JPH10200902A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10200902A
JPH10200902A JP9001377A JP137797A JPH10200902A JP H10200902 A JPH10200902 A JP H10200902A JP 9001377 A JP9001377 A JP 9001377A JP 137797 A JP137797 A JP 137797A JP H10200902 A JPH10200902 A JP H10200902A
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Taketo Tsukioka
健人 月岡
Tateo Osawa
健郎 大澤
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】三板方式に近似する高精細な画像を得ることが
でき、かつ、任意の色フィルタ配置の入力画像を処理す
ることができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】情報が欠落する画像信号から指定された画
素を包含する所定サイズの近傍画像を抽出する近傍画像
抽出部(108、109)と、抽出された近傍画像と同
一サイズの複数の幾何学的パターンに基づくテンプレー
ト群を保持するテンプレート保持部(111)と、抽出
された近傍画像に含まれる複数の分光特性の情報と、保
持された複数のテンプレート群との間でマッチングを行
なって近傍画像に最も類似する最適テンプレートを選択
し、この最適テンプレートに基づき近傍画像を近似する
近傍近似画像を生成する近傍近似画像生成部(112、
114)と、生成された近傍近似画像に基づき指定され
た画素における欠落する情報を復元する復元部(11
5、116)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各画素位置に応じ
て少なくとも1つ以上の分光特性に関する情報が欠落す
る画像信号から元の画像信号を回復処理する画像処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子撮像系を用いた電子スチルカメラな
どの撮像装置において、色フィルタをモザイク状に受光
面に配した撮像素子を用いる単板式や、一枚はG(緑)
フィルタのみ、もう一枚はR(赤)とB(青)のモザイ
クフィルタを配した2枚のCCDで撮像を行う二板式の
撮像系は、分光系と三枚の撮像素子を用いる三板方式の
撮像系と比較して安価に構成できるという利点をもつ。
ただし、これらの方式では画像の各画素位置において色
情報が少なくとも一つ以上欠落するため、画像処理装置
において、ある画素の欠落している色情報を他の画素の
欠落していない色情報を用いて推定する補間処理が必要
となる。
【0003】しかし、単板方式や二板方式においては色
フィルタ配置に特有のモアレが発生し、またこのモアレ
の生じ方は色フィルタごとに異なる。このため、単純な
線形補間処理ではエッジ部の凹凸、角度変化、色付きな
どのアーティファクトが生じる。従来、これらのアーテ
ィファクトを軽減するために様々な補間手法が提案され
てきたが、なかでも効果のある補間手法として、 1.エッジ部の凹凸アーティファクトを軽減するため
に、局所的な画像の幾何学的構造を推定し、その構造に
応じた補間を行う方法と、 2.エッジ部の色付きを軽減するために、簡単な補間法
で広帯域の輝度信号を生成できる色フィルタ配置を持っ
た撮像素子を用い、色信号は輝度信号と同様に変化する
ものと仮定して色信号の補間を行う方法と、の二つが上
げられる。
【0004】以下に、1については特開昭61−501
423号公報、2については特開平4−502096号
公報に開示された手法を例に取りそれぞれの手法を説明
する。
【0005】特開昭61−501423号公報は、R、
G、B色フィルタ配列の撮像素子において、輝度成分に
対応するG信号の補間法を開示している。この方法で
は、G信号が欠落している画素の3×3近傍において、
その近傍があらかじめ用意した縁、筋、隅の幾何学的特
徴のうち、どれに最もよく当てはまるかを判定し、この
判定結果に基づいてそれぞれの幾何学的特徴に特化した
補間方法を選択している。
【0006】また、特開平4−502096号公報は、
輝度成分が高サンプリング密度で、他の色成分が相対的
に低サンプリング密度で得られている画像信号におい
て、低サンプリング密度の色成分に対する補間法を開示
している。この方法では、低サンプリング密度の色成分
は高サンプリング密度の輝度成分を用いて算出される。
このため、低サンプリング密度の信号S2のサンプリン
グ位置には必ず高サンプリング密度の信号S1の標本値
が存在すると仮定する。そして、信号S2のサンプリン
グ位置における信号S1の標本値の差を所定の閾値と比
較し、閾値を下回る場合は信号S2の標本値のみを用い
た単純な線形補間を行う。
【0007】閾値を上回る場合は信号S2のサンプリン
グ位置間にエッジがあると判断し、信号S1と信号S2
がS2=aS1+bなる線形な関係にあると仮定して係
数a及びbを信号S2のサンプリング位置におけるS1
とS2の値から求める。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術では
いずれも、相対的に高サンプリング密度で与えられる輝
度成分においても欠落する情報が存在するので、三板方
式で得られる輝度成分と比較して劣化した情報しか得ら
れない。また、この輝度成分に基づき算出される他の色
成分も、三板方式で得られる色成分に比較して劣化した
情報しか得られない。
【0009】また、上記した従来技術はいずれも任意の
色フィルタ配置の入力画像を処理する方法に関しては記
載していない。輝度成分の補間においては、あらかじめ
用意された幾何学的特徴とこれに対応する補間方法を用
意する必要があり、色フィルタ配置が変わると設計を変
更する必要がある。
【0010】また、上記した従来技術はいずれも、ノイ
ズの影響による誤動作に対応する方法に関しては記載し
ていない。輝度成分および他の色成分を処理する場合、
一回の処理で補間を行うため、パルス性のノイズの影響
を受けやすい。特に輝度成分の処理においては3×3の
局所領域で幾何学的特徴を分類するため、ノイズによる
誤分類が発生しやすい。
【0011】また、上記した従来技術はいずれも、撮像
装置の光学系により帯域制限される情報の回復に関して
は記載していない。すなわち、輝度成分および他の色の
色成分は帯域制限された範囲内で処理されており、この
帯域制限によって失われた情報を回復することができな
い。
【0012】本発明は上記した各課題に着目してなされ
たものであり、その第1の目的とするところは、三板方
式に近似する高精細な画像を得ることができ、かつ、任
意の色フィルタ配置の入力画像を処理することができる
画像処理装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、第1の目的
に加えて、画像信号のノイズによる劣化を低減できる画
像処理装置を提供することにある。
【0014】また、本発明の第3の目的は、第1または
第2の目的に加えて、帯域制限によって失われた情報を
回復することができる画像処理装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、第1の発明は、画素の位置に応じて少なく
とも1つ以上の分光特性に関する情報が欠落する画像信
号から元の画像信号を回復処理する画像処理装置におい
て、前記情報が欠落する画像信号から、指定された画素
を包含する所定サイズの近傍画像を抽出する近傍画像抽
出手段と、この近傍画像抽出手段によって抽出された近
傍画像と同一サイズの複数の幾何学的パターンに基づく
テンプレート群を保持するテンプレート保持手段と、前
記近傍画像抽出手段によって抽出された近傍画像に含ま
れる複数の分光特性の情報と、上記テンプレート保持手
段によって保持された複数のテンプレート群との間でマ
ッチングを行なって近傍画像に最も類似する最適テンプ
レートを選択し、この最適テンプレートに基づき近傍画
像を近似する近傍近似画像を生成する近傍近似画像生成
手段と、この近傍近似画像生成手段によって生成された
近傍近似画像に基づき、前記指定された画素における欠
落する情報を復元する復元手段とを具備する。
【0016】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記復元手段は、指定された画素を包含する複数の
前記近傍画像から得られる複数の前記近傍近似画像の、
前記少なくとも1つ以上の分光特性に関する情報を重み
つき平均することで復元処理を行なう。
【0017】また、第3の発明は、第1または第2の発
明において、前記テンプレート保持手段は、複数の幾何
学的パターンに基づく第1のテンプレート群と、この第
1のテンプレート群を撮像装置の光学系の帯域制限特性
に応じて劣化させた第2のテンプレート群とを有し、前
記近傍近似画像生成手段は、前記第2のテンプレート群
から前記近傍画像に類似する最適テンプレートを選択
し、これに対応する前記第1のテンプレート群に基づき
帯域制限前の近傍近似画像を生成する。
【0018】すなわち、第1の発明は、画素の位置に応
じて少なくとも1つ以上の分光特性に関する情報が欠落
する画像信号から元の画像信号を回復処理するにあたっ
て、まず、前記情報が欠落する画像信号から指定された
画素を包含する所定サイズの近傍画像を抽出する。そし
て、抽出された近傍画像と同一サイズの複数の幾何学的
パターンに基づくテンプレート群をテンプレート保持手
段に保持しておく。次に、前記抽出された近傍画像に含
まれる複数の分光特性の情報と、上記テンプレート保持
手段によって保持された複数のテンプレート群との間で
マッチングを行なって近傍画像に最も類似する最適テン
プレートを選択し、この最適テンプレートに基づき近傍
画像を近似する近傍近似画像を生成する。そして、生成
された近傍近似画像に基づき、前記指定された画素にお
ける欠落する情報を復元するようにする。
【0019】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、復元処理を行なう場合は、指定された画素を包含す
る複数の前記近傍画像から得られる複数の前記近傍近似
画像の、前記少なくとも1つ以上の分光特性に関する情
報を重みつき平均するようにする。
【0020】また、第3の発明は、第1または第2の発
明において、近傍近似画像を生成する場合は、複数の幾
何学的パターンに基づく第1のテンプレート群と、この
第1のテンプレート群を撮像装置の光学系の帯域制限特
性に応じて劣化させた第2のテンプレート群とを用意
し、前記第2のテンプレート群から前記近傍画像に類似
する最適テンプレートを選択し、これに対応する前記第
1のテンプレート群に基づき帯域制限前の近傍近似画像
を生成するようにする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。まず、本発明の第1実施形態
を説明する。
【0022】図1は本実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図であり、図2は図1の最小自乗近
似部112の構成及びその周辺回路を示す図であり、図
3は色成分マスクに関する説明図である。
【0023】本実施形態の画像処理システムは図1に示
すように、電子カメラ100とこの電子カメラ100に
接続された画像処理装置101とから構成される。電子
カメラ100は光学系としてのレンズ102、及び光学
的に帯域制限を行うための水晶フィルタ103、撮像素
子としての単板RGBランダム配列CCD104を具備
し、単板RGBランダム配列CCD104の出力はA/
D変換部105を経て画像バッファ107に接続されて
いる。電子カメラ100にはさらに単板RGBランダム
配列CCD104のRGBフィルタ配列を記憶したフィ
ルタ配置情報保持ROM106が設けられている。
【0024】画像処理装置101は上記した画像バッフ
ァ107の出力に接続された入力画像バッファ108
と、近傍読み出し部109と、劣化前テンプレート保持
ROM111a及び劣化後テンプレート保持ROM11
1bを具備するテンプレート保持ROM111と、最小
自乗近似部112と、帯域・色情報復元部114と、三
板画像加算部115と、出力画像バッファ116とを具
備している。
【0025】図2は最小自乗近似部112の構成とその
周辺回路を示す図である。図2に示すように、最小自乗
近似部112は色成分マスク生成部112aと、最小自
乗係数算出部112bと、近似誤差累積部112cと、
近似係数保持バッファ112dと、テンプレート決定部
112eとを具備する。最小自乗近似部112はさらに
近傍読み出し部109に接続された近傍画像入力端子1
12rと、フィルタ配置情報保持ROM106に接続さ
れたフィルタ情報入力端子112pと、劣化後テンプレ
ート保持ROM111bに接続されたテンプレート入力
端子112qと、帯域・色情報復元部114に接続され
た近似パラメータ出力端子112sとを有する。
【0026】図1に示すように、電子カメラ100は2
本の線で画像処理装置101に接続されているが、この
うち画像バッファ107の出力は入力画像バッファ10
8、近傍読み出し部109を経て最小自乗近似部112
に接続されている。
【0027】一方、フィルタ配置情報保持ROM106
は図2に示すようにフィルタ情報入力端子112p経由
で最小自乗近似部112内の色成分マスク生成部112
aに接続されている。最小自乗係数算出部112bはこ
の色成分マスク生成部112aのほかに、近傍画像入力
端子112rを介して近傍読み出し部109、及びテン
プレート入力端子112qを介して劣化後テンプレート
保持ROM111bからの入力を受けるべく接続され、
保持している情報を近似係数保持バッファ112d及び
近似誤差累積部112cに出力すべく接続されている。
【0028】近似係数保持バッファ112d及び近似誤
差累積部112cはともにテンプレート決定部112e
に接続され、テンプレート決定部112eは決定した内
容を近似パラメータ出力端子112sを通じて帯域・色
情報復元部114に出力すべく接続されている。
【0029】図1に示すように帯域・色情報復元部11
4は最小自乗近似部112のほかに劣化前テンプレート
保持ROM111aからの入力を受けるべく接続され、
復元結果を三板画像加算部115経由で出力画像バッフ
ァ116に出力すべく接続されている。劣化前テンプレ
ート保持ROM111aと劣化後テンプレート保持RO
M111bはともにテンプレート保持ROM111の一
部である。
【0030】テンプレート保持ROM111の劣化前テ
ンプレート保持ROM111aには、所定のN種の幾何
学的特徴をもつ所定サイズのグレースケール画像である
テンプレートΨi(i=0〜N−1)が保持され、劣化
後テンプレート保持ROM111bには劣化前テンプレ
ート保持ROM111aの各テンプレートが電子カメラ
100の光学系による帯域制限を受けた画像であるテン
プレートΦi(i=0〜N−1)が保持されている。
【0031】出力画像バッファ116は、入力画像の各
画素における色の欠落と帯域劣化が補正された3色カラ
ー画像を保持するが、この画像処理装置101では各画
素につき処理中に複数の補正値が計算される。それらを
補正値の信頼性に基づいて重みづけ計算するために、出
力画像バッファ116にはさらに各画素位置における画
素値の信頼性を表す信頼値が保持されている。
【0032】以下に上記した構成を有する画像処理シス
テムの作用を説明する。
【0033】まず電子カメラ100を用いて被写体が撮
像され、レンズ102、水晶フィルタ103を通じて帯
域制限を受けた光学像が単板RGBランダム配列CCD
104上に形成される。単板RGBランダム配列2次元
CCD104の出力はA/D変換部105を経て画像バ
ッファ107にそのまま転送され、CCD上での各画素
位置につき単板RGBランダム配列CCD104におけ
る色フィルタ配置により定まる一つの色成分しか持たな
い画像が保存される。
【0034】撮像が終了すると、画像バッファ107内
の画像は入力画像バッファ108に転送される。同時
に、電子カメラ100の撮像素子の色フィルタ配置を保
持するフィルタ配置情報保持ROM106からも色フィ
ルタ配置情報が色成分マスク生成部112aに転送され
る。さらに、出力画像バッファ116のカラー画像の画
素値、及び信頼値はすべて0に初期化される。
【0035】次に、近傍読み出し部109によりCCD
上での各画素位置(x,y)を中心とする所定の矩形領
域(例えば5×5画素)に対応する画像信号が入力画像
バッファ108内より近傍画像h(p,q) として読み出さ
れ、最小自乗近似部112の最小自乗係数算出部112
bに転送される。以下の説明において、変数の組(p,
q)は、この近傍画像の中心画素(x,y)に対する相
対座標であり、例えば近傍の大きさが5×5であれば
[−2,−1,0,1,2]×[−2,−1,0,1,
