JPH10186878A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10186878A
JPH10186878A JP34143996A JP34143996A JPH10186878A JP H10186878 A JPH10186878 A JP H10186878A JP 34143996 A JP34143996 A JP 34143996A JP 34143996 A JP34143996 A JP 34143996A JP H10186878 A JPH10186878 A JP H10186878A
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Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー画像転写時に転写チリの少ない画像形成
装置を提供する。 【解決手段】本発明は、トナー画像形成手段として少な
くとも、感光体1を均一に帯電する帯電手段2と、感光
体上に画像情報に基づいて潜像を形成するための露光手
段(レーザ光r)と、感光体上の潜像を該潜像と同極性
のトナーで現像する現像手段4と、複数のローラに張架
された無端ベルト状の転写体(中間転写ベルト)6と、
二本のローラ12,13間で転写体表面と感光体とが接
触する転写ニップ部と、該転写ニップ部の転写体裏面の
少なくとも一部にトナーと反対極性の電荷を供給する電
荷供給装置(導電性ブラシ16と電源16A)とを有す
る画像形成装置において、転写ニップ部より上流側に転
写体裏面と接触し且つ電気的に接地されていない導電性
部材12を設け、且つ転写時に導電性部材の電位(V
a)がゼロまたは感光体の帯電極性と同極性の電位とな
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装
置に関し、特に、感光体上に形成されたトナー像を転写
体上(あるいは転写体上の転写材)へ転写する際のトナ
ーの飛び散りを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体上に形成されたトナー像を
転写体上(あるいは転写体上の転写材)へ転写する際の
プレ転写によるトナーの飛び散り(転写領域より上流側
で転写電界が生じ、放電や静電吸着力によりトナーの飛
び散りが発生する現象)を防止する技術として、例え
ば、特開平4−45470号公報記載の画像形成装置で
は、転写搬送ベルトシステムにおいて、転写領域の上流
側から転写材と感光体を接触させ、プレ転写を防止して
いる。また、特開平4−186387号公報記載の画像
形成装置では、転写ドラムシステムにおいて、転写電界
形成手段の上流側に転写電界を遮断する手段を設け、プ
レ転写を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電子写真方式
を用いる複写機やプリンター等の画像形成装置において
は、感光体上に潜像を形成し、この潜像をトナーで現像
した後、該トナー像を記録紙等の転写材に転写、定着し
て画像を得ているが、近年、複数色のトナー像を記録紙
等の転写材上に重ね合わせて転写することによってカラ
ー画像を得るようにしたカラー複写機等の画像形成装置
が開発されている。このカラー複写機の一方式として、
感光体上に異なる色成分毎に形成されるトナー像を中間
転写体上に順次重ね合わせて転写し、その重ね合わせて
転写されたトナー像を記録紙等に一括転写することによ
ってカラー画像を得る方式がある。
【0004】この種の画像形成装置においては、トナー
像の転写行程が二回以上あるため、最終的な出力画像の
ボケや滲みなどの点で不利であった。画像ボケ等の原因
となる転写行程でのトナーの飛び散り(以後、転写チリ
と記す)は、転写電圧値や転写電流値により変化する。
一般に、トナーの転写効率が最大で、且つ、転写チリが
最小となるように、転写電圧値や転写電流値などの転写
条件の初期設定を工場出荷時に行っている。しかし、ト
ナーの転写効率と転写チリ抑制を完全に両立させる転写
条件の範囲が狭い場合も有り、転写チリの発生を低減さ
せることは困難であった。また、装置を使用する環境条
件の変化や経時での感光体や中間転写体の特性変化によ
り、その時点での最適な転写条件は変化してしまう。温
湿度などの環境条件が変化するとトナーの帯電量や中間
転写体の抵抗値などが変化し、転写条件が一定のままで
は転写効率の低下あるいは転写チリなどが発生する。特
に、中間転写体の抵抗値が低下すると、相対的に転写電
圧値が最適値よりも大きくなり、転写部での放電などに
より転写チリが悪化する。そこで、環境変化に対しては
装置内に温湿度センサーを設け、その結果に応じてあら
かじめ実験的に決定している転写条件に切り替えて補正
する等している。また、樹脂中にカーボンブラックなど
の導電性フィラーを分散させた中抵抗材料は、使用時間
と共に抵抗値が低下していく傾向があるが、このような
中間転写体などの経時劣化に対しては、経験的な結果か
ら大まかな劣化傾向を予測し、転写条件を変化させてい
くことはできる。しかし、上記のような実験的・経験的
な結果に基づく補正では、個々のユーザーの幅広い使用
状況に対応することは困難であり、必ずしも最適な補正
を行っているとは限らなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、各請求項記載の発明の目的は以下の通りである。
請求項1,2,3,6,11,12の発明では、トナー
画像転写時に転写チリの少ない画像形成装置を提供する
ことを目的とする。また、請求項4,5,7,8,14
の発明では、経時変化による転写体の抵抗変化などに対
して、常に転写チリの少ない転写条件を維持する画像形
成装置を提供することを目的とする。さらに、請求項
9,13,15,16の発明では、感光体から中間転写
ベルト上へのトナー転写行程時の転写チリが少ない、カ
ラー画像用の画像形成装置を提供することを目的とす
る。さらにまた、請求項10,17,18の発明では、
転写搬送ベルトに担持された転写材上へのトナー転写行
程時の転写チリが少ない画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、トナー画像形成手段として、
少なくとも、感光体を均一に帯電する帯電手段と、感光
体上に画像情報に基づいて潜像を形成するための露光手
段と、感光体上の潜像を該潜像と同極性のトナーで現像
する現像手段と、複数のローラに張架された無端ベルト
状の転写体と、二本のローラ間で転写体表面と感光体と
が接触する転写ニップ部と、該転写ニップ形成部の転写
体裏面の少なくとも一部に前記トナーと反対極性の電荷
を供給する電荷供給装置とを有する画像形成装置におい
て、転写ニップ部より上流側に該転写体裏面と接触し且
つ電気的に接地されていない導電性部材を設け、且つ転
写時に該導電性部材の電位(Va)がゼロまたは感光体
の帯電極性と同極性の電位となるように構成した。
【0007】請求項2の発明では、トナー画像形成手段
として、少なくとも、感光体を均一に帯電する帯電手段
