JPH10201831A - 煙草用脱臭剤組成物 - Google Patents

煙草用脱臭剤組成物

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JPH10201831A
JPH10201831A JP9022122A JP2212297A JPH10201831A JP H10201831 A JPH10201831 A JP H10201831A JP 9022122 A JP9022122 A JP 9022122A JP 2212297 A JP2212297 A JP 2212297A JP H10201831 A JPH10201831 A JP H10201831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タバコ(煙草)の悪臭の除去に有用な脱臭剤
組成物を提供する。 【解決手段】 層状リン酸塩にアミン化合物をインター
カレートさせたリン酸塩化合物と、亜鉛またはマグネシ
ウムの酸化物の1種以上と、トリポリリン酸二水素アル
ミニウムを、それぞれ上記3成分からなる組成物中の5
重量%以上含有させることによって、タバコ用脱臭剤組
成物を構成する。上記層状リン酸塩としてはα−リン酸
ジルコニウムやトリポリリン酸二水素アルミニウムなど
が好ましく、アミン化合物としては化学式:H2 NC2
4 (NHC2 4 x-1 NH2 〔ただし、xは1〜5
の整数である〕で示されるポリアミンや化学式:H2
3 6 (NHC3 6 y-1 NH2 〔ただし、yは1
〜3の整数である〕で示されるポリアミンなどが好まし
く、亜鉛またはマグネシウムの酸化物としては酸化亜鉛
や酸化マグネシウムなどが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙草(以下、「タ
バコ」で表す)の煙などの悪臭の除去に有用な脱臭剤組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】タバコを喫煙したときに発生する煙中の
臭気成分は、たとえば後記の表1に示す通りであるが、
なかでも、アセトアルデヒド、アンモニア、低級アミ
ン、硫化水素などはよく臭い、嫌われる悪臭とされてい
る。
【0003】そこで、このタバコの臭いをはじめ、オフ
ィス、家庭、自動車などにおける室内の悪臭を除去する
ために、従来からも各種の提案がなされている。
【0004】たとえば、アルデヒドに対しては、特開昭
56−53744号公報に活性炭にアニリンを添着した
吸着剤が提案され、特開昭59−88078号公報には
活性炭にポリアルキルイミンを添着した吸着剤が提案さ
れ、特開昭60−48138号公報、特開昭60−54
669号公報、特開昭60−202735号公報などに
はそれぞれ活性炭にアミノアルコールを添着した吸着剤
が提案されている。さらに、特公昭60−54095号
公報には、活性炭にアニリンを添着した吸着剤が提案さ
れている。
【0005】また、特開平2−52043号公報には、
活性炭/無機酸アニリン塩(無機酸:リン酸、硫酸、塩
酸、硝酸)系組成物がアルデヒド、アンモニア、アミン
などに対して優れた吸着効果を示すことが報告されてい
る。
【0006】そして、特開平2−119933号公報に
は、活性炭にアニリンおよびリン酸アニリン塩を添着し
た吸着剤が提案され、特開平5−23588号公報に
は、芳香族アミノカルボン酸/無機酸、有機酸/ヨウ
素、ヨウ化物系の複合吸着材を多孔性担体に担持した吸
着剤が提案されている。
【0007】また、特開平5−49922号公報には、
活性炭繊維にアニリンおよび有機酸を添着させた空気浄
化剤が提案され、アルデヒド、アンモニアの吸着に適し
ていると報告されている。特開平5−161842号公
報には、活性炭にアミン、アルカリ土類金属の塩または
水酸化物および/またはアルカリ金属の塩または水酸化
物を添着させた空気浄化剤が提案されている。
【0008】特開平5−317703号公報には、多孔
