JPH10198351A - オルゴールの作動停止機構 - Google Patents

オルゴールの作動停止機構

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JPH10198351A
JPH10198351A JP333797A JP333797A JPH10198351A JP H10198351 A JPH10198351 A JP H10198351A JP 333797 A JP333797 A JP 333797A JP 333797 A JP333797 A JP 333797A JP H10198351 A JPH10198351 A JP H10198351A
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JP
Japan
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pulley
music box
rotation
coil spring
windbreak
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JP333797A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Minae
善範 薬袋
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルゴールの作動を停止する際の安定性を向
上させると共にこの停止のために必要な引っ張り力を小
さくでき、また部品コストを削減する。 【解決手段】 ぜんまい2の巻上げ軸3に引紐4を巻回
したプーリ5を連結し、引紐4の引動によるプーリ5の
回転で巻上げ軸3をぜんまい2の巻上げ方向に回転させ
る形式のオルゴール1に設けた作動停止機構10におい
て、引紐4の引動時にプーリ5を巻上げ軸3に対し所定
角度回転できるように係合し、この回転によりプーリ5
を一定量軸方向に移動させる移動手段としてのカム機構
11と、プーリ5の軸方向移動によってオルゴール1の
風切り6の回転域R中に侵入して風切り6の回転を停止
させるプーリ5の移動に関連させたストッパ手段12
と、プーリ5を軸方向移動に抗して復帰付勢するコイル
スプリング13,14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ぜんまいの巻上げ
軸にプーリを連結し、このプーリに巻き付けた引紐の引
っ張りにより巻上げ軸を巻き上げ回転させるオルゴール
に関する。更に詳述すると、本発明はかかるオルゴール
の作動時にぜんまいの解放を停止する作動停止機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】引紐を引っ張ることによりぜんまいの巻
上げを行うオルゴールでは、オルゴールの作動を停止さ
せる作動停止機構が備えられることがある。この作動停
止機構は、引紐を巻上げ力よりも小さい力で引っ張るこ
とにより、ぜんまいの解放を停止するものである。
【0003】図10及び図11に示すように、この作動
停止機構100は、ぜんまいの巻上げ軸101に固定し
たカム部材102と、該カム部材102のカム部102
aに案内される従動部103aを有すると共に巻上げ軸
101に対して所定角度回転可能なプーリ103と、該
プーリ103に巻き付けた引紐104と、プーリ103
をカム部材102側に付勢する板ばね105とを備えて
いる(特公昭63−8945号参照)。
【0004】そして、オルゴールの作動中(図10中実
線で示す)に引紐104が引かれると、プーリ103の
従動部103aがカム部102aに案内されて軸方向に
移動して(図10中二点鎖線で示す)、プーリ103が
板ばね105に抗して軸方向に移動する。これにより、
板ばね105の一部が折り曲げられて形成されたストッ
パ部105aが軸方向に移動して、オルゴールの風切り
106の回転域中に侵入して風切り106の回転を停止
する。このため、オルゴールの作動が停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たオルゴールの作動停止機構100では、ストッパ部1
05aは板ばね105の一部を折り曲げ加工したもので
あるので、オルゴールの作動を停止させるために必要な
引っ張り力をより小さくすべく板ばね105を余りに薄
いものにすると、ストッパ部105aも薄くなってしま
い風切り106を停止する動作の安定性が低下してしま
う。また、ストッパ部105aによる風切り106の停
