−−(6)
【0011】しかし、以上述べた光偏向装置によると、
電気光学結晶1の厚みが大であるので、高い駆動電圧が
必要となり、実用的な偏向角を得ることができないとい
う問題があった。
電気光学結晶1の厚みが大であるので、高い駆動電圧が
必要となり、実用的な偏向角を得ることができないとい
う問題があった。
【0012】そこで、このような問題を解決する、従来
の光偏向装置として、特開昭62−47267号公報等
に開示されるものがある。この光偏向装置は、LiNb
O3等といった電気光学効果を有する結晶基板にチタン
の熱拡散等によって薄膜光導波路を形成したものであ
り、光導波路の薄膜化により駆動電圧の低減を図ってい
る。
の光偏向装置として、特開昭62−47267号公報等
に開示されるものがある。この光偏向装置は、LiNb
O3等といった電気光学効果を有する結晶基板にチタン
の熱拡散等によって薄膜光導波路を形成したものであ
り、光導波路の薄膜化により駆動電圧の低減を図ってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光偏向
装置によると、光導波路を薄膜化しても光導波路がそれ
に比べて非常に厚い誘電体基板上に形成されているた
め、十分な光偏向を得るのに依然として数百ボルトの高
電圧を必要とする。そのため、電気光学素子の材料その
ものの応答性は非常に高速であるにもかかわらず装置と
しての高速動作が困難になっている。
装置によると、光導波路を薄膜化しても光導波路がそれ
に比べて非常に厚い誘電体基板上に形成されているた
め、十分な光偏向を得るのに依然として数百ボルトの高
電圧を必要とする。そのため、電気光学素子の材料その
ものの応答性は非常に高速であるにもかかわらず装置と
しての高速動作が困難になっている。
【0014】一方、導電性または半導電性の単結晶基板
上にエピタキシャル成長等によって強誘電体薄膜を光導
波路として形成し、導電性または半導電性の単結晶基板
をベース電極として用いる光偏向装置が、本出願人によ
って提案されているが、極めて薄い光導波路層を挟んで
電極が形成されるため、電極間の静電容量が増大し、高
速動作の阻害要因となるという問題が生じる。
上にエピタキシャル成長等によって強誘電体薄膜を光導
波路として形成し、導電性または半導電性の単結晶基板
をベース電極として用いる光偏向装置が、本出願人によ
って提案されているが、極めて薄い光導波路層を挟んで
電極が形成されるため、電極間の静電容量が増大し、高
速動作の阻害要因となるという問題が生じる。
【0015】従って、本発明の目的は静電容量の増大を
招くことなく駆動電圧を低減して、応答速度を高めるこ
とができる光偏向装置を提供することである。
招くことなく駆動電圧を低減して、応答速度を高めるこ
とができる光偏向装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、静電容量の増大を招くことなく駆動電圧を低減し
て、応答速度を高めるため、導電性又は半導電性の基板
と、電気光学効果を有し、基板上に形成された光導波路
と、光導波路に光ビームを入射する光ビーム入射手段
と、光導波路上に設けられ、光導波路内を伝送される光
ビームの光軸上に間隔を有して位置する第1、及び第2
の電極と、第1の電極と基板の間、及び第2の電極と基
板の間に別々に所定の電圧を印加する電圧印加手段を有
し、第1、及び第2の電極は、光ビームの出射側に光軸
に対して逆方向に傾斜した斜辺を有した形状を有した光
偏向装置を提供するものである。
み、静電容量の増大を招くことなく駆動電圧を低減し
て、応答速度を高めるため、導電性又は半導電性の基板
と、電気光学効果を有し、基板上に形成された光導波路
と、光導波路に光ビームを入射する光ビーム入射手段
と、光導波路上に設けられ、光導波路内を伝送される光
ビームの光軸上に間隔を有して位置する第1、及び第2
の電極と、第1の電極と基板の間、及び第2の電極と基
板の間に別々に所定の電圧を印加する電圧印加手段を有
し、第1、及び第2の電極は、光ビームの出射側に光軸
に対して逆方向に傾斜した斜辺を有した形状を有した光
偏向装置を提供するものである。
【0017】上記第1、及び第2の電極は、光軸に対す
る斜辺の角度の和が180°になる形状を有することが
好ましい。
る斜辺の角度の和が180°になる形状を有することが
好ましい。
【0018】上記第1、及び第2の電極は、直角三角形
の形状を有することが好ましい。
の形状を有することが好ましい。
【0019】上記電圧印加手段は、第1、及び第2の電
極に光ビームの偏向周期に応じたタイミングで周期的に
等しい電圧を印加することが好ましい。
極に光ビームの偏向周期に応じたタイミングで周期的に
等しい電圧を印加することが好ましい。
【0020】また、本発明は以上述べた目的を実現する
ため、導電性又は半導電性の基板と、電気光学効果を有
し、基板上に形成された光導波路と、光導波路に光ビー
ムを入射する光ビーム入射手段と、光導波路上に設けら
れ、光導波路内を伝送される光ビームの光軸上に間隔を
有して位置する第1、及び第2の電極と、第1の電極と
基板の間、及び第2の電極と基板の間に別々に所定の電
圧を印加する電圧印加手段を有し、第1、及び第2の電
極は、光軸と直交する方向に列状に配置された複数の電
極をそれぞれ有した電極群によって構成され、電極群の
各電極は、光ビームの出射側に光軸に対して第1、及び
第2の電極で逆方向に傾斜した斜辺を有した形状を有し
た光偏向装置を提供するものである。
ため、導電性又は半導電性の基板と、電気光学効果を有
し、基板上に形成された光導波路と、光導波路に光ビー
ムを入射する光ビーム入射手段と、光導波路上に設けら
れ、光導波路内を伝送される光ビームの光軸上に間隔を
有して位置する第1、及び第2の電極と、第1の電極と
基板の間、及び第2の電極と基板の間に別々に所定の電
圧を印加する電圧印加手段を有し、第1、及び第2の電
極は、光軸と直交する方向に列状に配置された複数の電
極をそれぞれ有した電極群によって構成され、電極群の
各電極は、光ビームの出射側に光軸に対して第1、及び
第2の電極で逆方向に傾斜した斜辺を有した形状を有し
た光偏向装置を提供するものである。
【0021】更に、本発明は以上述べた目的を実現する
ため、導電性又は半導電性の基板と、電気光学効果を有
し、基板上に形成された光導波路と、光導波路に光ビー
ムを入射する光ビーム入射手段と、光導波路上に設けら
れ、光導波路内を伝送される光ビームの光軸上に間隔を
有して位置する複数の電極群と、複数の電極群の各電極
群と基板の間に別々に所定の電圧を印加する電圧印加手
段を有し、各電極群は、光軸と直交する方向に列状に配
置され、他の電極群とサイズが異なった複数の電極より
構成された光偏向装置を提供するものである。
ため、導電性又は半導電性の基板と、電気光学効果を有
し、基板上に形成された光導波路と、光導波路に光ビー
ムを入射する光ビーム入射手段と、光導波路上に設けら
