JPH10193312A - コンクリート洗い出し用組成物およびそれを用いた洗い出し模様付きシート - Google Patents
コンクリート洗い出し用組成物およびそれを用いた洗い出し模様付きシートInfo
- Publication number
- JPH10193312A JPH10193312A JP570197A JP570197A JPH10193312A JP H10193312 A JPH10193312 A JP H10193312A JP 570197 A JP570197 A JP 570197A JP 570197 A JP570197 A JP 570197A JP H10193312 A JPH10193312 A JP H10193312A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- sheet
- pattern
- composition
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】コンクリート硬化遅延剤の拡散深さを制御し、
洗い出しによって忠実に形状模様を再現でき、模様の輪
郭がぼやけないコンクリート洗い出し用組成物およびそ
れを用いた洗い出し模様付きシートを提供する。 【解決手段】コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とを
混合させてなるコンクリート洗い出し用組成物とした。
洗い出しによって忠実に形状模様を再現でき、模様の輪
郭がぼやけないコンクリート洗い出し用組成物およびそ
れを用いた洗い出し模様付きシートを提供する。 【解決手段】コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とを
混合させてなるコンクリート洗い出し用組成物とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート表面
に洗い出しを施すことにより洗い出し模様を形成させる
ためのコンクリート洗い出し用組成物およびそれを用い
た洗い出し模様付きシートに関するものである。
に洗い出しを施すことにより洗い出し模様を形成させる
ためのコンクリート洗い出し用組成物およびそれを用い
た洗い出し模様付きシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート表面に洗い出しを施
すことにより洗い出し模様を形成して化粧表現する場
合、つぎのような方法が行われている。すなわち、ま
ず、図1に示すように、型枠40の表面に被設されるシ
ート41を準備し、このシート41のシート面41aに
コンクリート硬化遅延剤を塗布して遅延物層42による
模様を形成する。ついで、図2に示すように、シート4
1が被着された型枠40を他の型枠40aに対して所定
の間隔で配置し、これらの側方の開口(図示せず)と底
部開口を板材43等で塞ぎ、上部開口からコンクリート
材料45を流し込む。そして、上記コンクリート材料4
5が養生硬化されてコンクリート化したのち、図3に示
すように、型枠40およびシート41を剥離する。この
状態で、得られたコンクリート製品46表面の上記遅延
物層42と接触した部分は、硬化が抑制もしくは遅延さ
れて軟らかい未硬化表面層44が形成される。つぎに、
上記コンクリート製品46に高圧水等を噴射することに
より洗い出しを施し、図4に示すように、上記未硬化表
面層44を洗い流して洗い出し模様47を形成する。
すことにより洗い出し模様を形成して化粧表現する場
合、つぎのような方法が行われている。すなわち、ま
ず、図1に示すように、型枠40の表面に被設されるシ
ート41を準備し、このシート41のシート面41aに
コンクリート硬化遅延剤を塗布して遅延物層42による
模様を形成する。ついで、図2に示すように、シート4
1が被着された型枠40を他の型枠40aに対して所定
の間隔で配置し、これらの側方の開口(図示せず)と底
部開口を板材43等で塞ぎ、上部開口からコンクリート
材料45を流し込む。そして、上記コンクリート材料4
5が養生硬化されてコンクリート化したのち、図3に示
すように、型枠40およびシート41を剥離する。この
状態で、得られたコンクリート製品46表面の上記遅延
物層42と接触した部分は、硬化が抑制もしくは遅延さ
れて軟らかい未硬化表面層44が形成される。つぎに、
上記コンクリート製品46に高圧水等を噴射することに
より洗い出しを施し、図4に示すように、上記未硬化表
面層44を洗い流して洗い出し模様47を形成する。
【0003】この方法では、遅延物層42は、液体や粘
着体のコンクリート硬化遅延剤がそのままシート面41
aに塗布されて形成されるか、これらが乾燥固化された
フィルム状に形成される。このようなコンクリート硬化
遅延剤は、コンクリート材料45と接触すると、コンク
リート材料45中に拡散してセメントの水和反応を遅ら
せ、この拡散層が未硬化表面層44となる。
着体のコンクリート硬化遅延剤がそのままシート面41
aに塗布されて形成されるか、これらが乾燥固化された
フィルム状に形成される。このようなコンクリート硬化
遅延剤は、コンクリート材料45と接触すると、コンク
リート材料45中に拡散してセメントの水和反応を遅ら
せ、この拡散層が未硬化表面層44となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、コンクリート硬化遅延剤のコンクリート材料中
への拡散速度が、コンクリート材料45中の水分量や、
コンクリート打設スピード,骨材の粒径や使用量,環境
温度等の要因により差異があるため、コンクリート硬化
遅延剤の拡散深さのばらつきが生じるという問題があ
る。この拡散深さのばらつきは、未硬化表面層44の深
さばらつき、すなわち、洗い出し模様47の深さばらつ
きに直結する。したがって、一定形状,所定深さを狙っ
て洗い出し模様47を形成したい場合には、拡散深さの
ばらつきを制御する必要があるが、現在までのところ、
拡散深さのばらつき制御はほとんど不可能なのが実情で
ある。このため、洗い出しによる忠実な形状模様の再現
ができなかったり、模様の輪郭がぼやけたりしてしまう
という問題がある。
法では、コンクリート硬化遅延剤のコンクリート材料中
への拡散速度が、コンクリート材料45中の水分量や、
コンクリート打設スピード,骨材の粒径や使用量,環境
温度等の要因により差異があるため、コンクリート硬化
遅延剤の拡散深さのばらつきが生じるという問題があ
る。この拡散深さのばらつきは、未硬化表面層44の深
さばらつき、すなわち、洗い出し模様47の深さばらつ
きに直結する。したがって、一定形状,所定深さを狙っ
て洗い出し模様47を形成したい場合には、拡散深さの
ばらつきを制御する必要があるが、現在までのところ、
拡散深さのばらつき制御はほとんど不可能なのが実情で
ある。このため、洗い出しによる忠実な形状模様の再現
ができなかったり、模様の輪郭がぼやけたりしてしまう
という問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、コンクリート硬化遅延剤の拡散深さを制御し、
洗い出しによって忠実に形状模様を再現でき、模様の輪
郭がぼやけないコンクリート洗い出し用組成物およびそ
れを用いた洗い出し模様付きシートの提供をその目的と
する。
もので、コンクリート硬化遅延剤の拡散深さを制御し、
洗い出しによって忠実に形状模様を再現でき、模様の輪
郭がぼやけないコンクリート洗い出し用組成物およびそ
れを用いた洗い出し模様付きシートの提供をその目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のコンクリート洗い出し用組成物は、コンク
リート硬化遅延剤と粉末充填材とを混合させてなること
を要旨とする。
め、本発明のコンクリート洗い出し用組成物は、コンク
リート硬化遅延剤と粉末充填材とを混合させてなること
を要旨とする。
【0007】また、本発明の洗い出し模様付きシート
は、シート面にコンクリート硬化遅延物層によって模様
が施され、このシート面を接触面としてコンクリートを
打設し、養生硬化後のコンクリート製品の表面に洗い出
しを施して表面の未硬化層を洗い流すために使用する洗
