JPH10195324A - 反応性黄色染料およびそれを含む眼用レンズ - Google Patents

反応性黄色染料およびそれを含む眼用レンズ

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JPH10195324A
JPH10195324A JP9005402A JP540297A JPH10195324A JP H10195324 A JPH10195324 A JP H10195324A JP 9005402 A JP9005402 A JP 9005402A JP 540297 A JP540297 A JP 540297A JP H10195324 A JPH10195324 A JP H10195324A
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lens
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copolymer
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JP9005402A
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Eiju Iwamoto
英壽 岩本
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Hoya Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/10Polymeric dyes; Reaction products of dyes with monomers or with macromolecular compounds
    • C09B69/105Polymeric dyes; Reaction products of dyes with monomers or with macromolecular compounds containing a methine or polymethine dye

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料モノマーとの良好な溶解性および共
重合性を有し、加水分解反応に対して安定な反応性黄色
染料、及び該反応性黄色染料をモノマー部として含む共
重合体からなる黄色に着色した眼用レンズ、特に軟性眼
内レンズを提供すること。 【解決手段】 下記の式1で示される化合物、 【化1】 及び上記化合物とレンズ材料モノマーとを含むモノマー
混合物を重合してなる共重合体からなる眼用レンズ、特
に、上記共重合体からなる軟性眼内レンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は黄色着色に用いる染
料およびそれを含む眼用レンズに関し、更に詳しくは、
眼内レンズ、特に、小切開創より容易に挿入できる軟性
眼内レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼用レンズにおいては、クリアー
なビジョンを確保し、有害光線から目を保護し、また、
コンタクトレンズのようにレンズの視認性をアップする
ために頻繁に染料、顔料、紫外線吸収剤等による着色が
行われている。例えば、白内障手術後の代替置換レンズ
として一般的になってきた眼内レンズの分野において
は、有害紫外線をカットするために紫外線吸収能を付加
したレンズや黄色に着色させた青視症補正用レンズ等が
上市されている。青視症補正用レンズとは、水晶体が削
除された際に物が青みを帯びて見えるという青視症を補
正するために開発された眼内レンズである。通常人眼に
おいては、水晶体が黄色に着色しているため青視症はほ
とんど発生しないが、無色透明な眼内レンズによる水晶
体代替置換手術を行った場合は大きな問題となる。現在
市販されている眼内レンズとしては、長い間の臨床経験
からポリメチルメタクリレートが主流であるが、近年、
術後乱視の発生低減を目標とした小切開手術が注目され
てきており、それに伴い折り曲げて小切開部からも挿入
可能なシリコーン系、ハイドロゲル系、アクリル系等の
軟性眼内レンズの開発が進んでいる。しかしながら、軟
性IOL(眼内レンズ)のような折り曲げ可能なソフト
なレンズの着色においては、上記のメチルメタクリレー
ト素材のレンズに使用しているような溶解・分散型の染
料を使用することは難しい。なぜならば、これらはポリ
メチルメタクリレートに比べて柔らかく、また、ガラス
転移温度が極めて低く、内部分子鎖の運動が激しいため
に、材料内部に溶解・分散した染料が会合し、表面にブ
リードアウトするからである。
【0003】このような問題に対して、紫外線吸収剤お
よび黄色染料の添加量を少量に抑え、溶出物等を少なく
した軟性眼内レンズが特開平7−24052号公報に開
示されている。しかし、添加量を低くして溶出物を低量
に抑えたとしても、ガラス転移温度が著しく低いレンズ
の場合はブリードアウトや溶出の問題は依然として解決
されていない。このような点に注目して最近ではモノマ
ー構造を有する紫外線吸収剤が開発されており、たとえ
ば、特願平7−075080号明細書にはベンゾトリア
ゾール骨格を有した共重合性および耐加水分解性に優れ
た反応性紫外線吸収剤が開示されている。また、特表平
8−503997号公報には重合可能なアゾベンゼン系
の反応性黄色染料が開示されている。以上述べたように
軟性眼内レンズにおいては、これらのモノマー構造を持
った反応性紫外線吸収剤や反応性黄色染料の使用が不可
欠となる。また、これらは非含水ソフトコンタクトレン
ズや含水ソフトコンタクトレンズにおいても、さらには
酸素透過性ハードコンタクトレンズにおいても同様な理
由から不可欠となる。このような点から、従来、紫色お
よび青色の反応性染料については、共重合性や耐加水分
解性に優れた染料がすでに開発されており (特願平8−
83716号明細書)、反応性紫外線吸収剤について
も、既に特願平7−075080号明細書に開示される
ように溶解性、反応性、耐久性、吸収特性等の機能性お
よび安全性の面から十分満足できるものが開発されてい
る。しかしながら、反応性黄色染料については、未だ満
足のいくものが得られていないのが実状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反応性黄色染料として
は、従来、例えば、特表平8−503997号公報に開
示されている下記の式3で示されるアゾ系の反応染料が
知られている。
【0005】
【化4】
【0006】通常、このような反応性染料の合成は、か
なり煩雑な反応によらなければならない。また、発色団
であるアゾ基はラジカル反応を阻害することが知られて
いる(Jan Lokaj,et,al.,Angew.Makromol.Chem. 128(19
84)159.)。このため、このような合成方法においては、
十分な成長反応や架橋反応が望めず、また、ヒドロキシ
ル基等の電子供与基が存在するために酸化反応等を受け
やすい。さらに、アミド結合によってメタクリロイル基
とアゾ染料部分が結合しているために加水分解反応を受
けやすくその後のブリードアウト等々、様々な問題が生
じていた。従って、以上のような問題を解決すること、
すなわち、良好な溶解性および共重合性を有し、加水分
解反応に対して安定な反応性黄色染料の開発が望まれて
いた。すなわち、本発明の目的は、材料モノマーとの良
好な溶解性および共重合性を有し、加水分解反応に対し
て安定な反応性黄色染料を提供することにある。また、
本発明の目的は反応性黄色染料をモノマー部として含む
共重合体からなる黄色に着色した眼用レンズ、特に軟性
眼内レンズを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の好ま
しい性質を有する眼用レンズ、特に軟性眼内レンズを提
供すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する反
応性黄色染料により、また、これを含む眼用レンズを提
供することにより、上記本発明の目的を達成しうること
を見出した。すなわち、本発明は、下記の式1で示され
る化合物、
【0008】
【化5】
【0009】及び上記化合物およびレンズ材料モノマー
を含むモノマー混合物を重合してなる共重合体からなる
眼用レンズ、特に、上記共重合体からなる軟性眼内レン
ズに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に詳細に説明
する。上記式1で示される化合物は反応性部がスチレン
構造であるため、種々のモノマー(レンズ材料モノマ
ー)と比較的容易に共重合反応し、また、アミド結合や
エステル結合を有しないので耐加水分解性にも優れてい
る。ピラゾロン環に結合するフェニル基には電子吸引性
の塩素原子が存在するために、耐酸化性があり重合時の
退色、酸化剤や光等による退色も受け難い。さらに、適
度な分子量および適度な極性と疎水性を有するために、
各種モノマーおよびコモノマーへの溶解性にも優れてい
る。上記の式1で示される化合物は下記スキームに示す
ように、対応する1−(クロロフェニル)−3−メチル
−5−ピラゾロンと4−ビニルベンズアルデヒドとの酸
触媒存在下における反応により得ることができる。
【0011】
【化6】
【0012】ここで、反応基質である1−(クロロフェ
ニル) −3−メチル−5−ピラゾロンおよび4−ビニル
ベンズアルデヒドとしては市販のものをいずれも用いる
ことができる。また、酸触媒としては、硫酸、塩酸、リ
ン酸等の無機酸あるいはパラトルエンスルホン酸に代表
されるアルキル置換ベンゼンスルホン酸や酢酸等の有機
酸を用いることができる。反応溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等に代表されるアルコー
ル類やジエチルエーテル、塩化メチレン、1,2−ジク
ロロエタン等を単独にて、または、2種以上を一定量混
合した混合溶媒として用いることができる。反応温度と
しては、基質の反応性を考慮して、20℃から100℃
の間を適宜選択することが望ましい。反応終了後は反応
触媒の酸を塩基で速やかに中和し、生成物を単離するた
めに溶媒はエバポレーター等で除去し、残渣を水、メタ
ノール等で洗浄後再結晶により目的生成物を得ることが
できる。必要に応じて、シリカゲルやアルミナ等を用い
てカラム精製を行うことが望ましい。
【0013】本発明の共重合体は、本発明の反応性黄色
染料、すなわち式1で示される化合物、およびレンズ材
料モノマーを含むモノマー混合物を共重合することによ
り、着色した共重合体として得ることができる。
【0014】反応性黄色染料以外のレンズ材料モノマー
としては、目的とする共重合体に応じて適宜選択するこ
とが可能である。本発明においては眼用レンズ用共重合
体を提供する事が主な目的であり、特に本発明において
は、上記レンズ材料モノマーとして、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェニルエチル(メタ)アクリレート等の直鎖ある
いは分岐を有するアルキル(メタ)アクリレート類(こ
こで(メタ)アクリレートとはアクリレートとメタクリ
レートの両方を意味する。以下、同様である。)、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリド
ン、ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸等に代表さ
れる親水性モノマー類、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシロ
キシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、ビ
ス(トリメチルシロキシ)メチルシリルプロピル(メ
タ)アクリレートに代表される含珪素モノマー類、トリ
フルオロエチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロ
イソプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロオク
チルエチルオキシプロピレン(メタ)アクリレート(B
RM)等に代表される含フッ素モノマー類等が挙げられ
る。これら材料モノマーは、それぞれ単独でも、また、
2種以上の複数モノマーを混合した成分組成でも使用す
ることができ、これらの成分組成は目的に応じ適宜選択
することができる。
【0015】また、上記モノマーの他に例えば、二価以
上の多価アルコールの(メタ)アクリレート、例えばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート等に代表されるモノマーを
架橋剤として添加することができる。紫外線吸収剤とし
ては、溶出やブリードアウトを生じないものであればい
かなるものも使用可能であり、また、このようなもので
あれば、従来の添加タイプのものでも使用することがで
きる。本発明においては、2−(2' −ヒドロキシ−
5' −メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール、2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキ
シエトキシベンゾフェノン、2−[2−ヒドロキシ−4
−(p−ビニルベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピ
オキシ)]フェニル−5−クロロ−2H−ベンゾトリア
ゾール等に代表される反応性紫外線吸収剤を好ましく使
用することができる。また、本発明の共重合体において
は、上記モノマー、紫外線吸収剤に加えて、必要に応じ
下記式2で示される含フッ素化合物を含有することがで
きる。
【0016】
【化7】
【0017】本発明の共重合体の好ましい態様として
は、例えば、上記式1で示される化合物、紫外線吸収
剤、n−ブチルアクリレート、フェニルエチルメタクリ
レート、上記の式2で示される含フッ素化合物および架
橋剤からなるモノマー混合物に重合開始剤を加え重合し
て得られた共重合体が挙げられる。本発明の共重合体に
おいては、式1で示される反応性染料は原材料モノマー
100重量部に対して、0.01〜2重量部、好ましくは
0.05〜1重量部の範囲で含有されることが適当であ
る。上記含有量が0.01重量部より少ない場合は十分な
フィルター効果が認められず、また2重量部を超える場
合はレンズの透明性を阻害するおそれがあり、いずれも
好ましくない。
【0018】また、紫外線吸収剤については、原材料モ
ノマー100重量部に対して、0.05〜5.0重量部、好
ましくは0.5〜3.0重量部の範囲で含有されることが適
当である。上記含有量が0.05重量部より少ない場合は
十分な紫外線吸収能を得ることが困難であり、また5.0
重量部を超える場合は重合反応を阻害するおそれがあ
り、いずれも好ましくない。更に、上記式2で示される
含フッ素化合物は、原材料モノマー100重量部に対し
て、2〜25重量部、好ましくは5〜15重量部の範囲
で含有されることが適当である。上記含有量が2重量部
より少ない場合はレンズの粘着性が著しく、また25重