れ、光導波路内を伝送される光ビームの光軸上に間隔を
有して位置する複数の電極群と、複数の電極群の各電極
群と基板の間に別々に所定の電圧を印加する電圧印加手
段を有し、各電極群は、光軸と直交する方向に列状に配
置され、他の電極群とサイズが異なった複数の電極より
構成された光偏向装置を提供するものである。
【0022】上記電圧印加手段は、複数の電極群に光ビ
ームの偏向周期に応じたタイミングで周期的に等しい電
圧を印加することが好ましい。
ームの偏向周期に応じたタイミングで周期的に等しい電
圧を印加することが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光偏向装置につい
て添付図面を参照しながら詳細に説明する。
て添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】図1の(a),(b) は、本発明の第1の実施の
形態の光偏向装置を示す。この光偏向装置は、Nbをド
ープしたSrTiO3 からなる導電性単結晶基板5と、
導電性単結晶基板5の面上にエピタキシャル成長によっ
て形成されたKerr効果を有するPLZTからなる厚
さdの薄膜光導波路6と、薄膜光導波路6上に形成さ
れ、光ビームlの光軸に対して直交する長さL1 の垂直
辺、光ビームlの光軸に平行な長さL2 の底辺、及び垂
直辺に対して頂角αをなす斜辺を有するITO(Ind
ium、Titanium、Oxide)からなる三角
形状のプリズム電極7A、7Bと、プリズム電極7Aと
導電性単結晶基板5、及びプリズム電極7Bと導電性単
結晶基板5の間にそれぞれ所定の駆動電圧Va 、Vb を
印加する駆動回路8A、8Bと、薄膜光導波路6に光ビ
ームlを入射させるグレーディング9を備えて構成され
ている。
形態の光偏向装置を示す。この光偏向装置は、Nbをド
ープしたSrTiO3 からなる導電性単結晶基板5と、
導電性単結晶基板5の面上にエピタキシャル成長によっ
て形成されたKerr効果を有するPLZTからなる厚
さdの薄膜光導波路6と、薄膜光導波路6上に形成さ
れ、光ビームlの光軸に対して直交する長さL1 の垂直
辺、光ビームlの光軸に平行な長さL2 の底辺、及び垂
直辺に対して頂角αをなす斜辺を有するITO(Ind
ium、Titanium、Oxide)からなる三角
形状のプリズム電極7A、7Bと、プリズム電極7Aと
導電性単結晶基板5、及びプリズム電極7Bと導電性単
結晶基板5の間にそれぞれ所定の駆動電圧Va 、Vb を
印加する駆動回路8A、8Bと、薄膜光導波路6に光ビ
ームlを入射させるグレーディング9を備えて構成され
ている。
【0025】プリズム電極7Aと7Bは、裏返し形状に
なっており、斜辺が光ビームlの光軸に対して逆方向に
傾斜するように光ビームlの光軸に対して頂角αの位置
が反対方向になるように配置されている。
なっており、斜辺が光ビームlの光軸に対して逆方向に
傾斜するように光ビームlの光軸に対して頂角αの位置
が反対方向になるように配置されている。
【0026】以上の構成において、プリズム電極7Aと
導電性単結晶基板5の間に所定の駆動電圧Va を印加す
る(プリズム電極7Bを駆動しない)と、薄膜光導波路
6の対応する領域中に電界Eが発生し、Kerr効果に
より薄膜光導波路6のプリズム電極7Aから厚さ方向に
伸びる三角柱部分の光偏向領域6Aの屈折率が変化す
る。このため、グレーティング9から薄膜光導波路6に
光ビームlを入射させると、光ビームlは薄膜光導波路
6を伝播し、Kerr効果に基づくプリズム作用により
光偏向領域6Aの出射面で所定の偏向角θD だけプリズ
ム電極7Aの底辺の方向(以下、正の方向という)に屈
折する。そして、屈折した光ビームlは、薄膜光導波路
6の出射端面で再度屈折し、偏向角θO で出射する。
導電性単結晶基板5の間に所定の駆動電圧Va を印加す
る(プリズム電極7Bを駆動しない)と、薄膜光導波路
6の対応する領域中に電界Eが発生し、Kerr効果に
より薄膜光導波路6のプリズム電極7Aから厚さ方向に
伸びる三角柱部分の光偏向領域6Aの屈折率が変化す
る。このため、グレーティング9から薄膜光導波路6に
光ビームlを入射させると、光ビームlは薄膜光導波路
6を伝播し、Kerr効果に基づくプリズム作用により
光偏向領域6Aの出射面で所定の偏向角θD だけプリズ
ム電極7Aの底辺の方向(以下、正の方向という)に屈
折する。そして、屈折した光ビームlは、薄膜光導波路
6の出射端面で再度屈折し、偏向角θO で出射する。
【0027】一方、プリズム電極7Bと導電性単結晶基
板5の間に所定の電圧Vb を印加すると、薄膜光導波路
6中に電界Eが発生し、Kerr効果により薄膜光導波
路6のプリズム電極7Bから厚さ方向に伸びる三角柱部
分の光偏向領域6Bの屈折率が変化する。このため、グ
レーティング9から薄膜光導波路6に光ビームlを入射
させると、光ビームlは薄膜光導波路6を伝播し、Ke
rr効果に基づくプリズム作用により光偏向領域6Aの
出射面で所定の偏向角θD だけプリズム電極7Bの底辺
の方向(以下、負の方向という)に屈折する。プリズム
電極7Bがプリズム電極7Aの裏返し形状になっている
ため、光ビームlの屈折は光偏向領域6Aによる屈折と
は反対方向になる。そして、屈折した光ビームlは、薄
膜光導波路6の出射端面で再度屈折し、偏向角θO で出
射する。
板5の間に所定の電圧Vb を印加すると、薄膜光導波路
6中に電界Eが発生し、Kerr効果により薄膜光導波
路6のプリズム電極7Bから厚さ方向に伸びる三角柱部
分の光偏向領域6Bの屈折率が変化する。このため、グ
レーティング9から薄膜光導波路6に光ビームlを入射
させると、光ビームlは薄膜光導波路6を伝播し、Ke
rr効果に基づくプリズム作用により光偏向領域6Aの
出射面で所定の偏向角θD だけプリズム電極7Bの底辺
の方向(以下、負の方向という)に屈折する。プリズム
電極7Bがプリズム電極7Aの裏返し形状になっている
ため、光ビームlの屈折は光偏向領域6Aによる屈折と
は反対方向になる。そして、屈折した光ビームlは、薄
膜光導波路6の出射端面で再度屈折し、偏向角θO で出
射する。
【0028】以上の光ビームlの正負の方向の偏向にお
いて、Kerr効果によるPLZTの屈折率変化Δnは
(7) 式で与えられる。 Δn=0.5×r×n0 3×E2 −−−(7) ここで、 Kerr定数r=3.9×10-15(m2 /V2 ) 屈折率n0 =2.5 であるから、 Δn=3.05×10-14 ×E2 −−−(8) となり、(6) 式、及び(8) 式より偏向角θO は(9) 式の
ようになる。 θO =3.05×10-14 ×E2 ×(L2 /L1 ) −−−(9)
いて、Kerr効果によるPLZTの屈折率変化Δnは
(7) 式で与えられる。 Δn=0.5×r×n0 3×E2 −−−(7) ここで、 Kerr定数r=3.9×10-15(m2 /V2 ) 屈折率n0 =2.5 であるから、 Δn=3.05×10-14 ×E2 −−−(8) となり、(6) 式、及び(8) 式より偏向角θO は(9) 式の
