JPH10200413A - 可変長コード生成装置及び生成方法 - Google Patents

可変長コード生成装置及び生成方法

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JPH10200413A
JPH10200413A JP34832496A JP34832496A JPH10200413A JP H10200413 A JPH10200413 A JP H10200413A JP 34832496 A JP34832496 A JP 34832496A JP 34832496 A JP34832496 A JP 34832496A JP H10200413 A JPH10200413 A JP H10200413A
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JP34832496A
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Yuji Ito
裕二 伊藤
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Texas Instruments Inc
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像符号化における効率の良い可変長コード
生成。 【解決手段】 可変長符号化装置(3)において、ラン
・コード生成部(10)が、入力したDCT係数のラン
長の属するラン・グループを定め、その定めたグループ
を表すラン可変長コードを生成し、かつ、ラン長の値を
表すラン固定長コードを生成して、ラン・コードを発生
する。同様にレベル・コード生成部(12)が独立にD
CT係数のレベルからレベルコードを発生する。合成部
(13)が最終的な可変長コードを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像符号化、特に、DC
T係数等からの可変長コードの生成に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】画像符号化においては、D
CT(離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform
))が広く用いられている。この手法は、人間の視覚
に敏感な成分(低周波成分)とそうでない成分(高周波
成分)とに分ける作用がある。DCTを施した後の成分
はDCT係数と呼ばれ、低周波成分の方から優先的に伝
送することにより少ない情報量で見た目に自然な画像が
伝送できる。DCT係数は、周波数を表すラン長(正確
には低周波側の直前の成分からの距離)と信号の強度を
表すレベルの組合せ、すなわち、(ラン長、レベル)で
表現される。通常、8×8画素の領域(これを、ブロッ
クという)でDCTが施されるためラン長は0から63
の値を、また、レベルは−127から+127の値をと
る。
【0003】そして、全体的な伝送符号量を削減するた
め、ラン長及びレベルについて、絶対値が小さい係数ほ
ど出現する確率が高くなるという性質を利用して可変長
符号化(エントロピー符号化ともいう)を行なう。ま
ず、各(ラン長、レベル)の出現確率に応じた長さの可
変長コードを決め、その対応関係を予めテーブルにして
おく。(これを、ハフマン・テーブルという)。通常、
出現確率の高い係数ほど短いコードを割り当てて全体的
な符号量を削減する。そして、符号化する際はDCT係
数の(ラン長、レベル)に対応する可変長コードをハフ
マン・テーブル(通常120個程度の要素から成る)か
ら読み出して出力する(これを、テーブル参照とい
う)。また、ハフマン・テーブルにはEOB(End Of B
lock)という特殊なコードがあり、ブロックのなかの最
後の係数の直後に挿入することによってブロック境界を
表している。画像符号化では、この一連の処理が画像内
の全ブロックに対して行なわれる。
【0004】しかし、規格化された画像符号化法を用い
るときは、それに規定されているハフマン・テーブルを
使用しなければならず、種々の状況に柔軟に対応できな
いことがある。例えば、EOBが4ビットのコードであ