量部を超える場合は形状回復性が低下するので、いずれ
も好ましくない。
【0019】重合方法としては、眼用レンズを作成する
ために通常用いられる方法、例えば、ラジカル重合や光
重合法をいずれも使用できる。ラジカル重合に使用され
る開始剤としては、一般的なラジカル発生剤として知ら
れているラウロイルパーオキサイド、ビス(4−t−ブ
チルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン等の過酸化物や2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化
合物が使用できる。このうち、過酸化物としてはビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネートが、また、アゾ化合物としては2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル(AIBN)が好ましく用いられ
る。このような重合開始剤の使用量としては、モノマー
混合物100重量部に対して0.05〜1重量部の範囲と
することが適当である。このように、本発明の眼用レン
ズは上記のような共重合体からなり、特に、下記式で示
される基を有する共重合体からなるものである。
【0020】
【化8】
【0021】上記モノマー混合物は、十分に攪拌して各
成分を混合した後、金属、プラスチックス、ガラス製の
棒状あるいは板状の成形型、あるいは、レンズモールド
型中に注入し、段階的に連続して昇温させて重合させ
る。また、必要に応じてモノマー混合物中の酸素等を窒
素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスにて置換した後
に密閉して重合することが望ましい。得られた棒状ある
いは板状材料は切削研磨法等によりレンズ形状に仕上げ
られる。また、モールド型中にて重合した場合は、最終
レンズ形状として取り出すことができる。上述の重合と
しては、必要に応じて紫外線や可視光線等による光重合
法を利用することもできる。上記のようにして作製され
た本発明の眼用レンズは、染料の溶出やブリードアウト
がなく、耐加水分解性に優れ、青視症補正可能なレンズ
である。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに具体的に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。尚、本実施例に使用した測定装置等
は以下の通りである。 融点測定:微量融点測定装置(柳本製作所製) 元素分析:CHNレコーダMT−3型(柳本製作所製) プロトンNMR:プロトンNMR測定装置R−1100
(日立製作所(株)製) 光線透過率および紫外・可視吸収スペクトル:自記分光
光度計U−3210,U−3000(いずれも日立製作
所(株)製)
【0023】合成例1 100ミリリットルのナス型フラスコに1−(2−クロ
ロフェニル)−3−メチル−5−ピラゾロン:2.0g
(11.5ミリモル)、4−ビニルベンズアルデヒド:2.
1g(15.9ミリモル)、塩化メチレン/エチルアルコ
ール混合溶媒(8:2):50ミリリットル、p−トル
エンスルホン酸・1水和物:0.5g(2.9ミリモル)お
よび攪拌子を加えて栓をし、室温にて72時間マグネチ
ックスターラーにより攪拌した。反応液は次第に赤色を
帯びてきた。反応終了後、水を20ミリリットル加えて
重曹にて中和した後に分液を行い、硫酸ナトリウムを加
えて乾燥した。乾燥後、エバポレーターにより溶媒を除
去した。析出した結晶をシリカゲルカラム(ワコーゲル
C−300)処理することにより精製し、下記構造式を
有する黄色染料VBCP−oを得た。収量は1.9g(収
率:50%)であった。
【0024】VBCP-o
【化9】
【0025】また、得られた生成物は下記のような特性
を有するものであった。 融点:125〜127℃ 元素分析:Calcd for C19H15N2OCl:C,70.69% H,4.
68% N,8.67%. Found: C,70.63% H,4.59% N,8.59%. プロトン−NMR(in CDCl3):δ2.3ppm(s,3H), 5.3−6.
9(m,3H), 7.2−7.6(m,7H), 8.4−8.5(d,2H). 紫外・可視吸収スペクトル(図1):0.0024wt% in
CH2Cl2
【0026】合成例2 1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−5−ピラゾ
ロンを1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−5−
ピラゾロンに代えた以外は、合成例1と同様に合成し下
記構造式を有する黄色染料VBCP−mを得た。収率は
65%であった。
【0027】VBCP−m
【化10】
【0028】得られた生成物は下記のような特性を有す
るものであった。 融点:101〜102.5℃ 元素分析:Calcd for C19H15N2OCl:C,70.69% H,4.