2]の範囲を動く。また、場合によって色R,G,Bを
それぞれ整数値c=0,1,2に対応させて説明する。
【0036】近傍読み出し部109から最小自乗係数算
出部112bに近傍画像が転送されると、色成分マスク
生成部112aは当該近傍画像の各色成分について、当
該色成分の存在する画素位置で1、その他の位置で0を
とるマスクmask(p,q,c) (c=0,1,2)を計算す
る。図3は近傍画像におけるある特定の色フィルタ配置
に対応する色成分マスクを例示したものである。
【0037】一方、最小自乗係数算出部112bは、劣
化後テンプレート保持ROM111bのテンプレートΦ
i(p,q) (i=0,1,2,〜,N−1)からテンプレ
ートΦ0(p,q)を読み出し、転送された近傍画像hから色
成分マスクにより生成された各色成分マスクにより生成
された各色成分c(c=0,1,2)との近似誤差e0
(1)、e0(2)、e0(3)を各々最小化する近似
係数α0(c),β0(c)を各色成分毎に計算する。
最小自乗係数算出部112bは、計算された近似係数α
0(c)、β0(c)を近傍画像hと共に近似係数保持
バッファ112dに送り、最小化された近似誤差e0
(1)、e0(2)、e0(3)とそれに対応するテン
プレートのインデックスi=0を近似誤差累積部112
cに送る。
【0038】近似誤差累積部112cは、転送された近
似誤差e0(1)、e0(2)、e0(3)から累積加
算誤差e0=e0(1)+e0(2)+e0(3)を計
算し、テンプレート決定部112eに転送する。
【0039】テンプレート決定部112eは、累積加算
誤差eを最小とするテンプレートを決定するもので、各
テンプレートに対応して得られる累積加算誤差eの値を
比較して、その最小値を取るテンプレートを選択する。
テンプレート決定部112eには、テンプレートのイン
デックスと、そのテンプレートに対応する累積加算誤差
e、更に、このテンプレートに対応する近似係数α
(c)、β(c)を記憶する記憶部が設けられている。
そこで、テンプレートΦ0(p,q)のインデックスi=0
と、そのテンプレートに対応する累積加算誤差e0とが
テンプレート決定部112eに転送されると、これらを
記憶部に保持する。また、このとき、近似係数保持バッ
ファ112dから近似係数α0(c)、β0(c)が転
送され、この記憶部に保持される。
【0040】次に、最小自乗係数算出部112bが2番
目のテンプレートΦ1(p,q)を読み出し、上記のステップ
を繰り返すことにより、テンプレートΦ1(p,q)のインデ
ックスi=1と、このテンプレートに対応する累積加算
誤差e1が求められる。テンプレート決定部112e
は、累積加算誤差e0と累積加算誤差e1とを比較し、
誤差が小さい方の値を対応するインデックスと共に記憶
部に残す。また、近似係数についても、小さい累積加算
誤差を発生されるテンプレートの近似係数が記憶部に保
持される。以降は、3番目のテンプレートΦ2(p,q)、4
番目のテンプレートΦ3(p,q)、…と順番に読み出して
は、累積加算誤差e2、e3…を求め、逐次記憶部に記
憶された累積加算誤差の値と比較しては、より小さい方
を記憶部にインデックス及び近似係数と共に残していく
ことにより、最終的に累積加算誤差を最小とするテンプ
レートを決定する。
【0041】最小自乗係数算出部112bで全てのテン
プレートが処理された後、テンプレート決定部112e
は誤差の最小値 min_e を与えたインデックス min_i
と近似係数 min_α(c) 、 min_β(c) 、および誤差の
最小値 min_e に反比例する近似評価値Aを帯域・色情
報復元部114に転送する。ここで、例えば近似評価値
AはA=1/(1+ min_e )により計算する。
【0042】帯域・色情報復元部114は、転送された
インデックス min_i に対応する劣化前のテンプレート
Ψ min_i(p,q)を劣化前テンプレート保持ROM111
aから読み出し、転送された係数 min_α(c) 、min _
β(c) を用いて式 f(p,q,c) = min_α(c) Ψ min_i(p,q)+ min_β
(c) (c=0,1,2 ) を計算することにより、近傍画像h(p,q) の色成分の欠
落を補正した近傍補正近似画像f(p,q,c) を得る。劣化
前のテンプレートを用いていることにより、f(p,q,c)
においてはさらに電子カメラ100の光学系による帯域
の劣化も補正されている。帯域・色情報復元部114
は、算出したf(p,q,c) を近似評価値Aとともに三板画
像加算部115に転送する。
【0043】処理の途中では、出力画像バッファ116
の各画素位置にはこれまでの処理で得られた複数の補正
画素値の平均値と信頼値が保持されるようになってい
る。三板画像加算部115は、出力画像バッファ116
から当該近傍画像に対する領域の各画素の補正画素値と
信頼値をそれぞれ変数Sf(p,q,c) およびQ(p,q) に読
み出す。そして、これらと帯域・色情報復元部114か
ら転送された近傍補正近似画像f(p,q,c) 及び近似評価
値Aから、新たな補正画素値Sfnew (p,q,c) および信
頼値Qnew (p,q) を式 Qnew (p,q) =Q(p,q) +A、 Sfnew (p,q,c) =(Q(p,q) ・Sf(p,q,c) +A・f
(p,q,c))/Qnew (p,q) (c=0,1,2 ) により計算し、Sfnew (p,q,c) 及びQnew (p,q) を出
力画像バッファ116の当該近傍画像に対応する領域に
書き込む。
【0044】全ての画素位置に関してこれらの処理が終
了すると、入力画像バッファ108の画像の各画素につ
いて、当該画素を含むすべての近傍画像に対して近傍補
正近似画像が計算される。その結果、各画素に関して複
数の補正画素値が得られるが、これらの補正画素値は三
板画像加算部115における処理により重み付き平均さ
れて出力画像バッファ116に蓄積される。これによっ
て最終的に色成分の欠落と電子カメラ100の光学系に
よる劣化とが補正された3色カラー画像が得られる。
【0045】なお、この実施形態の各構成要素は種々の
変形、変更が可能である。例えば、単板RGBランダム
配列CCD104は種々の色フィルタ配置のCCD、あ
るいは一枚はG、もう一枚はRとBといった二板構成の
CCDでもよい。
【0046】また、種々の光学系をもった電子カメラに
対応させるために次のような構成も可能である。電子カ
メラ100の側ではフィルタ配置情報保持ROM106
が色フィルタ配置情報以外に、レンズ102、水晶フィ
ルタ103等の光学系の帯域制限情報をも保持するよう
にし、画像処理装置101の側では、劣化前テンプレー
ト保持ROM111a内の各劣化前テンプレートに対
し、種々の光学系の帯域制限による劣化を想定した複数
の劣化後テンプレートを用意する。そして、最小自乗近
似部112ではフィルタ配置情報保持ROM106の光
学系情報に基づいて劣化後テンプレートを一つ選択する
ようにする。
【0047】同様に、カメラの利用者により設定された
被写体に関する情報を画像処理装置101に転送し、最
小自乗近似部112がそれに応じてテンプレートのセッ
トを選択するような構成にすることも可能である。三板
画像加算部115も、各画素について得られた複数の近
似値を蓄積しておき、それらの値から多数決などで近似
値を決定する等の変更が可能である。
【0048】また、電子カメラ100に水晶フィルタ1
03がなく帯域制限がなされていない場合には、テンプ
レート保持ROM111が劣化前テンプレート保持RO
M111aのみからなり、最小自乗近似部112が劣化
前テンプレート保持ROM111aに接続される構成に
する。この場合、各部分の作用は、最小自乗近似部11
2がテンプレートとしてΦiのかわりにΨiを用いる点
を除いて同一である。その結果、帯域・色情報復元部1
14では色成分の欠落は補正されるが帯域の劣化につい
てはなにもされない近傍補正近似画像が得られ、出力画
像バッファ116には入力画像バッファ108内の画像
の色成分の欠落が補正された3色カラー画像が得られ
る。
【0049】以下に本発明の第2実施形態を説明する。
図4は本発明の第2実施形態が適用される画像処理シス
テムの構成を示す図であり、図5は図4における最小自
乗近似部112の処理の流れを表すフローチャートであ
る。
【0050】図4において、本画像処理システムは電子
カメラ200と、この電子カメラ200に接続された画
像処理装置201とから構成される。電子カメラ200
は、第1実施形態と同様、光学系としてレンズ202及
び帯域制限を行うための水晶フィルタ203、撮像素子
としての単板ベイヤー配列CCD204を具備し、単板
ベイヤー配列CCD204の出力はA/D変換部205
を経て画像バッファ207に接続されている。電子カメ
ラ200内の単板ベイヤー配列CCD204の色フィル
タ配列に関する情報は、後述するようにベイヤー配列の
規則性を利用して画像処理装置201内で計算により求
められる。
【0051】画像処理装置201は、入力画像バッファ
208と、近傍読み出し部209と、平坦度評価部21
0と、劣化前テンプレート保持ROM211a及び劣化
後テンプレート保持ROM211bを具備するテンプレ
ート保持ROM211と、最小自乗近似部212と、色
情報復元部213と、帯域・色情報復元部214と、補
間係数計算部215と、線形演算部216と、出力画像
バッファ217とを具備する。
【0052】電子カメラ200内の画像バッファ207
の出力は、画像処理装置201内の入力画像バッファ2
08、近傍読み出し部209を経て平坦度評価部210
に接続されている。
【0053】最小自乗近似部212は、平坦度評価部2
10およびテンプレート保持ROM211内の劣化後テ
ンプレート保持ROM211bの出力を受けるべく接続
され、かつ処理結果を色情報復元部213及び帯域・色
情報復元部214に出力すべく接続されている。帯域・
色情報復元部214はこの最小自乗近似部212のほか
に、テンプレート保持ROM211内の劣化前テンプレ
ート保持ROM211aの出力を受けるべく接続されて
いる。色情報復元部213は最小自乗近似部212のほ
かに、テンプレート保持ROM211内の劣化後テンプ
レート保持ROM211bの出力を受けるべく接続され
ている。
【0054】テンプレート保持ROM211の劣化前テ
ンプレート保持ROM211aには、第1実施形態と同
様に、N種の幾何学的特徴をもつ所定サイズのグレース
ケール画像であるテンプレートΨi(i=0〜N−1)
が保持され、劣化後テンプレート保持ROM211bに
は劣化前テンプレート保持ROM211aの各テンプレ
ートが電子カメラ200の光学系による帯域制限を受け
た画像であるテンプレートΦi(i=0〜N−1)が保
持されている。
【0055】色情報復元部213及び帯域・色情報復元
部214は共に補間係数計算部215に接続されてい
る。線形演算部216は補間係数計算部215及び平坦
度評価部210の出力を受けるべく接続され、かつ復元
結果を出力画像バッファ217に出力すべく接続されて
いる。
【0056】以下に、上記した構成を有する画像処理シ
ステムの作用を説明する。
【0057】第2実施形態においても第1実施形態と同
様に電子カメラ200で撮像が行われ、光学系で帯域劣
化を受け、かつ各画素位置につき一つの色成分しか持た
ない画像が画像バッファ207に保持される。撮像が終
了すると、画像バッファ207内の画像は入力画像バッ
ファ208に転送される。第1実施形態と異なり、電子
カメラ200内の撮像素子の色フィルタ配列は、電子カ
メラ200から画像処理装置201に転送される代わり
にベイヤー配列の規則性を利用して後ほど画像処理装置
201内で計算される。
【0058】次に、入力画像バッファ208内の画像の
各画素位置(x,y)につき、以下の処理が行われる。
【0059】近傍読み出し部209により当該画素位置
(x,y)の所定の矩形領域(例えば5×5画素)が近
傍画像h(p,q) として読み出される。
【0060】以下の説明において、変数の組(p,q)
は、この近傍画像の中心画素(x,y)に対する相対座
標であり、例えば近傍の大きさが5×5であれば[−
2,−1,0,1,2]×[−2,−1,0,1,2]
の範囲を動く、また、場合によって色R,G,Bをそれ
ぞれ整数値c=0,1,2に対応させて説明する。
【0061】読み出された近傍画像は、平坦度評価部2
10に送られる。平坦度評価部210では、各色成分ご
とに画素値が存在する位置に対する画素値の分散を計算
し、全ての色成分に対する分散の和が所定の閾値以上で
あれば、最小自乗近似部212に近傍画像を転送する。
また、平坦度評価部210は、この評価とは無関係に近
傍画像を線形演算部216に転送する。
【0062】最小自乗係数算出部212は、近傍画像が
転送されると図5に示すフローに従って処理を行い、第
1実施形態と同様に、近傍画像を最もよく近似する劣化
後テンプレートのインデックス min_i と近似係数 min
_α(c) 、min _β(c) (c=0,1,2)を算出す
る。
【0063】図5に示すフローチャートの各ステップ
(S)は以下のような処理を行なう。
【0064】S1:当該近傍画像の中心画素の座標
(x,y)を得、この値とベイヤー配列の規則性に基づ
いて、近傍画像内の位置(p,q)に対し色成分cの色
フィルタが存在すれば1、存在しなければ0をとる色成
分マスクを表す配列変数mask(p,q,c) を計算する。図5
中、関数rem(a,b)はaをbで割った余りを返し、関数ab
s(a)はaの絶対値を与える。また、変数Nをテンプレー
トの総数に、変数 min_iとc=0,1,2に対する配
列変数 min_α(c) 、min _β(c) の値を0に初期化す
る。配列変数h(p,q) は近傍画像の画素値で初期化され
る。テンプレート要素のインデックスを表す変数iは0
に初期化される。テンプレートの最小当てはめ誤差を表
す変数 min_e は画像処理装置201で扱うことのでき
る最大の数に初期化される。
【0065】S2:i番目のテンプレートΦi(p,q) を
劣化後テンプレート保持ROM211bから読み出し、
配列変数Φ(p,q) に代入する。色を表す変数cと誤差を
表す変数eを0に初期化する。
【0066】S3:変数h(p,q) 、Φ(p,q) 、mask(p,
q,c) から定義される、色変数c、実数α,βの関数で
ある誤差関数err(c,α, β)を最小化するα,βを求め
る。誤差関数err(c,α, β)は、色成分cの存在する位
置において、テンプレート画像Φをゲインαとバイアス
βにより加工した画像αΦ+βと近傍画像の誤差の尺度
であり、図中において記号
【数1】
【0067】は近傍画像内におけるa(p,q) の自乗和を
表す。誤差関数err(c,α, β)を最小化するα,βを求
めることは、近傍画像の各色成分を最もよく近似するよ
うにテンプレートΦのゲインαとバイアスβを調整する
ことに等しい。最小化された誤差関数の値は変数eに足
し込まれ、求められたゲインαとバイアスβは配列変数
の色cに対応する要素α(c) 、β(c) に代入される。そ
の後、色を表す変数cはインクリメントされる。
【0068】S4:すべての色成分RGBに対する処理
S3が終了したかどうかを色を表すcが2、つまりBを
越えたかどうかで判断し、越えた場合はS5、越えない
場合は引き続きS3に分岐する。
【0069】S5:S5に到達した時点で、変数eはi
番目の劣化テンプレート要素を近傍画像に当てはめた場
合の誤差を表している。変数 min_e は、i未満のすべ
ての劣化テンプレート要素に関する当てはめ誤差の最小
値を表している。eが min_e より小さい場合は、S6
に分岐して当てはめ誤差最小のテンプレートに関する情
報を更新する。大きい場合はS7に分岐する。
【0070】S6: min_e をeに、 min_i をiに、
c=0,1,2に関して min_α(c) 、 min_β(c) を
α(c) 、β(c) に更新する。
【0071】S7:インデックスiをインクリメントす
る。
【0072】S8:インデックスiがNに一致しなけれ
ばS2に、一致すればS9に分岐する。
【0073】最小自乗近似部212の出力 min_i 、mi
n _α(c) 、 min_β(c) は色情報復元部213及び帯
域・色情報復元部214に転送される。色情報復元部2
13では劣化後テンプレート保持ROM211bから、
帯域・色情報復元部214では劣化前テンプレート保持
ROM211aからそれぞれインデックス min_i に対
応するテンプレートΦ min_i(p,q)、Ψ min_i(p,q)を
読み出し、近似係数 min_α(c) 、min _β(c) を用い
て式 f(p,q,c) = min_α(c) Ψ min_i(p,q)+ min_β
(c) 、 g(p,q,c) = min_α(c) Φ min_i(p,q)+ min_β
(c) (c=0,1,2) を計算し、近傍画像h(p,q) に対して色成分の欠落と帯
域の劣化を補正した近傍補正近似画像f(p,q,c) 、およ
び色成分の欠落のみを補正した近傍補正近似画像g(p,