るにも関わらず、ほとんどのブロックでDCT係数が伝
送されない場合はブロック当たり約4ビット消費するこ
とになる。このEOBを2ビットにすればブロック当た
り2ビット削減することができ、圧縮効果が上がる。し
かし、現行の規格では、せいぜい2種類のハフマン・テ
ーブルを選択できるようにしてあるのが最善の対処であ
り、より柔軟な対応は不可能である。
【0005】又、ハフマン・テーブルを複数個用意する
と別の弊害が発生する。すなわち、符号器と復号器共に
ハフマン・テーブルをメモリー(記憶素子)に保持する
必要があり、それだけ多くのメモリー容量を要する。ま
た、復号器側では可変長コードの連鎖であるビット列を
元の(ラン長、レベル)の表現に戻すためにハフマン・
テーブルの中を検索する必要があり、テーブルの要素の
数に比例して復号に要する時間が増大することになる。
上述のように、DCT係数の可変長符号化においては種
々の課題がある。すなわち、既定のハフマン・テーブル
を使用すると画像の種類や符号化パラメータの変化に対
して柔軟に対応できない。また、これを解決するために
ハフマン・テーブルを複数用意すると要素の数に比例し
て装置の複雑さが増し、かつ動作速度も遅くなる。
【0006】本発明の目的は、ハフマン・テーブルの要
素数を削減しつつ、画像の種類や符号化パラメータの変
化に対して柔軟に対応する機能を提供することである。
このことにより、符号化・復号化装置の簡略化と復号化
処理の高速化が同時に達成できる。本発明の他の目的
は、狭帯域(64キロビット毎秒以下)の通信回線を用
いて画像伝送を行なう携帯端末に搭載する画像符号化装
置における可変長符号化及び復号化の部分を簡略化し、
かつ、高速化する機能を提供することである。
【0007】
【課題を達成するための手段及び作用】本発明は、入力
したDCT係数のラン長の値の属するラン・グループを
定め、その定めたグループを表すラン可変長コードを生
成し、かつ、前記ラン長の値を表すラン固定長コードを
生成して、前記ラン可変長コードと前記ラン固定長コー
ドを合成してラン・コードを生成するラン・コード生成
部と、入力したDCT係数のレベルの値の属するレベル
・グループを定め、その定めたグループを表すレベル可
変長コードを生成し、かつ、前記レベルの値を表すレベ
ル固定長コードを生成して、前記レベル可変長コードと
前記レベル固定長コードを合成してレベル・コードを生
成するレベル・コード生成部と、前記ラン・コード及び
前記レベル・コードに基いて可変長コードを生成する合
成部を含む可変長コード生成装置を提供する。
【0008】又、画素信号からDCT変換によりDCT
係数を生成し、その生成したDCT係数から可変長コー
ドを出力する可変長コード生成方法であって、ブロック
内の最後のDCT係数であることを意味するコード、又
は、ブロック内にDCT係数が継続して存在することを
意味するコードのいずれか一方のコードを、ブロック内
のDCT係数の数に従って付加して可変長コードとして
出力するステップを含む可変長コード生成方法を提供す
る。更に、可変長部分と固定長部分を組合わせて可変長
コードとして出力する可変長コード生成方法であって、
表現する数値が属するグループに対応する可変長部分を
構成するビットと、前記表現する数値に対応する固定長
部分を構成するビットとを一定の割合で交互に折り合わ
せて合成し、前記合成したビット群を可変長コードとし
て出力するステップを含む可変長コード生成方法を提供
する。
【0009】一実施例において、ハフマン・テーブルを
持たず、その代わりに10個程度の“コードの種”を規
定する。そして、符号化時に、“コードの種”の組合せ
により16,000種類にも及ぶコードを構成する。ま
た、従来手法では、16,000種類の中の120個の
コードをハフマン・テーブルで表し、その他は、エスケ
ープ・シーケンスを用いている。これは、出現確率の低
いDCT係数をエスケープ・コード(7ビットの可変長
コード)に続くラン長とレベルを表す固定長のコード
(ラン長は6ビット、レベルは8ビット)で表現するも
のである。この際、可変長符号化器では、エスケープ・
コードを使用するか否かを判定するための16,000
ビット相当の付加テーブルが必要になる。これに対し、
