JPH10195151A - シリコーン系樹脂組成物及び該樹脂の製造方法 - Google Patents

シリコーン系樹脂組成物及び該樹脂の製造方法

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JPH10195151A
JPH10195151A JP436997A JP436997A JPH10195151A JP H10195151 A JPH10195151 A JP H10195151A JP 436997 A JP436997 A JP 436997A JP 436997 A JP436997 A JP 436997A JP H10195151 A JPH10195151 A JP H10195151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、速硬化性、深部硬化性、接着強度
が優れたシリコーン系樹脂組成物を提供することを課題
とする。 【解決手段】 本発明のシリコーン樹脂は、液状シリコ
ーン系ポリマー中、ホモポリマーのガラス転位温度が5
0〜150℃、−100〜10℃の範囲にある2種の疎
水性重合性モノマー混合物を重合させて得られ、数平均
分子量及び重量平均分子量/数平均分子量比が特定の範
囲にある変成シリコーンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン系樹脂
組成物及び該樹脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエーテル化合物を主鎖とし、シリコ
ーン反応基として加水分解性ポリアルコキシリル基を有
する液状ポリマーは、一般に変成シリコーンと呼ばれて
いる(以下これを「変成シリコーン」という)。変成シ
リコーンに、硬化触媒、シランカップリング剤、無機充
填材、粘性改良剤、更に必要に応じてエポキシ樹脂とそ
の硬化剤等の他の液状樹脂を配合した樹脂組成物は、接
着剤、シーラント、塗料、コーティング剤等に広く用い
られている。特に接着剤・シーラントにおいては、1液
使用で常温にて大気中の水分等で硬化する特性を与える
ことができ、硬化物が弾力に富む可撓性を発現するこ
と、有機溶剤を用いることなく塗布作業可能な流動性を
保つことから、安全且つ便利で使い易い1液常温湿気硬
化型接着剤として、最近注目を浴びている。
【0003】しかしながら、斯かる樹脂組成物は、硬化
に長時間を必要とし、深部まで硬化するのにかなりの日
数を要し、且つ、凝集力が不足する故に強固な接着強さ
を得ることができず、そのために上記のような優れた特
性を持ちながら、広範な用途を得るための障害となって
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の変成シリコーン
を用いた各種製品の難点である速硬化性及び深部硬化性
が根本的に改良されれば、その有用性は飛躍的に向上す
る。とり分け無溶剤型の接着剤の一つとして、変成シリ
コーンを1液常温湿気硬化型として用いた場合、弾性接
着という新しいコンセプトの下で、1液タイプで使用で
きる便利さと無溶剤型という安全性に加え、更に速硬化
性及び深部まで硬化する特性(以下「深部硬化性」とい
う)が加われば接着作業は飛躍的に向上し、厚塗りして
も深部まで硬化が速やかに進行し、仮に外部から水分を
供給し難い金属同士等の非多孔質同志の接着ですら可能
となる。従来の変成シリコーン系製品は硬化に数時間を
要することから、これを数10分、もし可能なら5〜1
0分で硬化に至らしめ、しかも深部硬化性において、1
日程度で5割増近くまで硬化が進行すれば、その特性は
飛躍的に改良したと言える。その場合、せっかくの弾性
という新しいコンセプトに基づく特性を失わせることな
く、接着強度をも向上させることができれば、接着に対
する信頼性も益々高めることができる。
【0005】本発明者は、変成シリコーンの構造的な変
革に頼ることなく、量産され安定供給されている現状の
変成シリコーンを、そのまま素材的に活用して、上記所
望の特性を備えた変成シリコーンの開発を試みた。変成
シリコーンはポリエーテル化合物を主鎖とし、シリコー
ン反応基としてポリアルコキシシリル基を有するポリマ
ーであり、今日まで様々な改質方法が提案されている。
その中で変成シリコーン中で重合性ビニルモノマーを重
合させる技術は、特公昭63−65086号公報、特公
平2−44845号公報、特公平2−42367号公
報、特公平2−35793号公報、特公平2−5606
6号公報、特公平2−52935号公報、特公平3−3
1726号公報、特開平7−238143号公報等に広
く開示されている。これら公報に記載されている技術
は、変成シリコーンのポリマー物性を向上させること、
接着強度を向上させること、又は粘着剤のような感圧性
能の付与、粘着から接着に移行する機能を付与させるこ
とが目的である。しかし速硬化性の付与や深部硬化性の
改良といった、どのようにすれば硬化が促進されるかに
関する提案は、上記各公報のいずれにも見当たらない。
【0006】本発明者等は、この現状を鑑み、従来から
提案された技術を再吟味し、速硬化性及び深部硬化性が
大幅に改良されたシリコーン樹脂の開発に努める内、次
のような事実を見い出した。即ち、変成シリコーン中で
そのホモポリマーのガラス転位温度が50〜150℃の
範囲にある疎水性重合性モノマー(以下これを「ハード
モノマー」ということもある)を単独で重合させて得ら