68% N,8.67%. Found: C,70.61% H,4.58% N,8.61%. プロトン−NMR(in CDCl3):δ2.4ppm(s,3H), 5.4−6.
9(m,3H), 7.0−8.1(m,7H), 8.4−8.5(d,2H). 紫外・可視吸収スペクトル(図1):0.001wt% in C
H2Cl2
【0029】合成例3 1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−5−ピラゾ
ロンを1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−5−
ピラゾロンに代えた以外は、合成例1と同様にして合成
し下記構造式を有する黄色染料VBCP−pを得た。収
率は75%であった。
【0030】VBCP−p
【化11】
【0031】得られた生成物は下記のような特性を有す
るものであった。 融点:158〜159.5℃ 元素分析:Calcd for C19H15N2OCl:C,70.69% H,4.
68% N,8.67%. Found: C,70.58% H,4.59% N,8.58%. プロトン−NMR(in CDCl3):δ2.3ppm(s,3H), 5.3−7.
0(m,3H), 7.2−8.0(m,7H), 8.4−8.5(d,2H). 紫外・可視吸収スペクトル(図1):0.001wt% in C
H2Cl2
【0032】実施例1 n−ブチルアクリレート(n−BA):42g、フェニ
ルエチルメタクリレート(PEMA):50g、下記構
造を有するパーフロロオクチルエチルオキシプロピレン
メタクリレート(ブレンマーHRM−5131HP):
8g、エチレングリコールジメタクリレート(EDM
A):5g、AIBN:0.315g、およびVBCP−
o:0.2重量%(コモノマー全量に対して)を加えて十
分に攪拌した。眼内レンズ光学部作成用のPP樹脂型に
注入して、80℃で2時間、100℃で2時間窒素雰囲
気下重合した。得られたレンズ(中心厚:1mm、径:
6mm)について光線透過率測定を行ったところ、極め
て良好な光線透過率曲線を示した。(図2) 次にレンズ20個(約0.4g)をアセトン30ミリリッ
トルで4時間ソックスレー抽出した。抽出液の紫外・可
視吸収スペクトルを測定したが、VBCP−oの吸収は
見られず溶出はなかった。また、PH:8.5の緩衝液中
で、121℃、1時間加熱処理したが、加熱処理によっ
ても光線透過率は変化せず、染料が分解せず安定に存在
することが示唆された。(第1表)
【0033】ブレンマーHRM−5131HP
【化12】
【0034】実施例2 n−ブチルアクリレート:42g、フェニルエチルメタ
クリレート:50g、パーフロロオクチルエチルオキシ
プロピレンメタクリレート(ブレンマーHRM−513
1HP):8g、エチレングリコールジメタクリレー
ト:5g、AIBN:0.315g、およびVBCP−
m:0.25重量%(コモノマー全量に対して)を加えて
十分に攪拌した。眼内レンズ光学部用のPP樹脂型に注
入して、80℃で2時間、100℃で2時間窒素雰囲気
下重合した。得られたレンズ(中心厚:1mm、径:6
mm)について光線透過率測定を行ったところ、極めて
良好な光線透過率曲線を示した。(図2) 次にレンズ20個(約0.4g)をアセトン30ミリリッ
トルで4時間ソックスレー抽出した。抽出液の紫外・可
視吸収スペクトルを測定したが、VBCP−mの吸収は
見られず溶出はなかった。また、PH:8.5の緩衝液中
で、121℃、1時間加熱処理したが、加熱処理によっ
ても光線透過率は変化せず、染料が分解せず安定に存在
することが示唆された(第1表)。
【0035】実施例3 メチルメタクリレート(MMA):98g、エチレング
リコールジメタクリレート:2g、AIBN:0.4g、
VBCP−p:0.2重量%(コモノマー全量に対して)
を加えて十分に攪拌した。直径15mm、肉厚1mm、
長さ30cmのポリエチレン製チューブに入れて蓋をし
て、42.5℃の水槽に48時間放置してゲル化させた後
に電気炉に移して60℃で6時間、90℃で12時間、
100℃12時間キュアーした。得られた棒材を直径1
4mm×厚さ1.1mmに切断して研磨したディスク5枚
(1.0g)をアセトン30ミリリットルで4時間ソック
スレー抽出した。抽出液の紫外・可視吸収スペクトルを
測定したが、VBCP−pの吸収は見られず溶出はなか