ようになる。 θO =3.05×10-14 ×E2 ×(L2 /L1 ) −−−(9)
【0029】図2は、薄膜光導波路6の厚さdを1μ
m、1.5μm、プリズム電極7A、7Bの長さL2 と
L1 の比L2 /L1 を0.06、0.12として上記
(9) 式を用いて計算した時の駆動電圧Va 、Vb と偏向
角θO の関係を示す。
m、1.5μm、プリズム電極7A、7Bの長さL2 と
L1 の比L2 /L1 を0.06、0.12として上記
(9) 式を用いて計算した時の駆動電圧Va 、Vb と偏向
角θO の関係を示す。
【0030】次に、以上述べた光偏向装置で光ビームl
を所定の角度にわたって周期的に偏向させる場合につい
て説明する。
を所定の角度にわたって周期的に偏向させる場合につい
て説明する。
【0031】光ビームlを所定の角度にわたって周期的
に偏向させる場合、駆動回路8A、8Bから所定の周期
で増加、及び減少する鋸歯状の駆動信号を交互のタイミ
ングで出力する。
に偏向させる場合、駆動回路8A、8Bから所定の周期
で増加、及び減少する鋸歯状の駆動信号を交互のタイミ
ングで出力する。
【0032】図3の(a),(b) は、駆動回路8A、8Bか
ら出力される駆動信号を示し、駆動回路8Aは駆動電圧
Va が掃引周期Tの半分の時間で0からVm に増加する
鋸歯状の駆動信号を、また、駆動回路8Bは駆動電圧V
b が掃引周期Tの半分の時間でVm から0に減少する鋸
歯状の駆動信号をそれぞれ交互のタイミングで出力す
る。
ら出力される駆動信号を示し、駆動回路8Aは駆動電圧
Va が掃引周期Tの半分の時間で0からVm に増加する
鋸歯状の駆動信号を、また、駆動回路8Bは駆動電圧V
b が掃引周期Tの半分の時間でVm から0に減少する鋸
歯状の駆動信号をそれぞれ交互のタイミングで出力す
る。
【0033】図4は、駆動回路8A、8Bからこのよう
な駆動信号が出力された場合の光ビームlの偏向角θO
を示し、駆動回路8Bから出力される駆動信号に基づい
て光ビームlの偏向角θO が−θa から0にかけて連続
的に変化し、続いて駆動回路8Aから出力される駆動信
号で光ビームlの偏向角θO が0からθa にかけて連続
的に変化する。このため、光ビームlが2θa 分の角度
にわたって周期的に偏向する。なお、光導波路6はKe
rr効果を有し、偏向角θO は電界Eの二乗に比例する
ので、偏向角θO の変化を表す波形は鋸歯状ではなく、
二次曲線状になる。
な駆動信号が出力された場合の光ビームlの偏向角θO
を示し、駆動回路8Bから出力される駆動信号に基づい
て光ビームlの偏向角θO が−θa から0にかけて連続
的に変化し、続いて駆動回路8Aから出力される駆動信
号で光ビームlの偏向角θO が0からθa にかけて連続
的に変化する。このため、光ビームlが2θa 分の角度
にわたって周期的に偏向する。なお、光導波路6はKe
rr効果を有し、偏向角θO は電界Eの二乗に比例する
ので、偏向角θO の変化を表す波形は鋸歯状ではなく、
二次曲線状になる。
【0034】このようにプリズム電極7Aと導電性単結
晶基板5の間に駆動信号を与えたときに生じる光ビーム
lの正の方向への周期的な偏向と、プリズム電極7Bと
導電性単結晶基板5の間に駆動信号を与えたときに生じ
る光ビームlの負の方向への周期的な偏向を交互のタイ
ミングで発生させることにより、所定の角度にわたる周
期的な偏向を実現する。このため、1枚のプリズム電極
で光ビームlを同じ角度だけ偏向させる場合に比べて偏
向に必要な駆動電圧を1/21/2 (0.71倍)に抑え
ることができる。なお、薄膜光導波路6をKerr効果
を有するものからPockels効果を有するものに変
えた場合は、偏向に必要な駆動電圧を1/2(0.5
倍)に抑えることができる。
晶基板5の間に駆動信号を与えたときに生じる光ビーム
lの正の方向への周期的な偏向と、プリズム電極7Bと
導電性単結晶基板5の間に駆動信号を与えたときに生じ
る光ビームlの負の方向への周期的な偏向を交互のタイ
ミングで発生させることにより、所定の角度にわたる周
期的な偏向を実現する。このため、1枚のプリズム電極
で光ビームlを同じ角度だけ偏向させる場合に比べて偏
向に必要な駆動電圧を1/21/2 (0.71倍)に抑え
ることができる。なお、薄膜光導波路6をKerr効果
を有するものからPockels効果を有するものに変
えた場合は、偏向に必要な駆動電圧を1/2(0.5
倍)に抑えることができる。
【0035】次に、駆動回路8A、8Bの応答速度につ
いて説明する。
いて説明する。
【0036】図5の(a),(b) は、図3の(a),(b) に対応
する駆動回路8A、8Bからの駆動信号を示す。図示さ
れるように、駆動信号には駆動電圧Va 、Vb の最大値
Vmに対する立ち下がり、及び立ち上がりの信号遷移時
間tr1 、及びtr2 が存在している。駆動回路8A、
8Bの応答速度は、スイッチングトランジスタ等を含む
出力段のスルーレートで決まり、駆動信号の振幅、つま
り、電圧Va 、Vb の最大値Vm が小さいほど信号遷移
時間tr1 、tr2 は短くなって速くなる。従って、本
実施の形態では、前述したように偏向角を正負の方向で
分担して、駆動電圧Va 、Vb の最大値Vm を低減して
いるため、信号遷移時間tr1 、tr2が短くなり、駆
動回路8A、8Bの応答速度は速くなる。このため、図
6に示すように、信号遷移時間tr1 、tr2 に対応し
た偏向時間中の無効偏向時間trを短くして、有効偏向
時間の割合を大きくすることができる。その結果、光ビ
ームlの所定の角度にわたる周期的な偏向を行う場合に
は、その高速化を図ることができる。一方、1枚のプリ
ズム電極で同じ角度だけ光ビームlを周期的に偏向させ
る場合には、図7に示すように、駆動信号の駆動電圧の
最大値は21/2 (1.4)倍の1.4Vm となり、更に
鋸歯状波形の最も波形の鋭い領域でスイッチングしなけ
ればならないため、信号遷移時間tr’は本実施の形態
の信号遷移時間tr1 、tr2 に比べ、1.5〜2倍程
度長くなる。このため、図8に示すように、信号遷移時
間tr’に対応した偏向時間中の無効偏向時間tr”が
長くなって、有効偏向時間の割合が本実施の形態に比べ
て小さくなる。
する駆動回路8A、8Bからの駆動信号を示す。図示さ
れるように、駆動信号には駆動電圧Va 、Vb の最大値
Vmに対する立ち下がり、及び立ち上がりの信号遷移時
間tr1 、及びtr2 が存在している。駆動回路8A、
8Bの応答速度は、スイッチングトランジスタ等を含む
出力段のスルーレートで決まり、駆動信号の振幅、つま
り、電圧Va 、Vb の最大値Vm が小さいほど信号遷移
時間tr1 、tr2 は短くなって速くなる。従って、本
実施の形態では、前述したように偏向角を正負の方向で
分担して、駆動電圧Va 、Vb の最大値Vm を低減して
