JPH10199267A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH10199267A
JPH10199267A JP35917496A JP35917496A JPH10199267A JP H10199267 A JPH10199267 A JP H10199267A JP 35917496 A JP35917496 A JP 35917496A JP 35917496 A JP35917496 A JP 35917496A JP H10199267 A JPH10199267 A JP H10199267A
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JP
Japan
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threshold voltage
memory device
semiconductor memory
voltage
pulse
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JP35917496A
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English (en)
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Takayuki Emori
孝之 江守
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しきい値電圧の分布範囲を狭く制御でき、か
つ、メモリセルのデータリテンション耐性およびリード
ディスターブ耐性を改善できる不揮発性半導体記憶装置
を実現する。 【解決手段】 パルスコントローラ20により、所望の
しきい値電圧Vthに応じてマルチプレクサ10にパルス
電圧VP を選択する制御信号Spを出力し、さらに選択
したパルス電圧VP のレベルに応じてプログラムパルス
幅を制御する制御信号φpおよびその反転信号/φpを
生成し、ワード線スイッチ40に出力する。ワード線ス
イッチ40はこれらの制御信号に応じてロウデコーダ3
0により選択したワード線に印加するプログラムパルス
幅を制御するので、書き込み後のメモリセルのしきい値
電圧Vthの分布幅を狭く制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置は周囲と電気的
に絶縁状態となる電荷蓄積層に電荷(電子)を注入した
り、電荷蓄積層から電荷を放出させたりすることによ
り、記憶素子(以下、メモリセルという)のしきい値電
圧を制御し、しきい値電圧に応じたデータを記憶する。
電荷蓄積層(以下、浮遊ゲートという)は周囲と電気的
に絶縁されており、注入した電荷がほぼ永久的に保持さ
れるので、書き込まれたデータは次回の書き込みまで記
憶される。読み出し時に選択メモリセルのしきい値電圧
に応じてそれに接続されているビット線の電位が設定さ
れ、この電位をを検出することで選択メモリセルの記憶
データが読み出される。
【0003】図6は不揮発性半導体記憶装置のメモリセ
ルの構造および書き込みと消去時のバイアス状態を示し
ている。図示のように、不揮発性半導体記憶装置のメモ
リセルは制御ゲート1、浮遊ゲート2、ソース拡散層
3、ドレイン拡散層4および基板5からなる。なお、図
6では、p基板上に形成されたメモリセルを示してお
り、ソース拡散層3およびドレイン拡散層4はそれぞれ
+ 領域により構成されている。制御ゲート1と浮遊ゲ
ート2との間に層間絶縁膜が形成され、さらに浮遊ゲー
ト2とその下部にあるチャネル領域との間にゲート絶縁
膜が形成されているが、図6ではこれらを省略してい
る。
【0004】図6(a)に示すように、書き込み時に制
御ゲート1に正の高電圧Vg、例えば、10Vの書き込
み電圧が印加され、ドレイン拡散層4に、例えば5Vの
電圧Vdが印加されている。ソース拡散層3および基板
5は接地電位GNDにバイアスされている。このような
