JPH10194309A - 瓶用キャップ - Google Patents

瓶用キャップ

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JPH10194309A
JPH10194309A JP8357227A JP35722796A JPH10194309A JP H10194309 A JPH10194309 A JP H10194309A JP 8357227 A JP8357227 A JP 8357227A JP 35722796 A JP35722796 A JP 35722796A JP H10194309 A JPH10194309 A JP H10194309A
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JP
Japan
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sealing material
cap
bottle
film
top wall
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Withdrawn
Application number
JP8357227A
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English (en)
Inventor
Kazuo Iyama
和夫 井山
Masakazu Sakashita
正和 坂下
Kazuhiko Nakajima
一彦 中嶋
Toshihiro Ueda
俊弘 植田
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Daiwa Can Co Ltd
Suntory Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Suntory Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓶内容物のフレーバーおよび味を長期に亘っ
て良好に維持できる瓶用キャップを提供する。 【解決手段】 円形の頂壁4と、その頂壁4の周囲から
垂下する円筒状のスカート部5と、そのスカート部5の
下端部の一部に接続されたタブ8とが備えられるととも
に、前記頂壁4の内面側のうち少なくとも周縁部に沿っ
た範囲にシール材14が設けられ、前記スカート部5の
下縁部を半径方向内方に折り曲げて瓶口頸部に係止させ
る瓶用キャップであって、前記シール材14を前記瓶の
内容物から遮蔽するように前記シール材14を覆うポリ
エステルフイルム20が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ジュースやアル
コール飲料が充填された瓶を封止するキャップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図5および図6は、従来使用されている
広口瓶用キャップを示す図である。このキャップにおい
ては、周縁部の環状突部1と円形の中央平坦部2とこの
中央平坦部2および環状突部1を結ぶ傾斜部3とによっ
て頂壁4が形成されている。頂壁4の周縁から垂下する
スカート部5が形成されていて、そのスカート部5の下
端の一部から下方に延出する下方延出部分6とそこから
更に斜め下方に延出する斜め下方延出部分7とを有する
タブ8が、スカート部5と一体に形成されている。
【0003】その斜め下方延出部分7には、長円形の指
挿入孔9が形成されており、その内周側の切断端縁部は
全周に亘って下面側にカールさせられて内側カール部1
0が形成され、また斜め下方延出部分7の切断端縁部の
うち指挿入孔9の外周に相当する部分が下面側にカール
させられて外側カール部11が形成されている。
【0004】また、一対のスコア線(弱め線もしくは刻
目線)12が、タブ8の両側のスカート部5下端から頂
壁4に向かって延びるように形成されており、さらに二
対のスリット(切目)13,13が、タブ8の開封方向
と交わる方向(またはタブ8の中心と頂壁4の中心とを
結ぶ直線に交わる方向)に向けて、スカート部5の下端
からその途中までの箇所に形成されている。そして、頂
壁4の環状突部1の内面側には、瓶口との密封性を確保
