JPH10202984A - プリントシート用コーティング装置 - Google Patents

プリントシート用コーティング装置

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JPH10202984A
JPH10202984A JP9014038A JP1403897A JPH10202984A JP H10202984 A JPH10202984 A JP H10202984A JP 9014038 A JP9014038 A JP 9014038A JP 1403897 A JP1403897 A JP 1403897A JP H10202984 A JPH10202984 A JP H10202984A
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Masaharu Nishikawa
正治 西川
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】コーティング液のプリントシート面以外への飛
散を防止する。 【解決手段】プリント媒体Pの左右のエッジに沿う方向
に配列された複数の噴射部7を有するオンディマンドコ
ーティングヘッド6がピエゾ振動板24の振動により各
噴射部7から所定の方向に液滴粒子のみを噴射し、エッ
ジに沿う方向に幅を有するコーティング領域が形成され
る。即ち、上記ヘッド6が上記噴射部7の配列方向と垂
直な方向に上記プリント媒体P上を往復運動され、副コ
ーティング走査制御回路17により、上記ヘッド6がプ
リント媒体Pを上記移動方向と垂直な方向に相対移動さ
れ、コーティング制御回路16により、上記プリント媒
体Pの主コーティング走査方向の有効画面端部位置及び
プリント媒体Pの端部位置を示す端部位置信号が発生さ
れ、この端部位置信号に基づいて、上記オンディマンド
コーティングヘッド6からの液滴噴射及び往復動が制御
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント済みの媒
体の表面にコーティング液をコーティングする為の装置
に係り、特に、コーティング液がシート面以外に飛散す
る事を防ぎ、コーティング領域を正確に制御可能なプリ
ントシート用コーティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば紙やプラスチックシート、
布等の各種のプリント媒体にプリント画像を形成する簡
易な手段として、種々の原理に基づくプリンタが実用化
されている。特に、カラー画像をプリントし、且つ大画
面プリントを簡易に作成可能なプリンタとして、液状イ
ンクを用いるインクジェットプリンタ、熱溶触性インク
を用いるリソッドインクインクジェットプリンタ、ワッ
クスインクリボンを用いるサーマルプリンタ、昇華染料
リボンを用いるサーマルプリンタ、液体現像液を用いる
カラー静電プリンタ等が公知であり、広く実用化されて
いる。
【0003】これらのプリンタによれば、簡便且つ迅速
にプリント画像を作成する事ができるものの、作成され
た画像は種々の耐性が劣る欠点がある。即ち、あるもの
は画像の色材に耐水性がなく、且つ記録媒体の表面のコ
ーティング記録層に耐水性がない。また、あるものは画
像の強度が小さく、容易にスクラッチを生じてしまう。
また、あるものは色材が化学的に不安定で指紋で退色す
る。総じて、画像はUV耐光性が悪く、容易に褪色して
しまうといった欠点があった。
【0004】このような欠点を補うために、透明なラミ
ネートフィルムを画像表面に接着して保護する技術が提
案されている。しかしながら、ラミネート材は高価であ
り、且つ画像表面が厚いプラスチックシートで覆われる
ために、表面の質感が著しく変化してしまう。更には、
ラミネートの為に高価で大掛りな装置を必要とし、特に
大画面のラミネートを正確に行うには熟練を要する。
【0005】別の技術として、例えば特開昭62−10
1482号公報等では、プリント画像の表面に熱溶触性
の透明なコーティングを施す技術が開示されている。こ
の方法はプリント表面の質感の変化はラミネートよりも
軽微である。しかし、コーティングの為の特殊なリボン
や装置を必要とし、高コストであり、またコーティング
される表面の平面性が良くなければならないといった制
約がある。
【0006】これ等の欠点や制約を伴わない手段とし
て、本願出願人による特開昭61−47284号公報で
は、プリント画像面上にスプレーコーティングする技術
が開示されている。この技術によれば、コーティング液
の選択で種々の目的のコーティングを行う事ができ、し
かもプリント面に凹凸があっても問題なく、プリント表
面の質感の変化も最少限におさえる事ができる。
【0007】ここで、図17には上記特開昭61−47
284号公報により開示されたコーティング装置を組み
込んだプリント装置の構成を示し説明する。同図におい
て、走査ドラム206は、その外周面にプリント用紙を
巻回保持するものである。符号203はインクジェット
プリントヘッドであり、符号204、205は副走査の
ガイドレール及び送りネジである。符号217はスプレ
ー装置であり、スプレーガン218及びコーティング液
タンク219を有し、ガイドレール220上を移動す
る。プリントは、ドラム206が回転して行われ、プリ
ントが終了したプリント媒体表面にスプレーガン218
によってコーティング液を噴射してコーティングを行
う。コーティング手段としては、圧縮空気と共にコーテ
ィング液を飛散させるスプレーガン、或いは超音波振動
子でミストを発生させる装置等が用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来技術に係るスプレーヘッドを用いたプリン
ト表面へのコーティング装置では、コーティング液の飛
行方向が定まらない為に、液が周辺に飛散して周囲を著
しく汚染してしまうといった欠点があった。従って、手
塗りで少量の物を処理するか、専用の吸引ダクトを設け
たスプレーブースで作業する場合は良いが、オフィスや
通常の屋内での作業は不可能であり、コーティング液の
無駄な消耗も多かった。
【0009】そして、従来のラミネートや熱溶融コーテ
ィング物質を転写コーティングする場合には、プリント
媒体の搬送速度に関わらず常に一定の厚さのコーティン
グを行う事ができるものの、スプレーコーティング方式
では、プリント媒体の送り速度の変化でコーティング厚
さのムラが生じていた。
【0010】さらに、従来のスプレーコーティング方式
では、スプレー領域の境界部がぼやけている為に、プリ
ントシートの端部までコーティングを行おうとすると、
端部からはみ出したコーティング液がプリントシートの
搬送手段等に付着汚染し、プリントシート用のコーティ
ング装置実現の障害となっていた。
【0011】また、従来の技術で異なった幅のプリント
シートにラミネート又はコーティングを行う為には、資
材の変更や大掛りな設定変更が必要であって、簡易に種
々の媒体幅のプリントシートに自由に対応した表面保護
を行う事ができなかった。
【0012】さらに、従来の技術では、ラミネートやコ
ーティングの種類を変更する場合には、事前の大掛りな
準備が必要であり、簡易に少量の単位での変更を行う事
ができなかった。
【0013】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、コーティング液がプリン
トシート面以外の所に飛散することを防止し、プリント
媒体の搬送速度に追従して所定のコーティング厚を確保
することを可能とし、プリント媒体の幅やプリント領域
の幅が種々異なっているプリントシート上に自在に対応
して簡易にあるいは自動的にコーティング領域を調整す
ることを可能とし、異なった作用効果を有するコーティ
ング物質を簡易に選択的に使用可能としコーティング液
の無駄な消費を防止することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、プリント済みの媒体の表面
に液状のコーティング物質を塗布するプリントシート用
コーティング装置であって、上記プリント媒体の左右の
エッジに沿う方向に配列された複数の噴射部を有し、高
周波振動素子の振動により各噴射部から所定の方向に液
滴粒子のみを噴射し上記エッジに沿う方向に幅を有する
コーティング領域を形成するオンディマンドコーティン
グヘッドと、上記オンディマンドコーティングヘッドを
上記エッジとクロスする方向に上記プリント媒体上を往
復動させる主コーティング走査手段と、上記オンディマ
ンドコーティングヘッドとプリント媒体を上記移動方向
と垂直な方向に相対移動させる副コーティング走査手段
と、上記プリント媒体の主コーティング走査方向の有効
画面端部位置及びプリント媒体の端部位置の少なくとも
いずれかを示す端部位置信号を発生する信号発生手段
と、上記端部位置信号に基づいて、上記オンディマンド
コーティングヘッドからの液滴噴射及び当該オンディマ
ンドコーティングヘッドの往復動の少なくともいずれか
を制御するコーティング制御手段とを具備することを特
徴とする。
【0015】第2の態様は、プリント部から排出される
プリント済みの媒体の表面にコーティング液を塗布する
プリンタ組み込み型のプリントシート用コーティング装
置であって、上記プリント媒体の排出方向に沿って配列
された複数の噴射部を有し、高周波振動素子の振動によ
り上記各噴射部から方向を限定して液滴粒子のみを噴射
し、上記プリント媒体のエッジに沿う方向に幅を有する
コーティング領域を形成するオンディマンドコーティン
グヘッドと、上記オンディマンドコーティングヘッドを
上記エッジとクロスする方向に上記プリント媒体を横断
して往復動させる主コーティング走査手段と、上記プリ
ント媒体の主コーティング走査方向の有効画面端部位置
及びプリント媒体の端部位置の少なくともいずれかを示
す端部位置信号を発生する信号発生手段と、上記端部位
置信号に基づいて、上記オンディマンドコーティングヘ
ッドからの液滴噴射及びオンディマンドコーティングヘ
ッドの往復動を制御するコーティング制御手段とを具備
することを特徴とする。
【0016】第3の態様は、プリント済みの媒体の表面
に液状のコーティング物質を塗布するプリントシート用
コーティング装置であって、上記プリント媒体の搬送方
向とクロスする方向にプリント媒体の最大幅に対応する
ように設けられたページワイドコーティングヘッドユニ
ットで、複数の噴射部を有し高周波振動素子の振動によ
り各噴射部から方向を限定して液体粒子のみを噴射し媒
体の搬送方向と垂直な方向に長い帯状のコーティング領