バイアス状態において、チャネル領域内にソース拡散層
3からドレイン拡散層4に向かって電子が流れ、ドレイ
ン拡散層の近傍のピンチオフ領域で加速された電子の一
部分が熱電子(ホットエレクトロン)となり、これが浮
遊ゲート2に捕獲される。書き込みにより浮遊ゲート2
に電子が注入され、メモリセルのしきい値電圧が上昇す
る。書き込み時に制御ゲート1に印加される書き込み電
圧Vgの電圧値および電圧Vgの印加時間に応じてしき
い値電圧が制御される。
【0005】メモリセルの消去は図6(b)に示すバイ
アス状態で行う。制御ゲート1に負の電圧、例えば−1
0Vの電圧が印加され、ドレイン拡散層4は浮遊状態に
し、ソース拡散層3には、例えば5Vの電圧が印加さ
れ、基板5が接地電位GNDにバイアスされている。こ
のようなバイアス状態において、ファウラー・ノルドハ
イムトンネリング(FNトンネリング)により浮遊ゲー
ト2からソース拡散層3に電子が引き抜かれる。また、
紫外線照射により浮遊ゲート2から電子を放出させる紫
外線消去法もある。
【0006】上述のように、書き込み時に制御ゲート1
に印加する書き込み電圧Vgの電圧値および印加時間を
変えることにより書き込み後のメモリセルのしきい値電
圧Vthを複数の異なるレベルに設定し、それぞれのレベ
ルに応じて異なるデータを記憶するいわゆる多値メモリ
が実現できる。図7はしきい値電圧Vthを四つのレベル
に設定することにより、一個のメモリセルに2ビットの
データを記憶する2値メモリセルのしきい値電圧の分布
およびそれに応じた記憶データを示している。
【0007】図示のように、書き込み条件を変えること
によりメモリセルのしきい値電圧Vthを例えば、1〜3
V、3.7〜4V、4.7〜5Vおよび5.7〜6Vの
4段階に設定され、これらの4段階のしきい値電圧は高
い方からそれぞれ例えば、データの“00”、“0
1”、“10”および“11”に対応する。この内、デ
ータ“11”に対応する一番低いしきい値電圧レベルを
消去状態とし、他の“00”、“01”および“10”
のデータに対応するレベルは書き込みにより得たものと
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した一
般的な多値メモリでは書き込み時メモリセルの制御ゲー
ト1に印加する書き込み電圧Vgの電圧値を変化させる
方法で複数のしきい値電圧Vthレベルを得る。実際の書
き込み時に、メモリセルの制御ゲート1が接続している
ワード線に書き込みパルスを印加し、当該書き込みパル
スVp の電圧値を制御し、メモリセルのしきい値電圧V
thをそれぞれ所望のレベルに設定する。例えば、低いし
きい値電圧Vthに対して低いパルス電圧、高いしきい値
電圧Vthに対して高いパルス電圧を与える。これによ
り、高いしきい値電圧Vthを得るため書き込み時間の増
加を回避する。しかし、高いパルス電圧にすると、パル
ス毎にしきい値電圧Vthの変動が大きくなり、書き込み
後のしきい値電圧Vthの分布幅が広くなるという問題が
ある。
【0009】例えば、上述した一個のメモリセルに2ビ
ットのデータ記憶させる2値メモリセルの場合、4つの
しきい値電圧レベルが必要となる。4つのしきい値電圧
に対応する2ビットのデータ“00”、“01”、“1
0”および“11”の内、“11”は消去状態であり、
他の3つは書き込みにより得られる。図8は3つのしき
い値電圧を獲得するための書き込みパルス(プログラム
パルス)の波形、しきい値電圧Vthの変化曲線および予
想しきい値電圧Vthを示している。ここで、しきい値電
圧Vth0 はデータ“11”に対応し、しきい値電圧V
th1 はデータ“10”に対応し、しきい値電圧Vth2
データ“01”に対応し、しきい値電圧V th3 はデータ
“00”に対応すると仮定する。しきい値電圧Vth1
th2 およびVth3 は書き込みにより得るものである。
図示のように、Vth2 の分布はVth1 の分布より幅が広
く、さらにVth3 の分布はVth2 の分布より幅が広い。
即ち、しきい値電圧Vthが高いほど分布範囲が広くなる