“コードの種”の組合せを用いることにより、ハフマン
・テーブルと同等なコード表を表現するためのメモリー
容量が1/50以下に縮小できる。
【0010】また、ブロック境界を表すEOBを“コー
ドの種”の1つに割り当て、このコード長を可変にする
ことによりブロック内のDCT係数の個数の変化に柔軟
に対応できる。このEOBコードの特殊な場合として、
nEOB(ネガティブEOB)を当該ブロック内に符号
化・復号化されるべきDCT係数が存在することを意味
するコードとして定義する。これにより、ブロック当た
りの平均DCT係数が1に近いような状況(低ビットレ
ートで符号化する際などに発生)に対応できる。そし
て、ラン長とレベルを独立に符号化・復号化する。この
際、ラン長とレベルともに同様の符号構成を採用し、ま
た“コードの種”を共有することによって装置を簡略化
できる。これにより復号化側は従来1つのDCT係数に
つき最大120回の照合を要していたところを、ラン長
とレベルで最大合計20回の照合で実現でき、復号に要
する時間を1/6程度にまで削減が可能である。
【0011】副次的な作用として、16×16画素単位
のDCT(現行は、8×8画素単位)への拡張性があ
る。すなわち、16×16画素単位のDCTの場合はラ
ン長が最大255となるが、既定のハフマン・テーブル
では63以上のラン長には対応できない。本発明では、
“コードの種”を2つ加えるだけで対応が可能となる。
また、双方向から復号可能な可変長コードの生成方法も
提供する。伝送路上でビット列に誤りが生じた場合、誤
りが生じた部分を回避して次の既知のコード(これを同
期コードという)まで飛び越し、そこから逆方向(すな
わち過去に溯る方向)に復号を行なう。これにより従来
破棄せざるを得なかった復号不可能なビット列を回復で
き、誤りの影響を最小限に抑制できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本発明の可変長符号化を適
用した画像符号化装置の構成例を示すブロック図であ
る。同図において、DCT部1が8×8画素ブロックを
DCT(離散コサイン変換)処理し、量子化部2におい
て、DCT係数を人間の視覚に適合するように低周波成
分が精度良く量子化される。そして可変長符号化部3が
(ラン長、レベル)で表された各DCT係数を可変長コ
ード化する。可変長符号化部3と接続する符号化制御部
4は、画像単位で最適な符号化モードを決定する。符号
化制御部4からの出力として示されているnEOBフラ
ッグ及びEOBコード長は、符号量を最小にするモード
を示しており、通常画像単位で切替える。これに対し
て、量子化部2からの出力として示されているブロック
境界信号は符号量制御を目的にしたものではなく、ブロ
ック内のDCT係数の分布から一意に決定される。
【0013】図2は図1の可変長符号化部を説明するた
めのブロック図である。この可変長符号化部では、ラン
長及びレベルを独立に符号化した後にラン長、レベルの
順にそれぞれのコードを合成し、最終的な可変長コード
を出力する。ラン長及びレベルともに2段階でコードを
生成する。まず、第1段階では、入力値の属するグルー
プを求め、そのグループを表す可変長コードを出力す
る。第2段階では、入力値そのものを表す固定長コード
を出力する。すなわち、ラン長を表すラン・コードはラ
ン可変長コードとラン固定長コードからなり、レベルを
表すレベル・コードはレベル可変長コードとレベル固定
長コードからなる。即ち、ラン・コード生成部10では
量子化部2から入力したラン長に基きコード表に従って
ラン可変長コードとラン固定長コードを生成し、それら
を合成したラン・コードを合成部13に送る。レベル・
コード生成部12は、量子化部2から入力したレベルに
基きコード表に従ってレベル可変長コードとレベル固定
長コードを生成し、それらを合成したレベル・コードを
合成部13に送る。なお、それぞれのコードを合成する
に当って、ラン長、レベルという順序で送ることは必ず
しも必要でない。この順序は逆もあり得るし、又、ラン
長を1ブロック分(最大64個)低周波側から順々に伝
送した後に、同じ数のレベルをラン長の順番に対応させ
て伝送することも可能である。また、このラン長とレベ
ルをブロック単位ではなく画像単位でまとめて伝送する