止の安定性を高くするために板ばね105を余りに厚く
してしまうと、作動を停止させるために必要な引っ張り
力が大きくなってしまう。
【0006】さらに、風切り106とプーリ103との
間隔が大きい場合は、ストッパ部105aが撓みやすく
風切り106への当接が不安定になりやすい。しかも、
板ばね105は例えば図11に示すように複雑な形状の
特注品であるため、量産化や部品コストの低減が困難と
なってしまう。
【0007】そこで、本発明は、オルゴールの作動を停
止する際の安定性を向上させると共にこの停止のために
必要な引っ張り力を小さくでき、また部品コストを削減
できるオルゴールの作動停止機構を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ぜんまいの巻上げ軸に引紐を巻
回したプーリを連結し、引紐の引動によるプーリの回転
で巻上げ軸をぜんまい巻上げ方向に回転させる形式のオ
ルゴールに設けた作動停止機構において、引紐の引動時
にプーリを巻上げ軸に対し所定角度回転できるように係
合し、この回転によりプーリを一定量軸方向に移動させ
る移動手段と、プーリの軸方向移動によってオルゴール
の風切りの回転域中に侵入して風切りの回転を停止させ
るプーリの移動に関連させたストッパ手段と、プーリを
軸方向移動に抗して復帰付勢するコイルスプリングとを
有するようにしている。
【0009】したがって、オルゴールの作動中に引紐を
引っ張ると、プーリが原位置から移動手段により軸方向
に移動する。この時、プーリはコイルスプリングに抗し
て軸方向に移動する。そして、プーリの軸方向への移動
に伴ってストッパ手段が作動して風切りの回転を阻止す
る。これにより、オルゴールの作動が停止する。
【0010】また、引紐を解放することにより、プーリ
がコイルスプリングにより軸方向に移動して原位置に復
帰する。これにより、ストッパ手段が風切りの回転域中
から脱して、再びオルゴールが作動する。ここで、プー
リの軸方向移動はコイルスプリングによりなされる。こ
のため、市販品の安価なコイルスプリングを使用するこ
とができる。しかも、多種多様の市販品のコイルスプリ
ングから選択することができるので、ばねの強さを幅広
く選択して使用することができる。
【0011】また、請求項2のオルゴールの作動停止機
構では、コイルスプリングは、プーリを回転方向または
軸方向に付勢するようにしている。したがって、引紐の
引っ張りによりプーリが回転しながら移動手段により軸
方向に移動する際に、コイルスプリングが回転方向また
は軸方向に畜勢される。そして、引紐の引っ張りを止め
ると、コイルスプリングが解放されてプーリに回転方向
または軸方向の付勢力を与える。これにより、プーリが
移動手段によって原位置に復帰する。
【0012】さらに、請求項3のオルゴールの作動停止
機構では、コイルスプリングは、プーリを回転方向に付
勢する第1のコイルスプリングとプーリを軸方向に付勢
する第2のコイルスプリングとを備えるようにしてい
る。したがって、プーリの軸方向移動に対する抗力は回
転方向及び軸方向から与えられるので、プーリの復帰が
円滑かつ安定して行われる。
【0013】また、請求項4のオルゴールの作動停止機
構では、ストッパ手段は、回転可能に軸支された連動軸
と、この連動軸に一体化されると共にプーリの軸方向移
動により押圧されて連動軸を回転させる押圧部と、連動
軸に一体化されると共に押圧部が押圧されることにより
風切りの回転域中に侵入して風切りの回転を停止させる
侵入部とを備えるようにしている。したがって、プーリ
が軸方向移動して押圧部を押圧して連動軸を回転させ
る。これにより、侵入部が風切りの回転域中に侵入して
風切りの回転を停止させる。また、これら連動軸と押圧
部と侵入部とをプラスチック等で一体成形することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1及び
図2に示すように、本実施形態のオルゴール1は、ぜん
まい2の巻上げ軸3に引紐4を巻回したプーリ5を連結
し、引紐4の引動によるプーリ5の回転で巻上げ軸3を
ぜんまい2の巻上げ方向に回転させる形式のものであ
る。そして、このオルゴール1は、ぜんまい2や風切り
6やドラム7等を備えたオルゴール本体8と、プーリ5
や引紐4等を備えたプーリユニット9と、オルゴール本
体8の作動を停止させる作動停止機構10とを備えてい
る。なお、本実施形態で使用されるオルゴール本体8は
公知のもので構わない。
【0015】作動停止機構10は、引紐4の引動時にプ
ーリ5を巻上げ軸3に対し所定角度回転できるように係
合し、この回転によりプーリ5を一定量軸方向に移動さ
