JPH10198701A - データベースシステム - Google Patents

データベースシステム

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JPH10198701A
JPH10198701A JP9015945A JP1594597A JPH10198701A JP H10198701 A JPH10198701 A JP H10198701A JP 9015945 A JP9015945 A JP 9015945A JP 1594597 A JP1594597 A JP 1594597A JP H10198701 A JPH10198701 A JP H10198701A
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JP
Japan
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node
link
nodes
database system
candidate
Prior art date
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Application number
JP9015945A
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English (en)
Inventor
Toshio Motegi
敏雄 茂出木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々の利用者の意向に沿った自由度の高い柔
軟な検索を行う。 【解決手段】 複数のノードからなるノード集合体N1
〜N9と各ノード間の関連の程度を示すリンクL1〜L
7の集合からなるリンク集合体とを定義する。ノード・
リンク集合体2をデータベース1のフロントエンドにお
き、任意のノードが着目ノードとして指定された場合
に、データベース1内から着目ノードに対応するデータ
がオペレータ3に提供されるようにする。各ノードには
キーワードK1〜K9を定義しておく。オペレータ3が
着目ノードN4に対して検索指示を与えると、リンクを
介して、着目ノードN4に対してある程度以上の関連性
を有するノードのキーワードが提示され、そのうちの1
つが新たな着目ノードとして採択される。各リンクは重
みをもち、ノードの採択行為により、重みづけの修正や
新リンクL8の追加が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベースシス
テムに関し、特に、複数のノードからなるノード集合体
を定義し、個々のノードにそれぞれ所定のデータを対応
づけ、特定の着目ノードが指定された場合に、この着目
ノードに対応づけられたデータを提供する機能をもった
データベースシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現代の情報社会において、データベース
システムの果たす役割は益々重要度を増してきており、
あらゆる分野の情報に関して、データベースシステムが
構築されるに至っている。質の高いデータベースシステ
ムを構築するためには、質の高いデータを収録すること
も重要ではあるが、それにも増して、質の高い検索環境
を提供することが重要になる。いくら質の高いデータを
収録したデータベースであっても、ユーザの要求するデ
ータを探し出すことができなければ、何ら目的を達成す
ることはできない。
【0003】データベースシステムにおける検索作業
は、通常、キーワードを用いて行われる。データベース
システムの管理者が、予め個々のデータについて何らか
のキーワードを対応づけておけば、ユーザが特定のキー
ワードを入力すると、該当するデータを提示させること
ができる。
【0004】最近は、インターネットの普及にもみられ
るように、遠隔地に設置されたコンピュータへのアクセ
スが比較的容易に行われるようになってきており、デー
タベースシステムも、通信回線などを介して世界的な規
模での広がりをみせている。このため、個々の地域に構
築されたローカルなデータベースを、相互に通信回線で
結ぶことにより、グローバルなデータベースシステムを
構築することが可能になってきている。このような分散
型のデータベースシステムにおいて、質の高い検索環境
を提供するために、ノード集合体を利用した検索手法が
提案されている。すなわち、複数のノードからなるノー
ド集合体を定義し、個々のノードにそれぞれ所定のデー
タを対応づけておく。そして、このノード集合体の中か
ら特定の着目ノードが指定された場合、この着目ノード
に対応づけられたデータを提供できるようにしておく。
個々のノードにそれぞれキーワードを与えておけば、基
本的には、キーワードによるデータ検索が行われること
になる。ただ、各ノードを所定のリンク集合体によって
関連づけておけば、ある1つのキーワード(ノード)を
指定したときに、リンク集合体によって関連づけられた
別なキーワード(ノード)を見つけ出すことができるの
で、検索の範囲は、ローカルなデータベースだけでな
く、リンク集合体で関連づけられたグローバルなデータ
ベースへと広がることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータベースシ
ステムは、基本的に、管理者が予め環境設定を行い、こ
の環境下で一般利用者が検索作業などを行うことにな
る。この管理者による環境設定は、通常、標準的な利用
者の便宜を考慮してなされるため、必ずしも個々の利用
者の要望に沿ったものになるとは限らない。たとえば、
あるデータについて、どのようなキーワードを対応づけ
るか、という事柄は、環境設定を行う管理者の裁量によ
って決められることになり、特定の利用者にとっては必
ずしも適切なキーワードが対応づけられるとは限らな
い。
【0006】特に、上述した分散型のデータベースシス
テムでは、利用者が特定のノードに対して関連するノー
ドを検索した場合に、どのような関連ノードが抽出され
るかは、ノード間に張られているリンク次第であり、リ
ンク集合体の設定内容に左右される。ところが、このリ
ンク集合体の設定は、システムの管理者によって行われ
るため、必ずしも利用者の意向に沿った形でリンクが張
られているとは限らず、たまたまリンクが定義されてい
なかったために、利用者の必要とするノードが関連ノー
ドとして抽出されないような事態も起こり得る。
【0007】また、これまで提案されているノード集合
体を用いたシステムでは、リンクを利用して、関連する
別なノードを検索することはできるが、ノードの検索に
何らかの論理条件を設定し、徐々に候補を絞り込んでゆ
くような自由度の高い柔軟な検索処理を行うことはでき
ない。
【0008】そこで本発明は、個々の利用者の意向に沿
った自由度の高い柔軟な検索を行うことができるデータ
ベースシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、複数のノードからなるノ
ード集合体を定義し、個々のノードにそれぞれ所定のデ
ータを対応づけ、特定の着目ノードが指定された場合
に、この着目ノードに対応づけられたデータを提供する
機能をもったデータベースシステムにおいて、提供対象
となるデータを、ノードに対応づけて格納するデータ格
納手段と、ノード間の関連を示すリンクの集合からなる
リンク集合体を格納するリンク格納手段と、オペレータ
からの指示に基づいて、特定の着目ノードを設定する着
目ノード設定手段と、リンク集合体を利用して、着目ノ
ードに対して所定の条件下で関連する関連ノードを検索
し、この関連ノードの集合体を関連集合として抽出する
検索手段と、関連集合に所属するノードの全部もしくは
一部を候補ノードとしてオペレータに提示する候補提示
手段と、候補提示手段によって提示されている候補ノー
ドの中から、オペレータに特定の候補ノードを採択させ
る候補採択手段と、採択されたノードが新たな着目ノー
ドとなるように、着目ノード設定手段の設定を更新する
更新手段と、着目ノードから各関連ノードへ至るパス上
のリンクに対して、関連の程度についての修正を行う学
習手段と、データ格納手段から、着目ノードに対応づけ
られたデータを抽出し、これをオペレータに提供するデ
ータ提供手段と、を設けたものである。
【0010】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係るデータベースシステムにおいて、特定のノ
ード集合体を示す母集合を定義する母集合定義手段を更
に設け、候補提示手段に、関連集合と母集合との論理積
集合に所属するノードのみを候補ノードとして提示する
機能を設け、母集合定義手段に、候補ノードの集合体
を、新たな母集合とする再定義を行う機能をもたせたも
のである。
【0011】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係るデータベースシステムにおい
て、各リンクごとに所定の信号伝達係数(重み)を定義
し、検索手段が、所定の信号値をもった信号を着目ノー
ドからリンクに沿って他のノードへ伝達させ、信号伝達
係数に基づいて信号値を増減させたときに、所定レベル
以上の信号値をもった信号が伝達されたノードを関連ノ
ードとして抽出する処理を行い、学習手段が、着目ノー
ドから各関連ノードへ至る全パスを学習対象パスと定義
し、この学習対象パス上のリンクのうち、着目ノードか
ら採択ノードへ至るパス上のリンクについてはその信号
伝達係数を増加させ、学習対象パス上のその他のリンク
についてはその信号伝達係数を減少させる修正を行うよ
うにしたものである。
【0012】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第3
の態様に係るデータベースシステムにおいて、各ノード
がいずれかのクラスに所属するように、個々のノードを
複数のクラスに分類し、各クラス間の関連の程度を示す
クラスリンクを定義し、各クラスリンクにそれぞれ所定
の信号伝達係数を定義し、検索手段が、各ノード間に信
号伝達をさせる際に、ノード間に定義されたリンクの信
号伝達係数と、クラス間に定義されたクラスリンクの信
号伝達係数と、の双方を考慮して信号値の増減を行うよ
うにしたものである。
【0013】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第3
の態様に係るデータベースシステムにおいて、1つのリ
ンクで結合されたノード間の信号伝達をホップ数1と定
義し、ホップ数が所定の上限値を越えた場合には、信号
の伝達処理を中止させるようにしたものである。
【0014】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第3
の態様に係るデータベースシステムにおいて、候補提示
手段が、各候補ノードに伝達された信号の信号値に応じ
て各候補ノードに優先順位を定義し、この優先順位に基
づいて候補ノードの提示を行うようにしたものである。
【0015】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第6
の態様に係るデータベースシステムにおいて、各ノード
についての採択頻度を示す頻度係数を格納する頻度係数
格納手段を更に設け、学習手段が、採択されたノードに
ついての頻度係数を、他のノードについての頻度係数に
対して相対的に増加させる修正を行うようにし、候補提
示手段が、各候補ノードに伝達された信号の信号値と、
各候補ノードについての頻度係数と、の双方に応じて各
候補ノードに優先順位を定義し、この優先順位に基づい
て候補ノードの提示を行うようにしたものである。
【0016】(8) 本発明の第8の態様は、上述の第3
の態様に係るデータベースシステムにおいて、学習手段
が行った信号伝達係数に対する修正に基づいて、既存の
リンクの削除もしくは新たなリンクの追加によるリンク
再構成を行う機能をもったリンク再構成手段を更に設け
たものである。
【0017】(9) 本発明の第9の態様は、上述の第8
の態様に係るデータベースシステムにおいて、特定のノ
ードについて、当該ノードについての頻度係数が所定の
基準以下であり、当該ノードと別な第1のノードとの間
の信号伝達係数が所定の基準以上である第1のリンクが
存在し、かつ、当該ノードと別な第2のノードとの間の
信号伝達係数が所定の基準以上である第2のリンクが存
在する場合に、第1のリンクおよび第2のリンクを削除
するとともに、第1のノードと第2のノードとの間に新
たなリンクを追加するリンク再構成を行うようにしたも
のである。
【0018】(10) 本発明の第10の態様は、上述の第
8の態様に係るデータベースシステムにおいて、第1の
ノードと第2のノードとの間に、信号伝達係数が所定の
基準以下であるリンクが存在し、かつ、第1のノードに
ついての頻度係数および第2のノードについての頻度係
数のいずれもが所定の基準以上である場合に、第1のノ
ードと第2のノードとの間に存在するリンクを削除する
リンク再構成を行うようにしたものである。
【0019】(11) 本発明の第11の態様は、上述の第
8の態様に係るデータベースシステムにおいて、第1の
ノードと第2のノードとの間に、信号伝達係数が所定の
基準以上であるリンクが存在する場合に、第1のノード
と第2のノードとの間に存在するリンクを削除するとと
もに、第1のノードと第2のノードとを統合して1つの
ノードとするリンク再構成を行うようにしたものであ
る。
【0020】(12) 本発明の第12の態様は、上述の第
1または第2の態様に係るデータベースシステムにおい
て、リンク格納手段内に、個々のオペレータごとに別個
のリンク集合体を用意し、学習手段が、ノードの採択を
行ったオペレータに対応するリンク集合体に対して修正
を行うようにしたものである。
【0021】(13) 本発明の第13の態様は、上述の第
7の態様に係るデータベースシステムにおいて、頻度係
数格納手段内に、個々のオペレータごとに別個の頻度係
数を格納するようにし、学習手段が、ノードの採択を行
ったオペレータに対応する頻度係数に対して修正を行う
ようにしたものである。
【0022】(14) 本発明の第14の態様は、上述の第
1または第2の態様に係るデータベースシステムにおい
て、検索手段により関連ノードを検索する処理を行う際
に、リンク格納手段に格納されているリンク集合体を構
成するリンクとは別なリンクを一時的に発生させるよう
にし、リンク集合体を構成するリンクをスタティックリ
ンク、一時的に発生させるリンクをダイナミックリン
ク、とそれぞれ区別して取り扱うようにし、個々のノー
ドにそれぞれ所定のキーワードを定義しておき、検索手
段が関連ノードを検索する際に、着目ノードとの間が既
存のスタティックリンクによって完全に連結されている
ノードについては、この既存のスタティックリンクを用
いた検索を行い、着目ノードとの間が既存のスタティッ
クリンクによって完全には連結されておらず、不連結部
分が存在するノードについては、不連結部分のノード間
について、それぞれのノードに定義されたキーワードの
関連性を評価し、評価結果が所定の条件を満たす場合に
は、不連結部分に一時的にダイナミックリンクを定義
し、スタティックリンクおよびダイナミックリンクの双
方を用いた検索を行うようにしたものである。
【0023】(15) 本発明の第15の態様は、上述の第
14の態様に係るデータベースシステムにおいて、1つ
のノードに複数の等価キーワードを定義できるように
し、いずれの等価キーワードも評価対象となるようにし
たものである。
【0024】(16) 本発明の第16の態様は、上述の第
14の態様に係るデータベースシステムにおいて、ダイ
ナミックリンクを用いた検索によって抽出された関連ノ
ードが、候補採択手段によって採択された場合に、ダイ
ナミックリンクがスタティックリンクとしてリンク集合
体の新たな構成要素となるような修正を学習手段によっ
て行うようにしたものである。
【0025】(17) 本発明の第17の態様は、上述の第
14の態様に係るデータベースシステムにおいて、不連
結部分に一時的にダイナミックリンクを定義する際に、
不連結部分のノード間に関するキーワードの関連性の評
価結果に基づいて、ダイナミックリンクの示すノード間
の関連の程度を定義するようにしたものである。
【0026】(18) 本発明の第18の態様は、上述の第
14の態様に係るデータベースシステムにおいて、各ノ
ードがいずれかのクラスに所属するように、個々のノー
ドを複数のクラスに分類し、各クラス間の関連の程度を
示すクラスリンクを定義し、不連結部分のノード間の関
連性を評価する際に、個々のノードが所属するクラス間
に定義されたクラスリンクを参考にするようにしたもの
である。
【0027】(19) 本発明の第19の態様は、上述の第
18の態様に係るデータベースシステムにおいて、個々
のクラスリンクに対応させてそれぞれシソーラス辞書を
用意し、不連結部分のノード間の関連性を評価する際
に、個々のノードが所属するクラス間に定義されたクラ
スリンクに対応するシソーラス辞書を用いて、キーワー
ドの関連性評価を行うようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。
【0029】§1. 本発明に係るデータベースシステ
ムの基本概念 はじめに、本発明の基本概念を説明するために、図1に
示すような基本的なデータベースシステムについて、デ
ータへのアクセス方法を述べる。この図1に示すデータ
ベースシステムは、多数のデータを収録したデータベー
ス1と、これにアクセスするためのノード・リンク集合
体2とによって構成されている。ノード・リンク集合体
2は、多数のノードおよびリンクから構成されている。
図示の例では、9つのノードN1〜N9と、7つのリン
クL1〜L7が定義されている。各ノードN1〜N9に
は、それぞれ所定のキーワードK1〜K9が定義されて
おり、ノード間を結ぶ各リンクは、個々のキーワードを
結びつける機能を果たしている。このような意味で、ノ
ード・リンク集合体2は、「キーワードネットワーク」
と呼ぶこともできる。
【0030】図示のとおり、リンクはすべてのノード間
に定義されているわけではなく、互いに関連をもったノ
ード間(すなわち、互いに関連をもったキーワードが定
義されているノード間)にのみ定義されている。たとえ
ば、図示の例では、ノードN1とノードN2との間に定
義されたリンクL1は、キーワードK1とキーワードK
2とが何らかの関連性を有することを示している。同様
に、ノードN2とノードN4との間に定義されたリンク
L3は、キーワードK2とキーワードK4とが何らかの
関連性を有することを示しており、ノードN4とノード
N5との間に定義されたリンクL4は、キーワードK4
とキーワードK5とが何らかの関連性を有することを示
している。このようなリンクを介して、間接的に、ノー
ドN1とノードN5との間が連結されており、キーワー
ドK1を与えることにより、関連するキーワードとして
キーワードK5を得ることができる。なお、各リンクに
は、それぞれ重みづけがなされており、この重みづけに
よりノード間の関連の程度が示される。
【0031】どのノードにどのようなキーワードを定義
し、どのノード間にどのようなリンクを定義するかは、
第一義的には、このデータベースシステムの管理者に課
せられた仕事であり、一般利用者がこのシステムを利用
する時点において、既に、何らかのノード・リンク集合
体2が構築されていることになる。もっとも、後述する
ように、このノード・リンク集合体2は、利用者の利用
行為によって学習を行う機能を有しており、利用者が利
用してゆくに従って、各リンクの重みづけが修正された
り、これまでリンクが定義されていなかったノード間に
新たなリンクが定義されたりすることになる。したがっ
て、たとえ管理者が何らリンクの定義を行わなかったと
しても、利用者が利用するに従って、ノード・リンク集
合体2は徐々に形成されてゆくことになる。
【0032】オペレータ3は、データベース1内の特定
