JPH10195152A - コア−シエル型ミクロスフイアーおよびその製造方法 - Google Patents

コア−シエル型ミクロスフイアーおよびその製造方法

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JPH10195152A
JPH10195152A JP35663096A JP35663096A JPH10195152A JP H10195152 A JPH10195152 A JP H10195152A JP 35663096 A JP35663096 A JP 35663096A JP 35663096 A JP35663096 A JP 35663096A JP H10195152 A JPH10195152 A JP H10195152A
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polymer
segment
group
poly
microsphere
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JP35663096A
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Kazunori Kataoka
一則 片岡
Masao Kato
政雄 加藤
Yukio Nagasaki
幸夫 長崎
Michihiro Iijima
道弘 飯島
Hisayo Fukuzawa
寿代 福澤
Mitsuo Okano
光夫 岡野
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    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/51Nanocapsules; Nanoparticles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/107Emulsions ; Emulsion preconcentrates; Micelles
    • A61K9/1075Microemulsions or submicron emulsions; Preconcentrates or solids thereof; Micelles, e.g. made of phospholipids or block copolymers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子ミセルに由来し、粒径を1ナノメート
ル以下のレベルで制御できるミクロスフィアーの提供。 【解決手段】 親水性ポリマーセグメントと疎水性ポリ
マーセグメントを含んでなる末端に重合性官能基を有す
るブロックコポリマーから得られる重合された高分子ミ
セル(前駆ミクロスフィアー)のコア領域に低分子モノ
マーに由来する重合体を含むミクロスフィアー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分解】本発明は、1ナノメートル以
下のオーダーで粒径を制御できるミクロスフィアーに関
する。より具体的には、本発明は親水性ポリマーセグメ
ントと疎水性ポリマーセグメントを有するマクロマーか
ら得られるコア−シェル型ミクロスフィアーに由来し、
コア領域にマクロマー以外のポリマーを含むミクロスフ
ィアーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】数ミクロンのサイズを有するミクロスフ
ィアーの調製は、分散重合を初めとする種々の方法によ
り確立されている。こうして得られるミクロスフィアー
は、塗料などの多様な分野で用いられている。一方、米
国の D.A.Tomalia らが見い出したデンドリマーは、
重合開始の核となる分子を中心として、モノマーが同心
円状の層を作りながら構築されることから、前記分子の
種類や、モノマーの種類を選ぶことにより構造を制御で
きる点で注目を集めている。現に、Tomalia らは、10
数nmの径を有する高分子粒子を製造し、これらが生体
内でのDNA運搬物質として使用できることを示唆して
いる(例えば、D.A.Tomalia,AdvancedMaterials,Vo
l.6,Nos.7−8,pp.529−539,199
4)。
【0003】ところで、人体を初めとする生体内に注入
された微小球(ミクロスフィアー)は、粒子のサイズに
応じて、それらが送達され、そして蓄積される器官が異
なることが知られている(例えば、Tomlinson,Int.
J.Pharm.Tech.and Prod.Mfr.,Vol.4,No.3,p
p.49−57,1983)。
【0004】このようなミクロスフィアーを、特に、生
体内で使用する場合には、ミクロスフィアーは厳密に制
御されたサイズを有し、一定の安定性を有すると同時
に、生体内で安全に使用でき、しかも、必要により生体
内分解性のポリマーから構成されていることが望ましい
であろう。本発明者らは、以上の観点から、生体内親和
性が高く、血中半減期が長い高分子ミセルからなるミク
ロスフィアーを提供した(特開平2−300133号公
報参照)。また、同様な性質を保持した上で、薬物キャ
リヤーとして用いることのできるミクロスフィアーも提
供した(特開平6−107565号公報参照)。さら
に、本発明者らは、コア−シェル型ミクロスフィアーの
シェルを形成するセグメントポリマー末端に官能基を導
入することにより、ミクロスフィアー表面に一定の官能
基を担持させたものも提案している(特願平7−939
28号、特願平7−204547号明細書)。さらにま
た、本発明者らは、安定化されたミクロスフィアーとし
て、コアを形成するセグメントポリマーの、末端に重合
性官能基を導入し、その官能基をコア内で重合させたミ