性物質(破砕炭、造粒炭、アルミナ、シリカゲル)に有
機カルボン酸、有機アミンを添着した吸着剤が提案さ
れ、耐熱性は150℃でアセトアルデヒドの吸着能に優
れていると報告されている。
【0009】さらに、特開平7−251066号公報に
は、硫酸含浸活性炭を焼成した吸着剤が提案され、従来
のアミン添着活性炭系吸着剤に比べてアルデヒド、アン
モニアの吸着能が優れ、アミン添着活性炭系吸着剤のア
ミンが酸化されやすく不安定であるという難点を回避で
きると報告されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
吸着剤などは、それぞれ優れた点を有しているものの、
下記のような解決すべき多くの課題を有している。
【0011】・活性炭に添着したアミン類は酸化を受け
やすく、経時的に吸着能が低下する。 ・活性炭に添着したアミン類はアンモニア類を主成分と
する動物臭を除去できない。 ・活性炭に添着するアニリンは劇毒物で、一般家庭で吸
着剤や脱臭剤に使用するには問題がある。 ・アミンは耐熱性が充分でなく、脱離して効果が持続せ
ず、また強い臭気を発生する。 ・活性炭を使用すると黒色を帯びるため清潔感の乏しい
外観となる。
【0012】したがって、本発明は、上記のような従来
技術における問題点を解決し、タバコの煙などの悪臭の
除去に有用な脱臭剤組成物を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、層状リン酸塩
にアミン化合物をインターカレートさせたリン酸塩化合
物と、亜鉛またはマグネシウムの酸化物の1種以上と、
トリポリリン酸二水素アルミニウムを、それぞれ上記3
成分からなる組成物中の5重量%以上含有させることに
よってタバコ用脱臭剤組成物を構成することにより、上
記課題を解決したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のタバコ用脱臭剤組成物に
ついて詳細に説明するにあたり、まず、タバコの煙中に
含まれる成分について代表的な一例を示すと、たとえば
次の表1の通りである。
【0015】
【表1】
【0016】本発明のタバコ用脱臭剤組成物の各構成成
分がタバコの悪臭のどの成分について有効に作用するか
については、現在のところ必ずしも明確ではないが、以
下に各構成成分について詳細に説明していく中でそれら
の作用についても触れる。
【0017】まず、層状リン酸塩にアミン化合物をイン
ターカレートさせたリン酸塩化合物の基材となる層状リ
ン酸塩は、水に難溶性または不溶性の層状リン酸塩であ
り、このような層状リン酸塩としては、たとえば、Al
HP3 10・2H2 Oのようなリン酸アルミニウム、Z
r(HPO4 2 ・H2 OやZr(HPO4 2 ・2H
2 Oのようなリン酸ジルコニウム、Ti(HPO4 2
・H2 OやTi(PO4 )(H2 PO4 )・2H2 Oの
ようなリン酸チタン、Ce(HPO4 2 ・1.33H
2 Oのようなリン酸セリウムなどが挙げられる。これら
の層状リン酸塩はたとえばニコチン、アンモニア、ピリ
ジン、その他のアミン類などの塩基性物質に対して優れ
た親和力を示す。
【0018】この層状リン酸塩にインターカレートさせ
るアミン化合物としては、たとえば、メチルアミン、エ
チルアミンのような脂肪族アミン、アニリンのような芳
香族アミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン、ペンタエチレンヘキサミンなどの化学式:H2 NC
2 4 (NHC2 4 x-1 NH2 〔ただし、xは1〜
5の整数である〕で示されるポリアミン、プロピレンジ
アミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテト
ラミンなどの化学式:H2 NC3 6 (NHC3 6
y-1 NH2 〔ただし、yは1〜3の整数である〕で示さ
れるポリアミンなどが挙げられる。
【0019】この層状リン酸塩にアミン化合物をインタ