い出し模様付きシートであって、上記コンクリート硬化
遅延物層が、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とが
混合された組成物からなることを要旨とする。
は、シート面にコンクリート硬化遅延物層によって模様
が施され、このシート面を接触面としてコンクリートを
打設し、養生硬化後のコンクリート製品の表面に洗い出
しを施して表面の未硬化層を洗い流すために使用する洗
い出し模様付きシートであって、上記コンクリート硬化
遅延物層が、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とが
混合された組成物からなることを要旨とする。
【0008】すなわち、本発明のコンクリート洗い出し
用組成物は、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とを
混合させているため、上記組成物をシート面や型枠等に
塗布してコンクリート硬化遅延物層を形成した場合、コ
ンクリート硬化遅延剤が、粉末充填材の表面に吸着した
り、粉末充填材同士の隙間に浸透したりして保持され
る。このため、上記シート等を用いてコンクリート材料
を打設した場合、組成物中のコンクリート硬化遅延剤
は、粉末充填材同士の隙間を蛇行しながら徐々に表面に
しみ出し、少しづつコンクリート材料中に溶出する。し
たがって、コンクリート材料中の水分量や、コンクリー
ト打設スピード,骨材の粒径や使用量,環境温度等の要
因にばらつきがあったとしても、コンクリート硬化遅延
剤の拡散速度にほとんど変化が生じず、拡散層(未硬化
層)の深さや範囲が均一になる。このため、洗い出しに
よって忠実に形状模様を再現でき、模様の輪郭がぼやけ
るようなこともない。また、粉末充填材の混合量や粒
径,種類等を変えることにより、コンクリート硬化遅延
剤の溶出拡散速度をコントロールし、未硬化層(洗い出
し模様になる部分)の深さ等を制御することができる。
しかも、上記組成物を塗布してコンクリート硬化遅延物
層を形成したシートや型枠を用いてコンクリート材料を
打設した場合、コンクリート硬化遅延剤の溶出,拡散が
ゆっくりと進行し、硬化遅延作用が長期間にわたって発
揮される。このため、コンクリート材料を養生硬化させ
てから、洗い出しを施すまでの期間が多少長くなったと
しても、未硬化層が硬化してしまわず、洗い出し模様を
形成させることができる。したがって、洗い出しを施す
時期的な制約が少なくなって、工程管理の自由度が大き
くなる。
用組成物は、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とを
混合させているため、上記組成物をシート面や型枠等に
塗布してコンクリート硬化遅延物層を形成した場合、コ
ンクリート硬化遅延剤が、粉末充填材の表面に吸着した
り、粉末充填材同士の隙間に浸透したりして保持され
る。このため、上記シート等を用いてコンクリート材料
を打設した場合、組成物中のコンクリート硬化遅延剤
は、粉末充填材同士の隙間を蛇行しながら徐々に表面に
しみ出し、少しづつコンクリート材料中に溶出する。し
たがって、コンクリート材料中の水分量や、コンクリー
ト打設スピード,骨材の粒径や使用量,環境温度等の要
因にばらつきがあったとしても、コンクリート硬化遅延
剤の拡散速度にほとんど変化が生じず、拡散層(未硬化
層)の深さや範囲が均一になる。このため、洗い出しに
よって忠実に形状模様を再現でき、模様の輪郭がぼやけ
るようなこともない。また、粉末充填材の混合量や粒
径,種類等を変えることにより、コンクリート硬化遅延
剤の溶出拡散速度をコントロールし、未硬化層(洗い出
し模様になる部分)の深さ等を制御することができる。
しかも、上記組成物を塗布してコンクリート硬化遅延物
層を形成したシートや型枠を用いてコンクリート材料を
打設した場合、コンクリート硬化遅延剤の溶出,拡散が
ゆっくりと進行し、硬化遅延作用が長期間にわたって発
揮される。このため、コンクリート材料を養生硬化させ
てから、洗い出しを施すまでの期間が多少長くなったと
しても、未硬化層が硬化してしまわず、洗い出し模様を
形成させることができる。したがって、洗い出しを施す
時期的な制約が少なくなって、工程管理の自由度が大き
くなる。
【0009】また、本発明のコンクリート洗い出し用組
成物において、コンクリート硬化遅延剤として液状粘性
物を用いた場合には、組成物も液状粘性となり、シート
面や型枠等に塗布する際に塗布しやすく、種々のデザイ
ン形状の模様を形成することができる。また、充填材の
配合量や種類等を変化させることによって、粘度や乾燥
固化時間等をコントロールできる。そして、組成物を塗
布後乾燥固化させた遅延物層は、形状が保持され、コン
クリートを打設したときもくずれたりせず、塗布形状を
忠実に再現した洗い出し模様を形成することができる。
成物において、コンクリート硬化遅延剤として液状粘性
物を用いた場合には、組成物も液状粘性となり、シート
面や型枠等に塗布する際に塗布しやすく、種々のデザイ
ン形状の模様を形成することができる。また、充填材の
配合量や種類等を変化させることによって、粘度や乾燥
固化時間等をコントロールできる。そして、組成物を塗
布後乾燥固化させた遅延物層は、形状が保持され、コン
クリートを打設したときもくずれたりせず、塗布形状を
忠実に再現した洗い出し模様を形成することができる。
【0010】また、本発明のコンクリート洗い出し用組
成物において、コンクリート中の水分等により溶解する
樹脂が混合された場合には、粉末充填材の表面に、コン
クリート硬化遅延剤と樹脂との混合物がコーティングさ
れた状態になる。そして、この組成物をシート面や型枠
等に塗布して模様を形成した場合に、上記樹脂が乾燥固
化することにより、塗布層(遅延物層)の形状が保持さ
れ、コンクリートを打設したときも「にじみ」や「はみ
だし」等がなく、塗布形状を忠実に再現した洗い出し模
様を形成することができる。しかも、コンクリート中の
水分等によって樹脂が溶解することにより、コンクリー
ト硬化遅延剤が溶解,拡散しやすくなることから、樹脂
の性状や配合割合等によってもコンクリート硬化遅延剤
の拡散速度等を制御できるようになる。
成物において、コンクリート中の水分等により溶解する
樹脂が混合された場合には、粉末充填材の表面に、コン
クリート硬化遅延剤と樹脂との混合物がコーティングさ
れた状態になる。そして、この組成物をシート面や型枠
等に塗布して模様を形成した場合に、上記樹脂が乾燥固
化することにより、塗布層(遅延物層)の形状が保持さ
れ、コンクリートを打設したときも「にじみ」や「はみ
だし」等がなく、塗布形状を忠実に再現した洗い出し模
様を形成することができる。しかも、コンクリート中の
水分等によって樹脂が溶解することにより、コンクリー
ト硬化遅延剤が溶解,拡散しやすくなることから、樹脂
の性状や配合割合等によってもコンクリート硬化遅延剤
の拡散速度等を制御できるようになる。
【0011】また、本発明のコンクリート洗い出し用組
成物において、粉末充填材として無機系粉末を用いた場
合には、粒径等の選択がしやすく、組み合わせも行いや
すいうえ、安価に入手できるという利点がある。
成物において、粉末充填材として無機系粉末を用いた場
合には、粒径等の選択がしやすく、組み合わせも行いや
すいうえ、安価に入手できるという利点がある。
【0012】また、本発明の洗い出し模様付きシート
は、シート面にコンクリート硬化遅延物層によって模様
が施され、上記コンクリート硬化遅延物層が、コンクリ
ート硬化遅延剤と粉末充填材とが混合された組成物から
なる。そして、上記シート面を接触面としてコンクリー
トを打設し、養生硬化後のコンクリート製品の表面に洗
い出しを施して表面の未硬化層を洗い流すために使用す
る。したがって、上述したように、洗い出しによって忠
実に形状模様を再現でき、輪郭がぼやけない鮮明な洗い
出し模様のコンクリート製品を得ることができる。
は、シート面にコンクリート硬化遅延物層によって模様
が施され、上記コンクリート硬化遅延物層が、コンクリ
ート硬化遅延剤と粉末充填材とが混合された組成物から
なる。そして、上記シート面を接触面としてコンクリー
トを打設し、養生硬化後のコンクリート製品の表面に洗