q,c) を得る。そして、これらを補間係数計算部215
に転送する。
【0074】補間係数計算部215では、f(p,q,c) 及
びg(p,q,c) から、当該近傍画像内の画素値を用いて劣
化前のカラー画素値を推定するのに適した情報を補間係
数の形で算出する。そのために、近傍補正近似画像g
(p,q,c) を当該近傍における電子カメラ200の色フィ
ルタ配置に応じてサンプリングした入力画像バッファ2
08内の画像同様の単板状態の画像g′(p,q) とf(p,
q,c) の関係を調べ、g′からfを線形演算で回復する
のに必要な係数を計算する。ここでは、補間係数計算部
215は例として以下の原理に従って係数を計算する。
【0075】まずfの色cの各画素を自己回帰モデルの
考えに基づいて3色画像gの各画素の線形和として
【数2】
【0076】と近似することを考える。自己回帰モデル
とは、ある画素の画素値が、その画素の周囲の画素値の
重み付き線形和とノイズ項との和で示されるモデルのこ
とである。ここではノイズ項は無視している。この式で
整数変数組(u,v)は変数組(p,q)のとりうる範
囲より狭い範囲Dを動く。
【0077】H(u,v) は、近傍内の位置(u,v)にお
ける色フィルタの種類をR=0,G=1,B=2と表す
整数値である。この式は各位置(p,q)のまわりで、
位置(0,0)(中心画素)の回りにおけるものと同じ
配置の色フィルタを通じてサンプリングされたgの画素
値を使って位置(p,q)におけるfの値を推定するこ
とを表している。
【0078】この式による近似の自乗誤差を最小にする
ためにwc uvの満たすべき式は、(u,v)の動く範囲
Dと同じ範囲を動く整数変数組(k,l)に対し
【数3】
【0079】となる。この式において、左辺及び右辺第
2項は空間的相関情報を表している。右辺及び左辺にお
けるwc uv以外の量はすべてfとgから計算でき、式全
体は行列演算により解くことができる。近傍の中心にお
いては、(p,q)=(0,0)であり、g′(u,v) =
g(u ,v ,H(u,v))となるので、係数wc uvを用いて
近傍画像の劣化前の中心画素のRGB値を近傍画素内の
画素値だけから求めることができる。
【0080】この原理に基づいて、補間係数計算部21
5では、f(p,q,c) 及びg(p,q,c)から、すべての色c
=0,1,2について(2)式に従って補間係数wc uv
を計算し、線形演算部216に転送する。
【0081】線形演算部216は、平坦度評価部210
から最小自乗近似部212に画像転送が行われず、従っ
て補間係数計算部215からの係数の転送も行われない
場合には、図5のフローのS1において変数mask(p,q,
c) を計算した方法と同様の方法で平坦度評価部210
からあらかじめ転送されていた近傍画像の各色成分に対
応する位置を求め、それらの位置における平均値を近傍
画像の中心画素における当該色成分の推定値とし、出力
画像バッファ216の対応する画素位置に書き込む。
【0082】一方、補間係数計算部215からの係数の
転送が行われた場合には、転送された係数によって近傍
画像内の画素を重みつき加算し、出力画像バッファ21
7の対応する画素位置に書き込む。
【0083】これらの処理が入力画像バッファ208内
の画像のすべての画素位置につき終了すると、すべての
画素位置について、その近傍の幾何学的特徴に応じて当
該画素における色成分の欠落と帯域劣化を最適に補正す
る補間係数により線形補間が行われたことになり、出力
画像バッファ217には電子カメラ200の光学系によ
る帯域劣化および色成分の欠落が補正された3色カラー
画像が得られる。
【0084】この構成においても第1実施形態と同様に
種々の変形が可能である。撮像素子は単板ベイヤー配列
CCD204に限らないことはいうまでもない。補間係
数計算部215の計算方式にも種々のものがありうる。
例えば色情報復元部213から得られた画像と帯域・色
情報復元部214から得られた画像に対する各画像値の
比や近傍画像全体での画素値の自乗和の比を補間係数と
して用いる簡便なものでもよい。
【0085】又、第2実施形態でも第1実施形態と同様
に各画素位置を包含する複数の近傍に対する補正画像が
得られる。これを有効に活用するために、帯域・色情報
復元部214及び色情報復元部213の作用を以下のよ
うに変更することもできる。
【0086】帯域・色情報復元部214及び色情報復元
部213はそれぞれ内部に近傍画像と同サイズ(例えば
5×5画素)の画像バッファを保持し、これらのバッフ
ァでは入力画像バッファ208に電子カメラ200から
画像が転送された時点で全画素値が0に初期化される。
入力画像バッファ208中の画像の画素位置(x,y)
に対する処理の最中には、帯域・色情報復元部214内
の画像バッファには、その直前の画素位置、例えば(x
−1,y)に対する処理において帯域・色情報復元部2
14から補間係数計算部215に出力された画像f_pr
ev(p,q,c) が保持されている。
【0087】画素位置(x,y)に対する処理において
最小自乗近似部212から min_i、 min_α(c) 、min
_β(c) が転送されると、帯域・色情報復元部214
は内部の画像バッファからf_prev(p,q,c) を読み出
し、また劣化前テンプレート保持ROM211aからイ
ンデックス min_i に対応するテンプレートΨ min_i
(p,q)を読み出して、近似係数 min_α(c) 、min _β
(c) を用いて式 f(p,q,c) =( min_α(c) Ψ min_i(p,q)+ min_β
(c) +f_prev(p+1,q,c))/2(pが2未満の時) f(p,q,c) = min_α(c) Ψ min_i(p,q)+ min_β
(c) (pが2の時) によって近傍画像に対して色成分の欠落と帯域の劣化を
補正した3色画像f(p,q,c) を得、補間係数計算部21
5に出力する。同時に、f(p,q,c) をf_prev(p,q,c)
として内部バッファに保持する。
【0088】同様に、入力画像バッファ208中の画像
の画素位置(x,y)に対する処理の最中には、色情報
復元部213内の画像バッファには、その直前の画素位
置(x−1,y)に対する処理において色情報復元部2
14から補間係数計算部215に出力された画像g_pr
ev(p,q,c) が保持されている。画素位置(x,y)に対
する処理において最小自乗近似部212から min_i 、
min _α(c) 、min _β(c) が転送されると、色情報復
元部214は内部の画像バッファからg_prev(p,q,c)
を読み出し、また劣化前テンプレート保持ROM211
aからインデックスmin_i に対応するテンプレートΦ
min_i(p,q)を読み出して、近似係数 min_α(c) 、 mi
n_β(c) を用いて式 g(p,q,c) =( min_α(c) Φ min_i(p,q)+ min_β
(c) +g_prev(p+1,q,c))/2(pが2未満の時) g(p,q,c) = min_α(c) Φ min_i(p,q)+ min_β
(c) (pが2の時) によって近傍画像に対して色成分の欠落を補正した3色
画像g(p,q,c) を得、補間係数計算部215に出力す
る。同時に、g(p,q,c) をg_prev(p,q,c) として内部
バッファに保持する。
【0089】この作用により、帯域・色情報復元部21
4及び色情報復元部213においては各回の処理結果を
前回の処理結果を用いて生成するため処理結果の信頼性
が高まり、補間の精度が向上する。
【0090】この実施形態では、電子カメラ200に水
晶フィルタ203がなく帯域制限がなされていない場合
にも容易に対応できる。この場合はテンプレート保持R
OM211が劣化前テンプレート保持ROM211aの
みからなるので、最小自乗近似部212は劣化前テンプ
レート保持ROM211aの出力を受けて、処理結果を
帯域・色情報復元部214のみに出力するようにする。
同時に、色情報復元部213を取り除いて補間係数算出
部215は帯域・色情報復元部214のみから信号を受
信する構成にする。この場合、各部分の作用は、最小自
乗近似部212ではテンプレートとしてΦiのかわりに
Ψiを用いる点を除いて同一である。帯域・色情報復元
部214の動作は同じだが、結果として色成分の欠落は
補正されるが帯域の劣化についてはなにもされない近傍
補正近似画像f(p,q,c) が得られる。
【0091】補間係数算出部215では、g(p,q,c) を
f(p,q,c) と同一の画像とし、計算を進める。その結
果、補間係数算出部215では単板状態の近傍画像h
(p,q) の中心画素h(0,0) の欠落色成分を補正するのに
適切な補間係数が得られ、その係数を用いて線形演算部
216が補間を行うため、出力画像バッファ217には
入力画像バッファ208内の画像の色成分の欠落が補正
された3色カラー画像が得られる。
【0092】この変形例において、さらに帯域・色情報
復元部214に前述の各画素位置を包含する複数の近傍
に対する補正画像を有効活用する変形例と同一の変形を
行えば、帯域制限がなされていない場合にも帯域・色情
報復元部214において各回の処理結果を前回の処理結
果を活用して生成することにより補間の精度を向上する
ことができる。
【0093】以下に本発明の第3実施形態を説明する。
図6は本発明の第3実施形態が適用される画像処理シス
テムの構成を示す図である。電子カメラ300は、第2
実施形態と同一の構成である。電子カメラ300内の単
板ベイヤー配列CCD304の色フィルタ配列に関する
情報は、第2実施形態と同様に、ベイヤー配列の規則性
を利用して画像処理装置301内で計算により求められ
る。
【0094】画像処理装置301は、入力画像バッファ
308と、近傍読み出し部309と、テンプレート選択
部310と、劣化前テンプレート保持ROM311a及
び劣化後テンプレート保持ROM311bを具備するテ
ンプレート保持ROM311と、最小自乗近似部312
と、劣化後テンプレート加工部313と、帯域・色情報
復元部314と、三板画像加算部315aと、単板画像
加算部315bと、単板画像バッファ316と、出力画
像バッファ317と、差分計算部318と、差分画像バ
ッファ319と、規則性評価部320とを具備する。
【0095】電子カメラ300内の画像バッファ307
の出力は第2実施形態と同様に、画像処理装置301内
の入力画像バッファ308に接続されるが、入力画像バ
ッファ308は近傍読み出し部309に加えて差分計算
部318にも接続される。
【0096】近傍読み出し部309は入力画像バッファ
308のほかに、差分画像バッファ319の出力を受け
るべく接続され、かつ読み出した情報を規則性評価部3
20に出力すべく接続されている。規則性評価部320
はテンプレート選択部310及び最小自乗近似部312
に接続されている。テンプレート選択部310は規則性
評価部320のほかに、テンプレート保持ROM311
内の劣化後テンプレート保持ROM311b及び劣化前
テンプレート保持ROM311aの出力を受けるべく接
続され、かつ選択結果を最小自乗近似部312、帯域・
色情報復元部314及び劣化後テンプレート加工部31
3に出力すべく接続されている。
【0097】テンプレート保持ROM311には、上記
した第1、第2実施形態と同様に、劣化前テンプレート
保持ROM311aにN種の幾何学的特徴をもつ所定サ
イズのグレースケール画像であるテンプレートΨi(i
=0〜N−1)が保持され、劣化後テンプレート保持R
OM311bには、劣化前テンプレート保持ROM31
1aの各テンプレートが電子カメラ300の光学系によ
る帯域劣化を受けたテンプレートΦi(i=0〜N−
1)が保持されている。
【0098】第1、第2実施形態と異なる点は、各テン
プレート要素の持つ幾何学的特徴がその構造的な複雑さ
によって分類され、個々の要素を読み出すのに単一の整
数値iではなく二つの数の組(s,i)を必要とする点
である。sは構造の複雑さを表し、個々のテンプレート
を平均値に対する大小で2値化した場合の連結成分の数
である。例えば、一つのエッジパターンしか含まないテ
ンプレートに対してはs=2であり、一つの線分パター
ンしか含まないテンプレートではs=3となる。また、
iは同じ複雑度sを持つテンプレートのクラスの個々の
要素にアクセスするのに用いられる。
【0099】最小自乗近似部312の内部構成及び作用
は第2実施形態におけるものと同一である。最小自乗近
似部312は処理結果を帯域・色情報復元部314及び
劣化後テンプレート加工部313に出力すべく接続され
ている。
【0100】帯域・色情報復元部314は、最小自乗近
似部312およびテンプレート選択部310の出力を受
けるべく接続され、かつ復元結果を三板画像加算部31
5aを経て出力画像バッファ317に出力すべく接続さ
れている。
【0101】劣化後テンプレート加工部313は、最小
自乗近似部312およびテンプレート選択部310の出
力を受けるべく接続され、かつ処理結果を単板画像加算
部315bを経て単板画像バッファ316に出力すべく
接続されている。単板画像バッファ316は差分計算部
318に記憶している情報を出力すべく接続され、差分
計算部318は差分画像バッファ319に処理結果を出
力すべく接続されている。
【0102】単板画像バッファ316および出力画像バ
ッファ317は、入力画像バッファ308内の画像と同
じ大きさの三色画像を保持するほか、各画素に付きカウ
ンタを保持する。このカウンタは、それぞれのバッファ
の各画素位置に書き込みが行われた回数を保持するため
に設けられている。
【0103】第1実施形態と同様に、それぞれのバッフ
ァの各画素位置で複数の画素値が計算されるため、ここ
では三板画像加算部315a及び単板画像加算部315
bでそれらを平均化する処理を行っている。この処理に
書き込み回数が必要になる。
【0104】以下に、上記した構成を有する画像処理シ
ステムの作用を説明する。第3実施形態においても、第
1、第2実施形態と同様に、電子カメラ300で撮像が
行われ、光学系で帯域劣化を受け各画素位置につき一つ
の色成分しか持たない画像が画像バッファ307に保持
される。撮像が終了すると、画像バッファ307内の画
像は入力画像バッファ308に転送され、出力画像バッ
ファ317および単板画像バッファ316のカラー画像
の画素値、及びカウンタはすべて0に初期化される。
【0105】次に、類似の処理を複数回繰り返して補正
を行う。1回目の処理は入力画像バッファ308内の画
像に対して行われる。この処理の結果、入力画像は複雑
度の低いテンプレートを用いて近似され、同時に色成分
の欠落と帯域劣化が補正された画像が出力画像バッファ
317に生成される。同じく、複雑度の低いテンプレー
トを用いて近似された入力画像の色成分の欠落を補正
し、ついでベイヤー配列でサンプリングした画像が単板
画像バッファ316に生成される。
【0106】単板画像バッファ316内の画像は入力画
像を複雑度の低いテンプレートで近似したものなので入
力画像の大まかな幾何学的特徴しか反映しておらず、近
似誤差が生じる。この誤差が差分画像バッファ319に
誤差画像として保持される。
【0107】二回目以降は、差分画像バッファ319内
の誤差画像に対して処理が行われる。誤差画像はそれま
での繰り返しに比してより複雑度の高いテンプレートを
用いて近似、劣化補正され、処理結果が出力画像バッフ
ァ317に加算される。差分画像には、それまで(一回
目を含む)の段階的な近似をすべて加算した近似画像と
入力画像の誤差画像が出力され、再びこの誤差画像に対
する処理が行われる。以下にこの処理の詳細を説明す
る。
【0108】まず、1回目は、入力画像バッファ308
内の画像の各画素位置(x,y)につき、以下の処理が
行われる。
【0109】近傍読み出し部309により当該画素位置
(x,y)の所定の矩形領域(例えば5×5画素)が近
傍画像h(p,q) として読み出される。以下の説明におい
て、変数の組(p,q)は、この近傍画像の中心画素
(x,y)に対する相対座標であり、例えば近傍の大き
さが5×5であれば[−2,−1,0,1,2]×[−
2,−1,0,1,2]の範囲を動く。また、場合によ
って色R,G,Bをそれぞれ整数値c=0,1,2に対
応させて説明する。
【0110】読み出された近傍画像は規則性評価部32
0に送られる。この一回目の処理では、近傍画像はなに
も処理を受けずに最小自乗近似部312に転送される。
同時にテンプレート選択部310に対してはテンプレー
ト保持ROM311に保持されたテンプレートのとりう
る複雑度のうち最も近い値が出力される。
【0111】テンプレート選択部310は、規則性評価
部320から出力される値を複雑度をあらわす内部変数
sにセットし、内部変数テンプレート保持ROM311
と他の構成要素の仲立ちを行う。テンプレート選択部3
10に接続している構成要素からi番目のテンプレート
の読み出し要求がある場合には、テンプレート選択部3
10は内部変数sを用いて読み出し信号(s,i)を生
成し、要求が最小自乗近似部312及び劣化後テンプレ
ート加工部313からの場合は劣化後テンプレート保持
ROM311bに、また帯域・色情報復元部314から