れる改質変成シリコーン及びそのホモポリマーのガラス
転位温度が−100〜10℃の範囲にある疎水性重合性
モノマー(以下これを「ソフトモノマー」ということも
ある)をそれぞれ単独で重合させて得られる改質変成シ
リコーンは、そのいずれにおいても、これら改質変成シ
リコーンが配合された樹脂組成物の速硬化性や深部硬化
性は、改質前の変成シリコーンが配合された樹脂組成物
の速硬化性や深部硬化性に比べて、むしろ低下傾向を示
した。ところが、ハードモノマーとソフトモノマーとを
特定の割合で併用し、しかも得られる改質後の変成シリ
コーンの数平均分子量及び重量平均分子量/数平均分子
量の比率(以下これを「分散度」という)をある特定の
範囲内とする場合に限り、該改質変成シリコーンが配合
された樹脂組成物は速硬化性と深部硬化性とが大幅に改
善され、また斯かる変成シリコーンを接着剤として用い
た場合、改質前の変成シリコーンに比し遥かに優れた接
着強度を発現できた。本発明は、斯かる知見に基づき完
成されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリエ
ーテル化合物を主鎖とし、シリコーン反応性基として加
水分解性ポリアルコキシシリル基を有する液状ポリマー
中で、ホモポリマーのガラス転位温度が50〜150℃
の範囲にある疎水性重合性モノマー100重量部及びホ
モポリマーのガラス転位温度が−100〜10℃の範囲
にある疎水性重合性モノマー20〜150重量部の混合
物を重合させて得られ、数平均分子量が5000〜30
000の範囲にあり且つ重量平均分子量/数平均分子量
比が2.0〜3.0の範囲にある変成シリコーンを含有
するシリコーン系樹脂組成物が提供される。
【0008】また、本発明によれば、ポリエーテル化合
物を主鎖とし、シリコーン反応性基として加水分解性ポ
リアルコキシシリル基を有する液状ポリマー中で、ホモ
ポリマーのガラス転位温度が50〜150℃の範囲にあ
る疎水性重合性モノマー100重量部及びホモポリマー
のガラス転位温度が−100〜10℃の範囲にある疎水
性重合性モノマー20〜150重量部の混合物を重合さ
せ、数平均分子量が5000〜30000の範囲にあり
且つ重量平均分子量/数平均分子量比が2.0〜3.0
の範囲にある変成シリコーンを得ることを特徴とする変
成シリコーンの製造方法が提供される。
【0009】本発明のシリコーン系樹脂組成物は、速硬
化性と深部硬化性とが大幅に改善され、また一段と優れ
た接着強度が発現できるものである。そのため、本発明
の樹脂組成物は、接着剤、シーラント等の分野で好適に
使用され得る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のシリコーン系樹脂組成物
に配合される変成シリコーンは、ポリエーテル化合物を
主鎖とし、シリコーン反応性基として加水分解性ポリア
ルコキシシリル基を有する液状ポリマー中で、疎水性重
合性モノマーを重合させて製造される。
【0011】上記液状ポリマーは、ポリエーテル化合物
を主鎖とし、シリコーン反応性基として加水分解性ポリ
アルコキシシリル基を分子内に少なくとも1個以上有す
るものであり、このような液状ポリマーは、例えば特公
昭45−36319号公報、特公昭46−12154号
公報、特公昭49−32673号公報、特開昭50−1
56599号公報、特開昭51−73561号公報、特
開昭54−6096号公報等に記載されている。
【0012】ポリエーテル化合物としては、実質的にポ
リオキシアルキレン構造である化合物が、後述する疎水
性重合性モノマーの重合体(以下「疎水性ポリマー」と
いう)との相溶性並びに懸濁安定性に優れるので好まし
く、特に実質的にポリオキシプロピレン構造のものがそ
の特性に優れるため最も好ましい。
【0013】分子内に少なくとも1個以上有するシリコ
ーン反応性基であるポリアルコキシシリル基は、珪素原
子に結合したアルコキシ数が1〜3個であって、アルコ
キシの炭素数が1〜4の範囲にあるものが用いられる
が、大気中の湿気等による加水分解のし易さ及び液状ポ
リマーの貯蔵安定性の双方からアルコキシ数が2〜3個
であって、アルコキシの炭素数が1であるトリメトキシ
シリル基及びアルキルジメトキシシリル基が好ましい。
最も好ましくは、疎水性ポリマーとの相溶性や懸濁安定
性が良好であるアルキルジメトキシシリル基の内、メチ
ルジメトキシシリル基である。
【0014】液状ポリマーの分子量としては、本発明の
変成シリコーン(液状ポリマーと疎水性ポリマーとの混
合物)の数平均分子量が5000〜30000の範囲に
あることから、元のマトリックスに用いる液状ポリマー
の数平均分子量もこの範囲のものを用いればよいが、本
発明変成シリコーンの数平均分子量範囲の中央付近にあ
る10000〜20000のものが、疎水性ポリマーと
の相溶性及び懸濁安定性に優れるために好ましい。尚、
本発明において、分子量の特定化はGPCによるRI法
を用いて行われ、上記数平均分子量はポリスチレン換算
の数平均分子量である。
【0015】本発明においては、主鎖構造が実質的にポ
リオキシプロピレン構造であって、シリコーン反応性基
としてメチルジメトキシシリル基を分子内に2〜3個を
有し、その数平均分子量が10000〜20000の範
囲にある液状ポリマーが、湿気による加水分解のし易
さ、疎水性ポリマーとの相溶性及び懸濁安定性とその疎
水性ポリマーを含有した時の貯蔵安定性を得る上で最も
好ましいものである。