ことも可能である。
【0014】なお、ラン長及びレベルを独立に符号化す
ることの利点は次の通りである。DCT係数を表すラン
長とレベルをエラー耐性(エラーが発生したときに復号
画像に致命的な影響を与えないようにする機能)の面か
ら考慮するとラン長の方が重要である。従って、ラン長
とレベルでエラー訂正の強度(エラーが発生したときに
それを検出し、また、訂正する能力の度合)を変えて伝
送する手法が有効である。この場合は、重要な情報であ
るラン長のエラー訂正の強度をより強くする(これは同
時に冗長なビットを増やして符号化効率を下げることに
なる)ことで効率的にエラー耐性を向上させることがで
きる。例えば、あるDCT係数(R、L)を想定し、ラ
ン長が1だけずれたもの(R+1、L)とレベルが1だ
けずれたもの(R、L+1)とを考える。エラーが発生
した2つの係数を逆DCT(DCT係数をブロック画像
に変換する処理)を施して比較すると、(R、L)に逆
DCTを施した元の画像に近いのは(R、L+1)の方
である。つまり、ラン長に強いエラー耐性をかければラ
ン長に誤りが発生し難くなり、仮にレベルにエラーが発
生してもラン長のエラーほど致命的な影響を与えない。
【0015】又、本実施例では、ブロック境界を表すE
OBコードをレベル可変長コードの1つとして割り当て
る。このEOBコード長を変更することによってブロッ
ク内のDCT係数の個数の変化に対応する。EOBコー
ド長の決定は符号化制御部4(符号化側)で実施し、画
像内符号化か画像間符号化の区別、対象とする画像の種
類及び符号化レート(消費できる符号量)などを考慮し
て行なう。一般に、画像の内容が複雑なほど、また、符
号化レートを大きくするほどDCT係数の個数が増加す
るので、このような場合はEOBコード長を長くする。
ほとんどの場合、EOBコード長は画像内符号化で3も
しくは4ビット、画像間符号化で2ビットに設定すれば
適切に動作する。画像内符号化でのEOBコード長の切
替えは、ブロック内のDCT係数の平均個数が8個以内
であれば3ビット、8個以上であれば4ビットにすると
いう判定基準を用いれば確率論的な意味で適切である。
通常モード(EOBモードと呼び、nEOBフラッグが
OFFの状態をいう)においては、ブロック境界信号が
ONのときEOBコードをラン・コードとレベル・コー
ドの間に挿入する。なおこのブロック境界信号は、ブロ
ック内の最後のDCT係数であるときのみONになる。
即ち、量子化部2では、ブロック内のDCT係数を低周
波側から順に1個ずつ(8×8ブロックの場合は最大6
4個のDCT係数を1個ずつ)可変長符号化部3に出力
するが、あるブロックの処理を開始するときは常にブロ
ック境界信号をOFFにし、最後のDCT係数のときに
ONにする。
【0016】即ち図2において、EOBコード生成部1
1は符号化制御部4から入力したnEOBフラッグ、E
OBコード長に基きコード表に従ってEOBコードを生
成し、合成部13へ送る。EOBコードの生成について
は後述する。そして合成部13から最終的な可変長コー
ドが出力される。本実施例におけるラン長及びレベルの
コード決定、並びにEOBコードの生成について以下に
説明する。
【0017】本実施例では、DCT係数の出現確率につ
いて次のようなモデルを仮定し、ラン長及びレベルのコ
ードを決定した。 (1) ラン長の確率モデル ラン長=0を表す可変長コードを0とする(出現確率1
/2に相当)。 以下、2のべき乗で表される範囲のラン長を1グループ
とし可変長コードに1を加える。 (2) レベルの確率モデル レベルの絶対値=1を表す可変長コードを0とする(出
現確率1/2に相当)。以下、2のべき乗で表される範
囲の絶対値レベルを1グループとし可変長コードに1を
加える。
【0018】このモデルは、ハフマン・テーブルほど最
適化はなされていないが、出現頻度の高い(つまり、ラ
ン長、絶対値レベルともに小さい値を持つ)DCT係数
については、ほぼハフマン・テーブルに近い性能を示
す。表1、2に上記モデルに基いたラン長及びレベルの
コード表(“コードの種”の組合せ表)を示す。この表
は、ブロック内のDCT係数が比較的多い画像内符号化
に適合させるため、EOBコード長を3ビットに設定し
ている。例えば、DCT係数(3、−5)を可変長符号