するためのシール材14が設けられている。
【0005】このシール材14の材料としては、塩化ビ
ニルプラスチゾルなどのコンパウンドが使用されてい
る。なお、塩化ビニルのコンパウンドには、可塑剤(ジ
オクチルアジペート、フタル酸ジエチルヘキシル、アセ
チルトリブチルシトレート、エポキシ大豆油等)や安定
剤、あるいは発泡剤や発泡助剤等が添加される場合があ
る。また、シール材の他の例としては、図7に示すよう
に、環状突部1を含んだ中央平坦部2および傾斜部3の
内面側のほぼ全域に、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を
モールド成形(型押し成形)したものが知られている。
【0006】そして、上記のような構成の各キャップ
は、図8および図9に示すように、スカート部5の下縁
部を半径方向内方に折り曲げて瓶口頸部15の外周に係
止させることにより広口瓶に取り付けられ、製品として
出荷される。なお、瓶の内部には、ジュースやアルコー
ル飲料等の内容物16がキャップの内面に接しない程度
の量だけ充填される(瓶の上部に所定量のヘッドスペー
スが確保されるように充填する)。
【0007】ところで、上記従来の各キャップでは、瓶
の内部空間に対してシール材14が露出している。その
ため、塩化ビニルのコンパウンドからなるシール材14
を備えたキャップでは、内容物16のフレーバーがシー
ル材14を透過して瓶の外部に漏洩し、フレーバーが損
なわれる不都合が生じる。また、この種のキャップで
は、例えば運搬時の振動によって内容物16の液面が上
下動したり、瓶を倒して保管するなどのことによって内
容物16がシール材14に直接接触した場合、シール材
14中の可塑剤等の添加剤が内容物16中に溶出して、
内容物16の本来の味が損なわれる問題が生じる。
【0008】これに対して、シール材14をポリエチレ
ンによって形成したキャップでは、内容物16への樹脂
成分の溶出が生じないので、内容物16の味が変化する
ことは殆どない。しかしながら、ポリエチレンには通気
性あるいはフレーバーの透過性があるために、フレーバ
ーの漏洩によってフレーバーが損なわれることがある。
【0009】上記のような不都合を解消することを目的
としたキャップの一例が特開昭61−259963号公
報に記載されている。この公報に記載されたキャップに
おいては、頂壁の内面にシール材が塗着されており、そ
のシール材の表面に、このシール材を覆う状態でコーテ
ィング材の塗膜が設けられている。すなわちシール材が
コーティング材の塗膜によって覆われている。そしてこ
のコーティング材の材料としては、PVDCあるいはス
トレートビニル等が採用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シール材は
瓶の開口箇所と接触して気密性を保持するためのもので
あるから、従来一般には、ある程度の弾性を有する材料
によって形成されている。
【0011】しかしながら、上記の公報に記載された構
成のキャップでは、コーティング材がPVDCあるいは
ストレートビニルを材料とした塗膜からなるものであっ
て、その塗膜が弾性のシール材の表面に形成されている
から、例えばキャップに対して過大な外力が加えられた
場合などに、コーティング材が、瓶口頸部とキャップの
内面とに挟み付けられるなどして破損するおそれが多分
にあった。特に上記従来のコーティング材は樹脂を塗布
したものであって膜としての緻密性や連続性に欠けるか
ら、圧潰やそれに伴う変形によって、亀裂などの破損が
生じやすい。
【0012】コーティング材がこのようにして破損した
場合には、シール材が内容物に対して部分的に露出し、
あるいは内容物がシール材に浸透するから、フレーバー
がシール材を透過して瓶の外部に漏洩することによりフ
レーバーが損なわれ、またシール材中の添加剤が内容物
に溶出し、味が損なわれてしまう。このように、上記の
公報に記載されたキャップであっても、内容物が本来有
するフレーバーや味を必ずしも確実には維持できないお
それがあった。
【0013】この発明は、瓶の内容物本来のフレーバー
および味を維持することのできる瓶用キャップを提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、円形の
頂壁と、その頂壁の周囲から垂下する円筒状のスカート