の場合には劣化前テンプレート保持ROM311aにア
クセスする。
【0112】最小自乗近似部312は、近傍画像h(p,
q) が転送されると図5に示すフローに従って処理を行
い、第1、第2実施形態と同様に、近傍画像を最もよく
近似する劣化後テンプレートのインデックス min_i と
近似係数 min_α(c) 、min _β(c) とを算出し、劣化
後テンプレート加工部313及び帯域・色情報復元部3
14に転送する。
【0113】帯域・色情報復元部314における処理
は、テンプレート保持ROM311へのアクセスがテン
プレート選択部310を経て行われること以外は第2実
施形態と同一である。帯域・色情報復元部314は近傍
補正近似画像f(p,q,c) を三板画像加算部315aに転
送する。
【0114】劣化後テンプレート加工部313は、まず
第2実施形態中の色情報復元部213と同様に、近傍画
像h(p,q) に対して色成分の欠落のみを補正した3色画
像g(p,q,c) を計算する。次に、最終的にg(p,q,c) を
当該近傍における電子カメラ300の色フィルタ配置に
応じてサンプリングした画像g′(p,q) を生成し、単板
画像加算部315bにそれぞれ転送する。
【0115】処理の途中では、出力画像バッファ317
および単板画像バッファ316において、それぞれ各画
素位置につき複数の近似画素値が得られるが、両バッフ
ァではそれらの平均近似画素値が保持され、またこれま
でに得られた近似画素値の個数がカウンタに保持される
ようになっている。この個数は当該画素位置にこれまで
に書き込みが行われた回数に等しい。
【0116】三板画像加算部315aでは、画像出力バ
ッファ317の当該近傍画像に対応する領域から平均近
似画素値Sf(p,q,c) およびカウンタZf(p,q) が読み
出され、新しい平均近似画素値Sfnew (p,q,c) が、計
算式、 Sfnew (p,q,c) =(Zf(p,q) ・Sf(p,q,c) +f
(p,q,c))/(Zf(p,q) +1) (c=0,1,2 ) によって、また新しいカウンタZfnew (p,q) の値が式 Zfnew (p,q) =Zf(p,q) +1 によって計算され、Sfnew (p,q,c) およびZf
new (p,q) が出力画像バッファ317の当該近傍画像に
対応する領域に書き戻される。
【0117】一方、単板画像加算部315bでは、単板
画像バッファ316から当該近傍画像に対応する領域内
の各画素の平均近似画素値Sg′(p,q) 及びカウンタZ
g′(p,q) が読み出され、新しい平均近似画素値Sg′
new (p,q) が、計算式、 Sg′new (p,q) =(Zg′(p,q) ・Sg′(p,q) +
g′(p,q))/(Zg′(p,q) +1) によって、また新しいカウンタZg′new (p,q) の値が Zg′new (p,q) =Zg′(p,q) +1 によって計算され、Sg′new (p,q) およびZg′new
(p,q) が単板画像バッファ316の当該近傍画像に対応
する領域に書き戻される。
【0118】入力画像バッファ308内の画像の各画素
位置につき、以上の処理が終了すると、単板画像バッフ
ァ316には、入力画像バッファ308内の画像を単純
なテンプレートで近似し、帯域劣化補正はせずに色成分
の欠落のみの補正を行い、得られた画像をさらに単板ベ
イヤー配列CCD304の色フィルタ配置でサンプリン
グした単板状態の画像が得られる。同じく出力画像バッ
ファ317には単純なテンプレートで近似され、欠落色
復元と帯域劣化の両方の補正を受けたカラー画像が得ら
れる。
【0119】一回目の処理では、最後に差分計算部31
8が単板画像バッファ316と入力画像バッファ308
の差分をとり、近似誤差を表す差分画像を差分画像バッ
ファ319に生成する。
【0120】二回目以降の処理では、近傍読み出し部3
09が以降の入力を差分画像バッファ309に切り替
え、差分画像に対しこれまでの処理が繰り返される。こ
の繰り返しで、一回目と動作が異なるのは規則性評価部
320だけである。
【0121】規則性評価部320では、転送された近似
画像に対してまず分散の大きさを計算し、所定の閾値以
下であれば近似誤差は十分小さいとして最小自乗近似部
312への近似画像の転送を行わない。所定の閾値以上
の場合は、最大値を1、最小値を0に正規化した近傍画
像にラプラシアンフィルタがかけられ、得られた画像内
で自乗和が算出される。自乗和が所定の閾値より大きな
場合は近傍画像はノイズであるとして同じく転送を行わ
ない。
【0122】その他の場合は近傍画像の複雑度sを計算
し、テンプレート選択部310に複雑度sを転送し、最
小自乗近似部312に近傍画像を転送する。差分画像の
すべての画素位置で近傍画像が最小自乗近似部312に
転送されなかった場合に差分画像に対する繰り返し処理
は終了する。
【0123】この間、以前の近似で捕捉できなかった微
細構造が差分画像に計算され、差分画像がその微細構造
に対応した複雑度をもつテンプレートによる近似で劣化
補正され、結果が出力画像バッファ317に蓄積され
る。その結果、出力画像バッファ317には電子カメラ
300の光学系による劣化と色の欠落が補正された3色
カラー画像が得られる。
【0124】第3実施形態においても構成要素は種々の
変更が考えられる。例えば、複雑度sの定義はここで上
げたもの以外に微分画像の強度などいろいろな候補があ
げられる。規則性評価部320のノイズ判定基準も種々
のものが考えられる。また、各回の処理は独立している
ので、繰り返し回数に応じて近傍読み出し部309から
読み出す近傍画像のサイズを小さくすることも可能であ
る。これにより、複雑度の高いテンプレートの種類を減
らすことができる。
【0125】処理を高速化するために、複数段階の処理
を一段階ですませることも可能である。この場合、三板
画像加算部315a、単板画像加算部315b、単板画
像バッファ316及び差分画像バッファ319は不要と
なり、出力画像バッファ317においてカウンタを保持
する必要もなくなる。帯域・色情報復元部314は復元
結果を出力画像バッファ317に直接出力し、劣化後テ
ンプレート加工部313は差分計算部318に、また差
分計算部318は規則性評価部320に処理結果を直接
出力する。また、作用も以下のように変更される。
【0126】入力画像バッファ308内の画像の各画素
位置(x,y)につき、近傍読み出し部309により近
傍画像h(p,q) が読み出され、規則性評価部320に送
られる。規則性評価部320はテンプレート保持ROM
311に保持されたテンプレートのとりうる複雑度のう
ち最も低い値をテンプレート選択部310に出力し、近
傍画像h(p,q) を最小自乗近似部312に転送する。
【0127】最小自乗近似部312は、テンプレート選
択部310により選択された劣化後テンプレートのう
ち、近傍画像h(p,q) を最もよく近似するもののインデ
ックスと近似係数とを算出し、劣化後テンプレート加工
部313及び帯域・色情報復元部314に転送する。
【0128】帯域・色情報復元部314では、近傍画像
に対して色成分の欠落と帯域の劣化を補正した近傍補正
近似画像f(p,q,c) を得、その中心画素の値f(0,0,c)
を出力画像バッファ317の対応する画素位置に足し込
む。
【0129】一方、劣化後テンプレート加工部313
は、近傍画像h(p,q) に対して色成分の欠落のみを補正
した3色画像g(p,q,c) を計算し、さらにg(p,q,c) を
当該近傍画像における電子カメラ300の色フィルタ配
置に応じてサンプリングして画像g′(p,q) を得る。
g′(p,q) は差分計算部318に転送され、近傍画像h
(p,q) との差分が近傍差分画像として計算されて規則性
評価部320に転送される。
【0130】規則性評価部320は、この実施形態の2
回目の処理における処理と同様に転送された近傍差分画
像の複雑度を調べ、近傍差分画像がノイズとみなされな
い場合には算出された複雑度をテンプレート選択部31
0に転送し、近傍差分画像を再び最小自乗近似部312
に転送する。
【0131】これにより、各画素位置の近傍画像に対し
て劣化後テンプレートが複雑度の低い順に当てはめら
れ、当てはめ結果により近傍画像の中心画素値の色成分
の欠落および帯域の劣化が補正されて出力画像バッファ
317に出力される。
【0132】また、電子カメラ300に水晶フィルタ3
03がなく帯域制限がなされていない場合には、テンプ
レート保持ROM311が劣化前テンプレート保持RO
M311aのみからなり、テンプレート選択部310が
劣化前テンプレート保持ROM311aと規則性評価部
320のみから入力を受けるように構成を変更する。こ
の場合、各部分の作用で従来と異なる点は、テンプレー
ト選択部310がどの構成要素からのテンプレートの読
み出し要求に対しても劣化前テンプレート保持ROM3
11aにアクセスすること、最小自乗近似部212はテ
ンプレートとしてΦiのかわりにΨiを用いること、及
び帯域・色情報復元部314は動作は同じだが、結果と
して色成分の欠落は補正されるが帯域の劣化については
なにもされない近傍補正近似画像f(p,q,c) を出力する
ことのみである。その結果、二回目以降の繰り返し処理
が進むにつれ、入力画像のより複雑度の高い幾何学的特
徴まで反映し、色成分の欠落が補正された画像が保持さ
れるようになり、最終的に入力画像バッファ308内の
画像の色成分の欠落が補正された3色カラー画像が得ら
れる。
【0133】以下に、本発明の第4実施形態を説明す
る。図7は本発明の第4実施形態が適用される画像処理
システムの構成を示す図であり、図8は図7に示す最小
自乗近似部412の構成及びその周辺回路を示す図であ
る。
【0134】図7において電子カメラ400は、図4に
おける単板ベイヤー配列CCDが単板RGBランダム配
列CCD404に置き換わっている点を除いて第2実施
形態と同一の構成である。電子カメラ400内の単板R
GBランダム配列CCD404の色フィルタ配列に関す
る情報は、図8に示すようにあらかじめ画像処理装置4
01内の色成分マスク生成部412aに保持されてい
る。
【0135】画像処理装置401は、入力画像バッファ
408と、近傍読み出し部409と、劣化前テンプレー
ト保持ROM411a及び劣化後テンプレート保持RO
M411bとを具備するテンプレート保持ROM411
と、最小自乗近似部412と、帯域・色情報復元部41
4と、画像加算部415と、三板画像バッファ417a
及び単板画像バッファ417bを具備する近似画像バッ
ファ417と、残差演算部418と、規則性判定部41
9と、残差加算部420と、出力画像バッファ421と
を具備する。
【0136】最小自乗近似部412は図8に示すよう
に、色成分マスク生成部412aと、最小自乗係数算出
部412bと、近似誤差累積部412cと、近似係数保
持バッファ412dと、テンプレート決定部412eと
を具備する。上記最小自乗近似部412はさらに、近傍
読み出し部409に接続された近傍画像入力端子412
rと、劣化後テンプレート保持ROM411bに接続さ
れたテンプレート入力端子412pと、帯域・色情報復
元部414に接続された近似パラメータ出力端子412
sと、画像加算部415に接続された近傍近似画像出力
端子412tとを有する。
【0137】図7において電子カメラ400内の画像バ
ッファ407は画像処理装置401内の入力画像バッフ
ァ408に接続されている。入力画像バッファ408は
近傍読み出し部409及び残差演算部418に接続され
ている。近傍読み出し部409は図8に示す近傍画像入
力端子412rを経て最小自乗近似部412内の最小自
乗係数算出部412bに接続されている。
【0138】図8において、最小自乗係数算出部412
bは近傍読み出し部409のほかに、色成分マスク生成
部412aと、テンプレート入力端子412p経由で劣
化後テンプレート保持ROM411bとに接続され、処
理結果を近似係数保持バッファ412dおよび近似誤差
累積部412cに出力すべく接続されている。
【0139】テンプレート決定部412eは近似誤差累
積部412c、近似係数保持バッファ412dおよび色
成分マスク生成部412aの出力を受けるべく接続さ
れ、かつ決定した内容を近傍補正近似画像出力端子41
2tを経て画像加算部415に、近似パラメータ出力端
子412sを経て帯域・色情報復元部414に出力すべ
く接続されている。
【0140】テンプレート保持ROM411は、第2実
施形態と同様に、劣化前テンプレート保持ROM411
aと劣化後テンプレート保持ROM411bとからな
る。劣化前テンプレート保持ROM411aには、所定
のN種の幾何学的特徴をもつ所定サイズのグレースケー
ル画像であるテンプレートΨi(i=0〜N−1)が保
持され、帯域・色情報復元部414に接続されている。
劣化後テンプレート保持ROM411bには、劣化前テ
ンプレート保持ROM411aの各テンプレートが電子
カメラ400の光学系による帯域劣化を受けた画像であ
るテンプレートΦi(i=0〜N−1)が保持されてい
る。
【0141】図7に示すように、帯域・色情報復元部4
14は最小自乗近似部412及び劣化前テンプレート保
持ROM411aの出力を受けるべく接続され、かつ復
元結果を画像加算部415に出力すべく接続されてい
る。画像加算部415は帯域・色情報復元部414及び
最小自乗近似部412からの出力を独立に処理すべく接
続され、それぞれの処理結果を近似画像バッファ417
内の三板画像バッファ417a及び単板画像バッファ4
17bに出力する。
【0142】三板画像バッファ417aおよび単板画像
バッファ417bは、入力画像バッファ408内の画像
と同じ画素数の画像を保持するほか、各画素に付きカウ
ンタを保持する。このカウンタは、それぞれのバッファ
の各画素位置に書き込みが行われた回数を保持するため
に設けられている。第1実施形態と同様に、それぞれの
バッファの各画素位置で複数の画素値が計算されるた
め、ここでは画像加算部415でそれらを平均化する処
理を行っている。この処理に書き込み回数が必要にな
る。
【0143】単板画像バッファ417bは記憶している
内容を残差演算部418及び規則性判定部419を経て
残差加算部420に出力すべく接続されている。一方、
三板画像バッファ417aは記憶した内容を残差加算部
420に直接出力すべく接続されている。残差加算部4
20は処理結果を出力画像バッファ421に出力すべく
接続されている。
【0144】以下に、上記した構成を有する画像処理シ
ステムの作用を説明する。
【0145】電子カメラ400により撮像された被写体
像は、第1〜第3実施形態と同様に、レンズ402、水
晶フィルタ403により帯域制限を受け、劣化した光学
像として単板RGBランダム配列CCD404上に形成
される。単板RGBランダム配列CCD404は各画素
につき劣化画像のRGBのいずれか一つの色情報を取得
し、得られた画像をA/D変換部405を経てデジタル
画像信号として画像バッファ407に転送する。撮像が
終了すると、画像バッファ407内の画像情報は画像処
理装置401内の入力画像バッファ408に転送され、
さらに三板画像バッファ417a及び単板画像バッファ
417bの画素値及びカウンタはすべて0に初期化され
る その後、画像処理装置401では入力画像バッファ40
8内の画像情報の各画素位置(x,y)ごとに以下の処
理が行われる。
【0146】近傍読み出し部409により処理画素位置
を中心とする所定の矩形領域(例えば5×5画素)が近
傍画像 h(p,q) として読み込まれ、最小自乗近似部41
2内の最小自乗係数算出部412bに転送される。以下
の説明において、変数の組(p,q)は、この近傍画像
の中心画素(x,y)に対する相対座標であり、例えば
近傍の大きさが5×5であれば[−2,−1,0,1,
2]×[−2,−1,0,1,2]の範囲を動く。ま
た、場合によって色R,G,Bをそれぞれ整数値c=
0,1,2に対応させて説明する。
【0147】最小自乗係数算出部412bは、劣化後テ
ンプレート保持ROM411bに予め記憶されているテ
ンプレートΦi(p,q) (i=0〜N−1)を順に読み出
し、転送された近傍画像h(p,q) の各色成分c(c=
0,1,2)について、順に近似誤差
【数4】
【0148】を最小化する近似係数α(c) 、β(c) を計
算する。
【0149】ここで、mask(p,q,c) は、単板RGBラン
ダム配列CCD404上で、当該近傍画像内の座標(p,
q) に対応する位置に色成分cに対応する色フィルタが
存在すれば1、しなければ0をとるマスクであり、色成
分マスク生成部412aにより算出される。図3は近傍
画像における特定の色フィルタ配置に対応する色成分マ
スクを例示したものである。
【0150】近似誤差e(c) は近似誤差累積部412c
に出力され、近似誤差累積部412cでは近似誤差e
(c) を全色成分について累積加算し、累積近似誤差eと
してテンプレート決定部412eに転送する。また、近
似係数α(c) 、β(c) (c=0,1,2)は近似係数保
持バッファ412dに順に出力され、そこに保持され
る。
【0151】テンプレート決定部412eには、それ以