域を形成するオンディマンドコーティングヘッドを、複
数のセクションに分割する形状で媒体を幅方向に横断す
るように設け、当該セクション毎に制御可能な構成とし
たコーティングヘッドユニットと、上記プリント媒体の
上記配列方向の端部位置を示す端部位置信号を発生する
信号発生手段と、上記端部位置信号とプリント媒体の搬
送を示す信号に基づいてページワイドコーティングユニ
ットのオンディマンドコーティングヘッドをセクション
単位で制御するコーティング制御手段と、を具備するこ
とを特徴とする。
【0017】即ち、本発明の第1の態様では、上記プリ
ント媒体の左右のエッジに沿う方向に配列された複数の
噴射部を有するオンディマンドコーティングヘッドによ
り、高周波振動素子の振動により各噴射部から所定の方
向に液滴粒子のみが噴射され、上記エッジに沿う方向に
幅を有するコーティング領域が形成され、主コーティン
グ走査手段により、上記オンディマンドコーティングヘ
ッドが上記エッジとクロスする方向に上記プリント媒体
上を往復動され、副コーティング走査手段により、上記
オンディマンドコーティングヘッドがプリント媒体を上
記移動方向と垂直な方向に相対移動され、信号発生手段
により、上記プリント媒体の主コーティング走査方向の
有効画面端部位置及びプリント媒体の端部位置の少なく
ともいずれかを示す端部位置信号が発生され、コーティ
ング制御手段により、上記端部位置信号に基づいて、上
記オンディマンドコーティングヘッドからの液滴噴射及
び当該オンディマンドコーティングヘッドの往復動の少
なくともいずれかが制御される。
【0018】第2の態様では、上記プリント媒体の排出
方向に沿って配列された複数の噴射部を有するオンディ
マンドコーティングヘッドにより、高周波振動素子の振
動により各噴射部から方向を限定して液滴粒子のみが噴
射され、上記プリント媒体のエッジに沿う方向に幅を有
するコーティング領域が形成され、主コーティング走査
手段により、上記オンディマンドコーティングヘッドが
上記エッジとクロスする方向に上記プリント媒体を横断
して往復動され、信号発生手段により、上記プリント媒
体の主コーティング走査方向の有効画面端部位置及びプ
リント媒体の端部位置の少なくともいずれかを示す端部
位置信号が発生され、コーティング制御手段により、上
記端部位置信号に基づいて、上記オンディマンドコーテ
ィングヘッドからの液滴噴射及びオンディマンドコーテ
ィングヘッドの往復動が制御される。
【0019】第3の態様では、上記プリント媒体の搬送
方向と垂直な方向に、プリント媒体の最大幅に対応する
ようにページワイドコーティングユニットが設けられ、
複数の噴射部を有するオンディマンドコーティングヘッ
ドにより高周波振動素子の振動により各噴射部から方向
を限定して液体粒子のみがを噴射され媒体の搬送方向と
垂直な方向に長い帯状のコーティング領域が形成され、
複数のセクションに分割する形状で媒体を幅方向に横断
するように設けられたコーティングヘッドが当該セクシ
ョン毎に制御可能な構成とされ、信号発生手段により上
記プリント媒体の上記配列方向の端部位置を示す端部位
置信号が発生され、コーティング制御手段により、上記
端部位置信号とプリント媒体の搬送を示す信号に基づい
てコーティングヘッドとユニットがセクション単位で制
御される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態
に係るプリントシート用コーティング装置の構成を示す
図である。即ち、同図(a)は装置の側面図、(b)は
正面図、(c)はオンディマンドコーティングヘッドの
一例を詳細に示す図である。
【0021】図1(a),(b)において、符号Pはプ
リント済みのプリント媒体であって、図中の矢印は当該
プリント媒体Pの搬送方向を示し、更にE1 、E2 は搬
送方向に平行なプリント媒体Pのエッジを示している。
このプリント媒体Pは、搬送ローラ1、2及び圧接ロー
ラ3、4によって保持されつつ搬送される。
【0022】上記プリント媒体Pの印刷面に対向する位
置には、オンディマンドコーティングヘッド6が配設さ
れており、エッジE1,E2に沿う方向には複数の噴射
部7が配設されている。このオンディマンドコーティン
グヘッド6には、コーティング液を供給するための供給
チューブ8と、給電するのためのコネクタ9が接続され
ている。上記プリント媒体Pの平面に対向する位置に
は、更にプリント媒体Pのエッジを検出するためのエッ
ジセンサ10が配設されており、当該エッジセンサ10
には給電のためのコネクタ11が配設されている。
【0023】上記オンディマンドコーティングヘッド6
とエッジセンサ10は、共に移動支持台12に保持され
ており、この移動支持台12はガイドレール13上を不
図示の駆動手段によって移動可能に支持されている。こ
のオンディマンドコーティングヘッド6等の移動範囲
は、コーティングを確実ならしめるために、少なくとも
上記プリント媒体Pの間よりも大きくしておく事が好ま
しい。この他、搬送ローラ1に駆動力を与える搬送モー
タ15が設けられている。
【0024】コーティング制御回路16は、エッジセン
サ10の信号を受けて、コーティングヘッド6の噴射制
御を行うと共に、併せて副コーティング走査制御回路1
7を制御する。または、副コーティング走査制御回路1
7からの信号を受けてオンディマンドコーティングヘッ
ド6の噴射制御を行う。
【0025】ここで、本発明に適用するオンディマンド
コーティングヘッド6としては、複数の噴射部を有し、
高周波振動素子の振動により各噴射部から方向を限定し
て液滴粒子のみを噴射し、噴射部の配列方向に幅を有す
る帯状のコーティング領域を形成することが可能なもの
を採用することができる。
【0026】即ち、図1(c)に示されるオンディマン
ドコーティングヘッド6では、コーティング液室Cは、
ピエゾ振動波24とオリフィス板21と側壁20とによ
り構成されており、当該コーティング液室Cは、支持台
26に支持されている。更に、このコーティング液室C
は、支持台26に設けた供給口25を介して供給チュー
ブ8と接続されている。更に、オリフィス板21には、
複数の開口23が直線状に単列又は複数列で穿孔されて
いる。
【0027】高周波振動素子であるピエゾ振動板24に
は、予め分極が与えられており、その両面には電極が取
り付けられている。更に、この例では、分極方向と電圧
印加方向の組合わせ選択、又はピエゾ振動板24と他の
電界非応答性の板と組合わせたバイモフィル構造とする
事によって、電圧印加時に、図中波線で示すような変形
を生ずる構造としている。
【0028】電圧印加によって瞬時にピエゾ振動板24
が変形すると、コーティング液室C内の圧力が高まり、
コーティング液はオリフィス板21の開口23を介して
噴射される。そして、ピエゾ振動板24に印加する電圧
を高周波パルス又ま高周波交番電圧とすれば、コーティ
ング液の噴射は高速で繰り返され、コーティングヘッド
として動作する。尚、上記コーティング液は、上記供給
チューブ8を介して供給口25より補給される。このコ
ーティング液は、開口23を通ってオリフィス板21か
ら垂直方向に噴射し、その飛行方向は限定され、強い方
向性を有するものとなり、その着滴位置は正確に位置決
めされる。
【0029】上記コーティング液の噴射のON/OFF
は、ピエゾ振動板24への電圧印加のON/OFFによ
り極めて高速に制御可能である。また、上記ピエゾ振動
板24の振動周期は、数百から数千Hzとする事が好適
であり、コーティング液滴の直径は数ミクロンから数百
ミクロンとなるように開口径を設定しておく事が好まし
い。尚、ピエゾ振動板24への印加電圧値を変更すれ
ば、噴出するコーティング液量を制御する事ができ、周
波数を変更すればコーティング液の噴出量を変える事が
できる。この他、具体的な形状寸法は、コーティング液
の粘度や要求するコーティング噴射量によって決まる設
計的な事項となる。
【0030】次に図2には第1の実施の形態に好適に適
用可能なオンディマンドコーティングヘッド6の別の具
体例の構成を示し説明する。同図において、液容器31
には、液体32が収容されており、毛細管33を介して
多孔膜35に液体32が供給される。振動手段たるピエ
ゾ板37は、高周波電源38から電圧印加を受ける事に
より振動し、多孔膜35の開口23′から液体32を小
滴として噴出する。このオンディマンドコーティングヘ
ッドは、多孔膜の開口位置から液滴が噴射され、且つ噴
射方向が開口軸方向に規制される為に、領域を限定して
コーティングするのに好適である。
【0031】尚、液滴のサイズはサブミクロンの微少な
ものから数百ミクロンの大径のものまで設定により作成
可能であるが、第1の実施の形態に適用する場合、サブ
ミクロンの微少なものであると飛行方向が不規則にずれ
易くなるので、ミクロン台かそれ以上の液滴径とし、飛
行方向を限定するようにする。
【0032】また、多孔膜35については、図2(b)
に示したように、開口23′(図2(b)参照)を単列
又は複数列の列状に配置して、境界がシャープな開口の
配列にそった帯状のコーティング領域が形成できるよう
に構成する。
【0033】以下、上記したような構成の第1の実施の
形態に係るプリントシート用コーティング装置の動作を
詳細に説明する。上記副コーティング走査制御回路17
によって制御される搬送モータ15の回転によって搬送
ローラ1を回転させる事で、プリント済みのプリント媒
体Pが矢印Y方向に送られる。この送りは、連続的、ス
テップ的のいずれであっても良い。副コーティング走査
制御回路17の信号がコーティング制御回路16にも送
られると、当該コーティング制御回路16の指令によっ
て不図示のモータが回転して移動支持台12を移動させ
て主コーティング走査を開始させる。
【0034】この移動支持台12が、図示の位置からプ
リント媒体Pを横断するX方向に移動すると、エッジセ
ンサ10がプリント媒体PのエッジE1 を検出し、コ
ーティング制御回路16は、少し遅れてオンディマンド
コーティングヘッド6がエッジE1 部分を通過してから
当該ヘッド6をオンさせるように制御する。
【0035】移動支持台12がプリント媒体Pの他方の
エッジE2 を通過する時点では、先ずエッジセンサ1
0がエッジE2 の位置を検出し、オンディマンドコー
ティングヘッド6のコーティング位置がエッジE2 を通
過する前にコーティングをオフするように制御するよう
にコーティング制御回路16が指令する。
【0036】主コーティング走査の戻りのパスにおいて
もコーティングを行わせる場合は上記エッジE1、E2