部と、そのスカート部の下端部の一部に接続されたタブ
とが備えられるとともに、前記頂壁の内面側のうち少な
くとも周縁部に沿った範囲にシール材が設けられ、前記
スカート部の下縁部を半径方向内方に折り曲げて瓶口頸
部に係止させる瓶用キャップにおいて、前記シール材を
前記瓶の内容物から遮蔽するように前記シール材を覆う
ポリエステルフイルムが設けられていることを特徴とす
るものである。
【0015】したがって、請求項1の発明によれば、シ
ール材のうち少なくとも瓶の内側に位置する部分がポリ
エステルフイルムによって覆われており、このポリエス
テルフイルムは、アルコールを含有する飲料などに接触
しても樹脂成分を溶出させないので、瓶の内容物の味を
変化させることがない。またポリエステルフイルムはガ
ス透過性が極めて低いために、瓶からのフレーバーの漏
洩を防止でき、さらに耐引裂性が高いために圧潰変形に
よる亀裂が生じにくく、その結果、瓶の内容物の味およ
びフレーバーを長期に亘って良好に維持することができ
る。
【0016】また請求項2の発明は、請求項1に記載し
た構成に加えて、前記シール材が円形もしくは円環状に
形成されるとともに、前記ポリエステルフイルムが、そ
のシール材の外径よりも2〜6mm外径の小さい円形も
しくは円環状に形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0017】したがって請求項2の発明によれば、ポリ
エステルフイルムの周縁部が、瓶口の外周側に大きく突
き出さずに、瓶口の頂部とシール材との間に挟み込まれ
た状態になり、しかもフイルム周縁部よりも外側部分で
は瓶口とシール材とが直接に密接触状態になるので、シ
ール性を良好なものにすることができる。
【0018】さらに請求項3の発明は、請求項1に記載
した構成に加えて、前記頂壁の内面に、熱接着性樹脂層
が設けられるとともに、前記ポリエステルフイルムの前
記頂壁の内面側の面に、前記熱接着性樹脂層に含有され
る樹脂と同種または熱接着可能な樹脂層が形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0019】したがって請求項3の発明によれば、加熱
昇温した状態でキャップの内面にポリエステルフイルム
を押し付けることにより、ポリエステルフイルムをキャ
ップの内面に貼着することができ、キャップの製造作業
性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】つぎに、図1ないし図4を参照し
てこの発明を具体的に説明する。この発明のキャップ3
0は、図5および図6に示す構成を基本的な構成とし、
これを改良したものであり、したがって、ここに示すキ
ャップ30においても、周縁部の環状突部1と円形の中
央平坦部2とこの中央平坦部2および環状突部1を結ぶ
傾斜部3とによって頂壁4が形成されている。この頂壁
4には、周縁から垂下するスカート部5が形成されてい
て、そのスカート部5の下端の一部から下方に延出する
下方延出部分6とそこから更に斜め下方に延出する斜め
下方延出部分7とを有するタブ8が、スカート部5と一
体に形成されている。
【0021】その斜め下方延出部分7には、長円形の指
挿入孔9が形成されており、その内周側の切断端縁部は
全周に亘って下面側にカールさせられて内側カール部1
0が形成され、また斜め下方延出部分7の切断端縁部う
ち指挿入孔9の外周に相当する部分が下面側にカールさ
せられて外側カール部11が形成されている。
【0022】また、一対のスコア線12が、タブ8の両
側のスカート部5下端から頂壁4に向かって延びるよう
に形成されており、さらに二対のスリット13,13
が、タブ8の開封方向と交わる方向に向けて、スカート
部5の下端からその途中までの箇所に形成されている。
【0023】キャップ30の内面および外面には、それ
ぞれコーティングが施されている。外面側のコート剤と
しては、アクリル系樹脂塗料17を採用することができ
る。これに対して、内面側のコーティングは2層構造と
されており、キャップ30の素地面上には、エポキシ−
フェノール系樹脂塗料18が塗布されており、これがベ
ースコートとなっている。そして、そのベースコートの
上面に、トップコートとしてポリエチレン樹脂の粉末を
分散させたフェノール変性ビニル系樹脂塗料19が塗布