と、感光体上に画像情報に基づいて潜像を形成するため
の露光手段と、感光体上の潜像を該潜像と同極性のトナ
ーで現像する現像手段と、複数のローラに張架された無
端ベルト状の転写体と、二本のローラ間で転写体表面と
感光体とが接触する転写ニップ部と、該転写ニップ形成
部の転写体裏面の少なくとも一部に前記トナーと反対極
性の電荷を供給する電荷供給装置とを有する画像形成装
置において、転写ニップ部より上流側に該転写体裏面と
接触し且つ電気的に接地されている導電性部材を設け、
且つ転写時に該導電性部材から接地に流れる電流値(I
a)が感光体の帯電極性が負極性の場合はIa≦0、ある
いは、感光体の帯電極性が正極性の場合はIa≧0とな
るように構成した。
【0008】請求項3の発明では、請求項1記載の画像
形成装置において、前記導電性部材の電位(Va)を測
定する電位測定手段を有する構成とした。
【0009】請求項4の発明では、請求項1記載の画像
形成装置において、前記導電性部材の電位を測定する電
位測定手段と、該電位測定手段を用いて転写行程時の導
電性部材の電位測定動作を行う動作制御手段とを有し、
該動作制御手段は、前記導電性部材の電位がゼロまたは
感光体の帯電極性と同極性の電位となるようにトナー画
像形成手段の動作を制御する構成とした。
【0010】請求項5の発明では、請求項1または4記
載の画像形成装置において、トナー画像形成手段の動作
を制御する動作制御手段は、転写バイアス電源の出力値
を制御する電源制御手段とした。
【0011】請求項6記載の発明では、請求項2記載の
画像形成装置において、前記導電性部材から接地に流れ
る電流値(Ia)を測定する電流測定手段を有する構成
とした。
【0012】請求項7記載の発明では、請求項2記載の
画像形成装置において、前記導電性部材から接地に流れ
る電流値(Ia)を測定する電流測定手段と、該電流測
定手段を用いて転写行程時の電流測定動作を行う動作制
御手段とを有し、該動作制御手段は、感光体の帯電極性
が負極性の場合はIa≦0、あるいは、感光体の帯電極
性が正極性の場合はIa≧0となるようにトナー画像形
成手段の動作を制御する構成とした。
【0013】請求項8記載の発明では、請求項2または
7記載の画像形成装置において、トナー画像形成手段の
動作を制御する動作制御手段は、転写バイアス電源の出
力値を制御する電源制御手段とした。
【0014】請求項9の発明では、請求項1乃至8のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記転写体は、
トナー画像を一時的に担持して、転写体上から記録紙等
の転写材上にトナー像を転写させる中間転写ベルトとし
た。
【0015】請求項10の発明では、請求項1乃至8の
いずれかに記載の画像形成装置において、前記転写体
は、記録紙等の転写材を一時的に担持して、転写体上の
転写材の上にトナー像を転写させ、次行程に転写材を搬
送する転写搬送ベルトとした。
【0016】請求項11の発明では、請求項1乃至10
のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写体
が108〜1012Ωcmの体積抵抗値を有する構成とし
た。
【0017】請求項12の発明では、請求項1乃至8の
いずれかに記載の画像形成装置において、前記導電性部
材はローラー状とした。
【0018】請求項13の発明では、請求項1乃至8の
いずれかに記載の画像形成装置において、2色以上の現
像剤によって画像形成する構成とした。
【0019】請求項14の発明では、請求項1乃至8の
いずれかに記載の画像形成装置において、前記転写ニッ
プ形成部の転写体裏面の少なくとも一部に前記トナーと
反対極性の電荷を供給するための電荷供給装置を構成す
る導電性部材は、アクリル系樹脂中に炭素微粒子を含有
した導電性繊維からなるブラシ状部材とした。
【0020】請求項15の発明では、請求項9記載の画
像形成装置において、感光体表面の回転方向の少なくと
も一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部が現像行
程を経た後、転写材を通紙させない状態で転写ニップ部
を通過するときに、該転写ニップ部より上流側で転写体
裏面と接触し且つ電気的に接地されていないように設置
された導電性部材の電位をVaとする構成とした。
【0021】請求項16の発明では、請求項9記載の画
像形成装置において、感光体表面の回転方向の少なくと
も一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部が現像行
程を経た後、転写材を通紙させない状態で転写ニップ部
を通過するときに、該転写ニップ部より上流側で転写体
裏面と接触し且つ電気的に接地された導電性部材に流れ
る電流をIaとする構成とした。
【0022】請求項17の発明では、請求項10記載の
画像形成装置において、感光体表面の回転方向の少なく
とも一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部が現像
行程を経た後、転写材を通紙させた状態で転写ニップ部
を通過するときに、該転写ニップ部より上流側で転写体
裏面と接触し且つ電気的に接地されていないように設置
された導電性部材の電位をVaとする構成とした。
【0023】請求項18の発明では、請求項10記載の
画像形成装置において、感光体表面の回転方向の少なく
とも一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部が現像
行程を経た後、転写材を通紙させた状態で転写ニップ部
を通過するときに、該転写ニップ部より上流側で転写体
裏面と接触し且つ電気的に接地された導電性部材に流れ
る電流をIaとする構成とした。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0025】(実施例1)図1は本発明による画像形成
装置の一例を示す概略構成図である。図1に示す構成の
画像形成装置は、一本のドラム状の感光体1に対向して
カラー現像部4に黒(Bk)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の4色の現像器を並べて配置し
てあり、感光体1上に異なる色成分毎に形成されるトナ
ー像を中間転写ベルト6上に順次重ね合わせて転写し、
その重ね合わせて転写されたトナー像を記録紙14等に
一括転写することによってカラー画像を得る1ドラム中
間転写方式のカラー画像形成装置である。ドラム状の感
光体1はアルミ素管上に、下引き層/電荷発生層/電荷
輸送層の順に重ねて製膜した機能分離型の感光層を有し
ている。この感光層の厚さは約28μm、静電容量は約
90pF/cm2である。
【0026】作像動作が開始されると、感光体1をスコ
ロトロン帯電器2で均一にマイナス帯電(約−650V
〜−700V)した後、画像情報に応じたレーザ光r
(発振波長780nm)を感光体1上の露光部1Aに照
射し、−100V〜−500Vの静電潜像を形成する。
この時、感光体1の帯電電位や露光部電位を表面電位セ