い出しを施して表面の未硬化層を洗い流すために使用す
る。したがって、上述したように、洗い出しによって忠
実に形状模様を再現でき、輪郭がぼやけない鮮明な洗い
出し模様のコンクリート製品を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
明する。
【0014】本発明のコンクリート洗い出し用組成物
は、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とを混合させ
てなるものである。
は、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とを混合させ
てなるものである。
【0015】上記コンクリート硬化遅延剤は、コンクリ
ート材料の硬化を遅らせるものであれば各種のものが用
いられ、特に限定されるものではない。例えば、紫外線
硬化型樹脂,アルカリにより加水分解する物質,カルシ
ウムイオンを吸着する物質等を使用することができる。
ート材料の硬化を遅らせるものであれば各種のものが用
いられ、特に限定されるものではない。例えば、紫外線
硬化型樹脂,アルカリにより加水分解する物質,カルシ
ウムイオンを吸着する物質等を使用することができる。
【0016】上記紫外線硬化型樹脂としては、例えば、
1・6−ヘキサンジオールジアクリレート,ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート,トリメチロールプロパン
トリアクリレート,ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート,ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等の
アクリレート、α,α−テトラアクリル−ビストリメチ
ロールプロパンテトラヒドロフタレート,α,α−ジメ
タクリル−ビスジエチレングリコールフタレート等のフ
タレート、トリレンジイソジアネート,イソホロンジイ
ソシアネート等に2−ヒドロキシエチルアクリレート
(HEA)を反応させた化合物,ヘキサンジオールとイ
ソホロンジイソシアネートにHEAを反応させた化合
物,ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルのジアク
リレート,トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テルポリアクリレート,スピログリコールジグリシジル
エーテルジアクリレート,シリコーンアクリレート,ト
リアクリロイルオキシエチルイソシアヌレート等があげ
られる。
1・6−ヘキサンジオールジアクリレート,ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート,トリメチロールプロパン
トリアクリレート,ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート,ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等の
アクリレート、α,α−テトラアクリル−ビストリメチ
ロールプロパンテトラヒドロフタレート,α,α−ジメ
タクリル−ビスジエチレングリコールフタレート等のフ
タレート、トリレンジイソジアネート,イソホロンジイ
ソシアネート等に2−ヒドロキシエチルアクリレート
(HEA)を反応させた化合物,ヘキサンジオールとイ
ソホロンジイソシアネートにHEAを反応させた化合
物,ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルのジアク
リレート,トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テルポリアクリレート,スピログリコールジグリシジル
エーテルジアクリレート,シリコーンアクリレート,ト
リアクリロイルオキシエチルイソシアヌレート等があげ
られる。
【0017】また、アルカリにより加水分解してコンク
リートの硬化を抑制する物質としては、例えば、ポリ酢
酸ビニル等のエステル類やヘミセルロース等があげられ
る。また、カルシウムイオンを吸着してコンクリートの
硬化を抑制する物質としては、例えば、イオン化傾向が
カルシウムよりも大きいカリウム,ナトリウムの塩類,
フェノール類,セルロースおよびリグニン等があげられ
る。
リートの硬化を抑制する物質としては、例えば、ポリ酢
酸ビニル等のエステル類やヘミセルロース等があげられ
る。また、カルシウムイオンを吸着してコンクリートの
硬化を抑制する物質としては、例えば、イオン化傾向が
カルシウムよりも大きいカリウム,ナトリウムの塩類,
フェノール類,セルロースおよびリグニン等があげられ
る。
【0018】また、上記以外に、コンクリートの硬化を
抑制する物質として、不飽和ポリエステル樹脂,エポキ
シ(メタ)アクリレート等のビニルエステル樹脂,ホス
ホン酸基を有する樹脂等の樹脂材料や、各種の有機物,
無機物が用いられる。上記有機物としては、グルコヘプ
トン酸,グルコン酸,ガラクトン酸,粘液酸,クエン
酸,アラボン酸,エリスロン酸,酒石酸,リンゴ酸,ト
レオニン(アミノ酸),コハク酸,マレイン酸,グリセ
リン酸,グリコール酸,シュウ酸,乳酸等のオキシカル
ボン酸およびジカルボン酸またはその塩、2ケトグルコ
ン酸,ピルビン酸等のケトカルボン酸、カプロン酸,吉
草酸,酪酸,プロピオン酸,酢酸等の脂肪酸、ペルセイ
トール,ソルビトール,アラビトール,エリスリトー
ル,グリセロール,エチレングリコール等の糖アルコー
ル類、グルコヘプトース,グルコース,マンノース,ガ
ラクトース,フラクトース,アラビノース,エリスロー
ス,グリセルアルデヒド,サッカロース(ショ糖),ラ
クトース,マルトース,ラフィノース,デキストリン等
の糖類、リグニンスルホン酸、アミノジ(メチレンホス
ホン酸),アミノトリ(メチレンホスホン酸),1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸,エチレン
ジアミンテトラ(メチレンホスホン酸),ジエチレント
リアミンペンタ(メチレンホスホン酸),ヘキサメチレ
ンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸),またはそれ
らの塩等のホスホン酸系硬化遅延剤、シュウ酸,マロン
酸等の飽和多価カルボン酸、フマル酸,イタコン酸等の
不飽和多価カルボン酸、グルコヘプタノン酸等の多価カ
ルボン酸又はその塩、ポリマレイン酸,ポリフマル酸,
スチレン−マレイン酸共重合体,ポリアクリル酸,ポリ
メタクリル酸,スチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体,(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸
共重合体,エチレンスルホン酸−アクリル酸コポリマー
等のカルボシキル基を有するモノマーの単独または共重
合体もしくはそれらの塩、アスコルビン酸,イソアスコ
ルビン酸等の酸化防止剤、ポリヒドロキシシラン,ポリ
アクリルアミド等のポリマー、フミン酸、リグノスルホ
ネート、ケルトカルボン酸類,水溶性でんぷん,ライ麦
の粉末,アラビアゴム,アルコール類等があげられる。
また、無機物としては、珪フッ化マグネシウム,トリポ
リリン酸ナトリウム,酸化亜鉛,ホウ素化合物,ホウ酸
塩,リン酸塩(特にヘキサメタリン酸ソーダ),ヘキサ
フルオロケイ酸塩等があげられる。
抑制する物質として、不飽和ポリエステル樹脂,エポキ
シ(メタ)アクリレート等のビニルエステル樹脂,ホス
ホン酸基を有する樹脂等の樹脂材料や、各種の有機物,
無機物が用いられる。上記有機物としては、グルコヘプ
トン酸,グルコン酸,ガラクトン酸,粘液酸,クエン
酸,アラボン酸,エリスロン酸,酒石酸,リンゴ酸,ト
レオニン(アミノ酸),コハク酸,マレイン酸,グリセ
リン酸,グリコール酸,シュウ酸,乳酸等のオキシカル
ボン酸およびジカルボン酸またはその塩、2ケトグルコ
ン酸,ピルビン酸等のケトカルボン酸、カプロン酸,吉
草酸,酪酸,プロピオン酸,酢酸等の脂肪酸、ペルセイ
トール,ソルビトール,アラビトール,エリスリトー
