JPH1019587A - ベクトル地図における所定時間内到達可能範囲算出方法 - Google Patents

ベクトル地図における所定時間内到達可能範囲算出方法

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JPH1019587A
JPH1019587A JP17765996A JP17765996A JPH1019587A JP H1019587 A JPH1019587 A JP H1019587A JP 17765996 A JP17765996 A JP 17765996A JP 17765996 A JP17765996 A JP 17765996A JP H1019587 A JPH1019587 A JP H1019587A
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JP17765996A
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Minoru Tokunaga
稔 徳永
Yoichi Seto
洋一 瀬戸
Chigusa Hamada
ちぐさ 浜田
Shuji Kitazawa
修司 北澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベクトル地図において、指定したノードから
指定した時間で到達可能な範囲を高速かつ高精度に算出
できる到達可能範囲算出方法を提供する。 【解決手段】 複数のノード間を接続するリンクからな
るベクトル地図上で、指定ノードから指定時間で到達可
能な範囲を算出する到達可能範囲算出方法において、ベ
クトル地図データ4と、各ノードの到達時間探索履歴を
記録する探索履歴テーブル6と、探索したノードを格納
する探索ノードテーブル7を用いて、各ノードに対して
高精度探索方法または高速探索方法のどちらを適用する
かを切替パラメータ8をしきい値として各ノードにおけ
る接続リンク数によって判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル地図を
用いた経路シミュレーションなどに用いられるベクトル
地図における所定時間内到達可能範囲算出方法に関し、
特に、計算速度と解の精度がともに要求されるベクトル
地図データを用いた経路シミュレーションに適用可能な
ベクトル地図における所定時間内到達可能範囲算出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レンタカー店頭などで所望の時
間内に到達できる観光地などを検索するシステムにおい
て、到達経路をディジタル地図を用いた経路シミュレー
ションによって予測する場合に、高速化および高精度化
が課題となっている。ベクトル地図上のある地点から所
定時間内に到達することのできる範囲を求めるには、ベ
クトル地図データを用いて最短路探索をおこなえばよ
い。リンクコストとしてそのリンクの通行時間をとれ
ば、ベクトル地図上のある地点から所定時間内に到達す
ることのできるすべての地点は、各ノードへの出発点ノ
ードからのリンクコストの総和が最小の経路(最短路と
呼ぶ)を、出発点ノードからのリンクコストの総和が制
限内で小さいノードから順次求めていく問題を解いた際
に探索したノードとして求められる。この問題はグラフ
の最短路問題の一種であり、最短路探索方法によって解
くことができる。
【0003】公知の最短路探索方法として、石畑清著
「アルゴリズムとデータ構造」(岩波書店、1989年
3月30日発行)に記載のダイクストラ法がある。ダイ
クストラ法の概略を以下に記す。以後、出発点ノードか
らあるノードへ至る一つの経路上のリンクコストの総和
を、そのノードの経路コストと呼ぶことにする。また、
リンクコストは非負の実数値とする。ステップ1.ま
ず、経路コストが計算されていないノードの集合U、経
路コストが計算されたが最短路は未確定のノードの集合
V、最短路が確定しているノードの集合Wをすべて空に
しておく。すべてのリンクに対してリンクコストを設定
する。ステップ2.出発点ノードについて、経路コスト
を0に設定し、集合Vに加える。また、出発点ノード以
外のすべてのノードについて、経路コストを無限大(あ
らゆる経路コストより大きい値)に設定し、集合Uに加
える。ステップ3.集合Vの要素で経路コストが最も小
さいノード(注目ノード)pを集合Vから除き集合Wに
加える。ステップ4.注目ノードpに接続しているリン
ク(接続リンク)が向かうノード(接続ノード)qのす
べてについて、ノードpとノードqを結ぶリンクのリン
クコストとノードpの経路コストの和を求める。その値
がノードqの経路コストより小さいならば、それを新た
な経路コストとし、以下の処理をおこなう。4−1)ノ
ードqが集合Uに属していれば、ノードqを集合Uから
除き集合Vに加え、ノードqからノードpへ向かうポイ
ンタを付ける。4−2)ノードqが集合Vに属していれ
ば、ノードqの親ノードを示すポインタをノードpへ付
け替える。ステップ5.集合Vが空集合でなければ、ス
テップ3.に戻る。集合Vが空集合であれば、探索は終
了する。このとき、集合Wに属する各ノードのポインタ
をたどれば、出発点ノードからそのノードへの最短路が
求められる。以上がダイクストラ法の概略である。
【0004】このダイクストラ法では、集合Vから最小
の経路コストをもつノードpを取り出して注目ノードと
するので、ノードpの接続ノードqの処理(集合Vへの
移動、あるいは集合Vに属するものの経路コストの更
新)によって集合Vに含まれているノードの経路コスト
の最小値が減少することはない。すなわち、ノードpが
集合Vから除かれ集合Wに加えられたということは、そ
のときのノードpの経路コストが将来減少することはな
く、出発点ノードからノードpへ至る最短路が求められ
たということを意味している。したがって、ダイクスト
ラ法による解の精度は完全である。
【0005】また、別の公知の最短路探索方法として、
浜田ほか「ディジタル地図における経路探索法の高速化
の検討と評価」(情報処理学会第48回全国大会講演論
文集(分冊1)、pp.1−355、1−356、19
94年)に記載の優先リンク法がある。優先リンク法の
概略を以下に記す。 ステップ1.まず、経路コストが計算されていないノー
ドの集合U、経路コストは計算されたが接続ノードが探
索されていないノードの待ち行列Q、経路コストが計算
され接続ノードの探索もなされたノードの集合Wをすべ
て空にしておく。すべてのリンクに対してリンクコスト
を設定する。 ステップ2.出発点ノードについて、経路コストを0に
設定し、待ち行列Qに加える。また、出発点ノード以外
のすべてのノードを集合Uに加える。 ステップ3.待ち行列Qの先頭のノード(注目ノード)
pを待ち行列Qから取り出し集合Wに加える。 ステップ4.注目ノードpの接続ノードで集合Uに属し
ているノードqのすべてについて、ノードpとノードq
を結ぶリンクのリンクコストとノードpの経路コストの
和をノードqの経路コストとし、ノードqからノードp
へ向かうポインタを付け、さらにノードpとノードqを
結ぶリンクのうちリンクコストが小さいものから優先し
て、ノードqを集合Uから除き待ち行列Qに加える。 ステップ5.待ち行列Qが空でなければ、ステップ3.
に戻る。待ち行列Qが空であれば、探索は終了する。こ
のとき、集合Wに属する各ノードのポインタをたどれば
解が得られる。
【0006】以上が優先リンク法の概略である。すでに
経路コストが求められているノードについては、別の経
路に対する計算を新たにおこなわない。注目ノードの選
択は待ち行列Qの先頭から取り出すだけでよい。また、
注目ノードの経路コストと接続リンクのリンクコストの
和の計算は、集合Uに属している接続ノードについてだ
けでよく、その結果と経路コストとの比較もなく、経路
コストとポインタを更新することもない。したがって、
優先リンク法によればダイクストラ法にくらべて計算時
間を短くすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ベクトル地図上で、指
定した地点から指定した時間で到達可能な範囲をダイク
ストラ法を用いて求める場合、次のような課題がある。 (1)ダイクストラ法では、注目ノードを選択する処理
や、注目ノードにおける接続ノードのすべてについて、
注目ノードの経路コストと接続リンクのリンクコストの
和を計算して、それを接続ノードの経路コストと比較
し、その結果によって接続ノードの経路コストとポイン
タを更新するといった処理をおこなうため、一般に計算
時間が長くなる。 (2)上記(1)に示したように、ダイクストラ法は計
算時間がかかる。リンク数が大きいほど特にその傾向は
顕著に現れる。この課題の解決法として、高速な探索方
法である優先リンク法を用いることが考えられる。しか
し優先リンク法では、出発点ノードから順次機械的に経
路コストを確定していくので、先に求めた経路コストが
優先され、解の精度の劣化が生じる。すなわち、優先リ
ンク法では、一つのノードに注目して局所的に最短路を
求めているため、計算を進めるにしたがって誤差が累積
し、その結果、かなり解の精度が低いという課題があ
る。特に接続リンクの通行時間が大きい接続ノードへの
探索では、誤差が生じた場合その値は大きくなる。
【0008】そこで本発明の目的は、ベクトル地図にお
いて、指定した地点から指定した時間で到達可能な範囲
を高速かつ高精度に算出する方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決するため、以下の手段を考案した。 (1)ダイクストラ法のような高精度探索方法におい
て、注目ノードを選択する処理や、接続ノードの到達時
間と親ノードの更新チェックに制約を設ける。これによ
って従来よりも、精度を保ちながら高速化することがで
きる。また、必要に応じて計算時間あるいは解の精度を
調節することも可能となる。 (2)各ノードにおいて優先リンク法のような高速探索
方法とダイクストラ法のような高精度探索方法のどちら
を適用するかを、注目ノードにおける接続リンク条件と
所定のしきい値を比較することによって判定する。この
とき、接続リンク条件として接続リンク数、全接続リン
クの平均通行時間がある。これによって、両探索方法の
組み合わせによる相乗効果がより充分に得られ、計算時
間および解の精度に関して効率的な算出が可能となる。
【0010】ここで、本願明細書で用いる言葉を、以下