化する場合を考える。表1よりランの値3を含むグルー
プ2のラン可変長コードは“110”、ラン固定長コー
ドは“1”(3を表す2進数“11”の最上位ビットを
除いたビット列)となり、ラン・コード“1101”を
得る。また、表2よりレベルの値−5を含むグループ2
のレベル可変長コードは“1110”、レベル固定長コ
ードは“101”(最上位ビットは負を表す)となり、
レベル・コード“1110101”を得る。そして、ラ
ン・コード、レベル・コードの順に合成すると、DCT
係数(3、−5)を表す可変長コード“1101111
0101”を得る。また、これがブロック内の最後(ブ
ロック境界)の係数であれば、ラン・コードとレベル・
コードの間にEOBコード“110”を入れて“110
11101110101”となる。
【0019】なお同じラングループ2に属する異なるラ
ン長(ランの値2)を有するDCT係数(2,−5)の
場合は、DCT係数(3,−5)とはラン固定長コード
のみが異なることになる。即ち、そのラン固定長コード
は“0”(2を表す2進数“10”の最上位ビットを除
いたビット列)となり、DCT係数(2,−5)を表す
可変長コードは“11001110101”となり、先
頭から4ビット目だけがDCT係数(3,−5)を表す
可変長コードと異なる。また、表3にブロック内のDC
T係数が比較的少ない画像間符号化に適合させるため、
EOBコード長を2ビットに設定した“コードの種”を
示す。このように画像単位でEOBコード長を変更する
ことによって最適化が可能であり、しかも、これは8個
の“コードの種”からなるレベル可変長コードを入れ換
えるだけで実現できる。従来のハフマン・テーブルを用
いる方法でEOBコード長を変化させると全ての可変長
コードを入れ換える必要があり、結局テーブルを複数持
たざるを得ない。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】次に、ブロック内のDCT係数の平均個数
が1に近い場合についての効果的な対策を考える。この
状況は、特に低符号化レートで画像間符号化したときに
発生しやすい。表4は4ブロックにおけるDCT係数の
分布例を示し、4個のブロック中3ブロックがDCT係
数1個で、残りの1ブロックがDCT係数2個ある場合
を示している。上述のように、EOBコード長を2ビッ
トに設定した場合、ブロック内のDCT係数が1個のと
きブロック境界を示すために2ビットを要する。EOB
コード長が2ビットというのは、ブロック内のDCT係
数の平均個数が4程度を仮定しており確率論的な意味で
不適切である。表5に対策を施さずに表4のDCT係数
を可変長符号化した結果を示す。
【0024】
【表4】
【表5】
【0025】上述の対策として、EOBと反対の意味を
持つコードを定義してブロック境界を示すのに要するビ
ット数を軽減する。これをnEOB(ネガティブEO
B)と呼び、コードはEOBと同じものを使用する。E
OBモードとnEOBモードの画像単位での切替えは、
符号化制御部(符号化側)で行なう。nEOBモードで
は、ブロック内のDCT係数が1の場合nEOBコード
を送る必要がない。つまり、nEOBコードはDCT係
数が2個以上存在する場合のみ“継続”を表すコードと
して挿入される。表6にnEOBモードにより表4のD
CT係数を可変長符号化した結果を示す。表5と表6の
結果から、表4のようにブロック内のDCT係数の平均
個数が1に近い状況ではnEOBモードはEOBモード
と比較して符号量を20%程度削減できる。nEOBモ
ード(nEOBフラッグがON)においては、ブロック
境界信号がOFFのときラン・コードとレベル・コード
の間にEOBコードが挿入される。
【0026】
【表6】
【0027】本発明と従来のハフマン・テーブルを用い
た場合の可変長符号化装置の複雑さ及び処理速度につい
て比較する。必要となるメモリー容量に関しては、本発
明ではハフマン・テーブルを用いた従来手法と比較し
て、符号化側では1/50以下、また、復号化側では1
/10程度まで縮小できる。処理速度に関しては、本発
明では従来手法と比較して、符号化側では同等、また、
復号化側では従来1つのDCT係数につき最大120回
の照合を要していたところを、本発明ではラン長とレベ