されている。分散させる粉末樹脂としては、酸化ポリエ
チレンや不飽和カルボン酸変性ポリエチレン等も使用で
き、その粒子径は限定されないが、1〜80μm程度の
ものが好ましい。また、フェノール変性ビニル系塗料の
ような熱硬化性塗料中に分散させる粉末樹脂の量は、好
ましくは1〜15重量%(全固形分含有量)である。
【0024】なお、トップコート用の他の樹脂として
は、ポリエチレン樹脂に替えて、例えば酸化ポリエチレ
ン樹脂、アクリル酸やマレイン酸などの不飽和カルボン
酸で変性した変性ポリオレフィン樹脂、あるいはアイオ
ノマー樹脂、その他熱接着性に優れる変性ポリオレフィ
ン樹脂等を採用することができる。さらに、フェノール
変性ビニル系樹脂に替えてエポキシ変性ビニル系樹脂や
エポキシ−フェノール系樹脂やアクリル系樹脂およびそ
の他の熱硬化性塗料を使用してもよい。
【0025】他方、頂壁4の内面側のうち環状突部1に
は、塩化ビニルコンパウンドからなるシール材14が設
けられている。このシール材14は、環状突起部1に倣
って塩化ビニルコンパウンドを盛付けた状態で、キャッ
プ30全体を加熱することにより、コンパウンドを溶融
させてキャップに付着させて形成できる。なお、塩化ビ
ニルのコンパウンドには、従来と同様に、可塑剤(ジオ
クチルアジペート、フタル酸ジエチルヘキシル、アセチ
ルトリブチルシトレート、エポキシ大豆油等)や安定
剤、あるいは発泡剤や発泡助剤等を添加してもよい。ま
た、塩化ビニル系樹脂に替えて、従来から環状シール材
の形成に使用されている軟質樹脂、例えば低密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、熱可塑性スチ
レン−ブタジエン共重合体等も使用でき、これらの樹脂
の粒子を含むプラスチゾル、オルガノゾル、または分散
液の形で施し、加熱してシール材を形成する。
【0026】また、特には図示しないが、シール材は頂
壁4の全面に設けることもでき、その場合には、例えば
軟質塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー等を材料としたモールド成
型によって形成すればよい。
【0027】他方、頂壁4の内面側には、この発明のポ
リエステルフイルムに相当する2層フイルム20が設け
られている。この2層フイルム20は、一例として厚さ
が12μmのポリエチレンテフタレートなどのポリエス
テルフイルム21と、厚さ50μmのポリエチレンフイ
ルム22とをドライラミネーション法によりラミネート
した円形のフイルムである。そして、この2層フイルム
20の外径寸法は、頂壁4の内面側の径すなわちシール
材14の外径よりも2〜6mm程度の小さい寸法とする
ことができる。
【0028】また、ポリエステルフイルム21にラミネ
ートする樹脂フイルムは、キャップ内面に対する熱接着
性のよい樹脂であればよく、特にシール材が環状に形成
された場合のトップコート、あるいは頂壁4の全面にシ
ール材が設けられた場合のシール材との熱接着性のよい
ものが好ましい。熱接着性のよいものとは、同一樹脂同
士の他に、例えば一方がポリエチレンの場合には、他方
が酸化ポリエチレン、不飽和カルボン酸変性ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等と
の組み合わせであり、一方がポリプロピレンの場合に
は、エチレン−プロピレン共重合体、不飽和カルボン酸
変性ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
の組み合わせである。なお、2層フイルムに替えて、ポ
リエステルのみからなるフイルムを採用することもでき
る。また、フイルムの膜厚について言えば、シール材の
添加物の溶出を防ぐとともに、フイルムのハンドリング
上ある程度の剛性が必要であり、2層フイルムの場合は
40〜80μm、ポリエステルのみの場合には8〜25
μmとすることが好ましい。
【0029】2層フイルム20は、ポリエチレンフイル
ム22側を図3での上側、すなわち中央平坦部2側に向
け、かつ両者の中心点同士をほぼ一致させた状態でトッ
プコートに対して熱接着される。そのため、シール材1
4の表面のうち内周側の一部が2層フイルム20の周縁
部によって覆われる。
【0030】そして、キャップ30は、図4に示すよう