ンサー3で検出し、帯電条件や露光条件などを制御する
こともできる。カラー現像部4にはBk,C,M,Yの
4色の現像器が並べて配置されており、各色毎に静電潜
像を現像する。各現像器には各色のトナーと磁性キャリ
アからなる乾式2成分現像剤を用い、感光体1上の低電
位部にマイナス帯電トナーを付着させる反転現像方式で
現像を行う。現像バイアス値は約−500V〜−550
Vとした。現像バイアスには交流成分を重畳させても良
い。現像後の位置には画像濃度センサー5が設置され、
光学的反射率からトナー付着量を検出してプロセス条件
を制御することができる。感光体1上に各色毎に形成さ
れたトナー像は、順次重ね合わせて中間転写ベルト6上
に転写される。
【0027】中間転写ベルト6は複数のローラ(駆動ロ
ーラと複数の従動ローラ)に張架されて図中の矢印方向
に回動される。そして、本実施例では複数のローラのう
ちの入口ローラ12と出口ローラ13の二本のローラ間
に張架されたベルト部分が感光体1に接離可能に構成さ
れている。二本のローラ間に張架されたベルト部分の長
さは36mmとし、ベルトの長手方向の幅は350mm
とした。また、入口ローラ12から接触開始位置までの
距離を8mm、転写ニップ幅Lを20mm、分離開始位
置から出口ローラ13間での距離を8mmとした。さら
に、転写ニップ部の接触部から7mmの位置を中心とし
たベルト裏面に接触する導電性ブラシ16を設けた。導
電性ブラシ16の長手方向の幅は340mm、導電性ブ
ラシ16のベルト移動方向の幅は約4mmで、ブラシ部
には、360デニール/24フィラメントの炭素含有ア
クリル繊維で、約1×107Ωcmの抵抗値のものを用
いた。この導電性ブラシ16と、該導電性ブラシ16に
転写電圧を印加する転写バイアス電源16Aとで、ベル
ト裏面にトナーと反対極性の電荷を供給するための電荷
供給装置を構成している。
【0028】中間転写ベルト6はフッ素系の樹脂の中に
カーボンブラックを分散させた単層の中抵抗体であり、
厚さ約150μm、新品時の表面抵抗値は約5×109
Ω/cm2、体積抵抗値は約1×1011Ωcmのものを
用いた。また、ベルト材料としては、ポリカーボネート
などの他の樹脂を用いることもできる。出口ローラ13
は接地せず、転写時に導電性ブラシ16にプラス極性の
転写電圧(Vt)が印加される。転写電圧(Vt)は転写
バイアス電源16Aによって供給され、その出力値は画
像形成装置本体の制御部(図示せず)によってコントロ
ールされている。以後、感光体1から中間転写ベルト6
上への転写を「ベルト転写」と記す。ベルト転写後の感
光体1上の残留トナーはクリーニング前チャージャー7
によって帯電量が制御され、ドラムクリーニング装置9
のブラシ及びブレードで除去される。また、感光体1上
の残留電荷は除電ランプ10で除去される。
【0029】一色目の作像動作により感光体1上にトナ
ー画像が形成され、ベルト転写により中間転写ベルト6
上に一色目のトナー画像が転写された後、二色目の作像
動作を開始し、中間転写ベルト6上に二色目のトナー像
を重ね合わせて転写する。この時、転写される順番毎に
転写電圧(Vt)を増加させていっても良い。フルカラ
ー画像の場合、中間転写ベルト6上に黒(Bk)、シア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のト
ナー画像を順次重ね合わせてベルト転写した後、一括し
て記録紙14上に転写する。中間転写ベルト6から記録
紙14上へのトナー像の転写は、紙転写ローラ11で記
録紙14の裏側からプラス極性の電圧を印加する。以
後、中間転写ベルト6から記録紙14上への転写を「ペ
ーパー転写」と記す。ペーパー転写後の中間転写ベルト
6上に残留したトナーはベルトクリーニング装置8のブ
レード等によって除去される。
【0030】尚、中間転写体としては、上記中間転写ベ
ルト6の代わりに、剛体の中間転写ドラムを使用するこ
ともできるが、中間転写ベルト方式のカラー画像形成装
置は、ベルト廻りのレイアウトの自由度が大きく、装置
を小型化できる利点がある。
【0031】本発明では、転写ニップ部の上流側に配置
されて中間転写ベルト6の裏面と接触し、且つ電気的に
接地されていない導電性部材の電位(Va)が、ゼロま
たは感光体1の帯電極性と同極性の電位となるように、
帯電条件や中間転写ベルト6の抵抗値、転写バイアス電
源16Aの出力値などを最適転写条件として設定する。
導電性部材の電位(Va)が、ゼロまたは感光体1の帯
電極性と同極性の電位となる範囲は、転写ニップ幅Lな
どの機械的条件やトナー自体の転写特性によって変化さ
せる必要が有る。この時、転写効率の低下を防止するた
めに、帯電条件や中間転写ベルト6の抵抗値、転写バイ
アス電源16Aの出力値などを最適転写条件として設定
する。以下に、最適転写条件の決定方法について説明す
る。
【0032】本実施例では、転写ニップ部の上流側に配
置されて中間転写ベルト6の裏面と接触し、且つ電気的
に接地されていない導電性部材として入口ローラ12を
用いている。そして、入口ローラ12には該ローラの電
位(Va)を測定する電位センサー15を設けた。
【0033】図2に転写ニップ部のベルト裏面に電荷を
供給する導電性ブラシ16に印加する転写電圧(Vt)
に対する入口ローラ電位(Va)の測定結果を示す。測
定方法としては、感光体1の帯電部を未露光のまま転写
行程を通過させた時(白紙画像と同様)の入口ローラ電
位(Va)を電位センサー15で測定した。また、中間
転写ベルト6の抵抗ムラによって入口ローラ電位(V
a)が変化するため、ベルト一周分の測定を行い、その
平均値を測定結果とした。Vt≦600Vの範囲で、入
口ローラ電位(Va)が、感光体1の帯電極性と同じVa
≦0となった。本発明によれば、この範囲内では転写チ
リの少ない転写条件が得られる。
【0034】図3に入口ローラ電位(Va)に対する転
写チリレベルと転写効率の変化を示す。転写チリレベル
は中間転写ベルト上に転写されたトナー画像(約0.3
mm幅のライン画像)を拡大観察し、ランク付けを行っ
た。転写チリが最も少ない状態をランク5、悪い状態を
ランク1として評価した。転写効率はベタトナー画像の
転写前後のトナー付着量を吸引法によって重量測定して
算出した。図3に示すように、転写チリランクは入口ロ
ーラ電位(Va)がVa>0の範囲では急激に悪化する傾
向があるが、Va≦0の範囲では実用上問題ないランク
4以上となった。また、転写電圧の低下と共に転写効率
は減少するが、転写電圧を約200V以上にすることで
実用上問題ない90%以上の転写効率が得られた。
【0035】尚、本実施例では負帯電用の感光体を用い
ているが、正帯電用の感光体を用いても良い。正帯電用
の感光体の場合は、トナーの帯電極性も正極性となり、
転写バイアス電源は負極性となる。従って、この場合
は、入口ローラ電位(Va)がVa≧0となる条件に設定
することで、転写チリが低減する。また、本実施例で
は、転写バイアス電源の出力値を制御しているが、感光
体帯電手段の出力値や中間転写ベルトの抵抗値を制御し
て入口ローラ電位(Va)を変化させても良い。