前のテンプレートΦi′(p,q)(i′<i)に対する累積
近似誤差の最小値 min_e と最小値を与えたテンプレー
トのインデックス min_i が保持されている。テンプレ
ート決定部412eは、近似誤差累積部412cから転
送された誤差eを、内部に保持する誤差の最小値 min_
e と比較し、新たな誤差がより小さければ min_e をe
に、また min_i をiに更新する。
【0152】テンプレート決定部412eはまた誤差の
最小値を与えるテンプレートに関する近似係数もこれら
を min_α(c) および min_β(c) (c=0,1,2)
として保持しており、 min_e の更新と同時にこれらの
値も近似係数保持バッファ412dから読み込まれた近
似係数α(c) 、β(c) にそれぞれ更新される。
【0153】全ての劣化後テンプレートΦiが処理され
た後、テンプレート決定部412eに保持された近似係
数 min_α(c) 、min _β(c) (c=0,1,2)とイ
ンデックスmin _i が帯域・色情報復元部414に出力
される。同時に、テンプレート決定部412eはまず式
g(p,q,c) = min_α(c) Φ min_i(p,q)+ min_β
(c) によって当該近傍画像h(p,q) の色成分の欠落を補
正した画像g(p,q,c) を計算する。
【0154】次に色成分マスク生成部412aにより算
出されたmask(p,q,c) を用いてカラー画像g(p,q,c) を
当該近傍画像における電子カメラ400の色フィルタ配
置に応じてサンプリングし、単板状態の画像g′(p,q)
を得て、画像加算部415に転送する。
【0155】帯域・色情報復元部414は、転送された
インデックス min_i に対応する劣化前テンプレートΨ
min_i を劣化前テンプレート保持ROM411aから
読み出し、転送された近似係数 min_α(c) 、min _β
(c) (c=0,1,2)を用いて、近傍画像h(p,q) の
色成分の欠落を補正し、さらに帯域の劣化も補正した近
傍補正近似画像f(p,q,c) をf(p,q,c) = min_α(c)
Ψ min_i(p,q)+ min_β(c) (c=0,1,2)によ
り計算し、画像加算部415に転送する。
【0156】処理の途中では、三板画像バッファ417
aおよび単板画像バッファ417bにおいて、それぞれ
各画素位置につき複数の近似画素値が得られるが、両バ
ッファではそれらの平均近似画素値が保持され、またこ
れまでに得られた近似画素値の個数がカウンタに保持さ
れるようになっている。これは、当該画素位置にこれま
でに書き込みが行われた回数に等しい。
【0157】画像加算部415では、帯域・色情報復元
部414からf(p,q,c) が転送されると、三板画像バッ
ファ417aから当該近傍画像に対応する領域内の各画
素の平均近似画素値Sf(p,q,c) 及びカウンタZf(p,
q) を読み出し、新しい平均近似画素値Sfnew (p,q,c)
を、計算式 Sfnew (p,q,c) =(Zf(p,q) ・Sf(p,q,c) +f
(p,q,c))/(Zf(p,q) +1) (c=0,1,2) によって、また新しいカウンタZfnew (p,q) の値を式 Zfnew (p,q) =Zf(p,q)+1 によって計算し、Sfnew (p,q,c) およびZfnew (p,
q) を三板画像バッファ417aの当該近傍画像に対す
る領域に書き戻す。
【0158】一方、画像加算部415にテンプレート決
定部412eからg′(p,q) が転送されると、画像加算
部415は単板画像バッファ417bから当該近傍画像
に対応する領域内の各画素の平均近似画素値Sg′(p,
q) 及びカウンタZg′(p,q)を読み出し、新しい平均近
似画素値Sg′new (p,q) を、計算式 Sg′new (p,q) =(Zg′(p,q) ・Sg′(p,q) +
g′(p,q))/(Zg′(p,q) +1) によって、新しいカウンタZg′new (p,q) の値を Zg′new (p,q) =Zg(p,q)+1 によって計算し、Sg′new (p,q) およびZg′
new (p,q) を単板画像バッファ417bの当該近傍画像
に対応する領域に書き戻す。
【0159】入力画像バッファ408内の画像の各画素
位置につき、以上の処理が終了すると、単板画像バッフ
ァ417bには、入力画像バッファ408内の画像をテ
ンプレートで近似し、色成分の欠落を補正した後に再び
単板RGBランダム配列CCD404の色フィルタ配置
でサンプリングした単板状態の近似画像が得られる。同
じく三板画像バッファ417aにはテンプレートで近似
され、色成分欠落と帯域劣化の補正を受けたカラー画像
が得られる。
【0160】さらに、近似画像バッファ417内の画像
に対して以下の処理が行われる。
【0161】残差演算部418は、入力画像バッファ4
08内の画像の各画素位置(x,y)につき、その画素
位置を中心とする所定の大きさの近傍画像h(p,q) を読
み出す。同時に、単板画像バッファ417bから当該近
傍画像の領域に対応する画像を読み出し、h(p,q) との
差を計算し、残差画像d(p,q) として規則性判定部41
9に出力する。
【0162】規則性判定部419は、入力した残差画像
d(p,q) が規則的構造を有する画像であるか否かを第3
実施形態と同様の判定基準で評価する。まずd(p,q) を
最大値1、最小値0に正規化し、ラプラシアンフィルタ
をかける。その結果を画像全体で自乗和し、所定の閾値
と比較する。閾値を下回る場合は規則的構造を有すると
判定し、残差画像の中心画素の値d(0,0) を残差加算部
420へ出力する。閾値を上回る場合はなにも転送しな
い。
【0163】残差加算部420は、三板画像バッファ4
17aから入力画像バッファ408内の位置(x,y)
に対応する位置の画素値Sf(0,0,c) (c=0,1,
2)を読み出す。規則性判定部419から値d(0,0) が
転送されてきた場合には、d(0,0) から3色分の画素値
d′(0,0,c) を生成し、Sf(0,0,c) と各色c=0,1
2ごとに加算する。ここで、入力画像バッファ408内
の位置(x,y)に対応する単板RGBランダム配列C
CD404上の位置に存在する色フィルタの色をc′と
すると、d′(0,0,c) はd(0,0) から以下の式で計算さ
れる。
【0164】 d′(0,0,c) =d(0,0) (c=c′の時)
【数5】
【0165】すべての位置(x,y)についてこの処理
が終了すると、各画素位置でその近傍の幾何学的特徴に
テンプレート保持ROM411内のテンプレートが対応
できる範囲で色成分の欠落と帯域劣化が補正され、さら
に対応できない微細構造が輝度成分に反映されることに
より、出力画像バッファ421に電子カメラ400の光
学系による劣化と色の欠落が補正された3色カラー画像
が得られる。
【0166】電子カメラ400に水晶フィルタ403が
なく帯域制限がなれていない場合には、テンプレート保
持ROM411が劣化前テンプレート保持ROM411
aのみからなり、最小自乗近似部412内の最小自乗係
数算出部412bが劣化前テンプレート保持ROM41
1aから入力を受けるように構成を変更する。この場
合、各部分の作用で特徴となるのは、最小自乗近似部4
12でテンプレートとしてΦiのかわりにΨiを用いる
点と、帯域・色情報復元部414の動作は同じだが、結
果として色成分の欠落は補正されるが帯域の劣化につい
てはなにもされない近傍補正近似画像f(p,q,c) が得ら
れる点のみである。その結果、入力画像バッファ408
内の画像の色成分の欠落のみが補正された3色カラー画
像が出力画像バッファ421に得られる。
【0167】処理を高速化するために、近似画像バッフ
ァ417を設けない構成も可能である。この場合、最小
自乗近似部412は残差演算部418に直接出力し、帯
域・色情報復元部414は残差加算部420に直接出力
するため、画像加算部415も不要となる。作用として
は、入力画像バッファ408の各画素位置(x,y)に
つき、残差演算部418が最小自乗近似部412から転
送された単板状態の画像g′(p,q) と画素位置(x,
y)を中心とする近傍画像h(p,q) の差分を計算して規
則性判定部419に転送することと、帯域・色情報復元
部414が算出したf(p,q,c) の中心画素値f(0,0,c)
のみを残差加算部420に転送すること、および残差加
算部420ではSf(0,0,c) の代わりに帯域・色情報復
元部414から転送されたf(0,0,c) を用いてd′(0,
0,c) を計算すること、の三点のみが上記した第4実施
形態と異なる点である。これにより、補正の精度は落ち
るが記憶容量が少なく、より高速な処理が可能になる。
【0168】以下に、本発明の第5実施形態を説明す
る。図9は本発明の第5実施形態が適用される画像処理
システムの構成を示す図であり、電子カメラ500と画
像処理装置501とからなる。
【0169】本実施形態の電子カメラ500では帯域制
限のために設けられていた水晶フィルタ203が設けら
れていない点を除けば第2実施形態における電子カメラ
200と同一の構成である。電子カメラ500内の画像
バッファ507の出力は、第3実施形態と同様に画像処
理装置501内の入力画像バッファ508に接続され、
入力画像バッファ508は近傍読み出し部509及び差
分計算部518に接続されている。
【0170】画像処理装置501は、入力画像バッファ
508と、近傍読み出し部509と、テンプレート選択
部510と、テンプレート保持ROM511と、最小自
乗近似部512と、単板画像生成部513と、色情報復
元部514と、三板画像加算部515aと、単板画像加
算部515bと、単板画像バッファ516と、出力画像
バッファ517と、差分計算部518と、差分画像バッ
ファ519と、規則性評価部520と、テンプレート生
成部521とを具備する。
【0171】図9において、近傍読み出し部509は入
力画像バッファ508および差分画像バッファ519の
出力を受けるべく接続され、かつ読み出した情報を規則
性評価部520に出力すべく接続されている。規則性評
価部520はテンプレート生成部521、三板画像加算
部515aおよび最小自乗近似部512に接続されてい
る。最小自乗近似部512は第2実施形態における構成
と同一の構成であり、テンプレート選択部510と規則
性評価部520の出力を受けるべく接続され、かつ処理
結果を単板画像生成部513及び色情報復元部514に
出力すべく接続されている。テンプレート選択部510
はテンプレート保持ROM511及びテンプレート生成
部521の出力を受けるべく接続され、かつ選択結果を
単板画像生成部513及び色情報復元部514に出力す
べく接続されている。
【0172】入力画像に水晶フィルタによる帯域劣化が
ないのでテンプレート保持ROM511にはこれまでの
実施形態と異なり帯域制限の劣化前と劣化後のテンプレ
ートを保持しない。そのかわり、所定のN種の幾何学的
特徴をもつ所定サイズのグレースケール画像がテンプレ
ートΦi(i=0〜N−1)として保持される。ここ
で、レンズ502による帯域劣化は通常、少ないとして
無視している。
【0173】色情報復元部514は三板画像加算部51
5aを経て出力画像バッファ517に接続されている。
単板画像生成部513は単板画像加算部515bを経て
単板画像バッファ516に接続されている。単板画像バ
ッファ516は差分計算部518に記憶内容を出力すべ
く接続され、差分計算部518は差分画像バッファ51
9に処理結果を出力すべく接続されている。
【0174】単板画像バッファ516および出力画像バ
ッファ517は、入力画像バッファ508内の画像と同
じ画素数の画像を保持するが、その他に各画素につきカ
ウンタを保持する。このカウンタは、それぞれのバッフ
ァの各画素位置に書き込みが行われた回数を保持するた
めに設けられてる。第3実施形態と同様にそれぞれのバ
ッファの各画素位置で複数の画素値が計算されるため、
最終的にそれらを平均化する処理を行っている。この処
理に書き込み回数が必要になる。
【0175】以下に、上記した構成を有する画像処理シ
ステムの作用を説明する。
【0176】電子カメラ500で撮像が行われ、レンズ
502による帯域劣化しか含まず、各画素位置につき一
つの色成分しか持たない画像がこれまでの実施形態と同
様に画像バッファ507に保持される。撮像が終了する
と、画像バッファ507内の画像は入力画像バッファ5
08に転送され、出力画像バッファ517および単板画
像バッファ516のカラー画像の画素値、及びカウンタ
はすべて0に初期化される。次に、2段階で補正処理が
行われる。1回目の処理では、入力画像バッファ508
内の画像の各画素位置(x,y)につき、以下の処理が
行われる。
【0177】近傍読み出し部509により当該画素位置
(x,y)の所定の矩形領域(例えば7×7画素)が近
傍画像h(p,q) として読み出される。以下の説明におい
て、変数の組(p,q)は、この近傍画像内の中心画素
(x,y)に対する相対座標であり、例えば近傍の大き
さが7×7であれば[−3,−2,−1,0,1,2,
3]×[−3,−2,−1,0,1,2,3]の範囲を
動く、また、場合によって色R,G,Bをそれぞれ整数
値c=0,1,2に対応させて説明する。
【0178】読み出された近傍画像は規則性評価部52
0に送られるが、そこではなにも処理を受けずに最小自
乗近似部512に転送される。テンプレート生成部52
1には1回目の処理ではなにも転送しない。
【0179】テンプレート生成部521は、近傍画像が
転送されてくるとその画像をグレースケール画像とみな
してエッジを保ったまま平滑化し、新たなテンプレート
を作成しテンプレート選択部510に転送する機能を持
つが、1回目の処理にはなにもしない。
【0180】テンプレート選択部510では、接続して
いる他の構成要素からi番目のテンプレートの読み出し
要求があった場合には、テンプレート生成部521から
テンプレートが転送されてきている場合はそのテンプレ
ートを返し、なにも転送されていない場合はテンプレー
ト保持ROM511からi番目のテンプレートΦiを読
み出す機能を持つ。1回目の処理では、テンプレート生
成部521からなにも転送されないのでテンプレート保
持ROM511にアクセスすることになる。
【0181】最小自乗計数算出部512は、近傍画像が
転送されると図5に示されたフローに従って処理を行
い、これまでの実施形態と同様に近傍画像を最もよく近
似するテンプレートのインデックス min_i と近似係数
min_α(c) 、 min_β(c) とを算出し、単板画像生成
部513と色情報復元部514に転送する。
【0182】色情報復元部514では、画素ごとの色成
分の欠落を修復するために、式 g(p,q,c) = min_α(c) Φ min_i(p,q)+ min_β
(c) (c=0,1,2) に従って、近傍画像h(p,q) の色成分の欠落を近似的に
埋めた3色画像g(p,q,c) を生成し、三板画像加算部5
15aに転送する。
【0183】単板画像生成部513では、色情報復元部
514と同様に近傍画像h(p,q) の色成分の欠落を近似
的に埋めた3色画像g(p,q,c) を計算するが、さらにg
(p,q,c) を当該近傍画像における電子カメラ500の色
フィルタ配置に応じてサンプリングした画像g′(p,q)
を生成する。そして、g′(p,q) を単板画像加算部51
5bに転送する。
【0184】処理の途中では、出力画像バッファ517
および単板画像バッファ516において、それぞれ各画
素位置につき複数の近似画素値が得られるが、両バッフ
ァではそれらの平均近似画素値が保持され、またこれま
でに得られた近似画素値の個数(=書き込み回数)がカ
ウンタに保持されるようになっている。
【0185】三板画像加算部515aでは、画像出力バ
ッファ517から当該近傍画像に対応する領域内の各画
素の平均近似画素値Sg(p,q,c) 及びカウンタZg(p,
q) が読み出され、転送されたg(p,q,c) を用いて新し
い平均近似画素値Sgnew (p,q,c) が計算式 Sgnew (p,q,c) =(Zg(p,q) ・Sg(p,q,c) +g
(p,q,c))/(Zg(p,q) +1)(c=0,1,2) によって計算され、また新しいカウンタZgnew (p,q)
の値が式 Zgnew (p,q) =Zg(p,q) +1 によって計算され、Sgnew (p,q,c) およびZg
new (p,q) が画像出力バッファ517の当該近傍画像に
対応する領域に書き戻される。
【0186】一方、単板画像加算部515bでは、三板
画像加算部515aと同様に単板画像バッファ516の
当該近傍画像に対応する領域から平均近似画素値Sg′
(p,q) 及びカウンタZg′(p,q) が読み出され、転送さ
れたg′(p,q) を用いて新しい平均近似画素値Sg′
new (p,q) が計算式 Sg′new (p,q) =(Zg′(p,q) ・Sg′(p,q) +
g′(p,q))/(Zg′(p,q) +1) によって計算され、また新しいカウンタZg′new (p,
q) の値が Zg′new (p,q) =Zg′(p,q) +1 によって計算され、Sg′new (p,q) およびZg′new