傾向がある。
【0010】多値メモリの場合では一番高いしきい値電
圧Vth3 をできるだけ低く設定し、一番高いしきい値電
圧Vth3 と一番低いしきい値電圧Vth0 との間隔をでき
るだけ狭くすることが要求されるため、個々のしきい値
電圧Vthレベルの分布範囲は狭く制御する必要がある。
【0011】また、書き込みと消去によりメモリセルの
記憶データが書き換えが可能となり、通常浮遊ゲート型
不揮発性半導体記憶装置では書き換え回数は最大100
万回までできるが、トンネル酸化膜(ゲート絶縁膜)は
書き換え回数に応じて特性が劣化する。データリテンシ
ョン耐性とリードディスターブ耐性も書き換え回数に応
じて劣化する。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的が書き込み後のしきい値電圧の分布範
囲を狭く制御でき、かつ、メモリセルのデータリテンシ
ョン耐性およびリードディスターブ耐性を改善できる不
揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は書き込み信号の電圧値および印加時間に応
じて電荷蓄積層の蓄積電荷量を変化させ、しきい値電圧
を複数のレベルに設定可能な記憶素子を有する不揮発性
半導体記憶装置であって、所望のしきい値電圧レベルに
応じて複数の電圧値に設定されている上記書き込み信号
の印加時間を上記電圧値の増加に伴い短縮させる書き込
み制御手段を有する。
【0014】また、本発明では、上記書き込み制御手段
は、書き込み時ソース電極およびドレイン電極がそれぞ
れ所定の電位にバイアスされている記憶素子の制御ゲー
トに上記書き込み信号を設定した時間で印加、所望のし
きい値電圧レベルに応じて上記書き込み信号の電圧値を
設定する電圧設定手段を有する
【0015】さらに、本発明では、周囲と電気的に絶縁
状態となる電荷蓄積層に対する電荷の授受により、当該
電荷蓄積層の蓄積電荷量を変化させてしきい値電圧を制
御し、しきい値電圧に応じた情報を記憶する記憶素子を
有し、上記電荷の授受に伴い当該記憶素子の記憶情報の
保持特性が劣化する不揮発性半導体記憶装置であって、
上記電荷の授受による記憶情報の書き込みは、所定の回
数、例えば一回に制限する書き込み制御手段を有する。
【0016】本発明によれば、多値メモリにおいて、所
望のしきい値電圧に応じて異なるレベルのパルス電圧が
選択され、パルス電圧レベルに応じて当該パルスの印加
時間が制御され、パルス電圧が高いほどその印加時間が
短く設定される。これにより、高いレベルのしきい値電
圧の分布幅を狭く制御でき、多値メモリ全体のしきい値
電圧分布範囲を狭く制御できる。
【0017】また、本発明によれば、多値メモリの書き
換え回数が所定の回数、例えば、一回に限定することに
より、多値メモリのデータリテンション耐性およびリー
ドディスターブ耐性の改善が図れ、メモリチップサイズ
が小さい安価なメモリチップができる。
【0018】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の実
施形態を示す回路図である。図示のように本実施形態は
マルチプレクサ10、パルスコントローラ20、ロウデ
コーダ30、ワード線スイッチ40およびメモリセルア
レイ50により構成されている。マルチプレクサ10、
パルスコントローラ20、ロウデコーダ30およびワー
ド線スイッチ40により書き込み制御回路が構成され、
メモリセルアレイ50の書き込み動作を制御する。
【0019】マルチプレクサ10はパルスコントローラ
20により制御され、入力される三つのプログラムパル
ス電圧VP1,VP2,VP3から一つの選択して、ロウデコ
ーダ30に出力する。パルスコントローラ20はマルチ
プレクサ10にプログラムパルス電圧VP を選択する制
御信号Spを出力し、さらにワード線スイッチ40にプ
ログラムパルス幅を制御するパルス状の制御信号φpお
よびその反転信号/φpを出力する。
【0020】ロウデコーダ30は入力されるアドレスA
DRに応じてワード線を選択し、選択したワード線にマ
ルチプレクサ10から受けたパルス電圧VP を印加す