ル,グリセロール,エチレングリコール等の糖アルコー
ル類、グルコヘプトース,グルコース,マンノース,ガ
ラクトース,フラクトース,アラビノース,エリスロー
ス,グリセルアルデヒド,サッカロース(ショ糖),ラ
クトース,マルトース,ラフィノース,デキストリン等
の糖類、リグニンスルホン酸、アミノジ(メチレンホス
ホン酸),アミノトリ(メチレンホスホン酸),1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸,エチレン
ジアミンテトラ(メチレンホスホン酸),ジエチレント
リアミンペンタ(メチレンホスホン酸),ヘキサメチレ
ンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸),またはそれ
らの塩等のホスホン酸系硬化遅延剤、シュウ酸,マロン
酸等の飽和多価カルボン酸、フマル酸,イタコン酸等の
不飽和多価カルボン酸、グルコヘプタノン酸等の多価カ
ルボン酸又はその塩、ポリマレイン酸,ポリフマル酸,
スチレン−マレイン酸共重合体,ポリアクリル酸,ポリ
メタクリル酸,スチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体,(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸
共重合体,エチレンスルホン酸−アクリル酸コポリマー
等のカルボシキル基を有するモノマーの単独または共重
合体もしくはそれらの塩、アスコルビン酸,イソアスコ
ルビン酸等の酸化防止剤、ポリヒドロキシシラン,ポリ
アクリルアミド等のポリマー、フミン酸、リグノスルホ
ネート、ケルトカルボン酸類,水溶性でんぷん,ライ麦
の粉末,アラビアゴム,アルコール類等があげられる。
また、無機物としては、珪フッ化マグネシウム,トリポ
リリン酸ナトリウム,酸化亜鉛,ホウ素化合物,ホウ酸
塩,リン酸塩(特にヘキサメタリン酸ソーダ),ヘキサ
フルオロケイ酸塩等があげられる。
【0019】上記コンクリート硬化遅延剤は、単独でも
しくは併せて使用することができる。また、適当な溶媒
に溶解もしくは混合分散させて液状物として使用するこ
ともできる。この場合、粘着剤,接着剤,樹脂液,粘度
調整液,吸水膨潤剤等と混合させてもよい。また、各コ
ンクリート硬化遅延剤の性状(固体,液体,粘度,粒
度,PH等)により、洗い出しによって除去されるコン
クリート材料の量や、硬化遅延時間等に差があるため、
濃度や種類,組み合わせ,使用法等を適宜に変更し、所
望の除去量、硬化遅延時間に設定すればよい。このと
き、洗い出しによる除去量は、コンクリート材料を打設
した表面から、約1〜3mm(最適には2mm)程度の
深さが除去されるようにするのが、洗い出し模様の形状
の再現性等の面で好ましい。
しくは併せて使用することができる。また、適当な溶媒
に溶解もしくは混合分散させて液状物として使用するこ
ともできる。この場合、粘着剤,接着剤,樹脂液,粘度
調整液,吸水膨潤剤等と混合させてもよい。また、各コ
ンクリート硬化遅延剤の性状(固体,液体,粘度,粒
度,PH等)により、洗い出しによって除去されるコン
クリート材料の量や、硬化遅延時間等に差があるため、
濃度や種類,組み合わせ,使用法等を適宜に変更し、所
望の除去量、硬化遅延時間に設定すればよい。このと
き、洗い出しによる除去量は、コンクリート材料を打設
した表面から、約1〜3mm(最適には2mm)程度の
深さが除去されるようにするのが、洗い出し模様の形状
の再現性等の面で好ましい。
【0020】上記粉末充填材としては、各種の無機系粉
末が使用され、特に限定されるものではない。例えば、
炭酸カルシウム類,ケイ酸類,フッ化物,リン酸塩,ホ
ウ酸塩,各種金属酸化物等があげられる。これらのなか
でも、酸化チタン,酸化鉄,酸化クロム等の金属酸化物
は、着色性も有し、コンクリート製品の洗い出し模様の
表面に着色することもできる。また、酸化亜鉛等の金属
酸化物は、コンクリート硬化遅延剤の拡散速度をコント
ロールするとともに、それ自体がコンクリート硬化遅延
作用も有する。
末が使用され、特に限定されるものではない。例えば、
炭酸カルシウム類,ケイ酸類,フッ化物,リン酸塩,ホ
ウ酸塩,各種金属酸化物等があげられる。これらのなか
でも、酸化チタン,酸化鉄,酸化クロム等の金属酸化物
は、着色性も有し、コンクリート製品の洗い出し模様の
表面に着色することもできる。また、酸化亜鉛等の金属
酸化物は、コンクリート硬化遅延剤の拡散速度をコント
ロールするとともに、それ自体がコンクリート硬化遅延
作用も有する。
【0021】また、有機系の粉末充填材としては、オキ
シカルボン酸類,ケルトカルボン酸類,糖アルコール
類,糖類等があげられる。これらの粉末は、そのままで
もしくは併せて用いられる。
シカルボン酸類,ケルトカルボン酸類,糖アルコール
類,糖類等があげられる。これらの粉末は、そのままで
もしくは併せて用いられる。
【0022】上記粉末充填材の粒径は、1〜500μm
程度のものが用いられる。また、粒径の異なるものを混
合比率を変えて適宜混合してもよい。これらの場合、粒
径が大きくなるほど、もしくは粒径の大きなものの混合
比率が大きくなるほど、コンクリート硬化遅延剤の溶出
速度は大きくなる傾向にある。このため、拡散速度を大
きくして深い未硬化層を形成させる場合には、混合させ
る粉末充填材の粒径を大きく、もしくは粒径の大きなも
のの混合比率を大きくすることが行われる。これとは反
対に、拡散速度を小さくして浅い未硬化層を形成させる
場合には、混合させる粉末充填材の粒径を小さく、もし
くは粒径の大きなものの混合比率を小さくすることが行
われる。
程度のものが用いられる。また、粒径の異なるものを混
合比率を変えて適宜混合してもよい。これらの場合、粒
径が大きくなるほど、もしくは粒径の大きなものの混合
比率が大きくなるほど、コンクリート硬化遅延剤の溶出
速度は大きくなる傾向にある。このため、拡散速度を大
きくして深い未硬化層を形成させる場合には、混合させ
る粉末充填材の粒径を大きく、もしくは粒径の大きなも
のの混合比率を大きくすることが行われる。これとは反
対に、拡散速度を小さくして浅い未硬化層を形成させる
場合には、混合させる粉末充填材の粒径を小さく、もし
くは粒径の大きなものの混合比率を小さくすることが行
われる。
【0023】コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材との
混合比率は、コンクリート硬化遅延剤の種類等に応じて
適宜に設定され、特に限定されるものではないが、例え
ば、コンクリート硬化遅延剤が100重量部に対して、
粉末充填材を10〜500重量部の比率で混合すること
が行われる。この場合、粉末充填材の混合比率が大きく
なるほど、コンクリート硬化遅延剤の溶出速度は小さく
なる傾向にある。このため、拡散速度を大きくして深い
未硬化層を形成させる場合には、粉末充填材の混合比率
を小さくすることが行われる。これとは反対に、拡散速
度を小さくして浅い未硬化層を形成させる場合には、粉
末充填材の混合比率を大きくすることが行われる。
混合比率は、コンクリート硬化遅延剤の種類等に応じて
適宜に設定され、特に限定されるものではないが、例え
ば、コンクリート硬化遅延剤が100重量部に対して、
粉末充填材を10〜500重量部の比率で混合すること
が行われる。この場合、粉末充填材の混合比率が大きく
なるほど、コンクリート硬化遅延剤の溶出速度は小さく
なる傾向にある。このため、拡散速度を大きくして深い
未硬化層を形成させる場合には、粉末充填材の混合比率
を小さくすることが行われる。これとは反対に、拡散速
度を小さくして浅い未硬化層を形成させる場合には、粉
末充填材の混合比率を大きくすることが行われる。
【0024】本発明の洗い出し模様付きシートは、シー
ト面に、上記コンクリート洗い出し用組成物からなる遅
延物層を形成させ、この遅延物層によって模様が施され
ている。
ト面に、上記コンクリート洗い出し用組成物からなる遅
延物層を形成させ、この遅延物層によって模様が施され
ている。
【0025】上記シートとしては、シート状の形態をし
たものであれば、その材質は、特に限定されるものでは
なく、紙,木材,プラスチック,ゴム,金属等各種の材
質が用いられる。