に、そのスカート部5の下縁部を半径方向内方に折り曲
げて瓶口頸部24の外周に係止させることにより瓶の開
口端を密封する。したがって、その場合、瓶口頸部24
の最頂部とシール材14との間に2層フイルム20の周
縁部が挟み込まれた状態となる。すなわち、ポリエステ
ルフイルム21がシール材14を瓶口頸部24の内部空
間に対して遮蔽した状態となる。なお、瓶の内部には、
定常状態でキャップ30に触れない量のジュースあるい
はアルコール飲料などの内容物25が注入される。
【0031】したがって、上記のように構成されたキャ
ップ30によれば、内容物25を充填した瓶の運搬や保
管に伴い内容物25の液面の変動が生じても、シール材
14はポリエステルフイルム21によって遮られて内容
物25に接触することがない。すなわちシール材14に
含まれる可塑剤等の添加剤が内容物25中に溶出するこ
とがないため、内容物25の味を損なわずに本来の味に
保持することができる。
【0032】また、シール材14がそれよりもガス透過
性の低いポリエステルフイルム21によって内容物25
に向けて露出しないよう覆われているから、内容物25
のフレーバーはポリエステルフイルム21に遮蔽されて
瓶の外部に漏洩することがない。さらに、ポリエステル
フイルム21は、膜としての緻密性および連続性が高
く、かつ引裂強さが大きいから、シール材14の弾性変
形に追従して変形しても亀裂などの破損が生じることが
なく、この点においても、添加剤の溶出やフレーバーの
漏洩を有効に防止できる。
【0033】ここで、上述した構成のキャップ30の製
造手順について説明する。まず、一例として板厚0.2
mmのアルミニウム合金板を用意する。そして、そのア
ルミニウム合金板のうちキャップ30の外面側となる面
に、アクリル系樹脂塗料を塗布し、乾燥させる。つぎ
に、アルミニウム合金板の反対側の面、すなわちキャッ
プ30の内面側となる面に、エポキシ−フェノール変性
ビニル系樹脂塗料を塗布して乾燥させる。その後、更に
その上にフェノール変性ビニル系樹脂塗料中にポリエチ
レン樹脂の粉末を分散させた塗料(ポリエチレン樹脂粉
末は塗料固形分中13重量%)を塗布し、乾燥させる。
【0034】つぎに、両面が塗装されたアルミニウム合
金板を打ち抜き、プレス加工により、図1に示す形状の
キャップ30を成型する。さらに、そのキャップ30の
内面側を上側に向けて配置し、頂壁4の中心点を中心に
回転させながら、キャップ30の内面側の周縁部に塩化
ビニルのコンパウンドを施し、その後、キャップ全体を
加熱することにより、塩化ビニルのコンパウンドを加熱
溶融して環状のシール材14を形成する。このようなキ
ャップ30を多数個製造する。
【0035】他方、一例としてドライラミネーション法
によりラミネートしたポリエステルフイルム21とポリ
エチレンフイルム22との2層フイルム20を、円形に
打ち抜いておく。なお、各フイルムの製法としては、従
来知られたインフレーション法やTダイ法あるいは延伸
法等を採用することができる。
【0036】つぎに、シール材を上記のように施したキ
ャップ30を、その内面側を上方に向けた状態に加熱板
の上に設置する。この加熱板は、約200℃に保持させ
ておく。そして、予め用意しておいた円形の2層フイル
ム20を、ポリエチレンフイルム22を下側に向けた状
態、すなわち、トップコートと対面させた状態で各キャ
ップ30の内部に一枚つづ配設する。その場合、2層フ
イルム20の中心点とキャップ30の中心点とをほぼ一
致させた状態とする。その結果、シール材14の一部が
2層フイルム20の周縁部によって覆われた状態とな
る。
【0037】その状態から、約200℃に加熱・昇温さ
せた押圧板を2層フイルム20の上側(ポリエステルフ
イルム21側)から押し付けて、2層フイルム20をキ
ャップ30の内面に熱接着させる。その場合、トップコ
ートであるフェノール変性ビニル系塗膜中にポリエチレ
ン樹脂の粉末が分散されており、またポリエチレンの熱
接合温度が121〜155℃程度の範囲であるから、ポ
リエチレンフイルム22がキャップ30の内面側に良好
に接着する。そして、以上の工程と共に通常の洗浄・検
査工程等を実施することにより、図1に示すキャップ3
0が製造される。
【0038】つぎに、この発明の実施例と比較例とを示
す。
【0039】
【実施例1】キャップの材料として板厚0.2mmのア