のデータを利用したいと考えた場合、まず、このノード
・リンク集合体2に対してアクセスを行う。オペレータ
3から見ると、このノード・リンク集合体2は、データ
ベース1へアクセスするためのフロントエンドプロセッ
サとして機能していることになる。オペレータ3は、ま
ず、ノード・リンク集合体2内の特定のノードを着目ノ
ードとして指定する。ノードの指定は、キーワードの入
力によって行うことができる。たとえば、オペレータ3
が特定のキーワードK1をノード・リンク集合体2に対
して与えたとすれば、このキーワードK1に対応するノ
ードN1が着目ノードとして指定されることになる。本
願の図では、説明の便宜上、その時点での着目ノード
を、黒丸のノード点の周囲に円を描くことにより表示す
ることにする。図1において、ノードN1の周囲に円が
描かれているのは、このノードN1が現時点での着目ノ
ードであることを示すものである。
【0033】ノード・リンク集合体2内の個々のノード
には、それぞれデータベース1内の特定のデータが対応
づけられている。別言すれば、1つのノードを特定すれ
ば、このノードに対応づけられたデータをデータベース
1から抽出してくることができる。したがって、オペレ
ータ3が、現時点の着目ノードN1に関するデータを閲
覧したい旨の指示を与えれば、ノードN1に対応づけら
れたデータが、データベース1から抽出され、オペレー
タ3に提供されることになる。ノードとデータベース1
内の各データとの対応づけは、たとえば、個々のノード
にデータベース1内の特定のアドレス情報をもたせてお
けばよい。着目ノードN1に関するデータ閲覧の指示が
与えられたら、ノードN1のもつアドレス情報に基づい
て、データベース1をアクセスして所定のデータを読出
し、これをオペレータ3に提供すればよい。
【0034】このように、オペレータ3が、ノード・リ
ンク集合体2に対してキーワードK1を与え、データ閲
覧の指示を与えれば、データベース1からノードN1に
対応づけられたデータが読み出され、オペレータ3に提
供されることになる。しかしながら、このような検索処
理は、所定のキーワードK1を入力したときに、予めこ
のキーワードK1に関連づけられていたデータを提示す
る、という従来の一般的なデータベースシステムにおけ
る検索処理に過ぎない。もちろん、本発明に係るデータ
ベースシステムでは、このような従来の一般的な検索処
理を行うことも可能であるが、本発明の主眼は、オペレ
ータが1つのキーワードをシステムに与えた場合に、こ
のキーワードに関連する別なキーワードを検索できるよ
うにし、より自由度の高い検索作業を実現することにあ
る。
【0035】たとえば、オペレータが所定のキーワード
K1をノード・リンク集合体2に与えると、図1に示さ
れているように、ノードN1が着目ノードとして指定さ
れることになる。上述したように、オペレータは、必要
があれば、「着目ノードN1に対応づけられたデータの
閲覧」を行う旨の指示を与えることが可能である。た
だ、ここでは、オペレータが、このノードN1に対応づ
けられたデータには直接的には興味はないが、キーワー
ドK1に関連した別なデータを探しているものとしよ
う。この場合、「ノードN1を着目ノードとした検索処
理」を行う旨の指示をノード・リンク集合体2に対して
与えればよい。ノード・リンク集合体2は、このような
検索指示が与えられると、定義されているリンク集合体
を参照しながら、着目ノードN1に関連する別なノード
を検索する処理を実行する。たとえば、着目ノードN1
に対して、リンクによって直接的あるいは間接的に連結
されているノードすべてを関連ノードとして検索する処
理を行った場合、図1の例の場合、着目ノードN1に対
して、4つのノードN2,N3,N4,N5が関連ノー
ドとして検索されることになる。ただ、実用上は、個々
のリンクの重みを考慮して、ある程度以上の関連性をも
ったノードのみを関連ノードとして抽出するようにする
のが好ましい。たとえば、図1の例では、リンクL4の
重みが小さい場合には、着目ノードN1とノードN5と
の間の関連性は低いものと判断し、ノードN5は関連ノ
ードから外されることになる。また、後の§4.3で詳
述するように、1つのリンクで結合されたノード間の信
号伝達をホップ数H=1と定義し、所定のホップ数以下
で連結されているノードのみを関連ノードとするという
条件を課すのが好ましい。たとえば、ホップ数H=2以
下との条件を課した場合、図1の例では各リンクの重み
にかかわらず、着目ノードN1に対してホップ数H=3
の位置にあるノードN5は関連ノードとしては抽出され
ない。
【0036】ここでは、ノードN1を着目ノードとした
検索処理を行うことにより、3つのノードN2,N3,
N4のみが抽出されたものと仮定しよう。図2は、この
ような検索処理の結果を示す図である。3つのノードN
2,N3,N4が白抜きのノード点として描かれている
のは、この3つのノードが関連ノードとして抽出された
ノードであることを示すためである。以下、検索により
抽出された関連ノードについては、白抜きのノード点で
示すことにする。図に黒いノード点として示されている
ノードN5は、今回の検索では関連ノードとしては抽出
されなかったことになる。
【0037】こうして、関連ノードN2,N3,N4が
検索されたら、これらの「関連ノード」を「候補ノー
ド」としてオペレータに提示する。具体的には、個々の
候補ノードN2,N3,N4に定義された各キーワード
K2,K3,K4をディスプレイなどに表示することに
より、候補ノードの提示を行えばよい。ここで、「関連
ノード」を「候補ノード」と呼ぶのは、これらのノード
の中から、オペレータが新たな着目ノードの採択を行う
からである。図2に示すように、現時点の着目ノード
は、ノードN1であるが、オペレータは、候補ノードN
2,N3,N4のうちのいずれかを、新たな着目ノード
として指定することになる。たとえば、オペレータが、
候補ノードN4を新たな着目ノードとして採択したとす
れば、図3に示すように、ノードN4が新たな着目ノー
ドになり、その他のノードはいずれも通常のノードに戻
る。採択すべき候補ノードの指定は、たとえば、ディス
プレイ画面上に提示されているキーワードK2,K3,
K4のうち、キーワードK4を選択する操作により行う
ことができる。
【0038】なお、後の§7で述べる「AND検索」に
おける説明の便宜を考えて、本願明細書では、所定の着
目ノードについての検索処理により、この着目ノードと
ある程度以上の関連性がある、と判断されて抽出された
ノードを「関連ノード」と呼び、この「関連ノード」の
中からオペレータに対して「新たな着目ノードの候補」
として提示するノードを「候補ノード」と呼ぶことにす
る。後述する§7で述べる「AND検索」では、抽出さ
れた「関連ノード」のうちの一部のみが「候補ノード」
として提示されることになるが、ここで述べる通常の検
索では、抽出された「関連ノード」のすべてがそのまま
「候補ノード」として提示されることになるので、とり
あえずは、「関連ノード」=「候補ノード」と考えてお
いてかまわない。したがって、§6までの説明において
は、特に問題が生じない場合には、「関連ノード」と
「候補ノード」とを同義語として取り扱うことにする。
【0039】以上の検索処理をオペレータ側の操作とし
て見ると、次のようになる。まず、オペレータは、所定
のキーワードK1を入力するとともに、検索指示を与え
る。すると、リンク集合体を参照した検索処理が行わ
れ、ディスプレイ画面上に、キーワードK1にある程度
の関連性をもった別なキーワードK2,K3,K4が表
示される(候補ノードN2,N3,N4の提示)。オペ
レータは、これらの新たなキーワードの中から、自分の
探しているデータに関連すると思われるキーワードを選
択する(候補ノードの1つを新たな着目ノードとして採
択)。これにより、ノードN4が新たな着目ノードにな
る。
【0040】このように、検索指示を与えることによ
り、オペレータは関連するノードを次々と渡り歩くこと
ができ、キーワードネットワーク中を移動することがで
きるようになる。しかも、必要があれば、現在の着目ノ
ードに対応づけられたデータをいつでも閲覧することが
可能になる。たとえば、図3に示すように、ノードN4
が新たな着目ノードとなった時点で、このノードN4に
対応づけられているデータを閲覧したい場合には、その
時点で閲覧指示を与えればよい。すると、データベース
1からノードN4に対応するデータが読み出され、オペ
レータに提示されることになる。また、「ノードN4を
着目ノードとする検索処理」を行う旨の指示を与えれ
ば、今度は、ノードN4に対してある程度の関連性を有
する関連ノードが候補ノードとして抽出されることにな
る。たとえば、前回の「ノードN1を着目ノードとする
検索処理」では関連性が低く、候補ノードからは漏れた
ノードN5が、今回の検索処理では候補ノードとして検
索されることになる。
【0041】一般に、データベースシステムから必要と
するデータを検索しようとする場合に、適切なキーワー
ドが直ちに頭に思い浮かべばよいのであるが、必ずしも
最適なキーワードが頭に思い浮かぶとは限らない。この
ような場合、本発明に係るシステムでは、非常に自由度
の高い柔軟な検索が可能になる。すなわち、とりあえず
頭に浮かんだキーワードK1を入力して検索指示を与え
れば、これに関連したキーワードK2,K3,K4が候
補としてディスプレイ上に自動的に提示されるので、オ
ペレータは、検索対象となるデータをアクセスするの
に、より適したキーワードを採択することができる。こ
こで、より適当なキーワードとしてK4(ノードN4)
を採択し、再び検索指示を与えれば、たとえば、新たな
キーワードK5が提示されることになる。ここで、この
キーワードK5が、正に検索対象となるデータをアクセ
スするための最適のキーワードであったとすれば、この
キーワードK5(ノードN5)を採択した上で、閲覧指
示を与えれば、データベース1から目的のデータを得る
ことができる。
【0042】§2. ノード・リンク集合体の学習 本発明に係るデータベースシステムの特徴のひとつは、
ノード・リンク集合体2が学習機能を備えている点であ
る。前述したように、図1に示すノード・リンク集合体
2は、第一義的には、このデータベースシステムの管理
者によって構築されるが、その後、利用者が利用する過
程において、徐々に形態を変えてゆくことになる。した
がって、データベース1は全利用者について共通のもの
をひとつ用意しておけばよいが、ノード・リンク集合体
2としては、個々の利用者ごとに別個独立したものを用
意しておくのが好ましい。このように各利用者ごとに別
個のノード・リンク集合体2を用意しておけば、当初
は、すべてのノード・リンク集合体2がシステム管理者
によって構築された共通のものであったとしても、各利
用者がこのシステムを利用してゆくに従って、各利用者
ごとのノード・リンク集合体2は、個々の利用者にとっ
て利用しやすい形態に変遷してゆくことができる。
【0043】このように、ノード・リンク集合体2を、
利用しやすい形態に変えてゆくために、本発明では次の
ような基本方針に沿った学習が行われるようにしてい
る。すなわち、ある着目ノードについての検索により複
数の候補ノードが抽出され、オペレータがこれらの候補
ノードの中から、所望の候補ノードを採択した場合、着
目ノードから採択ノードに至るパス上のリンクの重みづ
けを増加させるのである。たとえば、前述の例の場合、
図2に示すように、着目ノードN1に対して3つの候補
ノードN2,N3,N4が検索され、この中からオペレ
ータがノードN4を採択し、その結果、図3に示すよう
に、採択ノードN4が新たな着目ノードになった。この
場合は、着目ノードN1から採択ノードN4に至るパス
上のリンクL1,L3の重みづけを増加させるのであ
る。図3では、リンクL1,L3が太線で示されている
が、これはこのような重みづけを増加させる学習が行わ
れたことを示すものである。
【0044】学習によって、リンクの重みづけを逆に減
少させることも可能である。たとえば、上述の例の場
合、着目ノードN1に対して3つの候補ノードN2,N
3,N4が提示されたにもかかわらず、オペレータはノ
ードN4を採択し、ノードN3は採択から漏れたことに
なる。別言すれば、リンクL2はノードの採択に何ら関
与しなかったことになる。このような場合、リンクL2
の重みづけを減少させる修正を行うと、利用者の利用形
態に沿った形での学習が可能になる。たとえば、この利
用者が、「ノードN1を着目ノードとする検索を行い、
候補ノードのうちのノードN4を採択した」という事象
が5回行われたとしよう。この場合、5回の学習のいず
れにおいても、リンクL1,L3の重みづけを増加さ
せ、リンクL2の重みづけを減少させる、という修正が
行われることになる。その結果、リンクL1,L3の重
みは非常に大きくなり、逆に、リンクL2の重みは非常
に小さくなる。したがって、たとえば、「ノードN1を
着目ノードとする6回目の検索」が行われた時点では、
リンクL2が示す関連性(ノードN2とノードN3との
関連性)はかなり小さくなり、もはやノードN3は候補
ノードとしては抽出されなくなる。
【0045】このように、重みづけを増加させる学習と
ともに、重みづけを減少させる学習を行うようにすれ
ば、過去の履歴を見た限りでは今後も採択される可能性
が低いノードは、将来の検索時には候補ノードとして抽
出されないようにすることができ、候補ノードを絞り込
むことができるようになる。全ノード数が膨大な数にな
る実際のデータベースシステムでは、このように、オペ
レータに提示する候補ノードの数をある程度絞り込むこ
とが、使い勝手を良くするために重要である。
【0046】リンクの重みづけに関して、増加させる学
習と、減少させる学習との双方を行うには、次のような
基準で学習を行うようにしておけばよい。すなわち、所
定の着目ノードについての検索により、いくつかの候補
ノードが抽出され、これらの候補ノードの中から1つの
ノードが採択された場合、着目ノードから個々の候補ノ
ードに至るパスすべてを学習対象パスとするのである。
そして、この学習対象パス上のリンクのうち、着目ノー
ドから採択ノードに至るパス上のリンクの重みづけを増
加させ、それ以外のリンクの重みづけを減少させる。こ
のような重みづけの増減修正は、要するに、「着目ノー
ドから採択ノードに至るパス上のリンクの重みづけを、
その他のリンクの重みづけに対して相対的に増加させる
修正」ということができる。
【0047】このように、重みづけを増減修正して学習
を行う場合、前述の例では、次のような重みづけの修正
が行われることになる。すなわち、図2に示すように、
着目ノードN1についての検索により、3つの候補ノー
ドN2,N3,N4が抽出されたとすると、着目ノード
N1から各候補ノードN2,N3,N4に至るパス上の
全リンクが学習対象パス上のリンクになる。具体的に
は、リンクL1,L2,L3が学習対象になる。オペレ
ータがノードN4を採択したとすると、着目ノードN1
から採択ノードN4に至るパス上のリンクL1,L3の
重みづけを増加するとともに、それ以外の学習対象パス
上のリンクL2の重みづけを減少する修正が行われるこ
とになる。このとき、リンクL4は、ノードN5が候補
ノードになっていないため、学習対象にはなっておら
ず、重みづけはもとのまま変わらない。
【0048】要するに、上述したリンクの重みづけ学習
の概念は、折角候補ノードとしてオペレータに提示され
ていたにもかかわらず、採択されなかったノードについ
ては、そのノードへ至るリンクの重みづけを減少させ、
逆に、採択されたノードへ至るリンクの重みづけを増加
させることにある。そして重要な点は、「複数の候補ノ
ードの中からひとつを採択する」というオペレータ(利
用者)の行為に基づいて、すべての学習が行われる点で
ある。したがって、このデータベースシステムが多数の
利用者によって利用されている場合、個々の利用者ごと
に異なる態様で学習が進んでゆくことになる。前述した
ように、ノード・リンク集合体2は個々の利用者ごとに
別個独立したものが用意されるので、利用すればするほ
ど、各利用者ごとのノード・リンク集合体2は、その利
用者による使い勝手に合わせた学習が進むことになる。
【0049】なお、ここではリンクの重みづけだけを学
習の対象として説明したが、本発明では、ノードにも重
みづけを定義し、ノードの重みづけも学習の対象として
いる。このノードの重みづけの取扱いについては後述す
る。
【0050】§3. 新たなリンクの発生 上述した§2では、リンクの重みづけについて学習が行
われることを説明した。しかしながら、このような既存
のリンクの重みづけを修正するだけでは、個々の利用者
の使い勝手に合わせた柔軟な検索処理を実現することは
困難である。たとえば、図1に例示したノード・リンク
集合体2では、ノードN1に対して、ノードN2,N
3,N4,N5がリンクによって結合されている。した
がって、繰り返し検索処理を行ってゆけば、ノードN1
からノードN2,N3,N4,N5へ到達することは可
能である。実際、上述の例の場合、ノードN1を着目ノ
ードとした第1回目の検索により候補ノードN2,N
3,N4への到達が実現できており、続いて、ノードN
4を採択し、この採択ノードN4を新たな着目ノードと
した第2回目の検索を行えば、候補ノードN5へ到達す
ることが可能である。
【0051】しかしながら、ノードN1〜N5と、ノー
ドN6〜N9との間には、何らリンクが張られていない
ため、既存のリンクを利用して候補ノードの検索を行う
限り、ノードN1〜N5から、ノードN6〜N9へ至る
検索を行うことはできない。
【0052】既に述べたように、ノード・リンク集合体
2を構築するのは、第一義的にはこのシステムの管理者
である。したがって、ノードN1〜N5と、ノードN6
〜N9との間に、何らリンクが定義されていなかったと
したら、キーワードK1〜K5と、キーワードK6〜K
9との間には、何ら関連性はないとの判断が管理者によ
ってなされていたことになる。しかしながら、このよう
な管理者の判断は普遍的なものではなく、特定の利用者
にとってみれば、たとえば、キーワードK4とキーワー
ドK7とは、密接な関連性を有するとの認識がなされて
いるかもしれない。このような場合、たとえば、図4に
示すように、ノードN4とノードN7との間に破線で示
すような一時的なリンクL8を発生させ、既存のリンク
L1〜L7と、一時的に発生させたリンクL8との双方
を用いた検索を行うことにより、より自由度の高い検索
が可能になる。すなわち、この一時的なリンクL8を付
加した状態において、ノードN4を着目ノードとする検
索を行えば、たとえば、図4に白抜きのノード点として
示したノードN1,N2,N3,N5,N6,N7,N
8を候補ノードとして抽出することが可能になる。
【0053】本明細書では、これまで述べてきた既存の
リンクを「スタティックリンク」と呼び、検索時に一時
的に発生させるリンクを「ダイナミックリンク」と呼ん
で両者を区別することにする。図4に示す例の場合、実
線で示すリンクL1〜L7がスタティックリンクであ
り、破線で示すリンクL8がダイナミックリンクであ
る。検索時にダイナミックリンクを発生させるようにす
れば、着目ノードとの間が既存のスタティックリンクに
よって完全には連結されておらず、不連結部分が存在す
るノードに対しても、この不連結部分に一時的にダイナ
ミックリンクを定義することにより検索が可能になり、
そのような不連結ノードにまで候補を広げることができ
るようになる。
【0054】いま、図4に示すように、ノードN4を着
目ノードとする検索において、ダイナミックリンクL8
を一時的に定義することにより(ダイナミックリンクの
定義方法については後述する)、ノードN1,N2,N
3,N5,N6,N7,N8が候補ノードとして抽出さ
れたものとしよう。このとき、オペレータに対しては、
キーワードK1,K2,K3,K5,K6,K7,K8
が個々の候補ノードを示す情報として提示されることに
なる。そして、これらの候補ノードの中から、オペレー
タがノードN6を新たな着目ノードとして採択したとす