の位置を記憶しておいて、その記憶位置によって制御
するようにコーティング制御回路16を構成する。或い
は、エッジセンサ10に加えて、もう一つのエッジセン
サ10′をコーティングヘッド6の噴射部位置を挟んで
反対側に設け、行きと帰りの主コーティング走査でセン
サ信号を切り換えて制御に利用するようにしてもよい。
【0037】1回の主コーティング走査で、複数の噴射
部7がカバーするプリント媒体送り方向Yに幅を有する
細長い帯状のコーティング領域が作られる。従って、プ
リント媒体のY方向の送り幅とコーティング幅が整合す
るようにコーティング制御回路16はコーティング走査
を制御する。或いは、コーティング走査に整合するよう
に副コーティング走査の送り量を設定する。
【0038】上記のような態様にてコーティングさせる
為に、オンディマンドコーティング6ヘッドは指令によ
り高速にON/OFF制御可能なものである事が要求さ
れる。同時に、コーティング液滴がプリント媒体面の所
望領域のみに付着し、他に飛散浮遊して汚染する事がな
いように、噴射飛行方向が限定されている必要があり、
これに応えるものとして上記説明の高周波振動素子たる
ピエゾ振動板により、特定した噴射部から所定方向に制
御された液滴径の液滴のみを噴射し、加圧空気の噴射等
を伴わないものを用いる必要がある。
【0039】尚、プリント媒体Pの端部位置を示す信号
の作成は図示例のエッジセンサ10に限定されることは
なく、手動操作での指定位置入力手段である、例えばオ
ペレーションパネルからの入力や指示スライドスケール
等の機械的手段により設定可能とする事もできることは
勿論である。
【0040】さらに、上記オンディマンドコーティング
ヘッド6によるコーティング領域は、プリント媒体Pの
エッジとは別に、プリント画面の有効画面領域を基に設
定する事もできる。後者の場合の位置指定は、プリント
媒体のエッジからの距離で指定するか、他の指示手段に
よって座標値として入力してもよい。
【0041】また、オンディマンドコーティングヘッド
6の主コーティング走査送りの量をコーティング領域と
一致させ、オンデイマンドーティングヘッド6は連続的
にON状態として運転する事も可能であるが、コーティ
ング領域を越えて往復動させて、コーティング領域のみ
コーティングするように制御する方が装置を構成し易
く、かつ均一なコーティングが得られる。
【0042】その点に着目して、先に図1で説明したコ
ーティング装置において、コーティングヘッド6を端部
信号アドレス位置を越えた位置迄往復動させ、端部信号
アドレス位置の内側で液滴を噴射し、外側で液滴の噴射
を停止させるコーティング制御回路16を設ける構成と
している。
【0043】次に図3には上記構成におけるコーティン
グ制御回路16の制御の状況を示すタイムチャート図を
示し説明する。尚、図3(a)はエッジセンサのON/
OFFの制御、図3(b)は主コーティング走査の往復
動と停止の制御、 図3(c)はコーティングヘッドの
ON/OFFの制御をそれぞれ示している。
【0044】コーティング制御回路16は、先ず図1の
左方向のプリント媒体Pから外れた位置にあるホームポ
ジションから移動支持台12を移動させて主コーティン
グ走査を開始する。移動支持台12上のエッジセンサ1
0は、時点T1 でプリント媒体Pのエッジ部にさしか
かり 、これによりセンサ出力がONとなる。
【0045】そして、更に時間tだけ経過し、コーティ
ングヘッド6がプリント媒体PのエッジE1 の内側に
到着する時点T2 でコーティングヘッド6をONとす
る。走査の終端近くの時点T3 では、エッジセンサ1
0がエッジE2 を検知し、この信号に基づき、オンデ
ィマンドコーティングヘッド6がエッジを越える前にコ
ーティングヘッド6をOFFとする。その後、エッジE
2 から所定距離離れた位置にくる時点T4 で往動を
停止し、直後の時点T5 でオンディマンドコーティン
グヘッド6を上記方向と反対方向に起動させる。
【0046】エッジセンサ10は、時点T6にてエッジ
E2 を検知するが、この時にはオンディマンドコーテ
ィングヘッド6はエッジE2 の内側にあるので、直ち
にオンディマンドコーティングヘッド6をオンにし、往
動時と同じ移動距離の間ONを続け、時点T7 でOF
Fとする。エッジE1 をセンサ10が検知して所定的
間後、走査送りを止め、再び往動方向の走査を始動させ
る。次いで、コーティング制御回路16は、このエッジ
E1 、E2 を検知してからの移動を、オーバーラン
によって停止に必要となる時間か、反転方向へ始動させ
て所定の走査速度に達する立上り時間かの、いずれか長
い方の時間を基にして定める。
【0047】上記制御例では、1個のエッジセンサ10
を用いた場合を示したが、先に述べた様に2個のセンサ
を用いれば、より自由な制御を行う事ができ、別の手段
でコーティング領域を示す座標指定とコーティングヘッ
ド6の走査位置は判別できるようにしておいても同様な
制御が可能である。
【0048】上記のように、プリント媒体Pのエッジや
所望のコーティング領域を越えて主コーティング走査を
行う事によって、コーティング領域においては主コーテ
ィング走査の送り速度を一定の値に安定化させる事がで
き、コーティングムラの発生を回避する事ができる。
尚、本コーティング装置においては、一回の主コーティ
ング走査の往動又は復動毎に、プリント媒体Pの送り方
向、即ち副コーティング走査方向Yに幅Sを有し、主コ
ーティング走査方向に長い帯状のコーティングが行わ
れ、プリント媒体PをY方向に送りながら、これをつな
ぎ合わせて広い面へのコーティングを行うようにしてい
る。
【0049】次に、図4には上記オンディマンドコーテ
ィングヘッド6と、当該ヘッド6に設けられた噴射部7
と、コーティングの様子を示し説明する。図4(a)に
おいて、オンディマンドコーティングヘッド6は、複数
の噴射部7を有しており、この噴射部によってカバーさ
れる副コーティング走査方向のコーティング幅はSで示
されている。
【0050】図4(b)において、b−1では、一回の
主コーティング走査でコーティングされる領域を右下り
線を施した丸印で示した。一回の主コーティング走査に
対応する副コーティング走査送りをsとする。b−2
は、S=sとした時の二回目の主コーティング走査送り
を行った時の結果を示しており、その二回目のコーティ
ングを右上り線を施した丸印で示し区別した。各回のコ
ーティング領域は、ひとつの線で接しているので、副コ
ーティング走査送りにムラがあったり、コーティングヘ
ッド6の端部の噴射に不揃いがあったりすると、直ちに
境界部にコーティング不良が発生してしまう。そこで、
本実施の形態では、この様な障害が発生しないようなコ
ーティング制御を行う為に、一回の主コーティング走査
サイクルに対応する副コーティング走査送り量をsと
し、コーティングヘッドの副コーティング走査方向のコ
ーティング幅をSとした場合に、s<Sとなるようにコ
ーティングヘッド6と副コーティング送り幅が設定さ
れ、少なくともコーティング走査の境界部分が重複コー
トされる様に構成することとした。
【0051】図4(c)には、副コーティング送り幅s
はS>sとなる様に設定した例が示されている。この図
示に示す例は、s=5/6Sである。一回目のコーティ
ング走査はc−1で示され、二回目のコーティング走査
はc−2で示される。走査の境界のコーティングは右上
り、右下りの斜線を施した丸印が重複しており、重複し
たコーティングが行われる事を示している。このコーテ
ィング条件の設定、制御によれば、副コーティング送り
の変動や、コーティングヘッド端部の噴射変動等があっ
てもコーティング不良が発生する事は防止される。
【0052】しかし、より均一で安定したコーティング
を行う為には、全体的に多重のコーティングを行う事が
好ましい。そこで、本実施の形態では、2s≦Sとなる
様にコーティングヘッド及び副コーティング送り幅が設
定されるように構成する。
【0053】図4(d)においては、2s=Sと設定し
た場合の状況が示されている。同図において、d−1、
d−2、d−3は各一回目、二回目、三回目の主コーテ
ィング走査終了後の状況を示しており、コーティング終
了部分は完全に2重のコーティング噴射を受ける様にな
っている。このようなコーティング条件の設定、制御に
よれば、コーティングヘッドや主副コーティング走査送
りに多少のムラがあったとしても、コーティングムラの
発生は有効に防止される。
【0054】次に第1の実施の形態の改良例1−1を説
明する。一般に、プリント済みのプリント媒体Pの表面
にコーティングを必要とする理由は種々あり、それによ
り異なったコーティング液が必要とされる。
【0055】例えば、水ベースインクを用いたインクジ
ェットプリントシートにおいては、耐水性向上の為の耐
水コーティングが必要となる。また、ほとんどの染料、
顔料インクやトナーを用いた各種プリンタの出力画像
は、UV耐光性が不足しており、UVカットコーティン
グが必要とされている。また、プリント画像に光沢を持
たせるニーズがあり、一部のプリント方式においては達
成されているが、高価なプリント媒体を必要とし、プリ
ントに長時間を要したり、付加的な装置を必要とする問
題があり、十分に要求に応えられない状況にあり、プリ
ント媒体へ光沢付与の為のコーティングが要望されてい
る。また、ワックス系のインクを用いたプリント画像は
スクラッチ等が生じ易く、表面の強度を高める為のコー
ティングが要望される。更に、顔料インクを用いたイン
クジェットプリンタのプリント画像においては、定着性
が不足する場合があり、定着性向上のコーティングが要
望される。更に、捺染用プリンタにおいては中間形態の
色剤でプリントを行った後に色材を顕色化したり安定化
させる為の助剤のコーティングが要望される場合があ
る。また、機密文書を印刷、プリントした表面に、複写
防止或いは機密文書である旨を示す為の均一な特殊コー
ティングが要求される場合がある。
【0056】上記第1の実施の形態は、簡易に自動的に
プリント済みのプリント媒体表面にコーティングを可能
とするものであるが、上記のような異なったコーティン
グ要求が混在して要求される場合には、その度にコーテ
ィングヘッドを洗浄する等の作業がわずらわしいものと
なり、変更に時間を要する。そこで、以下に説明する第
1の実施の形態の改良例1−1では、異なったコーティ
ング液が適用される複数のコーティングヘッドを設ける
ように構成する。
【0057】ここで、図5は第1の実施の形態の上記改
良例1−1の構成を示す図である。同図において、移動
支持台12’には、第1のオンディマンドコーティング
