JPH10203203A - 車両駆動システム制御装置 - Google Patents
車両駆動システム制御装置Info
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- JPH10203203A JPH10203203A JP9010166A JP1016697A JPH10203203A JP H10203203 A JPH10203203 A JP H10203203A JP 9010166 A JP9010166 A JP 9010166A JP 1016697 A JP1016697 A JP 1016697A JP H10203203 A JPH10203203 A JP H10203203A
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
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Abstract
者がブレーキペダルを操作してブレーキ力低下をカバー
しなければならないので、操作が煩雑となる。 【解決手段】 変速機用電子制御装置(T−ECU)3
は、油圧制御装置1に制御信号を出力することにより、
自動変速機Aにシフトチェンジを行わせ、またエンジン
ブレーキをかけさせる。T−ECU3は、エンジンブレ
ーキ力の異常低下の発生を検出または予測する。ここで
は、油圧制御装置1の各種ソレノイドなどのフェールが
検出され、また、車両減速度の検出値に基づく判断が行
われる。異常発生時には、T−ECU3が車輪ブレーキ
ECU104にブレーキ要求信号を送る。車輪ブレーキ
ECU104は、車輪ブレーキ102を作動させて、車
両減速度を異常発生前の大きさに戻す。従って、運転者
は、エンジンブレーキ力の低下に対応してブレーキペダ
ルを操作しなくてもよくなる。
Description
効かせるように車両駆動システムを制御する車両駆動シ
ステム制御装置に関する。原動機ブレーキとは、例えば
エンジン車両におけるエンジンブレーキや、電気自動車
におけるモータの回生制動である。本発明は、自動変速
機を制御することによって変速段に応じた所望のエンジ
ンブレーキ力を得る制御装置に好適に適用される。
レーキを効かせ、車両を減速させる制御装置が用いられ
ている。この種の制御装置は、所定条件下において車輪
の回転がエンジンへ伝達されるように自動変速機を動作
させ、エンジンを車輪回転の抵抗として用いることによ
りエンジンブレーキ力を発生させる。各変速段では、そ
れぞれ異なる大きさのエンジンブレーキ力が得られる。
エンジンブレーキ力によって車輪の回転が抑えられ車両
が減速する。
する機械的あるいは電気的制御によって実現される。機
械的制御とは、例えば、ケーブルなどの機械的手段を介
してシフトレバー操作が自動変速機へ伝達され、シフト
レバー操作に応じたシフトポジションの設定が行われる
ような制御をいう。また、電気的制御とは、運転者のス
イッチ操作がスイッチと電気的に接続された電子制御装
置に伝えられ、電子制御装置がスイッチ操作に従ってシ
フトレンジや変速段を変更するような制御である。この
とき、電子制御装置からの電気信号に従って自動変速機
の油圧制御装置が駆動され、これに応じて油圧制御装置
が動作する。
は、前方車両との車間距離が少ないときに、自動変速機
を自動的にダウンシフトさせる制御装置が開示されてい
る。この装置によれば、ダウンシフトを行ってエンジン
ブレーキ力を高めることにより、車両の減速度を大きく
することができる。
出願人による特願平8−254680号には、ステアリ
ングに設けたスイッチ操作に応じてシフトレンジを切換
え可能な制御装置が記載されている。後者の制御装置で
は、5速式自動変速機が制御対象とされ、スイッチ操作
に応じてD、4、3、2、Lの各レンジが設定される。
そして、例えば、3レンジでは、第1〜第3速でのシフ
トチェンジが行われるとともに第3速にてエンジンブレ
ーキが効くように自動変速機が電気的に制御される。同
様に、2レンジでは第2速で、Lレンジでは第1速でエ
ンジンブレーキが効く。運転者は、スイッチ操作によっ
て3、2、Lレンジを設定し、所望の変速段のエンジン
ブレーキ力を発生させることができる。
出願人による特願平8−133690号には、いわゆる
スポーツモード(DMモード)を設定可能な制御装置が
記載されている。この装置においてDMモードが設定さ
れているときは、ステアリングに設けられたスイッチの
操作に応じてシフトチェンジが行われ、スイッチ操作が
あるまでは変速段が固定される。そして、DMモードで
は、全変速段にてエンジンブレーキが効くように自動変
速機が制御される。運転者は、DMモードを設定するこ
とによって、全変速段にてエンジンブレーキを発生させ
て、手動変速機に近い運転フィーリングを得ることがで
きる。
ブレーキを利用して車両を制御する装置が各種提案され
ている。これらの制御装置はエンジンブレーキが正常に
効くことを前提としている。しかし、何らかの理由によ
ってエンジンブレーキの効きが低下することがあり得
る。この場合、エンジンブレーキによって得られない減
速分をカバーするために、運転者はフットブレーキを何
度も踏まなければならなくなり、その結果として操作が
煩雑となる可能性があった。
しては、例えば、自動変速機の油圧制御装置に設けられ
たソレノイドのフェールが挙げられる。上記の特願平8
−254680号では、油圧制御装置にエンジンブレー
キ制御用やシフトチェンジ制御用のソレノイドが設けら
れており、電子制御装置からの電気信号に応じてソレノ
イドが駆動されることによって変速機が動作する。ソレ
ノイドのフェールが発生すると、エンジンブレーキが効
かなくなったり、アップシフトが発生してエンジンブレ
ーキ力が低下する可能性がある。
されたものである。本発明の目的は、エンジンブレーキ
の効きの低下発生に対処し、運転者の操作の煩雑化を回
避する制御装置を提供することにある。
ム制御装置は、原動機が車輪回転の抵抗として用いられ
る原動機ブレーキを効かせるように車両駆動システムを
制御する装置であって、原動機ブレーキ力の低下の発生
を検出または予測する原動機ブレーキ力監視手段と、前
記原動機ブレーキ力監視手段の検出または予測結果に基
づき、車輪の回転を制動する車輪ブレーキを作動させ、
原動機ブレーキ力の低下分を車輪ブレーキ力によって補
うブレーキ力追加手段とを含む。
にエンジンブレーキやモータの回生制動である。原動機
ブレーキの低下は、例えば上記のように自動変速機にお
けるソレノイドのフェールなどの発生によるものであ
り、また例えば原動機側での原因に起因するものであ
る。また車輪ブレーキとは、車輪に摩擦力などの外力を
作用させて回転を制動するものである。本発明の車輪ブ
レーキを、運転者によって操作されるブレーキペダルと
接続されたブレーキと兼用してもよい。なお、本発明に
おいて好適には、車輪ブレーキにブレーキアクチュエー
タを設けておき、このブレーキアクチュエータを駆動す
ることによって車輪ブレーキを作動させるとよい。
分が車輪ブレーキ力によって補われる。運転者は、エン
ジンブレーキ力の低下をカバーするためにブレーキペダ
ルを操作しなくてもよい。従って、運転者の操作の煩雑
化が回避される。
(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明
する。
ステムおよびその制御装置の全体構成」、[2]「自動
変速機、および、油圧制御装置の構成例」、[3]「自
動変速機制御装置の構成」、[4]「自動変速機制御装
置による制御」、[5]「車両駆動システム制御装置に
おける本発明に特徴的な制御」、[6]「自動変速機制
御装置の変形例」の順に説明する。
装置の全体構成」 図1は、実施形態1の車両駆動システムの構成を示して
いる。図示のようにエンジンEと自動変速機Aが連結さ
れ、自動変速機Aは、図示しない駆動軸や差動歯車装置
を介して車輪Wと連結されている。
れ、油圧制御装置1とこれに接続される変速機用電子制
御装置(T−ECU)3によって自動変速機制御装置が
構成されている。自動変速機Aおよび自動変速機制御装
置の詳細は後述にて説明するので、ここではこれらの構
成の概要を説明する。
び5速では常時エンジンブレーキが効き、1速〜3速で
はエンジンブレーキの作動、非作動の切換えが可能であ
る。油圧制御装置1には、自動変速機Aにシフトチェン
ジを行わせるためのシフトチェンジ用ソレノイドや、1
速〜3速設定時にエンジンブレーキを効かせるためのエ
ンジンブレーキ用ソレノイドなどの各種ソレノイドが設
けられている。これらのソレノイドは、T−ECU3か
ら油圧制御装置1へ送られる制御信号に従って駆動す
る。また、自動変速機制御装置には、運転者によって操
作される操作手段として、シフトレバー装置およびカッ
ト機構が設けられている。シフトレバー装置はケーブル
を介して油圧制御装置1と接続され、カット機構はT−
ECU3と電気的に接続されている。
は、1速〜5速までの範囲で変速が行われる。そして、
Dポジション時、T−ECU3は、この自動変速機制御
装置の特徴であるESR(Electric Shift Range Conto
rol System)モードを設定可能に構成されている。ES
Rモードの設定中、T−ECU3はカット機構の操作に
応じ、シフトチェンジの範囲を定めるESRレンジとし
て、ESR−Dレンジ〜ESR−Lレンジを設定する。
例えば、ESR−3レンジの設定中は、1速〜3速の間
でのみシフトチェンジを行わせ、かつ、3速ではエンジ
ンブレーキを効かせるような制御信号がT−ECU3か
ら出力される。これは、Dポジションでの通常のシフト