ルミニウム合金板を用い、その外面側にアクリル系樹脂
塗膜を形成した。また、内面側にはベースコートとして
エポキシ−フェノール系樹脂塗膜を形成し、トップコー
トとして平均粒径29〜34μmのポリエチレン樹脂を
分散したビニール系樹脂塗膜を形成した。このアルミニ
ウム合金板を打ち抜き、プレス加工によって、図1に示
す構成のキャップに成形した。
【0040】つぎに、キャップの内面側を上方に向けた
状態で、その中心軸線を中心に回転させながら、環状突
起部上に沿って塩化ビニルコンパウンドを盛り付け、そ
の状態でキャップ全体を200℃で2分間加熱すること
により、コンパウンドを加熱溶融させ、トップコートの
上面にシール材を形成した。なお、塩化ビニルコンパウ
ンドの可塑剤としてはATBC(アセチルトリブチルシ
トレート)を用いた。
【0041】また、厚さ50μmのポリエチレンフイル
ム(PEフイルム)と厚さ12μmのポリエステルフイ
ルム(PETフイルム)とをドライラミネーション製法
によりラミネートした円形の2層フイルムを、ポリエチ
レンフイルムがトップコートに対面した状態に熱接着さ
せた。その熱接着操作の手順としては、シール材を施し
た各キャップを、その内面側を上方に向けた状態に約2
00℃に保持された加熱板の上に設置し、ポリエチレン
フイルムを下側に向けた状態で2層フイルムをキャップ
の内部に一枚つづ配置した。その場合、2層フイルムの
中心点とキャップの中心点とをほぼ一致させた。その状
態から、約200℃に加熱・昇温した押圧板をポリエス
テルフイルム側から押し付けて、2層フイルムをキャッ
プの内面に熱接着させた。なお、2層フイルムは、φ4
9〜56mmの範囲で1mm刻みの8段階の寸法を設定
した。
【0042】
【比較例】キャップの内面および外面に塗膜を形成せ
ず、また2層フイルムを設けない以外は、上記実施例1
と同じ構成とした。
【0043】また、実施例1および比較例の寸法、およ
びこれらを取り付ける対象である瓶口頸部の寸法は、表
1に示す通りである。なお、使用した瓶の口頸部形状は
図10に示す通りである。
【0044】
【表1】 下記条件で試料を瓶に充填し、実施例1と比較例のキャ
ップで密封したものを使って、密封性確認テストおよび
長期溶出試験を行った。
【0045】1.充填試料 ・純水:高速液体クロマトグラフ用蒸留水 ・エタノール:精密分析用特級エタノール 2.充填条件 (1)純水充填試料 ・内容物:純水 ・充填温度と保管状態:95℃充填したものを倒置して
放冷 ・内容量:充填容量180mlの瓶に60mlを充填 (2)アルコール水充填試料 ・内容物:エタノール20%溶液 ・充填温度と保管状態:70℃充填したものを15秒間
転倒した後に正置して放冷 ・内容量:60ml 3.テスト方法 (1)密封性確認テスト(単体倒置落下テスト) ・15°傾斜の鉄板上へ高さ50cmからタブ対角部
(キャップの中心を挟んでタブ側と反対側の環状突部)
が当たるように落とし、一昼夜放置後真空度を測定す
る。
【0046】(2)溶出試験 ・35℃恒温室倒置で3ケ月保管したものをガスクロマ
トグラフにて溶出物を調査する。
【0047】4.テスト結果 まず、密封性についての結果を表2に示す。
【0048】
【表2】 表2から判るように、実施例1のいずれの試料において
も従来と同様に不良品は発生せず、密封性が良好であっ
た。
【0049】溶出試験の結果を表3に示す。
【0050】
【表3】 表3から知られるように、比較例では、内容物の種類に
拘らずシール材を形成する塩化ビニルコンパウンド中の
可塑剤が内容物中に多量に溶出しており、内容物の味に
悪影響が生じることが推察される。
【0051】これに対して、実施例1のうちφ50〜φ
56mmまでの各2層フイルムでは、シール材を完全に
覆っているために、内容物の種類に拘らず可塑剤等の溶
出は殆ど認められなかった。しかし、実施例1のうちφ
49mmの2層フイルムでは、シール材の一部が完全に
は遮蔽されていないため、可塑剤の多量の溶出が認めら
れ、また、可塑剤以外の物質の検出も認められた。した
がって、可塑剤等の溶出を防止し得る最小の寸法は、φ
50mmが適当である。
【0052】実施例1における各キャップについて瓶口
の密閉性を確認するために内容量の減少量調査を以下の
条件で行った。なお、瓶口の寸法や2層フイルムの寸法
は前述した通りである。