(p,q) が単板画像バッファ516の当該近傍画像に対応
する領域に書き戻される。
【0187】入力画像バッファ508内の画像の各画素
位置につき、以上の処理が終了すると、単板画像バッフ
ァ516には、入力画像バッファ内508の画像をテン
プレート保持ROM511内のテンプレートで近似し、
色成分の欠落を補正した後、さらに単板ベイヤー配列C
CD504の色フィルタ配置でサンプリングした状態の
画像が得られる。同じく出力画像バッファ517にはテ
ンプレート保持ROM511内のテンプレートで近似さ
れ、色成分の欠落が補正されたカラー画像が得られる。
1回目の処理の最後に、差分計算部518は単板画像バ
ッファ516と入力画像バッファ508の差分をとり、
近似誤差を表す差分画像を差分画像バッファ519に出
力する。
【0188】2回目の処理では、入力画像バッファ50
8の各画素位置(x,y)につき、以下の処理を行う。
【0189】近傍読み出し部509により当該画素位置
(x,y)を中心とする一回目と同じサイズの矩形領域
が再び近傍画像h(p,q) として読み出される。同時に、
差分画像バッファ519の近傍画像に対応する領域が差
分近傍画像d(p,q) として読み出される。二つの画像は
規則性評価部520に転送される。
【0190】規則性評価部520では、1回目の処理と
異なり差分近傍画像d(p,q) の規則性を調べる。評価の
基準には、画像を最大値1、最小値0に正規化した画像
にラプラシアンフィルタをかけ、その結果について画像
全体に対する自乗和をとった値をノイズ尺度として利用
する。d(p,q) に対するノイズ尺度L1を求め、さらに
ホワイトノイズからなる画像に対してどの程度規則的か
を判断するために、各画素値が最大値1、最小値0、平
均値0.5の白色雑音を生じる乱数により生成されたd
(p,q) と同一サイズの画像に対してあらかじめ計算した
ノイズ尺度L0を用いて、相対ノイズ尺度Lを式L=
(1−L1/L0)により算出する。
【0191】相対ノイズ尺度Lは、0〜1の範囲でd
(p,q) の規則性を表す。Lが所定の閾値以下であれば、
d(p,q) はノイズであるとしてなにもしない。所定の閾
値以上であれば、d(p,q) をテンプレート生成部521
に転送し、h(p,q) を最小自乗近似部512に転送し、
また、相対ノイズ尺度Lを三板画像加算部515aに転
送する。
【0192】テンプレート生成部521は、1回目の処
理とは異なり、転送されたd(p,q)をグレースケール画
像とみなしてエッジを保ったまま平滑化し、新たなテン
プレートΦ′(p,q) を作成しテンプレート選択部510
に転送する。
【0193】テンプレート選択部510では、転送され
たテンプレートΦ′(p,q) を新たなテンプレート集合に
設定し、以後他の構成要素からテンプレートの読み出し
要求があった場合、Φ′(p,q) を返す。
【0194】最小自乗係数算出部512は、近傍画像h
(p,q) が転送されると1回目と同様の処理を行い、近傍
画像h(p,q) を最もよく近似するテンプレートのインデ
ックス min_i と近似係数 min_α(c) 、 min_β(c)
とを算出し、色情報復元部514のみに転送する。ただ
し、最小自乗係数算出部512が読み出すテンプレート
はテンプレート選択部510によってΦ′(p,q) の一つ
に限られているので、min_α(c) 、 min_β(c) は、
テンプレートΦ′(p,q) で近傍画像h(p,q) を近似する
場合の最適な近似係数を意味する。
【0195】色情報復元部514における処理は、1回
目の処理と異なり、近傍画像h(p,q) の中心画素h(0,
0) における欠落色成分の回復のみを行う。具体的に
は、式 g(0,0,c) = min_α(c) Φ′(p,q) + min_β(c)
(c=0,1,2) に従って、h(0,0) に対応する色成分の回復された画素
値g(0,0,c) (c=0,1,2)を生成し、三板画像加
算部515aに転送する。
【0196】出力画像バッファ517の近傍画像h(p,
q) に対応する領域内の各画素では、1回目の処理でテ
ンプレート保持ROM511内のテンプレートにより近
似されて求められた3色の画素値Sg(p,q,c) (c=
0,1,2)が保持されている。三板画像加算部515
aでは、画像出力バッファ517の近傍画像h(p,q) の
中心画素の位置に対応する位置の画素値Sg(0,0,c)
(c=0,1,2)を読み出し、規則性評価部520か
ら転送されてきた相対ノイズ尺度Lを用いて、以前の近
似結果Sg(0,0,c) と二回目の近似結果g(0,0,c) の重
み付き和をとる。式 Sgnew (0,0,c) =(1−L)・Sg(0,0,c) +L・g
(0,0,c) (c=0,1,2) により当該画素位置の新しい値Sgnew (0,0,c) (c=
0,1,2)を計算し、画像出力バッファ517に書き
戻す。入力画像バッファの各画素位置につき、2回目の
処理が終了すると、出力画像バッファ517には色成分
の欠落が回復された3色カラー画像が得られる。
【0197】以下に本発明の第6実施形態を説明する。
図10〜12は第6実施形態を説明するための図であ
り、図10は本実施形態が適用される画像処理システム
の構成を示す図であり、図11は図10中合成最小自乗
近似部612の詳細図であり、図12は図10中合成最
小自乗近似部612の作用の説明図である。
【0198】図10において、本実施形態の画像処理シ
ステムは電子カメラ600と画像処理装置601とから
なり、電子カメラ600は、第4実施形態における電子
カメラ400と同一の構成である。電子カメラ600内
の画像バッファ607は画像処理装置601内の入力画
像バッファ608に接続されている。電子カメラ600
内の単板RGBランダム配列フィルタCCD604の色
フィルタ配置に関する情報は第4実施形態と同様にあら
かじめ画像処理装置601内の色成分マスク生成部61
2aに保持されている。
【0199】画像処理装置601は、入力画像バッファ
608と、近傍読み出し部609と、劣化前テンプレー
ト保持ROM611a及び劣化後テンプレート保持RO
M611bを具備するテンプレート保持ROM611
と、合成最小自乗近似部612と、帯域・色情報復元部
614と、三板画像加算部615と、出力画像バッファ
616とを具備する。
【0200】また、図10に示す合成最小自乗近似部6
12は、図11に示すように、色成分マスク生成部61
2aと、最小自乗係数算出部612bと、近似誤差累積
部612cと、近似係数保持バッファ612dと、テン
プレート決定部612eと、近傍画像バッファ612f
と、テンプレート累積部612gと、テンプレート合成
部612hと、最小自乗係数算出部612iと、近似誤
差累積部612jと、近似係数保持バッファ612kと
を具備する。この合成最小自乗近似部612はさらに近
傍画像入力端子612rと、テンプレート入力端子61
2pと、近似パラメータ出力端子612sとを有してい
る。
【0201】入力画像バッファ608は近傍読み出し部
609に接続され、近傍読み出し部609は近傍画像入
力端子612rを経て合成最小自乗近似部612内の近
傍画像バッファ612fに接続されている。合成最小自
乗近似部612は、テンプレート入力端子612pを介
して劣化後テンプレート保持ROM611bに接続され
るとともに、近似パラメータ出力端子612sを介して
帯域・色情報復元部614に接続されている。
【0202】テンプレート保持ROM611の構成と、
テンプレート保持ROM611、帯域・色情報復元部6
14、三板画像加算部615および出力画像バッファ6
16間の接続関係は、第1実施形態と同一である。
【0203】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
処理中に各画素につき複数の補正値が計算されるため、
それらを各補正値の信頼性に基づいて重みつき平均す
る。そのため、出力画像バッファ616は、各画素位置
において画像データ以外に重みつき平均の計算に必要な
信頼値を保持する。
【0204】合成最小自乗近似部612内の近傍画像バ
ッファ612fは近傍画像入力端子612rを介して近
傍読み出し部609の出力を受けるべく接続され、かつ
記憶している情報を最小自乗係数算出部612b及び6
12iに出力すべく接続されている。最小自乗係数算出
部612bは近傍画像バッファ612fのほかに、色成
分マスク生成部612a及びテンプレート入力端子61
2p経由で劣化後テンプレート保持ROM611bの出
力を受けるべく接続され、かつ処理結果を近似係数保持
バッファ612d及び近似誤差累積部612cに出力す
べく接続されている。
【0205】テンプレート累積部612gは近似係数保
持バッファ612d及び近似誤差累積部612cの出力
を受けるべく接続され、かつ累積結果をテンプレート合
成部612hに出力すべく接続されている。テンプレー
ト合成部612hは合成結果を最小自乗係数算出部61
2iおよびテンプレート決定部612eに出力すべく接
続されている。
【0206】最小自乗係数算出部612iはテンプレー
ト合成部612hのほかに、色成分マスク生成部612
a及び近傍画像バッファ612fの出力を受けるべく接
続され、かつ処理結果を近似係数保持バッファ612k
及び近似誤差累積部612jに出力すべく接続されてい
る。近似係数保持バッファ612k及び近似誤差累積部
612jは共にテンプレート決定部612eに接続さ
れ、テンプレート決定部612eは近似パラメータ出力
端子612sを経て帯域・色情報復元部614に接続さ
れている。
【0207】以下に上記した構成の画像処理システムの
作用を説明する。
【0208】電子カメラ600により撮像された被写体
像は、これまでの第1乃至第4実施形態と同様に、レン
ズ602、水晶フィルタ603により帯域制限を受け、
劣化した光学像として単板RGBランダム配列CCD6
04上に形成される。単板RGBランダム配列CCD6
04は各画素につき劣化画像のRGBのいずれか一つの
色情報を取得し、得られた画像をA/D変換部605を
経てデジタル画像信号として画像バッファ607に転送
する。撮像が終了すると、画像バッファ607内の画像
情報は画像処理装置601内の入力画像バッファ608
に転送され、さらに出力画像バッファ616の画素値及
び信頼値はすべて0に初期化される。
【0209】その後、入力画像バッファ608内の画像
情報の各画素位置(x,y)ごとに以下の処理が行われ
る。
【0210】近傍読み出し部609により処理画素位置
(x,y)を中心とする所定の矩形領域(例えば5×5
画素)が近傍画像h(p,q) として読み出され、合成最小
自乗近似部612に転送される。以下の説明において、
変数の組(p,q)は、この近傍画像の中心画素(x,
y)に対する相対座標であり、例えば近傍の大きさが5
×5であれば[−2,−1,0,1,2]×[−2,−
1,0,1,2]の範囲を動く、また、場合によって色
R,G,Bをそれぞれ整数値c=0,1,2に対応させ
て説明する。
【0211】近傍読み出し部609で読みだされた近傍
画像h(p,q) は、合成最小自乗近似部612内の近傍画
像バッファ612fに転送される。近傍画像バッファ6
12fにh(p,q) が転送されると、その一方で単板RG
Bランダム配列CCD604上で、当該近傍画像内の座
標(p,q) に対応する位置に色成分cに対応する色フィル
タが存在すれば1、存在しなければ0をとる変数mask
(p,q,c) が色成分マスク生成部612aにより算出さ
れ、その内部に保持される。図3は近傍画像におけるあ
る特定の色フィルタ配置に対応する色成分マスクを例示
したものである。
【0212】最小自乗係数算出部612bは、劣化後テ
ンプレート保持ROM611bに予め記憶されているテ
ンプレートΦi(p,q) (i=0〜N−1)を順に読み出
し、近傍画像バッファ612fより転送された近傍画像
h(p,q) の各色成分c(c=0,1,2)について、変
数mask(p,q,c) を用いて、順に近似誤差
【数6】
【0213】を最小化する近似係数α(c) 、β(c) を計
算する。
【0214】近似誤差e(c) は近似誤差累積部612c
に出力され、近似誤差累積部612cでは近似誤差e
(c) を全色成分について累積加算し、累積近似誤差eと
してテンプレート累積部612gに転送する。また、近
似係数α(c) 、β(c) (c=0,1,2)は近似係数保
持バッファ612dに順に出力され、そこに保持され
る。テンプレート累積部612gには、N行のテーブル
Tが保持される。
【0215】図12は合成最小自乗近似部の作用を説明
するための図であり、(a)は任意の近傍画像を示し、
(b)は0からN−1までのN個のテンプレートを示
し、(c)はテーブルTであり、(d)はソート後のテ
ーブルTであり、(e)は集合Vであり、(f)は変数
Uであり、(g)は合成テンプレートである。
【0216】図12(c)に示すようにテーブルTに
は、それまでの各テンプレートΦi′(p,q)(i′<i)
のインデックスi′、Φi′(p,q) に対応する累積近似
誤差、および近似係数が(i′+1)番目の行に登録さ
れている。図12(c)では図12(a)に示す近傍画
像h(p,q) を図12(b)のテンプレートΦi(p,q) で
近似した場合が例示してある。
【0217】テンプレート累積部612gは、近似誤差
累積部612cから累積近似誤差eが転送されると、近
似係数保持バッファ612dに保持された近似係数α
(c) 、β(c) (c=0,1,2)を読み出し、i,eと
ともにテーブルTの(i+1)番目の行に書き込む。
【0218】最小自乗係数算出部612bがすべてのΦ
i(i=0〜N−1)について処理を終えると、テンプ
レート合成部612hはテンプレート累積部612gに
保持されたテーブルTを用いて以下の手順で新たにテン
プレート集合を構成する。
【0219】まず、N個の内部変数mark(i) (i=0〜
N−1)とカウンタ total_markをすべて0に初期化す
る。次に、テーブルTの行を図12(d)に示すように
累積近似誤差の小さな順に並べ替え、最も累積近似誤差
の小さな行に対応するテンプレートインデックスをk′
とする。図12(d)においては、k′は3となってい
る。同時に、k′に対応する近似係数をαm(c) 、βm
(c) (c=0,1,2)とする。さらに、mark(k′) を
1、total _markを1に設定する。
【0220】以後、並べ替えた行の順番に各行を読みこ
み、累積近似誤差が所定の閾値より小さい場合には、そ
の行の近似係数値を変数α(c) 、β(c) に読み出してそ
れぞれαm(c) 、βm(c) との差の絶対値eα,eβを
とる。αm(c) とα(c) が同符号かつeαおよびeβが
所定の閾値より小さな場合についてのみ、その行のテン
プレートインデックスkを用いてmark(k) を1に設定
し、 total_markを1増やす。 total_markが所定の上
限値M′に達するか、全ての行に対しこの処理が完了す
れば繰り返しは終了する。
【0221】この処理が終了すると、図12(e)に示
すようにmark(k) が1となっているテンプレートインデ
ックスkの集合Vが構成されたことになる。整数集合V
の各要素は、最も累積近似誤差が小さかったテンプレー
トk′と近似誤差の生じ方が似ておりかつ近似誤差が十
分小さいテンプレートのインデックスである。
【0222】続いて、Vから要素数が所定の個数の部分
集合をすべて作り、図12(f)に示すように各部分集
合を値とする変数U(j) (j=0〜M−1)に登録す
る。図12(f)においては各部分集合の要素数は2で
ある。ここで、Mは条件を満たす部分集合の総数であ
る。さらに、変数U(j) に対して合成テンプレートΦ′
j(p,q) を以下の式に従って構成する。
【0223】
【数7】
【0224】この式において、kは整数集合U(j) に含
まれるすべての整数値を取る。関数maxはすべてのk
に関する引数の最大値を計算する。正実数λ(j,k) と正
実数μ(j,k) はλ(j,k) Φk(p,q) +μ(j,k) を最大値
1、最小値0に正規化するための正規化変数である。
【0225】図12(g)に合成テンプレートΦ′j
(p,q) を例示している。変数
【数8】
【0226】はΦ′j(p,q) とともにテンプレート合成
部612hに保持される。ここで、j=0〜M−1であ
る。
【0227】テンプレート合成部612hの処理が完了
すると、最小自乗係数算出部612iはテンプレート合
成部612hから順にテンプレートΦ′j(p,q) (j=
0〜M−1)を読み出し、最小自乗係数算出部612b
と同様に近傍画像バッファ612fから転送された近傍
画像h(p,q) の各色成分c(c=0,1,2)につい
て、順に近似誤差
【数9】
【0228】を最小化する近似係数α′(c) 、β′(c)
を計算し、近似誤差累積部612jに近似誤差e′
(c)を出力する。近似誤差累積部612jでは近似誤
差e′(c)を全色成分について累積加算し、累積近似誤
差e′=e′(0) +e′(1) +e′(2) をテンプレート