たものであれば、その材質は、特に限定されるものでは
なく、紙,木材,プラスチック,ゴム,金属等各種の材
質が用いられる。
【0026】上記遅延物層は、上記シートのシート面
に、上記組成物を塗布して乾燥固化させて形成する。組
成物を塗布する方法としては、刷毛塗り,スプレー噴
霧,ローラー塗布,ディッピング等各種の方法が行わ
れ、特に限定されるものではない。また、乾燥固化も、
自然放置,熱風乾燥,赤外線乾燥等各種の方法が行わ
れ、特に限定されるものではない。乾燥条件も、使用す
るコンクリート硬化遅延剤の種類や充填材の量等によっ
て各種の条件で行われるが、おおむね、常温〜60℃程
度の温度で数十分〜数時間かけて行われる。このように
して形成された遅延物層の厚みは、0.05〜2mm程
度が好ましい。0.05mm未満では、充分なコンクリ
ートの硬化抑制作用が得られず、2mmを越えると洗い
出しによって洗い出されるコンクリート材料が多くなり
すぎて歩留りが悪くなるうえ、塗布と乾燥を何回も繰り
返す必要が生じ、生産性が悪くなるからである。
に、上記組成物を塗布して乾燥固化させて形成する。組
成物を塗布する方法としては、刷毛塗り,スプレー噴
霧,ローラー塗布,ディッピング等各種の方法が行わ
れ、特に限定されるものではない。また、乾燥固化も、
自然放置,熱風乾燥,赤外線乾燥等各種の方法が行わ
れ、特に限定されるものではない。乾燥条件も、使用す
るコンクリート硬化遅延剤の種類や充填材の量等によっ
て各種の条件で行われるが、おおむね、常温〜60℃程
度の温度で数十分〜数時間かけて行われる。このように
して形成された遅延物層の厚みは、0.05〜2mm程
度が好ましい。0.05mm未満では、充分なコンクリ
ートの硬化抑制作用が得られず、2mmを越えると洗い
出しによって洗い出されるコンクリート材料が多くなり
すぎて歩留りが悪くなるうえ、塗布と乾燥を何回も繰り
返す必要が生じ、生産性が悪くなるからである。
【0027】本発明の洗い出し模様付きシートを用い
て、例えば、つぎのようにしてコンクリート製品を製造
する。基本的には、図1〜図4に示した従来の工程と同
様である。すなわち、まず、シート面41aにコンクリ
ート洗い出し用組成物を塗布、乾燥固化させて形成した
遅延物層42で模様が施された洗い出し模様付きシート
41を準備し、このシート41を型枠40に被着させる
(図1参照)。ついで、この型枠40を他の型枠40a
に対して所定の間隔で配置し、これらの側方の開口と底
部開口を板材43等で塞ぎ、上部開口からコンクリート
材料45を流し込む(図2参照)。そして、上記コンク
リート材料45が養生硬化されてコンクリート化したの
ち、型枠40およびシート41を剥離する(図3参
照)。
て、例えば、つぎのようにしてコンクリート製品を製造
する。基本的には、図1〜図4に示した従来の工程と同
様である。すなわち、まず、シート面41aにコンクリ
ート洗い出し用組成物を塗布、乾燥固化させて形成した
遅延物層42で模様が施された洗い出し模様付きシート
41を準備し、このシート41を型枠40に被着させる
(図1参照)。ついで、この型枠40を他の型枠40a
に対して所定の間隔で配置し、これらの側方の開口と底
部開口を板材43等で塞ぎ、上部開口からコンクリート
材料45を流し込む(図2参照)。そして、上記コンク
リート材料45が養生硬化されてコンクリート化したの
ち、型枠40およびシート41を剥離する(図3参
照)。
【0028】この状態で、得られたコンクリート製品4
6表面の上記遅延物層42と接触した部分は、硬化が抑
制もしくは遅延されて軟らかい未硬化表面層44が形成
される。このとき、上記遅延物層42を形成する組成物
は、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とが混合され
ているため、遅延物層42内においてコンクリート硬化
遅延剤は、粉末充填材の表面に吸着したり、粉末充填材
同士の隙間に浸透したりして保持される。そして、その
コンクリート硬化遅延剤は、粉末充填材同士の隙間を蛇
行しながら徐々に表面にしみ出し、少しづつコンクリー
ト材料45中に溶出する。したがって、コンクリート材
料45中の水分量や、コンクリート打設スピード,骨材
の粒径や使用量,環境温度等の要因にばらつきがあった
としても、コンクリート硬化遅延剤の拡散速度が一定に
制御され、均一な深さの未硬化表面層44が得られる。
つぎに、上記コンクリート製品46に高圧水(2〜40
kg/cm2 )等を噴射することにより洗い出しを施
し、上記未硬化表面層44を洗い流して洗い出し模様4
7を形成する(図4参照)。このとき、未硬化表面層4
4の深さが均一であるため、洗い出しによって洗い出し
模様47の輪郭がぼやけることがない。
6表面の上記遅延物層42と接触した部分は、硬化が抑
制もしくは遅延されて軟らかい未硬化表面層44が形成
される。このとき、上記遅延物層42を形成する組成物
は、コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材とが混合され
ているため、遅延物層42内においてコンクリート硬化
遅延剤は、粉末充填材の表面に吸着したり、粉末充填材
同士の隙間に浸透したりして保持される。そして、その
コンクリート硬化遅延剤は、粉末充填材同士の隙間を蛇
行しながら徐々に表面にしみ出し、少しづつコンクリー
ト材料45中に溶出する。したがって、コンクリート材
料45中の水分量や、コンクリート打設スピード,骨材
の粒径や使用量,環境温度等の要因にばらつきがあった
としても、コンクリート硬化遅延剤の拡散速度が一定に
制御され、均一な深さの未硬化表面層44が得られる。
つぎに、上記コンクリート製品46に高圧水(2〜40
kg/cm2 )等を噴射することにより洗い出しを施
し、上記未硬化表面層44を洗い流して洗い出し模様4
7を形成する(図4参照)。このとき、未硬化表面層4
4の深さが均一であるため、洗い出しによって洗い出し
模様47の輪郭がぼやけることがない。
【0029】このように、コンクリート硬化遅延剤の溶
出がゆっくりと行われるようになることから、コンクリ
ートの硬化を抑制する作用が長期間にわたって発揮され
る。このため、コンクリート材料の養生硬化時間として
長い期間を設定したとしても、洗い出しを行うことがで
きる。したがって、洗い出しを行う時期的制限が少なく
なり、工程管理の自由度が大きくなるという効果を奏す
る。
出がゆっくりと行われるようになることから、コンクリ
ートの硬化を抑制する作用が長期間にわたって発揮され
る。このため、コンクリート材料の養生硬化時間として
長い期間を設定したとしても、洗い出しを行うことがで
きる。したがって、洗い出しを行う時期的制限が少なく
なり、工程管理の自由度が大きくなるという効果を奏す
る。
【0030】このようにして得られたコンクリート製品
46は、鮮明で忠実な洗い出し模様47が再現される。
上記洗い出し模様47の表面には、骨材が露呈するとと
もに骨材のない表面が粗面に形成されることにより、コ
ンクリートの素材感が活かされた自然石調の表現とな
る。しかも、養生硬化後のコンクリート製品46が水洗
い等されるため、コンクリート打ちっぱなしの場合と比
べ、最終製品がきれいになる。
46は、鮮明で忠実な洗い出し模様47が再現される。
上記洗い出し模様47の表面には、骨材が露呈するとと
もに骨材のない表面が粗面に形成されることにより、コ
ンクリートの素材感が活かされた自然石調の表現とな
る。しかも、養生硬化後のコンクリート製品46が水洗
い等されるため、コンクリート打ちっぱなしの場合と比
べ、最終製品がきれいになる。
【0031】また、コンクリート硬化遅延剤として液状
粘性物を用いて組成物を得た場合には、組成物も液状粘
性となって、これをシート面に塗布する際に、塗布しや
すく、種々のデザイン形状に塗布して模様を形成するこ
とができる。さらに、組成物を塗布後乾燥固化させた遅
延物層は、形状が保持され、コンクリートを打設したと
きもくずれたりせず、塗布形状を忠実に再現した洗い出
し模様を形成することができる。
粘性物を用いて組成物を得た場合には、組成物も液状粘
性となって、これをシート面に塗布する際に、塗布しや
すく、種々のデザイン形状に塗布して模様を形成するこ
とができる。さらに、組成物を塗布後乾燥固化させた遅