【0053】1.充填試料 ・純水:高速液体クロマトグラフ用蒸留水 2.充填条件 ・純水充填試料 ・内容物:純水 ・充填温度と保管状態:95℃充填したものを倒置して
放冷 ・内容量:60ml 3.テスト方法 ・減少量を重量を計測して調査 ・充填品を室温正置保持し、重量変化を経時測定する。
【0054】4.テスト結果 表4に示す結果が得られた。なお、表4中のNDは、減
少量0を示す。
【0055】
【表4】 表4から知られるように、φ49〜54mmの各2層フ
イルムでは、内容物の漏れは皆無であった。これに対し
て、φ55mmおよびφ56mm2層フイルムを使用し
た例では、内容物の減少が生じた。これは、2層フイル
ムに皺が生じるなどして、瓶口の開口端に対するフイル
ムの密着性が悪化しているためであると思われる。した
がって、瓶口の密閉性の点で、ポリエステルフイルムの
外径は、φ54mm以下が適当である。なお、φ52m
mのポリエステルフイルムを使用したキャップを瓶口に
取り付けた状態を図11に示す。図中の数字はmm単位
の寸法である。結局、表3に示す結果を併せて考慮する
と、ポリエステルフイルムの外径は、シール材14の外
径よりも2〜6mm小さいことが適当である。また、瓶
径が変わったとしても瓶口頸部の肉厚はほぼ同等なの
で、この関係が成り立つ。
【0056】
【実施例2】環状突起部に設けた塩化ビニルコンパウン
ドからなる環状のシール材に替えて、加熱板上に内面側
を上方に向けて置かれたキャップに対して溶融したポリ
エチレン樹脂を所定量供給し、金型による型押加工でこ
のポリエチレン樹脂を押し延ばして、頂壁の内面の全体
をポリエチレン樹脂で覆った形状のシール材を成形する
とともに、そのシール材に対して2層フイルムを熱接着
した。それ以外の構成は、実施例1と同じとした。
【0057】シール材がキャップの内面の全体に形成さ
れている場合であっても、ポリエステルフイルムをその
シール材の表面に貼着することにより、内容物の味およ
びフレーバーを長期に亘り良好に維持できることが確認
された。また本来のシール性あるいは密封性も良好であ
ることが確認された。また、ポリエステルフイルムの外
径は、実施例1と同じであり、シール材の外径より2〜
6mm小径であることが好ましく、このようにすれば、
内容物の味およびフレーバーの保持に有効であることが
確認された。
【0058】なお、この発明におけるポリエステルフイ
ルムは、上述した2層フイルムである必要は特にはな
く、1枚のフイルムあるいは3層以上の多層フイルムで
あってもよい。またこの発明におけるポリエステルフイ
ルムは、ポリエチレンテレフタレートフイルムであるこ
とが好ましいが、これに限定されるものではない。さら
にシール材が円環状であれば、それに合わせてポリエス
テルフイルムを円環状に形成してもよい。また、本発明
のキャップは、頂部の周縁部に環状突部を具備していな
くてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シール材のうち少なくとも瓶の内側に位置する
部分がポリエステルフイルムによって覆われており、こ
のポリエステルフイルムが、アルコールを含有する飲料
などに接触しても樹脂成分を溶出させないので、内容物
の味の変質を防止して良好な状態に維持することがで
き、またポリエステルフイルムはガス透過性が極めて低
いために、瓶からのフレーバーの漏洩を防止でき、さら
に耐引裂性が高いために圧潰変形による亀裂などの損傷
が生じにくく、この点においても、瓶の内容物の味およ
びフレーバーを長期に亘って良好に維持することができ
る。
【0060】また請求項2の発明によれば、ポリエステ
ルフイルムの周縁部が、瓶口の外周側に大きく突き出さ
ずに、瓶口の頂部とシール材との間に挟み込まれた状態
になり、しかもフイルム周縁部よりも外側部分では、瓶
口とシール材とが直接に密接状態になるので、シール性
を良好なものにすることができる。
【0061】さらに請求項3の発明によれば、キャップ
の頂壁の内面に、熱接着性樹脂層が設けられるととも
に、前記ポリエステルフイルムの前記頂壁の内面側の面
に、前記熱接着性樹脂層に含有される樹脂と同種の樹脂
層が形成されているから、加熱昇温した状態でキャップ
の内面にポリエステルフイルムを押し付けることによ
り、ポリエステルフイルムをキャップの内面に貼着する