決定部612eに転送する。近似係数α′(c) 、β′
(c) (c=0,1,2)は近似係数保持バッファ612
kに順に出力され、保持される。
【0229】テンプレート決定部612eには、それ以
前のテンプレートΦ′j ′(p,q) (j′<j)に対する
誤差の最小値 min_e ′と最小値を与えたインデックス
min_j が保持されている。テンプレート決定部612
eは、近似誤差累積部612dから転送された誤差e′
を内部に保持する誤差の最小値 min_e ′と比較し、新
たな誤差がより小さければ min_e ′をe′に、 min_
j をjに更新する。
【0230】また、テンプレート決定部612eは誤差
の最小値を与えるテンプレートに関する近似係数をもこ
れらを min_α′(c) および min_β′(c) (c=0,
1,2)として保持しており、 min_e ′の更新と同時
にこれらの値も近似係数保持バッファ612kから読み
込まれた近似係数α′(c) 、β′(c) にそれぞれ更新さ
れる。
【0231】最小自乗係数算出部612iで全てのテン
プレートΦ′j(p,q) が処理された後、テンプレート決
定部612eは誤差の最小値 min_e ′を与えたインデ
ックス min_j を用いてテンプレート合成部612hの
内部変数
【数10】
【0232】同時に、近似誤差誤差の最小値 min_e ′
に反比例する近似評価値A′をA′=1/(1+ min_
e ′)により計算する。そして、
【数11】
【0233】およびA′を帯域・色情報復元部614に
転送する。
【0234】帯域・色情報復元部614は、転送された
整数の集合U(min_j)に含まれるすべての整数kに対
し、対応する劣化前のテンプレートΨk(p,q) を劣化前
テンプレート保持ROM611aから読み出し、転送さ
れた係数
【数12】
【0235】を用いて以下の式から近傍画像の劣化前の
画像を近似する近傍補正近似画像f(p,q,c) を得る。
【0236】
【数13】
【0237】そして、f(p,q,c) を近似評価値A′とと
もに三板画像加算部615に転送する。
【0238】処理の途中では、出力画像バッファ616
の各画素位置にこれまでの処理で得られた複数の補正画
素値の平均値と信頼値が保持されるようになっている。
三板画像加算部615は、出力画像バッファ616から
当該近傍画像に対応する領域の補正画素値の平均値Sf
(p,q,c) と信頼値Q(p,q,c) を読み出し、これらと帯域
・色情報復元部614から転送された近傍補正近似画像
f(p,q,c) 及び近似評価値A′から、新たな補正画素値
の平均値Sfnew (p,q,c) および信頼値Qnew(p,q) を
式 Qnew (p,q) =Q(p,q) +A′、 Sfnew (p,q,c) =(Q(p,q) ・Sf(p,q,c) +A′・
f(p,q,c))/Qnew (p,q) (c=0,1,2) により計算し、Sfnew (p,q,c) 及びQnew (p,q) を出
力画像バッファ616の当該近傍画像に対応する領域に
書き込む。
【0239】全ての画素位置に関してこれらの処理が終
了すると、入力画像バッファ608の画像の各画素につ
いて、当該画素を含むすべての近傍画像に対する近傍補
正近似画像が計算され、その結果得られる各画素に関す
る複数の補正画素値が三板画像加算部615における処
理により重み付き平均されて出力画像バッファ616に
蓄積されるため、最終的に電子カメラ600の光学系に
よる劣化と色の欠落が補正された3色カラー画像が得ら
れる。
【0240】補正の精度は低いが、メモリ容量を削減
し、処理を高速化しない場合には、画像加算部615を
削除し、出力画像バッファ616内に信頼値を保持しな
い構成が考えられる。この場合、帯域・色情報復元部6
14は直接出力画像バッファ616に出力する。作用と
しては、帯域・色情報復元部614において、帯域・色
情報を補正したf(p,q,c) のうち、中心画素の補正値f
(0,0,c) (c=0,1,2)のみを出力画像バッファ6
16に出力するように変更する。
【0241】また、電子カメラ600に水晶フィルタ6
03がなく帯域制限がなされていない場合には、テンプ
レート保持ROM611が劣化前テンプレート保持RO
M611aのみからなり、合成最小自乗近似部612が
劣化前テンプレート保持ROM611aに接続される構
成にする。
【0242】この場合、各部分の作用は、合成最小自乗
近似部612内部では、テンプレートとしてΦiのかわ
りにΨiが用いられる点を除いて同一である。その結
果、帯域・色情報復元部614では色成分の欠落は補正
されるが帯域の劣化についてはなにもされない近傍補正
近似画像が得られ、出力画像バッファ616には入力画
像バッファ608内の画像の色成分の欠落が補正された
3色カラー画像が得られる。
【0243】この変形例において、さらに前述の処理を
高速化する変形例と同一の変形を施せば同じく処理の高
速化が達せられることは容易に推察されるであろう。
【0244】なお、上記した具体的実施形態には、以下
の構成を有する発明が含まれている。
【0245】(1) 画素の位置に応じて少なくとも1
つ以上の分光特性に関する情報が欠落する画像信号から
元の画像信号を回復処理する画像処理装置において、前
記情報が欠落する画像信号から、指定された画素を包含
する所定サイズの近傍画像を抽出する近傍画像抽出手段
と、この近傍画像抽出手段によって抽出された近傍画像
と同一サイズの複数の幾何学的パターンに基づくテンプ
レート群を保持するテンプレート保持手段と、前記近傍
画像抽出手段によって抽出された近傍画像に含まれる複
数の分光特性の情報と、上記テンプレート保持手段によ
って保持された複数のテンプレート群との間でマッチン
グを行なって近傍画像に最も類似する最適テンプレート
を選択し、この最適テンプレートに基づき近傍画像を近
似する近傍近似画像を生成する近傍近似画像生成手段
と、この近傍近似画像生成手段によって生成された近傍
近似画像に基づき、前記指定された画素における欠落す
る情報を復元する復元手段と、を具備することを特徴と
する画像処理装置。
【0246】(2) 前記復元手段は、指定された画素
を包含する複数の前記近傍画像から得られる複数の前記
近傍近似画像の、前記少なくとも1つ以上の分光特性に
関する情報を重みつき平均することで復元処理を行なう
ことを特徴とする構成(1)に記載の画像処理装置。
【0247】(3) 前記テンプレート保持手段は、複
数の幾何学的パターンに基づく第1のテンプレート群
と、この第1のテンプレート群を撮像装置の光学系の帯
域制限特性に応じて劣化させた第2のテンプレート群と
を有し、前記近傍近似画像生成手段は、前記第2のテン
プレート群から前記近傍画像に類似する最適テンプレー
トを選択し、これに対応する前記第1のテンプレート群
に基づき帯域制限前の近傍近似画像を生成することを特
徴とする構成(1)または(2)に記載の画像処理装
置。
【0248】(4) 前記復元手段は、前記近傍画像と
前記近傍近似画像との差分情報を算出し、この差分情報
から所定の評価関数に基づき構造成分のみを抽出し、こ
の構造成分のコントラスト情報を用いて前記近傍近似画
像の輝度成分を変調することで前記指定された画素にお
ける欠落する情報を復元することを特徴とする構成
(2)または(3)記載の画像処理装置。
【0249】(5) 前記復元手段は、前記近傍画像と
前記近傍近似画像との差分情報を算出し、この差分情報
から所定の評価関数に基づき構造成分のみを抽出し、前
記近傍近似画像生成手段は、前記構造成分に基づき第3
のテンプレート群を生成し、この第3のテンプレート群
により前記近傍画像を近似する近傍再近似画像を生成
し、前記復元手段は、前記近傍近似画像および前記近傍
再近似画像に基づき前記指定された画素における欠落す
る情報を復元することを特徴とする構成(2)に記載の
画像処理装置。
【0250】(6) 前記テンプレート保持手段に保持
された前記テンプレート群は異なる解像度ごとに分類さ
れており、前記復元手段は、前記近傍画像と前記近傍近
似画像との差分情報を算出し、この差分情報から所定の
評価関数に基づき構造成分のみを抽出し、前記近傍近似
画像生成手段は、前記構造成分と、前記テンプレート群
における前記構造成分の解像度に対応したテンプレート
群との間でマッチングを行って最適テンプレートを選択
し、この最適テンプレートから前記差分情報を近似する
差分近傍近似画像を生成し、前記復元手段は、前記差分
近傍近似画像と前記近傍近似画像に基づき前記指定され
た画素における欠落する情報を復元し、前記差分近傍近
似画像と前記構造成分との差分情報から新たな構造成分
を抽出し、この構造成分が所定の閾値以下になるまで復
元処理を反復することを特徴とする構成(2)に記載の
画像処理装置。
【0251】(7) 前記テンプレート保持手段に保持
された前記第2のテンプレート群は異なる解像度ごとに
分類されており、前記復元手段は、前記近傍画像と前記
近傍近似画像との差分情報を算出し、この差分情報から
所定の評価関数に基づき構造成分のみを抽出し、前記近
傍近似画像生成手段は、前記構造成分と、前記第2のテ
ンプレート群における前記構造成分の解像度に対応した
テンプレート群との間でマッチングを行って最適テンプ
レートを選択し、この最適テンプレートから前記差分情
報を近似する差分近傍近似画像を生成し、前記復元手段
は、前記差分近傍近似画像と前記近傍近似画像に基づき
前記指定された画素における欠落する情報を復元し、前
記差分近傍近似画像と前記構造成分との差分情報から新
たな構造成分を抽出し、この構造成分が所定の閾値以下
になるまで復元処理を反復することを特徴とする構成
(3)に記載の画像処理装置。
【0252】(8) 前記復元手段は、前記近傍近似画
像から空間的相関情報を算出し、この空間的相関情報に
基づき前記指定された画素に対する自己回帰モデルを適
用して前記指定された画素における欠落する情報を復元
することを特徴とする構成(1)、(2)、(3)のい
ずれか1つに記載の画像処理装置。
【0253】(9) 前記近傍近似画像生成手段は、前
記近傍画像と前記複数のテンプレート群との間でマッチ
ングを行い、マッチング誤差の少ない複数のテンプレー
トを合成して単一の最適テンプレートを生成することを
特徴とする構成(1)または(2)に記載の画像処理装
置。
【0254】(10) 前記近傍近似画像生成手段は、
前記近傍画像と前記第2のテンプレート群との間でマッ
チングを行い、マッチング誤差の少ない複数のテンプレ
ートを合成して単一の最適テンプレートを生成すること
を特徴とする構成(3)に記載の画像処理装置。
【0255】(11) 前記近傍近似画像生成手段は、
前記テンプレート保持手段に保持された前記テンプレー
ト群を定数αで乗算し、定数βを加算して変形させるこ
とで前記近傍画像に最も類似する最適テンプレートを選
択することを特徴とする構成(1)、(2)、(4)〜
(6)、(8)、(9)に記載の画像処理装置。
【0256】(12) 前記近傍近似画像生成手段は、
前記テンプレート保持手段に保持された前記第2のテン
プレート群を定数αで乗算し、定数βを加算して変形さ
せることで前記近傍画像に最も類似する最適テンプレー
トを選択することを特徴とする構成(3)、(7)、
(10)に記載の画像処理装置。
【0257】構成(1)〜(12)と上記した各実施形
態との対応関係は以下の通りである。
【0258】A.構成(1)には少なくとも第1〜第6
実施形態が対応し、第1実施形態では、近傍画像抽出手
段は入力画像バッファ108及び近傍読み出し部109
に対応する。テンプレート保持手段はテンプレート保持
ROM111に対応する。近傍近似画像生成手段は最小
自乗近似部112及び帯域・色情報復元部114に対応
する。復元手段は三板画像加算部115および出力画像
バッファ116に対応する。
【0259】第2実施形態では、近傍画像抽出手段は入
力画像バッファ208及び近傍読み出し部209に対応
する。テンプレート保持手段はテンプレート保持ROM
211に対応する。近傍近似画像生成手段は最小自乗近
似部212、帯域・色情報復元部214及び色情報復元
部213に対応する。復元手段は補間係数計算部21
5、線形演算部216及び出力画像バッファ217に対
応する。
【0260】第3実施形態では、近傍画像抽出手段は入
力画像バッファ308及び近傍読み出し部309に対応
する。テンプレート保持手段はテンプレート保持ROM
311に対応する。近傍近似画像生成手段はテンプレー
ト選択部310、最小自乗近似部312、帯域・色情報
復元部314及び劣化後テンプレート加工部313に対
応する。復元手段は三板画像加算部315a、出力画像
バッファ317、単板画像加算部315b、単板画像バ
ッファ316、差分計算部318、差分画像バッファ3
19及び規則性評価部320に対応する。
【0261】第4実施形態では、近傍画像抽出手段は入
力画像バッファ408及び近傍読み出し部409に対応
する。テンプレート保持手段はテンプレート保持ROM
411に対応する。近傍近似画像生成手段は最小自乗近
似部412及び帯域・色情報復元部414に対応する。
復元手段は画像加算部415、三板画像バッファ417
a、単板画像バッファ417b、残差演算部418、規
則性判定部419、残差加算部420及び出力画像バッ
ファ421に対応する。
【0262】第5実施形態では、近傍画像抽出手段は入
力画像バッファ508及び近傍読み出し部509に対応
する。テンプレート保持手段はテンプレート保持ROM
511に対応する。近傍近似画像生成手段はテンプレー
ト選択部510、テンプレート生成部521、最小自乗
近似部512、色情報復元部514及び単板画像生成部
513に対応する。復元手段は三板画像加算部515
a、単板画像加算部515b、単板画像バッファ51
6、差分計算部518、差分画像バッファ519、規則
性評価部520及び及び出力画像バッファ517に対応
する。
【0263】第6実施形態では、近傍画像抽出手段は入
力画像バッファ608及び近傍読み出し部609に対応
する。テンプレート保持手段はテンプレート保持ROM
611に対応する。近傍近似画像生成手段は合成最小自
乗近似部612及び帯域・色情報復元部614に対応す
る。復元手段は三板画像加算部615及び出力画像バッ
ファ616に対応する。
【0264】単板状態の画像の各近傍に対し、近傍近似
画像生成手段が複数の分光成分全てを考慮して最も良く
近似するテンプレートを一つ決定し、そのテンプレート
に基づいた補間を復元手段が行うため、輝度成分、色成
分を区別して扱う場合と比較してモアレに影響されるこ
とがなく、近傍に含まれる微細な幾何学的特徴を検出す
ることができる。
【0265】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP1が解決される。また、特定の色成
分を高サンプリング密度で得ておく必要もないため、P
2も解決される。
【0266】B.構成(2)には少なくとも第1〜第6
実施形態が対応し、第1実施形態では、復元手段は三板
画像加算部115および出力画像バッファ116に対応
する。
【0267】第2実施形態では、復元手段は補間係数計
算部215、線形演算部216及び出力画像バッファ2
17に対応する。
【0268】第3実施形態では、復元手段は三板画像加
算部315a、出力画像バッファ317、単板画像加算
部315b、単板画像バッファ316、差分計算部31
8、差分画像バッファ319及び規則性評価部320に
対応する。
【0269】第4実施形態では、復元手段は画像加算部
415、三板画像バッファ417a、単板画像バッファ
417b、残差演算部418、規則性判定部419、残
差加算部420及び出力画像バッファ421に対応す
る。
【0270】第5実施形態では、復元手段は三板画像加
算部515a、単板画像加算部515b、単板画像バッ
ファ516、差分計算部518、差分画像バッファ51
9、規則性評価部520及び出力画像バッファ517に
対応する。
【0271】第6実施形態では、復元手段は三板画像加
算部615及び出力画像バッファ616に対応する。
【0272】入力画像の各画素について、近傍近似画像
生成手段によりその画素を包含する複数の近傍の各々に
対する近傍近似画像が生成され、復元手段がそれら複数
の近傍近似画像における当該画素の近似値を重みつき平
均して当該画素の最終的な近似値を計算する結果、各近
傍における近似の誤りが補正される。
【0273】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP3が解決される。
【0274】C.構成(3)には少なくとも第1、第
2、第3、第4、第6実施形態が対応し、第1実施形態
では、テンプレート保持手段はテンプレート保持ROM
111に対応する。近傍近似画像生成手段は、最小自乗
近似部112及び帯域・色情報復元部114に対応す
る。
【0275】第2実施形態では、テンプレート保持手段
はテンプレート保持ROM211に対応する。近傍近似
画像生成手段は最小自乗近似部212、帯域・色情報復
元部214及び色情報復元部213に対応する。
【0276】第3実施形態では、テンプレート保持手段