延物層は、形状が保持され、コンクリートを打設したと
きもくずれたりせず、塗布形状を忠実に再現した洗い出
し模様を形成することができる。
【0032】さらに、コンクリート硬化遅延剤と粉末充
填材だけでなく、コンクリート中の水分等によって溶解
する樹脂を混合した場合には、粉末充填材の表面に、コ
ンクリート硬化遅延剤と樹脂との混合物がコーティング
された状態になる。そして、コンクリート中の水分等に
よって樹脂が溶解することにより、遅延剤が溶解,拡散
しやすくなることから、樹脂の性状や配合割合等によっ
ても遅延剤の拡散速度等を制御できるようになる。コン
クリート中の水分によって溶解する樹脂としては、例え
ば、ポリビニルアルコール,酢酸ビニルアクリル,メチ
ルセルロース等があげられるが、特に限定されるもので
はなく、各種のものが用いられる。
填材だけでなく、コンクリート中の水分等によって溶解
する樹脂を混合した場合には、粉末充填材の表面に、コ
ンクリート硬化遅延剤と樹脂との混合物がコーティング
された状態になる。そして、コンクリート中の水分等に
よって樹脂が溶解することにより、遅延剤が溶解,拡散
しやすくなることから、樹脂の性状や配合割合等によっ
ても遅延剤の拡散速度等を制御できるようになる。コン
クリート中の水分によって溶解する樹脂としては、例え
ば、ポリビニルアルコール,酢酸ビニルアクリル,メチ
ルセルロース等があげられるが、特に限定されるもので
はなく、各種のものが用いられる。
【0033】また、粉末充填材として、無機系充填材を
使用した場合には、粒径等の選択がしやすく、組み合わ
せも行いやすいうえ、安価である。
使用した場合には、粒径等の選択がしやすく、組み合わ
せも行いやすいうえ、安価である。
【0034】つぎに、実施例について説明する。
【0035】
【実施例1】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:TiO2 25重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 5重量部 希釈溶媒 :水 18重量部 増粘剤 :メチルセルロース 2重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:TiO2 25重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 5重量部 希釈溶媒 :水 18重量部 増粘剤 :メチルセルロース 2重量部
【0036】シートとして図5(a),(b)に示すよ
うに、1800mm×600mm、厚み0.2〜0.3
mmの紙1を準備し、上記コンクリート洗い出し用組成
物を、幅(図示のW)50mm,ピッチ(図示のP)1
00mmの縦縞模様にローラーで塗布したのち乾燥固化
させ、厚み(図示のT)1mmの遅延物層2を形成させ
て、本発明の洗い出し模様付きシートを得た。
うに、1800mm×600mm、厚み0.2〜0.3
mmの紙1を準備し、上記コンクリート洗い出し用組成
物を、幅(図示のW)50mm,ピッチ(図示のP)1
00mmの縦縞模様にローラーで塗布したのち乾燥固化
させ、厚み(図示のT)1mmの遅延物層2を形成させ
て、本発明の洗い出し模様付きシートを得た。
【0037】上記洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、コンクリート材料を打設したのち18〜20℃で
3日間養生硬化させたのち脱型し、得られたコンクリー
ト製品の表面に高圧水を噴射して洗い出しを施した。そ
して、未硬化層を洗い流し、図6に示すような、コンク
リート製品3を得た。このコンクリート製品の洗い出し
模様4の深さ(図示のD)は、2mmであり、形状は直
線が保たれ、「くずれ」や「にじみ」は生じなかった。
つけ、コンクリート材料を打設したのち18〜20℃で
3日間養生硬化させたのち脱型し、得られたコンクリー
ト製品の表面に高圧水を噴射して洗い出しを施した。そ
して、未硬化層を洗い流し、図6に示すような、コンク
リート製品3を得た。このコンクリート製品の洗い出し
模様4の深さ(図示のD)は、2mmであり、形状は直
線が保たれ、「くずれ」や「にじみ」は生じなかった。
【0038】
【実施例2】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:ZnO 500重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 20重量部 希釈溶媒 :水 30重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:ZnO 500重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 20重量部 希釈溶媒 :水 30重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1重量部
【0039】遅延物層の厚みTを2mmとする以外は、
実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシート
を得た。
実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシート
を得た。
【0040】この洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、2〜
3mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、2〜
3mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
【0041】
【実施例3】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:炭酸カルシウム 10重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 10重量部 希釈溶媒 :水 5重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:炭酸カルシウム 10重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 10重量部 希釈溶媒 :水 5重量部
【0042】遅延物層の厚みTを0.5mmとする以外
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
【0043】この洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、1〜
2mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、1〜
2mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
【0044】
【実施例4】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :酢酸ビニルアクリルエマルジョン溶液 (固形分12%+水88%) 100重量部 粉末充填材:ZnO 400重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 5重量部 希釈溶媒 :水 15重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :酢酸ビニルアクリルエマルジョン溶液 (固形分12%+水88%) 100重量部 粉末充填材:ZnO 400重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 5重量部 希釈溶媒 :水 15重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部
【0045】遅延物層の厚みTを0.8mmとする以外
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
【0046】この洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、1.