ことができ、キャップの製造作業性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一具体例のキャップを一部破断して
示す概略図である。
【図2】そのキャップの内側を示す概略底面図である。
【図3】この発明にかかるキャップの頂壁の一部拡大断
面図である。
【図4】図1に示すキャップを瓶口に取り付けた状態を
示す部分断面図である。
【図5】従来のキャップを一部切り欠いて示す概略図で
ある。
【図6】従来のキャップの平面図である。
【図7】従来の他のキャップを示す部分断面図である。
【図8】図5および図6に示すキャップを瓶口に取り付
けた状態を示す部分断面図である。
【図9】図7に示すキャップを瓶口に取り付けた状態を
示す部分断面図である。
【図10】密封性確認テストおよび長期溶出試験に使用
した瓶の口頸部の部分拡大断面図である。
【図11】この発明の一実施例のキャップを瓶口に取り
付けた状態の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
4…頂壁、 5…スカート部、 8…タブ、 14…シ
ール材、 20…2層フイルム、 21…ポリエステル
フイルム、 22…ポリエチレンフイルム、24…瓶口
頸部、 30…キャップ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 俊弘 大阪府茨木市下穂積4−14−114

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の頂壁と、その頂壁の周囲から垂下
    する円筒状のスカート部と、そのスカート部の下端部の
    一部に接続されたタブとが備えられるとともに、前記頂
    壁の内面側のうち少なくとも周縁部に沿った範囲にシー
    ル材が設けられ、前記スカート部の下縁部を半径方向内
    方に折り曲げて瓶口頸部に係止させる瓶用キャップにお
    いて、 前記シール材を前記瓶の内容物から遮蔽するように前記
    シール材を覆うポリエステルフイルムが設けられている
    ことを特徴とする瓶用キャップ。
  2. 【請求項2】 前記シール材が円形もしくは円環状に形
    成されるとともに、前記ポリエステルフイルムが、その
    シール材の外径よりも2〜6mm外径の小さい円形もし
    くは円環状に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の瓶用キャップ。
  3. 【請求項3】 前記頂壁の内面に、熱接着性樹脂層が設
    けられるとともに、前記ポリエステルフイルムの前記頂
    壁の内面側の面に、前記熱接着性樹脂層に含有される樹
    脂と同種または熱接着可能な樹脂層が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の瓶用キャップ。
JP8357227A 1996-12-26 1996-12-26 瓶用キャップ Withdrawn JPH10194309A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078842A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Japan Crown Cork Co Ltd 容器用のキャップ
JP2011121609A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Csi Japan:Kk 金属製キャップおよびその製造方法、閉止装置、ならびに飲料入り閉止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009078842A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Japan Crown Cork Co Ltd 容器用のキャップ
JP2011121609A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Csi Japan:Kk 金属製キャップおよびその製造方法、閉止装置、ならびに飲料入り閉止装置

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