【0036】(実施例2)本実施例では、図1に示す構
成の画像形成装置において、機械の電源投入時や一定枚
数の画像形成動作毎に、電位センサー15により上述の
入口ローラ(導電性部材)12の電位(Va)の測定動
作を行わせ、その電位によりトナー画像形成手段を制御
する動作制御手段として制御装置(図示せず)を設置し
た。尚、制御装置としては、転写バイアス電源16Aの
出力値を制御する電源制御装置等が用いられ、画像形成
装置本体の制御部(中央処理装置(CPU)、ROMや
RAM等のメモリ、クロック、カウンタ、入出力回路
(I/O)、インターフェース回路(I/F)、及び各
種制御装置等から構成される)に設置されている。以
下、実施例1の構成に制御装置を追加した場合について
説明する。
【0037】図1において、画像形成装置の電源投入後
に制御装置は、帯電条件や現像条件などの最適化設定が
行われた後で、ベルト転写電圧(転写バイアス電源16
Aの出力値)の最適設定動作を行う。この場合、感光体
1を約−650Vに帯電させ、未露光のまま現像行程を
通過させるが、本実施例では反転現像方式であるため、
現像(トナーの付着)は行われない。制御装置は感光体
1の帯電部が転写行程を通過する時の入口ローラ電位
(Va)を電位センサー15で測定する。そして、転写
電圧の設定動作は、中間転写ベルト6の抵抗ムラの影響
を無くすために、一つの転写電圧値に対してベルト電圧
値が0Vを初期値として印加し、200Vステップで増
加させているが、初期値を数百Vとして、設定動作の時
間を短縮しても良い。また、ステップアップの間隔を5
0V間隔程度に狭めることで、精密な制御が可能にな
る。最終的に、入口ローラ電位(Va)がVa≦0となる
条件の範囲内で最大の印加電圧値を、その時の最適転写
電圧(Vt)として設定する。例えば、中間転写ベルト
6が新品時の場合は、転写電圧(Vt)をVt=600V
(Va=0V、転写チリランク=4.5)に設定した。
【0038】その後、通常のコピー(またはプリント)
動作を5000枚行ったところ、ハーフトーン部の転写
チリランクは3.0に悪化した。この時、中間転写ベル
ト6の表面抵抗値は約5×107Ω/cm2に、体積抵抗
値は約5×109Ωcmに低下していた。また、入口ロ
ーラ電位(Va)を電位センサー15で測定するとVa=
+50Vであった。再び、制御装置による最適転写電圧
(Vt)の設定動作を行ったところ、図2の白丸のよう
な特性が得られ、最適転写電圧値(Vt)はVt=500
Vと検出され、再設定された。この再設定条件ではハー
フトーン部からベタ部まで転写チリの少ない均一な画像
を得ることができた。
【0039】実施例1及び上記の実施例2の如く実施し
た種々の作像条件下での転写チリランクを入口ローラ電
位に関して整理した結果を図4に示す。図4の結果よ
り、電源制御装置等で入口ローラ電位(Va)をゼロま
たは感光体の帯電極性と同極性の電位にコントロールす
れば、転写チリの発生が少ないことは明らかである。ま
た、中間転写ベルト6の体積抵抗値が約1×108Ωc
m以下では、中間転写ベルト6中を流れる転写バイアス
からの電流が大きくなり、入口ローラ電位(Va)がVa
≦0となる条件が無くなってしまう。この場合、転写チ
リランク4以上、且つ、転写効率90%以上が両立する
範囲は無かった。
【0040】(実施例3)本実施例は、図5に示すよう
に、入口ローラ12と接地との間に電位センサーの変わ
りに電流計30を接続し、且つ出口ローラ13に直流電
源31を接続し、出口ローラ13と、転写ニップ部のベ
ルト裏面に接触した導電性ブラシ16に等電位の電圧を
印加したものであり、それ以外は実施例1と同様の構成
及び条件で最適転写電圧値(Vt)の設定を行った。す
なわち、転写電圧値(Vt)を変化させた時の入口ロー
ラ12から接地に流れる電流値(Ia)を電流計30で
測定し、電流測定結果から最適転写電圧値を決定して設
定する。
【0041】図6に転写ニップ部のベルト裏面に接触す
る導電性ブラシ16と出口ローラ13とにそれぞれ印加
する転写電圧(Vt)に対する入口ローラ12に流れる
電流値(Ia)の測定結果を、図7に入口ローラ電流に
対する転写効率と転写チリランクの測定結果を示す。測
定方法としては、感光体1の帯電部を未露光のまま転写
行程を通過させた時(白紙画像と同様)の入口ローラ1
2から接地に流れる電流値(Ia)を電流計30で測定
した。また、中間転写ベルト6の抵抗ムラによって電流
値が変化するため、ベルト一周分の測定を行い、その平
均値を測定結果とした。転写電圧(Vt)がVt≦600
Vの範囲で、電流計30に流れる電流値(Ia)がIa≦
0(接地から入口ローラの向きに電流が流れる、あるい
は入口ローラから接地に電子が流れる)となり、この範
囲内では転写チリの少ない転写条件が得られる。従っ
て、入口ローラ12から接地に流れる電流値(Ia)が
Ia≦0となる条件に転写電圧値(Vt)を設定すること
で転写チリランクが4.0以上が得られた。また、好ま
しくは、−3μA≦Ia≦0となる条件に設定すること
で転写チリランク4.0以上、且つ、充分な転写効率9
0%以上が得られた。
【0042】尚、本実施例では負帯電用の感光体を用い
ているが、正帯電用の感光体を用いても良い。正帯電用
の感光体を用いた場合、トナーの帯電極性も正極性とな
り、転写バイアス電源は負極性となるので、この場合
は、入口ローラ12から接地に流れる電流値(Ia)が
Ia≧0となる条件に設定する。
【0043】(実施例4)本実施例では、図8に示すよ
うに出口ローラ13を接地した以外は実施例3と同じ構
成及び条件で最適転写電圧値(Vt)の設定を行った。
すなわち、転写電圧値(Vt)を変化させた時の入口ロ
ーラ12から接地に流れる電流値(Ia)を電流計30
で測定し、電流測定結果から最適転写電圧値を決定して
設定する。この場合も図9に示すように、入口ローラ1
2から接地に流れる電流値(Ia)がIa≦0の範囲とな
る条件に転写電圧値(Vt)をコントロールすることに
よって、転写チリの少ない良好な画像が得られた。
【0044】実施例3及び上記の実施例4の如く実施し
た種々の作像条件下での転写チリランクを入口ローラ電
流に関して整理した結果を図10に示す。図10の結果
より、入口ローラ電流をゼロまたは感光体の帯電極性と
同極性の電流にコントロールすることによって転写チリ
の発生が少ないことは明らかである。
【0045】(実施例5)本実施例では、図5または図
8に示す構成の画像形成装置において、機械の電源投入
時や一定枚数の画像形成動作毎に、電流計30により上
述の入口ローラ12から接地に流れる電流値(Ia)の
測定動作を行わせ、その電流値(Ia)によりトナー画
像形成手段を制御する動作制御手段として制御装置(図
示せず)を設置した。尚、制御装置としては、転写バイ
アス電源16Aの出力値を制御する電源制御装置等が用
いられ、画像形成装置本体の制御部(中央処理装置(C
PU)、ROMやRAM等のメモリ、クロック、カウン
タ、入出力回路(I/O)、インターフェース回路(I
/F)、及び各種制御装置等から構成される)に設置さ
れている。以下、図5の実施例3の構成に制御装置を追