のとおり定義する。「接続ノード」とは、ベクトル地図
において、あるノードからリンクを介して接続している
ノードをいう。「注目ノード」とは、接続ノードを探索
すべきノードである。「到達時間」とは、各ノードにお
ける指定地点からの最短路上の通行時間の総和をいう。
「親ノード」とは、ノードpから接続ノードqを探索す
るときの、ノードqにおけるノードpのことである。
「計算状況」とは、各ノードにおける、ある時点での計
算過程フラグをいう。「チェックカウント」とは、各ノ
ードに対する、到達時間と親ノードの更新判定を実行す
るか否かの判定をおこなった回数をいう。「探索履歴テ
ーブル」とは、ノード番号と該ノード番号に対する到達
時間と該ノード番号に対する親ノード番号と該ノード番
号に対する計算状況と該ノード番号に対するチェックカ
ウントから構成されるテーブルをいう。「探索ノードテ
ーブル」とは、注目ノードになり得るノードのノード番
号を格納しておくためのテーブルをいう。「候補制約パ
ラメータ」とは、探索ノードテーブルに格納されている
ノード番号の注目ノードの選択範囲を決定するための割
合をいう。「更新制約パラメータ」とは、注目ノードに
おける接続ノードに対して到達時間と親ノードの更新判
定を実行するか否かを、接続ノードにおけるチェックカ
ウントによって判定するためのしきい値をいう。「切替
パラメータ」とは、注目ノードにおいて高精度探索方法
と高速探索方法のどちらを適用するかを判定するための
しきい値をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】<実施形態1>本発明の第1の実施の形態
を、図1から図10を用いて説明する。本実施形態は、
レンタカー店などにおける旅行先決定支援システムでの
使用例である。すなわち、本実施形態は、レンタカー店
において顧客が旅行先である観光地を決定する際に、道
路状況を考慮して、ある設定時間内に移動可能な観光地
を選定することを支援するシステムの例である。
【0013】図1に本システムの画面イメージを示す。
本システムが適用される旅行先決定支援システムにおい
ては、利用者が画面を参照しながら旅行時間101を入
力し、旅行開始地点102を地図画面103上でマウス
クリックすると、旅行開始地点102から旅行時間10
1(22分)以内に車で行くことのできる範囲104が
表示される。さらに、到達可能範囲内には地図画面10
3のように複数の観光地105が表示されるので、利用
者がそれらの中から一つをマウスクリックにより選択す
ると、その観光地の詳細情報106が表示される。
【0014】図2を用いて本発明を適用するシステムの
構成とデータの流れの概略を述べる。本システムは、入
出力用端末装置100と、演算装置(コンピュータ)2
00と、ハードディスク300と、メインメモリ400
とから構成される。入出力用端末装置100は、入力装
置10と、ディスプレイ11とから構成され、ディスプ
レイ11には、図1に示す画面が表示される。演算装置
200は、表示処理機能1と、観光地検索処理機能2
と、到達可能範囲算出機能3とを有している。ハードデ
ィスク300には、リンクテーブルおよびノードテーブ
ルとを含むベクトル地図データ4と、画面上に表示され
る詳細情報などが格納された観光地データ5が格納され
ている。メインメモリ400には、探索履歴テーブル6
と、探索ノードテーブル7と、切替パラメータ8とが格
納されている。
【0015】本発明におけるベクトル地図は、図3に示
すように○で囲まれたノード番号で表される複数のノー
ドNと、視覚でか込まれたリンク番号で表されるノード
感を結ぶ道路を意味するリンクLと、各リンクの通行時
分で構成されている。
【0016】本システムは、利用者9がディスプレイ1
1に表示されている地図に対して旅行時間101と旅行
開始地点102を入力すると、旅行時間101内に行く
ことのできる観光地を地図上に表示するものである。こ
のためには、まず、表示処理機能1がベクトル地図デー
タ4を用いて道路網を表現するための処理を実行し、デ
ィスプレイ11に地図画面103を表示する。ベクトル
地図データ4は、リンクテーブルとノードテーブルから
成る。リンクテーブルとノードテーブルの詳細は後述す
る。
【0017】利用者9はこの地図に対して、旅行時間1
01と旅行開始地点102のシミュレーション条件を入
力装置10を介して入力する。本実施形態では、図3の
地図を使い、ノード番号32のノードを旅行開始地点1
02とし、旅行時間は22分として以下の説明を行な
う。
【0018】次に、到達可能範囲算出処理機能3は、シ
ミュレーション条件入力で入力された旅行時間101お
よび旅行開始地点102と、道路網を表すベクトル地図
データ4と、各ノードの探索履歴を記録しておく探索履
歴テーブル6と、探索されたノードを格納しておく探索
ノードテーブル7と、各ノードに対する適用探索方法を
判定するための基準となる切替パラメータ8を用いて、
旅行開始地点102から旅行時間101内に車で行くこ
とのできる範囲を求める到達可能範囲を算出する処理を
行なう。
【0019】最後に、到達可能範囲算出処理の結果と、
到達可能範囲算出処理で求めた到達可能範囲内の観光地
を観光地データ5(例えば観光地の位置、観光地名称、
観光地案内情報から構成されている)を観光地検索処理
機能2が検索した結果を、表示処理機能1が処理して、
地図が面103と詳細情報106をディスプレイ11に
表示する。
【0020】図3に示した地図に対応するリンクテーブ
ルを図4に示す。リンクテーブル40は、地図に示され
るリンク番号Lを表すリンク番号41と、リンクの長さ
を表す道路長42と、国道または市道もしくは高速道路
などの道路の種別を表す道路種別43と、国道や市道の
名称に相当する道路番号44と、制限速度などの通行速
度45と、リンクを通過するに必要な時間を表す通行時
間46で構成される。例えば、図3に示す地図におい
て、リンク番号212のリンクは通行時間が5分である
ので、リンクテーブル40において通行時間46に
「5」を設定する。これは、リンク番号212のリンク
の両端ノードの間を車で走行するのに5分かかるという
ことを意味する。
【0021】図3に示す地図に対応するノードテーブル
を図5に示す。ノードテーブル50は、地図に示される
ノード番号Nを表すノード番号51と、当該ノードの地
図上の位置を表す座標52と、当該ノードに接続される
リンクの数を表す接続リンク数53と、接続ノード番号
54とそれに対応する接続リンク番号55から成る接続
情報56で構成される。接続情報56においては、接続
リンク番号55に対応するリンクの通行時間が小さい順
に、接続リンク番号55とそれに対応する接続ノード番
号54がソーティングされている。例えば、図3に示す
地図において、ノード番号55のノードについて、接続
ノードはノード番号54、53、32の三つがある。ノ
ード番号54の接続ノードへ到達するための接続リンク
はリンク番号212である。接続リンクの3本は、リン
クの通行時間46の小さい順にソーティングし、リンク
番号212、211、202の順に構成する。ちなみ
に、道路網を表すベクトル地図におけるノードは、交差
点ばかりでなく、曲点や行き止まりを意味することもあ
るので、接続リンク数が「2」や「1」のノードも存在
する。
【0022】リンクテーブル40とノードテーブル50
は、リンクの向きを特定しない無向リンクのベクトル地
図データを示しているが、以下に述べる発明では、リン
クの向きを特定した有向リンクのベクトル地図データも
同様に扱える。また、表示処理が行なわれる地図データ
はイメージ地図データであってもよい。なお、本実施形
態では、表示処理機能1と到達可能範囲算出処理機能3
と観光地検索処理機能2は、コンピュータ200によっ
て実現され、ベクトル地図データ4と観光地データ5
は、ハードディスク300に格納され、探索履歴テーブ
ル6と探索ノードテーブル7と切替パラメータ8は、メ
インメモリ400格納されてそれぞれ実現することがで
きる。
【0023】以下、本発明の主要な処理である到達可能
範囲算出処理について、図6の処理フローに基づいて説
明する。本実施形態では、注目ノードに対して高精度探
索方法と高速探索方法のどちらを適用するかを、切替パ
ラメータ8をしきい値として、注目ノードにおける接続
リンク数によって判定する。
【0024】(1)初期設定処理(S1) まず、探索履歴テーブル6と探索ノードテーブル7の初
期化を行なう。探索履歴テーブル6は、図7に示すよう
に、ノード番号61と到達時間62と親ノード番号63
と計算状況64から構成される。ここで、到達時間は、
各ノードにおける旅行開始地点からの最短路上の通行時
間の総和である。親ノードとは、ノードpとその接続ノ
ードであるノードqを結ぶリンクが最短路を成すとき
の、ノードqにおけるノードpのことをいう。計算状況
は、旅行開始地点のノードを”開始ノード”、到達時間
が計算されず初期値の状態を”未計算”、到達時間が計
算されたが最短路は未確定の状態を”未確定”、最短路
が確定した状態を”確定”、最短路が確定していて到達
時間が旅行時間101より大きい場合は”超過”とす
る。例えば、図7において、ノード番号53の地点へ
は、ノード番号55の地点を経由した経路が最短であ
り、旅行開始地点から21分の時間を要することを示
す。また、ノード番号77の地点へは、ノード番号53
の地点を経由した経路が最短であり、29分の旅行時間
を要し、旅行時間101の22分を超えていることを示
す。
【0025】探索履歴テーブル6と探索ノードテーブル
7の初期化では、旅行開始地点のノードに対しては、到
達時間62を「0」、親ノード番号63をヌル(図では
ハイフンで表されるダミー番号)、計算状況64を”開
始ノード”とする。ほかのすべてのノードに対しては、
到達時間62をあらゆる到達時間より大きい値にする。
例えば、到達時間の最大値が「99999」未満ならば
「99999」をセットする。親ノード番号63はヌル
に、計算状況64は”未計算”とする。
【0026】図8に示す探索ノードテーブル7は、高精
度探索方法および高速探索方法によって探索され、注目
ノードになり得るノードのノード番号71を格納してお
くテーブルである。リードポインタ72は、探索ノード
テーブル7において注目ノードを次に読み出す位置を示
す。ライトポインタ73は、探索ノードテーブル7にお
いて探索ノードを次に書き込む位置を示す。初期化で
は、探索ノードテーブル7は、なにも格納されていない
