JPH1019757A - 粒度分布測定装置 - Google Patents

粒度分布測定装置

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JPH1019757A
JPH1019757A JP8192919A JP19291996A JPH1019757A JP H1019757 A JPH1019757 A JP H1019757A JP 8192919 A JP8192919 A JP 8192919A JP 19291996 A JP19291996 A JP 19291996A JP H1019757 A JPH1019757 A JP H1019757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の懸濁液を使用したバッチセル式粒度分
布測定装置であって分布する試料の粒子径にある程度の
偏りがあってもサンプリング誤差を軽減し、精度のよい
連続測定が可能な粒度分布測定装置を提供する。 【解決手段】 セル取付台3にゼロ点設定用の媒液を入
れるセル6と試料懸濁液を入れたセル7とを並べて設置
し、ラック8とピニオン11で駆動し、前記試料懸濁液
を入れたセル7を移動させつつレ−ザ光源1からのレ−
ザ光を照射し、リング状フォトダイオ−ドアレイ5に連
続的に回折像を結ぶようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種粉粒体の粒
度分布測定装置、特に光学系の配置としては縦型であっ
て、バッチ式セルを移動可能として測定誤差が小さくな
るように構成した粒度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粒度分布測定法のうち湿式測定法では、
測定容器に入れた試料懸濁液をよく攪拌してレ−ザ−光
を照射して粒子によって回折・散乱する光を検出し、そ
の粒度分布を測定する。このようなレ−ザ回折/散乱法
による粒度分布測定装置には、光学系の配置として大別
すると横型と縦型がある。また、粒度分布測定装置に
は、粉粒体試料を混合しよく攪拌した懸濁液をポンプに
よって還流させつつ測定する還流式と、所定容量の容器
を測定位置にセットして測定するバッチセル式とがあ
る。
【0003】バッチセル方式による粒度分布測定装置の
場合、横型は、図5に示すように、縦方向に水深を深く
した試料容器20に懸濁液を入れ、攪拌装置21により
よく攪拌した後、横方向からレ−ザ光を照射してその回
折/散乱光を測定する。また、同じく縦型のバッチセル
方式の粒度分布測定装置では、図6に示すように、横方
向に長く且つ水深の浅い試料容器23に懸濁液を入れ、
縦方向からレ−ザ光を照射してその回折/散乱光を測定
する。従って、横型では粒子の沈降速度の影響が大きい
ため懸濁液の攪拌が不可欠であるのに対して、縦型では
粒子の沈降速度の影響を殆ど受けないため必ずしも攪拌
する必要はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記するバッチセル式
粒度分布測定装置のうち縦型は、通常、攪拌装置により
攪拌しないため粒子の偏り、即ち、粒子径分布が均等で
なく粒子径の大きいものが一部に多く存在した場合、こ
の粒子径分布の比較的大きい位置にレ−ザビ−ムを照射
するとサンプリング誤差が大きくなる。例えば、図7に
おいてレ−ザビ−ムを照射する位置が、たまたま粒子3
0a,30b,30c,・・・等の径の大きいものが集
まっていると測定誤差が大きくなることになる。バッチ
セル式には連続測定を自動的に行うものもあるが、この
ような場合、サンプリング誤差の大きいものが多数出る
可能性もある。特に、攪拌機能を持たない縦型のバッチ
セル式粒度分布測定装置では粒子径が大きい試料の場合
サンプリング誤差を無視できない。
【0005】この発明は上記する課題に着目してなされ
たものであり、少量の懸濁液を使用したバッチセル式粒
度分布測定装置であって分布する試料の粒子径にある程
度の偏りがあってもサンプリング誤差を軽減し、また多
数のバッチ式セルであっても精度のよい連続測定が可能
な粒度分布測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、レ−ザ光源とコリメ−タレン
ズとセル取付台と集光レンズ及び検出器を備えた粒度分
布測定装置において、前記セル取付台にゼロ点設定用の
媒液を入れるセルと単数若しくは複数の試料用セルとを
並べて設置すると共に、該セル取付台を駆動機構により
移動可能としたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず、レ−ザ回折/散乱法の原理
について説明する。図4は、レ−ザ回折/散乱法を用い
た粒度分布測定装置の基本的な構成を示す図である。こ
の図に示すように、レ−ザ光源1より測定対称となる粒
子群30にレ−ザ光を照射すると、空間的に回折/散乱
光の光強度分布パタ−ンが生ずる。このうち前方散乱光
の光強度分布パタ−ンは、回折レンズ4によって集光さ