る。既に述べたように、オペレータは、この新たな着目
ノードN6に対応づけられたデータの閲覧を行うことも
できるし、このノードN6を着目ノードとした新たな検
索を行うこともできる。このように、ダイナミックリン
クの定義により、検索範囲の自由度はかなり広がること
になる。
【0055】このように、一時的に定義したダイナミッ
クリンクL8を用いた検索によって候補ノードN6が抽
出され、この候補ノードN6が採択された場合(別言す
れば、ダイナミックリンクL8が、着目ノードN4から
採択ノードN6へ至るパス上のリンクになった場合)、
このダイナミックリンクL8を、新たにスタティックリ
ンクL8として追加する処理を行うようにする。すなわ
ち、一時的なダイナミックリンクが、恒久的なスタティ
ックリンクに昇格したことになる。図5は、採択ノード
N6を新たな着目ノードにするとともに、ダイナミック
リンクL8をスタティックリンクL8に昇格させた状態
を示している。このとき、図に太線で示してあるよう
に、着目ノードN4から採択ノードN6へ至るパス上の
リンクL8,L5の重みづけは増加させられる(リンク
L8の増加前の元の重みづけは、ダイナミックリンクL
8を定義するときに決めておくようにする)。一方、学
習対象となった他のリンク(着目ノードN4から各候補
ノードへ至るパス上のリンクL1,L2,L3,L4,
L6)の重みづけについては、減少させる学習が行われ
る。
【0056】結局、この例では、一時的に定義したダイ
ナミックリンクL8が、スタティックリンクL8に昇格
し、ノード・リンク集合体2の新たなメンバーとして追
加されたことになる。もっとも、一時的に定義されたダ
イナミックリンクは、スタティックリンクに昇格するこ
となしに消滅してしまうこともある。たとえば、図4に
示すように、いくつかの候補ノードが提示された状態に
おいて、オペレータがノードN6を採択する代わりに、
ノードN5を採択したような場合、ダイナミックリンク
L8は着目ノードから採択ノードに至るパス上のリンク
にはならなかったので、スタティックリンクに昇格する
ことなしに消滅する。要するに、一時的に定義したダイ
ナミックリンクは、オペレータの採択行為にパスとして
関与した場合には、スタティックリンクとして残ること
になるが、採択行為に関与しなかった場合には、そのま
ま消滅してしまうことになる。
【0057】このように、利用者が必要とするダイナミ
ックリンクをスタティックリンクに昇格させてノード・
リンク集合体2に追加する処理を行ってゆけば、データ
ベースシステムの管理者から提供されなかったリンクが
徐々に増えてゆくことになり、利用者にとって使い勝手
の良いリンク集合体が形成されてゆくことになる。ま
た、このようなリンクの追加手法を利用すれば、システ
ムの管理者が、当初に全くリンクの定義を行わなかった
としても(すなわち、当初はスタティックリンクが全く
存在しなかったとしても)、利用者がこのシステムを利
用してゆく過程により、徐々にスタティックリンクが形
成されてゆくことになる。したがって、ここで述べた新
たなリンクの追加手法は、非常に有効な手法である。
【0058】ところで、これまでの説明では、ダイナミ
ックリンクの定義方法については何ら触れていなかった
が、図4に破線で示すようなダイナミックリンクL8を
一時的に定義するためには、何らかの基準を設定してお
く必要がある。図示の例では、ノードN4−N7間にダ
イナミックリンクL8を定義しているが、ノードN4−
N6間、ノードN4−N8間、ノードN4−N9間にも
ダイナミックリンクを定義する余地はある。また、ノー
ドN4−N3間や、ノードN4−N1間にもダイナミッ
クリンクを定義する余地があり、スタティックリンクに
よって直接接続されていないノード間であれば、どのノ
ード間にもダイナミックリンクを定義する余地はある。
しかしながら、「リンク」というものが両ノード間の何
らかの関連性を示すものである以上、何ら関連性をもた
ないノード間にダイナミックリンクを定義することは好
ましくない。
【0059】そこで本発明では、検索時に、スタティッ
クリンクによって直接接続されていないノード間につい
ては、両ノードに定義されたキーワードの関連性を具体
的に評価し、評価結果が所定の条件を満たす場合に、両
ノード間にダイナミックリンクを定義するようにしてい
る。たとえば、図4に示す例の場合、ノードN4に定義
されたキーワードK4と、ノードN7に定義されたキー
ワードK7との関連性が評価され、評価結果が所定の条
件を満たしていたために、ノードN4−N7間にダイナ
ミックリンクL8が定義されたことになる。
【0060】2つのキーワードの関連性の評価方法の一
例としては、両キーワードを構成する文字列の一致度を
定量的に評価する方法がある。たとえば、「高血圧」な
るキーワードと、「血圧値」なるキーワードとは、3文
字中「血圧」なる2文字分だけ一致しているので、一致
度「2/3」というような定量的な評価が可能である。
あるいは、何らかのシソーラス辞書を用意しておき、こ
のシソーラス辞書において類似度を定量的に定めておけ
ば、2つのキーワードの関連性を定量的に評価すること
が可能になる。たとえば、「高血圧」と「high pressur
e 」との類似度が100と定義されているシソーラス辞
書を用いれば、「高血圧」なるキーワードと、「high p
ressure 」なるキーワードとの一致度を定量的に評価す
ることができる。このような評価値が一定の基準以上で
あった場合に、両ノード間にダイナミックリンクを定義
するようにすればよい。また、この評価値をそのままダ
イナミックリンクの重みづけとして利用することもでき
る。
【0061】なお、ノード間の関連性評価をできるだけ
合理的に行うようにするには、1つのノードについて複
数の等価キーワードを定義しておくとよい。たとえば、
図4に示す例では、ノードN4にはキーワードK4が定
義され、ノードN7にはキーワードK7が定義されてい
ると述べた。この場合、図6に示すように、キーワード
K4を1つの代表キーワードK40と複数の等価キーワ
ードK41〜K45によって構成し、キーワードK7を
1つの代表キーワードK70と複数の等価キーワードK
71〜K75によって構成しておき、いずれかのキーワ
ード同士についての評価結果が一定の基準以上であった
場合に、両ノード間にダイナミックリンクを定義するよ
うにするとよい。図6に示す例では、等価キーワードK
42と等価キーワードK74との関連性の評価結果が基
準以上であったため、ノードN4−N7間にダイナミッ
クリンクが定義されることになる。
【0062】この場合、個々の等価キーワードは、いず
れも代表キーワードと等価なキーワードであり、代表キ
ーワードの代わりに用いることができるキーワードであ
る。たとえば、「高血圧」という代表キーワードに対し
て、「血圧が高い」,「血圧異常」,「高血圧症」とい
った等価キーワードを定義しておけば、いずれかの等価
キーワードについての関連性が評価されればよいので、
より合理的な評価結果を得ることができる。すなわち、
本来は関連するノードであるにもかかわらず、キーワー
ドの文字による表現形式が異なっていたために「関連性
なし」との評価結果が出されるような不合理を解消する
ことができる。
【0063】§4. 分散型データベースシステムへの
適用例 これまで、本発明に係るデータベースシステムの基本概
念、ノード・リンク集合体の学習方法、新たなリンクの
発生方法を、簡単な例を参照しながら説明してきた。こ
こでは、本発明を分散型データベースシステムに適用し
た実施形態について、より具体的な説明を行うことにす
る。
【0064】<4.1:分散型システムにおけるクラス
リンクの定義>ここ数年、複数のコンピュータをネット
ワークで相互接続して利用する環境が一般化してきてお
り、各コンピュータごとに構築されたデータベースを、
別のコンピュータからも利用できるような分散型データ
ベースシステムが普及してきている。このような分散型
データベースシステムでは、個々のローカルなデータベ
ースは「クラス」という概念で取り扱われる。ここで
は、便宜上、図7に示すように、3つのクラスA,B,
Cからなる非常に簡単な分散型データベースシステムを
例にとり、以下の説明を行うことにする。
【0065】図7では、個々のクラスごとに円周が描か
れており、この円周上にノードN1〜N7が示されてい
る。ここで、各円周は個々のクラスのまとまりを示し、
各円周上のノードは、その特定のクラスに所属するノー
ドを示している。たとえば、ノードN1,N2は、クラ
スBに所属するノードであり、ノードN3,N4は、ク
ラスAに所属するノードであり、ノードN5,N6,N
7は、クラスCに所属するノードである。通常、各クラ
スごとのデータベースは、それぞれ空間的に離れた場所
に設けられ、相互に通信回線などで接続されることにな
る。図示の例においても、クラスA,B,Cは、それぞ
れ空間的に離れているものとする。なお、図示された円
周は、各ノードの所属を示すためのものであって、ノー
ド間のリンクを示すものではない。したがって、図7に
示す状態では、各ノードN1〜N7間には、まだ何らリ
ンクの定義はなされていない。また、図示の例では、合
計7つのノードだけが示されているが、実際には、各ク
ラスに多数のノードが存在する。
【0066】このような分散型データベースシステムに
おいて、各ノード間にリンクの定義を行うために、本発
明では、予め個々のクラス間に関連づけを定義するよう
にしている。ここでは、このクラス間の関連づけを「ク
ラスリンク」と呼ぶことにする。これまで、§1〜§3
で述べてきたリンク(スタティックリンクおよびダイナ
ミックリンク)は、ノードとノードとの関連づけを示す
ノード間のリンク(一般に、インスタンスリンクと呼ば
れているリンク)であるが、ここで定義するクラスリン
クは、クラスとクラスとの関連づけを示すクラス間のリ
ンクである。
【0067】図8は、クラスリンクの定義の一例を示す
図である。図に太線で示す直線もしくは円がクラスリン
クを示している。具体的には、クラスA−B間にクラス
リンクABが定義され、クラスAC間にクラスリンクA
Cが定義されている。一方、クラスA−A間にもクラス
リンクAAが定義されており、クラスBB間にもクラス
リンクBBが定義されている。直線で示されたクラスリ
ンクABおよびACは、異なるクラス間の関連の程度を
示すクラスリンクであり、ここでは「リモートリンク」
と呼ぶことにする。これに対して、円で示されたクラス
リンクAAおよびBBは、自己と自己との間の関連の程
度を示すクラスリンクであり、ここでは「ローカルリン
ク」と呼ぶことにする。
【0068】ここで、混乱を避けるために、本明細書に
おいて用いられている「リンク」に関する用語を整理し
ておくと、次のようになる。
【0069】(1) インスタンスリンク(ノードとノード
との関連性を示すリンク:次のスタティックリンクとダ
イナミックリンクとの総称) (1) の:スタティックリンク(リンク集合体として構
築された恒久的なリンク:利用者がシステムを利用して
ゆくにしたがって重みづけの学習が行われる。本明細書
では、特に支障がないときには、単に「リンク」と標記
する場合がある) (1) の:ダイナミックリンク(各ノードに定義された
キーワードが関連性を有する場合に、検索時に定義され
る一時的なリンク:ダイナミックリンクが、ノード採択
に利用された場合はスタティックリンクに昇格するが、
利用されなかった場合は消滅する) (2) クラスリンク(クラスとクラスとの関連性を示すリ
ンク:次のリモートリンクとローカルリンクとの総称:
ここに述べる実施形態の場合、各リンクについて重みづ
けが定義されているが、重みづけに関する学習は行われ
ない) (2) の:リモートリンク(異なるクラス間の関連性を
示すリンク:図8では太い直線で示されている) (2) の:ローカルリンク(同一のクラスについて、自
己と自己との間の関連性を示すリンク:図8では太い円
で示されている)。
【0070】結局、図8に示す例では、クラスA−B
間、クラスA−C間、クラスA−A間、クラスB−B間
には、それぞれクラスリンクが定義されているが、クラ
スB−C間、クラスC−C間には、クラスリンクは定義
されていない。どのようなクラスリンクを定義するか、
そして、各クラスリンクにどのような重みづけを定義す
るかは、このデータベースシステムの管理者の裁量によ
って決められる。ただ、実用上は、クラスリンクの定義
を行うにあたっては、単に検索の便宜だけを考慮すれば
よいのではなく、個々のクラスに対応するデータベース
の利用条件、利用契約の内容、利用料金、アクセス時間
などを考慮しなければならない。したがって、データベ
ースシステムの管理上の制約から、あえてクラスリンク
を定義しなかったり、非常に小さな重みづけをもったク
ラスリンクを定義せざるを得ない場合もある。特に、医
療症例のデータベースなどでは、患者のプライバシー保
護の観点から、ごく限られたクラスリンクのみしか定義
できない場合もあろう。
【0071】また、この実施形態の例では、個々のクラ
スリンクに対応させて、それぞれシソーラス辞書を用意
するようにしている。たとえば、図8に示す例では、リ
モートリンクABに対応させてシソーラス辞書Tabが
用意され、リモートリンクACに対応させてシソーラス
辞書Tacが用意され、ローカルリンクAAに対応させ
てシソーラス辞書Taaが用意され、ローカルリンクB
Bに対応させてシソーラス辞書Tbbが用意されてい
る。これらのシソーラス辞書は、ダイナミックリンクを
定義する際に利用されるが、その利用態様については後
述する。ただ、このように、個々のクラスリンクごとに
独自のシソーラス辞書を用意しておくことは非常に有意
義である。たとえば、クラスAが日本語のデータベース
であり、クラスBが英語のデータベースであり、クラス
Cが仏語のデータベースであったような場合、シソーラ
ス辞書Tabとしては「英和/和英シソーラス」を用
い、シソーラス辞書Tacとしては「仏和/和仏シソー
ラス」を用いるようにすれば合理的である。
【0072】<4.2:分散型システムにおけるスタテ
ィックリンクの定義>データベースシステムの管理者
は、図8に示すようなクラスリンクの定義を行った後、
個々のノード間にスタティックリンクの定義を行う。す
なわち、個々のノードに対応づけられたキーワードを参
照し、相互に関連性のあるキーワードが対応づけられた
ノード間に、所定の重みづけをもったスタティックリン
クを張る作業を行う。このスタティックリンクを定義す
る際には、上述したクラスリンクの条件に従うようにす
る。すなわち、クラスリンクが定義されているクラス間
については、スタティックリンクを定義することができ
るが、クラスリンクが定義されていないクラス間につい
ては、原則として、スタティックリンクを定義できない
ことにする。図9は、図7に示された各ノードについて
定義されたスタティックリンクの具体例を示す図であ
る。たとえば、スタティックリンクL1は、ノードN1
−N2間のリンクであるが、これはクラスBに関してロ
ーカルリンクBBが定義されているために許可されたリ
ンクである。同様に、スタティックリンクL2は、リモ
ートリンクABにより許可されたリンクであり、スタテ
ィックリンクL3は、ローカルリンクAAにより許可さ
れたリンクであり、スタティックリンクL4は、リモー
トリンクACにより許可されたリンクである。これに対
して、クラスB−C間にはリモートリンクは定義されて
いないので、たとえば、ノードN1−N7間にはスタテ
ィックリンクは定義されていない。また、クラスCにつ
いては、ローカルリンクが定義されていないので、クラ
スCに所属するノード間相互には、本来、スタティック
リンクは定義できないが、ここでは例外的に、管理者の
意向により、ノードN6−N7間にスタティックリンク
L5が定義されている。このように、本実施形態では、
原則的にはクラスリンクによって示される条件に基づい
てスタティックリンクを定義するのが好ましいが、管理
者が特に例外的な措置が必要であると判断した場合に
は、原則に反して、適宜スタティックリンクの定義を行
えるようにしてある。
【0073】<4.3:分散型システムにおける検索処
理>さて、ここでは、図9に示すように、3つのクラス
A,B,Cからなる分散型データベースシステムにおい
て、7個のノードN1〜N7と5個のスタティックリン
クL1〜L5が定義されている場合について、検索処理
および学習処理がどのように行われるかを具体的に説明
する。
【0074】まず、図9に示すように、ノードN1が最
初の着目ノードとして選ばれたものとしよう。この最初
の着目ノードの指定は、オペレータがノードN1に対応
するキーワードK1を入力することによって行われる。
こうして着目ノードが決定したら、次に、この着目ノー
ドについての検索処理を実行する。この実施形態では、
特定の着目ノードについての検索処理を、所定の信号値
をもった信号を着目ノードからスタティックリンク(あ
るいは、後述するようにダイナミックリンク)に沿って
他のノードへと伝達させる処理によって行っている。そ
のために、各スタティックリンク(およびダイナミック
リンク)については、重みづけを示すための信号伝達係
数を定義している。ここでは、図10に示すように、各
リンクに信号伝達係数が定義されていたものとしよう。
この実施形態における信号伝達係数は、いずれもパーセ
ント値で示されており、図示の例では、リンクL1:2
5%、リンクL2:50%、リンクL3:30%、リン
クL4:60%、リンクL5:80%という係数定義が
行われている。各スタティックリンクのもつ信号伝達係
数の値は、第一義的には、システムの管理者によって定
義されるが、後述するように、利用者がシステムを利用
するにしたがって学習が行われ、各係数値は修正される
ことになる。
【0075】ノードN1を着目ノードとする検索処理
は、ノードN1に対してある程度以上の関連性を有する
他のノードを候補ノードとして抽出する処理である。こ
こでは、このような候補ノードを抽出するために、着目
ノードN1から初期信号値100をもった信号を、各リ
ンクに沿って伝達させることにする。そして、各リンク
を通過するたびに、そのリンクに定義された信号伝達係
数がもとの信号値に乗ぜられることにする。たとえば、
図10において、ノードN1からノードN2への信号伝
達では、信号値100×25%なる乗算が行われ、ノー
ドN2に到達した信号の信号値は25に減衰することに
なる。同様に、ノードN1からノードN3への信号伝達
では、信号値100×50%なる乗算が行われ、ノード
N3に到達した信号の信号値は50に減衰することにな
る。ノードN3に到達した信号は更にノードN4へと伝
達するが、この信号伝達において、信号値50×30%
なる乗算が行われ、ノードN4に到達した信号の信号値
は15にまで減衰することになる。更に、この信号値1
5の信号がノードN4からノードN5へ伝達される際
に、信号値15×60%なる乗算が行われ、ノードN5
に到達した信号の信号値は9にまで減衰することにな
る。
【0076】図10の下欄に示す図表には、着目ノード
N1に信号値100の信号を与えたときに、各ノードに
伝達される信号の信号値が示されている。このような信
号伝達の様子は、抵抗素子で連結された電子回路を電流
が流れてゆくさまに似ている。すなわち、個々のリンク
を所定の抵抗値をもった抵抗素子(信号伝達係数の小さ
なリンクほど抵抗値は大きい)と考え、信号値を電圧値
と考えれば、信号の減衰は抵抗素子による電圧降下に相
当するものになる。
【0077】いま、重みづけの大きなリンク(このリン
クによって連結された2つのノードは大きな関連性を有
することになる)ほど、大きな信号伝達係数を定義する
ようにしておけば、重みづけの大きなリンクを介しての
信号伝達では、信号の減衰が少なくなり、信号が到達し
たノードにおける信号値は大きな値になる。したがっ
て、大きな信号値が得られたノードほど、着目ノードに
対する関連性が高いノードであると言える。そこで、こ
の実施形態では、到達した信号の信号値に基づいて、各
ノードに優先順位を定義するようにしている。図10の