状態にされ、リードポインタ72とライトポインタ73
をともに1レコード目に設定する。旅行開始地点102
であるノード番号32のノードを到達可能範囲算出処理
3における最初の注目ノードとする。
【0027】(2)切替パラメータ設定処理(S2) 適用探索方法判定S3で、注目ノードにおいて高精度探
索方法と高速探索方法のどちらを適用するかを、接続リ
ンク条件によって判定するためのしきい値である切替パ
ラメータ8の値を設定する。本実施形態では、接続リン
ク条件として接続リンク数を考える。ここで使っている
ベクトル地図データ3において、ノードテーブル上のす
べてのノード番号に対する平均接続リンク数が「3」か
ら「4」の間であるので、切替パラメータ8の値を
「3」に設定する。
【0028】(3)適用探索方法判定(S3) 注目ノードに対して高精度探索方法と高速探索方法のど
ちらを適用するかを、切替パラメータ設定処理S2で設
定した切替パラメータ8の値を基準として、注目ノード
における接続リンク条件によって判定する。本実施形態
では接続リンク条件として接続リンク数を考える。接続
リンク数が小さければ、比較的計算時間が長い高精度な
探索方法を適用してもそれほど計算時間がかからないの
で、解の精度を高くするために、接続リンク数が切替パ
ラメータ8以下であれば高精度な探索方法を適用する。
一方、接続リンク数が大きいほど計算時間がかかるの
で、計算時間を短くするために、接続リンク数が切替パ
ラメータ8の値より大きければ高速な探索方法を適用す
る。ここでは、切替パラメータ設定処理S2において切
替パラメータ8の値は「3」に設定されているので、注
目ノードの接続リンク数が「3」以下のノードには高精
度探索方法を適用し、注目ノードの接続リンク数が
「3」より大きい、すなわち「4」以上のノードには高
速探索方法を適用する。このときの、図3に示す各ノー
ドにおける適用探索方法は図9に示すようになる。すな
わち、高精度探索方法が適用されるノードを水平に配置
した矩形で表し、高速探索方法が適用されるノードを斜
めに配置した矩形で表す。いま、注目ノードである旅行
開始地点102のノード番号32のノードにおいては、
ノードテーブル50の接続リンク数53の欄を参照する
と、接続リンク数が「4」であるので、高速探索方法を
適用する。すなわち、高速探索処理S5を行なう。
【0029】(4)高速探索処理(S5) 本処理の手順は、優先リンク法に似ている。
【0030】(4−1)接続ノード探索処理 注目ノードにおける接続ノードをすべて探索したら後述
する注目ノード選択処理(4−3)へ進む。それまで
は、ノードテーブル50を参照して、注目ノードの接続
情報を順次得ていく。探索履歴テーブル6を参照して、
接続ノードの計算状況64が”未計算”であれば、後述
する到達時間計算処理(4−2)を行なってから接続ノ
ード探索処理(4−1)の始めに戻る。探索履歴テーブ
ル6を参照して、もし接続ノードの計算状況64が”未
計算”でなければすぐに接続ノード探索処理(4−1)
の始めに戻り、次の接続情報を得る
【0031】いま、ノード番号32のノードが注目ノー
ドであるので、最初の接続ノードはノード番号55のノ
ードで、接続リンクはリンク番号202のリンクである
といった接続情報が得られる。ノード番号55のノード
の計算状況は現時点では”未計算”であるので、到達時
間計算処理(4−2)の処理を行なう。
【0032】(4−2)到達時間計算処理 (a)接続ノードの到達時間を、探索履歴テーブル6か
ら得られる注目ノードの到達時間と、リンクテーブル4
0から得られる接続リンクの通行時間の和として計算
し、探索履歴テーブル6の、接続ノードのノード番号に
おける到達時間62の項に書き込む。探索履歴テーブル
6の、接続ノードのノード番号における親ノード番号6
3の項には、注目ノードのノード番号を書き込む。も
し、接続ノードの到達時間が旅行時間101より大きい
ならば、探索履歴テーブル6において、この接続ノード
に対する計算状況を”超過”として、接続ノード探索処
理(4−1)に戻る。もし接続ノードの到達時間が旅行
時間101以下ならば次の処理を行なう。
【0033】(b)探索ノードテーブル7においてライ
トポインタ73が指しているレコードに、その接続ノー
ドのノード番号を書き込み、ライトポインタ73を1レ
コード進める。また、探索履歴テーブル6において、こ
の接続ノードに対する計算状況を”確定”として、接続
ノード探索処理(4−1)に戻る。いま、注目ノードの
到達時間は0(分)、リンク番号202の接続リンクの
通行時間は13(分)であるので、ノード番号55の接
続ノードの到達時間は0+13で13(分)となる。探
索履歴テーブル6に対して、ノード番号55の到達時間
62の項にこれを書き込み、親ノード番号63の項には
注目ノードのノード番号である32を書き込む。接続ノ
ードの到達時間である13(分)は、旅行時間101で
ある22(分)以下であるので、探索ノードテーブル7
において、ライトポインタ73が指している1レコード
目に接続ノードのノード番号である55を書き込み、ラ
イトポインタ73を1レコード進め、2レコード目を指
すようにする。また、探索履歴テーブル6において、ノ
ード番号55のノードの計算状況を”確定”とする。残
りの接続ノードに対しても同様なことを繰り返す。
【0034】(4−3)注目ノード選択処理 探索ノードテーブル7において、リードポインタ72が
指しているレコードにノード番号が格納されていれば、
そのノードを次の注目ノードとし、リードポインタ72
を1レコード進め、高速探索処理S5を終了する。も
し、注目ノード選択処理(4−3)の始めでリードポイ
ンタ72が指しているレコードのノード番号がヌルであ
れば、ノード番号が見つかるまでリードポインタ72を
1レコードずつ進めていく。そして見つかったところで
そのノードを次の注目ノードとし、リードポインタ72
をさらに1レコード進め、高速探索処理S5を終了す
る。もし、リードポインタ72がライトポインタ73と
同じレコードを指すようになるまでリードポインタ72
を1レコードずつ進めていってもノード番号が見つから
ない、すなわち、注目ノード選択処理(4−3)の始め
でリードポインタ72の指すレコードからライトポイン
タ73の指すレコードの一つ前までのすべてのノード番
号がヌルであるならば、注目ノードはヌルとして、高速
探索処理S5を終了する。
【0035】いま、探索ノードテーブル7において、リ
ードポインタ72は到達時間計算処理(4−2)で書き
込んだノード番号55がある1レコード目を指してお
り、このノードを次の注目ノードとする。リードポイン
タ72を1レコード進め、2レコード目を指すようにす
る。
【0036】(5)終了判定(S6) 高精度探索処理S4あるいは高速探索処理S5におい
て、次の注目ノードが選択できた場合は、それを新たな
注目ノードとして、適用探索方法判定S3に戻る。注目
ノードがヌルの場合は、到達可能範囲算出処理3を終了
する。いま、(4)の高速探索処理S5においてノード
番号55のノードが次の注目ノードに選ばれたので、ノ
ード番号55のノードを新たな注目ノードとして、再び
適用探索方法判定S3を行なう。 (6)適用探索方法判定(S3) いま、注目ノードであるノード番号55のノードにおい
ては、ノードテーブル50の接続リンク数53の項か
ら、接続リンク数が3であるので、高精度探索方法を適
用する。すなわち、高精度探索処理S4を行なう。
【0037】(7)高精度探索処理(S4) 本処理の手順は、ダイクストラ法に近い。
【0038】(7−1)接続ノード探索処理 注目ノードにおける接続ノードをすべて探索したら注目
ノード選択処理(7−3)へ進む。それまでは、ノード
テーブル50を参照して、注目ノードの接続情報を順次
得ていく。探索履歴テーブル6を参照して接続ノードの
計算状況64が”開始ノード”あるいは”確定”であれ
ばすぐに接続ノード探索処理(7−1)の始めに戻り、
次の接続情報を得る。探索履歴テーブル6を参照して接
続ノードの計算状況64が”開始ノード”あるいは”確
定”でなければ到達時間計算処理(7−2)を行なって
から接続ノード探索処理(7−1)に戻る。いま、ノー
ド番号55のノードが注目ノードであるので、最初の接
続ノードはノード番号54のノードで、接続リンクは、
リンク番号212のリンクであるといった接続情報が得
られる。ノード番号54のノードの計算状況は現時点で
は”未計算”であるので、到達時間計算処理(7−2)
を行なう。
【0039】(7−2)到達時間計算処理 (a)接続ノードの到達時間を、探索履歴テーブル6か
ら得られる注目ノードの到達時間と、リンクテーブル4
0から得られる接続リンクの通行時間の和として計算す
る。この値が現時点の探索履歴テーブル6から得られる
接続ノードの到達時間以上であれば接続ノード探索処理
(7−1)に戻る。この値が現時点の探索履歴テーブル
6から得られる接続ノードの到達時間以上でなければ次
の処理を行なう。
【0040】(b)探索履歴テーブル6の、接続ノード
のノード番号における到達時間62の項に、この新たに
計算した到達時間を書き込み、探索履歴テーブル6の、
接続ノードのノード番号における親ノード番号63の項
には、注目ノードのノード番号を書き込む。もし、接続
ノードの新たな到達時間が旅行時間101より大きいな
らば、探索履歴テーブル6において、この接続ノードに
対する計算状況を”超過”として、接続ノード探索処理
(7−1)に戻る。もし、接続ノードの新たな到達時間
が旅行時間101以下ならば次の処理を行なう。
【0041】(c)もし、探索履歴テーブル6を参照し
て接続ノードの計算状況が”未確定”であれば接続ノー
ド探索処理(7−1)に戻る。探索履歴テーブル6を参
照して接続ノードの計算状況が”未確定”でなければ次
の処理を行なう。
【0042】(d)探索ノードテーブル7においてライ
トポインタ73が指しているレコードに、その接続ノー
ドのノード番号を書き込み、ライトポインタ73を1レ
コード進める。また、探索履歴テーブル6において、こ
の接続ノードに対する計算状況を”未確定”として、接
続ノード探索処理(7−1)に戻る。いま、注目ノード
の到達時間は13(分)、リンク番号212の接続リン
クの通行時間は5(分)であるので、ノード番号54の
接続ノードの到達時間は13+5で18(分)と計算さ
れる。この値は現時点の探索履歴テーブル6から得られ
るノード番号54の接続ノードの到達時間である「99
