JPH10192437A - 部分予作動式消火設備 - Google Patents

部分予作動式消火設備

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JPH10192437A
JPH10192437A JP618897A JP618897A JPH10192437A JP H10192437 A JPH10192437 A JP H10192437A JP 618897 A JP618897 A JP 618897A JP 618897 A JP618897 A JP 618897A JP H10192437 A JPH10192437 A JP H10192437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式の消火設備が設置されているフロアの一
部に、新たにコンピュータルーム等の予作動方式(乾
式)の消火設備を要求される区画が発生しても、その区
画だけを予作動方式の消火設備に変更できるようにす
る。 【解決手段】 一部の防護区画Bの用途が水気を嫌う用
途に変更された部位の消火設備を、その区画Bの二次側
配管2Bと閉鎖型スプリンクラヘッド6Bとの間に自動
弁9を配置した乾式の消火設備として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式の消火設備が
設置されているフロアの一部に、新たにコンピュータル
ーム等の予作動方式(乾式)の消火設備を要求される区
画が発生しても、その区画だけを予作動方式の消火設備
に変更することができる部分予作動式消火設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、建屋の消火設備として、二次
側配管に充水した湿式のスプリンクラ消火設備が多く設
置されている。またコンピュータルームや電気室等のよ
うに水気が嫌われる場所には、予作動方式の消火設備や
ガス式の消火設備が設置されている。これらの消火設備
は、基本的にはフロア(階)単位あるいは消火区画単位
で設備設計されている。
【0003】ここで、予作動方式とは、ポンプに接続さ
れた一次側配管となる給水本管とこの給水本管から分岐
して各フロアに延びる二次側配管との間に常時閉の自動
弁を設置し、この自動弁を火災感知器の火災信号に基づ
いて開かせる方式をいい、一般には火災感知器からの火
災信号が自動火災報知設備の火災受信機に入力し、火災
受信機からの出力信号によって自動弁が開放されるよう
になっている。実際の放水は、例えばヒュージブルプラ
グの溶融により開放する閉鎖型のスプリンクラヘッド
(以下、SPヘッドという)が火災時の熱により開放さ
れることにより開始される。
【0004】予作動方式でないものは、一次側配管であ
る給水本管と二次側配管との間に、二次側配管からの流
体の流出を検知する流水検知装置を備えた地区弁を設置
するとともに、二次側配管に予め水または圧縮空気を封
入しておき、火災時に閉鎖型のSPヘッドが開いて二次
側配管内の流体が流出する際の圧力低下により地区弁を
開かせるようにしたものである。配管内の圧力低下を圧
力空気槽に設けた圧力スイッチが検知すると、ポンプ盤
に圧力低下信号が入力され、ポンプ盤からポンプに対し
て起動命令が与えられ、給水(放水)が開始される。
【0005】また、湿式とは二次側配管に予め水が封入
されている方式、つまりSPヘッドまで水がきている方
式をいい、二次側配管に予め封入される流体が圧縮空気
または空気である方式は乾式といわれている。予作動方
式の場合、通常、二次側配管に空気(圧縮空気ではな
い)が入っており、乾式状態にある。
【0006】防護フロアがコンピュータルームや電気室
の場合に予作動方式の消火設備やガス式の消火設備が採
用されることの理由は、SPヘッドが暴発した場合、二
次側配管に水が封入されていると、この水がコンピュー
タや電気機器にかかり、多大な損害が発生するためであ
る。したがって、消火剤に水を使う場合でも、予作動方
式の消火設備では、SPヘッドの暴発時には水の流出が
発生しないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の消
火設備は、フロア(階)単位または消火区画単位でどの