いるため、信号遷移時間tr1 、tr2が短くなり、駆
動回路8A、8Bの応答速度は速くなる。このため、図
6に示すように、信号遷移時間tr1 、tr2 に対応し
た偏向時間中の無効偏向時間trを短くして、有効偏向
時間の割合を大きくすることができる。その結果、光ビ
ームlの所定の角度にわたる周期的な偏向を行う場合に
は、その高速化を図ることができる。一方、1枚のプリ
ズム電極で同じ角度だけ光ビームlを周期的に偏向させ
る場合には、図7に示すように、駆動信号の駆動電圧の
最大値は21/2 (1.4)倍の1.4Vm となり、更に
鋸歯状波形の最も波形の鋭い領域でスイッチングしなけ
ればならないため、信号遷移時間tr’は本実施の形態
の信号遷移時間tr1 、tr2 に比べ、1.5〜2倍程
度長くなる。このため、図8に示すように、信号遷移時
間tr’に対応した偏向時間中の無効偏向時間tr”が
長くなって、有効偏向時間の割合が本実施の形態に比べ
て小さくなる。
【0037】このように本実施の形態では、導電性単結
晶基板5を用いて薄膜光導波路6を形成しているため、
薄膜光導波路6にだけ効率良く電界を与えられるように
なり、図2に示すように、実用的な偏向角を得るための
駆動電圧を低減することができ、駆動回路の応答速度の
高速化を図ることができる。すなわち、このような構成
を採用しても、2枚のプリズム電極7A、7Bに選択的
に駆動信号を与えて光ビームlを所定の偏向角にわたる
周期的、且つ、連続的な偏向を行うようにしたので、電
極間距離の減少に基づく静電容量の増加による影響を排
することができ、これによる応答速度の低下を防ぐこと
ができる。また、1枚のプリズム電極で光ビームlを同
じ角度だけ偏向させる場合に比べて偏向に必要な駆動電
圧を低減することができ、これによっても駆動回路の応
答速度を高めることができる。
晶基板5を用いて薄膜光導波路6を形成しているため、
薄膜光導波路6にだけ効率良く電界を与えられるように
なり、図2に示すように、実用的な偏向角を得るための
駆動電圧を低減することができ、駆動回路の応答速度の
高速化を図ることができる。すなわち、このような構成
を採用しても、2枚のプリズム電極7A、7Bに選択的
に駆動信号を与えて光ビームlを所定の偏向角にわたる
周期的、且つ、連続的な偏向を行うようにしたので、電
極間距離の減少に基づく静電容量の増加による影響を排
することができ、これによる応答速度の低下を防ぐこと
ができる。また、1枚のプリズム電極で光ビームlを同
じ角度だけ偏向させる場合に比べて偏向に必要な駆動電
圧を低減することができ、これによっても駆動回路の応
答速度を高めることができる。
【0038】図9の(a),(b) は、本発明の第2の実施の
形態の光偏向装置を示す。この光偏向装置は、第1の実
施の形態のプリズム電極7A、7Bに代えてプリズム電
極アレイ10A、10Bを薄膜光導波路6上に形成した
ものである。なお、この図において図1の(a),(b) と同
一の部分には同一の引用数字を付したので、重複する説
明は省略する。
形態の光偏向装置を示す。この光偏向装置は、第1の実
施の形態のプリズム電極7A、7Bに代えてプリズム電
極アレイ10A、10Bを薄膜光導波路6上に形成した
ものである。なお、この図において図1の(a),(b) と同
一の部分には同一の引用数字を付したので、重複する説
明は省略する。
【0039】図10は、プリズム電極アレイ10A、1
0Bを示し、光ビームlの光軸に対して直交する長さL
3 の垂直辺、光ビームlの光軸に平行な長さL4 の底
辺、及び垂直辺に対して頂角αをなす斜辺を有し、第1
の実施の形態のプリズム電極7A、7Bと相似形でそれ
より小さい面積を有する10個のプリズム電極7A’1
〜7A’10、7B’1 〜7B’10をそれぞれ光ビームl
の光軸と直交する方向に配列して構成されている。
0Bを示し、光ビームlの光軸に対して直交する長さL
3 の垂直辺、光ビームlの光軸に平行な長さL4 の底
辺、及び垂直辺に対して頂角αをなす斜辺を有し、第1
の実施の形態のプリズム電極7A、7Bと相似形でそれ
より小さい面積を有する10個のプリズム電極7A’1
〜7A’10、7B’1 〜7B’10をそれぞれ光ビームl
の光軸と直交する方向に配列して構成されている。
【0040】このような構成では、プリズム電極アレイ
10A、10Bの三角形の各プリズム電極7A’1 〜7
A’10、7B’1 〜7B’10を第1の実施の形態のプリ
ズム電極7A、7Bの相似形でそれより小さい面積にし
ているため、光ビームlを正、或いは負の方向へ偏向す
るための1つの電極の総面積が小さくなり、電極間距離
の減少に基づく静電容量の増加による影響を更に低減す
ることができる。
10A、10Bの三角形の各プリズム電極7A’1 〜7
A’10、7B’1 〜7B’10を第1の実施の形態のプリ
ズム電極7A、7Bの相似形でそれより小さい面積にし
ているため、光ビームlを正、或いは負の方向へ偏向す
るための1つの電極の総面積が小さくなり、電極間距離
の減少に基づく静電容量の増加による影響を更に低減す
ることができる。
【0041】ここで、発明者がプリズム電極アレイと静
電容量の関係について行った検討とその結果を説明す
る。
電容量の関係について行った検討とその結果を説明す
る。
【0042】図11は、プリズム電極7を示す。このプ
リズム電極7は、光ビームlの光軸に対して直交する長
さL1 の垂直辺、光ビームlの光軸に平行な長さL2 の
底辺、及び垂直辺に対して頂角αをなす斜辺を有して構
成され、光ビームlに対して所定の回折効果を与える。
リズム電極7は、光ビームlの光軸に対して直交する長
さL1 の垂直辺、光ビームlの光軸に平行な長さL2 の
底辺、及び垂直辺に対して頂角αをなす斜辺を有して構
成され、光ビームlに対して所定の回折効果を与える。
【0043】光ビームlの偏向角は、所定の駆動条件に
対してプリズム電極7の垂直辺と底辺の比L2 /L1 で
決まるため、プリズム電極7と相似形でそれより小さく
すれば、光ビームlの回折効果を変えずに静電容量の低
減を図ることができる。しかし、プリズム電極を小さく
すると、光ビームlの光軸と直交する方向の長さも短く
なり、光ビームlの通過位置の変動に対して全ての光ビ
ームlを偏向させることが難しくなる。そこで、プリズ
ム電極7と相似形でそれより小さいプリズム電極を光ビ
ームlの光軸と直交する方向に配列することによりこの
ような懸念を払拭することができる。
対してプリズム電極7の垂直辺と底辺の比L2 /L1 で
決まるため、プリズム電極7と相似形でそれより小さく
すれば、光ビームlの回折効果を変えずに静電容量の低
減を図ることができる。しかし、プリズム電極を小さく
すると、光ビームlの光軸と直交する方向の長さも短く
なり、光ビームlの通過位置の変動に対して全ての光ビ
ームlを偏向させることが難しくなる。そこで、プリズ
ム電極7と相似形でそれより小さいプリズム電極を光ビ