【0016】本発明においては、上記液状ポリマー中
で、ホモポリマーのガラス転位温度が50〜150℃の
範囲にある疎水性重合性モノマー(ハードポリマー)1
00重量部及びホモポリマーのガラス転位温度が−10
0〜10℃の範囲にある疎水性重合性モノマー(ソフト
モノマー)20〜150重量部の混合物を重合させる。
【0017】本発明に用いるハードモノマーとは液状ポ
リマー中でそのモノマー自身を単独重合させた場合、外
観として懸濁分散状態となるもので、そのホモポリマー
のガラス転位温度が50〜150℃の範囲にあるもので
ある。斯かるハードモノマーとしては、具体的には、ス
チレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5
−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、クロ
ロスチレン等のスチレン系モノマー、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、テトラヒドロフランメタクリ
レート等のメタクリレート系モノマー、塩化ビニル、ア
クリロニトリル等を例示できる。これらハードモノマー
は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
【0018】一方、本発明に用いるソフトモノマーとは
液状ポリマー中でそのモノマー自身を単独重合させた場
合、外観として透明相溶状態にあるもので、そのホモポ
リマーのガラス転位温度が−100〜10℃の範囲にあ
るものである。斯かるソフトモノマーとしては、具体的
にはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラ
ウリル、アクリル酸ステアリル等のアクリル系モノマ
ー、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系モノマ
ー、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン
系モノマー等を例示できる。これらソフトモノマーは、
1種単独で又は2種以上混合して使用される。
【0019】これらハードモノマーとソフトモノマーを
共重合させるに際し、ハードモノマーとしてスチレン、
メタクリル酸メチル及びテトラヒドロフランメタクリレ
ートからなる群より選ばれた少なくとも1種を選択し、
またソフトモノマーとしてアルキル基の炭素数が2〜2
0の範囲にあるアクリル酸アルキルエステルを選択した
場合、得られる改質変成シリコーンは、相溶性及び懸濁
安定性が優れるため、50℃にて3ヶ月のように高温に
て長期間保存しても増粘、分離等の経時変化も認められ
ず、好ましい。特にハードモノマーとしてメタクリル酸
メチル及びテトラヒドロフランメタクリレートからなる
群より選ばれた少なくとも1種を選択し、ソフトモノマ
ーとしてアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル及びアク
リル酸2−エチルヘキシルからなる群より選ばれた少な
くとも1種を選択して得られる改質変成シリコーンは上
記の効果に加え、接着強度等の接着性も格段に優れるた
め、最も好ましい。
【0020】本発明においては、ハードモノマーとソフ
トモノマーとの使用割合は、前者100重量部当たり後
者を20〜150重量部とする。ソフトモノマーが20
重量部より少ない場合及び150重量部より多い場合の
いずれにおいても、速硬化性や深部硬化性は改善され
ず、また得られる改質変成シリコーンが配合された樹脂
組成物は接着強度が乏しくなり、所望の改質変成シリコ
ーンを製造し得なくなる。本発明では、特にハードモノ
マー100重量部当たりソフトモノマーを30〜100
重量部使用するのが好ましい。
【0021】更に本発明では、液状ポリマー100重量
部当たり、疎水性重合性モノマー(ハードモノマー及び
ソフトモノマー)を10〜100重量部配合することが
必要である。この範囲を逸脱すると、速硬化性及び深部
硬化性が改善された改質変成シリコーンが得られ難くな
る。本発明では、液状ポリマー100重量部当たり、疎
水性重合性モノマーを20〜50重量部配合することが
望ましい。
【0022】特定割合のハードモノマーとソフトモノマ
ーとの混合物を液状ポリマー中で重合させるに当たって
は、公知の方法を広く適用することができ、例えば特公
昭63−65086号公報に示された方法で容易に行う
ことができる。その代表的な方法としては、変成シリコ
ーンを予め釜に仕込み、重合性モノマー、開始剤、連鎖
移動剤等の混合溶液又は分散液を連続滴下して重合して
いく方法が挙げられる。この重合は、通常の重合方法を
選択して行えばよいが、簡便な方法としてはラジカル開
始剤を用いる方法で、開始剤としてベンゾイルパーオキ
サイドのような過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル
のようなアゾ化合物、過硫酸塩等の公知のラジカル重合
開始剤を用いればよい。この通常の方法において重合を
行う場合、混合物の数平均分子量と分散度を調整するた
めに連鎖移動剤を使用することができる。連鎖移動剤の
種類及び使用量としては、特に限定されるものではない
が、一般的によく用いられるメルカプタン類、含ハロゲ
ン化合物等の非シリコーン系化合物等が好ましい。連鎖
移動剤においては、本発明の目指すところが無溶剤型接