る。ワード線スイッチ40はパルスコントローラ20か
らの制御信号φpおよびその反転信号/φpを受けて、
これらの信号に応じてワード線に印加するプログラムパ
ルス幅を制御する。メモリセルアレイ50は行列状に配
置されている複数の不揮発性メモリセルにより構成さ
れ、各行に配列されているメモリセルの制御ゲートは同
じワード線WLに接続される。各メモリセル行のワード
線WLはロウデコーダ30により選択され、選択された
メモリセル行のワード線WLにマルチプレクサ10によ
り選択されたパルス電圧VP およびパルスコントローラ
20により設定されたパルス幅を有するプログラムパル
スが印加される。
【0021】図2はパルスコントローラ20により制御
されるワード線スイッチ40の構成およびメモリセル5
0の一部分の構成例を示している。図示のように、ワー
ド線スイッチ40は一対のnMOSトランジスタとpM
OSトランジスタからなる転送ゲート41と、nMOS
トランジスタ42により構成されている。転送ゲート4
1を構成するnMOSトランジスタのゲートにパルスコ
ントローラ20からの制御信号φpが印加され、pMO
Sトランジスタのゲートにその反転信号/φpが印加さ
れている。nMOSトランジスタ42の一方の拡散層は
ワード線WLに接続され、他方の拡散層は接地されてい
る。転送ゲート41はロウデコーダ30とワード線WL
との間に接続されている。なお、実際のメモリチップ上
では各ワード線にこのようなワード線スイッチ40が接
続されている。
【0022】図2ではメモリセル50の中の一メモリセ
ル60のみを示しており、実際のメモリセルアレイは、
行列状に配置されている複数のメモリセルにより構成さ
れている。図示のように、メモリセル60の制御ゲート
はワード線WLに接続され、ドレイン拡散層はビット線
BLに接続され、ソース拡散層はソース線SLに接続さ
れている。
【0023】ワード線スイッチ40において、パルスコ
ントローラ20からの制御信号φpがローレベルに保持
されているとき、転送ゲート41が導通状態に設定さ
れ、ロウデコーダ30から出力されるプログラムパルス
電圧VP は転送ゲート41を介してワード線WLに印加
される。制御信号φpがハイレベルに保持されていると
き、転送ゲート41は非導通状態に設定され、さらにn
MOSトランジスタ42が導通状態に保持されるので、
ワード線WLは接地電位GNDに保持される。このよう
に、ワード線WLに印加されるプログラムパルスの幅は
制御信号φpの幅により制御される。
【0024】本実施形態において、書き込み時にパルス
コントローラ20により出力された制御信号φpおよび
その反転信号/φpに応じて、ロウデコーダ30により
選択されたワード線WLに印加されるプログラムパルス
の幅が制御される。プログラムパルス幅は図1に示すマ
ルチプレクサ10により選択したパルス電圧VP に応じ
て設定される。図3の波形図はパルス電圧VP とプログ
ラムパルス幅の関係を示している。
【0025】図3(a)のように、しきい値電圧Vth
レベルに応じてプログラムパルス電圧VP はそれぞれ三
つのレベルVP1,VP2,VP3の何れかに設定される。そ
して、パルスコントローラ20により、選択したパルス
電圧VP に応じて制御信号φpのパルス幅が制御され
る。例えば、図3(b)に示すように、低い電圧VP1
選択されたとき、制御信号φpの幅は広く設定され、t
1 となる。電圧VP1より高い電圧VP2が選択されたと
き、制御信号φpの幅はt1 より狭いt2 に設定され
る。さらに、高い電圧VP3が選択されたとき、制御信号
φpの幅は一番狭いt3 に設定される。図3(c)に示
すように、ワード線WLに印加されるプログラムパルス
はパルス電圧VP に応じてその幅が制御される。このよ
うに、パルスコントローラ20からの制御信号φpの幅
に応じてワード線WLに印加されるプログラムパルス幅
が制御され、ワード線WLに接続されているメモリセル
の制御ゲートにプログラムパルスが印加される。このプ
ログラムパルスの電圧VP およびパルス幅によりメモリ