ような方式の設備にするかが決定され、設計されてい
る。このため、例えば湿式の消火設備が設置されている
フロアの一部に新たにコンピュータルームを設けなれば
ならない場合、現状の設備をそのまま使用すると、コン
ピュータルームでSPヘッドが暴発した場合、多大な損
害が発生する。
【0008】このような問題は、フロア全体を予作動方
式の消火設備に変更することによって解決し得るが、こ
の場合には設備を変更するのに手間とコストがかかると
いう新たな問題が発生する。
【0009】本発明の技術的課題は、湿式の消火設備が
設置されているフロアの一部に、新たにコンピュータル
ーム等の予作動方式(乾式)の消火設備を要求される区
画が発生しても、その区画だけを予作動方式の消火設備
に変更できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
部分予作動式消火設備は、下記の構成からなるものであ
る。すなわち、消火用液体が供給される配管に閉鎖型ス
プリンクラヘッドが接続されてなる湿式あるいは乾式の
消火設備において、配管の途中に分岐管が接続され、分
岐管の途中に常時閉の自動弁を接続し、自動弁の二次側
の分岐管に閉鎖型スプリンクラヘッドを接続するととも
に、この二次側の分岐管に気体を封入し、自動弁はこの
自動弁の二次側配管が布設された場所に設置された火災
感知器が火災を検出した時に開弁されるようにしたもの
である。この請求項1の発明においては、閉鎖型スプリ
ンクラヘッドが接続されて消火用液体が供給される配管
に分岐管を接続し、分岐管の途中に自動弁を設け、自動
弁の二次側の分岐管に閉鎖型スプリンクラヘッドを接続
して、二次側の分岐管に気体を封入しているので、基本
的に予作動方式でない湿式または乾式の消火設備と予作
動方式の消火設備とを併存させることができる。
【0011】また、本発明の請求項2に係る部分予作動
式消火設備は、下記の構成からなるものである。すなわ
ち、一次側配管となる給水本管と、各階毎あるいは消火
区画毎に配設された二次側配管と、一次側の給水本管と
二次側配管との間に設置された流出検出手段と、二次側
配管の複数箇所に接続された閉鎖型スプリンクラヘッド
とを有し、二次側配管に予め水または圧縮空気を封入し
た消火設備において、同一フロアにおける二次側配管の
うち、防護区画の用途が水気を嫌う用途に変更された部
位に位置する二次側配管と、そこに接続される閉鎖型ス
プリンクラヘッドとの間に、常時閉の自動弁を設けると
ともに、この自動弁と閉鎖型スプリンクラヘッドとの間
に空気を封入して、当該防護区画を乾式の消火設備とし
て構成し、かつこの乾式の防護区画には専用の火災感知
器を設置するとともに、この専用火災感知器が火災を感
知した時、自動弁を開放させる制御手段を設けたもので
ある。この請求項2の発明において、一部の防護区画の
用途が水気を嫌う用途に変更されたフロアで、用途が変
更されていない区画(以下、通常区画という)に火災が
発生して、当該通常区画に設置してある閉鎖型スプリン
クラヘッドが火災時の熱により開放されると、流出検出
手段が動作し、給水本管より二次側配管に消火用の水が
供給され、開放した閉鎖型スプリンクラヘッドより放水
が開始されて、消火作業が行われる。このとき、水気を
嫌う用途に変更された区画(以下、特定区画という)が
例えばコンピュータルームであれば、その特定区画は通
常密閉された空間となっているため、この特定区画に設
置されている専用火災感知器は火災を感知せず、自動弁
が開かれることはなく、その末端の閉鎖型スプリンクラ
ヘッドも開放することはない。したがって、この特定区
画の自動弁と閉鎖型スプリンクラヘッドの間は乾式状態
におかれる。また、火災が発生していない平常時におい
て、特定区画に設置してある閉鎖型スプリンクラヘッド
にものがぶつかり、スプリンクラヘッドが暴発により開
放された場合、この閉鎖型スプリンクラヘッドと自動弁
との間には空気しか存在しないため、漏水することはな
い。更に、事故により開放された閉鎖型スプリンクラヘ
ッドと二次側配管との間は自動弁により遮断されている
ため、流出検出手段が動作することもない。更にまた、
火災が発生していなければ、特定区画の専用火災感知器
が火災を感知することもないため、この特定区画の閉鎖