ルで合計15回の照合で実現でき、8倍程度の速度向上
が可能である。次に、本発明の第2の実施例について説
明する。この実施例では、16×16画素単位のDCT
(現行は、8×8画素単位)への拡張を実現している。
すなわち、16×16画素単位のDCTの場合はラン長
が最大255となるが、既定のハフマン・テーブルでは
63以上のラン長には対応できない。本発明では、“コ
ードの種”を2つ加えるだけで対応が可能となる。
【0028】表7に16×16DCT拡張版ラン・コー
ド表を示す。同様にしてより大きなブロック単位でのD
CTに対しても拡張可能である。
【表7】
【0029】また、レベルについても“コードの種”を
追加するだけで拡張が可能となる。表8に絶対値255
までのレベルに拡張対応したレベルのコード表を示す。
【表8】
【0030】本実施例の性能評価のためコンピュータに
よる実験を行なった。比較の対象として、低ビットレー
トでの動画像伝送標準であるH.263を用いた。本実
施例では、画像内符号化ではEOBモードでEOBコー
ド長を3ビット、また、画像間符号化ではnEOB(ネ
ガティブEOB)モードでEOBコード長を2ビットに
設定した。テスト画像としては、標準画像であるマザー
&ドーターとフォアマンの2つを用いた。表9に各画像
においてDCT係数を符号化するのに要したビット数を
示す。
【表9】
【0031】この結果から本実施例は、従来標準である
H.263と比較して、画像内符号化、画像間符号化と
もに1ないし3%の性能向上が確認できる。仮に性能が
同等であっても、符号化装置の簡略化と処理速度の向上
が達成できる本実施例の方が有利であると判断できる。
H.263のハフマン・テーブルは画像間符号化用に最
適化されたものであるが、本実施例は更にそれを上回っ
ている。これは、nEOBモードが効果的に働いている
ためである。
【0032】次に、請求項4に記載の発明に関し、伝送
路上の雑音成分などによりビット列が影響を受け可変長
コードに誤りが生じた場合の復号処理を図3 に示す。同
図(a)は一方向(前方向)に復号可能な可変長コード
を用いた誤り回避のみによる復号処理である。ビット列
中に誤りが発生した場合、復号化側では別の可変長コー
ドとして復号されるか、もしくは、該当する可変長コー
ドが存在しないという理由で復号を中止することにな
る。前者の場合、仮にコード長が正しければ誤りは伝播
しないが、ほとんどの場合最終的には後者のケースに至
る。そして、後者の場合、次の同期コードを探して復号
を再開する。しかし、前方向にのみ復号可能な従来の可
変長コードでは同期コードから逆方向に復号することが
できないため、誤り発生箇所から同期コードまでのビッ
ト列は破棄せざるを得ず、この間のビット列が正常であ
っても誤りの影響を受けることになる。この例では、可
変長コードaからeまでが破棄されることになる。
【0033】誤りの影響を抑制する方法として、図3
(b)に示すように以前から双方向に復号可能な可変長
コードを使って同期コードから逆方向(すなわち過去に
溯る方向)にも復号を行う双方向復号方式が検討されて
いる。この例では、後方向復号(誤り回復)により可変
長コードbからeまでが復号可能であり、破棄されるの
は可変長コードaのみである。しかし、一般に双方向復
号方式では前方向用と後方向用のハフマン・テーブルを
別個に持つ必要があり、復号化装置がその分複雑にな
る。
【0034】そこで、“コードの種”とそれによって長
さが規定される固定長コードとの組合せにより伝送すべ
き可変長コードを構成するという上述の発明の特徴を活
かし、“コードの種”と固定長コードとを一定の割合で
交互に折り合わせることにより(例えば、“コードの
種”と固定長コードから1ビットずつ順に重ね合わせ
る)双方向に復号可能な可変長コードを作成する。表1
0に“コードの種”(可変長部分)と固定長コード(固
定長部分)を1ビットずつ交互に折り合わせた可変長コ
ードの一例を示す。例えば、可変長コード“0111
0”は可変長部分が“010”。固定長部分が“11”
に相当するので6を表していることになる。表10を用
いて双方向復号可能な可変長コードを作成した例(0、
2、10、5を符号化)を図4に示す。
【0035】
【表10】