加した場合について説明する。
【0046】本実施例では、入口ローラ12と接地の間
に電流計30を設置してあり、画像形成装置の電源投入
後に制御装置は、帯電条件や現像条件などの最適化設定
が行われた後で、転写電圧値(Vt)を変化させた時の
入口ローラ12から接地に流れる電流値(Ia)を電流
計30で測定し、入口ローラ電流(Ia)が最適になる
ように転写電圧値(Vt)の設定動作を行う。この場
合、感光体1を約−650Vに帯電させ、未露光のまま
現像行程を通過させるが、本実施例では反転現像方式で
あるため、現像(トナーの付着)は行われない。制御装
置は感光体1の帯電部が転写行程を通過する時の入口ロ
ーラ電流(Ia)を電流計30で測定する。そして、転
写電圧値(Vt)の設定動作は、中間転写ベルト6の抵
抗ムラの影響を無くすために、一つの転写電圧値に対し
てベルト一周分の電流測定を行い、その平均値を制御用
の値として採用することが好ましい。
【0047】まず、中間転写ベルト6が新品時の場合、
転写電圧(Vt)を調整し、入口ローラ12から接地に
流れる電流値(Ia)がIa=0となるように設定した。
この時の転写電圧(Vt)はVt=600Vであった。こ
の条件で作像したところ、転写チリランクが4.0の鮮
明な画像が得られた。
【0048】その後、通常のコピー(またはプリント)
動作を5000枚行ったところ、ハーフトーン部の転写
チリランクが2.0に悪化した。この時、中間転写ベル
ト6の表面抵抗値は約5×107Ω/cm2に、体積抵抗
値は約5×109Ωcmに低下していた(新品時の表面
抵抗値は約5×109Ω/cm2に、体積抵抗値は約1×
1011Ωcm)。この時点で上記の方法で入口ローラ1
2の電流値(Ia)を測定したところ、Ia=+2.0μ
Aであった。そこで、Ia=−0.3μAになるように
制御装置で転写電圧を調整して再設定した。この時の転
写電圧(Vt)はVt=400Vであった。この再設定条
件で画像を作成したところ、ハーフトーン部からベタ部
まで転写チリの少ない鮮明な画像を得ることができた。
【0049】(比較例1)比較例として、転写ニップ部
のベルト裏面に接触して転写電圧を印加するための導電
性ブラシ16の材質を約20μmの太さのSUSブラシ
とした以外は、実施例3と同様に構成した。初期におけ
る転写電圧の設定動作などは、実施例3とほぼ同様な結
果が得られたが、数100枚の使用によってベルト裏面
に傷が発生した。そして、傷の削り粉がローラ表面など
に付着して凸状の汚れとなり、ベルト転写部やペーパー
転写部での転写不良が発生した。また、この時点で電流
計30により入口ローラ12から接地に流れる電流の測
定を行ったところ、電流値(Ia)のばらつきが大きく
適正転写電圧値の設定が困難であった。以上のことか
ら、導電性ブラシ16の材質は、実施例1で述べたよう
な、アクリル系樹脂中に炭素微粒子を含有した導電性繊
維(例えば、360デニール/24フィラメントの炭素
含有アクリル繊維など)とすることが好ましい。
【0050】以上の実施例1〜5の説明は、中間転写方
式を用いた画像形成装置における転写チリの低減技術に
ついての実施例であるが、本発明は中間転写方式を用い
た画像形成装置に限られるものではなく、例えば、記録
紙等の転写材を担持・搬送して感光体上のトナー像を転
写材に転写させる転写搬送ベルトを用いた画像形成装置
にも同様に実施することができる。以下、その実施例に
ついて説明する。
【0051】(実施例6)図11に記録紙等の転写材を
担持・搬送する転写搬送ベルトを用いた画像形成装置の
一例を示す。図11において、ドラム状の感光体17は
アルミ素管上に、下引き層/電荷発生層/電荷輸送層の
順に重ねて製膜した機能分離型の感光層を有している。
感光層の厚さは約28μm、静電容量は約90pF/c
2である。作像動作が開始されると、感光体17をス
コロトロン帯電器18で均一にマイナス帯電(約−65
0V〜−700V)した後、画像情報に応じたレーザ光
rを感光体17上の露光部17Aに照射し、−100V
〜−500Vの静電潜像を形成する。現像部19はトナ
ーと磁性キャリアからなる乾式2成分現像剤を用い、感
光体17上の低電位部にマイナス帯電トナーを付着させ
る反転現像方式である。現像バイアス値は−500V〜
−550Vとした。また、現像バイアスには交流成分を
重畳させても良い。
【0052】転写搬送ベルト23は、駆動ローラ21と
従動ローラ22の間に張架されている。記録紙29は感
光体17上への作像動作に合わせて図示しない給紙部か
ら給紙され、レジストローラ20を通して転写搬送ベル
ト23上に担持され、転写ニップ部へ搬送される。転写
ニップ部の下流のベルト裏面側にはローラ24を設置
し、該ローラ24と従動ローラ22で張架されたベルト
部分で感光体1を接触させる。転写ニップ幅Lは約10
mm、転写搬送ベルト23の長手方向の幅は350mm
とした。転写ニップ中央部のベルト裏面には導電性ブラ
シ25を接触させ、該導電性ブラシ25には転写バイア
ス電源25Aを接続した。また、導電性ブラシ25は、
ブラシ部が360デニール/24フィラメントの炭素含
有アクリル繊維で、約1×107Ωcmの抵抗値のもの
を用いた。この導電性ブラシ25と転写バイアス電源2
5Aは、転写時に転写ニップ部のベルト裏面にトナーと
反対極性の電荷を供給するための電荷供給装置を構成
し、導電性ブラシ25を通じて転写搬送ベルト23に転
写電圧(Vt)が印加される。
【0053】転写搬送ベルト23は、クロロプレンゴム
とEPDMのブレンドゴムの中にカーボンブラックを分
散させた中抵抗体のゴム層の表面にフッ素系のコート層
を設けたものである。ゴム層の厚さは約500μmで、
新品時の体積抵抗値は約1×1010Ωcm、コート層の
厚さは約10μmで、新品時の表面抵抗値は約1×10
11Ω/cm2のものを用いた。また、従動ローラ22と
導電性ブラシ25の間のベルト裏面には導電性ローラ2
6を接触させた。この導電性ローラ26は電流計30を
介して接地されている。
【0054】本実施例の画像形成装置では、転写時に導
電性ブラシ25にプラス極性の転写電圧(Vt)が印加
される。この転写電圧(Vt)は転写バイアス電源25
Aによって供給され、その出力値は、上記電流計30に
よって測定される導電性ローラ26から接地に流れる電
流値(Ia)などに応じて、画像形成装置本体に設置さ
れた図示しない制御部(中央処理装置(CPU)、RO
MやRAM等のメモリ、クロック、カウンタ、入出力回
路(I/O)、インターフェース回路(I/F)、及び
各種制御装置等から構成される)によってコントロール
されている。尚、導電性ローラ26を電気的に接地され
ていない構成として該導電性ローラに電位センサーを設
け、電位センサーで導電性ローラの電位を測定してその
電位に応じて制御部で転写電圧をコントロールする構成
とすることもできる。
【0055】転写行程を通過すると記録紙29は転写搬
送ベルト23の表面に静電的に吸着されているため、感
光体17との分離が容易になる。従って、転写搬送ベル
ト23を用いると、紙詰まりなどのトラブルが減少する