ヘッド6aと第1のエッジセンサ10a、第1のコーテ
ィング液容器41a(これらを第1の系とする)、第2
のオンディマンドコーティングヘッド6b、第2のエッ
ジセンサ10b、第2のコーティング液容器41b(こ
れらを第2の系とする)、その各々を制御するコーティ
ング制御回路42が設けられている。上記各構成要素
は、図1乃至図4で説明したのと同様に動作するように
構成されているが、コーティング制御回路42は、第1
の系、第2の系のいずれか又は両者を同時に動作させる
ように動作を制御する。
【0058】例えば、第1の系にUV防止液、第2の系
に光沢コーティング液を適用したとする。そして、UV
防止のみを目的とする場合には、厚いコーティング膜は
必要とせず、光沢コーティングにおいてはUVカットの
成分は含ませないものと仮定する。まず、UV防止のみ
を必要とする場合は一方の系、例えば第1の系のみを動
作させる。また、光沢コーティングのみを必要とする場
合は他方の第2の系のみを動作させる。そして、UV防
止と光沢コーティングの双方を必要とする場合は第1及
び第2の系を同時に動作させる。
【0059】このように、本改良例1−1によれば、移
動走査機構や制御手段を共用しながら、各種のコーティ
ング要求に選別又は並行的に応える多機能コーティング
装置を実現する事ができる。なお、コーティング液容器
は本体に固定設置してもよい。
【0060】次に第1の実施の形態の改良例1−2を説
明する。一般に、異なったコーティング液を同時には用
いることがない場合には、必ずしも複数のコーティング
ヘッドを用いる必要がなく、一種類のコーティング液を
受け入れるコーティングヘッドと、異なったコーティン
グ液を収容する複数のコーティング液容器と、複数の容
器と同一のコーティングヘッドを接続する配管と、上記
配管経路に設けた流路切り替え手段を設ける構成として
もよい。
【0061】以下に説明する第1の実施の形態の他の改
良例1−2は、この点に着目してなされたものである。
ここで、図6は第1の実施の形態の上記改良例1−2の
構成を示す図である。
【0062】同図において、移動支持台12、オンディ
マンドコーティングヘッド6、エッジセンサ10は図1
と同一内容のものである。コーティングヘッド6のコー
ティング液供給口近くには流路切換え弁44が設けられ
ており、第1のコーティング液容器41a、第2のコー
ティング液容器41bと接続されている。符号43はコ
ーティング制御回路である。コーティング液の切換えは
弁44を用いて行うが、この弁44の駆動はは手動であ
っても電動であってもよい。
【0063】尚、上記コーティング液によってオンディ
マンドコーティングヘッドのドライブ条件やコーティン
グ走査条件の変更が必要な場合には、コーティング制御
回路43に異なったモード設定を行って対応させるよう
に構成する。上記コーティング液の切換えは、弁44を
切換えた後に、プリント媒体Pの余白部分やリーダー部
分等の不要部分に先に使用していたコーティング液の残
留分を噴射させて入れ換えることにより行う。
【0064】このような構成によれば、コーティング液
の切替は瞬時ではないが容易であり、装置を複雑化する
事なく複数種のコーティング液に対応できるコーティン
グ装置が実現される。尚、上記コーティング制御回路4
3は、コーティング液の入れ換え時に必要なコーティン
グ制御モードを設けておくようにする。
【0065】次に第1の実施の形態の改良例1−3を説
明する。この改良例1−3では、プリントの余白やリー
ダー部に噴射する事なしにコーティング液の入れ換えを
する為にオンディマンドコーティングヘッドのプリント
シート側の対向位置に設けた廃液受けと、当該ヘッドが
廃液受けに対向する位置でコーティング液を連続噴射さ
せる制御手段を設ける構成とする。
【0066】ここで、図7は第1の実施の形態の上記改
良例1−3の構成を示す図である。同図に示されるよう
に、コーティング廃液受け46は、オンディマンドコー
ティングヘッド6のプリントシート側の対向位置、詳細
には移動支持台のホームポジションに対応する位置など
に設けられる。このコーティング廃液受け46には開口
部Oが設けられており、コーティングヘッド6からの廃
コーティング液を他へ飛散させる事なく廃液受け46内
に導く。尚、この廃液受け46として使用する容器は使
い捨てのものとすることもできる。
【0067】コーティング制御回路45は、コーティン
グ液の入れ替え時に、ホームポジションにおいてオンデ
ィマンドコーティングヘッド6を連続噴射動作させて、
前回使用の液を廃液受けに噴射して入れ換えを行う。こ
のように構成すれば、余白やリーダー部を有さないプリ
ント媒体に対しても支障なくコーティング液の入れ換え
を行う事ができる。
【0068】次に本発明の第2の実施の形態に係るプリ
ントシート用コーティング装置を説明する。上記第1の
実施の形態は、プリント装置から一旦排出されたプリン
ト済み媒体に適用できるものであるが、プリンタから排
出される時点で、プリントの最終工程に加えてコーティ
ングを行う事ができれば更に好ましい。
【0069】そこで、以下に説明する第2の実施の形態
では、プリント部から排出されるプリント済シートの表
面にコーティング液を塗布する為のプリンタ組み込み型
のコーティング装置であって、プリント媒体の排出方向
に沿って配列された複数の噴射部を有し、高周波振動素
子の振動により各噴射部から方向を限定して液滴粒子の
みを噴射し、エッジに沿う方向に幅を有するコーティン
グ領域を形成するオンディマンドコーティングヘッド
と、上記コーティングヘッドを上記エッジとクロスする
方向にプリント媒体を横断して往復動させる主コーティ
ング走査手段と、プリント媒体の主コーティング走査方
向の有効画面端部位置及びプリント媒体の端部位置のい
ずれか又は双方を示す端部位置信号を発生する手段と、
端部位置信号に基づいてコーティングヘッドからの液滴
噴射及び又はコーティングヘッドの往復動を制御するコ
ーティング制御手段を設けるように構成する。
【0070】図8は第2の実施の形態に係るプリントシ
ート用コーティング装置の構成を示す図である。同図に
おいて、プリンタとしてはインクジェットプリンタが用
いられている。このインクジェットプリンタは、記録媒
体ロール51に巻き取られたプリント媒体52と、記録
紙52を給送するためのガイドローラ53、搬送ローラ
1′及びピンチローラ3′のニップ部と、インクジェッ
トプリントヘッド58(以下、プリントヘッドと称す
る)と、該プリントヘッド58の走査領域を通過する際
に前記プリント媒体52を吸引する負圧吸引ボックスか
ら成るプラテン54と、プリント媒体52の搬送方向
(副走査方向)と直交する方向に設けたガイドレール6
1a、61bに支持され、主走査方向に移動可能でプリ
ントヘッド58を搭載する移動走査台60と、移動走査
台60に固定されるフック62にワイヤ64を掛け渡さ
れる一対のプーリ63a、63bと、間欠的に回転し、
記録ヘッド58の走査と同期して、プリント媒体52を
ステップ的に主走査方向と直交する副走査方向に給送す
る副走査モータ57と、前記プーリ63aに直結して正
回転、逆回転させる主走査モータ65と、プリント原画
信号源67からプリント画信号回路68を経由したラス
ター画信号を一時的に記憶するビットマップメモリ70
と、ビットマップメモリ70への書き込みを指示する書
き込み回路69と、読み出しを指示する読み出し回路7
1と、読み出された画信号によりプリントヘッド58を
駆動するプリントヘッドドライバ72とで構成される。
【0071】第2の実施の形態において、上記プリント
ヘッド58としては、複数のインク噴射部(インク噴射
ノズル)を有しており、インク噴射ノズルの配置によっ
てインク噴射位置が決まり、各インク噴射ノズルからプ
リント媒体へ向けてのインク噴射が個々に制御可能なマ
ルチエレメントインクジェットプリントヘッドを適用す
る。区切られた室とノズル開口を有するドットオンディ
マンド型のプリントヘッドとしては、熱エネルギーを噴
射に利用するバブルジェットあるいはサーマルジェッ
ト、ピエゾ素子の電圧印加により生ずる歪を噴射に利用
するピエゾジェット等が広く実用化されており、本実施
の形態に適用するのに好適する。
【0072】このインクジェットプリンタと一体にコー
ティング装置が組込まれ、コーティング装置は、オンデ
ィマンドコーティングヘッド6とコーティングヘッドへ
コーティング液を供給するチューブ8、給電用コネクタ
9が一体的に組立てられたコーティングヘッドユニット
とエッジセンサ10及びコネクタ11を一体化したセン
サユニットを移動支持台12上に保持している。移動支
持台12はガイドレール13上を、不図示の伝達手段を
介して、コーティング走査モータ5の動力によって往復
動する構成となっている。この他、符号2は搬送ローラ
で、符号4は対向ローラであるが、対向ローラ4は、好
ましくはスターホイールの様に媒体表面への接触面積の
小さいものを用い、乾燥が完全でないコーティング液が
オフセットしないようにしておくことが好ましい。
【0073】以下、上記構成の第2の実施の形態に係る
装置の動作について説明する。先ず、プリント媒体ロー
ル51から巻き解かれたプリント媒体52は、ガイドロ
ーラ53及び搬送ローラ1′とピンチローラ3′のニッ
プ部に掛け渡され、連続して供給される。そのとき、プ
ラテン54はプリント媒体52が記録ヘッド58の走査
領域を通過する際にプリント媒体が浮き上らない様に吸
引する。
【0074】上記主走査モータ65は、プーリ63aに
直結して正回転、逆回転を繰り返して行い、プリントヘ
ッド58の主走査方向の反復移動を行う。また、副走査
モータ57は、間欠的に回転し、記録ヘッド58の走査
と同期してプリント媒体52をステップ的に主走査方向
と直行する副走査方向に送る。
【0075】そして、プリント原画信号源67からのラ
スタ画信号は、プリント画信号回路68を経由し、書き
込み回路69の指令によってビットマップメモリ70に
一度書き込まれ、読み出し回路71からの指令により読
み出される時はプリントヘッド58のノズル配列及び主
走査移動と、指定のプリントモードに適合するタイミン
グ及びアドレス順に読み出される。この読み出されたプ
リント画信号は、プリントヘッドドライバ72へ送ら
れ、プリントヘッドドライバ72は、これに従ってプリ
ントヘッド58を駆動する。このプリント画信号と主走
査モータ65及び副走査モータ57の回転の整合等は、
記録制御部の中心となる記録制御回路74からの指令を
メモリの書き込み回路69や読み出し回路71、主走査
モータドライバ75、副走査モータドライバ76へ送り