ーカレートさせたリン酸塩化合物は、長期間経過しても
アミンが酸化されたり、離脱することがなく、また、高
温下においてもアミンを離脱させることが少ない。その
ため、種々の環境下において、酢酸、アルデヒド、硫化
水素などに対する吸着能力が優れた素材になる。
【0020】たとえば、トリポリリン酸二水素アルミニ
ウム(AlHP3 10・2H2 O)にアニリンをインタ
ーカレートさせたリン酸塩化合物とアニリンを吸着させ
た活性炭との50℃におけるアニリンの離脱の程度を比
較すると表2のようになる。
【0021】
【表2】
【0022】上記表2に示すアニリンの離脱試験は、そ
れぞれの試料0.5gずつを内容積3リットルのニオイ
袋に入れ、さらに窒素ガスを注入してニオイ袋内を満た
した後、乾燥機中で50℃に加熱し、0分後(すなわ
ち、加熱開始時)および120分後に発生するアニリン
ガスを検知管で測定することによって行った。
【0023】表2中のATPはトリポリリン酸二水素ア
ルミニウムを示し、アニリンの後にカッコ(括弧)書き
で付記したDは次の乾式処理したことを示す。「小型ミ
キサー(松下電器産業社製、MX−X60型)を用い、
トリポリリン酸二水素アルミニウムまたは活性炭とアニ
リンとを乾式混合し、60℃の乾燥器中で12時間放置
する。」
【0024】また、表2中のアニリンの後にカッコ(括
弧)書きで付記したWは次の湿式処理したことを示す。
「内容積500mlのビーカーにトリポリリン酸二水素
アルミニウム75gと水225gを入れて25重量%ス
ラリーとし、それに所定量のアニリンを徐々に添加す
る。アニリンの添加量は、処理量(当量比)が2/1の
場合21.9gであり、処理量(当量比)が4/1の場
合11gである。アニリンの添加後、80℃に昇温し、
2時間かきまぜた後、ろ過し、乾燥器中で12時間放置
した後、粉砕する。」
【0025】処理量(当量比)は、ATP〔トリポリリ
ン酸二水素アルミニウム(AlH23 10・2H
2 O)、分子量318〕の1モルを2当量とし、アニリ
ン(C65 NH2 、分子量93)の1モルを1当量と
して計算したものである。従って、処理量2/1はAT
P/アニリン=318g/93gであることを示す。
【0026】上記表2に示すように、活性炭にアニリン
を吸着させた場合〔表2中は、「活性炭/アニリン
(D)で示す〕は、50℃で120分加熱後に5ppm
のアニリンが離脱した。
【0027】これに対して、トリポリリン酸二水素アル
ミニウムにアニリンをインターカレートさせたリン酸塩
化合物〔表2中には、ATP/アニリン(D)、ATP
/アニリン(W)などで示す〕では、アニリンの離脱が
まったくなかった。
【0028】亜鉛またはマグネシウムの酸化物として
は、たとえば酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどが挙げら
れ、これらの成分は、タバコの悪臭中の酢酸、硫化水素
などの酸性ガスに対する吸着能力が優れている。この亜
鉛またはマグネシウムの酸化物は、両性酸化物であり、
また例示した酸化物だけでなく、含水酸化物であっても
よい。
【0029】トリポリリン酸二水素アルミニウムは、層
状リン酸塩に属するものであり、このトリポリリン酸二
水素アルミニウムは、タバコの悪臭中のニコチン、アン
モニア、ピリジンなどの塩基性物質に対する吸着能力が
優れている。
【0030】本発明のタバコ用脱臭剤組成物において、
層状リン酸塩にアミン化合物をインターカレートさせた
リン酸塩化合物、亜鉛またはマグネシウムの酸化物、ト
リポリリン酸二水素アルミニウムは、それぞれ重量基準
で上記3成分からなる組成物中の5%以上含まれている
ことが必要であり、10%以上含まれていることが好ま
しい。つまり、本発明のタバコ用脱臭剤組成物において
は、層状リン酸塩にアミン化合物をインターカレートさ
せたリン酸塩化合物を5〜90重量%、亜鉛またはマグ
ネシウムの酸化物を5〜90重量%、トリポリリン酸二
水素アルミニウムを5〜90重量%含有していることが