利点がある。転写後の感光体17上の残留トナーはドラ
ムクリーニング装置27のブラシ及びブレードで除去さ
れ、感光体17上の残留電荷は除電ランプ28で除去さ
れる。また、トナー像が転写された記録紙29は、駆動
ローラ21部で曲率分離した後、定着部まで搬送され、
定着ローラ32で熱定着される。
【0056】以上の構成からなる画像形成装置におい
て、本実施例では、感光体17をマイナス帯電(約−6
50V〜−700V)し、記録紙29と感光体帯電部の
未露光部が転写行程を通過している時(白紙画像と同
様)に、導電性ローラ26から接地に流れる電流を電流
計30により測定し、その電流値(Ia)がIa≦0にな
るように転写電圧(Vt)を設定した。次に制御部によ
り、この転写条件で転写電圧(Vt)を制御して画像形
成したところ、転写チリのランクが4〜5の良好な画像
が得られた。また、導電性ローラ26から接地に流れる
電流値(Ia)がIa=+5μAとなる転写条件で作像し
たところ転写チリのランクは2となった。これらの結果
より、導電性ローラ26から接地に流れる電流値(I
a)をゼロまたは感光体17の帯電極性と同極性の電流
にコントロールすることによって、転写チリの発生が少
ないことが明らかとなった。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の画
像形成装置では、転写ニップ部より上流側に転写体裏面
と接触し且つ電気的に接地されていない導電性部材を設
け、且つ転写時に該導電性部材の電位(Va)がゼロま
たは感光体の帯電極性と同極性の電位となるような条件
を設定する構成としたことで、転写ニップ部の上流側で
の放電が制御され、転写ニップ部前でのトナーの移動が
防止でき、転写チリが低減する。従って、トナー画像転
写時の転写チリの少ない画像形成装置を提供することが
できる。
【0058】請求項2記載の画像形成装置では、転写ニ
ップ部より上流側に該転写体裏面と接触し且つ電気的に
接地されている導電性部材を設け、且つ転写時に該導電
性部材から接地に流れる電流値(Ia)が感光体の帯電
極性が負極性の場合はIa≦0、あるいは、感光体の帯
電極性が正極性の場合はIa≧0となるように制御する
構成としたことで、転写ニップ部の上流側での放電が制
御され、転写ニップ部前でのトナーの移動が防止でき、
転写チリが低減する。従って、トナー画像転写時の転写
チリの少ない画像形成装置を提供することができる。
【0059】請求項3の記載の画像形成装置では、請求
項1の構成及び効果に加え、導電性部材の電位(Va)
を測定する電位測定手段を有する構成としたので、電位
(Va)を測定する電位測定手段を常時搭載することで
機械出荷時、トラブル発生時、機械メンテナンス時等に
転写条件の設定が可能となり、転写チリの少ない鮮明な
画像を安定に得ることができる。
【0060】請求項4記載の画像形成装置では、請求項
1の構成及び効果に加え、導電性部材の電位(Va)を
測定する電位測定手段と、該電位測定手段を用いて転写
行程時の導電性部材の電位測定動作を行う動作制御手段
とを有し、該動作制御手段は、前記導電性部材の電位が
ゼロまたは感光体の帯電極性と同極性の電位となるよう
にトナー画像形成手段の動作を制御する構成としたの
で、定期的に導電性部材の電位(Va)の測定を行い、
その情報をフィードバックして転写チリが低減するよう
な条件に再設定することができるため、感光体電位やベ
ルト材料の電気的特性が経時劣化しても、常に転写チリ
の少ない画像を得ることができる。
【0061】請求項5記載の画像形成装置では、請求項
1または4の構成及び効果に加え、トナー画像形成手段
の動作を制御する動作制御手段は、転写バイアス電源の
出力値を制御する電源制御手段としたので、転写チリが
低減するように、転写バイアス電源の出力を制御するこ
とができ、ベルト材料が経時劣化しても、常に転写チリ
の少ない画像を得ることができる。
【0062】請求項6記載の画像形成装置では、請求項
2の構成及び効果に加え、導電性部材から接地に流れる
電流値(Ia)を測定する電流測定手段を有する構成と
したので、電流(Ia)を測定する電位測定手段を常時
搭載することで機械出荷時、トラブル発生時、機械メン
テナンス時等に転写条件の設定が可能となり、転写チリ
の少ない鮮明な画像を安定に得ることができる。
【0063】請求項7記載の画像形成装置では、請求項
2の構成及び効果に加え、導電性部材から接地に流れる
電流値(Ia)を測定する電流測定手段と、該電流測定
手段を用いて転写行程時の電流測定動作を行う動作制御
手段とを有し、該動作制御手段は、感光体の帯電極性が
負極性の場合はIa≦0、あるいは、感光体の帯電極性
が正極性の場合はIa≧0となるようにトナー画像形成
手段の動作を制御する構成としたので、定期的に電流
(Ia)の測定を行い、その情報をフィードバックして
転写チリが低減するような条件に再設定することができ
るため、感光体電位やベルト材料の電気的特性が経時劣
化しても、常に転写チリの少ない鮮明な画像を安定に得
ることができる。
【0064】請求項8記載の画像形成装置では、請求項
2または7の構成及び効果に加え、トナー画像形成手段
の動作を制御する動作制御手段は、転写バイアス電源の
出力値を制御する電源制御手段としたので、転写チリが
低減するように、転写バイアス電源の出力を制御するこ
とができ、ベルト材料が経時劣化しても、常に転写チリ
の少ない画像を得ることができる。
【0065】請求項9記載の画像形成装置では、請求項
1乃至8のいずれかの構成及び効果に加え、転写体は、
トナー画像を一時的に担持して転写体上から記録紙等の
転写材上にトナー像を転写させる中間転写ベルトとした
ので、転写チリの少ない鮮明な画像を安定して得ること
ができる小型な画像形成装置を得ることができる。
【0066】請求項10記載の画像形成装置では、請求
項1乃至8のいずれかの構成及び効果に加え、転写体
は、記録紙等の転写材を一時的に担持して、転写体上の
転写材の上にトナー像を転写させ、次行程に転写材を搬
送する転写搬送ベルトとしたので、紙詰まりが少なく、
且つ、転写チリの少ない画像形成装置を得ることができ
る。
【0067】請求項11記載の画像形成装置では、請求
項1乃至10のいずれかの構成及び効果に加え、転写体
が、108〜1012Ωcmの体積抵抗値を有する中抵抗
体であるので、転写体裏面の電位値あるいは、転写体裏
面に流れる電流値の測定結果から転写条件の制御が可能
になる。
【0068】請求項12記載の画像形成装置では、請求
項1乃至8のいずれかの構成及び効果に加え、導電性部
材はローラー状としたので、ベルト裏面の傷等による破
損が少なく、電位(Va)あるいは電流(Ia)の測定が
安定するため、最適転写条件の設定の信頼性が上がり、
長期間に渡って転写チリが少なく、転写異常の無い画像
を得ることができる。
【0069】請求項13記載の画像形成装置では、請求
項1乃至8のいずれかの構成及び効果に加え、2色以上
の現像剤によって画像形成する構成とし、転写チリが加
算される多数回の転写行程を有する作像プロセスに適用
したことにより、転写チリ低減の効果が更に大きくな