った。また、PH:8.5の緩衝液中で、121℃、1時
間加熱処理したが、加熱処理によっても光線透過率は変
化せず、染料が分解せず安定に存在することが示唆され
た。(第1表)
【0036】実施例4 n−ブチルアクリレート:42g、フェニルエチルメタ
クリレート:50g、パーフロロオクチルエチルオキシ
プロピレンメタクリレート(ブレンマーHRM−513
1HP):8g、エチレングリコールジメタクリレー
ト:5g、AIBN:0.315g、コモノマー全量に対
して下記構造を有する反応性紫外線吸収剤T−150:
1.5重量%およびVBCP−o:0.2重量%を加えて十
分に攪拌した。眼内レンズ光学部用のPP樹脂型に注入
して、80℃で2時間、100℃で2時間窒素雰囲気下
重合した。得られたレンズ(中心厚:1mm、径:6m
m)について光線透過率測定を行ったところ、極めて良
好な光線透過率曲線を示した。(図3)
【0037】T−150
【化13】
【0038】次にレンズ20個(0.4g)をアセトン3
0ミリリットルで4時間ソックスレー抽出した。抽出液
の紫外・可視吸収スペクトルを測定したところ、VBC
P−oの吸収は見られず溶出はなかった。また、PH:
8.5の緩衝液中で、121℃、1時間加熱処理したが、
加熱処理によっても光線透過率は変化せず、染料が分解
せず安定に存在することが示唆された。(第1表)
【0039】実施例5 n−ブチルアクリレート:42g、フェニルエチルメタ
クリレート:50g、パーフロロオクチルエチルオキシ
プロピレンメタクリレート(ブレンマーHRM−513
1HP):8g、エチレングリコールジメタクリレー
ト:5g、AIBN:0.315g、コモノマー全量に対
して反応性紫外線吸収剤T−150:1.0重量%および
VBCP−m:0.15重量%を加えて十分に攪拌した。
眼内レンズ光学部用のPP樹脂型に注入して、80℃で
2時間、100℃で2時間窒素雰囲気下重合した。得ら
れたレンズ(中心厚:1mm、径:6mm)について光
線透過率測定を行ったところ、極めて良好な光線透過率
曲線を示した。(図3) 次にレンズ20個(0.4g)をアセトン30ミリリット
ルで4時間ソックスレー抽出した。抽出液の紫外・可視
吸収スペクトルを測定したところ、VBCP−mの吸収
は見られず溶出はなかった。また、PH:8.5の緩衝液
中で、121℃、1時間加熱処理したが、加熱処理によ
っても光線透過率は変化せず、染料が分解せず安定に存
在することが示唆された。(第1表)
【0040】実施例6 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA):1
00g、AIBN:0.4g、VBCP−o:0.1%を加
えて十分に攪拌した。モノマー混合液を直径15mm×
高さ15mmのポリエチレン製ガスケットに注入した後
にヒートシールし、60℃で12時間、90℃で12時
間、100℃12時間重合した。得られたボタン材を直
径14mm×厚さ1.1mmに切断して、研磨したディス
ク5枚(1.25g)をアセトン30ミリリットルで4時
間ソックスレー抽出した。抽出液の紫外・可視吸収スペ
クトルを測定したが、VBCP−oの吸収は見られず溶
出はなかった。また、得られたボタンを直径14mm×
厚さ2.0mmに切断して研磨したディスクをエタノール
に24時間浸漬した後に、PH:7のホウ酸緩衝液中に
入れ120時間かけて十分に平衡膨潤状態にした後、P
H:8.5の緩衝液中で、121℃、1時間加熱処理し
た。加熱処理によっても光線透過率は変化せず、染料が
分解せず安定に存在することが示唆された。(第1表)
【0041】比較例1 特表平8−503997号公報に開示されている式3で
示される反応性黄色染料を合成し、実施例1と同じモノ
マー組成液に式3の化合物:0.033重量%、T−15
0:1.5重量%を加えて十分に攪拌し、眼内レンズ光学
部用のPP樹脂型に注入して、80℃で2時間、100
℃で2時間窒素雰囲気下重合した。得られたレンズ(中
心厚:1mm、径:6mm)の光線透過率測定を行った
(図4)。レンズ20個(約0.4g)をアセトン30ミ
リリットルで4時間ソックスレー抽出した。抽出液の紫
外・可視吸収スペクトルを測定したところ、9%に当た
る染料の溶出が確認された。また、PH:8.5の緩衝液
中、121℃、1時間加熱処理したところ、レンズの光
線透過率は5%(430nm)上昇し、染料の分解が起