クロスフィアーも提案している(特願平8−28461
7号明細書)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の本発明者らによ
り提供または提案されたミクロスフィアーは、セグメン
トポリマーの重合度を調節することにより、ある程度、
それらの粒径を制御することができる。しかし、数ナノ
メートル以下のレベルでサイズが制御されたミクロスフ
ィアーは、従来技術文献に未載であり、かかるミクロス
フィアーを手にすることが望まれるであろう。したがっ
て、本発明の目的は、数ナノメートル以下のレベルでサ
イズを制御することのできるミクロスフィアーおよびそ
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のよう
な一連の高分子ミセル(または前駆ミクロスフィアー)
を提案してきたが、さらに、例えば、上記特願平8−2
84617号に関示したミクロスフィアーは、そのコア
領域に別の低分子モノマー類を組み入れ、該モノマー
を、その場で重合させると、組み入れたモノマー量に応
じて、数ナノメートルのレベルで粒径が御御されたミク
ロスフィアーを提供できることを見い出した。また、数
十ナノメートルのレベルでの粒径の制御は、前駆ミクロ
スフィアーを調製する際に、コア−を形成するポリマー
セグメントに対応するポリマーを共存させることにより
達成できることも見い出した。
【0007】したがって、本発明によれば、上記課題を
解決するために、一般構造式: (HPLS−HPBS)・PLZA (I) (上式中、HPLSは親水性ポリマーセグメントを表
し、HPBSは疎水性ポリマーセグメントを表し、そし
てPLZAはHPLSもしくはHPBSのいずれかの末
端に結合したエチレン性不飽和二重結合を有する重合性
基を表す)で示されるマクロマーの重合を介して形成さ
れた安定化高分子ミセルに由来するコア−シェル型ミク
ロスフェアーであって、前記コアの領域にコアを形成す
るポリマーセグメントに親和性のポリマーを含むことを
特徴とするミクロスフェアーを提供する。
【0008】こうして提供されるミクロスフェアーは、
コア領域に含まれる重合体の量を調節することにより、
1ナノメートル以下のレベルで、あるいは数十ナノメー
トルのレベルで粒径を制御することができる。
【0009】さらに、上記ミクロスフェアーの製造方法
であって、(A) 一般構造式 (HPLS−HPBS)・PLZA (I) (上式中、HPLSは親水性ポリマーセグメントを表
し、HPBSは疎水性ポリマーセグメントを表し、そし
てPLZAはHPLSもしくはHPBSのいずれかの末
端に結合したエチレン性不飽和二重結合を有する重合性
基を表す)で示されるマクロマーを、場合により親水性
ポリマーセグメントまたは疎水性ポリマーセグメントに
対応するポリマーの存在下で、高分子ミセルを形成しう
る液体中に分散させて球状の高分子ミセルを形成する工
程、(B) 得られた高分子ミセルを、場合により重合
促進のためのコモノマーとともに、重合して安定化高分
子ミセルを形成する工程、(C) 安定化高分子ミセル
を分散させた液体中にラジカル重合性の低分子モノマー
および、必要により重合開始剤を添加して、安定化高分
子ミセルのコア領域に前記低分子モノマーおよび、必要
により重合開始剤を組み入れる工程、ならびに(D)
前記低分子モノマーをコア領域に含む安定化高分子ミセ
ル(または前駆ミクロスフィアー)を重合反応にかける
工程、を含むことを特徴とするミクロスフィアーの製造
方法も提供する。
【0010】以下、本発明を具体的に説明する。
【0011】本明細書で用いる「マクロマー」の語は、
式(I)で具体的に示されるように、末端に重合性官能
基を有するポリマーを意味するが、ポリマーの語にはオ
リゴマーも包含されるものとして使用していることを理
解されたい。「低分子モノマー」の語は、当該技術分野
で重合もしくはオリゴマー化反応に使用することのでき
る重合性化合物を意味する。
【0012】また、「低級アルキル基」の語は、特に他
の説明がない限り、炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝の
アルキル基を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec.−ブチ
ル、tert.−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル
等を包含する。
【0013】上記マクロマーを構成する親水性ポリマー
セグメント(HPLS)としては、限定されるものでな
いが、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリビニルピリジン、ポ
リ(メタ)アクリルアミド、ポリジメチル(メタ)アク
リルアミドおよびポリメチルビニルエーテル等が、そし
て疎水性ポリマーセグメント(HPBS)としては、ポ
リラクチド、ポリグリコリド、ポリ(ブチロラクト
ン)、ポリ(バレロラクトン)、ポリプロピレングリコ
ール、ポリ(α−アミノ酸)、ポリ(メタクリル酸メチ
ル)、ポリ(メタクリル酸エチル)、ポリスチレン、ポ
リ(α−メチルスチレン)ポリイソプレン、ポリブタジ
エン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリ酢酸ビ
ニルを挙げることができる。
【0014】これらのうち、生体適合性を有することが
望まれる使用分野、例えば医療や化粧品分野等への使用
を目的とする場合には、HPLSとしてポリエチレング
リコールに由来するセグメントが、そしてHPBSとし
てはポリラクチド、ポリグリコリド、ポリ(ブチロラク
トン)、ポリ(バレロラクトン)、ポリプロピレングリ
コールおよびポリ(α−アミノ酸)からなる群より選ば
れるポリマーに由来するセグメントが好ましい。