り、従来に比べて転写チリの少ない鮮明なカラーコピー
を得ることができる。
【0070】請求項14記載の画像形成装置では、請求
項1乃至8のいずれかの構成及び効果に加え、転写ニッ
プ形成部の転写体裏面の少なくとも一部にトナーと反対
極性の電荷を供給するための電荷供給装置を構成する導
電性部材として、アクリル系樹脂中に炭素微粒子を含有
した導電性繊維からなるブラシ状部材を用いているの
で、ベルト裏面の傷等による破損が少なく、電位(V
a)あるいは電流(Ia)の測定が安定するため、最適転
写条件の設定の信頼性が上がり、長期間に渡って転写チ
リが少なく、転写異常の無い画像を得ることができる。
【0071】請求項15の記載の画像形成装置では、請
求項9の構成及び効果に加え、感光体表面の回転方向の
少なくとも一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部
が現像行程を経た後、転写材を通紙させない状態で転写
ニップ部を通過するときに該転写ニップ部より上流側に
転写体裏面と接触し且つ電気的に接地されていないよう
に設置された導電性部材の電位をVaとする構成とした
ので、特別な治具等を用いることなく、簡便で、安定し
た電位(Va)の測定が可能であり、低コストな画像形
成装置を提供することができる。
【0072】請求項16記載の画像形成装置では、請求
項9の構成及び効果に加え、感光体表面の回転方向の少
なくとも一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部が
現像行程を経た後、転写材を通紙させない状態で転写ニ
ップ部を通過するときに該転写ニップ部より上流側に転
写体裏面と接触し且つ電気的に接地された導電性部材に
流れる電流をIaとする構成としたので、特別な治具等
を用いることなく、簡便で、安定した電流(Ia)の測
定が可能であり、低コストな画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0073】請求項17記載の画像形成装置では、請求
項10の構成及び効果に加え、感光体表面の回転方向の
少なくとも一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部
が現像行程を経た後、転写材を通紙させた状態で転写ニ
ップ部を通過するときに該転写ニップ部より上流側に転
写体裏面と接触し且つ電気的に接地されていないように
設置された導電性部材の電位をVaとする構成としたの
で、特別な治具等を用いることなく、簡便で、安定した
電位(Va)の測定が可能であり、低コストな画像形成
装置を提供することができる。
【0074】請求項18記載の画像形成装置では、請求
項10の構成及び効果に加え、感光体表面の回転方向の
少なくとも一部に露光しない帯電部を形成し、該帯電部
が現像行程を経た後、転写材を通紙させた状態で転写ニ
ップ部を通過するときに該転写ニップ部より上流側に転
写体裏面と接触し且つ電気的に接地された導電性部材に
流れる電流をIaとする構成としたので、特別な治具等
を用いることなく、簡便で、安定した電流(Ia)の測
定が可能であり、低コストな画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構
成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の導電性ブラシに印加
する転写電圧に対する入口ローラ電位の変化を示す図で
ある。
【図3】図1に示す画像形成装置の入口ローラ電位に対
する転写チリランクと転写効率の変化を示す図である。
【図4】図1に示す画像形成装置の種々の作像条件下で
の入口ローラ電位に対する転写チリランクの変化を示す
図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す画像形成装置の概略
要部構成図である。
【図6】図5に示す画像形成装置の導電性ブラシに印加
する転写電圧に対する入口ローラ電流の変化を示す図で
ある。
【図7】図5に示す画像形成装置の入口ローラ電流に対
する転写チリランクと転写効率の変化を示す図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示す画像形成装置
の概略要部構成図である。
【図9】図8に示す画像形成装置の入口ローラ電流に対
する転写チリランクと転写効率の変化を示す図である。
【図10】図7と図9に示す入口ローラ電流に対する転
写チリランクを合わせて示す図である。
【図11】本発明のさらに別の実施例を示す画像形成装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 スコロトロン帯電器(帯電手段) 4 カラー現像部 6 中間転写ベルト(転写体) 8 ベルトクリーニング装置 9 ドラムクリーニング装置 10 除電ランプ 11 紙転写ローラ 12 入口ローラ(導電性部材) 13 出口ローラ 14 記録紙(転写材) 15 電位センサー(電位測定手段) 16 導電性ブラシ(電荷供給装置) 16A 転写バイアス電源(電荷供給装置) 17 感光体 18 スコロトロン帯電器(帯電手段) 19 現像部 20 レジストローラ 21 駆動ローラ 22 従動ローラ 23 転写搬送ベルト(転写体) 24 ローラ 25 導電性ブラシ(電荷供給装置) 25A 転写バイアス電源(電荷供給装置) 26 導電性ローラ(導電性部材) 27 ドラムクリーニング装置 28 除電ランプ 29 記録紙(転写材) 30 電流計(電流測定手段) 31 直流電源 32 定着ローラ r レーザ光(露光手段)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー画像形成手段として、少なくとも、
    感光体を均一に帯電する帯電手段と、感光体上に画像情
    報に基づいて潜像を形成するための露光手段と、感光体
    上の潜像を該潜像と同極性のトナーで現像する現像手段
    と、複数のローラに張架された無端ベルト状の転写体
    と、二本のローラ間で転写体表面と感光体とが接触する
    転写ニップ部と、該転写ニップ形成部の転写体裏面の少
    なくとも一部に前記トナーと反対極性の電荷を供給する
    電荷供給装置とを有する画像形成装置において、 転写ニップ部より上流側に該転写体裏面と接触し且つ電
    気的に接地されていない導電性部材を設け、且つ転写時
    に該導電性部材の電位(Va)がゼロまたは感光体の帯
    電極性と同極性の電位であることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】トナー画像形成手段として、少なくとも、
    感光体を均一に帯電する帯電手段と、感光体上に画像情
    報に基づいて潜像を形成するための露光手段と、感光体
    上の潜像を該潜像と同極性のトナーで現像する現像手段
    と、複数のローラに張架された無端ベルト状の転写体
    と、二本のローラ間で転写体表面と感光体とが接触する