下欄に示す図表における優先順位,,は、このよ
うにして定義された優先順位である。ノードN5は優先
順位のノードであるが、この例では、「条件以下」と
して取り扱い、特に優先順位の定義は行っていない。
【0078】ここに示す例では、有効信号値の下限条件
を10に設定してあり、伝達された信号の信号値が10
以下のノードに関しては、「条件以下」として考慮の対
象から除外するようにしている。このように信号値が条
件以下のノードについては、信号伝達がなかったのと同
じ取り扱いがなされる。したがって、図10の例の場
合、ノードN5については、信号値9なる信号伝達があ
ったにもかかわらず、信号伝達がなかったものとして取
り扱われ、仮にこのノードN5より更に下流側に、リン
クで連結された別なノードが存在したとしても(図10
の例では、そのようなノードは存在しないが)、もはや
ノードN5より下流側への信号伝達処理は行われないこ
とになる。結局、この例では、ノードN5は、信号伝達
が全くなかったノードN6,N7と同じ取り扱いがなさ
れることになる。
【0079】かくして、ノードN1を着目ノードとする
検索処理では、有効な信号値が得られたノードは、ノー
ドN2,N3,N4だけとなり、これら3つのノードが
関連ノードとして抽出され、候補ノードとしてオペレー
タに提示されることになる。図10において、白抜きの
ノード点で示されているノードが、これら候補ノードで
ある。ノードN5は、わずかな関連性を有しているもの
の、関連性が条件以下であるために候補としては抽出さ
れなかったことになる。
【0080】オペレータは、提示された候補ノードN
2,N3,N4の中から、新たな着目ノードを採択する
ことになる。このとき、オペレータに対しては、優先順
位に基づいて各候補ノードの提示を行うようにする。た
とえば、図10の例の場合、優先順位,,に従っ
て、候補ノードN3,N2,N4の順で提示が行われる
ことになる(実際には、各ノードに対応づけられたキー
ワードが、優先順に従ってディスプレイに表示される。
ディスプレイの一画面中に、全キーワードを表示しきれ
ない場合には、優先順に画面を切り替えながら表示され
る)。このように、優先順位に基づいて候補ノードの提
示を行うようにすれば、採択ノード(新たな着目ノー
ド)を決定する際に、関連性の度合いを考慮することが
可能になる。すなわち、オペレータは、優先的に表示さ
れている候補ノードほど、関連の度合いが高いことを認
識することができ、優先的に採択することが可能にな
る。
【0081】なお、上述の例では、伝達された信号の信
号値が有効信号値としての条件を満たしているか否かに
基づいて、関連ノード(候補ノード)として抽出するか
否かを決めていたが、このような信号値に基づく条件設
定を行う方法の他に、ホップ数Hに基づく条件設定を行
うことも可能である。すなわち、1つのリンクで結合さ
れたノード間の信号伝達をホップ数H=1と定義し、ホ
ップ数Hが所定の上限値を越えた場合には、信号の伝達
処理を中止させるようにするのである。たとえば、図1
0に示す例の場合、着目ノードN1に対してリンクで直
接接続されているノードN2,N3への信号伝達は、ホ
ップ数H=1に相当する信号伝達であるが、ノードN4
への信号伝達はホップ数H=2、ノードN5への信号伝
達はホップ数H=3に相当する信号伝達である。そこ
で、たとえばホップ数Hの上限値をH=2と設定してお
けば、ホップ数Hが3以上となる信号伝達は中止される
ことになる。図10に示す例の場合、ノードN4までの
信号伝達は行われるが、それより下流のノードN5への
信号伝達は行われなくなる。
【0082】実際には、信号値による条件とホップ数に
よる条件とのAND条件を設定するのが好ましい。すな
わち、着目ノードから所定の条件以内のホップ数で信号
伝達が可能であり、かつ、伝達されてきた信号の信号値
が所定の条件以上であるようなノードのみを候補ノード
として抽出すればよい。具体的には、まず、ホップ数に
よる条件で探索範囲(信号伝達の演算を行う範囲)を限
定し、所定以下のホップ数で連結されているノードに対
してのみ信号伝達の演算処理を行い、最終的に所定以上
の信号値をもった信号が得られたノードのみを候補ノー
ドとすればよい。このように、候補ノードの抽出に条件
を課し、ある程度以上の関連性をもったノードのみを候
補ノードとすることは、検索時間の短縮というシステム
性能面でのメリットもあり、検索機能の使い勝手を向上
させるために重要である。実際のデータベースシステム
には、膨大な数のノードが存在するため、低い関連性し
かもたないノードまでを候補ノードとして提示すると、
検索待ち時間が長くなり、候補の数が多くなりすぎ、使
い勝手は低下してしまうことになる。
【0083】<4.4:クラスリンクの重みづけを考慮
した検索処理>上述した検索は、スタティックリンクの
重みづけ(信号伝達係数)を考慮した検索であるが、更
に、クラスリンクの重みづけを考慮した検索処理を行う
ことも可能である。図11は、スタティックリンクの重
みづけとクラスリンクの重みづけとの双方を考慮した検
索処理の一例を示す図である。ここで、各スタティック
リンクL1〜L5の下に示されたパーセント値は、各ス
タティックリンクの信号伝達係数であり、図10に示し
た値と全く同じである。一方、各クラスリンクAA,B
B,AB,ACの下に示されたパーセント値は、各クラ
スリンクの信号伝達係数である。
【0084】ここで、着目ノードを起点とした信号伝達
を行う際には、スタティックリンクについての信号伝達
係数とクラスリンクについての信号伝達係数との積を用
いるようにする。たとえば、図10に示す例と同様に、
着目ノードN1から初期信号値100をもった信号を、
各リンクに沿って伝達させる場合を考える。すると、図
11において、ノードN1からノードN2への信号伝達
では、信号値100×25%(リンクL1)×20%
(リンクBB)なる乗算が行われ、ノードN2に到達し
た信号の信号値は5に減衰することになる。同様に、ノ
ードN1からノードN3への信号伝達では、信号値10
0×50%(リンクL2)×80%(リンクAB)なる
乗算が行われ、ノードN3に到達した信号の信号値は4
0に減衰することになる。ノードN3に到達した信号は
更にノードN4へと伝達するが、この信号伝達におい
て、信号値40×30%(リンクL3)×90%(リン
クAA)なる乗算が行われ、ノードN4に到達した信号
の信号値は10.8にまで減衰することになる。更に、
この信号値10.8の信号がノードN4からノードN5
へ伝達される際に、信号値10.8×60%(リンクL
4)×10%(リンクAC)なる乗算が行われ、ノード
N5に到達した信号の信号値は0.648にまで減衰す
ることになる。
【0085】図11の下欄に示す図表には、着目ノード
N1に信号値100の信号を与えたときに、各ノードに
伝達される信号の信号値が示されている。この例でも、
有効信号値の下限条件を10に設定してあり、伝達され
た信号の信号値が10以下のノードに関しては、「条件
以下」として考慮の対象から除外するようにしている。
その結果、候補ノードとして抽出されるノードは、ノー
ドN3およびノードN4のみとなり、この順に優先順位
が定義される。
【0086】このように、スタティックリンクの重みづ
けとクラスリンクの重みづけとの双方を考慮した検索が
行われるように構成しておけば、システムの管理者によ
り、個々の検索処理の傾向を統括的に制御することが可
能になる。たとえば、特定のクラスへアクセスするため
の通信回線が非常に混雑する傾向にある場合、このクラ
スに関するクラスリンクの重みづけを小さくするような
修正を行えば、このクラスに所属するノードが候補とし
て抽出されることを抑制することが可能になる。
【0087】既に述べたように、スタティックリンクの
重みづけ要素は学習対象になり、個々の利用者ごとに異
なる重みづけをもったリンク集合体が形成されることに
なる。これに対して、クラスリンクの重みづけを、シス
テムの管理者によってのみ設定できるようにしておけ
ば、個々の利用者の学習内容を尊重しつつ、システム全
体としての検索処理を管理者によって統括管理すること
が可能になる。
【0088】<4.5:分散型システムにおける学習処
理>続いて、分散型システムにおける具体的な学習処理
について説明する。前述したように、クラスリンクの重
みづけは、学習対象にならないため、ここでは、クラス
リンクに一様に100%の重みづけがなされている簡単
な場合を考える。すなわち、図11に示す例ではなく、
図10に示す例についての学習処理を考える。
【0089】いま、図10に示すように、ノードN1を
着目ノードとした検索を行った結果、3つのノードN
2,N3,N4が候補ノードとして提示され、オペレー
タが、この3つの候補ノードのうちのノードN4を採択
したものとしよう。これにより、ノードN4が新たな着
目ノードになる。そして、このノードN4の採択行為に
より、学習が行われることになる。学習は、学習対象と
なるスタティックリンクの重みづけを修正することによ
り行われる。具体的には、スタティックリンクの信号伝
達係数を増減する修正を行うことになる。
【0090】学習処理の基本方針は次のとおりである。
まず、着目ノードから各候補ノードへ至るすべてのパス
を学習対象パスとして抽出する。そして、着目ノードか
ら採択ノードへ至るパス上のリンクについての信号伝達
係数を、他のリンクの信号伝達係数に対して相対的に増
加させる修正を行う。特に、ここで述べる実施形態で
は、着目ノードから採択ノードへ至るパス上のリンクに
ついての信号伝達係数を増加させる修正を行うととも
に、それ以外の学習対象パス上のリンクについての信号
伝達係数を減少させる修正を行うようにしている。結
局、全スタティックリンクのうち、 学習対象パスのうち、着目ノードから採択ノードへ至
るパス上のリンクについては、信号伝達係数を増加させ
る修正を行い、 学習対象パスのうち、以外のリンクについては、信
号伝達係数を減少させる修正を行い、 学習対象パス上にないリンクについては、何ら修正を
行わない、 という処理が行われることになる。
【0091】この例では、上記のリンクについては信
号伝達係数のパーセント値を20だけ増加させ、上記
のリンクについては信号伝達係数のパーセント値を20
だけ減少させる修正を行うようにしている。この例での
学習対象パスは、図10に示すように、着目ノードN1
から、白抜きのノード点で示した各候補ノードN2,N
3,N4へ至るすべてのパスであり、具体的には、スタ
ティックリンクL1,L2,L3が学習対象となる。こ
のうち、着目ノードN1から採択ノードN4に至るパス
上のリンクL2,L3については、信号伝達係数値を2
0だけ増加させる修正が行われ、リンクL2およびL3
の学習後の信号伝達係数は、それぞれ50%+20%=
70%および30%+20%=50%となる。一方、学
習対象である残りのリンクL1については、信号伝達係
数値を20だけ減少させる修正が行われ、学習後の信号
伝達係数は、25%−20%=5%となる。なお、学習
対象パスにはならなかったリンクL4,L5については
学習は行われず、信号伝達係数の値はもとのままであ
る。図12は、このような基本方針に沿った具体的な学
習処理を実施した後の状態を示す図である。
【0092】さて、このような学習により、検索処理に
どのような変化が生じるかを見てみよう。図13は、前
述のような学習により、新たな信号伝達係数が定義され
た状態において、再び、ノードN1を着目ノードとして
指定し、検索を行った場合の検索結果を示す図である。
図13に示す検索行為自体は、図10に示す検索と全く
同じであるが、各リンクの信号伝達係数が修正されてい
るため、異なった検索結果が得られている。すなわち、
やはり着目ノードN1から初期信号値100をもった信
号を、各リンクに沿って伝達させると、ノードN1から
ノードN2への信号伝達では、信号値100×5%なる
乗算が行われ、ノードN2に到達した信号の信号値は5
(条件以下)に減衰することになる。一方、ノードN1
からノードN3への信号伝達では、信号値100×70
%なる乗算が行われ、ノードN3には信号値が70の信
号が得られる。更に、ノードN3からノードN4への伝
達では、信号値70×50%なる乗算が行われ、ノード
N4には信号値35の信号が得られる。更に、この信号
値35の信号がノードN4からノードN5へ伝達される
際に、信号値35×60%なる乗算が行われ、ノードN
5には信号値21の信号が得られる。
【0093】図13の下欄に示す図表には、着目ノード
N1に信号値100の信号を与えたときに、各ノードに
伝達される信号の信号値が示されている。この図表を、
図10の下欄に示す図表と比較すると、候補ノードとし
て抽出されるノードの組み合わせや優先順位に変化が生
じていることがわかる。すなわち、学習前の図10に示
す検索では、ノードN2が候補ノードとなっていたのに
対し、学習後の図13に示す検索では、ノードN2の代
わりにノードN5が候補ノードになっている。これは、
学習により、ノードN1−N4間の関連の程度が大きく
なったことを意味している。
【0094】この図13に示す検索の後に、オペレータ
が再びノードN4を採択したとすると、リンクL2,L
3の信号伝達係数は更に増加し、逆に、リンクL1,L
4の信号伝達係数は減少することになる。前回の検索で
は、リンクL4は学習対象になっていなかったが、今回
の検索では、ノードN5が候補ノードになったため、リ
ンクL4も学習対象となる。ただ、リンクL4は、着目
ノードN1から採択ノードN4へ至るパス上のリンクで
はないため、信号伝達係数を減少させる学習が行われる
ことになる。
【0095】このように、利用者が所定の着目ノードに
ついての検索を行い、この検索によって提示された候補
ノードの中から新たな着目ノードを採択するたびに、学
習対象パス上のリンクについての学習が行われる。すな
わち、着目ノードから採択ノードに至るパスとして利用
されたリンクに対しては重みづけの増加修正が行われ、
それ以外の学習対象パス上のリンクに対しては重みづけ
の減少修正が行われる。このようにして、利用頻度の高
いパスについての重みづけを増加させる学習が行われる
と、個々の利用者にとって使い勝手のよいリンク集合体
が構築されてゆくことになる。
【0096】なお、本実施形態では、信号伝達係数に所
定の上限値および下限値を設定してあり、上限値を越え
るような増加修正や、下限値を越えるような減少修正は
行われないようにしている。たとえば、信号伝達係数の
上限値を150%とし、下限値を1%としておけば、増
加修正は150%までしか行われず、減少修正は1%ま
でしか行われない。もっとも、信号伝達係数が1%以下
になるような場合には、そのスタティックリンクを消滅
させてしまうように決めておくこともできる。
【0097】また、この実施形態では、リンクの重みづ
けに関して、方向性は定義していない。たとえば、リン
クL2の重みづけを示す信号伝達係数は、ノードN1か
らノードN3へ信号が伝達する場合と、逆に、ノードN
3からノードN1へ信号が伝達する場合と、の双方に共
通して利用される。通常は、ノードN1から見たノード
N3の関連性が高い場合、逆に、ノードN3から見たノ
ードN1の関連性も高いのが普通である。したがって、
リンクの重みに特に方向性を定義しなくても支障はな
い。しかしながら、第1のノードから見た第2のノード
の関連性が、第2のノードから見た第1のノードの関連
性と必ずしも同じにならない場合には、リンクの重みづ
けに方向性をもたせることもできる。この場合は、たと
えば、リンクL2の重みづけとして、ノードN1からノ
ードN3へ向かう方向についての信号伝達係数と、ノー
ドN3からノードN1へ向かう方向についての信号伝達
係数とを、それぞれ別個に定義すればよい。
【0098】<4.6:ノードの重みづけを考慮した候
補ノードの提示>これまで、スタティックリンクの重み
づけを修正する学習処理を説明してきたが、個々のノー
ドにも重みづけを定義して学習処理の対象にすれば、個
々の候補ノードをオペレータに提示する際に、各候補ノ
ードの重みを考慮した優先順位で提示を行うことが可能
になる。
【0099】これを具体例で示そう。ここでは、すべて
のノードに対して、重みづけを示す頻度係数を定義する
ことにし、学習が行われていない初期状態において、全
ノードの頻度係数を100%に設定したものとする。各
ノードに定義された頻度係数は、信号伝達の過程には何
ら影響を与えないが、そのノードが候補ノードとして抽
出されたときには、優先順位を決定するためのパラメー
タとして利用されることになる。このような頻度係数を
定義した場合、図10に示す検索処理時には、図14の
図表に示すような方法で候補ノードの優先順位が決定さ
れる。すなわち、ある特定のノードの優先順位は、その
ノードに伝達された信号の信号値とそのノードの頻度係
数との積に基づいて定められることになる。図14に示
す例では、まだ学習が行われていないため、全ノードの
頻度係数は100%になっており、頻度係数を乗じて得
られる積は、もとの信号値と同じ値になる。
【0100】さて、図10に示す検索により、3つの候
補ノードN3,N2,N4がこの順序でオペレータに提
示され、オペレータがノードN4を採択した場合を考え
よう。この場合、各リンクの信号伝達係数を修正する学
習が行われることは既に述べたとおりであるが、ノード
についての重みづけを定義した場合には、ノードの重み
づけも修正されるような学習を行うようにする。具体的
には、 採択ノードについては、頻度係数を増加させる修正を
行い、 学習対象パス上のノードのうち、以外のノードにつ
いては、頻度係数を減少させる修正を行い、 学習対象パス上にないノードについては、何ら修正を
行わない、 という学習処理を行えばよい。結局、ノードの重みづけ
を示す頻度係数は、そのノードが過去にどの程度採択さ
れたかという採択頻度を示すパラメータということにな
る。
【0101】ここでは、採択ノードについては、頻度係
数を×1.5に増加させる修正を行い、学習対象パス上
のその他のノードについては、頻度係数を×0.7に減
少させる修正を行う具体例を考えてみる。すると、図1
0に示す検索において、候補ノードN4が採択された場
合、採択ノードであるノードN4の頻度係数は、100
%×1.5=150%に修正されることになる。一方、
学習対象パス上のその他のノードN2,N3の頻度係数
は、100%×0.7=70%に修正されることにな
る。ノードN5,N6,N7は、学習対象パス上にはな
いため、頻度係数の修正は行われない。
【0102】候補ノードN4の採択行為により、ノード
に対する学習が行われるとともに、前述したようにリン
クに対する学習も行われ、リンクの信号伝達係数は図1
3の上欄に示すような値になる。このような学習が行わ
れた後に、再び、ノードN1を着目ノードとする検索を
行った場合の検索結果を考えてみると、各ノードに定義
された頻度係数は、信号伝達過程には何ら影響を及ぼさ
ないので、ノードN1〜N5に得られる信号の信号値
は、図13の下欄に示すような値になる。ただし、候補
ノードN3,N4,N5をオペレータに提示するときの
優先順位は、信号値と頻度係数との積に基づいて決めら
れる。この積は、図15の図表に示すようになり、結
局、図13に示す検索処理時には、図15の図表に示す
ような方法で候補ノードの優先順位が決定されることに
なる。
【0103】図15に示された優先順位を、図13下欄
に示された優先順位と比較すると、優先順位のとと
が入れ替わっていることがわかる。すなわち、ノードに
ついての重みづけを考慮して優先順位を決定すれば、採
択ノードであるノードN4の優先順位が、単なる通過ノ
ードとして利用されるノードN3の優先順位よりも高く
なり、利用者の使い勝手がより向上することがわかる。
【0104】<4.7:ダイナミックリンクを用いた検
索処理>分散型データベースシステムについて、これま
で説明を行ってきた検索例は、既存のスタティックリン
クを利用した検索であった。ここでは、§3で説明した
ダイナミックリンクを利用した検索例を述べることにす
る。
【0105】たとえば、図10に示す例において、ノー