こったことが示唆された。(第1表)
【0042】比較例2 実施例1と同じモノマー組成液に式3で示される化合
物:0.013重量%、T−150:1.5重量%を加えて
十分に攪拌し、眼内レンズ光学部用のPP樹脂型に注入
して、80℃で2時間、100℃で2時間窒素雰囲気下
重合した。得られたレンズ(中心厚:1mm、径:6m
m)の光線透過率測定を行った(図4)。レンズ(中心
厚:1mm、径:6mm)20個(約0.4g)をアセト
ン30ミリリットルで4時間ソックスレー抽出した。抽
出液の紫外・可視吸収スペクトルを測定したところ、5
%に当たる染料の溶出が確認された。また、PH:8.5
の緩衝液中、121℃、1時間加熱処理したところ、レ
ンズの光線透過率は3%(430nm)上昇し、染料の
分解が起こったことが示唆された。(第1表)
【0043】比較例3 2−ヒドロキシエチルメタクリレート:70g、AIB
N:0.21g、式3で示される化合物:0.005%を加
えて十分に攪拌した。モノマー混合液を直径15mm×
高さ15mmのポリエチレン製ガスケットに注入した後
にヒートシールし、60℃で12時間、90℃で12時
間、100℃12時間重合した。得られたボタンを直径
14mm×厚さ2.0mmに切断して研磨したディスクを
エタノールに24時間浸漬した後に、PH:7のホウ酸
緩衝液中に入れ120時間かけて十分に平衡膨潤状態に
した後乾燥して、ディスク(1.25g)を30ミリリッ
トルのアセトンで4時間ソックスレー抽出した。抽出液
中には、仕込みの5%に当たる染料が溶出していた。ま
た、PH:7の緩衝液中で平衡膨潤状態になったディス
クをPH:8.5の緩衝液中で、121℃、1時間加熱処
理したところ、レンズの光線透過率は7%(410n
m)上昇し、染料の分解が起こったことが示唆された。
(第1表)
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明の式1で示される反応性黄色染料
は良好な共重合性を有し、共重合体からの溶出もなく、
耐加水分解性に優れた安全性の高い黄色に着色した眼用
レンズ材料を提供することができる。特に、眼内に埋植
して使用する青視症補正用軟性眼内レンズとして機能
性、安全性の面から有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 VBCP誘導体の紫外・可視吸収スペクトル
図(溶媒;塩化メチレン)である
【図2】 実施例1,2のレンズの光線透過率曲線であ
【図3】 実施例4,5のレンズの光線透過率曲線であ
【図4】 比較例1,2のレンズの光線透過率曲線であ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示される化合物。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物からなる反応性黄
    色染料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物およびレンズ材料
    モノマーを含むモノマー混合物を重合してなる共重合
    体。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の共重合体からなる眼用レ
    ンズ。
  5. 【請求項5】 下記式で示される基を有する共重合体か
    らなる眼用レンズ。 【化2】
  6. 【請求項6】 請求項3記載の共重合体および紫外線吸
    収剤を含む眼内レンズ。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の共重合体からなる軟性眼
    内レンズ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の化合物、紫外線吸収剤、
    n−ブチルアクリレート、フェニルエチルメタクリレー
    ト、下記の式2で示される含フッ素化合物および架橋剤
    からなるモノマー混合物に重合開始剤を加え重合して得
    られた共重合体からなる軟性眼内レンズ。 【化3】
  9. 【請求項9】 請求項1記載の化合物およびレンズ材料
    モノマーを含むモノマー混合物を重合することを特徴と
    する眼用レンズの製造方法。
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