ームlの光軸と直交する方向に配列することによりこの
ような懸念を払拭することができる。
【0044】図12は、このような思想に基づくプリズ
ム電極アレイ10を示し、光ビームlの光軸に対して直
交する長さL3 の垂直辺、光ビームLの光軸に平行な長
さL 4 の底辺、及び垂直辺に対して頂角αをなす斜辺を
有し、図11に示すプリズム電極7と相似形でそれより
小さい複数(N個)のプリズム電極7’1 〜7’N を光
ビームlの光軸と直交する方向に、プリズム電極7の垂
直辺と等しい長さにかけて配列して構成されている。す
なわち、プリズム電極7に対してN・L3 =L 1 、N・
L4 =L2 に設計されており、光ビームlに対してプリ
ズム電極7と等しい回折効果を与えることができる。
ム電極アレイ10を示し、光ビームlの光軸に対して直
交する長さL3 の垂直辺、光ビームLの光軸に平行な長
さL 4 の底辺、及び垂直辺に対して頂角αをなす斜辺を
有し、図11に示すプリズム電極7と相似形でそれより
小さい複数(N個)のプリズム電極7’1 〜7’N を光
ビームlの光軸と直交する方向に、プリズム電極7の垂
直辺と等しい長さにかけて配列して構成されている。す
なわち、プリズム電極7に対してN・L3 =L 1 、N・
L4 =L2 に設計されており、光ビームlに対してプリ
ズム電極7と等しい回折効果を与えることができる。
【0045】ここで、プリズム電極7とプリズム電極ア
レイ10を比較した場合、プリズム電極アレイ10のN
個のプリズム電極7’1 〜7’N の総面積は、プリズム
電極7の面積より小さくなっており、静電容量の低減を
図ることができる。
レイ10を比較した場合、プリズム電極アレイ10のN
個のプリズム電極7’1 〜7’N の総面積は、プリズム
電極7の面積より小さくなっており、静電容量の低減を
図ることができる。
【0046】図13は、プリズム電極アレイによる静電
容量の低減効果を示し、光導波路の厚さを1.0μm、
1.5μm、図12に示すプリズム電極7の長さL3 を
1mm、長さL4 を0.06mm、0.12mmの組み
合わせで電極数を1から40に変えて計算した。この結
果から判るように、プリズム電極の数が多くすればする
程、静電容量を低減することができる。
容量の低減効果を示し、光導波路の厚さを1.0μm、
1.5μm、図12に示すプリズム電極7の長さL3 を
1mm、長さL4 を0.06mm、0.12mmの組み
合わせで電極数を1から40に変えて計算した。この結
果から判るように、プリズム電極の数が多くすればする
程、静電容量を低減することができる。
【0047】ところが、プリズム電極7の数を多くすれ
ばするほど、各々のプリズム電極7が小さくなり、プリ
ズム効果を出す領域に比べ、効果の不安定な電極接合部
の領域の割合が大きくなってしまい、結像光学的に悪影
響がでてしまう。そのため、静電容量を下げるためにプ
リズム電極7の数を多くしたいが、結像光学的にはプリ
ズム電極7の数を少なくしたいという矛盾が発生する。
ばするほど、各々のプリズム電極7が小さくなり、プリ
ズム効果を出す領域に比べ、効果の不安定な電極接合部
の領域の割合が大きくなってしまい、結像光学的に悪影
響がでてしまう。そのため、静電容量を下げるためにプ
リズム電極7の数を多くしたいが、結像光学的にはプリ
ズム電極7の数を少なくしたいという矛盾が発生する。
【0048】このような矛盾に対して、本実施の形態で
は、プリズム電極アレイ10A、10Bを設けて光ビー
ムlの偏向を正負の方向に分担して行うようにしたた
め、光ビームlの偏向を一方にのみ行う1つのプリズム
電極アレイに比べてプリズム電極7A’1 〜7A’10、
7B’1 〜7B’10の長さL4 を小さくすることができ
る。このため、プリズム効果が不安定な電極接合部の領
域の割合を小さくして、結像光学的に悪影響がでるのを
防ぐことができる。
は、プリズム電極アレイ10A、10Bを設けて光ビー
ムlの偏向を正負の方向に分担して行うようにしたた
め、光ビームlの偏向を一方にのみ行う1つのプリズム
電極アレイに比べてプリズム電極7A’1 〜7A’10、
7B’1 〜7B’10の長さL4 を小さくすることができ
る。このため、プリズム効果が不安定な電極接合部の領
域の割合を小さくして、結像光学的に悪影響がでるのを
防ぐことができる。
【0049】次に、第2の実施の形態の光偏向装置を画
像形成用光走査装置に組み込んだ場合について説明す
る。
像形成用光走査装置に組み込んだ場合について説明す
る。
【0050】図14は、第2の実施の形態の光偏向装置
を備えた光走査装置を示す。この光走査装置は、画像デ
ータに応じて変調された光ビームlを出射する半導体レ
ーザ12と、半導体レーザ12から出射された拡散する
光ビームlを平行ビームにするコリメータレンズ13
と、コリメータレンズ13を通過した平行ビームlを主
走査方向(後述するポリゴンミラー19で走査する方
向)に発散させるシリンドリカルレンズ14と、駆動回
路8A、8Bから出力される駆動信号に基づいて光ビー
ムを主走査方向と直交する副走査方向に変位させる光偏
向装置15と、光偏向装置15から出射される主走査方
向に広い発散角を持つ光ビームを平行ビームにするシリ
ンドリカルレンズ16と、平行ビームを副走査方向に集
束させるシリンドリカルレンズ17と、シリンドリカル
レンズ17を通過した光ビームを所定の方向へ反射する
反射ミラー18と、反射ミラー18から入射した光ビー
ムを反射偏向するポリゴンミラー19と、ポリゴンミラ
ー19によって反射偏向した偏向ビームを主走査方向に
集束させて所定の主走査ライン上を等速度で走査させる
fθレンズ20と、ポリゴンミラー19の偏向ビームを
副走査方向に集束させて所定の主走査ライン上に合焦さ
せるシリンドリカルレンズ21と、所定の主走査ライン
に露光ラインを一致して配置されることにより光ビーム
の走査によって静電潜像が形成される感光体ドラム22
を備えて構成されている。
を備えた光走査装置を示す。この光走査装置は、画像デ
ータに応じて変調された光ビームlを出射する半導体レ
ーザ12と、半導体レーザ12から出射された拡散する
光ビームlを平行ビームにするコリメータレンズ13
と、コリメータレンズ13を通過した平行ビームlを主
走査方向(後述するポリゴンミラー19で走査する方
向)に発散させるシリンドリカルレンズ14と、駆動回
路8A、8Bから出力される駆動信号に基づいて光ビー
ムを主走査方向と直交する副走査方向に変位させる光偏
向装置15と、光偏向装置15から出射される主走査方
向に広い発散角を持つ光ビームを平行ビームにするシリ
ンドリカルレンズ16と、平行ビームを副走査方向に集
束させるシリンドリカルレンズ17と、シリンドリカル
レンズ17を通過した光ビームを所定の方向へ反射する
反射ミラー18と、反射ミラー18から入射した光ビー
ムを反射偏向するポリゴンミラー19と、ポリゴンミラ
ー19によって反射偏向した偏向ビームを主走査方向に