【0015】式(I)における、エチレン性不飽和二重
結合を有する重合性基(PLZA)は、HPLSに結合
するか、またはHPBSに結合するかを問わず共通の基
であることができる。しかし、HPBSに結合する場
合、すなわちHPLSが結合した末端と反対側の末端に
結合するPLZAとしては、限定されるものでないが、
アクリロイルエチル、メタクリロイルエチル、クロチ
ル、ビニルカルボニルアミノ、イソプロペニルカルボニ
ルアミノ、ビニロキシカルボニル、p−ビニルベンジ
ル、p−イソプロペニルフェニル、ビニルジメチルシリ
ル、アリルおよびビニル基が好ましい。
【0016】一方、HPLSに結合する場合、すなわち
HPBSが結合した末端と反対側の末端に結合するPL
ZAとしては、限定されるものでないが、クロトニル、
アクリロイル、メタアクリロイル、ビニルフェニル、ビ
ニルベンジル、ブタジェニルが好ましい。
【0017】本発明に従えば、上記マクロマーとして1
種以上のマクロマーを使用することができるが、いずれ
か1種を使用することが好ましい。マクロマーのPLZ
A基の反対側の末端には、重合反応に悪影響を及ぼさな
い、他の官能基(例えば水酸基、アルデヒド基、アミノ
基)もしくはその保護された官能基が結合されていても
よい。このようなマクロマーは、コア−シェル型の高分
子ミセル状態でそのマクロマー分子の末端の上記PLZ
Aを介する重合反応に付される。なお、この重合反応に
際して、後述する低分子モノマーをコモノマーとして反
応させてもよい。
【0018】本発明に従えば、上記で得られる安定化さ
れた(または重合した)高分子ミセル(またはミクロス
フィアー)は、そのコア領域に所望量のコアを形成する
ポリマーセグメントに親和性のポリマーを含むことに特
徴がある。
【0019】前記親和性のポリマーには、前記マクロマ
ー以外のポリマーであって、本発明の目的に沿うもので
あれば、いかなる種類のものも包含される。具体的に
は、コアを形成するポリマーセグメントに、それぞれ対
応するポリマーであるか、あるいはラジカル重合性の低
分子モノマーから誘導されたポリマーが挙げられる。こ
れらのポリマーは、ポリマーとして含められるか、モノ
マーとして含めたものを、その場(イン サイチュー)
で重合してポリマーとしたものであってもよい。
【0020】コアを形成するポリマーセグメントに対応
するポリマーとしては、限定されるものでないが、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ(メ
タ)アクリル酸[または、ポリアクリル酸もしくはポリ
メタクリル酸]、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルア
ミドおよびポリメチルビニルエーテルなどの親水性ポリ
マー、ならびにポリラクチド、ポリグリコリド、ポリ
(ブチロラクトン)、ポリ(バレロラクトン)、ポリプ
ロピレングリコール、ポリ(α−アミノ酸)、ポリ(メ
タ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチ
ル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよ
びポリ酢酸ビニルなどの疎水性ポリマーが挙げられる。
【0021】また、その場で重合せしめるモノマーとし
ては、ラジカル重合性のモノマーが好ましく、例えば、
HPBSがコアを構成する場合には、限定されるもので
ないが、疎水性低分子モノマー、アクリル酸エステル
(例えば、C1-10アルカノールまたはベンジルアルコー
ルとアクリル酸のエステル、好ましくはアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ヘキシル)、メタクリル酸エステル(例えば、C1-10
ルカノールまたはベンジルアルコールとメタクリル酸の
エステル、好ましくはメタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシ
ル)、N−モノ−もしくはジ−低級アルキルアクリルア
ミド(例えば、N−プロピルアクリルアミド、N−ドデ
シルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、
N,N−ジエチルアクリルアミド)、N−モノ−もしく
はジ−低級アルキルメタクリルアミド(例えば、N−ド
デシルメタクリルアミド、N−オクチルメタクリルアミ
ド、N,N−ジエチルメタクリルアミド)、酢酸ビニ
ル、ベンゼン環に置換基として低級アルキル基もしくは
ハロゲン原子を有してもよいビニルベンゼンもしくはイ
ソプロピニルベンゼン(例えば、スチレン、ジクロロス
チレン、ビニルトルエン、イソプロピニルベンゼン(α
−メチルスチレン)、イソプロピニルトルエン)、アリ
ルアルコールエーテル(例、メチル、アリルエーテル、
エチルアリルエーテル)が好ましい。
【0022】一方、HPLSがコアを構成する場合に
は、親水性低分子モノマー、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、ヒドロキシ−低級アルキル
アクリル酸エステル(例えば、アクリル酸−2−ヒドロ
キシエチル)、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、N
−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、N−エチルアクリルアミド、N−メチルメタクリ
ルアミド、N−エチルメタクリルアミドが好ましい。
【0023】以上のラジカル重合性の低分子モノマー
は、1種以上を使用することができるが、1種を使用す
ることが好ましい。ラジカル重合性の低分子モノマー
は、それらを安定化高分子ミセルのコア領域に組み入れ
ることのできる量未満で、得ようとするミクロスフィア
ーのサイズに応じて、広範な量で使用できる。
【0024】以上の本発明により提供されるミクロスフ
ィアーは、本発明のもう一つの態様である、上述の製造
方法により、都合よく製造することができる。
【0025】まず工程(A)では、マクロマーを高分子
ミセルを形成しうる液体中に導入し、次いで激しい撹拌
下で分散し、球状の高分子ミセルとする。
【0026】この分散工程を、マクロマー以外のポリマ
ーを含めて行うと、最終のミクロスフィアーは、これら
のコアに対応するポリマーを含むことができる。
【0027】なお、使用されるマクロマーは、それ自体
既知のいずれの方法によって製造されたものでもよい
が、好ましくは、それぞれ対応するモノマーを用い、所
謂、リビングアニオン重合によりまずHPLSまたはH
PBSを形成し、そのままの反応系にHPBSまたはH
PLSに対応するモノマーを重合させ、必要によりいず
れかの末端を次のPLZA基の導入に都合のよいように
改変し、さらにエチレン性不飽和二重結合を有するハロ
ゲン化物、酸無水物等を加えて、PLZA基を導入する
ことにより製造することができる。このような重合法
は、各セグメントが所望の分子量をもち、かつ極めて、
狭い分子量分布をもつブロックコポリマーを製造するの
に適する。
【0028】上記高分子ミセルを形成しうる液体(媒
体)は、HPBSにエチレン性不飽和二重結合を有する
重合性基を有する場合には、水性媒体(例えば、水また
は適当な緩衝剤で緩衝化した水溶液、あるいは場合によ
ってこれらに混和性の有機溶媒を含めた溶液)を使用
し、一方、HPLSに上記重合性基を有する場合には、
水と非混和性の媒体(例えば、トルエン、ベンゼン、ジ
エチルエーテル、クロロホルム、ヘキサン、酢酸エチ
ル)を使用する。
【0029】撹拌手段は、球状の高分子ミセルを形成で
きるように激しい撹拌を行うことができるものであれ
ば、いかなる手段をも使用することができる。例えば、
マグネチックスターラーによる磁気撹拌機、スリーワン
モーターによる機械的撹拌機を挙げることができる。
【0030】このようなミセルを形成する上で最適な各
セグメントの分子量は、親水性ポリマー鎖および疎水性
ポリマー鎖の種類、ならびにそれらの鎖の組み合わせに
よって変動するので限定できるものでない。しかし、当
業者であれば、小実験により種々のブロックコポリマー
を調製し、それらのミセル形成能を評価することによ
り、最適な各セグメントの分子量を決定することができ
る。特に好ましい態様であるポリエチレングリコール
(またはポリオキシエチレン)を親水性ポリマーセグメ
ントに有し、ポリラクチドを疎水性ポリマーセグメント
に有するブロックコポリマーを例にすると、前者の分子
量は、一般に500〜50,000、好ましくは3,00
0〜8,000であり、後者の分子量は、一般に500
〜80,000、好ましくは3,000〜8,000であ
る。
【0031】工程(B)では、以上のようにして得られ
る高分子ミセルを、反応混合液の状態または反応混合液
から単離した後再度分散させるための媒体に懸濁させた
状態で、適当な重合開始剤の存在下、上記重合性基を介
して重合させる。重合開始剤としては、前記重合性基を
重合させることのできるものであればその種類を問うこ
となく使用できるが、一般に、ラジカル重合開始剤を用
いるのがよい。このような開始剤としては、過酸化物、
アゾ化合物やレドックス開始剤を挙げることができる。
また、前記重合は光や放射線を用いて重合させてもよ
い。
【0032】また、前記重合に際し、高分子ミセルのコ
ア中に低分子モノマー(例、スチレン、(メタ)アクリ
ル酸メチル、酢酸ビニル、α−メチルスチレン、ジアル
キル(メタ)アクリルアミド、メチレンビスアクリルア
ミド、エチレングリコールビス(メタ)アクリレート
等)をコモノマーとして加えて、重合を効率化すること
もできる。
【0033】こうして得られる重合された高分子ミセル
(または安定化ミクロスフィアー)は、前駆高分子ミセ
ルの形状をほぼそのまま保持し、かつ水性媒体中のいか
なる濃度においてもミセルの形態を安定に保持すること
ができる。
【0034】工程(C)では、安定化高分子ミセルをそ
れぞれ高分子ミセルの形成に使用したものに相当する媒
体中に再度分散させ、この分散液に上記低分子モノマー
と重合開始剤、必要により光重合促進剤のような重合促
進剤を添加し、これらを安定化高分子ミセルのコア領域
に組み入れる。この組み入れは、上記分散液中で安定化
高分子ミセルと低分子モノマー、場合により重合開始剤
等を適当な時間接触させることにより行うことができ
る。
【0035】工程(D)では、以上によって得ることの
できる安定化高分子ミセル(または前駆ミクロスフィア
ー)を重合反応にかける。こうして、安定化高分子ミセ
ル中に組み入れられた低分子モノマーは、その場(イン
サイチュー)で重合し、安定化高分子ミセル、すなわ
ちミクロスフィアー全体の粒径(または容積)を、低分
子モノマーの使用量に応じて、1ナノメートル以下のレ
ベルで調節するように作用する。なお、工程(A)にお
いて、マクロマーとともにポリマーを用いて高分子ミセ
ルを形成する場合には、ポリマーの使用量に応じて、最
終ミクロスフィアーの粒径を数十ナノメートルのレベル
で調節できる。
【0036】上記工程(A)および(B)によれば、一
般に安定化高分子ミセルは、数ナノメートルから50ナ
ノメートルのレベルで調製することができ、次いで低分
子モノマーをコア領域に組み入れた後、それらのモノマ
ーを重合することにより、数十ナノメートルから数百ナ
ノメートルサイズの球状(ほぼ真球状)の粒子を製造す
ることができる。モノマーの組み入れによる粒子サイズ
の調節は、上述のように使用するモノマー量を調節する
ことにより、1ナノメートル以下のレベルで調節するこ
とができる。
【0037】従って、本発明によれば、極めてサイズの
揃った、しかも、場合により表面に反応性官能基を有す
るミクロスフィアー(ナノ粒子)が提供されるため、例
えば、極めて性能のよい塗料等が提供できるとともに、
下に述べる様々な応用が可能となる。
【0038】診断用粒子:極めてサイズが整っているた
め、レーザーなどの高強度短波長光源に対して高い選択
性を示し、また表面の反応性を利用し、極めて低濃度の
特定抗原を見知する高性能診断用薬剤が提供できる。
【0039】スタンダード用ナノ粒子:1ナノメートル
以下のサイズコントロールが可能なミクロスフィアーが
調製できるため、各種電子顕微鏡、原子間力顕微鏡等の
測定の際のスタンダードとして提供できる。
【0040】標的指向性薬物キャリヤー:極めてサイズ
の揃ったナノ粒子により、従来の高分子ミセルでは達成
し得ないほどの血中安定性、標的指向性が期待できる。
また、薬物をコア内に保持させた場合、コアの安定化に
より、薬物の保持能力の向上も期待できる。
【0041】表面コーティング剤:サイズの揃ったナノ
粒子のため、表面の色調に影響を与えることなく、紙等
の表面コーティング剤として利用できる。
【0042】微粒子エラストマー:サイズの整った安定
なナノ粒子より作成するエラストマーは、従来のラテッ
クスゴムより強度等に優れるエラストマーを提供できる
可能性がある。
【0043】
【実施例】以下、本発明に従う、HPBSにPLZAが
直結した特に好ましい例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、HPLSにPLZAが直結したマクロマーを
使用する場合にも、高分子ミセルを分散させる媒体を水
性媒体から上述したような疎水性媒体に代えることによ
り、同様な結果が得られる。
【0044】参考例1:ブロックコポリマーの合成I
【0045】
【化1】
【0046】アルゴン雰囲気下、500mLフラスコ中
にテトラヒドロフラン(THF)300mL、2−メト
キシエタノール0.76g(10mmol)およびカリ
ウムナフタレンのTHF溶液(2ml/L)5mLを加
え5分間撹拌した。この溶液に冷却エチレンオキシド5
3gを加え、2日間室温下で重合させた。次いで、この
反応溶液にD,L−ラクチド58gを加え、2時間撹拌
したのち無水メタクリル酸23gを加え、さらに1日撹
拌した。
【0047】反応終了後、反応溶液を冷イソプロパノー
ルに投入し、ポリマーを沈殿させた。低沸点物質を減圧
留去することにより、目的の粗精製ポリマーを得た。収
量110g(97%)。
【0048】ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)および 1H−NMRにより求めたポリエチレ
ングリコール(PEG)セグメント、ポリラクチド(P
LA)セグメントおよびブロックコポリマーの分子量
(数平均分子量:以下同じ)は、それぞれ5,100、
5,400および10,600であった。
【0049】参考例2:ブロックコポリマーの合成II
【0050】
【化2】
【0051】2−メトキシエタノールの代わりに3,3
−ジエトキシプロパノール1.38g(10mmol)
を用いたこと以外、参考例1と同様の方法でブロックコ
ポリマーを合成した。収量111g(97%)。
【0052】GPCおよび 1H−NMRにより求めたP
EGセグメント、PLAセグメントおよびブロックコポ
リマーの分子量は、それぞれ5,200、5,200およ
び10,400であった。
【0053】参考例3:ブロックコポリマーの合成II
【0054】
【化3】
【0055】2−メトキシエタノールの代わりにアセト
ニトリル0.05g(10mmol)を加えたこと以
外、参考例1と同様にブロックコポリマーを合成した。
収量109g(96%)。
【0056】GPCおよび 1H−NMRにより求めたP
EGセグメント、PLAセグメントおよびブロックコポ
リマーの分子量は、それぞれ5,400、5,000およ
び10,500であった。
【0057】実施例1:安定化高分子ミセルへの低分子
モノマー(スチレン)の組み入れ 参考例1で得られたブロックコポリマー100mgをジ
メチルアセトアミド(DMAc)20mlに溶解させ
た。さらに、0.1mgのアゾビスイソバレロニトリル
(V−65)のDMAc溶液(1ml)をポリマー溶液
に加えた。ポリマー溶液を水1Lに対して24時間透析
を行った後、溶液をフラスコに移し、アルゴンバブルに
より脱酸素を行った。その後60℃で24時間反応さ
せ、重合ミセル(安定化高分子ミセル)を作成した。
【0058】このようにして得られた安定化ミセル溶液
にスチレンの所定量とV−65の0.1mg混合物を加
えて激しく撹拌した後、さらに60℃で24時間反応さ
せた。動的光散乱(DLS)によって求めた、得られた
粒子の粒径をスチレンの添加量に対してプロットした結
果を図1に示す。図1より、スチレンの添加量により得
られた粒子の粒径をコントロールすることが出来、その
分散度の尺度であるμ/Γ2はいずれの場合にも0.1以
下の非常に単分散であることが示された。また、粒径5
0nmの粒子のDLS角度依存性を解析したところ、図
2に示すように極めて角度依存性が少なく、これは得ら
れた粒子が真球であることを意味する。このようにし
て、スチレン添加/重合法により1ナノメートル以下の
精度で粒径30から50nmの単分散真球状粒子が得ら
れた。
【0059】実施例2:安定化高分子ミセルへの低分子
モノマー(MMA)の組み入れ 実施例1と同様の方法で重合ミセルを作成した後、メタ
クリル酸メチル(MMA)の所定量とV−65の0.1
mg混合物を加えて激しく撹拌した後、さらに60℃で
24時間反応させた。MMAの添加量とDLSによって
求めた、得られた粒子の粒径、μ/Γ2を表Iに示す。
また、粒径40nmの粒子のDLS角度依存性を解析し
たところ、極めて角度依存性が少なく、MMA添加/重
合法により1ナノメートル以下の精度で粒径30から6
0nmの単分散真球状粒子が得られた。
【0060】 表I MMA添加量(mg) 粒径(nm) μ/Γ2 0 36 0.11 5.0 40 0.08 11.2 45 0.05 16.2 50 0.05 20.5 53 0.03 24.5 57 0.02 実施例3:疎水性ポリマーがブレンドされた安定化高分
子ミセルからのミクロスフィアー 参考例1で得られたブロックコポリマー100mgおよ
び市販のポリラクチド(分子量4,000)をジメチル
アセトアミド(DMAc)20mlに溶解させた。さら
に、0.1mgのアゾビスイソバレロニトリル(V−6
5)のDMAc溶液(1ml)をポリマー溶液に加え
た。ポリマー溶液を水1Lに対して24時間透析を行っ
た後、溶液をフラスコに移し、アルゴンバブルにより脱
酸素を行った。その後60℃で24時間反応させ、重合
ミセルを作成した。
【0061】このようにして得られた安定化ミセル溶液
にスチレンの所定量でV−65の0.1mg混合物を加
えて激しく撹拌した後、さらに60℃で24時間反応さ
せた。動的光散乱(DLS)によって求めた、得られた
粒子の粒径をスチレンの添加量に対してプロットした結
果を図3に示す。スチレンの添加量により得られた粒子
の粒径をコントロールすることが出来、その分散度の尺
度であるμ/Γ2はいずれの場合にも0.1以下の非常に
単分散であることが示された。粒径180nmの粒子の
DLS角度依存性を解析したところ、極めて角度依存性
が少なく、MMA添加/重合法により1ナノメートル以
下の精度で粒径50から300nmの単分散真球状粒子
が得られた。
【0062】実施例4:シェルの表面に官能基(−CH
O)をもつミクロスフィアー 参考例2で得られたブロックコポリマー100mgをジ
メチルアセトアミド(DMAc)20mlに溶解させ
た。さらに、0.1mgのアゾビスイソバレロニトリル
(V−65)のDMAc溶液(1ml)をポリマー溶液
に加えた。ポリマー溶液をpH=2の塩酸酸性溶液1L
に対して24時間透析を行い、NaOH中和後さらに、
1Lの水に対して24時間透析した。この溶液をフラス
コに移し、アルゴンバブルにより脱酸素を行った。その
後60℃で24時間反応させ、重合ミセルを作成した。
【0063】このようにして得られた安定化ミセル溶液
にスチレンの所定量とV−65の0.1mg混合物を加
えて激しく撹拌した後、さらに60℃で24時間反応さ
せた。スチレンの添加量とDLSによって求めた得られ
た粒子の粒径、μ/Γ2を表IIに示す。また、粒径4
0nmの粒子のDLS角度依存性を解析したところ、極
めて角度依存性が少なく、MMA添加/重合法により1
ナノメートル以下の精度で粒径20から60nmの単分
散真球状粒子が得られた。
【0064】また、この溶液にポリアリルアミンを添加
することにより一瞬にして、溶液が白濁し、粒子が沈殿
した。これは得られた粒子表面にアルデヒド基が存在し
ていることを示す。
【0065】 表II MMA添加量(mg) 粒径(nm) μ/Γ2 0 28 0.08 4.0 33 0.03 10.5 36 0.04 22.2 52 0.01 実施例5:疎水性ポリマーがブレンドされた安定化高分
子ミセルからのミクロスフィアー 参考例2で得られたブロックコポリマーを用いたこと以
外実施例3と同様の方法で球状粒子を調製した。スチレ
ンの添加量とDLSによって求めた得られた粒子の粒
径、μ/Γ2を表IIIに示す。また、粒径240nm
の粒子のDLS角度依存性を解析したところ、極めて角
度依存性が少なく、MMA添加/重合法により高精度で
粒径50から400nmの単分散真球状粒子が得られ
た。
【0066】 表III スチレン添加量(mg) 粒径(nm) μ/Γ2 0 60 0.15 100 110 0.08 300 182 0.06 600 240 0.07 1,000 320 0.05 また、この溶液にポリアリルアミンを添加することによ
り一瞬にして、溶液が白濁し、粒子が沈殿した。これは
得られた粒子表面にアルデヒド基が存在していることを
示す。
【0067】実施例6:疎水性ポリマーがブレンドされ
た安定化高分子ミセルからのミクロスフィアー 参考例3で得られたブロックコポリマーを用いたこと以
外実施例3と同様の方法で球状粒子を調製した。スチレ
ンの添加量とDLSによって求めた得られた粒子の粒
径、μ/Γ2を表IVに示す。また、粒径220nmの
粒子のDLS角度依存性を解析したところ、極めて角度
依存性が少なく、MMA添加/重合法により高精度で粒
径60から300nmの単分散真球状粒子が得られた。
【0068】 表IV スチレン添加量(mg) 粒径(nm) μ/Γ2 0 64 0.10 100 120 0.06 300 180 0.04 600 220 0.05 1,000 300 0.04 この球状粒子溶液100mlを凍結乾燥後、液体アンモ
ニア中(20ml)に分散させ、リチウム金属(0.1
g)で還元した。アンモニア留去後再度水に分散させた
溶液にグルタールアルデヒドを加えることにより瞬時に
白濁し、粒子が沈殿した。これは得られた粒子表面にア
ミノ基が存在していることを示す。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、数十ナノメートル数百
ナノメートルにおいて、1ナノメートル以下のレベルで
粒径を抑制できるミクロスフィアーが提供できる。これ
らのミクロスフィアーは、極めて整い、かつ揃ったサイ
ズのナノ粒子であるため、医薬分野を初めとする種々の
分野で有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】安定化高分子ミセルへの低分子モノマー(スチ
レン)の組み入れ、重合により得られたミクロスフィア
ーの粒径の制御状態を示すグラフである(実施例1参
照)。