    転写ニップ部と、該転写ニップ形成部の転写体裏面の少
    なくとも一部に前記トナーと反対極性の電荷を供給する
    電荷供給装置とを有する画像形成装置において、 転写ニップ部より上流側に該転写体裏面と接触し且つ電
    気的に接地されている導電性部材を設け、且つ転写時に
    該導電性部材から接地に流れる電流値(Ia)が感光体
    の帯電極性が負極性の場合はIa≦0、あるいは、感光
    体の帯電極性が正極性の場合はIa≧0であることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記導電性部材の電位(Va)を測定する電位測定手段を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記導電性部材の電位を測定する電位測定手段と、該電位
    測定手段を用いて転写行程時の導電性部材の電位測定動
    作を行う動作制御手段とを有し、該動作制御手段は、前
    記導電性部材の電位がゼロまたは感光体の帯電極性と同
    極性の電位となるようにトナー画像形成手段の動作を制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1または4記載の画像形成装置にお
    いて、トナー画像形成手段の動作を制御する動作制御手
    段が、転写バイアス電源の出力値を制御する電源制御手
    段であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の画像形成装置において、前
    記導電性部材から接地に流れる電流値(Ia)を測定す
    る電流測定手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の画像形成装置において、前
    記導電性部材から接地に流れる電流値(Ia)を測定す
    る電流測定手段と、該電流測定手段を用いて転写行程時
    の電流測定動作を行う動作制御手段とを有し、該動作制
    御手段は、感光体の帯電極性が負極性の場合はIa≦
    0、あるいは、感光体の帯電極性が正極性の場合はIa
    ≧0となるようにトナー画像形成手段の動作を制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項2または7記載の画像形成装置にお
    いて、トナー画像形成手段の動作を制御する動作制御手
    段が、転写バイアス電源の出力値を制御する電源制御手
    段であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形
    成装置において、前記転写体は、トナー画像を一時的に
    担持して、転写体上から記録紙等の転写材上にトナー像
    を転写させる中間転写ベルトであることを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8のいずれかに記載の画像
    形成装置において、前記転写体は、記録紙等の転写材を
    一時的に担持して、転写体上の転写材の上にトナー像を
    転写させ、次行程に転写材を搬送する転写搬送ベルトで
    あることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載の画
    像形成装置において、前記転写体が、108〜1012Ω
    cmの体積抵抗値を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至8のいずれかに記載の画像
    形成装置において、前記導電性部材がローラー状である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至8のいずれかに記載の画像
    形成装置において、2色以上の現像剤によって画像形成
    することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至8のいずれかに記載の画像
    形成装置において、前記転写ニップ形成部の転写体裏面
    の少なくとも一部に前記トナーと反対極性の電荷を供給
    するための電荷供給装置を構成する導電性部材が、アク
    リル系樹脂中に炭素微粒子を含有した導電性繊維からな
    るブラシ状部材であることを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項9記載の画像形成装置において、
    感光体表面の回転方向の少なくとも一部に露光しない帯
    電部を形成し、該帯電部が現像行程を経た後、転写材を
    通紙させない状態で転写ニップ部を通過するときに、該
    転写ニップ部より上流側で転写体裏面と接触し且つ電気
    的に接地されていないように設置された導電性部材の電
    位をVaとすることを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】請求項9記載の画像形成装置において、
    感光体表面の回転方向の少なくとも一部に露光しない帯
    電部を形成し、該帯電部が現像行程を経た後、転写材を
    通紙させない状態で転写ニップ部を通過するときに、該
    転写ニップ部より上流側で転写体裏面と接触し且つ電気
    的に接地された導電性部材に流れる電流をIaとするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項10記載の画像形成装置におい
    て、感光体表面の回転方向の少なくとも一部に露光しな
    い帯電部を形成し、該帯電部が現像行程を経た後、転写
    材を通紙させた状態で転写ニップ部を通過するときに、
    該転写ニップ部より上流側で転写体裏面と接触し且つ電
    気的に接地されていないように設置された導電性部材の
    電位をVaとすることを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項10記載の画像形成装置におい
    て、感光体表面の回転方向の少なくとも一部に露光しな
    い帯電部を形成し、該帯電部が現像行程を経た後、転写
    材を通紙させた状態で転写ニップ部を通過するときに、
    該転写ニップ部より上流側で転写体裏面と接触し且つ電
    気的に接地された導電性部材に流れる電流をIaとする
    ことを特徴とする画像形成装置。
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JP2008026747A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009139912A (ja) * 2007-11-14 2009-06-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及びそれを用いた画像形成方法

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