チェンジ範囲やエンジンブレーキ作動変速段がT−EC
U3によって変更されることを意味している。
おける各ソレノイドのフェール発生を検出可能に構成さ
れている。フェール判断のための構成は従来周知であ
り、ここでの説明は省略する。T−ECU3には、ソレ
ノイドのフェール発生を表示するためのフェールインジ
ケータ100が接続されている。
を制動する装置であり、車輪とともに回転するディスク
などの回転部材と、これに接触する摩擦部材を有する。
車輪ブレーキ102には、上記摩擦部材を回転部材に押
しつけるための車輪ブレーキアクチュエータ103が取
り付けられ、車輪ブレーキアクチュエータ103は車輪
ブレーキECU104に接続されている。車輪ブレーキ
ECU104からの駆動信号に応じて車輪ブレーキアク
チュエータ103が駆動され、これによって車輪ブレー
キ102が作動する。車輪ブレーキECU104は、摩
擦部材の押しつけ力を制御することによって、車輪ブレ
ーキ力を調整可能に構成されている。なお、車輪ブレー
キ102は運転席のブレーキペダルとも接続されてい
て、従来のいわゆるフットブレーキと兼用されている。
また、車輪ブレーキECU104および車輪ブレーキア
クチュエータ103は、車両に作用するモーメントを抑
制するためのもの(VCSシステムと呼ばれる)と兼用
されてもよい。
CU104には、車両走行中の実際の加速度である実加
速度Gを検出する加速度センサ101が接続されてい
る。なお、加速度センサ101ではなく車速センサを設
け、車速から実加速度Gを演算するように構成してもよ
い。
油圧制御装置1におけるソレノイドのフェール発生状況
と、加速度センサ101が検出した実加速度Gに基づい
て、エンジンブレーキの効きが低下してブレーキ力の追
加が必要であるか否かを判断する。具体的には、ソレノ
イドのフェールによってアップレンジやアップシフトが
行われ、エンジンブレーキ力が低下するか否かを判断す
る。また、エンジンブレーキ用のソレノイドがフェール
してエンジンブレーキが効かなくなってしまうか否かを
判断する。さらに、フェール発生に対し、実加速度Gを
基に、実際にブレーキ力の追加が必要であるか否かを判
断し、必要と判断した場合にはブレーキ要求信号を生成
して車輪ブレーキECU104に出力する。車輪ブレー
キECU104は、入力信号に従い、車輪ブレーキアク
チュエータ103に駆動信号を出力して車輪ブレーキ1
02を作動させる。
装置1の構成例」 図1の車両駆動システムに設けられた自動変速機Aは、
トルクコンバータと遊星歯車機構とを備え、前進5速、
後進1速の変速段を設定できるように構成されている。
遊星歯車機構には、クラッチやブレーキなどの複数の摩
擦係合装置が設けられていて、さらに、各摩擦係合装置
を動作させるためのサーボ手段が設けられている。サー
ボ手段への油圧の供給に応じて各摩擦係合装置が動作す
ることにより、1速から5速までのシフトチェンジが行
われる。また、1速から3速では、各摩擦係合装置の動
作により、車軸側からの逆駆動力をエンジンに伝えるか
否かの切換えが行われる。この切換に応じて、エンジン
ブレーキの効く状態と効かない状態とが切り換えられ
る。なお、4速および5速では、常時、エンジンブレー
キが効くように構成されている。
Aと、これを制御する油圧制御装置1の構成の一例を示
している。まず、これらの図面を参照し、自動変速機A
及び油圧制御装置1の詳細な構成を説明する。
・後進1段の変速段を設定することができ、そのギヤト
レーンの一例を図24に示してある。図24において、
自動変速機Aはトルクコンバータ113を介してエンジ
ンEに連結されている。このトルクコンバータ113
は、エンジンEのクランク軸114に連結されたポンプ
インペラ115と、自動変速機Aの入力軸116に連結
されたタービンランナー117と、これらポンプインペ
ラ115とタービンランナー117との間を連結するロ
ックアップクラッチ118と、一方向クラッチ119に
よって一方向の回転が阻止されているステータ120と
を備えている。
段の切り換えを行う副変速部121と、後進段および前
進4段の切り換えが可能な主変速部122とを備えてい
る。副変速部121は、サンギヤS0、リングギヤR
0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれら
サンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされてい
るピニオンP0からなる遊星歯車装置123と、サンギ
ヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチC0
および一方向クラッチF0と、サンギヤS0とハウジン
グ129との間に設けられたブレーキB0とを備えてい
る。
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れているピニオンP1からなる第1遊星歯車装置124
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされているピニオンP2からな
る第2遊星歯車装置125と、サンギヤS3、リングギ
ヤR3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそ
れらサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされ
ているピニオンP3からなる第3遊星歯車装置126と
を備えている。
に一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2と
キャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3
は出力軸127に連結されている。また、リングギヤR
2がサンギヤS3に一体的に連結されている。そして、
リングギヤR2およびサンギヤS3と中間軸128との
間に第1クラッチC1が設けられ、サンギヤS1および
サンギヤS2と中間軸128との間に第2クラッチC2
が設けられている。
およびサンギヤS2の回転を止めるためのバンド形式の
第1ブレーキB1がハウジング129に設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2とハウジン
グ129との間には、第1一方向クラッチF1およびブ
レーキB2が直列に設けられている。この第1一方向ク
ラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が入力
軸116と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
は第3ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3
とハウジング129との間には、第4ブレーキB4と第
2一方向クラッチF2とが並列に設けられている。この
第2一方向クラッチF2は、リングギヤR3が逆回転し
ようとする際に係合させられるように構成されている。
上記クラッチC0,C1,C2、ブレーキB0,B1,
B2,B3,B4は、油圧が作用することにより摩擦材
が係合させられる油圧式摩擦係合装置である。
0の回転数すなわち入力回転数を検出するC0センサ1
30と、主変速部122における第2クラッチC2の回
転数を検出するC2センサ131が設けられている。な
お、これらのセンサ130,131は、後述する自動変
速機用電子制御装置に接続されている。
段とを設定することができ、これらの変速段を設定する
ための各摩擦係合装置の係合・解放の状態を図25の係
合作動表に示してある。なお、図25において○印は係
合状態、◎印は係合してもトルク伝達に関係しないこと
を、●印はエンジンブレーキを効かせるために係合する
ことを、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
速段を設定するために図26に示す油圧回路が油圧制御
装置1に設けられている。すなわちスロットル開度に応
じたライン圧PLの供給を受けるマニュアルバルブ14
0と上述した各摩擦係合装置の油圧サーボ手段との間
に、第1速エンジンブレーキ用の第4ブレーキB4に対
するコントロール圧PCの給排を制御する1−2シフト
バルブ141、第3速達成用の第2ブレーキB2に対す
るドライブレンジ圧PDの給排を制御する2−3シフト
バルブ142、第3速エンジンブレーキ用の第1ブレー
キB1に対するコントロール圧PCの給排と第4速およ
び第5速達成用の第2クラッチC2に対するドライブレ
ンジ圧PDの給排とを制御する3−4シフトバルブ14
3、ブレーキB0とクラッチC0とへのライン圧PLの
供給を切り換える4−5シフトバルブ144が設けられ
ている。
を元圧として変速中にリニアソレノイドバルブSLNの
出力する信号圧で調圧してコントロール圧PCを発生さ
せるプレッシャーコントロールバルブ145、コントロ
ール圧PCの2−3シフトバルブ142に対する給排を
切り換えるエンジンブレーキリレーバルブ146、クラ
ッチC0に対する4−5シフトバルブ144を介したラ
イン圧PLの給排を切り換えるC0エキゾーストバルブ
147が設けられている。
1は2−3シフトバルブ142の切換用の信号圧を出力
し、第2シフトソレノイドバルブSOL2は1−2シフ
トバルブ141の切換用の信号圧を出力し、第3シフト
ソレノイドバルブSOL3は1−2シフトバルブ141
を介してC0エキゾーストバルブ147に切換用の信号
圧を出力するようになっている。また第4シフトソレノ
イドバルブSOL4はエンジンブレーキリレーバルブ1
