JPH10194779A - ガラスセラミック焼結体 - Google Patents

ガラスセラミック焼結体

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JPH10194779A
JPH10194779A JP8351200A JP35120096A JPH10194779A JP H10194779 A JPH10194779 A JP H10194779A JP 8351200 A JP8351200 A JP 8351200A JP 35120096 A JP35120096 A JP 35120096A JP H10194779 A JPH10194779 A JP H10194779A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0036Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラスに対して、所定量のZrO2 を含有せし
めることにより、ZrO2 が核となり、ガラスの結晶化
を一定レベルまで促進し、これにより、ガラスフリット
量を減らした場合でも焼結体を高密度とすることができ
るガラスセラミック焼結体を提供する。 【解決手段】少なくともSiO2 、PbO、CaO、N
2 Oを含有するガラス成分が35〜60重量%と、セ
ラミックフィラーとしてのAl2 3 を40〜65重量
%と、前記ガラス成分100重量部に対してZrO2
0.001〜0.02重量部とを含有するとともに、結
晶相としてアルミナとラブラドライトが存在するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスセラミック
焼結体に関するものであり、特に、回路基板用、パッケ
ージ用として有用なガラスセラミック焼結体に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来より回路基板用材料としてアルミナが
広く用いられてきた。しかしながら、アルミナは、焼成
温度が1500℃以上と高いため、W、Moなどの金属
を配線材料として使わなければならないが、これらの金
属の配線抵抗は比較的高く、焼成も還元雰囲気が必要で
あるなど機能上、コスト上の問題があった。
【0003】これらの問題点を解決するためガラスセラ
ミックス複合材の開発が行われている。ガラスセラミッ
クスは、焼成温度を1000℃以下にすることができ、
導体配線材料として抵抗値の低いAu、Ag、Ag/P
dなどを使用することが可能となる。このようにガラス
セラミック材料を採用することで製品の高機能、低コス
ト化が達成できるため、アルミナに代わる材料として期
待されている。
【0004】このような観点から、従来、各種ガラスセ
ラミック組成物が開発されている(例えば特開昭61−
108152号公報等参照)。従来のガラスセラミック
組成物を大別すると、ガラスセラミック複合系と結晶化
ガラス系が挙げられる。
【0005】結晶化ガラス系は、物性を安定化し易い、
焼成後の耐水性が良いといった利点を有するものの、焼
成時間がかかり、コストアップにつながるといった欠点
があるため、近年においては、ガラスセラミック複合系
が主流となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ガラスセラミック複合
系は、ガラスフリットとセラミックフィラーの混合物で
あり、焼成後の寸法精度を確保するためには、該ガラス
フリットは、比較的軟化点の低いものが焼成収縮速度を
落とすことができることから好ましい。
【0007】ところが、比較的低融点のガラスフリット
は、結晶性を高い温度域までガラスフリットに持たせる
ことが難しく、例えば基板焼成後、表面に厚膜を形成
し、再焼成を行うときに変形するといった課題があっ
た。また、基板焼成時にガラスが表面に浮き、裏と表の
状態が異なるといった課題があった。
【0008】本現象を回避するためには、比較的低融点
のガラスフリットの量を減らすことが考えられるが、そ