999」(分)より小さいので、探索履歴テーブル6に
対して、ノード番号54の到達時間62の項にこの値を
書き込み、親ノード番号63の項には注目ノードのノー
ド番号である「55」を書き込む。接続ノードの新たな
到達時間である18(分)は、旅行時間101である2
2(分)以下であり、かつ、接続ノードの計算状況64
は現時点では”未計算”であるので、ノード番号32の
ノードの接続ノード番号の四つだけが前記(4)高速検
索処理により現時点で格納されている探索ノードテーブ
ル7において、ライトポインタ73が指している5レコ
ード目に接続ノードのノード番号である54を書き込
み、ライトポインタ73を1レコード進め、6レコード
目を指すようにする。また、探索履歴テーブル6におい
て、ノード番号54のノードの計算状況を”未確定”と
する。残りの接続ノードに対しても同様なことを繰り返
す。
【0043】(7−3)注目ノード選択処理 探索ノードテーブル7において、リードポインタ72が
指しているレコードからライトポインタ73の指してい
るレコードの直前のレコードまでに格納されているノー
ド番号のノードのうち、その到達時間が最小のノードの
一つを次の注目ノードとする。そして、探索ノードテー
ブル7において、この新たな注目ノードのノード番号を
ヌルとし、探索履歴テーブル6において、このノードの
計算状況を”確定”として、高精度探索処理S4を終了
する。もし、リードポインタ72の指すレコードからラ
イトポインタ73の指すレコードの一つ前までのすべて
のノード番号がヌルであるならば、注目ノードはヌルと
して、高精度探索処理S4を終了する。探索ノードテー
ブル7の実現には、例えば、基本的なデータ構造である
リストを使う。いま、注目ノードであるノード番号55
のノードの接続ノードをすべて探索した結果、探索ノー
ドテーブル7上に格納されているノード番号は六つあ
り、1レコード目から順番に、55、33、31、3
0、54、53となっている。
【0044】リードポインタ72は、2レコード目を指
しており、探索履歴テーブル6において、探索ノードテ
ーブル7の2レコード目以降に格納されているノード番
号に対応する到達時間のうち、ノード番号54に対応す
る到達時間の18(分)が最小であるので、ノード番号
54のノードを次の注目ノードとする。そして探索ノー
ドテーブル7において、ノード番号54が格納されてい
る5レコード目のノード番号をヌルとし、探索履歴テー
ブル6において、ノード番号54に対応する計算状況6
4を”確定”とする。
【0045】(8)終了判定(S6) いま、(7)の高精度探索処理S4においてノード番号
54のノードが次の注目ノードに選ばれたので、ノード
番号54のノードを新たな注目ノードとして、適用探索
方法判定S3を行なう。以下、注目ノードがヌルになる
まで同様に繰り返す。
【0046】図3に示す地図に対して本発明における到
達可能範囲算出処理を最後まで行なった結果を図10に
示す。図において、旅行時間101以内に到達可能なノ
ードは一つの頂点が上にある三角として、到達不可能な
ノードは一つの頂点が下にある三角として示される。図
7に示す探索履歴テーブル6、図8に示す探索ノードテ
ーブル7の内容は、ノード番号53のノードが注目ノー
ドのときに、高速探索処理S5において注目ノード選択
処理に移る手前の状態に対応している。到達可能範囲算
出処理が終了した時点で、探索履歴テーブル6の計算状
況64が”開始ノード”あるいは”確定”であるノード
が、旅行時間101内に到達可能なノードである。ま
た、各ノードの親ノードを旅行開始地点のノードまでた
どっていくことによって、旅行開始地点のノードからそ
のノードへの最短路を求めることができる。
【0047】上述の実施の形態においては、各リンクの
通行時間46は始めから与えられているものとしたが、
制限通行速度や道幅から決定してもよいし、刻々と変わ
る道路の混雑状況や平均車両速度といった道路情報から
リアルタイムで設定するようにしてもよい。
【0048】また、注目ノードに対する適用探索方法の
判定に使われる接続リンク条件として、注目ノードにお
ける接続リンク数を考えたが、注目ノードにおける全接
続リンクの平均通行時間を接続リンク条件としてもよ
い。このときは、高精度探索方法と高速探索方法のどち
らを適用するかを次のように判定する。全接続リンクの
平均通行時間が大きければ、誤差が生じたときにその値
が大きくなってしまうので、全接続リンクの平均通行時
間が切替パラメータ8の値より大きければ高精度探索方
法を適用する。一方、全接続リンクの平均通行時間が小
さければ、誤差が生じてもその値は小さいので、計算時
間を短くするために、全接続リンクの平均通行時間が切
替パラメータ8の値以下であれば高速探索方法を適用す
る。
【0049】さらに、適用探索方法判定S3において注
目ノードに対する適用探索方法の判定に接続リンク条件
を使う代わりに、注目ノードにおける到達時間を使うよ
うにしてもよい。このときは、切替パラメータ設定処理
S2で、旅行時間101以内の到達時間として切替パラ
メータ8の値を設定する。そして、例えば、適用探索方
法判定S3では、注目ノードの到達時間が切替パラメー
タ8の値以下であれば高精度探索方法を適用し、切替パ
ラメータ8の値より大きければ高速探索方法を適用す
る。このようにする理由は次のとおりである。旅行開始
地点102付近に高精度探索方法を用いることによっ
て、周辺部に波及する精度誤差はなくなる。このとき、
高精度探索方法によって探索されるノードの数は比較的
少ないので、計算時間はそれほど長くならない。逆に、
旅行開始地点102付近にくらべてノードの数が多くな
る周辺部には、計算時間が短い高速探索方法を用いるこ
とによって、探索に要する時間は抑えられる。そして、
ここで生じる精度誤差はほかに大きく影響しない。した
がって、計算時間を比較的増加させずに精度の向上が可
能になり、精度を比較的劣化させずに計算時間の短縮が
可能になる。
【0050】さらにまた、到達可能範囲算出処理に対す
る制限計算時間を考慮して高精度探索方法から高速探索
方法への切り替えを行なうようにしてもよい。このとき
の切替パラメータ8の値は制限計算時間以内の計算時間
として設定し、適用探索方法判定S3では、到達可能範
囲算出処理におけるその時点までの経過計算時間が切替
パラメータ8の値以下であれば高精度探索方法を適用
し、切替パラメータ8の値より大きければ高速探索方法
を適用する。
【0051】本実施形態の効果として、ダイクストラ法
や優先リンク法を単独で用いるのではなく、高精度探索
方法と高速探索方法のそれぞれの特性を考慮して両探索
方法を使い分けることによって、相乗効果が得られ、計
算時間および解の精度の両方に関して効率的な所定時間
内到達可能範囲の算出が可能となる。また、切替パラメ
ータ8の値によって計算時間や解の精度が変化するの
で、必要に応じて計算時間あるいは解の精度を調節する
ことも可能である。したがって、本システムは旅行時間
内に移動可能な観光地を高速高精度に算出でき、その利
用者は速く正確に観光地を選定することができる。
【0052】<実施形態2>本発明の第2の実施の形態
を、第1の実施の形態における図面とともに、新たに図
11から図15を用いて説明する。本実施形態でも前実
施形態と同様なの旅行先決定支援システムを考える。た
だし、図2に示す到達可能範囲算出処理の処理フローと
して、図6に示すフローに代わり図11に示すフローを
用いる。また、図2に示す切替パラメータ8の代わりに
制約パラメータ80を用いる。すなわち、高精度探索方
法における到達時間と親ノードの更新判定の実行や注目
ノードの候補に制約を与える制約パラメータ80を、注
目ノードにおける到達時間によって段階的に変化させな
がら、旅行時間101内に到達可能なノードを求める。
【0053】本実施形態では、図12に示す地図を使
い、ノード番号1のノードを旅行開始地点102とし、
旅行時間を22分とする。図12に示す地図に対応する
リンクテーブルは、図4のリンクテーブル40と同様
に、各リンク番号について、道路長、道路種別、道路番
号、通行速度、通行時間で構成されているものとする。
図12に示す地図に対応するノードテーブルは、図5に
示すノードテーブル50と同様に、各ノード番号につい
て、座標、接続リンク数、接続ノード番号とそれに対応
する接続リンク番号から成る接続情報で構成され、接続
情報においては、接続リンク番号に対応するリンクの通
行時間が小さい順に、接続リンク番号とそれに対応する
接続ノード番号がソーティングされているものとする。
【0054】以下、図11に示す到達可能範囲算出処理
フローに基づいて、この実施の態様を説明する。
【0055】(1)初期設定処理(S11) 探索履歴テーブル60と探索ノードテーブル7の初期化
を行なう。探索履歴テーブル60は、図13に示すよう
に、ノード番号61、到達時間62、親ノード番号6
3、計算状況64、チェックカウント65で構成され
る。チェックカウント65以外の項目は図7に示す探索
履歴テーブル6の項目と同じ意味をもつ。チェックカウ
ント65は、各ノードに対して、到達時間と親ノードの
更新判定を実行するか否かの判定を行なった回数であ
り、これが制約パラメータ80の値と比較され、更新判
定を実行するか否かが判定される。例えば、図13にお
いて、ノード番号12のノードに対する到達時間と親ノ
ードの更新判定の実行の判定は、その時点で3回おこな
われていることになる。探索履歴テーブル60の初期化
では、旅行開始地点102のノード1に対しては、到達
時間62を「0」、親ノード番号63をヌル、計算状況
64を”開始ノード”、チェックカウント65を「0」
とする。ほかの全てのノードに対しては、到達時間62
をあらゆる到達時間より大きい値にする。例えば、到達
時間の最大値が「99999」未満ならば「9999
9」をセットする。親ノード番号63はヌルに、計算状
況64は”未計算”に、チェックカウント65は「0」
にする。
【0056】探索ノードテーブル7は、図14に示すよ
うな、注目ノードになり得るノードのノード番号71を
格納しておくためのテーブルである。探索ノードテーブ
ル7の初期化ではなにも格納されていない状態にする。
旅行開始地点102を最初の注目ノードとする。
【0057】(2)制約パラメータ設定処理(S12) 注目ノードにおける接続ノードに対して到達時間と親ノ
ードの更新判定を実行するか否かを、接続ノードにおけ
るチェックカウント65によって判定するためのしきい
値となる制約パラメータである更新制約パラメータ81