必要であり、特に層状リン酸塩にアミン化合物をインタ
ーカレートさせたリン酸塩化合物を10〜80重量%、
亜鉛またはマグネシウムの酸化物を10〜80重量%、
トリポリリン酸二水素アルミニウムを10〜80重量%
含有していることが好ましい。
【0031】上記層状リン酸塩にアミン化合物をインタ
ーカレートさせたリン酸塩化合物、亜鉛またはマグネシ
ウムの酸化物、トリポリリン酸二水素アルミニウムのう
ち、いずれかの成分の含有量が5重量%未満になった場
合には、タバコの悪臭を充分に脱臭できない。
【0032】本発明のタバコ用脱臭剤組成物は、上記層
状リン酸塩にアミン化合物をインターカレートさせたリ
ン酸塩化合物、亜鉛またはマグネシウムの酸化物、トリ
ポリリン酸二水素アルミニウムの3成分を主要成分とし
て構成されるが、これらの3成分以外にも、活性炭、ゼ
オライト、活性はくど、シリカゲル、シリカアルミナゲ
ルなどの一般的な脱臭剤を本発明の特徴を損なわない範
囲で含有させてもよい。
【0033】上記のように、本発明のタバコ用脱臭剤組
成物には、層状リン酸塩にアミン化合物をインターカレ
ートさせたリン酸塩化合物、亜鉛またはマグネシウムの
酸化物、トリポリリン酸二水素アルミニウムの3成分以
外のものを含有させてもよいが、そのように他のものを
含有させる場合、上記3成分の含有量は、層状リン酸塩
にアミン化合物をインターカレートさせたリン酸塩化合
物、亜鉛またはマグネシウムの酸化物およびトリポリリ
ン酸二水素アルミニウムの3成分のみで構成される組成
物中で、層状リン酸塩にアミン化合物をインターカレー
トさせたリン酸塩化合物、亜鉛またはマグネシウムの酸
化物、トリポリリン酸二水素アルミニウムのそれぞれが
5重量%以上であればよい。
【0034】本発明のタバコ用脱臭剤組成物は、粉末、
造粒品としてそのままの状態で使用することができる
し、また、それらを繊維、プラスチック、紙などに入れ
て建材、容器、衣料、塗料、フィルターなどとして使用
することもできる。
【0035】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに
限定されるものではない。
【0036】実施例1 まず、この実施例1で使用する層状リン酸塩にアミン化
合物をインターカレートさせたリン酸塩化合物(以下、
このリン酸塩化合物を簡略化して「インターカレーショ
ン化合物」で示す場合がある)の調製について先に説明
し、ついで脱臭剤組成物の調製、タバコの臭気をもつ気
体の調製、脱臭性能の評価の順に説明する。
【0037】〔リン酸ジルコニウム(ZrP)/ジエチ
レントリアミン(2E3A)系インターカレーション化
合物の調製〕α−リン酸ジルコニウム〔Zr(HP
4 2 ・H2 O〕75g(0.25モル)と水225
gとからなるスラリーに、かきまぜながらジエチレント
リアミン25.7g(0.25モル)を添加し、80℃
で1時間加熱した。ろ過後、水洗、乾燥して得られた粉
末中の炭素分をCHN元素分析装置(パーキンエルマー
社製P−E2400)により測定したところ8.5重量
%であった。これをα−リン酸ジルコニウム(ZrP)
に対するジエチレントリアミン(2E3A)のインター
カレート量に換算して示すとモル比でZrP:2E3A
=1.0:0.69であった。
【0038】〔脱臭剤組成物の調製〕 層状リン酸塩にアミン化合物をインターカレートさ
せたリン酸塩化合物として上記のように調製したリン酸
ジルコニウム/ジエチレントリアミン系インターカレー
ション化合物を用い、亜鉛またはマグネシウムの酸化物
としては酸化亜鉛〔本荘ケミカル社製の微細亜鉛華(特
号)〕を用い、トリポリリン酸二水素アルミニウムとし
てはテイカ社製のK−フレッシュ♯100P(商品名)
を用い、これらの成分をポリビーカーに表3に示す量と
なるように秤量した。 小型ミキサー(松下電器産業社製、MX−X60
型)を使用し、で得られた秤量粉体を3分間、解砕し
て均一な粉体混合物とした。
【0039】上記成分の表3中への表示にあたっては、