【図2】実施例1で得られた粒径50nmの粒子の動的
光散乱(DLS)の角度依存性を示すグラフである。
【図3】疎水性ポリマーがブレンドされた安定化高分子
ミセルへの低分子モノマー(スチレン)の組み入れ、重
合により得られたミクロスフィアーの粒径の制御状態を
示すグラフである(実施例3参照)。
フロントページの続き (72)発明者 福澤 寿代 東京都足立区西新井6−31−4 (72)発明者 岡野 光夫 千葉県市川市国府台6−12−12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般構造式 (HPLS−HPBS)・PLZA (上式中、HPLSは親水性ポリマーセグメントを表
    し、HPBSは疎水性ポリマーセグメントを表し、そし
    てPLZAはHPLSもしくはHPBSのいずれかの末
    端に結合したエチレン性不飽和二重結合を有する重合性
    基を表す)で示されるマクロマーの重合を介して形成さ
    れた安定化高分子ミセルに由来するコア−シェル型ミク
    ロスフィアーであって、前記コアの領域にコアを形成す
    るポリマーセグメントに親和性のポリマーを含むことを
    特徴とするミクロスフィアー。
  2. 【請求項2】 前記親和性のポリマーが親水性ポリマー
    セグメントまたは疎水性ポリマーセグメントに対応する
    請求項1記載のミクロスフィアー。
  3. 【請求項3】 前記親和性のポリマーがラジカル重合性
    の低分子モノマーから誘導される請求項1記載のミクロ
    スフィアー。
  4. 【請求項4】 前記親和性ポリマーが、親水性ポリマー
    セグメントまたは疎水性ポリマーセグメントに対応する
    ものと、ラジカル重合性の低分子モノマーから誘導され
    るものからなる請求項1記載のミクロスフィアー。
  5. 【請求項5】 親水性セグメントがポリエチレングリコ
    ール、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル
    酸、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリ
    アクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミドおよびポ
    リメチルビニルエーテルからなる群より選ばれ、そして
    疎水性セグメントが、ポリラクチド、ポリグリコリド、
    ポリ(ブチロラクトン)、ポリ(バレロラクトン)、ポ
    リプロピレングリコール、ポリ(α−アミノ酸)、ポリ
    (メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エ
    チル、ポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、ポ
    リイソプレン、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプ
    ロピレンおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選ばれる
    請求項1〜4のいずれかに記載のミクロスフィアー。
  6. 【請求項6】 親水性セグメントがポリエチレングリコ
    ールであり、そして疎水性セグメントがポリラクチド、
    ポリグリコリド、ポリ(ブチロラクトン)、ポリ(バレ
    ロラクトン)、ポリプロピレングリコールおよびポリ
    (α−アミノ酸)からなる群より選ばれる請求項5記載
    のミクロスフィアー。
  7. 【請求項7】 前記親和性ポリマーがポリエチレングリ
    コール、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル
    酸、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリ
    アクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミドおよびポ
    リメチルビニルエーテルからなる群より選ばれる親水性
    ポリマー、あるいはポリラクチド、ポリグリコリド、ポ
    リ(ブチロラクトン)、ポリ(バレロラクトン)、ポリ
    プロピレングリコール、ポリ(α−アミノ酸)、ポリ
    (メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エ
    チル、ポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、ポ
    リイソプレン、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプ
    ロピレンおよびポリ酢酸ビニルからなる群から選ばれる
    疎水性ポリマーである請求項1および2、ならびに4〜
    7のいずれかに記載のミクロスフィアー。
  8. 【請求項8】 ラジカル重合性の低分子モノマーが、親
    水性ポリマーを誘導するためのアクリル酸、メタクリル
    酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニト
    リル、メタクリロニトリル、ヒドロキシ−低級アルキル
    アクリル酸エステル、ヒドロキシ−低級アルキルメタク
    リル酸エステル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、
    N−モノ−もしくはジ−C1-2アルキルアクリルアミ
    ド、N−モノ−もしくはジ−C1-2アルキルメタクリル
    アミドからなる群より選ばれ、あるいは疎水性ポリマー
    を誘導するためのアクリル酸エステル、メタクリル酸エ