着剤であることから、揮発性の高いものよりも、揮発し
難いラウリルメルカプタンのような長鎖アルキル系メル
カプタン類等を、得られる改質変成シリコーンの分子量
が本発明の分子量範囲となるように適量使用するのがよ
い。
【0023】上記ハードモノマー、ソフトモノマー、開
始剤及び連鎖移動剤にシリコーン反応性基が含有されて
いると、得られる改質変成シリコーンの速硬化性や深部
硬化性が低下する傾向になる。従って、本発明で使用さ
れるハードモノマー、ソフトモノマー、開始剤及び連鎖
移動剤には、シリコーン反応性基が含有されていないの
が望ましい。
【0024】また、上記の重合方法では、液状ポリマー
中でそのまま疎水性重合性モノマーを付加重合させれば
よいので、無溶剤型接着剤等にするために有機溶剤を除
去する必要がなく、しかも液状ポリマー中で疎水性重合
性モノマーの重合体が形成される時の重合熱によって相
溶化と懸濁化の両方を促進できるため、上記方法は優れ
た方法といえる。
【0025】これら疎水性重合性モノマーであるハード
モノマーとソフトモノマーは、重合初期から混合して用
いる方法と、どちらか一方のモノマーを先に重合させた
途中に、他方のモノマーを重合させる段階的な方法とが
あるが、重合初期からハードモノマー及びソフトモノマ
ーを混合して共重合させた方が、ソフトモノマーとハー
ドモノマーの連結した共重合ポリマーが多く形成される
ため、段階的な重合方法に比べて透明感を与え、初期タ
ックが増強され、速硬化性が一層向上するため、好まし
い。
【0026】上記で得られる改質変成シリコーンは、数
平均分子量が5000〜30000の範囲にあり且つ分
散度が2.0〜3.0の範囲にあるものである。改質変
成シリコーンの数平均分子量が5000より小さくなる
と、低粘度とはなるが、凝集力の低下により接着強度が
低下すると共に、目指す速硬化性も得られなくなる。ま
た、数平均分子量が30000より大きくなると、高粘
度で液状を保つことが難しくなり、速硬化性は幾分向上
するものの、深部硬化性は改質前の変成シリコーンと同
程度に過ぎない。更に分散度が2.0より小さいと、初
期タックが低下するため初期接着の立ち上がりが遅れ、
逆に分散度が3.0より大きくなると、深部硬化性が低
下し、いずれの場合も不都合が生ずる。本発明の改質変
成シリコーンは、数平均分子量が10000〜2000
0の範囲にあり且つ分散度が2.0〜2.5の範囲にあ
るものが好ましい。
【0027】本発明のシリコーン系樹脂組成物は、上記
変成シリコーンを含有するものである。本発明において
は、上記重合方法で得られた改質変成シリコーンを含む
組成物をそのまま本発明の樹脂組成物として使用するこ
とができる。本発明のシリコーン系樹脂組成物100重
量部中には、上記変成シリコーンが通常約90〜100
重量部、好ましくは95〜99重量部含有されているの
がよい。
【0028】本発明のシリコーン系樹脂組成物には、湿
気との硬化を促進させるために硬化触媒を配合すること
ができる。硬化触媒としては、従来公知のシラノール縮
合触媒(硬化触媒)を広く使用することができる。その
具体例としては、テトラブチルチタネート、テトラプロ
ピルチタネート等のチタン系エステル類;ジブチルスズ
ジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジブチルスズ
ジアセテート、オクチル酸スズ、ナフテン酸スズ、ラウ
リン酸スズ、フェルザチック酸スズ等のスズカルボン酸
塩類;ジブチルスズコードオキサイドとフタル酸エステ
ルとの反応物;ジブチルスズジアセチルアセトナート、
アルミニウムトリアセチルアセトナート、アルミニウム
トリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアル
ミニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム
化合物類;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、
チタンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物
類;オクチル酸鉛;ナフテン酸鉄;ビスマス−トリス
(ネオデカノエート)、ビスマス−トリス(2−エチル
ヘキソエート)等のビスマス化合物を例示できる。これ
ら触媒は単独で使用してもよく、2種類以上併用しても
よい。更にラウリルアミンのような公知のアミン系触媒
を使用してもよい。硬化触媒の配合量としては、特に限
定されるものではないが、本発明のシリコーン系樹脂組
成物100重量部中に通常0.1〜10重量部程度配合
するのがよい。
【0029】また、本発明のシリコーン系樹脂組成物に
は、接着性、貯蔵安定性の改良のため、ビニルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン等のシランカップリング剤を配合する
ことができる。シランカップリング剤の配合量として
は、特に限定されるものではないが、本発明のシリコー
ン系樹脂組成物100重量部中に通常0.1〜15重量
部程度配合するのがよい。
【0030】本発明のシリコーン系樹脂組成物には、更
に必要に応じて充填材、可塑剤、粘性改良剤、その他添
加剤等が配合され得る。
【0031】充填材としては公知の充填材が使用でき、
具体的にはフュームドシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ
酸、含水ケイ酸及びカーボンブラックのような充填材、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成
クレー、クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、
有機ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛
華、水添ヒマシ油及びガラスバルーン等の充填材、石
綿、ガラス繊維及びフィラメント等の繊維状充填材が使
用できる。
【0032】可塑剤としては、公知の可塑剤が使用で
き、具体的にはフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル類;
アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン
酸ジブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン酸エ
ステル;ペンタエリスリトールエステル等のグリコール
エステル類;リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル
等のリン酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポキシス
テアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤;塩素化パラフ
ィン等が単独又は2種以上の混合物で使用できる。ま
た、ポリオキシプロピレンモノオール、ポリオキシプロ
ピレンジオール及びその末端変性物等も使用しうる。末
端変性物には、例えば、末端水酸基をアルコキシ基、ア
ルケニルオキシ基に変性した化合物やウレタン結合、エ
ステル結合、尿素結合又はカーボネート結合を介して炭
化水素基で封鎖された化合物等が挙げられる。
【0033】粘性改良剤としては、例えばアマイドワッ
クス等の脂肪酸アミド化物が挙げられる。
【0034】更に、その他添加剤としては、例えば顔
料、各種の老化防止剤、紫外線吸収剤等が使用できる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。尚、以下において、「部」とあるのは「重量
部」、「%」とあるのは「重量%」を意味する。
【0036】まず変成シリコーンの合成例を掲げる。
【0037】参考例1 主鎖構造がポリオキシプロピレンで分子内にシリコーン
反応基としてメチルジメトキシシリル基を3個程度有す
る市販の変成シリコーン(カネカMSポリマーS30
3、設計分子量10000、粘度 200Pa・s/2
3℃、鐘淵化学工業製)をGPC(RI計、ポリスチレ
ンゲル100Å、500Å、103Å、104Å(4本
直列)、溶出溶剤テトラヒドロフラン、流量1.0ml
/分、カラム温度40℃、ウォータズリミテッド製)に
て分子量測定したところ、ポリスチレン換算で数平均分
子量(以下「Mn」と略記)=13000、重量平均分
子量(以下「Mw」と略記)=22000、分散度(M
w/Mn)=1.69、水分50ppm、蒸発残分9
9.5%、吸水量 140mg/100gであった。
尚、蒸発残分の測定はアルミ皿にそれぞれの変成シリコ
ーンを1g程度を精秤し、150℃にて1時間放置後の
残量から算出した。吸水量はプリンカップにそれぞれの
変成シリコーンを約100gを精秤し、23℃、相対湿
度50%の環境下で24時間放置後の増量分を吸水量と
した。この変成シリコーンを「変成シリコーンA」と表
記する。
【0038】実施例1 攪拌機、滴下ロート、還流管、温度計、窒素気流装置、
減圧装置を備えた2リットルの四ツ口セパラブルフラス
コに変成シリコーンAを1000部仕込み、窒素気流下
で攪拌しながら90℃に調温した。予めハードモノマー
としてメタクリル酸メチル(以下「MMA」と略記)2
00部及びソフトモノマーとしてアクリル酸ブチル(以
下「BA」と略記)200部の混合液に、開始剤として
アソビスイソブチロニトリル(以下「AIBN」と略
記)4部、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン(以
下「LM」と略記)6部を添加して溶解させた重合性モ
ノマー混合液を滴下ロートに移し、反応温度90〜10
0℃にて3時間を要して滴下し、ラジカル重合を行っ
た。更に未反応モノマーを削減するために100℃にて
3時間熟成を行い、未反応モノマーを除去するため同温
にて10〜20mmHgにて1時間減圧蒸留を行った
後、冷却して取り出して本発明の変成シリコーン樹脂組
成物を得た。この混合物は外観上僅かに乳濁した粘稠液
で、粘度430Pa・s/23℃、蒸発残分98.8
%、水分量40ppm、吸水量80mg/100gであ
った。また参考例1と同様にGPCによる分子量測定を
行ったところ、Mn=15000、分散度=2.20で
あった。この組成物を「変成シリコーンB」と表記す
る。
【0039】実施例2 実施例1と同様の方法で、ハードモノマーとソフトモノ
マーの組み合せ量のみ変えて、変成シリコーンAをマト
リックスとしたラジカル重合を行った。即ち、実施例1
と異なったところはMMA300部に対しBA100部
の混合モノマーを使用し、開始剤量、連鎖移動剤量及び
マトリックスに対する混合モノマー総量は実施例1と同
じである。実施例1と同様の操作・方法で得た本発明の