セルのしきい値電圧Vthが制御される。
【0026】図4は上述した回路において2ビットのデ
ータを記憶する2値メモリに対するプログラムパルス、
しきい値電圧Vthの曲線およびしきい値電圧Vthの分布
を示している。図示のように、パルス電圧VP が高いほ
どパルス幅が狭く設定されることにより、書き込み後の
めもりせるしきい値電圧Vthは各レベルにおいてほぼ同
じ分布幅を有する。これにより、しきい値電圧Vthの分
布範囲を狭く制御でき、多値メモリにおいて有利であ
る。
【0027】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、パルスコントローラ20により、所望のしきい値電
圧Vthに応じてマルチプレクサ10にパルス電圧VP
選択する制御信号Spを出力し、さらに選択したパルス
電圧VP のレベルに応じてプログラムパルス幅を制御す
る制御信号φpおよびその反転信号/φpを生成し、ワ
ード線スイッチ40に出力する。ワード線スイッチ40
はこれらの制御信号φpに応じてロウデコーダ30によ
り選択したワード線に印加するプログラムパルス幅を制
御するので、書き込み後のメモリセルのしきい値電圧V
thが分布幅を狭く制御できる。
【0028】第2実施形態 図5は本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第2の実
施形態を示すしきい値電圧Vthの分布図である。本実施
形態のでは、不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの書
き換え回数を制限することにより、メモリセルの特性の
劣化を防止する。通常書き換え可能な浮遊ゲート型の書
き換え可能な回数は100万回程度であるが、トンネル
酸化膜が書き換え回数に応じて劣化し、またデータリテ
ンション耐性とリードディスターブ耐性も書き換え回数
に応じて劣化する。
【0029】図5は2ビット/セルの2値メモリしきい
値電圧Vthの分布を示しいている。多値メモリでは一番
高いしきい値電圧Vth3 をできるだけ低く、一番高いし
きい値電圧Vth3 と一番低いしきい値電圧Vth0 との間
隔をできるだけ狭くすることが要求される。このため、
個々のしきい値電圧レベルの間隔は狭くすることが必要
である。データリテンション特性において、しきい値電
圧Vth3 はその下にあるしきい値電圧Vth2 に早く近づ
き、データ“00”の読み出しが困難となる。書き換え
回数が多いほどその劣化が加速されるので、多値メモリ
のデータリテンション耐性は書き換え回数に敏感であ
る。
【0030】一方、リードディスターブ特性において、
しきい値電圧Vth0 がその上にあるしきい値電圧Vth1
に早く近づき、データ“11”の読み出しが困難とな
る。データリテンション特性と同様に、書き換え回数が
多いほどその劣化が加速するので、リードディスターブ
耐性も書き換え回数に敏感である。
【0031】このため、本実施形態では、書き換え回数
を一回だけに制限する。実際に書き込みが一回でもよい
プログラムメモリ用途は多く存在する。書き換え回数は
実質的に一回に制限することにより書き換え回数に敏感
な多値メモリのデータリテンション耐性およびリードデ
ィスターブ耐性の向上が可能となる。
【0032】本実施形態では、メモリセルの消去は例え
ば、FNトンネリングで浮遊ゲートからソースに電子を
引き抜くことにより行ってもよく、紫外線消去にしても
よい。特に紫外線による消去では、消去後のしきい値電
圧Vthの分布範囲が狭く、例えば0.6V程度に抑えら
れる。その結果、2値メモリのしきい値電圧Vthが狭い
範囲内に設定することができる。
【0033】図5(a)はFNトンネリングにより消去
する場合のしきい値電圧Vthの設定状態、図5(b)は
紫外線により消去する場合のしきい値電圧Vthの設定状
態をそれぞれ示している。紫外線消去の場合、消去状態
のしきい値電圧Vth0 が0.6V程度に制御されるの
で、各しきい値電圧Vth0 ,Vth1 ,Vth2 ,Vth3
それぞれ0.5V〜1.1V、1.8〜2.1V、2.