集束させて所定の主走査ライン上を等速度で走査させる
fθレンズ20と、ポリゴンミラー19の偏向ビームを
副走査方向に集束させて所定の主走査ライン上に合焦さ
せるシリンドリカルレンズ21と、所定の主走査ライン
に露光ラインを一致して配置されることにより光ビーム
の走査によって静電潜像が形成される感光体ドラム22
を備えて構成されている。
【0051】図15は、上記光走査装置を主走査方向か
ら見た側面図を示す。なお、この図において、主走査方
向だけにパワーをもつシリンドリカルレンズ14、15
の図示を省略している。また、θl は半導体レーザ12
の出射角を、wは光偏向装置15のアパーチャを、βは
光偏向装置15の偏向角を、δは感光体ドラム22上の
ビームスポットの移動距離を、mは半導体レーザ12の
出射端と感光体ドラム22の表面22Aの間の横倍率を
それぞれ示す。
ら見た側面図を示す。なお、この図において、主走査方
向だけにパワーをもつシリンドリカルレンズ14、15
の図示を省略している。また、θl は半導体レーザ12
の出射角を、wは光偏向装置15のアパーチャを、βは
光偏向装置15の偏向角を、δは感光体ドラム22上の
ビームスポットの移動距離を、mは半導体レーザ12の
出射端と感光体ドラム22の表面22Aの間の横倍率を
それぞれ示す。
【0052】以下、上記光走査装置で画像形成を行う方
法について図16、及び図17を参照しながら説明す
る。
法について図16、及び図17を参照しながら説明す
る。
【0053】まず、図示しないレーザ変調回路によって
半導体レーザ12を所定の発光量が得られる駆動電流で
駆動して、半導体レーザ12から画像データに応じて変
調された光ビームlを出射角θl で出射する。
半導体レーザ12を所定の発光量が得られる駆動電流で
駆動して、半導体レーザ12から画像データに応じて変
調された光ビームlを出射角θl で出射する。
【0054】半導体レーザ12から出射された光ビーム
lは、コリメータレンズ13、シリンドリカルレンズ1
4、光偏向装置15、シリンドリカルレンズ16、1
7、及び反射ミラー18を経てポリゴンミラー19で反
射偏向され、fθレンズ20、及びシリンドリカルレン
ズ21を経て感光体ドラム22の主走査ライン上を走査
する。
lは、コリメータレンズ13、シリンドリカルレンズ1
4、光偏向装置15、シリンドリカルレンズ16、1
7、及び反射ミラー18を経てポリゴンミラー19で反
射偏向され、fθレンズ20、及びシリンドリカルレン
ズ21を経て感光体ドラム22の主走査ライン上を走査
する。
【0055】一方、駆動回路8Aは駆動電圧Va が0か
らVm に増加する鋸歯状の駆動信号(図16の(a))を、
また、駆動回路8Bは駆動電圧Vb がVm から0に減少
する鋸歯状の駆動信号(図16の(b))をそれぞれ交互の
タイミングで出力して、駆動信号に応じた駆動電圧
Va 、Vb をプリズム電極7Aと導電性単結晶基板5の
間、及びプリズム電極7Bと導電性単結晶基板5の間に
印加する。
らVm に増加する鋸歯状の駆動信号(図16の(a))を、
また、駆動回路8Bは駆動電圧Vb がVm から0に減少
する鋸歯状の駆動信号(図16の(b))をそれぞれ交互の
タイミングで出力して、駆動信号に応じた駆動電圧
Va 、Vb をプリズム電極7Aと導電性単結晶基板5の
間、及びプリズム電極7Bと導電性単結晶基板5の間に
印加する。
【0056】このように駆動信号に基づく駆動電圧
Va 、Vb がプリズム電極7Aと導電性単結晶基板5の
間、及びプリズム電極7Bと導電性単結晶基板5の間に
交互に印加されると、光偏向装置15を通過する光ビー
ムlがKerr効果によって偏向する。すなわち、駆動
回路8Bから出力される駆動信号に基づいて光ビームl
の偏向角θO が−θa から0にかけて連続的に変化し、
続いて駆動回路8Aから出力される駆動信号で光ビーム
lの偏向角θO が0からθa にかけて連続的に変化し
(図17)、その結果、感光体ドラム22上の光ビーム
lのスポット位置が偏向角2θa に応じた距離δだけ副
走査方向に変位する。なお、図17においてA〜Hは駆
動電圧の最大値に対する立ち上がり、及び立ち下がりに
対応する偏向開始点と偏向終了点を示す。
Va 、Vb がプリズム電極7Aと導電性単結晶基板5の
間、及びプリズム電極7Bと導電性単結晶基板5の間に
交互に印加されると、光偏向装置15を通過する光ビー
ムlがKerr効果によって偏向する。すなわち、駆動
回路8Bから出力される駆動信号に基づいて光ビームl
の偏向角θO が−θa から0にかけて連続的に変化し、
続いて駆動回路8Aから出力される駆動信号で光ビーム
lの偏向角θO が0からθa にかけて連続的に変化し
(図17)、その結果、感光体ドラム22上の光ビーム
lのスポット位置が偏向角2θa に応じた距離δだけ副
走査方向に変位する。なお、図17においてA〜Hは駆
動電圧の最大値に対する立ち上がり、及び立ち下がりに
対応する偏向開始点と偏向終了点を示す。
【0057】ここで、ビームスポット移動距離δに60
0spi(spot/inch)、1走査間隔42μm
を与えるための条件を検討する。
0spi(spot/inch)、1走査間隔42μm
を与えるための条件を検討する。
【0058】まず、感光体ドラム22上のスポット移動
距離δは、光偏向装置15での偏向角βとアパーチャ
w、半導体レーザ12の出射角θl の倍率計算より式(1
0)で与えられる。 β・w=(δ・θl )/m −−−(10) ここで、半導体レーザ12の出射端と感光体ドラム22
の表面は光学的に共役で、その間の横倍率mは一般に1
〜10倍であり、本実施の形態ではm=3とした。レー
ザプリンタ等では一般に半導体レーザの出射光の電界方
向を副走査にするため、最大光量の1/e2 で定義する
広がり角θl は標準的な半導体レーザでの値である0.
27radとした。従って、δに42μmを与えるため
にはβ・wが式(11) の関係を満たさなくてはならな
い。 β・w=42×10-6・0.27/3=3.82×10-6 −−−(11) ここで、w=1mmとすると、β=3.82mradが
必要になる。式(9) は式(12)に書き換えられる。 θO =3.05×10-14 ×(Vs /d)2 ×(L4 /L3 ) −−−(12) 次に、L4 =6μm、L3 =100μm、d=1.5μ
mとしてβ=θO となる印加電圧Vs は、Vs =2.1
7と計算される。
距離δは、光偏向装置15での偏向角βとアパーチャ
w、半導体レーザ12の出射角θl の倍率計算より式(1
0)で与えられる。 β・w=(δ・θl )/m −−−(10) ここで、半導体レーザ12の出射端と感光体ドラム22
の表面は光学的に共役で、その間の横倍率mは一般に1
〜10倍であり、本実施の形態ではm=3とした。レー
ザプリンタ等では一般に半導体レーザの出射光の電界方
向を副走査にするため、最大光量の1/e2 で定義する
広がり角θl は標準的な半導体レーザでの値である0.