込んで行う。
【0076】プリントを終了したプリント媒体は、搬送
ローラー1′及び圧接ローラー3′を介してステップ的
に送り出され、オンディマンドコーティングヘッド6と
対向する位置及びエッジセンサ10と対向する位置を通
過する。
【0077】記録制御回路74からの情報で、プリント
済みの用紙部分がコーティング装置部分に差し掛かった
タイミングにおいて、コーティング制御回路16′の指
令によってコーティング走査モータドライバ14が作動
してコーティング走査モータ5を始動させる。はじめに
エッジセンサ10の信号を得て、コーティング制御回路
16′は、この信号に基づいてコーティングヘッド6の
動作を制御する。
【0078】このように構成される本装置に適用される
オンディマンドコーティングヘッドの好ましい例は、先
に図1、図2等で説明した通りである。上記構成のプリ
ンタに一体に組込んだコーティング装置の構成によれ
ば、プリント媒体の排出と同時にコーティングを行う事
ができる。従って、全プリント終了後に、プリンタとは
切り離してコーティングあるいはラミネートする従来の
方法に比べはるかに迅速で簡易である。更に、コーティ
ングの為のプリント媒体の搬送と、プリンタからのプリ
ント済み用紙の排出の搬送機構とを共用化し、且つコー
ティング装置の支持をプリンタの構成部材と共用化して
小型で、低価格のプリントシート用コーティング装置を
実現する事ができる。
【0079】尚、上記プリンタに一体に組込んだコーテ
ィング装置においても先に図3で説明したように、動作
制御する事が好ましい。即ち、上記プリンタと一体に組
込んだプリントシート用コーティング装置において、コ
ーティングヘッドを端部信号アドレス位置を越えた位置
迄往復動させ、端部信号アドレス位置の内側で液滴を噴
射し、外側で液滴の噴射を停止させるコーティング制御
手段を設ける構成とする。この構成の動作は、先に示し
た図3のタイミングチャート図で説明した通りであるた
め、ここでは詳細な説明は省略する。
【0080】上記構成によれば、プリント媒体の端部に
おいて、コーティングヘッドの移動速度が一定速度に安
定化した状態でコーティングを開始する事ができる為に
プリント媒体端部でもコーティングの厚さに不揃いの生
じないコーティングを行わせる事ができる。
【0081】次に第2の実施の形態の改良例2−1を説
明する。プリンタに一体的に組込んだコーティング装置
においては、プリンタのプリント速度に対応した速度で
コーティングを行わなければならない。また、プリンタ
のプリント速度の変動に対してもコーティング不良を生
ずる事のない余裕度があるコーティング装置である事が
望まれる。
【0082】そこで、この第2の実施の形態の改良例2
−1に係るプリントシート用コーティング装置において
は、プリンタに一体に組込んだ請求項2に記載のコーテ
ィング装置において、一回の主コーティング走査サイク
ルに対応するプリント媒体の送り出し量をsとし、コー
ティングヘッドのコーティング幅をSとすると、s<S
となる様にコーティングヘッドのコート幅とプリント媒
体送り出し量が設定され、少なくともコーティング走査
の境界部が重複コートされる制御手段を設けるように構
成する。
【0083】上記構成の動作は図4の(c)、(d)等
によって例示されるが、コーティングの境界部が重複コ
ートされる為にプリント媒体の送り幅等に変動を生じて
もコーティング抜けを生ずる事がない。尚、上記sとS
の設定であるが、プリンタの最大プリント媒体送り出し
量をsMAXとする時、コーティング幅S<sMAXと
なる様にコーティングヘッドを設ければ、プリンタの全
動作モードに対応してコーティングが可能である。しか
し、sMAX>Sとなるようなコーティングヘッドしか
装着できない場合には、コーティング装置使用時にはS
>sとなるようにプリントの為の送り速度の小さいプリ
ントモードが設定されるように記録制御回路74のモー
ド設定に制限条件を加えるように構成する。
【0084】例えば、インクジェットプリンタにおいて
ドラフトモードや高速プリントモードを禁止し、インタ
ーレースプリントモードを許容する等の制限を加える。
また、図4の(d)で説明したようにコーティングを全
面的に多重化する事によって均一性を向上させる事がで
きる。従って、上記コーティング装置において、2s≦
Sとなる様にコーティングヘッドのコート幅とプリント
媒体送り出し量が設定される制御手段を設けるように構
成する。
【0085】上記構成において、コーティングヘッドの
コーティング幅Sを十分に大きく設定する事ができる時
はプリンタの動作条件に制約を加える必要がないが、最
大のプリント速度における2s≦Sの条件が満されない
場合はコーティング装置使用時にプリンタの動作モード
に制限を加えて2s≦Sが実現するように記録制御回路
74の設定に制限を加えるように構成する。
【0086】次に第2の実施の形態の改良例2−2を説
明する。プリンタの種別によってはプリント速度が大き
く変化する構成のものがあり、典型的な例としてはイン
クジェットプリンタがある。
【0087】プリントヘッドを往復動走査し、プリント
媒体を副走査送りする構成の例えば図8に例示したよう
な構成の場合、帯状のプリント領域が各主走査方向に形
成され、副走査方向にこの帯をつなぎ合わせてプリント
領域を拡げていくが、この帯の境界のムラや帯の中の濃
度ムラの影響を分散させて目立たなくする為に走査位置
を副走査方向に1/nずつずらせてn回に分け所定の帯
に相当する領域のプリントを行うインターレースプリン
トモードと呼ぶプリントモードが広く実用化されてお
り、必要とする画質に対応してnの値が選択可能となっ
ている。
【0088】この場合に、nの値によってプリント媒体
の排出速度がnに反比例し大きく変化する。従って、コ
ーティング装置の動作条件が一定であっては適切なコー
ティングを行う事ができない。
【0089】そこで、以下に説明する改良例2−2で
は、上記コーティング装置において、プリント媒体の排
出送り出し量を示す信号を送出する手段と、上記プリン
ト媒体送出し量信号に基いてコーティングヘッドの往復
動及び又は液滴噴射のON/OFF及び又は液滴噴射レ
ートを制御するコーティング制御手段を設ける様にする
ことで上記問題を解決する。
【0090】即ち、図8において、プリンタのプリント
モードは記録制御回路74で設定され、この設定と共に
プリント媒体の排出速度や一回のプリントの主走査に対
応するステップ送り幅の情報をコーティング制御回路1
4に送り込む。コーティング制御回路14は、上記情報
に応じてコーティング量のコントロールの為に動作モー
ドを変更する。
【0091】コーティング量の変更は以下の様な手段で
達成する事ができる。第1の方法は主コーティング走査
の周期を変更するものである。即ち、プリント媒体の送
り速度の低下と共に主コーティング走査の周期を遅くし
てコーティング厚を調整する。このとき、周期の調整
は、コーティング走査の折り返り点での待ち時間の長さ
を調整して行う。
【0092】第2の方法は主コーティング走査の周期は
一定にしたまま、コーティングヘッドの噴射レートを変
更するよう駆動条件を変えてコーティング液の噴射量を
変化させる方法である。駆動条件はコーティングヘッド
の駆動電圧か駆動周波数あるいは両者の組合わせ条件等
を選ぶ事ができる。この第1、第2の方法を組合わせて
実施する事も可能であることは勿論である。
【0093】次に第2の実施の形態の改良例2−3を説
明する。上記第2の実施の形態は、プリントヘッドの移
動走査とコーティングヘッドの主コーティング走査の移
動機構は独立に構成した例であったが、装置をより簡略
化する為には両走査機構を共用化する事もできる。
【0094】そこで、本改良例2−3においては、前記
装置においてプリンタがプリントヘッドを往復動走査さ
せて主走査を行い、プリント媒体をステップ的に搬送し
て副走査を行う様構成され、プリントヘッドの移動走査
台にコーティングヘッドが一体的に保持されている構成
とする。
【0095】ここで、図9は第2の実施の形態の上記改
良例2−3の構成を示す図である。同図において、図8
と同じ符号の部材は、同じ動作、作用をなすものであ
る。この例においては、プリントヘッド58の移動走査
台60と一体にホルダー80が取付けてあって、このホ
ルダーにオンディマンドコーティングヘッド6及びエッ
ジセンサ10が取付けてある。コーティング制御回路1
4′は上記構成条件下でコーティングヘッドの動作制御
を行う。即ち、上記構成においては、プリントヘッド5
8の往復動走査と一体にオンディマンドコーティングヘ
ッドは往復動するので、コーティングの制御はコーティ
ングのオン/オフ及び又はコーティング噴射量の制御の
み可能であって、コーティングヘッドの往復動周期を変
化させたり、停止させたりする事はできない。プリント
モードの変更によってプリント媒体の排出速度が変化す
る事に対応して、排出速度が遅くなった場合はコーティ
ング液の噴射を各走査毎に行わずに、n回に1回の割合
に間引いたり、コーティングヘッドからの噴射レート
(図10参照)を1/nに低減するように制御する。
【0096】この改良例2−3によれば、コーティング
ヘッドの主コーティング走査送り機構をプリントヘッド
の主走査送り機構を共用する事ができる。次に本発明の
第3の実施の形態に係るプリントシート用コーティング
装置を説明する。上記実施の形態のオンディマンドコー
ティングヘッドを往復動させてコーティングを行うコー
ティング装置においては、コーティング液もコーティン
グヘッドと一体に往復動させる構成も可能ではあるが、
コーティング液は固定配置して供給チューブから供給す
る方が合理的である。
【0097】しかし、この場合には供給チューブをコー
ティングヘッドの往復動に合わせてガイドする手段が必
要であり、装置が複雑化する。そこで、以下に説明する
第3の実施の形態においては、上記プリントヘッドの移
動走査台と一体にコーティングヘッドを保持する構成の
装置においてプリントヘッドがインクジェットプリント
ヘッドであり、プリンタ本体に固定のインク容器とイン
ク容器からプリントヘッドへのフレキシブル配管チュー
ブと、プリントヘッドの往復動に追従して移動し配線配
管チューブを保護、ガイドするケーブルガイドを有し、
プリンタ本体に固定のコーティング液容器と、容器とコ
ーティングヘッドを結ぶフレキシブルな配管チューブが
上記ケーブルガイド内に収容されている構成とする。
【0098】図11は第3の実施の形態に係るコーティ
ング装置の構成を示す図である。同図において、プリン
タには基台85が設けられており、この基台85上にケ