ドN1−N3間のスタティックリンクL2が定義されて
いなかった場合を考える。スタティックリンクのみを利
用した検索では、この状態で、ノードN1を着目ノード
とする検索を行った場合、候補ノードとして、ノードN
2だけが検索されることになる。既に述べたように、ス
タティックリンクは、第一義的にはシステムの管理者に
よって設定されたリンクであり、必ずしも個々の利用者
にとって有益なノード間の関連づけがなされているとは
限らない。そこで、次のような手法を用いて、キーワー
ド間に関連性のある特定のノード間に、一時的なダイナ
ミックリンクを定義し、検索を行うようにする。
【0106】ダイナミックリンクを定義する基本的な手
法は、§3において述べたとおりである。ここでは、図
16に示すように、既存のリンクが存在しないために不
連結部分を構成しているノードN1−N3間に、ダイナ
ミックリンクL2を発生させるための具体的な条件につ
いて説明する。不連結部分のノードN1−N3間をダイ
ナミックリンクで連結すべきか否かの判断は、両ノード
N1,N3に定義されているキーワードK1,K3の関
連性の評価結果に基づいてなされる。すなわち、この評
価結果が所定の条件を満足していれば、この不連結部分
は、ダイナミックリンクL2によって一時的に連結され
ることになる。具体的には、たとえば、各キーワードK
1,K3として、それぞれいくつかの等価キーワードが
定義されていた場合には、キーワードK1を構成するい
ずれかの等価キーワードが、キーワードK3を構成する
いずれかの等価キーワードと一致すれば、条件を満足す
る評価結果が得られたと判断してよい。もちろん、キー
ワードの完全一致を必須条件にする必要はなく、たとえ
ば、「高血圧」と「血圧値」のように、文字列の2/3
が一致している場合には、条件を満足するという判断を
行うようにしてもかまわない。
【0107】本実施形態では、2つのキーワードの関連
性の評価を行う上で、クラスリンクとともに用意された
シソーラス辞書を用いるようにしている。図8に示すよ
うに、リモートリンクABについては、シソーラス辞書
Tabが用意されている。したがって、ノードN1−N
3間の関連性を評価する際には、このシソーラス辞書T
abを参照した評価を行うようにする。たとえば、シソ
ーラス辞書Tab内に、「高血圧」,「high pressure
」,「血圧異常」,「動脈硬化」という単語がいずれ
も類義語として定義されていたとすれば、クラスA内の
ノードとクラスB内のノードとの関連性を評価する上で
は、これらの類義語は同一のキーワードと見做した取り
扱いができる。
【0108】結局、図16に示されている不連結部分の
ノードN1−N3間にダイナミックリンクL2が定義さ
れるためには、ノードN1のキーワードK1と、ノード
N3のキーワードK3との関連性を、シソーラス辞書T
abを参照した上で評価し、評価結果が所定の条件を満
足している必要がある。
【0109】なお、図16において、ノードN1に関す
る不連結部分は、ノードN1−N3間だけではない。ノ
ードN1に対して既存のスタティックリンクで連結され
ているノードは、ノードN2だけであるから、それ以外
のノード間、すなわち、ノードN1−N4間,ノードN
1−N5間,ノードN1−N6間,ノードN1−N7間
も、ノードN1に関する不連結部分である。しかしなが
ら、本実施形態では、「ダイナミックリンクは、クラス
リンクが定義されているクラス間にのみ定義できる」と
いう条件を課すことにより、ダイナミックリンクの発生
に制限を加えるようにしている。したがって、上述の例
の場合、ノードN1に関する不連結部分のうち、ノード
N1−N3間およびノードN1−N4間には、キーワー
ドの評価結果が条件を満足すれば、ダイナミックリンク
を定義することが許されるが(クラスA−B間には、ク
ラスリンクABが存在するため)、たとえば、ノードN
1−N7間には、図17に示すように、ダイナミックリ
ンクを定義することは許されない(クラスB−C間に
は、クラスリンクが存在しないため)。同様の理由によ
り、ノードN1−N5間,ノードN1−N6間,N2−
N5間,ノードN2−N6間,ノードN2−N7間,ノ
ードN5−N6間,ノードN5−N7間にも、ダイナミ
ックリンクの定義は許されない。
【0110】検索時に一時的に定義したダイナミックリ
ンクには、所定の重みづけ、すなわち信号伝達係数が与
えられる。したがって、図16に示すダイナミックリン
クL2についても、何らかの信号伝達係数が与えられ、
信号伝達機能に関しては、他のスタティックリンクと全
く同様の機能を果たすことになる。定義したダイナミッ
クリンクに与える信号伝達係数は、たとえば、「一律5
0%にする」というように定めておいてもよいが、キー
ワードの関連性の評価値に応じた係数を与えるようにし
てもよい。たとえば、図16に示すダイナミックリンク
L2の信号伝達係数は、「キーワードK1とK3とが完
全一致の場合には100%とし、キーワードを構成する
文字列の2/3が一致していたような場合には66%と
する」というように定めてもよい。また、等価キーワー
ドを利用する場合は、個々の等価キーワードにそれぞれ
重みづけを定めておき、一致した等価キーワードの重み
づけに応じて、信号伝達係数の値を定めるようにしても
よい。
【0111】このようにして一時的に発生させたダイナ
ミックリンクの学習時の取り扱いは、既に§3で述べた
とおりである。すなわち、そのダイナミックリンクが、
着目ノードから採択ノードへ至るパスとして利用された
場合には、スタティックリンクに昇格し、かつ、信号伝
達係数を増加させる修正が行われる。これに対し、着目
ノードから採択ノードへ至るパスとして利用されなかっ
た場合には、そのまま消滅させる。たとえば、図16に
示すように、ノードN1を着目ノードとする検索時に、
ダイナミックリンクL2が定義された場合を考える。こ
の場合、たとえば候補ノードであるノードN4が採択さ
れた場合には、ダイナミックリンクL2はスタティック
リンクL2として残ることになり、信号伝達係数も増加
修正される。ところが、別な候補ノードであるノードN
2が採択された場合には、そのまま消滅してしまうこと
になる。
【0112】結局、上述した特徴をもったダイナミック
リンクを、検索時に一時的に定義することにより、検索
対象となるノードの範囲を広げることができるようにな
る。また、利用者の採択行為に関与したダイナミックリ
ンクについては、これをスタティックリンクとして残す
ようにすることにより、個々の利用者にとって利用価値
のあるリンクを新たに追加することができるようにな
る。
【0113】§5. 本発明に係るデータベースシステ
ムの動作手順 続いて、本発明に係るデータベースシステムの動作手順
を流れ図に基づいて説明する。
【0114】<5.1:本発明に係るデータベースシス
テムの利用手順>図18は、このデータベースシステム
の利用手順を、利用者の操作を中心にして示した流れ図
である。利用者は、まずステップS1において、初期着
目ノードを決定する。初期着目ノードの決定方法は、ど
のような方法を採ってもかまわない。たとえば、何らか
のキーワードを入力し、この入力したキーワードと同一
あるいは関連性のあるキーワードが定義されているノー
ドを候補として表示させ(実際には、キーワードを表示
する)、表示されたキーワードの中から、オペレータに
よって特定のノードを採択させれば、初期着目ノードを
決定することができる。予めクラスを指定し、このクラ
ス内のノードの中から初期着目ノードを選択させるよう
な方法を採れば、候補をより絞り込んだ初期着目ノード
の決定が可能である。
【0115】続くステップS2では、この着目ノードに
対応づけられたデータを利用するか否かが判断される。
オペレータが、現在の着目ノードについて、データを利
用(閲覧)したいと考えた場合には、その旨の指示を与
えればよい。オペレータからデータ利用の指示が与えら
れると、ステップS2からステップS3へと進み、着目
ノードに対応するデータが提供されることになる。すな
わち、図1に示すシステムでは、ノード・リンク集合体
2内の着目ノードに定義されたキーワードに基づいて、
データベース1内から対応するデータが抽出され、オペ
レータ3に提示される。必要があれば、繰り返してデー
タ利用が可能である。
【0116】続くステップS4では、この着目ノードに
ついての検索を行うか否かが判断される。オペレータが
検索を行わなかった場合には、一応、このシステムの利
用手順は終了する。なお、オペレータが別な内容につい
て調べるために、再びこのデータベースシステムをアク
セスした場合には、再度ステップS1からの手順を開始
すればよい。オペレータが、現在の着目ノードについ
て、検索を行いたいと考えた場合には、その旨の指示を
与えれる。オペレータから検索指示が与えられると、ス
テップS4からステップS5へと進み、検索処理が行わ
れることになる。このステップS5の検索処理の詳細な
手順は、図19の流れ図を参照しながら後に述べること
にする。この検索処理により、着目ノードに対してある
程度の関連性があると判断された関連ノードが抽出さ
れ、これら関連ノードが候補ノードとして提示されるこ
とになる。
【0117】候補ノードの提示は、実際には、各候補ノ
ードに定義されたキーワードをディスプレイ上に表示す
ることによって行われる。オペレータは、このキーワー
ドの表示を見ながら、探し求めているデータに最も関連
があると思われるキーワードを採択する。すなわち、ス
テップS6における候補ノードの採択処理が行われる。
続いて、オペレータの採択行為に基づいて、ステップS
7において学習処理が行われる。このステップS7の学
習処理の詳細な手順は、図20の流れ図を参照しながら
後に述べることにする。
【0118】こうして学習処理が完了すると、ステップ
S8において、採択ノードを新たな着目ノードとする更
新処理が行われ、ステップS2からの手順へ戻ることに
なる。
【0119】結局、オペレータは、図18に示す流れ図
の手順を繰り返すことにより、何度も検索を繰り返し実
行してゆき、着目ノードを転々と変えてゆくことができ
る。そして、必要に応じて、ステップS2において、デ
ータを利用(閲覧,印刷など)したい旨の指示を与えれ
ば、その都度、現在の着目ノードに対応するデータを利
用することができる。このような検索手法の特徴は、デ
ータを直接検索しているのではなく、関連するキーワー
ドを検索している点にある。既に述べたように、特定の
ノードをオペレータに提示する処理は、実際には、その
特定のノードに定義されたキーワードをディスプレイ上
に表示する処理である。したがって、着目ノードを転々
と変えてゆく操作は、オペレータから見れば、キーワー
ドを転々と変えてゆく操作になる。このような検索手法
は、最終的に探し求めているデータを、どのようなキー
ワードで検索すればよいかが不明瞭な場合に有効にな
る。別言すれば、オペレータは、とりあえず関連性があ
ると思われるキーワードを、ステップS1において初期
着目ノードを決定するためのキーワードとして与え、以
後、ステップS4の検索処理を実行し、ステップS6に
おいて、提示された新たなキーワードの中から、最も関
連性のありそうなキーワードを採択する(ノードの採
択)という作業を繰り返し実行してゆけばよいことにな
る。
【0120】具体的には、たとえば、ある特定の患者の
症例に類似した過去の症例データを探す場合を考えてみ
よう。いま、オペレータが、ある特定の病院の症例デー
タベースをクラス指定して、「高血圧」というキーワー
ドを入力し、検索を行ったとする。その結果、候補ノー
ドを示すキーワードとして、「血圧異常」、「若年性高
血圧」、「老年性高血圧」、「高血圧性網膜症」、…な
どが候補として提示されたとしよう(システム内部の処
理としては、「高血圧」というキーワードが定義された
ノードが着目ノードとなり、「血圧異常」、「若年性高
血圧」、「老年性高血圧」…などのキーワードが定義さ
れたノードが候補ノードとして提示されたことにな
る)。ここで、たとえば、当該患者が老人であったた
め、「老年性高血圧」というキーワードを採択したとす
る(システム内部の処理としては、「老年性高血圧」な
るキーワードが定義された候補ノードが採択され、新た
な着目ノードになる)。オペレータは、この時点で必要
があれば、「老年性高血圧」というキーワードに対応す
るデータを閲覧することができる(着目ノードに対応す
るデータの提供)。
【0121】ここでは、この「老年性高血圧」というキ
ーワードに基づいて更に検索を行った結果、候補ノード
を示すキーワードとして、「動脈硬化」、「眼底出
血」、「腎機能障害」、「心不全」、…などが候補とし
て提示されたものとしよう。このとき、当該患者の腎機
能に異常が見られたのなら、「腎機能障害」というキー
ワードを採択することができ、必要があれば、このキー
ワードに対応するデータ(たとえば、腎機能障害をもつ
患者の症例データ)を閲覧することができる。
【0122】このように、本発明に係るデータベースシ
ステムでは、とりあえず何らかのキーワードを与えて検
索を行うと、与えられたキーワードに関連した別なキー
ワードが候補としてシステム側から提示されることにな
るので、オペレータ側で適切なキーワードが思い浮かば
ないような場合であっても、より柔軟な検索を行うこと
が可能になる。しかも、システム自体が学習機能を有し
ているため、利用すればする程、採択される可能性の高
いキーワードが優先的に提示されるようになるので、使
い勝手は益々向上するようになる。
【0123】なお、キーワードとしては、いわゆる文字
列だけでなく、画像を用いることも可能である。たとえ
ば、あるノードに対応づけられたデータを、簡単なアイ
コンで表現するようにし、このアイコンをそのノードの
キーワードとして定義しておけば、検索結果をディスプ
レイ上に表示する際に、キーワードとしてのアイコンを
並べ、オペレータに提示することができる。この場合、
オペレータの採択行為は、アイコンをマウスポインタな
どでクリックする簡単な操作で行うことができる。
【0124】なお、図18に示す流れ図では、ステップ
S6においてノードの採択が行われた後、無条件でステ
ップS7の学習処理が行われることになっているが、こ
のようにステップS7において無条件で学習処理を行っ
た場合、不本意な学習が行われることもありうる。たと
えば、オペレータがステップS6においてノード採択を
行ったが、この採択行為が不本意なものであったため、
この採択ノードについてはデータ利用も新たな検索処理
も行わなかったような場合を考えよう。このような場
合、採択行為自体がオペレータの意図に反するものであ
り、このような不本意な採択行為によりステップS7の
学習処理が行われてしまうことは好ましくない。このよ
うな弊害に対処するためには、ステップS6における採
択行為があった後、直ちに学習処理を行わずに、その採
択ノードを新たな着目ノードとするデータ利用(ステッ
プS3)あるいは検索処理(ステップS5)が行われた
時点で、はじめて学習処理を行うようにするとよい。
【0125】<5.2:検索処理の手順>図19は、図
18に示す流れ図におけるステップS5の検索処理の詳
細な手順を示す流れ図である。ここでは、図16に示す
ようなスタティックリンクが定義されている具体的な例
について、この検索処理の手順を説明する。まず、ステ
ップS11において、ホップ数Hを初期値1に設定す
る。続いて、ステップS12において、起点ノードを1
つ抽出する。最初は、着目ノードN1が起点ノードとし
て抽出される。次のステップS13では、この起点ノー
ドN1に対する対象ノードが1つ抽出される。理論的に
は、このステップS13において、起点ノード以外のす
べてのノードが対象ノードとして順番に抽出されること
になる。図16に示す例の場合、起点ノードN1以外の
すべてのノードN2〜N7が対象ノードとして順に抽出
されることになる。ステップS13では、1つの対象ノ
ードのみが抽出されるので、ここでは、番号順に従っ
て、ノードN2が対象ノードとして抽出されたものとし
よう。
【0126】こうして、起点ノードN1および対象ノー
ドN2が抽出されたら、ステップS14〜S17におい
て、この両ノード間について種々の判断がなされる。ま
ず、ステップS14において、両ノード間にクラスリン
クがあるか否かが判断される。もし、両ノード間にクラ
スリンクがなければ、ステップS19へと進むことにな
る。図16に示す例では、ノードN1−N2間には(正
確に言えば、ノードN1が所属するクラスBと、ノード
N2が所属するクラスBとの間には)、クラスリンク
(ローカルリンク)BBが存在するので、ステップS1
5へと進むことになる。ステップS15では、両ノード
間にスタティックリンクがあるか否かが判断される。図
16に示す例では、ノードN1−N2間には、スタティ
ックリンクL1が存在するので、ステップS15からス
テップS19へと進むことになる。
【0127】続いて、ステップS19からステップS1
3へと戻り、今度は、対象ノードN3が抽出され、起点
ノードN1と対象ノードN3とに関して、種々の判断が
なされることになる。まず、ステップS14では、ノー
ドN1−N3間には(正確に言えば、ノードN1が所属
するクラスBと、ノードN3が所属するクラスAとの間
には)、クラスリンク(リモートリンク)ABが存在す
るので、ステップS15へと進むことになる。ところ
が、ノードN1−N3間にはスタティックリンクは存在
しないので、更にステップS16へと進み、両ノード間
にはまだダイナミックリンクも存在しないので、更にス
テップS17へと進み、両ノードのキーワードの関連性
が評価される。ここで、ノードN1に定義されたキーワ
ードK1と、ノードN3に定義されたキーワードK3と
の関連性の評価結果が、所定の条件を満足していたとす
ると、ステップS18へと進み、ノードN1−N3間
に、図16に破線で示されているダイナミックリンクL
2が定義されることになる。
【0128】結局、ステップS14〜S17の判断処理
は、両ノード間にダイナミックリンクを定義すべきか否
かを判断するための処理になっている。ダイナミックリ
ンクを定義するための条件の1つは、既に述べたよう
に、「両ノードが所属するクラス間にクラスリンクが存
在すること」であり、この条件を満たさない場合は、ス
テップS14からステップS19へジャンプすることに
なる。また、ダイナミックリンクは、既存のスタティッ
クリンクが存在しない不連結部分のノードに対して定義
されるものであるから、両ノード間に既にスタティック
リンクが存在する場合には、ステップS15からステッ
プS19へジャンプすることになる。同様に、既にダイ
ナミックリンクが定義されていた場合には(たとえば、
後の手順において、ノードN3を起点ノード、ノードN
1を対象ノードとする処理の場合、既に両ノード間に
は、ダイナミックリンクL2が定義されていることにな
る)、ステップS16からステップS19へジャンプす
ることになる。かくして、ステップS17において、両
ノードのキーワードが関連性の条件を満たす場合には、
両ノード間にはスタティックリンクもダイナミックリン
クもまだ定義されていないので、ステップS18におい
て、ダイナミックリンクの定義を行うことになる。
【0129】なお、図19に示す流れ図では、ステップ
S13において対象ノードを1つずつ抽出しては、この
抽出した対象ノードに対してクラスリンクが存在するか
否かをステップS14で判断しているが、実際の演算処
理を行う上では、まず、対象となるクラスを1つ抽出
し、この抽出した対象クラスに対してクラスリンクが存
在するか否かを先に判断し、クラスリンクが存在する場
合には、当該対象クラスの中から対象ノードを1つずつ
抽出してステップS15以下の処理へと進むようにし、
クラスリンクが存在しない場合には、当該クラスの中か
らは対象ノードの抽出を一切行わないようにすれば、効
率的な処理が可能になる。
【0130】こうして、最初の起点ノードN1に関し
て、全対象ノードN2〜N7を抽出した処理が完了した
ら、ステップS19からステップS20へと進み、全起
点ノードが抽出されたか否かが判断される。「起点ノー