変成シリコーン樹脂組成物の外観は、実施例1より明ら
かに白度が高い粘稠液で、粘度480Pa・s/23
℃、蒸発残分98.5%、水分量50ppm、吸水量8
0mg/100gであった。また参考例1と同様にGP
Cによる分子量測定を行ったところ、Mn=1500
0、分散度=2.24であった。この組成物を「変成シ
リコーンC」と表記する。
【0040】比較例1 実施例1と同様の方法で、ハードモノマーとソフトモノ
マーの組み合せ量のみ変えて、変成シリコーンAをマト
リックスとしたラジカル重合を行った。即ち、実施例1
と異なったところはMMA350部に対しBA50部の
混合モノマーを使用し、開始剤量、連鎖移動剤量及びマ
トリックスに対する混合モノマー総量は実施例1と同じ
である。実施例1と同様の操作・方法で得たこの変成シ
リコーン樹脂組成物の外観は、実施例1より明らかに白
度が高い粘稠液で、粘度630Pa・s/23℃、蒸発
残分 98.5%、水分量50ppm、吸水量90mg
/100gであった。また参考例1と同様にGPCによ
る分子量測定を行ったところ、Mn=16000、分散
度=2.38であった。この組成物を「変成シリコーン
D」と表記する。
【0041】比較例2 実施例1と同様の方法で、ハードモノマーとソフトモノ
マーの組み合せ量のみ変えて、変成シリコーンAをマト
リックスとしたラジカル重合を行った。即ち、実施例1
と異なったところはMMA100部に対しBA300部
の混合モノマーを使用し、開始剤量、連鎖移動剤量及び
マトリックスに対する混合モノマー総量は実施例1と同
じである。実施例1と同様の操作・方法で得たこの変成
シリコーン樹脂組成物の外観は、僅かに乳濁した粘稠液
で、粘度220Pa・s/23℃、蒸発残分98.6
%、水分量40ppm、吸水量70mg/100gであ
った。また参考例1と同様にGPCによる分子量測定を
行ったところ、Mn=18000、分散度=2.35で
あった。この組成物を「変成シリコーンE」と表記す
る。
【0042】比較例3 実施例1と同様の方法で、重合度調節剤である連鎖移動
剤の量のみを変えて、変成シリコーンAをマトリックス
としたラジカル重合を行った。即ち、実施例1と異なっ
たところは、ラウリルメルカプタン量を0.5部とした
ことで、混合モノマー比とその総量、開始剤量は実施例
1と同じである。実施例1と同様の操作・方法で得たこ
の変成シリコーン樹脂組成物の外観は、実施例1と同程
度の乳濁状態であったが、更に粘稠で、粘度1300P
a・s/23℃、蒸発残分99.0%、水分量40pp
m、吸水量75mg/100gであった。また参考例1
と同様にGPCによる分子量測定を行ったところ、Mn
=45000、分散度=3.14であった。この組成物
を「変成シリコーンF」と表記する。
【0043】比較例4 実施例1と同様の方法で、重合調節剤である連鎖移動剤
の量のみを変えて、変成シリコーンAをマトリックスと
したラジカル重合を行った。即ち、実施例1と異なった
ところは、ラウリルメルカプタン量を20部としたこと
で、混合モノマー比とその総量、開始剤量は実施例1と
同じである。実施例1と同様の操作・方法で得たこの変
成シリコーン樹脂組成物の外観は透明な粘稠液となり粘
度180Pa・s/23℃、蒸発残分97.3%、水分
量50ppm、吸水量60mg/100gであった。ま
た参考例1と同様にGPCによる分子量測定を行ったと
ころ、Mn=4000、分散度=1.86であった。こ
の組成物を「変成シリコーンG」と表記する。
【0044】参考例1、実施例1〜2及び比較例1〜4
の配合、性状並びに分子量の測定結果をまとめて表1に
示す。
【0045】
【表1】
【0046】以上の結果から、親水性の高い変成シリコ
ーンA(参考例1)の吸水量に比べ、疎水性モノマーを
重合した変成シリコーンB(実施例1)、変成シリコー
ンC(実施例2)、変成シリコーンD(比較例1)、変
成シリコーンE(比較例2)、変成シリコーンF(比較
例3)及び変成シリコーンG(比較例4)は、いずれも
吸水量が同程度に低下していることが判った。
【0047】上記の方法で得た変成シリコーンを用い、
2リットルのプラネタリーミクサー(井上製作所製)を
用いて、それぞれの変成シリコーンA〜G1000部当
り、加熱乾燥により水分を除去した重質炭酸カルシウム
300部、硬化触媒(ジブチルスズジラウリレート)5
0部、接着性付与剤としてアミノシラン(N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン)
20部、希釈剤としてジオクチルアジペート50部を配
合して、それぞれの接着剤を得た。尚、例えば変成シリ
コーンBを用いた接着剤は変成シリコーン接着剤Bと表
記し、変成シリコーンA〜Gと変成シリコーン接着剤A
〜Gは対応するものとする。
【0048】これらの接着剤を用い、下記に示す方法で
それぞれの効果を確認した。
【0049】(i)固着時間の測定:23℃、相対湿度
50%の雰囲気にて300mm角(厚み3mm)のアル
ミ板に、25mm角(厚み10mm)に切り出した木片
(アサダ材)の平面にそれぞれの接着剤を、接着層の厚
みが0.2mm程度になるように塗布し、その木片をア
ルミ板上に圧着させて、どの程度の時間で固着できるか
を測定した。尚、測定は2分毎に行い、指で動かして容
易に動かなくなった時間を固着時間とした。
【0050】(ii)初期接着強さの立ち上り時間の測
定:23℃、相対湿度50%の雰囲気にて300mm角