46とC0エキゾーストバルブ147とに切換用の信号
圧を出力し、リニアソレノイドバルブSLNはプレッシ
ャーコントロールバルブ145に調圧用の信号圧を出力
するようになっている。さらに第1ブレーキB1および
第4ブレーキB4以外の摩擦係合装置にはアキュームレ
ータが付設されている。
に詳しく説明すると、マニュアルバルブ140は、図示
しない第1レンジ操作機構としてのシフトレバーにケー
ブルなどの機械的な手段で連結されてシフトレバーに連
動するスプールバルブによって構成されており、ライン
圧PLを入力ポート148から供給されて、スプール1
49の摺動位置に応じて入力ポート148を各出力ポー
トに連通させて出力するものである。具体的には、Dポ
ジションではDレンジポート150のみから出力し、
“3”ポジションではこれに加えて“3”レンジポート
151から出力し、“2”ポジションではさらに“2”
レンジポート152から出力し、Lポジションではさら
にLレンジポート153から出力するようになってい
る。これに対してRポジションではRレンジポート15
4から出力し、またNポジションでは全ての出力ポート
を閉じ、Pポジションでは入力ポート148をドレーン
ポートEXに連通させる。なお、上記の自動変速機Aで
は“4”レンジを選択することができるが、これは、最
高速段である第5速を禁止する変速レンジであり、マニ
ュアルバルブ140ではスプール149が中心軸線を中
心にして回動し、上記の“2”レンジポート152から
油圧が出力される。
5は、バネによって一方向に押圧されたスプールとプラ
ンジャとを有しており、Dレンジ圧PDを入力とし、こ
れをリニアソレノイドバルブSLNの出力信号で調圧
し、コントロール圧PCをエンジンブレーキリレーバル
ブ146を経て2−3シフトバルブ142に供給する。
バネによって一方向に押圧されたスプールとプランジャ
とを備えた切換弁であって、“2”レンジ圧がプランジ
ャに印加されるとともに、リニアソレノイドバルブSL
Nの信号圧をスプールに印加され、いずれかの油圧によ
る2−3シフトバルブ142へのコントロール圧PCの
供給と、その油圧の解放による2−3シフトバルブ14
2からのコントロール圧PCの排出を切り換える。
て一方向に押圧されたスプールを備えた切換弁であり、
第1シフトソレノイドバルブSOL1の信号圧およびL
レンジ圧の印加により、コントロール圧PCの3−4シ
フトバルブ143と、1−2シフトバルブ141とへの
供給の切換、およびDレンジ圧の油路L1aと油路L1
bとへの連通とドレーンの切り換えとを行う。
て一方向に押圧されたスプールを備えた切換弁であり、
第2ソフトソレノイドバルブSOL2の信号圧および油
路L1aからの油圧により、コントロール圧PCの第4
ブレーキB4への供給とこのブレーキB4からの排圧と
の切り換え、および第3シフトソレノイドバルブSOL
3の信号圧の油路LS32への供給とその油路LS32
からの排出との切り換えを行う。
介してバネによって一方向に押圧されたスプールを備え
た切換弁であり、第2シフトソレノイドバルブSOL2
の信号圧、油路L1bからの油圧および油路L3からの
油圧により、油路LS3からの第3シフトソレノイドバ
ルブSOL3の信号圧の油路LS34を介した4−5シ
フトバルブ144への供給と遮断、油路L1aの油路L
1eへの連通と遮断およびコントロール圧PCの第1ブ
レーキB1への供給とそのブレーキB1からの排圧とを
制御する。
て一方向に押圧されたスプールを備えた切換弁であり、
油路LS34からの信号圧と油路L2の油圧により、ラ
イン圧PLのC0エキゾーストバルブ147への供給と
排出との切り換え、油路LL1を介したブレーキB0へ
の供給とそのブレーキB0からの排出とを制御する。
よって一方向に押圧されたスプール155とプランジャ
156とを備えた切換弁であり、油路LS4を経由した
第4ソレノイドバルブSOL4の信号圧、油路LS32
を経由した第3ソレノイドバルブSOL3の信号圧およ
び油路L1dの油圧により、4−5シフトバルブ144
を経由したライン圧PLを油路LL3を経由してクラッ
チC0に供給し、またこのクラッチC0から排出するよ
うになっている。
いて、図示のニュートラルポジションでは、4−5シフ
トバルブ144およびC0エキゾーストバルブ147を
経由してライン圧PLがクラッチC0に供給されている
が、マニュアルバルブ140を経由する油路が遮断され
ているため、第1クラッチC1の油圧はドレーンされて
いる。なお、図における各バルブの中心線を挟む位置の
ずれは、スプール変位の限界位置を示し、特に各シフト
バルブについては、中心線の左右に数字の振り分けで、
位置と変速段とを対応させている。
置を手動操作することに伴うマニュアルバルブ140の
ポジションの選択に応じて、車速とエンジン負荷(例え
ばスロットル開度)に対応した電子制御によりポジショ
ン圧の調圧と各シフトソレノイドバルブSOL1,〜S
OL3がON/OFF制御されて、各変速段が設定され
る。すなわち各クラッチおよびブレーキが図25に示す
ように制御されて一方向クラッチ(OWC)との関連
で、各変速段が設定され、また第4ソレノイドバルブS
OL4のON/OFFに伴うその信号圧の出力によって
エンジン(E/G)ブレーキ状態を得ることができる。
態で第4ソレノイドバルブSOL4から信号圧を出力さ
れると、エンジンブレーキリレーバルブ146のスプー
ルが図26の左半分に示す位置に移動させられ、その結
果、Dレンジ圧を元圧としたコントロール圧PCが2−
3シフトバルブ142を介して3−4シフトバルブ14
3に供給され、ここから第1ブレーキB1に油圧が供給
されてこれが係合する。すなわち第3速でエンジンブレ
ーキが効く状態になる。
イドバルブSOL4が信号圧を出力すると、C0エキゾ
ーストバルブ147のスプールの一端側に油圧が供給さ
れるので、そのスプールが図26の左半分に示す位置に
移動し、4−5シフトバルブ144を介して供給された
ライン圧PLが副変速部121におけるクラッチC0に
供給されてこれが係合し、第2速でエンジンブレーキを
効かせることができる。
バルブSOL4が信号圧を出力すると、上述した第3速
の場合と同様に、エンジンブレーキリレーバルブ146
から2−3シフトバルブ142にコントロール圧PCが
出力され、さらにそのコントロール圧PCが2−3シフ
トバルブ142から1−2シフトバルブ141に供給さ
れ、ここから第4ブレーキB4に送られて、これが係合
する。すなわち第1速でエンジンブレーキを効かせるこ
とができる。
第1ないし第3のシフトソレノイドバルブSOL1,〜
SOL3をON/OFF制御して、その出力圧によって
各シフトバルブ141,〜144を適宜に切り換え動作
させることにより設定され、これは従来の装置と同様で
あり、図26の油圧から容易に知られるところである。
速段を電気的に制御して設定することができ、また第3
速以下の変速段でのエンジンブレーキを、第4ソレノイ
ドバルブSOL4を電気的に制御することにより設定で
きる。このような機能を利用して、自動変速機制御装置
は、前進レンジの切り換えを電気的に行うように構成さ
れている。
の構成例を説明した。なお、以下のそれぞれの実施形態
の構成に対応して、図24〜図26の自動変速機Aの構
成を適宜変形し、構成の追加、削除を行ってもよい。例
えば、実施形態に使用されない機能があれば、その機能
を図24〜図26より取り去ってもよい。
れた自動変速機制御装置の構成を示している。この自動
変速機制御装置は、前述のように、制御手段として油圧
制御装置1およびT−ECU3を備える。また、シフト
レンジを設定するための操作手段として、シフトレバー
装置5と、カット機構7を備える。
ー操作によってシフトポジションが設定される。このシ
フトポジションが、機械的に設定される基準のシフトレ
ンジとなる。シフトポジションとして設定されるのは、
駐車(P)ポジション、後進(R)ポジション、ニュー
トラル(N)ポジションおよび下記の前進ポジションで
ある; (1)Dポジション:1速から5速の範囲で変速段を設
定する。4速および5速にてエンジンブレーキが効く; (2)3ポジション:1速から3速の範囲で変速段を設
定する。3速にてエンジンブレーキが効く; (3)Lポジション:1速のみを設定する。エンジンブ
レーキが効く; ここで前進走行時、通常、Dポジションが設定される。
その他の前進ポジションが設定されるのは、主として、
エンジンブレーキを利用するためであり、これらのポジ
ションは、エンジンブレーキポジションと呼ばれてい
る。
構7の操作に応じて、ESRレンジが設定される。この
ESRレンジが、T−ECU3における電気的制御によ
って設定される実際のシフトレンジとなる。ESRレン
ジとしては、D、4、3、2、Lレンジが設定される。
このうち、D、3、Lレンジの設定内容は、上述のシフ
トポジションのD、3、Lと同様である。4レンジおよ
び2レンジの設定内容を下記に示す; (4)4レンジ:1速から4速の範囲で変速段を設定す
る。4速にてエンジンブレーキが効く; (5)2レンジ:1速または2速を設定する。2速でエ
ンジンブレーキが効く; ESRレンジが設定されていないときは、シフトポジシ
ョンに応じた変速制御が行われる。ESRレンジが設定
されると、各レンジに応じた変速制御が行われる。
り、前述の図26に相当するブロック図である。油圧制
御装置1は油圧回路21を備えており、この油圧回路2
1は、シフト弁やリレー弁などの図示しない複数の制御
弁を有している。油圧制御装置1には、さらに、制御弁
を移動させるための複数のソレノイド23(図26のS
OL1など)が設けられており、このソレノイド23は