と、探索ノードテーブル7に格納されているノード番号
のノードのうち、注目ノードの候補とする割合を示す制
約パラメータである候補制約パラメータ82を設定す
る。この実施形態では、注目ノードにおける到達時間に
よって制約パラメータ80を段階的に変化させる。接続
ノードにおける到達時間と親ノードの更新判定の実行に
ついては、接続ノードにおけるチェックカウント65が
更新制約パラメータ81以下であれば更新判定を実行
し、更新制約パラメータ81より大きければ更新判定を
実行しない。また、注目ノードの候補の決定に関して
は、その時点での探索ノードテーブル7上のノード番号
に対して、最も早くに書き込まれたノード番号のノード
と、残りのノード番号のノードのうちその個数に候補制
約パラメータ82をかけた個数だけのノードを注目ノー
ドの候補とする。
【0058】以上のようにするとき、更新制約パラメー
タ81も候補制約パラメータ82もともに、注目ノード
における到達時間が大きいほど、小さく設定する。この
理由は次のとおりである。旅行開始地点102付近で
は、探索ノード数は比較的少なく、比較的計算時間が長
い高精度な探索を行なってもそれほど計算時間はかから
ないので、周辺部に波及する精度誤差をなくすために、
解の精度を高くするような探索を行ない、周辺部では、
精度誤差を生みやすい高速な探索を行なってもここで生
じた精度誤差はほかに大きく影響しないので、探索ノー
ド数が比較的多く、比較的長い探索時間を抑えるため
に、計算時間を短くするような探索を行なうことによっ
て、計算時間を比較的増加させずに精度の向上が可能に
なり、精度を比較的劣化させずに計算時間の短縮が可能
になる。
【0059】上記の更新判定の実行についての記述によ
って、更新制約パラメータ81は「1」から最大接続リ
ンク数の間で設定する。最大接続リンク数とはベクトル
地図データ4におけるすべてのノードの接続リンク数に
対する最大値のことであり、本実施形態では「4」とす
る。また、上記の注目ノードの候補の決定に関する記述
によって、候補制約パラメータ82は「0」から「1」
の間で設定する。なお、本実施形態における探索方法
は、更新判定の実行に関しては、更新制約パラメータ8
1が最大接続リンク数のとき高精度探索方法に相当し、
「1」のときは高速探索方法に相当する。注目ノードの
候補の決定に関しては、候補制約パラメータ82が
「1」のとき高精度探索方法に相当し、「0」のときは
高速探索方法に相当する。
【0060】ここでは、注目ノードにおける到達時間が
0(分)に近いときは高精度探索方法に相当する探索方
法を用い、旅行時間101に近いときは高速探索方法に
相当する探索方法を用い、その中間では高精度探索方法
と高速探索方法の中間的な探索方法を用いるように、注
目ノードにおける到達時間がとり得る範囲を3段階にほ
ぼ等分して、それぞれに対して更新制約パラメータ81
と候補制約パラメータ82を設定する。なお、今後の説
明からわかることであるが、到達時間が0(分)以上旅
行時間101以下のノードだけが注目ノードになり得
る。すなわち、注目ノードにおける到達時間がとり得る
範囲は0(分)以上旅行時間101以下である。旅行時
間101は22(分)であるので、更新制約パラメータ
81と候補制約パラメータ82を、 (a)注目ノードにおける到達時間が0(分)以上8
(分)未満であれば、更新制約パラメータ81を「4」
に設定し、候補制約パラメータ82を「1」に設定す
る。 (b)注目ノードにおける到達時間が8(分)以上16
(分)未満であれば、更新制約パラメータ81を「2」
に設定し、候補制約パラメータ82を「0.7」に設定
する。 (c)注目ノードにおける到達時間が16(分)以上2
2(分)以下であれば、更新制約パラメータ81を
「1」に設定し、候補制約パラメータ82を「0」に設
定する。 いま、注目ノードである旅行開始地点の到達時間は0
(分)であるので、更新制約パラメータ81を「4」
に、候補制約パラメータ82を「1」に設定する。
【0061】(3)制約探索処理(S13) 制約探索処理S13は、図6に示した高精度探索処理S
4において、制約パラメータ設定処理S12で設定した
更新制約パラメータ81と探索履歴テーブル60におけ
るチェックカウント65を用いた、到達時間と親ノード
の更新判定の実行判定を行なうことによって、到達時間
計算や更新判定の実行に制約を与え、また、制約パラメ
ータ設定処理S12で設定した候補制約パラメータ82
を用いた注目ノードの候補決定処理を設けることによっ
て、注目ノードの候補に制約を与えた探索処理である。
制約探索処理S13の詳細を図15に示す処理フローに
基づいて説明する。
【0062】(3−1)接続ノード探索終了判定処理
(S21) 注目ノードにおける接続ノードをすべて探索し終えたら
注目ノード候補決定処理(3−9)へ進む。そうでなけ
れば接続ノード探索処理(3−2)を行なう。いま、注
目ノードである旅行開始地点のノード番号1のノードに
おいて、接続ノードは全部で四つあるが、まだ一つも探
索されていない。したがって接続ノード探索処理(3−
2)を行なう。
【0063】(3−2)接続ノード探索処理(S22) ノードテーブルを参照して、注目ノードにおける次の接
続情報を得て計算状況判定処理(3−3)へ進む。い
ま、ノード番号1のノードが注目ノードである。最初の
接続ノードはノード番号2のノードであり、接続リンク
はリンク番号1のリンクである。
【0064】(3−3)計算状況判定処理(S23) 探索履歴テーブル60を参照して、接続ノードの計算状
況64が、”開始ノード”あるいは”確定”であれば接
続ノード探索終了判定処理(3−1)に戻る。接続ノー
ドの計算状況64が、”開始ノード”あるいは”確定”
でなければチェックカウントインクリメント処理(3−
4)の処理を行なう。いま、ノード番号2のノードの計
算状況は現時点では”未計算”であるので、チェックカ
ウントインクリメント処理(3−4)を行なう。
【0065】(3−4)チェックカウントインクリメン
ト処理(S24) 探索履歴テーブル60において、接続ノードのノード番
号に対応するチェックカウント65の項の値に「1」を
たし、その結果を上書きする、すなわち、接続ノードの
チェックカウント65をインクリメントする。次いで、
更新判定の実行判定処理(3−5)へ進む。いま、現時
点では「0」であるノード番号2のノードのチェックカ
ウントを「1」とする。
【0066】(3−5)更新判定の実行判定処理(S2
5) 接続ノードのチェックカウント65が、更新制約パラメ
ータ81の値より大きければ接続ノード探索終了判定処
理(3−1)に戻り、更新制約パラメータ81の値以下
であれば到達時間計算処理(3−6)を行なう。いま、
ノード番号2のノードのチェックカウントは「1」であ
り、更新制約パラメータ81の値は「4」であるので、
接続ノードのチェックカウントが更新制約パラメータ8
1の値以下である。したがって到達時間計算処理(3−
6)を行なう。
【0067】(3−6)到達時間計算処理(S26) 接続ノードの到達時間を、探索履歴テーブル60から得
られる注目ノードの到達時間と、リンクテーブルから得
られる接続リンクの通行時間の和として計算する。その
後、更新判定処理(3−7)へ進む。いま、注目ノード
の到達時間は0(分)、リンク番号1のリンクの通行時
間は4(分)であるので、ノード番号2のノードの到達
時間は0+4で4(分)と計算される。
【0068】(3−7)更新判定処理(S27) 到達時間計算処理(3−6)で計算した到達時間が、現
時点の探索履歴テーブル60から得られる接続ノードの
到達時間以上であれば接続ノード探索終了判定処理(3
−1)に戻り、到達時間計算処理(3−6)で計算した
到達時間が、現時点の探索履歴テーブル60から得られ
る接続ノードの到達時間以上でなければ到達時間と親ノ
ードの更新処理(3−8)を行なう。いま、到達時間計
算処理(3−6)で求めた到達時間である4(分)は、
現時点の探索履歴テーブル60から得られるノード番号
2のノードの到達時間である「99999」(分)より
小さいので、到達時間と親ノードの更新処理(3−8)
を行なう。
【0069】(3−8)到達時間と親ノードの更新処理
(S28) (a)探索履歴テーブル60の、接続ノードのノード番
号における到達時間62の項に、到達時間計算処理(3
−6)で計算した到達時間を上書きし、探索履歴テーブ
ル60の、接続ノードのノード番号における親ノード番
号63の項には、注目ノードのノード番号を上書きす
る。もし、接続ノードの新たな到達時間が旅行時間10
1より大きいならば、探索履歴テーブル60において、
この接続ノードに対する計算状況を”超過”として、接
続ノード探索終了判定処理(3−1)に戻る。もし接続
ノードの新たな到達時間が旅行時間101以下ならば次
の処理を行なう。
【0070】(b)探索履歴テーブル60を参照しても
し接続ノードの計算状況64が”未確定”であれば接続
ノード探索終了判定処理(3−1)に戻る。接続ノード
の計算状況64が”未確定”でなければ次の処理を行な
う。
【0071】(c)探索ノードテーブル7において、現
時点でテーブル上に存在するノード番号のうちで最後に
書き込まれたものが格納されているレコードの次のレコ
ードに、その接続ノードのノード番号を書き込む。ま
た、探索履歴テーブル60において、この接続ノードに
対する計算状況を”未確定”として、接続ノード探索終
了判定処理(3−1)に戻る。いま、探索履歴テーブル
60に対して、ノード番号2の到達時間62の項に到達
時間計算処理(3−6)で求めた到達時間である4
(分)を上書きし、親ノード番号63の項には注目ノー
ドのノード番号である1を上書きする。接続ノードの新
たな到達時間である4(分)は、旅行時間101である
22(分)以下であり、かつ、接続ノードの計算状況は
現時点では”未計算”であるので、まだなにも格納され
ていない探索ノードテーブル7において、1レコード目
に接続ノードのノード番号である2を書き込む。また、
探索履歴テーブル60において、ノード番号2のノード
の計算状況を”未確定”とする。
【0072】(3−9)注目ノード候補決定処理(S2
9) 現時点での探索ノードテーブル7上のノード番号に対し
て、最も早くに探索ノードテーブル7に書き込まれたノ
ード番号のノードと、残りのノード番号のノードのうち
その個数に候補制約パラメータ82の値をかけた個数だ
けのノードを注目ノードの候補とする。その後、注目ノ