リン酸ジルコニウム/ジエチレントリアミン系インター
カレーション化合物は簡略化してZrP/2E3Aで表
示し、酸化亜鉛は簡略化してZnOで表示し、トリポリ
リン酸二水素アルミニウムは簡略化してATPで表示す
る。これらは以後の表においても同様である。
【0040】〔タバコの臭気をもつ気体の調製〕内容積
100mlの注射器にタバコの煙100ml(普通サイ
ズの巻きタバコ0.2本分)を吸入し、それを内容積2
0リットルの大型ニオイ袋内に注入し、さらに、窒素ガ
スを注入して大型ニオイ袋内に充満させることにより、
タバコの臭気をもつ気体を調製した。
【0041】〔脱臭性能の評価〕表3に示す組成のN
o.1〜4の試料をそれぞれ4gずつ内容積3リットル
のニオイ袋に入れ、さらに、前記のタバコの臭気をもつ
気体を注入してニオイ袋内に充満させた。その時点から
1時間後および24時間後のニオイ袋内の臭気を未喫煙
者4名をパネラーとして官能試験により評価させた。評
価に際しては下記の基準により評点化して評価させ、そ
の結果を表3に各パネラー(A、B、CおよびD)ごと
に示す。評点化の基準は次の通りであり、該基準中で比
較の対象としているブランクとは脱臭剤組成物をニオイ
袋内に入れずに試験を行った場合をいい、この基準では
評点が高いほど脱臭性能が優れていることを示す。
【0042】 3:ほとんど臭いが感じられない 2:ブランクより良好 1:ブランクより良好であるが、残存臭は不快 0:ブランクと同レベル 総合評価:24時間後のパネラー4名の評点の平均値を
示す
【0043】
【表3】
【0044】表3に示すように、試料No.1〜4は、
いずれも、評価点が高く、タバコの悪臭の脱臭に関し
て、優れた効果を奏することが明らかにされていた。
【0045】実施例2 まず、この実施例2で使用するインターカレーション化
合物を次に示すようにして調製した。
【0046】〔トリポリリン酸二水素アルミニウム(A
TP)/ジエチレントリアミン(2E3A)系インター
カレーション化合物の調製〕トリポリリン酸二水素アル
ミニウム75g(0.24モル)と水225gからなる
スラリーに、かきまぜながらジエチレントリアミン2
4.3g(0.24モル)を添加し、80℃で1時間加
熱した。ろ過後、水洗、乾燥して得られた粉末中の炭素
分をCHN元素分析装置(パーキンエルマー社製P−E
2400)により測定したところ9.4重量%であっ
た。これをトリポリリン酸二水素アルミニウム(AT
P)に対するジエチレントリアミン(2E3A)のイン
ターカレート量に換算して示すとモル比でATP:2E
3A=1.0:0.78であった。
【0047】得られたインターカレーション化合物と実
施例1と同様の酸化亜鉛およびトリポリリン酸二水素ア
ルミニウムを用い、実施例1と同様の操作により表4に
示す組成の脱臭剤組成物(試料No.5〜8)を調製
し、また、実施例1と同様にタバコの臭気をもつ気体を
調製し、脱臭性能の評価をした。その結果を表4に示
す。表4中への表示にあたって、トリポリリン酸二水素
アルミニウム/ジエチレントリアミン系インターカレー
ション化合物は簡略化してATP/2E3Aで表示す
る。これは以後の表においても同様である。
【0048】
【表4】
【0049】表4に示すように、試料No.5〜8は、
いずれも、評価点が高く、タバコの悪臭の脱臭に関し
て、優れた効果を奏することが明らかにされていた。
【0050】実施例3 この実施例3では、脱臭剤組成物の調製、悪臭試料ガス
の調製、吸着性能の評価の順に説明する。
【0051】〔脱臭剤組成物の調製〕層状リン酸塩にア
ミン化合物をインターカレートさせたリン酸塩化合物と
して実施例2で調製したトリポリリン酸二水素アルミニ
ウム/ジエチレントリアミン系インターカレーション化
合物(表中には「ATP/2E3A」で表示)を用い、
これと実施例1と同様の酸化亜鉛(表中には「ZnO」
で表示)およびトリポリリン酸二水素アルミニウム(表
中には「ATP」で表示)を用いて、実施例1と同様の
操作により表5に示す組成の脱臭剤組成物(試料No.
9〜No.19)を調製した。また、比較のため、トリ
ポリリン酸二水素アルミニウム/ジエチレントリアミン
系インターカレーション化合物、酸化亜鉛、トリポリリ
ン酸二水素アルミニウムのそれぞれを単独で用いて脱臭
剤(試料No.20〜22)とした。
【0052】
【表5】
【0053】〔悪臭試料ガスの調製〕アンモニア、トリ
メチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンを用い、
それらのそれぞれを悪臭源とする試料ガスを個別に調製
した。
【0054】上記アンモニア、トリメチルアミン、硫化
水素、メチルメルカプタンは、いずれも、住友精化社製
の標準ガスを使用し、それらの濃度は窒素ガスにより調
整し、アンモニアについては初期濃度を100ppmと
し、トリメチルアミンについては初期濃度を25ppm
とし、硫化水素については初期濃度を94.6ppmと
し、メチルメルカプタンについては初期濃度を50.3
ppmとした。
【0055】このような悪臭試料ガスを調製し、それに
ついて次に示すような吸着性能の評価を行うのは、タバ
コの悪臭の脱臭評価は前記実施例1〜2で示したように
官能試験に頼らざるを得ず、実測による評価をできない
ので、タバコの悪臭を構成すると考えられる物質を悪臭
源とする試料ガスを調製し、その試料ガス中の悪臭物質
を脱臭剤組成物に吸着させ、その吸着度を残留濃度の測
定結果から把握することによって、タバコの悪臭を構成
する物質が脱臭剤組成物によりどの程度吸着・除去さ
れ、悪臭がどの程度脱臭されるかを推定するためであ
る。
【0056】〔吸着性能の評価〕表5に示す試料No.
9〜19のATP/2E3A−ZnO−ATP系脱臭剤
組成物および試料No.20〜23の脱臭剤のそれぞれ
を0.5gずつ内容積3リットルのニオイ袋に入れ、さ
らに上記のように調製した悪臭試料ガスをそれぞれ個別
に注入してニオイ袋内に充満させた。その時点から0分
後、5分後、30分後および24時間後の各悪臭物質の
残留濃度を検知管により測定した。その結果をアンモニ
ア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン
の順に表6、表7、表8、表9に示す。なお、表中に
は、残留濃度測定時の0分後は0minで、5分後は5
minで、30分後は30minで、24時間後は24
hrsで示す。この時間に関する簡略化表示は以後の表
においても同様である。
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
【表9】
【0061】表6〜表9に示すように、アンモニア、ト
リメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンのいず
れも、程度の差はあるものの、時間の経過に伴って残存
濃度が減少しており、試料No.9〜19のATP/2
E3A−ZnO−ATP系脱臭剤組成物のいずれもが悪
臭源となる物質を吸着・除去することが明らかである。
【0062】実施例4 この実施例4でも、脱臭剤組成物の調製、悪臭試料ガス
の調製、吸着性能の評価の順に説明する。
【0063】〔脱臭剤組成物の調製〕層状リン酸塩にア
ミン化合物をインターカレートさせたリン酸塩化合物と
して実施例1で調製したリン酸ジルコニウム/ジエチレ
ントリアミン系インターカレーション化合物(表中には
「ZrP/2E3A」で表示)を用い、これと実施例1
と同様の酸化亜鉛(表中には「ZnO」で表示)および
トリポリリン酸二水素アルミニウム(表中には「AT
P」で表示)を用いて、実施例1と同様の操作により表
10に示す組成のZrP/2E3A−ZnO−ATP系
脱臭剤組成物(試料No.23〜26)を調製した。ま
た、比較のため、リン酸ジルコニウム/ジエチレントリ
アミン系インターカレーション化合物、酸化亜鉛、トリ
ポリリン酸二水素アルミニウムのそれぞれを用いて脱臭
剤(試料No.27〜29)とした。
【0064】
【表10】
【0065】〔悪臭試料ガスの調製〕アンモニア、硫化
水素、アセトアルデヒド、酢酸、ピリジンを用い、それ
らのそれぞれを悪臭源とする試料ガスを個別に調製し
た。
【0066】上記アンモニア、硫化水素としては、住友
精化社製の標準ガスを使用し、それらの濃度は窒素ガス
により調整し、アンモニアについては、初期濃度を90
ppmとし、硫化水素については初期濃度を85ppm
とした。
【0067】また、アセトアルデヒド、酢酸、ピリジン
については、ガス発生装置パーミカル・パーミエーター
(ガステック社製PD−1B)を使用して調製し、アセ
トアルデヒドについては初期濃度を20ppmとし、酢
酸については初期濃度を20ppmとし、ピリジンにつ
いては初期濃度を10ppmとした。なお、濃度調整の
ための希釈ガスとしては窒素ガスを用いた。
【0068】〔吸着性能の評価〕表10に示す試料N
o.23〜26のZrP/2E3A−ZnO−ATP系
脱臭剤組成物および試料No.27〜29の脱臭剤のそ
れぞれを0.5gずつ内容積3リットルのニオイ袋に入
れ、さらに上記のように調製した悪臭試料ガスをそれぞ
れ個別に注入してニオイ袋内に充満させた。その時点か
ら5分後、30分後および24時間後の各悪臭物質の残
留濃度を検知管により測定した。その結果をアンモニア
と硫化水素については表11に示し、アセトアルデヒド
と酢酸については表12に示し、ピリジンについては表
13に示す。
【0069】
【表11】
【0070】
【表12】
【0071】
【表13】
【0072】表11〜表13に示すように、アンモニ
ア、アセトアルデヒド、酢酸、ピリジンのいずれも、程
度の差はあるものの、時間の経過に伴って残存濃度が減
少しており、試料No.23〜26のZrP/2E3A
−ZnO−ATP系脱臭剤組成物のいずれもが悪臭源と
なる物質を吸着・除去することが明らかである。
【0073】これら実施例3〜4の結果から明らかなよ
うに、本発明の脱臭剤組成物は、タバコの悪臭源となる
各種物質に対する吸着性能が優れており、これら実施例
3〜4の結果からも本発明の脱臭剤組成物がタバコの悪
臭に対して優れた脱臭効果を奏するものであることが推
定できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、タバ
コの悪臭の除去に有用な脱臭剤組成物を提供することが
できた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層状リン酸塩にアミン化合物をインター
    カレートさせたリン酸塩化合物、亜鉛またはマグネシウ
    ムの酸化物の1種以上、トリポリリン酸二水素アルミニ
    ウムを、それぞれ上記3成分からなる組成物中の5重量
    %以上含有することを特徴とする煙草用脱臭剤組成物。
  2. 【請求項2】 層状リン酸塩が、α−リン酸ジルコニウ
    ムである請求項1記載の煙草用脱臭剤組成物。
  3. 【請求項3】 各成分の含有量が、それぞれ組成物中の
    10重量%以上である請求項1記載の煙草用脱臭剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 アミン化合物が、化学式:H2 NC2
    4 (NHC2 4 x-1 NH2 〔ただし、xは1〜5の
    整数である〕で示されるポリアミンまたは化学式:H2
    NC3 6 (NHC3 6 y-1 NH2 〔ただし、yは
    1〜3の整数である〕で示されるポリアミンである請求
    項1記載の煙草用脱臭剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002143283A (ja) * 2000-11-08 2002-05-21 Orient Chem Ind Ltd ポリアミン亜鉛誘導体でなる消臭剤
JP2006070200A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Sk Kaken Co Ltd 内装用塗料組成物
JP2009090012A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Nippon Zeon Co Ltd 消臭剤及びこの消臭剤を用いた繊維製品

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