T−ECU3と接続されている。
が供給される。油圧回路21では各制御弁の位置に応じ
た油圧経路が設定され、この油圧経路に従って自動変速
機Aのサーボ手段に油圧が供給される。ソレノイド23
を駆動して各制御弁の位置の組み合わせを変更すると異
なる油圧経路が設定される。この新たな油圧経路に従っ
て、自動変速機Aのサーボ手段が動作し、シフトチェン
ジが行われ、また、エンジンブレーキ制御が行われる。
5(図26のマニュアルバルブ140に相当)が設けら
れている。マニュアル弁25は、ケーブル27(または
ロッド)を介してシフトレバー装置5と接続されてい
る。すなわち、マニュアル弁25の移動は、シフトレバ
ー装置5の動作を機械的に伝達することにより行われ
る。マニュアル弁25は、軸方向に移動することによ
り、Pポジション、Rポジション、Nポジション、Dポ
ジション、3ポジションおよびLポジションに対応する
位置をとる。
5に関連して、以下のように設定されている。マニュア
ル弁25がDポジションにある時には、制御弁の位置の
組み合わせにより、1速から5速の設定が可能である。
そして、ソレノイド23がすべて駆動不能となった場合
には、5速が設定される。同様に、マニュアル弁25が
3ポジションにある時には、制御弁の位置の組み合わせ
により、1速から4速の設定が可能である。そして、ソ
レノイド23がすべて駆動不能となった場合には、4速
が設定される。同様に、マニュアル弁25がLポジショ
ンにある時には、1速であってエンジンブレーキが効く
状態の設定が可能である。
テアリング30の付近の図であって、シフトレバー装置
5とカット機構7が示されている。シフトレバー装置5
は、後述する機械的制御によりシフトレンジを設定する
ための操作手段である。シフトレバー装置5は、ステア
リングコラムまたはインパネに設けられた図示しないシ
フトレーンと、このシフトレーンにそって移動するシフ
トレバー31を有する。また、カット機構7は、後述す
るESRモードにて、電気的制御によりシフトレンジを
設定するための操作手段である。カット機構7は、ステ
アリングコラムから突出するように設けられたカットレ
バー33を有する。
シフトレーンには、図示のように、各シフトレポジショ
ンが設定されている。すなわち、シフトレーンには、P
ポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジショ
ン、3ポジションおよびLポジションが設定されてい
る。シフトレバー31が各ポジションに移動されたと
き、油圧制御装置1に設けられたマニュアル弁25が、
そのポジションに対応する位置に移動する。また、シフ
トレーンには、Sportポジションが設けられてい
る。このポジションにシフトレバー31があるときは、
スポーツモード(原則として、運転者が変速操作を行わ
れないかぎり、変速段をホールドするモード)が設定さ
れる。
イッチ35が設けられている。このメインスイッチ35
は、ESRモードを設定および解除するためのスイッチ
である。このメインスイッチ35の操作により、後述す
るカット機構7がアクティブ状態とノンアクティブ状態
とに切り換えられる。すなわち、メインスイッチ35が
一度押されると、カットレバー33の操作に応じてカッ
ト機構7が機能する。メインスイッチ35がもう一度押
されると、運転者がカットレバー33を操作しても、カ
ット機構7は機能しない。なお、ESRモードの設定
は、イグニッションオフとともに自動キャンセルされ
る。
明図である。カットレバー33は、運転者の操作によっ
て4方向に倒すことができるように構成されている。倒
されたカットレバー33は、運転者が手を離すと、自動
的に元の位置に戻る。運転者は、カットレバー33を用
いて、下記の4種類の操作を行う; 「カット操作」:時計まわり方向にカットレバー33を
倒す; 「カットオフ操作」:反時計まわり方向にカットレバー
33を倒す; 「キャンセル操作」:カットレバー33を手前側(ステ
アリング30の側)に倒す; 「2段カット操作」:カットレバー33を向こう側に倒
す; 上記の4種の操作は、それぞれ、T−ECU3によって
検出される。
定は、運転者がステアリング30を握ったまま指先でカ
ットレバー33を操作できるように設定されている。そ
のほか、前述のメインスイッチ35は、カットレバー3
3の先端に設けてもよい。
−ECU3は電子制御装置であり、油圧制御装置1のソ
レノイド23の駆動を制御している。T−ECU3は、
シフトレバー装置5におけるシフトレバー31のポジシ
ョンを検出する。また、カット機構7における、各種の
操作を検出し、また、メインスイッチ35の操作を検出
する。また、T−ECU3には、C/Cスイッチ9か
ら、クルーズコントロール装置の操作に関する情報が入
力される。また、T−ECU3には、車速やスロットル
開度、エンジン作動状態(例えばエンジン負荷)などの
情報が入力される。T−ECU3は、検出した情報や入
力情報に基づいて、シフトレンジを設定する。そして、
設定したシフトレンジの範囲内で、入力情報に基づいて
変速段を決定する。さらに、決定した変速段が実現され
るように、油圧制御装置1のソレノイド23を駆動させ
る。また、シフトレンジに関する情報を、シフトレバー
位置インジケータ11やESRインジケータ13に出力
して表示させる。
れ、T−ECU3にて電気的制御によってシフトレンジ
が設定された場合、そのシフトレンジに対応する前述の
シフトポジションと同様の変速段への変速が行われ、ま
た、同様のギヤ段にてエンジンブレーキがかけられる。
例えば、電気的制御によって3レンジが設定されれば、
前述の3ポジションと同様に、1速から3速の範囲で変
速が実行され、3速にてエンジンブレーキがかけられ
る。
置5を操作すると、この操作が、ケーブル27を介し
て、油圧制御装置1のマニュアル弁25へ機械的に伝達
され、マニュアル弁25が移動する。これにより、マニ
ュアル弁25の位置に対応してシフトポジションが設定
される。一方、T−ECU3は、シフトレバー31の位
置に基づいて、設定されたシフトポジションを検出す
る。そして、このシフトポジションの設定内でシフトチ
ェンジが行われるように、油圧制御装置1のソレノイド
23へ制御信号を出力する。
ョンは、基準のシフトレンジとなる。このシフトポジシ
ョンの設定状態は、後述する電気的制御により実際の制
御のシフトレンジが変更された場合でも、そのまま保持
される。従って、電気的な制御手段たるカット機構7が
フェールした時には、実際のシフトレンジから、基準で
あるシフトレンジに戻る。
ポジションをインパネに設けられたシフトレバー位置イ
ンジケータ11に表示する。図7は、シフトレバー位置
インジケータ11を示しており、P、R、N、D、3、
Lの文字が表示され、設定中のシフトポジション(図7
ではDポジション)の部分に下線が表示されている。あ
るいは、設定中のシフトポジションの文字を点灯し、他
のポジションの文字を消灯するように構成してもよい。
ン、Lポジションのみが設定さる。一方で、下記に説明
するように、電気的制御によりD〜Lのシフトレンジが
設定される。運転者は、通常、カット機構7により、各
種のシフトレンジを設定する。そして、カット機構7が
フェールしたときに、シフトレバー31を操作して3ポ
ジションやLポジションを設定する。このような構成に
より、シフトレバー31のポジション数を減らし、シフ
トレバー装置5を小型化している。なお、従来、5速式
自動変速機用のシフトレバー装置5は大型であり、ステ
アリング30のコラムやインパネに設けることが困難で
あった。本装置では、運転者が操作しやすい自由な位置
にシフトレバー装置5を設けることが可能となってい
る。
ド)」 (1)モード設定 上記の機械的制御が行われている状態でメインスイッチ
35が押されると、T−ECU3がESRモードを設定
する。電気的制御は、ESRモードが設定された状態に
おいて行われる。ただし、ESRモードは、シフトレバ
ー31がDポジションにあるときのみ設定される。シフ
トレバー31が他のポジションにあるときにメインスイ
ッチ35が押されても、T−ECU3はこの操作を受け
付けない。
SRインジケータ13を点灯させることにより、ESR
モードが設定されていることを表示する。図8は、ES
Rインジケータ13の表示を示している。図8の上段
は、ESRモード設定前の状態であって、何も表示され
ていない(消灯)。図8の中段は、ESRモードが設定
された状態であり、「メイン」と表示されている(点
灯)。
れるが、この状態では、まだDポジションが設定されて
いる。この状態から「カット操作(カットレバー33を
時計まわり方向に倒す操作)」が行われると、T−EC
U3がESRレンジを設定する。特に、ESRモードが
設定されてから、最初のカット操作に対応して設定され
るESRレンジを「初回設定ESRレンジ」という。
バー33の操作によって設定されるシフトレンジをい
う。例えば、T−ECU3が、ESRレンジとして3レ
ンジを設定したとする。この場合、マニュアル弁25は
Dポジションにあり、油圧回路21の設定上、1速から
5速までのシフトチェンジが可能である。しかし、T−
ECU3は、ソレノイド23に対して、1速から3速ま
でのシフトチェンジのみを指示する。このように、実際
のシフトレンジは、シフトレバー31により設定された
Dポジションから、カット機構7により設定されたES
Rレンジへと変更される。
−ECU3によって設定される実際のシフトレンジであ
る。従って、いわゆるスポーツモード(変速段がホール
ドされる)とは異なる。
を示している。「初回設定ESRレンジ」は、カット操
作が行われたときの現変速段に基づいて設定され、この
現変速段より一つ下の変速段を最高変速段とするシフト
レンジが「初回設定ESRレンジ」となる。具体的に
は、カット操作時に5速が設定されていれば、ESRレ
ンジは4レンジとなり、4速であれば3レンジ、3速で
あれば2レンジ、2速であればLレンジとなる。カット
操作時に1速が設定されていれば、最低のシフトレンジ
であるLレンジが設定される。
うとエンジン回転数が高くなりすぎる場合がある。そこ
で、変速段毎に所定の上限車速が設定されている。T−
ECU3は、この上限車速よりも実車速が高いときに
は、図9に代えて、図10に従って「初回設定ESRレ
ンジ」を設定する。この場合、ダウンレンジが行われる
ものの、ダウンシフトは行われない。しかし、エンジン
ブレーキが効く状態への切り換えが行われる。前述のよ
うに、各シフトレンジは、最高変速段でエンジンブレー
キが効くように設定されているからである。
段カット操作(カットレバー33を向こう側に倒す操
作)」が行われた場合、T−ECU3は、図9または図
10の該当レンジよりもさらに一つ下のレンジを「初回
設定ESRレンジ」として設定する。
の制御 初回設定ESRレンジを設定した後は、図11に示す制
御が行われる。「カット操作」に応じて、ESRレンジ
が一つずつ下側に変更される。ただし、すでにLレンジ
が設定されているときは、ESRレンジは変更されな
い。また、ESRレンジの変更にともなってダウンシフ
トが発生するときであって(例えば、3レンジ、かつ、
3速走行中であるとき)、ダウンシフトによりエンジン
回転数が高くなりすぎる場合がある。この場合も、ES
Rレンジは変更されない。なお、このような状況を想定
して、予め、変速段ごとに上限車速が設定されている。
作」に応じて、ESRレンジを一つずつ上側に変更す
る。ただし、Dレンジが設定されているときは、カット
オフ操作が行われてもESRレンジは変更されない。
T−ECU3は、ESRレンジを2つ下側に変更する。
ただし、操作時にLレンジであるときには、ESRレン
ジは変更されない。また、2レンジであった場合には、
Lレンジに変更される。また、上記の上限車速と実車速
を比較し、実車速が高い場合には、ESRレンジは変更
されず、あるいは、一つだけ下側に変更される。
3を手前側に倒す操作)」が行われると、Dレンジが設
定される。
ー31が操作されたとき、T−ECU3は、ESRモー
ドを解除する。そして、シフトレバー31の移動後の位
置に応じてシフトポジションが設定される。
レンジまたは4レンジが設定されている時は、C/Cス
イッチ9からの入力信号に応じたクルーズコントロール
制御が許可される。しかし、カット操作によりESRレ
ンジが3レンジ以下に変更されると、クルーズコントロ
ール制御が禁止される。また、ESRモードの設定中に
おいて、3レンジからLレンジが設定されている時に
は、T−ECU3は、C/Cスイッチ9からの入力信号
を受け付けない。
SRレンジをESRインジケータ13に表示する。図8
は、ESRレンジとして、3レンジが表示された状態で
ある。運転者は、シフトレバー位置インジケータ11に
よりシフトレバー31のポジションを確認し、ESRイ
ンジケータ13によりT−ECU3が設定している実際
のシフトレンジを確認することができる。そして、シフ
トレバー31のポジションと実際のシフトレンジの相違
を考慮して運転する。
制御に分けて、自動変速機制御装置による制御について
説明した。次に、図12のフローチャートに従って、T
−ECU3が行う処理について説明する。
し(S20)、シフトレバー31のポジションを検出す
る(S30)。シフトレバー31がDポジション以外の
ポジションにあるときは、そのポジションをシフトレバ
ー位置インジケータ11に出力し(S210)、ESR
インジケータ13を消灯し(不灯状態にする)(S22
0)、リターンする(S230)。シフトレバー31が
Dポジションにあるときは、ESRモードが設定されて
いるか否かを判断し(S40)、設定されていなければ
上記と同様のインジケータ表示を行う(S210、S2
20)。
によるシフトレバー31の操作を調べる(S50)。シ
フトレバー31が移動したときは、ESRモードがキャ
ンセルされ、シフトレバー31の移動後の位置に応じて
シフトポジションが設定される(S60)。例えば、E
SRレンジとして2レンジが設定されており、シフトレ
バー31がDポジションから3ポジションへ移動したと
き、ステップS60により3ポジションが設定される。
そして、移動後のポジションをシフトレバー位置インジ
ケータ11に出力し(S70)、ESRインジケータ1
3を消灯し(不灯状態にする)(S80)、リターンす
る(S230)。
作されないとき、カットレバー33に対する「キャンセ
ル操作」を調べ(S90)、「キャンセル操作」が行わ
れたときは、Dレンジを設定する(S100)。そし
て、シフトレバー位置インジケータ11にDポジション
を表示し(S110)、ESRインジケータ13に「メ
イン」のみを表示する(S120、図8中段)。
行われないとき、さらにカットレバー33の「カット操
作」を調べ(S130)、「カット操作」が行われたと
きは、ダウンレンジを行う(S140)。このステップ
S140は、図13に示すフローチャートに従って行わ
れる。図13において、まず、ESRレンジの設定を調
べる(S141)。まだESRレンジが設定されてない
ときは、実車速を所定の上限車速と比較し(S14
2)、実車速が上限車速以下の時は、前述の図9に従っ
て初回設定ESRレンジを設定する(S143)。実車
速が上限車速より高い時は、前述の図10に従って初回
設定ESRレンジを設定する(S144)。一方、ステ
ップS142で、すでにESRレンジが設定されている
時は、前述の図11に従ってダウンレンジを行う(S1
45)。これらの制御の後、シフトレバー位置インジケ
ータ11にDポジションを表示し(S190)、ESR
インジケータ13にESRレンジを表示する(S20
0、図8下段)。
が行われないとき、さらにカットレバー33の「カット
オフ操作」を調べ(S150)、「カットオフ操作」が
行われたときは、前述の図11に従ってアップレンジを
行う(S160)。この場合も、上記と同様のインジケ
ータ表示を行う(S190、S200)。
作」が行われないとき、さらにカットレバー33の「2
段カット操作」を調べ(S170)、「2段カット操
作」が行われたときは、所定のダウンレンジを行う(S
180)。このステップS180では、前述のステップ
S140と同様に、初回設定ESRレンジの設定や、E
SRレンジの変更などを行う。この場合も、上記と同様
のインジケータ表示を行う(S190、S200)。
作」が行われないとき、各インジケータの表示を変更せ
ず、すなわち、シフトレバー位置インジケータ11にD
ポジションを表示し(S190)、ESRレンジを継続
表示して(S200)、リターンする(S230)。
ESRレンジが設定される。図9に示すように、初回設
定ESRレンジとしては、カットオフ操作時の現変速段
を基準にして、この現変速段よりも一つ下の変速段を最
高変速段とするレンジが設定される。このESRレンジ
設定とともに、ダウンシフトが発生する。ダウンシフト
後の変速段では、エンジンブレーキが効く状態となる。
各前進レンジの最高変速段では、エンジンブレーキを効
かせるような制御が行われるからである。2段カットオ
フの時は2つ下の変速段を最高速段とするレンジの設定
がされる。
ったときに、確実にダウンシフトが行われる。そして、
エンジンブレーキを利用しながら車両を走行させること
ができる。
10に従って初回設定ESRレンジが設定される。この
場合には、ダウンレンジが行われるものの、ダウンシフ
トは行われない。しかし、上記のように、各前進レンジ
の最高変速段では、エンジンブレーキを効かせるような
制御が行われる。従って、ダウンレンジとともに、エン
ジンブレーキが効く状態となる。運転者は、高車速の場
合でも、カット操作により、エンジンブレーキを利用し
ながら車両を走行させることができる。
る本発明に特徴的な制御」 上記のESRモード中は、T−ECU3によって、ES
Rレンジの設定に従ってシフトチェンジの範囲が制限さ
れ、また、エンジンブレーキがかけられる。例えば、T
−ECU3は、ESR−3レンジを設定すると、1速〜
3速の間でのシフトチェンジを行うための制御信号しか
出力しない。そして、3速への変速時には、T−ECU
3は、油圧制御装置1のエンジンブレーキ用のソレノイ
ドを駆動させてエンジンブレーキをかけさせる。このよ
うな構成では、シフトチェンジ用のソレノイドがフェー
ルすると、変速機側でアップシフトなどが行われてエン
ジンブレーキ力が低下してしまう可能性がある。また、
エンジンブレーキ用のソレノイドがフェールすると、エ
ンジンブレーキが効かなくなる可能性がある。以下の制
御は、このような事態の発生に適切に対処するものであ
る。
すフローチャートである。T−ECU3は、スタート
(S610)の後、入力信号を処理し(S620)、E
SRモード設定中であるか否かを判断する(S63
0)。この時、好適には、エンジンブレーキが効くべき
変速段で走行しているか否か(例えば、ESR−3レン
ジのときは、3速走行中か否か)も判断する。ESRモ
ード設定中でない場合にはリターンする(S740)。
装置1においてソレノイドにフェールが発生したか否か
を判断する(S635)。フェール発生の場合には、そ
のフェールが、エンジンブレーキを効かせなくするよう
なフェール(エンジンブレーキ用ソレノイドのフェー
ル)であるか否かを判断し(S640)、YESの場合
にはステップS660に進む。
したフェールが、アップシフトを伴うアップレンジにつ
ながるフェールであるか否かを判断する(S645)。
ここでは、フェールにより油圧回路の設定に従って自動
的にアップシフトが行われるものと、所定のフェールセ
ーフロジックに従ってアップシフトが行われるものが考
えられる。アップシフトが起きるフェール発生の場合に
はステップS660へ進み、そうでなければリターン
(S740)する。
ドにフェールが発生していない場合には、ESRシステ
ムにおけるカット機構などにフェーが発生したか否かを
検出する(S650)。本実施形態では、ESRシステ
ムのフェールが検出されると、モード設定が解除あるい
はキャンセルされてDポジションへの自動復帰処理が行
われるように構成されている。そのため、アップレンジ
に伴ってアップシフトが発生し、エンジンブレーキ力が
低下する可能性がある。そこで、カット機構などにフェ
ールが発生している場合にはステップS660に進み、
そうでなければリターン(S740)する。
620)によって得られた実加速度G(すなわちフェー
ル検出(S635またはS650)時の実加速度G)
と、それまでの所定時間の平均加速度Gtとを比較す
る。本制御はエンジンブレーキ走行時を対象としている
ので、平均加速度Gtはマイナスである。
実加速度Gを加速度0(ゼロ)と比較してもよい。これ
により、フェール発生の影響として減速状態から加速状
態に変化したか否かが分かる。さらに実加速度Gと、所
定の基準加速度Gt1とを比較してもよい。さらに基準
加速度Gt1をレンジ設定や車速、平均加速度Gtなど
と対応づけるマップを用いて、基準加速度Gt1を適宜
変更するようにしてもよい。
度Gtなどよりも大きい場合にはブレーキアシストステ
ップS680に進み、そうでない場合には、実加速度G
の時間変化率G′を求め、変化率G′と所定値αを比較
する(S670)。これにより、実加速度Gが今後大き
く変化してブレーキアシストが必要になるか否かが予測
される。ステップS660にて実加速度Gを加速度0や
基準加速度Gt1と比較した場合には、ステップS67
0の判断が特に有効と考えられる。現在は実加速度Gが
小さくとも、今後加速度0や基準加速度Gt1をオーバ
ーするか否かが予測できるからである。S670にて変
化率G′が所定値αよりも大きい場合にはブレーキアシ
ストステップS680に進み、所定値以下の場合にはリ
ターン(S740)する。
T−ECU3から車輪ブレーキECU3に対してブレー
キ要求信号が出力される。これに応じて、車輪ブレーキ
ECU3は、車輪ブレーキアクチュエータ103に駆動
信号を出力し、車輪ブレーキ102を作動させる。車輪
ブレーキECU104は、実加速度Gが上記の平均加速
度Gt(すなわちフェール前の所定時間の平均加速度)
となるように、車輪ブレーキシステムをフィードバック
制御する。これにより、エンジンブレーキ力の低下分が
車輪ブレーキ力によって補われ、車両はフェール発生前
と同じように減速する。
たフェールインジケータ100を点灯させてフェール発
生を運転者に知らせる(S690)。さらに、T−EC
U3は、ソレノイドやESRシステムがフェール状態か
ら正常状態に復帰したか否かを判断し(S700)、復
帰していなければ車速センサ(図示せず)が検出した実
車速Vと所定値Vαを比較する(S710)。所定値V
αは、停車(車速ゼロ)に近い値に設定されており、車
速Vが所定値Vαよりも大きければステップS680に
戻ってブレーキアシストを継続する。車速Vが所定値V
α以下であれば、T−ECU3はフェールインジケータ
100を消灯する(S720)。さらにT−ECU3
は、ブレーキアシスト中止信号を車輪ブレーキECU1
04に出力するとともに、前述にて求めたフェール発生
前の平均加速度Gtをリセットし(S730)、リター
ンする(S740)。車輪ブレーキECU104は、ブ
レーキアシスト中止信号の入力に対応し、車輪ブレーキ
102の作動を中止させる。このようにして、車両が停
止したときには、本制御装置のブレーキアシスト制御が
中止される。なお、前述のステップS700でソレノイ
ドやESRシステムの正常復帰が判断された場合にもス
テップS730に進み、ブレーキアシスト制御が中止さ
れる。
説明した。この制御では、ESRモードの設定中に、油
圧制御装置1のソレノイドやESRシステムのフェール
発生によるエンジンブレーキ力の異常低下が検出または
予測され、異常低下分が車輪ブレーキ力によって補われ
る。従って、運転者は、エンジンブレーキ力の低下をカ
バーするためにブレーキペダルを操作しなくてもよい。
にて、実加速度Gが所望の値より増加したか否かを検出
した。ここでの比較対象は、フェール発生前の平均加速
度Gtや、加速度0、あるいは基準加速度Gt1などで
あった。これに対し、実加速度Gが所定値以上増加した
か否かを基にブレーキアシストの必要性を判断してもよ
い。例えば、フェール発生前後の実加速度の大きさの差
を求め、この加速度増加幅と所定値を比較し、所定値以
上であればブレーキアシストを実行するというように構
成してもよい。
が車輪ブレーキECU104に送るブレーキ要求信号に
は、車輪ブレーキ力の追加量(実加速度Gをフェール発
生前に戻すために必要とされる車輪ブレーキ力)を含め
るように構成してもよい。この場合、車輪ブレーキEC
U104は、上記のブレーキ力追加量が発生するように
ブレーキシステムを制御する。
なってエンジンブレーキ力が低下する場合を取り上げて
本発明に好適な制御装置を説明した。これに対し、本発
明の制御装置は、エンジン側が原因となって発生するブ
レーキ力低下に対応するように構成してもよい。この場
合、例えば、エンジンECUが、エンジンが原因となる
エンジンブレーキ力の低下を検出または予測し、そし
て、エンジンECUが車輪ブレーキECUへブレーキ要
求信号を送るように構成する。なお、エンジン車ではな
く、電気自動車に本発明が適用される場合も同様であ
る。この場合には、モータECUが回生制動力の低下を
検出する。
制御装置の変形例を示す。下記の変形例が適用される場
合にも、前述の図1に示した本発明に特徴的な制御が同
様に実行される。すなわち、ESRモード設定中に、油
圧制御装置1のソレノイドフェールやESRシステムの
フェール発生が検出され、必要に応じ、車輪ブレーキ1
02を用いたブレーキアシストが行われる。なお、上記
の実施形態と同様の内容については、適宜、説明を省略
し、以下では相違点を中心に説明する。
フトレバー装置のシフトレーンの構成を示している。こ
の変形例において特徴的な構成は、Dポジションの横に
設けられたMポジションである。
は、メインスイッチ35がONされると、ESRレンジ
設定のためのカット機構7が有効化する。このメインス
イッチ35は、図16に示すように、シフトレバー装置
とは別に設けられている。
上記のメインスイッチ35と同様に機能する。すなわ
ち、本変形例は、メインスイッチ35がシフトレバー装
置に組み込まれた実施形態である。これに応じ、元のメ
インスイッチ35は廃止されている。
加に伴って、油圧制御装置1の油圧回路中のマニュアル
弁25の構成が変更されている。ここでは、シフトレバ
ーがDポジションにあるときもMポジションにあるとき
も、油圧回路の動作が同様になるように変更すればよ
い。
バーがMポジションにないときには、ESRモードが設
定されず、カット機構7は有効化しない。シフトレバー
がMポジションに移動すると、ESRモードが設定さ
れ、カット機構7が有効化する。
定される。この状態は、上記の実施形態において、シフ
トレバーがDポジションにあるときにメインスイッチ3
5がONされたのと同等の状態である。Dレンジでは、
シフトレバーがDポジションにあるときと同様の変速制
御が行われる。
ジの切り換えは、前述の実施形態の通りである。すなわ
ち、図9、図10に従った初回設定ESRレンジを設定
し、さらに、図11に従って、D、4、3、2、Lレン
ジへの変更を行う。また、変速線、ロックアップ線の制
御内容は、Dポジションの場合と同様とする。
て、以下の点を変更する。変形例1では、シフトレバー
がDポジションからMポジションに移動した時に、ES
Rモードが設定されるとともに、まず、Dレンジが設定
された。変形例2では、Mポジションへの移動時に、4
レンジを設定する。これにより、変形例2では、ESR
モードの設定時にオーバードライブがカットされる。
る、シフトレバー装置5のシフトレーンを示している。
この変形例では、通常は、シフトレバー31をLポジシ
ョンに移動させることができない。運転者はFailス
イッチ37を押したときに、シフトレバー31をLポジ
ションへ移動することができる。なお、Failスイッ
チ37は、Pポジションのロック解除スイッチと共用に
してもよい。
構7の操作により、エンジンブレーキレンジ(4レンジ
からLレンジ)を設定する。カット機構7がフェールし
た時のみ、シフトレバー31を操作してエンジンブレー
キポジションを設定する。
る、ステアリングの付近を示す説明図である。この変形
例では、カット機構7が、ステアリング30の中央付近
に設けられたカットスイッチ38およびカットオフスイ
ッチ39を備えている。カットスイッチ38を押し下げ
る操作が「カット操作」であり、カットオフスイッチ3
9を押し下げる操作が「カットオフ操作」である。
定後、最初のカット操作に対応して、図9や図10の
「初回設定ESRレンジ」を設定している。これに対
し、ESRモード制御中でDレンジが設定されていると
きは、いつでも、カット操作に対応して図9や図10の
レンジ変更を行うように構成してもよい。具体的には、
カット操作やカットオフ操作を経てDレンジが設定され
ているときでも、次回のカット操作により図9や図10
のレンジ変更を行う。
レバー操作によりDポジションが設定されているときの
み、ESRモードが設定される。この変形例では、Dポ
ジション以外が設定されているときでも、ESRモード
が設定される。そして、どのシフトポジションのときで
も、図14に示した本発明の制御が実行される。すなわ
ち、ESRモード設定中であれば、エンジンブレーキ力
の低下が検出または予測され、必要に応じてブレーキア
シストが実行される。なお、以下の説明において、上述
の実施形態と共通する構成に関する説明を省略する。
と同様である。ただし、マニュアル弁25は、軸方向の
移動により、Pポジション、Rポジション、Nポジショ
ン、Dポジション、4ポジション、3ポジション、2ポ
ジション、Lポジションに対応する位置をとる。すなわ
ち、4ポジションおよび2ポジションが追加されてい
る。マニュアル弁25が4ポジションにある時には、制
御弁の位置の組み合わせにより、1速から5速の設定が
可能である。そして、ソレノイド23がすべて駆動不能
となった場合には、5速が設定される。同様に、マニュ
アル弁25が2ポジションにある時には、制御弁の位置
の組み合わせにより、1速から3速の設定が可能であ
る。そして、ソレノイド23がすべて駆動不能となった
場合には、3速であってエンジンブレーキが効く状態が
設定される。
ー装置5のシフトレーンを示している。油圧制御装置1
の構成に対応し、シフトレーンには、P、R、N、D、
4、3、2、Lのポジションが設定されている。
る。変形例6では、シフトレバー装置5はフロアーに設
けられているので、図19には示されていない。また、
カット機構7は、ステアリング30の表側(運転者側)
に設けられた−スイッチ41と、裏側に設けられた+ス
イッチ43を備えている。−スイッチ41を押す操作が
「カット操作」であり、+スイッチ43を押す操作が
「カットオフ操作」である。なお、このような構成でな
く、上述の実施形態に示したカット機構7を設けてもよ
いことはもちろんである。
作について説明する。
おける機械的制御は、上述の実施形態と同様である。た
だし、この変形例では、機械的制御によって4ポジショ
ンおよび2ポジションを設定することができる。すなわ
ち、運転者がシフトレバー31を4ポジションまたは2
ポジションに移動すると、この移動が機械的伝達手段に
よって油圧制御装置1のマニュアル弁25に伝えられ、
それぞれのシフトポジションが設定される。
位置インジケータ11を示している。図示のように、4
ポジション、2ポジションの表示が追加されている。な
お、図20には、4ポジションの設定状態が表示されて
いる。
ド)) (1)モード設定 メインスイッチ35の押し下げに応じて、T−ECU3
がESRモードを設定する。変形例6では、シフトレバ
ー31がどの前進ポジションにあるときでもESRモー
ドが設定される。
設定変更を示している。同図に基づき、各操作に対応す
る制御を説明する。
し下げ)」 カット操作に対応して、一つ下側のESRレンジへの変
更が行われる。例えば、シフトレバー31が4ポジショ
ンにあり、ESRモードが設定されているときは、カッ
ト操作に応じて、順次、3レンジ、2レンジと変更され
る。
ジにともなってダウンシフトが発生し、このダウンシフ
トによってエンジン回転数が高くなりすぎるような状況
では、ダウンレンジが禁止される。
の押し下げ)」 カットオフに対応して、一つ上側のESRレンジへの変
更が行われる。例えば、シフトレバー31がDポジショ
ンにあり、ESRレンジとして2レンジが設定されてい
るときは、カット操作に応じて、順次、3レンジ、4レ
ンジと変更される。
レンジの変更は、下記のように制限されている。すなわ
ち、カットオフ操作によって設定できる最高のESRレ
ンジは、その時のシフトレバー31のポジションに相当
するレンジである。例えば、シフトレバー31が3ポジ
ションにある時、図21に示すように、カットオフ操作
により設定されるESRレンジは、Lレンジから3レン
ジまでに制限されている。そして、3レンジ設定中にカ
ットオフ操作が行われても、T−ECU3はこの操作を
受け付けない。
の変更が行われる。上述の実施形態の場合と同様の制御
が行われる。
ンセルされる。そして、ESRレンジは、図21に示す
ように、その時のシフトレバー31のポジションに相当
するレンジに変更される。
設定されている状態において、シフトレバー31が操作
された場合には、以下の制御が行われる。ESRレンジ
の設定がキャンセルされ、前述の機械的制御により、シ
フトレバー31の移動後のポジションが設定される。こ
の時、ESRモードの設定は解除されない。従って運転
者は、再度メインスイッチ35を押さずとも、カット操
作により、再び、ESRレンジを設定できる。さらにま
た、シフトレバー31が操作されたとき、ESRインジ
ケータ13は、「メイン」の表示を残して消灯される
(図8中段)。
ケータの表示は、上述の実施形態と同様であり、説明を
省略する。
ートに従って、T−ECU3が行う全体処理について説
明する。
理し(S320)、シフトレバー31のポジションを検
出する(S330)。シフトレバー31が前進ポジショ
ン以外(P、R、N)にあるときは、そのポジションを
シフトレバー位置インジケータ11に出力し(S51
0)、ESRインジケータ13を消灯し(不灯状態にす
る)(S520)、リターンする(S530)。シフト
レバー31が前進ポジション(D〜L)にあるときは、
ESRモードが設定されているか否かを判断し(S33
0)、設定されていなければ上記と同様のインジケータ
表示を行う(S510、S520)。
者によるシフトレバー31の操作を調べる(S35
0)。シフトレバー31が移動したときは、設定中のE
SRレンジがキャンセルされ、シフトレバー31の移動
後の位置に応じてシフトポジションが設定される(S3
60)。そして、移動後のポジションをシフトレバー位
置インジケータ11に出力し(S370)、ESRイン
ジケータ13を消灯し(図8中段の状態にする)(S3
80)、リターンする(S530)。
操作されないとき、カットレバー33に対する「キャン
セル操作」を調べる(S390)。「キャンセル操作」
が行われたときは、その時のシフトレバー31の位置に
応じてシフトポジションが設定される(S400)。こ
のポジションがシフトレバー位置インジケータ11に表
示され(S410)、ESRインジケータ13に「メイ
ン」のみが表示される(S420、図8中段)。
が行われないとき、さらにカットレバー33の「カット
操作」を調べ(S430)、「カット操作」が行われた
ときは、図21の設定に従ってダウンレンジを行う(S
440)。そして、シフトレバー31のポジションを表
示し(S490)、ダウンレンジ後のESRレンジをE
SRインジケータ13に表示する(S500、図8下
段)。
が行われないとき、さらにカットレバー33の「カット
オフ操作」を調べ(S450)、「カットオフ操作」が
行われたときは、図21に従ってアップレンジを行う
(S460)。特にこの時、前述のように、ESRレン
ジが、最高でも、その時のシフトレバー31位置に相当
するレンジとなるように制限される。この場合も、上記
と同様のインジケータ表示を行う(S490、S50
0)。
作」が行われないとき、さらにカットレバー33の「2
段カット操作」を調べ(S470)、「2段カット操
作」が行われたときは、所定のダウンレンジを行う(S
480)。この場合も、上記と同様のインジケータ表示
を行う(S490、S500)。
作」が行われないとき、各インジケータの表示を継続し
(S490、S500)、リターンする(S530)。
いて説明した。ここでは、例えばESRレンジがキャン
セルされた時に運転者に違和感を与えるないように構成
されている。具体例として、シフトレバー31が2ポジ
ションにあるときにESRレンジとして5レンジが設定
されたと仮定する。この時、ESRレンジがキャンセル
されると、2速へのダウンシフトが強制的に行われ、運
転者に違和感を与えることがあった。一方、変形例6で
は、ESRモードにて設定可能なESRレンジが、最高
でも、その時のシフトレバー31の位置に相当するレン
ジに制限されている。従って、ESRレンジをキャンセ
ルしても、急にダウシフトが行われるといったことがな
く、運転者は違和感を感じないですむ。
前進ポジションでもシフトレンジの電気的制御を行うよ
うに構成することが容易である。例えば、シフトレバー
31が2ポジションにある時に、カット機構7を操作し
てDレンジからLレンジまで設定可能であったとする。
この場合、油圧制御装置1のソレノイド23がフェール
した時に、2ポジションのエンジンブレーキを保証する
ことができず、エンジンブレーキを利用できなくなって
しまう可能性がある。一方、変形例6では、ESRモー
ドにて設定可能なESRレンジが、最高でも、その時の
シフトレバー31位置に相当するレンジに制限されてい
る。また、油圧制御装置1の油圧回路21は、ソレノイ
ド23がフェールした時に、マニュアル弁25の位置に
応じて、1速〜5速にてエンジンブレーキが効く状態の
設定を保証している。かつ、マニュアル弁25は、機械
的伝達手段によりシフトレバー31と接続されている。
以上より、運転者は、ソレノイド23がフェールした時
でも、シフトレバー21を操作して、エンジンブレーキ
を利用しながら車両を走行させることができる。
様に、図14のフローチャートに従った本発明の制御が
実行される。ただし、上述の実施形態ではDポジション
でのみESRモードが設定されるのに対し、変形例6で