の場合、焼結密度の向上に必要なガラスフリットが不足
し、焼成後の密度バラツキ、強いては寸法バラツキの原
因になるという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に鑑み、SiO2 、PbO、CaO、Na2 Oを含有す
るガラスに対して、所定量のZrO2 を含有せしめるこ
とにより、ZrO2 が核となり、ガラスの結晶化を一定
レベルまで促進するとともに、ガラスの溶融性を確保
し、これにより、比較的低融点のガラスフリット量を減
らした場合でも焼結体を高密度とできることを見いだ
し、本発明に至った。
【0010】即ち、本発明のガラスセラミック焼結体
は、少なくともSiO2 、PbO、CaO、Na2 Oを
含有するガラス成分を35〜60重量%、セラミックフ
ィラー成分としてAl2 3 を40〜65重量%、前記
ガラス成分100重量部に対してZrO2 を0.001
〜0.02重量部の割合で添加してなる組成物を焼成し
てなるガラスセラミック焼結体であって、結晶相として
少なくともラブラドライトが存在するものである。
【0011】
【作用】本発明のガラスセラミック焼結体は、少なくと
もSiO2 、PbO、CaO、Na2 Oを含有するガラ
ス成分に対して、ZrO2 を含有せしめることにより、
低温においてZrO2 が核となりガラス成分のラブラド
ライトへの結晶化を促進するとともに、ZrO2 を一定
量以下含有せめしることにより、ガラス成分の過度のラ
ブラドライトへの結晶化を抑制し、ガラス成分の溶融性
を確保し、Al23 粒子との濡れ性を向上することが
可能となる。
【0012】これにより、1050℃以下で低温焼成し
た場合でも高い磁器密度で焼結でき、ガラスセラミック
焼結体が本来有する電気的特性等の諸特性を満足するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のガラスセラミック焼結体
は、少なくともSiO2 、PbO、CaO、Na2 Oを
含有するガラス成分を35〜60重量%と、セラミック
フィラーとしてのAl2 3 を40〜65重量%と、前
記ガラス成分100重量部に対してZrO2 を0.00
1〜0.02重量部とを含有するとともに、結晶相とし
てアルミナとラブラドライトが存在するものである。
【0014】ここで、SiO2 、PbO、CaO、Na
2 Oを含有するガラス成分を35〜60重量%含有せし
めたのは、ガラス成分が35重量%よりも少ない場合
(Al2 3 が65重量%よりも多い場合)には、10
50℃以下で低温焼成した場合に緻密な焼結体が得られ
ず、60重量%よりも多い場合(Al2 3 が40重量
%よりも少ない場合)には、緻密な焼結体が得られず、
十分な材料強度が得られないからである。ガラス成分と
アルミナとの比は、緻密な焼結体で十分な材料強度を得
るという観点から、ガラス成分を44〜50重量%、A
2 3 を56〜60重量%含有することが望ましい。
【0015】また、ガラス成分100重量部に対してZ
rO2 を0.001〜0.02重量部含有せしめたの
は、ZrO2 量が0.001重量よりも少ない場合に
は、ガラスの結晶化が進まず、再焼成時の変形や焼成後
にガラスが表面に浮く等の問題があり、0.02重量部
よりも多い場合、ガラスの結晶化が進み過ぎ、緻密化に
必要なガラスの流動性を阻害し、緻密な燒結体が得られ
ないからである。ZrO2は、適度に結晶化を促進し、
緻密な焼結体を得るという観点から、ガラス成分100
重量部に対して0.005〜0.015重量部含有せし
めることが望ましい。このようなZrO2 量を得るため
には、製造工程においてZrO2 が混入しないように厳
密に制御する必要がある。
【0016】本発明のガラスセラミック焼結体において
は、結晶相として、Al2 3 と、SiO2 、PbO、
CaO、Na2 O、Al2 3 からなるラブラドライト
が析出するものである。このラブラドライト相は、焼成
時において、ZrO2 が核となることにより結晶化が促
進される。しかしながら、添加されるZrO2 量を0.