ド」とは、信号伝達の起点となるノードを意味し、当初
の起点ノードは着目ノードたるノードN1のみであり、
ステップS20では、全起点ノードが抽出済みと判断さ
れ、ステップS21へと進むことになる。
【0131】ステップS21では、起点ノードから1ホ
ップ分信号を伝達させ、信号値が所定レベル以上のノー
ドを新たな起点ノードとする処理が行われる。図16に
示す例において、起点ノードN1から1ホップ分の信号
伝達を行えば、既存のスタティックリンクL1を介して
ノードN1からノードN2への信号伝達と、定義された
ばかりのダイナミックリンクL2を介してノードN1か
らノードN3への信号伝達と、の2通りの信号伝達が行
われることになる。既に述べたように、起点ノードの信
号の信号値は、リンクのもつ信号伝達係数によって減衰
することになる。そこで、信号伝達の行われたノードの
うち、信号値が所定レベル以上(§4で述べた例では、
信号値10以上)のノードだけを新たな起点ノードとす
る。また、信号値が10未満になってしまったノードが
あった場合、そのノードへの信号伝達はなかったものと
して取り扱うようにする。
【0132】続くステップS22では、ホップ数Hが上
限値Hmax になったか否かが判断される。たとえば、H
max =2に設定してあったとすると、現時点ではH=1
であり、ステップS22からステップS23へと進むこ
とになり、ホップ数Hを1だけ増加させ、ステップS1
2からの処理が繰り返し行われることになる。
【0133】図16に示す例の場合、初代の起点ノード
N1から1ホップ分の信号伝達を受けたノードN2,N
3が、二代目の起点ノードになる。ステップS12で
は、この2つの起点ノードのうち、起点ノードN2が抽
出されたものとする。続くステップS13では、起点ノ
ードN2に対して、対象ノードを1つ定め、ステップS
14〜S17の判断処理で、ダイナミックリンクが定義
できるか否かが判断されることになる。ここで、起点ノ
ードN2との間には、いずれの対象ノードについてもダ
イナミックリンクは定義されなかったとする(図示の例
では、リモートリンクABの存在により、ノードN2−
N4間には、ダイナミックリンクが定義される可能性は
あるが、ここでは、キーワードK2−K4間には十分な
関連性がなかったとする)。すると、ステップS20か
らステップS12へと戻り、今度は起点ノードN3が抽
出され、同様にダイナミックリンクの定義可能性が判断
されるが、やはり新たなダイナミックリンクの定義は行
われなかったとしよう。
【0134】かくして、全起点ノードN2,N3の抽出
が完了したので、ステップS20からステップS21へ
と進むことになる。ステップS21では、2つの起点ノ
ードN2,N3から1ホップ分信号を伝達させ(既に信
号伝達に用いられたリンクへは、再度の信号伝達は行わ
ないので、ノードN2やN3からノードN1へ戻るよう
な信号伝達は行われない)、信号値が所定レベル以上の
ノードを新たな起点ノードとする処理が行われる。図1
6に示す例では、起点ノードN2からは、もはや信号伝
達は行われない。一方、もうひとつの起点ノードN3か
ら1ホップ分の信号伝達を行えば、既存のスタティック
リンクL3を介してノードN3からノードN4への信号
伝達が行われることになる。ここで、ノードN4に到達
した信号の信号値が所定のレベル以上であれば、ノード
N4が新たな起点ノードになる。
【0135】続くステップS22では、ホップ数Hが上
限値Hmax になったか否かが判断される。ここでは、H
max =2なる設定をしてあったので、ホップ数Hが上限
値になったことになり、ステップS24へと進むことに
なる。このステップS24では、パス上(信号が流れた
経路上)の全ノードが関連ノードとして抽出される。図
16に示す例の場合、リンクL1,L2,L3をパスと
して、ノードN2,N3,N4にまで信号伝達があった
ので、これらのノードN2,N3,N4が関連ノードと
して抽出されることになる。この関連ノードが候補ノー
ドとしてオペレータに提示されることは既に述べたとお
りである。なお、信号伝達があっても、信号値が所定の
レベルに満たない場合には、そのノードへの信号伝達は
なかったものとして採り扱われるので、そのノードが関
連ノードとして抽出されることはない。
【0136】<5.3:学習処理の手順>図20は、図
18に示す流れ図におけるステップS7の学習処理の詳
細な手順を示す流れ図である。まず、ステップS31に
おいて、検索処理によって信号が流れた全パスが学習対
象パスとして抽出される(信号伝達があっても、信号値
が所定のレベルに満たない場合には、そのノードへの信
号伝達はなかったものとして採り扱われるので、そのノ
ードへのパスは学習対象パスにはならない)。上述した
図16に示す例において、ノードN1を着目ノードとす
る検索により、候補ノードN2,N3,N4が検索され
た場合、リンクL1,L2,L3が学習対象パスとして
抽出されることになる。
【0137】続いて、ステップS32において、学習対
象パスのうち、着目ノードから採択ノードに至るパス上
のリンクについては、 スタティックリンクの場合には、信号伝達係数を増加
させ、 ダイナミックリンクの場合には、信号伝達係数を増加
させるとともに、このダイナミックリンクをスタティッ
クリンクに昇格させる、 という処理が行われる。上述した図16に示す例におい
て、候補ノードN4が採択された場合には、着目ノード
N1から採択ノードN4に至るパス上のリンクのうち、
ダイナミックリンクL2については、信号伝達係数を増
加させるとともに、スタティックリンクへ昇格させる学
習が行われ、スタティックリンクL3については、信号
伝達係数を増加させる学習が行われることになる。
【0138】一方、ステップS33において、学習対象
パスのうち、上記以外のパス上のリンクについては、 スタティックリンクの場合には、信号伝達係数を減少
させ、 ダイナミックリンクの場合には、リンク自体を消滅さ
せる、 という処理が行われる。上述した図16に示す例の場
合、スタティックリンクL1について、信号伝達係数を
減少させる学習が行われることになる。
【0139】最後に、ステップS34において、ノード
の頻度係数に関する学習が行われる。すなわち、学習対
象パス上の全ノードのうち、 採択ノードについては、頻度係数を増加させ、 それ以外のノードについては、頻度係数を減少させ
る、 という処理が行われる。上述した図16に示す例の場
合、採択ノードN4についての頻度係数を増加させる学
習が行われ、それ以外の候補ノードN2,N3について
の頻度係数を減少させる学習が行われることになる。
【0140】§6. 本発明に係るデータベースシステ
ムの具体的な構成 <6.1:基本システム>図21は、本発明の一実施形
態に係るデータベースシステムの具体的な構成を示すブ
ロック図である。実際には、本発明に係るデータベース
システムの本質は、ソフトウエアによって実現されるこ
とになるが、ここでは便宜上、このシステムを複数の機
能要素の集合として説明を行うことにする。図21に示
された個々のブロックは、このシステムを構成する個々
の機能要素を示しており、実際にはソフトウエアによっ
て構築されることになる。したがって、この図21に示
す個々のブロックは、データベースシステムを構成する
具体的なハードウエア構成要素に直接対応づけられるも
のではない。たとえば、個々のノードに定義されている
キーワードを格納するためのハードウエア(記憶装置)
や、オペレータに対して種々の情報を提示するためのデ
ィスプレイ装置、オペレータからの指示を入力する入力
デバイスなどは、独立した機能要素としては図示されて
いないが、ハードウエア構成要素としては、これらは当
然、本システムに含まれているものである。
【0141】このデータベースシステムでは、複数のノ
ードからなるノード集合体が定義され、データは個々の
ノードに対応づけて格納される。データ格納手段10
は、提供対象となるデータを、個々のノードに対応づけ
て格納する記憶手段である。データ提供手段20は、デ
ータ格納手段10から、所定の着目ノードに対応づけら
れたデータを抽出し、これをオペレータ100に提供す
る機能を有する。着目ノードは、着目ノード設定手段3
0によって設定される。すなわち、オペレータ100
が、着目ノード設定手段30に対して特定のノードを着
目ノードとして設定する指示を与えると、指定されたノ
ードが着目ノードとして設定され、オペレータ100に
対しては着目ノードがいずれのノードであるかを示すノ
ード情報(実際には、着目ノードに定義されたキーワー
ド)が提示される。オペレータ100が現時点での着目
ノードに対応づけられたデータを利用したいと考えた場
合は、データ提供手段20に対してデータの提供要求を
行えばよい。データ提供手段20は、この提供要求に応
じて、着目ノード設定手段30に設定されている現時点
の着目ノードに対応づけられたデータをデータ格納手段
10から抽出し、これをオペレータ100に対して提供
データとして提供する(たとえば、ディスプレイ上に表
示する)。
【0142】検索手段40は、オペレータからの検索要
求に応じて、着目ノード設定手段30に設定されている
現時点での着目ノードに関連する候補ノードを、リンク
格納手段50内に格納されているリンク集合体を参照し
て検索する機能を有する。リンク格納手段50内には、
ノードの集合およびノード間の関連の程度を示すリンク
(スタティックリンク)の集合からなるノード・リンク
集合体が格納されている。オペレータ100が、現時点
での着目ノードについて検索要求を出すと、検索手段4
0は、リンク格納手段50内のリンク集合体を利用し
て、着目ノード設定手段30に設定されている着目ノー
ドに対して、所定の条件下で関連する関連ノードを検索
する処理を行い、この関連ノードの集合体を関連集合と
して抽出する。この検索処理の具体的な手法は、§4.
3あるいは§5.2において既に述べたとおりである。
また、検索手段40は、リンク格納手段50内のスタテ
ィックリンクとは別に、ダイナミックリンクを発生させ
る機能を有し、この際に、シソーラス辞書を参照してノ
ード間の関連性を評価する機能を有する(§4.7参
照)。
【0143】検索手段40による検索処理で、関連ノー
ドの集合体が抽出されると、候補提示手段60は、この
関連集合に所属するノードの全部もしくは一部を候補ノ
ードとしてオペレータ100に提示する。これまで述べ
てきた例では、関連集合に所属する関連ノードの全部が
そのまま候補ノードとしてオペレータ100に提示され
てきたが、必要に応じて、この候補提示手段60におい
てふるい分けを行い、特定の条件を満足する一部の関連
ノードのみを候補ノードとしてオペレータ100に提示
することもできる。このようなふるい分けの具体例は、
§7の「AND検索」において述べることにする。候補
提示手段60によるオペレータ100への候補提示は、
たとえば、各候補ノードに定義されているキーワードを
ディスプレイ上に表示することにより行うことができ
る。
【0144】候補採択手段70は、候補提示手段60に
よって提示されている候補ノードの中から、オペレータ
100に特定の候補ノードを採択させる機能を有する。
オペレータ100が特定の候補ノードを採択する旨の採
択指示を与えると、候補採択手段70は、指定された候
補ノードを採択ノードとして更新手段80および学習手
段90に伝達する。更新手段80は、採択ノードが新た
な着目ノードとなるように、着目ノード設定手段30の
設定を更新する処理を行う。なお、本明細書で述べる実
施形態では、採択ノードは1つだけに限定しているが、
複数の候補ノードを採択することを認めることも可能で
ある(この場合、複数の採択ノードがそれぞれ新たな着
目ノードとなる)。一方、学習手段90は、着目ノード
から各関連ノードへ至るパス上のリンクに対して、関連
の程度についての修正を行う。すなわち、リンク格納手
段50内のリンク集合体に対して、リンクの重みづけを
修正する処理を行う。
【0145】かくして、オペレータ100は、このシス
テムを利用する場合、まず、着目ノード設定手段30に
対して初期着目ノードの設定指示を与えて、初期着目ノ
ードの設定を行い、以後、必要に応じて、データ提供手
段20に対するデータの提供要求もしくは検索手段40
に対する検索要求を行い、候補提示手段60によって候
補ノードの提示があった場合には、候補採択手段70に
対して採択指示を与えることにより、提示された候補の
中から新たな着目ノードを決定する処理を行うことにな
る。オペレータ100が新たな着目ノードの採択を行う
たびに、リンク格納手段50内に格納されているリンク
集合体が修正され、旧着目ノードから新着目ノードへ至
るパス上のリンクの重みづけが増加される。
【0146】なお、リンク格納手段50内には、個々の
オペレータ(利用者)ごとに別個のリンク集合体が用意
され、学習手段90は、候補ノードの採択を行ったオペ
レータに対応するリンク集合体に対して修正を行うこと
になる。したがって、学習は個々のオペレータごとに別
個独立して行われることになり、このシステムを利用す
ればするほど、各オペレータにとっての使い勝手は向上
してゆくことになる。
【0147】<6.2:信号伝達係数の定義および修正
>既に説明したように、リンク格納手段50に格納され
ているリンク集合体を構成する個々のリンク(スタティ
ックリンク)には、重みづけを示す値として、それぞれ
所定の信号伝達係数が定義されている。検索手段40
は、着目ノードに対して関連ノードを検索する場合、所
定の信号値をもった信号を着目ノードからリンクに沿っ
て他のノードへ伝達させる処理を行う。この信号伝達過
程において、各リンクに定義された信号伝達係数に基づ
いて、伝達される信号値を増減させ、所定レベル以上の
信号値をもった信号が伝達されたノードだけが関連ノー
ドとして抽出されることになる。信号値が所定のレベル
未満となったノードについては、信号伝達が行われなか
ったものとして取り扱い、更に下流側への信号伝達処理
は行われないことになる。また、1つのリンクで結合さ
れたノード間の信号伝達をホップ数1と定義し、ホップ
数が所定の上限値を越えた場合にも、信号の伝達処理は
中止される。したがって、たとえ信号値が所定のレベル
以上であったとしても、着目ノードからのホップ数が所
定の上限値を越えたノードに対しては、信号伝達処理は
行われないことになる。
【0148】このように、着目ノードからの信号伝達処
理によって、所定のレベル以上の信号値をもった信号伝
達が行われたノードだけが、検索手段40によって関連
ノードとして抽出され、この関連ノードが候補提示手段
60によって候補ノードとしてオペレータ100に提示
されることになる。なお、候補提示手段60によって候
補ノードの提示を行う際には、優先順位に基づく提示が
行われる。すなわち、候補提示手段60は、各候補ノー
ドに伝達された信号の信号値に応じて各候補ノードに優
先順位を定義し、この優先順位に基づいて候補ノードの
提示を行う機能を有する。具体的には、優先順位の高い
候補ノードに定義されているキーワードを、ディスプレ
イ上で優先的に表示(たとえば、一覧リストの上位側に
表示)すればよい。結局、このような優先表示は、現着
目ノードに対する検索において、過去に採択された可能
性の高い候補ノードほど優先的に表示するためのもので
あり、採択可能性の高い候補ほど、再び採択されやすい
ような提示が行われることになる。
【0149】学習手段90は、オペレータ100の採択
行為に基づいて、各ノードの信号伝達係数を修正する。
すなわち、着目ノードから採択ノードへ至るパス上のリ
ンクについての信号伝達係数を、他のリンクの信号伝達
係数に対して相対的に増加させる修正を行う。より具体
的には、学習手段90は、着目ノードから各関連ノード
へ至る全パスを学習対象パスと定義し、この学習対象パ
ス上のリンクのうち、着目ノードから採択ノードへ至る
パス上のリンクについてはその信号伝達係数を増加さ
せ、学習対象パス上のその他のリンクについてはその信
号伝達係数を減少させる修正を行う。
【0150】<6.3:ダイナミックリンクを用いた検
索>検索手段40は、リンク格納手段50内のリンク集
合体を構成するリンク(スタティックリンク)を用いた
検索だけでなく、必要に応じて、一時的に発生させた別
なリンク(ダイナミックリンク)を用いた検索を行う機
能を有する(§3あるいは§4.7参照)。すなわち、
着目ノードとの間が既存のスタティックリンクによって
完全に連結されているノードについては、この既存のス
タティックリンクを用いた検索を行い、着目ノードとの
間が既存のスタティックリンクによって完全には連結さ
れておらず、不連結部分が存在するノードについては、
不連結部分のノード間についての関連性を評価し、評価
結果が所定の条件を満たす場合には、不連結部分に一時
的にダイナミックリンクを定義し、スタティックリンク
およびダイナミックリンクの双方を用いた検索を行う。
【0151】不連結部分のノード間の関連性の評価は、
個々のノードに定義されたキーワードの関連の度合いに
基づいて決定される。たとえば、第1のノードと第2の
ノードとの間にはスタティックリンクが定義されておら
ず、不連結部分を構成していた場合、第1のノードに定
義されている第1のキーワードと、第2のノードに定義
されている第2のキーワードとの関連の度合い(たとえ
ば、文字列の一致度)が評価され、評価結果が所定の条
件を満たす場合(たとえば、相互の文字列が所定の割合
以上で一致していた場合)に、両ノード間に一時的なダ
イナミックリンクが定義され、このダイナミックリンク
を介しての信号伝達処理が行われる。なお、この一時的
に定義するダイナミックリンクについての信号伝達係数
は、キーワードの関連性の評価結果に基づいて決定すれ
ばよい。たとえば、両キーワードの文字列の一致度が高
ければ高いほど、大きな信号伝達係数が定義されること
になる。また、各ノードに、複数の等価キーワードを定
義しておくようにし、いずれの等価キーワードも評価対
象となるようにしておけば、より柔軟な関連性評価が可
能になる。
【0152】学習手段90による学習処理を行う際に
は、リンク格納手段50内に格納されているリンク集合
体を構成する既存のスタティックリンクと、一時的に発
生させたダイナミックリンクとでは、それぞれ別個の取
り扱いがなされる。すなわち、スタティックリンクに関
する学習は上述したとおりであるが、ダイナミックリン
クについては、当該ダイナミックリンクを用いた検索に
よって抽出された関連ノードが、候補採択手段によって
採択された場合には、当該ダイナミックリンクがスタテ
ィックリンクとしてリンク集合体に追加され、新たな構
成要素となるような修正が行われる。この際、当該ダイ
ナミックリンクに対して定義されていた信号伝達係数を
増加修正し、修正後の信号伝達係数が、昇格したスタテ
ィックリンクの信号伝達係数として与えられることにな
る。一方、当該ダイナミックリンクを用いた検索によっ
て抽出された関連ノードが、候補採択手段によって採択
されなかった場合には、当該ダイナミックリンクはその
まま消滅させられる。
【0153】<6.4:クラスリンクの定義>分散型デ
ータベースシステムとして利用する場合には、§4.1
で述べたように、各ノードがいずれかのクラスに所属す
るように、個々のノードを複数のクラスに分類し、各ク
ラス間の関連の程度を示すクラスリンクを定義するのが
好ましい。図8に示す例では、互いに異なるクラス間の
関連の程度を示すリモートリンクAB,ACと、自己と
自己との間の関連の程度を示すローカルリンクAA,B
Bと、の二種類のクラスリンクが定義されている。検索
時にダイナミックリンクを定義するか否かの判断を行う
際に、不連結部分のノード間の関連性を評価することに
なるが、この関連性の評価を行うときに、個々のノード
が所属するクラス間に定義されたクラスリンクを参考に
することができる。たとえば、前述した実施形態のよう
に、クラスリンクが存在しないクラス間には、ダイナミ
ックリンクの定義を許可しないようにすれば、クラスリ
ンクの定義によって、ダイナミックリンクの発生態様を
制御することができるようになる。