ード選択処理(3−10)へ進む。もし探索ノードテー
ブル7上にノード番号が存在しなければ、注目ノードの
候補はないものとして、注目ノード選択処理(3−1
0)へ進む。ここでは、現時点で探索ノードテーブル7
上に存在するノード番号に対して、1レコード目に格納
されている最も早くに書き込まれたノード番号のノード
と、2レコード目からは順に候補制約パラメータ82の
値の割合による個数のノードを注目ノードの候補とす
る。もし探索ノードテーブル7上にノード番号が存在し
なければ、注目ノードの候補はないものとする。
【0073】すなわち、現時点で探索ノードテーブル7
上に存在するノード番号の個数をx(≧1)、候補制約
パラメータ82の値をαとしたとき、注目ノードの候補
とするノードのノード番号の、探索ノードテーブル7に
おける1レコード目からの個数yを下記の(1)式によ
って求める。
【0074】y=[(x−1)×α]+1……(1) ただし[z]はzを超えない最大の整数である。
【0075】したがって、探索ノードテーブル7におい
て、1レコード目からyレコード目までに格納されてい
るノード番号のノードが注目ノードの候補となる。もし
x=0のときはy=0とする。
【0076】いま、注目ノードであるノード番号1のノ
ードの接続ノードをすべて探索した結果、探索ノードテ
ーブル7上に格納されているノード番号は四つあり、1
レコード目から順番に、2、3、4、5となっている。
したがって、前記(1)式を用いてyを求めると次のよ
うになる。x=4であり、α=1であるので、
【0077】 y=[(4−1)×1]+1=[3]+1=3+1=4
【0078】すなわち、探索ノードテーブル7におい
て、1レコード目から4レコード目までのノード番号の
ノードを注目ノードの候補とする。結局、探索ノードテ
ーブル7上にあるノード番号のノードのすべてが注目ノ
ードの候補になる。候補制約パラメータ82の値が
「1」のときは、探索ノードテーブル7上のノード番号
の個数にかかわらずこのようになるので、注目ノードの
候補とするノードの個数を前記(1)式で計算しなくて
もよい。
【0079】(3−10)注目ノード選択処理(S3
0) 注目ノード候補決定処理(3−9)で決定した注目ノー
ドの候補のうち、探索履歴テーブル60を参照して、そ
の到達時間が最小のノードの一つを次の注目ノードとす
る。そして探索ノードテーブル7において、このノード
のノード番号を取り除き、それが格納されていたレコー
ドの次以降の内容を1レコードずつ前につめる。さらに
探索履歴テーブル60において、このノードの計算状況
を”確定”として、制約探索処理S13を終了する。も
し注目ノードの候補がないならば、注目ノードはヌルと
して、制約探索処理S13を終了する。探索ノードテー
ブル7の実現には、例えば、基本的なデータ構造である
リストを使う。
【0080】いま、注目ノード候補決定処理(3−9)
で注目ノードの候補として決定したノードのノード番号
2、3、4、5のそれぞれに対応する到達時間のうち、
ノード番号2に対応する到達時間の4(分)が最小であ
るので、ノード番号2のノードを次の注目ノードとす
る。そして、探索ノードテーブル7において、ノード番
号2を1レコード目から取り除き、2レコード目以降の
内容を1レコードずつ前につめ、1レコード目から順番
に、3、4、5の三つが格納されているようにする。さ
らに探索履歴テーブル60において、ノード番号2に対
応する計算状況を”確定”とする。
【0081】(4)終了判定処理(S14) 制約探索処理S13において、次の注目ノードが選択で
きた場合は、それを新たな注目ノードとして、制約パラ
メータ設定処理S12に戻る。注目ノードがヌルの場合
は、到達可能範囲算出処理を終了する。いま、(3)の
制約探索処理S13においてノード番号2のノードが次
の注目ノードに選ばれたので、ノード番号2のノードを
新たな注目ノードとして、再び制約パラメータ設定処理
S12を行なう。以下の(5)から(13)の処理で
は、接続ノードとしてのノード番号5のノードにおける
更新制約パラメータ81の効果を把握しやすいように、
ノード番号5のノードが関係することだけを説明する。
説明は省略するが、ほかのノードに関しても同様のこと
を行なう。なお現時点で、ノード番号5のノードは1回
探索されており、到達時間は15(分)、親ノード番号
は「1」、計算状況は”未確定”、チェックカウント6
5の内容は「1」である。
【0082】(5)制約パラメータ設定処理(S12) 注目ノードであるノード番号2のノードにおける到達時
間は4(分)であるので、更新制約パラメータ81の値
を「4」に、候補制約パラメータ82の値を「1」に設
定する。
【0083】(6)制約探索処理(S13) ノード番号2のノードが注目ノードである。その接続情
報として、接続リンク番号に対応するリンクの通行時間
が小さい順に、接続リンク番号とそれに対応する接続ノ
ード番号が得られる。したがって接続ノードはノード番
号がそれぞれ6、1、5、7のノードの順に探索され
る。ここでは接続ノードがノード番号5のノードのとき
だけについて説明する。このときの接続リンクはリンク
番号6のリンクである。ノード番号5のノードの計算状
況64は”未確定”であるので、チェックカウント65
をインクリメントして「2」とする。このチェックカウ
ントが更新制約パラメータ81の値である「4」以下で
あるので、ノード番号5のノードの到達時間が、注目ノ
ードの到達時間である4(分)とリンク番号6のリンク
の通行時間である10(分)の和として14(分)と計
算される。この到達時間は現時点の探索履歴テーブル6
0から得られるノード番号5のノードの到達時間である
15(分)より小さいので、探索履歴テーブル60に対
して、ノード番号5の到達時間62の項にこの到達時間
を上書きし、親ノード番号63の項には注目ノードのノ
ード番号である「2」を上書きする。接続ノードの新た
な到達時間である14(分)は、旅行時間101である
22(分)以下であり、かつ、接続ノードの計算状況6
4は”未確定”であるので、探索ノードテーブル7への
書き込みも、計算状況の更新もおこなわずに、このまま
次の処理へ進む。
【0084】注目ノードであるノード番号2のノードの
接続ノードをすべて探索した結果、探索ノードテーブル
7上に格納されているノード番号は五つあり、1レコー
ド目から順番に、3、4、5、6、7となっている。候
補制約パラメータ82の値は「1」であるので、注目ノ
ード候補決定処理(3−9)と同様に、これらのノード
番号のノードのすべてが注目ノードの候補になる。これ
らのノード番号に対応する到達時間のうち、ノード番号
3に対応する到達時間とノード番号6に対応する到達時
間がともに7(分)で最小であるが、ここでは、最小の
到達時間をもつ候補のノードが複数存在する場合には、
そのなかで最も早くに探索ノードテーブル7に書き込ま
れたノード番号のノードを次の注目ノードとする。した
がって、ノード番号3のノードを次の注目ノードとす
る。そして探索ノードテーブル7において、ノード番号
3を1レコード目から取り除き、2レコード目以降の内
容を1レコードずつ前につめ、1レコード目から順番
に、4、5、6、7の四つが格納されているようにす
る。さらに、探索履歴テーブル60において、ノード番
号3に対応する計算状況を”確定”とする。
【0085】(7)終了判定処理(S14) (6)の制約探索処理(S13)においてノード番号3
のノードが次の注目ノードに選ばれたので、ノード番号
3のノードを新たな注目ノードとして、制約パラメータ
設定処理S12を行なう。
【0086】(8)制約パラメータ設定処理(S12) 注目ノードであるノード番号3のノードにおける到達時
間は7(分)であるので、更新制約パラメータ81の値
を「4」に、候補制約パラメータ82の値を「1」に設
定する。
【0087】(9)制約探索処理(S13) ノード番号3のノードが注目ノードである。ここでは接
続ノードがノード番号5のノードのときだけについて説
明する。このときの接続リンクはリンク番号8のリンク
である。ノード番号5のノードの計算状況64は”未確
定”であるので、チェックカウント65をインクリメン
トして「3」とする。このチェックカウントが更新制約
パラメータ81の値である「4」以下であるので、ノー
ド番号5のノードの到達時間が、注目ノードの到達時間
である7(分)とリンク番号8のリンクの通行時間であ
る6(分)の和として13(分)と計算される。この到
達時間は現時点の探索履歴テーブル60から得られるノ
ード番号5のノードの到達時間である14(分)より小
さいので、到達時間62と親ノード63を再び更新す
る。候補制約パラメータ82の値は「1」であるので、
接続ノードをすべて探索した後の探索ノードテーブル7
上にあるノード番号のノードのすべてが注目ノードの候
補になる。これらのノード番号に対応する到達時間のう
ち、ノード番号6に対応する到達時間の7(分)が最小
であるので、ノード番号6のノードを次の注目ノードと
する。
【0088】(10)終了判定処理(S14) ノード番号6のノードを新たな注目ノードとして、制約
パラメータ設定処理S12を行なう。
【0089】(11)制約パラメータ設定処理(S1
2) 注目ノードであるノード番号6のノードにおける到達時
間は7(分)であるので、更新制約パラメータ81の値
を「4」に、候補制約パラメータ82の値を「1」に設
定する。
【0090】(12)制約探索処理(S13) ノード番号6のノードが注目ノードである。ここでは接
続ノードがノード番号5のノードのときだけについて説
明する。このときの接続リンクはリンク番号10のリン
クである。ノード番号5のノードの計算状況64は”未
確定”であるので、チェックカウント65をインクリメ
ントして「4」とする。このチェックカウント65が更
新制約パラメータ81の値である「4」以下であるの
で、ノード番号5のノードの到達時間が、注目ノードの
到達時間である7(分)とリンク番号10のリンクの通
行時間である5(分)の和として12(分)と計算され
る。この到達時間は現時点の探索履歴テーブル60から
得られるノード番号5のノードの到達時間である13
(分)より小さいので、到達時間62と親ノード63を
更新する。候補制約パラメータ82の値は「1」である
ので、接続ノードをすべて探索した後の探索ノードテー
ブル7上にあるノード番号のノードのすべてが注目ノー
ドの候補になる。これらのノード番号に対応する到達時
間のうち、ノード番号4に対応する到達時間の8(分)