02重量部以下とすることにより、ラブラドライト相
は、結晶化速度が適度に抑制され、ガラス成分の溶融性
を確保してAl2 3 粒子を十分に濡らし、焼結性を向
上して緻密化を促進する。そして、Al2 3 粒子間に
ラブラドライト相が析出し、ZrO2 粒子がラブラドラ
イト相中に存在した焼結体が得られる。尚、少量のアモ
ルファスが存在する場合もある。
【0017】ラブラドライトはAb50An50〜Ab30
70(Ab:NaAlSi3 8 、An:CaAl2
2 8 )という化学式で表される。即ち、ラブラドラ
イトはNaAlSi3 8 を30〜50モル%、CaA
2 Si2 8 を50〜70モル%からなるものであ
る。
【0018】また、本発明のガラスセラミック焼結体の
ガラス成分としては、ガラス成分中において(ガラス成
分を100とした時)重量比で、SiO2 40〜60重
量%、Al2 3 を0〜20重量%、CaO、ZnO及
びMgOが合計で5.5〜30重量%(CaOは必須成
分)、PbOを10〜25重量%、Na2 O、K2 O及
びB2 3 が合計で2〜30重量%(Na2 Oは必須成
分)からなる結晶化ガラスであることが望ましい。これ
は以下のような理由による。
【0019】SiO2 量がガラス成分中40重量%以下
の場合は、ガラスの析出結晶量が少なくなり、充分な強
度の焼成体が得られないからである。一方、60重量%
以上の場合は、ガラスの溶融性が悪くなる共に、軟化点
が高くなり、1050℃以下での低温焼成が困難にな
る。
【0020】また、ガラス成分としてAl2 3 を含有
せしめることにより、焼成時にAl2 3 フィラーとの
濡れ性を促進し、結晶性を向上することができるが、A
23 含有量が20重量%以上の場合は、ガラスの溶
融性が困難になると共に、焼成時にガラスの軟化温度が
高くなるからである。尚、ラブラドライトは、フィラー
成分のAl2 3 とガラス成分のSiO2 、PbO、C
aO、Na2 Oと反応して生成する場合もある。
【0021】ガラス成分中に、CaO、ZnO及びMg
O(但し、CaOは必須成分)を含有せしめたのは、こ
れらは、ガラスの粘性特性を調整できるからである。そ
して、その合計量を5.5〜30重量%としたのは、C
aO、ZnO及びMgOの合計量が5.5重量%よりも
少ない場合や30重量%よりも多い場合には、適度なガ
ラスの粘性を得ることができず、ガラス化、結晶化が阻
害され緻密な燒結体が得られないからである。
【0022】ガラス成分中にPbOを10〜25重量%
含有せしめたのは、その含有量が10重量%よりも少な
い場合には、ガラスの結晶化が困難であり、25重量%
よりも多い場合にはガラスの軟化点が低くなりすぎるか
らである。
【0023】ガラス成分中にNa2 O、K2 O及びB2
3 を合計で2〜30重量%含有せしめたのは、2重量
%よりも少ない場合や30重量%よりも多い場合には、
ガラスの軟化点が高くなり、1050℃以下においてA
2 3 粒子を十分に濡らすことができなくなるからで
ある。
【0024】本発明のガラスセラミック焼結体は以下の
ようにして得ることができる。
【0025】先ず、SiO2 粉末、Al2 3 粉末、C
aCO3 粉末、ZnO粉末、MgCO3 粉末、PbO粉
末、Na2 CO3 粉末、K2 CO3 粉末及びB2 3
末を準備し、これらを上記したように所定量秤量し、こ
れらを混合し、ルツボに入れ1500〜1600℃で2
〜3時間溶融し、母ガラスを作製する。その母ガラスを
所定の粒径になるまで粉砕する。
【0026】そして、このガラス粉末と、Al2 3
末を混合するとともに、ガラス粉末に対して所定量Zr
2 粉末を添加混合する。ここでZrO2 粉末の平均粒
径は、3μm以下であることが望ましい。これは、Zr
2 粉末が3μmよりも大きい場合には、ZrO2 粉末
の表面活性力が小さいため、焼成時に核となりにくく、
ラブラドライトへの結晶化を促進できないからである。
尚、ZrO2 は、焼結体中においても平均結晶粒径が3
μm以下として存在する。
【0027】この後、例えば、プレス、ドクターブレー
ド法等の公知の成形法により成形し、大気中において、
800〜1050℃で1〜5時間焼成することにより、
本発明のガラスセラミック焼結体が得られる。
【0028】
【実施例】先ず、純度99%以上のSiO2 粉末、Al
2 3 粉末、CaCO3 粉末、ZnO粉末、MgCO3