の合板に、それぞれの接着剤をバーコーターにて厚みが
0.1mm程度となるように塗布し、直ちにコロナ放電
処理したポリエステル透明フィルム(厚さ50μ)をラ
ミネートしてゴムロールで圧着し、そのフィルムに25
mm巾の切り込みを入れて、ばね秤りを用いて時間の経
過と共に、その剥離強さを測定した。その剥離強さは中
央部付近の中央値を読み取った。尚、最大強さが2kg
・fを超えた時を終点とし、その時間を記録した。
【0051】(iii)30分後の引張り剪断接着強さの
測定:23℃、相対湿度50%の雰囲気にて長さ100
mm、巾25mm巾、厚み5mmのアサダ材(木材)同
士を用い接着面積が25mm×25mmで、接着層が
0.2mm程度となるように各接着剤を片面塗布し、直
ちに重ね合わせて密着させ、30分間放置し、その引張
り剪断接着強さを測定した。測定時の引張り速度は5m
m/分とし、試験片個数は5個で、それぞれの最大接着
強さの平均値を接着強さとした。試験機器はオートグラ
フAG5000(島津製作所製)を用いた(単位N/c
2)。 (iv)深部硬化性の測定:23℃、相対湿度50%の雰
囲気で50ccのPP製プリンカップに、それぞれの接
着剤を山盛りになるように配合した後、パテナイフで表
面を均質になるように掻き取り、試験体とした。この試
験体を24時間後に表層の硬化部を皮を剥ぐようにめく
り取り未硬化の付着部分をよく拭き取ったものの厚みを
ノギスで5点測定し、その平均値を深部硬化度とした
(単位mm)。
【0052】(v)内部硬化性の判断のための引張り剪
断接着強さの測定:23℃、相対湿度50%の雰囲気に
て巾25mm、長さ100mm、厚み3mmのアルミニ
ウム板同士を用い、接着面積が25mm×25mmで、
スペーサーを用いて接着層が5mmの厚みになるように
厚塗りした後、直ちに片方のアルミニウム板を重ねて密
着させ、同条件で7日間放置後、その引張り剪断接着強
さの測定と内部の硬化状態の程度を観察した。測定時の
引張速度は5mm/分とし、試験片個数は5個で、それ
ぞれの最大接着強さの平均値を接着強さとし、中央に未
硬化状態の部分があれば、それぞれの未硬化面積の平均
値を表記した。但し、既に硬化状態が得られておれば完
全硬化と表記した。試験機器はオートグラフAG500
0(島津製作所製)を用いた(単位N/cm2、硬化状
態は目視で未硬化状態の面積%を割り出し、その平均で
表記)。
【0053】(vi)各種材料による引張り剪断接着強さ
の測定:23℃、相対湿度50%の雰囲気にて巾25m
m、長さ100mm、厚み3mmのアルミニウム板
(「アルミ」と表記)、硬質ポリ塩化ビニル板(PVC
と表記)、ポリカーボネート板(「ポリカ」と表記)同
士の接着を行った。接着面積は25mm×25mmで、
接着層が0.2mm程度となるように各接着剤を片面に
塗布し、塗布後30秒ほどで片方の試験片を重ね合わせ
て密着させ、同条件で7日間放置後、引張り剪断接着強
さを測定した。測定時の引張り速度は5mm/分とし、
試験片個数は5個で、それぞれの最大接着強さの平均値
を接着強さとした。試験機器はオートグラフAG500
0(島津製作所製)を用いた(単位N/cm2)。
【0054】
【表2】
【0055】このように実施例1及び実施例2で得られ
た変成シリコーンを含有する接着剤は、マトリックスに
用いた変成シリコーン(参考例1)及び比較例1〜4の
変成シリコーンを含有する各々の接着剤のいずれに比べ
ても初期接着強さの発現が速く、且つ深部及び内部まで
硬化が進んでおり、各種材料による接着強さも優れてい
た。
【0056】実施例3 実施例1と同様の方法で、ハードモノマーを先に重合
し、引き続きソフトモノマーを重合した。即ち変成シリ
コーンAを1000部仕込み、ハードモノマーとしてM
MA200部、AIBN2部及びLM3部からなるモノ
マー混合液を反応温度90〜100℃で1時間30分を
要して滴下し、すぐに予め用意していたソフトモノマー
としてBA200部、AIBN2部及びLM3部からな
るモノマー混合液を同温、同時間でラジカル重合を行
い、実施例1と同様の方法で熟成、減圧蒸留、冷却を行
い取り出した。この混合物は実施例1とより少し白度の
高い粘稠液で、粘度470Pa・s/23℃、蒸発残分
98.6%、水分量50ppm、吸水量75mg/10
0gであった。また参考例1と同様の方法で分子量測定
を行ったところ、Mn=13000、分散度=2.15
であった。
【0057】この組成物を「変成シリコーンH」とし、
上記と同様の方法で硬化触媒等を配合した接着剤を「変
成シリコーン接着剤H」と表記する。
【0058】実施例4 実施例1と同様の方法で、ソフトモノマーを先に重合
し、引き続きハードモノマーを重合した。実施例3と異
なるところはハードモノマーとソフトモノマーの滴下順
を変えたことのみで、実施例3と同様の方法で、実施例
1より少し透明度の高い粘稠液で、粘度 560Pa・
s/23℃、蒸発残分99.2%、水分量50ppm、
吸水量60mg/100gであった。また参考例1と同
様の方法で分子量測定を行ったところ、Mn=1800
0、分散度=2.45であった。
【0059】この組成物を「変成シリコーンI」とし、
上記と同様の方法で硬化触媒等を配合した接着剤を「変
成シリコーン接着剤I」と表記する。
【0060】尚、これら実施例3及び実施例4に実施例
1を加えて、重合方法の違い、性状並びに分子量の測定
結果を判りやすくするため、下記表3にまとめて示す。