はテンプレート保持ROM311に対応する。近傍近似
画像生成手段はテンプレート選択部310、最小自乗近
似部312、帯域・色情報復元部314及び劣化後テン
プレート加工部313に対応する。
【0277】第4実施形態では、テンプレート保持手段
はテンプレート保持ROM411に対応する。近傍近似
画像生成手段は最小自乗近似部412及び帯域・色情報
復元部414に対応する。
【0278】第6実施形態では、テンプレート保持手段
はテンプレート保持ROM611に対応する。近傍近似
画像生成手段は合成最小自乗近似部612及び帯域・色
情報復元部614に対応する。
【0279】テンプレート保持手段が複数の幾何学的パ
ターンに基づく第1のテンプレート群と、この第1のテ
ンプレート群を撮像装置の光学系の帯域制限特性に応じ
て劣化させた第2のテンプレート群を持ち、入力画像の
各画素の近傍に対して近傍近似画像生成手段が第2のテ
ンプレート群から最も類似する最適テンプレートを選択
し、これに対応する前記第1のテンプレート群のテンプ
レートに基づき帯域制限前の近傍近似画像を生成する結
果、光学系の帯域劣化が補正された画像が得られる。
【0280】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP5が解決される。
【0281】D.構成(4)には少なくとも第4実施形
態が対応する。
【0282】復元手段は画像加算部415、三板画像バ
ッファ417a、単板画像バッファ417b、残差演算
部418、規則性判定部419、残差加算部420及び
出力画像バッファ421に対応する。
【0283】入力画像の各画素の近傍に対して近傍近似
画像生成手段が近傍近似画像を生成し、復元手段が近傍
とその近傍近似画像との差分情報を算出し、この差分情
報から構造成分のみを抽出し、構造成分のコントラスト
情報を用いて近傍近似画像の輝度成分を変調すること
で、近傍がテンプレートにより完全に近似できない場合
でも近似誤差のうち規則的構造を持つ成分は出力画像の
輝度成分に反映される。
【0284】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP7が解決される。
【0285】E.構成(5)には少なくとも第5実施形
態が対応する。
【0286】近傍近似画像生成手段はテンプレート選択
部510、テンプレート生成部521、最小自乗近似部
512、色情報復元部514及び単板画像生成部513
に対応する。復元手段は三板画像加算部515a、単板
画像加算部515b、単板画像バッファ516、差分計
算部518、差分画像バッファ519、規則性評価部5
20及び出力画像バッファ517に対応する。
【0287】入力画像の各画素の近傍に対し、まず近傍
近似画像生成手段が近傍近似画像を生成し、復元手段が
近傍と近傍近似画像との誤差である差分画像を算出し、
近傍近似画像生成手段が差分画像から所定の評価関数に
基づき構造成分を算出して第3のテンプレート群を生成
する。次に、近傍近似画像生成手段が近傍を第3のテン
プレート群によって再び近似し、近傍再近似画像を生成
する。最後に、復元手段が近傍近似画像と近傍再近似画
像に基づいて補正を行う。その結果、近傍がテンプレー
ト保持手段のテンプレートにより近似できない規則的構
造を含んでいる場合でも、その構造を近似誤差を表わす
差分画像から抽出して再近似を行う。
【0288】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP7が解決される。
【0289】F.構成(6)、(7)には少なくとも第
3実施形態が対応する。
【0290】テンプレート保持手段はテンプレート保持
ROM311に対応する。近傍近似画像生成手段はテン
プレート選択部310、最小自乗近似部312、帯域・
色情報復元部314及び劣化後テンプレート加工部31
3に対応する。復元手段は三板画像加算部315a、出
力画像バッファ317、単板画像加算部315b、単板
画像バッファ316、差分計算部318、差分画像バッ
ファ319及び規則性評価部320に対応する。
【0291】テンプレート保持手段が異なる解像度ごと
に分類されたテンプレート群を有し、入力画像の各画素
の近傍に対し、近傍近似画像生成手段が解像度の低いテ
ンプレートから解像度の高いテンプレートへとテンプレ
ートの解像度を上げながら近似誤差を減少させていくた
め、複雑な構造のテンプレートを用意することなく高速
に近似処理が行える。
【0292】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP4が解決される。
【0293】G.構成(8)には少なくとも第2実施形
態が対応する。
【0294】復元手段は補間係数計算部215、線形演
算部216及び出力画像バッファ217に対応する。
【0295】入力画像の各画素の近傍に対し、近傍近似
画像生成手段が近傍近似画像を生成し、復元手段が近傍
近似画像から空間的相関情報を算出し、この空間的相関
情報に基づき当該画素に対する自己回帰モデルを適用し
て欠落する情報を復元することにより、近傍近似画像生
成手段により選択されたテンプレートの如何にかかわら
ず共通の手順で補間処理が行われる。
【0296】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP6が解決される。
【0297】H.構成(9)、(10)には少なくとも
第6実施形態が対応する。
【0298】近傍近似画像生成手段は合成最小自乗近似
部612及び帯域・色情報復元部614に対応する。
【0299】入力画像の各画素の近傍に対し、近傍近似
画像生成手段が近似誤差の少ない複数のテンプレートを
合成して単一の最適テンプレートを生成する。
【0300】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP8が解決される。
【0301】I.構成(11)、(12)には少なくと
も第1〜第6実施形態が対応する。
【0302】第1実施形態では、近傍近似画像生成手段
は最小自乗近似部112及び帯域・色情報復元部114
に対応する。
【0303】第2実施形態では、近傍近似画像生成手段
は最小自乗近似部212、帯域・色情報復元部214及
び色情報復元部213に対応する。
【0304】第3実施形態では、近傍近似画像生成手段
はテンプレート選択部310、最小自乗近似部312、
帯域・色情報復元部314及び劣化後テンプレート加工
部313に対応する。
【0305】第4実施形態では、近傍近似画像生成手段
は最小自乗近似部412及び帯域・色情報復元部414
に対応する。
【0306】第5実施形態では、近傍近似画像生成手段
はテンプレート選択部510、テンプレート生成部52
1、最小自乗近似部512、色情報復元部514及び単
板画像生成部513に対応する。
【0307】第6実施形態では、近傍近似画像生成手段
は合成最小自乗近似部612及び帯域・色情報復元部6
14に対応する。
【0308】入力画像の各画素の近傍に対し、近傍近似
画像生成手段において、まず近傍の各色成分ごとにテン
プレートに定数αを乗算し、定数βを加算した変形テン
プレートにより当該色成分を近似するための最適な係数
α,βを求める。次に、各色成分ごとに最適な近似を与
える係数α,βを用いた場合の変形テンプレートによる
近似誤差を単色近似誤差として計算し、全ての色成分の
単色近似誤差に基づいてテンプレートによる近傍の近似
度を評価することにより、一つのテンプレートで複数の
色成分の近似を行うことができる。
【0309】これによって、以下に述べる発明が解決し
ようとする課題のP1、P2が解決される。
【0310】上記した構成(1)〜(12)によって解
決される発明が解決しようとする課題は以下の通りであ
る。
【0311】P1 従来技術では相対的に高サンプリング密度で与えられる
輝度成分においても欠落する情報が存在し、三板方式で
得られる輝度成分と比較して劣化した情報しか得られな
い。また、この輝度成分に基づき算出される他の色成分
も、三板方式で得られる色成分に比較して劣化した情報
しか得られない。
【0312】P2 従来技術では任意の色フィルタ配置の入力画像を処理す
る方法に関しては記載していない。輝度成分の補間にお
いては、あらかじめ用意された幾何学的特徴とこれに対
応する補間方法を用意する必要があり、色フィルタ配置
が変わると設計を変更する必要がある。
【0313】P3 従来技術ではノイズの影響による誤動作に対応する方法
に関しては記載していない。輝度成分および他の色成分
を処理する場合、一回の処理で補間を行うため、パルス
性のノイズの影響を受けやすい。特に輝度成分の処理に
おいては3×3の局所領域で幾何学的特徴を分類するた
め、ノイズによる誤分類が発生しやすい。
【0314】P4 従来技術ではノイズの影響を軽減するために幾何学的特
徴を判定する領域のサイズを大きくした場合に高速な処
理で判定を行なうことができない。
【0315】P5 従来技術では撮像装置の光学系により帯域制限される情
報の回復に関しては記載されていない。輝度成分および
他の色の色成分は帯域制限された範囲内で処理されてお
り、帯域の回復は扱うことはできない。
【0316】P6 従来技術では複数の補間方法を幾何学的特徴に応じて用
意しており、単一の方法に関しては記載されていない。
輝度成分を幾何学的特徴に基づき補間する際には、幾何
学的特徴の数だけ補間方法を用意しなければならない。
高精度な処理のためには、幾何学的特徴の数を増やす必
要があるが、これに応じて補間方法を考えねばならず、
処理が煩雑になる。
【0317】P7 従来技術ではあらかじめ用意された幾何学的特徴とこれ
に対応する補間方法に当てはまらない場合に対する対策
に関しては記載されていない。輝度成分を幾何学的特徴
に応じて分類する際には、強制的にどれかの幾何学的特
徴に分類するため、当てはまらない領域に関しては誤差
が発生して高精度な処理を行なうことができない。
【0318】P8 従来技術ではあらかじめ用意された幾何学的特徴とこれ
に対応する補間方法に当てはまらない場合には高精度な
処理を行なうことができない。
【0319】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、従来に
比べて高精細な画像を得ることができ、かつ、任意の色
フィルタ配置の入力画像を処理することができるように
なる。
【0320】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加えて、画像信号のノイズ
による劣化を低減できるようになる。
【0321】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、帯
域制限によって失われた情報を回復することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す最小自乗近似部の構成とその周辺回
路を示す図である。
【図3】色成分マスク生成部により生成されるマスクの
説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図5】図4における最小自乗近似部112の処理の流
れを表すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図7】本発明の第4実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図8】図7に示す最小自乗近似部の構成とその周辺回
路を示す図である。
【図9】本発明の第5実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図10】本発明の第6実施形態が適用される画像処理
システムの構成を示す図である。
【図11】図10に示す合成最小自乗近似部の構成とそ
の周辺回路を示す図である。
【図12】合成最小自乗近似部の作用を説明するための
図である。
【符号の説明】
100…電子カメラ、101…画像処理装置、102…
レンズ、103…水晶フィルタ、104…単板RGBラ
ンダム配列CCD、105…A/D変換部、106…フ
ィルタ配置情報保持ROM、107…画像バッファ、1
08…入力画像バッファ、109…近傍読み出し部、1
11…テンプレート保持ROM、112…最小自乗近似
部、114…帯域・色情報復元部、115…三板画像加
算部、116…出力画像バッファ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】一方、最小自乗係数算出部112bは、劣
化後テンプレート保持ROM111bのテンプレートΦ
i(p,q) (i=0,1,2,〜,N−1)からテンプレ
ートΦ0(p,q)を読み出し、転送された近傍画像hから色
成分マスクにより生成された各色成分c(c=0,1,
2)との近似誤差e0(1)、e0(2)、e0(3)
を各々最小化する近似係数α0(c),β0(c)を
近似誤差を表す一般式 e(c) = ‖mask(p,q,c) ・( α(c) Φi(p,q)+β(c)
−h(p,q)‖ を用いて、 各色成分毎に計算する。最小自乗係数算出部
112bは、計算された近似係数α0(c)、β0
(c)を近傍画像hと共に近似係数保持バッファ112
dに送り、最小化された近似誤差e0(1)、e0
(2)、e0(3)とそれに対応するテンプレートのイ
ンデックスi=0を近似誤差累積部112cに送る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】次に、最小自乗係数算出部112bが2番
目のテンプレートΦ1(p,q)を読み出し、上記のステップ
を繰り返すことにより、テンプレートΦ1(p,q)のインデ
ックスi=1と、このテンプレートに対応する累積加算
誤差e1が求められる。テンプレート決定部112e
は、累積加算誤差e0と累積加算誤差e1とを比較し、
誤差が小さい方の値を対応するインデックスと共に記憶
部に残す。また、近似係数についても、小さい累積加算
誤差を発生するテンプレートの近似係数が記憶部に保持
される。以降は、3番目のテンプレートΦ2(p,q)、4番
目のテンプレートΦ3(p,q)、…と順番に読み出しては、
累積加算誤差e2、e3…を求め、逐次記憶部に記憶さ
れた累積加算誤差の値と比較しては、より小さい方を記
憶部にインデックス及び近似係数と共に残していくこと
により、最終的に累積加算誤差を最小とするテンプレー
トを決定する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素の位置に応じて少なくとも1つ以上
    の分光特性に関する情報が欠落する画像信号から元の画
    像信号を回復処理する画像処理装置において、 前記情報が欠落する画像信号から、指定された画素を包
    含する所定サイズの近傍画像を抽出する近傍画像抽出手
    段と、 この近傍画像抽出手段によって抽出された近傍画像と同
    一サイズの複数の幾何学的パターンに基づくテンプレー
    ト群を保持するテンプレート保持手段と、 前記近傍画像抽出手段によって抽出された近傍画像に含
    まれる複数の分光特性の情報と、上記テンプレート保持
    手段によって保持された複数のテンプレート群との間で
    マッチングを行なって近傍画像に最も類似する最適テン
    プレートを選択し、この最適テンプレートに基づき近傍
    画像を近似する近傍近似画像を生成する近傍近似画像生
    成手段と、 この近傍近似画像生成手段によって生成された近傍近似
    画像に基づき、前記指定された画素における欠落する情
    報を復元する復元手段と、を具備することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記復元手段は、指定された画素を包含
    する複数の前記近傍画像から得られる複数の前記近傍近
    似画像の、前記少なくとも1つ以上の分光特性に関する
    情報を重みつき平均することで復元処理を行なうことを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記テンプレート保持手段は、複数の幾
    何学的パターンに基づく第1のテンプレート群と、この
    第1のテンプレート群を撮像装置の光学系の帯域制限特
    性に応じて劣化させた第2のテンプレート群とを有し、 前記近傍近似画像生成手段は、前記第2のテンプレート
    群から前記近傍画像に類似する最適テンプレートを選択
    し、これに対応する前記第1のテンプレート群に基づき
    帯域制限前の近傍近似画像を生成することを特徴とする
    請求項1または2記載の画像処理装置。
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JP2008193747A (ja) * 2008-05-09 2008-08-21 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理プログラムを格納した記録媒体

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