ーブルガイド86が設けられている。このケーブルガイ
ド86には、インクジェットプリントヘッド58にイン
クボトル87からインクを供給する為のフレキシブルチ
ューブ59と、インクジェットプリントヘッド58に信
号を供給するボード81からのワイヤ59′が収容され
ると共に、コーティングヘッド6とコーティング液容器
88を接続するフレキシブルチューブ配管チューブ8
と、コーティングヘッドのコネクタ9、及びエッジセン
サ10のコネクタ11をコーティング制御回路ボード8
2に結ぶ配線9′及び11′が共に収容されている。
【0099】ケーブルガイド86は、キャタピラ状の構
造をなす多関節体で一端を基台85に固定し、他端を移
動走査台60に固定してある。フレキシブル配管チュー
ブ8及び配線ワイヤはケーブルガイド86に保護ガイド
され、損傷を受ける事なく往復動する事ができる。
【0100】ここで、プリントヘッドの移動走査台と一
体にコーティングヘッドを保持させるようにした本実施
の形態においても、種々の改良が可能である。その改良
例3−1は、コーティングヘッドを支持し主コーティン
グ走査方向に移動する支持台上に、異なったコーティン
グ液が適用される複数のコーティングヘッドを設けた構
成とするものである。この改良例は先に図5に示された
構成を図8、9に適用したものであって、このような構
成とした場合の作用効果は先に図5で説明した内容と同
じであるため、ここでは説明を省略する。
【0101】改良例3−2は、複数種類のコーティング
液を受け入れるコーティングヘッド及び移動走査手段と
異なったコーティング液を収容しプリンタ本体に保持さ
れている複数のコーティング液容器と、これら容器と同
一のコーティングヘッド接続する配管チューブと、上記
配管経路に設けた流路切り替え手段を設けた構成とする
ものである。この改良例は図6に示された構成を図8、
9に適用したものであって、この構成の作用効果は図6
の説明と同じである。
【0102】改良例3−3は、上記第2の改良例に加え
てコーティングヘッドのホームポジションのプリントシ
ート側の対向位置に設けた廃液受けと、コーティングヘ
ッドが廃液受けと対向する位置で、コーティング液を連
続噴射させる制御手段を設けた構成とするものである。
この構成は、図7の実施例を図8、9の実施例に適用し
たものであって、その作用効果は図7と同じである。
【0103】次に本発明の第4の実施の形態に係るプリ
ントシート用コーティング装置を説明する。上記各実施
の形態にて示した構成は、コーティングヘッドが往復動
してコーティングが実施される態様のものを示したが、
第4の実施の形態は、この構成に限定されず、幅の広い
コーティングヘッドを用いて、コーティングヘッド固定
形のプリントシートコーティング装置として構成するも
のである。
【0104】すなわち、プリントされた媒体の表面に液
状のコーティング物質を塗布する為の装置で、プリント
された媒体の搬送方向とクロスする方向に、プリント媒
体の最大幅に対応する様に設けられたページワイドコー
ティングヘッドユニットで、複数の噴射部を有し、高周
波振動素子の振動により各噴射部から方向を限定して液
体粒子のみを噴射し、媒体の搬送方向とクロスする方向
に長い帯状のコーティング領域を形成するオンディマン
ドコーティングヘッドを、複数のセクションに分割する
形状で媒体を幅方向に横断する様に設け、セクション毎
に制御可能な構成としたコーティングヘッドユニット
と、プリント媒体の上記配列方向の端部位置を示す端部
位置信号を発生する手段と、端部位置信号とプリント媒
体の搬送を示す信号に基づいてコーティングヘッドユニ
ットをセクション単位で制御するコーティング制御手段
を設ける構成とした。
【0105】図12は第4の実施の形態に係るプリント
シート用コーティング装置の構成図である。同図におい
て、101はプリント媒体供給ロールで、引き出された
プリント媒体102はプラテン104の前後に配置され
たガイド及び搬送ローラ103と105を経由し、更に
排出ローラ107へと掛け渡される。プラテン104の
対向位置には、プリントヘッド108が位置しており、
搬送ローラ105と排出ローラ107の間で、プリント
媒体のプリント面と対向する位置にコーティングヘッド
110が置かれる。ガイドローラ、搬送ローラ、排出ロ
ーラの対向位置には圧接ローラ103′、105′、1
07′が配置されている。
【0106】この装置はプリンタと一体に組込まれたコ
ーティング装置を示しているが、プリント済みのプリン
ト媒体をプリンタとは別のコーティング装置でコーティ
ングする構成とする事もできる。また、プリントヘッド
108はサーマル方式のプリンタ、インクジェット方式
のプリンタ等各種の方式のものが適用可能であり、ペー
ジ幅のプリントヘッドを有するものであっても、ヘッド
を移動走査するシリアルプリンタの構成であってもよ
い。
【0107】コーティングヘッド110は、複数の噴射
部を有し、高周波振動素子の振動によって液滴粒子のみ
を噴射するもので、先に図1、図2等で説明したものを
適用する。但し、上記実施の形態においては、オンディ
マンドコーティングヘッドが、プリント媒体の幅、すな
わちプリント媒体の搬送方向と直交する方向の寸法をカ
バーする噴射領域を有する幅広のものとし、これが固定
されて使用される事と、噴射領域を複数のセクションに
分割してセクション毎に噴射制御可能な分割構造となっ
ている点に特徴がある。つまり、オンディマンドコーテ
ィングヘッド111は111a、111b、…、111
hのセグメントに分割してあって、各セグメント毎にコ
ネクタa、b、…、hを設け、コーティング制御回路1
15へ接続して、セグメント毎の制御を行うようにす
る。
【0108】符号110a〜110hは、各コーティン
グヘッドへの配管チューブを示しており、各チューブは
共通の供給チューブ109を介してコーティング液容器
113へ接続される。符号116は、プリント媒体の端
部位置信号を発生する手段で、プリント媒体毎にキーボ
ード等の入力手段を用いて発生させてもよいし、不図示
のセンサを用いてプリント媒体のエッジ位置を検知して
発生させる事もできる。尚、セグメントに分割されたコ
ーティングヘッドはプリント媒体の幅に対応し、プリン
ト媒体に対向しない位置にあるものは、コーティング制
御回路115の指令によって休止させる。
【0109】この第4の実施の形態によれば、プリント
媒体の搬送に対応してコーティングヘッド111a〜1
11hを選択動作させる事によってコーティングの為の
メカニカルな走査機構なしにコーティングを行う事がで
き、又高速のコーティングが可能であると同時に図1、
2で説明したように装置や周辺部を汚す事なく、コーテ
ィング液の無駄な消耗のないコーティング装置が実現さ
れる。
【0110】次に第4の実施の形態の改良例4−1を説
明する。コーティングヘッドをセグメント化する場合に
はセグメントの組立てによっては境界部にすき間ができ
てコーティング不良を生ずる恐れがある。そこで、以下
に説明する改良例4−1では、かかる不工合を防止する
為に、上記のセグメント化されたコーティングヘッドに
おいて、コーティングヘッドユニットの各セグメントの
境界部分がオーバーラップするようにセグメントを配列
した構成とする。
【0111】ここで、図13(a)(b)は上記改良例
4−1を示す図である。図13(a)においては、セグ
メント化されたオンディマンドコーティングヘッド11
1a〜111eは直線状に配列されている。コーティン
グヘッドはその噴射方向がやや扇状に広がるように作ら
れていて、コーティングヘッドとプリント媒体のギャッ
プとの設定を適正化する事によって、プリント媒体面に
おけるコーティング領域がセグメントの境界においてオ
ーバーラップするようにする。
【0112】図13(b)はコーティングヘッドから垂
直方向にコーティング液を噴射する構成のコーティング
ヘッドである為に一直線上に配列したのでは境界部のす
き間を除去する事ができないので、プリント媒体の移動
方向に前後に離れた二列のライン上に交互に配列した構
造となっている。111a、111c、111eは手前
の列に配置され、111b、111dは奥側の列を形成
している。そして各コーティング領域の境界がオーバー
ラップするように各セグメントを位置決めしてある。
【0113】尚、上記幅広のオンディマンドコーティン
グヘッドを用いた第4の実施の形態たるプリントシート
用コーティング装置においても第1の実施の形態に関連
し、図5、図6、図7等で示した改良例と同様な構成が
可能である。
【0114】改良例4−2は、上記広幅のコーティング
ヘッドを設けたコーティング装置において異なったコー
ティング液が適用される複数組みのコーティングヘッド
ユニットを設ける構成とするものである。
【0115】ここで、図14は上記改良例4−2の構成
の構成図である。同図において、符号106xと106
yは幅広のコーティング領域を有するオンディマンドコ
ーティングヘッドユニットであり、別のコーティング液
が適用されるものである。符号113x及び113yは
異なったコーティング液を収容したコーティング液容器
で、供給チューブ109x、109yによって接続され
ている。117xと117yはコーティングヘッドへの
配線ワイヤでコーティング制御回路116に接続され
る。コーティング制御回路116は、プリント媒体幅に
合わせたコーティングヘッドのドライブを制御すると共
に、コーティングヘッド106x、106yのいずれを
動作させるかを選択制御する。コーティング液の種類や
選択例は、図5において詳補に説明したが、その内容は
本実施についても同様である。
【0116】改良例4−3は広幅コーティングユニット
を設けたコーティング装置において、一組のコーティン
グヘッドユニットと、異なったコーティング液を収容す
る複数のコーティング液容器と、複数の容器と一組のコ
ーティングヘッドユニットを接続する配管と、上記配管
経路に設けた流路切り替え手段を設ける構成とするもの
である。
【0117】ここで、図15は上記改良例4−3の構成
を示す図である。同図において、符号106は幅広のコ
ーティングヘッドユニットである。符号113x及び1
13yは異なったコーティング液を収容したコーティン
グ液容器で、118流路切換え弁、109x、109y
は配管チューブである。流路切換え弁118及びコーテ
ィングヘッド106は、配線119、117によってコ
ーティング制御回路120へ接続されている。コーティ
ング制御回路120はコーティングヘッドユニットのセ
グメントを選択的に制御すると共に流路切換え弁118
を切換えて、使用するコーティング液を選別してコーテ
ィングヘッドユニット106へ供給する。コーティング
液を切替えた時にコーティングヘッド内のコーティング
液が完全に入れ替るまでプリント媒体の余白部へコーテ
ィング液を噴射してからコーティング作業をスタートさ
せるようにし、この制御もコーティング制御回路120
が行う。
【0118】改良例4−4は、コーティング液の切換え
時にプリントシートの余白部へコーティング液を噴射す
る事なく液の入れ換えを行う構成とするものである。即
ち、広幅のコーティングヘッドを設け、複数のコーティ
ング液容器と流路切替手段を設けたコーティング装置に
おいて、コーティングヘッドユニットのプリントシート
側の対向位置に設けた廃液受けと、コーティングヘッド
ユニットからプリント媒体の送りと無関係にコーティン
グ液を連続噴射させる制御手段を設ける構成とする。
【0119】ここで、図16は本改良例4−4の構成を
示す図である。同図において、121はコーティングヘ
ッドユニットのプリントシート側対向位置に設けた廃液
受けであって、その断面を図示してある。廃液受けはコ
ーティングヘッドユニットに面する側が開口Oとなって
いて、プリント媒体がない時には直接コーティングヘッ
ドユニット106と対向する。コーティング制御回路1
20′はコーティング液の入れ替え時に、プリント媒体
をコーティングヘッドユニット部からはずした状態で連
続噴射させる事によってコーティング液の入れ替えを行
う。尚、廃液受けは、紙容器等使いすて容器で構成する
のが好ましい。
【0120】以上詳述したように、本発明の上記実施の
形態によれば、屋内で作業して全く支障のない様に、コ
ーティング液がプリントシート面以外の所へ飛散する事
のない、プリントシート用コーティング装置を実現する
事ができる。
【0121】さらに、プリンタに一体的に取付けられ自
動化されたプリントシート用コーティング装置であっ
て、プリントシート部分以外の個所にコーティング液が
飛散付着する事のないプリントシート用コーティング装
置を実現する事ができる。
【0122】そして、異なったプリント媒体の搬送速度
に追従して所定のコーティング厚を確保する事ができ、
プリント速度可変のプリンタに組み込可能なプリントシ
ート用コーティング装置を実現する事ができる。
【0123】更に、プリント媒体の幅やプリント領域の
幅が種々異なっているプリントシート上に自在に対応し
て簡易にあるいは自動的にコーティング領域を調整する
事ができるプリントシート用コーティング装置を実現す
る事ができる。
【0124】そして、異なった作用効果を有するコーテ
ィング物質を簡易に選択的に使用可能なプリントシート
用コーティング装置を実現する事ができる。また、コー
ティング液の無駄な消費の少ないコーティング装置を実
現する事ができる。
【0125】尚、本発明の上記実施の形態には以下の発
明が含まれる。 (1)プリント済みの媒体の表面に液状のコーティング
物質を塗布するプリントシート用コーティング装置であ
って、上記プリント媒体の左右のエッジに沿う方向に配
列された複数の噴射部を有し、高周波振動素子の振動に
より各噴射部から所定の方向に液滴粒子のみを噴射し、
上記エッジに沿う方向に幅を有するコーティング領域を
形成するオンディマンドコーティングヘッドと、上記オ
ンディマンドコーティングヘッドを、上記エッジとクロ
スする方向に上記プリント媒体上を往復動させる主コー
ティング走査手段と、上記オンディマンドコーティング
ヘッドとプリント媒体を上記移動方向と垂直な方向に相
対移動させる副コーティング走査手段と、上記プリント
媒体の主コーティング走査方向の有効画面端部位置及び
プリント媒体の端部位置の少なくともいずれかを示す端
部位置信号を発生する信号発生手段と、上記端部位置信
号に基づいて、上記オンディマンドコーティングヘッド
からの液滴噴射及び当該オンディマンドコーティングヘ
ッドの往復動の少なくともいずれかを制御するコーティ
ング制御手段と、を具備することを特徴とするプリント
シート用コーティング装置。 (2)上記コーティング制御手段は、上記オンディマン
ドコーティングヘッドを端部信号アドレス位置を越えた
位置まで往復動させ、端部信号アドレス位置の内側で液
滴を噴射し、外側で液滴の噴射を停止させることを特徴
とする上記(1)に記載のプリントシート用コーティン
グ装置。 (3)一回の主コーティング走査サイクルに対応する副
コーティング走査送り量をsとし、コーティングヘッド
の副コーティング走査方向のコーティング幅をSとする
と、s<Sとなる様に上記オンディマンドコーティング
ヘッドのコーティング幅と副コーティング送り幅が設定
され、少なくともコーティング走査の境界部分が重複コ
ートされる事を特徴とする上記(1)に記載のプリント
シート用コーティング装置。 (4)上記オンディマンドコーティングヘッドのコーテ
ィング幅と副コーティング送り幅が2s≦Sとなる様に
設定されることを特徴とする上記(3)に記載のプリン
トシート用コーティング装置。 (5)異なったコーティング液が適用される複数のオン
ディマンドコーティングヘッドを更に具備することを特
徴とする上記(1)に記載のプリントシート用コーティ
ング装置。 (6)一種類のコーティング液を受け入れるオンディマ
ンドコーティングヘッドと、異なったコーティング液を
収容する複数のコーティング液容器と、複数の容器と同
一のオンディマンドコーティングヘッドを接続する配管
と、上記配管経路に設けた流路切り替え手段とを更に具
備することを特徴とする上記(1)に記載のプリントシ
ート用コーティング装置。 (7)上記オンディマンドコーティングヘッドとプリン
トシート側の対向位置に廃液受けを更に設け、上記コー
ティング制御手段が、当該オンディマンドコーティング
ヘッドが廃液受けに対向する位置でコーティング液を連
続噴射させるよう制御することを特徴とする上記(6)
に記載のプリントシート用コーティング装置。 (8)プリント部から排出されるプリント済みの媒体の
表面にコーティング液を塗布するプリンタ組み込み型の
コーティング装置であって、上記プリント媒体の排出方
向に沿って配列された複数の噴射部を有し、高周波振動
素子の振動により各噴射部から方向を限定して液滴粒子
のみを噴射し、上記プリント媒体のエッジに沿う方向に
幅を有するコーティング領域を形成するオンディマンド
コーティングヘッドと、上記オンディマンドコーティン
グヘッドを上記エッジとクロスする方向に、プリント媒
体を横断して往復動させる主コーティング走査手段と、
上記プリント媒体の主コーティング走査方向の有効画面
端部位置及びプリント媒体の端部位置の少なくともいず
れかを示す端部位置信号を発生する信号発生手段と、上
記端部位置信号に基づいて、オンディマンドコーティン
グヘッドからの液滴噴射及びオンディマンドコーティン
グヘッドの往復動を制御するコーティング制御手段と、
を具備することを特徴とするプリントシート用コーティ
ング装置。 (9)上記コーティング制御手段は、オンディマンドコ
ーティングヘッドを端部信号アドレス位置を越えた位置
迄往復動させ、端部信号アドレス位置の内側で液滴を噴
射し、外側で液滴の噴射を停止させるよう制御すること
を特徴とする上記(8)に記載のプリントシート用コー
ティング装置。 (10)一回の主コーティング走査サイクルに対応する
プリント媒体の送り出し量をsとし、オンディマンドコ
ーティングヘッドのコーティング幅をSとすると、s<
Sとなる様にオンディマンドコーティングヘッドのコー
ト幅とプリント媒体送り出し量が設定され、少なくとも
コーティング走査の境界部が重複コートされることを特
徴とする上記(9)に記載のプリントシート用コーティ
ング装置。 (11)オンディマンドコーティングヘッドのコート幅
とプリント媒体送り出し量が2s≦Sとなる様に設定さ
れていることを特徴とする上記(10)に記載のプリン
トシート用コーティング装置。 (12)上記プリント媒体の排出送り出し量を示す信号
を送出する手段を更に具備し、上記コーティング制御手
段が、上記プリント媒体送出し量信号に基づいてオンデ
ィマンドコーティングヘッドの往復動及び又は液滴噴射
のON/OFF及び又は液滴噴射レートを制御すること
を特徴とする上記(8)に記載のプリントシート用コー
ティング装置。 (13)上記プリンタがプリントヘッドを往復動走査さ
せて主走査を行い、プリント媒体をステップ的に搬送し
て副走査を行う様構成され、オンディマンドプリントヘ
ッドの移動走査台にオンディマンドコーティングヘッド
が一体的に保持されていることを特徴とする上記(8)
に記載のプリントシート用コーティング装置。 (14)上記オンディマンドプリントヘッドがインジェ
ットプリントヘッドであり、プリンタ本体に固定のイン
ク容器とインク容器からプリントヘッドへのフレキシブ
ル配管チューブと、プリントヘッドの往復動に追従して
移動し配線配管チューブを保護及びガイドするケーブル
ガイドを有し、プリンタ本体に固定のコーティング液容
器と、容器とオンディマンドコーティングヘッドを結ぶ
フレキシブルな配管チューブが上記ケーブルガイド内に
収容されていることを特徴とする上記(13)に記載の
プリントシート用コーティング装置。 (15)上記コーティングヘッドを支持し主コーティン
グ走査方向に移動する支持台上に、異なったコーティン
グ液が適用される複数のコーティングヘッドを更に設け
たことを特徴とする上記(8)に記載のプリントシート
用コーティング装置。 (16)一種類のコーティングを受け入れるコーティン
グヘッド及び移動走査手段と異なったコーティング液を
収容しプリンタ本体に保持されている複数のコーティン
グ液容器と、これら容器と同一のコーティングヘッドを
接続する配管チューブと、上記配管経路に設けた流路切
り替え手段を更に設けたことを特徴とする上記(8)に
記載のプリントシート用コーティング装置。 (17)上記コーティングヘッドのホームポジションの
プリントシート側の対向位置に設けた廃液受けと、コー
ティングヘッドが廃液受けと対向する位置で、コーティ
ング液を連続噴射させる制御手段を更に設けたことを特
徴とする上記(16)に記載のプリントシート用コーテ
ィング装置。 (18)プリント媒体の表面に液状のコーティング物質
を塗布する為のプリントシート用コーティング装置であ
って、上記プリント媒体の搬送方向と垂直な方向に、プ
リント媒体の最大幅に対応する様に設けられたページワ
イドコーティングヘッドユニットと、複数の噴射部を有
し、高周波振動素子の振動により各噴射部から方向を限
定して液体粒子のみを噴射し、媒体の搬送方向と垂直な
方向に長い帯状のコーティング領域を形成するオンディ