【0061】
【表3】
【0062】次いでそれぞれの変成シリコーンを接着剤
に加工した変成シリコーン接着剤Hと変成シリコーン接
着剤Jを変成シリコーン接着剤Bに比較する形で、上記
と同様の試験を行った。結果を表4に示す。
【0063】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/14 C08L 33/14 83/12 83/12 C09J 183/12 C09J 183/12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテル化合物を主鎖とし、シリコ
    ーン反応性基として加水分解性ポリアルコキシシリル基
    を有する液状ポリマー中で、ホモポリマーのガラス転位
    温度が50〜150℃の範囲にある疎水性重合性モノマ
    ー100重量部及びホモポリマーのガラス転位温度が−
    100〜10℃の範囲にある疎水性重合性モノマー20
    〜150重量部の混合物を重合させて得られ、数平均分
    子量が5000〜30000の範囲にあり且つ重量平均
    分子量/数平均分子量比が2.0〜3.0の範囲にある
    変成シリコーンを含有するシリコーン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエーテル化合物を主鎖とし、シリコ
    ーン反応性基として加水分解性ポリアルコキシシリル基
    を有する液状ポリマー100重量部当たりの疎水性重合
    性モノマーの配合量が、疎水性重合モノマー総量で10
    〜100重量部である請求項1記載の変成シリコーン系
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ホモポリマーのガラス転位温度が50〜
    150℃の範囲にある疎水性重合性モノマーがスチレ
    ン、メタクリル酸メチル及びテトラヒドロフランメタク
    リレートからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
    り、ホモポリマーのガラス転位温度が−100〜10℃
    の範囲にある疎水性重合性モノマーがアルキル基の炭素
    数が2〜20の範囲にあるアクリル酸アルキルエステル
    である請求項1又は請求項2に記載の変成シリコーン系
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエーテル化合物を主鎖とし、シリコ
    ーン反応性基として加水分解性ポリアルコキシシリル基
    を有する液状ポリマー中で、ホモポリマーのガラス転位
    温度が50〜150℃の範囲にある疎水性重合性モノマ
    ー100重量部及びホモポリマーのガラス転位温度が−
    100〜10℃の範囲にある疎水性重合性モノマー20
    〜150重量部の混合物を重合させ、数平均分子量が5
    000〜30000の範囲にあり且つ重量平均分子量/
    数平均分子量比が2.0〜3.0の範囲にある変成シリ
    コーンを得ることを特徴とする変成シリコーンの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 ポリエーテル化合物を主鎖とし、シリコ
    ーン反応性基として加水分解性ポリアルコキシシリル基
    を有する液状ポリマー100重量部当たり、疎水性重合
    性モノマーを、疎水性重合モノマー総量で10〜100
    重量部配合する請求項4記載の変成シリコーンの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 ホモポリマーのガラス転位温度が50〜
    150℃の範囲にある疎水性重合性モノマーがスチレ
    ン、メタクリル酸メチル及びテトラヒドロフランメタク
    リレートからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
    り、ホモポリマーのガラス転位温度が−100〜10℃
    の範囲にある疎水性重合性モノマーがアルキル基の炭素
    数が2〜20の範囲にあるアクリル酸アルキルエステル
    である請求項4又は請求項5に記載の変成シリコーンの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 ホモポリマーのガラス転位温度が50〜
    150℃の範囲にある疎水性重合性モノマーとホモポリ
    マーのガラス転位温度が−100〜10℃の範囲にある
    疎水性重合性モノマーとを重合初期に混合して重合を行
    うことを特徴とする請求項4に記載の変成シリコーンの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 重合を行うに際し、反応系内にシリコー
    ン反応性基を有さない、重合性モノマー、開始剤及び重
    合度調節剤を存在させる請求項4に記載の変成シリコー
    ンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024131556A1 (zh) * 2022-12-22 2024-06-27 湖北亿纬动力有限公司 高附着力导电粘接剂及其的制备方法和应用

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