【0036】この際、全ての可変長コードにおいて可変
長部分のビット長:Mと固定長部分のビット長:Lとが
1次式の関係(すなわち、gM=hL+i、ここでg,
hは自然数,iは整数)にあること及び可変長部分が対
称(前方向、後方向のいずれから見ても等しい)になっ
ていることが双方向に復号可能な可変長コードを生成す
る条件となる。表10の場合はM=L+1の関係になっ
ている。この条件のもとに作成された可変長コードは、
前方向、後方向のいずれから見ても可変長部分と固定長
部分とがh対gの割合で重ね合わされた形になってい
る。上述の様に実施例に関し詳述したが、本発明はこれ
に限られるものではない。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、画像情報を符号化・復
号化する際に、画像の種類や符号化パラメータの変化に
対して柔軟に対応する機能が提供できるとともに、符号
化・復号化装置の簡略化と復号化処理の高速化が同時に
達成できる。また、符号量削減の効果は、現行標準と同
等の性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変長コード生成技術を適用した画像
符号化装置の構成例を示すブロック図。
【図2】可変長符号化部のブロック図。
【図3】双方向復号を用いた復号処理を説明する図。
【図4】双方向復号可能な可変長コードを示す図。
【符号の説明】
1 DCT部 2 量子化部 3 可変長符号化部 4 符号化制御部 10 ラン・コード生成部 11 EOBコード生成部 12 レベル・コード生成部 13 合成部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力したDCT係数のラン長の値の属す
    るラン・グループを定め、その定めたグループを表すラ
    ン可変長コードを生成し、かつ、前記ラン長の値を表す
    ラン固定長コードを生成して、前記ラン可変長コードと
    前記ラン固定長コードを合成してラン・コードを生成す
    るラン・コード生成部と、 入力したDCT係数のレベルの値の属するレベル・グル
    ープを定め、その定めたグループを表すレベル可変長コ
    ードを生成し、かつ、前記レベルの値を表すレベル固定
    長コードを生成して、前記レベル可変長コードと前記レ
    ベル固定長コードを合成してレベル・コードを生成する
    レベル・コード生成部と、 前記ラン・コード及び前記レベル・コードに基いて可変
    長コードを生成する合成部を含む可変長コード生成装
    置。
  2. 【請求項2】 可変長コードに含めるためブロック境界
    を表すコードを生成するEOBコード生成部を含む請求
    項1記載の可変長コード生成装置。
  3. 【請求項3】 画素信号からDCT変換によりDCT係
    数を生成し、その生成したDCT係数から可変長コード
    を出力する可変長コード生成方法であって、ブロック内
    の最後のDCT係数であることを意味するコード、又
    は、ブロック内にDCT係数が継続して存在することを
    意味するコードのいずれか一方のコードを、ブロック内
    のDCT係数の数に従って付加して可変長コードとして
    出力するステップを含む可変長コード生成方法。
  4. 【請求項4】 可変長部分と固定長部分を組合わせて可
    変長コードとして出力する可変長コード生成方法であっ
    て、 表現する数値が属するグループに対応する可変長部分を
    構成するビットと、前記表現する数値に対応する固定長
    部分を構成するビットとを一定の割合で交互に折り合わ
    せて合成し、 前記合成したビット群を可変長コードとして出力するス
    テップを含む可変長コード生成方法。
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JP2016006961A (ja) * 2008-11-10 2016-01-14 アップル インコーポレイテッド 整数値データのストリームを圧縮するシステム及び方法

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