【0154】また、個々のクラスリンクに対応させてそ
れぞれシソーラス辞書を用意しておき、不連結部分のノ
ード間の関連性を評価する際に、個々のノードが所属す
るクラス間に定義されたクラスリンクに対応するシソー
ラス辞書を用いて、キーワードの関連性評価を行うよう
にすることもできる。用意するシソーラス辞書の内容に
よって、キーワードの関連性の評価結果が変わってくる
ことになり、関連性の評価方法の方向づけを定めること
ができる。
【0155】更に、各クラスリンクにも信号伝達係数を
定義しておき、検索手段が、各ノード間に信号伝達をさ
せる際に、ノード間に定義されたリンクの信号伝達係数
と、クラス間に定義されたクラスリンクの信号伝達係数
と、の双方を考慮して信号値の増減を行うようにすれ
ば、§4.4において述べたように、信号伝達の傾向を
クラスリンクによって統括的に制御することが可能にな
る。
【0156】<6.5:頻度係数格納手段の付加>図2
2は、上述した図21に示すデータベースシステムに、
更に、頻度係数格納手段110を付加した実施形態のブ
ロック図である。頻度係数格納手段110は、各ノード
についての採択頻度を示す頻度係数を格納する手段であ
る。オペレータ100が、候補提示手段60によって提
示された候補ノードの中から、採択ノードを決定する
と、学習手段90は、採択されたノードについての頻度
係数を、他のノードについての頻度係数に対して相対的
に増加させる修正を行う。各ノードについての頻度係数
は、ノードの重みづけを示す係数であり、オペレータ1
00による採択頻度の高いノードほど、頻度係数の値が
大きくなり、重みが増すことになる。このようなノード
の重みづけは、信号伝達過程それ自身には影響を与える
ことはないが、§4.6で述べたように、候補ノードを
提示する際の優先順位決定に利用される。すなわち、こ
の実施形態における候補提示手段60は、各候補ノード
に伝達された信号の信号値と、各候補ノードについての
頻度係数と、の双方に応じて各候補ノードに優先順位を
定義し、この優先順位に基づいて候補ノードの提示を行
う機能を有する。
【0157】なお、頻度係数格納手段110内には、個
々のオペレータごとに別個の頻度係数を格納するように
し、学習手段90は、ノードの採択を行ったオペレータ
に対応する頻度係数に対して修正を行うようにする。し
たがって、リンクについての信号伝達係数と同様に、学
習は個々のオペレータごとに別個独立して行われること
になり、このシステムを利用すればするほど、各オペレ
ータにとっての使い勝手は向上してゆくことになる。
【0158】§7. AND検索 本発明に係るデータベースシステムの特徴は、その特有
の検索方法にある。既に述べてきたように、このデータ
ベースシステムを利用して所望のデータを検索するに
は、とりあえず関連があると思われるキーワードを入力
し、このキーワード(着目ノード)に対する検索処理を
行うことにより、関連性のあるキーワード(候補ノー
ド)の提示が行われることになる。オペレータは、この
提示されたキーワードの中から、目的とするデータに、
より関連性があると思われるキーワードを採択し、更に
関連のあるキーワードを検索することができる。
【0159】図23〜図28は、このような本発明独特
の検索操作を説明する概念図である。本発明に係るデー
タベースシステムでは、図23に示すようなノード集合
体が定義される。図において多数の黒丸は個々のノード
を示しており個々のノードには、それぞれ所定のキーワ
ードが定義されるとともに、特定のデータが対応づけら
れている。利用者が探し求めている目的のデータは、こ
のいずれかのノードに対応づけられていることになり、
オペレータの行う検索操作は、目的のデータが対応づけ
られたノードを見付けるための操作ということになる。
【0160】いま、オペレータが目的のデータに関連性
があると思われるキーワードを入力し、このキーワード
に対応した着目ノードN1を指定したとする。図24
は、ノード集合体内の1つのノードが着目ノードN1と
して指定された状態を示している。もちろん、この着目
ノードN1が目的とするノードであった場合には、デー
タ提供手段20に対して提供要求(閲覧指示)を与えれ
ば、着目ノードN1に対応づけられた目的のデータがデ
ータ格納手段10から抽出されて提示されることにな
る。オペレータが、検索手段40に対して検索要求を与
えると、この着目ノードN1に対する検索が行われ、着
目ノードN1に対して、ある程度の関連性をもつノード
からなる関連集合G1が抽出される。図25は、このよ
うにして検索された関連集合G1を示している。こうし
て検索された関連集合G1内の関連ノードは、候補提示
手段60によって、候補ノードとしてオペレータに提示
される。候補ノードの提示順は、各ノードの優先順位に
従うことになる。
【0161】オペレータは、提示された候補ノードの中
の1つを採択する。図26は、関連集合G1内のノード
N2を採択した状態を示す。ここで採択されたノードN
2は、図27に示すように、新たな着目ノードとなる。
このとき、ノードN1からノードN2へ至るパス上のリ
ンクの重みづけを増加させる学習が行われることにな
り、将来、再びノードN1を着目ノードとする検索が行
われた場合、関連集団G1内のノードを候補ノードとし
て提示する際のノードN2の優先順位が向上することに
なる。
【0162】オペレータは、必要に応じて、この新たな
着目ノードN2に対応づけられたデータの提供要求を行
い、閲覧をすることが可能である。また、この新たな着
目ノードN2に対して、再び検索要求が行われると、ノ
ードN2に対して、ある程度の関連性をもつノードから
なる関連集合G2が抽出される。図28は、このように
して検索された関連集合G2を示している。こうして検
索された関連集合G2内の関連ノードは、候補提示手段
60によって、候補ノードとしてオペレータに提示され
る。なお、前述した学習により、ノードN1とノードN
2との間のパス上のリンクは、重みづけが増加されてい
るため、通常、関連集合G2内に元の着目ノードN1が
含まれることになる。このように、元の着目ノードが、
後の検索において再び候補ノードとして提示されること
が好ましくない場合には、一連の検索操作において、過
去の着目ノードについては候補ノードから外すような取
捨選択機能を候補提示手段60に付加しておけばよい。
【0163】これまで述べてきた例では、候補提示手段
60は、検索手段40によって抽出された関連ノードす
べてをそのまま候補ノードとしてオペレータ100に提
示していた。しかしながら、上述したように、候補提示
手段60に取捨選択機能を設けておくと、検索手段40
によって抽出された関連ノードのうちの一部のみを候補
ノードとして提示することが可能になる。以下に述べる
AND検索は、このような候補提示手段60による取捨
選択機能を利用したものである。
【0164】ここで述べるAND検索は、本発明に係る
データベースシステムを用いて検索操作を行ってゆく過
程で、候補を徐々に絞り込んでゆく上で有効な手段であ
る。たとえば、上述した一般的な検索操作の例の場合、
図25に示す関連集合G1と、図28に示す関連集合G
2とは、集合的には別個独立した集合であり、2回の検
索操作を行ったにもかかわらず、候補の絞り込みは行わ
れていない。候補を絞り込むための検索方法としては、
通常、候補を決定するための条件を複数設定し、これら
の条件の論理積を満たすような候補のみを抽出するAN
D検索が行われる。ここで述べる検索手法は、この一般
的なAND検索を本発明に係るデータベースシステムの
検索に適用したものである。
【0165】図29は、前述した図21に示すデータベ
ースシステムに、更に、母集合定義手段120を付加し
た実施形態のブロック図である。母集合定義手段120
は、特定のノード集合体を示す母集合を定義する機能を
有し、この実施形態における候補提示手段60は、検索
手段40によって抽出された関連集合と、母集合定義手
段120に定義されている母集合との論理積集合に所属
するノードのみを候補ノードとして提示する機能を有す
る。また、候補提示手段60によって、この論理積集合
が候補ノードとして提示されると、母集合定義手段12
0は、この候補ノードの集合体を、新たな母集合とする
再定義を行う機能を有する。
【0166】以下、このAND検索による検索操作を、
具体例を挙げて説明する。いま、図30に示すようなノ
ード集合体の中のノードN1が着目ノードとして指定さ
れている状態を考える(ノード集合体には、図23と同
様に多数のノードが含まれているが、以下の説明では、
図が繁雑になるのを避けるため、各図において注目すべ
きノードについてのみ、黒丸で示す)。この初期状態で
は、ノード集合体全体を母集合M1と定義することにす
る。したがって、この時点では、母集合定義手段120
には、ノード集合体全体に相当する母集合M1が定義さ
れていることになる。
【0167】ここで、この着目ノードN1に対して、検
索要求を行うと、図31に示すように、関連ノードの集
合体が関連集合G1として抽出されることは既に述べた
とおりである。検索手段40が候補提示手段60に対し
て与える関連集合G1は、このように抽出された関連ノ
ードすべてを含むものである。これに対し、候補提示手
段60は、この関連集合G1と、母集合M1との論理積
集合「(G1)AND(M1)」に含まれるノードだけ
を候補ノードとして提示する。図31に示す例の場合、
この時点における母集合M1は、ノード集合体全体であ
るので、候補提示手段60は、関連集合G1に含まれる
関連ノードすべてを、そのまま候補ノードとして提示す
ることになる。すなわち、図31にハッチングを施して
示す領域内のノードが候補ノードとして提示される。
【0168】こうして候補ノードの提示が行われると、
母集合定義手段120は、この候補ノードの集合体を、
新たな母集合とする再定義を行う。したがって、この場
合、図31にハッチングを施して示した関連集合G1が
新たな母集合M2として定義されることになる。
【0169】さて、ここで、候補ノードの中のノードN
2が採択されたとすると、このノードN2が新たな着目
ノードとなる。いま、オペレータがこの新たな着目ノー
ドN2に対して、再び検索要求を与えたとする。しか
も、「AND検索」のモードでの検索要求が与えられた
とする(オペレータが検索手段40に対して検索要求を
与える際に、「通常検索」モードか、「AND検索」モ
ードかの指定を行えるようにしておけばよい)。検索手
段40は、着目ノードN2に対する関連ノードをすべて
含む関連集合G2を抽出する検索処理を実行する。図3
2は、このようにして抽出された関連集合G2を示す。
【0170】候補提示手段60は、この関連集合G2
と、母集合M2との論理積集合「(G2)AND(M
2)」に含まれるノード(図32にハッチングを施して
示した領域に含まれるノード)だけを候補ノードとして
提示する。結果的に、この時点で提示される候補ノード
は、1回目の検索時の関連集合G1と2回目の検索時の
関連集合G2との論理積集合に含まれるノードのみにな
っており、2回の検索による絞り込みが行われたことに
なる。このような候補ノードの提示が行われると、母集
合定義手段120は、この候補ノードの集合体を、新た
な母集合とする再定義を行う。したがって、この場合、
図32にハッチングを施して示した領域に含まれるノー
ドの集合が新たな母集合M3として定義される(図3
3)。
【0171】ここで更に、候補ノードの中のノードN3
が採択されたとすると、このノードN3が新たな着目ノ
ードとなる。そして、オペレータがこの新たな着目ノー
ドN3に対して、再び「AND検索」モードで検索要求
を与えたとしよう。この場合、検索手段40は、着目ノ
ードN3に対する関連ノードをすべて含む関連集合G3
を抽出する検索処理を実行する。図34は、このように
して抽出された関連集合G3を示す。
【0172】候補提示手段60は、この関連集合G3
と、母集合M3との論理積集合「(G3)AND(M
3)」に含まれるノード(図34にハッチングを施して
示した領域に含まれるノード)だけを候補ノードとして
提示する。結果的に、この時点で提示される候補ノード
は、図35に示すように、1回目の検索時の関連集合G
1と、2回目の検索時の関連集合G2と、3回目の検索
時の関連集合G3との論理積集合に含まれるノードのみ
になっており、3回の検索による絞り込みが行われたこ
とになる。このような候補ノードの提示が行われると、
母集合定義手段120は、この候補ノードの集合体を、
新たな母集合とする再定義を行う。したがって、この場
合、図35にハッチングを施して示した領域に含まれる
ノードの集合が新たな母集合M4として定義される。
【0173】このようなAND検索は、本発明に係るデ
ータベースシステムを利用して絞り込みを行う場合に非
常に有効である。たとえば、第1回目の検索時に、「高
血圧」なるキーワードが定義されたノードを着目ノード
とする検索を行い、その結果、候補ノードを示すキーワ
ードとして、「血圧異常」、「動脈硬化」、「高血圧性
網膜症」、…などが候補として提示されたとする。ここ
で、「動脈硬化」なるキーワードが定義されたノードを
採択して新たな着目ノードとし、第2回目の検索を「A
ND検索」のモードで行えば、「高血圧」なるキーワー
ドと、「動脈硬化」なるキーワードとの双方に関連した
新たなキーワードが候補として提示されることになる。
このように、AND検索を利用すれば、候補を次第に絞
り込んでゆくことができ、目的のデータを探し出すため
の有効な検索手法として活用することが可能である。
【0174】§8. リンクの再構成 本発明に係るデータベースシステムの特徴のひとつは、
学習手段90により、リンク格納手段50内のリンク集
合体が学習される点である。ただ、これまで述べた学習
手段90による学習は、各スタティックリンクに与えら
れた信号伝達係数を増減する修正によるものであった。
もちろん、§3,§4.7,§6.3で述べたように、
ダイナミックリンクを定義し、これをスタティックリン
クに昇格させてリンク構造体の新たなメンバーとして追
加するという処理によっても、リンク集合体の学習は行
われるが、これまでの実施形態では、一度定義されたス
タティックリンクを整理したり統合したりするリンクの
再構成については触れられていない。ここでは、付随的
な学習処理として、既存のスタティックリンクの整理統
合処理を行う機能をもったデータベースシステムを説明
する。
【0175】図36は、前述した図21に示すデータベ
ースシステムに、更に、リンク再構成手段130を付加
した実施形態のブロック図である。リンク再構成手段1
30は、学習手段90が行った信号伝達係数に対する修
正に基づいて、リンク格納手段50内のリンク集合体に
対して、既存のリンクの削除や新たなリンクの追加など
のリンク再構成処理を行う機能を有する。ここでは、3
とおりの具体的なリンク再構成処理を以下に例示する。
もっとも、リンクの再構成処理は、以下の例に限定され
るものではなく、必要に応じて、この他にも種々の態様
で実施することが可能である。
【0176】<8.1:リンク再構成処理の第1の例>
いま、たとえば、図37の上欄に示すように、3つのノ
ードN1,N2,N3について、ノードN1−N2間の
リンクL1の信号伝達係数が「所定の基準」以上であ
り、ノードN2−N3間のリンクL2の信号伝達係数が
「所定の基準」以上であり、かつ、両リンクL1,L2
に挟まれた中間ノードN2の頻度係数が「所定の基準」
以下であったとする。この場合、リンクL1,L2は、
オペレータの過去の採択行為に頻繁に関与していたと考
えられるが、中間ノードN2自身は、採択されることが
少なかったことになる。別言すれば、中間ノードN2
は、ノードN1からノードN3へ至る頻繁に利用される
パスにおいて、単なる通過ノードとしての役割しか果た
していないことになる。このような場合、図37の下欄
に示すように、リンクL1,L2を削除し、新たにノー
ドN1−N3間にバイパス用のリンクL3を定義すれば
よい。この場合、新たに定義したリンクL3の信号伝達
係数として、リンクL1の信号伝達係数とリンクL2の
信号伝達係数との積を与えるようにすれば、ノードN1
−N3間の信号伝達による信号値の減衰は、リンクの再
構成を行う前の状態と同じに維持できる。
【0177】結局、特定のノードN2について、当該ノ
ードN2についての頻度係数が「所定の基準」以下であ
り、当該ノードN2と別な第1のノードN1との間の信
号伝達係数が「所定の基準」以上である第1のリンクL
1が存在し、かつ、当該ノードN2と別な第2のノード
N3との間の信号伝達係数が「所定の基準」以上である
第2のリンクL2が存在する場合には、第1のリンクL
1および第2のリンクL2を削除するとともに、第1の
ノードN1と第2のノードN3との間に新たなリンクL
3を追加するリンク再構成を行うようにすればよい。
【0178】なお、このようなリンク再構成を行うか否
かの判断基準となる「所定の基準」としては、予め固有
の基準値を設定しておけばよい。あるいは、固有の基準
値を設定する代わりに、信号伝達係数と頻度係数との相
対的な大きさを比較するようにしてもよい。たとえば、
図37に示す例の場合、リンクL1の信号伝達係数がノ
ードN2の頻度係数の2倍以上で、かつ、リンクL2の
信号伝達係数がノードN2の頻度係数の2倍以上である
場合には、上述のようなリンク再構成を行う、というよ
うな取決めを行うことも可能である。この場合、ノード
N2の頻度係数についての「所定の基準」は、リンクL
1,L2の信号伝達係数値ということになり、逆に、リ
ンクL1,L2の信号伝達係数についての「所定の基
準」は、ノードN2の頻度係数値ということになる。
【0179】<8.2:リンク再構成処理の第2の例>
次に、たとえば、図38の上欄に示すように、2つのノ
ードN1,N2について、両ノード間のリンクL1の信
号伝達係数が「所定の基準」以下であり、かつ、両ノー
ドの頻度係数が「所定の基準」以上であった場合を考え
る。この場合、両ノードN1,N2は頻繁に採択されて
いるが、この採択にリンクL1はほとんど関与すること
がなく、両ノードN1,N2の採択は、図示されていな
い別なリンクを利用して行われていたと考えられる。こ
のような場合、図38の下欄に示すように、リンクL1
を削除して整理した方が好ましい。
【0180】結局、第1のノードN2と第2のノードN
2との間に、信号伝達係数が「所定の基準」以下である
リンクL1が存在し、かつ、第1のノードN1について
の頻度係数および第2のノードN2についての頻度係数
のいずれもが「所定の基準」以上である場合に、第1の
ノードN1と第2のノードN2との間に存在するリンク
L1を削除するリンク再構成を行うようにすればよい。
【0181】なお、このようなリンク再構成を行うか否
かの判断基準となる「所定の基準」は、予め固有の基準
値を設定しておけばよいが、上述の例と同様に、固有の
基準値を設定する代わりに、信号伝達係数と頻度係数と
の相対的な大きさを比較するようにしてもよい。たとえ
ば、図38に示す例の場合、ノードN1の頻度係数がリ
ンクL1の信号伝達係数の2倍以上で、かつ、ノードN
2の頻度係数がリンクL1の信号伝達係数の2倍以上で
ある場合には、上述のようなリンク再構成を行う、とい
うような取決めを行うことも可能である。この場合、ノ
ードN1およびノードN2の頻度係数についての「所定
の基準」は、リンクL1の信号伝達係数値ということに
なり、逆に、リンクL1の信号伝達係数についての「所
定の基準」は、ノードN1およびノードN2の頻度係数
値ということになる。
【0182】<8.3:リンク再構成処理の第3の例>
続いて、ノードの統合の例を示す。いま、たとえば、図
39の上欄に示すように、2つのノードN1,N2につ
いて、ノードN1−N2間のリンクL1の信号伝達係数
が非常に大きい場合を考える。この場合、リンクL1は
かなりの頻度で利用されており、採択に関与していたこ
とになる。このような場合は、図39の下欄に示すよう
に、ノードN1,N2を統合し、1つのノードN12に
置き換える再構成を行うことが可能である。