せる移動手段としてのカム機構11と、プーリ5の軸方
向移動によってオルゴール1の風切り6の回転域R中に
侵入して風切り6の回転を停止させるプーリ5の移動に
関連させたストッパ手段12と、プーリ5を軸方向移動
に抗して復帰付勢するコイルスプリング13,14とを
有している。
【0016】プーリユニット9は、ぜんまい2の巻上げ
軸3に固着されるカム部材15と、このカム部材15に
対して所定角度回転可能なプーリ5と、これらカム部材
15とプーリ5との間に形成されたカム機構11と、カ
ム部材15とプーリ5との間に装着されたコイルスプリ
ング13,14と、プーリ5に固着された引紐4とを備
えている。
【0017】カム部材15は、図1,3,6,7に示す
ように、ほぼ円板形状のプレート16と該プレート16
の中央部のボス17とを有している。そして、ボス17
の中心部には、金属製の円筒状のねじ受け18が圧入さ
れている。このねじ受け18に巻上げ軸3のねじ部が螺
合することにより、カム部材15と巻上げ軸3との固着
がなされる。
【0018】また、プレート16には、周方向に沿うと
共に中心からの半径が等しい3つの透孔が形成されて係
合孔19,19,19を構成している。各係合孔19の
右回転方向の端部は中心側に拡大されて、拡大部19a
を構成している。プレート16の裏面では、各拡大部1
9a同士の間にカム機構11の一方をなすカム部20が
形成されている。本実施形態ではカム部20を斜面カム
としている。さらに、プレート16の裏面の周縁部に
は、2本のストッパ柱21,21が形成されている。
【0019】プーリ5は、図1,4,6,7に示すよう
に、ほぼ円筒形状の紐掛け筒22と、該紐掛け筒22の
両端部から径方向外側に突出したフランジ形状の紐ガイ
ド23と、紐掛け筒22の一端部から径方向内側に突出
したフランジ形状の支持プレート24と、支持プレート
24が形成されていない側の紐ガイド23の周縁から紐
掛け筒22に連続する切り欠きから成る紐掛け溝25と
を備えている。
【0020】さらに、プーリ5の支持プレート24に
は、中央部にカム部材15のボス17が回転可能に挿入
される透孔から成る支持孔26(図4中ハッチングで示
す)と、該支持孔26の周縁から紐掛け筒22の内側を
通って紐掛け筒22よりも突出する3本のばね支持部2
7,27,27と、支持孔26の周縁の各ばね支持部2
7の間から紐掛け筒22の内側に突出したカム機構11
の他方をなす従動部28と、各従動部28と紐掛け筒2
2とを結ぶストッパ壁29とが形成されている。そし
て、ばね支持部27の先端部には内側に突出するばね爪
27aが形成されている。なお、図4中の符号30は、
紐掛け溝25を補強する肉厚部である。
【0021】ここで、従動部28は、図6に示すよう
に、カム部材15のカム部20にほぼ密着する形状とさ
れている。そして、カム部20及び従動部28の形状
は、カム部材15に対してプーリ5をぜんまい巻上げ方
向Wに回転させたときにカム部材15に対してプーリ5
が飛び出すものとされている。また、プーリ5の突出量
は、ストッパ手段12が作動するのに十分な大きさとさ
れている。さらに、プーリ5の回転角度は本実施形態で
は20度程度としているが、これに限られないのは勿論
である。すなわち、プーリ5の回転角度は、ばね支持部
27の本数や、ばね支持部27の周方向の幅や、係合孔
19の長さ、またストッパ壁29とストッパ柱21の周
方向の距離に応じて変更する。
【0022】そして、カム部材15とプーリ5とを組み
立てる際は、図1〜図7に示すように、プーリ5のばね
支持部27のばね爪27aをカム部材15の係合孔19
の拡大部19aに挿入させる。これと同時に、カム部材
15の1本のストッパ柱21とプーリ5のストッパ壁2
9との間に第1の圧縮コイルスプリング13を介在させ
る。この第1のコイルスプリング13の付勢方向は、カ
ム部材15に対してプーリ5が引紐4を引っ張る巻取り
方向Dとしている。さらに、ばね支持部27のばね爪2
7aとカム部材15のプレート16との間に、第2の圧
縮コイルスプリング14を介在させる。この第2のコイ
ルスプリング14の付勢方向は、カム部材15に対して
プーリ5を軸方向に引きつける方向としている。なお、
図5ではコイルスプリング14の図示を省略している。
【0023】また、本実施形態での各コイルスプリング
13,14は市販品を使用している。このため、部品を
安価に抑えることができる。さらに、引紐4は、一端部
に結び目4aが形成されて紐掛け溝25に係止されてい
る。引紐4の他端部はオルゴール1の外部に延長されて
いる。
【0024】ここで、図5及び図6に示すように、カム