が最小であるので、ノード番号4のノードを次の注目ノ
ードとする。
【0091】(13)終了判定処理(S14) ノード番号4のノードを新たな注目ノードとして、制約
パラメータ設定処理S12を行なう。以上、ノード番号
5のノードにおいて、4回にわたる到達時間の更新によ
り、旅行開始地点からの最小の到達時間を正確に計算す
ることができる。すなわち、到達可能範囲算出処理にお
ける解の精度を高くなることがわかる。
【0092】以下、処理(14)から処理(22)で
は、接続ノードとしてのノード番号12のノードにおけ
る更新制約パラメータ81の効果を把握しやすいよう
に、ノード番号12のノードが関係することだけを説明
する。
【0093】(14)制約パラメータ設定処理(S1
2) 注目ノードであるノード番号4のノードにおける到達時
間は8(分)であるので、更新制約パラメータ81の値
を「2」に、候補制約パラメータ82の値を「0.7」
に設定する。
【0094】(15)制約探索処理(S13) ノード番号4のノードが注目ノードである。その接続情
報として、接続リンク番号に対応するリンクの通行時間
が小さい順に、接続リンク番号とそれに対応する接続ノ
ード番号が得られる。したがって接続ノードはノード番
号がそれぞれ10、11、12、1のノードの順に探索
される。ここでは接続ノードがノード番号12のノード
のときだけについて説明する。このときの接続リンクは
リンク番号14のリンクである。ノード番号12のノー
ドの計算状況64は”未計算”であるので、チェックカ
ウント65をインクリメントして「1」とする。このチ
ェックカウントが更新制約パラメータ81の値である
「2」以下であるので、ノード番号12のノードの到達
時間が、注目ノードの到達時間である8(分)とリンク
番号14のリンクの通行時間である7(分)の和として
15(分)と計算される。この到達時間は現時点の探索
履歴テーブル60から得られるノード番号12のノード
の到達時間である「99999」(分)より小さいの
で、探索履歴テーブル60に対して、ノード番号12の
到達時間62の項にこの到達時間を上書きし、親ノード
番号63の項には注目ノードのノード番号である「4」
を上書きする。接続ノードの新たな到達時間である15
(分)は、旅行時間101である22(分)以下であ
り、かつ、接続ノードの計算状況64は”未計算”であ
るので、現時点で格納されているノード番号が1レコー
ド目から順番に、5、7、8、9、10、11の六つと
なっている探索ノードテーブル7において、7レコード
目に接続ノードのノード番号である「12」を書き込
む。また、探索履歴テーブル60において、ノード番号
12のノードの計算状況64を”未確定”とする。
【0095】注目ノードであるノード番号4のノードの
接続ノードをすべて探索した結果、探索ノードテーブル
7上に格納されているノード番号は七つあり、1レコー
ド目から順番に、5、7、8、9、10、11、12と
なっている。したがって、注目ノードの候補とするノー
ドのノード番号の、探索ノードテーブル7における1レ
コード目からの個数yは、前記(1)式を用いて次のよ
うに求めることができる。探索ノードテーブル7上に存
在するノード番号の個数xは「7」であり、候補制約パ
ラメータ82の値αは「0.7」であるので、
【0096】y=[(7−1)×0.7]+1=[4.
2]+1=4+1=5
【0097】すなわち、探索ノードテーブル7におい
て、1レコード目から5レコード目までのノード番号の
ノードを注目ノードの候補とする。このように候補をし
ぼることによって、この候補のなかで最小の到達時間を
もつノードを選択するために必要な計算時間を短縮する
ことができる。これらのノード番号5、7、8、9、1
0のそれぞれに対応する到達時間のうち、ノード番号1
0に対応する到達時間の10(分)が最小であるので、
ノード番号10のノードを次の注目ノードとする。そし
て探索ノードテーブル7において、ノード番号10を5
レコード目から取り除き、6レコード目以降の内容を1
レコードずつ前につめ、1レコード目から順番に、5、
7、8、9、11、12の六つが格納されているように
する。さらに探索履歴テーブル60において、ノード番
号10に対応する計算状況を”確定”とする。
【0098】(16)終了判定(S14) (15)の制約探索処理S13においてノード番号10
のノードが次の注目ノードに選ばれたので、ノード番号
10のノードを新たな注目ノードとして、制約パラメー
タ設定処理S12を行なう。
【0099】(17)制約パラメータ設定処理S12 注目ノードであるノード番号10のノードにおける到達
時間は10(分)であるので、更新制約パラメータ81
の値を「2」に、候補制約パラメータ82の値を「0.
7」に設定する。
【0100】(18)制約探索処理S13 ノード番号10のノードが注目ノードである。ここで
は、接続ノードがノード番号12のノードのときだけに
ついて説明する。このときの接続リンクはリンク番号1
5のリンクである。ノード番号12のノードの計算状況
64は”未確定”であるので、チェックカウント65を
インクリメントして「2」とする。このチェックカウン
トが更新制約パラメータ81の値である「2」以下であ
るので、ノード番号12のノードの到達時間が、注目ノ
ードの到達時間である10(分)とリンク番号15のリ
ンクの通行時間である3(分)の和として13(分)と
計算される。この到達時間は現時点の探索履歴テーブル
60から得られるノード番号12のノードの到達時間で
ある15(分)より小さいので、到達時間62と親ノー
ド63を再び更新する。次の注目ノードはノード番号1
1のノードになる。
【0101】(19)終了判定S14 ノード番号11のノードを新たな注目ノードとして、制
約パラメータ設定処理S12を行なう。
【0102】(20)制約パラメータ設定処理S12 注目ノードであるノード番号11のノードにおける到達
時間は11(分)であるので、更新制約パラメータ81
の値を「2」に、候補制約パラメータ82の値を「0.
7」に設定する。
【0103】(21)制約探索処理(S13) ノード番号11のノードが注目ノードである。ここでは
接続ノードがノード番号12のノードのときだけについ
て説明する。ノード番号12のノードの計算状況64
は”未確定”であるので、チェックカウント65をイン
クリメントして「3」とする。このチェックカウント6
5が更新制約パラメータ81の値である「2」より大き
いので、到達時間の計算も、到達時間62と親ノード6
3の更新もおこなわずに、このまま次の処理へ進む。次
の注目ノードはノード番号5のノードになる。
【0104】(22)終了判定処理(S14) ノード番号5のノードを新たな注目ノードとして、制約
パラメータ設定処理S12を行なう。以上の処理(1
4)から処理(22)で、ノード番号12のノードにお
ける到達時間62と親ノード63の更新判定の実行に対
して、更新制約パラメータ81の値によって制約を与え
ることの効果を考える。もし、処理(21)の制約探索
処理S13においてノード番号12のノードの到達時間
62の計算をおこなったとしても、更新判定S27によ
って、結局、到達時間62の更新はおこなわれず、到達
可能範囲算出処理における解の精度には影響がないの
で、到達時間62の計算に必要な時間は無駄になる。し
たがって、無駄な計算時間の省略が可能なことがわか
る。
【0105】図13に示す探索履歴テーブル60と図1
4に示す探索ノードテーブル7の内容は、この時点の状
態に対応している。以下、注目ノードがヌルになるまで
同様に繰り返す。到達可能範囲算出処理が終了した時点
で、探索履歴テーブル60の計算状況64が”開始ノー
ド”あるいは”確定”であるノードが、旅行時間101
内に到達可能なノードである。また、各ノードの親ノー
ド63を旅行開始地点のノードまでたどっていくことに
よって、旅行開始地点のノードからそのノードへの最短
路を求めることができる。
【0106】(3−9)の注目ノード候補決定処理S2
9では、候補制約パラメータ82の値が「1」のとき
は、探索ノードテーブル7上のノード番号の個数にかか
わらず、注目ノードの候補とするノードの個数を前記
(1)式で計算しなくてもよいと述べたが、候補制約パ
ラメータ82の値が「0」のときも同様である。このと
きは、探索ノードテーブル7において1レコード目に格
納されているノード番号のノードが注目ノードになる。
【0107】上述の実施の形態においては、制約パラメ
ータ80には、更新制約パラメータ81と候補制約パラ
メータ82の二つがあるとしたが、どちらか一方だけで
もよい。すなわち、注目ノードの候補には制約を与えず
に、到達時間62と親ノード63の更新判定の実行にだ
け制約を与えるようにしてもよいし、到達時間62と親
ノード63の更新判定の実行には制約を与えずに、注目
ノードの候補にだけ制約を与えるようにしてもよい。
【0108】また、制約パラメータ設定処理S12にお
いては、注目ノードにおける到達時間62によって制約
パラメータ80を段階的に設定したが、注目ノードにお
ける接続リンク条件によって段階的に設定してもよい。
例えば、接続リンク条件として接続リンク数を考えたと
き、注目ノードにおける接続リンク数が小さいほど、比
較的計算時間が長い高精度な探索方法を適用しても計算
時間がかからないので、解の精度を高くするために、更
新制約パラメータ81の値も候補制約パラメータ82の
値もともに大きく設定する。注目ノードにおける接続リ
ンク数が大きいほど計算時間がかかるので、計算時間を
短くするために、更新制約パラメータ81の値も候補制
約パラメータ82の値もともに小さく設定する。
【0109】または、更新制約パラメータ81と候補制
約パラメータ82のうち、一方は注目ノードにおける到
達時間62によって、もう一方は注目ノードにおける接
続リンク条件によって、段階的に設定するようにしても
よい。
【0110】さらに、制約パラメータ設定処理S12に
おいて、注目ノードにおける到達時間62などを考え
ず、制約パラメータ80は到達可能範囲算出処理の間、
常に一定にしてもよい。
【0111】さらにまた、更新制約パラメータ81と候
補制約パラメータ82のうちのどちらか一方だけが、注
目ノードにおける到達時間62などによらず一定として
もよい。
【0112】本実施形態の効果として、到達可能範囲算
出処理において、無駄な計算時間を省略するために、到
達時間62と親ノード63の更新判定の実行や注目ノー
ドの候補に制約を与える制約パラメータ80を、注目ノ
ードにおける到達時間62によって段階的に変化させる
ことによって、必要なところで必要な精度を保ちながら
高速化することができる。これによって従来よりも、計
算時間および解の精度の両方に関して効率的な所定時間
内到達可能範囲の算出が可能となる。また、制約パラメ
ータ80の設定値により計算時間や解の精度が変化する
ので、必要に応じて計算時間あるいは解の精度を調節す
ることも可能である。したがって、前実施形態と同様、
本システムは旅行時間内に移動可能な観光地を高速高精
度に算出でき、その利用者は速く正確に観光地を選定す
ることができる。
【0113】以上が本発明の到達可能範囲算出方法の詳
細実施形態であるが、本方法は、一定時間での行動可能
範囲算出によって、消防車や救急車がサポートできる範
囲と行動時間を決定するシステム、宅配便の集配所やピ
ザ屋、コンビニエンスストアなどのサポート範囲を決定
するシステムにも利用可能である。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、ベクトル地図におい
て、指定した地点から指定した時間で到達可能な範囲を
高速かつ高精度に算出することができる。また、ベクト
ル地図において、到達範囲を計算するに当たって、必要
に応じて計算時間あるいは解の精度を調節することがで
きるので、目的に応じた精度と速度の計算方法を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】旅行先決定支援システムの画面イメージ。
【図2】第1の実施の形態における旅行先決定支援シス
テムのシステム構成図。
【図3】第1の実施の形態で用いるベクトル地図の例を
示す図。
【図4】リンクテーブル構成図。
【図5】ノードテーブル構成図。
【図6】第1の実施の形態における到達可能範囲算出処
理フロー図。
【図7】第1の実施の形態における探索履歴テーブル構
成図。
【図8】第1の実施の形態における探索ノードテーブル
構成図。
【図9】図3の各ノードにおける適用探索方法を説明す
る図。
【図10】図3に対して到達可能範囲を算出した結果を
説明する図。
【図11】第2の実施の形態における到達可能範囲算出
処理フロー図。
【図12】第2の実施の形態で用いるベクトル地図の例
を示す図。
【図13】第2の実施の形態における探索履歴テーブル
構成図。
【図14】第2の実施の形態における探索ノードテーブ
ル構成図。
【図15】制約探索処理フロー図。
【符号の説明】
1 到達可能範囲算出処理機能 4 ベクトル地図データ 6 探索履歴テーブル 7 探索ノードテーブル 8 切替パラメータ 10 シミュレーション条件入力装置 80 制約パラメータ 81 更新制約パラメータ 82 候補制約パラメータ 60 探索履歴テーブル S2 切替パラメータ設定処理 S3 適用探索方法判定 S4 高精度探索処理 S5 高速探索処理 S12 制約パラメータ設定処理 S13 制約探索処理 S25 更新判定の実行判定 S29 注目ノード候補決定処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北澤 修司 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所システム事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベクトル地図データと探索履歴テーブル
    と探索ノードテーブルを用いて、指定した地点から指定
    した時間で到達可能な範囲を求める所定時間内到達可能
    範囲算出方法において、候補制約パラメータを固定値と
    して設定する手段と、注目ノードの選択範囲を前記候補
    制約パラメータによって決定する手段を有することを特
    徴とするベクトル地図における所定時間内到達可能範囲
    算出方法。
  2. 【請求項2】 ある一つの注目ノードにおける接続ノー
    ドの探索において、探索ノードテーブルに格納すべき接
    続ノードのノード番号を、該接続ノードに対応する接続
    リンクの通行時間が小さい順に該探索ノードテーブルに
    格納していく手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載のベクトル地図における所定時間内到達可能範囲算
    出方法。
  3. 【請求項3】 ベクトル地図データと探索履歴テーブル
    と探索ノードテーブルを用いて、指定した地点から指定
    した時間で到達可能な範囲を求める所定時間内到達可能
    範囲算出方法において、更新制約パラメータを固定値と
    して設定する手段と、注目ノードにおける接続ノードに
    対して到達時間と親ノードの更新判定を実行するか否か
    を、該接続ノードのチェックカウントと前記更新制約パ
    ラメータを比較することによって判定する手段を有する
    ことを特徴とするベクトル地図における所定時間内到達
    可能範囲算出方法。
  4. 【請求項4】 更新制約パラメータを固定値として設定
    する手段と、注目ノードにおける接続ノードに対して到
    達時間と親ノードの更新判定を実行するか否かを、該接
    続ノードのチェックカウントと前記更新制約パラメータ
    を比較することによって判定する手段を有することを特
    徴とする請求項1または2に記載のベクトル地図におけ
    る所定時間内到達可能範囲算出方法。
  5. 【請求項5】 候補制約パラメータを固定値として設定
    する手段の代わりに、前記候補制約パラメータを注目ノ
    ードにおける到達時間によって段階的に設定する手段を
    有することを特徴とする請求項1または2または4のい
    ずれかに記載のベクトル地図における所定時間内到達可
    能範囲算出方法。
  6. 【請求項6】 更新制約パラメータを固定値として設定
    する手段の代わりに、前記更新制約パラメータを注目ノ
    ードにおける到達時間によって段階的に設定する手段を
    有することを特徴とする請求項3または4に記載のベク
    トル地図における所定時間内到達可能範囲算出方法。
  7. 【請求項7】 候補制約パラメータを固定値として設定
    する手段と更新制約パラメータを固定値として設定する
    手段の代わりに、前記候補制約パラメータおよび前記更
    新制約パラメータを注目ノードにおける到達時間によっ
    て段階的に設定する手段を有することを特徴とする請求
    項4に記載のベクトル地図における所定時間内到達可能
    範囲算出方法。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれかに記載の注目
    ノードにおける到達時間の代わりに、前記注目ノードに
    おける接続リンクに関わるパラメータである接続リンク
    条件を用いることを特徴とするベクトル地図における所
    定時間内到達可能範囲算出方法。
  9. 【請求項9】 候補制約パラメータを固定値として設定
    する手段と更新制約パラメータを固定値として設定する
    手段の代わりに、前記候補制約パラメータと前記更新制
    約パラメータのうち、一方は注目ノードにおける到達時
    間によって段階的に設定し、もう一方は前記注目ノード
    における接続リンクに関わるパラメータである接続リン
    ク条件によって段階的に設定する手段を有することを特
    徴とする請求項4に記載のベクトル地図における所定時
    間内到達可能範囲算出方法。
  10. 【請求項10】 ベクトル地図データを用いて、指定し
    た地点から指定した時間で到達可能な範囲を求める所定
    時間内到達可能範囲算出方法において、注目ノードに高
    精度探索方法と高速探索方法のどちらを適用するかを、
    該注目ノードにおける接続リンクに関わるパラメータで
    ある接続リンク条件と切替パラメータを比較することに
    よって判定する手段を有することを特徴とするベクトル
    地図における所定時間内到達可能範囲算出方法。
  11. 【請求項11】 請求項8から10のいずれかに記載の
    接続リンク条件は、接続リンク数であることを特徴とす
    るベクトル地図における所定時間内到達可能範囲算出方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項8から10のいずれかに記載の
    接続リンク条件は、全接続リンクの平均通行時間である
    ことを特徴とするベクトル地図における所定時間内到達
    可能範囲算出方法。
  13. 【請求項13】 注目ノードに高精度探索方法と高速探
    索方法のどちらを適用するかを、該注目ノードにおける
    接続リンクに関わるパラメータである接続リンク条件と
    切替パラメータを比較することによって判定する手段の
    代わりに、前記注目ノードにおける到達時間と切替パラ
    メータを比較することによって、該注目ノードに高精度
    探索方法と高速探索方法のどちらを適用するかを判定す
    る手段を有することを特徴とする請求項10に記載のベ
    クトル地図における所定時間内到達可能範囲算出方法。
  14. 【請求項14】 注目ノードに高精度探索方法と高速探
    索方法のどちらを適用するかを、該注目ノードにおける
    接続リンクに関わるパラメータである接続リンク条件と
    切替パラメータを比較することによって判定する手段の
    代わりに、経過計算時間と切替パラメータを比較するこ
    とによって、前記注目ノードに高精度探索方法と高速探
    索方法のどちらを適用するかを判定する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項10に記載のベクトル地図におけ
    る所定時間内到達可能範囲算出方法。
  15. 【請求項15】 到達時間が指定時間以内のノードだけ
    を注目ノードとすることにより、該指定時間以内に到達
    可能なノードに対してだけ接続ノードを探索する手段を
    有することを特徴とする請求項1から14のいずれかに
    記載のベクトル地図における所定時間内到達可能範囲算
    出方法。
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