5〜2.5mmであり、形状は直線が保たれ、「くず
れ」や「にじみ」は生じなかった。
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、1.
5〜2.5mmであり、形状は直線が保たれ、「くず
れ」や「にじみ」は生じなかった。
【0047】
【実施例5】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :酢酸ビニルアクリルエマルジョン溶液 (固形分12%+水88%) 100重量部 粉末充填材:TiO2 100重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 5重量部 希釈溶媒 :水 10重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部 有機充填材:ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 10重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :酢酸ビニルアクリルエマルジョン溶液 (固形分12%+水88%) 100重量部 粉末充填材:TiO2 100重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(クエン酸) 5重量部 希釈溶媒 :水 10重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部 有機充填材:ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 10重量部
【0048】そして、実施例1と同様にして本発明の洗
い出し模様付きシートを得た。
い出し模様付きシートを得た。
【0049】この洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、2〜
3mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、2〜
3mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
【0050】
【実施例6】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:TiO2 300重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(グルコン酸) 10重量部 希釈溶媒 :水 5重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (固形分15%+水85%) 100重量部 粉末充填材:TiO2 300重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(グルコン酸) 10重量部 希釈溶媒 :水 5重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部
【0051】遅延物層の厚みTを1.5mmとする以外
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
【0052】この洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、2〜
3mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、2〜
3mmであり、形状は直線が保たれ、「くずれ」や「に
じみ」は生じなかった。
【0053】
【実施例7】下記の組成でコンクリート硬化遅延剤と粉
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :酢酸ビニルアクリルエマルジョン溶液 (固形分12%+水88%) 100重量部 粉末充填材:ZnO 400重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(グルコン酸) 10重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部 有機充填材:ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (粘着剤) (固形分15%+水85%) 10重量部
末充填材等を混合し、本発明のコンクリート洗い出し用
組成物を得た。 〔組成〕 粘着剤 :酢酸ビニルアクリルエマルジョン溶液 (固形分12%+水88%) 100重量部 粉末充填材:ZnO 400重量部 硬化遅延剤:オキシカルボン酸(グルコン酸) 10重量部 増粘剤 :メチルセルロース 1.5重量部 有機充填材:ポリビニルアルコールエマルジョン溶液 (粘着剤) (固形分15%+水85%) 10重量部
【0054】遅延物層の厚みTを0.8mmとする以外
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
は、実施例1と同様にして本発明の洗い出し模様付きシ
ートを得た。
【0055】この洗い出し模様付きシートを型枠に張り
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、1.
5〜2.5mmであり、形状は直線が保たれ、「くず
れ」や「にじみ」は生じなかった。
つけ、実施例1と同様にしてコンクリート製品を得た。
このコンクリート製品の洗い出し模様の深さDは、1.
5〜2.5mmであり、形状は直線が保たれ、「くず
れ」や「にじみ」は生じなかった。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、組成物
をシート面や型枠等に塗布してコンクリート硬化遅延物
層を形成した場合、コンクリート硬化遅延剤が、粉末充
填材の表面に吸着したり、粉末充填材同士の隙間に浸透
したりして保持される。このため、上記シート等を用い
てコンクリート材料を打設した場合、組成物中のコンク
リート硬化遅延剤は、粉末充填材同士の隙間を蛇行しな
がら徐々に表面にしみ出し、少しづつコンクリート材料
中に溶出する。したがって、コンクリート材料中の水分
量や、コンクリート打設スピード,骨材の粒径や使用
量,環境温度等の要因にばらつきがあったとしても、コ
ンクリート硬化遅延剤の拡散速度にほとんど変化が生じ
ず、拡散層(未硬化層)の深さや範囲が均一になる。こ
のため、洗い出しによって忠実に形状模様を再現でき、
模様の輪郭がぼやけるようなこともない。また、粉末充
填材の混合量や粒径,種類等を変えることにより、コン
クリート硬化遅延剤の溶出拡散速度をコントロールし、
未硬化層(洗い出し模様になる部分)の深さ等を制御す
ることができる。しかも、上記組成物を塗布してコンク
リート硬化遅延物層を形成したシートや型枠を用いてコ
ンクリート材料を打設した場合、コンクリート硬化遅延
剤の溶出,拡散がゆっくりと進行し、硬化遅延作用が長
期間にわたって発揮される。このため、コンクリート材
料を養生硬化させてから、洗い出しを施すまでの期間が
多少長くなったとしても、未硬化層が硬化してしまわ
ず、洗い出し模様を形成させることができる。したがっ
て、洗い出しを施す時期的な制約が少なくなって、工程
管理の自由度が大きくなる。
をシート面や型枠等に塗布してコンクリート硬化遅延物
層を形成した場合、コンクリート硬化遅延剤が、粉末充
填材の表面に吸着したり、粉末充填材同士の隙間に浸透
したりして保持される。このため、上記シート等を用い
てコンクリート材料を打設した場合、組成物中のコンク
リート硬化遅延剤は、粉末充填材同士の隙間を蛇行しな
がら徐々に表面にしみ出し、少しづつコンクリート材料
中に溶出する。したがって、コンクリート材料中の水分
量や、コンクリート打設スピード,骨材の粒径や使用
量,環境温度等の要因にばらつきがあったとしても、コ
ンクリート硬化遅延剤の拡散速度にほとんど変化が生じ
ず、拡散層(未硬化層)の深さや範囲が均一になる。こ
のため、洗い出しによって忠実に形状模様を再現でき、
模様の輪郭がぼやけるようなこともない。また、粉末充
填材の混合量や粒径,種類等を変えることにより、コン
クリート硬化遅延剤の溶出拡散速度をコントロールし、
未硬化層(洗い出し模様になる部分)の深さ等を制御す
ることができる。しかも、上記組成物を塗布してコンク
リート硬化遅延物層を形成したシートや型枠を用いてコ
ンクリート材料を打設した場合、コンクリート硬化遅延
剤の溶出,拡散がゆっくりと進行し、硬化遅延作用が長
期間にわたって発揮される。このため、コンクリート材
料を養生硬化させてから、洗い出しを施すまでの期間が
多少長くなったとしても、未硬化層が硬化してしまわ
ず、洗い出し模様を形成させることができる。したがっ
て、洗い出しを施す時期的な制約が少なくなって、工程
管理の自由度が大きくなる。
【図1】従来例の洗い出し模様付きシートを示す説明図
である。
である。
【図2】上記洗い出し模様付きシートを使用してコンク
リート材料を打設した状態を示す説明図である。
リート材料を打設した状態を示す説明図である。
【図3】コンクリート製品から化粧型枠を剥離させる状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図4】コンクリート製品の未硬化層を洗い出しにより
除去する状態を示す説明図である。
除去する状態を示す説明図である。
【図5】本発明の洗い出し模様付きシートの一実施例を
示す図であり、(a)は平面図、(b)は拡大側面図で
ある。
示す図であり、(a)は平面図、(b)は拡大側面図で
ある。
【図6】上記洗い出し模様付きシートを用いて製造した
コンクリート製品を示す説明図である。
コンクリート製品を示す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 コンクリート硬化遅延剤と粉末充填材と
を混合させてなることを特徴とするコンクリート洗い出
し用組成物。 - 【請求項2】 コンクリート硬化遅延剤として液状粘性
物を用いた請求項1記載のコンクリート洗い出し用組成
物。 - 【請求項3】 コンクリート中の水分等により溶解する
樹脂が混合された請求項1または2記載のコンクリート