部材15を固定した状態で引紐4を引っ張らないとき
は、第1のコイルスプリング13によりプーリ5が巻取
り方向Dに付勢されてプーリ5のばね支持部27とカム
部材15の係合孔19の拡大部19aの縁とが当接する
と共に、第2のコイルスプリング14によりプーリ5が
軸方向にカム部材15側に引きつけられてプーリ5の従
動部28とカム部材15のカム部20とが接する。
【0025】そして、引紐4を引っ張ることにより、第
1のコイルスプリング13が圧縮されて該コイルスプリ
ング13に接しない方のストッパ柱21がプーリ5のス
トッパ壁29に当接する。これと同時にプーリ5の従動
部28がカム部材15のカム部20に案内されて、第2
のコイルスプリング14を圧縮しながらプーリ5がカム
部材15から飛び出す(図6中二点鎖線で示す)。
【0026】一方、ストッパ手段12は、図1及び図2
に示すように、オルゴール1のケーシングに回転可能に
支持される連動軸31と、この連動軸31に形成された
平板形状の押圧部32と棒状の侵入部33とを備えたプ
ラスチックの一体成形品とされている。押圧部32は、
プーリ5の軸方向に飛び出す側に近接して配置されてい
る。このため、引紐4が引かれてプーリ5が軸方向に突
出したときは、プーリ5が押圧部32を押圧して連動軸
31を回転させる。
【0027】また、侵入部33は連動軸31にほぼ直交
して形成されている。侵入部33の先端部は、オルゴー
ル本体8に形成された透孔34から風切り6の近くに位
置している。そして、侵入部33は、押圧部32が押圧
されたときにオルゴール本体8の風切り6の回転域R中
に侵入し、押圧部32が押圧されないときは回転域R中
に侵入しないよう配置されている。
【0028】さらに、侵入部33とオルゴール1のケー
シングの固定ピン36との間には、引っ張りコイルスプ
リングから成る戻りばね35が取り付けられている。こ
の戻りばね35は、侵入部33が風切り6の回転域R中
に侵入しない方向に付勢している。したがって、プーリ
5が押圧部32を押圧したときは侵入部33が戻りばね
35に抗して風切り6の回転域R中に侵入し、プーリ5
が引き上げられると戻りばね35により侵入部33が回
転域R中から脱する。ここで、本実施形態ではストッパ
手段12がプラスチックの一体成形品であるので、プー
リ5と風切り6との間隔が比較的大きくても連動軸31
や侵入部33がほとんど撓むことはないと共に侵入部3
3が風切り6の回転により弾かれることはなく、ストッ
パ手段12の動作を引紐4の小さい引っ張り力で安定し
て行うことができる。
【0029】上述したオルゴール1を使用する際の動作
を以下に説明する。
【0030】ぜんまい2を巻き上げるときは引紐4を引
っ張る。これにより、カム部材15に対してプーリ5が
原位置から巻上げ方向Wに回転しカム機構11により軸
方向に突出する。そして、プーリ5が押圧部32を押圧
するので、ストッパ手段12の連動軸31が回転して侵
入部33が風切り6の回転域R中に侵入してオルゴール
本体8の作動が停止する。この状態で更に引紐4を引っ
張ってプーリ5のストッパ壁29とカム部材15のスト
ッパ柱21とを当接することにより、これらプーリ5と
カム部材15と巻上げ軸3とを一体的に回転させる。
【0031】ぜんまい2の巻上げが終了してから引紐4
の引っ張りを止める。これにより、プーリ5の巻上げ方
向Wへの外力が無くなるので、第1及び第2のコイルス
プリング13,14によりプーリ5がカム部材15に対
して巻取り方向Dに回転すると共に軸方向に引きつけら
れる。本実施形態ではプーリ5の原位置への復帰を2つ
のコイルスプリング13,14により回転方向と軸方向
との付勢力に分けて行っているので、引紐4の小さな引
っ張り力でもプーリの移動を円滑に行うことができ、オ
ルゴール停止の動作の安定化を図ることができる。
【0032】プーリ5の原位置復帰によりストッパ手段
12の侵入部33が戻りばね35により風切り6の回転
域R中から脱する。このため、オルゴール本体8が作動
して鳴奏する。
【0033】さらに、オルゴール本体8の作動中に引紐
4を引っ張ったときは、カム部材15は巻取り方向Dに
回転しているのに対し、プーリ5は巻上げ方向Wに引っ
張られる。このため、プーリ5がカム部材15から軸方
向に突出して押圧部32及び連動軸31を介して侵入部
33が風切り6の回転を停止させる。したがって、作動
中に引紐4を引っ張る場合は、2つのコイルスプリング
13,14を圧縮すると共に戻りばね35を引っ張るだ
けの力で引紐4を巻上げる動作を停止することができ
る。