マンドコーティングヘッドを、複数のセクションに分割
する形状で媒体を幅方向に横断するように設け、当該セ
クション毎に制御可能な構成としたコーティングヘッド
ユニットと、上記プリント媒体の上記配列方向の端部位
置を示す端部位置信号を発生する信号発生手段と、上記
端部位置信号とプリント媒体の搬送を示す信号に基づい
て上記ページワイドコーティングユニットのオンディマ
ンドコーティングヘッドをセクション単位で制御するコ
ーティング制御手段と、を具備することを特徴とするプ
リントシート用コーティング装置。 (19)上記コーティングヘッドユニットの各セグメン
トの境界部分がオーバーラップするようにセグメントを
配列したことを特徴とする上記(18)に記載のプリン
トシート用コーティング装置。 (20)異なったコーティング液が適用される複数組み
のコーティングヘッドユニットを更に具備することを特
徴とする上記(18)に記載のプリントシート用コーテ
ィング装置。 (21)一組のコーティングヘッドユニットと、異なっ
たコーティング液を収容する複数のコーティング液容器
と、複数の容器と一組のコーティングヘッドユニットを
接続する配管と、上記配管経路に設けた流路切り替え手
段とを更に具備することを特徴とする上記(18)に記
載のプリントシート用コーティング装置。 (22)上記コーティングヘッドユニットのプリントシ
ート側の対向位置に設けた廃液受けと、コーティングヘ
ッドユニットからプリント媒体の送りと無関係にコーテ
ィング液を連続噴射させる制御手段とを更に設けたこと
を特徴とする上記(21)に記載のプリントシート用コ
ーティング装置。
【0126】上記各構成は、以下の効果を奏する。即
ち、上記(1)、(8)、(18)の構成によれば、コ
ーティング液の噴射方向を規制され、帯状のコーティン
グ領域を形成すると共に任意に噴射制御可能なコーティ
ングヘッドが適用され、しかもプリント媒体上のコーテ
ィング領域を示す信号によってコーティング液の噴射は
制御されるから、所望のコーティング領域以外へはコー
ティング液が飛散する事のない状態でコーティングを行
う事ができ、しかもコーティングを自動化して行うこと
ができる。
【0127】また、上記(8)、(13)、(18)に
よれば、コーティングヘッド及びコーティングの為の走
査や送り手段をプリンタと一体に設けてある為に、プリ
ント動作に連動して、連続的な工程としてコーティング
を行うことができる。
【0128】さらに、上記(12)の構成によれば、プ
リント媒体のプリンタからの排出速度を示す信号に応動
してコーティングヘッドの走査及び噴射量等を制御でき
るように制御手段を設けた。従って、コーティング装置
をプリンタと一体に取付けた場合、プリンタからのプリ
ント媒体の排出速度が変化した場合にはコーティング制
御を変更して一定の厚さのコーティングが行われる様に
自動的に対応させることができる。
【0129】また、上記(1)、(8)、(18)の構
成によれば、プリント媒体の端部又は有効画面領域の端
部を示す信号に応動してコーティング制御を行うように
しているので、プリント媒体の幅が変化した場合におい
ても自動的にコーティング領域を制限して、支障なくコ
ーティングを行うことができる。
【0130】さらに、上記(5)、(6)、(7)、
(15)、(16)、(17)、(20)、(21)、
(22)の構成によれば、異なった種類のコーティング
液をコーティング装置に保持させ、指定によって対応す
るコーティングヘッドの切換え、又は流路の切換えによ
ってコーティング液を切換えて、異なった材質のコーテ
ィング液の中から所望のコーティングを行うことができ
る。
【0131】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コーティング液がプリントシート面以外の所に飛散する
ことを防止し、プリント媒体の搬送速度に追従して所定
のコーティング厚を確保することを可能とし、プリント
媒体の幅やプリント領域の幅が種々異なっているプリン
トシート上に自在に対応して簡易にあるいは自動的にコ
ーティング領域を調整することを可能とし、異なった作
用効果を有するコーティング物質を簡易に選択的に使用
可能としコーティング液の無駄な消費を防止するプリン
トシート用コーティング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプリントシート用コー
ティング装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態に好適に適用可能なオンディ
マンドコーティングヘッド6の別の例の構成を示す図で
ある。
【図3】コーティング制御回路16の制御の状況を示す
タイムチャート図である。
【図4】オンディマンドコーティングヘッド6と、当該
ヘッド6に設けられた噴射部と、コーティングの様子を
示す図である。
【図5】第1の実施の形態の改良例1−1の構成を示す
図である。
【図6】第1の実施の形態の他の改良例1−2の構成を
示す図である。
【図7】第1の実施の形態の他の改良例1−3の構成を
示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係るコーティング装置の構
成を示す図である。
【図9】第2の実施の形態の改良例の構成を示す図であ
る。
【図10】コーティング液噴射レートと媒体送り出しレ
ートの関係を示す図である。
【図11】第3の実施の形態に係るコーティング装置の
構成を示す図である。
【図12】第4の実施の形態に係るコーティング装置の
構成図である。
【図13】第4の実施の形態の改良例4−1に係るコー
ティング装置の構成図である。
【図14】第4の実施の形態の他の改良例4−2に係る
コーティング装置の構成図である。
【図15】第4の実施の形態の他の改良例4−3に係る
コーティング装置の構成図である。
【図16】第4の実施の形態の他の改良例4−4に係る
コーティング装置の構成図である。
【図17】従来技術たる特開昭61−47284号公報
により開示されたコーティング装置を組み込んだプリン
ト装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2 搬送ローラ 3,4 圧接ローラ 6 オンディマンドコーティングヘッド 7 噴射部 8 供給チューブ 9 コネクタ 10 エッジセンサ 11 コネクタ 12 移動支持台 13 ガイドレール 15 搬送モータ 16 コーティング制御回路 17 副コーティング走査制御回路 20 側壁 21 オリフィス板 23 開口 24 ピエゾ振動板 25 供給口 26 支持台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント済みの媒体の表面に液状のコー
    ティング物質を塗布するプリントシート用コーティング
    装置であって、 上記プリント媒体の左右のエッジに沿う方向に配列され
    た複数の噴射部を有し、高周波振動素子の振動により上
    記各噴射部から所定の方向に液滴粒子のみを噴射し、上
    記エッジに沿う方向に幅を有するコーティング領域を形
    成するオンディマンドコーティングヘッドと、 上記オンディマンドコーティングヘッドを上記エッジと
    クロスする方向と垂直な方向に上記プリント媒体上を往
    復動させる主コーティング走査手段と、 上記オンディマンドコーティングヘッドとプリント媒体
    を上記移動方向と垂直な方向に相対移動させる副コーテ
    ィング走査手段と、 上記プリント媒体の主コーティング走査方向の有効画面
    端部位置及びプリント媒体の端部位置の少なくともいず
    れかを示す端部位置信号を発生する信号発生手段と、 上記端部位置信号に基づいて、上記オンディマンドコー
    ティングヘッドからの液滴噴射及び当該オンディマンド
    コーティングヘッドの往復動の少なくともいずれかを制
    御するコーティング制御手段と、を具備することを特徴
    とするプリントシート用コーティング装置。
  2. 【請求項2】 プリント部から排出されるプリント済み
    の媒体の表面にコーティング液を塗布するプリンタ組み
    込み型のプリントシート用コーティング装置であって、 上記プリント媒体の排出方向に沿って配列された複数の
    噴射部を有し、高周波振動素子の振動により上記各噴射
    部から方向を限定して液滴粒子のみを噴射し、上記プリ
    ント媒体のエッジに沿う方向に幅を有するコーティング
    領域を形成するオンディマンドコーティングヘッドと、 上記オンディマンドコーティングヘッドを上記エッジと
    クロスする方向に上記プリント媒体を横断して往復動さ
    せる主コーティング走査手段と、 上記プリント媒体の主コーティング走査方向の有効画面
    端部位置及びプリント媒体の端部位置の少なくともいず
    れかを示す端部位置信号を発生する信号発生手段と、 上記端部位置信号に基づいて、上記オンディマンドコー
    ティングヘッドからの液滴噴射及びオンディマンドコー
    ティングヘッドの往復動を制御するコーティング制御手
    段と、を具備することを特徴とするプリントシート用コ
    ーティング装置。
  3. 【請求項3】 プリント済みの媒体の表面に液状のコー
    ティング物質を塗布するプリントシート用コーティング
    装置であって、 上記プリント媒体の搬送方向と垂直な方向にプリント媒
    体の最大幅に対応するように設けられたページワイドコ
    ーティングヘッドユニットで、複数の噴射部を有し高周
    波振動素子の振動により各噴射部から方向を限定して液
    体粒子のみを噴射し媒体の搬送方向とクロスする方向に
    長い帯状のコーティング領域を形成するオンディマンド
    コーティングヘッドを、複数のセクションに分割する形
    状で媒体を幅方向に横断するように設け、当該セクショ
    ン毎に制御可能な構成としたコーティングヘッドユニッ
    トと、 上記プリント媒体の上記配列方向の端部位置を示す端部
    位置信号を発生する信号発生手段と、 上記端部位置信号とプリント媒体の搬送を示す信号に基
    づいて上記ページワイドコーティングユニットのオンデ
    ィマンドコーティングヘッドをセクション単位で制御す
    るコーティング制御手段と、を具備することを特徴とす
    るプリントシート用コーティング装置。
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