洗い出し用組成物。 - 【請求項4】 粉末充填材として無機系粉末を用いた請
求項1〜3のいずれか一項に記載のコンクリート洗い出
し用組成物。 - 【請求項5】 シート面にコンクリート硬化遅延物層に
よって模様が施され、このシート面を接触面としてコン
クリートを打設し、養生硬化後のコンクリート製品の表
面に洗い出しを施して表面の未硬化層を洗い流すために
使用する洗い出し模様付きシートであって、上記コンク
リート硬化遅延物層が、コンクリート硬化遅延剤と粉末
充填材とが混合された組成物からなることを特徴とする
洗い出し模様付きシート。 - 【請求項6】 組成物のコンクリート硬化遅延剤として
液状粘性物を用い、コンクリート硬化遅延物層が、組成
物を塗布後乾燥固化させたものである請求項5記載の洗
い出し模様付きシート。 - 【請求項7】 組成物が、コンクリート中の水分等によ
り溶解する樹脂が混合されたものである請求項5または
6記載の洗い出し模様付きシート。 - 【請求項8】 組成物の粉末充填材として無機系粉末を
用いた請求項5〜7のいずれか一項に記載の洗い出し模
様付きシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP570197A JPH10193312A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | コンクリート洗い出し用組成物およびそれを用いた洗い出し模様付きシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP570197A JPH10193312A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | コンクリート洗い出し用組成物およびそれを用いた洗い出し模様付きシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10193312A true JPH10193312A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11618423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP570197A Pending JPH10193312A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | コンクリート洗い出し用組成物およびそれを用いた洗い出し模様付きシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10193312A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001322111A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-20 | Kuraray Co Ltd | 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製造方法 |
| JP2001322110A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-20 | Kuraray Co Ltd | 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製法 |
| JP2001322112A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-20 | Kuraray Co Ltd | 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製造方法 |
| JP2008194892A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Tokai Rubber Ind Ltd | 洗い出しクロス |
| CN107964279A (zh) * | 2017-12-21 | 2018-04-27 | 中建西部建设西南有限公司 | 一种用于水泥基复合材料表面形成图案的特种水性油墨 |
| JP2020066170A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | 凸版印刷株式会社 | コンクリート加飾用工程紙 |
| EP4117875A1 (en) * | 2020-03-11 | 2023-01-18 | David Colin Malcolmson | Delivery device for concrete admixtures and process for retarding the setting of surface portion of concrete |
-
1997
- 1997-01-16 JP JP570197A patent/JPH10193312A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001322111A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-20 | Kuraray Co Ltd | 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製造方法 |
| JP2001322110A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-20 | Kuraray Co Ltd | 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製法 |
| JP2001322112A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-20 | Kuraray Co Ltd | 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製造方法 |
| JP2008194892A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Tokai Rubber Ind Ltd | 洗い出しクロス |
| CN107964279A (zh) * | 2017-12-21 | 2018-04-27 | 中建西部建设西南有限公司 | 一种用于水泥基复合材料表面形成图案的特种水性油墨 |
| JP2020066170A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | 凸版印刷株式会社 | コンクリート加飾用工程紙 |
| EP4117875A1 (en) * | 2020-03-11 | 2023-01-18 | David Colin Malcolmson | Delivery device for concrete admixtures and process for retarding the setting of surface portion of concrete |
| JP2023517221A (ja) * | 2020-03-11 | 2023-04-24 | マーカムソン,デイビッド | 供給デバイス |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0754656B1 (en) | Cement setting retarder and cement setting retarder sheet | |
| DE3231845C2 (ja) | ||
| JPH1128710A (ja) | コンクリート製品の製法およびそれに用いる化粧型枠 | |
| JPH10193326A (ja) | コンクリート製品の製法およびそれに用いる化粧型枠 | |
| AU753326B2 (en) | Concrete hardening retarder | |
| JPH10202616A (ja) | コンクリート洗い出し用組成物 | |
| JPH10193311A (ja) | コンクリート着色用シートおよびそれを用いたコンクリート製品の製法ならびにそれによって得られたコンクリート製品 | |
| JPH1036155A (ja) | セメント硬化遅延用粉粒体、及びそれを用いたコンクリート構造物の製造法 | |
| JPH10249819A (ja) | コンクリート製品の製法 | |
| JPH1036154A (ja) | セメント硬化遅延用樹脂懸濁液、およびこれを利用したコンクリート構造物の製造法 | |
| JPH10205123A (ja) | コンクリート洗い出し用シート | |
| JPH06134736A (ja) | コンクリートの骨材露出仕上げ方法 | |
| JPH1136580A (ja) | コンクリート洗い出し用シート | |
| JP2996231B1 (ja) | 表面模様付きコンクリート製品の製法 | |
| JP3557880B2 (ja) | コンクリート洗い出し方法 | |
| JP3557881B2 (ja) | コンクリート洗い出し方法 | |
| JP2000263531A (ja) | 洗い出しクロス | |
| JPS59121177A (ja) | コンクリ−トの洗い出し仕上げ方法 | |
| JPH1053444A (ja) | セメント硬化遅延剤およびその製造方法 | |
| JP2000034181A (ja) | 白華抑制用途に好適な組成物 | |
| JPS62500917A (ja) | 模造の石材および木材の製造法 | |
| JPH0550411A (ja) | セメント製品の表面仕上げ方法 | |
| JP2000043013A (ja) | コンクリート洗い出し用シート | |
| JPS5830270B2 (ja) | プレキャストコンクリ−ト板の素地調整方法 | |
| JP2918424B2 (ja) | 床コンクリートのレイタンス除去方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |