JPH10202229A - 製紙廃水スラッジを用いた成形品及びその成型方法 - Google Patents
製紙廃水スラッジを用いた成形品及びその成型方法Info
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- JPH10202229A JPH10202229A JP4130497A JP4130497A JPH10202229A JP H10202229 A JPH10202229 A JP H10202229A JP 4130497 A JP4130497 A JP 4130497A JP 4130497 A JP4130497 A JP 4130497A JP H10202229 A JPH10202229 A JP H10202229A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製紙廃水スラッジを高温加熱処理してなる乾
燥スラッジを、仮焼し破砕し所要の粒度に整粒した乾燥
スラッジ粉体に、適宜割合の結合材、潤滑材及び充填材
を配合した成形原料を用いて、使用安全性と使用特性に
優れた成形品を形成しえる成形方法及び成形品を提供す
る。 【構成】 乾燥スラッジを予め900乃至1300℃の
温度で仮焼のうえ破砕し且所要の粒度に整粒した乾燥ス
ラッジ粉体に、フェノール樹脂エマルジョン溶液からな
る結合材を20乃至40%重量と適宜の潤滑材を0、5
乃至5、0%重量及び粘土や珪砂からなる充填材を20
乃至70%重量割合で配合させた成形原料を用い、所要
の形状に成形のうえ加圧且加熱凝固させてその見掛比重
が1、0乃至1、5に形成される成形品の成形方法及び
その成形品の構成。
燥スラッジを、仮焼し破砕し所要の粒度に整粒した乾燥
スラッジ粉体に、適宜割合の結合材、潤滑材及び充填材
を配合した成形原料を用いて、使用安全性と使用特性に
優れた成形品を形成しえる成形方法及び成形品を提供す
る。 【構成】 乾燥スラッジを予め900乃至1300℃の
温度で仮焼のうえ破砕し且所要の粒度に整粒した乾燥ス
ラッジ粉体に、フェノール樹脂エマルジョン溶液からな
る結合材を20乃至40%重量と適宜の潤滑材を0、5
乃至5、0%重量及び粘土や珪砂からなる充填材を20
乃至70%重量割合で配合させた成形原料を用い、所要
の形状に成形のうえ加圧且加熱凝固させてその見掛比重
が1、0乃至1、5に形成される成形品の成形方法及び
その成形品の構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙における抄紙工程で
排出される多量の廃水スラッジを、成形品として有効に
利用することの可能な成形品及びその成形方法に関する
ものである。
排出される多量の廃水スラッジを、成形品として有効に
利用することの可能な成形品及びその成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】製紙における抄紙工程においては極めて膨
大な水が使用されるものであることから、その廃水処理
に伴い発生する廃水スラッジ量は極めて莫大なものとな
る。従来かかる廃水スラッジについては産業廃棄物処理
業者に、産業廃棄物処理費を以って廃棄依頼をしていた
ものであるが、その廃棄費用が莫大であることはもとよ
り近年に至っては廃棄場所が著しく制限され、更には環
境保全の面から重金属類や危険物質の溶出防止も厳しく
迫られている等、廃水スラッジの処分には重大な問題を
抱えている。
大な水が使用されるものであることから、その廃水処理
に伴い発生する廃水スラッジ量は極めて莫大なものとな
る。従来かかる廃水スラッジについては産業廃棄物処理
業者に、産業廃棄物処理費を以って廃棄依頼をしていた
ものであるが、その廃棄費用が莫大であることはもとよ
り近年に至っては廃棄場所が著しく制限され、更には環
境保全の面から重金属類や危険物質の溶出防止も厳しく
迫られている等、廃水スラッジの処分には重大な問題を
抱えている。
【0003】かかる問題に対しその廃棄費用の低減化の
ために、廃水処理に伴って発生する廃水スラッジを燃焼
ドラムや赤外線ヒーター等で高温乾燥処理をして、残留
水分を2乃至3%以下まで乾燥させ以って発生量を実質
的に1/8乃至1/10程度まで低減させる乾燥スラッ
ジ化への対策がとられつつあるが、廃水処理に伴い発生
する廃水スラッジ量が絶対的に膨大であるから該乾燥ス
ラッジ量も依然膨大であり、且微量重金属類の溶出の危
険も未解決のままである。
ために、廃水処理に伴って発生する廃水スラッジを燃焼
ドラムや赤外線ヒーター等で高温乾燥処理をして、残留
水分を2乃至3%以下まで乾燥させ以って発生量を実質
的に1/8乃至1/10程度まで低減させる乾燥スラッ
ジ化への対策がとられつつあるが、廃水処理に伴い発生
する廃水スラッジ量が絶対的に膨大であるから該乾燥ス
ラッジ量も依然膨大であり、且微量重金属類の溶出の危
険も未解決のままである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑み鋭意研究を重ねた結果、乾燥スラッジの主要成分が
酸化珪素並びに酸化アルミニウムであることに着目し本
発明に至ったもので、本発明は乾燥スラッジを主原料と
して用いてセラミックス素材としての特性を活かし且使
用安全性の高い成形品及びその成形方法を提供すること
にある。
鑑み鋭意研究を重ねた結果、乾燥スラッジの主要成分が
酸化珪素並びに酸化アルミニウムであることに着目し本
発明に至ったもので、本発明は乾燥スラッジを主原料と
して用いてセラミックス素材としての特性を活かし且使
用安全性の高い成形品及びその成形方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明が採用した技術的手段は、製紙廃水により発
生するスラッジを高温加熱乾燥して乾燥スラッジとなし
たるうえ、更に900乃至1300℃の温度で仮焼のう
え破砕して所要の粒度に整粒し乾燥スラッジ粉体となし
たるうえ、該乾燥スラッジ粉体に対してフェノール樹脂
エマルジョン溶液からなる結合材を20乃至40%重
量、適宜の潤滑材を0、5乃至5、0%重量、及び粘土
や珪砂からなる充填材を20乃至70%重量割合で配合
し粘性と可塑性を付与せしめて成形原料となしたるう
え、所要の成形型内に注入若しくは填入させ且少なくと
も50kg/cm2以上の加圧状態で150乃至250
℃の温度で加熱凝固させ、以ってその見掛比重が1、0
乃至1、5に形成させる製紙廃水スラッジを用いた成形
品及びその成形方法に存する。
めに本発明が採用した技術的手段は、製紙廃水により発
生するスラッジを高温加熱乾燥して乾燥スラッジとなし
たるうえ、更に900乃至1300℃の温度で仮焼のう
え破砕して所要の粒度に整粒し乾燥スラッジ粉体となし
たるうえ、該乾燥スラッジ粉体に対してフェノール樹脂
エマルジョン溶液からなる結合材を20乃至40%重
量、適宜の潤滑材を0、5乃至5、0%重量、及び粘土
や珪砂からなる充填材を20乃至70%重量割合で配合
し粘性と可塑性を付与せしめて成形原料となしたるう
え、所要の成形型内に注入若しくは填入させ且少なくと
も50kg/cm2以上の加圧状態で150乃至250
℃の温度で加熱凝固させ、以ってその見掛比重が1、0
乃至1、5に形成させる製紙廃水スラッジを用いた成形
品及びその成形方法に存する。
【0006】
【作用】上述の如き技術的手段を用いた本発明は以下の
如き作用を有する。即ち乾燥スラッジを900乃至13
00℃の温度で仮焼したうえ破砕し、所要の粒度に整粒
して乾燥スラッジ粉体となすため、成形原料の主成分と
して用いる場合にも結合材や潤滑材或いは充填材等との
配合分散性が極めて良好になしえ、均質な物性の成形品
が形成されるばかりか仮焼により残留水分や揮発分或い
は低沸点物質が分解揮散されて消去されるとともに、微
量重金属類がその主要成分である酸化珪素や酸化アルミ
ニウム等に熔化封入され固定される。
如き作用を有する。即ち乾燥スラッジを900乃至13
00℃の温度で仮焼したうえ破砕し、所要の粒度に整粒
して乾燥スラッジ粉体となすため、成形原料の主成分と
して用いる場合にも結合材や潤滑材或いは充填材等との
配合分散性が極めて良好になしえ、均質な物性の成形品
が形成されるばかりか仮焼により残留水分や揮発分或い
は低沸点物質が分解揮散されて消去されるとともに、微
量重金属類がその主要成分である酸化珪素や酸化アルミ
ニウム等に熔化封入され固定される。
【0007】更に該乾燥スラッジ粉体に対しフェノール
樹脂エマルジョン溶液からなる結合材が20乃至40%
重量と適宜の潤滑材が0、5乃至5、0%重量及び粘土
や珪砂からなる充填材が20乃至70%重量割合で配合
されて成形原料が形成されるため、成形原料に粘性と可
塑性が付与され広範な形状の成形型にも注入或いは填入
して容易に成形がなしえる。そして少なくとも50kg
/cm2以上の加圧状態で且150乃至250℃の温度
で加熱凝固させるものであるから、結合材の結合力とも
相俟って強靭な成形品が形成されるばかりか、加圧条件
次第で多孔性の構造のものから緻密な構造の成形品まで
形成されることとなる。
樹脂エマルジョン溶液からなる結合材が20乃至40%
重量と適宜の潤滑材が0、5乃至5、0%重量及び粘土
や珪砂からなる充填材が20乃至70%重量割合で配合
されて成形原料が形成されるため、成形原料に粘性と可
塑性が付与され広範な形状の成形型にも注入或いは填入
して容易に成形がなしえる。そして少なくとも50kg
/cm2以上の加圧状態で且150乃至250℃の温度
で加熱凝固させるものであるから、結合材の結合力とも
相俟って強靭な成形品が形成されるばかりか、加圧条件
次第で多孔性の構造のものから緻密な構造の成形品まで
形成されることとなる。
【0008】
【実施例】以下に本発明実施例を図に基づき詳細に説明
すれば、図1は本発明成形方法の工程説明図であって乾
燥スラッジ1は製紙における抄紙工程で排出される廃水
を処理することにより発生する廃水スラッジを、燃焼ド
ラムや赤外線ヒーター等を用いて高温加熱処理して残留
水分が2乃至3%以下に乾燥させたもので、該乾燥スラ
ッジ1はその形状や大きさも雑多で而もその残留成分と
しては抄紙のための原料パルプ材や廃水処理に用いる凝
集剤の種類や使用量により変動するが概ね灰分80乃至
85%重量、固定炭素9乃至11%重量、揮発分5乃至
7%重量、リンや硫黄、ナトリウム或いは塩素等が1、
6乃至2、6%重量、水分0、5乃至1、5%重量のも
ので、更に灰分中には酸化珪素35乃至40%重量、酸
化アルミニウム30乃至35%重量、酸化マグネシウム
等酸化金属13乃至16%重量及び極く微量の重金属類
の組成からなるものである。
すれば、図1は本発明成形方法の工程説明図であって乾
燥スラッジ1は製紙における抄紙工程で排出される廃水
を処理することにより発生する廃水スラッジを、燃焼ド
ラムや赤外線ヒーター等を用いて高温加熱処理して残留
水分が2乃至3%以下に乾燥させたもので、該乾燥スラ
ッジ1はその形状や大きさも雑多で而もその残留成分と
しては抄紙のための原料パルプ材や廃水処理に用いる凝
集剤の種類や使用量により変動するが概ね灰分80乃至
85%重量、固定炭素9乃至11%重量、揮発分5乃至
7%重量、リンや硫黄、ナトリウム或いは塩素等が1、
6乃至2、6%重量、水分0、5乃至1、5%重量のも
ので、更に灰分中には酸化珪素35乃至40%重量、酸
化アルミニウム30乃至35%重量、酸化マグネシウム
等酸化金属13乃至16%重量及び極く微量の重金属類
の組成からなるものである。
【0009】そこでかかる乾燥スラッジ1の主たる組成
成分である酸化珪素或いは酸化アルミニウムを有効に活
用して成形品を形成するうえからは、不要となる固定炭
素分を初め揮発分や残留水分或いは低沸点混在物を分解
揮散させ、更には微量の重金属類を封入固定し溶出防止
を図るため900乃至1300℃の温度で仮焼2するも
ので、該仮焼2に要する仮焼時間は乾燥スラッジ1の残
留成分によって異るが、通常では1乃至6時間程度が望
ましい。
成分である酸化珪素或いは酸化アルミニウムを有効に活
用して成形品を形成するうえからは、不要となる固定炭
素分を初め揮発分や残留水分或いは低沸点混在物を分解
揮散させ、更には微量の重金属類を封入固定し溶出防止
を図るため900乃至1300℃の温度で仮焼2するも
ので、該仮焼2に要する仮焼時間は乾燥スラッジ1の残
留成分によって異るが、通常では1乃至6時間程度が望
ましい。
【0010】而して仮焼2された乾燥スラッジ1は成形
に際しての成形原料5に配合される結合材5Aや潤滑材
5B或いは充填材5Cと均質な分散を図り安定した物性
の製品を形成するうえから、一旦破砕3したるうえ所要
の粒度に整粒して乾燥スラッジ粉体4となす。かかる場
合において破砕3にはボールミル等が好都合であり且具
体的粒度は、形成する製品に多孔な構造のものを求める
には比較的粒度の粗いものが望ましく、反面緻密な構造
のものが求められる場合には粒度の細いものが好適であ
って、多孔な構造の場合には略100乃至300メッシ
ュ程度に且緻密な構造の場合では略300乃至600メ
ッシュ程度で整粒すれば良い。
に際しての成形原料5に配合される結合材5Aや潤滑材
5B或いは充填材5Cと均質な分散を図り安定した物性
の製品を形成するうえから、一旦破砕3したるうえ所要
の粒度に整粒して乾燥スラッジ粉体4となす。かかる場
合において破砕3にはボールミル等が好都合であり且具
体的粒度は、形成する製品に多孔な構造のものを求める
には比較的粒度の粗いものが望ましく、反面緻密な構造
のものが求められる場合には粒度の細いものが好適であ
って、多孔な構造の場合には略100乃至300メッシ
ュ程度に且緻密な構造の場合では略300乃至600メ
ッシュ程度で整粒すれば良い。
【0011】かくしてなる乾燥スラッジ粉体4を主たる
組成原料として成形品7を形成するに際しては、成形加
工を容易となすために粘性と可塑性を付与せしめ且成形
品7に所望の物性を保持させるため、該乾燥スラッジ粉
体4に対しフェノール樹脂エマルジョン溶液からなる結
合材5Aが20乃至40%重量、適宜の潤滑材5Bが
0、5乃至5、0%重量及び粘土や珪砂からなる充填材
5Cが20乃至70%重量割合で配合させた成形原料5
を用いる。結合材5Aにフェノール樹脂エマルジョン溶
液が用いられる所以は、フェノール樹脂素材が乾燥スラ
ッジ粉体4及び粘土や珪砂等の充填材5Cとの強度の接
着性を保持するとともに、耐候性耐熱性或いは耐水性等
に優れていることによるもので、エマルジョン溶液を用
いるのは成形原料5に粘性や可塑性を付与せしめて成形
加工を容易とするためのものであるから水分率の高いも
のが好適で、通常においてはフェノール樹脂分が略15
乃至30%程度のものが望ましい。
組成原料として成形品7を形成するに際しては、成形加
工を容易となすために粘性と可塑性を付与せしめ且成形
品7に所望の物性を保持させるため、該乾燥スラッジ粉
体4に対しフェノール樹脂エマルジョン溶液からなる結
合材5Aが20乃至40%重量、適宜の潤滑材5Bが
0、5乃至5、0%重量及び粘土や珪砂からなる充填材
5Cが20乃至70%重量割合で配合させた成形原料5
を用いる。結合材5Aにフェノール樹脂エマルジョン溶
液が用いられる所以は、フェノール樹脂素材が乾燥スラ
ッジ粉体4及び粘土や珪砂等の充填材5Cとの強度の接
着性を保持するとともに、耐候性耐熱性或いは耐水性等
に優れていることによるもので、エマルジョン溶液を用
いるのは成形原料5に粘性や可塑性を付与せしめて成形
加工を容易とするためのものであるから水分率の高いも
のが好適で、通常においてはフェノール樹脂分が略15
乃至30%程度のものが望ましい。
【0012】潤滑材5Bについては成形に際して多様な
成形型に注入し或いは填入させ易くするものであれば特
段に制限はないが、本発明において好適なものを例示す
ればポリエチレングリコールアルキルエステルやワック
スエマルジョン或いはステアリン酸エマルジョン等が挙
げられ、且該潤滑材5Bの配合割合としては少なくとも
0、5%重量以上が望まれるが、5、0%重量を超えた
配合割合の場合には成形加工性には特別有利な点は見受
けられない。
成形型に注入し或いは填入させ易くするものであれば特
段に制限はないが、本発明において好適なものを例示す
ればポリエチレングリコールアルキルエステルやワック
スエマルジョン或いはステアリン酸エマルジョン等が挙
げられ、且該潤滑材5Bの配合割合としては少なくとも
0、5%重量以上が望まれるが、5、0%重量を超えた
配合割合の場合には成形加工性には特別有利な点は見受
けられない。
【0013】充填材5Cとしては主たる組成原料として
用いられる乾燥スラッジ粉体4の性質に略近似する性質
のものが好適なことから粘土或いは珪砂が選ばれるもの
で、成形品7に吸音性や断熱性等の物性や製品外観に自
然感を求める場合には粘土の比率を高め、成形品7に強
靭性、耐摩耗性等の物性や外観的に硬度感を求める場合
には珪砂の比率を高めてやることが望まれる。無論該充
填材5Cの粒度も、特に緻密な構造の成形品7を形成さ
せる場合には乾燥スラッジ粉体4と略等しい粒度のもの
が望まれるが、多孔な構造のものにおいては特段な制限
はない。
用いられる乾燥スラッジ粉体4の性質に略近似する性質
のものが好適なことから粘土或いは珪砂が選ばれるもの
で、成形品7に吸音性や断熱性等の物性や製品外観に自
然感を求める場合には粘土の比率を高め、成形品7に強
靭性、耐摩耗性等の物性や外観的に硬度感を求める場合
には珪砂の比率を高めてやることが望まれる。無論該充
填材5Cの粒度も、特に緻密な構造の成形品7を形成さ
せる場合には乾燥スラッジ粉体4と略等しい粒度のもの
が望まれるが、多孔な構造のものにおいては特段な制限
はない。
【0014】所望の粘性並びに可塑性が付与されてなる
成形原料5は、所要の成形型内に注入或いは填入されて
所要の形状に成形させながら、少なくとも50/cm2
以上の加圧状態のもとに150乃至250℃の温度を以
って結合材5Aを加熱凝固6させることにより図2の如
き成形品7が形成されることとなる。かかる場合におい
ての加圧条件は形成される成形品7の多孔性7Aや緻密
性等構造面に大きな影響を与えるもので、本発明におけ
る成形品7に期待する見掛比重が1、0乃至1、5程度
のものの形成に際して、その見掛比重が1、0乃至1、
3程度所謂多孔性7Aの成形品7の形成の場合では比較
的粒度の大きな乾燥スラッジ粉体4や充填材5Cを用い
て且50乃至80kg/cm2程度の加圧条件が望まし
く、更に見掛比重を1、3乃至1、5程度の緻密な構造
となす場合には粒度の細いものを用い且80乃至120
kg/cm2程度の加圧条件で加熱凝固6させることが
望まれる。そして加熱凝固6に係る温度は結合材5Aの
耐熱性を考慮して決定されるものであって、加熱凝固6
に要する時間は成形品7が肉薄の場合や成形スピードを
早める場合では略1乃至3時間程度が一般的であるが、
成形品7の肉厚が10mm以上の厚手の場合では3乃至
6時間程度の加熱凝固時間が望まれる。
成形原料5は、所要の成形型内に注入或いは填入されて
所要の形状に成形させながら、少なくとも50/cm2
以上の加圧状態のもとに150乃至250℃の温度を以
って結合材5Aを加熱凝固6させることにより図2の如
き成形品7が形成されることとなる。かかる場合におい
ての加圧条件は形成される成形品7の多孔性7Aや緻密
性等構造面に大きな影響を与えるもので、本発明におけ
る成形品7に期待する見掛比重が1、0乃至1、5程度
のものの形成に際して、その見掛比重が1、0乃至1、
3程度所謂多孔性7Aの成形品7の形成の場合では比較
的粒度の大きな乾燥スラッジ粉体4や充填材5Cを用い
て且50乃至80kg/cm2程度の加圧条件が望まし
く、更に見掛比重を1、3乃至1、5程度の緻密な構造
となす場合には粒度の細いものを用い且80乃至120
kg/cm2程度の加圧条件で加熱凝固6させることが
望まれる。そして加熱凝固6に係る温度は結合材5Aの
耐熱性を考慮して決定されるものであって、加熱凝固6
に要する時間は成形品7が肉薄の場合や成形スピードを
早める場合では略1乃至3時間程度が一般的であるが、
成形品7の肉厚が10mm以上の厚手の場合では3乃至
6時間程度の加熱凝固時間が望まれる。
【0015】以下に本発明における成形原料と成形条件
により形成された成形品7の物性について述べれば、使
用した乾燥スラッジ粉体4は乾燥スラッジ1を1080
℃の温度で3時間仮焼2したうえ、ボールミルで破砕し
且150メッシュに整粒したもので、該乾燥スラッジ粉
体4に対し15%フェノール樹脂エマルジョン溶液から
なる結合材5Aを40%重量とステアリン酸エマルジョ
ンからなる潤滑材5Bを1、0%重量、及び粘土並びに
珪砂からなる充填材5Cを20乃至70%の重量割合の
範囲で配合させた成形原料5を用い、長さ60mm、幅
40mm、厚さ10mmの板体に成形のうえ50kg/
cm2及び80kg/cm2の加圧状態で且200℃の
温度で3時間加熱凝固6させて形成した成形品7の物性
は表1の通りである。
により形成された成形品7の物性について述べれば、使
用した乾燥スラッジ粉体4は乾燥スラッジ1を1080
℃の温度で3時間仮焼2したうえ、ボールミルで破砕し
且150メッシュに整粒したもので、該乾燥スラッジ粉
体4に対し15%フェノール樹脂エマルジョン溶液から
なる結合材5Aを40%重量とステアリン酸エマルジョ
ンからなる潤滑材5Bを1、0%重量、及び粘土並びに
珪砂からなる充填材5Cを20乃至70%の重量割合の
範囲で配合させた成形原料5を用い、長さ60mm、幅
40mm、厚さ10mmの板体に成形のうえ50kg/
cm2及び80kg/cm2の加圧状態で且200℃の
温度で3時間加熱凝固6させて形成した成形品7の物性
は表1の通りである。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明は上述の如く乾燥スラッジ内に残
留する固定炭素や揮発分、低沸点物質等成形上に支障あ
る残留物も仮焼によって分解揮散消去されるため乾燥ス
ラッジ粉体が結合材を介して充填材と強固に結合した成
形品が形成され、更には仮令微量重金属類が存在しても
仮焼により酸化珪素や酸化アルミニウム等と熔化され封
入固定されるため溶出の危険も防止される。そして乾燥
スラッジ粉体の粒度と成形に係る加圧条件によって、多
孔な構造のものから緻密な構造のものまで多様な構造の
成形品が形成しえるため、強靭且軽量で而も極めて安価
な成形品が提供でき、特に建築資材や土木資材としての
再利用性が高い等優れた特長を具備した製紙廃水スラッ
ジを用いた成形品及びその成形方法といえる。
留する固定炭素や揮発分、低沸点物質等成形上に支障あ
る残留物も仮焼によって分解揮散消去されるため乾燥ス
ラッジ粉体が結合材を介して充填材と強固に結合した成
形品が形成され、更には仮令微量重金属類が存在しても
仮焼により酸化珪素や酸化アルミニウム等と熔化され封
入固定されるため溶出の危険も防止される。そして乾燥
スラッジ粉体の粒度と成形に係る加圧条件によって、多
孔な構造のものから緻密な構造のものまで多様な構造の
成形品が形成しえるため、強靭且軽量で而も極めて安価
な成形品が提供でき、特に建築資材や土木資材としての
再利用性が高い等優れた特長を具備した製紙廃水スラッ
ジを用いた成形品及びその成形方法といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法を示す工程図である。
【図2】本発明成形品の説明図である。
1 乾燥スラッジ 2 仮焼 3 破砕 4 乾燥スラッジ粉体 5 成形原料 5A 結合材 5B 潤滑材 5C 充填材 6 加熱凝固 7 成形品 7A 多孔性
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B09B 3/00 302G
Claims (2)
- 【請求項1】 製紙廃水スラッジを高温加熱乾燥してな
る乾燥スラッジを900乃至1300℃の温度で仮焼し
たうえ破砕して且所要の粒径に整粒した乾燥スラッジ粉
体に対し、フェノール樹脂エマルジョン溶液からなる結
合材が20乃至40%重量、適宜の潤滑材が0、5乃至
5、0%重量、及び粘土や硅砂からなる充填材が20乃
至70%重量割合で配合された成型原料が用いられ、所
要の形状に成形のうえ加圧且加熱凝固させその見掛比重
が1、0乃至1、5に形成されてなることを特徴とする
製紙廃水スラッジを用いてなる成形品。 - 【請求項2】 製紙廃水スラッジを高温加熱乾燥してな
る乾燥スラッジを900乃至1300℃の温度で仮焼し
たうえ破砕し且所要の粒径に整粒させた乾燥スラッジ粉
体に、フェノール樹脂エマルジョン溶液からなる結合材
を20乃至40%重量、適宜の潤滑材を0、5乃至5、
0%重量、及び粘土や珪砂からなる充填材を20乃至7
0%重量割合で配合して成形原料となしたるうえ、該成
形原料を適宜の成形型に注入若しくは填入させたうえ少
なくとも50kg/cm2以上に加圧させながら150
乃至250℃の温度で加熱凝固させ、且その見掛比重を
1、0乃至1、5に形成させることを特徴とする製紙廃
水スラッジを用いた成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4130497A JPH10202229A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 製紙廃水スラッジを用いた成形品及びその成型方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4130497A JPH10202229A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 製紙廃水スラッジを用いた成形品及びその成型方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10202229A true JPH10202229A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=12604756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4130497A Pending JPH10202229A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 製紙廃水スラッジを用いた成形品及びその成型方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10202229A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005103464A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 製紙スラッジ灰含有造粒物およびその製造方法 |
| KR101101181B1 (ko) | 2011-05-03 | 2012-01-03 | 한정욱 | 슬러지를 이용한 콘크리트 제품의 제작방법 |
| WO2014174033A3 (en) * | 2013-04-26 | 2014-12-31 | Sika Technology Ag | Cement-free or cement-reduced low dust hybrid flooring compositions |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP4130497A patent/JPH10202229A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005103464A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 製紙スラッジ灰含有造粒物およびその製造方法 |
| KR101101181B1 (ko) | 2011-05-03 | 2012-01-03 | 한정욱 | 슬러지를 이용한 콘크리트 제품의 제작방법 |
| WO2014174033A3 (en) * | 2013-04-26 | 2014-12-31 | Sika Technology Ag | Cement-free or cement-reduced low dust hybrid flooring compositions |
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