粉末、PbO粉末、Na2 CO3 粉末、K2 CO3 粉末
及びB2 3 粉末を準備し、これらを表1に示す酸化物
換算で表1に示す組成となるように所定量秤量し、これ
らをAl2 3 ボールを用いてボールミルにて混合し、
白金ルツボに入れ1550℃で2時間溶融し、母ガラス
を作製した。その母ガラスを所定の粒径になるまで、上
記したボールミルにて粉砕した。
【0029】そして、このガラス粉末と、Al2 3
末を混合するとともに、ガラス粉末に対して、平均粒径
が表1に示すようなZrO2 粉末を表1に示す量だけ添
加し、上記したボールミルにて混合した。
【0030】この粉末に所定量のバインダー、可塑剤、
溶剤を添加し、凝集物の無いスラリーを作製し、そのス
ラリーをドクターブレード装置を用いテープ化し、これ
を5枚積層し、加圧した後、金型プレス機により打ち抜
いた。
【0031】この後、400℃で脱バインダー処理した
後、大気中において、900℃で3時間焼成することに
より、直径30〜50mm、厚み1〜5mmの評価用試
料を作製した。試料について、アルキメデス法により焼
成体密度を測定し、その結果を表1に記載した。
【0032】
【表1】
【0033】この表1から、本発明の試料は、焼成体密
度は3.17〜3.20g/cm3と高い値を示し、安
定していることが判る。
【0034】一方、試料No.13は、ZrO2 量が0.
02重量部よりも多いため、過多のZrO2 が焼成時の
結晶化の核となり緻密化を阻害するため、焼成体密度は
本発明の試料と比較して3.10g/cm3 と低いこと
が判る。また、ZrO2 量が多くなる程焼成体密度が低
下することが判る。
【0035】さらに、平均粒径が3μm以上のZrO2
粉末を用いた試料No.6、8では、ガラスの結晶化が進
まず焼成体密度が低いが、平均粒径が3μm以下のZr
2粉末を用いた試料ではより焼結体密度が高くなるこ
とが判る。尚、本発明の試料については、ラブラドライ
トが析出していることをX線回折により確認した。
【0036】表1の試料No.3〜13、22について、
ZrO2 量を横軸に、焼結体密度を縦軸に表したグラフ
を図1に示す。この図および表1から、ZrO2 量とZ
rO2 粉末の粒径を管理することにより、焼結体密度の
バラツキ、特に密度低下を解決できることが判る。
【0037】
【発明の効果】本発明のガラスセラミック焼結体では、
少なくともSiO2 、PbO、CaO、Na2 Oを含有
するガラス成分に対して、ZrO2 を含有せしめること
により、低温においてZrO2 が核となりガラス成分の
ラブラドライトへの結晶化を促進するとともに、ZrO
2 を一定量以下含有せめしることにより、ガラス成分の
過度のラブラドライトへの結晶化を抑制し、ガラス成分
の溶融性を確保し、Al2 3 粒子との濡れ性を向上す
ることができる。これにより、ガラスフリット量を減ら
した場合において焼成後の密度バラツキ、特に密度低下
を解決し、安定なガラスセラミックスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ZrO2 量を横軸に、焼結体密度を縦軸に表し
たグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともSiO2 、PbO、CaO、N
    2 Oを含有するガラス成分を35〜60重量%、セラ
    ミックフィラー成分としてAl2 3 を40〜65重量
    %、前記ガラス成分100重量部に対してZrO2
    0.001〜0.02重量部の割合で添加してなる組成
    物を焼成してなるガラスセラミック焼結体であって、結
    晶相として少なくともラブラドライトが存在することを
    特徴とするガラスセラミック焼結体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001048639A (ja) * 1999-08-04 2001-02-20 Ngk Spark Plug Co Ltd ガラスセラミック組成物、それを用いた回路基板及びその製造方法
WO2023157574A1 (ja) * 2022-02-18 2023-08-24 デンカ株式会社 粉末及び粉末の製造方法

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