8〜3.1Vおよび3.8〜4.1Vの4段階に設定さ
れる。図5(a)に示す電気的な消去手段を用いた場合
より、しきい値電圧Vthの分布範囲が狭く設定できる。
【0034】さらに、しきい値電圧Vth3 のデータリテ
ンション耐性はしきい値電圧Vth3と消去状態、即ち、
浮遊ゲートに電子が存在しない初期状態のしきい値電圧
th0 との差に相関性があり、その差が小さい方が耐性
がよい。なお、初期しきい値電圧Vth0 は通常1V程度
である。これによって、紫外線消去の方が電気的消去よ
りデータリテンション耐性はよい。
【0035】さらに紫外線消去を用いるメモリチップに
おいては、消去のための回路が不要となり、チップサイ
ズの小さい安価なメモリチップができる。なお、製造の
工程で紫外線による消去の後パッケジングし、ユーザ側
では一回ののみの書き込みを行いプログラムメモリとし
て使用可能である。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、多値メモリの書き換え回数を一回だけに限定するこ
とにより、メモリセルのデータリテンション耐性および
リードディスターブ耐性がともに改善でき、かつチップ
サイズの小型化を実現でき、安価なプログラムメモリを
得られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
半導体記憶装置によれば、メモリセルのしきい値電圧の
分布範囲を狭く制御できる利点がある。また、多値メモ
リセルの書き換え回数を制限する、例えば、実質書き込
みを一回のみに制限することにより書き換え回数に敏感
なデータリテンション耐性およびリードディスターブ耐
性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の
実施形態を示す回路図である。
【図2】プログラムパルスを制御する部分回路の構成を
示す回路図である。
【図3】プログラムパルスの波形図である。
【図4】プログラムパルスに応じたしきい値電圧の曲線
および分布特性を示す図である。
【図5】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第2の
実施形態を示すしきい値電圧分布図である。
【図6】不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの構成お
よび書き込みと消去時のバイアス状態を示す図である。
【図7】多値メモリのしきい値電圧分布を示す分布図で
ある。
【図8】従来のプログラムパルスに応じたしきい値電圧
の曲線および分布特性を示す図である。
【符号の説明】
10…マルチプレクサ、20…パルスコントローラ、3
0…ロウデコーダ、40…ワード線スイッチ、41…転
送ゲート、42…nMOSトランジスタ、50…メモリ
セルアレイ、60…不揮発性メモリセル、VP …プログ
ラムパルス電圧、GND…接地電位。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書き込み信号の電圧値および印加時間に応
    じて電荷蓄積層の蓄積電荷量を変化させ、しきい値電圧
    を複数のレベルに設定可能な記憶素子を有する不揮発性
    半導体記憶装置であって、 所望のしきい値電圧レベルに応じて複数の電圧値に設定
    されている上記書き込み信号の印加時間を上記電圧値の
    増加に伴い短縮させる書き込み制御手段を有する不揮発
    性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】上記書き込み制御手段は、書き込み時ソー
    ス電極およびドレイン電極がそれぞれ所定の電位にバイ
    アスされている記憶素子の制御ゲートに上記書き込み信
    号を設定した時間で印加する請求項1記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】所望のしきい値電圧レベルに応じて上記書
    き込み信号の電圧値を複数の値に設定する電圧設定手段
    を有する請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】周囲と電気的に絶縁状態となる電荷蓄積層
    に対する電荷の授受により、当該電荷蓄積層の蓄積電荷
    量を変化させしきい値電圧を制御し、しきい値電圧に応
    じた情報を記憶する記憶素子を有し、上記電荷の授受に
    伴い当該記憶素子の記憶情報の保持特性が劣化する不揮
    発性半導体記憶装置であって、 上記電荷の授受による記憶情報の書き込みは、所定の回
    数に制限する書き込み制御手段を有する不揮発性半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】上記書き込み制御手段は、上記書き込み回
    数を一回に制限する請求項4記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】書き込みの前に紫外線照射による記憶素子
    の消去を行う請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012237A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Hynix Semiconductor Inc マルチ−レベルセルを有するフラッシュメモリ装置のプログラム制御回路及びそのプログラム制御方法
US7372732B2 (en) * 2005-11-23 2008-05-13 Macronix International Co., Ltd. Pulse width converged method to control voltage threshold (Vt) distribution of a memory cell

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007012237A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Hynix Semiconductor Inc マルチ−レベルセルを有するフラッシュメモリ装置のプログラム制御回路及びそのプログラム制御方法
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