型スプリンクラヘッドが暴発等により開放されても、自
動弁が開かれることがなく、放水が発生することもな
い。また、閉鎖型スプリンクラヘッドが正常な閉状態に
ある時に、特定区画の専用火災感知器の誤報により自動
弁が開いた場合には、閉鎖型スプリンクラヘッドまでの
配管に水が流入するが、漏水することはない。このよう
に、特定区画の消火設備を、二次側配管と閉鎖型スプリ
ンクラヘッドとの間に自動弁を配置した乾式の消火設備
とすることにより、基本的に予作動方式でない湿式また
は乾式の消火設備が設置されている同一フロア内に、部
分的に予作動方式の消火設備を導入することが可能とな
って、同一フロア内に異なる方式の消火設備、換言すれ
ば用途の異なる防護区画を併存させることができる。
【0012】また、本発明の請求項3に係る部分予作動
式消火設備は、自動弁と閉鎖型スプリンクラヘッドとの
間に、少なくとも2以上の開口を有する多口継手を設け
たものである。この請求項3の発明においては、自動弁
と閉鎖型スプリンクラヘッドとの間に多口継手を設置し
ているので、特定区画の面積が広い場合であっても、設
置すべき自動弁の数を減らすことができる。
【0013】また、本発明の請求項4に係る部分予作動
式消火設備は、多口継手と閉鎖型スプリンクラヘッドと
を、フレキシブル配管で接続したものである。この請求
項4の発明においては、多口継手と閉鎖型スプリンクラ
ヘッドとをフレキシブル配管で接続しているので、間仕
切り変更にあわせて閉鎖型スプリンクラヘッドの設置場
所を容易に変更することができる。
【0014】また、本発明の請求項5に係る部分予作動
式消火設備は、閉鎖型スプリンクラヘッドの基端部にド
レン孔を設け、該ドレン孔に密閉用キャップを取り付け
たものである。この請求項5の発明においては、閉鎖型
スプリンクラヘッドの基端部にドレン孔を設けているの
で、例えば特定区画の専用火災感知器の誤報により自動
弁が開いて、閉鎖型スプリンクラヘッドまでの配管に水
が流入することがあっても、ドレン孔より水を抜くこと
ができ、簡単に元の乾式状態に復帰させることができ
る。
【0015】また、本発明の請求項6に係る部分予作動
式消火設備は、多口継手の開口のうち、少なくとも1つ
を予備としておくようにしたものである。この請求項6
の発明において、特定区画に設置すべき閉鎖型スプリン
クラヘッドヘッドの数が足りない時には、予備の開口を
使用することで対処できる。また余りに数が足りない時
でも、この予備の開口に更に多口継手を接続することで
対処できる。
【0016】また、本発明の請求項7に係る部分予作動
式消火設備は、多口継手の開口のうち1箇所は点検用口
として構成し、この点検用口には直接またはフレキシブ
ル配管を介して密閉用キャップを取り付けたものであ
る。この請求項7の発明においては、閉鎖型スプリンク
ラヘッドに長い棒などが当たって破損したことが外観か
ら判らない場合でも、多口継手の開口のうち1箇所を点
検用口として確保しておくことにより、定期的にキャッ
プを外してそこから空気等を注入することで、破損の有
無を点検することができる。この場合、点検用口にフレ
キシブル配管を介して密閉用キャップを取り付け、密閉
用キャップを室内側に露出するように天井面に取り付け
ておけば、保守点検作業が容易となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施形態1.以下、図示実施形態に基づき本発明を説明
する。図1は本発明の第1の実施形態に係る部分予作動
式消火設備のシステムを示す模式図である。
【0018】本実施形態の部分予作動式消火設備は、防
護区画の用途が変更されていない通常区画Aの消火設備
が、一次側配管となる給水本管1と、各階毎に配設され
た二次側配管2と、一次側の給水本管1と二次側配管2
との間に設置された二次側配管2からの流体の流出を検
知する流出検知手段としての流水検知装置3と、二次側
配管2の複数箇所に分岐管を介して接続されたそれぞれ
少なくとも2以上の開口を有する多口継手4Aと、多口
継手4Aにフレキシブル配管5Aを介して接続された例
えばヒュージブルプラグの溶融により開放する閉鎖型の
スプリンクラヘッド(以下、SPヘッドという)6A
と、火災感知器7Aとから構成され、二次側配管2に予
め水または圧縮空気が封入され、閉鎖型SPヘッド6A
が開いた際の水または圧縮空気の流出により発生する二
次側配管2内の圧力低下により流水検知装置3が流水、
すなわちSPヘッドの開放を検知するようになってい
る。
【0019】同一フロアにおいて、防護区画の用途が水
気を嫌う用途(例えばコンピュータルーム)に変更され
た特定区画Bは、隔壁8により通常区画Aから隔絶され
ている。特定区画Bの消火設備は、当該フロアにおける
二次側配管2のうち、特定区画Bに位置する二次側配管
2Bと、そこに接続すべき閉鎖型SPヘッドとの間に設
置された常時閉の自動弁9と、自動弁9の先端側に配置
接続された多口継手4Bと、多口継手4Bにフレキシブ
ル配管5Bを介して接続された閉鎖型SPヘッド6B
と、専用の火災感知器7Bとから構成されている。そし
て自動弁9と閉鎖型SPヘッド6Bとの間に空気が封入
され、当該防護区画(特定区画B)が乾式状態におかれ
るように設定されており、専用火災感知器7Bが火災を
感知した時、自動弁9が開放されるようになっている。
なお、自動弁9とSPヘッド6Bとの間は水を入れない
ようにしておけばよく、圧縮空気を封入してもよい。
【0020】給水本管1の基端は消火用水11を貯えた
水槽12内に挿入されているとともに、給水本管1の途
中の基端側寄りにポンプ13が設置され、水槽12内の
消火用水(液体)11を汲み上げて供給できるようにな
っている。
【0021】各流水検知装置3は、制御手段すなわち自
動火災報知設備の火災受信機14に接続されている。更
に通常区画(他階を含む)Aや特定区画Bに関係なく全
ての火災感知器7A,7Bは火災受信機14に共通の信
号線を介して接続されている。このように火災感知器7
A,7Bと火災受信機14は、R型と呼ばれている火災
報知設備を構成している。つまり、火災感知器が1台に
つき1個のアドレスをもっており、火災受信機14から
のポーリングにより自己のアドレスが呼ばれている場合
に、アドレスと共に現在のアナログ値を送出し、火災受
信機14側でそのアナログ値としきい値を比較して火災
か否かを判断するようになっており、火災受信機14
は、通常区画Aで火災が発生したのか、特定区画Bで火
災が発生したのかを識別できる。火災受信機14は、フ
ロアの流水検知装置3からの流水信号入力または図示し
ない圧力空気槽の圧力スイッチからの圧力低下信号の入
力により、ポンプ13に起動指令を与えて給水(放水)
を開始させる機能と、特定区画Bで火災が発生したこと
が検知されると、自動弁9を開かせる機能を有してい
る。
【0022】次に、本実施形態の部分予作動式消火設備
の動作について図1に基づき4つの例を挙げて説明す
る。なお、ここでは通常区画は特定区画が併存されてい
るフロア内に存在している区画であるものとする。
【0023】通常区画Aで火災が発生した場合 通常区画Aに設置してある火災感知器7Aからのアドレ
スとアナログ値から、火災受信機14が火災発生区画が
通常区画Aであることを特定する。閉鎖型SPヘッド6
Aが火災時の熱により開き、二次側配管2内の圧力が低
下すると、当該火災発生フロアの流水検知装置3が流水
を検知する。火災受信機14は、流水検知装置3から流
水信号が入力されると、ポンプ13を起動させて給水を
開始させる。これにより、開放した閉鎖型SPヘッド6
Aからの放水が開始されて、通常区画Aの消火作業が行
われる。このとき、特定区画Bは隔壁8により通常区画
Aから隔絶されているため、特定区画Bに設置してある
専用火災感知器7Bは火災を感知せず、自動弁9が開か
れることはなく、更に先端の閉鎖型SPヘッド6Bも開
放されることはない。したがって、特定区画Bの自動弁
9と閉鎖型SPヘッド6Bの間は乾式状態が保持され
る。
【0024】特定区画Bで火災が発生した場合 特定区画Bに設置してある専用火災感知器7Bからのア
ドレスとアナログ値から、火災受信機14が火災発生区
画が特定区画Bであることを特定する。火災発生区画が
特定区画Bであることが特定されると、火災受信機14
はその特定区画Bの自動弁9を開かせ、自動弁9と閉鎖
型SPヘッド6B間の配管、つまり多口継手4Bおよび
フレキシブル配管5B内に、二次側配管2,2Bに封入
してある水または圧縮空気を導入させる。このとき、二
次側配管2,2B内の圧力が若干低下するが、この段階
では流水検知装置3は動作しない。閉鎖型SPヘッド6
Bが火災時の熱により開くと、二次側配管2,2B内の
圧力が急激に低下し、この段階で当該火災発生フロアの
流水検知装置3が流水を検知する。火災受信機14は、
流水検知装置3から流水信号が入力されると、ポンプ1
3を起動させて給水を開始させる。これにより、開放し
た閉鎖型SPヘッド6Bからの放水が開始されて、特定
区画Bの消火作業が行われる。
【0025】特定区画Bの閉鎖型SPヘッドが破損し
た場合 特定区画Bに設置してある閉鎖型SPヘッド6Bにもの
がぶつかり、閉鎖型SPヘッド6Bが暴発により開放さ
れると、この閉鎖型SPヘッド6Bと自動弁9間の配
管、つまり多口継手4Bおよびフレキシブル配管5Bが
外部空間と連通するが、これら配管内には空気しか存在
しないため、漏水することはない。更に事故により開放
された閉鎖型SPヘッド6Bと二次側配管2Bとの間は
自動弁9により遮断されているため、当該フロアの流水
検知装置3が動作することもない。また火災が発生して
いなければ、特定区画Bの専用火災感知器7Bが火災を
感知することもないため、この特定区画Bの閉鎖型SP
ヘッド6Bが暴発等により開放されても、自動弁9が開
かれることがなく、閉鎖型SPヘッド6Bに水が供給さ
れない。このため、コンピュータ等が損害を被ることが
ない。
【0026】特定区画の専用火災感知器の誤報により
自動弁が開いた場合 特定区画Bの専用火災感知器7Bの誤報により自動弁9
が開くと、閉鎖型SPヘッド6Bまでの配管、つまり多
口継手4Bおよびフレキシブル配管5Bに、二次側配管
2,2Bに封入してある水または圧縮空気水が流入する
が、先端は閉鎖型SPヘッド6Bにより閉塞されている
ので、漏水することはない。
【0027】このように、本実施形態の部分予作動式消
火設備においては、特定区画Bの消火設備を、二次側配
管2Bと閉鎖型SPヘッド6Bとの間に自動弁9を配置
した乾式の消火設備としているので、基本的に予作動方
式でない湿式または乾式の消火設備が設置されている同
一フロア内に、部分的に予作動方式の消火設備を導入す
ることが可能となって、同一フロア内に異なる方式の消
火設備、換言すれば用途の異なる防護区画を併存させる
ことができる。
【0028】また、自動弁9と閉鎖型SPヘッド6Bと
の間に多口継手4Bを設置しているので、特定区画Bの
面積が広い場合であっても、設置すべき自動弁9の数を
減らすことができる。
【0029】また、多口継手4Bと閉鎖型SPヘッド6
Bとをフレキシブル配管5Bで接続しているので、間仕
切り変更にあわせて閉鎖型SPヘッド6Bの設置場所を
容易に変更することができる。
【0030】ところで、本実施形態では図示していない
が多口継手4Bの開口のうち、少なくとも1つを予備と
して確保している。即ち多口継手4Bには閉鎖型SPヘ
ッド6Bが接続されない開口を少なくとも1つ設けてあ
る。これにより、特定区画Bに設置すべき閉鎖型SPヘ
ッド6Bの数が足りない時に、予備の開口を使用するこ
とで対処できるようにしている。また余りに閉鎖型SP
ヘッド6Bの数が足りない時でも、この予備の開口に更
に多口継手を接続することで対処することができる。
【0031】実施形態2.図2は本発明の第2の実施形
態に係る部分予作動式消火設備のシステムを示す模式図
であり、図中、前述の第1実施形態(図1)と同一部分
には同一符号を付してある。
【0032】この実施形態の部分予作動式消火設備は、
特定区画Bの専用火災感知器7Dを除く火災感知器7
C,7Eを火災警戒地区単位で独立させて火災受信機1
4Aに接続している。このように火災受信機14Aから
火災警戒地区単位で信号線を設け、この信号線に火災感
知器7C,7D,7Eを接続する火災報知設備はP型と
呼ばれている。このP型の火災報知設備では、個々の火
災感知器7C,7D,7Eが火災発生の有無を判断でき
る機能を持っており、火災と判断した時に、火災信号を
火災受信機14Aに出力するようになっており、火災受
信機14AはR型の設備と違ってどの火災感知器が火災
を検出したかはわからず、火災警戒地区単位での火災検
知となる。このため、火災感知器7Dを別途設けること