    ステル、N―モノ―もしくはジ−C3以上の低級アルキ
    ルアクリルアミド、N―モノ―もしくはジ−C3以上の
    低級アルキルメタクリルアミド、酢酸ビニル、ベンゼン
    環に置換基として低級アルキル基もしくはハロゲン原子
    を有していてもよいビニルベンゼンもしくはイソプロペ
    ニルベンゼン、アリルアルコールエーテル、ジビニルベ
    ンゼン、エチレングリコールビス(アクリル酸エステ
    ル)、エチレングリコールビス(メタクリル酸エステ
    ル)からなる群より選ばれる請求項1および3〜7のい
    ずれかに記載のミクロスフィアー。
  9. 【請求項9】 エチレン性不飽和二重結合を有する重合
    性基が、クロトニル、アクリロイル、メタクリロイル、
    ビニルカルボニルオキシエチル、イソプロペニルカルボ
    ニルオキシエチル、クロチル、ビニルカルボニルアミ
    ノ、イソプロペニルカルボニルアミノ、p−ビニルベン
    ジル、p−イソプロペニルフェニル、ビニルジメチルシ
    リル、アリルおよびビニルからなる群より選ばれる請求
    項1〜8のいずれかに記載のミクロスフィアー。
  10. 【請求項10】 コアが疎水性ポリマーセグメントに由
    来し、エチレン性不飽和二重結合を有する重合性基が、
    疎水性ポリマーセグメントにおいて、親水性ポリマーセ
    グメントが結合した末端と反対側の末端に結合してお
    り、かつコアの領域に含まれる前記親和性ポリマーが疎
    水性ポリマーセグメントに対応するポリマー、ならびに
    アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、N―モノ
    ―もしくはジ−低級アルキルアクリルアミド、N―モノ
    ―もしくはジ−低級アルキルメタクリルアミド、酢酸ビ
    ニル、ベンゼン環に置換基として低級アルキル基もしく
    はハロゲン原子を有していてもよいビニルベンゼンもし
    くはイソプロペニルベンゼン、アリルアルコールエーテ
    ルからなる群より選ばれるモノマーから誘導されるポリ
    マー類の少なくとも1種のポリマーである請求項1〜8
    のいずれかに記載のミクロスフィアー。
  11. 【請求項11】 コアが親水性ポリマーセグメントに由
    来し、エチレン性不飽和二重結合を有する重合性基が、
    親水性ポリマーセグメントにおいて、疎水性ポリマーセ
    グメントが結合した末端と反対側の末端に結合してお
    り、かつコア領域に含まれる前記親和性ポリマーが、親
    水性ポリマーセグメントに対応するポリマー、ならびに
    アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリ
    ルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ヒ
    ドロキシ−低級アルキルアクリル酸エステル、ヒドロキ
    シ−低級アルキルメタアクリル酸エステル、ビニルピロ
    リドン、ビニルピリジンからなる群より選ばれるモノマ
    ーから誘導されるポリマー類の少なくとも1種のポリマ
    ーである請求項1〜8のいずれかに記載のミクロスフィ
    アー。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のミクロスフィアーの製
    造方法であって、(A) 一般構造式 (HPLS−HPBS)・PLZA (上式中、HPLSは親水性ポリマーセグメントを表
    し、HPBSは疎水性ポリマーセグメントを表し、そし
    てPLZAはHPLSもしくはHPBSのいずれかの末
    端に結合したエチレン性不飽和二重結合を有する重合性
    基を表す)で示されるマクロマーを、場合により親水性
    ポリマーセグメントまたは疎水性ポリマーセグメントに
    対応するポリマーの存在下で、高分子ミセルを形成しう
    る液体中に分散させて球状の高分子ミセルを形成する工
    程、(B) 得られた高分子ミセルを、場合により重合
    促進のためのコモノマーとともに、重合して安定化高分
    子ミセルを形成する工程、(C) 安定化高分子ミセル
    を分散させた液体中にラジカル重合性の低分子モノマー
    および、必要により重合開始剤を添加して、安定化高分
    子ミセルのコア領域に前記低分子モノマーおよび、必要
    により重合開始剤を組み入れる工程、ならびに(D)
    前記低分子モノマーをコア領域に含む安定化高分子ミセ
    ル(または前駆ミクロスフィアー)、を重合反応にかけ
    る工程、を含むことを特徴とするミクロスフィアーの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のミクロスフィアーの製
    造方法であって、(a) 一般構造式 (HPLS−HPBS)・PLZA (上式中、HPLSは親水性ポリマーセグメントを表
    し、HPBSは疎水性ポリマーセグメントを表し、そし
    てPLZAはHPLSもしくはHPBSのいずれかの末
    端に結合したエチレン性不飽和二重結合を有する重合性
    基を表す)で示されるマクロマー、親水性ポリマーセグ
    メントまたは疎水性ポリマーセグメントに対応するポリ
    マーの存在下で、高分子ミセルを形成しうる液体中に分
    散させて球状の高分子ミセルを形成する工程、ならびに
    (b) 球状の高分子ミセル(または前駆ミクロスフィ
    アー)内の前記重合性基を重合させる工程、を含むこと
    を特徴とするミクロスフィアーの製造方法。
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