27radとした。従って、δに42μmを与えるため
にはβ・wが式(11) の関係を満たさなくてはならな
い。 β・w=42×10-6・0.27/3=3.82×10-6 −−−(11) ここで、w=1mmとすると、β=3.82mradが
必要になる。式(9) は式(12)に書き換えられる。 θO =3.05×10-14 ×(Vs /d)2 ×(L4 /L3 ) −−−(12) 次に、L4 =6μm、L3 =100μm、d=1.5μ
mとしてβ=θO となる印加電圧Vs は、Vs =2.1
7と計算される。
【0059】本実施の形態では、2つのプリズム電極ア
レイ10A、10Bで光ビームlの偏向を正負の方向に
分割しているので、プリズム電極アレイ10A、10B
に印加する電圧Va 、Vb の最大値Vm は2.17×
0.707=1.53Vで良い。このときの偏向角θO
は−θa =−1.9mradからθa =1.9mrad
まで変化する。
レイ10A、10Bで光ビームlの偏向を正負の方向に
分割しているので、プリズム電極アレイ10A、10B
に印加する電圧Va 、Vb の最大値Vm は2.17×
0.707=1.53Vで良い。このときの偏向角θO
は−θa =−1.9mradからθa =1.9mrad
まで変化する。
【0060】光ビームlを600spiのピッチでの主
走査方向へ走査させた時、600spiの走査時間内に
光偏向装置15で光ビームlに42μmの副走査微小変
位を4周期与えることで、感光体ドラム22上の光ビー
ムlの走査軌跡が、図18に示すように、光ビームlの
主走査基準線に対して所定の角度を有する傾斜した二次
曲線A−B、C−D、E−F、G−Hと、副走査方向に
伸びる垂直線B−C、D−E、F−G、H−Aを交互に
繰り返す鋸歯状になる。このとき、A〜Hは図17に示
す偏向開始点と偏向終了点を表すA〜Hに対応してお
り、各垂直線B−C、D−E、F−G、H−Aの部分は
走査が瞬時に行われるので、感光体ドラム22は露光さ
れず、所定の時限をもって走査する傾斜した各二次曲線
A−B、C−D、E−F、G−H上に画像データに対応
するドットパターンの露光像が形成される。
走査方向へ走査させた時、600spiの走査時間内に
光偏向装置15で光ビームlに42μmの副走査微小変
位を4周期与えることで、感光体ドラム22上の光ビー
ムlの走査軌跡が、図18に示すように、光ビームlの
主走査基準線に対して所定の角度を有する傾斜した二次
曲線A−B、C−D、E−F、G−Hと、副走査方向に
伸びる垂直線B−C、D−E、F−G、H−Aを交互に
繰り返す鋸歯状になる。このとき、A〜Hは図17に示
す偏向開始点と偏向終了点を表すA〜Hに対応してお
り、各垂直線B−C、D−E、F−G、H−Aの部分は
走査が瞬時に行われるので、感光体ドラム22は露光さ
れず、所定の時限をもって走査する傾斜した各二次曲線
A−B、C−D、E−F、G−H上に画像データに対応
するドットパターンの露光像が形成される。
【0061】図19は、本発明の第3の実施の形態の光
偏向装置を示す。この光偏向装置は、第1の実施の形態
のプリズム電極7A、7Bに代えて4つのプリズム電極
アレイ23A〜23Dを薄膜光導波路6上に形成したも
のである。なお、この図において図1の(a),(b) と同一
の部分には同一の引用数字を付したので、重複する説明
は省略する。
偏向装置を示す。この光偏向装置は、第1の実施の形態
のプリズム電極7A、7Bに代えて4つのプリズム電極
アレイ23A〜23Dを薄膜光導波路6上に形成したも
のである。なお、この図において図1の(a),(b) と同一
の部分には同一の引用数字を付したので、重複する説明
は省略する。
【0062】プリズム電極アレイ23Aと23Dは、光
ビームlの光軸に対して直交する長さL3 の垂直辺、光
ビームlの光軸に平行な長さL4 の底辺、及び垂直辺に
対して頂角αをなす斜辺を有する10個のプリズム電極
7A’1 〜7A’10とその裏返し形状の10個のプリズ
ム電極7D’1 〜7D’10をそれぞれ光ビームlの光軸
と直交する方向に配列して構成され、各プリズム電極7
A’1 〜7A’10と7D’1 〜7D’10は光ビームlの
光軸に対して頂角αの位置が反対方向になるように配置
されている。
ビームlの光軸に対して直交する長さL3 の垂直辺、光
ビームlの光軸に平行な長さL4 の底辺、及び垂直辺に
対して頂角αをなす斜辺を有する10個のプリズム電極
7A’1 〜7A’10とその裏返し形状の10個のプリズ
ム電極7D’1 〜7D’10をそれぞれ光ビームlの光軸
と直交する方向に配列して構成され、各プリズム電極7
A’1 〜7A’10と7D’1 〜7D’10は光ビームlの
光軸に対して頂角αの位置が反対方向になるように配置
されている。
【0063】プリズム電極アレイ23Bと23Cは、光
ビームlの光軸に対して直交する長さL3'の垂直辺、光
ビームlの光軸に平行な長さL4 の底辺、及び垂直辺に
対して頂角αをなす斜辺を有する10個のプリズム電極
7B’1 〜7B’5 とその裏返し形状の10個のプリズ
ム電極7C’1 〜7C’5 をそれぞれ光ビームlの光軸
と直交する方向に配列して構成され、各プリズム電極7
B’1 〜7B’5 と7C’1 〜7C’5 は光ビームlの
光軸に対して頂角αの位置が反対になるように配置され
ている。
ビームlの光軸に対して直交する長さL3'の垂直辺、光
ビームlの光軸に平行な長さL4 の底辺、及び垂直辺に
対して頂角αをなす斜辺を有する10個のプリズム電極
7B’1 〜7B’5 とその裏返し形状の10個のプリズ
ム電極7C’1 〜7C’5 をそれぞれ光ビームlの光軸
と直交する方向に配列して構成され、各プリズム電極7
B’1 〜7B’5 と7C’1 〜7C’5 は光ビームlの
光軸に対して頂角αの位置が反対になるように配置され
ている。
【0064】プリズム電極7A’1 〜7A’10、7D’
1 〜7D’10とプリズム電極7B’ 1 〜7B’5 、7
C’1 〜7C’5 は、長さL3 とL3 ’の比が1:2に
なるように構成されている。
1 〜7D’10とプリズム電極7B’ 1 〜7B’5 、7
C’1 〜7C’5 は、長さL3 とL3 ’の比が1:2に
なるように構成されている。
【0065】以上の構成において、図20の(a),(b),
(c),(d) に示すような矩形パルスの駆動信号をプリズム
電極アレイ23A〜23Dと導電性単結晶基板5の間に
順次印加すると、薄膜光導波路6を伝播する光ビームl
の偏向角θO がθa 、θb 、−θb 、−θa と離散的に
変位する。
(c),(d) に示すような矩形パルスの駆動信号をプリズム
電極アレイ23A〜23Dと導電性単結晶基板5の間に
順次印加すると、薄膜光導波路6を伝播する光ビームl
の偏向角θO がθa 、θb 、−θb 、−θa と離散的に
変位する。
【0066】ここで、L3 を100μm、L4 を6μ
m、薄膜光導波路6の厚さを1.5μm、駆動電圧を
1.32Vに設定した場合、θa =1.42mrad、
θb =0.47mrad、−θb =−0.47mra
d、−θa =−1.42mradとなり、図14に示す
光走査装置に適用した場合、感光体ドラム22の表面2
2Aで図21に示すような光ビームの走査軌跡を描くこ
とになる。図中、実線部は光ビームが実効的に走査する
場所であり、破線部は光ビームが高速に遷移するため実
効的に露光されない。この実線の光ビームの走査に合わ
せて半導体レーザ12の変調を行えば、高解像の画像形
成が可能となる。
m、薄膜光導波路6の厚さを1.5μm、駆動電圧を
1.32Vに設定した場合、θa =1.42mrad、
θb =0.47mrad、−θb =−0.47mra
d、−θa =−1.42mradとなり、図14に示す
光走査装置に適用した場合、感光体ドラム22の表面2
2Aで図21に示すような光ビームの走査軌跡を描くこ
とになる。図中、実線部は光ビームが実効的に走査する
場所であり、破線部は光ビームが高速に遷移するため実
効的に露光されない。この実線の光ビームの走査に合わ
せて半導体レーザ12の変調を行えば、高解像の画像形
成が可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の光偏向装置
によると、導電性又は半導電性の基板上の光導波路上に
光ビームの出射側に光軸に対して逆方向に傾斜した斜辺
を有した形状を有する少なくとも一対の電極を形成し、
少なくとも一対の電極の一方と基板の間、及び他方と基
板の間に別々に所定の電圧を印加して、光ビームを光軸
に対して逆方向に偏向するようにしたため、静電容量の
増大を招くことなく駆動電圧を低減して、応答速度を高
めることができる。
によると、導電性又は半導電性の基板上の光導波路上に
光ビームの出射側に光軸に対して逆方向に傾斜した斜辺
を有した形状を有する少なくとも一対の電極を形成し、
少なくとも一対の電極の一方と基板の間、及び他方と基
板の間に別々に所定の電圧を印加して、光ビームを光軸