はDポジション以外でもESRモードが設定される。従
って、Dポジション以外のときでも、ESRモードが設
定され(図14のステップS630がYESとなり)、
フェール発生に応じてブレーキアシストに至る可能性が
ある。
SRモード設定中のフェール発生によるエンジンブレー
キ力の低下に対応して、車輪ブレーキシステムを用いる
ブレーキアシストが行われた。これに対し、実施形態2
では、スポーツモード設定中のフェール発生に対応して
同様の制御が行われる。
示した実施形態1と同様の構成を有するので、ここでの
詳細な説明は省略する。自動変速機制御装置のシフトレ
バー装置5には、図5に示したように、Sportポジ
ションが設けられている。また、T−ECU3には、ス
テアリング付近に設けられたアップスイッチおよびダウ
ンスイッチ(図示せず)が接続されている。
rtポジションに移動されると、T−ECU3によって
スポーツモードが設定される。スポーツモードへの切り
換え時にはシフトチェンジは行われないので、従ってモ
ード設定直前の変速段が、モード設定初期の変速段とさ
れる。スポーツモード設定中は、運転者によるアップス
イッチまたはダウンスイッチの操作に応じてシフトチェ
ンジが行われる。すなわち、運転者がアップスイッチを
操作するたびに変速段が一つ高速側に変更される。ま
た、ダウンスイッチを操作するたびに変速段が一つ低速
側に変更される。そして、アップスイッチまたはダウン
スイッチが操作されない限り、原則として変速段がホー
ルドされ、シフトチェンジが行われない。
にてエンジンブレーキがかけられる。すなわち、1速か
ら3速のときは、T−ECU3から油圧制御装置1に対
してエンジンブレーキ用のソレノイドを駆動するための
制御信号が出力され、これにより自動変速機は、車輪側
の回転をエンジン側へ伝達可能な状態におかれる。ま
た、前述のように、自動変速機Aは、4速、5速では常
時エンジンブレーキが効くように構成されている。従っ
て、スポーツモードでは全変速段にてエンジンブレーキ
が効く。
操作によって変速段が決定され、全変速段にてエンジン
ブレーキがかかる。運転者は、手動変速機を備えた車両
に近い運転フィーリングを得ることができる。しかし、
油圧制御装置1のソレノイドのフェールやスポーツモー
ドシステムのフェールが発生すると、エンジンブレーキ
力が低下する可能性がある。本実施形態では、このよう
な場合に対応してブレーキアシストを行う。
すフローチャートである。同図において、前述の図14
と同等のステップには同一符号を付け、ここでは図14
との相違点を中心に説明する。
は、T−ECU3は、入力信号の処理後(S620)、
スポーツモード設定中であるか否かを判断する(S63
0a)。
0がNOの場合(検出されたソレノイドフェールがエン
ジンブレーキ用ソレノイドのフェールでないとき)、検
出したソレノイドフェールが、アップシフトを発生させ
るフェールであるか否かを判断する(S645a)。こ
こでは、フェールにより油圧回路の設定に従って自動的
にアップシフトが行われるものと、所定のフェールセー
フロジックに従ってアップシフトが行われるものが考え
られる。アップシフトが起きるフェール発生の場合には
ステップS660へ進み、そうでなければリターン(S
740)する。
5にてソレノイドにフェールが発生していない場合に
は、スポーツモードシステムにおけるアップスイッチ、
ダウンスイッチ関連機構などにフェールが発生したか否
かを検出する(S650a)。本実施形態では、スポー
ツモードシステムのフェールが検出されると、モード設
定が解除あるいはキャンセルされてDポジションへの自
動復帰処理が行われるように構成されている。そのた
め、アップシフトが発生し、エンジンブレーキ力が低下
する可能性がある。そこで、上記のスイッチ関連機構な
どにフェールが発生している場合には上記ステップS6
60に進み、発生していなければリターンする(S74
0)。
示した実施形態1の制御と同様である。実加速度Gと、
フェール発生前の平均加速度Gtなどが比較され、ま
た、実加速度Gの時間変化率G′と所定値αが比較され
る。そして、比較結果に基づき、車輪ブレーキ102を
用いたブレーキアシストが必要な場合には、ブレーキ要
求信号がT−ECU3から車輪ブレーキECU104に
送られ、これにより車輪ブレーキ102が作動する。こ
こでも、実加速度Gを、フェール発生前の加速度Gtに
戻すような車輪ブレーキ制御が行われる。ブレーキアシ
ストは、T−ECU3がブレーキアシスト中止信号を車
輪ブレーキECU104に送るまで継続される。
下が検出または予測され、原動機ブレーキ力の低下分が
車輪ブレーキ力によって補われるので、運転者は、原動
機ブレーキ力の低下をカバーするためにブレーキペダル
を操作しなくてもよい。従って、運転者の操作の煩雑化
が回避される。
車両駆動システムの構成を示すブロック図である。
装置に設けられる自動変速機制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
御装置の構成を示す説明図である。
グの付近を示す説明図である。
ョンを示す説明図である。
を示す説明図である。
説明図である。
る。
図である。
容を示す説明図である。
たESRレンジの設定変更の内容を示す説明図である。
ャートである。
ジ制御を示すフローチャートである。
対応制御を示すフローチャートである。
ー装置の構成を示す説明図である。
バー装置の構成を示す説明図である。
ングの付近を示す説明図である。
ー装置のシフトレーンを示す説明図である。
アリング付近を示す説明図である。
位置インジケータを示す説明図である。
の操作に対応するシフトレンジ設定の変更を示す説明図
である。
が行う全体処理を示すフローチャートである。
対応制御を示すフローチャートである。
自動変速機のギヤトレーンの一例を示すスケルトン図で
ある。
設定するための摩擦係合装置の係合、解放状態を示す説
明図である。
制御装置における油圧回路の一例であって、油圧回路の
一部を示す部分油圧回路図である。
装置、7 カット機構、11 シフトレバー位置インジ
ケータ、13 ESRインジケータ、21 油圧回路、
23 ソレノイド、25 マニュアル弁、27 ケーブ
ル、31 シフトレバー、33 カットレバー、35
メインスイッチ、100 フェールインジケータ、10
1 加速度センサ、102 車輪ブレーキ、103 車
輪ブレーキアクチュエータ、104 車輪ブレーキEC
U、A 自動変速機、E エンジン、W 車輪。
Claims (1)
- 【請求項1】 原動機が車輪回転の抵抗として用いられ
る原動機ブレーキを効かせるように車両駆動システムを
制御する車両駆動システム制御装置であって、 原動機ブレーキ力の低下の発生を検出または予測する原
動機ブレーキ力監視手段と、 前記原動機ブレーキ力監視手段の検出または予測結果に
基づき、車輪の回転を制動する車輪ブレーキを作動さ
せ、原動機ブレーキ力の低下分を車輪ブレーキ力によっ
て補うブレーキ力追加手段と、 を含むことを特徴とする車両駆動システム制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01016697A JP3994463B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 車両駆動システム制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01016697A JP3994463B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 車両駆動システム制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10203203A true JPH10203203A (ja) | 1998-08-04 |
| JP3994463B2 JP3994463B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=11742705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01016697A Expired - Lifetime JP3994463B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 車両駆動システム制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3994463B2 (ja) |
Cited By (10)
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|---|---|---|---|---|
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| CN112622913A (zh) * | 2019-10-08 | 2021-04-09 | 丰田自动车株式会社 | 车辆 |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP01016697A patent/JP3994463B2/ja not_active Expired - Lifetime
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|---|---|
| JP3994463B2 (ja) | 2007-10-17 |
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