【0034】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態ではプーリ5を原位置復帰さ
せるために2つのコイルスプリング13,14を使用し
ているが、これに限られず2つのコイルスプリング1
3,14を図8に示すように一体化したスプリング37
とすることもできる。このスプリング37は軸方向Aへ
の圧縮コイルスプリングとしての作用と回転方向Bへの
捻りコイルスプリングとしての作用とを備えており、上
述した実施形態の2つのコイルスプリング13,14と
同等の機能を有する。したがって、このスプリング37
を使用すれば、上述の実施形態と同様にプーリ5の原位
置復帰を小さな引っ張り力で円滑に安定して行うことが
できる上に、部品点数を減らすこともできる。
【0035】また、図1及び図2に示す実施形態では、
ストッパ手段12の侵入部33及び押圧部32の移動は
連動軸31の回転によりなされているが、これに限られ
ず図9に示すようにオルゴール1のケーシングに固定し
た支持部38を支点として連動軸31’が傾動して侵入
部33’及び押圧部32’が移動するようにしても構わ
ない。この場合、押圧部32’を押圧することにより侵
入部33’がその長手方向に移動して風切り6の回転域
R中に侵入する。このストッパ手段12’でも、プラス
チック一体成形品を使用できるので、オルゴールの停止
を安定して行うことができる。
【0036】さらに、本実施形態ではプーリ5の移動手
段としてのカム機構11は引紐4の引っ張りによりプー
リ5を巻上げ軸3及びカム部材15から引き離す方向に
移動させているが、これに限られない。例えば、カム機
構11を、引紐4の引っ張りによりプーリ5が巻上げ軸
3側に移動するように形成しても構わない。この場合、
ストッパ手段12を、プーリ5が巻上げ軸3に引きつけ
られることにより侵入部33が風切り6の回転域R中に
侵入するよう形成する。これにより、上述した図1及び
図2に示す実施形態と同様に、ストッパ手段12の作動
を小さな引っ張り力でも安定して行うことができる。ま
た、カム機構11を確動カムや板カム等により形成する
ことができるのは勿論である。
【0037】また、図1及び図2に示す実施形態では、
侵入部33がオルゴール本体8の透孔34を貫通してい
るが、これに限られない。例えば、侵入部33がオルゴ
ール本体8の側方から風切り6の回転域R中に出没可能
となるようにすれば、透孔34を形成することなくオル
ゴール1の作動停止を行うことができる。したがって、
透孔34を形成する作業を省略し、オルゴールの製造工
程を簡略化することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1のオルゴールの作動停止機構は、引紐の引動時にプー
リを巻上げ軸に対し所定角度回転できるように係合し、
この回転によりプーリを一定量軸方向に移動させる移動
手段と、プーリの軸方向移動によってオルゴールの風切
りの回転域中に侵入して風切りの回転を停止させるプー
リの移動に関連させたストッパ手段と、プーリを軸方向
移動に抗して復帰付勢するコイルスプリングとを有する
ので、プーリの原位置復帰をコイルスプリングにより行
うことができる。このため、市販品のコイルスプリング
を使用することができるので、オルゴールの量産を容易
に行うことができる。また、安価なコイルスプリングを
使用することができるので、部品コストを低減すること
ができる。
【0039】さらに、コイルスプリングは多種多様の市
販品が出回っているので、ばねの強さを幅広く選択して
使用することができる。このため、引紐を引っ張ってオ
ルゴールを停止させるために必要な力の強弱をコイルス
プリングの設定により容易に調整することができる。
【0040】また、請求項2のオルゴールの作動停止機
構では、コイルスプリングはプーリを回転方向または軸
方向に付勢するようにしているので、いずれの場合もプ
ーリが原位置に復帰することができる。すなわち、コイ
ルスプリングがプーリを回転方向に付勢する場合は移動
手段を介してプーリが軸方向にも移動し、コイルスプリ
ングがプーリを軸方向に付勢する場合は移動手段を介し
てプーリが回転方向にも移動する。
【0041】さらに、請求項3のオルゴールの作動停止
機構では、コイルスプリングはプーリを回転方向に付勢
する第1のコイルスプリングとプーリを軸方向に付勢す
る第2のコイルスプリングとを備えるようにしているの
で、プーリの軸方向移動に対する抗力は回転方向及び軸
方向の双方から与えられるので、プーリの原位置復帰を
引紐の引っ張り力が小さくても円滑かつ安定して行うこ
とができる。
【0042】また、請求項4のオルゴールの作動停止機