れ、焦点距離の位置にある検出面にリング状の回折/散
乱像を結ぶ。これをリング状フォトダイオ−ドアレイ5
で検出する。また、側方散乱光や後方散乱光は、側方散
乱センサ31や後方散乱センサ32で検出する。
【0008】この光強度分布パタ−ンは、粒子の大きさ
によって変化する。実際のサンプルには、大きさの異な
る粒子が混在しているため、粒子群から生ずる光強度分
布パタ−ンはそれぞれの粒子からの回折/散乱光の重ね
合わせとなる。これをマトリクス(行列)で表現する
と、
【数1】 となる。ただし、
【数2】
【数3】 sは光強度分布ベクトルである。その要素si (i=
1,2,・・・m)は、リングディテクタの各素子及び
側方散乱光センサによって検出される入射光量である。
qは粒度分布(頻度分布%)ベクトルである。粒度分布
範囲を有限とし、この範囲内をn分割して、最大値をd
1 、最小値をdn+1 とする。それぞれの分割区間
〔dj ,dj+1 〕を一つの粒子径xj (j=1,2,・
・n)で代表させる。qの要素qj (j=1,2,・・
n)は、粒子径xj に対応する粒子量である。通常は、
【数4】 となるように正規化(ノルマライズ)を行っている。A
は、粒度分布(ベクトル)qを、光強度分布(ベクト
ル)sに、返還する係数行列である。Aの要素a
i,j (i=1,2,・・・m,j=1,2,・・・n)
の物理的意味は、粒子径xj の単位粒子量の粒子群によ
って回折/散乱した光のi番目の素子に対する入射光量
である。ai,j の数値は、理論的に計算することができ
る。これには、粒子径が光源となるレ−ザ光の波長に比
べて十分に大きい場合には、Fraunhofer回折理論を用い
る。しかし、粒子径がレ−ザ光の波長と同程度か、それ
より小さいサブミクロン野領域ではMie 散乱理論を用い
る必要がある。Fraunhofer回折理論は、前方微小角散乱
において、粒子径が波長に比べて充分大きな場合に有効
なMie 散乱理論の優れた近似であると考えることができ
る。
【0009】Mie 散乱理論を用いて、係数行列Aの要素
を計算するためには、粒子及びそれを分散させる媒液の
屈折率を設定する必要がある。さて、数1の式に基づい
て粒度分布(ベクトル)qの最小自乗解を求める式を導
出すると、
【数5】 が得られる。ただし、AT はAの転置行列であり、
( )- は逆行列を表す。数4の右辺において、光強度
分布(ベクトル)sの各要素は、リングディテクタおよ
び側方散乱光センサで検出される数値である。また、係
数行列Aは、Fraunhofer回折理論或いはMie 散乱理論を
用いて予め計算しておくことができる。従って、それら
の既知のデ−タを用いて数5の計算を実行すれば、粒度
分布(ベクトル)qが求まることは明らかである。
【0010】以上が、レ−ザ回折/散乱法の基本的な測
定原理であるが、ここで示したのは、粒度分布の計算方
法の一例であり、この他にも様々なバリエ−ションが存
在する。また、センサ、ディテクタの種類、配置にかか
わらずサブミクロン粒子の粒度分布を測定するために
は、測定対称となる粒子及びそれを分散させる媒液の屈
折率を設定する必要がある。
【0011】以上のレ−ザ回折/散乱法の原理に基づく
この発明の具体的実施の形態について図面を参照しなが
ら説明する。図1はこの発明の粒度分布測定装置の要部
の斜視図である。この粒度分布測定装置では、下方向か
ら上方向にかけて、レ−ザ光源1,コリメ−タレンズ
2,セル取付台3,回折レンズ(集光レンズ)4,検出
器となる前方回折/散乱光センサのリング状フォトダイ
オ−ドアレイ5(下側は検出面),等がこの順に配置さ
れている。
【0012】前記セル取付台3には、ゼロ点設定用の媒
液を入れたセル6と、試料懸濁液を入れたセル7とを並
べて設置することができるようにしてある。該セル取付
台3に配置するゼロ点設定用の媒液を入れたセル6及び
試料懸濁液を入れたセル7の下側は透明カバ−或いはレ
−ザ光透過穴が設けられている。更に、該セル取付台3
は端部には側面にラック8を形成したバ−9が接続して
ある。そして該ラック8にはモ−タ10で駆動するピニ
オン11が噛合させてある。また、該ラック8を設けた
バ−9の下側にはシャッタ12,13,14が取り付け
てあり、これらのシャッタがフォオトセンサ15の位置
に来て光を遮蔽するとこのセル取付台3を停止させるよ
うになっている。
【0013】上記構成とした粒度分布測定装置は、レ−
ザ光源1から照射されたレ−ザ光をコリメ−トレンズ2
で平行光線としてセル取付台3に設置されたゼロ点設定
用の媒液を入れたセル6及び試料懸濁液を入れたセル7
を透過させ、回折レンズ(集光レンズ)4を透過させて
リング状フォトダイオ−ドアレイ5にリング状の回折/
散乱像を結ぶ。この回折/散乱像を検出器(図示省略)
で検出し、上記したレ−ザ回折/散乱法の原理により粒
度分布を測定する。
【0014】次に、この粒度分布測定装置による具体的
測定方法について説明する。上記するように、前記セル
取付台3は同じ形のバッチセルとしたゼロ点設定用の媒
液を入れたセル6及び試料懸濁液を入れたセル7を2個
セットできるようにしてラック8とピニオン11により
光軸と垂直な面で往復運動できるように構成されてい
る。このバッチ式セルの停止位置は、ゼロ点設定用のセ
ル6が光軸にセットされる点(図ののシャッタ12が
フォトセンサ15を遮蔽する位置)、実測用の懸濁液を
入れたセル7がスキャンされる開始点(図1ののシャ
ッタ13がフォトセンサ15を遮蔽する位置)、同スキ
ャン終了点(図1ののシャッタ14がフォトセンサ1
5を遮蔽する位置)、である。
【0015】実測時には、ゼロ点設定用セル6に媒液の
み満たし、実測用セル7には測定試料懸濁液を満たす。
この状態で、先ず、停止位置の図1のでゼロ点測定を
行う。続いて、実測に移ると、ラック8とピニオン11
が測定試料懸濁液を入れたセル7を図1のの位置まで
移動させ、回折/散乱光のデ−タ収集を開始する。次
に、ラック8とピニオン11が図1のからまでセル
7を移動させる。図2及び図3はこのときのセル7の測
定箇所の移動状態を示す図である。このように、セル7
を移動させつつ数カ所の粒度分布を測定する。そしてこ
の間の回折/散乱光デ−タは積算され平均化される。
【0016】この発明の粒度分布測定装置の構成は以上
のようであるが、上記実施例において、セル取付台3の
移動機構はラック8とピニオン11の代わりに他の移動
機構、例えばエアシリンダ或いはベルトやチェ−ン駆動
機構等によってもよい。また、停止位置の制御はシャッ
タとフォトインタラプタによる制御としたが、パルスモ
−タによる制御でもよい。なお、セル取付台3は直線運
動する場合で説明したが、回転運動による場合でも同様
に実施することができる。更に、前記セル取付台3に
は、実施の形態ではゼロ点設定用の媒液を入れたセル6
と試料懸濁液を入れたセル7とを並べて設置する実施例
で説明したが、該セル取付台3には多数の測定用セルを
設置するように改造することも可能であり、従ってこの
場合マルチサンプラ測定も実施することができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の粒度分
布測定装置によれば、縦型で生じやすいサンプリング誤
差を軽減することができるため測定精度を向上させるこ
とができる。また、同時に媒液によるゼロ点も測定する
ためその設定が簡単となる。更に、バッチセルタイプの
マルチサンプラ(多数サンプル連続自動測定)へ拡張す
ることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の粒度分布測定装置の要部の斜視図で
ある。
【図2】この発明の粒度分布測定装置のセル取付台に載
せたゼロ点設定用の媒液を入れたバッチセルと試料懸濁
液を入れたバッチセルの一部正面図である。
【図3】この発明の粒度分布測定装置のセル取付台を移
動させつつ粒度分布を測定するときの試料懸濁液を入れ
たバッチセルの底面図である。
【図4】レ−ザ回折/散乱法による粒度分布測定装置の
基本的な構成を示す斜視図である。
【図5】従来の粒度分布測定装置で使用される横型のバ
ッチセルで粒度分布を測定する状態を示す図である。
【図6】従来の粒度分布測定装置で使用される縦型のバ
ッチセルで粒度分布を測定する状態を示す図である。
【図7】従来の粒度分布測定装置で使用される縦型のバ
ッチセルで粒度分布を測定する状態を示すバッチセルの
底面図である。
【符号の説明】
1 レ−ザ光源 2 コリメ−タレンズ 3 セル取付台 4 回折レンズ 5 フォトダイオ−ドアレイ 6 ゼロ点設定用セル 7 試料用セル 8 ラック 9 バ− 10 モ−タ 11 ピニオン 12,13,14 シャッタ 15 フォトセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レ−ザ光源とコリメ−タレンズとセル取
    付台と集光レンズ及び検出器を備えた粒度分布測定装置
    において、 前記セル取付台にゼロ点設定用の媒液を入れるセルと単
    数若しくは複数の試料用セルとを並べて設置すると共
    に、該セル取付台を駆動機構により移動可能としたこと
    を特徴とする粒度分布測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024783A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Shimadzu Corp 粒度分布測定装置
JP2008096191A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Shimadzu Corp 誘電泳動特性評価方法
JP2008249736A (ja) * 2008-07-17 2008-10-16 Horiba Ltd 粒径分布測定装置
CN111044418A (zh) * 2019-12-16 2020-04-21 深圳市龙岗大工业区混凝土有限公司 一种混凝土粉料的细度检测装置

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