【0183】要するに、第1のノードN1と第2のノー
ドN2との間に、信号伝達係数が「所定の基準」以上で
あるリンクL1が存在する場合に、第1のノードN1と
第2のノードN2との間に存在するリンクL1を削除す
るとともに、第1のノードN1と第2のノードN2とを
統合して1つのノードN12とするリンク再構成を行う
ことになる。
【0184】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るデータベース
システムによれば、ノード集合体とリンク集合体とを定
義し、個々のノードに各データを対応づけ、特定の着目
ノードに関連するノードを検索する機能を設け、しかも
検索結果に基いてリンク集合体に学習が行われるように
したため、個々の利用者の意向に沿った自由度の高い柔
軟な検索を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を説明するための基本的なデ
ータベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデータベースシステムにおける検索
処理の結果の一例を示す図である。
【図3】図2に示す検索結果に基づいて、新たな着目ノ
ードN4の採択を行った状態を示す図である。
【図4】図1に示すデータベースシステムにおいて、ダ
イナミックリンクL8を一時的に定義した検索処理を示
す図である。
【図5】図4に示す検索結果に基づいて、新たな着目ノ
ードN6の採択を行うとともに、ダイナミックリンクL
8をスタティックリンクに昇格させた状態を示す図であ
る。
【図6】ダイナミックリンクを定義する際のキーワード
評価において、1つのノードに複数の等価キーワードを
定義した場合の評価方法を示す図である。
【図7】3つのクラスA,B,Cからなる簡単な分散型
データベースシステムの一例を示す図である。
【図8】図7に示す分散型データベースシステムに、ク
ラスリンクおよびシソーラス辞書を定義した一例を示す
図である。
【図9】図8に示す分散型データベースシステムにおい
て、スタティックリンクL1〜L5を定義した状態を示
す図である。
【図10】図9に示すスタティックリンクを利用して、
ノードN1を着目ノードとする検索を行った結果を示す
図である。
【図11】図10に示す検索と同じ検索処理を、クラス
リンクの重みづけ(信号伝達係数)を考慮して行った結
果を示す図である。
【図12】図10に示す検索結果に基づいて、スタティ
ックリンクの重みづけ(信号伝達係数)を修正する学習
処理を行った状態を示す図である。
【図13】図12に示す学習処理後の状態において、再
び図10に示す検索と同じ検索処理を行った結果を示す
図である。
【図14】図10に示す検索処理を実行した後、ノード
の重みを考慮して候補ノードを提示する際の優先順位の
決定方法を示す図表である。
【図15】図13に示す検索処理を実行した後、ノード
の重みを考慮して候補ノードを提示する際の優先順位の
決定方法を示す図表である。
【図16】図8に示す分散型データベースシステムにお
いて、スタティックリンクとダイナミックリンクとの双
方を用いた検索処理を実行した例を示す図である。
【図17】ダイナミックリンクの定義が、クラスリンク
によって制限を受ける例を示す図である。
【図18】本発明に係るデータベースシステムの全体的
な利用手順を示す流れ図である。
【図19】図18に示す流れ図におけるステップS4の
検索処理の手順を詳細に示す流れ図である。
【図20】図18に示す流れ図におけるステップS7の
学習処理の手順を詳細に示す流れ図である。
【図21】本発明の一実施形態に係るデータベースシス
テムの具体的な構成を示すブロック図である。
【図22】図21に示すデータベースシステムに、更
に、頻度係数格納手段110を付加した実施形態を示す
ブロック図である。
【図23】本発明に係るデータベースシステムにおける
検索対象となるノード集合体を示す概念図である。
【図24】図23に示すノード集合体内の1つのノード
N1を着目ノードとして指定した状態を示す概念図であ
る。
【図25】図24に示す状態において、着目ノードN1
についての検索処理により検索された関連集合G1を示
す概念図である。
【図26】図25に示す関連集合G1内から1つのノー
ドN2を採択した状態を示す概念図である。
【図27】図26に示す採択ノードN2を新たな着目ノ
ードに更新した状態を示す概念図である。
【図28】図27に示す新たな着目ノードN2について
の検索処理により検索された関連集合G2を示す概念図
である。
【図29】図21に示すデータベースシステムに、更
に、母集合定義手段120を付加した実施形態を示すブ
ロック図である。
【図30】図29に示すデータベースシステムの検索対
象となるノード集合体において、着目ノードN1を指定
した状態を示す概念図である。
【図31】図30に示す状態において、着目ノードN1
についての検索処理により検索された関連集合G1を示
す概念図である。
【図32】図31に示す関連集合G1の中のノードN2
を新たな着目ノードとして採択した後、この新たな着目
ノードN2についての「AND検索」モードによる検索
処理により検索された関連集合G2を示す概念図であ
る。
【図33】図32に示す「AND検索」モードによる検
索結果として提示される候補ノードの集合体M3を示す
概念図である。
【図34】図33に示された候補ノードの集合体の中か
らノードN3を新たな着目ノードとして採択し、この新
たな着目ノードN3についての「AND検索」モードに
よる検索処理により検索された関連集合G3を示す概念
図である。
【図35】3回の「AND検索」によって、各検索条件
の論理積に相当する候補が抽出される様子を示す概念図
である。
【図36】図21に示すデータベースシステムに、更
に、リンク再構成手段130を付加した実施形態を示す
ブロック図である。
【図37】図36に示すデータベースシステムにおいて
実行されるリンク再構成処理の第1の例を示す図であ
る。
【図38】図36に示すデータベースシステムにおいて
実行されるリンク再構成処理の第2の例を示す図であ
る。
【図39】図36に示すデータベースシステムにおいて
実行されるリンク再構成処理の第3の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…データベース 2…ノード・リンク集合体 3…オペレータ 10…データ格納手段 20…データ提供手段 30…着目ノード設定手段 40…検索手段 50…リンク格納手段 60…候補提示手段 70…候補採択手段 80…更新手段 90…学習手段 100…オペレータ 110…頻度係数格納手段 120…母集合定義手段 130…リンク再構成手段 A,B,C…クラス AA,BB…クラスリンク(ローカルリンク) AB,AC…クラスリンク(リモートリンク) G1,G2,G3…関連集合(着目ノードに関連するノ
ードの集合) H…ホップ数 Hmax …ホップ数の上限値 K1〜K9…キーワード K40,K70…代表キーワード K41〜K45,K71〜K75…等価キーワード L1〜L8…インスタンスリンク(スタティックリンク
およびダイナミックリンク) M1〜M3…母集合 N1〜N9,N12…ノード Taa,Tbb,Tab,Tac…シソーラス辞書

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードからなるノード集合体を定
    義し、個々のノードにそれぞれ所定のデータを対応づ
    け、特定の着目ノードが指定された場合に、この着目ノ
    ードに対応づけられたデータを提供する機能をもったデ
    ータベースシステムであって、 提供対象となるデータを、ノードに対応づけて格納する
    データ格納手段と、 ノード間の関連を示すリンクの集合からなるリンク集合
    体を格納するリンク格納手段と、 オペレータからの指示に基づいて、特定の着目ノードを
    設定する着目ノード設定手段と、 前記リンク集合体を利用して、前記着目ノードに対して
    所定の条件下で関連する関連ノードを検索し、この関連
    ノードの集合体を関連集合として抽出する検索手段と、 前記関連集合に所属するノードの全部もしくは一部を候
    補ノードとしてオペレータに提示する候補提示手段と、 前記候補提示手段によって提示されている候補ノードの
    中から、オペレータに特定の候補ノードを採択させる候
    補採択手段と、 採択されたノードが新たな着目ノードとなるように、前
    記着目ノード設定手段の設定を更新する更新手段と、 前記着目ノードから前記各関連ノードへ至るパス上のリ
    ンクに対して、関連の程度についての修正を行う学習手
    段と、 前記データ格納手段から、着目ノードに対応づけられた
    データを抽出し、これをオペレータに提供するデータ提
    供手段と、 を備えることを特徴とするデータベースシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータベースシステム
    において、 特定のノード集合体を示す母集合を定義する母集合定義
    手段を更に有し、 候補提示手段が、関連集合と母集合との論理積集合に所
    属するノードのみを候補ノードとして提示する機能を有
    し、 前記母集合定義手段が、前記候補ノードの集合体を、新
    たな母集合とする再定義を行う機能を有することを特徴
    とするデータベースシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデータベース
    システムにおいて、各リンクごとに所定の信号伝達係数
    を定義し、 検索手段が、所定の信号値をもった信号を着目ノードか
    らリンクに沿って他のノードへ伝達させ、前記信号伝達
    係数に基づいて信号値を増減させたときに、所定レベル
    以上の信号値をもった信号が伝達されたノードを関連ノ
    ードとして抽出する処理を行い、 学習手段が、着目ノードから各関連ノードへ至る全パス
    を学習対象パスと定義し、この学習対象パス上のリンク
    のうち、着目ノードから採択ノードへ至るパス上のリン
    クについてはその信号伝達係数を増加させ、学習対象パ
    ス上のその他のリンクについてはその信号伝達係数を減
    少させる修正を行うことを特徴とするデータベースシス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデータベースシステム
    において、 各ノードがいずれかのクラスに所属するように、個々の
    ノードを複数のクラスに分類し、各クラス間の関連の程
    度を示すクラスリンクを定義し、各クラスリンクにそれ
    ぞれ所定の信号伝達係数を定義し、 検索手段が、各ノード間に信号伝達をさせる際に、ノー
    ド間に定義されたリンクの信号伝達係数と、クラス間に
    定義されたクラスリンクの信号伝達係数と、の双方を考
    慮して信号値の増減を行うことを特徴とするデータベー
    スシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のデータベースシステム
    において、 1つのリンクで結合されたノード間の信号伝達をホップ
    数1と定義し、ホップ数が所定の上限値を越えた場合に
    は、信号の伝達処理を中止させることを特徴とするデー
    タベースシステム。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のデータベースシステム
    において、 候補提示手段が、各候補ノードに伝達された信号の信号
    値に応じて各候補ノードに優先順位を定義し、この優先
    順位に基づいて候補ノードの提示を行う機能を有するこ
    とを特徴とするデータベースシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデータベースシステム
    において、 各ノードについての採択頻度を示す頻度係数を格納する
    頻度係数格納手段を更に有し、 学習手段が、採択されたノードについての頻度係数を、
    他のノードについての頻度係数に対して相対的に増加さ
    せる修正を行う機能を有し、 候補提示手段が、各候補ノードに伝達された信号の信号
    値と、各候補ノードについての頻度係数と、の双方に応
    じて各候補ノードに優先順位を定義し、この優先順位に
    基づいて候補ノードの提示を行う機能を有することを特
    徴とするデータベースシステム。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載のデータベースシステム
    において、 学習手段が行った信号伝達係数に対する修正に基づい
    て、既存のリンクの削除もしくは新たなリンクの追加に
    よるリンク再構成を行う機能をもったリンク再構成手段
    を更に設けたことを特徴とするデータベースシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデータベースシステム
    において、 特定のノードについて、当該ノードについての頻度係数
    が所定の基準以下であり、当該ノードと別な第1のノー
    ドとの間の信号伝達係数が所定の基準以上である第1の
    リンクが存在し、かつ、当該ノードと別な第2のノード
    との間の信号伝達係数が所定の基準以上である第2のリ
    ンクが存在する場合に、前記第1のリンクおよび前記第
    2のリンクを削除するとともに、前記第1のノードと前
    記第2のノードとの間に新たなリンクを追加するリンク
    再構成を行うことを特徴とするデータベースシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のデータベースシステ
    ムにおいて、 第1のノードと第2のノードとの間に、信号伝達係数が
    所定の基準以下であるリンクが存在し、かつ、前記第1
    のノードについての頻度係数および前記第2のノードに
    ついての頻度係数のいずれもが所定の基準以上である場
    合に、前記第1のノードと第2のノードとの間に存在す
    るリンクを削除するリンク再構成を行うことを特徴とす
    るデータベースシステム。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載のデータベースシステ
    ムにおいて、 第1のノードと第2のノードとの間に、信号伝達係数が
    所定の基準以上であるリンクが存在する場合に、前記第
    1のノードと第2のノードとの間に存在するリンクを削
    除するとともに、前記第1のノードと前記第2のノード
    とを統合して1つのノードとするリンク再構成を行うこ
    とを特徴とするデータベースシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1または2に記載のデータベー
    スシステムにおいて、 リンク格納手段内に、個々のオペレータごとに別個のリ
    ンク集合体を用意し、 学習手段が、ノードの採択を行ったオペレータに対応す
    るリンク集合体に対して修正を行うことを特徴とするデ
    ータベースシステム。
  13. 【請求項13】 請求項7に記載のデータベースシステ
    ムにおいて、 頻度係数格納手段内に、個々のオペレータごとに別個の
    頻度係数を格納するようにし、 学習手段が、ノードの採択を行ったオペレータに対応す
    る頻度係数に対して修正を行うことを特徴とするデータ
    ベースシステム。
  14. 【請求項14】 請求項1または2に記載のデータベー
    スシステムにおいて、 検索手段により関連ノードを検索する処理を行う際に、
    リンク格納手段に格納されているリンク集合体を構成す
    るリンクとは別なリンクを一時的に発生させるように
    し、前記リンク集合体を構成するリンクをスタティック
    リンク、前記一時的に発生させるリンクをダイナミック
    リンク、とそれぞれ区別して取り扱うようにし、 個々のノードにそれぞれ所定のキーワードを定義してお
    き、検索手段が関連ノードを検索する際に、 着目ノードとの間が既存のスタティックリンクによって
    完全に連結されているノードについては、この既存のス
    タティックリンクを用いた検索を行い、 着目ノードとの間が既存のスタティックリンクによって
    完全には連結されておらず、不連結部分が存在するノー
    ドについては、不連結部分のノード間について、それぞ
    れのノードに定義されたキーワードの関連性を評価し、
    評価結果が所定の条件を満たす場合には、不連結部分に
    一時的にダイナミックリンクを定義し、スタティックリ
    ンクおよびダイナミックリンクの双方を用いた検索を行
    うことを特徴とするデータベースシステム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のデータベースシス
    テムにおいて、 1つのノードに複数の等価キーワードを定義できるよう
    にし、いずれの等価キーワードも評価対象となるように
    したことを特徴とするデータベースシステム。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載のデータベースシス
    テムにおいて、 ダイナミックリンクを用いた検索によって抽出された関
    連ノードが、候補採択手段によって採択された場合、学
    習手段が、前記ダイナミックリンクがスタティックリン
    クとしてリンク集合体の新たな構成要素となるような修
    正を行うことを特徴とするデータベースシステム。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載のデータベースシス
    テムにおいて、 不連結部分に一時的にダイナミックリンクを定義する際
    に、前記不連結部分のノード間に関するキーワードの関
    連性の評価結果に基づいて、前記ダイナミックリンクの
    示すノード間の関連の程度を定義することを特徴とする
    データベースシステム。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載のデータベースシス
    テムにおいて、 各ノードがいずれかのクラスに所属するように、個々の
    ノードを複数のクラスに分類し、各クラス間の関連の程
    度を示すクラスリンクを定義し、 不連結部分のノード間の関連性を評価する際に、個々の
    ノードが所属するクラス間に定義されたクラスリンクを
    参考にすることを特徴とするデータベースシステム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のデータベースシス
    テムにおいて、 個々のクラスリンクに対応させてそれぞれシソーラス辞
    書を用意し、 不連結部分のノード間の関連性を評価する際に、個々の
    ノードが所属するクラス間に定義されたクラスリンクに
    対応するシソーラス辞書を用いて、キーワードの関連性
    評価を行うことを特徴とするデータベースシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8521727B2 (en) 2010-12-13 2013-08-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Search apparatus, search method, and computer readable medium
JPWO2024134703A1 (ja) * 2022-12-19 2024-06-27

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