に対して逆方向に偏向するようにしたため、静電容量の
増大を招くことなく駆動電圧を低減して、応答速度を高
めることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す説明図。
【図2】第1の実施の形態に係る駆動電圧と偏向角の関
係を表すグラフ。
係を表すグラフ。
【図3】第1の実施の形態に係る駆動信号を示す説明
図。
図。
【図4】第1の実施の形態に係る偏向特性を示す説明
図。
図。
【図5】第1の実施の形態に係る駆動信号と信号遷移時
間を示す説明図。
間を示す説明図。
【図6】第1の実施の形態に係る偏向時の有効偏向時間
の割合を示す説明図。
の割合を示す説明図。
【図7】1つのプリズム電極に与える駆動信号と信号遷
移時間を示す説明図。
移時間を示す説明図。
【図8】1つのプリズム電極による偏向時の有効偏向時
間の割合を示す説明図。
間の割合を示す説明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す説明図。
【図10】第2の実施の形態に係るプリズム電極アレイ
を示す説明図。
を示す説明図。
【図11】静電容量の低減を図るための検討に用いたプ
リズム電極を示す説明図。
リズム電極を示す説明図。
【図12】静電容量の低減を図るための検討に用いたプ
リズム電極アレイを示す説明図。
リズム電極アレイを示す説明図。
【図13】プリズム電極の数と静電容量の関係を表すグ
ラフ。
ラフ。
【図14】第2の実施の形態に係る光走査装置を示す説
明図。
明図。
【図15】第2の実施の形態に係る光走査装置を示す側
面図。
面図。
【図16】第2の実施の形態に係る駆動信号を示す説明
図。
図。
【図17】第2の実施の形態に係る偏向角の変化を示す
説明図。
説明図。
【図18】第2の実施の形態に係る感光体ドラム上の走
査軌跡を示す説明図。
査軌跡を示す説明図。
【図19】本発明の第3の実施の形態を示す説明図。
【図20】第3の実施の形態に係る駆動信号を示す説明
図。
図。
【図21】第3の実施の形態に係る感光体ドラム上の走
査軌跡を示す説明図。
査軌跡を示す説明図。
【図22】従来の光偏向装置を示す説明図。
1 電気光学結晶 2 プリズム電極 3 ベース電極 4 駆動回路 5 導電性単結晶基板 6 薄膜光導波路 6A、6B 光偏向領域 7 プリズム電極 71 〜7N プリズム電極 7A、7B プリズム電極 7A1 ’〜7A10’ プリズム電極 7B1 ’〜7B10’ プリズム電極 7C1 ’〜7C10’ プリズム電極 7D1 ’〜7D10’ プリズム電極 8A、8B 駆動回路 9 グレーティング 10A、10B プリズム電極アレイ 12 半導体レーザ 13 コリメータレンズ 14 シリンドリカルレンズ 15 光偏向装置 16 シリンドリカルレンズ 17 シリンドリカルレンズ 18 反射ミラー 19 ポリゴンミラー 20 fθレンズ 21 シリンドリカルレンズ 22 感光体ドラム 22A 表面 23A〜23D プリズム電極アレイ
Claims (7)
- 【請求項1】 導電性又は半導電性の基板と、 電気光学効果を有し、前記基板上に形成された光導波路
と、 前記光導波路に光ビームを入射する光ビーム入射手段
と、 前記光導波路上に設けられ、前記光導波路内を伝送され
る前記光ビームの光軸上に間隔を有して位置する第1、
及び第2の電極と、 前記第1の電極と前記基板の間、及び前記第2の電極と
前記基板の間に別々に所定の電圧を印加する電圧印加手
段を有し、 前記第1、及び第2の電極は、前記光ビームの出射側に
前記光軸に対して逆方向に傾斜した斜辺を有した形状を
有することを特徴とする光偏向装置。 - 【請求項2】 前記第1、及び第2の電極は、前記光軸
に対する前記斜辺の角度の和が180°になる形状を有
する請求項1記載の光偏向装置。 - 【請求項3】 前記第1、及び第2の電極は、直角三角
形の形状を有する請求項1記載の光偏向装置。 - 【請求項4】 前記電圧印加手段は、前記第1、及び第
2の電極に前記光ビームの偏向周期に応じたタイミング
で周期的に等しい電圧を印加する請求項1記載の光偏向
装置。 - 【請求項5】 導電性又は半導電性の基板と、 電気光学効果を有し、前記基板上に形成された光導波路
と、 前記光導波路に光ビームを入射する光ビーム入射手段
と、 前記光導波路上に設けられ、前記光導波路内を伝送され
る前記光ビームの光軸上に間隔を有して位置する第1、
及び第2の電極と、 前記第1の電極と前記基板の間、及び前記第2の電極と
前記基板の間に別々に所定の電圧を印加する電圧印加手
段を有し、 前記第1、及び第2の電極は、前記光軸と直交する方向
に列状に配置された複数の電極をそれぞれ有した電極群
によって構成され、 前記電極群の各電極は、前記光ビームの出射側に前記光
軸に対して前記第1、及び第2の電極で逆方向に傾斜し
た斜辺を有した形状を有することを特徴とする光偏向装
置。 - 【請求項6】 導電性又は半導電性の基板と、 電気光学効果を有し、前記基板上に形成された光導波路
と、 前記光導波路に光ビームを入射する光ビーム入射手段
と、 前記光導波路上に設けられ、前記光導波路内を伝送され
る前記光ビームの光軸上に間隔を有して位置する複数の
電極群と、 前記複数の電極群の各電極群と前記基板の間に別々に所
定の電圧を印加する電圧印加手段を有し、 前記各電極群は、前記光軸と直交する方向に列状に配置
され、他の電極群とサイズが異なった複数の電極より構
成されることを特徴とする光偏向装置。 - 【請求項7】 前記電圧印加手段は、前記複数の電極群
に前記光ビームの偏向周期に応じたタイミングで周期的
に等しい電圧を印加する請求項6記載の光偏向装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8345162A JPH10186418A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 光偏向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8345162A JPH10186418A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 光偏向装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10186418A true JPH10186418A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18374709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8345162A Pending JPH10186418A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 光偏向装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10186418A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7149372B2 (en) | 2001-12-26 | 2006-12-12 | Fujitsu Limited | Optical device |
| JP2013044762A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Ricoh Co Ltd | 電気光学素子及びその製造方法、並びに、電気光学素子を用いた光偏向装置 |
| JP2015068927A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 日本電信電話株式会社 | フェーズアレイ型光スイッチ |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8345162A patent/JPH10186418A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7149372B2 (en) | 2001-12-26 | 2006-12-12 | Fujitsu Limited | Optical device |
| JP2013044762A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Ricoh Co Ltd | 電気光学素子及びその製造方法、並びに、電気光学素子を用いた光偏向装置 |
| JP2015068927A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 日本電信電話株式会社 | フェーズアレイ型光スイッチ |
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