構では、ストッパ手段は、回転可能に軸支された連動軸
と、この連動軸に一体化されると共にプーリの軸方向移
動により押圧されて連動軸を回転させる押圧部と、連動
軸に一体化されると共に押圧部が押圧されることにより
風切りの回転域中に侵入して風切りの回転を停止させる
侵入部とを備えるので、これら連動軸と押圧部と侵入部
とをプラスチック等で一体成形することができる。この
ため、プーリと風切りとの間隔が比較的大きくても連動
軸や侵入部がほとんど撓むことはないと共に侵入部が風
切りの回転により弾かれることはなく、ストッパ手段の
動作を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオルゴールの作動停止機構を示す
オルゴール装置全体の分解斜視図である。
【図2】オルゴールの作動停止機構を示す斜視図であ
る。
【図3】カム部材を示す平面図である。
【図4】プーリを示す平面図である。
【図5】カム部材とプーリとを組み合わせたプーリユニ
ットを示す平面図である。
【図6】カム部材とプーリとを組み合わせたプーリユニ
ットを示す一部切断の側面図である。
【図7】カム部材とプーリとを組み合わせたプーリユニ
ットを示す図2のVII−VII線で切断した側面図で
ある。
【図8】コイルスプリングの他の実施形態を示す斜視図
である。
【図9】ストッパ手段の他の実施形態を示す側面図であ
る。
【図10】従来のオルゴールの作動停止機構を示す一部
切断した側面図である。
【図11】従来のカム部材とプーリと板ばねを示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 オルゴール 2 ぜんまい 3 巻上げ軸 4 引紐 5 プーリ 6 風切り 10 作動停止機構 11 カム機構(移動手段) 12 ストッパ手段 13 第1のコイルスプリング 14 第2のコイルスプリング 31 連動軸 32 押圧部 33 侵入部 R 回転域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ぜんまいの巻上げ軸に引紐を巻回したプ
    ーリを連結し、前記引紐の引動による前記プーリの回転
    で前記巻上げ軸をぜんまい巻上げ方向に回転させる形式
    のオルゴールに設けた作動停止機構において、前記引紐
    の引動時に前記プーリを巻上げ軸に対し所定角度回転で
    きるように係合し、この回転により前記プーリを一定量
    軸方向に移動させる移動手段と、前記プーリの軸方向移
    動によって前記オルゴールの風切りの回転域中に侵入し
    て前記風切りの回転を停止させる前記プーリの移動に関
    連させたストッパ手段と、前記プーリを前記軸方向移動
    に抗して復帰付勢するコイルスプリングとを有すること
    を特徴とするオルゴールの作動停止機構。
  2. 【請求項2】 前記コイルスプリングは、前記プーリを
    回転方向または軸方向に付勢することを特徴とする請求
    項1記載のオルゴールの作動停止機構。
  3. 【請求項3】 前記コイルスプリングは、前記プーリを
    回転方向に付勢する第1のコイルスプリングと前記プー
    リを軸方向に付勢する第2のコイルスプリングとを備え
    ることを特徴とする請求項1記載のオルゴールの作動停
    止機構。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ手段は、回転可能に軸支さ
    れた連動軸と、この連動軸に一体化されると共に前記プ
    ーリの前記軸方向移動により押圧されて前記連動軸を回
    転させる押圧部と、前記連動軸に一体化されると共に前
    記押圧部が押圧されることにより前記風切りの回転域中
    に侵入して前記風切りの回転を停止させる侵入部とを備
    えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに
    記載のオルゴールの作動停止機構。
JP333797A 1997-01-10 1997-01-10 オルゴールの作動停止機構 Pending JPH10198351A (ja)

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JP333797A JPH10198351A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 オルゴールの作動停止機構
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