で、特定区画Bで火災が発生したことを検知できるよう
にしてある。また、ここでは火災受信機14Aが、特定
区画Bについては、専用火災感知器7Dからの出力信号
と、同区画Bに設けた火災警戒地区単位の火災感知器7
Cからの出力信号との、2つの信号入力があった時、火
災発生の判断を行い、自動弁9を開弁させるように構成
されている。それ以外の構成は、前述の第1実施形態の
ものと同様である。
【0033】この実施形態の部分予作動式消火設備にお
いて、火災受信機14Aは、特定区画Bの専用火災感知
器7Dからの出力信号と、同区画Bに設けた火災警戒地
区単位の火災感知器7Cからの出力信号との、2つの信
号入力があると、特定区画Bで火災が発生したと判断
し、自動弁9を開かせ、自動弁9と閉鎖型SPヘッド6
B間の配管、つまり多口継手4Bおよびフレキシブル配
管5B内に、二次側配管2,2Bに封入してある水また
は圧縮空気を導入させる。このとき、二次側配管2,2
B内の圧力が若干低下するが、この段階では流水検知装
置3は動作しない。閉鎖型SPヘッド6Bが火災時の熱
により開くと、二次側配管2,2B内の圧力が急激に低
下し、この段階で当該火災発生フロアの流水検知装置3
が流水を検知する。火災受信機14Aは、流水検知装置
3から流水信号が入力されると、ポンプ13を起動させ
て給水を開始させる。これにより、開放した閉鎖型SP
ヘッド6Bからの放水が開始されて、特定区画Bの消火
作業が行われる。
【0034】このように、この実施形態の部分予作動式
消火設備においては、特定区画Bの火災発生の判断を、
特定区画Bの専用火災感知器7Dからの出力信号と、同
区画Bに設けた火災警戒地区単位の火災感知器7Cから
の出力信号との、2つの信号入力があった時に行うよう
にして、自動弁9による安全策ばかりでなく、火災発生
の判断についても二重の安全策を施しているので、信頼
性を高めることができる。
【0035】なお、特定区画Bの専用火災感知器7Dと
同区画Bや通常区画A側の火災警戒地区単位の火災感知
器7Cは、同一種類、同一感度のものを使用しても何ら
問題はないが、これらの一方を例えば熱式、他方を煙式
の火災感知器とする、あるいは火災警戒地区単位の火災
感知器7Cの感度を高く(1種感度)し、特定区画Bの
専用火災感知器7Dの感度をそれよりも低く(2種また
は3種感度)設定するようにすれば、より信頼性を高め
ることができ、火災感知器の誤報による自動弁9の開放
を防止できる。
【0036】実施形態3.図3は本発明の第3の実施形
態に係る部分予作動式消火設備の要部を拡大して示す概
略構成図であり、図中、前述の第1実施形態(図1)と
同一部分には同一符号を付してある。
【0037】この実施形態の部分予作動式消火設備は、
特定区画Bの閉鎖型SPヘッド6Bの基端にT型継手2
1を取り付けて、その分岐管22をドレン管(孔)とし
て構成し、分岐管22に密閉用キャップ23を装着した
ものである。
【0038】この実施形態の部分予作動式消火設備にお
いては、閉鎖型SPヘッド6Bの基端部に分岐管22か
らなるドレン孔を設けているので、例えば特定区画Bの
専用火災感知器7Bの誤報により自動弁9が開いて、閉
鎖型SPヘッド6Bまでの配管、つまり多口継手4Bお
よびフレキシブル配管5B内に、二次側配管2,2Bに
封入してある水または圧縮空気が流入することがあって
も、ドレン孔より水を抜くことができ、簡単に元の乾式
状態に復帰させることができる。
【0039】実施形態4.図4は本発明の第4の実施形
態に係る部分予作動式消火設備の要部を拡大して示す概
略構成図であり、図中、前述の第1実施形態(図1)と
同一部分には同一符号を付してある。
【0040】この実施形態の部分予作動式消火設備は、
特定区画Bの多口継手4Bの開口のうち1箇所は点検用
口31として構成し、この点検用口31にはフレキシブ
ル配管5Cを介して密閉用キャップ32を取り付けたも
のである。
【0041】この実施形態の部分予作動式消火設備にお
いて、閉鎖型SPヘッド6Bに長い棒などが当たって破
損して、外観から破損したことが判らない場合でも、多
口継手4Bの開口のうち1箇所を点検用口31として確
保しておくことにより、定期的に密閉用キャップ32を
外してそこから空気等を注入することで、破損の有無を
点検することができる。この場合、点検用口31にフレ
キシブル配管5Cを介して密閉用キャップ32を装着
し、密閉用キャップ32を図示の如く室内側に露出する
ように天井面33に取り付けておけば、保守点検作業が
容易となる。
【0042】なお、ここでは点検用口31にフレキシブ
ル配管5Cを介して密閉用キャップ32を取り付けたも
のを例に挙げて説明したが、密閉用キャップ32を点検
用口31に直接取り付けるようにしてもよいことは言う
までもない。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の本発明に
よれば、閉鎖型スプリンクラヘッドが接続されて消火用
液体が供給される配管に分岐管を接続し、分岐管の途中
に自動弁を設け、自動弁の二次側の分岐管に閉鎖型スプ
リンクラヘッドを接続して、二次側の分岐管に気体を封
入したので、基本的に予作動方式でない湿式または乾式
の消火設備と予作動方式の消火設備とを併存させること
ができる。
【0044】また、請求項2の本発明によれば、同一フ
ロア内において一部の防護区画の用途が水気を嫌う用途
に変更された部位の消火設備を、その区画の二次側配管
と閉鎖型スプリンクラヘッドとの間に常時閉の自動弁を
配置した乾式の消火設備として構成したので、基本的に
予作動方式でない湿式または乾式の消火設備が設置され
ている同一フロア内に、部分的に予作動方式の消火設備
を導入することが可能となって、同一フロア内に異なる
方式の消火設備を併存させることができる。
【0045】また、請求項3の本発明によれば、自動弁
と閉鎖型スプリンクラヘッドとの間に多口継手を設置し
たので、用途が水気を嫌う用途に変更された防護区画の
面積が広い場合であっても、設置すべき自動弁の数を減
らすことができる。
【0046】また、請求項4の本発明によれば、多口継
手と閉鎖型スプリンクラヘッドとをフレキシブル配管で
接続したので、間仕切り変更にあわせて閉鎖型スプリン
クラヘッドの設置場所を容易に変更することができる。
【0047】また、請求項5の本発明によれば、閉鎖型
スプリンクラヘッドの基端部にドレン孔を設けたので、
用途が水気を嫌う用途に変更された防護区画の専用火災
感知器の誤報により自動弁が開いて、閉鎖型スプリンク
ラヘッドまでの配管に水が流入することがあっても、ド
レン孔より水を抜くことができ、簡単に元の乾式状態に
復帰させることができる。
【0048】また、請求項6の本発明によれば、多口継
手の開口のうち、少なくとも1つを予備としておくよう
にしたので、用途が水気を嫌う用途に変更された防護区
画に設置すべき閉鎖型スプリンクラヘッドの数が足りな
い時には、予備の開口を使用することで対処できる。ま
た余りに数が足りない時でも、この予備の開口に更に多
口継手を接続することで対処できる。
【0049】また、請求項7の本発明によれば、多口継
手の開口のうち1箇所は点検用口として構成し、この点
検用口には直接またはフレキシブル配管を介して密閉用
キャップを取り付けたので、閉鎖型スプリンクラヘッド
に長い棒などが当たって破損したことが外観から判らな
い場合でも、定期的にキャップを外してそこから空気等
を注入することで、破損の有無を点検することができ
る。この場合、点検用口にフレキシブル配管を介して密
閉用キャップを取り付け、密閉用キャップを室内側に露
出するように天井面に取り付けておけば、保守点検作業
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る部分予作動式消火
設備のシステムを示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る部分予作動式消火
設備のシステムを示す模式図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る部分予作動式消火
設備の要部を拡大して示す概略構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係る部分予作動式消火
設備の要部を拡大して示す概略構成図である。
【符号の説明】
A 通常区画(用途が変更されていない防護区画) B 特定区画(用途が変更された防護区画) 1 給水本管(一次側配管) 2 二次側配管 2B 特定区画の二次側配管 3 流水検知装置 4A,4B 多口継手 5A,5B,5C フレキシブル配管 6A 通常区画の閉鎖型スプリンクラヘッド 6B 特定区画の閉鎖型スプリンクラヘッド 7A,7C,7E 通常区画の火災感知器 7B,7D 特定区画の専用火災感知器 9 常時閉の自動弁 14,14A 火災受信機(制御手段) 22 分岐管(ドレン孔) 23,32 密閉用キャップ 31 点検用口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消火用液体が供給される配管に閉鎖型ス
    プリンクラヘッドが接続されてなる湿式あるいは乾式の
    消火設備において、 前記配管の途中に分岐管が接続され、 前記分岐管の途中に常時閉の自動弁を接続し、 前記自動弁の二次側の分岐管に閉鎖型スプリンクラヘッ
    ドを接続するとともに、該二次側の分岐管に気体を封入
    し、 前記自動弁は該自動弁の二次側配管が布設された場所に
    設置された火災感知器が火災を検出した時に開弁される
    ようにしたことを特徴とする部分予作動式消火設備。
  2. 【請求項2】 一次側配管となる給水本管と、各階毎あ
    るいは消火区画毎に配設された二次側配管と、前記一次
    側の給水本管と二次側配管との間に設置された流出検出
    手段と、前記二次側配管の複数箇所に接続された閉鎖型
    スプリンクラヘッドとを有し、前記二次側配管に予め水
    または圧縮空気を封入した消火設備において、 同一フロアにおける前記二次側配管のうち、防護区画の
    用途が水気を嫌う用途に変更された部位に位置する二次
    側配管と、そこに接続される閉鎖型スプリンクラヘッド
    との間に、常時閉の自動弁を設けるとともに、該自動弁
    と閉鎖型スプリンクラヘッドとの間に空気を封入して、
    当該防護区画を乾式の消火設備として構成し、 かつ該乾式の防護区画には専用の火災感知器を設置する
    とともに、 該専用火災感知器が火災を感知した時、前記自動弁を開
    放させる制御手段を設けたことを特徴とする部分予作動
    式消火設備。
  3. 【請求項3】 自動弁と閉鎖型スプリンクラヘッドとの
    間に、少なくとも2以上の開口を有する多口継手を設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の部分予
    作動式消火設備。
  4. 【請求項4】 多口継手と閉鎖型スプリンクラヘッドと
    を、フレキシブル配管で接続したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の部分予作動式消火
    設備。
  5. 【請求項5】 閉鎖型スプリンクラヘッドの基端部にド
    レン孔を設け、該ドレン孔に密閉用キャップを取り付け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の部分予作動式消火設備。
  6. 【請求項6】 多口継手の開口のうち、少なくとも1つ
    を予備としておくことを特徴とする請求項3記載の部分
    予作動式消火設備。
  7. 【請求項7】 多口継手の開口のうち1箇所は点検用口
    として構成し、該点検用口には直接またはフレキシブル
    配管を介して密閉用キャップを取り付けたことを特徴と
    する請求項3記載の部分予作動式消火設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103537037A (zh) * 2012-07-17 2014-01-29 全龙浩 多点控制无源自动启闭消防系统
JP2020054658A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 株式会社コーアツ ガス系消火設備
US12115570B2 (en) 2019-02-01 2024-10-15 Alleima Gmbh Method and device for producing a rod-shaped element

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